JP2011088840A - 5−ヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミド化合物を含有する医薬組成物 - Google Patents

5−ヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミド化合物を含有する医薬組成物 Download PDF

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Takeshi Kuribayashi
健 栗林
Hideki Kubota
秀樹 窪田
Takeshi Fukuda
剛 福田
Rieko Takano
理恵子 高野
Takashi Tsuji
貴司 辻
Koji Sasaki
弘司 佐々木
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Abstract

【課題】エリスロポエチンの産生を促進する化合物を提供する。
【解決手段】下記一般式(1);

[式(1)中、Rは−X−Q、−X−Q−Y−Q又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、Xは単結合、−CH−等、Qは1個又は2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の炭化水素環基、Yは単結合、−CH−等、Qは1個又は2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の炭化水素環基若しくは複素環基、Zは単結合、−CH−等、Q3は1個又は2個の置換基を有していてもよいフェニル基、C〜Cシクロアルキル基、C〜Cシクロアルケニル基或いは単環又は二環性の複素環基を示し、RはC〜Cアルキル基、メチルスルファニル基等、Rは水素原子等を示す]で示される化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、エリスロポエチン産生を誘導する低分子化合物を含有する医薬組成物に関する。
エリスロポエチン(以下、EPOと称する)は赤血球造血に不可欠な糖蛋白ホルモンであり、通常、腎臓より分泌され、骨髄の赤血球系幹細胞に作用することにより赤血球産生を促進させる。内因性EPO産生の低下を伴う疾患(例えば、慢性腎不全)などでは、赤血球産生が低下し、貧血症状を呈するため、遺伝子組換えヒトEPOによる補充療法が行われている。しかし、遺伝子組換えヒトEPOは、生物製剤であり、高額医療になること、注射剤であるため利便性が悪いこと、抗原性があることなどの欠点が指摘されている。
一方、低分子のEPO誘導剤としては、ピリジン誘導体、シンノリン誘導体、キノリン誘導体やイソキノリン誘導体(特許文献1〜6、8参照)、6−ヒドロキシ−2,4ジオキソ−テトラヒドロピリミジン誘導体(特許文献7参照)等の化合物が知られている。
国際公開第2003/049686号パンフレット 国際公開第2003/053997号パンフレット 国際公開第2004/108681号パンフレット 国際公開第2006/133391号パンフレット 国際公開第2007/038571号パンフレット 国際公開第2007/136990号パンフレット 国際公開第2007/150011号パンフレット 国際公開第2008/002576号パンフレット
本発明者らは、優れたEPO産生能を有し、EPOの低下に起因する疾患の治療に有用な低分子の新規化合物を提供すること、さらにはこれらを含有する医薬組成物を提供することを目的に研究を行った。
本発明者らは上記の課題を解決するため、5−ヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミド構造を有する新規な化合物が優れたEPO産生能を有し、エリスロポエチンの低下に起因する疾患の治療に有効なことを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、下記の一般式(1)で示される新規な5−ヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミド化合物又はその薬理上許容される塩(以下、本発明の化合物と称す)を含有する医薬組成物が提供される。
すなわち、本発明は、
〔1〕 式(1)
[式(1)中、
は、−X−Q、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
Xは、単結合、−CH−、−(CH−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O−、−S−、又は−CO−を示し、
は、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の炭化水素環基(当該炭化水素環基は、3乃至10員の芳香族炭化水素環及び非芳香族炭化水素環を含む)を示し、
置換基群αは、ハロゲン原子、オキソ基、水酸基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシキ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシキ基、及びC〜Cアルカノイル基からなる群を示し、
Yは、単結合、−CH−、−(CH−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O(CH−、−O−、−S−、−NH−、−NCH−、又は−CO−を示し、
は、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の炭化水素環基(当該炭化水素環基は、3乃至10員の芳香族炭化水素環及び非芳香族炭化水素環を含む)、或いは置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の複素環基(当該複素環基は、4乃至10員芳香族複素環及び非芳香族複素環を含み、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子からなる群より選ばれる原子を1又は2個含む)を示し、
置換基群βは、ハロゲン原子、オキソ基、水酸基、アミノ基、シアノ基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルアミノ基、(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)アミノ基、及びC〜Cアルカノイル基からなる群を示し、
Zは、単結合、−CH−、−(CH−、−OCH−、−O−、−S−、−NH−、−N(CH)−、又は−CO−を示し、
3は、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよいフェニル基、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロアルキル基、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロアルケニル基、或いは置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の複素環基(当該複素環基は、4乃至10員芳香族複素環及び非芳香族複素環を含み、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子からなる群より選ばれる原子を1又は2個含む)を示し、
置換基群γは、ハロゲン原子、オキソ基、水酸基、アミノ基、シアノ基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルアミノ基、(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)アミノ基、及びC〜Cアルカノイル基を示し、
は、C〜Cアルキル基、シクロプロピル基、メチルスルファニル基、フルオロメチル基、又はジフルオロメチル基を示し、
は、水素原子、又はメチル基を示す。]
で示される化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物、
〔2〕Xが、単結合、−CH−、又は−(CH−である上記〔1〕に記載の医薬組成物、
〔3〕Xが、単結合である上記〔1〕に記載の医薬組成物、
〔4〕Qが、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、デカヒドロナフタレニル基、インダニル基、インデニル基、又はノルボラニル基である上記〔1〕乃至〔3〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
〔5〕Qが、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、又はナフタレニル基である上記〔1〕乃至〔3〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
〔6〕Qが、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、又はフェニル基である上記〔1〕乃至〔3〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
〔7〕置換基群αが、ハロゲン原子、水酸基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、及びC〜Cアルコキシ基からなる群である上記〔1〕乃至〔6〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
〔8〕置換基群αが、フッ素原子、塩素原子、水酸基、tert−ブチル基、トリフルオロメチル基、及びヘキシルオキシ基からなる群である上記〔1〕乃至〔6〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
〔9〕Rが、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
Yが、単結合、−CH−、−(CH−、−O(CH−、−O−、−NH−、又は−NCH−である上記〔1〕乃至〔8〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
〔10〕Yが、単結合、−O−、−CH−、又は−NH−である上記〔9〕に記載の医薬組成物、
〔11〕Rが、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、デカヒドロナフタレニル基、インダニル基、インデニル基、ノルボラニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ピペラジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、モルホリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾジオキサニル基、インドリジニル基、チエノピリジル基、ジヒドロチエノピリジル基、フロピリジル基、又はジヒドロフロピリジル基である上記〔1〕乃至〔10〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
〔12〕Qが、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、ピペリジル基、ピリジル基、又はピリミジニル基である上記〔11〕に記載の医薬組成物、
〔13〕Qが、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピペリジル基、ピリジル基、又はピリミジニル基である上記〔11〕に記載の医薬組成物、
〔14〕 Rが、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
置換基群βが、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルカノイル基からなる群である上記〔1〕乃至〔13〕の医薬組成物、
〔15〕置換基群βが、フッ素原子、塩素原子、水酸基、シアノ基、メチル基、tert−ブチル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、及びアセチル基からなる群である上記〔14〕に記載の医薬組成物、
〔16〕Rが、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
Zが、単結合、−CH−、−OCH−、−O−、−NH−、又は−CO−である上記〔1〕乃至〔15〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
〔17〕Zが、単結合、−CH−、−O−、又は−CO−である上記〔16〕に記載の医薬組成物、
〔18〕Rが、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
が、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、モルホリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、イミダゾピリジル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾジオキサニル基、インドリジニル基、チエノピリジル基、ジヒドロチエノピリジル基、フロピリジル基、又はジヒドロフロピリジル基である上記〔1〕乃至〔17〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
〔19〕Qが、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基又はピリジル基である、上記〔18〕に記載の医薬組成物、
〔20〕Rが、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
置換基群γが、フッ素原子、及び水酸基からなる群である、上記〔1〕乃至〔19〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
〔21〕Rが、メチル基、エチル基、メチルスルファニル基、フルオロメチル基、又はジフルオロメチル基である、上記〔1〕乃至〔20〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
〔22〕Rが、メチル基、又はメチルスルファニル基である上記〔1〕乃至〔20〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
〔23〕Rが、水素原子である上記〔1〕乃至〔20〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
である。さらに、
〔24〕上記〔1〕において、
が、−X−Q−Y−Qで表される基であり、
Xが、単結合、−CH−、又は−(CH−であり、
が、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、シクロヘキセニル基又はシクロヘキシル基であり、
置換基群αが、フッ素原子及び塩素原子からなる群であり、
Yが、単結合、−CH−、−O−、又は−NH−であり、
が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、ピリジル基、又はピリミジニル基であり、
置換基群βが、フッ素原子、塩素原子、メチル基、tert−ブチル基、及びトリフルオロメチル基からなる群である医薬組成物、
〔25〕上記〔24〕において、
が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピリジル基、又はピリミジニル基である医薬組成物、
〔26〕上記〔1〕において、
が、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基であり、
Xが、単結合であり、
が、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、シクロヘキセニル基又はシクロヘキシル基であり、
置換基群αが、水酸基からなる群であり、
Yが、単結合、−O−、又は−NH−であり、
が、フェニル基、ピペリジル基、又はピリジル基であり、
Zが、単結合、−CH−、−O−、又は−CO−であり、
が、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基又はピリジル基であり、
置換基群γが、フッ素原子及び水酸基からなる群である医薬組成物、
〔27〕上記〔26〕において、
が、置換基群βから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、又はピリジル基である医薬組成物。
〔28〕上記〔1〕において、下記から選択される化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物;
({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
[({2−[(4’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
({[2−(4−シクロヘキシ−1−エン−1−イルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−(1,1’:4’,1”−ターフェニル−4−イルメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
[({2−[(4’−tert−ブチルビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
[({2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(ピリジン−3−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(ピリジン−4−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(ピリジン−2−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[4−(4−フェニルピペリジン−1−イル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
{[(2−{[trans−4−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)シクロヘキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[trans−4−(4−ベンゾイルフェニル)シクロヘキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[trans−4−(4−ピリジン−2−イルフェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[trans−4−(4−ピリジン−3−イルフェニル)シクロヘキシル]メチル}−ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキセ−3−エン−1−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
{[(2−{[trans−4−(ビフェニル−4−イルオキシ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、及び
{[(2−{[trans−4−(ビフェニル−4−イルアミノ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
〔29〕貧血の予防及び/又は治療のための、上記〔1〕乃至〔29〕のいずれか1項に記載の医薬組成物、
〔30〕貧血が、腎性貧血、未熟児貧血、慢性疾患に伴う貧血、癌化学療法に伴う貧血、又は癌性貧血である上記〔29〕に記載の医薬組成物、
〔31〕エリスロポエチンを産生するための、上記〔30〕に記載の医薬組成物、
である。
上記式(1)で示される本発明化合物は、5−ヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミド骨格を有し、当該ピリミジン環の2位置換基に、メチレン鎖等を介して、置換されていてもよい炭化水素環で置換されている点に化学構造上の特徴を有し、EPO産生の促進作用を有する点に薬理学上の特徴を有する。
以下、本発明の化合物(1)にかかる置換基について説明する。
置換基群α、置換基群β、及び置換基群γの定義における「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。
の定義における「C〜Cアルキル基」とは、炭素数1乃至3個の直鎖、又は分枝鎖のアルキル基を示す。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基を挙げることができる。
置換基群α、置換基群β、及び置換基群γの定義における「C〜Cアルキル基」とは、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を示す。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、4−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基等を挙げることができる。
置換基群α、置換基群β、及び置換基群γの定義における「ハロゲン化C〜Cアルキル基」とは、上記「C〜Cアルキル基」の1個又は2個以上の水素原子が、上記「ハロゲン原子」で置換された基を示す。例えば、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、トリブロモメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2−ブロモエチル基、2−クロロエチル基、2−フルオロエチル基、2−ヨードエチル基、3−クロロプロピル基、4−フルオロブチル基、6−ヨードヘキシル基、2,2−ジブロモエチル基等を挙げることができる。
置換基群α、置換基群β、及び置換基群γの定義における「C〜Cアルコキシ基」とは、上記「C〜Cアルキル基」が酸素原子に結合した基を示す。例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、ネオペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、3,3−ジメチルブトキシ基、2,2−ジメチルブトキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基、1,2−ジメチルブトキシ基、1,3−ジメチルブトキシ基、2,3−ジメチルブトキシ等を挙げることができる。
置換基群α、置換基群β、及び置換基群γの定義における「ハロゲン化C〜Cアルコキシ基」とは、上記「C〜Cアルコキシ基」の1個又は2個以上の水素原子が、上記「ハロゲン原子」に置換した基をいい、例えば、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ジクロロメトキシ基、ジブロモメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、2,2,2−トリクロロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2−ブロモエトキシ基、2−クロロエトキシ基、2−フルオロエトキシ基、2,2−ジブロモエトキシ基のような基を挙げることができる。
置換基群β、及び置換基群γの定義における「C〜Cアルキルアミノ基」とは、1個の上記「C〜Cアルキル基」がアミノ基に結合した基を示す。例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、sec−ブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、イソペンチルアミノ基、2−メチルブチルアミノ基、ネオペンチルアミノ基、1−エチルプロピルアミノ基、ヘキシルアミノ基、4−メチルペンチルアミノ基、3−メチルペンチルアミノ基、2−メチルペンチルアミノ基、1−メチルペンチルアミノ基、3,3−ジメチルブチルアミノ基、2,2−ジメチルブチルアミノ基、1,1−ジメチルブチルアミノ基、1,2−ジメチルブチルアミノ基、1,3−ジメチルブチルアミノ基、2,3−ジメチルブチルアミノ基、2−エチルブチルアミノ基等を挙げることができる。
置換基群β、及び置換基群γの定義における「(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)アミノ基」とは、同一または異なる上記「C〜Cアルキル基」がアミノ基に2個置換した基を示す。例えば、ジメチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジn−プロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、N−(n−プロピル)−N−エチルアミノ基、ジn−ブチルアミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジs−ブチルアミノ基、ジtert−ブチルアミノ基、ジn−ペンチルアミノ基、ジイソペンチルアミノ基、ジ2−メチルブチルアミノ基、ジネオペンチルアミノ基、ジ1−エチルプロピルアミノ基、ジn−ヘキシルアミノ基、ジ4−メチルペンチルアミノ基、ジ3−メチルペンチルアミノ基、ジ2−メチルペンチルアミノ基、ジ1−メチルペンチルアミノ基、ジ3,3−ジメチルブチルアミノ基、ジ2,2−ジメチルブチルアミノ基、ジ1,1−ジメチルブチルアミノ基、ジ1,2−ジメチルブチルアミノ基、ジ1,3−ジメチルブチルアミノ基、ジ2,3−ジメチルブチルアミノ基、ジ2−エチルブチルアミノ基等を挙げることができる。
置換基群α、置換基群β、及び置換基群γの定義における「C〜Cアルカノイル基」とは、炭素数2乃至7個のアルカノイル基を示す。例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ペンタノイル基、ピバロイル基、バレリル基、イソバレリル基、ヘキサノイル基、ヘプタノイル基等を挙げることができる。
の定義における、「C〜Cシクロアルキル基」とは、炭素数3乃至7個のシクロアルキル基を示す。例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基を挙げることができる。
の定義における、「C〜Cシクロアルケニル基」とは、炭素数3乃至7個のシクロアルケニル基を示す。例えば、シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基を挙げることができる。
及びQの定義における「単環又は二環式の炭化水素環基」とは、飽和又は不飽和の炭素数3乃至10個の単環又は二環式の炭化水素基を示す。例えば、フェニル基のような単環の芳香族炭化水素環基;上記C〜Cシクロアルキル基、上記C〜Cシクロアルケニル基のような単環の非芳香族炭化水素環基;ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、デカヒドロナフタレニル基、インダニル基、インデニル基、ノルボラニル基等のような二環式の芳香族又は非芳香族の炭化水素環基を挙げることができる。
及びQの定義における「単環又は二環式の複素環基」とは、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子からなる群より選ばれる原子を1又は2個含む、飽和若しくは不飽和の4乃至10員の単環又は二環式の複素環基を示す。例えば、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ジヒドロピロリル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、ピペラジニル基、モルホリル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基のような単環の非芳香族複素環基;ピロリル基、ピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピラニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基のような単環の芳香族複素環基;クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、キノキサリル基、ベンゾチアゾリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾジオキサニル基、インドリジニル基、チエノピリジル基、ジヒドロチエノピリジル基、フロピリジル基、ジヒドロフロピリジル基のような二環式の複素環基等を挙げることができる。
本発明の化合物(1)において、Rは、−X−Q、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示す。
が、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基の場合、QやQは2価の置換基になり得るが、本明細書における表記としては、1価の置換基と同様に表記する。
例えば、Rが、−X−Q−Y−Qで表される基を示し、Qが、シクロアルキル構造を有する基である場合、Qは、X及びYとの結合手を有する2価の置換基である“シクロアルキレン(又はシクロアルカンジイル)”であるが、“シクロアルキル基”と表記する。Qが、他の環構造を示す場合においても同様である。また、例えば、Rが、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、Qがシクロアルキル構造を有する基である場合、Qは、Y及びZとの結合手を有する2価の置換基である“シクロアルキレン(又はシクロアルカンジイル)”であるが、“シクロアルキル基”と表記する。Qが、他の環構造を示す場合においても同様である。なお、Q、Q、及びQは、さらに置換基を有していてもよい。
次に、Rが、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示す場合の、Qにおける基−Y−Q、又は基−Y−Q−Z−Qの置換位置について説明する。
が、5員環の場合で、Xと結合する炭素原子の位置を1位とした場合には、基−Y−Q、又は基−Y−Q−Z−Qの置換位置は、3位又は4位が好ましい。
が、6員環の場合で、Xと結合する炭素原子の位置を1位とした場合には、基−Y−Q、又は基−Y−Q−Z−Qの置換位置は、4位が好ましい。
が、7員環の場合で、Xと結合する炭素原子の位置を1位とした場合には、基−Y−Q、又は基−Y−Q−Z−Qの置換位置は、4位又は5位が好ましい。
例えば、Qがフェニル基の場合、基−Y−Q、又は基−Y−Q−Z−Qの置換位置は、下記のような置換位置であることが好ましい。

また、例えば、Qがシクロヘキシル基の場合、例えば、基−Y−Q、又は基−Y−Q−Z−Qの置換位置は、下記のような置換位置であることが好ましい。
本発明におけるXは、好ましくは、単結合、−CH−、又は−(CH−であり、より好ましくは、Xが、単結合又は−CH−であり、さらに好ましくは、Xが単結合である。なお、各基の右側の結合手は、上記Qと結合していることを表す。
本発明におけるQは、好ましくは、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、デカヒドロナフタレニル基、インダニル基、インデニル基又はノルボラニル基であり、より好ましくは、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基又はナフタレニル基であり、さらに好ましくは、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、又はフェニル基である。よりさらに好ましくは、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、シクロヘキシル基、又はフェニル基である。
本発明における置換基群αは、好ましくは、ハロゲン原子、水酸基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、及びC〜Cアルコキシ基からなる群であり、より好ましくは、フッ素原子、塩素原子、水酸基、tert−ブチル基、トリフルオロメチル基、及びヘキシルオキシ基からなる群である。なお、置換基群αから選ばれる1個又は2個の置換基の、Qにおける置換位置は、特に限定されない。
本発明におけるYは、好ましくは、Yが、単結合、−CH−、−(CH−、−O(CH−、−O−、−NH−、又は−NCH−であり、より好ましくは、Yが、単結合、−O−、−CH−、又は−NH−であり、さらに好ましくは、Yが単結合である。なお、各基の左側の結合手は、上記Qと結合していることを表す。
本発明におけるQは、好ましくは、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、デカヒドロナフタレニル基、インダニル基、インデニル基、ノルボラニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ピペラジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、モルホリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾジオキサニル基、インドリジニル基、チエノピリジル基、ジヒドロチエノピリジル基、フロピリジル基、又はジヒドロフロピリジル基であり、より好ましくは、Qが、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、ピペリジル基、ピリジル基、又はピリミジニル基であり、さらに好ましくは、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピペリジル基、ピリジル基、又はピリミジニル基である。
本発明における置換基群βは、好ましくは、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルカノイル基からなる群であり、より好ましくは、置換基群βが、フッ素原子、塩素原子、水酸基、シアノ基、メチル基、tert−ブチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、トリフルオロメトキシ基、及びアセチル基からなる群であり、さらに好ましくは、フッ素原子、塩素原子、メチル基、tert−ブチル基、及びトリフルオロメチル基からなる群である。なお、置換基群βから選ばれる1個又は2個の置換基の、Qにおける置換位置は、特に限定されない。
本発明におけるZは、好ましくは、単結合、−CH−、−OCH−、−O−、−NH−、又は−CO−であり、より好ましくは、単結合、−CH−、−O−、又は−CO−であり、さらに好ましくは、Zが、単結合、又は−CH−である。なお、各基の左側の結合手は、上記Qと結合していることを表す。
本発明におけるQは、好ましくは、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、モルホリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、イミダゾピリジル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾジオキサニル基、インドリジニル基、チエノピリジル基、ジヒドロチエノピリジル基、フロピリジル基、又はジヒドロフロピリジル基であり、より好ましくは、Qが、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、フェニル基又はピリジル基である。
本発明における置換基群γは、好ましくは、フッ素原子、及び水酸基からなる群を示す。なお、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基の、Qにおける置換位置は、特に限定されない。
本発明におけるRは、好ましくは、メチル基、エチル基、メチルスルファニル基、フルオロメチル基、又はジフルオロメチル基であり、より好ましくは、Rが、メチル基、又はメチルスルファニル基である。
本発明におけるRは、好ましくは、水素原子である。
本発明において、Rが、−X−Q−Y−Qで表される基を示す場合、X、Q、置換基群α、Y、Q、及び置換基群βの好ましい組み合わせとしては、Xが、単結合、−CH−、又は−(CH−であり、Qが置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよいフェニル基、シクロヘキセニル基、又はシクロヘキシル基であり、置換基群αが、フッ素原子、及び塩素原子からなる群であり、Yが、単結合、−CH−、−O−、又は−NH−であり、Qが、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、ピリジル基、又はピリミジニル基であり、置換基群βが、フッ素原子、塩素原子、メチル基、tert−ブチル基、及びトリフルオロメチル基からなる群である。かかる組み合わせにおいて、Xは、単結合であることがより好ましく、Qは、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよいフェニル基、又はシクロヘキシル基であることがより好ましく、Yは、単結合、−O−、又は−NH−であることがより好ましく、Qは、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピリジル基、又はピリミジニル基であることがより好ましい。
また、本発明において、Rが、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示す場合、X、Q、置換基群α、Y、Q、Z、Q及び置換基群γの好ましい組み合わせとしては、Xが、単結合であり、Qが、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、シクロヘキセニル基、又はシクロヘキシル基であり、置換基群αが、水酸基からなる群であり、Yが、単結合、−O−、又は−NH−であり、Qが、フェニル基、ピペリジル基、又はピリジル基であり、Zが、単結合、−CH−、−O−、−NH−、又は−CO−であり、Qが、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基又はピリジル基であり、置換基群γが、フッ素原子及び水酸基からなる群である。かかる組み合わせにおいて、Qが、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよいフェニル基、又はシクロヘキシル基であることがより好ましく、Yは、単結合、−O−、又は−NH−であることがより好ましく、Qが、フェニル基、又はピリジル基であることがより好ましく、Zは、単結合、又は−CH−であることがより好ましく、Qは、フェニル基、又はピリジル基であることがより好ましい。
本発明の化合物は、置換基の種類によっては幾何異性体や互変異性体が存在する場合がある。また、本発明の化合物は、不斉炭素原子を有する場合がある。本発明には、これら異性体の分離したもの、あるいは混合物が包含される。また、ラベル体、即ち、本発明化合物の1つ以上の原子を放射性同位元素若しくは非放射性同位元素で置換した化合物も本発明に包含される。
本発明の化合物が、アミノ基等の塩基性基を有する場合、所望により薬理上許容される塩とすることができる。そのような塩としては、例えばフッ化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩等のハロゲン化水素酸塩;硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩等の低級アルカンスルホン酸塩;ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のアリ−ルスルホン酸塩;酢酸、りんご酸、フマル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩;及びオルニチン酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩等のアミノ酸塩;を挙げることができ、ハロゲン化水素酸塩及び有機酸塩が好ましい。
また、本発明の化合物が、カルボキシ基等の酸性基を有する場合、一般的に塩基付加塩を形成することが可能である。薬理上許容される塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩等の無機塩;ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、シクロヘキシルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジル−N−(2−フェニルエトキシ)アミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩等の有機アミン塩;等を挙げることができる。
本発明の化合物は、遊離体もしくは溶媒和物として存在することもある。溶媒和物としては、薬理上許容し得るものであれば特に限定されないが、具体的には、水和物、エタノール和物等が好ましい。また、一般式(1)で表される化合物中に窒素原子が存在する場合にはN−オキシド体となっていてもよく、これら溶媒和物及びN−オキシド体も本発明の範囲に含まれる。
本発明の化合物は、置換基の種類や組み合わせによって、シス体、トランス体等の幾何異性体、互変異性体又はd体、l体等の光学異性体等の各種異性体が存在し得るが、本発明の化合物は、特に限定していない場合はそれら全ての異性体、立体異性体及びいずれの比率のこれら異性体及び立体異性体混合物をも包含するものである。
また、本発明は、種々の放射性又は非放射性同位体でラベルされた化合物も含む。
本発明の化合物は、その基本骨格あるいは置換基の種類に基づく特徴を利用し、種々の公知の合成法を適用して製造することができる。その際、官能基の種類によっては、当該官能基を原料乃至中間体の段階で適当な保護基で保護、又は当該官能基に容易に転化可能な基に置き換えておくことが製造技術上効果的な場合がある。このような官能基としては、例えばアミノ基、水酸基、カルボキシル基等があり、それらの保護基としては、例えば、グリーン(T.W.Greene)及びウッツ(P.G.M.Wuts)著、「プロテクティブグループ・イン・オルガニックシンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)」、第3版、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)社、1999年に記載の保護基等があり、これらの反応条件に応じて適宜選択して用いることができる。このような方法によれば、当該保護基を導入して反応を行った後、必要に応じて保護基を除去、あるいは所望の基に転化することにより、所望の化合物を得ることができる。得られた本発明の化合物は、元素分析、NMR、質量分析(mass spectroscopy)、IR分析等の標準的な分析技術によって、同定され、その組成又は純度を分析することができる。
