JP2011105708A - 5−ヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミド化合物を含有する医薬組成物 - Google Patents

5−ヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミド化合物を含有する医薬組成物 Download PDF

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Takeshi Kuribayashi
健 栗林
Hideki Kubota
秀樹 窪田
Takeshi Fukuda
剛 福田
Rieko Takano
理恵子 高野
Takashi Tsuji
貴司 辻
Koji Sasaki
弘司 佐々木
Naoki Tanaka
直樹 田中
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Abstract

【課題】エリスロポエチンの産生を促進する化合物の提供。
【解決手段】下記一般式(1)で示される化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。

具体的には、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、である。
【選択図】なし

Description

本発明は、エリスロポエチン産生を誘導する低分子化合物に関する。
エリスロポエチン(以下、EPOと称する)は赤血球造血に不可欠な糖蛋白ホルモンであり、通常、腎臓より分泌され、骨髄の赤血球系幹細胞に作用することにより赤血球産生を促進させる。内因性EPO産生の低下を伴う疾患(例えば、慢性腎不全)などでは、赤血球産生が低下し、貧血症状を呈するため、遺伝子組換えヒトEPOによる補充療法が行われている。しかし、生物製剤であり、高額医療になること、注射剤であるため利便性が悪いこと、抗原性があることなどの欠点が指摘されている。
一方、低分子のEPO誘導剤としては、ピリジン誘導体、シンノリン誘導体、キノリン誘導体やイソキノリン誘導体(特許文献1〜6、8参照)、6−ヒドロキシ−2,4ジオキソテトラヒドロピリミジン誘導体(特許文献7参照)等の化合物が知られている。
国際公開第2003/049686号パンフレット 国際公開第2003/053997号パンフレット 国際公開第2004/108681号パンフレット 国際公開第2006/133391号パンフレット 国際公開第2007/038571号パンフレット 国際公開第2007/136990号パンフレット 国際公開第2007/150011号パンフレット 国際公開第2008/002576号パンフレット
本発明者らは、優れたEPO産生能を有し、EPOの低下に起因する疾患の治療に有用な低分子の新規化合物を提供すること、さらにはこれらを含有する医薬組成物を提供することを目的に研究を行った。
本発明者らは、5−ヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミド構造を有する新規な化合物が優れたEPO産生能を有し、エリスロポエチンの低下に起因する疾患の治療に有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、下記の一般式(1)で示される新規な5−ヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミド化合物又はその薬理上許容される塩(以下、本発明の化合物と称す)を含有する医薬組成物が提供される。
すなわち、本発明は、
〔1〕 式(1)
[式(1)中、
は、−X−Q、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
Xは、単結合、−CH−、−(CH−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O−、−S−、又は−CO−を示し、
は、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の複素環基(当該複素環基は、4乃至10員芳香族複素環及び非芳香族複素環を含み、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子からなる群より選ばれる原子を1又は2個含む)を示し、
置換基群αは、ハロゲン原子、オキソ基、水酸基、スルファニル基、アミノ基、シアノ基、C〜Cアルキル基、及びハロゲン化C〜Cアルキル基からなる群を示し、
Yは、単結合、−CH−、−(CH−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O−、−S−、−NH−、−NCH−、又は−CO−を示し、
は、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の炭化水素環基(当該炭化水素環基は、3乃至10員芳香族炭化水素環及び非芳香族炭化水素環を含む)、或いは置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の複素環基(当該複素環基は、4乃至10員芳香族複素環及び非芳香族複素環を含み、窒素原子、硫黄原子および酸素原子からなる群より選ばれる原子を1又は2個含む)を示し、
置換基群βは、ハロゲン原子、オキソ基、水酸基、スルファニル基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルスルファニル基、C〜Cアルキルアミノ基、(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)アミノ基、及びC〜Cアルカノイル基からなる群を示し、
Zは、単結合、−CR1112−、−(CH−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O−、−S−、−NH−、−NCH−、又は−CO−を示し、
11及びR12は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、又はハロゲン化C〜Cアルコキシ基を示し、
は、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよいフェニル基、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよいC〜C7シクロアルキル基、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよいC〜C7シクロアルケニル基、或いは置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の複素環基(当該複素環基は、4乃至10員芳香族複素環及び非芳香族複素環を含み、窒素原子、硫黄原子および酸素原子からなる群より選ばれる原子を1又は2個含む)を示し、
置換基群γは、ハロゲン原子、オキソ基、水酸基、ニトロ基、スルファニル基、アミノ基、シアノ基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルスルファニル基、C〜Cアルキルアミノ基、(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)アミノ基、及びC〜Cアルカノイル基からなる群を示し、
は、C〜Cアルキル基、メチルスルファニル基、フルオロメチル基、又はジフルオロメチル基を示し、
は、水素原子、又はメチル基を示す。]
で示される化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔2〕Xが、単結合、−CH−、−(CH−、又は−(CH−である上記〔1〕に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔3〕Xが、単結合、又は−CH−である上記〔1〕に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔4〕Qが、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ピペラジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、トロピニル基、クロマニル基、イソクロマニル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、又はテトラヒドロイソキノリル基である上記〔1〕乃至〔3〕のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔5〕Qが、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、ピリミジニル基、チアゾリル基、トロピニル基、又はテトラヒドロイソキノリル基である上記〔1〕乃至〔3〕のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔6〕Qが、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、ピペリジル基、又はピリジル基である、上記〔1〕乃至〔3〕のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔7〕置換基群αが、メチル基及びオキソ基からなる群である上記〔1〕乃至〔6〕のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔8〕Rが、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
Yが、単結合、−CH−、−(CH−、又は−(CH−である上記〔1〕乃至〔7〕のいずれか1項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔9〕Yが、単結合である上記〔8〕に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔10〕Rが、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、デカヒドロナフタレニル基、インダニル基、インデニル基、ノルボラニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ピペラジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、モルホリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾジオキサニル基、インドリジニル基、チエノピリジル基、ジヒドロチエノピリジル基、フロピリジル基、又はジヒドロフロピリジル基である、上記〔1〕乃至〔9〕のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔11〕Qが、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ナフタレニル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、インドリル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、又はベンゾチアゾリル基である、上記〔10〕に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔12〕Qが、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、又はチアゾリル基である、上記〔10〕に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔13〕Rが、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
置換基群βが、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルスルファニル基、(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)アミノ基、及びC〜Cアルカノイル基からなる群である上記〔1〕乃至〔12〕のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔14〕置換基群βが、フッ素原子、メチル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、、及びトリフルオロメチル基からなる群である上記〔13〕に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔15〕Rが、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
Zが、単結合、−CR1112−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O−、−CO−、又は−NCH−であり、
11及びR12が、各々独立に、水素原子、メチル基、又は水酸基である上記〔1〕乃至〔14〕のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔16〕Zが、単結合、又は−CR1112−であり、
11及びR12は、各々独立に、水素原子、メチル基、又は水酸基である上記〔15〕に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔17〕Rが、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
が、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、モルホリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、イミダゾピリジル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾジオキサニル基、インドリジニル基、チエノピリジル基、ジヒドロチエノピリジル基、フロピリジル基、又はジヒドロフロピリジル基である上記〔1〕乃至〔16〕のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔18〕Qが、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、ジオキサニル基、ピペリジル基、ピロリル基、ピリジル基、チエニル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾチアゾリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、イミダゾピリジル基、又はベンゾジオキサニル基である上記〔17〕に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔19〕Qが、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、又はチアゾリル基である上記〔17〕に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔20〕Rが、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
置換基群γが、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、及びC〜Cアルコキシ基からなる群である上記〔1〕乃至〔19〕のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔21〕置換基群γが、フッ素原子、メチル基、及びメトキシ基からなる群である上記〔20〕に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔22〕Rが、メチル基、メチルスルファニル基、又はジフルオロメチル基である上記〔1〕乃至〔21〕のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔23〕Rが、メチル基、又はメチルスルファニル基である上記〔1〕乃至〔21〕のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔24〕Rが、水素原子である上記〔1〕乃至〔23〕のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、である。
さらに、本発明は、
〔25〕上記〔1〕において、
が、−X−Q−Y−Qで表される基であり、
Xが、単結合、−CH−、−(CH−、又は−(CH−であり、
が、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、ピペリジル基、又はピリジル基であり、
置換基群αが、メチル基からなる群であり、
Yが、単結合であり、
が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ナフタレニル基、ピリジル基、チエニル基、チアゾリル基、ベンゾチオフェニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾオキサゾリル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチアゾリル基、又はキノキサリル基であり、
置換基群βが、フッ素原子、メチル基、tert−ブチル基、及びトリフルオロメチル基からなる群である化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔26〕上記〔25〕において、
が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、又はチアゾリル基である化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔27〕上記〔1〕において、
が、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基であり、
Xが、単結合であり、
が、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、ピペリジル基、又はピリジル基であり、
置換基群αが、メチル基からなる群であり、
Yが、単結合であり、
が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、又はインドリル基であり、
置換基群βが、フッ素原子及びメチル基からなる群であり、
Zが、単結合、−CR1112−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O−、−CO−、又は−NCH−であり、
11及びR12が、各々独立に、水素原子、メチル基、又は水酸基であり、
が、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、ジオキサニル基、ピペリジル基、ピロリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾチアゾリル基、イミダゾピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロキノリル基、又はベンゾジオキサニル基であり、
置換基群γが、フッ素原子、メチル基、及びメトキシ基からなる群である化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔28〕上記〔27〕において、
が、置換基群βから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、又はチアゾリル基であり、
が、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、又はチアゾリル基である化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔29〕上記〔1〕において、下記から選択される化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物;
{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
{[(2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
{[(2−{[1−(ビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(2’−フルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(3’−フルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(4’−シアノビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(5−ヒドロキシ−2−{[1−(4’−メトキシビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(4−ベンジルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
({[2−({1−[4−(4−フルオロベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(3−メチルベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(4−メチルベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−2−({1−[4−(4−メトキシベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
{[(2−{[1−(4−ベンジル−3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)ピラジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(5−フェニルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[6−(4−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)チオフェン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(ピリジン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(チオフェン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(1,3−チアゾール−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[2−({1−[4−(1−ベンゾチオフェン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−2−({1−[4−(イソキノリン−5−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[2−({1−[4−(1,4−ベンゾジオキサン−5−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(6−メチルピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(4−メチルピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(6−メトキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチル−ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{[3−メチル−4−(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
[({2−[(1−{[3−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(キノリン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
({[2−({1−[4−(シクロプロピルメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(1−メチル−1−フェニルエチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
{[(2−{[1−(ビフェニル−4−イル)−3,3−ジメチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[trans−1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[6−(ビフェニル−4−イル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[2−(4−tert−ブチルフェニル)ピリミジン−5−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[5−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
({[2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、及び
{[(2−{[trans−5−(ビフェニル−4−イル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
〔30〕貧血の予防及び/又は治療のための、上記〔1〕乃至〔29〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
〔31〕貧血が、腎性貧血、未熟児貧血、慢性疾患に伴う貧血、癌化学療法に伴う貧血、又は癌性貧血である上記〔30〕に記載の医薬組成物、
〔32〕エリスロポエチンを産生するための、上記〔30〕に記載の医薬組成物、
である。
上記式(1)で示される本発明化合物は、5−ヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミド骨格を有し、当該ピリミジン環の2位置換基に、メチレン鎖などを介して置換されていてもよい複素環で置換されている点に化学構造上の特徴を有し、EPO産生の促進作用を有する点に薬理学上の特徴を有する。
以下、本発明の化合物(1)にかかる置換基について説明する。
置換基群α、置換基群β、置換基群γ、R11、及びR12の定義における「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。
の定義における「C〜Cアルキル基」とは、炭素数1乃至3個の直鎖又は分枝鎖アルキル基を示す。例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基を挙げることができる。
置換基群α、置換基群β、置換基群γ、R11、及びR12の定義における「C〜Cアルキル基」とは、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基を示す。例えば、上記「C〜Cアルキル基」、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、4−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基等を挙げることができる。
置換基群α、置換基群β、置換基群γ、R11、及びR12の定義における「ハロゲン化C〜Cアルキル基」とは、上記「C〜Cアルキル基」の1個又は2個以上の水素原子が、上記「ハロゲン原子」で置換された基を示す。例えば、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基。ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2−ブロモエチル基、2−クロロエチル基、2−フルオロエチル基、2−ヨードエチル基、3−クロロプロピル基、4−フルオロブチル基、6−ヨードヘキシル基、2,2−ジブロモエチル基等を挙げることができる。
置換基群β、置換基群γ、R11、及びR12の定義における「C〜Cアルコキシ基」とは、上記「C〜Cアルキル基」が酸素原子に結合した基を示す。例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、ネオペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、3,3−ジメチルブトキシ基、2,2−ジメチルブトキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基、1,2−ジメチルブトキシ基、1,3−ジメチルブトキシ基、2,3−ジメチルブトキシ等を挙げることができる。
置換基群β、置換基群γ、R11、及びR12の定義における「ハロゲン化C〜Cアルコキシ基」とは、前記「C〜Cアルコキシ基」に1個又は2個以上のハロゲン原子が置換した基をいい、例えば、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ジクロロメトキシ基、ジブロモメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、2,2,2−トリクロロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2−ブロモエトキシ基、2−クロロエトキシ基、2−フルオロエトキシ基、2,2−ジブロモエトキシ基のような基を挙げることができる。
置換基群β、及び置換基群γの定義における「C〜Cアルキルスルファニル基」とは、上記「C〜Cアルキル基」が硫黄原子に結合した基を示す。例えば、メチルスルファニル基、エチルスルファニル基、プロピルスルファニル基、イソプロピルスルファニル基、ブチルスルファニル基、イソブチルスルファニル基、sec−ブチルスルファニル基、tert−ブチルスルファニル基、ペンチルスルファニル基、イソペンチルスルファニル基、2−メチルブチルスルファニル基、ネオペンチルスルファニル基、1−エチルプロピルスルファニル基、ヘキシルスルファニル基、4−メチルペンチルスルファニル基、3−メチルペンチルスルファニル基、2−メチルペンチルスルファニル基、1−メチルペンチルスルファニル基、3,3−ジメチルブチルスルファニル基、2,2−ジメチルブチルスルファニル基、1,1−ジメチルブチルスルファニル基、1,2−ジメチルブチルスルファニル基、1,3−ジメチルブチルスルファニル基、2,3−ジメチルブチルスルファニル基、2−エチルブチルスルファニル基等を挙げることができる。
置換基群β、及び置換基群γの定義における「C〜Cアルキルアミノ基」とは1個の上記「C〜Cアルキル基」がアミノ基に結合した基を示す。例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、sec−ブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、イソペンチルアミノ基、2−メチルブチルアミノ基、ネオペンチルアミノ基、1−エチルプロピルアミノ基、ヘキシルアミノ基、4−メチルペンチルアミノ基、3−メチルペンチルアミノ基、2−メチルペンチルアミノ基、1−メチルペンチルアミノ基、3,3−ジメチルブチルアミノ基、2,2−ジメチルブチルアミノ基、1,1−ジメチルブチルアミノ基、1,2−ジメチルブチルアミノ基、1,3−ジメチルブチルアミノ基、2,3−ジメチルブチルアミノ基、2−エチルブチルアミノ基等を挙げることができる。
置換基群β、及び置換基群γの定義における「(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)アミノ基」とは同一または異なる上記「C〜Cアルキル基」がアミノ基に2個置換した基を示す。例えば、ジメチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジn−プロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、N−(n−プロピル)−N−エチルアミノ基、ジn−ブチルアミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジs−ブチルアミノ基、ジtert−ブチルアミノ基、ジn−ペンチルアミノ基、ジイソペンチルアミノ基、ジ2−メチルブチルアミノ基、ジネオペンチルアミノ基、ジ1−エチルプロピルアミノ基、ジn−ヘキシルアミノ基、ジ4−メチルペンチルアミノ基、ジ3−メチルペンチルアミノ基、ジ2−メチルペンチルアミノ基、ジ1−メチルペンチルアミノ基、ジ3,3−ジメチルブチルアミノ基、ジ2,2−ジメチルブチルアミノ基、ジ1,1−ジメチルブチルアミノ基、ジ1,2−ジメチルブチルアミノ基、ジ1,3−ジメチルブチルアミノ基、ジ2,3−ジメチルブチルアミノ基、ジ2−エチルブチルアミノ基等を挙げることができる。
置換基群β、及び置換基群γの定義における「C〜Cアルカノイル基」とは、炭素数2乃至7個のアルカノイル基を示す。例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ペンタノイル基、ピバロイル基、バレリル基、イソバレリル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基等を挙げることができる。
の定義における「C〜Cシクロアルキル基」とは、炭素数3乃至7個のシクロアルキル基を示す。例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基を挙げることができる。
の定義における「C〜Cシクロアルケニル基」とは、炭素数3乃至7個のシクロアルケニル基を示す。例えば、シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基を挙げることができる。
の定義における「単環又は二環式の炭化水素環基」とは、飽和又は不飽和の炭素数3乃至10個の単環又は二環式の炭化水素基を示す。例えば、フェニル基のような単環の芳香族炭化水素環基;上記C〜Cシクロアルキル基;上記C〜Cシクロアルケニル基;ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、デカヒドロナフタレニル基、インダニル基、インデニル基、ノルボラニル基等のような二環式の炭化水素基を挙げることができる。
、Q及びQの定義における「単環又は二環式の複素環基」とは、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子からなる群より選ばれる原子を1又は2個含む、飽和若しくは不飽和の4乃至10員の単環又は二環式の複素環基を示す。例えば、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ジヒドロピロリル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、ピペラジニル基、モルホリル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基のような単環の非芳香族複素環基;ピロリル基、ピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基のような単環の芳香族複素環基;クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、キノキサリル基、ベンゾチアゾリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾジオキサニル基、インドリジニル基、チエノピリジル基、ジヒドロチエノピリジル基、フロピリジル基、ジヒドロフロピリジル基のような二環式の複素環基等を挙げることができる。また、下記に示すトロピニル基のような架橋結合を有する複素環基も、「二環式の複素環基」に含まれる。

本発明の化合物(1)において、Rは、−X−Q、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示す。
が、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示す場合、QやQは2価の置換基になり得るが、本明細書における表記としては、1価の置換基と同様に表記する。
例えば、Rが、−X−Q−Y−Qで表される基を示し、Qが、ヘテロシクロアルキル構造を有する基である場合、Qは、X及びYとの結合手を有する2価の置換基である“ヘテロシクロアルキレン(又はヘテロシクロアルカンジイル)”であるが、“ヘテロシクロアルキル基”と表記する。Qが、他の環構造を示す場合においても同様である。また、例えば、Rが、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、Qがヘテロシクロアルキル構造を有する基である場合、Qは、Y及びZとの結合手を有する2価の置換基である“ヘテロシクロアルキレン(又はヘテロシクロアルカンジイル)”であるが、“ヘテロシクロアルキル基”と表記する。Qが、他の環構造を示す場合においても同様である。なお、Q、Q、及びQは、さらに置換基を有していてもよい。
次に、Rが、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示す場合の、Qにおける基−Y−Q、又は基−Y−Q−Z−Qの置換位置について説明する。
が、5員環の場合で、Xと結合する原子の位置を1位とした場合には、基−Y−Q、又は基−Y−Q−Z−Qの置換位置は、3位又は4位が好ましい。
が、6員環の場合で、Xと結合する原子の位置を1位とした場合には、基−Y−Q、又は基−Y−Q−Z−Qの置換位置は、4位が好ましい。
が、7員環の場合で、Xと結合する原子の位置を1位とした場合には、基−Y−Q、又は基−Y−Q−Z−Qの置換位置は、4位又は5位が好ましい。
例えば、Qがピペリジル基の場合、基−Y−Q、又は基−Y−Q−Z−Qの置換位置は、下記のような置換位置であることが好ましい。
また、例えば、Qがピリジル基の場合、基−Y−Q、又は基−Y−Q−Z−Qの置換位置は、下記のような置換位置であることが好ましい。
本発明におけるXは、好ましくは、単結合、−CH−、−(CH−、又は−(CH−であり、より好ましくは、Xが、単結合又は−CH−であり、さらに好ましくは、Xが、単結合である。なお、各基の右側の結合手は、下記Qと結合していることを表す。
本発明におけるQは、好ましくは、Qが、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ピペラジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、トロピニル基、クロマニル基、イソクロマニル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、又はテトラヒドロイソキノリル基であり、より好ましくは、Qが、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、ピリミジニル基、チアゾリル基、トロピニル基又はテトラヒドロイソキノリル基であり、Qが、さらに好ましくは、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、ピペリジル基、又はピリジル基である。
本発明における置換基群αは、好ましくは、メチル基及びオキソ基からなる群であり、より好ましくは、置換基群αが、メチル基からなる群である。
本発明におけるYは、好ましくは、単結合、−CH−、−(CH−、又は−(CH−であり、より好ましくは、Yが、単結合である。なお、各基の左側の結合手は、上記Qと結合していることを表す。
本発明におけるQは、好ましくは、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、デカヒドロナフタレニル基、インダニル基、インデニル基、ノルボラニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ピペラジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、モルホリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾジオキサニル基、インドリジニル基、チエノピリジル基、ジヒドロチエノピリジル基、フロピリジル基、又はジヒドロフロピリジル基であり、より好ましくは、Qが、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ナフタレニル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、インドリル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基又はベンゾチアゾリル基であり、さらに好ましくは、Qが、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、又はチアゾリル基である。
本発明における置換基群βは、好ましくは、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルスルファニル基、(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)アミノ基、及びC〜Cアルカノイル基からなる群であり、より好ましくは、置換基群βが、フッ素原子、塩素原子、水酸基、シアノ基、ニトロ基、メチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、トリフルオロメチル基、メチルスルファニル基、及びトリフルオロメトキシ基からなる群であり、さらに好ましくは、置換基群βが、フッ素原子、メチル基、tert−ブチル基、及びトリフルオロメチル基からなる群である。
本発明におけるZは、好ましくは、単結合、−CR1112−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O−、−CO−、又は−NCH−であり、R11及びR12が、各々独立に、水素原子、メチル基、又は水酸基である。より好ましくは、Zが、単結合又は−CR1112−であり、R11及びR12は、各々独立に、水素原子、メチル基、又は水酸基である。なお、各基の左側の結合手は、上記Qと結合していることを表す。
本発明におけるQは、好ましくは、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、モルホリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、イミダゾピリジル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾジオキサニル基、インドリジニル基、チエノピリジル基、ジヒドロチエノピリジル基、フロピリジル基、又はジヒドロフロピリジル基であり、より好ましくは、Qが、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、ジオキサニル基、ピペリジル基、ピロリル基、ピリジル基、チエニル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾチアゾリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、イミダゾピリジル基、又はベンゾジオキサニル基であり、さらに好ましくは、Qが、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、又はチアゾリル基である。
本発明における置換基群γは、好ましくは、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、及びC〜Cアルコキシ基からなる群であり、より好ましくは、置換基群γが、フッ素原子、塩素原子、水酸基、アミノ基、シアノ基、メチル基、メトキシ基、tert−ブチル基、及びトリフルオロメチル基からなる群であり、さらに好ましくは、置換基群γが、フッ素原子、メチル基、及びメトキシ基からなる群である。
本発明におけるRは、好ましくは、メチル基、メチルスルファニル基、又はジフルオロメチル基であり、より好ましくは、Rが、メチル基、又はメチルスルファニル基である。
本発明におけるRは、好ましくは、水素原子である。
本発明において、Rが、−X−Q−Y−Qで表される基を示す場合、X、Q、Y、Q、置換基群α、及び置換基群βの好ましい組み合わせとしては、Xが、単結合、−CH−、−(CH−、又は−(CH−であり、Qが、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、ピペリジル基、又はピリジル基であり、置換基群αは、メチル基からなる群であり、Yが、単結合であり、Qが、置換基群βから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ナフタレニル基、ピリジル基、チエニル基、チアゾリル基、ベンゾチオフェニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾオキサゾリル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチアゾリル基、又はキノキサリル基であり、置換基群βが、フッ素原子、メチル基、tert−ブチル基、及びトリフルオロメチル基からなる群である。かかる組み合わせにおいて、Xは、単結合であることがより好ましく、Qは、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、又はチアゾリル基であることがより好ましい。
また、本発明において、Rが、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示す場合、X、Q、Y、Q、Z、Q、置換基群α、置換基群β、及び置換基群γの好ましい組み合わせとしては、Xが、単結合であり、Qが、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、ピペリジル基、又はピリジル基であり、置換基群αが、メチル基からなる群であり、Yが、単結合であり、Qが、置換基群βから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、又はインドリル基であり、置換基群βが、フッ素原子及びメチル基からなる群であり、Zが、単結合、−CR1112−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O−、−CO−、又は−NCH−であり、R11及びR12が、各々独立に、水素原子、メチル基、又は水酸基であり、Qが、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、ジオキサニル基、ピペリジル基、ピロリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾチアゾリル基、イミダゾピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロキノリル基、又はベンゾジオキサニル基であり、置換基群γが、フッ素原子、メチル基、及びメトキシ基である。かかる組み合わせにおいて、Qは、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、又はチアゾリル基であることがより好ましく、Zは、単結合、又は−CR1112−であり、R11及びR12が、各々独立に、水素原子、メチル基、又は水酸基であることがより好ましく、Qは、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、又はチアゾリル基であることがより好ましい。
本発明の化合物(1)は、置換基の種類によっては幾何異性体や互変異性体が存在する場合がある。また、本発明の化合物(1)は、不斉炭素原子を有する場合がある。本発明には、これら異性体の分離したもの、あるいは混合物が包含される。また、ラベル体、即ち、本発明化合物の1つ以上の原子を放射性同位元素若しくは非放射性同位元素で置換した化合物も本発明に包含される。
本発明の化合物が、アミノ基等の塩基性基を有する場合、所望により薬理上許容される塩とすることができる。そのような塩としては、例えば、フッ化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩等のハロゲン化水素酸塩;硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩等の低級アルカンスルホン酸塩;ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のアリ−ルスルホン酸塩;酢酸、りんご酸、フマル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩;及びオルニチン酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩等のアミノ酸塩;を挙げることができ、ハロゲン化水素酸塩及び有機酸塩が好ましい。
また、本発明の化合物が、カルボキシ基等の酸性基を有する場合、一般的に塩基付加塩を形成することが可能である。薬理上許容される塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩等の無機塩;ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、シクロヘキシルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジル−N−(2−フェニルエトキシ)アミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩等の有機アミン塩;等を挙げることができる。
本発明の化合物は、遊離体もしくは溶媒和物として存在することもある。溶媒和物としては、薬理上許容し得るものであれば特に限定されないが、具体的には、水和物、エタノール和物等が好ましい。また、一般式(1)で表される化合物中に窒素原子が存在する場合にはN−オキシド体となっていてもよく、これら溶媒和物及びN−オキシド体も本発明の範囲に含まれる。
本発明の化合物は、置換基の種類や組み合わせによって、シス体、トランス体等の幾何異性体、互変異性体又はd体、l体等の光学異性体等の各種異性体が存在し得るが、本発明の化合物は、特に限定していない場合はそれら全ての異性体、立体異性体及びいずれの比率のこれら異性体及び立体異性体混合物をも包含するものである。
本発明の一般式(1)で表される化合物の中で代表化合物としては、例えば、以下の化合物を挙げることができるが、本発明はこれらの化合物に限定されるものではない。
例えば、
{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
{[(2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
{[(2−{[1−(ビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(2’−フルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(3’−フルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(4’−シアノビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(5−ヒドロキシ−2−{[1−(4’−メトキシビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(4−ベンジルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
({[2−({1−[4−(4−フルオロベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(3−メチルベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(4−メチルベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−2−({1−[4−(4−メトキシベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
{[(2−{[1−(4−ベンジル−3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)ピラジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(5−フェニルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[6−(4−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)チオフェン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(ピリジン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(チオフェン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(1,3−チアゾール−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[2−({1−[4−(1−ベンゾチオフェン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−2−({1−[4−(イソキノリン−5−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[2−({1−[4−(1,4−ベンゾジオキサン−5−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(6−メチルピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(4−メチルピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(6−メトキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチル−ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{[3−メチル−4−(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
[({2−[(1−{[3−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(キノリン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
({[2−({1−[4−(シクロプロピルメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(1−メチル−1−フェニルエチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
{[(2−{[1−(ビフェニル−4−イル)−3,3−ジメチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[trans−1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[6−(ビフェニル−4−イル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[2−(4−tert−ブチルフェニル)ピリミジン−5−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[5−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
({[2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
({[2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、及び
{[(2−{[trans−5−(ビフェニル−4−イル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
である。
本発明の化合物は、その基本骨格あるいは置換基の種類に基づく特徴を利用し、種々の公知の合成法を適用して製造することができる。その際、官能基の種類によっては、当該官能基を原料乃至中間体の段階で適当な保護基で保護、又は当該官能基に容易に転化可能な基に置き換えておくことが製造技術上効果的な場合がある。このような官能基としては、例えばアミノ基、水酸基、カルボキシル基等があり、それらの保護基としては、例えば、グリーン(T.W.Greene)及びウッツ(P.G.M.Wuts)著、「プロテクティブグループ・イン・オルガニックシンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)」、第3版、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)社、1999年に記載の保護基等があり、これらの反応条件に応じて適宜選択して用いることができる。このような方法によれば、当該保護基を導入して反応を行った後、必要に応じて保護基を除去、あるいは所望の基に転化することにより、所望の化合物を得ることができる。得られた本発明の化合物は、元素分析、NMR、質量分析(mass spectroscopy)、IR分析等の標準的な分析技術によって、同定され、その組成又は純度を分析することができる。
本発明の化合物の製造に用いられる原料や試薬は、商業的供給者から購入可能であり、又は、文献に記載の方法によって合成されたものを用いている。
本発明の化合物又はその薬理上許容される塩は、Hep3B細胞を用いたアッセイ系において優れたEPO産生能を示す。すなわち、本発明の化合物又はその薬理上許容される塩を、哺乳動物(例えば、ヒト、ウシ、ウマ、又はブタ等、好適には、ヒト)や鳥類(例えば、ニワトリ等)に投与することにより、EPOを産生することができる。従って、本発明の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物は、EPOの低下に起因する疾患の予防及び/又は治療や、手術を予定している患者に対する自己貯血等に用いることができる。EPO低下に起因する疾患としては、例えば、貧血、特に腎性貧血(透析期、保存期)、未熟児貧血、慢性疾患に伴う貧血、癌化学療法に伴う貧血、癌性貧血を挙げることができ、その他にも虚血性脳疾患等、EPOが低下している疾患、病態の予防及び/又は治療剤として使用することができる。
以下に本発明の化合物の代表的な製造法を例示する。なお、本発明の製造法は以下に示した例には限定されない。
(第1工程)
第1工程は後で述べる化合物(2)より化合物(1)を製造する工程である。
上記において、R乃至Rは前述と同意語を示し、R及びRは置換若しくは非置換のアリール基又はヘテロアリール基を示し、R1a及びR1bは前述のR若しくはそれらの前駆体の置換基を示し、R2aは前述のR若しくは前駆体の置換基を示し、Pro乃至Proは公知の方法(例えば、Protective Groups in Organic Synthesis,3rd ed.;Green,T.W.;Wuts,P.G.M.,Eds.;John Wiley&Sons:New York,1999.など)により選択された各々の官能基の保護基を表わす。Pro乃至Proは、反応中、安定に存在し、また反応を阻害しないものであれば特に限定しないが、好適には、Proはベンジル基を、Proはtert−ブチル基を、Proはメチル基又はエチル基を、Proはtert−ブトキシカルボニル基を、Proはメチル基又はエチル基を表わす。
以下、各工程について詳述する。
(1−1工程)
1−1工程は、後で述べる一般式(2)を有する化合物より一般式(3)を有する化合物を製造する工程である。必須の反応として、
1−1a工程:保護基Proの脱保護反応
1−1b工程:一般式HNCH(R)COProを有するアミノ酸又はアミノ酸塩との縮合反応
1−1c工程:6位水酸基に脱離基(−OX)を導入する反応
1−1d工程:脱離基(−OX)を置換基R2aに変換する反応
が挙げられる。また、必要に応じて
1−1e工程:R1aをR1bに変換する反応
を加えることができる。なお、Xは、結合する酸素とともに脱離基を形成する置換基であれば特に限定しないが、好適にはトリフルオロメタンスルホニル基である。
1−1a乃至1−1e工程は前後何れに行っても良く、当業者であれば容易にその順番を適宜選択することが出来る。
(1−1a工程)
本工程は、保護基Proの脱保護をする工程であり、用いるProに応じて、例えば、Protective Groups in Organic Synthesis,3rd ed.;Green,T.W.;Wuts,P.G.M.,Eds.;John Wiley&Sons:New York,1999.などに記載されている公知の方法を適切に選択し、それに従って行われる。ここでは、好適なProとしてtert−ブチル基を選び、不活性溶媒中、塩基を用いて、Proを水素原子に変換する方法について記載するが、それに限定されるものではない。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノール、tert−ブタノールのようなアルコール類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される塩基は、通常の反応で塩基として使用されるものであれば特に限定しないが、トリエチルアミンのような有機塩基類;炭酸ナトリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸セシウムのようなアルカリ土類金属炭酸塩類;炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;炭酸水素カルシウムのようなアルカリ土類金属炭酸水素塩類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物類;水酸化セシウムのようなアルカリ土類金属水酸化物類;リン酸三カリウムのようなリン酸アルカリ金属塩類などを挙げることができる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−10℃乃至150℃であり、好適には10℃乃至90℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常1分間乃至24時間であり、好適には、10分間乃至6時間である。
反応終了後、目的化合物は、有機溶媒を留去し、水を加え、次いで酸を加えることにより、固体として得ることができる。一方、酸を加えても固体が得られない場合には、酢酸エチルのような有機溶媒で有機物を抽出した後、有機層を通常用いられる手順で乾燥した後濃縮するか、又は、酸を加えた後そのまま減圧下濃縮することにより目的化合物を得ることができる。
(1−1b工程)
本工程は、一般式HNCH(R)COProを有するアミノ酸又はアミノ酸塩と縮合する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、縮合剤を用いて行われる。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノール、tert−ブタノールのようなアルコール類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される塩基は、通常の反応で塩基として使用されるものであれば特に限定しないが、好適にはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、ルチジン、ピリジンのような有機塩基類;炭酸ナトリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸セシウムのようなアルカリ土類金属炭酸塩類;炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;炭酸水素カルシウムのようなアルカリ土類金属炭酸水素塩類;水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物類;水酸化セシウムのようなアルカリ土類金属水酸化物類;リン酸三カリウムのようなリン酸アルカリ金属塩類などを挙げることができる。
使用される縮合剤としては、アミド結合を形成する縮合剤として使用されるもの(例えば、楠本正一ら、実験科学講座IV;日本化学会;丸善、1990.や、泉屋信夫ら、ペプチド合成の基礎と実験;丸善、1985.などに記載されている方法)であれば特に限定しないが、好適には、O−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)や、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)、4−(2−{[(シクロヘキシルイミノ)メチレン]アミノ}エチル−4−メチルモルホリ−4−ニウムパラトルエンスルホナート(CMC)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1,1’−カルボニルビス(1H−イミダゾール)(CDI)、(1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)(トリピロリジン−1−イル)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、ブロモ(トリピロリジン−1−イル)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBrOP)、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド(DMT−MM)、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(DMT)などを挙げることができる。さらに添加剤として1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)、N,N−ジメチルアミノピリジンなどを加えても良い。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−10℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至100℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至48時間であり、好適には、10分間乃至24時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶媒を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−1c工程)
本工程は、6位水酸基に脱離基(−OX)を導入する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、酸塩化物又は酸無水物を反応することにより行われる。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される酸塩化物又は酸無水物は、−OX基が公知の脱離基となるようなXを有する酸塩化物あるいは酸無水物であれば特に限定しないが、好適には、トリフルオロメタンスルホン酸無水物のような置換若しくは非置換のアルキルスルホン酸無水物又はアリールスルホン酸無水物;メタンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリドのような置換若しくは非置換のアルキルスルホニル塩化物又はアリールスルホニル塩化物;置換若しくは非置換のアルキルリン酸塩化物又はアリールリン酸塩化物を挙げることができる。
使用される塩基は、通常の反応で塩基として使用されるものであれば特に限定しないが、好適にはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、ルチジン、ピリジンのような有機塩基類;炭酸ナトリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸セシウムのようなアルカリ土類金属炭酸塩類;炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;炭酸水素カルシウムのようなアルカリ土類金属炭酸水素塩類;水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物類;水酸化セシウムのようなアルカリ土類金属水酸化物類;リン酸三カリウムのようなリン酸アルカリ金属塩類などを挙げることができる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−100℃乃至150℃であり、好適には−80℃乃至40℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至24時間であり、好適には、10分間乃至6時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶媒を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−1d工程)
本工程は、脱離基(−OX)を置換基R2aに変換する工程である。R2aがアルキル基又はアルケニル基の場合は、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、添加剤の存在下又は非存在下、金属触媒の存在下、アルキルホウ素化合物あるいはアルケニルホウ素化合物を反応することにより行われる(1−1d1)。また、R2aがメチルスルファニル基の場合は、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、メタンチオール又はメタンチオールの金属塩を反応することにより行われる(1−1d2)。一方、ジフロロメチル基又はフルオロメチル基の場合は、上記1−1d1工程で得られたR2aとしてメチル基を導入した化合物に対し、不活性溶媒中、塩基を作用した後、求電子フッ素化試薬と反応することにより行われる(1−1d3)。
(1−1d1工程)
本工程は、脱離基(−OX)をR2aとしてアルキル基又はアルケニル基に変換する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、添加剤の存在下又は非存在下、金属触媒の存在下、アルキルホウ素化合物あるいはアルケニルホウ素化合物を反応することにより行われる。この反応条件は、例えば、Zou、G.;Reddy、Y.K.;Falck、J.R. Tetrahedron Lett. 2001,42,7213.やMolander,G.A.;Yun,C.−S. Tetrahedron 2002,58,1465.並びにTsuji,J. Palladium Reagents and Catalysts;John Wiley&Sons:England,2004.さらに、Metal−Catalyzed Cross−Coupling Reactions;de Meijere,A.,Diederich,F.,Eds.; Wiley−VCH:Weinheim,2004.などに記載されている公知の方法を適切に選択し、それに従って行われる。ここでは以下の好適な条件を記載するが、それに限定されるものではない。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノール、tert−ブタノールのようなアルコール類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される塩基は、通常の反応で塩基として使用されるものであれば特に限定しないが、好適にはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、ルチジン、ピリジンのような有機塩基類;炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸セシウムのようなアルカリ土類金属炭酸塩類;炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;炭酸水素カルシウムのようなアルカリ土類金属炭酸水素塩類;水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物類;水酸化セシウムのようなアルカリ土類金属水酸化物類;リン酸三カリウムのようなリン酸アルカリ金属塩類;ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのような金属アルコキシド類などを挙げることができる。
使用される添加剤は、公知の方法として使用されるものであれば特に限定しないが、好適には、酸化銀、アルミナのような金属酸化物;トリフェニルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ(o−トルイル)ホスフィン、ジフェニルホスフィノフェロセン、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(S−PHOS)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル(X−PHOS)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)のようなホスフィン類;トリフェニルホスフィンオキシドのようなホスフィンオキシド類;塩化リチウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムのような金属塩;臭化テトラブチルアンモニウムのようなアンモニウム塩などを挙げることができる。これらは任意の割合で組み合わせて使用して良い。
使用される金属触媒は、公知の方法として使用されるものであれば特に限定しないが、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム、2酢酸パラジウム、2塩化パラジウムジフェニルホスフィノフェロセン錯体、2塩化パラジウムベンゾニトリル錯体、2塩化パラジウムアセトニトリル錯体、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]パラジウム、3−クロロピリジン[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾ−2−イリデン]パラジウム、パラジウム−活性炭素のようなパラジウム触媒を挙げることができる。
使用されるアルキルホウ素化合物及びアルケニルホウ素化合物は、公知の反応剤として使用されるものであれば特に限定しないが、R2aがアルキル基の場合はメチルホウ酸、メチルホウ酸エステル、トリフルオロ(メチル)ボラヌイド金属塩、エチルホウ酸、エチルホウ酸エステルあるいはエチルトリフルオロボラヌイド金属塩などを、R2aがアルケニル基の場合はビニルホウ酸、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン、ビニルホウ酸エステル、ビニルトリフルオロボラヌイド金属塩、アリルホウ酸、アリルホウ酸エステルあるいはアリル(トリフルオロ)ボラヌイド金属塩などを挙げることができる。
使用されるアルキルホウ酸エステルのエステル部、トリフルオロ(アルキル)ボラヌイド金属塩の金属、アルケニルホウ酸エステルのエステル部、及びトリフルオロ(アルケニル)ボラヌイド金属塩の金属は、公知の化合物として知られているか、若しくは公知の方法に準じて合成されるものであれば特に限定しない。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−10℃乃至200℃であり、好適には0℃乃至150℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至48時間であり、好適には、10分間乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶媒を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
なお、R2aがアルケニル基の場合、後述する1−2a1工程の加水素分解反応を行うことにより、Rとして対応するアルキル基に導くことが出来る。
(1−1d2工程)
本工程は、脱離基(−OX)をR2aとしてメチルスルファニル基に変換する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、メタンチオール又はメタンチオールの金属塩を反応させることにより行われる。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;メタノール、エタノールのようなアルコール類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用されるメタンチオールの金属塩として用いられる金属は、特に限定しないが、好適には、ナトリウムのようなアルカリ金属、又はマグネシウムのようなアルカリ土類金属などを挙げることができる。
使用される塩基は、通常の反応で塩基として使用されるものであれば特に限定しないが、好適にはピリジンのような有機塩基類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸セシウムのようなアルカリ土類金属炭酸塩類;炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;炭酸水素カルシウムのようなアルカリ土類金属炭酸水素塩類;水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物類;水酸化セシウムのようなアルカリ土類金属水酸化物類;リン酸三カリウムのようなリン酸アルカリ金属塩類;ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのような金属アルコキシド類などを挙げることができる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−10℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至100℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至48時間であり、好適には、10分間乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶媒を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−1d3工程)
本工程は、上記1−1d1工程で得られたR2aとしてメチル基を導入した化合物のR2aをジフロロメチル基又はフルオロメチル基に変換する工程であり、不活性溶媒中、塩基を作用した後、求電子フッ素化試薬と反応することにより行われる。これらは、使用される塩基並びに求電子フッ素化試薬の当量数を適切に調節することにより目的化合物を製造することができる。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される塩基は、通常の反応で塩基として使用されるものであれば特に限定しないが、好適にはリチウムジイソプロピルアミドまたはナトリウムヘキサメチルジシラジドのような有機金属アミド、tert−ブチルリチウムのような有機金属化合物、水素化カリウムのような水素化金属類などを挙げることができる。
使用される求電子フッ素化試薬は、公知(例えば、Baudoux,J.;Cahard,D.Electrophilic Fluorination with N−F Reagent. In Organic Reaction;Overman,L.E.,Ed.;John Wiley & Sons,Inc.:New Jersey,2007;Vol.69;Chapter 2.や、フッ素化合物の合成と機能;石川 延男;株式会社シーエムシー:東京、1987.)の試薬として使用されるものであれば特に限定しないが、好適には、N−フルオロベンゼンスルホンイミド(NFSI)が挙げられる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−100℃乃至100℃であり、好適には−80℃乃至50℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至48時間であり、好適には、10分間乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶媒を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−1e工程)
本工程は、R1aをR1bに変換する工程であり、Q部位の複素環の種類により合成法が異なるので、以下の場合に分けて詳述する。
(1)R1aとして、複素環Qを含み、Qの環内の窒素原子上に保護基Proを有する場合
(2)R1aとして、アセタール構造を有する場合
(1−1e工程)の(1)の必須の反応として
1−1e1工程:保護基Proの脱保護反応
1−1e2工程:置換基Rの導入反応
が挙げられる。ここではR1aとして、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル基を有する場合を示すが、これに限定されるものではない。
(1−1e1工程)
本工程は、一般式(5)若しくは(8)を有する化合物を製造する工程であり、アミンの保護基として用いるProに応じて、例えば、Protective Groups in Organic Synthesis,3rd ed.;Green,T.W.;Wuts,P.G.M.,Eds.;John Wiley&Sons:New York,1999.などに記載されている公知の方法を適切に選択し、それに従って行われる。ここでは、好適なProとして、tert−ブトキシカルボニル基を用いた場合の反応条件について記載するが、それに限定されるものではない。一般式(4)若しくは(7)を有する化合物に、不活性溶媒中、適切な試薬を加えることにより行われる。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される試薬は、通常の反応でtert−ブトキシカルボニル基を脱保護する試薬として使用されるものであれば特に限定しないが、好適には、塩酸、硫酸のような無機酸;酢酸、トリフルオロ酢酸のような有機酸;ヨウ化トリメチルシリル、三フッ化ホウ素のようなルイス酸;塩化アセチルのような酸塩化物;水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物類などを挙げることができる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−10℃乃至100℃であり、好適には10℃乃至50℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至24時間であり、好適には、10分間乃至6時間である。
反応終了後、目的化合物は、有機溶媒を留去し、水を加え、次いで酸を加えることにより、固体として得ることができる。一方、酸を加えても固体が得られない場合には、酢酸エチルのような有機溶媒で有機物を抽出した後、有機層を通常用いられる手順で乾燥した後濃縮するか、又は、酸を加えた後そのまま減圧下濃縮することにより目的化合物を得ることができる。
(1−1e2工程)
本工程は、一般式(6)若しくは(9)を有する化合物を製造する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、添加剤の存在下又は非存在下、金属触媒の存在下、置換若しくは非置換のアリールハロゲン化物又はへテロアリールハロゲン化物又はアリール擬ハロゲン化物又はへテロアリール擬ハロゲン化物と、一般式(5)若しくは(8)を有する化合物とを反応することにより行われる。この反応条件は、例えば、Tsuji,J. Palladium Reagents and Catalysts;John Wiley&Sons:England,2004.やJiang,L.;Buchwald,S.L. Palladium−Catalyzed Aromatic Carbon−Nitorogen Bond Formation. In Metal−Catalyzed Cross−Coupling Reactions;de Meijere,A.,Diederich,F.,Eds.;Wiley−VCH:Weinheim,2004;Chapter 13.などに記載されている公知の方法を適切に選択し、それに従って行われる。ここでは以下の好適な条件を記載するが、それに限定されるものではない。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノール、tert−ブタノールのようなアルコール類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される塩基は、通常の反応で塩基として使用されるものであれば特に限定しないが、好適にはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、ルチジン、ピリジンのような有機塩基類;炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸セシウムのようなアルカリ土類金属炭酸塩類;炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;炭酸水素カルシウムのようなアルカリ土類金属炭酸水素塩類;水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物類;水酸化セシウムのようなアルカリ土類金属水酸化物類;リン酸三カリウムのようなリン酸アルカリ金属塩類;ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのような金属アルコキシド類;リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムヘキサメチルジシラジドのような有機金属アミド類;tert−ブチルリチウムのような有機金属化合物;水素化カリウムのような水素化金属類などを挙げることができる。
使用される添加剤は、公知の方法として使用されるものであれば特に限定しないが、好適には、酸化銀、アルミナのような金属酸化物;トリフェニルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ(o−トルイル)ホスフィン、ジフェニルホスフィノフェロセン、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(S−PHOS)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル(X−PHOS)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)のようなホスフィン類;トリフェニルホスフィンオキシドのようなホスフィンオキシド類;塩化リチウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムのような金属塩;臭化テトラブチルアンモニウムのようなアンモニウム塩などを挙げることができる。これらは任意の割合で組み合わせて使用して良い。
使用される金属触媒は、公知の方法として使用されるものであれば特に限定しないが、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム、2酢酸パラジウム、2塩化パラジウムジフェニルホスフィノフェロセン錯体、2塩化パラジウムベンゾニトリル錯体、2塩化パラジウムアセトニトリル錯体、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]パラジウム、3−クロロピリジン[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾ−2−イリデン]パラジウム、パラジウム−活性炭素のようなパラジウム触媒などを挙げることができる。
擬ハロゲン化物とは、遷移金属触媒を用いたカップリング反応において、ハロゲン原子と同様に、低原子価遷移金属触媒に酸化的付加をすることが知られている置換基を示す。この酸化的付加反応が起こることが公知である置換基であるならば特に限定しないが、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基のようなスルホニルオキシ基;アセチルオキシ基のようなアシロキシ基;ジアゾニウム基、ホスホニルオキシ基などが挙げられる。
使用される置換若しくは非置換のアリールハロゲン化物又はへテロアリールハロゲン化物又はアリール擬ハロゲン化物又はへテロアリール擬ハロゲン化物は、公知の化合物として知られているか、若しくは公知の方法に準じて合成されるものであれば特に制限しない。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−10℃乃至200℃であり、好適には0℃乃至150℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至48時間であり、好適には、10分間乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶媒を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−1e工程)の(2)の必須の反応として
1−1e3工程:置換アルキルジオールとのアセタール交換反応
が挙げられる。ここでは、1,3−ジオキサン構造を有する化合物の合成について記載するが、それに限定されるものではない。なお、1,3−ジオキソラン構造を有する化合物は置換プロパン−1,3−ジオールの代わりに置換エタン−1,2−ジオールを用い、また、1,3−ジオキセパン構造を有する化合物は置換プロパン−1,3−ジオールの代わりに置換ブタン−1,4−ジオールを用いることにより得られる。
(1−1e3工程)
本工程は、一般式(11)を有する化合物を製造する工程であり、一般式(10)を有する化合物に不活性溶媒中、触媒存在下、置換プロパン−1,3−ジオールを作用することにより行われる。反応条件は、例えば、Protective Group in Organic Synthesis;Green,T.W.;Wuts,P.G.M.,Eds.;John Wiley&Sons:New York,1999;Chapter 2.などに記載されている公知の方法を適切に選択し、それに従って行われる。ここでは以下の好適な条件を記載するが、それに限定されるものではない。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;メタノール、エタノール、tert−ブタノールのようなアルコール類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒を挙げることができる。
使用される触媒としては、塩酸、硫酸のような無機酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸のような有機酸、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルなどのようなルイス酸などを挙げる事ができる。
使用される置換プロパン−1,3−ジオールは、特に制限は無く、公知の方法を組み合わせて合成される。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−10℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至120℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至48時間であり、好適には、10分間乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶媒を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−2工程)
1−2工程は、一般式(3)を有する化合物より一般式(1)を有する化合物を製造する工程である。必須の反応として、
1−2a工程:保護基Proの脱保護反応
1−2b工程:保護基Proの脱保護反応
また、必要に応じて、
1−2c工程:R1bをRに変換する反応
1−2d工程:R2aをRに変換する反応
を加えることができる。1−2a乃至1−2d工程は前後何れに行っても良く、当業者であれば容易にその順番を適宜選択することが出来る。
(1−2a工程)
本工程は、保護基Proの脱保護をする工程であり、用いるProに応じて、例えば、Protective Groups in Organic Synthesis,3rd ed.;Green,T.W.;Wuts,P.G.M.,Eds.;John Wiley&Sons:New York,1999.などに記載されている公知の方法を適切に選択し、それに従って行われる。ここでは、好適なProとしてベンジル基を選び、水素雰囲気下、不活性溶媒中、添加剤の存在下又は非存在下、触媒を用いて、Proを水素原子へ変換する方法(1−2a1)、水素原子の代わりに水素源となりうる有機化合物存在下、窒素又はアルゴン雰囲気下、不活性溶媒中、添加剤の存在下又は非存在下、触媒を用いて、Proを水素原子へ変換する方法(1−2a2)あるいは不活性溶媒中、適切な酸を用いてProを水素原子へ変換する方法(1−2a3)について記載するが、それに限定されるものではない。
(1−2a1工程)
本工程は、水素雰囲気下、不活性溶媒中、添加剤の存在下又は非存在下、触媒を用いて、Proを水素原子へ変換する工程である。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノールのようなアルコール類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される添加剤は、塩酸など公知の方法として使用されているものであれば特に限定しない。
使用される金属触媒としては、公知の方法として使用されているものであれば特に限定しないが、好適には、パラジウム−活性炭素、トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウムクロリド、水酸化パラジウムなどを挙げることができる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−100℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至100℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至24時間であり、好適には、10分間乃至6時間である。
反応終了後、不溶物をろ別し、ろ液を減圧下蒸留する。得られた残渣を通常用いられる方法、例えば、再結晶、蒸留、シリカゲルカラムクロマトグラフィーなどを用いることにより精製できる。
なお、R2aがアルケニル基の場合、前述したように対応するアルキル基に導くことが出来る。
(1−2a2工程)
本工程は、水素原子の代わりに水素源となりうる有機化合物存在下、窒素又はアルゴン雰囲気下、不活性溶媒中、添加剤の存在下又は非存在下、触媒を用いて、Proを水素原子へ変換する工程である。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノールのようなアルコール類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
水素非雰囲気下の場合、使用される水素源としての有機化合物は、ギ酸などの公知の方法として使用されているものであれば特に限定しない。
使用される添加剤は、塩酸など公知の方法として使用されているものであれば特に限定しない。
使用される金属触媒としては、公知の方法として使用されているものであれば特に限定しないが、好適には、パラジウム−活性炭素、トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウムクロリド、水酸化パラジウムなどを挙げることができる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−100℃乃至150℃であり、好適には−78℃乃至100℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至24時間であり、好適には、10分間乃至6時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶媒を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−2a3工程)
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノールのようなアルコール類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される酸は、通常の反応で酸として使用されるものであれば特に限定しないが、塩酸、硫酸などの無機酸;三フッ化ホウ素、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素、ヨウ化トリメチルシランのようなルイス酸;トリフルオロ酢酸のような有機酸などを挙げることができる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−100℃乃至150℃であり、好適には−78℃乃至100℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至24時間であり、好適には、10分間乃至6時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶媒を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−2b工程)
本工程は、保護基Proの脱保護をする工程であり、1−1a工程に準じて行われる。
(1−2c工程)
本工程は、R1bをRに変換する工程であり、1−1e工程に準じて行われる。
(1−2d工程)
本工程は、R2aをRに変換する工程であり、R2aがアルケニル基の場合は、前述の1−2a1工程に準じて、対応するアルキル基に導くことができる。
(第2工程)
第2工程は前述の化合物(2)を製造する工程である。
上記において、R1aは前述のR若しくはそれらの前駆体の置換基を示し、Pro及びProは前述の官能基の保護基を表わし、Proは公知の方法(例えば、Protective Groups in Organic Synthesis,3rd ed.;Green,T.W.;Wuts,P.G.M.,Eds.;John Wiley&Sons:New York,1999.など)により選択された各々の官能基の保護基を表わし、反応中、安定に存在し、また反応を阻害しないものであれば特に限定しないが、好適には、メチル基を表わす。
一般式(2)を有する化合物は、公知の方法((i)公知の方法に準じて調製した置換エタンイミダミド(12)と2−アルキルオキシ−3−オキソコハク酸ジエステル(13)を塩基存在下縮合する方法:Dreher,S.D;Ikemoto,N.;Gresham,V.;Liu,J.;Dormer,P.G.;Balsells,J.;Mathre,D.;Novak.T.J.;Armstrong III,J.D. Tetrahedron Lett. 2004,45,6023.又は、(ii)N−ヒドロキシ置換エタンイミダミド類(14)とアセチレンジカルボン酸ジエステル(15)を縮合する方法:Culbertson,T.P. J.Heterocycl.Chem. 1979,16,1423−1424.)或いは、公知の方法を修飾した方法を用いて合成することができる。
上記の各製法により得られた反応生成物は、遊離化合物、その塩あるいは水和物等の各種の溶媒和物として単離され精製される。塩は通常の造塩処理に付すことにより製造できる。単離、精製は、抽出、濃縮、留去、結晶化、ろ過、再結晶、各種クロマトグラフィー等の、通常の化学操作を適用して行われる。
各種異性体は、異性体間の物理化学的な性質の差を利用して、常法により単離できる。例えば、光学異性体は一般的な光学分割法、例えば分別結晶化又はクロマトグラフィー等により分離できる。また、光学異性体は、適当な光学活性な原料化合物より製造することもできる。
本発明の化合物を有効成分として含有する製剤は通常製剤化に用いられる担体や賦形剤、その他の添加剤を用いて調製される。投与は錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤等による経口投与、あるいは静注、筋注等の注射剤、坐剤、経皮剤、経鼻剤あるいは吸入剤等による非経口投与のいずれの形態であってもよい。投与量は症状、投与対象の年齢、性別等を考慮して個々の場合に応じて適宜決定されるが、通常、経口投与の場合、成人1日当たり0.001 mg/kg乃至100 mg/kg程度であり、これを1回で、あるいは1〜6回に分けて投与する。また、症状によって静脈投与される場合は、通常、成人1回当たり0.0001 mg/kg乃至10 mg/kgの範囲で1日に1回乃至複数回投与される。
本発明による経口投与のための固体組成物としては、錠剤、散剤、顆粒剤等が用いられる。このような固体組成物においては、一つ又はそれ以上の活性物質が、少なくとも一つの不活性な賦形剤、例えば乳糖、マンニトール、ブドウ糖等と混合される。組成物は、常法に従って、不活性な添加剤、例えばステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤やカルボキシメチルスターチナトリウム等の崩壊剤、溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤又は丸剤は必要により糖衣又は胃溶性若しくは腸溶性コーティング剤で被膜してもよい。
経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容される乳剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤等を含み、一般的に用いられる不活性な溶剤、例えば精製水、エタノールを含む。この組成物は不活性な溶剤以外に可溶化剤、湿潤剤、懸濁化剤のような補助剤、甘味剤、矯味剤、芳香剤、防腐剤を含有していてもよい。
非経口投与のための注射剤としては、無菌の水性又は非水性の液剤、懸濁剤、乳剤を含む。水性の溶剤としては、例えば注射用蒸留水及び生理食塩水が含まれる。非水性の溶剤としては、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート80(局方名)等がある。このような組成物は、さらに等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤を含んでもよい。これらは例えばバクテリア保留フィルターを通す濾過、殺菌剤の配合又は照射によって無菌化される。また、これらは無菌の固体組成物を製造し、使用前に無菌水又は無菌の注射用溶媒に溶解、懸濁して使用することもできる。
以下に実施例、試験例を記載し、本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明の範囲は、これらに限定されるものではない。
実施例1
{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)4−(シアノメチレン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
シアノメチルホスホン酸ジエチル(16 mL, 100 mmol)をテトラヒドロフラン(360 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、−70℃でリチウムヘキサメチルジシラジドのテトラヒドロフラン溶液(1 M, 100 mL, 100 mmol)及び4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(18 g, 91 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(36 mL)を加えた後、同温で40分間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.41(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(22 g)を白色固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 5.19 (1H, s), 3.56-3.46 (4H, m), 2.56 (2H, t, J = 5 Hz), 2.33 (2H, t, J = 5 Hz), 1.48 (9H, s)。
(2)4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
4−(シアノメチレン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(20 g, 91 mmol)を酢酸エチル(400 mL)に溶解し、10%パラジウム−活性炭素(3.0 g)を加え、水素雰囲気下、室温で3.5時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.38(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(23 g)を白色固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 4.24-4.07 (2H, m), 2.78-2.64 (2H, m), 2.32 (2H, d, J = 6 Hz), 1.89-1.75 (3H, m), 1.46 (9H, s), 1.32-1.21 (2H, m)。
(3)4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩
4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(91 mmol)をエタノール(200 mL)に溶解し、ヒドロキシルアミン水溶液(50%, 17 mL, 16.7 mmol)を加えた後、3.5時間加熱還流した。反応液を冷却した後、減圧下濃縮することにより、4−[2−アミノ−2−(ヒドロキシイミノ)エチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを無色無定形固体として得た。これを1,4−ジオキサン(100 mL)に溶解し、室温で無水酢酸(17 mL, 181 mmol)及びトリエチルアミン(14.7 mL, 182 mmol)を加えた後、同温で2時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、水、希塩酸及び水で順次で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた固体をヘキサンで洗浄することにより、4−[2−(アセトキシイミノ)−2−アミノエチル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを白色固体として得た。これをエタノール(200 mL)及び塩化メチレン(40 mL)に溶解し、10%パラジウム−活性炭素(3.6 g)を加え、水素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。反応液をセライトろ過した後、ろ液を減圧下濃縮することにより、標記化合物(24 g, 79 mmol)を白色固体として得た(収率85%)。
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 3.99-3.86 (2H, m), 2.81-2.58 (2H, m), 2.23 (2H, d, J = 8 Hz), 1.85 (1H, m), 1.64 (3H, s), 1.64-1.56 (2H, m), 1.40 (9H, s), 0.99-1.08 (2H, m)。
(4)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
ジイソプロピルアミン(30 mL, 210 mmol)をテトラヒドロフラン(100 mL)に溶解し、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(2.77 M, 77 mL, 210 mmol)を3℃で滴下した後、−78℃で30分間攪拌することにより、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)のテトラヒドロフラン溶液を調整した。tert−ブチル メチル オキサレート(34 g, 210 mmol)及び(ベンジルオキシ)酢酸メチル(35 g, 190 mmol)をテトラヒドロフラン(250 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、−78℃で調製したLDAのテトラヒドロフラン溶液を滴下した後、同温で3時間攪拌した。反応液を徐々に−40℃まで昇温した後、塩酸(2 M, 210 mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去することにより、4−tert−ブチル 1−メチル 2−(ベンジルオキシ)−3−オキソスクシナート(62 g)を黄色油状物質として得た。この一部(36 g, 120 mmol)及び4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩(24 g, 79 mmol)をメタノール(240 mL)に溶解し、3℃でナトリウムメトキシドのメタノール溶液(28%, 48 mL, 240 mmol)を加えた後、室温で14.5時間攪拌した。反応液に塩酸(1 M, 130 mL)を加えた後、析出した固体をろ取することにより、標記化合物(26 g, 52 mmol)を白色固体として得た(収率66%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.47-7.44 (2H, m), 7.40-7.31 (3H, m), 5.23 (2H, s), 4.21-3.91 (2H, m), 2.74-2.58 (2H, m), 2.62 (2H, d, J = 7 Hz), 2.06 (1H, m), 1.69-1.60 (2H, m), 1.53 (9H, s), 1.43 (9H, s), 1.28-1.16 (2H, m)。
(5)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(5.0 g, 10 mmol)を塩化メチレン(100 mL)に溶解し、−78℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.1 mL, 12 mmol)及びトリエチルアミン(2.1 mL, 15 mmol)を加えた後、同温で30分間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.63(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(6.0 g, 9.5 mmol)を黄色油状物質として得た(収率95%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.44-7.36 (5H, m), 5.14 (2H, s), 4.21-3.95 (2H, m), 2.88 (2H, d, J = 7 Hz), 2.80-2.62 (2H, m), 2.07 (1H, m), 1.67-1.60 (2H, m), 1.57 (9H, s), 1.46 (9H, s), 1.27-1.17 (2H, m)。
(6)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(6.0 g, 9.5 mmol)をテトラヒドロフラン(90 mL)に溶解し、室温でメチルホウ酸(1.8 g, 30 mmol)、酸化銀(6.7 g, 29 mmol)、炭酸カリウム(4.0 g, 29 mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.78 g, 0.96 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、3時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.34(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(4.4 g, 8.8 mmol)を黄色油状物物質として得た(収率93%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.44-7.34 (5H, m), 5.00 (2H, s), 4.17-3.98 (2H, m), 2.85 (2H, d, J = 7 Hz), 2.77-2.64 (2H, m), 2.44 (3H, s), 2.09 (1H, m), 1.66-1.59 (2H, m), 1.59 (9H, s), 1.45 (9H, s), 1.30-1.19 (2H, m)。
(7)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩
5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(4.4 g, 8.8 mmol)を酢酸エチル(44 mL)に溶解し、塩化水素酢酸エチル溶液(4 M, 68 mL, 270 mmol)を加えた後、室温で3時間撹拌した。反応液にヘキサン(100 mL)及び酢酸エチル(100 mL)を加えることにより固体が析出した。得られた固体をろ取し、減圧下乾燥することにより、標記化合物(3.7 g, 8.5 mmol)を白色固体として得た(収率95%)。
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 7.47-7.34 (5H, m), 4.99 (2H, s), 3.26-3.18 (2H, m), 2.90-2.78 (2H, m), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.46 (3H, s), 2.12 (1H, m), 1.78-1.70 (2H, m), 1.51 (9H, s), 1.51-1.39 (2H, m)。
(8)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(1.0 g, 2.3 mmol)、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼン(1.0 g, 4.6 mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.66 g, 6.9 mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(S−PHOS)(0.19 g, 0.46 mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.21 g, 0.23 mmol)をトルエン(50 mL)に懸濁し、窒素雰囲気下、8時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、セライトろ過した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.55(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.85 g, 1.6 mmol)を淡黄色固体として得た(収率70%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.43-7.36 (5H, m), 7.27-7.25 (2H, m), 6.88 (2H, d, J = 9 Hz), 5.01 (2H, s), 3.63 (2H, d, J = 12 Hz), 2.90 (2H, d, J = 7 Hz), 2.67 (2H, t, J = 11 Hz), 2.46 (3H, s), 2.10-2.01 (1H, brs), 1.77 (2H, d, J = 12 Hz), 1.59 (9H, s), 1.51 (2H, d, J = 10 Hz), 1.28 (9H, s)。
(9)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.85 g, 1.6 mmol)をテトラヒドロフラン(20 mL)及びメタノール(20 mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(8 M, 2.1 mL, 17 mmol)を加えた後、60℃で1時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、減圧下濃縮した後、得られた残渣に塩酸(1 M, 100 mL, 100 mmol)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄した後、有機層を減圧下濃縮し、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸を淡黄色固体として得た。これをテトラヒドロフラン(20 mL)及びエタノール(20 mL)の混合溶媒に溶解し、グリシンエチルエステル塩酸塩(0.27 g, 1.9 mmol)及びN−メチルモルホリン(0.21 mL, 1.9 mmol)を加えた後、室温で5分間撹拌した。反応液に4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド(0.49 g, 1.9 mmol)を加えた後、室温で12時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.60(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.81 g, 1.5 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率90%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.36 (1H, t, J = 5 Hz), 7.49 (2H, d, J = 6 Hz), 7.40-7.33 (3H, m), 7.28 (2H, d, J = 9 Hz), 6.89 (2H, d, J = 9 Hz), 5.12 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.25 (2H, d, J = 5 Hz), 3.64 (2H, d, J = 12 Hz), 2.89 (2H, d, J = 7 Hz), 2.69 (2H, t, J = 12 Hz), 2.47 (3H, s), 2.11-2.04 (1H, m), 1.77 (2H, d, J = 12 Hz), 1.53 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz), 1.29 (9H, s)。
(10){[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.81 g, 1.5 mmol)を酢酸エチル(20 mL)に溶解し、5%パラジウム−活性炭素(100 mg)を加えた後、水素雰囲気下、室温で2.5時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.55(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.53 g, 1.1 mmol)を淡黄色固体として得た(収率78%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.35 (1H, s), 8.49 (1H, t, J = 6 Hz), 7.26 (2H, d, J = 9 Hz), 6.88 (2H, d, J = 9 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 6 Hz), 3.64-3.61 (2H, m), 2.83-2.81 (2H, m), 2.70-2.64 (2H, m), 2.53 (3H, s), 2.05-1.94 (1H, m), 1.76-1.73 (2H, m), 1.54-1.48 (2H, m), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz), 1.28 (9H, s)。
(11){[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.53 g, 1.1 mmol)をメタノール(5 mL)及びテトラヒドロフラン(5 mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(1 M, 2.0 mL)を加えた後、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に塩酸(1 M, 2.0 mL)を加えることにより固体が析出した。得られた固体をろ取し、減圧下乾燥することにより、標記化合物(0.33 g, 0.75 mmol)を白色固体として得た(収率68%)。
mp 174-176 ℃;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.86 (1H, s), 11.90 (1H, s), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 7.19 (2H, d, J = 9 Hz), 6.84 (2H, d, J = 9 Hz), 3.92 (2H, d, J = 6 Hz), 3.59 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.06-2.01 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.32 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.23 (9H, s)。
実施例2
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)1−フェニルピペリジン−4−オン
1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]−デカン(5.0 g, 35 mmol)、ブロモベンゼン(7.4 mL, 70 mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(6.7 g, 70 mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(S−PHOS)(1.4 g, 3.5 mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムクロロホルム錯体(1.8 g, 1.8 mmol)をトルエン(100 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、3時間加熱還流した。反応液に水を注ぎ、有機物を酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.48(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、(8−フェニル−1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4,5]デカン(7.7 g, 35 mmol)を無色油状物質として得た(収率定量的)。
これをエタノール(60 mL)に溶解し、塩酸(2 M, 15 mL)を加えた後、5時間加熱還流した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を注ぎ、有機物を酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(6.1 g, 35 mmol)を無色油状物質として得た(収率定量的)。
MS m/z: 176 (M+H)+
(2)(1−フェニルピペリジン−4−イル)アセトニトリル
実施例1−(1)、1−(2)に準じて、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、1−フェニルピペリジン−4−オン(5.0 g, 29 mmol)を用い、標記化合物(2.9 g, 14 mmol)を黄色固体として得た(収率24%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.26 (2H, t, J = 8 Hz), 6.94 (2H, d, J = 8 Hz), 6.86 (1H, t, J = 8 Hz), 3.71 (2H, d, J = 10 Hz), 2.74 (2H, dt, J = 12 Hz, 2 Hz), 2.35 (2H, d, J = 7 Hz), 1.94 (2H, d, J = 13 Hz), 1.88-1.82 (1H, m), 1.55-1.46 (2H, m)。
(3)5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(3)、1−(4)に準じて、4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、(1−フェニルピペリジン−4−イル)アセトニトリル(2.9 g, 14 mmol)を用い、標記化合物(4.2 g, 8.8 mmol)を白色固体として得た(収率76%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.85 (2H, d, J = 5 Hz), 7.51-7.47 (2H, m), 7.45 (2H, d, J = 5 Hz), 7.34-7.29 (2H, m), 7.27 (2H, d, J = 3 Hz), 5.26 (2H, s), 3.70 (2H, d, J = 10 Hz), 3.33 (2H, t, J = 12 Hz), 2.84 (2H, d, J = 5 Hz), 2.65 (2H, d, J = 11 Hz), 2.39 (1H, m), 1.98 (2H, d, J = 12 Hz), 1.50 (9H, s)。
(4)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(5)、1−(6)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(3.0 g, 6.3 mmol)を用い、標記化合物(1.5 g, 3.2 mmol)を黄色無定形固体として得た(収率50%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.44-7.36 (5H, m), 7.24 (2H, dt, J = 8 Hz, 7 Hz), 6.94 (2H, d, J = 8 Hz), 6.82 (1H, t, J = 7 Hz), 5.01 (2H, s), 3.67 (2H, d, J = 13 Hz), 2.90 (2H, d, J = 7 Hz), 2.71 (2H, dt, J = 12 Hz, 2 Hz), 2.46 (3H, s), 2.10-2.07 (1H, m), 1.78 (2H, d, J = 13 Hz), 1.59 (9H, s), 1.52 (2H, dq, 13 Hz, 3 Hz)。
(5)[({5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(9)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.5 g, 3.2 mmol)を用い、標記化合物(0.76 g, 1.5 mmol)を黄色無定形固体として得た(収率48%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 8.36 (1H, t, J = 6 Hz), 7.49 (2H, d, J = 8 Hz), 7.41-7.34 (3H, m), 7.27-7.23 (2H, m), 6.95 (2H, d, J = 8 Hz), 6.83 (1H, t, J = 7 Hz), 5.12 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.25 (2H, d, J = 6 Hz), 3.68 (2H, d, J = 10 Hz), 2.90 (2H, d, J = 7 Hz), 2.73 (2H, dt, J = 13 Hz, 3 Hz), 2.46 (3H, s), 2.12-2.17 (1H, m), 1.79 (2H, d, J = 13 Hz), 1.58-1.47 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(6)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(10)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに[({5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(760 mg, 1.5 mmol)を用い、標記化合物(460 mg, 1.1 mmol)を固体として得た(収率74%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 11.36 (1H, s), 8.49 (1H, t, J = 6 Hz), 7.23 (2H, t, J = 7 Hz), 6.94 (2H, d, J = 8 Hz), 6.82 (1H, t, J = 7 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 6 Hz), 3.67 (2H, d, J = 13 Hz), 2.83 (2H, d, J = 7 Hz), 2.71 (2H, dt, J = 13 Hz, 3 Hz), 2.54 (3H, s), 2.07-2.01 (1H, m), 1.77 (2H, d, J = 11 Hz), 1.55-1.45 (2H, m), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz)。
(7)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに、[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(460 mg, 1.1 mmol)を用い、標記化合物(350 mg, 0.92 mmol)を白色固体として得た(収率61%)。
mp 141 ℃;
MS m/z: 385 (M+H)+;
Anal Calcd for C20H24N4O4: C, 62.49; H, 6.29; N, 14.57. Found: C, 62.32; H, 6.35; N, 14.36;
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 11.58 (1H, brs), 10.53 (1H, brs), 8.60 (1H, s), 7.37-7.27 (2H, m), 7.21 (2H, d, J = 8 Hz), 7.07 (1H, t, J = 7 Hz), 4.21 (2H, d, J = 5 Hz), 3.68 (2H, d, J = 12 Hz), 2.87 (4H, d, J = 8 Hz), 2.52 (3H, s), 2.09 (1H, m), 1.87-1.28 (4H, m)。
実施例3
{[(2−{[1−(2−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−フルオロ−2−ヨードベンゼン(0.51 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.054 g, 0.26 mmol)を白色固体として得た(収率12%)。
MS m/z: 403 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.91 (1H, brs), 11.93 (1H, brs), 9.37 (1H, t, J = 8 Hz), 7.14-7.05 (2H, m), 7.02 (1H, t, J = 8 Hz), 6.95-6.89 (1H, m), 3.98 (2H, d, J = 8 Hz), 3.35-3.30 (2H, m), 2.80 (2H, d, J = 8 Hz), 2.64 (2H, t, J = 10 Hz), 2.44 (3H, s), 2.19-2.02 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 11 Hz), 1.42 (2H, dq, J = 11 Hz, 3 Hz)。
実施例4
{[(2−{[1−(3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−3−フルオロベンゼン(0.40 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.15 g, 0.37 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率32%)。
MS m/z: 403 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, brs), 11.90 (1H, s), 9.39 (1H, t, J = 6 Hz), 7.18 (1H, q, J = 8 Hz), 6.76-6.66 (2H, m), 6.48 (1H, dt, J = 8 Hz, 2 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.71 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.69 (2H, dt, J = 12 Hz, 3 Hz), 2.44 (3H, s), 2.14-2.04 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.32 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例5
{[(2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−オン
実施例2−(1)に準じて、ブロモベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−フルオロベンゼン(6.6 mL, 60 mmol)を用い、標記化合物(3.7 g, 19 mmol)を油状物質として得た(収率65%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.02-6.98 (2H, m), 6.96-6.93 (2H, m), 3.51 (4H, t, J = 6 Hz), 2.58 (4H, t, J = 6 Hz)。
(2)2−[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]エタンイミダミド 酢酸塩
実施例1−(1)〜1−(3)に準じて、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−オン(9.8 g, 51 mmol)を用い、標記化合物(10 g, 35 mmol)を白色固体として得た(収率71%)。
1H-NMR (500MHz, CD3OD)δ: 7.01-6.95 (4H, m), 3.59 (2H, d, J = 8 Hz), 2.67 (2H, t, J = 8 Hz), 2.42 (2H, d, J = 4 Hz), 1.90 (3H, s), 1.86 (2H, d, J = 8 Hz), 1.85-1.83 (1H, m), 1.50-1.44 (2H, m)。
(3)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(4)、1−(9)、1−(5)に準じて、4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩の代わりに、2−[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]エタンイミダミド 酢酸塩(10 g, 35 mmol)を用い、標記化合物(2.3 g, 3.5 mmol)を得た(収率49%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.14 (1H, t, J = 4 Hz), 7.51-7.49 (2H, m), 7.39-7.35 (3H, m), 6.96-6.93 (2H, m), 6.90-6.87 (2H, m), 5.25 (2H, s), 4.28 (2H, q, J = 8 Hz), 4.23 (2H, d, J = 4 Hz), 3.53 (2H, d, J = 12 Hz), 2.92 (2H, d, J = 4 Hz), 2.67 (2H, t, J = 8 Hz), 2.07-2.02 (1H, m), 1.77 (2H, d, J = 8 Hz), 1.51-1.44 (2H, m), 1.33 (3H, t, J = 8 Hz)。
(4)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(6)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.98 g, 1.5 mmol)を用い、標記化合物(0.54 g, 1.0 mmol)を得た(収率69%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.34 (1H, t, J = 4 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 7.40-7.33 (3H, m), 6.96-6.87 (4H, m), 5.12 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.24 (2H, d, J = 4 Hz), 3.54 (2H, d, J = 8 Hz), 2.89 (2H, d, J = 4 Hz), 2.68 (2H, dt, J = 12 Hz, 4 Hz), 2.46 (3H, s), 2.12-2.05 (1H, m), 1.78 (2H, d, J = 8 Hz), 1.60-1.49 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(5){[(2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(10)、1−(11)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.54 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.085 g, 0.21 mmol)を白色固体として得た(収率21%)。
mp 104-105 ℃;
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6)δ: 9.38 (1H, m), 7.03-7.00 (2H, m), 6.94-6.91 (2H, m), 3.99 (2H, m), 3.56 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 4 Hz), 2.60 (2H, dt, J = 8 Hz, 4 Hz), 2.44 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.41-1.31 (2H, m)。
実施例6
{[(2−{[1−(2−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(2−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(8)、1−(9)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−2−クロロベンゼン(0.44 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.27 g, 0.50 mmol)を黄色油状物質として得た(収率43%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.37 (1H, t, J = 6 Hz), 7.49 (2H, d, J = 7 Hz), 7.41-7.32 (4H, m), 7.20 (1H, t, J = 8 Hz), 7.04 (1H, d, J = 8 Hz), 6.94 (1H, t, J = 8 Hz), 5.12 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.25 (2H, d, J = 6 Hz), 3.39 (2H, d, J = 12 Hz), 2.92 (2H, d, J = 7 Hz), 2.66 (2H, dt, J = 12 Hz, 3 Hz), 2.46 (3H, s), 2.14-2.04 (1H, m), 1.76 (2H, d, J = 12 Hz), 1.62 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2){[(2−{[1−(2−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(2−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.27 g, 0.50 mmol)を塩化メチレン(3 mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(3 ml)を加えた後、室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.55(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.19 g, 0.41 mmol)を黄色固体として得た(収率84%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.35 (1H, s), 8.50 (1H, t, J = 5 Hz), 7.35 (1H, d, J = 8 Hz), 7.20 (1H, t, J = 8 Hz), 7.03 (1H, d, J = 8 Hz), 6.94 (1H, t, J = 8 Hz), 4.29 (2H, q, J = 7 Hz), 4.23 (2H, d, J = 5 Hz), 3.38 (2H, d, J = 12 Hz), 2.86 (2H, d, J = 7Hz), 2.64 (2H, dt, J = 12 Hz, 3 Hz), 2.54 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.75 (2H, d, J = 12 Hz), 1.62 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3){[(2−{[1−(2−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに、{[(2−{[1−(2−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.19 g, 0.41 mmol)を用い、標記化合物(0.15 g, 0.36 mmol)を黄色固体として得た(収率88%)。
MS m/z: 419 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, brs), 11.90 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 7.38 (1H, d, J = 8 Hz), 7.27 (1H, t, J = 8 Hz), 7.13 (1H, d, J = 8 Hz), 7.00 (1H, t, J = 8 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.25 (2H, d, J = 12 Hz), 2.81 (2H, d, J = 7 Hz), 2.62 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.10-2.00 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.44 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例7
{[(2−{[1−(3−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−3−クロロベンゼン(0.44 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.26 mmol)を黄色固体として得た(収率23%)。
MS m/z: 419 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.92 (1H, brs), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 7.17 (1H, t, J = 8 Hz), 6.92-6.85 (2H, m), 6.73 (1H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.71 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.69 (2H, dt, J = 12 Hz, 3 Hz), 2.44 (3H, s), 2.14-2.04 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.32 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例8
{[(2−{[1−(4−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(8)、1−(9)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−クロロベンゼン(0.28 g, 1.5 mmol)を用い、標記化合物(0.30 g, 0.56 mmol)を黄色油状物質として得た(収率75%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.34 (1H, t, J = 5 Hz), 7.49 (2H, d, J = 8 Hz), 7.41-7.34 (3H, m), 7.18 (2H, d, J = 9 Hz), 6.85 (2H, d, J = 9 Hz), 5.12 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.25 (2H, d, J = 5 Hz), 3.62 (2H, d, J = 12 Hz), 2.89 (2H, d, J = 7 Hz), 2.71 (2H, dt, J = 12 Hz, 3 Hz), 2.46 (3H, s), 2.14-2.04 (1H, m), 1.76 (2H, d, J = 12 Hz), 1.50 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2){[(2−{[1−(4−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.30 g, 0.56 mmol)をエタノール(30 mL)に溶解し、室温で濃塩酸(0.99 ml)を加えた後、90℃で4.5時間撹拌した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液(1 M, 10 mL)で中和し、減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣を塩化メチレンで抽出した。抽出液を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.24 g, 0.54 mmol)を橙色無定形固体として得た(収率96%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.37 (1H, s), 8.48 (1H, t, J = 6 Hz), 7.19 (1H, d, J = 9 Hz), 6.99 (2H, d, J = 9 Hz), 4.29 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 6 Hz), 3.61 (2H, d, J = 12 Hz), 2.84 (2H, d, J = 7 Hz), 2.75 (2H, t, J = 12 Hz), 2.54 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.77 (2H, d, J = 12 Hz), 1.62 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3){[(2−{[1−(4−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに、{[(2−{[1−(4−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.24 g, 0.54 mmol)を用い、標記化合物(0.09 g, 0.20 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率37%)。
MS m/z: 419 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, brs), 11.90 (1H, s), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 7.19 (2H, d, J = 9 Hz), 6.92 (2H, d, J = 9 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.65 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.66 (2H, dt, J = 12 Hz, 3 Hz), 2.44 (3H, s), 2.13-2.02 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例9
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(2−メチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−2−メチルベンゼン(0.40 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.18 g, 0.44 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率38%)。
MS m/z: 399 (M+H)+;
1H-NMR(400MHz, DMSO-d6)δ: 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 7.14-7.10 (2H, m), 6.99 (1H, d, J = 8 Hz), 6.92 (1H, t, J = 8 Hz), 3.97 (2H, d, J = 6 Hz), 3.02 (2H, d, J = 12 Hz), 2.80 (2H, d, J = 7 Hz), 2.57 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.22 (3H, s), 2.09-1.97 (1H, m), 1.67 (2H, d, J = 12 Hz), 1.46-1.40 (2H, m)。
実施例10
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(3−メチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−3−メチルベンゼン(0.40 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.20 g, 0.50 mmol)を白色固体として得た(収率43%)。
MS m/z: 399 (M+H)+;
1H-NMR(400MHz, DMSO-d6)δ: 9.03 (1H, t, J = 7 Hz), 7.05 (1H, t, J = 8 Hz), 6.73 (1H, s), 6.70 (1H, d, J = 8 Hz), 6.55 (1H, d, J = 8 Hz), 3.64 (2H, d, J = 7 Hz), 3.60 (2H, brs), 2.75 (2H, d, J = 7 Hz), 2.61 (2H, t, J = 10 Hz), 2.42 (3H, s), 2.23 (3H, s), 2.13-1.93 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 11 Hz), 1.43-1.24 (2H, m)。
実施例11
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(4−メチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−メチルベンゼン(0.23 g, 1.4 mmol)を用い、標記化合物(0.08 g, 0.20 mmol)を黄色固体として得た(収率29%)。
MS m/z: 399 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.74 (1H, s), 8.62 (1H, brs), 7.20 (2H, d, J = 8 Hz), 7.15 (2H, d, J = 8 Hz), 4.19 (2H, brs), 3.61 (2H, d, J = 11 Hz), 2.94-2.85 (4H, m), 2.52 (3H, s), 2.31 (3H, s), 2.06-2.00 (1H, m), 1.93-1.85 (4H, m)。
実施例12
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(4−プロピルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸 及び{[(2−{[1−(4−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(8)、1−(9)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−シクロプロピルベンゼン(1.0 g, 5.1 mmol)を用い、標記化合物(1.3 g, 2.4 mmol)を黄色油状物質として得た(収率58%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.36 (1H, t, J = 5 Hz), 7.49 (2H, d, J = 6 Hz), 7.42-7.32 (3H, m), 6.98 (2H, d, J = 9 Hz), 6.86 (2H, d, J = 9 Hz), 5.12 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.25 (2H, d, J = 5 Hz), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 2.89 (2H, d, J = 7 Hz), 2.67 (2H, dt, J = 12 Hz, 3 Hz), 2.46 (3H, s), 2.10-2.01 (1H, m), 1.86-1.79 (1H, m), 1.76 (2H, d, J = 12 Hz), 1.53 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz), 0.90-0.85 (2H, m), 0.63-0.59 (2H, m)。
(2){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(4−プロピルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸 及び{[(2−{[1−(4−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(1.3 g, 2.4 mmol)を酢酸エチル(40 mL)に溶解し、10%パラジウム−活性炭素(0.20 g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた淡黄白色固体を(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)でろ取することにより、{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(4−プロピルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル及び{[(2−{[1−(4−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの混合物(0.87 g, 1.9 mmol)を白色固体として得た(収率80%)。
この混合物(0.76 g, 1.7 mmol)をエタノール(25 mL)に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(1 M, 20 mL)を加えた後、室温で30分間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に塩酸(2 M, 10 mL)を加えることにより固体が析出した。これを分取HPLC(YMC−Pack ODS−A;YMC、溶出溶媒:アセトニトリル/水=45/55)で精製することにより、{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(4−プロピルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸(0.017 g, 0.04 mmol, 収率2%)を淡黄白色固体として、及び{[(2−{[1−(4−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸を(0.12 g, 0.27 mmol, 収率16%)を淡黄白色固体として得た。
低極性化合物: {[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(4−プロピルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
MS m/z: 427 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 5 Hz), 7.00 (2H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 6.83 (2H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 3.58 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 6 Hz), 2.58 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.42 (2H, t, J = 7 Hz), 2.08-1.98 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.56-1.47 (2H, m), 1.35 (2H, q, J = 12 Hz), 0.86 (3H, dt, J = 7 Hz, 2 Hz).
高極性化合物: {[(2−{[1−(4−シクロプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
MS m/z: 425 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.92 (1H, brs), 11.93 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 5 Hz), 6.91 (2H, dd, J = 9 Hz, 1 Hz), 6.81 (2H, dd, J = 9 Hz, 1 Hz), 3.99 (2H, d, J = 5 Hz), 3.57 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.57 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.83-1.76 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.35 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 0.86-0.81 (2H, m), 0.55-0.51 (2H, m)。
実施例13
{[(5−ヒドロキシ−2−{[1−(4−イソプロピルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ヨード−4−イソプロピルベンゼン(3.4 g, 13.3 mmol)を用い、標記化合物(1.6 g, 3.8 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率54%)。
MS m/z: 427 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, brs), 11.90 (1H, s), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 7.05 (2H, d, J = 8 Hz), 6.84 (2H, d, J = 8 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.58 (2H, d, J = 12 Hz), 2.80-2.73 (1H, m), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.35 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.15 (6H, d, J = 7 Hz)。
実施例14
{[(2−{[1−(4−n−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−n−ブチルベンゼン(0.50 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.13 g, 0.30 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率26%)。
MS m/z: 441 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 7.00 (2H, d, J = 8 Hz), 6.82 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.58 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.58 (2H, t, J = 12 Hz), 2.45 (2H, t, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.09-1.98 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.52-1.44 (2H, m), 1.35 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.33-1.23 (2H, m), 0.87 (3H, t, J = 7 Hz)。
実施例15
{[(2−{[1−(3−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−3−tert−ブチルベンゼン(0.49 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.19 g, 0.43 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率38%)。
MS m/z: 441 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, brs), 11.90 (1H, s), 9.39 (1H, t, J = 6 Hz), 7.10 (1H, t, J = 8 Hz), 6.91 (1H, s), 6.79 (1H, d, J = 8 Hz), 6.72 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.62 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.63 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.10-1.99 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.37 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.25 (9H, s)。
実施例16
{[(2−{[1−(4−n−ヘキシルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−n−ヘキシルベンゼン(0.42 g, 1.8 mmol)を用い、標記化合物(0.17 g, 0.36 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率32%)。
MS m/z: 469 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 7.00 (2H, d, J = 8 Hz), 6.82 (2H, d, J = 8 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.58 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.58 (2H, t, J = 12 Hz), 2.45 (2H, t, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.53-1.46 (2H, m), 1.35 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.25 (6H, brs), 0.85 (3H, t, J = 7 Hz)。
実施例17
{[(2−{[1−(4−シクロヘキシルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−シクロヘキシルベンゼン(0.55 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.19 g, 0.41 mmol)を淡黄色固体として得た(収率35%)。
MS m/z: 467 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.90 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 7.03 (2H, d, J = 9 Hz), 6.83 (2H, d, J = 9 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.58 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.43-2.32 (1H, m), 2.10-1.97 (1H, m), 1.81-1.62 (6H, m), 1.42-1.14 (8H, m)。
実施例18
({[2−({1−[4−(1−シクロヘキセン−1−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−(1−シクロヘキセン−1−イル)ベンゼン(0.33 g, 1.4 mmol)を用い、標記化合物(0.22 g, 0.47 mmol)を桃色固体として得た(収率41%)。
MS m/z: 465 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.91 (1H, brs), 11.92 (1H, s), 9.42 (1H, t, J = 6 Hz), 7.24 (2H, d, J = 7 Hz), 6.86 (2H, d, J = 7 Hz), 6.03-5.98 (1H, m), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.65 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.69-2.58 (2H, m), 2.44 (3H, s), 2.33-2.27 (2H, m), 2.17-2.11 (2H, m), 2.11-2.02 (1H, m), 1.73-1.62 (4H, m), 1.62-1.54 (2H, m), 1.41-1.29 (2H, m)。
実施例19
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ヨード−2−(トリフルオロメチル)ベンゼン(0.50 g, 1.8 mmol)を用い、標記化合物(0.070 g, 0.15 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率17%)。
MS m/z: 453 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.27 (1H, t, J = 5 Hz), 7.64 (1H, d, J = 8 Hz), 7.63 (1H, t, J = 8 Hz), 7.52 (1H, d, J = 8 Hz), 7.30 (1H, t, J = 8 Hz), 3.88 (2H, d, J = 5 Hz), 2.93 (2H, d, J = 11 Hz), 2.79 (2H, d, J = 7 Hz), 2.73 (2H, t, J = 11 Hz), 2.44 (3H, s), 2.08-1.96 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.43-1.35 (2H, m)。
実施例20
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(1.1 g, 4.9 mmol)を用い、標記化合物(0.46 g, 1.0 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率40%)。
MS m/z: 453 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.92 (1H, brs), 9.39 (1H, t, J = 6 Hz), 7.47 (2H, d, J = 9 Hz), 7.04 (2H, d, J = 9 Hz), 3.99 (2H, d, J = 6 Hz), 3.85 (2H, d, J = 14 Hz), 2.82 (2H, t, J = 13 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.20-2.09 (1H, m), 1.67 (2H, d, J = 14 Hz), 1.37-1.22 (2H, m)。
実施例21
{[(2−{[1−(4−シアノフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−シアノベンゼン(0.14 g, 0.74 mmol)を用い、標記化合物(0.07 g, 0.17 mmol)を淡黄色固体として得た(収率46%)。
MS m/z: 410 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.90 (1H, brs), 11.92 (1H, brs), 9.37 (1H, t, J = 6 Hz), 7.54 (2H, d, J = 9 Hz), 6.99 (2H, d, J = 9 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.91 (2H, d, J = 12 Hz), 2.85 (2H, dt, J = 12 Hz, 3 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.43 (3H, s), 2.23-2.12 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.27 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例22
{[(2−{[1−(4−ホルミルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸

(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−ホルミルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(8)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−(4−ブロモフェニル)−1,3−ジオキソラン(2.4 g, 11 mmol)を用い、5−(ベンジルオキシ)−2−({1−[4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.9 g, 3.5 mmol)を黄色固体として得た(収率50%)。
実施例1−(9)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−({1−[4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.35 g, 0.64 mmol)を用い、標記化合物(0.20 g, 0.34 mmol)を赤色油状物質として得た(収率29%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 9.79 (1H, s), 8.35 (1H, t, J = 5 Hz), 7.76 (2H, d, J = 9 Hz), 7.55-7.45 (2H, m), 7.43-7.33 (3H, m), 6.93 (2H, d, J = 9 Hz), 5.15 (2H, s), 4.29 (2H, q, J = 8 Hz), 4.26 (2H, d, J = 5 Hz), 3.97 (2H, d, J = 13 Hz), 2.98 (2H, t, J = 13 Hz), 2.90 (2H, d, J = 7 Hz), 2.49 (3H, s), 2.35-2.15 (1H, m), 1.82 (2H, d, 12 Hz), 1.49 (2H, dq, J = 11 Hz, 3 Hz), 1.35 (3H, t, J = 8 Hz)。
(2)({[5−(ベンジルオキシ)−2−({1−[4−(1,3−ジオキサン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−ホルミルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.20 g, 0.34 mmol)及びプロパン−1,3−ジオール(0.031 mL, 0.41 mmol)をベンゼン(20 mL)に溶解し、室温でp−トルエンスルホン酸1水和物(0.0072 g, 0.037 mmol)を加えた後、19.5時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.30(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.093 g, 0.16 mmol)を黄色油状物質として得た(収率42%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.37 (1H, t, J = 5 Hz), 7.55-7.48 (2H, m), 7.43-7.31 (3H, m), 7.36 (2H, d, J = 9 Hz), 6.93 (2H, d, J = 9 Hz), 5.45 (1H, s), 5.14 (2H, s), 4.29 (2H, q, J = 8 Hz), 4.40-4.23 (4H, m), 4.26 (2H, d, J = 5 Hz), 3.97 (2H, d, J = 13 Hz), 2.89 (2H, t, J = 13 Hz), 2.71 (2H, d, J = 7 Hz), 2.47 (3H, s), 2.30-2.20 (1H, m), 1.76 (2H, d, 12 Hz), 1.49 (2H, dq, J = 11 Hz, 3 Hz), 1.35 (3H, t, J = 8 Hz), 1.34-1.23 (2H, m)。
(3){[(2−{[1−(4−ホルミルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(10)、1−(11)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−2−({1−[4−(1,3−ジオキサン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.093 g, 0.16 mmol)を用いて、標記化合物(0.024 g, 0.060 mmol)を赤色固体として得た(収率37%)。
MS m/z: 413 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.68 (1H, s), 9.36 (1H, t, J = 6 Hz), 7.68 (2H, d, J = 9 Hz), 7.02 (2H, d, J = 9 Hz), 3.99 (2H, d, J = 6 Hz), 3.97 (2H, d, J = 12 Hz), 2.91 (2H, t, J = 12 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.25-2.13 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.28 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例23
{[(5−ヒドロキシ−2−{[1−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−2−({1−[4−(メトキシメトキシ)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(8)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−(メトキシメトキシ)ベンゼン(5.0 g, 23.0 mmol)を用い、標記化合物(3.1 g, 5.8 mmol)を黄色油状物質として得た(収率50%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.45-7.35 (5H, m), 6.96 (2H, d, J = 9 Hz), 6.89 (2H, d, J = 9 Hz), 5.11 (2H, s), 5.01 (2H, s), 3.52 (2H, d, J = 12 Hz), 3.48 (3H, s), 2.90 (2H, d, J = 7 Hz), 2.63 (2H, t, J = 12 Hz), 2.46 (3H, s), 2.10-2.00 (1H, m), 1.78 (2H, d, J = 12 Hz), 1.59 (9H, s), 1.54 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩
5−(ベンジルオキシ)−2−({1−[4−(メトキシメトキシ)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(3.1 g, 5.8 mmol)を酢酸エチル(15 mL)及びtert−ブタノール(7.5 mL)に溶解し、塩化水素ジオキサン溶液(4 M, 7.3 ml)を加えた後、室温で5.25時間撹拌した。反応液にヘキサン(50 mL)を加えた後、得られた固体をろ取することにより、標記化合物(2.9 g, 5.5 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率95%)。
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.16 (1H, brs), 7.68 (2H, d, J = 9 Hz), 7.47-7.36 (5H, m), 6.99 (2H, d, J = 9 Hz), 5.00 (2H, s), 3.51-3.41 (2H, m), 3.44 (2H, d, J = 12 Hz), 2.84 (2H, d, J = 7 Hz), 2.47 (3H, s), 2.36-2.24 (1H, m), 2.00-1.87 (2H, m), 1.84 (2H, d, J = 12 Hz), 1.51 (9H, s)。
(3){[(5−ヒドロキシ−2−{[1−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(9)〜1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(0.30 g, 0.57 mmol)を用い、標記化合物(0.15 g, 0.37 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率66%)。
MS m/z: 401 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 8.79 (1H, s), 6.77 (2H, d, J = 8 Hz), 6.62 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.38 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.53-2.46 (2H, m), 2.44 (3H, s), 2.04-1.93 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.37 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例24
{[(5−ヒドロキシ−2−{[1−(4−メトキシフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−メトキシベンゼン(0.43 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.07 g, 0.17 mmol)を淡黄色固体として得た(収率15%)。
MS m/z: 415 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 6.88 (2H, d, J = 9 Hz), 6.80 (2H, d, J = 9 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.67 (3H, s), 3.47 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59-2.50 (2H, m), 2.44 (3H, s), 2.07-1.96 (1H, m), 1.67 (2H, d, J = 12 Hz), 1.38 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例25
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン(1.2 g, 5.0 mmol)を用い、標記化合物(0.50 g, 1.1 mmol)を白色固体として得た(収率42%)。
MS m/z: 469 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.39 (1H, t, J = 6 Hz), 7.16 (2H, d, J = 9 Hz), 6.98 (2H, d, J = 9 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.68 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.68 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.13-2.02 (1H, m), 1.67 (2H, d, J = 13 Hz), 1.40-1.28 (2H, m)。
実施例26
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(4−フェノキシフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−フェノキシベンゼン(0.23 g, 0.92 mmol)を用い、標記化合物(0.10 g, 0.21 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率23%)。
MS m/z: 477 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.85 (1H, brs), 11.90 (1H, s), 9.39 (1H, t, J = 6 Hz), 7.33 (2H, t, J = 8 Hz), 7.05 (1H, t, J = 8 Hz), 6.96-6.89 (6H, m), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.63 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.10-2.00 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.44-1.32 (2H, m)。
実施例27
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(メチルスルファニル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−(メチルスルファニル)ベンゼン(0.47 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.07 g, 0.16 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率14%)。
MS m/z: 431 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.90 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 7.16 (2H, d, J = 8 Hz), 6.89 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.64 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.63 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.38 (3H, s), 2.11-2.01 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.34 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例28
({[2−({1−[4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4−ブロモ−N,N−ジメチルアニリン(0.47 g, 2.4 mmol)を用い、標記化合物(0.02 g, 0.05 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率4%)。
MS m/z: 428 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, Pyridine-d5)δ: 12.54 (1H, brs), 10.41 (1H, t, J = 6 Hz), 7.10 (2H, d, J = 8 Hz), 6.85 (2H, d, J = 8 Hz), 4.66 (2H, d, J = 6 Hz), 3.51 (2H, d, J = 12 Hz), 2.80 (2H, d, J = 7 Hz), 2.77 (6H, brs),2.60 (2H, t, J = 12 Hz), 2.55 (3H, s), 2.08-1.97 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.52 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例29
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(N−メチル−N−フェニル)アミノ]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[1−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}フェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tertブチル
実施例1−(5)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、実施例23−(2)で得られた5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−ヒドロキシフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(3.0 g, 5.7 mmol)を用い、標記化合物(2.2 g, 3.5 mmol)を得た(収率62%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.43-7.36 (5H, m), 7.11 (2H, d, J = 9 Hz), 6.89 (2H, d, J = 9 Hz), 5.01 (2H, s), 3.66 (2H, d, J = 12 Hz), 2.90 (2H, d, J = 7 Hz), 2.75 (2H, t, J = 12 Hz), 2.46 (3H, s), 2.14-2.07 (1H, m), 1.78 (2H, d, J = 12 Hz), 1.56 (9H, s), 1.53-1.45 (2H, m)。
(2)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(N−メチル−N−フェニル)アミノ]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(ピペリジン−4−イルメチル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩の代わりにN−メチルアニリン(0.35 g, 3.2 mmol)、及び1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[1−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}フェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tertブチル(1.0 g, 1.6 mmol)を用い、標記化合物(0.078 g, 0.16 mmol)を得た(収率10%)。
MS m/z: 490 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.18 (1H, brs), 7.14 (2H, t, J = 8 Hz), 6.99 (2H, d, J = 8 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8 Hz), 6.71-6.68 (3H, m), 3.72 (2H, brs), 3.62 (2H, d, J = 11 Hz), 3.16 (3H, s), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.62 (2H, t, J = 11 Hz), 2.43 (3H, s), 2.07-1.97 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.42-1.31 (2H, m)。
実施例30
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(4−ニトロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−ニトロベンゼン(0.47 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.04 g, 0.10 mmol)を黄色固体として得た(収率9%)。
MS m/z: 430 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.91 (1H, brs), 11.92 (1H, brs), 9.40 (1H, t, J = 5 Hz), 8.03 (2H, dd, J = 9 Hz, 1 Hz), 7.01 (2H, dd, J = 9 Hz, 1 Hz), 4.05 (2H, d, J = 12 Hz), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 2.99 (2H, t, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.29-2.19 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.27 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例31
{[(2−{[1−(4−アセチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4−ブロモアセトフェノン(0.28 g, 1.4 mmol)を用い、標記化合物(0.072 g, 0.21 mmol)を白色固体として得た(収率24%)。
MS m/z: 427 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.92 (1H, brs), 11.92 (1H, brs), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 7.78 (2H, d, J = 9 Hz), 6.95 (2H, d, J = 9 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.93 (2H, d, J = 13 Hz), 2.86 (2H, t, J = 13 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (6H, s), 2.23-2.12 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.34-1.24 (2H, m)。
実施例32
{[(2−{[1−(4−ベンゾイルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4−ブロモベンゾフェノン(0.36 g, 1.4 mmol)を用い、標記化合物(0.14 g, 0.29 mmol)を黄色固体として得た(収率42%)。
MS m/z: 489 (M+H)+;
1H-NMR(400MHz, DMSO-d6)δ: 12.90 (1H, brs), 11.92 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 7.65-7.59 (5H, m), 7.52 (2H, t, J = 8 Hz), 7.00 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.97 (2H, d, J = 12 Hz), 2.89 (2H, t, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.26-2.10 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.36-1.23 (2H, m)。
実施例33
{[(2−{[1−(2,4−ジフルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−2,4−ジフルオロベンゼン(1.68 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.023 g, 0.055 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率6.5%)。
MS m/z: 421 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.92 (1H, brs), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 7.04-6.90 (3H, m), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.56 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.60 (2H, t, J = 14 Hz), 2.44 (3H, s), 2.09-1.98 (1H, m), 1.67 (2H, d, J = 14 Hz), 1.41-1.30 (2H, m)。
実施例34
{[(2−{[1−(3,4−ジフルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−3,4−ジフルオロベンゼン(0.44 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.15 g, 0.37 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率31%)。
MS m/z: 421 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.90 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 7.21 (1H, q, J = 10 Hz), 6.99-6.92 (1H, m), 6.73-6.68 (1H, m), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.63 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.64 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.11-2.01 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例35
{[(2−{[1−(2,4−ジクロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−2,4−ジクロロベンゼン(1.04 g, 4.6 mmol)を用い、標記化合物(0.12 g, 0.26 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率12%)。
MS m/z: 453 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 7.53-7.51 (1H, m), 7.36-7.32 (1H, m), 7.14 (1H, d, J = 9 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.23 (2H, d, J = 12 Hz), 2.81 (2H, d, J = 7 Hz), 2.62 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.11-2.00 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.43 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例36
{[(2−{[1−(3,4−ジクロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−3,4−ジクロロベンゼン(0.52 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.15 g, 0.33 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率29%)。
MS m/z: 453 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 7.36 (1H, d, J = 9 Hz), 7.10 (1H, d, J = 3 Hz), 6.92 (1H, dd, J = 9 Hz, 3 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.72 (2H, d, J = 12 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.71 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.15-2.05 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.31 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例37
{[(2−{[1−(2,4−ジメチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−2,4−ジメチルベンゼン(0.43 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.06 g, 0.15 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率13%)。
MS m/z: 413 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.90 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 6.95 (1H, s), 6.93-6.86 (2H, m), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 2.96 (2H, d, J = 12 Hz), 2.80 (2H, d, J = 7 Hz), 2.53 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.19 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.07-1.96 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.41 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例38
{[(2−{[1−(3,4−ジメチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−3,4−ジメチルベンゼン(0.43 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.08 g, 0.19 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率17%)。
MS m/z: 413 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 6.94 (1H, d, J = 7 Hz), 6.73 (1H, s), 6.67-6.60 (1H, m), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.57 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.57 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.15 (3H, s), 2.10 (3H, s), 2.10-1.98 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.35 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例39
{[(2−{[1−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−フルオロ−2−メチルベンゼン(0.44 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.18 g, 0.42 mmol)を白色固体として得た(収率37%)。
MS m/z: 417 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, brs), 11.90 (1H, brs), 9.39 (1H, t, J = 8 Hz), 7.06-6.91 (3H, m), 3.99 (2H, d, J = 8 Hz), 2.96 (2H, d, J = 15 Hz), 2.80 (2H, t, J = 11 Hz), 2.55 (2H, t, J = 10 Hz), 2.44 (3H, s), 2.23 (3H, s), 2.08-1.95 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 15 Hz), 1.42 (2H, dq, J = 11 Hz, 5 Hz)。
実施例40
{[(2−{[1−(4−クロロ−2−メチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−クロロ−2−メチルベンゼン(0.28 g, 1.4 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.26 mmol)を白色固体として得た(収率38%)。
MS m/z: 433 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.80 (1H, brs), 9.34 (1H, t, J = 8 Hz), 7.20 (1H, s), 7.15 (1H, d, J = 10 Hz), 6.99 (1H, d, J = 10 Hz), 3.95 (2H, d, J = 8 Hz), 3.00 (2H, d, J = 11 Hz), 2.80 (2H, t, J = 10 Hz), 2.56 (2H, t, J = 11 Hz), 2.44 (3H, s), 2.22 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 11 Hz), 1.41 (2H, dq, J = 8 Hz, 5 Hz)。
実施例41
{[(2−{[1−(4−tert−ブチル−2−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
亜塩素酸ナトリウム(0.08 g, 0.92 mmol)及びスルファミン酸ナトリウム(0.11 g, 0.92 mmol)をテトラヒドロフラン(6 mL)及び水(1 mL)に溶解し、3℃で塩酸(1 M, 0.92 mL)、続いて実施例1−(11)で得られた{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸(0.40 g, 0.90 mmol)を加えた後、同温で2時間撹拌した。反応液に水を加え、減圧下濃縮した後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.25(ジクロロメタン/メタノール=19/1)に対応する分画を減圧下濃縮した。得られた残渣を分取HPLC(YMC−Pack ODS−A;YMC、溶出溶媒:アセトニトリル/水=90/10)で精製することにより、標記化合物(0.18 g, 0.38 mmol)を白色固体として得た(収率42%)。
MS m/z: 475 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.90 (1H, s), 11.91 (1H, s), 9.42 (1H, t, J = 6 Hz), 7.35 (1H, t, J = 2 Hz), 7.28 (1H, dt, J = 8 Hz, 2 Hz), 7.07 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.21 (2H, d, J = 12 Hz), 2.81 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.09-1.98 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.43 (2H, q, J = 12 Hz), 1.24 (9H, s)。
実施例42
{[(2−{[1−(4−tert−ブチル−2−メチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)4−tert−ブチル−2−メチルフェニル トリフルオロメタンスルホネート
4−tert−ブチル−2−メチルフェノール(10 g, 61 mmol)を塩化メチレン(300 mL)に溶解し、3℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(13 mL, 79 mmol)及びピリジン(7.5 mL, 93 mmol)を加えた後、同温で30分間撹拌した。反応液に水を加え、塩化メチレンで抽出した。抽出液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.85(ヘキサン/酢酸エチル=19/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(16.7 g, 56.4 mmol)を無色油状物質として得た(収率92%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.30-7.23 (2H, m), 7.14 (1H, d, J = 9 Hz), 2.37 (3H, s), 1.31 (9H, s)。
(2){[(2−{[1−(4−tert−ブチル−2−メチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例2−(1)〜2−(7)に準じて、ブロモベンゼンの代わりに4−tert−ブチル−2−メチルフェニル トリフルオロメタンスルホネート(14.0 g, 47.2 mmol)を用い、標記化合物(0.69 g, 1.52 mmol)を白色固体として得た(収率3%)。
MS m/z: 455 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.00 (1H, brs), 7.15 (1H, d, J = 2 Hz), 7.11 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 6.91 (1H, d, J = 8 Hz), 3.50 (2H, d, J = 4 Hz), 2.98 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.53 (2H, t, J = 12 Hz), 2.42 (3H, s), 2.22 (3H, s), 2.00-1.90 (1H, m), 1.67 (2H, d, J = 12 Hz), 1.40 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.23 (9H, s)。
実施例43
{[(2−{[1−(ビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4−ブロモビフェニル(0.21 g, 0.92 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.23 mmol)を黄色固体として得た(収率50%)。
MS m/z: 461 (M+H)+;
1H-NMR(400MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 7.59 (2H, d, J = 7 Hz), 7.55-7.50 (2H, m), 7.40 (2H, t, J = 7 Hz), 7.26 (1H, t, J = 7 Hz), 7.06-6.97 (2H, m), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.74 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.78-2.67 (2H, m), 2.45 (3H, s), 2.14-2.06 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.43-1.31 (2H, m)。
実施例44
{[(2−{[1−(2’−フルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4’−ブロモ−2−フルオロビフェニル(1.3 g, 5.2 mmol)を用い、標記化合物(0.81 g, 1.69 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率41%)。
MS m/z: 479 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.96 (1H, brs), 9.40 (1H, t, J = 5 Hz),7.50-7.45 (1H, m), 7.40 (2H, d, J = 9 Hz), 7.36-7.30 (1H, m), 7.28-7.22 (2H, m), 7.02 (2H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 3.99 (2H, d, J = 5 Hz), 3.77 (2H, d, J = 12 Hz), 2.79 (2H, d, J = 6 Hz), 2.72 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.16-2.05 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.37 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例45
{[(2−{[1−(3’−フルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4’−ブロモ−3−フルオロビフェニル(2.6 g, 10.4 mmol)を用い、標記化合物(0.64 g, 1.69 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率16%)。
MS m/z: 479 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.91 (1H, brs), 11.93 (1H, s), 9.43 (1H, t, J = 6 Hz), 7.56 (2H, d, J = 7 Hz), 7.48-7.40 (3H, m), 7.11-7.05 (1H, m), 7.01 (2H, d, J = 7 Hz), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 3.77 (2H, d, J = 12 Hz), 2.79 (2H, d, J = 6 Hz), 2.73 (2H, t, J = 12 Hz), 2.45 (3H, s), 2.17-2.05 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.36 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例46
{[(2−{[1−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4−ブロモ−4’−フルオロビフェニル(0.50 g, 2.0 mmol)を用い、標記化合物(0.18 g, 0.38 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率33%)。
MS m/z: 479 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.29 (1H, brs), 7.62 (1H, d, J = 8 Hz), 7.61 (1H, d, J = 8 Hz), 7.48 (2H, d, J = 9 Hz), 7.23 (1H, d, J = 8 Hz), 7.21 (1H, d, J = 8 Hz), 6.99 (2H, d, J = 9 Hz), 3.89 (2H, d, J = 5 Hz), 3.74 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.70 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.14-2.03 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.36 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例47
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(4’−メチルビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4−ブロモ−4’−メチルビフェニル(0.57 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.16 g, 0.34 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率29%)。
MS m/z: 475 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 7.47 (2H, d, J = 8 Hz), 7.21 (2H, d, J = 8 Hz), 6.98 (2H, d, J = 8 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.73 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.69 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.31 (3H, s), 2.15-2.04 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.37 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例48
{[(2−{[1−(4’−tert−ブチルビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4−ブロモ−4’−tert−ブチルビフェニル(0.67 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.05 g, 0.10 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率8%)。
MS m/z: 517 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.91 (1H, brs), 11.92 (1H, brs), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8 Hz), 6.99 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.73 (2H, d, J = 12 Hz), 2.79 (2H, d, J = 7 Hz), 2.70 (2H, t, J = 12 Hz), 2.45 (3H, s), 2.14-2.04 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.37 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.30 (9H, s)。
実施例49
{[(2−{[1−(4’−シアノビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4’−ブロモビフェニル−4−カルボニトリル(0.69 g, 2.7 mmol)を用い、標記化合物(0.14 g, 0.29 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率13%)。
MS m/z: 486 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 7.84 (2H, d, J = 8 Hz), 7.81 (2H, d, J = 8 Hz), 7.63 (2H, d, J = 8 Hz), 7.03 (2H, d, J = 8 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.82 (2H, d, J = 12 Hz), 2.81-2.72 (4H, m), 2.44 (3H, s), 2.19-2.07 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.35 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例50
{[(5−ヒドロキシ−2−{[1−(2’−メトキシビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4’−ブロモ−2−メトキシビフェニル(0.73 g, 2.8 mmol)を用い、標記化合物(0.35 g, 0.71 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率31%)。
MS m/z: 491 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, s), 11.91 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 7.32 (2H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 7.28-7.22 (2H, m), 7.06 (1H, d, J = 8 Hz), 7.00-6.95 (1H, m), 6.94 (2H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.74 (3H, s), 3.72 (2H, d, J = 12 Hz), 2.79 (2H, d, J = 7 Hz), 2.69 (2H, t, J = 12 Hz), 2.45 (3H, s), 2.14-2.04 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.37 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例51
{[(5−ヒドロキシ−2−{[1−(3’−メトキシビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4’−ブロモ−3−メトキシビフェニル(0.73 g, 2.8 mmol)を用い、標記化合物(0.42 g, 0.86 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率37%)。
MS m/z: 491 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, s), 11.91 (1H, s), 9.43-9.38 (1H, m), 7.51 (2H, dd, J = 9 Hz, 3 Hz), 7.33-7.28 (1H, m), 7.17-7.13 (1H, m), 7.11-7.08 (1H, m), 6.99 (2H, dd, J = 9 Hz, 3 Hz), 6.85-6.81 (1H, m), 4.02-3.98 (2H, m), 3.80 (3H, s), 3.74 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.70 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.15-2.04 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.36 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例52
{[(5−ヒドロキシ−2−{[1−(4’−メトキシビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4’−ブロモ−4−メトキシビフェニル(0.61 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.05 g, 0.10 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率9%)。
MS m/z: 491 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.07 (1H, brs), 7.51 (2H, d, J = 8 Hz), 7.45 (2H, d, J = 8 Hz), 6.97 (4H, d, J = 8 Hz), 3.77 (3H, s), 3.71 (2H, d, J = 12 Hz), 3.62 (2H, brs), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.67 (2H, t, J = 12 Hz), 2.42 (3H, s), 2.09-1.98 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.37 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例53
{[(2−{[1−(2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4’−ブロモ−2,4−ジフルオロビフェニル(0.75 g, 2.8 mmol)を用い、標記化合物(0.49 g, 0.99 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率43%)。
MS m/z: 497 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.40 (1H, t, J = 5 Hz), 7.52 (1H, q, J = 9 Hz), 7.36 (2H, d, J = 8 Hz), 7.29 (1H, t, J = 9 Hz), 7.13 (1H, t, J = 9 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8 Hz), 4.01 (2H, d, J = 5 Hz), 3.76 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.72 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.16-2.05 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.36 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例54
{[(2−{[1−(2’,3’−ジメトキシビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4’−ブロモ−2,3−ジメトキシビフェニル(0.23 g, 0.79 mmol)を用い、標記化合物(0.14 g, 0.27 mmol)を白色固体として得た(収率38%)。
MS m/z: 521 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 7.40-7.30 (2H, m), 7.10-6.86 (5H, m), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.82 (3H, s), 3.73 (2H, d, J = 11 Hz), 3.52 (3H, s), 2.80 (2H, d, J = 7 Hz), 2.71 (2H, brs), 2.45 (3H, s), 2.16-2.06 (1H, m), 1.76-1.65 (2H, m), 1.46-1.32 (2H, m)。
実施例55
{[(2−{[1−(4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)4−ブロモ−4’−フルオロ−2−メチルビフェニル
4−ブロモ−1−ヨード−2−メチルベンゼン(10.5 g, 35.4 mmol)を1,2−ジメトキシエタン(100 mL)に溶解し、(4−フルオロフェニル)ホウ酸(7.4 g, 52.9 mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(1.5 g, 1.84 mmol)及びリン酸カリウム水和物(18.8 g, 88.6 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応液の不溶物をろ別した後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.60(ヘキサン)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(5.1 g, 19.2 mmol)を無色油状物質として得た(収率54%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.42 (1H, s), 7.36 (1H, d, J = 8 Hz), 7.27-7.21 (2H, m), 7.13-7.04 (3H, m), 2.22 (3H, s)。
(2){[(2−{[1−(4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4−ブロモ−4’−フルオロ−2−メチルビフェニル(5.5 g, 20.7 mmol)を用い、標記化合物(3.79 g, 7.69 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率45%)。
MS m/z: 493 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 7.34-7.28 (2H, m), 7.24-7.18 (2H, m), 7.02 (1H, d, J = 8 Hz), 6.84 (1H, s), 6.80 (1H, d, J = 8 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.71 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.67 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.14-2.03 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.36 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例56
{[(2−{[1−(4−ベンジルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1){[(2−{[1−(4−ベンジルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
実施例1−(8)〜1−(10)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ベンジル−4−ブロモベンゼン(0.80 g, 3.2 mmol)を用い、標記化合物(0.34 g, 0.68 mmol)を淡黄色固体として得た(収率43%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 11.35 (1H, s), 8.48 (1H, t, J = 6 Hz), 7.30-7.23 (2H, m), 7.20-7.14 (3H, m), 7.06 (2H, d, J = 9 Hz), 6.87 (2H, d, J = 9 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 6 Hz), 3.90 (2H, s), 3.62 (2H, d, J = 12 Hz), 2.82 (2H, d, J = 7 Hz), 2.67 (2H, t, J = 12 Hz), 2.53 (3H, s), 2.07-1.96 (1H, m), 1.75 (2H, d, J = 12 Hz), 1.57-1.43 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2){[(2−{[1−(4−ベンジルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに、{[(2−{[1−(4−ベンジルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.32 g, 0.63 mmol)を用い、標記化合物(0.23 g, 0.48 mmol)を白色固体として得た(収率76%)。
MS m/z: 475 (M+H)+;
1H-NMR(400MHz, DMSO-d6)δ: 11.86 (1H, brs), 9.35 (1H, t, J = 6 Hz), 7.27-7.21 (2H, m), 7.19-7.11 (3H, m), 7.02 (2H, d, J = 9 Hz), 6.81 (2H, d, J = 9 Hz), 3.98 (2H, d, J = 6 Hz), 3.79 (2H, s), 3.57 (2H, d, J = 12 Hz), 2.74 (2H, d, J = 7 Hz), 2.57 (2H, t, J = 12 Hz), 2.41 (3H, s), 2.08-1.95 (1H, m), 1.63 (2H, d, J = 12 Hz), 1.32 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例57
({[2−({1−[4−(4−フルオロベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−(4−フルオロベンジル)ベンゼン(0.78 g, 2.9 mmol)を用い、標記化合物(0.40 g, 0.81 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率35%)。
MS m/z: 493 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.86 (1H, s), 11.90 (1H, s), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 7.21 (2H, t, J = 8 Hz), 7.08 (2H, t, J = 8 Hz), 7.03 (2H, d, J = 8 Hz), 6.84 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.80 (2H, s), 3.59 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.09-1.98 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.34 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例58
({[2−({1−[4−(4−クロロベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8),1−(9),6−(2),1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−(4−クロロベンジル)ベンゼン(0.78 g, 2.8 mmol)を用い、標記化合物(0.59 g, 1.60 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率50%)。
MS m/z: 509 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, s), 11.91 (1H, s), 9.42-9.37 (1H, m), 7.33 (2H, dd, J = 8 Hz, 3 Hz), 7.22 (2H, dd, J = 8 Hz, 3 Hz), 7.04 (2H, dd, J = 8 Hz, 3 Hz), 6.85 (2H, dd, J = 8 Hz, 3 Hz), 4.02-3.98 (2H, m), 3.81 (2H, s), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.34 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例59
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(2−メチルベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−(2−メチルベンジル)ベンゼン(0.73 g, 2.8 mmol)を用い、標記化合物(0.51 g, 1.04 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率45%)。
MS m/z: 489 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, s), 11.90 (1H, s), 9.39 (1H, t, J = 5 Hz), 7.15-7.07 (4H, m), 6.95 (2H, d, J = 8 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 3.82 (2H, s), 3.58 (2H, d, J = 12 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.58 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.19 (3H, s), 2.08-1.97 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.34 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例60
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(3−メチルベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−(3−メチルベンジル)ベンゼン(0.71 g, 2.7 mmol)を用い、標記化合物(0.46 g, 0.94 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率41%)。
MS m/z: 489 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, s), 11.90 (1H, s), 9.39 (1H, t, J = 5 Hz), 7.14 (1H, t, J = 8 Hz), 7.03 (2H, d, J = 8 Hz), 7.02-6.95 (3H, m), 6.83 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 3.76 (2H, s), 3.59 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.25 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.34 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例61
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(4−メチルベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−(4−メチルベンジル)ベンゼン(0.73 g, 2.8 mmol)を用い、標記化合物(0.46 g, 0.94 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率41%)。
MS m/z: 489 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.86 (1H, s), 11.90 (1H, s), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 7.06 (4H, s), 7.01 (2H, d, J = 8 Hz), 6.82 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.76 (2H, s), 3.58 (2H, d, J = 12 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.58 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.24 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.34 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例62
({[5−ヒドロキシ−2−({1−[4−(4−メトキシベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−(4−メトキシベンジル)ベンゼン(1.18 g, 4.3 mmol)を用い、標記化合物(0.56 g, 1.11 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率32%)。
MS m/z: 505 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, s), 11.90 (1H, s), 9.39 (1H, t, J = 6 Hz), 7.10 (2H, d, J = 8 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8 Hz), 6.83 (4H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.74 (2H, s), 3.70 (3H, s), 3.58 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.58 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.09-1.98 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.34 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例63
({[2−({1−[4−(4−シアノベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)4−(4−ブロモベンジル)ベンゾニトリル
1−ブロモ−4−(ブロモメチル)ベンゼン(2.5 g, 10.0 mmol)をトルエン(50 mL)に溶解し、(4−シアノフェニル)ホウ酸(2.2 g, 15.0 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム錯体(0.58 g, 0.50 mmol)及びリン酸カリウム水和物(4.2 g, 19.8 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、8.5時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.15(ヘキサン/酢酸エチル=19/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.47 g, 1.73 mmol)を白色固体として得た(収率17%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.58 (2H, d, J = 7 Hz), 7.44 (2H, d, J = 7 Hz), 7.26 (2H, d, J = 7 Hz), 7.03 (2H, d, J = 7 Hz), 3.98 (2H, s)。
(2)({[2−({1−[4−(4−シアノベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4−(4−ブロモベンジル)ベンゾニトリル(0.47 g, 1.73 mmol)を用い、標記化合物(0.05 g, 0.10 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率7%)。
MS m/z: 500 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, s), 11.90 (1H, s), 9.39 (1H, t, J = 5 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8 Hz), 7.40 (2H, d, J = 8 Hz), 7.05 (2H, d, J = 8 Hz), 6.85 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 3.91 (2H, s), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.09-1.98 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.33 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例64
{[(2−{[1−(4−ベンジル−3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例63−(1)、63−(2)に準じて、1−ブロモ−4−(ブロモメチル)ベンゼンの代わりに4−ブロモ−1−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゼン(2.7 g, 10.1 mmol)、及び(4−シアノフェニル)ホウ酸の代わりにフェニルホウ酸(1.8 g, 14.8 mmol)を用い、標記化合物(0.36 g, 0.73 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率7%)。
MS m/z: 493 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.82 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.39 (1H, t, J = 5 Hz), 7.30-7.24 (2H, m), 7.20-7.14 (3H, m), 7.07 (1H, t, J = 9 Hz), 6.71-6.65 (2H, m), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 3.82 (2H, s), 3.65 (2H, d, J = 12 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.64 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.11-2.01 (1H, m), 1.64 (2H, d, J = 12 Hz), 1.31 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例65
{[(2−{[1−(4−ベンジル−2−メチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例63−(1)、63−(2)に準じて、1−ブロモ−4−(ブロモメチル)ベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−(ブロモメチル)−2−メチルベンゼン(2.0 g, 7.6 mmol)、及び(4−シアノフェニル)ホウ酸の代わりにフェニルホウ酸(1.4 g, 11.5 mmol)を用い、標記化合物(0.19 g, 0.39 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率5%)。
MS m/z: 489 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, brs), 11.90 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 5 Hz), 7.29-7.24 (2H, m), 7.20 (2H, d, J = 7 Hz), 7.18-7.13 (1H, m), 6.99 (1H, s), 6.96 (1H, d, J = 8 Hz), 6.91 (1H, d, J = 8 Hz), 4.01 (2H, d, J = 5 Hz), 3.81 (2H, s), 2.97 (2H, d, J = 12 Hz), 2.79 (2H, d, J = 7 Hz), 2.53 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.06-1.95 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.40 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例66
{[(2−{[1−(4−ベンジル−2−ブロモフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1){[(2−{[1−(4−ベンジル−2−ブロモフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
実施例56−(1)で得られた{[(2−{[1−(4−ベンジルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.36 g, 0.72 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(13 mL)に溶解し、室温でN−ブロモスクシンイミド(0.14 g, 0.79 mmol)を加えた後、50℃で2時間撹拌した。反応液にN−ブロモスクシンイミド(0.10 g, 0.56 mmol)を加えた後、さらに2時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.70(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.13 g, 0.22 mmol)を黄色油状物質として得た(収率31%)。
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.35 (1H, s), 8.50 (1H, t, J = 6 Hz), 7.38 (1H, s), 7.30-7.16 (5H, m), 7.04 (1H, d, J = 10 Hz), 6.94 (1H, d, J = 8 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 6 Hz), 3.88 (2H, s), 3.30 (2H, d, J = 11 Hz), 2.84 (2H, d, J = 7 Hz), 2.60 (2H, t, J = 12 Hz), 2.53 (3H, s), 2.05-1.97 (1H, m), 1.74-1.70 (2H, m), 1.60-1.53 (2H, m), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2){[(2−{[1−(4−ベンジル−2−ブロモフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに、{[(2−{[1−(4−ベンジル−2−ブロモフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.13 g, 0.22 mmol)を用い、標記化合物(0.085 g, 0.15 mmol)を白色固体として得た(収率68%)。
MS m/z: 553 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.31 (1H , brs), 7.42 (1H, s), 7.30-7.17 (6H, m), 7.06 (1H, d, J = 8 Hz), 3.90 (2H, brs), 3.86 (2H, s), 3.16 (2H, d, J = 11 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.57 (2H, t, J = 10 Hz), 2.43 (3H, s), 2.06-1.97 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 13 Hz), 1.47-1.37 (2H, m)。
実施例67
{[(2−{[1−(3−ベンジルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ベンジル−3−ブロモベンゼン(1.0 g, 4.0 mmol)を用い、標記化合物(0.60 g, 1.26 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率36%)。
MS m/z: 475 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, Pyridine-d5)δ: 12.49 (1H, brs), 10.41 (1H, t, J = 6 Hz), 7.35-7.20 (6H, m), 7.00 (1H, s), 6.88 (1H, d, J = 7 Hz), 6.80 (1H, d, J = 7 Hz), 4.66 (2H, d, J = 6 Hz), 3.98 (2H, s), 3.63 (2H, d, J = 12 Hz), 2.75 (2H, d, J = 7 Hz), 2.57 (2H, t, J = 12 Hz), 2.55 (3H, s), 2.06-1.96 (1H, m), 1.63 (2H, d, J = 12 Hz), 1.35 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例68
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(2−フェニルエチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−(2−フェニルエチル)ベンゼン(1.0 g, 3.9 mmol)を用い、標記化合物(0.37 g, 0.76 mmol)を白色固体として得た(収率25%)。
MS m/z: 489 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.90 (1H, brs), 9.35 (1H, t, J = 8 Hz), 7.30-7.12 (5H, m), 7.04 (2H, d, J = 11 Hz), 6.83 (2H, d, J = 11 Hz), 3.95 (2H, d, J = 8 Hz), 3.59 (2H, d, J = 15 Hz), 2.80 (2H, t, J = 11 Hz), 2.85-2.72 (4H, m), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 11 Hz), 1.35 (2H, dq, J = 13 Hz, 3 Hz)。
実施例69
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(1−ナフチル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモナフタレン(0.28 mL, 2.0 mmol)を用い、標記化合物(0.20 g, 0.47 mmol)を白色固体として得た(収率47%)。
MS m/z: 435 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.30 (1H, s), 8.52 (1H, t, J = 5 Hz), 8.18 (1H, d, J = 8 Hz), 7.80 (1H, d, J = 8 Hz), 7.52 (1H, d, J = 8 Hz), 7.47-7.43 (2H, m), 7.37 (1H, d, J = 8 Hz), 7.06 (1H, d, J = 8 Hz), 4.30 (2H, d, J = 5 Hz), 3.41 (2H, d, J = 11 Hz), 2.92 (2H, d, J = 7 Hz), 2.76 (2H, t, J = 11 Hz), 2.55 (3H, s), 2.15-2.05 (1H, m), 1.84-1.70 (4H, m)。
実施例70
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(2−ナフチル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸 塩酸塩
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−ブロモナフタレン(0.41 g, 2.0 mmol)を用い、標記化合物(0.33 g, 0.67 mmol)を白色固体として得た(収率67%)。
MS m/z: 435 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CDCl3/DMSO-d6 = 5/1)δ: 11.64 (1H, s), 8.74 (1H, brs), 8.50 (1H, brs), 7.99 (1H, d, J = 9 Hz), 7.94-7.89 (3H, m), 7.61-7.59 (2H, m), 4.19 (2H, d, J = 5 Hz), 3.75 (2H, d, J = 12 Hz), 3.59-3.51 (2H, m), 3.00 (2H, d, J = 5 Hz), 2.64-2.53 (1H, m), 2.48-2.39 (2H, m), 2.53 (3H, s), 2.05-1.97 (2H, m)。
実施例71
{[(5−ヒドロキシ−2−{[(1−(イソキノリン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、5−ブロモイソキノリン(0.42 g, 2.0 mmol)を用い、標記化合物(69 mg, 0.16 mmol)を淡黄色固体として得た(収率16%)。
MS m/z: 436 (M+H)+;
1H-NMR(400MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.42 (1H, t, J = 6 Hz), 9.25 (1H, s), 8.50 (1H, d, J = 6 Hz), 7.86 (1H, d, J = 6 Hz), 7.74 (1H, d, J = 8 Hz), 7.57 (1H, t, J = 8 Hz), 7.32 (1H, d, J = 8 Hz), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 3.35-3.29 (2H, m), 2.88 (2H, d, J = 7 Hz), 2.75 (2H, t, J = 12 Hz), 2.46 (3H, s), 2.19-2.09 (1H, m), 1.78 (2H, d, J = 12 Hz), 1.69-1.57 (2H, m)。
実施例72
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(キノリン−6−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、6−ブロモキノリン(0.27 mL, 2.0 mmol)を用い、標記化合物(44 mg, 0.10 mmol)を淡黄色固体として得た(収率10%)。
MS m/z: 436 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.92 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 8.61 (1H, d, J = 4 Hz), 8.11 (1H, d, J = 8 Hz), 7.81 (1H, d, J = 9 Hz), 7.60 (1H, dd, J = 9 Hz, 3 Hz), 7.37 (1H, dd, J = 8 Hz, 4 Hz), 7.16 (1H, d, J = 3 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.86 (2H, d, J = 12 Hz), 2.82-2.77 (4H, m), 2.45 (3H, s), 2.18-2.11 (1H, m), 1.73 (2H, d, J = 12 Hz), 1.47-1.37 (2H, m)。
実施例73
{[(2−{[1−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)2−{[1−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(8)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、5−ブロモ−1−ベンゾチオフェン(0.49 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.29 g, 0.66 mmol)を黄色油状物質として得た(収率57%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.71 (1H, d, J = 9 Hz), 7.45-7.36 (6H, m), 7.31 (1H, d, J = 2 Hz), 7.22 (1H, d, J = 5 Hz), 7.11 (1H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 5.01 (2H, s), 3.67 (2H, d, J = 12 Hz), 2.93 (2H, d, J = 7 Hz), 2.74 (2H, t, J = 12 Hz), 2.47 (3H, s), 2.15-2.06 (1H, m), 1.82 (2H, d, J = 12 Hz), 1.62-1.54 (2H, m), 1.60 (9H, s)。
(2){[(2−{[1−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
2−{[1−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.29 g, 0.66 mmol)をテトラヒドロフラン(2.0 mL)及びメタノール(2.0 mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化カリウム水溶液(2 M, 2.0 mL, 4 mmol)を加えた後、60℃で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、塩酸(1 M, 4.0 mL, 4.0 mmol)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去することにより、2−{[1−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸を黄色油状物質として得た。
これをN,N−ジメチルホルムアミド(5 mL)に溶解し、1,1’−カルボニルビス(1H−イミダゾール)(0.16 g, 0.99 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、室温で20分間撹拌した。反応液にグリシンエチルエステル塩酸塩(0.14 g, 0.99 mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.35 mL, 2.0 mmol)を加えた後、室温で2日間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.20(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.32 g, 0.58 mmol)を黄色油状物質として得た(収率88%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.37 (1H, t, J = 5 Hz), 7.72 (1H, d, J = 9 Hz), 7.50 (2H, d, J = 7 Hz), 7.42-7.34 (4H, m), 7.31 (1H, d, J = 2 Hz), 7.23 (1H, d, J = 5 Hz), 7.11 (1H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 5.13 (2H, s), 4.29-4.24 (4H, m), 3.68 (2H, d, J = 12 Hz), 2.92 (2H, d, J = 7 Hz), 2.76 (2H, t, J = 12 Hz), 2.47 (3H, s), 2.15-2.05 (1H, m), 1.81 (2H, d, J = 12 Hz), 1.59 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3){[(2−{[1−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例6−(2)、1−(11)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(2−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、{[(2−{[1−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.32 g, 0.58 mmol)を用い、標記化合物(0.14 g, 0.31 mmol)を黄色油状物質として得た(収率53%)。
MS m/z: 441 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.70 (1H, brs), 8.63 (1H, t, J = 5 Hz), 7.82 (1H, d, J = 9 Hz), 7.67 (1H, s), 7.48 (1H, d, J = 6 Hz), 7.33 (1H, d, J = 9 Hz), 7.30 (1H, d, J = 6 Hz), 4.23 (2H, d, J = 5 Hz), 3.69 (2H, d, J = 12 Hz), 2.97-2.87 (4H, m), 2.53 (3H, s), 2.10-2.02 (1H, m), 1.92-1.84 (4H, m)。
実施例74
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、73−(2)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、5−クロロ−2−メチル−1,3−ベンゾチアゾール (422 mg, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(37 mg, 0.081 mmol)を白色固体として得た(収率7%)。
MS m/z: 456 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.47 (1H, brs), 8.63 (1H, t, J = 5 Hz), 7.64 (1H, d, J = 9 Hz), 7.61 (1H, s), 7.17 (1H, d, J = 9 Hz), 4.27 (2H, d, J = 5 Hz), 3.69 (2H, d, J = 12 Hz), 2.89-2.82 (4H, m), 2.83 (3H, s), 2.53 (3H, s), 2.14-2.06 (1H, m), 1.82 (2H, d, J = 12 Hz), 1.64 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例75
{[(2−{[1−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)2−{[1−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(7)で得られた5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(0.43 g, 1.0 mmol)、2−クロロ−1,3−ベンゾチアゾール(0.34 g, 2.0 mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.38 mL, 2.2 mmol)をn−ブタノール(5 mL)に懸濁し、窒素雰囲気下、100℃で4.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.21(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.20 g, 0.38 mmol)を無色油状物質として得た(収率38%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.58 (1H, d, J = 8 Hz), 7.53 (1H, d, J = 8 Hz), 7.43-7.36 (5H, m), 7.28 (1H, t, J = 8 Hz), 7.05 (1H, t, J = 8 Hz), 5.01 (2H, s), 4.13 (2H, d, J = 13 Hz), 3.14 (2H, t, J = 13 Hz), 2.90 (2H, d, J = 7 Hz), 2.46 (3H, s), 2.29-2.20 (1H, m), 1.81 (2H, d, J = 13 Hz), 1.59 (9H, s), 1.54-1.43 (2H, m)。
(2){[(2−{[1−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例73−(2)、6−(2)、1−(11)に準じて、2−{[1−(ベンゾチオフェン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、2−{[1−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(200 mg, 0.38 mmol)を用い、標記化合物(90 mg, 0.20 mmol)を白色固体として得た(収率54%)。
MS m/z: 442 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.17 (1H, brs), 7.74 (1H, d, J = 8 Hz), 7.43 (1H, d, J = 8 Hz), 7.25 (1H, t, J = 8 Hz), 7.04 (1H, t, J = 8 Hz), 4.01 (2H, d, J = 13 Hz), 3.73 (2H, brs), 3.15 (2H, t, J = 13 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.43 (3H, s), 2.25-2.16 (1H, m), 1.74 (2H, d, J = 13 Hz), 1.33 (2H, q, J = 13 Hz)。
実施例76
{[(2−{[1−(1,3−ベンゾオキサゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例75−(1)、73−(2)、1−(10)、1−(11)に準じて、2−クロロ−1,3−ベンゾチアゾールの代わりに2−クロロ−1,3−ベンゾオキサゾール(0.31 g, 2.0 mmol)を用い、標記化合物(0.10 g, 0.24 mmol)を白色固体として得た(収率24%)。
MS m/z: 426 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ:11.43 (1H, brs), 8.57 (1H, t, J = 5 Hz), 7.36 (1H, d, J = 8 Hz), 7.24 (1H, d, J = 8 Hz), 7.17 (1H, t, J = 8 Hz), 7.03 (1H, t, J = 8 Hz), 4.29-4.24 (4H, m), 3.15 (2H, t, J = 13 Hz), 2.83 (2H, d, J = 7 Hz), 2.53 (3H, s), 2.26-2.18 (1H, m), 1.81 (2H, d, J = 13 Hz), 1.44 (2H, dq, J = 13 Hz, 4 Hz)。
実施例77
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(キノキサリン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例75−(1)、73−(2)、1−(10)、1−(11)に準じて、2−クロロ−1,3−ベンゾチアゾールの代わりに2−クロロキノキサリン(0.49 g, 3.0 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.25 mmol)を黄色固体として得た(収率13%)。
MS m/z: 437 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ:11.43 (1H, brs), 8.63 (1H, s), 8.54 (1H, t, J = 5 Hz), 7.85 (1H, d, J = 8 Hz), 7.68 (1H, d, J = 8 Hz), 7.58 (1H, t, J = 8 Hz), 7.38 (1H, t, J = 8 Hz), 4.55 (2H, d, J = 13 Hz), 4.29 (2H, d, J = 5 Hz), 3.05 (2H, t, J = 13 Hz), 2.84 (2H, d, J = 7 Hz), 2.54 (3H, s), 2.29-2.21 (1H, m), 1.84 (2H, d, J = 13 Hz), 1.44 (2H, dq, J = 13 Hz, 3 Hz)。
実施例78
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(キノリン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例75−(1)、73−(2)、1−(10)、1−(11)に準じて、2−クロロ−1,3−ベンゾチアゾールの代わりに2−クロロキノリン(0.49 g, 3.0 mmol)を用い、標記化合物(0.039 g, 0.090 mmol)を淡黄色固体として得た(収率5%)。
MS m/z: 436 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.76 (1H, t, J = 5 Hz), 7.99 (1H, d, J = 8 Hz), 7.91 (1H, d, J = 9 Hz), 7.60-7.56 (2H, m), 7.29 (1H, t, J = 7 Hz), 6.96 (1H, t, d = 9 Hz), 4.46 (2H, d, J = 14 Hz), 4.11 (2H, d, J = 5 Hz), 3.20 (2H, t, J = 14 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.49 (3H, s), 2.31-2.23 (1H, m), 1.92 (2H, d, J = 12 Hz), 1.48-1.40 (2H, m)。
実施例79
{[(2−{[1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−6−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−6−イル トリフルオロメタンスルホネート
3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−6−オール(1.1 g, 6.7 mmol)を塩化メチレン(20 mL)に溶解し、−78℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.4 mL, 8.0 mmol)及びトリエチルアミン(1.1 mL, 8.0 mmol)を加えた後、同温で30分間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.7 g, 5.6 mmol)を無色油状物質として得た(収率84%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.10 (1H, d, J = 8 Hz), 6.77 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 6.68 (1H, d, J = 2 Hz), 4.31 (2H, s), 1.35 (6H, s)。
(2){[(2−{[1−(3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−6−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、73−(2)、1−(10)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−6−イル トリフルオロメタンスルホネート(0.41 g, 1.4 mmol)を用い、標記化合物(0.17 g, 0.37 mmol)を白色固体として得た(収率32%)。
MS m/z: 455 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, brs), 11.90 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 5 Hz), 6.96 (2H, d, J = 8 Hz), 6.41 (2H, d, J = 8 Hz), 6.33 (1H, s), 4.13 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 3.56 (2H, d, J = 12 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, d, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.06-1.98 (1H, m), 1.64 (2H, d, J = 12 Hz), 1.33 (2H, q, J = 12 Hz), 1.23 (6H, s)。
実施例80
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(1−フェニルインドリン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(インドリン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(8)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、5−ブロモインドリン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.4 g, 4.6 mmol)を用い、5−(ベンジルオキシ)−2−({1−[1−(tert−ブトキシカルボニル)インドリン−5−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.2 g, 1.9 mmol)を黄色油状物質として得た(収率61%)。
これを酢酸エチル(5 mL)に溶解し、塩化水素酢酸エチル溶液(4 M, 5 mL, 20 mmol)を加えた後、室温で30分間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.14(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.65 g, 1.3 mmol)を褐色油状物質として得た(収率67%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.43-7.35 (5H, m), 6.86 (1H, s), 6.68 (1H, d, J = 8 Hz), 6.59 (1H, d, J = 8 Hz), 5.01 (2H, s), 3.52 (2H, t, J = 8 Hz), 3.43 (2H, d, J = 12 Hz), 2.99 (2H, t, J = 8 Hz), 2.90 (2H, d, J = 7 Hz), 2.60 (2H, t, J = 12 Hz), 2.46 (3H, s), 2.06-2.00 (1H, m), 1.77 (2H, d, J = 12 Hz), 1.59 (9H, s), 1.59-1.51 (2H, m)。
(2){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(1−フェニルインドリン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、73−(2)、1−(10)、1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩の代わりに5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(インドリン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.32 g, 0.63 mmol)、及び1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりにブロモベンゼン(0.20 g, 1.3 mmol)を用い、標記化合物(0.18 g, 0.36 mmol)を淡緑色固体として得た(収率57%)。
MS m/z: 502 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 8.98 (1H, brs), 7.30 (2H, t, J = 8 Hz), 7.15 (2H, d, J = 8 Hz), 7.01 (1H, d, J = 8 Hz), 6.89 (1H, s), 6.85 (1H, t, J = 8 Hz), 6.64 (1H, d, J = 8 Hz), 3.85 (2H, t, J = 8 Hz), 3.50 (2H, s), 3.44 (2H, d, J = 12 Hz), 3.03 (2H, t, J = 8 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.56-2.50 (2H, m), 2.42 (3H, s), 1.99-1.90 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 11 Hz), 1.41-1.34 (2H, m)。
実施例81
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(5−フェニルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(5−ブロモピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例75−(1)に準じて、2−クロロ−1,3−ベンゾチアゾールの代わりに5−ブロモ−2−クロロピリミジン(1.3 g, 6.5 mmol)を用い、標記化合物(1.9 g, 3.3 mmol)を黄色油状物質として得た(収率67%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.26 (2H, s), 7.45-7.33 (5H, m), 5.01 (2H, s), 4.65 (2H, d, J = 10 Hz), 2.89 (2H, t, J = 8 Hz), 2.86 (2H, t, J = 8 Hz), 2.46 (3H, s), 2.30-2.15 (1H, m), 1.74 (2H, d, J = 10 Hz), 1.59 (9H, s), 1.31 (2H, dq, J = 10 Hz, 5 Hz)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[1−(5−フェニルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(5−ブロモピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.28 g, 0.50 mmol)を1,2−ジメトキシエタン(3.0 mL)に溶解し、フェニルホウ酸(0.12 g, 1.0 mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.041 g, 0.05 mmol)及びリン酸カリウム水和物(0.23 g, 1.0 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、4時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.30(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.23 g, 0.42 mmol)を無色油状物質として得た(収率83%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.54 (2H, s), 7.50-7.24 (10H, m), 5.02 (2H, s), 4.79 (2H, d, J = 13 Hz), 2.95 (2H, t, J = 11 Hz), 2.89 (2H, t, J = 8 Hz), 2.46 (3H, s), 2.30-2.15 (1H, m), 1.78 (2H, d, J = 13 Hz), 1.59 (9H, s), 1.37 (2H, dq, J = 11 Hz, 5 Hz)。
(3){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(5−フェニルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(9)〜1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[1−(5−フェニルピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.23 g, 0.42 mmol)を用い、標記化合物(0.084 g, 0.18 mmol)を白色固体として得た(収率43%)。
MS m/z: 463 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.37 (1H, t, J = 5 Hz), 8.69 (2H, s), 7.64 (2H, d, J = 8 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8 Hz), 7.33 (1H, t, J = 8 Hz), 4.69 (2H, d, J = 12 Hz), 3.98 (2H, d, J = 6 Hz), 2.94 (2H, t, J = 6 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.30-2.19 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.21 (2H, dq, J = 10 Hz, 5 Hz)。
実施例82
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(5−ブロモピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(9)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、実施例81−(1)で得られた5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(5−ブロモピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.55 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.38 g, 0.66 mmol)を黄色油状物質として得た(収率66%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.35 (1H, t, J = 7 Hz), 8.26 (2H, s), 7.51-7.45 (2H, m), 7.42-7.33 (3H, m), 5.12 (2H, s), 4.67 (2H, d, J = 14 Hz), 4.25 (2H, q, J = 7 Hz), 4.24 (2H, d, J = 7 Hz), 2.89 (2H, t, J = 13 Hz), 2.86 (2H, t, J = 6 Hz), 2.46 (3H, s), 2.30-2.15 (1H, m), 1.73 (2H, d, J = 14 Hz), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz), 1.27 (2H, dq, J = 7 Hz, 3 Hz)。
(2)({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(5−ブロモピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.19 g, 0.32 mmol)を1,2−ジメトキシエタン(3.0 mL)に溶解し、(4−メチルフェニル)ホウ酸(0.088 g, 0.65 mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.027 g, 0.032 mmol)及びリン酸カリウム水和物(150 mg, 0.65 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、3時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.14 g, 0.24 mmol)を無色油状物質として得た(収率73%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.52 (2H, s), 8.36 (1H, t, J = 6 Hz), 7.51-7.45 (2H, m), 7.42-7.33 (7H, m), 5.13 (2H, s), 4.79 (2H, d, J = 13 Hz), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.24 (2H, d, J = 6 Hz), 2.95 (2H, t, J = 13 Hz), 2.89 (2H, t, J = 8 Hz), 2.46 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.32-2.22 (1H, m), 1.76 (2H, d, J = 13 Hz), 1.36 (2H, dq, J = 13 Hz, 3 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3)({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(10)、1−(11)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.14 g, 0.24 mmol)を用い、標記化合物(0.094 g, 0.20 mmol)を白色固体として得た(収率84%)。
MS m/z: 477 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.12 (1H, t, J = 13 Hz), 8.65 (2H, s), 7.52 (2H, d, J = 8 Hz), 7.25 (2H, d, J = 8 Hz), 4.68 (2H, d, J = 13 Hz), 3.70 (2H, d, J = 5 Hz), 2.92 (2H, t, J = 12 Hz), 2.75 (2H, d, J = 7 Hz), 2.42 (3H, s), 2.33 (3H, s), 2.28-2.14 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 11 Hz), 1.19 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例83
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[2−(4−メチルフェニル)ピリミジン−5−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)5−ブロモ−2−(4−メチルフェニル)ピリミジン
2−ヨード−5−ブロモピリミジン(2.0 g, 7.0 mmol)を1,2−ジメトキシエタン(70 mL)に溶解し、(4−メチルフェニル)ホウ酸(0.95 g, 7.0 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム錯体(0.81 g, 0.70 mmol)及び炭酸ナトリウム水溶液(2M, 10 mL)を加えた後、窒素雰囲気下、17時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.25 g, 1.0 mmol)を白色固体として得た(収率14%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.81 (2H, s), 8.29 (2H, d, J = 8 Hz), 7.29 (2H, d, J = 8 Hz), 2.42 (3H, s)。
(2)({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[2−(4−メチルフェニル)ピリミジン−5−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、5−ブロモ−2−(4−メチルフェニル)ピリミジン(0.25 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.14 g, 0.29 mmol)を黄色固体として得た(収率29%)。
MS m/z: 477 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.00 (1H, t, J = 9 Hz), 8.55 (2H, s), 8.15 (2H, d, J = 6 Hz), 7.26 (2H, d, J = 6 Hz), 3.87 (2H, d, J = 9 Hz), 3.53 (2H, d, J = 8 Hz), 2.79 (2H, t, J = 12 Hz), 2.75 (2H, t, J = 6 Hz), 2.42 (3H, s), 2.35 (3H, s), 2.13-2.03 (1H, m), 1.73 (2H, d, J = 12 Hz), 1.37 (2H, dq, J = 11 Hz, 3 Hz)。
実施例84