本発明の化合物の製造に用いられる原料や試薬は、商業的供給者から購入可能であり、又は、文献に記載の方法によって合成されたものを用いている。
本発明の化合物又はその薬理上許容される塩は、Hep3B細胞を用いたアッセイ系において優れたEPO産生能を示す。すなわち、本発明の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物を、哺乳動物(ヒト、ウシ、ウマ、又はブタ等)や鳥類(ニワトリ等)に投与することにより、EPOを産生することができる。従って、本発明の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物は、EPOの低下に起因する疾患の予防及び/又は治療や、手術を予定している患者に対する自己貯血等に用いることができる。EPO低下に起因する疾患としては、例えば、貧血、特に腎性貧血(透析期、保存期)、未熟児貧血、慢性疾患に伴う貧血、癌化学療法に伴う貧血、癌性貧血を挙げることができ、その他にも虚血性脳疾患等、EPOが低下している疾患、病態の予防及び/又は治療剤として使用することができる。
以下に本発明の化合物の代表的な製造法を例示する。なお、本発明の製造法は以下に示した例には限定されない。
本発明の化合物(1)は、以下に述べる方法によって得られる。
(第1工程)
第1工程は後で述べる化合物(2)より化合物(1)を製造する工程である。
上記において、R乃至Rは前述と同意語を示し、Rは置換若しくは非置換のアリール基又はヘテロアリール基、又はアリール基若しくはヘテロアリール基で置換されたアルキル基を示し、Rは置換若しくは非置換のアルキル基又はシクロアルキル基を示し、R及びRは置換若しくは非置換の炭化水素環基又は複素環基を示し、R1a及びR1bは前述のR若しくはそれらの前駆体の置換基を示し、R2aは前述のR若しくはその前駆体の置換基を示し、Pro乃至Proは公知の方法(例えば、Protective Groups in Organic Synthesis,3rd ed.;Green,T.W.;Wuts,P.G.M.,Eds.;John Wiley&Sons:New York,1999.など)により選択された各々の官能基の保護基を表わす。Pro乃至Proは、反応中、安定に存在し、また反応を阻害しないものであれば特に限定しないが、好適には、Proはベンジル基を、Proはtert−ブチル基を、Proはメチル基又はエチル基を表わす。Xは結合する酸素とともに脱離基を形成する置換基であれば特に限定しないが、好適にはトリフルオロメタンスルホニル基である。
以下、各工程について詳述する。
(1−1工程)
1−1工程は、後で述べる化合物(2)より化合物(3)を製造する工程である。必須の反応として、
1−1a工程:保護基Proの脱保護反応
1−1b工程:一般式HNCH(R)COProを有するアミノ酸又はアミノ酸塩との縮合反応
1−1c工程:6位水酸基に脱離基(−OX)を導入する反応
1−1d工程:脱離基(−OX)を置換基R2aに変換する反応
が挙げられる。また、必要に応じて
1−1e工程:R1aをR1bに変換する反応
を加えることができる。1−1a乃至1−1e工程は前後何れに行っても良く、当業者であれば容易にその順番を適宜選択することが出来る。
(1−1a工程)
本工程は、保護基Proの脱保護をする工程であり、用いるProに応じて、例えば、Protective Groups in Organic Synthesis,3rd ed.;Green,T.W.;Wuts,P.G.M.,Eds.;John Wiley&Sons:New York,1999.などに記載されている公知の方法を適切に選択し、それに従って行われる。ここでは、好適なProとしてtert−ブチル基を選び、不活性溶媒中、塩基を用いて、Proを水素原子に変換する方法について記載するが、それに限定されるものではない。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノール、tert−ブタノールのようなアルコール類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される塩基は、通常の反応で塩基として使用されるものであれば特に限定しないが、トリエチルアミンのような有機塩基類;炭酸ナトリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸セシウムのようなアルカリ土類金属炭酸塩類;炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;炭酸水素カルシウムのようなアルカリ土類金属炭酸水素塩類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物類;水酸化セシウムのようなアルカリ土類金属水酸化物類;リン酸三カリウムのようなリン酸アルカリ金属塩類などを挙げることができる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−10℃乃至150℃であり、好適には10℃乃至90℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常1分間乃至24時間であり、好適には、10分間乃至6時間である。
反応終了後、目的化合物は、有機溶媒を留去し、水を加え、次いで酸を加えることにより、固体として得ることができる。一方、酸を加えても固体が得られない場合には、酢酸エチルのような有機溶媒で有機物を抽出した後、有機層を通常用いられる手順で乾燥した後濃縮するか、又は、酸を加えた後そのまま減圧下濃縮することにより目的化合物を得ることができる。
(1−1b工程)
本工程は、一般式(2)を有する化合物と、一般式HNCH(R)COProを有するアミノ酸又はアミノ酸塩とを縮合する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、縮合剤を用いて行われる。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノール、tert−ブタノールのようなアルコール類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される塩基は、通常の反応で塩基として使用されるものであれば特に限定しないが、好適にはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、ルチジン、ピリジンのような有機塩基類;炭酸ナトリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸セシウムのようなアルカリ土類金属炭酸塩類;炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;炭酸水素カルシウムのようなアルカリ土類金属炭酸水素塩類;水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物類;水酸化セシウムのようなアルカリ土類金属水酸化物類;リン酸三カリウムのようなリン酸アルカリ金属塩類などを挙げることができる。
使用される縮合剤としては、アミド結合を形成する縮合剤として使用されるもの(例えば、楠本正一ら、実験科学講座IV;日本化学会;丸善、1990.や、泉屋信夫ら、ペプチド合成の基礎と実験;丸善、1985.などに記載されている方法)であれば特に限定しないが、好適には、O−ベンゾトリアゾール−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)や、2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)、4−(2−{[(シクロヘキシルイミノ)メチレン]アミノ}エチル−4−メチルモルホリ−4−ニウムパラトルエンスルホナート(CMC)、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1,1’−カルボニルビス(1H−イミダゾール)(CDI)、(1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)(トリピロリジン−1−イル)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、ブロモ(トリピロリジン−1−イル)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBrOP)、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド(DMT−MM)、2−クロロ−4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン(DMT)などを挙げることができる。さらに添加剤として1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)、N,N−ジメチルアミノピリジンなどを加えても良い。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−10℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至100℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至48時間であり、好適には、10分間乃至24時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶媒を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−1c工程)
本工程は、6位水酸基に脱離基(−OX)を導入する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、酸塩化物又は酸無水物を反応することにより行われる。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される酸塩化物又は酸無水物は、−OX基が公知の脱離基となるようなXを有する酸塩化物あるいは酸無水物であれば特に限定しないが、好適には、トリフルオロメタンスルホン酸無水物のような置換若しくは非置換のアルキルスルホン酸無水物又はアリールスルホン酸無水物;メタンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリドのような置換若しくは非置換のアルキルスルホニル塩化物又はアリールスルホニル塩化物;置換若しくは非置換のアルキルリン酸塩化物又はアリールリン酸塩化物を挙げることができる。
使用される塩基は、通常の反応で塩基として使用されるものであれば特に限定しないが、好適にはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、ルチジン、ピリジンのような有機塩基類;炭酸ナトリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸セシウムのようなアルカリ土類金属炭酸塩類;炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;炭酸水素カルシウムのようなアルカリ土類金属炭酸水素塩類;水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物類;水酸化セシウムのようなアルカリ土類金属水酸化物類;リン酸三カリウムのようなリン酸アルカリ金属塩類などを挙げることができる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−100℃乃至150℃であり、好適には−80℃乃至40℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至24時間であり、好適には、10分間乃至6時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−1d工程)
本工程は、脱離基(−OX)を置換基R2aに変換する工程である。R2aがアルキル基又はアルケニル基の場合は、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、添加剤の存在下又は非存在下、金属触媒の存在下、アルキルホウ素化合物あるいはアルケニルホウ素化合物を反応することにより行われる(1−1d1工程)。また、R2aがメチルスルファニル基の場合は、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、メタンチオール又はメタンチオールの金属塩を反応することにより行われる(1−1d2工程)。一方、ジフロロメチル基又はフルオロメチル基の場合は、上記1−1d1工程で得られたR2aとしてメチル基を導入した化合物に対し、不活性溶媒中、塩基を作用した後、求電子フッ素化試薬と反応することにより行われる(1−1d3工程)。
(1−1d1工程)
本工程は、脱離基(−OX)をR2aとしてアルキル基又はアルケニル基に変換する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、添加剤の存在下又は非存在下、金属触媒の存在下、アルキルホウ素化合物あるいはアルケニルホウ素化合物を反応することにより行われる。この反応条件は、例えば、Zou、G.;Reddy、Y.K.;Falck、J.R. Tetrahedron Lett. 2001,42,7213.や、Molander,G.A.;Yun,C.−S. Tetrahedron 2002,58,1465.並びにTsuji,J. Palladium Reagents and Catalysts;John Wiley&Sons:England,2004.さらに、Metal−Catalyzed Cross−Coupling Reactions;de Meijere,A.,Diederich,F.,Eds.; Wiley−VCH:Weinheim,2004.などに記載されている公知の方法を適切に選択し、それに従って行われる。ここでは以下に好適な条件を記載するが、それに限定されるものではない。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノール、tert−ブタノールのようなアルコール類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される塩基は、通常の反応で塩基として使用されるものであれば特に限定しないが、好適にはトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、ルチジン、ピリジンのような有機塩基類;炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸セシウムのようなアルカリ土類金属炭酸塩類;炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;炭酸水素カルシウムのようなアルカリ土類金属炭酸水素塩類;水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物類;水酸化セシウムのようなアルカリ土類金属水酸化物類;リン酸三カリウムのようなリン酸アルカリ金属塩類;ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのような金属アルコキシド類などを挙げることができる。
使用される添加剤は、公知の方法として使用されるものであれば特に限定しないが、好適には、酸化銀、アルミナのような金属酸化物;トリフェニルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ(o−トルイル)ホスフィン、ジフェニルホスフィノフェロセン、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(S−PHOS)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル(X−PHOS)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)のようなホスフィン類;トリフェニルホスフィンオキシドのようなホスフィンオキシド類;塩化リチウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムのような金属塩;臭化テトラブチルアンモニウムのようなアンモニウム塩などを挙げることができる。これらは任意の割合で組み合わせて使用して良い。
使用される金属触媒は、公知の方法として使用されるものであれば特に限定しないが、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム、2酢酸パラジウム、2塩化パラジウムジフェニルホスフィノフェロセン錯体、2塩化パラジウムベンゾニトリル錯体、2塩化パラジウムアセトニトリル錯体、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]パラジウム、3−クロロピリジン[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾ−2−イリデン]パラジウム、パラジウム−活性炭素のようなパラジウム触媒を挙げることができる。
使用されるアルキルホウ素化合物及びアルケニルホウ素化合物は、公知の反応剤として使用されるものであれば特に限定しないが、R2aがアルキル基の場合はメチルホウ酸、メチルホウ酸エステル、トリフルオロ(メチル)ボラヌイド金属塩、エチルホウ酸、エチルホウ酸エステルあるいはエチルトリフルオロボラヌイド金属塩などを、R2aがシクロプロピル基の場合はシクロプロピルホウ酸、シクロプロピルホウ酸エステルあるいはシクロプロピル(トリフルオロ)ボラヌイド金属塩などを、R2aがアルケニル基の場合はビニルホウ酸、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン、ビニルホウ酸エステル、ビニルトリフルオロボラヌイド金属塩、アリルホウ酸、アリルホウ酸エステルあるいはアリル(トリフルオロ)ボラヌイド金属塩などを挙げることができる。
使用されるアルキルホウ酸エステルのエステル部、トリフルオロ(アルキル)ボラヌイド金属塩の金属、アルケニルホウ酸エステルのエステル部、及びトリフルオロ(アルケニル)ボラヌイド金属塩の金属は、公知の化合物として知られているか、若しくは公知の方法に準じて合成されるものであれば特に限定しない。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−10℃乃至200℃であり、好適には0℃乃至150℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至48時間であり、好適には、10分間乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
なお、R2aがアルケニル基の場合、後述する1−2a1工程の加水素分解反応を行うことにより、Rとして対応するアルキル基に導くことが出来る。
(1−1d2工程)
本工程は、脱離基(−OX)をR2aとしてメチルスルファニル基に変換する工程であり、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、メタンチオール又はメタンチオールの金属塩を反応させることにより行われる。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;メタノール、エタノールのようなアルコール類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用されるメタンチオールの金属塩として用いられる金属は、特に限定しないが、好適には、ナトリウムのようなアルカリ金属、又はマグネシウムのようなアルカリ土類金属などを挙げることができる。
使用される塩基は、通常の反応で塩基として使用されるものであれば特に限定しないが、好適にはピリジンのような有機塩基類;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸セシウムのようなアルカリ土類金属炭酸塩類;炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;炭酸水素カルシウムのようなアルカリ土類金属炭酸水素塩類;水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物類;水酸化セシウムのようなアルカリ土類金属水酸化物類;リン酸三カリウムのようなリン酸アルカリ金属塩類;ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのような金属アルコキシド類などを挙げることができる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−10℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至100℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至48時間であり、好適には、10分間乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−1d3工程)
本工程は、上記1−1d1工程で得られた化合物において、R2aとして導入したメチル基をジフロロメチル基又はフルオロメチル基に変換する工程であり、不活性溶媒中、塩基を作用した後、求電子フッ素化試薬と反応することにより行われる。これらは、使用される塩基並びに求電子フッ素化試薬の当量数を適切に調節することにより目的化合物を製造することができる。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される塩基は、通常の反応で塩基として使用されるものであれば特に限定しないが、好適にはリチウムジイソプロピルアミドまたはナトリウムヘキサメチルジシラジドのような有機金属アミド、tert−ブチルリチウムのような有機金属化合物、水素化カリウムのような水素化金属類などを挙げることができる。
使用される求電子フッ素化試薬は、公知(例えば、Baudoux,J.;Cahard,D.Electrophilic Fluorination with N−F Reagent. In Organic Reaction;Overman,L.E.,Ed.;John Wiley & Sons,Inc.:New Jersey,2007;Vol.69;Chapter 2.や、フッ素化合物の合成と機能;石川 延男;株式会社シーエムシー:東京、1987.)の試薬として使用されるものであれば特に限定しないが、好適には、N−フルオロベンゼンスルホンイミド(NFSI)が挙げられる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−100℃乃至100℃であり、好適には−80℃乃至50℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至48時間であり、好適には、10分間乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−1e工程)
本工程は、R1aをR1bに変換する工程であり、Q若しくはQ部位の炭化水素環の種類で合成法が異なるので、以下の場合に分けて詳述する。
(1)R1aとして、ハロゲン原子や−OX基のような脱離基を有する芳香族炭化水素環Q1若しくはQ2を含み、(i)Q若しくはQに直接置換基Rを導入する場合(1−1e1工程)、(ii)酸素原子を介して置換基Rを導入する場合(1−1e2工程)
(2)R1aとして、シクロアルカン環構造を含み、(i)シクロアルカン環に酸素原子を介して置換基Rを導入する場合(1−1e4工程)、(ii)窒素原子を介して置換基Rを導入する場合(1−1e5工程)
(1−1e工程)の(1)の必須の反応として
1−1e1工程:置換基Rの導入反応
1−1e2工程:置換基Rを有するアルコールとの光延反応
が挙げられる。ここではR1aとして、ハロゲン原子や−OX基のような脱離基を含むフェニル基を有する場合を示すが、これに限定されるものではない。
(1−1e1工程)
本工程は、一般式(5)若しくは(7)を有する化合物を製造する工程であり、窒素雰囲気下、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、添加剤の存在下又は非存在下、金属触媒の存在下、置換若しくは非置換のアリールホウ酸又はヘテロアリールホウ酸又はアルキルホウ酸と、一般式(4)若しくは(6)を有する化合物とを反応することにより行われる。この反応条件は、例えば、Tsuji,J. Palladium Reagents and Catalysts;John Wiley&Sons:England,2004.やJiang,L.;Buchwald,S.L. Palladium−Catalyzed Aromatic Carbon−Nitorogen Bond Formation. In Metal−Catalyzed Cross−Coupling Reactions;de Meijere,A.,Diederich,F.,Eds.;Wiley−VCH:Weinheim,2004;Chapter 13.などに記載されている公知の方法を適切に選択し、それに従って行われる。ここでは以下の好適な条件を記載するが、それに限定されるものではない。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノール、tert−ブタノールのようなアルコール類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される塩基は、通常の反応で塩基として使用されるものであれば特に限定しないが、好適にはピリジンのような有機塩基類;炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸セシウムのようなアルカリ土類金属炭酸塩類;炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;炭酸水素カルシウムのようなアルカリ土類金属炭酸水素塩類;水酸化ナトリウムのようなアルカリ金属水酸化物類;水酸化セシウムのようなアルカリ土類金属水酸化物類;リン酸三カリウムのようなリン酸アルカリ金属塩類;ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのような金属アルコキシド類;リチウムジイソプロピルアミド、ナトリウムヘキサメチルジシラジドのような有機金属アミド類;tert−ブチルリチウムのような有機金属化合物;水素化カリウムのような水素化金属類などを挙げることができる。
使用される添加剤は、公知の方法として使用されるものであれば特に限定しないが、好適には、酸化銀、アルミナのような金属酸化物;トリフェニルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ(o−トルイル)ホスフィン、ジフェニルホスフィノフェロセン、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(S−PHOS)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル(X−PHOS)、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)のようなホスフィン類;トリフェニルホスフィンオキシドのようなホスフィンオキシド類;塩化リチウム、フッ化カリウム、フッ化セシウムのような金属塩;臭化テトラブチルアンモニウムのようなアンモニウム塩などを挙げることができる。これらは任意の割合で組み合わせて使用して良い。
使用される金属触媒は、公知の方法として使用されるものであれば特に限定しないが、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)パラジウム、2酢酸パラジウム、2塩化パラジウムジフェニルホスフィノフェロセン錯体、2塩化パラジウムベンゾニトリル錯体、2塩化パラジウムアセトニトリル錯体、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ビス[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]パラジウム、3−クロロピリジン[1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)イミダゾ−2−イリデン]パラジウム、パラジウム−活性炭素のようなパラジウム触媒などを挙げることができる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−10℃乃至200℃であり、好適には0℃乃至150℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至48時間であり、好適には、10分間乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
なお、本反応を一酸化炭素雰囲気下で実施することにより、カルボニル基で介した化合物(8)を得ることができる。
(1−1e2工程)
本工程は、一般式(10)を有する化合物を製造する工程であり、窒素雰囲気下、不活性溶媒中、アゾ化合物及びホスフィンの存在下、置換若しくは非置換シクロアルキルアルコール又は置換アルキルアルコールと、一般式(9)を有する化合物との光延反応により行われる。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類などを挙げることができる。
光延反応に使用される試薬としては、通常、光延反応に使用できる試薬であれば、特に限定しないが、好適には、ジエチルアゾジカルボキシレート、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートのようなジ低級アルキルアゾジカルボキシレート類又は1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジンのようなヘテロシクリルアゾジカルボニル類等のアゾ化合物とトリフェニルホスフィンのようなトリアリールホスフィン類又はトリブチルホスフィンのようなトリ低級アルキルホスフィン類等のホスフィン類の組合せであり、更に好適には、ジエチルアゾジカルボキシレートとトリフェニルホスフィンの組合せ又は1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジンとトリブチルホスフィンの組合せである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬によって異なるが、−50℃乃至100℃で行なわれ、好適には、−10℃乃至60℃である。
反応時間は、反応温度、原料化合物、反応試薬又は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常、10分乃至48時間で、好適には、30分乃至24時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−1e工程)の(2)の必須の反応として
1−1e4工程:置換基Rを有するヒドロキシ体との光延反応
1−1e5工程:置換基Rを有するアミンとの反応
が挙げられる。また、必要に応じて
1−1e3工程:化合物(11)の還元反応
ここではR1aとして、置換シクロヘキシル基を有する場合を示すが、これに限定されるものではない。
(1−1e3工程)
本工程は、一般式(11)のカルボニル基を水酸基へと還元する工程である。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエ−テル類;メタノール、エタノール、tert−ブタノールのようなアルコ−ル類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される試薬としては、カルボニル基の水酸基への還元反応に用いられる試薬であれば特に限定は無いが、例えば水素化アルミニウム試薬、水素化ホウ素ナトリウム、ジボラン、水素化トリ(sec−ブチル)ホウ素リチウムのような含ホウ素化合物を挙げることができ、好適には、水素化ホウ素ナトリウム、水素化トリ(sec−ブチル)ホウ素リチウムである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬によって異なるが、−100℃乃至100℃で行なわれ、好適には、−78℃乃至50℃である。
反応時間は、反応温度、原料化合物、反応試薬又は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常、10分乃至12時間で、好適には、30分乃至5時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−1e4工程)
本工程は、一般式(13)を有する化合物を製造する工程であり、1−1e2工程に準じて行われる。
(1−1e5工程)
本工程は、一般式(14)を有する化合物を製造する工程であり、窒素雰囲気下、置換若しくは非置換シクロアルキルアミン若しくは芳香族アミンと、一般式(11)を有する化合物との還元的アミノ化法を用いて行われる。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンのようなハロゲン系炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノール、tert−ブタノールようなアルコ−ル類及びアルコール類とハロゲン化炭化水素類との混合溶媒を挙げることができる。
反応試薬としては、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤が用いられるが、好適にはトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムが用いられる。
反応温度は、原料化合物、反応試薬によって異なるが、−50℃乃至100℃で行なわれ、好適には、0℃乃至50℃である。
反応時間は、反応温度、原料化合物、反応試薬又は使用される溶媒の種類によって異なるが、通常、10分乃至24時間で、好適には、30分乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−2工程)
1−2工程は、一般式(3)を有する化合物より一般式(1)を有する化合物を製造する工程である。必須の反応として、
1−2a工程:保護基Proの脱保護反応
1−2b工程:保護基Proの脱保護反応
また、必要に応じて
1−2c工程:R1bをRに変換する反応
1−2d工程:R2aをRに変換する反応
を加えることができる。1−2a乃至1−2d工程は前後何れに行っても良く、当業者であれば容易にその順番を適宜選択することが出来る。
(1−2a工程)
本工程は、保護基Proの脱保護をする工程であり、用いるProに応じて、例えば、Protective Groups in Organic Synthesis,3rd ed.;Green,T.W.;Wuts,P.G.M.,Eds.;John Wiley&Sons:New York,1999.などに記載されている公知の方法を適切に選択し、それに従って行われる。ここでは、好適なProとしてベンジル基を選び、水素雰囲気下、不活性溶媒中、添加剤の存在下又は非存在下、触媒を用いて、Proを水素原子へ変換する方法(1−2a1)、水素原子の代わりに水素源となりうる有機化合物存在下、窒素又はアルゴン雰囲気下、不活性溶媒中、添加剤の存在下又は非存在下、触媒を用いて、Proを水素原子へ変換する方法(1−2a2)あるいは不活性溶媒中、適切な酸を用いてProを水素原子へ変換する方法(1−2a3)について記載するが、それらに限定されるものではない。
(1−2a1工程)
本工程は、水素雰囲気下、不活性溶媒中、添加剤の存在下又は非存在下、触媒を用いて、Proを水素原子へ変換する工程である。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノールのようなアルコール類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される添加剤は、塩酸など公知の方法として使用されているものであれば特に限定しない。
使用される金属触媒としては、公知の方法として使用されているものであれば特に限定しないが、好適には、パラジウム−活性炭素、トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウムクロリド、水酸化パラジウムなどを挙げることができる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−100℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至100℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至24時間であり、好適には、10分間乃至6時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮することにより得られる。得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
なお、R2aがアルケニル基の場合、前述したように対応するアルキル基に導くことが出来る。
(1−2a2工程)
本工程は、水素原子の代わりに水素源となりうる有機化合物存在下、窒素又はアルゴン雰囲気下、不活性溶媒中、添加剤の存在下又は非存在下、触媒を用いて、Proを水素原子へ変換する工程である。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノールのようなアルコール類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
水素非雰囲気下の場合、使用される水素源としての有機化合物は、ギ酸などの公知の方法として使用されているものであれば特に限定しない。
使用される添加剤は、塩酸など公知の方法として使用されているものであれば特に限定しない。
使用される金属触媒としては、公知の方法として使用されているものであれば特に限定しないが、好適には、パラジウム−活性炭素、トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウムクロリド、水酸化パラジウムなどを挙げることができる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−100℃乃至150℃であり、好適には−78℃乃至100℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至24時間であり、好適には、10分間乃至6時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶媒を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−2a3工程)
本工程は、不活性溶媒中、適切な酸を用いてProを水素原子へ変換する方法である。
使用される溶媒としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定しないが、好適にはベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホルムのようなハロゲン系炭化水素類;酢酸エチル、酢酸プロピルのようなエステル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンのようなエーテル類;メタノール、エタノールのようなアルコール類;アセトニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;複数の有機溶媒の任意の比率の混合溶媒、加えて水との任意の比率の混合溶媒などを挙げることができる。
使用される酸は、通常の反応で酸として使用されるものであれば特に限定しないが、塩酸、硫酸などの無機酸;三フッ化ホウ素、三塩化ホウ素、三臭化ホウ素、ヨウ化トリメチルシランのようなルイス酸;トリフルオロ酢酸のような有機酸などを挙げることができる。
反応温度は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常、−100℃乃至150℃であり、好適には−78℃乃至100℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬などにより異なるが、通常5分間乃至24時間であり、好適には、10分間乃至6時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、例えば、反応混合物を濃縮し、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶媒を留去することで得られる。
得られた化合物は、必要ならば、常法、例えば、再結晶、再沈殿、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
(1−2b工程)
本工程は、保護基Proの脱保護をする工程であり、1−1a工程に準じて行われる。
(1−2c工程)
本工程は、R1bをRに変換する工程であり、1−1e工程に準じて行われる。
(1−2d工程)
本工程は、R2aをRに変換する工程であり、R2aがアルケニル基の場合は、前述の1−2a1工程に準じて、対応するアルキル基に導くことができる。
(第2工程)
第2工程は前述の化合物(2)を製造する工程である。
上記において、R1aは前述のR若しくはそれらの前駆体の置換基を示し、Pro及びProは前述の官能基の保護基を表わす。Proは公知の方法(例えば、Protective Groups in Organic Synthesis,3rd ed.;Green,T.W.;Wuts,P.G.M.,Eds.;John Wiley&Sons:New York,1999.など)により選択された各々の官能基の保護基を表わし、反応中、安定に存在し、また反応を阻害しないものであれば特に限定しないが、好適には、メチル基を表わす。