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(6−フェニルピリダジン−3−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例81−(1)〜81−(3)に準じて、5−ブロモ−2−クロロピリミジンの代わりに3,6−ジクロロピリダジン(0.45 g, 3.0 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.23 mmol)を白色固体として得た(収率12%)。
MS m/z: 463 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.37 (1H, t, J = 13 Hz), 8.01 (2H, d, J = 8 Hz), 7.91 (1H, d, J = 9 Hz), 7.48 (2H, t, J = 7 Hz), 7.41 (1H, t, J = 7 Hz), 7.34 (1H, d, J = 9 Hz), 4.43 (2H, d, J = 13 Hz), 3.95 (2H, d, J = 7 Hz), 2.95 (2H, t, J = 11 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.13-2.03 (1H, m), 1.71 (2H, d, J = 10 Hz), 1.29 (2H, dq, J = 13 Hz, 3 Hz)。
実施例85
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(5−フェニルピラジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例81−(1)、81−(2)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、5−ブロモ−2−クロロピリミジンの代わりに2,5−ジクロロピラジン(1.5 g, 10.0 mmol)を用い、標記化合物(0.22 g, 0.47 mmol)を白色固体として得た(収率5.9%)。
MS m/z: 463 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.94 (1H, brs), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 8.67 (1H, s), 8.40 (1H, s), 7.95 (2H, d, J = 8 Hz), 7.44 (2H, t, J = 8 Hz), 7.34 (1H, t, J = 8 Hz), 4.38 (2H, d, J = 12 Hz), 3.99 (2H, d, J = 6 Hz), 2.93 (2H, t, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.45 (3H, s), 2.29-2.19 (1H, m), 1.70 (2H, d, J = 8 Hz), 1.26 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz)。
実施例86
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)ピラジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例81−(1)〜81−(3)に準じて、5−ブロモ−2−クロロピリミジンの代わりに2,5−ジクロロピラジン(0.89 g, 6.0 mmol)、及びフェニルホウ酸の代わりに(4−メチルフェニル)ホウ酸を用い、標記化合物(0.026 g, 0.054 mmol)を黄色固体として得た(収率1.3%)。
MS m/z: 477 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.34 (1H, t, J = 6 Hz), 8.63 (1H, s), 8.36 (1H, s), 7.84 (2H, d, J = 8 Hz), 7.24 (2H, d, J = 8 Hz), 4.35 (2H, d, J = 13 Hz), 3.92 (2H, d, J = 6 Hz), 2.92 (2H, t, J = 5 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.33 (3H, s), 2.13-2.03 (1H, m), 1.71 (2H, d, J = 13 Hz), 1.27 (2H, dq, J = 11 Hz, 3 Hz)。
実施例87
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.42 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.082 g, 0.18 mmol)を白色固体として得た(収率16%)。
MS m/z: 454 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.26 (1H, t, J = 8 Hz), 8.37 (1H, s), 7.74 (1H, d, J = 6 Hz), 6.93 (1H, d, J = 8 Hz), 4.39 (2H, d, J = 8 Hz), 3.86 (2H, d, J = 11 Hz), 2.91 (2H, t, J = 8 Hz), 2.75 (2H, d, J = 10 Hz), 2.43 (3H, s), 2.24-2.16 (1H, m), 1.67 (2H, d, J = 11 Hz), 1.23 (2H, dq, J = 11 Hz, 5 Hz)。
実施例88
{[(2−{[1−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(5−ブロモピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(7)で得られた5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(2.2 g, 5.0 mmol)、5−ブロモ−2−クロロピリジン(1.4 g, 7.50 mmol)及び炭酸カリウム(2.1 g, 15 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(50 mL)に懸濁し、100℃で17.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、酢酸エチルを加え、有機層を水で洗浄した。有機層を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.23 g, 0.43 mmol)を無色油状物質として得た(収率8.5%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.16 (1H, s), 7.49 (1H, d, J = 9 Hz), 7.45-7.33 (5H, m), 6.55 (1H, d, J = 9 Hz), 5.01 (2H, s), 4.21 (2H, d, J = 13 Hz), 2.87 (2H, t, J = 7 Hz), 2.83 (2H, t, J = 11 Hz), 2.45 (3H, s), 2.24-2.14 (1H, m), 1.75 (2H, d, J = 12 Hz), 1.59 (9H, s), 1.37 (2H, dq, J = 11 Hz, 3 Hz)。
(2){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例81−(2)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(5−ブロモピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(5−ブロモピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.37 g, 0.67 mmol)、及びフェニルホウ酸の代わりに2−ベンジル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用い、標記化合物(0.085 g, 0.18 mmol)を白色固体として得た(収率27%)。
MS m/z: 476 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.13 (1H, t, J = 12 Hz), 8.00 (1H, s), 7.32 (1H, d, J = 7 Hz), 7.30-7.14 (5H, m), 6.74 (1H, d, J = 9 Hz), 4.19 (2H, d, J = 12 Hz), 3.78 (2H, s), 3.73-3.63 (2H, m), 2.77-2.68 (4H, m), 2.42 (3H, s), 2.13-2.03 (1H, m), 1.61 (2H, d, J = 12 Hz), 1.21 (2H, dq, J = 7 Hz, 3 Hz)。
実施例89
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(5−フェニルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例81−(2)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(5−ブロモピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(5−ブロモピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.5 g, 2.7 mmol)を用い、標記化合物(0.78 g, 1.7 mmol)を白色固体として得た(収率63%)。
MS m/z: 462 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.97 (1H, brs), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 8.43 (1H, s), 7.82 (1H, d, J = 9 Hz), 7.61 (2H, d, J = 8 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8 Hz), 7.29 (1H, d, J = 8 Hz), 6.90 (1H, d, J = 9 Hz), 4.33 (2H, d, J = 13 Hz), 3.98 (2H, d, J = 6 Hz), 2.84 (2H, d, J = 12 Hz), 2.76 (2H, d, J = 6 Hz), 2.44 (3H, s), 2.26-2.16 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 11 Hz), 1.24 (2H, dq, J = 11 Hz, 4 Hz)。
実施例90
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)ピリジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例81−(2)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(5−ブロモピリミジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(5−ブロモピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.23 g, 0.42 mmol)、及びフェニルホウ酸の代わりに(4−メチルフェニル)ホウ酸を用い、標記化合物(0.093 g, 0.19 mmol)を白色固体として得た(収率46%)。
MS m/z: 476 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.33 (1H, t, J = 13 Hz), 8.40 (1H, s), 7.79 (1H, d, J = 6 Hz), 7.49 (2H, d, J = 8 Hz), 7.22 (2H, d, J = 8 Hz), 6.88 (1H, d, J = 9 Hz), 4.32 (2H, d, J = 13 Hz), 3.96-3.91 (2H, m), 2.84 (2H, d, J = 13 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.32 (3H, s), 2.30-2.18 (1H, m), 1.67 (2H, d, J = 13 Hz), 1.24 (2H, dq, J = 8 Hz, 3 Hz)。
実施例91
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[6−(4−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、5−ブロモ−2−(4−メチルフェニル)ピリジン(0.62 g, 2.5 mmol)を用い、標記化合物(0.28 g, 0.58 mmol)を黄色固体として得た(収率29%)。
MS m/z: 476 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.21 (1H, t, J = 6 Hz), 8.35 (1H, s), 7.87 (2H, d, J = 8 Hz), 7.73 (1H, d, J = 8 Hz), 7.36 (1H, d, J = 8 Hz), 7.23 (2H, d, J = 8 Hz), 3.81 (2H, d, J = 6 Hz), 3.79 (2H, d, J = 8 Hz), 2.77 (2H, t, J = 7 Hz), 2.75 (2H, d, J = 9 Hz), 2.43 (3H, s), 2.33 (3H, s), 2.18-2.08 (1H, m), 1.70 (2H, d, J = 13 Hz), 1.37 (2H, dq, J = 9 Hz, 3 Hz)。
実施例92
{[(2−{[1−(5−tert−ブチルチオフェン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−ブロモ−5−tert−ブチルチオフェン(0.32 g, 1.5 mmol)を用い、標記化合物(0.020 g, 0.045 mmol)を白色固体として得た(収率3.7%)。
MS m/z: 447 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.91 (1H, brs), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 6.80-6.71 (1H, m), 6.08-5.97 (1H, m), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.48 (2H, d, J = 11 Hz), 3.31 (2H, t, J = 10 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.06-1.96 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 13 Hz), 1.35 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.28 (9H, s)。
実施例93
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(5−フェニルチオフェン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−ブロモ−5−フェニルチオフェン(0.72 g, 3.0 mmol)を用い、標記化合物(0.025 g, 0.053 mmol)を白色固体として得た(収率5.6%)。
MS m/z: 467 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.91 (1H, brs), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 7.48-7.44 (2H, m), 7.35- 7.28 (2H, m), 7.17 (1H, d, J = 4 Hz), 7.17-7.11 (1H, m), 6.11 (1H, d, J = 4 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.52 (2H, t, J = 12 Hz), 3.38-3.31 (2H, m), 2.79 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.14-2.04 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 10 Hz), 1.41 (2H, dq, J = 10 Hz, 5 Hz)。
実施例94
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)チオフェン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−ブロモ−5−(4−メチルフェニル)チオフェン(1.1 g, 4.4 mmol)を用い、標記化合物(0.17 g, 0.35 mmol)を黄色固体として得た(収率8.6%)。
MS m/z: 481 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.23 (1H, t, J = 8 Hz), 7.35 (2H, d, J = 7 Hz), 7.13 (2H, d, J = 7 Hz), 7.10 (1H, d, J = 3 Hz), 6.08 (1H, d, J = 3 Hz), 3.82 (2H, d, J = 8 Hz), 3.51 (2H, d, J = 11 Hz), 2.77 (2H, t, J = 7 Hz), 2.50 (2H, d, J = 10 Hz), 2.43 (3H, s), 2.27 (3H, s), 2.10-1.99 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 11 Hz), 1.40 (2H, dq, J = 13 Hz, 3 Hz)。
実施例95
{[(2−{[1−(5−tert−ブチル−1,3−チアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−ブロモ−5−tert−ブチル−1,3−チアゾール(1.1 g, 5.0 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.25 mmol)を白色固体として得た(収率5.6%)。
MS m/z: 448 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.34 (1H, t, J = 6 Hz), 6.78 (1H, s), 3.92 (2H, d, J = 6 Hz), 3.79 (2H, d, J = 13 Hz), 2.92 (2H, t, J = 12 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.43 (3H, s), 2.18-2.08 (1H, m), 1.67 (2H, d, J = 12 Hz), 1.29 (2H, dq, J = 13 Hz, 3 Hz), 1.26 (9H, s)。
実施例96
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(5−フェニル−1,3−チアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例81−(1)、81−(2)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、5−ブロモ−2−クロロピリミジンの代わりに2,5−ジブロモ−1,3−チアゾール(0.73 g, 3.0 mmol)を用い、標記化合物(0.42 g, 0.89 mmol)を白色固体として得た(収率11%)。
MS m/z: 468 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.28 (1H, t, J = 11 Hz), 7.58 (1H, s), 7.46 (2H, d, J = 8 Hz), 7.35 (2H, t, J = 8 Hz), 7.20 (1H, t, J = 8 Hz), 3.92 (2H, d, J = 11 Hz), 3.86 (2H, d, J = 5 Hz), 3.05 (2H, t, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 8 Hz), 2.44 (3H, s), 2.23-2.13 (1H, m), 1.71 (2H, d, J = 13 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 14 Hz, 3 Hz)。
実施例97
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例81−(1)、81−(2)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、5−ブロモ−2−クロロピリミジンの代わりに2,5−ジブロモ−1,3−チアゾール(0.73 g, 3.0 mmol)、及びフェニルホウ酸の代わりに(4−メチルフェニル)ホウ酸を用い、標記化合物(0.058 g, 0.12 mmol)を白色固体として得た(収率6.0%)。
MS m/z: 482 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.12 (1H, t, J = 12 Hz), 7.51 (1H, s), 7.34 (2H, d, J = 8 Hz), 7.16 (2H, d, J = 8 Hz), 3.89 (2H, d, J = 12 Hz), 3.68 (2H, d, J = 5 Hz), 3.03 (2H, t, J = 10 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.42 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.19-2.09 (1H, m), 1.71 (2H, d, J = 10 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 13 Hz, 3 Hz)。
実施例98
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(4−メチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−ブロモ−4−(4−メチルフェニル)−1,3−チアゾール(0.17 g, 0.67 mmol)を用い、標記化合物(0.043 g, 0.089 mmol)を黄色固体として得た(収率13%)。
MS m/z: 482 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.92 (1H, brs), 9.42 (1H, t, J = 6 Hz), 7.43 (2H, d, J = 8 Hz), 7.18 (2H, d, J = 8 Hz), 7.16 (1H, s), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.94 (2H, d, J = 11 Hz), 3.04 (2H, t, J = 12 Hz), 2.79 (2H, d, J = 7 Hz), 2.45 (3H, s), 2.31 (3H, s), 2.24-2.14 (1H, m), 1.72 (2H, d, J = 12 Hz), 1.36 (2H, dq, J = 11 Hz, 3 Hz)。
実施例99
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(5−フェニル−1,3−オキサゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−クロロ−5−フェニル−1,3−オキサゾール(0.51 g, 2.8 mmol)を用い、標記化合物(0.080 g, 0.18 mmol)を白色固体として得た(収率9.5%)。
MS m/z: 452 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.94 (1H, brs), 9.38 (1H, t, J = 8 Hz), 7.54-7.51 (2H, m), 7.40-7.34 (2H, m), 7.31 (1H, s), 7.24-7.17 (1H, m), 4.02 (2H, d, J = 8 Hz), 3.98 (2H, d, J = 8 Hz), 2.99 (2H, t, J = 11 Hz), 2.78 (2H, d, J = 11 Hz), 2.44 (3H, s), 2.22-2.12 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 11 Hz), 1.30 (2H, dq, J = 11 Hz, 3 Hz)。
実施例100
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(ピリジン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−(4−ブロモフェニル)ピリジン(0.54 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.12 g, 0.26 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率23%)。
MS m/z: 462 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.92 (1H, brs), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 8.56 (1H, d, J = 3 Hz), 7.94 (2H, d, J = 7 Hz), 7.83-7.76 (2H, m), 7.22-7.20 (1H, m), 7.00 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.81 (2H, d, J = 13 Hz), 2.79-2.73 (4H, m), 2.45 (3H, s), 2.17-2.07 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 13 Hz), 1.43-1.32 (2H, m)。
実施例101
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)2−(4−ブロモフェニル)−5−ニトロピリジン
実施例55−(1)に準じて、4−ブロモ−1−ヨード−2−メチルベンゼンの代わりに2−ブロモ−5−ニトロピリジン(0.40 g, 2.0 mmol)、及び(4−フルオロフェニル)ホウ酸の代わりに(4−ブロモフェニル)ホウ酸(0.48 g, 2.4 mmol)を用い、標記化合物(0.44 g, 1.6 mmol)を白色固体として得た(収率80%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 9.49 (1H, brs), 8.54 (1H, t, J = 9 Hz), 7.98 (2H, d, J = 9 Hz), 7.90 (1H, d, J = 9 Hz), 7.67 (2H, d, J = 9 Hz)。
(2)({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−({1−[4−(5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(8)、1−(9)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−(4−ブロモフェニル)−5−ニトロピリジン(0.44 g, 1.6 mmol)を用い、標記化合物(0.20 g, 0.32 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率24%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 9.41 (1H, s), 8.42 (1H, d, J = 9 Hz), 8.34 (1H, brs), 8.02 (2H, d, J = 9 Hz), 7.78 (1H, d, J = 9 Hz), 7.49 (2H, d, J = 7 Hz), 7.40-7.34 (3H, m), 6.99 (2H, d, J = 9 Hz), 5.12 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.24 (2H, d, J = 6 Hz), 3.96-3.88 (2H, m), 2.93-2.89 (4H, m), 2.47 (3H, s), 2.20 (1H, brs), 1.80 (2H, d, J = 7 Hz), 1.55-1.45 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3)({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例6−(2)、1−(11)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(2−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−({1−[4−(5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.040 g, 0.064 mmol)を用い、標記化合物(0.020 g, 0.039 mmol)を赤褐色固体として得た(収率62%)。
MS m/z: 507 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.33 (2H, brs), 8.51 (1H, d, J = 9 Hz), 8.09 (3H, d, J = 9 Hz), 7.05 (2H, d, J = 9 Hz), 3.96-3.91 (4H, m), 2.85 (2H, t, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.17 (1H, brs), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.38-1.29 (2H, m)。
実施例102
({[2−({1−[4−(5−アミノピリジン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(10)、1−(11)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、実施例101−(2)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−({1−[4−(5−ニトロピリジン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.040 g, 0.064 mmol)を用い、標記化合物(0.015 g, 0.031 mmol)を黄色固体として得た(収率49%)。
MS m/z: 477 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.38 (1H, brs), 7.95 (1H, s), 7.74 (2H, d, J = 8 Hz), 7.49 (1H, d, J = 8 Hz), 6.94 (1H, d, J = 8 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8 Hz), 3.98 (2H, d, J = 5 Hz), 3.72 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.68 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.09 (1H, brs), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.41-1.31 (2H, m)。
実施例103
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8),1−(9),6−(2),1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、3−(4−ブロモフェニル)ピリジン(0.58 g, 2.5 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.24 mmol)を黄色固体として得た(収率15%)。
MS m/z: 462 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 8.83 (1H, s), 8.46 (1H, d, J = 4 Hz), 7.98 (1H, d, J = 8 Hz), 7.58 (2H, d, J = 9 Hz), 7.42 (1H, dd, J = 8 Hz, 5 Hz), 7.03 (2H, d, J = 9 Hz), 3.98 (2H, d, J = 6 Hz), 3.78 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.74 (2H, t, J = 10 Hz), 2.44 (3H, s), 2.16-2.07 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 10 Hz), 1.40-1.32 (2H, m)。
実施例104
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(ピリジン−4−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸ナトリウム
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに4−(4−ブロモフェニル)ピリジン(0.47 g, 2.0 mmol)を用い、標記化合物(0.20 g, 0.43 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率24%)。
MS m/z: 462 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.71 (1H, brs), 8.52 (2H, d, J = 5 Hz), 7.66 (2H, d, J = 8 Hz), 7.62 (2H, d, J = 8 Hz), 7.02 (2H, d, J = 5 Hz), 3.80 (2H, d, J = 12 Hz), 3.52 (2H, d, J = 5 Hz), 2.71 (2H, t, J = 12 Hz), 2.57-2.47 (2H, m), 2.21 (3H, s), 1.98-1.87 (1H, m), 1.62 (2H, d, J = 12 Hz), 1.34-1.23 (2H, m)。
実施例105
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(ピリミジン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−(4−ブロモフェニル)ピリミジン(0.24 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.053 g, 0.12 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率12%)。
MS m/z: 463 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, brs), 11.92 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 8.78 (2H, dd, J = 5 Hz, 2 Hz), 8.22 (2H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 7.28 (1H, dt, J = 5 Hz, 2 Hz), 7.02 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.88 (2H, d, J = 13 Hz), 2.83-2.77 (4H, m), 2.44 (3H, s), 2.20-2.10 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.38-1.30 (2H, m)。
実施例106
({[2−({1−[4−(2,5−ジメチル−1H−ピロール−1−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−(4−ブロモフェニル)−2,5−ジメチル−1H−ピロール(0.86 g, 3.5 mmol)を用い、標記化合物(0.17 g, 0.36 mmol)を淡褐色固体として得た(収率15%)。
MS m/z: 478 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.92 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 7.03 (2H, d, J = 8 Hz), 7.00 (2H, d, J = 8 Hz), 5.73 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.74 (2H, d, J = 12 Hz), 2.80 (2H, t, J = 7 Hz), 2.71 (2H, t, J = 12 Hz), 2.45 (3H, s), 2.11-2.04 (1H, m), 1.92 (6H, s), 1.70 (2H, d, J = 12 Hz), 1.41-1.33 (2H, m)。
実施例107
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(チオフェン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−(4−ブロモフェニル)チオフェン(0.94 g, 3.4 mmol)を用い、標記化合物(0.27 g, 0.54 mmol)を褐色固体として得た(収率19%)。
MS m/z: 467 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.93 (1H, s), 9.42 (1H, t, J = 6 Hz), 7.66-7.02 (7H, m), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.77-3.42 (4H, m), 2.80 (2H, d, J = 7 Hz), 2.45 (3H, s), 2.23-2.11 (1H, m), 1.83-1.66 (2H, m), 1.64-1.32 (2H, m)。
実施例108
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(チオフェン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2),1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、3−(4−ブロモフェニル)チオフェン(0.88 g, 3.7 mmol)を用い、標記化合物(0.41 g, 0.88 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率36%)。
MS m/z: 467 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.35 (1H, brs), 7.64 (1H, brs), 7.57 (1H, brs), 7.54 (2H, d, J = 9 Hz), 7.46 (1H, d, J = 4 Hz), 6.94 (2H, d, J = 9 Hz), 3.95 (2H, brs), 3.72 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.68 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.12-2.03 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.41-1.31 (2H, m)。
実施例109
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(1,3−チアゾール−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−(4−ブロモフェニル)−1,3−チアゾール(2.0 g, 8.5 mmol)を用い、標記化合物(1.2 g, 2.5 mmol)を白色固体として得た(収率35%)。
MS m/z: 468 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 7.80 (1H, d, J = 3 Hz), 7.76 (2H, d, J = 8 Hz), 7.60 (1H, d, J = 3 Hz), 7.00 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.83 (2H, d, J = 13 Hz), 2.81-2.75 (4H, m), 2.45 (3H, s), 2.18-2.10 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.38-1.30 (2H, m)。
実施例110
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4−(4−ブロモフェニル) −2−メチル−1,3−チアゾール(1.0 g, 3.9 mmol)を用い、標記化合物(0.60 g, 1.2 mmol)を淡黄色固体として得た(収率38%)。
MS m/z: 482 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.93 (1H, brs), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 7.75 (2H, d, J = 7 Hz), 7.64 (1H, s), 6.96 (2H, d, J = 7 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.74 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.70 (2H, t, J = 12 Hz), 2.69 (3H, s), 2.45 (3H, s), 2.14-2.05 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 12 Hz), 1.40-1.32 (2H, m)。
実施例111
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(1,3−オキサゾール−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−(4−ブロモフェニル)−1,3−オキサゾール(0.90 g, 4.0 mmol)を用い、標記化合物(0.27 g, 0.60 mmol)を淡褐色固体として得た(収率15%)。
MS m/z: 452 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 8.08 (1H, s), 7.78 (2H, d, J = 8 Hz), 7.26 (1H, s), 7.02 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.84 (2H, d, J = 12 Hz), 2.81-2.76 (4H, m), 2.44 (3H, s), 2.19-2.10 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 11 Hz), 1.37-1.27 (2H, m)。
実施例112
({[2−({1−[4−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4−(4−ブロモフェニル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール(0.70 g, 2.8 mmol)を用い、標記化合物(0.50 g, 1.0 mmol)を黄色固体として得た(収率45%)。
MS m/z: 480 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.41 (1H, brs), 7.18 (2H, d, J = 7 Hz), 7.00 (2H, d, J = 7 Hz), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 3.73 (2H, d, J = 11 Hz), 2.78 (2H, d, J = 6 Hz), 2.70 (2H, t, J = 12 Hz), 2.45 (3H, s), 2.36 (3H, s), 2.19 (3H, s), 2.13-2.04 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.42-1.31 (2H, m)。
実施例113
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(ピペリジン−1−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−(4−ブロモフェニル)ピペリジン(0.78 g, 3.2 mmol)を用い、標記化合物(0.21 g, 0.45 mmol)を淡黄色固体として得た(収率30%)。
MS m/z: 468 (M+H)+;
1H-NMR(400MHz, DMSO-d6)δ: 9.27 (1H, t, J = 6 Hz), 6.80 (4H, brs), 3.91 (2H, t, J = 3 Hz), 3.46 (2H, d, J = 12 Hz), 2.95 (4H, d, J = 6 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.52 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.06-1.92 (1H, m), 1.71-1.56 (6H, m), 1.52-1.43 (2H, m), 1.42-1.30 (2H, m)。
実施例114
({[2−({1−[4−(1−ベンゾチオフェン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−(4−ブロモフェニル)−1−ベンゾチオフェン(0.94 g, 3.3 mmol)を用い、標記化合物(0.08 g, 0.16 mmol)を褐色固体として得た(収率6%)。
MS m/z: 517 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.92 (1H, s), 9.42 (1H, t, J = 6 Hz), 7.91 (1H, d, J = 8 Hz), 7.77 (1H, d, J = 8 Hz), 7.64 (1H, s), 7.60 (2H, d, J = 8 Hz), 7.35 (1H, t, J = 8 Hz), 7.29 (1H, t, J = 8 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.80 (2H, d, J = 12 Hz), 2.79-2.73 (4H, m), 2.45 (3H, s), 2.18-2.07 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 11 Hz), 1.41-1.30 (2H, m)。
実施例115
({[2−({1−[4−(1−ベンゾチオフェン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)3−(4−ブロモフェニル)−1−ベンゾチオフェン
1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(2.0 g, 7.1 mmol)をトルエン(70 mL)及び水(70 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、室温で1−ベンゾチオフェン−3−イルボロン酸(1.3 g, 7.1 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.40 g, 0.35 mmol)及び炭酸ナトリウム(7.4 g, 70 mmol)を加えた後、4.5時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.63(ヘキサン/酢酸エチル=6/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.38 g, 1.3 mmol)を無色油状物質として得た(収率19%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.93-7.92 (1H, m), 7.87-7.85 (1H, m), 7.62 (2H, d, J = 9 Hz), 7.46 (2H, d, J = 9 Hz), 7.42-7.39 (3H, m)。
(2)({[2−({1−[4−(1−ベンゾチオフェン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、3−(4−ブロモフェニル)−1−ベンゾチオフェン(0.38 g, 1.3 mmol)を用い、標記化合物(0.096 g, 0.19 mmol)を褐色固体として得た(収率17%)。
MS m/z: 517 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.93 (1H, brs), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 8.04 (1H, d, J = 7 Hz), 7.88 (1H, d, J = 7 Hz), 7.66 (1H, s), 7.45 (2H, d, J = 8 Hz), 7.46-7.40 (2H, m), 7.06 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.78 (2H, d, J = 12 Hz), 2.80 (2H, d, J = 7 Hz), 2.74 (2H, t, J = 12 Hz), 2.45 (3H, s), 2.16-2.07 (1H, m), 1.71 (2H, d, J = 10 Hz), 1.43-1.35 (2H, m)。
実施例116
({[2−({1−[4−(1−ベンゾフラン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−(4−ブロモフェニル)−1−ベンゾフラン(0.94 g, 3.4 mmol)を用い、標記化合物(0.27 g, 0.54 mmol)を褐色固体として得た(収率19%)。
MS m/z: 501 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.90 (1H, brs), 11.92 (1H, s), 9.42 (1H, t, J = 6 Hz), 7.74 (2H, d, J = 9 Hz), 7.57 (2H, t, J = 8 Hz), 7.26-7.20 (2H, m), 7.17 (1H, s), 7.07-7.01 (2H, m), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.82 (2H, d, J = 13 Hz), 2.82-2.74 (4H, m), 2.45 (3H, s), 2.17-2.09 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 12 Hz), 1.41-1.31 (2H, m)。
実施例117
({[2−({1−[4−(1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−(4−ブロモフェニル)−1,3−ベンゾチアゾール(1.0 g, 3.4 mmol)を用い、標記化合物(0.26 g, 0.51 mmol)を黄色固体として得た(収率22%)。
MS m/z: 518 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.92 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 8.06 (1H, d, J = 8 Hz), 7.94 (1H, d, J = 8 Hz), 7.89 (2H, d, J = 9 Hz), 7.48 (1H, t, J = 8 Hz), 7.38 (1H, t, J = 8 Hz), 7.06 (2H, d, J = 9 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.90 (2H, d, J = 13 Hz), 2.85 (2H, t, J = 11 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.45 (3H, s), 2.21-2.11 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 11 Hz), 1.39-1.30 (2H, m)。
実施例118
({[5−ヒドロキシ−2−({1−[4−(イソキノリン−5−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]イソキノリン
実施例115−(1)に準じて、1−ブロモ−4−ヨードベンゼンの代わりに、5−ブロモイソキノリン(2.8 g, 13 mmol)、及び1−ベンゾチオフェン−3−イルボロン酸の代わりに、(4−ベンジルオキシフェニル)ホウ酸(3.4 g, 15 mmol)を用い、標記化合物(4.2 g, 13 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
MS m/z: 312 (M+H)+
(2)4−(イソキノリン−5−イル)フェノール
5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]イソキノリン(4.2 g, 13 mmol)を酢酸エチル(200 mL)及びエタノール(200 mL)の混合溶媒に溶解し、10%パラジウム−活性炭素(1.6 g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で12時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.10(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.5 g, 7.0 mmol)を白色固体として得た(収率 52%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 9.31 (1H, s), 8.50 (1H, d, J = 6 Hz), 7.98 (1H, dd, J = 7 Hz, 3 Hz), 7.77 (1H, d, J = 6 Hz), 7.68-7.65 (2H, m), 7.37 (2H, d, J = 8 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8 Hz)。
(3)(4−イソキノリン−5−イル)フェニル トリフルオロメタンスルホネート
実施例1−(5)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、4−(イソキノリン−5−イル)フェノール(1.5 g, 7.0 mmol)を用い、標記化合物(1.2 g, 3.4 mmol)を黄色油状物質として得た(収率49%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 9.34 (1H, s), 8.54 (1H, d, J = 6 Hz), 8.04 (1H, d, J = 8 Hz), 7.71-7.63 (3H, m), 7.58 (2H, d, J = 8 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8 Hz)。
(4)({[5−ヒドロキシ−2−({1−[4−(イソキノリン−5−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに(4−イソキノリン−5−イル)フェニル トリフルオロメタンスルホネート(1.2 g, 3.4 mmol)を用い、標記化合物(0.050 g, 0.19 mmol)を褐色固体として得た(収率17%)。
MS m/z: 512 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.91 (1H, brs), 11.93 (1H, brs), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 9.36 (1H, s), 8.48 (1H, d, J = 6 Hz), 8.10 (1H, d, J = 7 Hz), 7.76-7.72 (2H, m), 7.68 (1H, d, J = 7 Hz), 7.36 (2H, d, J = 9 Hz), 7.10 (2H, d, J = 9 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.80 (2H, d, J = 13 Hz), 2.80 (2H, d, J = 7 Hz), 2.76 (2H, t, J = 10 Hz), 2.45 (3H, s), 2.17-2.08 (1H, m), 1.72 (2H, d, J = 13 Hz), 1.44-1.35 (2H, m)。
実施例119
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(キノリン−8−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)(4−キノリン−8−イル)フェニル トリフルオロメタンスルホネート
実施例118−(1)〜(3)に準じて、5−ブロモイソキノリンの代わりに、 8−ブロモキノリン(1.5 g, 7.2 mmol)を用い、標記化合物(0.56 g, 1.6 mmol)を黄色油状物質として得た(収率22%)。
MS m/z: 354 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ:8.96 (1H, dd, J = 4 Hz, 2 Hz), 8.24 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 7.88 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 7.80 (2H, d, J = 9 Hz), 7.74 (1H, dd, J = 7 Hz, 2 Hz), 7.63 (1H, dd, J = 8 Hz, 7 Hz), 7.46 (1H, dd, J = 8 Hz, 4 Hz), 7.40 (2H, d, J = 9 Hz)。
(2)({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(キノリン−8−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8),1−(9),6−(2),1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに(4−キノリン−8−イル)フェニル トリフルオロメタンスルホネート(0.56 g, 1.6 mmol)を用い、標記化合物(0.17 g, 0.19 mmol)を淡黄色固体として得た(収率25%)。
MS m/z: 512 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.90 (1H, brs), 9.24 (1H, t, J = 6 Hz), 8.89 (1H, dd, J = 4 Hz, 2 Hz), 8.40 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 7.92 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 7.72 (1H, dd, J = 7 Hz, 2 Hz), 7.64 (1H, dd, J = 8 Hz, 7 Hz), 7.56-7.53 (3H, m), 7.02 (2H, d, J = 9 Hz), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 3.78 (2H, d, J = 13 Hz), 2.80 (2H, d, J = 8 Hz), 2.75 (2H, t, J = 12 Hz), 2.45 (3H, s), 2.16-2.07 (1H, m), 1.70 (2H, d, J = 12 Hz), 1.45-1.35 (2H, m)。
実施例120
({[5−ヒドロキシ−2−({1−[4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)フェニル トリフルオロメタンスルホネート
実施例118−(1)〜(3)に準じて、5−ブロモイソキノリンの代わりに、3−ブロモイミダゾ[1,2−a]ピリジン(1.5 g, 7.6 mmol)を用い、標記化合物(0.56 g, 1.6 mmol)を黄色油状物質として得た(収率22%)。
MS m/z: 343 (M+H)+
(2)({[5−ヒドロキシ−2−({1−[4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)フェニル トリフルオロメタンスルホネート(1.0 g, 2.9 mmol)を用い、標記化合物(0.030 g, 0.060 mmol)を淡黄色固体として得た(収率3%)。
MS m/z: 501 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 8.46 (1H, d, J = 7 Hz), 7.63 (1H, s), 7.62 (1H, d, J = 7 Hz), 7.46 (2H, d, J = 8 Hz), 7.25 (1H, t, J = 7 Hz), 7.08 (2H, d, J = 8 Hz), 6.93 (1H, t, J = 7 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.80 (2H, d, J = 13 Hz), 2.80 (2H, d, J = 7 Hz), 2.75 (2H, t, J = 12 Hz), 2.45 (3H, s), 2.17-2.08 (1H, m), 1.70 (2H, d, J = 12 Hz), 1.43-1.33 (2H, m)。
実施例121
({[5−ヒドロキシ−2−({1−[4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−(4−ブロモフェニル) イミダゾ[1,2−a]ピリジン(0.94 g, 3.5 mmol)を用い、標記化合物(0.25 g, 0.50 mmol)を黄色固体として得た(収率22%)。
MS m/z: 501 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.91 (1H, s), 9.41 (1H, t, J = 6 Hz), 8.62 (1H, brs), 8.40 (1H, brs), 7.78 (2H, d, J = 8 Hz), 7.68 (1H, d, J = 8 Hz), 7.49 (1H, brs), 7.12 (1H, s), 7.04 (2H, d, J = 8 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.81 (2H, d, J = 11 Hz), 2.79-2.74 (4H, m), 2.45 (3H, s), 2.20-2.08 (1H, m), 1.69 (2H, d, J = 13 Hz), 1.41-1.31 (2H, m)。
実施例122
({[2−({1−[4−(1,4−ベンゾジオキサン−5−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)4’−ブロモ−2,3−ジメトキシビフェニル
実施例115−(1)に準じて、1−ベンゾチオフェン−3−イルボロン酸の代わりに、(2,3−ジメトキシフェニル)ホウ酸(3.0 g, 17 mmol)を用い、標記化合物(1.3 g, 4.4 mmol)を無色油状物質として得た(収率28%)。
MS m/z: 294 (M+H)+
(2)4’−ブロモビフェニル−2,3−ジオール
4’−ブロモ−2,3−ジメトキシビフェニル(1.0 g, 3.4 mmol)をトルエン(20 mL)に溶解し、トリブロモボランの塩化メチレン溶液(1.0 M, 14 mL, 14 mmol)を加えた後、室温で12時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.60(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.1 g, 3.4 mmol)を黄色油状物質として得た(収率定量的)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ:7.60 (2H, d, J = 8 Hz), 7.40 (2H, d, J = 8 Hz), 6.92 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 8 Hz, 8 Hz), 6.82 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 5.42 (1H, brs), 5.28 (1H, brs)。
(3)5−(4−ブロモフェニル)−1,4−ベンゾジオキサン
4’−ブロモビフェニル−2,3−ジオール(1.1 g, 3.4 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(15 mL)に溶解し、室温で1,2−ジブロモエタン(0.89 g, 4.8 mmol)及びフッ化カリウム(1.0 g, 17 mmol)を加えた後、135℃で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.90(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.46 g, 1.6 mmol)を黄色油状物質として得た(収率47%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.53 (2H, d, J = 8 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8 Hz), 6.95-6.85 (3H, m), 4.30-4.26 (4H, m)。
(4)({[2−({1−[4−(1,4−ベンゾジオキサン−5−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、5−(4−ブロモフェニル)−1,4−ベンゾジオキサン(0.46 g, 1.6 mmol)を用い、標記化合物(0.20 g, 0.39 mmol)を白色固体として得た(収率30%)。
MS m/z: 519 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 7.34 (2H, d, J = 8 Hz), 6.94 (2H, d, J = 8 Hz), 6.85-6.77 (3H, m), 4.23 (4H, d, J = 11 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.72 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.69 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.14-2.03 (1H, m), 1.68 (2H, d, J = 11 Hz), 1.42-1.32 (2H, m)。
実施例123
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(ピリジン−2−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−(4−ブロモベンジル)ピリジン(0.27 g, 1.1 mmol)を用い、標記化合物(0.10 g, 0.21 mmol)を白色固体として得た(収率21%)。
MS m/z: 476 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.98 (1H, brs), 11.93 (1H, brs), 9.36 (1H, s), 8.46-8.42 (1H, m), 7.67 (1H, t, J = 8 Hz), 7.21 (1H, d, J = 7 Hz), 7.19 (1H, t, J = 7 Hz), 7.08 (2H, d, J = 9 Hz), 6.83 (2H, d, J = 9 Hz), 3.96 (2H, d, J = 5 Hz), 3.94 (2H, s), 3.59 (2H, d, J = 13 Hz), 2.75 (2H, t, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 11 Hz), 2.43 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 13 Hz), 1.34 (2H, dq, J = 11 Hz, 3 Hz)。
実施例124
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)3−(4−ブロモベンジル)ピリジン
臭化銅(2.0 g, 8.6 mmol)及び亜硝酸tert−ブチル(1.2 mL, 11 mmol)をアセトニトリル(60 mL)に溶解し、0℃で4−[(ピリジン−3−イル)メチル]アニリン(1.4 g, 7.3 mmol)のアセトニトリル(60 mL)溶液を加えた後、同温で1時間攪拌した。反応液を室温まで昇温した後、酢酸エチルを加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.70(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.95 g, 0.38 mmol)を無色油状物質として得た(収率52%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.53-8.45 (2H, m), 7.45-7.39 (1H, m), 7.42 (2H, d, J = 9 Hz), 7.23-7.19 (1H, m), 7.05 (2H, d, J = 9 Hz), 3.93 (2H, s)。
(2)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに3−(4−ブロモベンジル)ピリジン(0.94 g, 3.8 mmol)を用い、標記化合物(0.20 g, 0.41 mmol)を黄色固体として得た(収率14%)。
MS m/z: 476 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, brs), 11.90 (1H, brs), 9.39 (1H, t, J = 6 Hz), 8.46 (1H, s), 8.41-8.35 (1H, m), 7.61-7.55 (1H, m), 7.32-7.25 (1H, m), 6.96 (2H, d, J = 9 Hz), 6.84 (2H, d, J = 9 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.84 (2H, s), 3.59 (2H, d, J = 11 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 13 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 9 Hz, 3 Hz)。
実施例125
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(6−メチルピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)N−メトキシ−N,6−ジメチルニコチンアミド
6−メチルニコチン酸(2.1 g, 15 mmol)をテトラヒドロフラン(150 mL)及びメタノール(150 mL)の混合溶媒に溶解し、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン 塩酸塩(1.8 g, 18 mmol)、N−メチルモルホリン(2.0 mL, 18 mmol) 及び4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド(5.0 g, 18 mmol)を加えた後、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルに希釈した後、有機層を水で洗浄した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.10 (酢酸エチル)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(2.2 g, 12 mmol)を無色油状物質として得た(収率82%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.87 (1H, s), 7.95 (1H, d, J = 7 Hz), 7.21 (1H, d, J = 7 Hz), 3.57 (3H, s), 3.39 (3H, s), 2.61 (3H, s)。
(2)(4−ブロモフェニル)(6−メチルピリジン−3−イル)メタノン
1,4−ジブロモベンゼン(5.8 g, 24 mmol)をテトラヒドロフラン(120 mL)に溶解し、−78℃でn−ブチルリチウムのへキサン溶液(2.6 M, 9.2 mL, 24 mmol)を加えた後、同温で30分間撹拌した。反応液に−78℃でN−メトキシ−N,6−ジメチルニコチンアミド(2.2 g, 12 mmol)のテトラヒドロフラン(20 mL)溶液を加えた後、同温で30分間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(2.1 g, 7.4 mmol)を白色固体として得た(収率61%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.86 (1H, s), 8.01 (1H, d, J = 8 Hz), 7.71-7.63 (4H, m), 7.31 (1H, d, J = 8 Hz), 2.67 (3H, s)。
(3)5−(4−ブロモベンジル)−2−メチルピリジン
(4−ブロモフェニル)(6−メチルピリジン−3−イル)メタノン(0.88 g, 3.0 mmol)、ヒドラジン1水和物(1.5 mL, 30 mmol)及び水酸化カリウム(0.68 g, 12 mmol)をエチレングリコール(7.0 mL)に溶解した後、150℃で1時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.35(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.62 g, 2.4 mmol)を無色油状物質として得た(収率79%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.36 (1H, s), 7.41 (2H, d, J = 8 Hz), 7.31 (1H, d, J = 7 Hz), 7.07 (1H, d, J = 7 Hz), 7.04 (2H, d, J = 8 Hz), 3.89 (2H, s), 2.53 (3H, s)。
(4)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(6−メチルピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、5−(4−ブロモベンジル)−2−メチルピリジン(0.62 g, 2.4 mmol)を用い、標記化合物(0.24 g, 0.49 mmol)を黄色固体として得た(収率27%)。
MS m/z: 490 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.18 (1H, t, J = 6 Hz), 8.31 (1H, s), 7.45 (1H, d, J = 7 Hz), 7.14 (1H, d, J = 7 Hz), 7.03 (2H, d, J = 8 Hz), 6.84 (2H, d, J = 8 Hz), 3.78 (2H, s), 3.76 (2H, d, J = 6 Hz), 3.59 (2H, d, J = 11 Hz), 2.74 (2H, d, J = 7 Hz), 2.58 (2H, t, J = 12 Hz), 2.42 (3H, s), 2.40 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 13 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 9 Hz, 3 Hz)。
実施例126
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(2−メチルピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例125−(1)〜125−(4)に準じて、6−メチルニコチン酸の代わりに2−メチルニコチン酸(2.1 g, 15 mmol)を用い、標記化合物(0.14 g, 0.29 mmol)を黄色固体として得た(収率3%)。
MS m/z: 490 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.86 (1H, brs), 11.90 (1H, s), 9.39 (1H, t, J = 6 Hz), 8.28 (1H, d, J = 6 Hz), 7.45 (1H, d, J = 6 Hz), 7.15 (1H, t, J = 6 Hz), 6.97 (2H, d, J = 8 Hz), 6.85 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.85 (2H, s), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.39 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.34 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例127
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(4−メチルピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例125−(1)〜125−(4)に準じて、6−メチルニコチン酸の代わりに4−メチルニコチン酸 塩酸塩(2.6 g, 15 mmol)を用い、標記化合物(0.070 g, 0.14 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率1%)。
MS m/z: 490 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.86 (1H, brs), 11.90 (1H, s), 9.39 (1H, t, J = 6 Hz), 8.31 (1H, s), 8.29 (1H, d, J = 5 Hz), 7.16 (1H, d, J = 5 Hz), 6.97 (2H, d, J = 8 Hz), 6.84 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.86 (2H, s), 3.59 (2H, d, J = 12 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.19 (3H, s), 2.09-1.98 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.33 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例128
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(5−メチルピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例125−(1)〜125−(4)に準じて、6−メチルニコチン酸の代わりに5−メチルニコチン酸(2.7 g, 20 mmol)を用い、標記化合物(0.43 g, 0.88 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率5%)。
MS m/z: 490 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.85 (1H, brs), 11.90 (1H, s), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 8.26 (1H, s), 8.22 (1H, s), 7.39 (1H, s), 7.05 (2H, d, J = 8 Hz), 6.84 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.79 (2H, s), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.24 (3H, s), 2.09-1.98 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.33 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例129
[({2−[(1−{4−[(5−フルオロピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例125−(1)〜125−(4)に準じて、6−メチルニコチン酸の代わりに5−フルオロニコチン酸(2.5 g, 18 mmol)を用い、標記化合物(0.21 g, 0.43 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率2%)。
MS m/z: 494 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.92 (1H, brs), 9.38 (1H, t, J = 5 Hz), 8.39 (1H, s), 8.36 (1H, s), 7.55 (1H, d, J = 10 Hz), 7.09 (2H, d, J = 8 Hz), 6.86 (2H, d, J = 8 Hz), 3.99 (2H, d, J = 5 Hz), 3.88 (2H, s), 3.61 (2H, d, J = 12 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.60 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.09-1.98 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.33 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例130
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(4−{[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]メチル}フェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例125−(1)〜125−(4)に準じて、6−メチルニコチン酸の代わりに6−(トリフルオロメチル)ニコチン酸(2.9 g, 15 mmol)を用い、標記化合物(0.17 g, 0.32 mmol)を黄色固体として得た(収率3.2%)。
MS m/z: 544 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 8.68 (1H, s), 7.87 (1H, d, J = 7 Hz), 7.81 (1H, d, J = 7 Hz), 7.10 (2H, d, J = 8 Hz), 6.87 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.98 (2H, s), 3.59 (2H, d, J = 11 Hz), 2.75 (2H, d, J = 7 Hz), 2.65-2.55 (2H, m), 2.43 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 13 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 9 Hz, 3 Hz)。
実施例131
[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(6−メトキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例125−(1)〜125−(4)に準じて、6−メチルニコチン酸の代わりに6−メトキシニコチン酸(2.3 g, 15 mmol)、及びエチレングリコールの代わりにピナコールを用い、標記化合物(0.073 g, 0.14 mmol)を白色固体として得た(収率2.8%)。
MS m/z: 506 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.95 (1H, brs), 9.36 (1H, t, J = 6 Hz), 8.03 (1H, s), 7.49 (1H, d, J = 8 Hz), 7.03 (2H, d, J = 7 Hz), 6.84 (2H, d, J = 7 Hz), 6.72 (1H, d, J = 8 Hz), 3.96 (2H, d, J = 6 Hz), 3.80 (3H, s), 3.75 (2H, s), 3.59 (2H, d, J = 11 Hz), 2.75 (2H, d, J = 7 Hz), 2.58 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 13 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 9 Hz, 3 Hz)。
実施例132
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{[2−メチル−4−(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例63−(1)、63−(2)に準じて、1−ブロモ−4−(ブロモメチル)ベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−(ブロモメチル)−2−メチルベンゼン(1.2 g, 4.4 mmol) 、及び(4−シアノフェニル)ホウ酸の代わりに(ピリジン−3−イル)ホウ酸(0.65 g, 5.3 mmol)を用い、標記化合物(0.17 g, 0.35 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率8%)。
MS m/z: 490 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.91 (1H, brs), 9.38 (1H, t, J = 5 Hz), 8.47 (1H, s), 8.39 (1H, d, J = 6 Hz), 7.60 (1H, d, J = 6 Hz), 7.29 (1H, t, J = 6 Hz), 7.02 (1H, s), 6.99 (1H, d, J = 8 Hz), 6.92 (1H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 3.85 (2H, s), 2.97 (2H, d, J = 12 Hz), 2.79 (2H, d, J = 7 Hz), 2.53 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.07-1.95 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.40 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例133
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{[3−メチル−4−(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例63−(1)、63−(2)に準じて、1−ブロモ−4−(ブロモメチル)ベンゼンの代わりに4−ブロモ−1−(ブロモメチル)−2−メチルベンゼン(1.7 g, 6.3 mmol)、及び(4−シアノフェニル)ホウ酸の代わりに(ピリジン−3−イル)ホウ酸(0.94 g, 7.6 mmol)を用い、標記化合物(0.23 g, 0.47 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率7%)。
MS m/z: 490 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.84 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.39 (1H, t, J = 5 Hz), 8.39 (1H, s), 8.38 (1H, d, J = 6 Hz), 7.47 (1H, d, J = 6 Hz), 7.28 (1H, t, J = 6 Hz), 6.96 (1H, d, J = 8 Hz), 6.74 (1H, s), 6.70 (1H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 3.85 (2H, s), 3.61 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.60 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.13 (3H, s), 2.09-1.98 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.33 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例134
[({2−[(1−{[2−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例63−(1)、63−(2)に準じて、1−ブロモ−4−(ブロモメチル)ベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゼン(1.7 g, 6.5 mmol)、及び(4−シアノフェニル)ホウ酸の代わりに(ピリジン−3−イル)ホウ酸(0.96 g, 7.8 mmol)を用い、標記化合物(0.05 g, 0.10 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率2%)
MS m/z: 494 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.95 (1H, brs), 9.36 (1H, brs), 8.49 (1H, s), 8.42-8.38 (1H, m), 7.62 (1H, d, J = 6 Hz), 7.30 (1H, t, J = 6 Hz), 7.02 (1H, d, J = 14 Hz), 6.98-6.91 (2H, m), 3.97 (2H, d, J = 5 Hz), 3.88 (2H, s), 3.27 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.07-1.97 (1H, m), 1.67 (2H, d, J = 12 Hz), 1.39 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例135
[({2−[(1−{[3−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例63−(1)、63−(2)に準じて、1−ブロモ−4−(ブロモメチル)ベンゼンの代わりに4−ブロモ−1−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゼン(1.5 g, 5.6 mmol)、及び(4−シアノフェニル)ホウ酸の代わりに(ピリジン−3−イル)ホウ酸(1.0 g, 8.1 mmol)を用い、標記化合物(0.05 g, 0.10 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率2%)。
MS m/z: 494 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.39 (1H, t, J = 6 Hz), 8.44 (1H, s), 8.41-8.37 (1H, m), 7.56 (1H, d, J = 8 Hz), 7.32-7.27 (1H, m), 7.11 (1H, t, J = 8 Hz), 6.71 (1H, s), 6.68 (1H, s), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.86 (2H, s), 3.67 (2H, d, J = 12 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.65 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.12-2.01 (1H, m), 1.64 (2H, d, J = 12 Hz), 1.31 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例136
[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)[6−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル](4−ブロモフェニル)メタノン
実施例125−(2)に準じて、1,4−ジブロモベンゼンの代わりに2−(ベンジルオキシ)−5−ブロモピリジン(2.7 g, 10 mmol)、及びN−メトキシ−N,6−ジメチルニコチンアミドの代わりに4−ブロモ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(2.2 g, 9.0 mmol)を用い、標記化合物(0.45 g, 1.2 mmol)を白色固体として得た(収率14%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.60 (1H, s), 8.09 (1H, d, J = 9 Hz), 7.66 (4H, s), 7.50-7.43 (2H, m), 7.42-7.34 (3H, m), 6.90 (1H, d, J = 8 Hz), 5.48 (2H, s)。
(2)2−(ベンジルオキシ)−5−(4−ブロモベンジル)ピリジン
実施例125−(3)に準じて、(4−ブロモフェニル)(6−メチルピリジン−3−イル)メタノンの代わりに[6−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル](4−ブロモフェニル)メタノン(0.37 g, 1.0 mmol)、及びエチレングリコールの代わりにピナコール(4.0 mL)を用いて、標記化合物(0.20 g, 0.57 mmol)を無色油状物質として得た(収率58%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.01 (1H, s), 7.50-7.26 (7H, m), 7.04 (2H, d, J = 8 Hz), 6.74 (2H, d, J = 8 Hz), 5.35 (2H, s), 3.85 (2H, s)。
(3)[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(8),1−(9),6−(2)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに2−(ベンジルオキシ)−5−(4−ブロモベンジル)ピリジン(1.9 g, 5.3 mmol)を用い、標記化合物(0.24 g, 0.46 mmol)を無色油状物質として得た(収率11%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.36 (1H, brs), 8.49 (1H, t, J = 6 Hz), 7.30 (1H, d, J = 10 Hz), 7.09-6.95 (3H, m), 6.87 (2H, d, J = 8 Hz), 6.51 (1H, d, J = 10 Hz), 4.27 (2H, q, J = 6 Hz), 4,21 (2H, d, J = 6 Hz), 3.68-3.63 (2H, m), 3.63 (2H, s), 2.82 (2H, d, J = 7 Hz), 2.69 (2H, t, J = 12 Hz), 2.53 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.74 (2H, d, J = 13 Hz), 1.50 (2H, dq, J = 9 Hz, 3 Hz), 1.32 (3H, t, J = 6 Hz)。
(4)[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに、[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.24 g, 0.46 mmol)を用い、標記化合物(0.13 g, 0.26 mmol)を白色固体として得た(収率56%)。
MS m/z: 492 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.41 (1H, brs), 9.15 (1H, t, J = 2 Hz), 7.24 (1H, d, J = 9 Hz), 7.13 (1H, s), 7.02 (2H, d, J = 8 Hz), 6.84 (2H, d, J = 8 Hz), 6.24 (1H, d, J = 9 Hz), 3.74 (2H, d, J = 2 Hz), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 3.53 (2H, s), 2.75 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.42 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 13 Hz), 1.34 (2H, dq, J = 9 Hz, 3 Hz)。
実施例137
[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)ニコチン酸メチル
5−ヒドロキシニコチン酸メチル(3.8 g, 25 mmol)、臭化ベンジル(5.1 g, 30 mmol)及び炭酸カリウム(6.9 g, 50 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(150 mL)に溶解し、60℃で6.5時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、有機層を水で洗浄した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50 (ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(3.0 g, 12 mmol)を黄色油状物質として得た(収率50%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.84 (1H, s), 8.55 (1H, s), 7.85 (1H, s), 7.50-7.34 (5H, m), 5.15 (2H, s), 3.95 (3H, s)。
(2)5−(ベンジルオキシ)ニコチン酸
5−(ベンジルオキシ)ニコチン酸メチル(3.0 g, 12 mmol)をテトラヒドロフラン(70 mL)及びメタノール(70 mL)の混合溶液に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(1 M, 70 mL, 70 mmol)を加えた後、室温で45分間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣に塩酸(1 M)を加えて中性にすると固体が析出した。析出物をろ過した後、減圧下乾燥することにより、標記化合物の粗生成物(2.9 g, 12 mmol)を得た(収率定量的)。
MS m/z: 230 (M+H)+
(3)3−(ベンジルオキシ)−5−(4−ブロモベンジル)ピリジン
実施例125−(1)〜125−(3)に準じて、6−メチルニコチン酸の代わりに5−(ベンジルオキシ)ニコチン酸(2.9 g, 12 mmol)を用い、標記化合物(1.5 g, 4.3 mmol)を黄色油状物質として得た(収率41%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.24 (1H, s), 8.11 (1H, s), 7.41 (2H, d, J = 8 Hz), 7.38-7.32 (5H, m), 7.02 (2H, d, J = 8 Hz), 6.97 (1H, s), 5.05 (2H, s), 3.90 (2H, s)。
(4){[(2−{[1−(4−{[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル}フェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
実施例1−(8),1−(9),6−(2)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、3−(ベンジルオキシ)−5−(4−ブロモベンジル)ピリジン(1.5 g, 4.3 mmol)を用い、標記化合物(0.95 g, 1.6 mmol)を黄色油状物質として得た(収率48%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.36 (1H, s), 8.49 (1H, t, J = 6 Hz), 8.21 (1H, s), 8.12 (1H, s), 7.43-7.26 (5H, m), 7.04 (2H, d, J = 8 Hz), 7.03 (1H, s), 6.87 (2H, d, J = 8 Hz), 5.04 (2H, s), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.21 (2H, d, J = 6 Hz), 3.86 (2H, s), 3.63 (2H, d, J = 12 Hz), 2.82 (2H, d, J = 7 Hz), 2.68 (2H, t, J = 10 Hz), 2.53 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.76 (2H, d, J = 12 Hz), 1.58-1.43 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(5)[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
{[(2−{[1−(4−{[5−(ベンジルオキシ)ピリジン−3−イル]メチル}フェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.70 g, 1.2 mmol)を酢酸エチル(100 mL)に溶解し、10%パラジウム−活性炭素(0.30 g)を加え、水素雰囲気下、室温で1時間45分撹拌した。反応液をセライトろ過した後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.15(酢酸エチル)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.42 g, 0.81 mmol)を無色油状物質として得た(収率70%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 11.36 (1H, s), 8.49 (1H, t, J = 6 Hz), 8.03 (1H, s), 7.81 (1H, s), 7.06 (2H, d, J = 8 Hz), 6.90 (2H, d, J = 8 Hz), 6.84 (1H, s), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.21 (2H, d, J = 6 Hz), 3.86 (2H, s), 3.64 (2H, d, J = 13 Hz), 2.82 (2H, d, J = 7 Hz), 2.70 (2H, t, J = 10 Hz), 2.53 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.76 (2H, d, J = 12 Hz), 1.58-1.43 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(6)[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(5−ヒドロキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.42 g, 0.81 mmol)を用い、標記化合物(0.40 g, 0.81 mmol)を黄色固体として得た(収率100%)。
MS m/z: 492 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.90 (1H, brs), 9.10 (1H, t, J = 4 Hz), 7.93 (1H, s), 7.92 (1H, s), 7.03 (2H, d, J = 8 Hz), 6.91 (1H, s), 6.84 (2H, d, J = 8 Hz), 3.75 (2H, s), 3.68 (2H, d, J = 4 Hz), 3.59 (2H, d, J = 12 Hz), 2.74 (2H, d, J = 7 Hz), 2.58 (2H, t, J = 12 Hz), 2.42 (3H, s), 2.05-1.95 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 12 Hz), 1.39-1.27 (2H, m)。
実施例138
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(ピリジン−4−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例124−(1)、124−(2)に準じて、4−[(ピリジン−3−イル)メチル]アニリンの代わりに、4−[(ピリジン−4−イル)メチル]アニリン(3.5 g, 19 mmoL)を用い、標記化合物(0.063 g, 0.13 mmol)を黄色固体として得た(収率2.3%)
MS m/z: 476 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.13 (1H, brs), 9.30 (1H, t, J = 5 Hz), 8.42 (2H, d, J = 6 Hz), 7.19 (2H, d, J = 6 Hz), 7.06 (2H, d, J = 9 Hz), 6.85 (2H, d, J = 9 Hz), 3.90 (2H, d, J = 5 Hz), 3.84 (2H, s), 3.60 (2H, d, J = 11 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 11 Hz), 2.43 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 13 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 9 Hz, 3 Hz)。
実施例139
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(ピリダジン−4−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)4−(4−ブロモベンジル)ピリダジン
実施例125−(1)〜(3)に準じて、6−メチルニコチン酸の代わりにピリダジン−4−カルボン酸(2.7 g, 22 mmol)を用い、標記化合物(0.78 g, 3.1 mmol)を無色固体として得た(収率14%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 9.11-9.04 (2H, m), 7.48 (2H, d, J = 7 Hz), 7.19 (1H, s), 7.05 (2H, d, J = 7 Hz), 3.95 (2H, s)。
(2)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(ピリダジン−4−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに4−(4−ブロモベンジル)ピリダジン(0.78 g, 3.1 mmol)を用い、標記化合物(0.084 g, 0.18 mmol)を黄色固体として得た(収率7.3%)。
MS m/z: 477 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, brs), 11.90 (1H, brs), 9.39 (1H, t, J = 4 Hz), 9.15-9.05 (2H, m), 7.47 (1H, s), 7.09 (2H, d, J = 8 Hz), 6.87 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 4 Hz), 3.88 (2H, s), 3.62 (2H, d, J = 11 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.61 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 13 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 9 Hz, 3 Hz)。
実施例140
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(ピラジン−2−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)2−(4−ブロモベンジル)ピラジン
実施例125−(1)〜(3)に準じて、6−メチルニコチン酸の代わりにピラジン−2−カルボン酸(1.9 g, 15 mmol)を用い、標記化合物(1.9 g, 7.7 mmol)を黄色油状物質として得た(収率79%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.53-8.41 (3H, m), 7.44 (2H, d, J = 8 Hz), 7.16 (2H, d, J = 8 Hz), 4.12 (2H, s)。
(2)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(ピラジン−2−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−(4−ブロモベンジル)ピラジン(1.1 g, 4.5 mmol)を用い、標記化合物(0.17 g, 0.35 mmol)を黄色固体として得た(収率12%)。
MS m/z: 477 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 8.60-8.43 (3H, m), 7.10 (2H, d, J = 8 Hz), 6.84 (2H, d, J = 8 Hz), 4.01 (2H, s), 3.99 (2H, d, J = 6 Hz), 3.60 (2H, d, J = 11 Hz), 2.74 (2H, d, J = 8 Hz), 2.60 (2H, t, J = 11 Hz), 2.43 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 13 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 9 Hz, 3 Hz)。
実施例141
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(1H−ピロール−1−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−(4−ブロモベンジル)−1H−ピロール(2.2 g, 9.1 mmol)を用い、標記化合物(0.84 g, 1.8 mmol)を白色固体として得た(収率26%)。
MS m/z: 464 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.94 (1H, brs), 11.93 (1H, brs), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 7.06 (2H, d, J = 9 Hz), 6.86 (2H, d, J = 9 Hz), 6.78-6.74 (1H, m), 5.99-5.94 (1H, m), 4.94 (2H, s), 3.99 (2H, d, J = 6 Hz), 3.64 (2H, d, J = 13 Hz), 3.35 (2H, brs), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.62 (2H, t, J = 13 Hz), 2.43 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 11 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 13 Hz, 3 Hz)。
実施例142
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(1H−ピラゾール−1−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)1−(4−ブロモベンジル)−1H−ピラゾール
tert−ブトキシカリウム(1.4 g, 12 mmol)及び18−クラウン−6−エーテル(0.26 g, 1.0 mmol)をジエチルエーテル(25 mL)に溶解し、ピラゾール(0.68 g, 10 mmol)を加えた後、室温で15分間攪拌した。反応液に1−ブロモ−4−(ブロモメチル)ベンゼンのジエチルエーテル(25 mL)溶液を加えた後、1.5時間攪拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(2.2 g, 9.5 mmol)を無色油状物質として得た(収率95%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.57-7.54 (1H, m), 7.45 (2H, d, J = 8 Hz), 7.42-7.36 (1H, m), 7.08 (2H, d, J = 8 Hz), 6.32-6.27 (1H, m), 5.28 (2H, s)。
(2)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(1H−ピラゾール−1−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに1−(4−ブロモベンジル)−1H−ピラゾール(2.2 g, 9.1 mmol)を用い、標記化合物(0.49 g, 1.1 mmol)を白色固体として得た(収率16%)。
MS m/z: 465 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.38 (1H, t, J = 5 Hz), 7.77-7.72 (1H, m), 7.43-7.39 (1H, m), 7.09 (2H, d, J = 8 Hz), 6.87 (2H, d, J = 8 Hz), 6.27-6.20 (1H, m), 5.17 (2H, s), 3.99 (2H, d, J = 5 Hz), 3.64 (2H, d, J = 12 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.63 (2H, t, J = 11 Hz), 2.43 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.64 (2H, d, J = 11 Hz), 1.32 (2H, dq, J = 10 Hz, 3 Hz)。
実施例143
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(キノリン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)3−(4−ブロモベンジル)キノリン
実施例125−(1)〜(3)に準じて、6−メチルニコチン酸の代わりにキノリン−3−カルボン酸(2.6 g, 15 mmol)を用い、標記化合物(1.5 g, 5.1 mmol)を黄色固体として得た(収率34%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.79 (1H, s), 8.09 (1H, d, J = 8 Hz), 7.86 (1H, s), 7.74 (1H, d, J = 8 Hz), 7.68 (1H, t, J = 8 Hz) , 7.53 (1H, t, J = 8 Hz), 7.44 (2H, d, J = 7 Hz), 7.11 (2H, d, J = 7 Hz), 4.13 (2H, s)。
(2)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(キノリン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、3−(4−ブロモベンジル)キノリン(1.3 g, 4.5 mmol)を用い、標記化合物(0.73 g, 1.4 mmol)を白色固体として得た(収率46%)。
MS m/z: 526 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.95 (1H, brs), 11.94 (1H, brs), 9.33 (1H, t, J = 3 Hz), 8.80 (1H, s), 8.11 (1H, s), 7.97 (1H, d, J = 9 Hz), 7.91 (1H, d, J = 9 Hz), 7.69 (1H, t, J = 9 Hz) , 7.57 (1H, t, J = 9 Hz), 7.12 (2H, d, J = 8 Hz), 6.87 (2H, d, J = 8 Hz), 4.04 (2H, s), 3.93 (2H, d, J = 3 Hz), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 2.74 (2H, d, J = 8 Hz), 2.59 (2H, t, J = 11 Hz), 2.43 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 13 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 9 Hz, 3 Hz)。
実施例144
5−ヒドロキシ−6−メチル−[({2−[(1−{4−[(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)1−(4−ブロモベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン
4−ブロモベンズアルデヒド(1.9 g, 10 mmoL)及び1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(1.1 g, 11 mmol)を塩化メチレン(50 mL)に溶解し、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(3.0 g, 14 mmol)及び酢酸(0.80 mL, 14 mmo1)を加えた後、室温で2時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(2.2 g, 7.4 mmol)を無色油状物質として得た(収率74%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.43 (2H, d, J = 6 Hz), 7.14 (2H, d, J = 6 Hz), 6.98 (1H, d, J = 9 Hz), 6.96 (1H, t, J = 9 Hz), 6.59 (1H, t, J = 9 Hz), 6.44 (1H, d, J = 9 Hz), 4.41 (2H, s), 3.38-3.31 (2H, m), 2.86-2.77 (2H, m), 2.09-1.97 (2H, m)。
(2)5−ヒドロキシ−6−メチル−[({2−[(1−{4−[(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−(4−ブロモベンジル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(2.1 g, 7.0 mmol)を用い、標記化合物(0.62 g, 1.2 mmol)を白色固体として得た(収率23%)。
MS m/z: 530 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.29 (1H, t, J = 5 Hz), 7.10-7.04 (2H, m), 6.86 (4H, d, J = 8 Hz), 6.51-6.47 (1H, m), 6.46-6.40 (1H, m), 4.34 (2H, s), 3.90 (2H, d, J = 5 Hz), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 3.31 (2H, t, J = 6 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.70 (2H, t, J = 6 Hz), 2.59 (2H, t, J = 11 Hz), 2.43 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.93-1.85 (2H, m), 1.66 (2H, d, J = 11 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 10 Hz, 3 Hz)。
実施例145
[({2−[(1−{4−[(1,3−ジオキサン−2−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸

(1)2−(4−ブロモベンジル)−1,3−ジオキサン
(4−ブロモフェニル)アセトアルデヒド(3.7 g, 18 mmol)及びプロパン−1,3−ジオール(1.5 g, 20 mmol)をベンゼン(150 mL)に溶解し、室温でp−トルエンスルホン酸1水和物(0.18 g, 0.92 mmol)を加えた後、17.5時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.9 g, 7.5 mmol)を黄色油状物質として得た(収率41%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.43 (2H, d, J = 8 Hz), 7.15 (2H, d, J = 8 Hz), 4.73-4.62 (1H, m), 4.19-4.08 (4H, m), 2.89-2.82 (2H, m), 2.17-2.05 (2H, m)。
(2)[({2−[(1−{4−[(1,3−ジオキサン−2−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、2−(4−ブロモベンジル)−1,3−ジオキサン(0.77 g, 3.0 mmol)を用い、標記化合物(0.15 g, 0.32 mmol)を白色固体として得た(収率13%)。
MS m/z: 485 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.91 (1H, brs), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 7.02 (2H, d, 11 Hz), 6.81 (2H, d, J = 11 Hz), 4.59 (1H, t, J = 5 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.99-3.92 (2H, m), 3.70-3.59 (2H, m), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.66 (2H, d, J = 6 Hz), 2.60 (2H, t, J = 11 Hz), 2.44 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.93-1.85 (2H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.32 (2H, dq, J = 13 Hz, 3 Hz)。
実施例146
[({2−[(1−{4−[(5,5−ジメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例145−(1)、145−(2)に準じて、プロパン−1,3−ジオールの代わりに2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオール(1.6 g, 15.0 mmol)を用い、標記化合物(0.62 g, 1.2 mmol)を白色固体として得た(収率22%)。
MS m/z: 513 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.40 (1H, t, J = 5 Hz), 7.04 (2H, d, 7 Hz), 6.81 (2H, d, J = 7 Hz), 4.51 (1H, t, J = 5 Hz), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 3.60 (2H, d, J = 8 Hz), 3.50 (2H, d, 11 Hz), 3.38-3.32 (2H, m), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.71 (2H, d, J = 4 Hz), 2.60 (2H, t, J = 11 Hz), 2.44 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.35 (2H, dq, J = 13 Hz, 3 Hz), 1.08 (3H, s), 0.66 (3H, s)。
実施例147
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(2,5,5−トリメチル−1,3−ジオキサン−2−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例145−(1)、145−(2)に準じて、(4−ブロモフェニル)アセトアルデヒドの代わりに(4−ブロモフェニル)アセトン(2.6 g, 12 mmol)、及びプロパン−1,3−ジオールの代わりに2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオール(1.6 g, 13 mmol)を用い、標記化合物(0.39 g, 0.73 mmol)を白色固体として得た(収率18%)。
MS m/z: 527 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.30 (1H, brs), 9.33 (1H, t, J = 6 Hz), 7.04 (2H, d, 8 Hz), 6.81 (2H, d, J = 8 Hz), 3.93 (2H, d, J = 6 Hz), 3.60 (2H, d, J = 8 Hz), 3.48 (2H, d, 11 Hz), 3.38-3.32 (2H, m), 2.82 (3H, s), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.71 (2H, d, J = 4 Hz), 2.59 (2H, t, J = 11 Hz), 2.43 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.67 (2H, d, J = 12 Hz), 1.35 (2H, dq, J = 13 Hz, 3 Hz), 0.89 (3H, s), 0.84 (3H, s)。
実施例148
{[(2−{[1−(2,3’−ビピリジン−6’−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(2,3’−ビピリジン−6’−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tertブチル
実施例88−(1)で得られた5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(5−ブロモピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.74 g, 1.3 mmol)をテトラヒドロフラン(30 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、室温でテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.16 g, 0.13 mmol)及び2−ピリジル臭化亜鉛のテトラヒドロフラン溶液(0.50 M, 4.0 mL, 2.0 mmol)を加えた後、60℃で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.2(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.80 g, 1.3 mmol)を黄色油状物質として得た(収率定量的)。
MS m/z: 552 (M+H)+
(2){[(2−{[1−(2,3’−ビピリジン−6’−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(9)〜1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(2,3’−ビピリジン−6’−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tertブチル(0.80 g, 1.3 mmol)を用い、標記化合物(0.12 g, 0.26 mmol)を得た(収率20%)。
MS m/z: 463 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 8.81 (1H, s), 8.58 (1H, d, J = 4 Hz), 8.18 (1H, d, J = 9 Hz), 7.85 (1H, d, J = 8 Hz), 7.80 (1H, t, J = 8 Hz), 7.25-7.22 (1H, m), 6.91 (1H, d, J = 9 Hz), 4.38 (2H, d, J = 13 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 2.88 (2H, t, J = 11 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.26-2.17 (1H, m), 1.67 (2H, d, J = 11 Hz), 1.29-1.19 (2H, m)。
実施例149
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{5−[(ピリジン−3−イル)メチル]ピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(1−{5−[(ピリジン−3−イル)メチル]ピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例88−(1)で得られた5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(5−ブロモピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.55 g, 1.0 mmol)を1,4−ジオキサン(10 mL)に溶解し、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(0.31 g, 1.2 mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.082 g, 0.10 mmol)及び酢酸カリウム (0.30 g, 3.0 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、2.5時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をトルエン(8 mL)、エタノール(5 mL)及び水(5 mL)の混合溶媒に溶解し、 室温で3−(ブロモメチル)ピリジン 臭化水素酸塩(0.31 g, 1.2 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム錯体(0.23 g, 0.20 mmol)及び炭酸ナトリウム(0.53 g, 5.0 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、1時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、酢酸エチルで希釈し、有機層を水で洗浄した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:酢酸エチル/メタノール)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.30(酢酸エチル/メタノール=10/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.44 g, 0.78 mmol)を黄色油状物質として得た(収率78%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.49 (1H, s), 8.45 (1H, s), 8.05 (1H, s), 7.73-7.62 (2H, m), 7.60-7.52 (1H, m), 7.51-7.37 (3H, m), 7.26-7.15 (2H, m), 6.61 (1H, d, J = 9 Hz), 5.01 (2H, s), 4.21 (2H, d, J = 13 Hz), 3.83 (2H, s), 2.87 (2H, t, J = 7 Hz), 2.83 (2H, t, J = 11 Hz), 2.45 (3H, s), 2.24-2.14 (1H, m), 1.75 (2H, d, J = 12 Hz), 1.59 (9H, s), 1.37 (2H, dq, J = 11 Hz, 3 Hz)。
(2)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{5−[(ピリジン−3−イル)メチル]ピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(9)、6−(2),1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(1−{5−[(ピリジン−3−イル)メチル]ピリジン−2−イル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.44 g, 0.78 mmol)を用い、標記化合物(0.12 g, 0.25 mmol)を白色固体として得た(収率32%)。
MS m/z: 477 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.76 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 8.49 (1H, s), 8.40 (1H, s), 8.03 (1H, s), 7.60 (1H, d, J = 8 Hz), 7.36 (1H, d, J = 8 Hz), 7.34-7.26 (1H, m), 6.75 (1H, d, J = 9 Hz), 4.20 (2H, d, J = 12 Hz), 3.99 (2H, d, J = 6 Hz), 3.81 (2H, s), 2.75 (2H, d, J = 6 Hz), 2.74 (2H, d, J = 7 Hz), 2.43 (3H, s), 2.20-2.08 (1H, m), 1.62 (2H, d, J = 13 Hz), 1.22 (2H, dq, J = 8 Hz, 3 Hz)。
実施例150
({[2−({1−[4−(シクロプロピルメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、73−(2)、1−(10)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−(シクロプロピルメチル)ベンゼン(0.29 g, 1.4 mmol)を用い、標記化合物(0.32 g, 0.74 mmol)を白色固体として得た(収率64%)。
MS m/z: 439 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.39 (1H, t, J = 6 Hz), 7.06 (2H, d, J = 8 Hz), 6.84 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.59 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.39 (2H, d, J = 7 Hz), 2.08-1.99 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.36 (2H, q, J = 12 Hz), 0.93-0.85 (1H, m), 0.43 (2H, d, J = 7 Hz), 0.14 (2H, d, J = 4 Hz)。
実施例151
({[2−({1−[4−(シクロへキシルメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−({1−[4−(シクロへキシリデンメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(8)、1−(9)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−(シクロへキシリデンメチル)ベンゼン(1.96 g, 7.8 mmol)を用い、標記化合物(0.82 g, 1.4 mmol)を黄色油状物質として得た(収率23%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.35 (1H, t, J = 5 Hz), 7.49 (2H, d, J = 7 Hz), 7.41-7.32 (3H, m), 7.10 (2H, d, J = 8 Hz), 6.88 (2H, d, J = 8 Hz), 6.13 (1H, s), 5.12 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.24 (2H, d, J = 5 Hz), 3.66 (2H, d, J = 12 Hz), 2.88 (2H, d, J = 7 Hz), 2.71 (2H, t, J = 12 Hz), 2.46 (3H, s), 2.38 (2H, t, J = 5 Hz), 2.23 (2H, m), 2.08-1.95 (1H, m), 1.76 (2H, d, J = 12 Hz), 1.66-1.51 (6H, m), 1.54 (2H, dq, J = 13 Hz, 3 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2)({[2−({1−[4−(シクロへキシルメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(10)、1−(11)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−2−({1−[4−(シクロへキシリデンメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.41 g, 0.69 mmol)を用い、標記化合物(0.23 g, 0.48 mmol)を白色固体として得た(収率70%)。
MS m/z: 481 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CD3OD)δ: 7.40-7.33 (2H, m), 7.30-7.25 (2H, m), 4.15 (2H, s), 3.65 (2H, d, J = 10 Hz), 3.46-3.36 (2H, m), 2.92 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 10Hz), 2.52 (3H, s), 2.41-2.29 (2H, m), 2.05-1.96 (2H, m), 1.81-1.59 (4H, m), 1.57-1.47 (2H, m), 1.27-1.13 (2H, m), 1.25 (2H, dq, J = 10 Hz, 5 Hz), 1.01-0.95 (2H, m)。
実施例152
[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(1−ヒドロキシシクロへキシル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−({[1−(2,2,2−トリフルオロアセトキシ)]シクロへキシル}メチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例6−(2)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(2−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、実施例151−(1)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−({1−[4−(シクロへキシリデンメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.41 g, 0.69 mmol)を用い、標記化合物(0.089 g, 0.18 mmol)を無色油状物質として得た(収率24%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.36 (1H, brs), 8.49 (1H, t, J = 5 Hz), 7.05 (2H, d, J = 8 Hz), 6.86 (2H, d, J = 8 Hz), 4.29 (2H, q, J = 8 Hz), 4.23 (2H, d, J = 5 Hz), 3.61 (2H, d, J = 10 Hz), 3.14 (2H, s), 2.82 (2H, d, J = 7 Hz), 2.67 (2H, t, J = 11 Hz), 2.53 (3H, s), 2.09-1.95 (5H, m), 1.89-1.81 (2H, m), 1.80-1.70 (2H, m), 1.62-1.48 (4H, m), 1.33 (3H, t, J = 8 Hz), 1.31-1.28 (2H, m)。
(2)[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(1−ヒドロキシシクロへキシル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに、({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−({[1−(2,2,2−トリフルオロアセトキシ)]シクロへキシル}メチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.15 g, 0.24 mmol)を用い、標記化合物(0.089 g, 0.18 mmol)を白色固体として得た(収率76%)。
MS m/z: 497 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, brs), 11.90 (1H, brs), 9.40 (1H, t, J = 3 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8 Hz), 6.80 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 3 Hz), 3.89 (1H, brs), 3.59 (2H, d, J = 9 Hz), 2.77 (2H, d, J = 6 Hz), 2.59 (2H, t, J = 8 Hz), 2.44 (3H, s), 2.41-2.32 (2H, m), 2.05-1.96 (1H, m), 1.70-1.60 (4H, m), 1.57-1.47 (2H, m), 1.41-1.30 (4H, m), 1.29-1.19 (2H, m), 1.16-1.06 (2H, m)。
実施例153
[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(1−メトキシシクロへキシル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)1−(4−ブロモベンジル)シクロへキシル トリフルオロアセテート
1−ブロモ−4−(シクロへキシリデンメチル)ベンゼン(1.3 g, 5.0 mmol)を塩化メチレン(50 mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(50 mL)を加えた後、室温で15時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.6 g, 4.3 mmol)を無色油状物質として得た(収率86%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.42 (2H, d, J = 8 Hz), 6.99 (2H, d, J = 8 Hz), 3.20 (2H, s), 2.34-2.25 (2H, m), 1.68-1.55 (4H, m), 1.50-1.39 (4H, m)。
(2)1−(4−ブロモベンジル)シクロへキサノール
1−(4−ブロモベンジル)シクロへキシル トリフルオロアセテート(1.6 g, 4.3 mmol)をテトラヒドロフラン(25 mL)及びメタノール(25 mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(1 M, 25 mL)を加えた後、室温で18時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣を塩酸(1 M)で中和した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.30(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.1 g, 3.9 mmol)を白色固体として得た(収率91%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.42 (2H, d, J = 8 Hz), 7.09 (2H, d, J = 8 Hz), 3.57 (1H, brs), 2.70 (2H, s), 1.62-1.38 (10H, m) 。
(3)1−(4−ブロモベンジル)シクロへキシル メチル エーテル
1−(4−ブロモベンジル)シクロへキサノール(1.1 g, 3.9 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(50 mL)に溶解し、室温で水素化ナトリウム(0.19 g , 4.3 mmol)を加えた後、50℃で30分間撹拌した。反応液にヨウ化メチル(0.29 mL, 4.7 mmol)を加えた後、さらに同温で2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却した後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水で洗浄した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.70(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.38 g, 1.3 mmol)を無色油状物質として得た(収率34%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.38 (2H, d, J = 8 Hz), 7.03 (2H, d, J = 8 Hz), 3.29 (3H, s), 2.68 (2H, s), 1.62-1.60 (2H, m), 1.56-1.40 (4H, m), 1.28-1.14 (4H, m) 。
(4)[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(1−メトキシシクロへキシル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−(4−ブロモベンジル)シクロへキシル メチル エーテル(0.38 g, 1.3 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.21 mmol)を白色固体として得た(収率21%)。
MS m/z: 511 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.33 (1H, t, J = 6 Hz), 6.96 (2H, d, J = 9 Hz), 6.81 (2H, d, J = 9 Hz), 3.95 (2H, d, J = 6 Hz), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 3.17 (3H, s), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.58 (2H, t, J = 12 Hz), 2.57 (2H, s), 2.44 (3H, s), 2.09-1.99 (1H, m), 1.65 (2H, d, J = 13 Hz), 1.60-1.44 (2H, m), 1.44-1.30 (4H, m), 1.33 (2H, dq, J = 9 Hz, 3 Hz), 1.28-1.14 (4H, m)。
実施例154
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(1−メチル−1−フェニルエチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)4−(1−メチル−1−フェニルエチル)フェニル トリフルオロメタンスルホネート
実施例79−(1)に準じて、3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−6−オールの代わりに、4−(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール(2.1 g, 10 mmol)を用い、標記化合物(3.4 g, 10 mmol)を無色油状物質として得た(収率定量的)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.35-7.10 (9H, m), 1.68 (6H, s)。
(2)({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(1−メチル−1−フェニルエチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4−(1−メチル−1−フェニルエチル)フェニル トリフルオロメタンスルホネート(3.4 g, 10 mmol)を用い、標記化合物(0.41 g, 0.82 mmol)を白色固体として得た(収率10%)。
MS m/z: 503 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.14 (1H, t, J = 11 Hz), 7.29-7.10 (5H, m), 7.02 (2H, d, J = 10 Hz), 6.81 (2H, d, J = 10 Hz), 3.78-3.68 (2H, m), 3.59 (2H, d, J = 10 Hz), 2.75 (2H, t, J = 8 Hz), 2.58 (2H, t, J = 10 Hz), 2.42 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 11 Hz), 1.58 (6H, s), 1.34 (2H, dq, J = 13 Hz, 5 Hz)。
実施例155
[({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[ヒドロキシ(フェニル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、(4−ブロモフェニル)(フェニル)メチルメチルエーテル(0.95 g, 3.4 mmol)を用い、標記化合物(0.078 g, 0.16 mmol)を白色固体として得た(収率6.1%)。
MS m/z: 491 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.86 (1H, brs), 11.90 (1H, brs), 9.38 (1H, t, J = 8 Hz), 7.35-7.31 (2H, m), 7.30-7.25 (2H, m), 7.20-7.11 (1H, m), 7.15 (2H, d, J = 11 Hz), 6.83 (2H, d, J = 11 Hz), 5.65 (1H, s), 5.58 (1H, s), 3.99 (2H, d, J = 8 Hz), 3.60 (2H, d, J = 8 Hz), 2.75 (2H, t, J = 5 Hz), 2.60 (2H, t, J = 11 Hz), 2.43 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.64 (2H, d, J = 11 Hz), 1.33 (2H, dq, J = 11 Hz, 5 Hz)。
実施例156
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[2−(ピリジン−2−イル)エチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)4−[(2−ピリジン−2−イル)エチル]フェニル トリフルオロメタンスルホネート
実施例79−(1)に準じて、3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−6−オールの代わりに、4−[(2−ピリジン−2−イル)エチル]フェノール(0.82 g, 4.1 mmol)を用い、標記化合物(1.2 g, 3.7 mmol)を淡黄色固体として得た(収率90%)。
1H-NMR(500MHz, CDCL3)δ: 8.57 (1H, d, J = 4 Hz), 7.57 (1H, t, J = 8 Hz), 7.25 (2H, d, J = 8 Hz), 7.17-7.12 (3H, m), 7.05 (1H, d, J = 8 Hz), 3.09 (4H, brs)。
(2)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[2−(ピリジン−2−イル)エチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(8)、73−(2)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4−[(2−ピリジン−2−イル)エチル]フェニル トリフルオロメタンスルホネート(0.46 g, 1.4 mmol)を用い、標記化合物(0.12 g, 0.24 mmol)を白色固体として得た(収率21%)。
MS m/z: 490 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, brs), 11.91 (1H, brs), 9.39 (1H, t, J = 5 Hz), 8.49 (1H, d, J = 4 Hz), 7.66 (1H, t, J = 8 Hz), 7.23-7.17 (2H, m), 7.03 (2H, d, J = 8 Hz), 6.82 (2H, d, J = 8 Hz), 4.01 (2H, d, J = 5 Hz), 3.59 (2H, d, J = 12 Hz), 2.96 (2H, t, J = 8 Hz), 2.86 (2H, t, J = 8 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.07-2.00 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 13 Hz), 1.39-1.31 (2H, m)。
実施例157
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[2−(ピリジン−3−イル)エチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)4−[(2−ピリジン−3−イル)エチル]フェニル トリフルオロメタンスルホネート
実施例79−(1)に準じて、3,3−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−6−オールの代わりに、4−[(2−ピリジン−3−イル)エチル]フェノール(0.52 g, 2.6 mmol)を用い、標記化合物(0.22 g, 0.66 mmol)を無色油状物質として得た(収率25%)。
1H-NMR(500MHz, CDCL3)δ: 8.47 (1H, d, J = 5 Hz), 8.42 (1H, s), 7.41 (1H, d, J = 7 Hz), 7.22-7.18 (5H, m), 2.98-2.91 (4H, m)。
(2)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[2−(ピリジン−3−イル)エチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(2−ピリジン−3−イルエチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、73−(2)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、4−[(2−ピリジン−3−イル)エチル]フェニル トリフルオロメタンスルホネート(220 mg, 0.66 mmol)を用い、標記化合物(41 mg, 0.084 mmol)を白色固体として得た(収率15%)。
MS m/z: 490 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.86 (1H, brs), 11.90 (1H, brs), 9.39 (1H, t, J = 6 Hz), 8.40-8.36 (2H, m), 7.62 (1H, dt, J = 8 Hz, 2 Hz), 7.29 (1H, dd, J = 8 Hz, 5 Hz), 7.03 (2H, d, J = 9 Hz), 6.82 (2H, d, J = 9 Hz), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 2.86-2.81 (2H, m), 2.80-2.75 (4H, m), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.09-1,99 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.40-1.30 (2H, m)。
実施例158
({[2−({1−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、73−(2)、6−(2)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−(ベンジルオキシ)−4−ブロモベンゼン(0.36 g, 1.4 mmol)を用い、標記化合物(0.28 g, 0.58 mmol)を白色固体として得た(収率50%)。
MS m/z: 491 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.86 (1H, brs), 11.90 (1H, s), 9.39 (1H, t, J = 5 Hz), 7.42 (2H, d, J = 7 Hz), 7.38 (2H, t, J = 7 Hz), 7.31 (1H, t, J = 7 Hz), 6.87 (4H, brs), 5.01 (2H, s), 4.01 (2H, d, J = 5 Hz), 3.47 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.57-2.50 (2H, m), 2.44 (3H, s), 2.04-1.97 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.37 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例159
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(フェノキシメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(8)、73−(2)、1−(10)、1−(11)に準じて、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−(フェノキシメチル)ベンゼン(0.36 g, 1.4 mmol)を用い、標記化合物(0.32 g, 0.65 mmol)を淡赤色固体として得た(収率56%)。
MS m/z: 491 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.90 (1H, brs), 11.92 (1H, brs), 9.39 (1H, t, J = 6 Hz), 7.29-7.24 (4H, m), 6.98 (2H, d, J = 8 Hz), 6.94-6.90 (3H, m), 4.94 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.69 (2H, d, J = 12 Hz), 2.77 (2H, d, J = 7 Hz), 2.66 (2H, d, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.12-2.03 (1H, m), 1.66 (2H, d, J = 12 Hz), 1.35 (2H, q, J = 12 Hz)。
実施例160
{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピロリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)3−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩
実施例1−(3)に準じて、4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、3−(シアノメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.1 g, 9.6 mmol)を用い、標記化合物(2.8 g, 9.6 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 3.49-3.33 (2H, m), 3.24-3.16 (1H, m), 2.89 (1H, dd, J = 10 Hz, 8 Hz), 2.54-2.45 (1H, m), 2.42-2.30 (2H, m), 1.98-1.91 (1H, m), 1.70 (3H, s), 1.57-1.48 (1H, m), 1.40 (9H, s)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(4)に準じて、4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩の代わりに、3−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩(2.8 g, 9.6 mmol)を用い、標記化合物(2.7 g, 5.6 mmol)を白色固体として得た(収率59%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 12.68 (1H, brs), 7.47 (2H, d, J = 7 Hz), 7.38-7.31 (3H, m), 5.23 (2H, d, J = 8 Hz), 3.61-3.39 (2H, m), 3.32-3.23 (1H, m), 3.07-2.98 (1H, m), 2.79-2.70 (3H, m), 2.06-1.99 (1H, m), 1.68-1.58 (1H, m), 1.53 (9H, s), 1.44 (9H, s)。
(3)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピロリジン−3−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩
実施例1−(5)〜1−(7)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.5 g, 3.0 mmol)を用い、標記化合物(0.90 g, 2.2 mmol)を淡黄色固体として得た(収率72%)。
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 7.45-7.37 (5H, m), 5.00 (2H, s), 3.34-3.33 (1H, m), 3.28-3.22 (1H, m), 3.16-3.08 (1H, m), 3.00 (2H, d, J = 7 Hz), 2.90-2.84 (1H, m), 2.75-2.69 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.10-2.02 (1H, m), 1.66-1.58 (1H, m), 1.51 (9H, s)。
(4){[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピロリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩の代わりに、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピロリジン−3−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(0.29 g, 0.70 mmol)を用い、標記化合物(0.14 g, 0.33 mmol)を淡黄色固体として得た(収率46%)。
MS m/z: 427 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.35 (1H, s), 8.50 (1H, t, J = 5 Hz), 7.26 (2H, d, J = 9 Hz), 6.56 (2H, d, J = 9 Hz), 4.24 (2H, d, J = 6 Hz), 3.48 (1H, t, J = 8 Hz), 3.42-3.37 (1H, m), 3.35-3.30 (1H, m), 3.08 (1H, t, J = 8 Hz), 3.01 (2H, d, J = 7 Hz), 2.95-2.87 (1H, m), 2.53 (3H, s), 2.18-2.12 (1H, m), 1.84-1.77 (1H, m), 1.28 (9H, s)。
実施例161
{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)アゼパン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)4−(シアノメチル)アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(1)、1−(2)に準じて、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、4−オキソアゼパン−1−カルボン酸tert−ブチル (2.3 g, 11 mmol)を用い、標記化合物(2.6 g, 11 mmol)を無色油状物質として得た(収率98%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 3.65-3.55 (1H, m), 3.49-3.37及び3.32-3.16 (計3H, 各m), 2.36-2.25 (2H, m), 1.98-1.80 (4H, m), 1.66-1.56 (1H, m), 1.54-1.42 (1H, m), 1.46 (9H, s), 1.41-1.33 (1H, m)。
(2)4−(2−アミノ−2−イミノエチル)アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩
実施例1−(3)に準じて、4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、4−(シアノメチル)アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.6 g, 11 mmol)を用い、標記化合物(2.5 g, 8.0 mmol)を白色固体として得た(収率74%)。
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 3.51-3.43 (1H, m), 3.36-3.24 (2H, m), 3.14-3.08 (1H, m), 2.20 (2H, dd, J = 7 Hz, 2 Hz), 1.87-1.78 (2H, m), 1.75-1.69 (1H, m), 1.67-1.59 (1H, m), 1.64 (3H, s), 1.54-1.45 (1H, m), 1.40 (9H, s), 1.29-1.21 (1H, m), 1.14-1.06 (1H, m)。
(3)4−{[5−(ベンジルオキシ)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−6−ヒドロキシピリミジン−2−イル]メチル}アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(4)に準じて、4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩の代わりに4−(2−アミノ−2−イミノエチル)アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩(2.5 g, 8.0 mmol)を用い、標記化合物(2.5 g, 4.8 mmol)を淡黄色固体として得た(収率60%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 12.45及び12.39 (計1H, 各brs), 7.47 (2H, d, J = 7 Hz), 7.38-7.31 (3H, m), 5.24 (2H, s), 3.67-3.63及び3.55-3.51 (計1H, 各m), 3.40-3.32 (2H, m), 3.15-3.05 (1H, m), 2.65-2.57 (2H, m), 2.11-2.05 (1H, m), 1.87-1.71 (3H, m), 1.56-1.23 (3H, m), 1.52 (9H, s), 1.43 (9H, s)。
(4)2−[(アゼパン−4−イル)メチル]−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩
実施例1−(5)〜1−(7)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、4−{[5−(ベンジルオキシ)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−6−ヒドロキシピリミジン−2−イル]メチル}アゼパン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.5 g, 4.8 mmol)を用い、標記化合物(1.8 g, 4.1 mmol)を淡黄色固体として得た(収率84%)。
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 7.46-7.37 (5H, m), 4.99 (2H, s), 3.20-3.09 (2H, m), 3.04-2.95 (2H, m), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.45 (3H, s), 2.22-2.16 (1H, m), 1.86-1.81 (2H, m), 1.77-1.56 (3H, m), 1.51 (9H, s), 1.38-1.31 (1H, m)。
(5){[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)アゼパン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩の代わりに、2−[(アゼパン−4−イル)メチル]−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(0.36 g, 0.80 mmol)を用い、標記化合物(0.10 g, 0.22 mmol)を淡黄色固体として得た(収率27%)。
MS m/z: 455 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 8.99 (1H, brs), 7.14 (2H, d, J = 9 Hz), 6.58 (2H, d, J = 9 Hz), 3.56 (2H, brs), 3.53-3.24 (4H, m), 2.70 (2H, d, J = 6 Hz), 2.38 (3H, s), 2.10-2.02 (1H, m), 1.90-1.83 (1H, m), 1.80-1.74 (1H, m), 1.66-1.57 (2H, m), 1.48-1.40 (1H, m), 1.22 (9H, s), 1.24-1.14 (1H, m)。
実施例162
{[(2−{[1−(4−フルオロフェニル)アゼパン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)〜1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩の代わりに2−[(アゼパン−4−イル)メチル]−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(358 mg, 0.80 mmol)、及び1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−フルオロベンゼン(0.18 mL, 1.6 mmol)を用い、標記化合物(26 mg, 0.06 mmol)を黄色固体として得た(収率8%)。
MS m/z: 417 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.29 (1H, brs), 8.43 (1H, brs), 6.91 (2H, t, J = 9 Hz), 6.62 (2H, dd, J = 9 Hz, 4 Hz), 4.26 (2H, d, J = 5 Hz), 3.52-3.45 (2H, m), 3.37-3.30 (2H, m), 2.79 (2H, d, J = 7 Hz), 2.51 (3H, s), 2.18-2.10 (1H, m), 1.96-1.90(1H, m), 1.87-1.81 (1H, m), 1.76-1.68 (2H, m), 1.59-1.50 (1H, m), 1.35-1.25 (1H, m)。
実施例163
{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−3,3−ジメチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)4−(2−アミノ−2−イミノエチル)−3,3−ジメチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩
実施例1−(1)〜1−(3)に準じて、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、3,3−ジメチル−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.6 g, 12 mmol)を用い、標記化合物(2.5 g, 7.6 mmol)を白色固体として得た(収率66%)。
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 4.01-3.90 (1H, m), 3.66-3.48 (1H, m), 2.76-2.37 (3H, m), 1.90 (1H, t, J = 12 Hz), 1.69-1.62 (1H, m), 1.63 (3H, s), 1.40-1.31 (1H, m), 1.38 (9H, s), 1.29-1.20 (1H, m), 0.91 (3H, s), 0.73 (3H, s)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)−3,3−ジメチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(4)に準じて、4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩の代わりに、4−(2−アミノ−2−イミノエチル)−3,3−ジメチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩(2.5 g, 7.6 mmol)を用い、標記化合物(2.9 g, 5.4 mmol)を白色固体として得た(収率71%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 12.45 (1H, brs), 7.43 (2H, d, J = 7 Hz), 7.37-7.31 (3H, m), 5.24 (2H, s), 4.19-4.12及び4.05-3.98 (計1H, 各m), 3.80-3.73及び3.63-3.56 (計1H, 各m), 2.89 (1H, dd, J = 14 Hz, 3 Hz), 2.73-2.58 (1H, m), 2.57-2.40 (1H, m), 2.34 (1H, dd, J = 14 Hz, 11 Hz), 1.89-1.80 (1H, m), 1.51 (9H, s), 1.46-1.37 (2H, m), 1.43 (9H, s), 0.95 (3H, s), 0.83 (3H, s)。
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)−3,3−ジメチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(5)、1−(6)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)−3,3−ジメチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(2.9 g, 5.4 mmol)を用い、標記化合物(2.5 g, 4.7 mmol)を黄色油状物質として得た(収率87%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.43-7.34 (5H, m), 5.00 (2H, s), 4.01-3.94及び3.83-3.77 (計1H, 各m), 3.68-3.61 (1H, m), 3.11 (1H, dd, J = 14 Hz, 3 Hz) , 2.71-2.48 (3H, m), 2.44 (3H, s), 1.99-1.90 (1H, m), 1.59 (9H, s), 1.45 (9H, s), 1.44-1.36 (1H, m), 1.35-1.24 (1H, m), 0.98 (3H, s), 0.90 (3H, s)。
(4)5−(ベンジルオキシ)−2−[(3,3−ジメチルピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩
実施例1−(7)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)−3,3−ジメチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(2.9 g, 5.4 mmol)を用い、標記化合物(2.0 g, 4.2 mmol)を淡黄色固体として得た(収率90%)。
MS m/z: 426 (M+H)+
(5){[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−3,3−ジメチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、実施例73−(2)、1−(10)、1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩の代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−[(3,3−ジメチルピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(0.52 g, 1.1 mmol)を用い、標記化合物(0.14 g, 0.30 mmol)を淡黄色固体として得た(収率27%)。
MS m/z: 469 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.35 (1H, brs), 8.52 (1H, brs), 7.29-7.26 (2H, m), 6.92 (2H, d, J = 8 Hz), 4.26 (2H, d, J = 5 Hz), 3.57 (1H, d, J = 12 Hz), 3.22 (1H, d, J = 12 Hz), 3.10 (1H, d, J = 14 Hz), 2.62-2.51 (3H, m), 2.53 (3H, s), 1.86-1.80 (1H, m), 1.70-1.61 (1H, m), 1.51-1.46 (1H, m), 1.28 (9H, s), 1.09 (3H, s), 1.03 (3H, s)。
実施例164
{[(2−{[1−(ビフェニル−4−イル)−3,3−ジメチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、実施例73−(2)、1−(10)、1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩の代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−[(3,3−ジメチルピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(0.52 g, 1.1 mmol)、及び1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンの代わりに4−ブロモビフェニル(0.51 g, 2.2 mmol)を用い、標記化合物(0.26 g, 0.52 mmol)を淡黄色固体として得た(収率48%)。
MS m/z: 489 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.07 (1H, brs), 7.57 (2H, d, J = 8 Hz), 7.49 (2H, d, J = 8 Hz), 7.39 (2H, t, J = 8 Hz), 7.25 (1H, t, J = 8 Hz), 6.98 (2H, d, J = 8 Hz), 3.64 (1H, d, J = 12 Hz), 3.54 (2H, brs), 3.41 (1H, d, J = 12 Hz), 3.05 (1H, d, J = 14 Hz), 2.58-2.40 (3H, m), 2.42 (3H, s), 1.89-1.82 (1H, m), 1.52-1.39 (2H, m), 1.01 (3H, s), 1.00 (3H, s)。
実施例165
{[(2−{[trans−1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)4−(2−アミノ−2−イミノエチル)−2−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩
実施例1−(1)〜1−(3)に準じて、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、2−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.1 g, 9.6 mmol)を用い、標記化合物(1.0 g, 3.2 mmol)を灰色固体として得た(収率33%)。
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 3.99-3.88及び3.80-3.73 (計1H, 各m), 3.87-3.79及び3.56-3.50 (計1H, 各m), 3.12-3.07及び3.01-2.97 (計1H, 各m), 2.33-2.11 (2H, m), 1.96-1.85 (1H, m), 1.77-1.67及び1.65-1.57 (計2H, 各m), 1.65 (3H, s), 1.40及び1.39 (計9H, 各s), 1.20-1.11 (2H, m), 1.14及び1.08 (計3H, 各d, J = 7 Hz)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(4)に準じて、4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩の代わりに4−(2−アミノ−2−イミノエチル)−2−メチルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩(1.0 g, 3.2 mmol)を用い、標記化合物(1.1 g, 2.0 mmol)を白色固体として得た(収率64%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 12.65 (1H, brs), 7.47 (2H, d, J = 7 Hz), 7.39-7.31 (3H, m), 5.23 (2H, s), 3.90-3.83 (1H, m), 3.72-3.67 (1H, ddd, J = 14 Hz, 7 Hz, 3 Hz), 3.08-3.02 (1H, m), 2.71-2.54 (2H, m), 2.21-2.14 (1H, m), 1.92-1.84 (1H, m), 1.79-1.74 (1H, m), 1.53 (9H, s), 1.43 (9H, s), 1.31-1.19 (2H, m), 1.14及び1.09 (計3H, 各d, J = 7 Hz)。
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(5)、1−(6)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.1 g, 2.0 mmol)を用い、標記化合物(1.0 g, 2.0 mmol)を無色油状物質として得た(収率97%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.43-7.34 (5H, m), 5.00 (2H, s), 3.93-3.86 (1H, m), 3.72 (1H, ddd, J = 14 Hz, 7 Hz, 3 Hz), 3.10 (1H, ddd, J = 16 Hz, 10 Hz, 6 Hz), 2.95-2.79 (2H, m), 2.45 (3H, s), 2.27-2.18 (1H, m), 1.87-1.81 (1H, m), 1.80-1.73 (1H, m), 1.59 (9H, s), 1.45 (9H, s), 1.33-1.22 (2H, m), 1.19及び1.13 (計3H, 各d, J = 7 Hz)。
(4)5−(ベンジルオキシ)−2−{[trans−1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル及び5−(ベンジルオキシ)−2−{[cis−1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(7)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.0 g, 2.0 mmol)を用い、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(2−メチルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(0.88 g, 1.9 mmol)を白色固体として得た(収率96%)。
実施例1−(8)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩の代わりに、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(2−メチルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(0.40 g, 0.9 mmol)を用い、標記化合物(trans体: 0.032 g, 0.058 mmol, 収率6.4%、cis体: 0.076 g, 0.14 mmol, 収率16%)をそれぞれ油状物質として得た。
trans体:
Rf値=0.47(ヘキサン/酢酸エチル=2/1);
MS m/z: 544 (M+H)+.
cis体:
Rf値=0.30(ヘキサン/酢酸エチル=2/1);
MS m/z: 544 (M+H)+
(5){[(2−{[trans−1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例73−(2)、1−(10)、1−(11)に準じて、2−{[1−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[trans−1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(32 mg, 0.058 mmol)を用い、標記化合物(6.4 mg, 0.014 mmol)を淡黄色固体として得た(収率24%)。
MS m/z: 455 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.75 (1H, brs), 8.64 (1H, brs), 7.38 (2H, d, J = 9 Hz), 7.33-7.26 (2H, m), 4.24-4.14 (2H, m), 3.96 (1H, brs), 3.42-3.31 (2H, m), 2.97-2.89 (2H, m), 2.52 (3H, s), 2.45 (1H, brs), 2.19 (1H, brs), 2.02 (2H, brs), 1.85-1.60 (1H, m), 1.29 (9H, s), 1.02 (3H, d, J = 6 Hz)。
実施例166
{[(2−{[cis−1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例73−(2)、1−(10)、1−(11)に準じて、2−{[1−(1−ベンゾチオフェン−5−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[cis−1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(76 mg, 0.14 mmol)を用い、標記化合物(16 mg, 0.036 mmol)を淡黄色固体として得た(収率26%)。
MS m/z: 455 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.92 (1H, brs), 8.79 (1H, d, J = 5 Hz), 7.55 (2H, brs), 7.45 (2H, d, J = 9 Hz), 4.22 (1H, dd, J = 18 Hz, 5 Hz), 4.16 (1H, dd, J = 18 Hz, 5 Hz), 3.67 (1H, d, J = 12 Hz), 3.42 (1H, brs), 3.16 (1H, t, J = 12 Hz), 2.96-2.88 (2H, m), 2.52 (3H, s), 2.29 (2H, brs), 2.22-2.14 (1H, m), 1.96 (1H, d, J = 14 Hz), 1.90 (1H, d, J = 9 Hz), 1.30 (9H, s), 1.17 (3H, d, J = 6 Hz)。
実施例167
{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−オン
実施例2−(1)に準じて、ブロモベンゼンの代わりに、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼンを用い、標記化合物(18 g, 78 mmol)を固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 7.32 (2H, d, J = 9 Hz), 6.93 (2H, d, J = 9 Hz), 3.57 (4H, t, J = 6 Hz), 2.55 (4H, t, J = 6 Hz), 1.30 (9H, s)。
(2)[1−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]アセトニトリル
1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−オン(5.0 g, 22 mmol)をトルエン(150 mL)に溶解し、シアノ酢酸(4.0 g, 48 mmol)及び酢酸アンモニウム(0.83 g, 11 mmol)を加えた後、12時間加熱還流した。反応液にシアノ酢酸(1.0 g, 12 mmol)及び酢酸アンモニウム(0.83 g, 11 mmol)を加えた後、さらに6時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下溶媒を留去することにより、標記化合物(3.2 g, 13 mmol)を得た。
MS m/z: 255 (M+H)+
(3)2−[1−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]エタンイミダミド 塩酸塩
[1−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]アセトニトリル(3.2 g, 13 mmol)をエタノールに溶解し、0℃で塩化水素をバブリングしながら1時間撹拌した後、同温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮することにより、白色固体を得た。これをエタノール(50 mL)に溶解し、アンモニアのメタノール溶液(7.0 M, 20 mL)を加えた後、室温で一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮することにより、標記化合物(3.7 g, 12 mmol)を白色固体として得た(収率92%)。
MS m/z: 272 (M+H)+
(4)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(4)に準じて、4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩の代わりに、[1−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]エタンイミダミド 塩酸塩(3.7 g, 12 mmol)を用いて、標記化合物(5.3 g, 10 mmol)を淡褐色固体として得た(収率79%)。
MS m/z: 530 (M+H)+
(5){[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(5)、1−(6)、1−(9)〜1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(5.3 g, 10 mmol)を用い、標記化合物(0.53 g, 1.2 mmol)を黄色固体として得た(収率12%)。
MS m/z: 439 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.97 (1H, brs), 9.37 (1H, brs), 7.20 (2H, d, J = 8 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8 Hz), 5.45 (1H, s), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.56 (2H, s), 3.58-3.25 (4H, m), 2.44 (3H, s), 2.21 (2H, brs), 1.23 (9H, s)。
実施例168
{[(2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセトニトリル
2−(ベンジルオキシ)−4−(tert−ブチルフェニル)ピリジン(1.6 g, 5.0 mmol)をアセトニトリル(20 mL)に溶解し、ブロモアセトニトリル(2.1 mL, 30 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、13時間加熱還流した。反応液を室温に冷却した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.04(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.64 g, 2.4 mmol)を白色固体として得た(収率48%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.53 (2H, d, J = 9 Hz), 7.50 (2H, d, J = 9 Hz), 7.41 (1H, d, J = 7 Hz), 6.84 (1H, d, J = 2 Hz), 6.58 (1H, dd, J = 7 Hz, 2 Hz), 4.90 (2H, s), 1.36 (9H, s)。
(2)N’−アセトキシ−2−[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]エタンイミダミド
[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]アセトニトリル(1.0 g, 3.8 mmol)をエタノール(10 mL)に溶解し、ヒドロキシルアミン水溶液(50%, 0.28 mL, 4.5 mmol)を加えた後、1時間加熱還流した。反応液を冷却した後、減圧下濃縮することにより、2−[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]−N’−(ヒドロキシ)エタンイミダミドを固体として得た。これを1,4−ジオキサン(15 mL)に溶解し、無水酢酸(0.42 mL, 4.5 mmol)及びトリエチルアミン(0.63 mL, 4.5 mmol)を加えた後、室温で3時間撹拌した。反応液に水を加えた後、析出した固体をろ取することにより、標記化合物(1.3 g, 3.8 mmol)を白色固体として得た(収率99%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.53 (2H, d, J = 9 Hz), 7.50-7.47 (3H, m), 6.83 (1H, d, J = 2 Hz), 6.57 (1H, dd, J = 7 Hz, 2 Hz), 4.71 (2H, s), 2.16 (3H, s), 1.35 (9H, s)。
(3)2−[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]エタンイミダミド 酢酸塩
N’−アセトキシ−2−[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]エタンイミダミド(0.61 g, 1.8 mmol)をエタノール(10 mL)及び塩化メチレン(4 mL)に溶解し、10%パラジウム−活性炭素(0.10 g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応液に10%パラジウム−活性炭素(0.05 g)を加えた後、水素雰囲気下、さらに室温で3時間撹拌した。反応液をセライトろ過した後、ろ液を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.68 g)を淡黄色固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6/CDCl3 = 1/10) δ: 7.72 (1H, d, J = 7 Hz), 7.54 (2H, d, J = 8 Hz), 7.50 (2H, d, J = 8 Hz), 6.80 (1H, d, J = 2 Hz), 6.60 (1H, dd, J = 7 Hz, 2 Hz), 4.92 (2H, s), 1.94 (3H, s), 1.36 (9H, s)。
(4)5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(4)に準じて、4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩の代わりに、2−[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]エタンイミダミド 酢酸塩(0.75 g, 2.1 mmol)を用い、標記化合物(0.49 g, 0.91 mmol)を淡黄色固体として得た(収率43%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 11.69 (1H, brs), 7.54-7.49 (5H, m), 7.44 (2H, d, J = 7 Hz), 7.36-7.30 (3H, m), 6.91 (1H, d, J = 2 Hz), 6.61 (1H, dd, J = 7 Hz, 2 Hz), 5.32 (2H, s), 5.02 (2H, s), 1.50 (9H, s), 1.36 (9H, s)。
(5)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.49 g, 0.91 mmol)をメタノール(4.0 mL)及びテトラヒドロフラン(4.0 mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化カリウム水溶液(2 M, 2.0 mL)を加えた後、60℃で1時間撹拌した。反応液に水酸化カリウム水溶液(2 M, 4.0 mL)を加え、さらに60℃で6.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、塩酸(1.0 M)を加え、析出した固体をろ取することにより、5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸を白色固体として得た。これをN,N−ジメチルホルムアミド(5.0 mL)に溶解し、1,1’−カルボニルビス(1H−イミダゾール)(0.18 g, 1.1 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、室温で20分間撹拌した。反応液にグリシンエチル塩酸塩(0.15 g, 1.1 mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.38 mL, 2.2 mmol)を加えた後、室温で2.5時間撹拌した。反応液に水および塩酸(1.0 M)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.53 g)を淡黄色固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.02 (1H, brs), 7.54-7.45 (7H, m), 7.37-7.30 (3H, m), 6.92 (1H, d, J = 2 Hz), 6.61 (1H, dd, J = 7 Hz, 2 Hz), 5.46 (2H, s), 5.05 (2H, s), 4.24 (2H, q, J = 7 Hz), 4.13 (2H, d, J = 5 Hz), 1.36 (9H, s), 1.30 (3H, t, J = 7 Hz)。
(6)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(5)、(6)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル (0.53 g, 0.91 mmol)を用い、標記化合物(93 mg, 0.16 mmol)を淡黄色固体として得た(収率18%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.15 (1H, t, J = 5 Hz), 7.60 (2H, d, J = 8 Hz), 7.50-7.46 (5H, m), 7.40-7.34 (3H, m), 6.87 (1H, d, J = 2 Hz), 6.57 (1H, dd, J = 7 Hz, 2 Hz), 5.35 (2H, s), 5.09 (2H, s), 4.16 (2H, q, J = 7 Hz), 4.14 (2H, d, J = 5 Hz), 2.44 (3H, s), 1.36 (9H, s), 1.24 (3H, t, J = 7 Hz)。
(7){[(2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
実施例1−(10)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(93 mg, 0.16 mmol)を用い、標記化合物(85 mg)を黄色油状物質として得た(収率定量的)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 11.49 (1H, s), 8.25 (1H, brs), 7.59 (2H, d, J = 8 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 7.46 (1H, d, J = 7 Hz), 6.85 (1H, d, J = 2 Hz), 6.54 (1H, dd, J = 7 Hz, 2 Hz), 5.29 (2H, s), 4.20 (2H, q, J = 7 Hz), 4.12 (2H, d, J = 5 Hz), 2.52 (3H, s), 1.36 (9H, s), 1.26 (3H, t, J = 7 Hz)。
(8){[(2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに{[(2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(85 mg, 0.16 mmol)を用い、標記化合物(64 mg, 0.14 mmol)を淡黄色固体として得た(収率87%)。
MS m/z: 451 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 11.75 (1H, s), 8.43 (1H, t, J = 6 Hz), 7.59 (1H, d, J = 7 Hz), 7.56 (2H, d, J = 8 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 6.91 (1H, d, J = 2 Hz), 6.67 (1H, dd, J = 7 Hz, 2 Hz), 5.33 (2H, s), 4.16 (2H, d, J = 6 Hz), 2.51 (3H, s), 1.35 (9H, s)。
実施例169
{[(2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−1−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)2−[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−1−イル]エタンイミダミド 酢酸塩
実施例168−(2)で得られたN’−アセトキシ−2−[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]エタンイミダミド(0.67 g, 2.0 mmol)を酢酸(10 mL)に溶解し、20%水酸化パラジウム−活性炭素(0.10 g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応液をセライトろ過した後、ろ液を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.75 g)を灰色固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6/CDCl3 = 1/10) δ: 7.37 (2H, d, J = 9 Hz), 7.14 (2H, d, J = 9 Hz), 4.36 (1H, d, J = 16 Hz), 4.22 (1H, d, J = 16 Hz), 3.50-3.44 (1H, m), 3.41-3.36 (1H, m), 3.18-3.11 (1H, m), 2.74 (1H, dd, J = 18 Hz, 5 Hz), 2.61-2.55 (1H, m), 2.16-2.04 (2H, m), 1.98 (3H, s), 1.32 (9H, s)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−1−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(4)に準じて、4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩の代わりに、2−[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−1−イル]エタンイミダミド 酢酸塩(0.75 g, 2.1 mmol)を用い、標記化合物(0.51 g, 0.93 mmol)を褐色固体として得た(収率44%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 10.96 (1H, brs), 7.46 (2H, d, J = 8 Hz), 7.38-7.30 (5H, m), 7.13 (2H, d, J = 8 Hz), 5.32 (2H, s), 4.55 (1H, d, J = 14 Hz), 4.31 (1H, d, J = 14 Hz), 3.56-3.53 (2H, m), 3.13-3.07 (1H, m), 2.81 (1H, dd, J = 18 Hz, 5 Hz), 2.59 (1H, dd, J = 18 Hz, 11 Hz), 2.16-2.12 (1H, m), 2.02-1.95 (1H, m), 1.50 (9H, s), 1.32 (9H, s)。
(3)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−1−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例168−(5)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−1−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.51 g, 0.93 mmol)を用い、標記化合物(0.54 g)を淡黄色固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 11.04 (1H, brs), 8.00 (1H, t, J = 5 Hz), 7.52 (2H, d, J = 8 Hz), 7.38-7.32 (5H, m), 7.13 (2H, d, J = 8 Hz), 5.44 (2H, s), 4.57 (1H, d, J = 14 Hz), 4.34 (1H, d, J = 14 Hz), 4.24 (2H, q, J = 7 Hz), 4.13 (2H, d, J = 5 Hz), 3.58-3.49 (2H, m), 3.14-3.07 (1H, m), 2.82 (1H, dd, J = 18 Hz, 5 Hz), 2.60 (1H, dd, J = 18 Hz, 11 Hz), 2.18-2.12 (1H, m), 2.03-1.95 (1H, m), 1.31 (9H, s), 1.30 (3H, t, J = 7 Hz)。
(4)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−1−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(5)、1−(6)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−1−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.54 g)を用い、標記化合物(0.21 g, 0.36 mmol)を淡黄色固体として得た(収率38%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.40 (1H, t, J = 5 Hz), 7.51 (2H, d, J = 7 Hz), 7.41-7.34 (5H, m), 7.26-7.24 (2H, m), 5.11 (2H, s), 4.86 (1H, d, J = 17 Hz), 4.81 (1H, d, J = 17 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.23 (2H, d, J = 5 Hz), 3.68-3.62 (1H, m), 3.51-3.47 (1H, m), 3.29-3.22 (1H, m), 2.86 (1H, dd, J = 18 Hz, 5 Hz), 2.69 (1H, dd, J = 18 Hz, 11 Hz), 2.46 (3H, s), 2.19-2.14 (2H, m), 1.33 (9H, s), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(5){[(2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−1−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
実施例1−(10)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−1−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.21 g, 0.36 mmol)を用い、標記化合物(0.17 g)を淡黄色油状物質として得た(収率定量的)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 11.41 (1H, s), 8.51 (1H, t, J = 5 Hz), 7.36 (2H, d, J = 8 Hz), 7.24 (2H, d, J = 8 Hz), 4.81 (1H, d, J = 16 Hz), 4.74 (1H, d, J = 16 Hz), 4.30 (2H, q, J = 7 Hz), 4.20 (2H, d, J = 5 Hz), 3.61 (1H, dt, J = 11 Hz, 5 Hz), 3.48-3.44 (1H, m), 3.27-3.20 (1H, m), 2.85 (1H, dd, J = 18 Hz, 5 Hz), 2.66 (1H, dd, J = 18 Hz, 11 Hz), 2.54 (3H, s), 2.19-2.12 (2H, m), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz), 1.32 (9H, s)。
(6){[(2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−1−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに、{[(2−{[4−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−1−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.17 g)を用い、標記化合物(0.13 g, 0.29 mmol)を白色固体として得た(収率82%)。
MS m/z: 455 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 11.61 (1H, s), 8.49 (1H, t, J = 5 Hz), 7.33 (2H, d, J = 8 Hz), 7.16 (2H, d, J = 8 Hz), 4.82 (1H, d, J = 16 Hz), 4.71 (1H, d, J = 16 Hz), 4.16 (2H, d, J = 5 Hz), 3.58 (1H, dt, J = 11 Hz, 4 Hz), 3.52-3.47 (1H, m), 3.20-3.13 (1H, m), 2.88 (1H, dd, J = 18 Hz, 5 Hz), 2.64 (1H, dd, J = 18 Hz, 11 Hz), 2.53 (3H, s), 2.17-2.12 (1H, m), 2.09-2.01 (1H, m), 1.30 (9H, s)。
実施例170
{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)1−(4−tert−ブチルフェニル)−2,4−ジオキソピペリジン−3−カルボン酸メチル
3−[(4−tert−ブチルフェニル)アミノ]−3−オキソプロパン酸エチル(7.1 g, 28 mmol)を塩化メチレン(60 mL)に溶解し、0℃でピリジン(3.4 mL, 43 mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.020 g, 0.16 mmol)及び3−クロロ−3−オキソプロパン酸エチル(4.4 mL, 34 mmol)の塩化メチレン溶液(10 mL)を加えた後、室温で8時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、水で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、N−(4−tert−ブチルフェニル)−N−(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)−β−アラニン酸エチルを黄色油状物質として得た。
これをトルエン(120 mL)に溶解し、ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(28%, 7.0mL, 34 mmol)を加えた後、90℃で15時間撹拌した。反応液にナトリウムメトキシドのメタノール溶液(28%, 3.0 mL, 14 mmol)を加えた後、さらに10時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、塩酸(1.0 M, 100 mL)を加え、酢酸エチル、次いでイソプロピルアルコール/クロロホルム(1/3)で抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.60(酢酸エチル)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(5.5 g, 18 mmol)を黄色油状物質として得た(収率64%)。
MS m/z: 304 (M+H)+
(2)[1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペジリジン−4−イル]アセトニトリル
1−(4−tert−ブチルフェニル)−2,4−ジオキソピペリジン−3−カルボン酸メチル(5.5 g, 18 mmol)をアセトニトリル(200 mL)及び水(3 mL)の混合溶媒に溶解し、8時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮することにより、1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−2,4−ジオンを橙色固体として得た。
これをトルエン(20 mL)に溶解し、シアノ酢酸(1.7 g, 20 mmol)、酢酸アンモニウム(0.35 g, 4.5 mmol)及び酢酸(0.54 g, 9.1 mmol)を加えた後、12時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=1/2)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、[1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペジリジン−4−イリデン]アセトニトリル(2.0 g, 7.5 mmol)を得た。
実施例1−(1)に準じて、4−(シアノメチレン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、[1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペジリジン−4−イリデン]アセトニトリル(2.0 g, 7.5 mmol)を用い、標記化合物(1.0 g, 3.7 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率21%)。
MS m/z: 271 (M+H)+
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(3)、1−(4)に準じて、4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、[1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペジリジン−4−イル]アセトニトリル(1.0 g, 3.7 mmol)を用いて、標記化合物(0.64 g, 1.2 mmol)を淡褐色固体として得た(収率32%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 7.38-7.33 (5H, m), 7.12 (2H, d, J = 8 Hz), 5.27-5.22 (2H, m), 3.70-3.55 (2H, m), 2.80-2.60 (4H, m), 2.34-2.29 (1H, m), 1.76-1.55 (2H, m), 1.53 (9H, s), 1.30 (9H, s)。
(4){[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(5)、1−(6)、1−(9)〜1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−オキソピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.64 g, 1.2 mmol)を用い、標記化合物(0.29 g, 0.64 mmol)を白色固体として得た(収率53%)。
MS m/z: 455 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.94 (1H, brs), 9.43 (1H, t, J = 6 Hz), 7.38 (2H, d, J = 9 Hz), 7.18 (2H, d, J = 9 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.69-3.63 (1H, m), 3.56-3.52 (1H, m), 2.88 (2H, d, J = 6 Hz), 2.65-2.57 (1H, m), 2.45 (3H, s), 2.44-2.40 (1H, m), 2.22 (1H, dd, J = 16 Hz, 10Hz), 1.93 (1H, d, J = 13 Hz), 1.70-1.62 (1H, m), 1.28 (9H, s)。
実施例171
{[(2−{[2−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)6−(シアノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸tert−ブチル
6−(メトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸tert−ブチル(3.2 g, 11 mmol)をテトラヒドロフラン(50 mL)に溶解し、室温でメタノール(0.88 mL, 22 mmol)及び水素化ホウ素リチウム(0.71 g, 33 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、2時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮することで6−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸tert−ブチルを無色油状物質として得た。これをテトラヒドロフラン(60 mL)に溶解し、0℃で三臭化リン(0.51 mL, 5.5 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.62(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、6−(ブロモメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸tert−ブチル(2.0 g, 6.2 mmol)を無色油状物質として得た。これをアセトニトリル(30 mL)に溶解し、テトラブチルアンモニウムシアニド(1.8 g, 6.9 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、3日間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.19(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.1 g, 4.1 mmol)を無色油状物質として得た(収率66%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.15-7.11 (3H, m), 4.56 (2H, s), 3.71 (2H, s), 3.68-3.62 (2H, m), 2.83 (2H, t, J = 6 Hz), 1.49 (9H, s)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−2−{[2−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(3)、1−(4)に準じて、4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、6−(シアノメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−2−カルボン酸tert−ブチル(1.1 g, 4.1 mmol)を用い、標記化合物(1.5 g, 2.7 mmol)を褐色油状物質として得た(収率66%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.45 (2H, d, J = 8 Hz), 7.39-7.30 (3H, m), 7.15 (1H, d, J = 8 Hz), 7.11 (1H, s), 7.07 (1H, d, J = 8 Hz), 5.23 (2H, s), 4.54 (2H, s), 3.96 (2H, s), 3.65-3.59 (2H, m), 2.77 (2H, t, J = 5 Hz), 1.53 (9H, s), 1.49 (9H, s)。
(3)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イルメチル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩
実施例1−(5)〜1−(7)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[2−(tert−ブトキシカルボニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.5 g, 2.7 mmol)を用い、標記化合物(0.65 g, 1.3 mmol)を白色固体として得た(収率49%)。
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 7.45-7.36 (5H, m), 7.18-7.13 (3H, m), 4.98 (2H, s), 4.20 (2H, s), 4.13 (2H, s), 3.35-3.30 (2H, m), 2.97 (2H, t, J = 6 Hz), 2.44 (3H, s), 1.50 (9H, s)。
(4){[(2−{[2−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、73−(2)、1−(10)、1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩の代わりに、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イルメチル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(0.32 g, 0.67 mmol)を用い、標記化合物(0.092 g, 0.19 mmol)を淡黄色固体として得た(収率28%)。
MS m/z: 489 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.23 (1H, brs), 7.22 (2H, d, J = 9 Hz), 7.12-7.08 (3H, m), 6.91 (2H, d, J = 9 Hz), 4.28 (2H, s), 4.07 (2H, s), 3.77 (2H, s), 3.45 (2H, t, J = 6 Hz), 2.85 (2H, t, J = 6 Hz), 2.40 (3H, s), 1.23 (9H, s)。
実施例172
{[(2−{[8−(4−tert−ブチルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)8−(4−tert−ブチルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン
スピロ[8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3,2’−[1,3]ジオキソラン] (2.2 g, 13 mmol)、1−ブロモ−4−tert−ブチルベンゼン(2.9 mL, 17 mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(2.5 g, 26 mmol)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(X−PHOS)(0.62 g, 1.3 mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.59 g, 0.65 mmol)をトルエン(70 mL)に懸濁し、窒素雰囲気下、100℃で5時間加熱した。反応液を室温まで冷却した後、セライトろ過した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.34(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、8−(4−tert−ブチルフェニル)スピロ[8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3,2’−[1,3]ジオキソラン]を黄色油状物質として得た。これをテトラヒドロフラン(30 mL)に溶解し、塩酸(5 M, 15 mL, 75 mmol)を加えた後、室温で24時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に滴下し、酢酸エチルで抽出した後、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.23(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(2.2 g, 8.5 mmol)を淡黄色固体として得た(収率66%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.32 (2H, d, J = 8 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8 Hz), 4.48 (2H, s), 2.71 (2H, d, J = 14 Hz), 2.30 (2H, d, J = 14 Hz), 2.19-2.15 (2H, m), 1.80-1.76 (2H, m), 1.30 (9H, s)。
(2)[8−(4−tert−ブチルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]アセトニトリル
実施例1−(1)に準じて、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに8−(4−tert−ブチルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オン(2.2 g, 8.5 mmol)を用い、[8−(4−tert−ブチルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン]アセトニトリル(2.3 g, 8.3 mmol)を白色固体として得た(収率98%)。
マグネシウム粉末(9.5 g, 0.39 mol)に0℃で[8−(4−tert−ブチルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イリデン]アセトニトリル(3.6 g, 13 mmol)のメタノール溶液(200 mL)を加えた後、窒素雰囲気下、同温で2.5時間激しく撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した後、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.28(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物の立体異性体混合物(2.9 g, 10 mmol)を白色固体として得た(収率78%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.23 (2H, d, J = 8 Hz), 6.70及び6.68 (計2H, 各d, J = 8 Hz), 4.25及び4.23 (計2H, 各s), 2.47及び2.11 (計2H, 各d, J = 8 Hz), 2.43-2.38及び2.14-2.08及び1.35-1.31 (計4H, 各m), 2.35-2.25及び1.99-1.91 (計1H, 各m), 1.77及び1.72 (計2H, 各d, J = 8 Hz), 1.62及び1.60 (計2H, 各s), 1.28 (9H, s)。
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−{[8−(4−tert−ブチルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(3)、1−(4)に準じて、4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、[8−(4−tert−ブチルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]アセトニトリル(2.9 g, 10 mmol)を用い、標記化合物の立体異性体混合物(3.1 g, 5.6 mmol)を淡黄色固体として得た(収率55%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.42 (2H, d, J = 7 Hz), 7.37-7.31 (3H, m), 7.20 (2H, d, J = 8 Hz), 6.67及び6.65 (計2H, 各d, J = 8 Hz), 5.22 (2H, s), 4.16 (2H, brs), 2.89及び2.41 (計2H, 各d, J = 7 Hz), 2.55-2.47及び2.31-2.25及び1.68-1.61 (計3H, 各m), 2.05-1.98 (2H, m), 1.90及び1.75 (計2H, 各d, J = 7 Hz), 1.51 (9H, s), 1.44-1.38及び1.28-1.22 (計2H, 各m), 1.26 (9H, s)。
(4)5−(ベンジルオキシ)−2−{[8−(4−tert−ブチルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(5)、1−(6)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[8−(4−tert−ブチルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(3.3 g, 5.8 mmol)を用い、標記化合物の立体異性体混合物(1.2 g, 2.2 mmol)を無定形固体として得た(収率37%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.43-7.35 (5H, m), 7.22 (2H, d, J = 8 Hz), 6.69 (2H, d, J = 8 Hz), 4.99 (2H, s), 4.18 (2H, brs), 3.15及び2.67 (計2H, 各d, J = 8 Hz), 2.59-2.51及び2.38-2.32 (計1H, 各m), 2.43及び2.42 (計3H, 各s), 2.28-2.22及び1.72-1.66 (計2H, 各m), 2.13-2.09及び2.05-2.00 (計2H, 各m), 2.02及び1.80 (計2H, 各d, J = 7 Hz), 1.59及び1.58 (計9H, 各s), 1.36-1.31及び1.29-1.25 (計2H, 各m), 1.29及び1.28 (計9H, 各s)。
(5){[(2−{[8−(4−tert−ブチルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(9)〜1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[8−(4−tert−ブチルフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.2 g, 2.2 mmol)を用い、標記化合物の立体異性体混合物を淡黄色固体として得た。これを分取HPLC(YMC−Pack ODS−A;YMC、溶出溶媒:アセトニトリル/トリエチルアミン(0.025%)及びトリフルオロ酢酸(0.05%)水溶液=45/55)で精製することにより、標記化合物の高極性異性体(0.022 g, 0.050 mmol, 収率2.3%)を淡黄色固体として、及び低極性異性体(0.11 g, 0.23 mmol, 収率10%)を白色固体としてそれぞれ得た。
高極性異性体
MS m/z: 467 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, brs), 11.89 (1H, s), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 7.18 (2H, d, J = 8 Hz), 6.68 (2H, d, J = 8 Hz), 4.16 (2H, s), 3.98 (2H, d, J = 6 Hz), 2.57-2.49 (3H, m), 2.41 (3H, s), 1.94-1.90 (2H, m), 1.74 (2H, d, J = 7 Hz), 1.49 (2H, t, J = 11 Hz), 1.31-1.23 (2H, m), 1.24 (9H, s).
低極性異性体
MS m/z: 467 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.85 (1H, brs), 11.88 (1H, s), 9.36 (1H, t, J = 6 Hz), 7.16 (2H, d, J = 8 Hz), 6.68 (2H, d, J = 8 Hz), 4.16 (2H, s), 3.98 (2H, d, J = 6 Hz), 3.05 (2H, d, J = 8 Hz), 2.41 (3H, s), 2.34-2.28 (1H, m), 2.13-2.08 (2H, m), 2.03-1.95 (4H, m), 1.22 (9H, s), 1.18 (2H, d, J = 14 Hz)。
実施例173
{[(2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]アセトニトリル
(6−クロロピリジン−3−イル)アセトニトリル(5.0 g, 33 mmol)を1,2−ジメトキシエタン(100 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、室温で(4−tert−ブチルフェニル)ホウ酸(8.8 g, 49 mmol)、リン酸三カリウム水和物(18 g, 66 mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.81 g, 1.0 mmol)を加えた後、7時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(5.1 g, 20 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率62%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.62 (1H, s), 7.93 (2H, d, J = 8 Hz), 7.76 (2H, s), 7.52 (2H, d, J = 8 Hz), 3.80 (2H, s), 1.37 (9H, s)。
(2)2−[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]エタンイミダミド 酢酸塩
実施例1−(3)に準じて、4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]アセトニトリル(5.1 g, 20 mmol)を用い、標記化合物(7.0 g, 20 mmol)を淡黄色固体として得た(収率100%)。
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 8.55 (1H, s), 8.00 (2H, d, J = 8 Hz), 7.95 (1H, d, J = 8 Hz), 7.86 (1H, d, J = 8 Hz), 7.52 (2H, d, J = 8 Hz), 3.67 (2H, s), 1.65 (3H, s), 1.32 (9H, s)。
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(4)に準じて、4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩の代わりに2−[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−3−イル]エタンイミダミド 酢酸塩(16 g, 48 mmol)を用い、標記化合物(19 g, 36 mmol)を淡褐色固体として得た(収率74%)。
MS m/z: 526 (M+H)+
(4)5−(ベンジルオキシ)−2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(5)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(19 g, 36 mmol)を用い、標記化合物(17 g, 26 mmol)を黄色油状物質として得た(収率72%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.66 (1H, s), 7.91 (2H, d, J = 8 Hz), 7.77 (1H, d, J = 8 Hz), 7.69 (1H, d, J = 8 Hz), 7.50 (2H, d, J = 8 Hz), 7.43-7.37 (5H, m), 5.13 (2H, s), 4.29 (2H, s), 1.58 (9H, s), 1.36 (9H, s)。
(5)5−(ベンジルオキシ)−2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(6)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(16 g, 24 mmol)を用い、標記化合物(9.6 g, 18 mmol)を淡黄色固体として得た(収率75%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.70 (1H, s), 7.90 (2H, d, J = 8 Hz), 7.78 (1H, d, J = 8 Hz), 7.65 (1H, d, J = 8 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 7.42-7.35 (5H, m), 4.99 (2H, s), 4.28 (2H, s), 2.44 (3H, s), 1.59 (9H, s), 1.36 (9H, s)。
(6)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(9)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに5−(ベンジルオキシ)−2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(9.6 g, 18 mmol)を用い、標記化合物(9.2 g, 17 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率91%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.69 (1H, s), 8.28 (1H, t, J = 5 Hz), 7.91 (2H, d, J = 8 Hz), 7.76 (1H, d, J = 8 Hz), 7.69 (1H, d, J = 8 Hz), 7.50-7.47 (4H, m), 7.39-7.34 (3H, m), 5.10 (2H, s), 4.28 (2H, s), 4.25 (2H, q, J = 7 Hz), 4.21 (2H, d, J = 5 Hz), 2.46 (3H, s), 1.36 (9H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(7){[(2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例6−(2)、1−(11)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(2−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(9.2 g, 17 mmol)を用い、標記化合物(7.0 g, 16 mmol)を白色固体として得た(収率95%)。
MS m/z: 435 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 11.98 (1H, brs), 9.51 (1H, t, J = 6 Hz), 8.65 (1H, s), 7.98 (2H, d, J = 7 Hz), 7.86 (1H, d, J = 8 Hz), 7.82 (1H, d, J = 8 Hz), 7.50 (2H, d, J = 7 Hz), 4.22 (2H, s), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 2.43 (3H, s), 1.32 (9H, s).
実施例174
{[(2−{[6−(4−フルオロフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例173−(1)〜173−(7)に準じて、(4−tert−ブチルフェニル)ホウ酸の代わりに(4−フルオロフェニル)ホウ酸(2.1 g, 15 mmol)を用い、標記化合物(0.90 g, 2.3 mmol)を白色固体として得た(収率23%)。
MS m/z: 397 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 11.99 (1H, brs), 9.48 (1H, t, J = 6 Hz), 8.77 (1H, s), 8.15-8.06 (4H, m), 7.41-7.37 (2H, m), 4.32 (2H, s), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 2.43 (3H, s)。
実施例175
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({6−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピリジン−3−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例173−(1)〜173−(7)に準じて、(4−tert−ブチルフェニル)ホウ酸の代わりに[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ホウ酸(3.0 g, 20 mmol)を用い、標記化合物(2.5 g, 5.6 mmol)を白色固体として得た(収率28%)。
MS m/z: 447 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 9.47 (1H, t, J = 6 Hz), 8.73 (1H, s), 8.28 (2H, d, J = 8 Hz), 8.01 (1H, d, J = 8 Hz), 7.90 (1H, d, J = 8 Hz), 7.84 (2H, d, J = 8 Hz), 4.25 (2H, s), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 2.42 (3H, s)。
実施例176
{[(2−{[6−(ビフェニル−4−イル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例173−(1)〜173−(7)に準じて、(4−tert−ブチルフェニル)ホウ酸の代わりに(ビフェニル−4−イル)ホウ酸(3.0 g, 15 mmol)を用い、標記化合物(0.24 g, 2.3 mmol)を白色固体として得た(収率5.5%)。
MS m/z: 455 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 9.46 (1H, brs), 8.69 (1H, s), 8.16 (2H, d, J = 7 Hz), 7.96 (1H, d, J = 8 Hz), 7.84 (1H, d, J = 8 Hz), 7.79 (2H, d, J = 7 Hz), 7.74 (2H, d, J = 7 Hz), 7.50 (2H, t, J = 7 Hz), 7.40 (1H, t, J = 7 Hz), 4.24 (2H, s), 3.98 (2H, d, J = 6 Hz), 2.43 (3H, s)。
実施例177
{[(2−{[6−(4−ベンジルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例173−(1)〜173−(7)に準じて、(4−tert−ブチルフェニル)ホウ酸の代わりに(4−ベンジルフェニル)ホウ酸ピナコールエステル(10 g, 35 mmol)を用い、標記化合物(2.4 g, 5.6 mmol)を白色固体として得た(収率18%)。
MS m/z: 469 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 11.97 (1H, brs), 9.46 (1H, t, J = 6 Hz), 8.68 (1H, s), 7.96 (2H, d, J = 8 Hz), 7.92 (2H, s), 7.36 (2H, d, J = 8 Hz), 7.32-7.16 (5H, m), 4.24 (2H, s), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 4.00 (2H, s), 2.42 (3H, s)。
実施例178
{[(2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オン
4−tert-ブチルアセトフェノン(5.1 g, 29 mmol)をエタノール(15 mL)に溶解し、ジメチルアミン 塩酸塩(3.1 g, 28 mmol)、パラホルムアルデヒド(1.5 g, 500 mmol)及び濃塩酸(0.090 mL)を加えた後、窒素雰囲気下、12時間加熱還流した。反応液を冷却した後、減圧下濃縮し、得られた固体をエタノールを用いてろ取することにより、標記化合物(3.9 g, 17 mmol)を白色固体として得た(収率58%)。
MS m/z: 234 (M+H)+
(2)6−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルニコチン酸メチル
1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オン(3.9 g, 17 mmol)を酢酸(50 mL)に溶解し、室温で3−アミノ−2−ブテン酸メチル(1.9 g, 17 mmol)を加えた後、10時間加熱還流した。反応液に3−アミノ−2−ブテン酸メチル(1.9 g, 17 mmol)を加えた後、さらに10時間加熱還流した。反応液を冷却した後、水を加え、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.60(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.4 g, 4.9 mmol)を無色油状物質として得た(収率58%)。
MS m/z: 284 (M+H)+
(3)[6−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]メタノール
6−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルニコチン酸メチル(1.4 g, 4.9 mmol)をテトラヒドロフラン(10 mL)に溶解し、0℃でジイソブチルアルミニウムヒドリドのヘキサン溶液(1.0 M, 12 mL, 12 mmol)を滴下した後、同温で1時間撹拌した。反応液に硫酸ナトリウム10水和物(2.0 g)を加えた後、室温で30分間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.15(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.0 g, 4.0 mmol)を無色油状物質として得た(収率82%)。