一般式(2)を有する化合物は、公知の方法((i) 公知の方法に準じて調製した置換エタンイミダミド(15)と2−アルキルオキシ−3−オキソコハク酸ジエステル(16)を塩基存在下縮合する方法:Dreher,S.D;Ikemoto,N.;Gresham,V.;Liu,J.;Dormer,P.G.;Balsells,J.;Mathre,D.;Novak.T.J.;Armstrong III,J.D. Tetrahedron Lett. 2004,45,6023.あるいは、(ii) N−ヒドロキシ置換エタンイミダミド類(17)とアセチレンジカルボン酸ジエステル(18)を縮合する方法:Culbertson,T.P. J.Heterocycl.Chem. 1979,16,1423−1424.)又は、公知の方法を修飾した方法を用いて合成することができる。
上記の各製法により得られた反応生成物は、遊離化合物、その塩あるいは水和物等の各種の溶媒和物として単離され精製される。塩は通常の造塩処理に付すことにより製造できる。単離、精製は、抽出、濃縮、留去、結晶化、ろ過、再結晶、各種クロマトグラフィー等の、通常の化学操作を適用して行われる。
各種異性体は、異性体間の物理化学的な性質の差を利用して、常法により単離できる。例えば、光学異性体は一般的な光学分割法、例えば分別結晶化又はクロマトグラフィー等により分離できる。また、光学異性体は、適当な光学活性な原料化合物より製造することもできる。
本発明の化合物を有効成分として含有する製剤は通常製剤化に用いられる担体や賦形剤、その他の添加剤を用いて調製される。投与は錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤等による経口投与、あるいは静注、筋注等の注射剤、坐剤、経皮剤、経鼻剤あるいは吸入剤等による非経口投与のいずれの形態であってもよい。投与量は症状、投与対象の年齢、性別等を考慮して個々の場合に応じて適宜決定されるが、通常、経口投与の場合、成人1日当たり0.001 mg/kg乃至100 mg/kg程度であり、これを1回で、あるいは1〜6回に分けて投与する。また、症状によって静脈投与される場合は、通常、成人1回当たり0.0001 mg/kg乃至10 mg/kgの範囲で1日に1回乃至複数回投与される。
本発明による経口投与のための固体組成物としては、錠剤、散剤、顆粒剤等が用いられる。このような固体組成物においては、一つ又はそれ以上の活性物質が、少なくとも一つの不活性な賦形剤、例えば乳糖、マンニトール、ブドウ糖等と混合される。組成物は、常法に従って、不活性な添加剤、例えばステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤やカルボキシメチルスターチナトリウム等の崩壊剤、溶解補助剤を含有していてもよい。錠剤又は丸剤は必要により糖衣又は胃溶性若しくは腸溶性コーティング剤で被膜してもよい。
経口投与のための液体組成物は、薬剤的に許容される乳剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤等を含み、一般的に用いられる不活性な溶剤、例えば精製水、エタノールを含む。この組成物は不活性な溶剤以外に可溶化剤、湿潤剤、懸濁化剤のような補助剤、甘味剤、矯味剤、芳香剤、防腐剤を含有していてもよい。
非経口投与のための注射剤としては、無菌の水性又は非水性の液剤、懸濁剤、乳剤を含む。水性の溶剤としては、例えば注射用蒸留水及び生理食塩水が含まれる。非水性の溶剤としては、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油、エタノールのようなアルコール類、ポリソルベート80(局方名)等がある。このような組成物は、さらに等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤を含んでもよい。これらは例えばバクテリア保留フィルターを通す濾過、殺菌剤の配合又は照射によって無菌化される。また、これらは無菌の固体組成物を製造し、使用前に無菌水又は無菌の注射用溶媒に溶解、懸濁して使用することもできる。
以下に、参考例、実施例、試験例を記載し、本発明についてさらに詳細に説明するが、本発明の範囲は、これらに限定されるものではない。
参考例1
({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモベンジル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
(1)2−(4−ブロモフェニル)エタンイミド酸エチル塩酸塩
(4−ブロモフェニル)アセトニトリル(35.0 g, 178 mmol)をエタノール(80 mL)に溶解し、0℃に冷却後、塩化水素を吹込みながら2時間撹拌した。反応混合物にジエチルエーテル(500 mL)を加え、析出した固体をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄した後、減圧下乾燥することより、標記化合物(47.0 g, 169 mmol)を白色固体として得た(収率95%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.49 (2H, d, J = 8 Hz), 7.33 (2H, d, J = 8 Hz), 4.61 (2H, q, J = 7 Hz), 4.01 (2H, s), 1.45 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2)2−(4−ブロモフェニル)エタンイミダミド 塩酸塩
2−(4−ブロモフェニル)エタンイミド酸エチル塩酸塩(2.0 g, 7.2 mmol)をエタノール(10 mL)、メタノール(5 mL)に溶解し、炭酸アンモニウム(2.0 g)を加え、室温で17時間撹拌した。反応混合物にエタノールを加え、不溶物をろ別した後、ろ液を減圧下濃縮することより、標記化合物(1.7 g, 6.8 mmol)を白色固体として得た(収率97%)。
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 7.59 (2H, d, J = 8 Hz), 7.44 (2H, d, J= 8 Hz), 3.72 (2H, s)。
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモベンジル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
ジイソプロピルアミン(9.5 mL, 68 mmol)のテトラヒドロフラン(50 mL)溶液にn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(2.77 M, 24 mL, 65 mmol)を0℃で滴下した後、同温で30分間攪拌することより、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)のテトラヒドロフラン溶液を調整した。tert−ブチル メチル オキサレート(10 g, 63 mmol)及び(ベンジルオキシ)酢酸メチル(11 g, 59 mmol)をテトラヒドロフラン(100 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、−78℃で調製したLDAのテトラヒドロフラン溶液を滴下した後、同温で3時間攪拌した。次いで、徐々に−50℃まで反応混合物を昇温した後、塩酸(1 M, 240 mL)を加え、室温で酢酸エチル(300 mL×2)で抽出し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。減圧下溶媒を留去することより、4−tert−ブチル 1−メチル 2−(ベンジルオキシ)−3−オキソスクシナート(23 g)を油状物として得た。
得られた4−tert−ブチル 1−メチル 2−(ベンジルオキシ)−3−オキソスクシナート(7.6 g)及び2−(4−ブロモフェニル)エタンイミダミド 塩酸塩(4.4 g, 16 mmol)をメタノール(25 mL)に溶解し、0℃でナトリウムメトキシドのメタノール溶液(28%, 10.0 mL)を加えた後、室温で16時間攪拌した。反応混合物に塩酸(1 M, 50 mL)を加え、析出した固体をろ取することにより、標記化合物(5.0 g, 11 mmol)を淡褐色固体として得た(収率66%)。
1H-NMR(500MHz、 DMCO-d6)δ: 13.15 (1H, brs), 7.54 (2H, d, J = 8 Hz), 7.41-7.32 (5H, m), 7.27 (2H, d, J = 8 Hz), 5.11 (2H, s), 3.84 (2H, s), 1.41 (9H, s)。
(4)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモベンジル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモベンジル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.0 g, 2.1 mmol)をテトラヒドロフラン(5 mL)及びメタノール(5 mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(8 M, 1.6 mL)を加えた後、50℃で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に0℃で塩酸(1 M, 100 mL)を加えた後、析出した固体をろ取することにより、5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモベンジル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸を白色固体として得た。これをN、N−ジメチルホルムアミド(8 mL)に溶解し、1、1’−カルボニルビス(1H−イミダゾール)(0.57 g, 3.5 mmol)を加えた後、室温で1時間撹拌した。反応液にグリシンエチルエステル塩酸塩(0.66 g, 4.7 mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(1.2 mL, 7.1 mmol)を加えた後、室温で16時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に塩酸(1 M、 20 mL)を加えた後、析出した白色固体をろ取することにより、標記化合物(0.94 g, 1.9 mmol)を白色固体として得た(収率89%)。
1H-NMR(500MHz、 CDCl3)δ: 11.84 (1H, s), 8.05 (1H, s), 7.52-7.51 (2H, m), 7.42-7.40 (2H, m), 7.36-7.29 (3H, m), 7.22-7.21 (2H, m), 5.31 (2H, s), 4.25 (2H, q, J = 7 Hz), 4.16 (2H, s), 3.96 (2H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
参考例2
({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ヒドロキシベンジル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
(1)5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシベンジル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例1−(1)〜1−(3)に準じて(4−ヒドロキシフェニル)アセトニトリル(2.0 g, 15 mmol)を用い、標記化合物(4.8 g, 12 mmol)を白色固体として得た(収率78%)。
1H-NMR(500MHz, CD3OD)δ: 7.44-7.43 (2H, m), 7.36-7.31 (3H, m), 7.12 (2H, d, J = 9 Hz), 6.74 (2H, d, J = 9 Hz), 5.17 (2H, s), 3.81 (2H, s), 1.49 (9H, s)。
(2)2−(4−アセトキシベンジル)−5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシベンジル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.0 g, 2.5 mmol)及びピリジン(5 mL)を塩化メチレン(5 mL)に溶解し、0℃で無水酢酸(0.46 mL, 4.9 mmol)を加えた後、室温で15時間攪拌した。反応液に塩化メチレン(30 mL)を加え、塩酸(1 M, 10 mL)で洗浄した後、有機層を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.70(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.97 g, 2.2 mmol)を白色固体として得た(収率88%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.47-7.46 (2H, m), 7.38-7.32 (3H, m), 7.37 (2H, d, J = 8 Hz), 7.02 (2H, d, J = 8 Hz), 5.24 (2H, s), 3.99 (2H, s), 2.29 (3H, s), 1.53 (9H, s)。
(3)2−(4−アセトキシベンジル)−5−(ベンジルオキシ)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
2−(4−アセトキシベンジル)−5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.97 g, 2.2 mmol)及びピリジン(0.53 mL, 6.6 mmol)を塩化メチレン(20 mL)に溶解し、0℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.93 g, 3.3 mmol)を加えた後、同温で1時間撹拌した。反応液に水を加え、塩化メチレンで有機物を抽出した。有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.45(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.3 g, 2.2 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率定量的)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.42-7.36 (7H, m), 7.03-7.02 (2H, m), 5.11 (2H, s), 4.23 (2H, s), 2.29 (3H, s), 1.56 (9H, s)。
(4)2−(4−アセトキシベンジル)−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
2−(4−アセトキシベンジル)−5−(ベンジルオキシ)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.3 g, 2.2 mmol)のテトラヒドロフラン(40 mL)溶液に、メチルホウ酸(0.26 g, 4.3 mmol)、酸化銀(1.3 g, 5.4 mmol)、炭酸カリウム(0.90 g, 6.5 mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.26 g, 0.32 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、5時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、酢酸エチルを加え、不溶物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.45(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.39 g, 1.1 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率50%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.42-7.36 (7H, m), 7.01-6.99 (2H, m), 4.99 (2H, s), 4.23 (2H, s), 2.44 (3H, s), 2.29 (3H, s), 1.58 (9H, s)。
(5)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ヒドロキシベンジル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
2−(4−アセトキシベンジル)−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.39 g, 1.1 mmol)をテトラヒドロフラン(4.0 mL)、メタノール(4.0 mL)に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(8 M, 2.0 mL)を加えた後、50℃で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、得られた残渣に0℃で塩酸(1 M, 50 mL)を加えると固体が析出した。この固体をろ取し、減圧下乾燥することにより、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−ヒドロキシベンジル)ピリミジン−4−カルボン酸を(0.29 g)白色固体として得た。
これをテトラヒドロフラン(30 mL)及びエタノール(5 mL)に溶解し、グリシンエチルエステル塩酸塩(0.14 g, 1.0 mmol)及び4−メチルモルホリン(0.11 mL, 1.0 mmol)を加えた後、室温で5分間撹拌した。次いでこの反応液に4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロリド(0.28 g, 1.0 mmol)を加えた後、室温で12時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.55(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.39 g, 0.83 mmol)を無色油状物質として得た(収率定量的)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 8.33 (1H, t, J = 6 Hz), 7.48-7.46 (2H, m), 7.39-7.34 (3H, m), 7.24 (2H, d, J = 8 Hz), 6.78 (2H, d, J = 8 Hz), 5.31 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.21 (2H, d, J = 6 Hz), 4.16 (2H, s), 2.44 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
参考例3
({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例2−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ヒドロキシベンジル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.17 g, 0.39 mmol)を用い、標記化合物(0.18 g, 0.32 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率83%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.24 (1H, t, J = 5 Hz), 7.47-7.34 (7H, m), 7.24-7.22 (2H, m), 5.10 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.26 (2H, s), 4.20 (2H, d, J = 5 Hz), 2.45 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
参考例4
({[5−(ベンジルオキシ)−2−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)(フェニル)アミノ]ベンジル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
(1)tert−ブチル (4−メチルフェニル)フェニルカーバメート
N−(4−メチルフェニル)アニリン(1.8 g, 10 mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(2.4 g, 11 mmol)、トリエチルアミン(2.1 mL, 15 mmol)及びN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(0.050 g)を塩化メチレン(50 mL) 及びアセトニトリル(50 mL)に溶解し、50℃で17.5時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.55(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.90 g, 3.2 mmol)を得た(収率32%)。
1H-NMR (500MHz, CD3OD)δ: 7.34-7.11 (7H, m), 7.12 (2H, d, J = 4 Hz), 2.35 (3H, s), 1.47 (9H, s)。
(2)tert−ブチル [4−(ブロモメチル)フェニル]フェニルカーバメート
tert−ブチル (4−メチルフェニル)フェニルカーバメート(3.3 g, 12 mmol)、N−ブロモコハク酸イミド(2.1 g, 12 mmol)及び2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(0.094 g, 0.58 mmol)を四塩化炭素(90 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、22時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.45(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(3.5 g, 9.7 mmol)を得た(収率84%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 7.36-7.17 (9H, m), 4.47 (2H, s), 1.45 (9H, s)。
(3)tert−ブチル [4−(シアノメチル)フェニル]フェニルカーバメート
tert−ブチル [4−(ブロモメチル)フェニル]フェニルカーバメート(3.5 g, 9.7 mmol)、アセトンシアノヒドリン(1.8 mL, 19 mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(2.9 mL, 19 mmol)をアセトニトリル(35 mL)に溶解し、室温で18時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.2 g, 4.0 mmol)を得た(収率41%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 7.34-7.18 (9H, m), 3.72 (2H, s), 1.45 (9H, s)。
(4)tert−ブチル [4−(2−アミノ−2−イミノエチル)フェニル]フェニルカーバメート 酢酸塩
tert−ブチル [4−(シアノメチル)フェニル]フェニルカーバメート(1.2 g, 4.0 mmol)、ヒドロキシルアミン水溶液(50%, 0.53 g, 8.0 mmol)のエタノール(10 mL)溶液を1.5時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣を1,4−ジオキサン(10 mL)に溶解し、無水酢酸(0.75 mL, 8.0 mmol)及びトリエチルアミン(1.1 mL, 8.0 mmol)を加えた後、室温で15時間撹拌した。反応液を酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた白色固体をジイソプロピルエーテル(25 mL)で洗浄し、減圧下乾燥した。これをエタノール(40 mL)及び塩化メチレン(20 mL)に溶解し、10%パラジウム−活性炭素(0.20 g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で1.5時間撹拌した。反応液をセライトろ過した後、ろ液を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.4 g, 3.5 mmol)を白色固体として得た(収率88%)。
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.37-7.21 (9H, m), 3.78 (2H, s) , 1.90 (3H, s), 1.43 (9H, s)。
(5)5−(ベンジルオキシ)−2−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)(フェニル)アミノ]ベンジル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例1−(3)に準じて、tert−ブチル [4−(2−アミノ−2−イミノエチル)フェニル]フェニルカーバメート 酢酸塩(1.4 g, 3.5 mmol)を用い、標記化合物(0.69 g, 1.2 mmol)を得た(収率34%)。
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 10.46 (1H, s), 7.44-7.18 (14H, m), 5.22 (2H, s), 3.97 (2H, s), 1.52 (9H, s), 1.44 (9H, s)。
(6)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)(フェニル)アミノ]ベンジル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例2−(3)〜参考例2−(5)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)(フェニル)アミノ]ベンジル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.69 g, 1.2 mmol)を用い、標記化合物(0.14 g, 0.22 mmol)を得た(収率32%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.31 (1H, t, J = 4 Hz), 7.47 (2H, d, J = 4 Hz), 7.39-7.14 (12H, m), 5.09 (2H, s), 4.25 (2H, q, J = 8 Hz), 4.20 (2H, d, J = 4 Hz), 2.44 (3H, s), 1.44 (9H, s), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
参考例5
({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
(1)5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例4−(4)、参考例1−(3)に準じて、ビフェニル−4−イルアセトニトリル(5.8 g, 30 mmol)を用い、標記化合物(5.9 g, 15 mmol)を白色固体として得た(収率73%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 12.2 (1H, s), 7.53-7.50 (3H, m), 7.48 (3H, d, J = 7 Hz), 7.44-7.40 (4H, m), 7.36-7.31 (4H, m), 5.25 (2H, s), 4.04 (2H, s), 1.53 (9H, s)。
(2)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(4.5 g)をメタノール(45 mL)及びテトラヒドロフラン(45 mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(8 M, 15 mL, 120 mmol)を加えた後、60℃で3時間撹拌した。反応液を室温に冷却した後、減圧下濃縮した。得られた残渣に塩酸(1M, 150 mL)を加えた後、超音波処理することにより固体が析出した。得られた固体をろ取し、減圧下乾燥することにより、5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸(4.5 g, 11 mmol)を固体として得た(収率73%)。
5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸(4.5 g, 11 mmol)、1,1’−カルボニルビス(1H−イミダゾール)(CDI)(2.1 g, 13 mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(5.8 mL, 33 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(50 mL)に溶解し、室温で1時間攪拌した後、グリシンエチルエステル塩酸塩(2.3 g, 17 mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残渣を酢酸エチル(150 mL)で希釈し、塩酸(1 M)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、ろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をジイソプロピルエーテル(100 mL)で洗浄し、減圧下乾燥することにより、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(4.3 g, 8.7 mmol)を得た(収率79%)。
({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(4.3 g, 8.7 mmol)及びピリジン(2.1 mL, 26 mmol)を塩化メチレン(35 mL)に溶解し、0℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.9 mL, 17 mmol)の塩化メチレン溶液(20 mL)を加えた後、同温で30分間撹拌した。反応液に水を注ぎ、塩化メチレンで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(4.9 g, 7.8 mmol)を得た(収率89%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 8.14 (1H, t, J = 8 Hz), 7.59-7.32 (14H, m), 5.22 (2H, s), 4.29 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.22 (2H, d, J = 8 Hz), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
実施例1
({[2−(3,4−ジクロロベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(3,4−ジクロロベンジル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例4−(4)、参考例1−(3)、参考例5−(2)に準じて、(3,4−ジクロロフェニル)アセトニトリル(9.3 g, 50 mmol)を用い、標記化合物(4.3 g, 6.9 mmol)を白色固体として得た(収率34%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.05 (1H, t, J = 8 Hz), 7.49-7.34 (7H, m), 7.19 (1H, d, J = 8 Hz), 5.23 (2H, s), 4.28 (2H, q, J = 8 Hz), 4.22 (2H, d, J = 8 Hz), 4.19 (2H, s), 1.33 (3H, t, J = 8 Hz)。
(2)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(3,4−ジクロロベンジル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例2−(4)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(3,4−ジクロロベンジル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.62 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.23 g, 0.48 mmol)を得た(収率48%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 8.25 (1H, t, J = 8 Hz), 7.47-7.34 (7H, m), 7.21 (1H, d, J = 8 Hz), 5.10 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.22 (2H, d, J = 4 Hz), 4.18 (2H, s), 2.44 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(3)({[2−(3,4−ジクロロベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
({[5−(ベンジルオキシ)−2−(3,4−ジクロロベンジル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.23 g, 0.48 mmol)を酢酸エチル(30 mL)に溶解し、5%パラジウム−活性炭素(150 mg)を加えた後、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.60(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.14 g, 0.36 mmol)を得た(収率75%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 11.42 (1H, s), 8.38 (1H, t, J = 8 Hz), 7.41 (1H, s), 7.36 (1H, d, J = 8 Hz), 7.17 (1H, d, J = 8 Hz), 4.28 (2H, q, J = 8 Hz), 4.20 (2H, d, J = 8 Hz), 4.12 (2H, s), 2.52 (3H, s), 1.33 (3H, t, J = 8 Hz)。
(4)({[2−(3,4−ジクロロベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
({[2−(3,4−ジクロロベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.14 g, 0.36 mmol)をメタノール(5 mL)及びテトラヒドロフラン(5 mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(1 M, 5.0 mL)を加えた後、40℃で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、塩酸(1 M)を加え、これを超音波処理することにより固体が析出した。得られた固体をろ取し、減圧下乾燥することにより、標記化合物(0.13 g, 0.36 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
mp 172-174 ℃;
1H-NMR (500MHz, CD3OD)δ: 7.50 (s, 1H), 7.41 (1H, d, J = 8 Hz), 7.26 (2H, d, J = 8 Hz), 4.15 (2H, s), 4.14 (2H, s), 2.48 (3H, s)。
実施例2
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(4−トリフルオロメチル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−[(4−トリフルオロメチル)ベンジル]−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例4−(4)、参考例5−(2)に準じて、[4−(トリフルオロメチル)フェニル]アセトニトリル(3.7 g, 20 mmol)を用い、標記化合物(3.7 g, 6.0 mmol)を白色固体として得た(収率30%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 8.06 (1H, t, J = 8 Hz), 7.59 (2H, d, J = 12 Hz), 7.49-7.34 (5H, m), 7.34 (2H, d, J = 12 Hz), 5.22 (2H, s), 4.31 (2H, s), 4.28 (2H, q, J = 8 Hz), 4.21 (2H, d, J = 8 Hz), 1.33 (3H, t, J = 8 Hz)。
(2)[({5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(4−トリフルオロメチル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例2−(4)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−[(4−トリフルオロメチル)ベンジル]−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.62 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.23 g, 0.47 mmol)を得た(収率47%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 8.26 (1H, t, J = 4 Hz), 7.57 (2H, d, J = 12 Hz), 7.49-7.46 (3H, m), 7.40-7.32 (4H, d, J = 12 Hz), 5.09 (2H, s), 4.29 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.20 (2H, d, J = 4 Hz), 4.18 (2H, s), 2.45 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(3)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(4−トリフルオロメチル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−トリフルオロメチル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.23 g, 0.47 mmol)を用い、標記化合物(0.14 g, 0.35 mmol)を得た(収率73%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 11.40 (1H, s), 8.39 (1H, t, J = 8 Hz), 7.55 (2H, d, J = 8 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8 Hz), 4.28 (2H, q, J = 8 Hz), 4.23 (2H, s), 4.19 (2H, d, J = 8 Hz), 2.52 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(4)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(4−トリフルオロメチル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(4−トリフルオロメチル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.14g, 0.35 mmol)を用い、標記化合物(0.13 g, 0.31 mmol)を白色固体として得た(収率91%)。
mp 158-159 ℃;
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.57 (2H, d, J = 8 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8 Hz), 4.27 (2H, s), 4.14 (2H, s), 2.48 (3H, s)。
実施例3
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−(2−ナフチルメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(2−ナフチルメチル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例4−(4)、参考例5−(2)に準じて、2−ナフチルアセトニトリル(8.4 g, 50 mmol)を用い、標記化合物(5.1 g, 8.4 mmol)を白色固体として得た(収率28%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.12 (1H, t, J = 4 Hz), 7.82-7.80 (4H, m), 7.50-7.43 (5H, m), 7.38-7.31 (3H, m), 5.20 (2H, s), 4.41 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.20 (2H, d, J = 4 Hz), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz).
(2)({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(2−ナフチルメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例2−(4)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(2−ナフチルメチル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.60 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.23 g, 0.48 mmol)を得た(収率48%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.34 (1H, t, J = 4 Hz), 7.82-7.79 (4H, m), 7.50-7.33 (8H, m), 5.08 (2H, s), 4.41 (2H, s), 4.25 (2H, q, J = 8 Hz), 4.20 (2H, d, J = 4 Hz), 2.45 (3H, s), 1.30 (3H, t, J = 8 Hz)。
(3)({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−(2−ナフチルメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(2−ナフチルメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.23 g, 0.48 mmol)を用い、標記化合物(0.16 g, 0.42 mmol)を得た(収率88%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.38 (1H, s), 8.44 (1H, t, J = 8 Hz), 7.80-7.75 (4H, m), 7.49-7.40 (3H, m), 4.35 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.18 (2H, d, J = 8 Hz), 2.52 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(4)({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−(2−ナフチルメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−(2−ナフチルメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.16 g, 0.42 mmol)を用い、標記化合物(0.14 g, 0.39 mmol)を白色固体として得た(収率93%)。
mp 119-120 ℃;
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.79-7.73 (4H, m), 7.49-7.38 (3H, m), 4.34 (2H, s), 4.14 (2H, s), 2.48 (3H, s)。
実施例4
({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例2−(4)に準じて、参考例5−(2)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.63 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.27 g, 0.55 mmol)を得た(収率55%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.35 (1H, t, J = 8 Hz), 7.59-7.54 (2H, m), 7.49-7.31 (12H, m), 5.09 (2H, s), 4.29 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.22 (2H, d, J = 8 Hz), 2.46 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(2)({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.27 g, 0.55 mmol)を用い、標記化合物(0.19 g, 0.47 mmol)を得た(収率87%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.37 (1H, s), 8.45 (1H, m), 7.58-7.52 (4H, m), 7.44-7.40 (3H, m), 7.35-7.30 (2H, m), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.23 (2H, s), 4.19 (2H, d, J = 8 Hz), 2.53 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(3)({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.19 g, 0.47 mmol)を用い、標記化合物(0.18 g, 0.48 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
mp 201-202 ℃;
Anal Calcd for C21H19N3O4: C, 66.83; H, 5.07; N, 11.13. Found C, 66.79; H, 5.28; N, 11.06;
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.58-7.52 (4H, m), 7.41-7.38 (4H, m), 7.30-7.28 (1H, m), 4.22 (2H, s), 4.15 (2H, s), 2.49 (3H, s)。
実施例5
({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−エチル−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−ビニルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例5−(2)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.32 g, 0.50 mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.093 mL, 0.55 mmol)、炭酸ナトリウム(0.16 g, 1.5 mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.035 g, 0.050 mmol)を1,2−ジメトキシエタン(2 mL)及び水(0.51 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、2時間加熱還流した。反応液を室温に冷却した後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.30(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.11 g, 0.21 mmol)を得た(収率41%)。
1H-NMR (500MHz, DCl3)δ: 8.31 (1H, t, J = 4 Hz), 7.60-7.31 (14H, m), 7.13 (1H, dd, J = 8 Hz, 4 Hz), 6.70 (1H, dd, J = 8 Hz, 4 Hz), 5.66 (1H, dd, J = 8 Hz, 4 Hz), 5.07 (2H, s), 4.33 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.21 (2H, d, J = 4 Hz), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(2)({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−エチル−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−ビニルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.11 g, 0.21 mmol)を用い、標記化合物(0.064 g, 0.15 mmol)を得た(収率74%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.38 (1H, s), 8.46 (1H, t, J = 8 Hz), 7.58-7.52 (4H, m), 7.44-7.40 (3H, m), 7.34-7.31 (2H, m), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.24 (2H, s), 4.19 (2H, d, J = 8 Hz), 2.90 (2H, q, J = 8 Hz), 1.31 (6H, t, J = 8 Hz)。
(3)({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−エチル−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−エチル−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.064 g, 0.15 mmol)を用い、標記化合物(0.056 g, 0.14 mmol)を白色固体として得た(収率93%)。
mp 175-176 ℃;
1H-NMR (500MHz, CD3OD)δ: 7.58-7.52 (4H, m), 7.41-7.38 (4H, m), 7.30-7.28 (1H, m), 4.23 (2H, s), 4.14 (2H, s), 2.88 (2H, q, J = 8 Hz), 1.28 (3H, t, J = 8 Hz)。
実施例6
[({2−[(4’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(4’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例1−(4)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモベンジル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(500 mg, 1.0 mmol)、(4−クロロフェニル)ホウ酸(310 mg, 2.0 mmol)、[1、1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(82 mg, 0.010 mol)及びリン酸三カリウム3水和物(640 mg, 3.0 mmol)を1,2−ジメトキシエタン(30 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、3時間加熱還流した。反応液を室温に冷却した後、水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、標記化合物(320 mg, 0.60 mmol)を白色固体として得た(収率61%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 8.15 (1H, d, J = 8 Hz), 8.11 (1H, t, J = 5 Hz), 7.74 (1H, d, J = 8 Hz), 7.53-7.31 (11H, m), 5.36 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.17 (2H, d, J = 5 Hz), 4.06 (2H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(4’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例2−(3)、参考例2−(4)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(4’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(60 mg, 0.11 mmol)を用い、標記化合物(30 mg, 0.057 mmol)を白色固体として得た(収率52%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 8.34 (1H, t, J = 5 Hz), 7.52-7.43 (8H, m), 7.39-7.32 (5H, m), 5.09 (2H, s), 4.28 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 5 Hz), 2.46 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3)[({2−[(4’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(4’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(30 mg, 0.057 mmol)を用い、標記化合物(27 mg, 0.060 mmol)を固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 11.38 (1H, s), 8.45 (1H, t, J = 6 Hz), 7.50 (2H, d, J = 8 Hz), 7.49 (2H, d, J = 8 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, s), 4.20 (2H, d, J = 6 Hz), 2.53 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(4)[({2−[(4’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({2−[(4’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチルを用い、標記化合物(17 mg, 0.041 mmol)を白色固体として得た(収率72%)。
mp 213 ℃;
MS m/z: 412 (M+H)+;
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 11.30 (1H, s), 8.42 (1H, t, J = 5 Hz), 7.48 (4H, d, J = 8 Hz), 7.38 (4H, dd, J = 10 Hz, 8 Hz), 4.28 (2H, d, J = 6 Hz), 4.23 (2H, s), 2.54 (3H, s)。
実施例7
[({2−[(2’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(2’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例6−(1)に準じて、参考例1−(3)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモベンジル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(500 mg, 1.0 mmol)及び(2−クロロフェニル)ホウ酸(310 mg, 2.0 mmol)を用い、標記化合物(180 mg, 0.34 mmol)を白色固体として得た(収率34%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 8.07 (1H, t, J = 6 Hz), 7.54 (2H, d, J = 8 Hz), 7.48-7.42 (4H, m), 7.39-7.29 (7H, m), 5.36 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.17 (2H, d, J = 6 Hz), 4.07 (2H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(2’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例2−(3)、参考例2−(4)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(2’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(180 mg, 0.34 mmol)を用い、標記化合物(110 mg, 0.21 mmol)を白色固体として得た(収率61%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 8.35 (1H, t, J = 5 Hz), 7.49-7.25 (13H, m), 5.11 (2H, s), 4.30 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 5 Hz), 2.47 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3)[({2−[(2’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(2’−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(110 mg, 0.21 mmol)を用い、標記化合物(59 mg, 0.14 mmol)を白色固体として得た(収率73%)。
mp 88 ℃;
MS m/z: 412 (M+H)+;
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 11.33 (1H, s), 8.43 (1H, t, J = 6 Hz), 7.44 (1H, d, J = 7 Hz), 7.37 (4H, s), 7.31-7.23 (3H, m), 4.26 (2H, d, J = 6 Hz), 4.25 (2H, s), 2.55 (3H, s)。
実施例8
[({2−[(2−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)2−クロロ−4−メチルビフェニル
1−ブロモ−2−クロロ−4−メチルベンゼン(3.6 g, 17 mmol)をテトラヒドロフラン(50 mL)に溶解し、−78℃でn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.57 M, 12 mL, 19 mmol)を滴下した後、同温で1.5時間攪拌した。反応液にホウ酸トリメチル(5.4 g)を加え、15時間かけて室温まで昇温した後、塩酸(10%)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、次いで塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機層を減圧下濃縮した。得られた残渣をトルエン(100 mL)及び水(10 mL)に溶解し、ヨウ化ベンゼン(3.8 g, 19 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1 g)及び炭酸ナトリウム(3.6 g)を加えた後、3時間加熱還流した。反応液を室温に冷却した後、塩化アンモニウム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(2.9 g, 14 mmol)を油状物質として得た(収率83%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.43-7.35 (4H, m), 7.29 (1H, s), 7.24 (1H, d, J = 5 Hz), 7.12 (2H, d, J = 8 Hz), 2.37 (3H, s)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−2−[(2−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例4−(2)〜4−(4)、参考例1−(3)に準じて、2−クロロ−4−メチルビフェニル(3.0 g, 15 mmol)を用い、標記化合物(1.7g, 3.3 mmol)を白色固体として得た(収率23%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.50-7.30 (13H, m), 5.28 (2H, s), 4.02 (2H, s), 1.53 (9H, s).
(3)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(2−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例1−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−[(2−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.7 g, 3.4 mmol)を用い、標記化合物(1.4 g, 2.7 mmol)を白色固体として得た(収率80%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.06 (1H, t, J = 5 Hz), 7.54 (2H, d, J = 7 Hz), 7.46-7.37 (6H, m), 7.37-7.29 (5H, m), 5.37 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.16 (2H, d, J = 5 Hz), 4.02 (2H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(4)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(2−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例2−(3)、参考例2−(4)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(2−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(1.4 g, 2.7 mmol)を用い、標記化合物(0.46 g, 0.87 mmol)を無定形固体として得た(収率33%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.32 (1H, t, J = 5 Hz), 7.48-7.42 (6H, m), 7.40-7.29 (7H, m), 5.11 (2H, s), 4.28-4.21 (6H, m), 2.47 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(5)[({2−[(2−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(2−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.46 g, 0.87 mmol)を用い、標記化合物(0.28 g, 0.65 mmol)を油状物質として得た(収率75%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.43 (1H, s), 8.45 (1H, t, J = 6 Hz), 7.44-7.40 (5H, m), 7.38-7.36 (1H, m), 7.28 (2H, s), 4.29 (2H, q, J = 7 Hz), 4.21 (2H, d, J = 6 Hz), 4.20 (2H, s), 2.54 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(6)[({2−[(2−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({2−[(2−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.28 g, 0.65 mmol)を用い、標記化合物(242 mg, 0.59 mmol)を白色固体として得た(収率91%)。
mp 84-86 ℃;
MS m/z: 412 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, s), 11.98 (1H, s), 9.49 (1H, t, J = 6 Hz), 7.52 (1H, s), 7.45 (2H, t, J = 7 Hz), 7.41-7.39 (3H, m), 7.34 (2H, t, J =8 Hz), 4.20 (2H, s), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 2.44 (3H, s)。
実施例9
[({2−[(4’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−[(4’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例6−(1)、参考例2−(3)に準じて、参考例1−(4)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモベンジル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.50 g, 1.0 mmol)と(4−フルオロフェニル)ホウ酸(0.28 g, 2.0 mmol)を用い、標記化合物(0.38 g, 0.57 mmol)を油状物質として得た(収率57%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.12 (1H, t, J = 5 Hz), 7.55-7.47 (6H, m), 7.42 (2H, d, J= 8 Hz), 7.39-7.35 (3H, m), 7.11 (2H, t, J = 9 Hz), 5.22 (2H, s), 4.28 (2H, s), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 5 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(4’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例2−(4)に準じて{[5−(ベンジルオキシ)−2−[(4’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.38 g, 0.57 mmol)を用い、標記化合物(0.26 g, 0.51 mmol)を油状物質として得た(収率89%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.34 (1H, t, J = 5 Hz), 7.55-7.47 (6H, m), 7.44 (2H, d, J= 8 Hz), 7.39-7.33 (3H, m), 7.11 (2H, t, J = 9 Hz), 5.09 (2H, s), 4.28 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 5 Hz), 2.46 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3)[({2−[(4’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(4’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.26 g, 0.51 mmol)を用い、標記化合物(0.21 g, 0.49 mmol)を固体として得た(収率97%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.38 (3H, s), 8.45 (1H, t, J = 6 Hz), 7.52 (2H, dd, J = 9 Hz, 5 Hz), 7.48 (2H, d, J= 8 Hz), 7.40 (2H, d, J= 8 Hz), 7.10 (2H, t, J = 9 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, s), 4.20 (2H, d, J = 6 Hz), 2.53 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(4)[({2−[(4’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({2−[(4’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.21 g, 0.49 mmol)を用い、標記化合物(0.17 g, 0.42 mmol)を白色固体として得た(収率87%)。
mp 196℃;
MS m/z: 396 (M+H)+;
Anal Calcd for C21H18FN3O4: C, 63.79; H, 4.59; N, 10.63; F, 4.81. Found: C, 63.71; H, 4.40; N, 10.83; F, 4.97;
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.30 (1H, s), 8.43 (1H, t, J = 6 Hz), 7.52-7.46 (4H, m), 7.39 (2H, d, J = 8 Hz), 7.09 (2H, t, J = 9 Hz), 4.28 (2H, d, J = 6 Hz), 4.23 (2H, s), 2.54 (3H, s)。
実施例10
({[2−(ビフェニル−3−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−3−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例4−(4)、参考例1−(3)に準じて、ビフェニル−3−イルアセトニトリル(7.6 g, 40 mmol)を用い、標記化合物(5.1 g, 11 mmol)を得た(収率66%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 7.57-7.52 (4H, m), 7.43-7.27 (10H, m), 5.22 (2H, s), 4.08 (2H, s), 1.52 (9H, s)。
(2)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−3−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例1−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−3−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(5.1 g, 11 mmol)を用い、標記化合物(4.1 g, 8.3 mmol)を得た(収率76%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 8.06 (1H, m), 7.58-7.29 (14H, m), 5.34 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.18 (2H, d, J = 4 Hz), 4.10 (2H, s), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(3)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−3−イルメチル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例2−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−3−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(4.1 g, 8.3 mmol)を用い、標記化合物(4.7 g, 7.8 mmol)を得た(収率90%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.11 (1H, t, J = 4 Hz), 7.59-7.57 (3H, m), 7.50-7.40 (6H, m), 7.39-7.33 (5H, m), 5.22 (2H, s), 4.31 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.20 (2H, d, J = 4 Hz), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(4)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−3−イルメチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例2−(4)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−3−イルメチル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.63 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.40 g, 0.81 mmol)を得た(収率81%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.33 (1H, m), 7.60-7.32 (14H, m), 5.09 (2H, s), 4.31 (2H, s), 4.25 (2H, q, J = 8 Hz), 4.20 (2H, d, J = 4 Hz), 2.45 (3H, s), 1.30 (3H, t, J = 8 Hz)。
(5)({[2−(ビフェニル−3−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−3−イルメチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.40 g, 0.81 mmol)を用い、標記化合物(0.30 g, 0.72 mmol)を得た(収率90%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.38 (1H, s), 8.45 (1H, m), 7.59-7.57 (3H, m), 7.47-7.31 (6H, m), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.25 (2H, s), 4.19 (2H, d, J = 4 Hz), 2.53 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(6)({[2−(ビフェニル−3−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[2−(ビフェニル−3−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.30 g, 0.72 mmol)を用い、標記化合物(0.26 g, 0.69 mmol)を白色固体として得た(収率95%)。
mp 176-177 ℃;
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.58-7.57 (3H, m), 7.46-7.25 (6H, m), 4.25 (2H, s), 4.14 (2H, s), 2.49 (3H, s)。
実施例11
({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−シクロプロピル−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−シクロプロピルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例2−(4)に準じて、参考例5−(2)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.63 g, 1.0 mmol)とシクロプロピルホウ酸(0.17 g, 2.0 mmol)を用い、標記化合物(0.41 g, 0.78 mmol)を得た(収率78%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.33 (1H, t, J = 4 Hz), 7.59-7.49 (6H, m), 7.44-7.31 (8H, m), 5.13 (2H, s), 4.25 (2H, q, J = 8 Hz), 4.22 (2H, d, J = 4 Hz), 4.20 (2H, s), 2.47 (1H, m), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz), 1.16-1.12 (2H, m), 1.03-0.99 (2H, m)。
(2)({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−シクロプロピル−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−シクロプロピルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.56 g, 1.1 mmol)を用い、標記化合物(0.44 g, 0.99 mmol)を得た(収率94%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.46 (1H, s), 8.47 (1H, m), 7.58-7.57 (2H, m), 7.52-7.51 (2H, m), 7.43-7.38 (4H, m), 7.34-7.31 (1H, m), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.19 (2H, d, J = 8 Hz), 4.13 (2H, s), 2.54 (1H, m), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz), 1.22-1.20 (2H, m), 1.12-1.10 (2H, m)。
(3)({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−シクロプロピル−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−シクロプロピル−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.44 g, 0.99 mmol)を用い、標記化合物(0.38 g, 0.94 mmol)を白色固体として得た(収率93%)。
mp 206-208 ℃;
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.58-7.56 (2H, m), 7.53-7.50 (2H, m), 7.41-7.35 (4H, m), 7.31-7.27 (1H, m), 4.14 (2H, s), 4.12 (2H, s), 2.54 (1H, m), 1.16-1.13 (2H, m), 1.11-1.09 (2H, m)。
実施例12
({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−プロピルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)({[6−アリル−5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例5−(2)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.63 g, 1.0 mmol)、2−アリル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.25 g, 1.5 mmol)、炭酸ナトリウム(0.32 g, 3.0 mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.070 g, 0.10 mmol)をテトラヒドロフラン(3 mL)及び水(1.5 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、4時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却した後、有機物を酢酸エチルで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.30(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.12 g, 0.23 mmol)を得た(収率23%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.33 (1H, m), 7.60-7.31 (14H, m), 6.82-6.78 (1H, m), 6.27-6.22 (1H, m), 6.07-5.97 (1H, m), 5.10 (2H, s), 4.31 (2H, q, J = 8 Hz), 4.26 (2H, d, J = 8 Hz), 4.21 (2H, s), 3.58 (2H, d, J = 8 Hz), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(2)({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−プロピルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[6−アリル−5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.12 g, 0.23 mmol)を用い、標記化合物(0.080 g, 0.18 mmol)を得た(収率80%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.38 (1H, s), 8.46 (1H, t, J = 4 Hz), 7.58-7.57 (2H, m), 7.54-7.52 (2H, m), 7.43-7.38 (3H, m), 7.34-7.30 (2H, m), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.23 (2H, s), 4.19 (2H, d, J = 4 Hz), 2.85 (2H, t, J = 4 Hz), 1.78 (2H, dt, J = 8 Hz, 4 Hz), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz), 1.00 (3H, t, J = 8 Hz)。
(3)({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−プロピルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−プロピルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.080 g, 0.18 mmol)を用い、標記化合物(0.033 g, 0.081 mmol)を白色固体として得た(収率44%)。
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.58-7.50 (4H, m), 7.41-7.35 (4H, m), 7.31-7.27 (1H, m), 4.23 (2H, s), 4.13 (2H, s), 2.83 (2H, t, J = 8 Hz), 1.76 (2H, dt, J = 8 Hz, 8 Hz), 0.98 (3H, t, J = 8 Hz)。
実施例13
[({2−[(3−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)トリフルオロメタンスルホン酸3−クロロビフェニル−4−イル