MS m/z: 256 (M+H)+
(4)3−(ブロモメチル)−6−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピリジン
[6−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]メタノール(1.0 g, 4.0 mmol)をトルエン(8.0 mL)及び塩化メチレン(4.0 mL)の混合溶媒に溶解し、0℃で三臭化リン(0.75 mL, 8.0 mmol)を滴下した後、同温で1.5時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリム水溶液を加えた後、塩化メチレンで抽出した。抽出液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.70(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.2 g, 3.7 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率91%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.92 (2H, d, J = 8 Hz), 7.64 (1H, d, J = 8 Hz), 7.53 (1H, d, J = 8 Hz), 7.49 (2H, d, J = 8 Hz), 4.55 (2H, s), 2.70 (3H, s), 1.35 (9H, s)。
(5)[6−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]アセトニトリル
3−(ブロモメチル)−6−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピリジン(1.2 g, 3.7 mmol)をアセトニトリル(50 mL)に溶解し、室温でテトラブチルアンモニウムシアニド(0.99 g, 3.7 mmol)を加えた後、同温で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.60(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.91 g, 3.4 mmol)を白色固体として得た(収率94%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.92 (2H, d, J = 8 Hz), 7.72 (1H, d, J = 8 Hz), 7.58 (1H, d, J = 8 Hz), 7.50 (2H, d, J = 8 Hz), 3.74 (2H, s), 2.63 (3H, s), 1.36 (9H, s)。
(6){[(2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例173−(2)〜173−(7)に準じて、[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]アセトニトリルの代わりに、[6−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピリジン−3−イル]アセトニトリル(0.91 g, 3.4 mmol)を用い、標記化合物(0.44 g, 0.98 mmol)を白色固体として得た(収率29%)。
MS m/z: 449 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 12.89 (1H, brs), 11.96 (1H, s), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 7.96 (2H, d, J = 8 Hz), 7.68 (1H, d, J = 8 Hz), 7.63-7.60 (1H, m), 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 4.22 (2H, s), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 2.58 (3H, s), 2.41 (3H, s), 1.31 (9H, s)。
実施例179
{[(2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)−5−メチルピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)2−(4−tert−ブチルフェニル)−3−メチル−5−ニトロピリジン
2−クロロ−3−メチル−5−ニトロピリジン(2.0 g, 12 mmol)を1,2−ジメトキシエタン(50 mL)及び水(1.0 mL)の混合溶媒に溶解し、窒素雰囲気下、室温で(4−tert−ブチルフェニル)ホウ酸(2.5 g, 14 mmol)、リン酸三カリウム水和物(6.2 g, 23 mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.28 g, 0.35 mmol)を加えた後、7時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.60(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(3.0 g, 11 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率96%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 9.33 (1H, d, J = 2 Hz), 8.38 (1H, d, J = 2 Hz), 7.52 (4H, s), 2.54 (3H, s), 1.37 (9H, s)。
(2)3−アミノ−6−(4−tert−ブチルフェニル)−5−メチルピリジン
2−(4−tert−ブチルフェニル)−3−メチル−5−ニトロピリジン(4.6 g, 18 mmol)を酢酸エチル(50 mL)、エタノール(200 mL)及びメタノール(200 mL)の混合溶媒に溶解し、5%パラジウム−活性炭素(1.2 g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.80(酢酸エチル)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(4.5 g, 18 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.03 (1H, d, J = 3 Hz), 7.42 (4H, s), 6.91 (1H, d, J = 3 Hz), 2.32 (3H, s), 1.36 (9H, s)。
(3)5−ブロモ−2−(4−tert−ブチルフェニル)−3−メチルピリジン
3−アミノ−6−(4−tert−ブチルフェニル)−5−メチルピリジン(4.5 g, 18 mmol)をアセトニトリル(100 mL)に溶解し、0℃で臭化銅(II)(6.0 g, 27 mmol)及び亜硝酸tert−ブチル(4.8 mL, 36 mmol)を加えた後、3時間撹拌した。さらに室温で5時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(20 mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.80(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(2.0 g, 6.6 mmol)を黄色固体として得た(収率37%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.56 (1H, brs), 7.73 (1H, brs), 7.48-7.43 (4H, m), 2.38 (3H, s), 1.36 (9H, s)。
(4)[6−(4−tert−ブチルフェニル)−5−メチルピリジン−3−イル](フェニルスルホニル)アセトニトリル
(フェニルスルホニル)アセトニトリル(4.7 g, 26 mmol)を1,2−ジメトキシエタン(40 mL)に溶解し、室温でテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム錯体(0.75 g, 0.65 mmol)及び水素化ナトリウム(62%, 1.2 g, 33 mmol)を加えた後、同温で10分間撹拌した。反応液に5−ブロモ−2−(4−tert−ブチルフェニル)−3−メチルピリジン(2.0 g, 6.6 mmol)の1,2−ジメトキシエタン溶液(30 mL)を加えた後、5時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(20 mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(2.5 g, 6.2 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率94%)。
MS m/z: 405 (M+H)+
(5)[6−(4−tert−ブチルフェニル)−5−メチルピリジン−3−イル]アセトニトリル
[6−(4−tert−ブチルフェニル)−5−メチルピリジン−3−イル](フェニルスルホニル)アセトニトリル(2.5 g, 6.2 mmol)をエタノール(15 mL)に溶解し、室温で酢酸(8 mL)及び亜鉛粉末(2.0 g)を加えた後、1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.30(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.5 g, 5.7 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率92%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.45 (1H, s), 7.61 (1H, s), 7.47-7.46 (4H, m), 3.78 (2H, s), 2.42 (3H, s), 1.36 (9H, s)。
(6){[(2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)−5−メチルピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例173−(2)〜173−(7)に準じて、[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]アセトニトリルの代わりに、[6−(4−tert−ブチルフェニル)−5−メチルピリジン−3−イル]アセトニトリル(1.5 g, 5.7 mmol)を用い、標記化合物(0.50 g, 1.1 mmol)を黄色固体として得た(収率20%)。
MS m/z: 449 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 12.90 (1H, brs), 11.97 (1H, s), 9.47 (1H, t, J = 6 Hz), 8.48 (1H, s), 7.66 (1H, s), 7.46 (4H, s), 4.18 (2H, s), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 2.43 (3H, s), 2.30 (3H, s), 1.32 (9H, s)。
実施例180
{[(2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)−4−メチルピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)[6−(4−tert−ブチルフェニル)−4−メチルピリジン−3−イル]アセトニトリル
実施例179−(1)〜179−(5)に準じて、2−クロロ−3−メチル−5−ニトロピリジンの代わりに2−クロロ−4−メチル−5−ニトロピリジン(2.0 g, 12 mmol)を用い、標記化合物(0.88 g, 3.3 mmol)を白色固体として得た(収率28%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.55 (1H, s), 7.91 (2H, d, J = 9 Hz), 7.58 (1H, s), 7.50 (2H, d, J = 9 Hz), 3.71 (2H, s), 2.46 (s, 3H), 1.37 (9H, s)。
(2){[(2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)−4−メチルピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例173−(2)〜173−(7)に準じて、[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]アセトニトリルの代わりに、[6−(4−tert−ブチルフェニル)−4−メチルピリジン−3−イル]アセトニトリル(0.88 g, 3.3 mmol)を用い、標記化合物(0.30 g, 0.67 mmol)を黄色固体として得た(収率20%)。
MS m/z: 449 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 12.90 (1H, brs), 11.95 (1H, brs), 9.36 (1H, t, J = 6 Hz), 8.45 (1H, s), 7.98 (2H, d, J = 8 Hz), 7.74 (1H, s), 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 4.22 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 2.40 (3H, s), 2.39 (3H, s), 1.31 (9H, s)。
実施例181
{[(2−{[2−(4−tert−ブチルフェニル)ピリミジン−5−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)2−(4−tert−ブチルフェニル)−5−メチルピリミジン
2−クロロ−5−メチルピリミジン(1.9 g, 15 mmol)をトルエン(30 mL)、エタノール(15 mL)及び水(15 mL)の混合溶媒に溶解し、窒素雰囲気下、室温で(4−tert−ブチルフェニル)ホウ酸(2.9 g, 17 mmol)、炭酸ナトリウム(4.8 g, 45 mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(1.2 g, 1.5 mmol)を加えた後、8時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をろ別した。ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.70(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(2.5 g, 11 mmol)を白色固体として得た(収率73%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.62 (2H, s), 8.32 (2H, d, J = 8 Hz), 7.50 (2H, d, J = 8 Hz), 2.34 (3H, s), 1.37 (9H, s)。
(2)5−(ブロモメチル)−2−(4−tert−ブチルフェニル)ピリミジン
2−(4−tert−ブチルフェニル)−5−メチルピリミジン(2.5 g, 11 mmol)を四塩化炭素(100 mL)に溶解し、N−ブロモスクシンイミド(2.4 g, 14 mmol)及び2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(0.30 g, 1.8 mmol)を加えた後、3時間加熱還流した。反応液にN−ブロモスクシンイミド(0.60 g, 3.4 mmol)及び2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(0.30 g, 1.8 mmol)を加えた後、さらに7時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.70(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(2.4 g, 8.0 mmol)を白色固体として得た(収率65%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.81 (2H, s), 8.36 (2H, d, J = 8 Hz), 7.52 (2H, d, J = 8 Hz), 4.48 (2H, s), 1.37 (9H, s)。
(3)[2−(4−tert−ブチルフェニル)ピリミジン−5−イル]アセトニトリル
実施例178−(5)に準じて、3−(ブロモメチル)−6−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピリジンの代わりに、5−(ブロモメチル)−2−(4−tert−ブチルフェニル)ピリミジン(2.4 g, 8.0 mmol)を用い、標記化合物(1.5 g, 6.0 mmol)を淡黄色固体として得た(収率75%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.78 (2H, s), 8.37 (2H, d, J = 8 Hz), 7.53 (2H, d, J = 8 Hz), 3.79 (2H, s), 1.38 (9H, s)。
(4){[(2−{[2−(4−tert−ブチルフェニル)ピリミジン−5−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例173−(2)〜173−(7)に準じて、[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]アセトニトリルの代わりに、[2−(4−tert−ブチルフェニル)ピリミジン−5−イル]アセトニトリル(1.5 g, 6.0 mmol)を用い、標記化合物(0.81 g, 1.9 mmol)を白色固体として得た(収率31%)。
MS m/z: 436 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.46 (1H, t, J = 6 Hz), 8.90 (2H, s), 8.30 (2H, d, J = 7 Hz), 7.54 (2H, d, J = 7 Hz), 4.24 (2H, s), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 2.42 (3H, s), 1.32 (9H, s)。
実施例182
{[(2−{[2−(4−ベンジルフェニル)ピリミジン−5−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例173−(1)〜173−(7)に準じて、(6−クロロピリジン−3−イル)アセトニトリルの代わりに、(2−クロロピリミジン−5−イル)アセトニトリル (0.26 g, 1.7 mmol)、及び(4−tert−ブチルフェニル)ホウ酸の代わりに、(4−ベンジルフェニル)ホウ酸ピナコールエステル(0.75 g, 2.5 mmol)を用い、標記化合物(0.069 g, 0.15 mmol)を白色固体として得た(収率8.6%)。
MS m/z: 470 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.41 (1H, brs), 8.89 (2H, s), 8.29 (2H, d, J = 8 Hz), 7.37 (2H, d, J = 8 Hz), 7.32-7.18 (5H, m), 4.23 (2H, s), 4.01 (2H, s), 3.96 (2H, d, J = 5 Hz), 2.41 (3H, s)。
実施例183
{[(2−{[5−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)[5−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−2−イル]アセトニトリル
実施例181−(1)〜(3)に準じて、2−クロロ−5−メチルピリミジンの代わりに、5−ブロモ−2−メチルピリジン(5.0 g, 29 mmol)を用い、標記化合物(3.5 g, 14 mmol)を黄色固体として得た(収率48%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.81 (1H, d, J = 3 Hz), 7.92 (1H, dd, J = 8 Hz, 3 Hz), 7.53 (4H, s), 7.49 (1H, d, J = 8 Hz), 3.99 (2H, s), 1.37 (9H, s)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−2−{[5−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例173−(2)、173−(3)に準じて、[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]アセトニトリルの代わりに、[5−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−2−イル]アセトニトリル(5.0 g, 20 mmol)を用い、標記化合物(3.7 g, 6.9 mmol)を褐色油状物質として得た(収率35%)。
MS m/z: 526 (M+H)+
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−{[5−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例173−(4)、173−(5)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[5−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(3.7 g, 6.9 mmol)を用い、標記化合物(0.27 g, 0.52 mmol)を淡黄色固体として得た(収率7.5%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.78 (1H, s), 7.80 (1H, m), 7.53-7.48 (4H, m), 7.43-7.35 (6H, m), 5.00 (2H, s), 4.52 (2H, s), 2.46 (3H, s), 1.57 (9H, s), 1.36 (9H, s)。
(4){[(2−{[5−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例173−(6)、173−(7)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[5−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.27 g, 0.52 mmol)を用い、標記化合物(0.13 g, 0.30 mmol)を淡黄色固体として得た(収率58%)。
MS m/z: 435 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ; 9.42 (1H, brs), 8.74 (1H, s), 7.98 (1H, d, J = 8 Hz), 7.62 (2H, d, J = 8 Hz), 7.50 (2H, d, J = 8 Hz), 7.42 (1H, d, J = 8 Hz), 4.38 (2H, s), 3.98 (2H, d, J = 6 Hz), 2.42 (3H, s), 1.31 (9H, s)。
実施例184
{[(2−{[2−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)2−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−チアゾール−5−カルボン酸メチル
2−ブロモ−1,3−チアゾール−5−カルボン酸メチル(1.8 g, 7.9 mmol)を1,2−ジメトキシエタン(50 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、室温で(4−tert−ブチルフェニル)ホウ酸(1.7 g, 9.5 mmol)、リン酸三カリウム水和物(6.3 g, 24 mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.64 g, 0.80 mmol)を加えた後、7時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.80(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.5 g, 5.3 mmol)を白色固体として得た(収率67%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.41 (1H, s), 7.92 (2H, d, J = 8 Hz), 7.49 (2H, d, J = 8 Hz), 3.93 (3H, s), 1.36 (9H, s)。
(2)[2−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]メタノール
リチウムアルミニウムヒドリド(0.30 g, 8.0 mmol)をテトラヒドロフラン(100 mL)に懸濁し、2−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−チアゾール−5−カルボン酸メチル(1.5 g, 5.3 mmol)のテトラヒドロフラン(20 mL)溶液を滴下した後、室温で2時間撹拌した。反応液に硫酸ナトリウム10水和物(2.0 g)を加えた後、室温で30分撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.20(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.4 g, 5.7 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率定量的)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.86 (2H, d, J = 8 Hz), 7.69 (1H, s), 7.46 (2H, d, J = 8 Hz), 4.90 (2H, s), 1.35 (9H, s)。
(3)5−(ブロモメチル)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−チアゾール
[2−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]メタノール(1.4 g, 5.7 mmol)を塩化メチレン(20 mL)に溶解し、0℃で四臭化炭素(2.0 g、6.0 mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.6 g, 6.0 mmol)を加えた後、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、酢酸エチルを加え不溶物をろ過した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.80(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.0 g, 3.3 mmol)を淡褐色油状物質として得た(収率59%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.86 (2H, d, J = 8 Hz), 7.79 (1H, s), 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 4.76 (2H, s), 1.36 (9H, s)。
(4)[2−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]アセトニトリル
実施例178−(5)に準じて、3−(ブロモメチル)−6−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピリジンの代わりに、5−(ブロモメチル)−2−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−チアゾール(1.0 g, 3.3 mmol)を用い、標記化合物(0.60 g, 2.3 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率70%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.84 (2H, d, J = 8 Hz), 7.73 (1H, s), 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 3.97 (2H, s), 1.36 (9H, s)。
(5){[(2−{[2−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例173−(2)〜(7)に準じて、[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]アセトニトリルの代わりに、[2−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−チアゾール−5−イル]アセトニトリル(0.60 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.23 g, 0.52 mmol)を白色固体として得た(収率23%)。
MS m/z: 441 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.93 (1H, brs), 12.02 (1H, brs), 9.40 (1H, t, J = 6 Hz), 7.82 (2H, d, J = 7 Hz), 7.75 (1H, s), 7.50 (2H, d, J = 7 Hz), 4.43 (2H, s), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 2.46 (3H, s), 1.30 (9H, s)。
実施例185
{[(2−{[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロール−1−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−2−(クロロメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(4)に準じて、4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩の代わりに2−クロロエタンイミダミド 塩酸塩(4.0 g, 31 mmol)を用い、標記化合物(3.8 g, 11 mmol)を黄色固体として得た(収率34%)。
MS m/z: 351 (M+H)+
(2)5−(ベンジルオキシ)−2−(クロロメチル)−6−(メトキシメトキシ)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
5−(ベンジルオキシ)−2−(クロロメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(7.0 g, 20 mmol)をテトラヒドロフラン(100 mL)に溶解し、0℃でクロロメチルメチルエーテル(2.3 mL, 30 mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(7.2 mL, 40 mmol)を加えた後、同温で30分間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(4.1 g, 10 mmol)を無色油状物質として得た(収率52%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.48-7.44 (2H, m), 7.41-7.32 (3H, m), 5.70 (2H, s), 5.15 (2H, s), 4.60 (2H, s), 3.57 (3H, s), 1.54 (9H, s)。
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−{[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロール−1−イル]メチル}−6−(メトキシメトキシ)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロール(1.5 g, 9.4 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(70 mL)に溶解し、水素化ナトリウム(55%, 0.50 g, 11 mmol)を加えた後、室温で1時間攪拌した。反応液に[5−(ベンジルオキシ)−2−(クロロメチル)−6−(メトキシメトキシ)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(4.1 g, 10 mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(35 mL)溶液を加えた後、2.5時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗浄した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.55(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.60 g, 1.2 mmol)を黄色油状物質として得た(収率12%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.48-7.40 (3H, m), 7.40-7.32 (4H, m), 7.07-7.03 (1H, m), 7.02-6.96 (2H, m), 6.86-6.80 (1H, m), 6.42-6.35 (1H, m), 5.56 (2H, s), 5.13 (2H, s), 5.11 (2H, s), 3.47 (3H, s), 1.54 (9H, s)。
(4)5−(ベンジルオキシ)−2−{[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロール−1−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
5−(ベンジルオキシ)−2−{[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロール−1−イル]メチル}−6−(メトキシメトキシ)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.027 g, 0.052 mmol)を酢酸エチル(2.7 mL)に溶解し、塩化水素ジオキサン溶液(4 M, 0.30 mL, 1.2 mmol)を加えた後、室温で30分間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.35(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.011 g, 0.023 mmol)を無色油状物質として得た(収率45%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.48-7.40 (2H, m), 7.40-7.32 (5H, m), 7.00 (1H, s), 7.00-6.93 (2H, m), 6.82-6.77 (1H, m), 6.45-6.41 (1H, m), 5.26 (2H, s), 5.01 (2H, s), 1.53 (9H, s)。
(5)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロール−1−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(9)、1−(5)、1−(6)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロール−1−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.31 g, 0.64 mmol)を用いて、標記化合物(0.095 g, 0.19 mmol)を黄色油状物質として得た(収率30%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.20 (1H, t, J = 7 Hz), 7.48-7.43 (4H, m), 7.40-7.32 (3H, m), 7.10-7.05 (1H, m), 7.04-6.95 (2H, m), 6.88-6.82 (1H, m), 6.47-6.41 (1H, m), 5.22 (2H, s), 5.11 (2H, s), 4.24 (2H, q, J = 8 Hz), 4.16 (2H, d, J = 6 Hz), 2.46 (3H, s), 1.30 (3H, t, J = 8 Hz)
(6){[(2−{[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロール−1−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(10)、1−(11)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[3−(4−フルオロフェニル)−1H−ピロール−1−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.095 g, 0.19 mmol)を用い、標記化合物 (0.050 g, 0.13 mmol)を白色固体として得た(収率69%)。
MS m/z: 385 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.90 (1H, brs), 12.07 (1H, brs), 9.48 (1H, t, J = 6 Hz), 7.51 (2H, dd, J = 5 Hz, 2 Hz), 7.30 (1H, s), 7.10 (2H, t, J = 9 Hz), 6.93 (1H, s), 6.40 (1H, s), 5.19 (2H, s), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 2.44 (3H, s)。
実施例186
{[(2−{[1−(4−フルオロフェニル)−4−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)シアノ[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イリデン]酢酸エチル
実施例5−(1)で得られた1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−オン(3.7 g, 19 mmol)、シアノ酢酸エチル(3.1 mL, 29 mmol)及び酢酸アンモニウム(0.15 g, 1.9 mmol)をトルエン(40 mL)に溶解し、3時間加熱還流した。反応液にシアノ酢酸エチル(0.50 mL)を加えた後、さらに2時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.56(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(4.7 g, 16 mmol)を黄色固体として得た(収率85%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 6.98 (2H, t, J = 8 Hz), 6.90-6.88 (2H, m), 4.30 (2H, q, J = 7 Hz), 3.38 (2H, t, J = 6 Hz), 3.33-3.27 (4H, m), 2.91 (2H, t, J = 6 Hz), 1.36 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2)シアノ[1−(4−フルオロフェニル)−4−メチルピペリジン−4−イル]酢酸エチル
シアン化第一銅(2.9 g, 33 mmol)をテトラヒドロフラン(130 mL)に溶解し、−78℃でヨウ化(メチル)マグネシウムのテトラヒドロフラン溶液(3.0 M, 22 mL, 66 mmol)を15分かけて滴下した後、1時間かけて0℃に昇温しながら攪拌した。反応液を−50℃に冷却し、シアノ[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イリデン]酢酸エチル(4.7 g, 16 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(15 mL)を20分かけて滴下した後、1時間攪拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液及び酢酸エチルを加えた後、セライトろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出した後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.43(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(4.0 g, 13 mmol)を油状物質として得た(収率80%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 6.96 (2H, t, J = 8 Hz), 6.90-6.87 (2H, m), 4.30-4.25 (2H, m), 3.50 (1H, s), 3.33-3.24 (2H, m), 3.05-2.96 (2H, m), 1.96-1.89 (2H, m), 1.84-1.79 (1H, m), 1.71-1.67 (1H, m), 1.34 (3H, t, J = 7 Hz), 1.24 (3H, s)。
(3)[1−(4−フルオロフェニル)−4−メチルピペリジン−4−イル]アセトニトリル
シアノ[1−(4−フルオロフェニル)−4−メチルピペリジン−4−イル]酢酸エチル(4.0 g, 13 mmol)及び塩化リチウム(0.78 g, 18 mmol)のジメチルスルホキシド(39 mL)及び水(0.46 mL)の混合溶液を160℃で2時間攪拌した。反応液に水を注ぎ、ジエチルエーテルで2回抽出し、有機層を塩化ナトリウム水溶液で2回洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.43(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(2.6 g, 11 mmol)を油状物質として得た(収率86%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 6.96 (2H, t, J = 8 Hz), 6.90-6.87 (2H, m), 3.18-3.14 (2H, m), 3.07-3.02 (2H, m), 2.35 (2H, s), 1.77-1.72 (2H, m), 1.70-1.65 (2H, m), 1.19 (3H, s)。
(4)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−フルオロフェニル)−4−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(3)、1−(4)に準じて、4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、[1−(4−フルオロフェニル)−4−メチルピペリジン−4−イル]アセトニトリル(2.6 g, 11 mmol)を用い、標記化合物(2.2 g, 4.3 mmol)を固体として得た(収率39%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.46 (2H, d, J = 6 Hz), 7.36-7.31 (3H, m), 6.93 (2H, t, J = 8 Hz), 6.87-6.85 (2H, m), 5.24 (2H, s), 3.27-3.23 (2H, m), 3.00-2.95 (2H, m), 2.67 (2H, d, J = 2 Hz), 1.86-1.77 (2H, m), 1.61-1.55 (2H, m), 1.53 (9H, s), 1.09 (3H, s)。
(5)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−フルオロフェニル)−4−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(5)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−フルオロフェニル)−4−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(2.2 g, 4.3 mmol)を用い、標記化合物(2.6 g, 4.0 mmol)を白色固体として得た(収率93%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.42-7.36 (5H, m), 6.96-6.88 (4H, m), 5.01 (2H, s), 3.30-3.25 (2H, m), 3.07-3.02 (2H, m), 2.95 (2H, s), 1.82-1.77 (2H, m), 1.61-1.57 (2H, m), 1.59 (9H, s), 1.03 (3H, s)。
(6){[(2−{[1−(4−フルオロフェニル)−4−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−フルオロフェニル)−4−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(2.6 g, 4.0 mmol)をテトラヒドロフラン(90 mL)に溶解し、室温でメチルホウ酸(0.36 g, 6.0 mmol)、酸化銀(2.3 g, 10 mmol)、炭酸カリウム(1.7 g, 12 mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.33 g, 0.40 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、3時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却し、水及び酢酸エチルを加えた後、不溶物をろ別した。ろ液を酢酸エチルで抽出した後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.53(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−フルオロフェニル)−4−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(2.1 g)を無定形固体として得た。
これをテトラヒドロフラン(8 mL)及びメタノール(12 mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(5 M, 4.9 mL, 25 mmol)を加えた後、60℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、減圧下濃縮し、得られた残渣に水及び塩酸(5 M, 4.9 mL)を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣にトルエンを加えた後、減圧下濃縮した。
得られた残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(20 mL)に溶解し、グリシンエチルエステル塩酸塩(0.85 g, 6.1 mmol)、(1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)(トリピロリジン−1−イル)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)(3.2 g, 6.1 mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(2.1 mL, 12 mmol)を加えた後、室温で15時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.58(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.3 g, 3.0 mmol)を白色固体として得た(収率73%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.33 (1H, s), 8.48 (1H, t, J = 5 Hz), 6.97-6.90 (4H, m), 4.29 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 5 Hz), 3.29-3.25 (2H, m), 3.09-3.05 (2H, m), 2.89 (2H, s), 2.52 (3H, s), 1.79-1.74 (2H, m), 1.59-1.55 (2H, m), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz), 1.02 (3H, s)。
(7){[(2−{[1−(4−フルオロフェニル)−4−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに、{[(2−{[1−(4−フルオロフェニル)−4−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(1.3 g, 3.0 mmol)を用い、標記化合物(1.1 g, 2.7 mmol)を白色固体として得た(収率89%)。
mp 140-141 ℃;
MS m/z: 417 (M+H)+;
Anal Calcd for C21H25FN4O4: C, 60.57; H, 6.05; N, 13.45. Found: C, 60.41; H, 6.13; N, 13.28;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, s), 11.88 (1H, s), 9.28 (1H, t, J = 5 Hz), 7.02 (2H, t, J = 8 Hz), 6.96-6.93 (2H, m), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 3.30-3.25 (2H, m), 3.04-3.00 (2H, m), 2.84 (2H, s), 2.43 (3H, s), 1.68-1.64 (2H, m), 1.49-1.44 (2H, m), 0.97 (3H, s)。
実施例187
{[(2−{2−[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]エチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)4−(2−シアノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(1)に準じて、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、4−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(8.8 g, 41 mmol)を用い、4−[(E)−2−シアノビニル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル及び4−[(Z)−2−シアノビニル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの混合物(8.7 g, 37 mmol)を無色油状物質として得た(収率75%)。
実施例1−(2)に準じて、4−(シアノメチレン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、4−[(E)−2−シアノビニル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル及び4−[(Z)−2−シアノビニル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの混合物(4.4 g, 19 mmol)を用いて、標記化合物(4.4 g, 18 mmol)を無色油状物質として得た(収率99%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 4.20-4.05 (2H, m), 2.78-2.64 (2H, m), 2.39 (2H, t, J = 6 Hz), 1.89-1.75 (5H, m), 1.46 (9H, s), 1.32-1.21 (2H, m)。
(2)4−(3−アミノ−3−イミノプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩
実施例1−(3)に準じて、4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに4−(2−シアノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(4.4 g, 18 mmol)を用い、標記化合物(4.4 g, 14 mmol)を白色固体として得た(収率76%)。
MS m/z: 256 (M+H)+
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−{2−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]エチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(4)に準じて、4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩の代わりに4−(3−アミノ−3−イミノプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩(4.4 g, 14 mmol)を用い、標記化合物(6.6 g, 13 mmol)を黄色固体として得た(収率94%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.48-7.44 (2H, m), 7.40-7.31 (3H, m), 5.24 (2H, s), 4.24-3.95 (2H, m), 2.72-2.65 (2H, m), 2.65-2.54 (2H, m), 1.80-1.71 (2H, m), 1.69-1.60 (3H, m), 1.52 (9H, s), 1.45 (9H, s), 1.28-1.16 (2H, m)。
(4)5−(ベンジルオキシ)−2−{2−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]エチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(5),1−(6)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{2−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]エチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(6.6 g, 13 mmol)を用いて、標記化合物(3.5 g, 6.8 mmol)を黄色油状物質として得た(収率53%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.44-7.34 (5H, m), 4.99 (2H, s), 4.17-3.98 (2H, m), 2.93 (2H, t, J = 7 Hz), 2.77-2.64 (2H, m), 2.44 (3H, s), 1.81-1.69 (5H, m), 1.58 (9H, s), 1.46 (9H, s), 1.30-1.19 (2H, m)。
(5)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩
実施例1−(7)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{2−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]エチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(3.5 g, 6.8 mmol)を用い、標記化合物の粗生成物(3.1 g, 6.8 mmol)を得た(収率定量的)。
MS m/z: 412 (M+H)+
(6){[(2−{2−[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]エチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩の代わりに、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(3.1 g, 6.8 mmol)を用いて、標記化合物(0.51 g, 1.1 mmol)を白色固体として得た(収率16%)。
MS m/z: 455 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, s), 11.90 (1H, s), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 7.28-7.16 (2H, m), 6.91-6.81 (2H, m), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.66-3.56 (2H, m), 2.91-2.81 (2H, m), 2.65-2.54 (2H, m), 2.44 (3H, s), 2.06-2.01 (1H, m), 1.88-1.70 (4H, m), 1.40-1.30 (2H, m), 1.25 (9H, s)。
実施例188
{[(2−{3−[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]プロピル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)4−(3−シアノプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(1)に準じて、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、4−(2−オキソエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(20 g, 88 mmol)を用い、4−[(2E)−3−シアノプロピ−2−エン−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル及び4−[(2Z)−3−シアノプロピ−2−エン−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの混合物(13 g, 51 mmol)を無色油状物質として得た(収率58%)。
実施例1−(2)に準じて、4−(シアノメチレン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、4−[(2E)−3−シアノプロピ−2−エン−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル及び4−[(2Z)−3−シアノプロピ−2−エン−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの混合物(6.4 g, 26 mmol)を用いて、標記化合物(6.4 g, 26 mmol)を無色油状物質として得た(収率99%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 4.20-4.05 (2H, m), 2.78-2.64 (2H, m), 2.35 (2H, t, J = 6 Hz), 1.76-1.64 (5H, m), 1.46 (9H, s), 1.45-1.35 (2H, m), 1.17-1.07 (2H, m)。
(2)4−(4−アミノ−4−イミノブチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩
実施例1−(3)に準じて、4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに4−(3−シアノプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6.4 g, 26 mmol)を用い、標記化合物(6.3 g, 19 mmol)を白色固体として得た(収率74%)。
MS m/z: 270 (M+H)+
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロピル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(4)に準じて、4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩の代わりに4−(4−アミノ−4−イミノブチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩(6.3 g, 19 mmol)を用い、標記化合物(7.8 g, 15 mmol)を黄色固体として得た(収率78%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.48-7.44 (2H, m), 7.40-7.31 (3H, m), 5.24 (2H, s), 4.15-3.95 (2H, m), 2.70-2.55 (4H, m), 1.80-1.71 (2H, m), 1.69-1.60 (3H, m), 1.52 (9H, s), 1.45 (9H, s), 1.41-1.28 (2H, m), 1.28-1.16 (2H, m)。
(4)5−(ベンジルオキシ)−2−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロピル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(5)、1−(6)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロピル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(7.8 g, 15 mmol)を用いて、標記化合物(3.4 g, 6.5 mmol)を黄色油状物質として得た(収率44%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.44-7.34 (5H, m), 4.99 (2H, s), 4.13-3.94 (2H, m), 2.89 (2H, t, J = 7 Hz), 2.75-2.61 (2H, m), 2.44 (3H, s), 1.87-1.77 (2H, m), 1.72-1.62 (3H, m), 1.58 (9H, s), 1.46 (9H, s), 1.40-1.29 (2H, m), 1.13-1.04 (2H, m)。
(5)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[3−(ピペリジン−4−イル)プロピル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩
実施例1−(7)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに5−(ベンジルオキシ)−2−{3−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]プロピル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(3.4 g, 6.5 mmol)を用い、標記化合物の粗生成物(3.0 g, 6.5 mmol)を得た(収率定量的)。
MS m/z: 426 (M+H)+
(6){[(2−{3−[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]プロピル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩の代わりに、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[3−(ピペリジン−4−イル)プロピル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(3.0 g, 6.5 mmol)を用いて、標記化合物(1.2 g, 2.5 mmol)を白色固体として得た(収率39%)。
MS m/z: 469 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.23 (1H, t, J = 5 Hz), 7.20 (2H, d, J = 9 Hz), 6.84 (2H, d, J = 9 Hz), 3.87 (2H, d, J = 5 Hz), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 2.80 (2H, t, J = 7 Hz), 2.56 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 1.85-1.72 (2H, m), 1.44-1.33 (1H, m), 1.32 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.28-1.16 (4H, m), 1.23 (9H, s)。
実施例189
{[(2−{4−[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]ブチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)4−(4−シアノブチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(1)に準じて、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、4−(3−オキソプロピル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(5.2 g, 21 mmol)を用い、4−[(3E)−4−シアノブテ−3−エン−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル及び4−[(3Z)−4−シアノブテ−3−エン−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの混合物(4.5 g, 17 mmol)を無色油状物質として得た(収率80%)。
実施例1−(2)に準じて、4−(シアノメチレン)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、4−[(3E)−4−シアノブテ−3−エン−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル及び4−[(3Z)−4−シアノブテ−3−エン−1−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの混合物(2.3 g, 8.6 mmol)を用いて、標記化合物(2.3 g, 8.6 mmol)を無色油状物質として得た(収率99%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 4.20-4.05 (2H, m), 2.78-2.64 (2H, m), 2.36 (2H, t, J = 6 Hz), 1.70-1.61 (5H, m), 1.51-1.42 (2H, m), 1.46 (9H, s), 1.45-1.35 (2H, m), 1.14-1.02 (2H, m)。
(2)4−(5−アミノ−5−イミノペンチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩
実施例1−(3)に準じて、4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに4−(4−シアノブチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.3 g, 8.6 mmol)を用い、標記化合物(2.1 g, 6.0 mmol)を白色固体として得た(収率70%)。
MS m/z: 284 (M+H)+
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−{4−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]ブチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(4)に準じて、4−(2−アミノ−2−イミノエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩の代わりに4−(5−アミノ−5−イミノペンチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル 酢酸塩(2.1 g, 6.0 mmol)を用い、標記化合物(2.8 g, 5.2 mmol)を黄色固体として得た(収率87%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.48-7.44 (2H, m), 7.40-7.31 (3H, m), 5.24 (2H, s), 4.15-3.95 (2H, m), 2.70-2.55 (2H, m), 2.66 (2H, t, J = 8 Hz), 1.80-1.71 (2H, m), 1.69-1.60 (3H, m), 1.52 (9H, s), 1.45 (9H, s), 1.41-1.28 (2H, m), 1.28-1.16 (2H, m), 1.15-1.00 (2H, m)。
(4)5−(ベンジルオキシ)−2−{4−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]ブチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(5),1−(6)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{4−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]ブチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(2.8 g, 5.2 mmol)を用いて、標記化合物(1.7 g, 3.1 mmol)を黄色油状物質として得た(収率60%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.44-7.34 (5H, m), 4.99 (2H, s), 4.13-3.94 (2H, m), 2.91 (2H, t, J = 7 Hz), 2.75-2.61 (2H, m), 2.45 (3H, s), 1.84-1.73 (2H, m), 1.70-1.58 (3H, m), 1.58 (9H, s), 1.46 (9H, s), 1.44-1.33 (2H, m), 1.33-1.22 (2H, m), 1.13-1.04 (2H, m)。
(5)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[4−(ピペリジン−4−イル)ブチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩
実施例1−(7)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{4−[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]ブチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.7 g, 3.1 mmol)を用い、標記化合物の粗生成物(1.5 g, 3.1 mmol)を得た(収率定量的)。
MS m/z: 440 (M+H)+
(6){[(2−{4−[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]ブチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(8)、1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩の代わりに、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[4−(ピペリジン−4−イル)ブチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル 塩酸塩(1.5 g, 3.1 mmol)を用いて、標記化合物(0.11 g, 0.22 mmol)を白色固体として得た(収率7.1%)。
MS m/z: 483 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.25 (1H, t, J = 3 Hz), 7.19 (2H, d, J = 8 Hz), 6.84 (2H, d, J = 8 Hz), 3.87 (2H, d, J = 3 Hz), 3.59 (2H, d, J = 12 Hz), 2.80 (2H, t, J = 7 Hz), 2.56 (2H, t, J = 12 Hz), 2.42 (3H, s), 1.80-1.65 (3H, m), 1.40-1.31 (2H, m), 1.30-1.25 (2H, m), 1.24-1.13 (4H, m), 1.23 (9H, s)。
実施例190
(S)−2−{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}プロピオン酸
実施例1−(9)〜1−(11)に準じて、グリシンエチルエステル塩酸塩(0.27 g, 1.9 mmol)の代わりにL−アラニンエチルエステル塩酸塩(0.25 g, 1.6 mmol)を用い、標記化合物(0.20 g, 0.45 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率42%)。
MS m/z: 455 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.26 (1H, d, J = 7 Hz), 7.20 (2H, dd, J = 9 Hz, 1 Hz), 6.84 (2H, dd, J = 9 Hz, 1 Hz), 4.44-4.36 (1H, m), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.59 (2H, t, J = 12 Hz), 2.43 (3H, s), 2.07-1.96 (1H, m), 1.67 (2H, d, J = 12 Hz), 1.44 (3H, d, J = 7 Hz), 1.36 (2H, dq, J = 12 Hz, 3 Hz), 1.23 (9H, s)。
実施例191
[({5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例2−(3)で得られた5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.9 g, 4.0 mmol)をテトラヒドロフラン(20 mL)及びメタノール(20 mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(8 M, 6.0 mL, 48 mmol)を加えた後、60℃で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、減圧下濃縮し、得られた残渣に塩酸を加えた後、析出した固体をろ取することにより、5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸(1.6 g, 3.9 mmol)を白色固体として得た(収率97%)。
これをN,N−ジメチルホルムアミド(50 mL)に溶解し、1,1’−カルボニルビス(1H−イミダゾール)(0.76 g, 4.7 mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(2.0 mL, 12 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、室温で30分間撹拌した。反応液にグリシンエチルエステル塩酸塩(0.81 g, 5.8 mmol)を加えた後、室温で17.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に酢酸エチルを加えた後、有機層を塩酸及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(酢酸エチル)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、[({5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(1.5 g, 3.1 mmol)を得た(収率79%)。
これを塩化メチレン(50 mL)に溶解し、−78℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.62 mL, 3.7 mmol)及びトリエチルアミン(0.64 mL, 4.6 mmol)を加えた後、同温で30分間撹拌した。反応液に水を注ぎ、塩化メチレンで抽出した後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.6 g, 2.5 mmol)を得た(収率81%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.14 (1H, t, J = 4 Hz), 7.50 (2H, d, J = 8 Hz), 7.39-7.34 (3H, m), 7.26-7.24 (2H, m), 6.95 (2H, d, J = 8 Hz), 6.83 (1H, t, J = 8 Hz), 5.25 (2H, s), 4.28 (2H, q, J = 8 Hz), 4.23 (2H, d, J = 4 Hz), 3.67 (2H, d, J = 12 Hz), 2.92 (2H, d, J = 4 Hz), 2.72 (2H, dt, J = 12 Hz, 4 Hz), 2.11-2.05 (1H, m), 1.77 (2H, d, J = 12 Hz), 1.58-1.47 (2H, m), 1.33 (3H, t, J = 8 Hz)。
(2)[({5−(ベンジルオキシ)−6−(メチルスルファニル)−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
({[5−(ベンジルオキシ)−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.32 g, 0.50 mmol)及びナトリウムメタンチオラート(0.053 g, 0.75 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5 mL)に溶解し、室温で17.5時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に水(15 mL)を加えた後、塩化メチレンで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.19 g, 0.35 mmol)を得た(収率69%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.37 (1H, t, J = 4 Hz), 7.60 (2H, d, J = 4 Hz), 7.41-7.34 (3H, m), 7.27-7.24 (2H, m), 6.95 (2H, d, J = 4 Hz), 6.83 (1H, t, J = 4 Hz), 5.17 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.23 (2H, d, J = 4 Hz), 3.68 (2H, d, J = 8 Hz), 2.88 (2H, d, J = 4 Hz), 2.75 (2H, dt, J = 12 Hz, 4 Hz), 2.53 (3H, s), 2.17-2.05 (1H, m), 1.82 (2H, d, J = 12 Hz), 1.60-1.49 (2H, m), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(3)[({5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例8−(2)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、[({5−(ベンジルオキシ)−6−(メチルスルファニル)−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.19 g, 0.35 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.25 mmol)を得た(収率73%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.66 (1H, s), 8.44 (1H, t, J = 8 Hz), 7.26-7.23 (2H, m), 6.95 (2H, d, J = 8 Hz), 6.83 (1H, t, J = 8 Hz), 4.28 (2H, q, J = 8 Hz), 4.21 (2H, d, J = 8 Hz), 3.68 (2H, d, J = 12 Hz), 2.81 (2H, d, J = 4 Hz), 2.72 (2H, dt, J = 12 Hz, 4 Hz), 2.57 (3H, s), 2.10-2.02 (1H, m), 1.79 (2H, d, J = 8 Hz), 1.54-1.43 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(4)[({5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに、[({5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.11 g, 0.25 mmol)を用い、標記化合物(0.020 g, 0.048 mmol)を白色固体として得た(収率19%)。
mp 156-157 ℃;
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6)δ: 9.39 (1H, s), 7.20-7.17 (2H, m), 6.91 (2H, d, J = 4 Hz), 6.73 (1H, t, J = 4 Hz), 4.00 (2H, d, J = 4 Hz), 3.67 (2H, d, J = 12 Hz), 2.80 (2H, d, J = 8 Hz), 2.66 (2H, dt, J = 8 Hz, 4 Hz), 2.53 (3H, s), 2.15-2.05 (1H, m), 1.70 (2H, d, J =12 Hz), 1.38-1.34 (2H, m)。
実施例192
({[2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例191−(2)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、実施例5−(3)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(1.3 g, 2.0 mmol)を用い、標記化合物(0.87 g, 1.6 mmol)を得た(収率79%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.36 (1H, t, J = 4 Hz), 7.61 (2H, d, J = 8 Hz), 7.41-7.33 (3H, m), 6.99-6.88 (4H, m), 5.17 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.23 (2H, d, J = 4 Hz), 3.68 (2H, d, J = 8 Hz), 2.89 (2H, d, J = 4 Hz), 2.70 (2H, dt, J = 12 Hz, 4 Hz), 2.53 (3H, s), 2.17-2.05 (1H, m), 1.83 (2H, d, J = 12 Hz), 1.60-1.49 (2H, m), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(2)({[2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例8−(2)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.87 g, 1.6 mmol)を用い、標記化合物(0.58 g, 1.3 mmol)を得た(収率80%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.66 (1H, s), 8.41 (1H, t, J = 8 Hz), 6.96-6.87 (4H, m), 4.28 (2H, q, J = 8 Hz), 4.21 (2H, d, J = 8 Hz), 3.54 (2H, d, J = 12 Hz), 2.82 (2H, d, J = 8 Hz), 2.67 (2H, dt, J = 12 Hz, 4 Hz), 2.57 (3H, s), 2.08-2.01 (1H, m), 1.79 (2H, d, J = 12 Hz), 1.54-1.43 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(3)({[2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに、({[2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.58 g, 1.3 mmol)を用い、標記化合物(0.41 g, 0.94 mmol)を白色固体として得た(収率76%)。
mp 228-230 ℃;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6)δ: 7.03-6.99 (2H, m), 6.94-6.91 (2H, m), 3.88 (2H, t, J = 6 Hz), 3.53 (2H, d, J = 12 Hz), 2.74 (2H, d, J = 8 Hz), 2.60 (2H, dt, J = 8 Hz, 4 Hz), 2.46 (3H, s), 2.09-1.94 (1H, m), 1.71 (2H, d, J = 12 Hz), 1.38-1.34 (2H, m)。
実施例193
({[2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル
実施例1−(1)、(2)に準じて、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、実施例167−(1)で得られた1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−オン(18 g, 78 mmol)を用い、標記化合物(15 g, 60 mmol)を得た(収率77%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 7.28 (2H, d, J = 9 Hz), 6.88 (2H, d, J = 9 Hz), 3.67 (2H, d, J = 13 Hz), 2.70 (2H, d, J = 12 Hz), 2.35 (2H, d, J = 7 Hz), 1.93 (2H, d, J = 13 Hz), 1.87-1.80 (2H, m), 1.54-1.51 (1H, m), 1.29 (9H, s)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(3)、1−(4)に準じて、4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]アセトニトリル(15 g, 60 mmol)を用い、標記化合物(6.1 g, 11 mmol)を固体として得た(収率22%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 7.46 (2H, d, J = 7 Hz), 7.39-7.30 (3H, m), 7.27-7.25 (2H, m), 6.87 (2H, brs), 5.25 (2H, s), 3.61 (2H, d, J = 12 Hz), 2.66 (2H, brs), 2.66 (2H, d, J = 7 Hz), 2.02 (2H, brs), 1.79 (2H, d, J = 12 Hz), 1.52 (9H, s), 1.54-1.51 (1H, m), 1.28 (9H, s)。
(3)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例191−(1)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.6 g, 3.0 mmol)を用い、標記化合物(1.1 g, 1.6 mmol)を得た(収率53%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.15 (1H, t, J = 4 Hz), 7.50 (2H, d, J = 4 Hz), 7.40-7.36 (3H, m), 7.29-7.27 (2H, m), 6.90 (2H, d, J = 8 Hz), 5.26 (2H, s), 4.28 (2H, q, J = 8 Hz), 4.24 (2H, d, J = 4 Hz), 3.64 (2H, d, J = 8 Hz), 2.92 (2H, d, J = 4 Hz), 2.69 (2H, dt, J = 8 Hz, 4 Hz), 2.11-2.05 (1H, m), 1.77 (2H, d, J = 12 Hz), 1.58-1.47 (2H, m), 1.33 (3H, t, J = 8 Hz), 1.29 (9H, s)。
(4)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例191−(2)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(1.1 g, 1.6 mmol)を用い、標記化合物(0.59 g, 0.99 mmol)を得た(収率62%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 8.35 (1H, t, J = 4 Hz), 7.60 (2H, d, J = 4 Hz), 7.41-7.32 (3H, m), 7.27 (2H, d, J = 8 Hz), 6.96 (2H, d, J = 8 Hz), 5.17 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.23 (2H, d, J = 4 Hz), 3.64 (2H, d, J = 12 Hz), 2.88 (2H, d, J = 8 Hz), 2.70 (2H, dt, J = 12 Hz, 4 Hz), 2.53 (3H, s), 2.17-2.05 (1H, m), 1.81 (2H, d, J = 8 Hz), 1.60-1.49 (2H, m), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz), 1.29 (9H, s)。
(5)({[2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例8−(2)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−クロロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.59 g, 0.99 mmol)を用い、標記化合物(0.39 g, 0.77 mmol)を得た(収率78%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.65 (1H, s), 8.43 (1H, t, J = 4 Hz), 7.27 (2H, d, J = 8 Hz), 6.96 (2H, d, J = 8 Hz), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.21 (2H, d, J = 8 Hz), 3.63 (2H, d, J = 12 Hz), 2.81 (2H, d, J = 8 Hz), 2.68 (2H, dt, J = 8 Hz, 4 Hz), 2.57 (3H, s), 2.08-2.01 (1H, m), 1.78 (2H, d, J = 8 Hz), 1.54-1.41 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz), 1.29 (9H, s)。
(6)({[2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに、({[2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.39 g, 0.77 mmol)を用い、標記化合物(0.34 g, 0.71 mmol)を白色固体として得た(収率92%)。
mp 135-136 ℃;
1H-NMR (400MHz,DMSOd6)δ: 12.88 (1H, brs), 12.21 (1H, s), 9.37 (1H, s), 7.20 (2H, d, J = 8 Hz), 6.84 (2H, d, J = 8 Hz), 4.03-3.96 (2H, m), 3.60 (2H, d, J = 12 Hz), 2.80 (2H, d, J = 8 Hz), 2.62 (2H, dt, J = 8 Hz, 4 Hz), 2.54 (3H, s), 2.14-2.02 (1H, m), 1.70 (2H, d, J = 12 Hz), 1.41-1.32 (2H, m), 1.23 (9H, s)。
実施例194
({[2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例173―(4)で得られた5−(ベンジルオキシ)−2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.73 g, 1.1 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(15 mL)に溶解し、室温でナトリウムメタンチオレート(0.12 g, 1.7 mmol)を加えた後、50分間撹拌した。反応液に塩化ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.55(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.40 g, 0.72 mmol)を淡橙色無定形固体として得た(収率64%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.73 (1H, d, J = 2 Hz), 7.91 (2H, d, J = 8 Hz), 7.79 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 7.67 (1H, d, J = 8 Hz), 7.52-7.46 (5H, m), 7.39 (2H, d, J = 8 Hz), 5.04 (2H, s), 4.28 (2H, s), 2.46 (3H, s), 1.58 (9H, s), 1.36 (9H, s)。
(2)({[2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(9)、6−(2)、1−(11)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.40 g, 0.72 mmol)を用い、標記化合物(0.090 g, 0.19 mmol)を淡黄白色固体として得た(収率27%)。
MS m/z: 467 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 9.68 (1H, brs), 8.67 (1H, s), 7.98 (2H, d, J = 8 Hz), 7.87-7.84 (2H, m), 7.49 (2H, d, J = 8 Hz), 4.20 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 2.46 (3H, s), 1.31 (9H, s)。
実施例195
({[2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−(ジフルオロメチル)−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−(ジフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(8)で得られた5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.72 g, 1.4 mmol)をテトラヒドロフラン(20 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、−78℃でリチウムヘキサメチルジシラジドのテトラヒドロフラン溶液(1 M, 2.7 mL, 2.7 mmol)を加えた後、同温で20分間撹拌した。反応液に−78℃でN−フルオロベンゼンスルホンイミド(0.86 g, 2.7 mmol)を加えた後、同温で20分間撹拌した。さらに反応液にリチウムヘキサメチルジシラジドのテトラヒドロフラン溶液(1 M, 2.7 mL, 2.7 mmol)を加え20分間撹拌した後、N−フルオロベンゼンスルホンイミド(0.86 g, 2.7 mmol)を加え、さらに2時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.16 g, 0.28 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率21%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.44-7.38 (5H, m), 7.26 (2H, d, J = 9 Hz), 6.88 (2H, d, J = 9 Hz), 6.69 (1H, t, J = 54 Hz), 5.12 (2H, s), 3.63 (2H, d, J = 13 Hz), 3.00 (2H, d, J = 7 Hz), 2.68 (2H, t, J = 13 Hz), 2.15-2.04 (1H, m), 1.78 (2H, d, J = 13 Hz), 1.61 (9H, s), 1.51 (2H, d, J = 13 Hz), 1.28 (9H, s)。
(2)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−(ジフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(9)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−(ジフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.16 g, 0.28 mmol)を用い、標記化合物(0.15 g, 0.25 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率88%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.32 (1H, t, J = 5 Hz), 7.49 (2H, d, J = 6 Hz), 7.42-7.37 (3H, m), 7.27 (2H, d, J = 9 Hz), 6.89 (2H, d, J = 9 Hz), 6.79 (1H, t, J = 54 Hz), 5.23 (2H, s), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.27 (2H, d, J = 5 Hz), 3.65 (2H, d, J = 12 Hz), 3.01 (2H, d, J = 7 Hz), 2.70 (2H, t, J = 12 Hz), 2.11-2.04 (1H, m), 1.77 (2H, d, J = 12 Hz), 1.56-1.53 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz), 1.29 (9H, s)。
(3)({[2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−(ジフルオロメチル)−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(10)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−(ジフルオロメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.80 g, 1.3 mmol)を用い、標記化合物(0.42 g, 0.83 mmol)を淡黄色固体として得た(収率64%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.73 (1H, s), 8.46 (1H, t, J = 6 Hz), 7.27 (2H, d, J = 9 Hz), 6.88 (2H, d, J = 9 Hz), 6.87 (1H, t, J = 54 Hz), 4.30 (2H, q, J = 7 Hz), 4.23 (2H, d, J = 6 Hz), 3.63 (2H, d, J = 13 Hz), 2.93 (2H, d, J = 7 Hz), 2.68-2.64 (2H, m), 2.05-2.01 (1H, m), 1.78-1.73 (2H, m), 1.54-1.48 (2H, m), 1.34 (3H, t, J = 7 Hz), 1.28 (9H, s)。
(4)({[2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−(ジフルオロメチル)−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに、({[2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−(ジフルオロメチル)−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.42 g, 0.83 mmol)を用い、標記化合物(0.35 g, 0.73 mmol)を淡黄色固体として得た(収率88%)。
MS m/z: 477 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.29 (1H, s), 9.66 (1H, t, J = 6 Hz), 7.85-7.30 (4H, m), 7.17 (1H, t, J = 53 Hz), 4.03 (2H, d, J = 6 Hz), 3.56-3.50 (2H, m), 3.48-3.20 (4H, m), 2.40-2.15 (1H, m), 2.98-2.90 (2H, m), 1.90-1.73 (2H, m), 1.27 (9H, s)。
実施例196
{[(2−{[trans−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)2−(4−フルオロフェニル)プロパン−1,3−ジオール
1−フルオロ−4−ヨードベンゼン(6.7 g,30 mmol)、マロン酸ジエチル(5.5 mL, 36 mmol)、炭酸セシウム(39 g, 0.12 mol)、L−プロリン(1.4 g, 12 mmol)及びヨウ化銅(1.1 g, 6.0 mmol)をジメチルスルホキシド(60 mL)に懸濁し、窒素雰囲気下、室温で3日間激しく撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.64(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、(4−フルオロフェニル)マロン酸ジエチルを油状物質(3.5 g)として得た。窒素雰囲気下、リチウムアルミニウムヒドリド(1.2 g, 32 mmol)をテトラヒドロフラン(26 mL)に懸濁し、(4−フルオロフェニル)マロン酸ジエチル(3.3 g, 13 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10 mL)を0℃で5分間かけて滴下した後、室温で4時間撹拌した。反応液を0℃に冷却した塩酸(1 M)に滴下した後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.24(酢酸エチル)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.7 g, 9.8 mmol)を無色油状物質として得た(収率35%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.22 (2H, dd, J = 9 Hz, 5 Hz), 7.03 (2H, t, J = 9 Hz), 4.01-3.90 (4H, m), 3.09 (1H, tt, J = 7 Hz, 5 Hz), 2.02 (2H, t, J = 5 Hz)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−2−(2,2−ジメトキシエチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(3)、1−(4)に準じて、4−(シアノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルの代わりに、3,3−ジメトキシプロパンニトリル(3.5 g, 30 mmol)を用い、標記化合物(1.4 g, 3.5 mmol)を固体として得た(収率58%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 10.35 (1H, brs), 7.47 (2H, d, J = 7 Hz), 7.37-7.30 (3H, m), 5.28 (2H, s), 4.66 (1H, t, J = 5 Hz), 3.44 (6H, s), 3.00 (2H, d, J = 5 Hz), 1.50 (9H, s)。
(3)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(2,2−ジメトキシエチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(5)、1−(6)、1−(9)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチルの代わりに5−(ベンジルオキシ)−2−(2,2−ジメトキシエチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.62 g, 1.6 mmol)を用い、標記化合物(0.64 g, 1.5 mmol)を白色固体として得た(収率94%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.31 (1H, t, J = 5 Hz), 7.48 (2H, d, J = 7 Hz), 7.40-7.32 (3H, m), 5.11 (2H, s), 5.08 (1H, t, J = 6 Hz), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.24 (2H, d, J = 5 Hz), 3.39 (6H, s), 3.26 (2H, d, J = 6 Hz), 2.45 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(4){[(5−(ベンジルオキシ)−2−{[trans−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
({[5−(ベンジルオキシ)−2−(2,2−ジメトキシエチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(1.2 g, 2.8 mmol)をトルエン(10 mL)に溶解し、2−(4−フルオロフェニル)プロパン−1,3−ジオール(0.57 g, 3.4 mmol)及びp−トルエンスルホン酸1水和物(0.016 g, 0.080 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、1時間加熱還流した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで抽出した後、抽出液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.44および0.34(ヘキサン/酢酸エチル=1/2)に対応する分画をそれぞれ減圧下濃縮し、{[(5−(ベンジルオキシ)−2−{[trans−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.95 g, 1.8 mmol, 収率64%)及び{[(5−(ベンジルオキシ)−2−{[cis−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.44 g, 0.84 mmol, 収率30%)をそれぞれ無色油状物質として得た。
trans体:
Rf値=0.44(ヘキサン/酢酸エチル=1/2);
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 8.37 (1H, t, J = 5 Hz), 7.50 (2H, d, J = 8 Hz), 7.42-7.35 (3H, m), 7.17 (2H, dd, J = 9 Hz, 5 Hz), 7.02 (2H, t, J = 9 Hz), 5.28 (1H, t, J = 5 Hz), 5.12 (2H, s), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.25 (2H, d, J = 5 Hz), 4.18 (2H, dd, J = 12 Hz, 5 Hz), 3.84 (2H, t, J = 12 Hz), 3.32 (2H, d, J = 5 Hz), 3.31-3.22 (1H, m), 2.48 (3H, s), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz).
cis体:
Rf値=0.34(ヘキサン/酢酸エチル=1/2);
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 8.35 (1H, t, J = 5 Hz), 7.54 (2H, dd, J = 9 Hz, 6 Hz), 7.49 (2H, d, J = 7 Hz), 7.42-7.34 (3H, m), 7.01 (2H, t, J = 9 Hz), 5.35 (1H, t, J = 5 Hz), 5.11 (2H, s), 4.30-4.21 (4H, m), 4.18 (2H, d, J = 12 Hz), 3.96 (2H, d, J = 5 Hz), 3.33 (2H, d, J = 5 Hz), 2.65 (1H, brs), 2.48 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(5){[(2−{[trans−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
実施例1−(10)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチルの代わりに、{[(5−(ベンジルオキシ)−2−{[trans−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.95 g, 1.8 mmol)を用い、標記化合物(0.72 g, 1.7 mmol)を無定形固体として得た(収率90%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.43 (1H, s), 8.49 (1H, t, J = 6 Hz), 7.15 (2H, dd, J = 8 Hz, 5 Hz), 7.01 (2H, t, J = 8 Hz), 5.20 (1H, t, J = 5 Hz), 4.29 (2H, q, J = 7 Hz), 4.21 (2H, d, J = 6 Hz), 4.17 (2H, dd, J = 12 Hz, 4 Hz), 3.80 (2H, t, J = 11 Hz), 3.28-3.21 (1H, m), 3.25 (2H, d, J = 5 Hz), 2.55 (3H, s), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz)。
(6){[(2−{[trans−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(11)に準じて、{[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチルの代わりに{[(2−{[trans−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.72 g, 1.7 mmol)を用い、標記化合物(0.53 g, 1.3 mmol)を白色固体として得た(収率78%)。
mp 209 ℃;
MS m/z: 406 (M+H)+;
Anal Calcd for C19H20FN3O6: C, 56.29; H, 4.97; N, 10.37; F, 4.69. Found: C, 56.24; H, 5.05; N, 10.42; F, 4.71;
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.34 (1H, s), 8.49 (1H, t, J = 6 Hz), 7.14 (2H, dd, J = 8 Hz, 6 Hz), 7.01 (2H, t, J = 8 Hz), 5.20 (1H, t, J = 5 Hz), 4.30 (2H, d, J = 6 Hz), 4.18 (2H, dd, J = 11 Hz, 4 Hz), 3.80 (2H, t, J = 11 Hz), 3.26-3.21 (3H, m), 2.56 (3H, s)。
実施例197
{[(2−{[trans−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)2−(4−tert−ブチルフェニル)プロパン−1,3−ジオール
実施例196−(1)に準じて、1−フルオロ−4−ヨードベンゼンの代わりに1−tert−ブチル−4−ヨードベンゼン(0.89 mL, 5.0 mmol)を用い、標記化合物(0.47 g, 2.3 mmol)を白色固体として得た(収率45%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.36 (2H, d, J = 8 Hz), 7.17 (2H, d, J = 8 Hz), 4.03-3.98 (2H, m), 3.96-3.92 (2H, m), 3.12-3.07 (1H, m), 1.95 (2H, t, J = 6 Hz), 1.31 (9H, s)。
(2){[(2−{[trans−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例196−(4)〜196−(6)に準じて、2−(4−フルオロフェニル)プロパン−1,3−ジオールの代わりに、2−(4−tert−ブチルフェニル)プロパン−1,3−ジオール(0.20 g, 0.97 mmol)を用い、標記化合物(0.23 g, 0.51 mmol)を白色固体として得た(収率53%)。
MS m/z: 444 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.36 (1H, s), 8.51 (1H, t, J = 6 Hz), 7.34 (2H, d, J = 8 Hz), 7.11 (2H, d, J = 8 Hz), 5.20 (1H, t, J = 6 Hz), 4.30 (2H, d, J = 6 Hz), 4.19 (2H, dd, J = 12 Hz, 4 Hz), 3.83 (2H, t, J = 12 Hz), 3.26 (2H, d, J = 6 Hz), 3.26-3.20 (1H, m), 2.56 (3H, s), 1.30 (9H, s)。
実施例198
{[(2−{[trans−5−(ビフェニル−4−イル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)2−(ビフェニル−4−イル)プロパン−1,3−ジオール
実施例196−(1)に準じて、1−フルオロ−4−ヨードベンゼンの代わりに4−ヨードビフェニル(1.4 g, 5.0 mmol)を用い、標記化合物(0.37 g, 1.6 mmol)を白色固体として得た(収率33%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.57 (4H, d, J = 8 Hz), 7.44 (2H, t, J = 8 Hz), 7.34 (1H, t, J = 8 Hz), 7.32 (2H, d, J = 8 Hz), 4.08-4.03 (2H, m), 4.01-3.97 (2H, m), 3.19-3.14 (1H, m), 2.03 (2H, brs)。
(2){[(2−{[trans−5−(ビフェニル−4−イル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例196−(4)〜196−(6)に準じて、2−(4−フルオロフェニル)プロパン−1,3−ジオールの代わりに、2−(ビフェニル−4−イル)プロパン−1,3−ジオール(0.11 g, 0.49 mmol)を用い、標記化合物(0.082 g, 0.18 mmol)を白色固体として得た(収率36%)。
MS m/z: 464 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6)δ: 9.21 (1H, brs), 7.63 (2H, d, J = 8 Hz), 7.60 (2H, d, J = 8 Hz), 7.45 (2H, t, J = 8 Hz), 7.39 (2H, d, J = 8 Hz), 7.35 (1H, t, J = 8 Hz), 5.27 (1H, t, J = 5 Hz), 4.09 (2H, dd, J = 11, 4 Hz), 3.88 (2H, t, J = 11 Hz), 3.72 (2H, brs), 3.24-3.17 (1H, m), 3.11 (2H, d, J = 5 Hz), 2.43 (3H, s)。
実施例199
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[trans−5−(4−ピリジン−2−イル)フェニル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)[(4−ピリジン−2−イル)フェニル]マロン酸ジエチル
(4−ブロモフェニル)マロン酸ジエチル(1.7 g,5.4 mmol)を1,4−ジオキサン(30 mL)に溶解し、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(1.6 g, 6.4 mmol)、酢酸カリウム(1.3 g, 13 mol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.22 g, 0.27 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、5時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、セライトろ過した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.19(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]マロン酸ジエチルを油状物質として得た。これを1,2−ジメトキシエタン(15 mL)に溶解し、2−ブロモピリジン(0.53 mL, 5.6 mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.11 g, 0.14 mmol)、リン酸カリウム水和物(1.8 g, 8.4 mmol)及び水(1.5 mL)を加えた後、窒素雰囲気下、3時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.23(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.50 g, 1.6 mmol)を淡赤色固体として得た(収率30%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.70 (1H, d, J = 5 Hz), 8.00 (2H, d, J = 8 Hz), 7.78-7.72 (2H, m), 7.52 (2H, d, J = 8 Hz), 7.24 (1H, t, J = 5 Hz), 4.68 (1H, s), 4.27-4.20 (4H, m), 1.27 (6H, t, J = 7 Hz)。
(2)2−[(4−ピリジン−2−イル)フェニル]プロパン−1,3−ジオール
窒素雰囲気下、リチウムアルミニウムヒドリド(0.21 g, 5.6 mmol)をテトラヒドロフラン(10 mL)に懸濁し、[(4−ピリジン−2−イル)フェニル]マロン酸ジエチル(0.58 g, 1.9 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10 mL)を0℃で5分間かけて滴下した後、同温で1.5時間撹拌した。反応液を水に滴下した後、得られた懸濁液をセライトろ過し、ろ液を酢酸エチルで抽出した。抽出液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.27(酢酸エチル)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.25 g, 1.1 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率59%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.68 (1H, d, J = 5 Hz), 7.94 (2H, d, J = 8 Hz), 7.78-7.74 (1H, m), 7.71 (1H, d, J = 8 Hz), 7.35 (2H, d, J = 8 Hz), 7.24 (1H, dd, J = 7 Hz, 5 Hz), 4.04 (2H, dd, J = 11 Hz, 7 Hz), 3.97 (2H, dd, J = 11 Hz, 5 Hz), 3.16 (1H, tt, J = 7 Hz, 5 Hz), 2.32 (2H, brs)。
(3){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[trans−5−(4−ピリジン−2−イル)フェニル−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例196−(4)〜196−(6)に準じて、2−(4−フルオロフェニル)プロパン−1,3−ジオールの代わりに2−[(4−ピリジン−2−イル)フェニル]プロパン−1,3−ジオール(0.13 g, 0.55 mmol)を用い、標記化合物(0.056 g, 0.12 mmol)を白色固体として得た(収率22%)。
MS m/z: 465 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.47 (1H, s), 8.77 (1H, d, J = 5 Hz), 8.59 (1H, t, J = 5 Hz), 7.89 (2H, d, J = 8 Hz), 7.86 (1H, t, J = 7 Hz), 7.72 (1H, d, J = 7 Hz), 7.36-7.32 (3H, m), 5.28 (1H, t, J = 5 Hz), 4.25 (2H, d, J = 5 Hz), 4.25-4.22 (2H, m), 3.92 (2H, t, J = 11 Hz), 3.36 (1H, tt, J = 11 Hz, 5 Hz), 3.38 (2H, d, J = 5 Hz), 2.55 (3H, s)。
実施例200
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({trans−5−[4−(N−メチル−N−フェニルアミノ)フェニル]−1,3−ジオキサン−2−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)2−[4−(N−メチル−N−フェニルアミノ)フェニル]プロパン−1,3−ジオール
(4−ブロモフェニル)マロン酸ジエチル(1.6 g,5.0 mmol)、N−メチルアニリン(1.1 mL, 10 mmol)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(X−PHOS)(0.24 g, 0.50 mmol)、炭酸カリウム(1.7 g, 13 mol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.23 g, 0.25 mmol)をtert−ブタノール(30 mL)に懸濁し、窒素雰囲気下、3.5時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、セライトろ過した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.21(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、[4−(N−メチル−N−フェニルアミノ)フェニル]マロン酸ジエチル(1.4 g, 4.0 mmol)を褐色油状物質として得た(収率81%)。窒素雰囲気下、リチウムアルミニウムヒドリド(0.49 g, 13 mmol)をテトラヒドロフラン(40 mL)に懸濁し、[4−(N−メチル−N−フェニルアミノ)フェニル]マロン酸ジエチル(1.5 g, 4.3 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10 mL)を0℃で5分間かけて滴下した後、同温で2時間撹拌した。反応液を水に滴下した後、得られた懸濁液をセライトろ過し、ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣を少量の酢酸エチルで洗浄することにより、標記化合物(0.78 g, 3.0 mmol)を白色固体として得た(収率71%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.29 (2H, d, J = 7 Hz), 7.13 (2H, t, J = 8 Hz), 7.04 (2H, d, J = 7 Hz), 7.00-6.96 (3H, m), 3.98 (2H, dd, J = 11 Hz, 7 Hz), 3.93 (2H, dd, J = 11 Hz, 5 Hz), 3.30 (3H, s), 3.10-3.04 (1H, m), 1.95 (2H, brs)。
(2)({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({trans−5−[4−(N−メチル−N−フェニルアミノ)フェニル]−1,3−ジオキサン−2−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例196−(4)〜196−(6)に準じて、2−(4−フルオロフェニル)プロパン−1,3−ジオールの代わりに2−[4−(N−メチル−N−フェニルアミノ)フェニル]プロパン−1,3−ジオール(0.11 g, 0.44 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.23 mmol)を淡黄色固体として得た(収率53%)。
MS m/z: 493 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6)δ: 9.14 (1H, brs), 7.25 (2H, t, J = 7 Hz), 7.20 (2H, d, J = 8 Hz), 6.96 (2H, d, J = 7 Hz), 6.94 (2H, d, J = 8 Hz), 6.91 (1H, t, J = 7 Hz), 5.23 (1H, t, J = 5 Hz), 4.03 (2H, dd, J = 11 Hz, 4 Hz), 3.79 (2H, t, J = 11 Hz), 3.64 (2H, brs), 3.22 (3H, s), 3.10 (2H, d, J = 5 Hz), 3.12-3.04 (1H, m), 2.42 (3H, s)。
実施例201
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(5−フェニル−1,3−ジオキセパン−2−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例196−(4)〜196−(6)に準じて、2−(4−フルオロフェニル)プロパン−1,3−ジオールの代わりに2−フェニルブタン−1,4−ジオール(0.12 g, 0.72 mmol)を用い、標記化合物(0.17 g, 0.41 mmol)を白色固体として得た(収率57%)。
MS m/z: 402 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.34 (1H, s), 8.49及び8.47 (計1H, 各t, J = 6 Hz), 7.32-7.28 (2H, m), 7.24-7.18 (3H, m), 5.48及び5.46 (計1H, 各t, J = 6 Hz), 4.27及び4.26 (計2H, d, J = 6 Hz), 4.12-4.01及び3.96-3.93 (計2H, 各m), 3.83-3.68 (2H, m), 3.25-3.17 (2H, m), 3.06-2.94 (1H, m), 2.54及び2.53 (計3H, 各s), 2.09-1.90 (2H, m)。
(製剤例)
製剤例1
注射剤
1.5重量%の実施例化合物を、10容量%のプロピレングリコール中で攪拌し、次いで、注射用水で一定容量に調整した後、滅菌して注射剤とする。
製剤例2
ハードカプセル剤
100 mgの粉末状の実施例化合物、128.7 mgのラクトース、70 mgのセルロース及び1.3 mgのステアリン酸マグネシウムを混合し、60メッシュのふるいを通した後、この粉末を250 mgの3号ゼラチンカプセルに入れ、カプセル剤とする。
製剤例3
錠剤
100 mgの粉末状の実施例化合物、124 mgのラクトース、25 mgのセルロース及び1 mgのステアリン酸マグネシウムを混合し、打錠機により打錠して、1錠200 mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖衣を施すことができる。
(試験例1)
本発明の化合物の有用性(薬理活性)は以下の試験により確認した。
ヒト肝癌由来Hep3B細胞株(ATCC, Manassas, VA)を用いて被験化合物のin vitro エリスロポエチン(EPO)誘導活性を評価した。Hep3B細胞を10%FBS(ウシ胎児血清)存在下DMEM(Dulbecco's modified Eagle's medium)中で37℃、一晩培養した(24-wellプレート、1.0 x 105cells/well)。0.5%DMSO(dimethyl sulfoxide)に溶解した被験化合物(濃度を12.5μMに調製)あるいは溶媒対照(Control:0.5% DMSO)を含む新鮮なDMEM(+10% FBS)に交換した後、37℃、24時間培養した。培養上清を回収した後、human EPO ELISA kits(StemCell Technologies)を用いて、培養上清中のEPO濃度を定量した。被験化合物は、実施例1、2、5、20、43、56、100、103、109、167、173、181、193及び198を用いた。各実施例のEPO濃度は、ControlにおけるEPO濃度の倍数で表した。結果を表1に示す。本発明の化合物又はその薬理上許容される塩は、優れたEPO産生能を示した。