3−クロロビフェニル−4−オール(4.1 g, 20 mmol)を塩化メチレン(50 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、トリエチルアミン(4.0 mL, 24 mmol)を加えた後、−78℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(3.3 mL, 24 mmol)を滴下し、同温で3.5時間撹拌した。反応混合物に塩化ナトリウム水溶液を注ぎ、有機物を酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.52(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(6.7 g, 20 mmol)を油状物質として得た(収率定量的)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.72 (1H, d, J = 2 Hz), 7.56-7.52 (3H, m), 7.47 (2H, t, J = 8 Hz), 7.43-7.41 (2H, m)。
(2)3−クロロビフェニル−4−カルボン酸メチル
トリフルオロメタンスルホン酸3−クロロビフェニル−4−イル(6.7 g, 20 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(40 mL)に溶解し、メタノール(40 mL)及びトリエチルアミン(5.6 mL, 40 mmol)を加えた。反応混合物を脱気して窒素で置換した後、 [1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.49 g, 0.60 mmol)を加えた。反応混合物を再び脱気し、一酸化炭素(1気圧)で置換した後、反応混合物を60℃で8時間撹拌した。反応混合物に、水を加え、有機物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.44(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(4.3 g, 17 mmol)を白色固体として得た(収率86%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.93 (1H, d, J = 8 Hz), 7.69 (1H, d, J = 2 Hz), 7.60 (2H, dd, J = 9 Hz, 2 Hz), 7.53 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 7.48 (2H, t, J = 7 Hz), 7.43 (1H, d, J = 9 Hz), 3.96 (3H, s)。
(3)(3−クロロビフェニル−4−イル)メタノール
3−クロロビフェニル−4−カルボン酸メチル(4.3 g, 17 mmol)をテトラヒドロフラン(35 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、0℃に冷却してリチウムアルミニウムヒドリド(0.65 g, 17 mmol)を加えた後、同温で30分間撹拌した。反応液に水を数滴加え激しく撹拌した後、不溶物をろ別し、ろ液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去することにより、標記化合物(3.7 g, 17 mmol)を得た(収率98%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.61 (1H, d, J = 2 Hz), 7.58-7.54 (3H, m), 7.51 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 7.45 (2H, t, J = 8 Hz), 7.40-7.36 (1H, m). 4.84 (2H, d, J = 7 Hz)。
(4)4−(ブロモメチル)−3−クロロビフェニル
(3−クロロビフェニル−4−イル)メタノール(3.7 g, 17 mmol)をテトラヒドロフラン(35 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、0℃で三臭化リン(0.79 mL, 8.4 mmol)を滴下した後、同温で20分間、さらに室温で5時間撹拌した。反応混合物に水を加え、有機物を酢酸エチルで抽出した後、抽出液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.52(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(4.7 g, 17 mmol)を油状物質として得た(収率98%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.63 (1H, d, J = 2 Hz), 7.56 (2H, d, J = 8 Hz), 7.51 -7.43 (4H, m), 7.38 (1H, t, J = 7 Hz). 4.64 (2H, s)。
(5)(3−クロロビフェニル−4−イル)アセトニトリル
4−(ブロモメチル)−3−クロロビフェニル(4.7 g, 17 mmol)をアセトニトリル(40 mL)に溶解し、水(4.0 mL)、シアン化ナトリウム(1.1 g, 22 mmol)及び臭化テトラブチルアンモニウム(0.53 g, 1.7 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応混合物に水と飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、有機物を酢酸エチルで抽出した後、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.30(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(3.6 g, 16 mmol)を油状物質として得た(収率95%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.66 (1H, d, J = 2 Hz), 7.59-7.52 (4H, m), 7.46 (2H, t, J = 8 Hz), 7.40 (1H, t, J = 7 Hz), 3.88 (2H, s)。
(6)2−(3−クロロビフェニル−4−イル)エタンイミダミド酢酸塩
参考例4−(4)に準じて、(3−クロロビフェニル−4−イル)アセトニトリル(1.8 g, 8.0 mmol)を用い、標記化合物(2.0 g, 6.6 mmol)を白色固体として得た(収率82%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.63 (1H, s), 7.56 (1H, d, J = 7 Hz), 7.53-7.35 (5H, m), 7.26 (1H, d, J = 2 Hz), 4.10 (2H, s), 3.97 (2H, s), 1.95 (3H, s)。
(7)5−(ベンジルオキシ)−2−[(3−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例1−(3)に準じて、2−(3−クロロビフェニル−4−イル)エタンイミダミド酢酸塩(2.0 g, 6.6 mmol)を用い、標記化合物(0.58 g, 1.1 mmol)を白色固体として得た(収率17%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 9.72 (1H, br), 7.66 (1H, d, J = 2 Hz), 7.56-7.31 (12H, m), 5.25 (2H, s), 4.21 (2H, s), 1.52 (9H, s)。
(8)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(3−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例5−(2)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−[(3−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.86 g, 1.7 mmol)を用い、標記化合物(0.68 g, 1.3 mmol)を白色固体として得た(収率75%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.02 (1H, t, J = 5 Hz), 7.67 (1H, d, J = 2 Hz), 7.59 -7.30 (12H, m), 5.36 (2H, s), 4.24 (2H, q, J = 7 Hz), 4.20 (2H, s), 4.15 (2H, d, J = 5 Hz), 1.30 (3H, t, J = 7 Hz)。
(9)({[5−(ベンジルオキシ)−2−[(3−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例2−(3)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(3−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.68 g, 1.3 mmol)を用い、標記化合物(0.63 g, 0.95 mmol)を油状物質として得た(収率73%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.11 (1H, t, J = 5 Hz), 7.66 (1H, d, J = 2 Hz), 7.58 (2H, d, J = 8 Hz), 7.51-7.43 (5H, m), 7.33-7.34 (5H, m), 5.24 (2H, s), 4.45 (2H, s), 4.25 (2H, q, J = 7 Hz), 4.20 (2H, d, J = 5 Hz), 2.45 (3H, s), 1.30 (3H, t, J = 7 Hz)。
(10)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(3−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例2−(4)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−[(3−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.63 g, 0.95 mmol)を用い、標記化合物(0.39 g, 0.73 mmol)を白色固体として得た(収率76%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.29 (1H, t, J = 6 Hz), 7.66 (1H, d, J = 2 Hz), 7.59 (2H, d, J = 8 Hz), 7.49-7.42 (5H, m), 7.40-7.33 (5H, m), 5.12 (2H, s), 4.44 (2H, s), 4.23 (2H, q, J = 7 Hz), 4.18 (2H, d, J = 6 Hz), 2.45 (3H, s), 1.28 (3H, t, J = 7 Hz)。
(11)[({2−[(3−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(3−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.39 g, 0.73 mmol)を用い、標記化合物(0.39 g, 0.73 mmol)を油状物質として得た(収率定量的)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.37 (1H, s), 8.35 (1H, t, J = 6 Hz), 7.64 (1H, d, J = 2 Hz), 7.58 (2H, d, J = 8 Hz), 7.46-7.42 (3H, m), 7.36 (1H, t, J = 8 Hz), 7.30 (1H, d, J = 8 Hz), 4.38 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.16 (2H, d, J = 5 Hz), 2.54 (3H, s), 1.29 (3H, t, J = 7 Hz)。
(12)[({2−[(3−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({2−[(3−クロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.39 g, 0.73 mmol)を用い、標記化合物(0.28 g, 0.68 mmol)を白色固体として得た(収率93%)。
mp 182 ℃;
MS m/z: 412 (M+H)+;
Anal Calcd for C21H18ClN3O4.1/4H2O: C, 60.58; H, 4.48; N, 10.09; O, 16.33; Cl, 8.52. Found: C, 60.34; H, 4.71; N, 9.82; O, 16.36; Cl, 8.60;
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.28 (1H, s), 8.32 (1H, t, J = 6 Hz), 7.63 (1H, d, J = 2 Hz), 7.55 (2H, d, J = 8 Hz), 7.44-7.41 (3H, m), 7.35 (1H, tt, J = 8, 2 Hz), 7.29 (1H, d, J = 8 Hz), 4.38 (2H, s), 4.21 (2H, d, J = 6 Hz), 2.55 (3H, s)。
実施例14
[({2−[(3’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(3’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例6−(1)に準じて、参考例1−(4)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモベンジル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(500 mg, 1.0 mmol)及び(3−フルオロフェニル)ホウ酸(350 mg, 2.5 mmol)を用い、標記化合物(330 mg, 0.64 mmol)を白色固体として得た(収率65%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 8.06 (1H, t, J = 7 Hz), 7.54 (2H, d, J = 8 Hz), 7.50 (2H, d, J = 8 Hz), 7.41-7.29 (7H, m), 7.20 (1H, d, J = 9 Hz), 7.03 (2H, dt, J = 9 Hz, 3 Hz), 5.33 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.19 (2H, d, J = 7 Hz), 3.99 (2H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(3’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例2−(3)、参考例2−(4)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(3’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(330 mg, 0.64 mmol)を用い、標記化合物(75 mg, 0.15 mmol)を白色固体として得た(収率22%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 8.34 (1H, t, J = 6 Hz), 7.53 (2H, d, J = 8 Hz), 7.47 (2H, d, J = 8 Hz), 7.45 (2H, d, J = 8 Hz), 7.39-7.23 (6H, m), 7.03-6.98 (1H, m), 5.09 (2H, s), 4.28 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 6 Hz), 2.46 (3H, s), 1.30 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3)[({2−[(3’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(3’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(75 mg, 0.15 mmol)を用い、標記化合物(31 mg, 0.074 mmol)を固体として得た(収率51%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 11.38 (1H, s), 8.46 (1H, t, J = 5 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8 Hz), 7.35-7.25 (3H, m), 7.03-6.98 (1H, m), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, s), 4.19 (2H, d, J = 5 Hz), 2.53 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(4)[({2−[(3’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({2−[(3’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(31 mg, 0.074 mmol)を用い、標記化合物(23 mg, 0.058 mmol)を白色固体として得た(収率79%)。
mp 201 ℃;
MS m/z: 396 (M+H)+;
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 11.38 (1H, s), 8.46 (1H, t, J = 5 Hz), 7.50 (2H, d, J = 8 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8 Hz), 7.37-7.21 (3H, m), 7.03-6.96 (1H, m), 4.22 (2H, s), 4.19 (2H, d, J = 6 Hz), 2.53 (3H, s)。
実施例15
[({5−ヒドロキシ−2−[(3’−メトキシビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸

(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−[(3’−メトキシビフェニル−4−イル)メチル]−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例6−(1)、参考例2−(3)に準じて、参考例1−(4)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモベンジル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.50 g, 1.0 mmol)及び(3−メトキシフェニル)ホウ酸(0.30 g, 2.0 mmol)を用い、標記化合物(0.21 g, 0.31 mmol)を油状物質として得た(収率31%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.13 (1H, t, J = 5 Hz), 7.56 (2H, d, J= 8 Hz), 7.49 (2H, d, J= 7 Hz), 7.42 (2H, d, J= 8 Hz), 7.39-7.33 (4H, m), 7.17 (1H, d, J = 7 Hz), 7.11 (1H, s), 6.89 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 5.22 (2H, s), 4.30-4.25 (4H, m), 4.22 (2H, d, J = 5 Hz), 3.86 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(3’−メトキシビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例2−(4)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−[(3’−メトキシビフェニル−4−イル)メチル]−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.21 g, 0.31 mmol)を用い、標記化合物(0.17 g, 0.31 mmol)を油状物質として得た(収率定量的)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.34 (1H, t, J = 5 Hz), 7.55 (2H, d, J= 8 Hz), 7.48 (2H, d, J= 7 Hz), 7.44 (2H, d, J= 8 Hz), 7.39-7.32 (4H, m), 7.18-7.16 (1H, m), 7.12 (1H, t, J = 2 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 5.09 (2H, s), 4.28 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 5 Hz), 3.86 (3H, s), 2.46 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3)[({5−ヒドロキシ−2−[(3’−メトキシビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(3’−メトキシビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.17 g, 0.31 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.25 mmol)を油状物質として得た(収率81%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.38 (1H, s), 8.46 (1H, t, J = 5 Hz), 7.53 (2H, d, J = 8 Hz), 7.40 (2H, d, J = 8 Hz), 7.33 (1H, t, J = 8 Hz), 7.17 (1H, d, J = 7 Hz), 7.10 (1H, t, J = 2 Hz), 6.87 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, s), 4.20 (2H, d, J = 5 Hz), 3.85 (3H, s), 2.53 (3H, s)。
(4)[({5−ヒドロキシ−2−[(3’−メトキシビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({5−ヒドロキシ−2−[(3’−メトキシビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(110 mg, 0.25 mmol)を用い、標記化合物(66 mg, 0.16 mmol)を白色固体として得た(収率65%)
mp 145-148℃;
MS m/z: 408 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.29 (1H, s), 8.44 (1H, t, J = 5 Hz), 7.52 (2H, d, J = 8 Hz), 7.39 (2H, d, J = 8 Hz), 7.33 (1H, t, J = 8 Hz), 7.16-7.14 (1H, m), 7.10 (1H, t, J = 2 Hz), 6.87 (1H, ddd, J = 8, 2, 1 Hz), 4.27 (2H, d, J = 5 Hz), 4.23 (2H, s), 3.85 (3H, s), 2.54 (3H, s)。
実施例16
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(3’−メチルビフェニル−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(3’−メチルビフェニル−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例6−(1)、参考例2−(3)、参考例2−(4)、実施例1−(3)に準じて、参考例1−(4)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモベンジル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.50 g, 1.0 mmol)及び3−メチルフェニルホウ酸(0.41 g, 2.0 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.26 mmol)を固体として得た(収率24%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.38 (1H, s), 8.47 (1H, t, J = 5 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8 Hz), 7.39 (2H, d, J = 8 Hz), 7.24 (1H, s), 7.37 (1H, d, J = 7 Hz), 7.24 (1H, dd, J = 8 Hz, 7 Hz), 7.14 (1H, d, J = 8 Hz), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, s), 4.18 (2H, d, J = 5 Hz), 2.53 (3H, s), 2.40 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(3’−メチルビフェニル−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(3’−メチルビフェニル−4−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.11 g, 0.26 mmol)を用い、標記化合物(0.099 g, 0.25 mmol)を白色固体として得た(収率97%)。
MS m/z: 392 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 7.50 (2H, d, J = 8 Hz), 7.38-7.34 (4H, m), 7.27 (1H, t, J = 7 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7 Hz), 4.21 (2H, s), 4.14 (2H, s), 2.49 (3H, s), 2.38 (3H, s)。
実施例17
({[2−(2−ビフェニル−4−イルエチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)(3−ビフェニル−4−イル)プロパンイミダミド 酢酸塩
シアノメチルホスホン酸ジエチル(11 g, 60 mmol)をテトラヒドロフラン(80 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、−78℃でリチウムヘキサメチルジシラジドのテトラヒドロフラン溶液(1 M, 65 mL, 65 mmol)及びビフェニル−4−カルバルデヒド(9.1 g, 50 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(20 mL)を加えた後、同温で15分間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣を減圧下濃縮することにより、(2)−3−ビフェニル−4−イルアクリロニトリルの異性体混合物(6.8 g, 33 mmol)を得た(収率66%)。
参考例4−(4)に準じて、(2)−3−ビフェニル−4−イルアクリロニトリルの異性体混合物(6.75 g, 33 mmol)を用い、標記化合物(7.3 g, 26 mmol)を白色固体として得た(収率79%)。
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6)δ: 7.66-7.62 (4H, m), 7.48-7.44 (3H, m), 7.37-7.33 (2H, m), 3.33 (2H, s), 2.96 (2H, t, J = 4 Hz), 2.63 (2H, t, J = 4 Hz), 1.65 (3H, s)。
(2)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(2−ビフェニル−4−イルエチル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例1−(3)、参考例5−(2)に準じて、(3−ビフェニル−4−イル)プロパンイミダミド酢酸塩(4.2 g, 15 mmol)を用い、標記化合物(3.4 g, 5.3 mmol)を白色固体として得た(収率35%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.01 (1H, t, J = 4 Hz), 7.58-7.56 (2H, m), 7.53-7.49 (5H, m), 7.44-7.41 (2H, m), 7.39-7.32 (5H, m), 5.24 (2H, s), 4.25 (2H, q, J = 8 Hz), 4.18 (2H, d, J = 4 Hz), 3.32 (2H, t, J = 8 Hz), 3.18 (2H, t, J = 8 Hz), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(3)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(2−ビフェニル−4−イルエチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例2−(4)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(2−ビフェニル−4−イルエチル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.64 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.40 g, 0.78 mmol)を得た(収率78%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.24 (1H, t, J = 4 Hz), 7.59-7.57 (2H, m), 7.53-7.52 (2H, m), 7.48-7.47 (2H, m), 7.44-7.41 (2H, m), 7.39-7.31 (6H, m), 5.11 (2H, s), 4.25 (2H, q, J = 8 Hz), 4.19 (2H, d, J = 4 Hz), 3.28 (2H, t, J = 8 Hz), 3.20 (2H, t, J = 8 Hz), 2.45 (3H, s), 1.30 (3H, t, J = 8 Hz)。
(4)({[2−(2−ビフェニル−4−イルエチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(2−ビフェニル−4−イルエチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.40 g, 0.78 mmol)を用い、標記化合物(0.29 g, 0.68 mmol)を得た(収率88%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.35 (1H, s), 8.42 (1H, t, J = 4 Hz), 7.59-7.58 (2H, m), 7.53-7.51 (2H, m), 7.44-7.41 (2H, m), 7.34-7.32 (3H, m), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.18 (2H, d, J = 4 Hz), 3.24-3.21 (2H, m), 3.17-3.14 (2H, m), 2.54 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(5)({[2−(2−ビフェニル−4−イルエチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[2−(2−ビフェニル−4−イルエチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.29 g, 0.68 mmol)を用い、標記化合物(0.24 g, 0.62 mmol)を白色固体として得た(収率92%)。
mp 184-185 ℃;
1H-NMR (500MHz, CD3OD)δ: 7.58-7.56 (2H, m), 7.51-7.50 (2H, m), 7.41-7.38 (2H, m), 7.31-7.28 (3H, m), 4.13 (2H, s), 3.18 (4H, m), 2.49 (3H, s)。
実施例18
({[2−(4−tert−ブチルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)(4−tert−ブチルフェニル)アセトニトリル
実施例13−(5)に準じて、1−(ブロモメチル)−4−tert−ブチルベンゼン(5.0 g, 0.022 mol)を用い、標記化合物(3.6 g, 0.021 mol)を無色油状物質として得た(収率95%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.40 (2H, d, J = 8 Hz), 7.26 (2H, d, J = 8 Hz), 3.72 (2H, s), 1.32 (9H, s)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−2−(4−tert−ブチルベンジル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例4−(4)、参考例1−(3)、(4−tert−ブチルフェニル)アセトニトリル(3.6 g, 21 mmol)を用い、標記化合物(4.2 g, 9.4 mmol)を白色固体として得た(収率47%)。
薄層クロマトグラフィー Rf値=0.25(ヘキサン/酢酸エチル=1/1);
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.45 (2H, d, J = 7 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8 Hz), 7.37-7.31 (3H, m), 7.21 (2H, d, J = 8 Hz), 5.24 (2H, s), 4.01 (2H, s), 1.53 (9H, s), 1.33(9H, s)。
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−(4−tert−ブチルベンジル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例2−(3)、参考例2−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−(4−tert−ブチルベンジル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(2.5 g, 5.6 mmol)を用い、標記化合物(1.7 g, 3.8 mmol)を白色固体として得た(収率68%)。
薄層クロマトグラフィー Rf値=0.30(ヘキサン/酢酸エチル=5/1);
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.42-7.30 (9H, m), 4.97 (2H, s), 4.22 (2H, s), 2.44 (3H, s), 1.57 (9H, s), 1.33(9H, s)。
(4)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−tert−ブチルベンジル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
5−(ベンジルオキシ)−2−(4−tert−ブチルベンジル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.7 g, 3.8 mmol)をメタノール(30 mL)及びテトラヒドロフラン(10 mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(8 M, 3.8 mL, 30 mmol)を加えた後、80℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した後、塩酸(2 M, 19 mL, 38 mmol)を注ぎ、有機物を酢酸エチルで抽出した。有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、減圧下溶媒を留去することにより、5−(ベンジルオキシ)−2−(4−tert−ブチルベンジル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸(1.5 g, 3.8 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
5−(ベンジルオキシ)−2−(4−tert−ブチルベンジル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸(0.40 g, 1.0 mmol)、グリシンエチルエステル塩酸塩(0.27 g, 1.9 mmol)、(1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)(トリピロリジン−1−イル)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)(1.1 g, 2.0 mmol)、トリエチルアミン(0.56 mL, 4.0 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5.0 mL)に溶解し、100℃で2時間撹拌した。反応混合物に水を注ぎ、有機物を酢酸エチルで抽出し、有機層を塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.58(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.46 g, 0.97 mmol)を白色固体として得た(収率97%)。
薄層クロマトグラフィー Rf値=0.58(ヘキサン/酢酸エチル=2/1);
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 8.34 (1H, t, J = 5 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 7.40-7.29 (7H, m), 5.08 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 5 Hz), 4.21 (2H, s), 2.45 (3H, s), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz), 1.31(9H, s)。
(5)({[2−(4−tert−ブチルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−tert−ブチルベンジル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(460 mg, 0.97 mmol)を用い、標記化合物(390 mg, 1.0 mmol)を固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 11.35 (1H, s), 8.46 (1H, t, J = 5 Hz), 7.32 (2H, d, J = 9 Hz), 7.27 (2H, d, J = 9 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.19 (2H, d, J = 5 Hz), 4.15 (2H, s), 2.52 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz), 1.29 (9H, s)。
(6)({[2−(4−tert−ブチルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[2−4−(tert−ブチルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(390 mg, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(280 mg, 0.78 mmol)を白色固体として得た(収率80%)。
mp 162 ℃;
MS m/z: 358 (M+H)+;
Anal Calcd for C19H23N3O4: C, 63.85; H, 6.49; N, 11.76. Found: C, 63.71; H, 6.42; N, 11.69;
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 11.26 (1H, s), 8.44 (1H, t, J = 6 Hz), 7.32 (2H, d, J = 9 Hz), 7.27 (2H, d, J = 9 Hz), 4.28 (2H, d, J = 6 Hz), 4.16 (2H, s), 2.52 (3H, s), 1.29 (9H, s)。
実施例19
(S)−2−({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)プロピオン酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例2−(3)に準じて、参考例5−(1)で得られた5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(3.2 g, 8.0 mmol)を用い、標記化合物(3.2 g, 5.3 mmol)を油状物質として得た(収率66%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.58-7.54 (4H, m), 7.46-7.32 (10H, m), 5.11 (2H, s), 4.29 (2H, s), 1.56 (9H, s)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例2−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(3.2 g, 5.3 mmol)を用い、標記化合物(1.2 g, 2.6 mmol)を無定形固体として得た(収率50%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.58 (2H, d, J = 8 Hz), 7.53 (2H, d, J = 8 Hz), 7.47 (2H, d, J = 7 Hz), 7.44-7.31 (8H, m), 4.96 (2H, s), 4.30 (2H, s), 2.45 (3H, s), 1.59 (9H, s)。
(3)(S)−2−({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)プロピオン酸メチル
参考例1−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.2 g, 2.6 mmol)及び(S)−2−アミノプロピオン酸メチル塩酸塩(0.31 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.47 g, 0.96 mmol)を白色固体として得た(収率64%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.36 (1H, t, J = 8 Hz), 7.58 (2H, d, J = 8 Hz), 7.56 (2H, d, J = 8 Hz), 7.48-7.33 (10H, m), 5.12 (1H, d, J = 11 Hz), 5.06 (1H, d, J = 11 Hz), 4.75 (1H, quint, J = 7 Hz), 4.30 (2H, s), 3.78 (3H, s), 2.45 (3H, s), 1.52 (3H, d, J = 7 Hz)。
(4)(S)−2−({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)プロピオン酸メチル
実施例1−(3)に準じて、(S)−2−({[5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)プロピオン酸メチル(0.47 g, 0.96 mmol)を用い、標記化合物(0.35 g, 0.89 mmol)を固体として得た(収率90%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.44 (1H, s), 8.48 (1H, t, J = 8 Hz), 7.58 (2H, dd, J = 8 Hz, 1 Hz), 7.54 (2H, d, J = 8 Hz), 7.44-7.41 (4H, m), 7.33 (1H, t, J = 7 Hz), 4.70 (1H, quint, J = 7 Hz), 4.24 (2H, s), 3.81 (3H, s), 2.53 (3H, s), 1.56 (3H, d, J = 7 Hz)。
(5)(S)−2−({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)プロピオン酸
実施例1−(4)に準じて、(S)−2−({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)プロピオン酸メチル(0.35 g, 0.89 mmol)を用い、標記化合物(0.32 g, 0.82 mmol)を白色固体として得た(収率95%)。
mp 185-186 ℃;
Anal Calcd for C22H21N3O4: C, 67.51; H, 5.41; N, 10.74. Found: C, 67.30; H, 5.35; N, 10.76;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 13.00 (1H, s), 11.93 (1H, s), 9.31 (1H, t, J = 7 Hz), 7.63 (2H, d, J = 8 Hz), 7.59 (2H, d, J = 8 Hz), 7.47-7.33 (5H, m), 4.51 (1H, quint, J = 7 Hz), 4.21 (2H, s), 2.43 (3H, s), 1.48 (3H, d, J = 7 Hz)。
実施例20
[({2−[(3’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(3’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例6−(1)に準じて、参考例3で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.20 g, 0.35 mmol)及び3−シアノフェニルホウ酸(0.11 g, 0.70 mmol)を用い、標記化合物(0.057 g, 0.11 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率31%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.32 (1H, t, J = 5 Hz), 7.88 (1H, s), 7.80 (1H, m), 7.61 (1H, m), 7.55-7.34 (10H, m), 5.10 (2H, s), 4.30 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.21 (2H, d, J = 5 Hz), 2.46 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2)[({2−[(3’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(3’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.057 g, 0.11 mmol)を用い、標記化合物(0.036 g, 0.084 mmol)を無色油状物質として得た(収率76%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.39 (1H, s), 8.44 (1H, t, J = 6 Hz), 7.86 (1H, s), 7.79 (1H, d, J = 8 Hz), 7.61 (1H, d, J = 7 Hz), 7.53 (1H, dd, J = 8 Hz, 7 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8 Hz), 7.45 (2H, d, J = 8 Hz), 4.29 (2H, q, J = 7 Hz), 4.24 (2H, s), 4.19 (2H, d, J = 6 Hz), 2.54 (3H, s), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3)[({2−[(3’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({2−[(3’−シアノビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.036 g, 0.084 mmol)を用い、標記化合物(0.027 g, 0.067 mmol)を白色固体として得た(収率80%)。
MS m/z: 403 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, s), 11.97 (1H, s), 9.49 (1H, t, J = 6 Hz), 8.13 (1H, s), 7.99 (1H, d, J = 8 Hz), 7.81 (1H, d, J = 7 Hz), 7.67 (2H, d, J = 8 Hz), 7.65 (1H, dd, J = 8 Hz, 7 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8 Hz), 4.21 (2H, s), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 2.43 (3H, s)。
実施例21
{[(2−{[3’−(ベンジルオキシ)ビフェニル−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチル−ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[3’−(ベンジルオキシ)ビフェニル−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例6−(1)に準じて、参考例3で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.20 g, 0.35 mmol)及び3−(ベンジルオキシ)フェニルホウ酸(0.16 g, 0.70 mmol)を用い、標記化合物(0.16 g, 0.27 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率76%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.34 (1H, t, J = 5 Hz), 7.54-7.18 (17H, m), 6.96-6.94 (1H, m), 5.11 (2H, s), 5.09 (2H, s), 4.28 (2H, s), 4.26 (2H, d, J = 5 Hz), 4.22 (2H, q, J = 7 Hz), 2.46 (3H, s), 1.30 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2){[(2−{[3’−(ベンジルオキシ)ビフェニル−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[3’−(ベンジルオキシ)ビフェニル−4−イル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.15 g, 0.26 mmol)を用い、標記化合物(0.10 g, 0.20 mmol)を無色油状物質として得た(収率75%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.38 (1H, s), 8.45 (1H, t, J = 5 Hz), 7.52-7.17 (12H, m), 6.96-6.93 (1H, m), 5.11 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, s), 4.19 (2H, d, J = 5 Hz), 2.53 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3){[(2−{[3’−(ベンジルオキシ)ビフェニル−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(4)に準じて、{[(2−{[3’−(ベンジルオキシ)ビフェニル−4−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.030 g, 0.059 mmol)を用い、標記化合物(0.022 g, 0.046 mmol)を白色固体として得た(収率77%)。
MS m/z: 484 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, s), 11.97 (1H, s), 9.48 (1H, t, J = 6 Hz), 7.59-7.32 (10H, m), 7.24-7.19 (2H, m), 7.00-6.98 (1H, m), 5.17 (2H, s), 4.19 (2H, s), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 2.43 (3H, s)。
実施例22
[({2−[4−(シクロヘキシルオキシ)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(シクロヘキシルオキシ)ベンジル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例2−(5)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ヒドロキシベンジル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.15 g, 0.34 mmol)のテトラヒドロフラン(5 mL)溶液に、シクロヘキサノール(0.069 g, 0.69 mmol)、トリフェニルホスフィン(0.18 g, 0.69 mmol)及びアゾジカルボン酸ジエチルのトルエン溶液(2.2 M, 0.31 mL, 0.69 mmol)を加えた後、室温で14時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.65(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.059 g, 0.13 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率38%)。
MS m/z: 518 (M+H)+
(2)[({2−[4−(シクロヘキシルオキシ)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(シクロヘキシルオキシ)ベンジル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.059 g, 0.13 mmol)を用い、標記化合物(0.055 g, 0.13 mmol)を無色油状物質として得た(収率定量的)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.35 (1H, s), 8.34 (1H, t, J = 5 Hz), 7.22 (2H, d, J = 9 Hz), 6.83 (2H, d, J = 9 Hz), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.21-4.16 (1H, m), 4.19 (2H, d, J = 5 Hz), 4.11 (2H, s), 2.51 (3H, s), 2.00-1.95 (2H, m), 1.83-1.76 (2H, m), 1.60-1.45 (3H, m), 1.37-1.25 (3H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3)[({2−[4−(シクロヘキシルオキシ)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({2−[4−(シクロヘキシルオキシ)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.055 g, 0.13 mmol)を用い、標記化合物(0.031 g, 0.078 mmol)を白色固体として得た(収率60%)。
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.93 (1H, s), 9.45 (1H, t, J = 6 Hz), 7.19 (2H, d, J = 8 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8 Hz), 4.27-4.24 (1H, m), 4.05 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 2.41 (3H, s), 1.92-1.86 (2H, m), 1.70-1.65 (2H, m), 1.55-1.47 (1H, m), 1.41-1.23 (5H, m)。
実施例23
[({2−[4−(ヘキシルオキシ)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(ヘキシルオキシ)ベンジル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例22−(1)に準じて、参考例2−(5)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ヒドロキシベンジル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.15 g, 0.34 mmol)及びヘキサン−1−オール(0.069 g, 0.69 mmol)を用い、標記化合物(0.073 g, 0.14 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率41%)。
MS m/z: 520 (M+H)+
(2)[({2−[4−(ヘキシルオキシ)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(ヘキシルオキシ)ベンジル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.073 g, 0.14 mmol)を用い、標記化合物(0.060 g, 0.14 mmol)を無色油状物質として得た(収率定量的)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.34 (1H, s), 8.45 (1H, t, J = 5 Hz), 7.23 (2H, d, J = 9 Hz), 6.82 (2H, d, J = 9 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.19 (2H, d, J = 5 Hz), 4.11 (2H, s), 3.91 (2H, t, J = 6 Hz), 2.51 (3H, s), 1.78-1.72 (2H, m), 1.46-1.40 (2H, m), 1.34-1.30 (4H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz), 0.89 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3)[({2−[4−(ヘキシルオキシ)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({2−[4−(ヘキシルオキシ)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.060 g, 0.14 mmol)を用い、標記化合物(0.030 g, 0.078 mmol)を白色固体として得た(収率56%)。
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.98 (1H, s), 11.94 (1H, s), 9.45 (1H, t, J = 6 Hz), 7.20 (2H, d, J = 9 Hz), 6.83 (2H, d, J = 9 Hz), 4.06 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 3.90 (2H, t, J = 6 Hz), 2.41 (3H, s), 1.70-1.64 (2H, m), 1.41-1.35 (2H, m), 1.32-1.20 (4H, m), 0.86 (3H, t, J = 7 Hz)。
実施例24
({[2−(4−シクロヘキシルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−シクロヘキシ−1−エン−1−イルベンジル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例6−(1)に準じて、参考例3で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.69 g, 1.2 mmol)及び2−シクロヘキシ−1−エン−1−イル−4、4、5、5−テトラメチル−1、3、2−ジオキサボロラン(0.38 g, 1.8 mmol)を用い、標記化合物(0.31 g, 0.62 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率51%)。
MS m/z: 500 (M+H)+
(2)({[2−(4−シクロヘキシルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−シクロヘキシ−1−エン−1−イルベンジル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.13 g, 0.25 mmol)を用い、標記化合物(0.095 g, 0.23 mmol)を固体として得た(収率91%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.35 (1H, s), 8.46 (1H, t, J = 6 Hz), 7.25 (2H, d, J = 8 Hz), 7.14 (2H, d, J = 8 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.19 (2H, d, J = 6 Hz), 4.14 (2H, s), 2.51 (3H, s), 2.48-2.43 (1H, m), 1.85-1.81 (4H, m), 1.74-1.72 (1H, m), 1.43-1.22 (5H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3)({[2−(4−シクロヘキシルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[2−(4−シクロヘキシルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.095 g, 0.23 mmol)を用い、標記化合物(0.070 g, 0.18 mmol)を白色固体として得た(収率79%)。
MS m/z: 384 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.89 (1H, s), 11.95 (1H, s), 9.45 (1H, t, J = 6.3 Hz), 7.21 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.12 (2H, d, J = 7.8 Hz), 4.09 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 6.3 Hz), 2.43-2.40 (1H, m), 2.41 (3H, s), 1.85-1.65 (5H, m), 1.40-1.15 (5H, m)。
実施例25
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[3’−(トリフルオロメトキシ)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[3’−(トリフルオロメトキシ)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例6−(1)に準じて、参考例3で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.30 g, 0.53 mmol)及び3−トリフルオロメトキシフェニルホウ酸(0.22 g, 1.1 mmol)を用い、標記化合物(0.28 g, 0.48 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率91%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.34 (1H, t, J = 5 Hz), 7.54-7.34 (12H, m), 7.19-7.17 (1H, m), 5.09 (2H, s), 4.29 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.21 (2H, d, J = 5 Hz), 2.46 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[3’−(トリフルオロメトキシ)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[3’−(トリフルオロメトキシ)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.28 g, 0.48 mmol)を用い、標記化合物(0.18 g, 0.36 mmol)を固体として得た(収率74%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.38 (1H, s), 8.45 (1H, t, J = 5 Hz), 7.52-7.49 (3H, m), 7.45-7.42 (4H, m), 7.18-7.17 (1H, m), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.23 (2H, s), 4.19 (2H, d, J = 5 Hz), 2.53 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[3’−(トリフルオロメトキシ)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(4)に準じて、{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[3’−(トリフルオロメトキシ)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.18 g, 0.36 mmol)を用い、標記化合物(0.12 g, 0.26 mmol)を白色固体として得た(収率72%)。
MS m/z: 462 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.97 (1H, s), 9.50 (1H, t, J = 6 Hz), 7.69 (1H, d, J = 7 Hz), 7.64 (2H, d, J = 8 Hz), 7.60 (1H, s), 7.58 (1H, dd, J = 8 Hz, 7 Hz), 7.43 (2H, d, J = 8 Hz), 7.34 (1H, d, J = 8 Hz), 4.20 (2H, s), 4.02 (2H, d, J = 6 Hz), 2.43 (3H, s)。
実施例26
({[2−(4−シクロヘキシ−1−エン−1−イルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)({[2−(4−シクロヘキシ−1−エン−1−イルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例24−(1)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−シクロヘキシ−1−エン−1−イルベンジル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.19 g, 0.38 mmol)をエタノール(10 mL)に溶解し、濃塩酸(5.0 mL)を加えた後、50℃で8時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.75(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.15 g, 0.37 mmol)を固体として得た(収率96%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.36 (1H, s), 8.45 (1H, t, J = 5 Hz), 7.31 (2H, d, J = 8 Hz), 7.26 (2H, d, J = 8 Hz), 6.09 (1H, m), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.18 (2H, d, J = 5 Hz), 4.16 (2H, s), 2.51 (3H, s), 2.40-2.35 (2H, m), 2.22-2.16 (2H, m), 1.76-1.73 (2H, m), 1.66-1.63 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2)({[2−(4−シクロヘキシ−1−エン−1−イルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[2−(4−シクロヘキシ−1−エン−1−イルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.15 g, 0.37 mmol)を用い、標記化合物(0.080 g, 0.21 mmol)を白色固体として得た(収率56%)。
MS m/z: 382 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, s), 11.96 (1H, s), 9.45 (1H, t, J = 5 Hz), 7.31 (2H, d, J = 8 Hz), 7.24 (2H, d, J = 8 Hz), 6.10 (1H, s), 4.12 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 2.41 (3H, s), 2.34-2.30 (2H, m), 2.18-2.13 (2H, m), 1.72-1.67 (2H, m), 1.60-1.56 (2H, m)。
実施例27
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−(4−フェノキシベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)2−(4−フェノキシフェニル)エタンイミダミド酢酸塩
参考例4−(4)に準じて、(4−フェノキシフェニル)アセトニトリル(1.1 g, 5.4 mmol)を用い、標記化合物(1.1 g, 3.9 mmol)を白色固体として得た(収率88%)。
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.38-7.33 (4H, m), 7.15-7.12 (1H, m), 7.00-6.98 (4H, m), 3.75 (2H, s), 1.89 (3H, s)。
(2)({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−フェノキシベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例1−(3)、参考例5−(2)、参考例2−(4)に準じて、2−(4−フェノキシフェニル)エタンイミダミド酢酸塩(1.1 g, 3.9 mmol)を用い、標記化合物(0.12 g, 0.24 mmol)を得た(収率13%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.33 (1H, t, J = 4 Hz), 7.48-7.30 (9H, m), 7.09 (1H, t, J = 8 Hz), 7.00 (2H, d, J = 4 Hz), 6.96 (2H, d, J = 8 Hz), 5.10 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.22 (2H, d, J = 4 Hz), 4.22 (2H, s), 2.46 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(3)({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−(4−フェノキシベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−フェノキシベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.12 g, 0.24 mmol)を用い、標記化合物(0.079 g, 0.19 mmol)を得た(収率79%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.38 (1H, s), 8.45 (1H, t, J = 4 Hz), 7.33-7.29 (4H, m), 7.08 (1H, t, J = 4 Hz), 6.98 (2H, d, J = 8 Hz), 6.95 (2H, d, J = 8 Hz), 4.28 (2H, q, J = 8 Hz), 4.20 (2H, d, J = 4 Hz), 4.16 (2H, s), 2.53 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(4)({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−(4−フェノキシベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−(4−フェノキシベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.079 g, 0.19 mmol)を用い、標記化合物(0.065 g, 0.17 mmol)を白色固体として得た(収率88%)。
mp 81-82 ℃;
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.32-7.29 (4H, m), 7.06 (1H, t, J = 4 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8 Hz), 6.89 (2H, d, J = 8 Hz), 4.15 (2H, s), 4.13 (2H, s), 2.48 (3H, s)。
実施例28
({[2−(4−ベンジルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)2−(4−ベンジルフェニル)エタンイミダミド酢酸塩
参考例4−(4)に準じて、(4−ベンジルフェニル)アセトニトリル(5.0 g, 24 mmol)を用い、標記化合物(6.0 g, 21 mmol)を白色固体として得た(収率88%)。
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.25-7.15 (9H, m), 3.96 (2H, s), 3.73 (2H, s), 1.89 (3H, s)。
(2)({[2−(4−ベンジルベンジル)−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例1−(3)、参考例5−(2)、参考例2−(4)に準じて、2−(4−ベンジルフェニル)エタンイミダミド酢酸塩(6.0 g, 21 mmol)を用い、標記化合物(0.34 g, 0.66 mmol)を得た(収率36%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.32 (1H, t, J = 4 Hz), 7.47 (2H, d, J = 8 Hz), 7.38-7.32 (4H, m), 7.29-7.26 (3H, m), 7.20-7.18 (3H, m), 7.14 (2H, d, J = 8 Hz), 5.08 (2H, s), 4.25 (2H, q, J = 8 Hz), 4.20 (2H, s), 4.20 (2H, s), 3.95 (2H, s), 2.44 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(3)({[2−(4−ベンジルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[2−(4−ベンジルベンジル)−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.34 g, 0.66 mmol)を用い、標記化合物(0.24 g, 0.57 mmol)を得た(収率87%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.35 (1H, s), 8.44 (1H, t, J = 4 Hz), 7.28-7.24 (4H, m), 7.20-7.17 (3H, m), 7.11 (2H, d, J = 4 Hz), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.18 (2H, d, J = 4 Hz), 4.14 (2H, s), 3.94 (2H, s), 2.51 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(4)({[2−(4−ベンジルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[2−(4−ベンジルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.24 g, 0.57 mmol)を用い、標記化合物(0.22 g, 0.56 mmol)を白色固体として得た(収率98%)。
mp 149-151 ℃;
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.24-7.20 (4H, m), 7.15-7.13 (3H, m), 7.10 (2H, d, J = 8 Hz), 4.13 (2H, s), 4.11 (2H, s), 3.90 (2H, s), 2.46 (3H, s)。
実施例29
[({2−[(2−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)2−フルオロ−4−メチルビフェニル
1−ブロモ−2−フルオロ−4−メチルベンゼン(9.5 g, 50 mmol)、フェニルホウ酸(7.3 g, 60 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(5.8 g, 5.0 mmol)、リン酸三カリウム水和物(27 g, 100 mmol)を1,2−ジメトキシエタン(100 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、24時間加熱還流した。反応混合物をセライトろ過した後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(8.5 g, 46 mmol)を得た(収率91%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 7.54-7.53 (2H, m), 7.45-7.42 (2H, m), 7.36-7.31 (2H, m), 7.02 (1H, d, J = 8 Hz), 6.98 (1H, d, J = 8 Hz), 2.39 (3H, s)。
(2)4−(ブロモメチル)−2−フルオロビフェニル
参考例4−(2)に準じて、2−フルオロ−4−メチルビフェニル(8.5 g, 46 mmol)を用い、標記化合物(10.0 g, 38 mmol)を得た(収率83%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 7.55-7.53 (2H, m), 7.48-7.37 (4H, m), 7.25-7.20 (2H, m), 4.51 (2H, s)。
(3)(2−フルオロビフェニル−4−イル)アセトニトリル
実施例13−(5)に準じて、4−(ブロモメチル)−2−フルオロビフェニル(1.3 g, 5.0 mmol)を用い、標記化合物(0.55 g, 2.6 mmol)を得た(収率52%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 7.55-7.53 (2H, m), 7.47-7.44 (3H, m), 7.40-7.38 (1H, m), 7.20 (1H, d, J = 8 Hz), 7.16 (1H, d, J = 8 Hz), 3.80 (2H, s)。
(4)2−(2−フルオロビフェニル−4−イル)エタンイミダミド 酢酸塩
参考例4−(4)に準じて、(2−フルオロビフェニル−4−イル)アセトニトリル(2.4 g, 11 mmol)を用い、標記化合物(2.0 g, 6.9 mmol)を白色固体として得た(収率88%)。
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.54-7.51 (3H, m), 7.46-7.43 (2H, m), 7.40-7.36 (1H, m), 7.28-7.23 (2H, m), 3.31 (2H, s), 1.89 (3H, s)。
(5)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(2−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例1−(3)、参考例5−(2)、参考例2−(4)に準じて、2−(2−フルオロビフェニル−4−イル)エタンイミダミド 酢酸塩(2.0 g, 6.9 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.22 mmol)を得た(収率12%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.32 (1H, t, J = 4 Hz), 7.55-7.54 (2H, m), 7.48-7.47 (2H, m), 7.45-7.33 (7H, m), 7.19 (1H, d, J = 8 Hz), 7.16 (1H, d, J = 8 Hz), 5.11 (2H, s), 4.27 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.22 (2H, d, J = 4 Hz), 2.47 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(6)[({2−[(2−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(2−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.11 g, 0.22 mmol)を用い、標記化合物(0.078 g, 0.18 mmol)を得た(収率84%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 11.42 (1H, s), 8.45 (1H, t, J = 4 Hz), 7.55-7.52 (2H, m), 7.44-7.41 (2H, m), 7.38-7.34 (2H, m), 7.18 (1H, d, J = 8 Hz), 7.13 (1H, d, J = 8 Hz), 4.28 (2H, q, J = 8 Hz), 4.21 (2H, s), 4.20 (2H, d, J = 4 Hz), 2.54 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(7)[({2−[(2−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({2−[(2−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.078 g, 0.18 mmol)を用い、標記化合物(0.062 g, 0.16 mmol)を白色固体として得た(収率86%)。
mp 164-165 ℃;
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.50-7.48 (2H, m), 7.42-7.31 (4H, m), 7.20 (1H, d, J = 8 Hz), 7.17 (1H, d, J = 8 Hz), 4.22 (2H, s), 4.14 (2H, s), 2.50 (3H, s)。
実施例30
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[2’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[2’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
実施例6−(1)、実施例1−(3)に準じて、参考例3で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.30 g, 0.53 mmol)及び[2−(トリフルオロメチル)フェニル]ホウ酸(0.20 g, 1.1 mmol)を用い、標記化合物(0.15 g, 0.32 mmol)を固体として得た(収率69%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.38 (1H, s), 8.41 (1H, t, J = 5 Hz), 7.74-7.73 (1H, m), 7.56-7.53 (1H, m), 7.47-7.44 (1H, m), 7.36-7.32 (3H, m), 7.27-7.25 (2H, m), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.26 (2H, s), 4.19 (2H, d, J = 5 Hz), 2.55 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(2){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[2’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(4)に準じて、{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[2’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.15 g, 0.32 mmol)を用い、標記化合物(0.080 g, 0.18 mmol)を白色固体として得た(収率56%)。
MS m/z: 446 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.90 (1H, s), 11.98 (1H, s), 9.49 (1H, t, J = 6 Hz), 7.81 (1H, d, J = 8 Hz), 7.70 (1H, dd, J = 8 Hz, 7 Hz), 7.59 (1H, dd, J = 8 Hz, 7 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8 Hz), 7.38 (1H, d, J = 8 Hz), 7.24 (2H, d, J = 8 Hz), 4.22 (2H, s), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 2.44 (3H, s)。
実施例31
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