(表1)

被験化合物 EPO濃度(倍)
Control (0.5%DMSO) 1
実施例1 98
実施例2 37
実施例5 9
実施例20 127
実施例43 262
実施例56 158
実施例100 104
実施例103 100
実施例109 142
実施例167 225
実施例173 184
実施例181 155
実施例193 147
実施例198 108

(試験例2)
正常ラットにおけるエリスロポエチン(EPO)誘導作用の試験を以下のように実施した。
(方法)
試験には8週齢の雄性Sprague−Dawleyラット(日本エスエルシー(株))を用い、動物の入荷から試験開始まで1週間の馴化期間を設けた。実施例100で得られた({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(ピリジン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸を5%アラビアゴム(シグマ)水溶液に懸濁し、10 mg/kg又は30 mg/kg(いずれも5 mL/kg)の用量にて経口投与した。被験物質投与前および投与後1、2、4、8、12、24時間後にイソフルラン(アボットジャパン(株))にて麻酔を施し、ヘパリンコートしたシリンジ(Terumo)および注射針(“25G×5/8”,Terumo)を用いて頸静脈より各時点0.2 mL採血した(24時間後のみ0.6 mL)。採取した血液を遠心分離(12,000 rpm,5分間,4℃)して得られた血漿をEPO測定まで−80℃にて保存した。
血漿中EPO濃度はラットEPO測定ELISAキット(R&D SYSTEMS、No.MEP00)を用いて測定した。EPO濃度は平均値±標準誤差(n=3)で表記した。
(結果)
被験物質を10mg/kg又は30mg/kg投与した結果、内因性EPOの誘導作用を示した。表2に薬効が最大となる投与12時間後の各群のEPO濃度を示す。
(表2)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
用量(mg/kg) 投与12時間後の血漿EPO濃度(pg/mL)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
0 47.0±0.0
10 471.2±157.0
30 2930.9±1310.4
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本発明の5−ヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミド構造を有する新規な化合物は、優れたEPO産生能を有し、エリスロポエチンの低下に起因する疾患に対して有用である。従って、本発明の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物は、貧血、特に腎性貧血(透析期、保存期)、未熟児貧血、慢性疾患に伴う貧血、癌化学療法に伴う貧血、癌性貧血の予防及び/又は治療剤として有用である。さらに、虚血性脳疾患等の予防及び/又は治療剤としても使用することができる。