実施例6−(1)、実施例1−(3)に準じて、参考例3で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.30 g, 0.53 mmol)及び[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ホウ酸(0.20 g, 1.1 mmol)を用い、標記化合物(0.12 g, 0.25 mmol)を固体として得た(収率48%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.39 (1H, s), 8.45 (1H, t, J = 6 Hz), 7.67 (4H, s), 7.54 (2H, d, J = 8 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.24 (2H, s), 4.19 (2H, d, J = 6 Hz), 2.53 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(4)に準じて、{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.12 g, 0.25 mmol)を用い、標記化合物(0.080 g, 0.18 mmol)を白色固体として得た(収率72%)。
MS m/z: 446 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.90 (1H, s), 11.97 (1H, s), 9.49 (1H, t, J = 6 Hz), 7.86 (2H, d, J = 8 Hz), 7.80 (2H, d, J = 8 Hz), 7.67 (2H, d, J = 8 Hz), 7.45 (2H, d, J = 8 Hz), 4.21 (2H, s), 4.01 (2H, d, J = 6 Hz), 2.43 (3H, s)。
実施例32
({[2−(3−ビフェニル−4−イルプロピル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)(4−ビフェニル−4−イル)ブタンニトリル
実施例13−(5)に準じて、4−(3−ブロモプロピル)ビフェニル(0.28 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.20 g, 0.88 mmol)を得た(収率88%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 7.59-7.54 (4H, m), 7.46-7.42 (2H, m), 7.36-7.33 (1H, m), 7.27-7.26 (2H, m), 2.83 (2H, t, J = 8 Hz), 2.36 (2H, t, J = 8 Hz), 2.03 (2H, m)。
(2)(4−ビフェニル−4−イル)ブタンイミダミド酢酸塩
参考例4−(4)に準じて、(4−ビフェニル−4−イル)ブタンニトリル(3.0 g, 13 mmol)を用い、標記化合物(2.8 g, 9.4 mmol)を白色固体として得た(収率72%)。
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.59-7.55 (4H, m), 7.43-7.40 (2H, m), 7.33-7.27 (3H, m), 2.76 (2H, t, J = 8 Hz), 2.49 (2H, t, J = 8 Hz), 2.05 (2H, dd, J = 8 Hz, 8 Hz), 1.89 (3H, s)。
(3)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(3−ビフェニル−4−イルプロピル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例1−(3)、参考例5−(2)に準じて、(4−ビフェニル−4−イル)ブタンイミダミド酢酸塩(2.8 g, 9.4 mmol)を用い、標記化合物(0.15 g, 0.23 mmol)を得た(収率8.8%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.13 (1H, t, J = 4 Hz), 7.59-7.57 (2H, m), 7.52-7.51 (2H, m), 7.48-7.47 (2H, m), 7.44-7.41 (2H, m), 7.38-7.31 (4H, m), 7.29-7.25 (2H, m), 5.20 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.22 (2H, d, J = 4 Hz), 3.01 (2H, t, J = 8 Hz), 2.74 (2H, t, J = 8 Hz), 2.21 (2H, dd, J = 8 Hz, 8 Hz), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(4)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(3−ビフェニル−4−イルプロピル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例2−(4)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(3−ビフェニル−4−イルプロピル)−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.15 g, 0.23 mmol)を用い、標記化合物(0.10 g, 0.19 mmol)を得た(収率84%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.36 (1H, t, J = 4 Hz), 7.59-7.57 (2H, m), 7.52-7.51 (2H, m), 7.47-7.46 (2H, m), 7.44-7.41 (2H, m), 7.39-7.31 (4H, m), 7.30-7.28 (2H, m), 5.09 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.23 (2H, d, J = 8 Hz), 2.99 (2H, t, J = 8 Hz), 2.76 (2H, t, J = 8 Hz), 2.44 (3H, s), 2.20 (2H, dd, J = 8 Hz, 8 Hz), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(5)({[2−(3−ビフェニル−4−イルプロピル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(3−ビフェニル−4−イルプロピル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.10 g, 0.19 mmol)を用い、標記化合物(0.071 g, 0.16 mmol)を得た(収率86%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.34 (1H, s), 8.49 (1H, t, J = 4 Hz), 7.57 (2H, d, J = 8 Hz), 7.52 (2H, d, J = 4 Hz), 7.43 (2H, t, J = 8 Hz), 7.33 (1H, t, J = 8 Hz), 7.27 (2H, t, J = 8 Hz), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.20 (2H, d, J = 4 Hz), 2.93 (2H, t, J = 8 Hz), 2.75 (2H, t, J = 8 Hz), 2.52 (3H, s), 2.16 (2H, dd, J = 8 Hz, 8 Hz), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(6)({[2−(3−ビフェニル−4−イルプロピル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[2−(3−ビフェニル−4−イルプロピル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.071 g, 0.16 mmol)を用い、標記化合物(0.064 g, 0.16 mmol)を白色固体として得た(収率96%)。
mp 184-185 ℃;
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.57 (2H, d, J = 8 Hz), 7.49 (2H, d, J = 4 Hz), 7.40 (2H, t, J = 8 Hz), 7.29 (1H, t, J = 8 Hz), 7.25 (2H, d, J = 4 Hz), 4.13 (2H, s), 2.90 (2H, t, J = 8 Hz), 2.73 (2H, t, J = 8 Hz), 2.46 (3H, s), 2.18 (2H, dd, J = 8 Hz, 8 Hz)。
実施例33
({[2−(4−アニリノベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)({[2−(4−アニリノベンジル)−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例4−(6)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)(フェニル)アミノ]ベンジル}−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.14 g, 0.22 mmol)を塩化メチレン(10 mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(3 mL)を加えた後、室温で20分間攪拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機物を塩化メチレンで抽出した後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.067 g, 0.13 mmol)を得た(収率59%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.35 (1H, t, J = 4 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 7.39-7.33 (3H, m), 7.28-7.23 (4H, m), 7.05-7.03 (3H, m), 6.90 (1H, t, J = 8 Hz), 5.68 (2H, s), 5.09 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.21 (2H, d, J = 4 Hz), 4.18 (2H, s), 2.45 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz)。
(2)({[2−(4−アニリノベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、({[2−(4−アニリノベンジル)−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.067 g, 0.13 mmol)を用い、標記化合物(0.055 g, 0.13 mmol)を得た(収率99%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.36 (1H, s), 8.47 (1H, t, J = 4 Hz), 7.26-7.23 (5H, m), 7.04-7.01 (3H, m), 6.90 (1H, t, J = 8 Hz), 5.66 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.19 (2H, d, J = 4 Hz), 4.13 (2H, s), 2.52 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(3)({[2−(4−アニリノベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[2−(4−アニリノベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.078 g, 0.19 mmol)を用い、標記化合物(0.064 g, 0.16 mmol)を白色固体として得た(収率88%)。
mp 85-86 ℃;
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.18-7.16 (4H, m), 7.03-6.99 (4H, m), 6.79 (1H, t, J = 8 Hz), 4.14 (2H, s), 4.10 (2H, s), 2.49 (3H, s)。
実施例34
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[4−(2−フェニルエチル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)[({5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[4−(フェニルエチニル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例3で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.57 g, 1.0 mmol)、エチニルベンゼン(0.17 mL, 1.5 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.12 g, 0.10 mmol)、ヨウ化銅(0.038 g, 0.20 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(1 mL)及びトリエチルアミン(5 mL)に溶解し、50℃で20時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄した後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.18 g, 0.34 mmol)を得た(収率34%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 8.31 (1H, t, J = 4 Hz), 7.53-7.47 (6H, m), 7.39-7.34 (8H, m), 5.10 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.25 (2H, s), 4.21 (2H, d, J = 4 Hz), 2.45 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(2)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[4−(2−フェニルエチル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[4−(フェニルエチニル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.18 g, 0.34 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.26 mmol)を得た(収率77%)。
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 11.36 (1H, s), 8.46 (1H, t, J = 4 Hz), 7.30-7.13 (9H, m), 4.28 (2H, q, J = 8 Hz), 4.19 (2H, d, J = 4 Hz), 4.16 (2H, s), 2.90 (4H, s), 2.52 (3H, s), 1.33 (3H, t, J = 8 Hz)。
(3)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[4−(2−フェニルエチル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[4−(2−フェニルエチル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.11 g, 0.26 mmol)を用い、標記化合物(0.10 g, 0.25 mmol)を白色固体として得た(収率93%)。
mp 149-150 ℃;
1H-NMR (400MHz, CD3OD)δ: 7.23-7.07 (9H, m), 4.13 (2H, s), 4.12 (2H, s), 2.85 (4H, s), 2.47 (3H, s)。
実施例35
({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−(1,1’:4’,1”−ターフェニル−4−イルメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−(1,1’:4’,1”−ターフェニル−4−イルメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例6−(1)、実施例1−(3)に準じて、参考例3で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.30 g, 0.53 mmol)及び4−ビフェニルホウ酸(0.21 g, 1.1 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.23 mmol)を固体として得た(収率43%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.39 (1H, s), 8.47 (1H, t, J = 6 Hz), 7.66-7.63 (6H, m), 7.60-7.58 (2H, m), 7.48-7.42 (4H, m), 7.38-7.35 (1H, m), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.24 (2H, s), 4.20 (2H, d, J = 6 Hz), 2.55 (3H, s), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2)({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−(1,1’:4’,1”−ターフェニル−4−イルメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−(1,1’:4’,1”−ターフェニル−4−イルメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.11 g, 0.23 mmol)を用い、標記化合物(0.10 g, 0.22 mmol)を白色固体として得た(収率96%)。
MS m/z: 454 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.46 (1H, t, J = 6 Hz), 7.78-7.70 (6H, m), 7.67-7.64 (2H, m), 7.50-7.47 (2H, m), 7.44-7.35 (3H, m), 4.21 (2H, s), 4.00 (2H, q, J = 6 Hz), 2.44 (3H, s)。
実施例36
[({2−[(4’−アセチルビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)[({2−[(4’−アセチルビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例6−(1)に準じて、参考例3で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.30 g, 0.53 mmol) 及び4−アセチルフェニルホウ酸(0.18 g, 1.1 mmol)を用い、標記化合物(0.14 g, 0.26 mmol)を白色固体として得た(収率49%)。
MS m/z: 538 (M+H)+
(2)[({2−[(4’−アセチルビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
[({2−[(4’−アセチルビフェニル−4−イル)メチル]−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.14 g, 0.26 mmol)を酢酸エチル(15 mL)に溶解し、5%パラジウム−活性炭素(0.020 g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物をセライトろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をアセトン(10 mL)に溶解し、室温で反応混合物の褐色の色が消えなくなるまでJones試薬を加えた。反応混合物に淡緑色になるまでイソプロピルアルコールを加えた後、水を加え、有機物を酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.80(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.030 g, 0.067 mmol)を固体として得た(収率26%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.39 (1H, s), 8.45 (1H, t, J = 6 Hz), 8.01 (2H, d, J = 8 Hz), 7.67 (2H, d, J = 8 Hz), 7.56 (2H, d, J = 8 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.24 (2H, s), 4.19 (2H, d, J = 6 Hz), 2.63 (3H, s), 2.53 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(3)[({2−[(4’−アセチルビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({2−[(4’−アセチルビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.030 g, 0.067 mmol)を用い、標記化合物(0.029 g, 0.067 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.97 (1H, s), 9.47 (1H, t, J = 6 Hz), 8.02 (2H, d, J = 8 Hz), 7.80 (2H, d, J = 8 Hz), 7.68 (2H, d, J = 8 Hz), 7.45 (2H, d, J = 8 Hz), 4.21 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 2.60 (3H, s), 2.43 (3H, s)。
実施例37
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−カルボン酸メチル
4−フェニルシクロヘキサノン(5.0 g, 29 mmol)を塩化メチレン溶液(100 mL)に溶解し、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルピリジン(8.8 g, 41 mmol)を加えた後、0℃でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(6.3 mL, 38 mmol)を滴下し、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した後、得られた残渣をジエチルエーテルに溶解し、塩酸(1 M)、次いで水で洗浄した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.58(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、トリフルオロメタンスルホン酸4−フェニルシクロヘキサ−1−イル(7.6 g, 25 mmol)を黄色油状物質として得た(収率86%)。
トリフルオロメタンスルホン酸4−フェニルシクロヘキサ−1−イル(7.6 g, 25 mmol)、酢酸パラジウム(0.28 g, 1.3 mmol)、トリフェニルホスフィン(0.65 g, 0.25 mmol)、トリエチルアミン(0.69 mL, 50 mmol)をメタノール(20 mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(40 mL)の混合溶媒に溶解し、一酸化炭素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応混合物に水を注ぎ、有機物をジエチルエーテルで抽出した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮し、標記化合物(3.7 g, 17 mmol)を白色固体として得た(収率59%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.32 (2H, t, J = 8 Hz), 7.23-7.21 (3H, m), 7.08 (1H, d, J = 4 Hz), 3.76 (3H, s), 2.83-2.77 (1H, m), 2.53 (2H, dd, J = 16 Hz, 4 Hz), 2.39-2.28 (2H, m), 2.05-2.02 (1H, m), 1.76 (1H, ddd, J = 12 Hz, 11 Hz, 5 Hz)。
(2)(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)メタノール
実施例13−(3)に準じて、4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−カルボン酸メチル(3.7 g, 17 mmol)を用い、標記化合物(2.6 g, 14 mmol)を無色油状物質として得た(収率82%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.32 (2H, t, J = 8 Hz), 7.24-7.19 (3H, m), 5.79 (1H, d, J = 4 Hz), 4.07 (2H, s), 2.82-2.76 (1H, m), 2.35 (1H, d, J = 16 Hz), 2.24-2.16 (3H, m), 2.01 (1H, d, J = 16 Hz), 1.79 (1H, ddd, J = 13 Hz, 11 Hz, 6 Hz)。
(3)[4−(ブロモメチル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル]ベンゼン
実施例13−(4)に準じて、(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)メタノール(2.6 g, 14 mmol)を用い、標記化合物(3.5 g, 14 mmol)を黄色無定形固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.31 (2H, t, J = 7 Hz), 7.23-7.19 (3H, m), 5.98 (1H, s), 4.00 (2H, s), 2.81-2.75 (1H, m), 2.38-2.27 (3H, m), 2.21 (1H, d, J = 12 Hz), 2.04-2.01 (1H, m), 1.81 (1H, ddd, J = 12 Hz, 11 Hz, 6 Hz)。
(4)(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル
実施例13−(5)に準じて、[4−(ブロモメチル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル]ベンゼン(3.5 g, 14 mmol)を用い、標記化合物(1.6 g, 8.7 mmol)を無色油状物質として得た(収率62%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.32 (2H, t, J = 8 Hz), 7.23-7.19 (3H, m), 5.89 (1H, s), 3.06 (2H, s), 2.80-2.76 (1H, m), 2.37 (1H, d, J = 16 Hz), 2.25-2.17 (2H, m), 2.13 (1H, d, J = 16 Hz), 2.04-2.01 (1H, m), 1.82 (1H, ddd, J = 12 Hz, 11 Hz, 5 Hz)。
(5)2−(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)エタンイミダミド 塩酸塩
参考例1−(1)、(2)に準じて、(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)アセトニトリル(1.6 g, 8.7 mmol)を用い、標記化合物(1.7 g, 6.8 mmol)を白色固体として得た(収率78%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.31-7.17 (5H, m), 5.89 (1H, s), 3.36 (2H, s), 2.74 (1H, m), 2.35 (1H, d, J = 16 Hz), 2.21-2.19 (2H, m), 2.09-2.05 (1H, m), 1.93 (1H, m), 1.77-1.75 (1H, m)。
(6)5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−[(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例1−(3)に準じて、2−(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)エタンイミダミド塩酸塩(1.7 g, 6.8 mmol)を用い、標記化合物(3.2 g, 6.8 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.43-7.34 (5H, m), 7.31-7.26 (2H, m), 7.23-7.17 (3H, m), 5.46 (1H, s), 5.02 (2H, s), 3.64 (2H, s), 2.78 (1H, t, J = 12 Hz), 2.33-2.14 (4H, m), 1.96 (1H, d, J = 13 Hz), 1.84-1.75 (1H, m), 1.59 (9H, s)。
(7)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例2−(3)、参考例2−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−[(4−シクロヘキサ−1−エン−1−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(3.2 g, 6.8 mmol)を用い、標記化合物(0.84 g, 1.8 mmol)を黄色無定形固体として得た(収率26%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.43-7.34 (5H, m), 7.31-7.26 (2H, m), 7.23-7.17 (3H, m), 5.46 (1H, s), 5.02 (2H, s), 3.64 (2H, s), 2.78 (1H, t, J = 14 Hz), 2.47 (3H, s), 2.33-2.14 (4H, m), 1.96 (1H, d, J = 14 Hz), 1.83-1.75 (1H, m), 1.59 (9H, s)。
(8)[({5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例18−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.84 g, 1.8 mmol)を用い、標記化合物(0.85 g, 1.7 mmol)を黄色無定形固体として得た(収率94%)。
薄層クロマトグラフィー Rf値=0.54(ヘキサン/酢酸エチル=2/1):
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 8.41 (1H, t, J = 6 Hz), 7.50 (2H, d, J = 8 Hz), 7.40-7.17 (8H, m), 5.52 (1H, s), 5.13 (2H, s), 4.28 (2H, q, J = 8 Hz), 4.25 (2H, d, J = 6 Hz), 3.62 (2H, s), 2.83-2.76 (1H, m), 2.47 (3H, s), 2.35-2.14(4H, m), 1.98-1.94 (1H, m), 1.86-1.75 (1H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(9)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例26−(1)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(150 mg, 0.30 mmol)を用い、標記化合物(95 mg, 0.23 mmol)を白色固体として得た(収率77%)。
薄層クロマトグラフィー Rf値=0.58(ヘキサン/酢酸エチル=2/1);
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 11.37 (1H, s), 8.52 (1H, t, J = 6 Hz), 7.40-7.16 (5H, m), 5.49 (1H, s), 4.29 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 6 Hz), 3.56 (2H, s), 2.82-2.75 (1H, m), 2.55 (3H, s), 2.31 (1H, d, J = 16 Hz), 2.22-2.11(3H, m), 1.97-1.92 (1H, m), 1.85-1.75 (1H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(10)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(95 mg, 0.23 mmol)を用い、標記化合物(78 mg, 0.20 mmol)を白色固体として得た(収率67%)。
mp 163 ℃;
MS m/z: 382 (M+H)+;
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 11.29 (1H, s), 8.49 (1H, t, J = 6 Hz), 7.30-7.16 (5H, m), 5.49 (1H, s), 4.30 (2H, d, J = 6 Hz), 3.57 (2H, s), 2.78 (1H, t, J = 11 Hz), 2.55 (3H, s), 2.34-2.11 (4H, m), 1.97 (1H, d, J = 13 Hz), 1.84-1.73 (1H, m)。
実施例38
[({2−[(2’,4’−ジクロロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例6−(1)、実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、参考例3で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.30 g, 0.53 mmol)及び(2,4−ジクロロフェニル)ホウ酸(0.20 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.060 g, 0.13 mmol)を白色固体として得た(収率25%)
MS m/z: 446 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 9.48 (1H, t, J = 5 Hz), 7.72 (1H, d, J = 2 Hz), 7.50 (1H, dd, J = 8 Hz, 2 Hz), 7.42 (3H, d, J = 8 Hz), 7.36 (2H, d, J = 8 Hz), 4.21 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 2.44 (3H, s)。
実施例39
[({2−[(4’−tert−ブチルビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例6−(1)、実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、参考例3で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ベンジル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.30 g, 0.53 mmol)及び(4−tert−ブチルフェニル)ホウ酸(0.19 g, 1.1 mmol)を用い、標記化合物(120 mg, 0.28 mmol)を白色固体として得た(収率53%)
MS m/z: 434 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 11.95 (1H, s), 9.48 (1H, t, J = 5 Hz), 7.56-7.54 (4H, m), 7.46 (2H, d, J = 8 Hz), 7.39 (2H, d, J = 8 Hz), 4.18 (2H, s), 4.02 (2H, d, J = 5 Hz), 2.43 (3H, s), 1.30 (9H, s)。
実施例40
[({2−[2−(3−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)(3−フルオロビフェニル−4−イル)アセトニトリル
(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)アセトニトリル(6.6 g, 31 mmol)を1,2−ジメトキシエタン(60 mL)に溶解し、フェニルホウ酸(4.5 g, 37 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム錯体(3.6 g, 3.1 mmol)及びリン酸カリウム水和物(16 g, 61 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、17時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却した後、不溶物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.29(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮し、得られた固体をろ取することにより、標記化合物(2.9 g, 14 mmol)を黄色固体として得た(収率44%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.56 (2H, d, J = 7 Hz), 7.51 (1H, t, J = 9 Hz), 7.47 (2H, t, J = 8 Hz), 7.41 (2H, t, J = 8 Hz), 7.34 (1H, d, J = 9 Hz), 3.81 (2H, s)。
(2)2−(3−フルオロビフェニル−4−イル)エタンイミダミド酢酸塩
参考例4−(4)に準じて、(3−フルオロビフェニル−4−イル)アセトニトリル(2.9 g, 14 mmol)を用い、標記化合物(3.2 g, 11 mmol)を白色固体として得た(収率80%)。
1H-NMR(500MHz, CD3OD)δ: 7.64 (2H, d, J = 8 Hz), 7.50 (1H, t, J = 9 Hz), 7.49-7.44 (4H, m), 7.39 (1H, d, J = 7 Hz), 3.91 (2H, s), 1.89 (3H, s)。
(3)[{5−(ベンジルオキシ)−2−[(3−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例1−(3)、参考例1−(4)、参考例2−(3)、参考例2−(4)に準じて、2−(3−フルオロビフェニル−4−イル)エタンイミダミド酢酸塩を用いて、標記化合物(0.21 g, 0.41 mmol)を無色油状物質として得た(収率23%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.31 (1H, t, J = 6 Hz), 7.59 (2H, d, J = 8 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 7.44 (2H, t, J = 7 Hz), 7.40-7.30 (7H, m), 5.11 (2H, s), 4.33 (2H, s) 4.24 (2H, q, J = 8 Hz), 4.19 (2H, d, J = 6 Hz), 2.46 (3H, s), 1.29 (3H, t, J = 8 Hz)。
(4)[({2−[2−(3−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、[{5−(ベンジルオキシ)−2−[(3−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.21 g, 0.41 mmol)を用い、標記化合物 (0.14 g, 0.34 mmol)を白色固体として得た(収率83%)。
MS m/z: 396 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, CD3OD)δ: 7.61 (2H, d, J = 7 Hz), 7.42 (2H, t, J = 7 Hz), 7.39-7.30 (4H, m), 4.27 (2H, s), 4.11 (2H, s), 2.48 (3H, s)。
実施例41
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[4−(2−フェニルエトキシ)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[4−(2−フェニルエトキシ)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例2−(5)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−2−(4−ヒドロキシベンジル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸(0.27 g, 0.62 mmol)をテトラヒドロフラン(10 mL)に溶解し、0℃でトリブチルホスフィン(0.38 g, 1.9 mmol)、2−フェニルエタノール(0.15 g, 1.2 mmol)及び1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン(0.31 g, 1.2 mmol)を加えた後、0℃で1時間、室温で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.80 (ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、[({5−ベンジルオキシ−6−メチル−2−[4−(2−フェニルエトキシ)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.22 g, 0.41 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率66%)。これを酢酸エチル(15 mL)に溶解し、5%パラジウム−活性炭素(0.030 g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.17 g, 0.40 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率98%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 11.34 (1H, s), 8.43 (1H, brs), 7.34-7.21 (7H, m), 6.83 (2H, d, J = 8 Hz), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.18 (2H, d, J = 5 Hz), 4.14 (2H, t, J = 7 Hz), 4.11 (2H, s), 3.08 (2H, t, J = 7 Hz), 2.51 (3H, s), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[4−(2−フェニルエトキシ)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−3に準じて、[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[4−(2−フェニルエトキシ)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.17 g, 0.40 mmol)を用い、標記化合物(0.10 g, 0.24 mmol)を得た(収率59%)。