Claims (32)

  1. 式(1)

    [式(1)中、
    は、−X−Q、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
    Xは、単結合、−CH−、−(CH−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O−、−S−、又は−CO−を示し、
    は、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の複素環基(当該複素環基は、4乃至10員芳香族複素環及び非芳香族複素環を含み、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子からなる群より選ばれる原子を1又は2個含む)を示し、
    置換基群αは、ハロゲン原子、オキソ基、水酸基、スルファニル基、アミノ基、シアノ基、C〜Cアルキル基、及びハロゲン化C〜Cアルキル基からなる群を示し、
    Yは、単結合、−CH−、−(CH−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O−、−S−、−NH−、−NCH−、又は−CO−を示し、
    は、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の炭化水素環基(当該炭化水素環基は、3乃至10員芳香族炭化水素環及び非芳香族炭化水素環を含む)、或いは置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の複素環基(当該複素環基は、4乃至10員芳香族複素環及び非芳香族複素環を含み、窒素原子、硫黄原子および酸素原子からなる群より選ばれる原子を1又は2個含む)を示し、
    置換基群βは、ハロゲン原子、オキソ基、水酸基、スルファニル基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルスルファニル基、C〜Cアルキルアミノ基、(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)アミノ基、及びC〜Cアルカノイル基からなる群を示し、
    Zは、単結合、−CR1112−、−(CH−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O−、−S−、−NH−、−NCH−、又は−CO−を示し、
    11 及びR12は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、又はハロゲン化C〜Cアルコキシ基を示し、
    は、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよいフェニル基、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよいC〜C7シクロアルキル基、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよいC〜C7シクロアルケニル基、或いは置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の複素環基(当該複素環基は、4乃至10員芳香族複素環及び非芳香族複素環を含み、窒素原子、硫黄原子および酸素原子からなる群より選ばれる原子を1又は2個含む)を示し、
    置換基群γは、ハロゲン原子、オキソ基、水酸基、ニトロ基、スルファニル基、アミノ基、シアノ基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルスルファニル基、C〜Cアルキルアミノ基、(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)アミノ基、及びC〜Cアルカノイル基からなる群を示し、
    は、C〜Cアルキル基、メチルスルファニル基、フルオロメチル基、又はジフルオロメチル基を示し、
    は、水素原子、又はメチル基を示す。]
    で示される化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  2. Xが、単結合、−CH−、−(CH−、又は−(CH−である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  3. Xが、単結合、又は−CH−である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  4. が、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ピペラジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、トロピニル基、クロマニル基、イソクロマニル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、又はテトラヒドロイソキノリル基である、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  5. が、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、ピリミジニル基、チアゾリル基、トロピニル基、又はテトラヒドロイソキノリル基である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  6. が、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、ピペリジル基、又はピリジル基である、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  7. 置換基群αが、メチル基及びオキソ基からなる群である請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  8. が、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
    Yが、単結合、−CH−、−(CH−、又は−(CH−である請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  9. Yが、単結合である請求項8に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  10. が、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
    が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、デカヒドロナフタレニル基、インダニル基、インデニル基、ノルボラニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ピペラジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、モルホリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾジオキサニル基、インドリジニル基、チエノピリジル基、ジヒドロチエノピリジル基、フロピリジル基、又はジヒドロフロピリジル基である請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  11. が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ナフタレニル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、インドリル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、又はベンゾチアゾリル基である、請求項10に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  12. が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、又はチアゾリル基である、請求項10に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  13. が、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
    置換基群βが、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルスルファニル基、(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)アミノ基、及びC〜Cアルカノイル基からなる群である、請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  14. 置換基群βが、フッ素原子、メチル基、tert−ブチル基、及びトリフルオロメチル基からなる群である、請求項13に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  15. が、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
    Zが、単結合、−CR1112−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O−、−CO−、又は−NCH−であり、
    11及びR12が、各々独立に、水素原子、メチル基、又は水酸基である請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  16. Zが、単結合、又は−CR1112−であり、
    11及びR12は、各々独立に、水素原子、メチル基、又は水酸基である請求項15に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  17. が、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
    が、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、モルホリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、イミダゾピリジル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾジオキサニル基、インドリジニル基、チエノピリジル基、ジヒドロチエノピリジル基、フロピリジル基、又はジヒドロフロピリジル基である請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  18. が、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、ジオキサニル基、ピペリジル基、ピロリル基、ピリジル基、チエニル基、ピラゾリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾチアゾリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、イミダゾピリジル基、又はベンゾジオキサニル基である請求項17に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  19. が、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、又はチアゾリル基である、請求項17に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  20. が、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
    置換基群γが、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、及びC〜Cアルコキシ基からなる群である請求項1乃至請求項19のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  21. 置換基群γが、フッ素原子、メチル基、及びメトキシ基からなる群である請求項20に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  22. が、メチル基、メチルスルファニル基、又はジフルオロメチル基である請求項1乃至請求項21のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  23. が、メチル基、又はメチルスルファニル基である請求項1乃至請求項21のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  24. が、水素原子である請求項1乃至請求項23のいずれか1項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  25. 請求項1において、
    が、−X−Q−Y−Qで表される基であり、
    Xが、単結合、−CH−、−(CH−、又は−(CH−であり、
    が、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、ピペリジル基、又はピリジル基であり、
    置換基群αが、メチル基からなる群であり、
    Yが、単結合であり、
    が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ナフタレニル基、ピリジル基、チエニル基、チアゾリル基、ベンゾチオフェニル基、キノリル基、イソキノリル基、ベンゾオキサゾリル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチアゾリル基、又はキノキサリル基であり、
    置換基群βが、フッ素原子、メチル基、tert−ブチル基、及びトリフルオロメチル基からなる群である化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  26. 請求項25において、
    が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、又はチアゾリル基である化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  27. 請求項1において、
    が、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基であり、
    Xが、単結合であり、
    が、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、ピペリジル基、又はピリジル基であり、
    置換基群αが、メチル基からなる群であり、
    Yが、単結合であり、
    が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、又はインドリル基であり、
    置換基群βが、フッ素原子及びメチル基からなる群であり、
    Zが、単結合、−CR1112−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O−、−CO−、又は−NCH−であり、
    11及びR12が、各々独立に、水素原子、メチル基、又は水酸基であり、
    が、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、ジオキサニル基、ピペリジル基、ピロリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ベンゾチアゾリル基、イミダゾピリジル基、キノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロキノリル基、又はベンゾジオキサニル基であり、
    置換基群γが、フッ素原子、メチル基、及びメトキシ基からなる群である化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  28. 請求項27において、
    が、置換基群βから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、又はチアゾリル基であり、
    が、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、フェニル基、ピリジル基、チエニル基、又はチアゾリル基である化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  29. 請求項1において、下記から選択される化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物;
    {[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    [({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−フェニルピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
    {[(2−{[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    {[(2−{[1−(ビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[1−(2’−フルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[1−(3’−フルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[1−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[1−(4’−シアノビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(5−ヒドロキシ−2−{[1−(4’−メトキシビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[1−(2’,4’−ジフルオロビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[1−(4’−フルオロ−2−メチルビフェニル−4−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[1−(4−ベンジルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    ({[2−({1−[4−(4−フルオロベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(3−メチルベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(4−メチルベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−2−({1−[4−(4−メトキシベンジル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    {[(2−{[1−(4−ベンジル−3−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)ピリミジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)ピラジン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    {[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[1−(5−フェニルピリジン−2−イル)ピペリジン−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[6−(4−メチルフェニル)ピリジン−3−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)チオフェン−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[5−(4−メチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(ピリジン−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(ピリジン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(チオフェン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(1,3−チアゾール−2−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[2−({1−[4−(1−ベンゾチオフェン−3−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−2−({1−[4−(イソキノリン−5−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[2−({1−[4−(1,4−ベンゾジオキサン−5−イル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    [({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
    [({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(6−メチルピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
    [({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(4−メチルピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
    [({5−ヒドロキシ−2−[(1−{4−[(6−メトキシピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−6−メチル−ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
    [({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{[3−メチル−4−(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
    [({2−[(1−{[3−フルオロ−4−(ピリジン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
    [({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(1−{4−[(キノリン−3−イル)メチル]フェニル}ピペリジン−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
    ({[2−({1−[4−(シクロプロピルメチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−({1−[4−(1−メチル−1−フェニルエチル)フェニル]ピペリジン−4−イル}メチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    {[(2−{[1−(ビフェニル−4−イル)−3,3−ジメチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[trans−1−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[6−(ビフェニル−4−イル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[2−(4−tert−ブチルフェニル)ピリミジン−5−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[5−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    ({[2−{[1−(4−tert−ブチルフェニル)ピペリジン−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    ({[2−{[6−(4−tert−ブチルフェニル)ピリジン−3−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、及び
    {[(2−{[trans−5−(ビフェニル−4−イル)−1,3−ジオキサン−2−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸。
  30. 貧血の予防及び/又は治療のための、請求項1乃至請求項29のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  31. 貧血が、腎性貧血、未熟児貧血、慢性疾患に伴う貧血、癌化学療法に伴う貧血、又は癌性貧血である請求項30に記載の医薬組成物。
  32. エリスロポエチンを産生するための、請求項30に記載の医薬組成物。
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