MS m/z: 422 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 11.92 (1H, brs), 9.44 (1H, brs), 7.31-7.18 (5H, m), 7.20 (2H, d, J = 9 Hz), 6.84 (2H, d, J = 9 Hz), 4.13 (2H, t, J = 7 Hz), 4.06 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 3.00 (2H, t, J = 7 Hz), 2.45 (3H, s)。
実施例42
({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−(ジフルオロメチル)−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例2−(3)、参考例2−(4)に準じて、参考例5−(1)で得られた5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(3.0 g, 6.4 mmol)を用い、標記化合物(2.5 g, 5.4 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率84%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.58-7.30 (14H, m), 4.98 (2H, s), 4.29 (2H, s), 2.45 (3H, s), 1.59 (9H, s)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−(ジフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル及び5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−(フルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.7 g, 3.6 mmol)をテトラヒドロフラン(50 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、−78℃でリチウムヘキサメチルジシラジドのテトラヒドロフラン溶液(1 M, 9.1 mL, 9.1 mmol)を加えた後、同温で30分間撹拌した。反応液に−78℃でN−フルオロベンゼンスルホンイミド(2.9 g, 9.1 mmol)を加えた後、同温で20分間撹拌した。反応液を10℃まで昇温し、さらに2時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−(ジフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.2 g, 2.4 mmol, 収率66%)及び5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−(フルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.25 g, 0.52 mmol, 収率14%)をそれぞれ淡黄色油状物質として得た。
低極性化合物:5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−(ジフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
薄層クロマトグラフィー Rf値=0.70(ヘキサン/酢酸エチル=3/1);
MS m/z: 503 (M+H)+;
高極性化合物:5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−(フルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
薄層クロマトグラフィー Rf値=0.65(ヘキサン/酢酸エチル=3/1);
MS m/z: 485 (M+H)+;。
(3)({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−(ジフルオロメチル)−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
参考例2−(5)、実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−(ジフルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.20 g, 0.40 mmol)を用い、標記化合物(0.084 g, 0.20 mmol)を白色固体として得た(収率50%)。
MS m/z: 414 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 9.73 (1H, brs), 7.64-7.59 (4H, m), 7.46-7.42 (4H, m), 7.34 (1H, t, J = 7 Hz), 7.15 (1H, t, J = 53 Hz), 4.30 (2H, s), 4.04 (2H, d, J = 5 Hz)。
実施例43
({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−(フルオロメチル)−5−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
参考例2−(5)、実施例26−(1)、実施例1−(4)に準じて、実施例42−(2)で得られた5−(ベンジルオキシ)−2−(ビフェニル−4−イルメチル)−6−(フルオロメチル)ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.25 g, 0.52 mmol)を用い、標記化合物(0.026 g, 0.066 mmol)を黄色固体として得た(収率13%)。
MS m/z: 396 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 9.64 (1H, brs), 7.63-7.58 (4H, m), 7.46-7.40 (4H, m), 7.34 (1H, t, J = 8 Hz), 5.56 (2H, d, J = 47 Hz), 4.26 (2H, s), 4.03-4.01 (2H, m)。
実施例44
[({2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)5−ブロモ−2−[4−(ブロモメチル)フェニル]ピリジン
5−ブロモ−2−(4−メチルフェニル)ピリジン(1.6 g, 6.5 mmol)、N−ブロモスクシミド(1.5 g, 8.4 mmol)、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(0.16 g, 0.98 mmol)を四塩化炭素(65 mL)に溶解した後、1時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をろ別した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(2.1 g, 6.5 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.74 (1H, s), 7.95 (2H, d, J = 9 Hz), 7.88 (1H, d, J = 7 Hz), 7.62 (1H, d, J = 9 Hz), 7.50 (2H, d, J = 9 Hz), 4.54 (2H, s)。
(2)[4−(5−ブロモピリジン−2−イル)フェニル]アセトニトリル
5−ブロモ−2−[4−(ブロモメチル)フェニル]ピリジン(2.1 g, 6.5 mmol)、テトラブチルアンモニウムシアニド(2.6 g, 9.8 mmol)をアセトニトリル(100 mL)に溶解し、室温で15.5時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.59 g, 2.2 mmol)を白色固体として得た(収率33%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.74 (1H, s), 7.99 (2H, d, J = 8 Hz), 7.89 (1H, d, J = 8 Hz), 7.63 (1H, d, J = 8 Hz), 7.45 (2H, d, J = 8 Hz), 3.82 (2H, s)。
(3)[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)フェニル]アセトニトリル
[4−(5−ブロモピリジン−2−イル)フェニル]アセトニトリル(0.59 g, 2.2 mmol)をテトラヒドロフラン(20 mL)に溶解し、2−ベンジル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.57 g, 2.6 mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.18 g, 0.22 mmol)及び炭酸セシウム(2.1 g, 6.5 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、18時間加熱還流した。反応混合物を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.42 g, 1.5 mmol)を白色固体として得た(収率68%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.58 (1H, s), 7.99 (2H, d, J = 8 Hz), 7.65 (1H, d, J = 8 Hz), 7.54 (1H, d, J = 8 Hz), 7.42 (2H, d, J = 9 Hz), 7.36-7.28 (2H, m), 7.26-7.19 (3H, m), 4.03 (2H, s), 3.81 (2H, s)。
(4)2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)フェニル]エタンイミダミド酢酸塩
参考例4−(4)に準じて、[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)フェニル]アセトニトリル(0.42 g, 1.5 mmol)を用い、標記化合物(0.54 g, 1.5 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
MS m/z: 302 (M+H)+
(5)5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ベンジル]−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例1−(3)、参考例2−(3)に準じて、2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)フェニル]エタンイミダミド酢酸塩(0.54 g, 1.5 mmol)を用い、標記化合物(0.45 g, 0.65 mmol)を黄色油状物質として得た(収率44%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.56 (1H, s), 7.91 (2H, d, J = 8 Hz), 7.62 (1H, d, J = 8 Hz), 7.51 (1H, d, J = 8 Hz), 7.45 (2H, d, J = 9 Hz), 7.41-7.34 (4H, m), 7.33-7.28 (2H, m), 7.25-7.18 (4H, m), 5.11 (2H, s), 4.29 (2H, s), 4.01 (2H, s), 1.56 (9H, s)。
(6)5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ベンジル]−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例2−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ベンジル]−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.45 g, 0.65 mmol)を用いて、標記化合物(0.28 g, 0.51 mmol)を無色油状物質として得た(収率78%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.55 (1H, s), 7.91 (2H, d, J = 8 Hz), 7.62 (1H, d, J = 8 Hz), 7.50 (1H, d, J = 8 Hz), 7.47 (2H, d, J = 9 Hz), 7.43-7.34 (4H, m), 7.34-7.28 (2H, m), 7.25-7.18 (4H, m), 4.98 (2H, s), 4.30 (2H, s), 4.00 (2H, s), 2.43 (3H, s), 1.56 (9H, s)。
(7)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ベンジル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例2−(5)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ベンジル]−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.28 g, 0.51 mmol)を用いて、標記化合物(0.29 g, 0.49 mmol)を無色油状物質として得た(収率97%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.56 (1H, s), 8.32 (1H, t, J = 6 Hz), 7.92 (2H, d, J = 7 Hz), 7.62 (1H, d, J = 8 Hz), 7.51 (1H, d, J = 8 Hz), 7.48-7.41 (3H, m), 7.40-7.28 (5H, m), 7.25-7.19 (4H, m), 5.09 (2H, s), 4.29 (2H, s), 4.24 (2H, q, J = 7 Hz), 4.21 (2H, d, J = 6 Hz), 4.01 (2H, s), 2.45 (3H, s), 1.30 (3H, t, J = 7 Hz)。
(8)[({2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
[({5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ベンジル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.29 g, 0.49 mmol)を塩化メチレン(7 mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(7 ml)を加えた後、室温で16時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残渣に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレンで抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。抽出液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.32(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.22 g, 0.43 mmol)を無色油状物質として得た(収率88%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.38 (1H, s), 8.55 (1H, s), 8.43 (1H, t, J = 6 Hz), 7.90 (2H, d, J = 8 Hz), 7.62 (1H, d, J = 7 Hz), 7.50 (1H, d, J = 6 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8 Hz), 7.33-7.19 (5H, m), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.23 (2H, s), 4.19 (2H, d, J = 6 Hz), 4.01 (2H, s), 2.52 (3H, s), 1.31 (3H, t, J = 7 Hz)。
(9)[({2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.22 g, 0.43 mmol)を用い、標記化合物 (0.19 g, 0.41 mmol)を白色固体として得た(収率96%)。
MS m/z: 469 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.28 (1H, brs), 8.56 (1H, s), 7.95 (2H, d, J = 8 Hz), 7.82 (1H, d, J = 7 Hz), 7.68 (1H, d, J = 8 Hz), 7.39 (2H, d, J = 9 Hz), 7.32-7.25 (3H, m), 7.24-7.17 (2H, m), 4.18 (2H, s), 3.99 (2H, s), 3.81 (2H, s), 2.40 (3H, s)。
実施例45
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(ピリジン−3−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)3−(4−ブロモベンジル)ピリジン
臭化銅(2.0 g, 8.6 mmol)、亜硝酸tert−ブチル(1.2 mL, 11 mmol)をアセトニトリル(60 mL)に溶解し、4−(ピリジン−3−イルメチル)アニリン(1.4 g, 7.3 mmol)のアセトニトリル(60 mL)溶液を0℃で加えた後、1時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルを加えた後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.70(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.95 g, 0.38 mmol)を無色油状物質として得た(収率52%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.53-8.45 (2H, m), 7.45-7.39 (1H, m), 7.42 (2H, d, J = 9 Hz), 7.23-7.19 (1H, m), 7.05 (2H, d, J = 9 Hz), 3.93 (2H, s)。
(2)[4’−(ピリジン−3−イルメチル)ビフェニル−4−イル]アセトニトリル
3−(4−ブロモベンジル)ピリジン(1.8 g, 7.3 mmol)のテトラヒドロフラン(100 mL)及び水(7.5 mL)混合溶液に、[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]アセトニトリル(2.2 g, 8.7 mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.59 g, 0.73 mmol)及び炭酸セシウム(7.1 g, 22 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、12時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチルを加え、水で洗浄した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.30(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.5 g, 5.4 mmol)を黄色固体として得た(収率75%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.54 (1H, s), 8.48 (1H, d, J = 4 Hz), 7.99 (2H, d, J = 8 Hz), 7.64-7.55 (2H, m), 7.55-7.49 (3H, m), 7.44-7.37 (2H, m), 7.26-7.22 (1H, m), 4.03 (2H, s), 3.79 (2H, s)。
(3)2−[4’−(ピリジン−3−イルメチル)ビフェニル−4−イル]エタンイミダミド 酢酸塩
参考例4−(4)に準じて、[4’−(ピリジン−3−イルメチル)ビフェニル−4−イル]アセトニトリル(1.5 g, 5.4 mmol)を用い、標記化合物(2.0 g, 5.4 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
MS m/z: 302 (M+H)+
(4)5−(ベンジルオキシ)−2−{[4’−(ピリジン−3−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例1−(3)、参考例2−(3)に準じて、[4’−(ピリジン−3−イルメチル)ビフェニル−4−イル]エタンイミダミド酢酸塩(2.0 g, 5.4 mmol)を用い、標記化合物(0.67 g, 0.97 mmol)を黄色油状物質として得た(収率18%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.54 (1H, s), 8.48 (1H, d, J = 4 Hz), 7.99 (2H, d, J = 8 Hz), 7.64-7.55 (2H, m), 7.55-7.49 (3H, m), 7.44-7.37 (5H, m), 7.26-7.15 (3H, m), 5.11 (2H, s), 4.28 (2H, s), 4.02 (2H, s), 1.56 (9H, s)。
(5)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[4’−(ピリジン−3−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例2−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[4’−(ピリジン−3−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.67 g, 0.97 mmol)を用いて、標記化合物(0.25 g, 0.45 mmol)を黄色油状物質として得た(収率46%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.54 (1H, s), 8.48 (1H, d, J = 4 Hz), 7.52-7.32 (13H, m), 7.26-7.20 (2H, m), 4.98 (2H, s), 4.28 (2H, s), 4.01 (2H, s), 2.44 (3H, s), 1.57 (9H, s)。
(6){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(ピリジン−3−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
参考例2−(5)、実施例44−(8)、実施例1−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[4’−(ピリジン−3−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.25 g, 0.45 mmol)を用い、標記化合物 (0.12 g, 0.26 mmol)を白色固体として得た(収率57%)。
MS m/z: 469 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.38 (1H, brs), 8.54 (1H, s), 8.41 (1H, s), 7.66 (1H, d, J = 7 Hz), 7.55 (4H, brs), 7.43-7.34 (2H, m), 7.34-7.28 (3H, m), 4.17 (2H, s), 4.00 (2H, s), 3.91 (2H, s), 2.41 (3H, s)。
実施例46
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(ピリジン−4−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)[4−(ピリジン−4−イルメチル)フェニル]ボロン酸ピナコールエステル
4−(4−ブロモベンジル)ピリジン(0.70 g, 2.8 mmol)をジオキサン(50 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.86 g, 3.4 mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.12 g, 0.14 mmol)及び酢酸カリウム(1.0 g, 10 mmol)を加えた後、90℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(酢酸エチル)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.63 g, 2.1 mmol)を黄色油状物物質として得た(収率76%)。
1H-NMR (500MHz, CD3Cl) δ: 8.48 (2H, d, J = 5 Hz), 7.77 (2H, d, J = 8 Hz), 7.19 (2H, d, J = 8 Hz), 7.08 (2H, d, J = 5 Hz), 3.98 (2H, s), 1.34 (12H, s)。
(2){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(ピリジン−4−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例6−1に準じて、(4−クロロフェニル)ホウ酸の代わりに、[4−(ピリジン−4−イルメチル)フェニル]ボロン酸ピナコールエステル(0.63 g, 2.1 mmol)を用い、標記化合物(0.16 g, 0.34 mmol)を白色固体として得た(収率16%)
MS m/z: 469 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 9.46 (1H, brs), 8.47 (2H, brs), 7.57 (2H, d, J = 7 Hz), 7.55 (2H, d, J = 7 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8 Hz), 7.32 (2H, d, J = 8 Hz), 7.28 (2H, d, J = 4 Hz), 4.18 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 3.99 (2H, s), 2.42 (3H, s)。
実施例47
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(ピリジン−2−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例46に準じて、4−(4−ブロモベンジル)ピリジンの代わりに、2−(4−ブロモベンジル)ピリジン(1.0 g, 4.0 mmol)を用い、標記化合物(0.090 g, 0.19 mmol)を白色固体として得た(収率5.5%)
MS m/z: 469 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 9.43 (1H, brs), 8.48 (1H, brs), 7.71 (1H, t, J = 8 Hz), 7.54 (4H, d, J = 7 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8 Hz), 7.34 (2H, d, J = 8 Hz), 7.31 (1H, d, J = 8 Hz), 7.21 (1H, t, J = 8 Hz), 4.17 (2H, s), 4.10 (2H, s), 3.98 (2H, d, J = 5 Hz), 2.42 (3H, s)。
実施例48
[({2−[4−(2−tert−ブチルピリミジン−5−イル)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)[4−(2−tert−ブチルピリミジン−5−イル)フェニル]アセトニトリル
5−ブロモ−2−tert−ブチルピリミジン(1.9 g, 4.8 mmol)を1,2−ジメトキシエタン(100 mL)に溶解し、 [4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]アセトニトリル(0.97 g, 4.0 mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.33 g, 0.40 mmol)及びリン酸カリウム水和物(2.8 g, 12 mmol)を加えた後、窒素雰囲気下、1.5時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却した後、ヘキサンを加え、不溶物を濾別した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.85 g, 3.3 mmol)を黄色固体として得た(収率85%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.91 (2H, s), 7.62 (2H, d, J = 7 Hz), 7.51 (2H, d, J = 7 Hz), 3.86 (2H, s), 1.49 (9H, s)。
(2)2−[4−(2−tert−ブチルピリミジン−5−イル)フェニル]エタンイミダミド 酢酸塩
参考例4−(4)に準じて、[4−(2−tert−ブチルピリミジン−5−イル)フェニル]アセトニトリル(1.5 g, 6.0 mmol)を用い、標記化合物(2.0 g, 6.0 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
MS m/z: 269 (M+H)+
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(2−tert−ブチルピリミジン−5−イル)ベンジル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例1−(3)に準じて、2−[4−(2−tert−ブチルピリミジン−5−イル)フェニル]エタンイミダミド 酢酸塩(2.0 g, 6.0 mmol)を用い、標記化合物(1.3 g, 2.5 mmol)を黄色固体として得た(収率41%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 11.30 (1H, brs), 8.84 (2H, s), 7.52-7.43 (6H, m), 7.40-7.30 (3H, m), 5.25 (2H, s), 4.07 (2H, s), 1.53 (9H, s), 1.46 (9H, s)。
(4)5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(2−tert−ブチルピリミジン−5−イル)ベンジル]−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例2−(3)、参考例2−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(2−tert−ブチルピリミジン−5−イル)ベンジル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.3 g, 2.5 mmol)を用いて、標記化合物(0.85 g, 1.6 mmol)を黄色油状物質として得た(収率78%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.87 (2H, s), 7.58-7.45 (4H, m), 7.44-7.33 (5H, m), 4.99 (2H, s), 4.31 (2H, s), 2.45 (3H, s), 1.59 (9H, s), 1.46 (9H, s)。
(5)[({2−[4−(2−tert−ブチルピリミジン−5−イル)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
参考例2−(5)、実施例44−(8)、実施例1−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(2−tert−ブチルピリミジン−5−イル)ベンジル]−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.85 g, 1.6 mmol)を用い、標記化合物 (0.52 g, 1.2 mmol)を白色固体として得た(収率74%)。
MS m/z: 436 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.45 (1H, t, J = 5 Hz), 9.03 (2H, s), 7.69 (2H, d, J = 8 Hz), 7.46 (2H, d, J = 8 Hz), 4.21 (2H, s), 3.99 (2H, d, J = 5 Hz), 2.42 (3H, s), 1.38 (9H, s)。
実施例49
[({2−[4−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)[4−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)フェニル]アセトニトリル
4−ベンジルピペリジン(1.3 g, 7.2 mmol)をトルエン(20 mL)に溶解し、[4−(シアノメチル)フェニル]ホウ酸(1.1 g, 6.5 mmol)、酢酸銅(I)(0.24 g, 1.3 mmol)、2,6−ジメチルピリジン(0.77 g, 7.2 mmol)、ミリスチン酸(0.60 g, 2.6 mmol)を加えた後、室温で11.5時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.71 g, 2.4 mmol)を白色固体として得た(収率38%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.46-7.19 (5H, m), 7.16 (2H, d, J = 8 Hz), 6.90 (2H, d, J = 8 Hz), 3.65 (2H, s), 2.65 (2H, t, J = 13 Hz), 2.58 (2H, d, J = 7 Hz), 1.75 (2H, d, J = 13 Hz), 1.70-1.60 (1H, m), 1.40 (2H, q, J = 13 Hz), 0.88 (2H, t, J = 7 Hz)。
(2)2−[4−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)フェニル]エタンイミダミド酢酸塩
参考例4−(4)に準じて、[4−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)フェニル]アセトニトリル(0.91 g, 3.1 mmol)を用い、標記化合物(1.2 g, 3.1 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
MS m/z: 308 (M+H)+
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)ベンジル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例1−(3)に準じて、2−[4−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)フェニル]エタンイミダミド酢酸塩(1.2 g, 3.1 mmol)を用い、標記化合物(0.20 g, 0.35 mmol)を黄色固体として得た(収率11%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.44 (2H, d, J = 7 Hz), 7.38-7.15 (6H, m), 7.17 (2H, d, J = 7 Hz), 7.11 (2H, d, J = 8 Hz), 6.90 (2H, d, J = 7 Hz), 5.23 (2H, s), 3.94 (2H, s), 3.67 (2H, d, J =12 Hz), 2.69 (2H, t, J = 10 Hz), 2.60 (2H, d, J = 7 Hz), 1.75 (2H, d, J = 13 Hz), 1.70-1.60 (1H, m), 1.52 (9H, s), 1.40 (2H, q, J = 13 Hz)。
(4)[{5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)ベンジル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例2−(5)、参考例2−(3)、参考例2−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)ベンジル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.20 g, 0.35 mmol)を用いて、標記化合物(0.14 g, 0.24 mmol)を黄色油状物質として得た(収率68%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.34 (1H, t, J = 7 Hz), 7.93-7.86 (1H, m), 7.70-7.62 (1H, m), 7.47 (2H, d, J = 7 Hz), 7.46-7.20 (6H, m), 7.16 (2H, d, J = 7 Hz), 6.87 (2H, d, J = 7 Hz), 5.07 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 8 Hz), 4.20 (2H, d, J = 7 Hz), 4.14 (2H, s), 3.62 (2H, d, J = 12 Hz), 2.61 (2H, t, J = 12 Hz), 2.57 (2H, d, J = 8 Hz), 2.43 (3H, s), 1.74 (2H, d, J = 12 Hz), 1.70-1.60 (1H, m), 1.31 (3H, t, J = 8 Hz), 1.26 (2H, t, J = 7 Hz)。
(5)[({2−[4−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例44−(8)、実施例1−(4)に準じて、[{5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)ベンジル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.14 g, 0.24 mmol)を用い、標記化合物 (0.074 g, 0.16 mmol)を白色固体として得た(収率66%)。
MS m/z: 475 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.86 (1H, brs), 11.91 (1H, s), 9.43 (1H, t, J = 5 Hz), 7.31-7.25 (2H, m), 7.21-7.14 (3H, m), 7.12 (2H, d, J = 8 Hz), 6.82 (2H, d, J = 8 Hz), 4.01 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 3.59 (2H, d, J = 13 Hz), 2.40 (3H, s), 2.05-1.95 (1H, m), 1.68-1.57 (4H, m), 1.33-1.20 (4H, m)。
実施例50
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[4−(4−フェニルピペリジン−1−イル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)[4−(4−フェニルピペリジン−1−イル)フェニル]アセトニトリル
実施例49−(1)に準じて、4−ベンジルピペリジンの代わりに4−フェニルピペリジン(1.2 g, 7.2 mmol)を用いて、標記化合物(0.64 g, 2.3 mmol)を白色固体として得た(収率35%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.46-7.19 (5H, m), 7.34 (2H, d, J = 8 Hz), 6.97 (2H, d, J = 8 Hz), 3.67 (2H, s), 2.84 (2H, t, J = 13 Hz), 2.71-2.61 (1H, m), 2.35 (2H, d, J = 7 Hz), 1.89 (2H, d, J = 13 Hz), 0.88 (2H, t, 7 Hz)。
(2)2−[4−(4−フェニルピペリジン−1−イル)フェニル]エタンイミダミド酢酸塩
参考例4−(4)に準じて、4−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)フェニル]アセトニトリルの代わりに[[4−(4−フェニルピペリジン−1−イル)フェニル]アセトニトリル(0.64 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.82 g, 2.3 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
MS m/z: 294 (M+H)+
(3)5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−[4−(4−フェニルピペリジン−1−イル)ベンジル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例1−(3)に準じて、2−[4−(4−フェニルピペリジン−1−イル)フェニル]エタンイミダミド酢酸塩(0.82 g, 2.3 mmol)を用い、標記化合物(0.22 g, 0.40 mmol)を黄色油状物質として得た(収率17%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.44 (2H, d, J = 7 Hz), 7.38-7.18 (8H, m), 7.17 (2H, d, J = 7 Hz), 6.95 (2H, d, J = 7 Hz), 5.24 (2H, s), 3.96 (2H, s), 3.82 (2H, d, J =12 Hz), 2.85 (2H, t, J = 10 Hz), 2.72-2.64 (1H, m), 1.75 (2H, d, J = 13 Hz), 1.53 (9H, s), 1.45 (2H, q, J = 13 Hz)。
(4)[{5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[4−(4−フェニルピペリジン−1−イル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
参考例2−(5)、参考例2−(3)、参考例2−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(4−フェニルピペリジン−1−イル)ベンジル]−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.22 g, 0.40 mmol)を用いて、標記化合物(0.12 g, 0.21 mmol)を黄色油状物質として得た(収率53%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.36 (1H, t, J = 7 Hz), 7.93-7.86 (1H, m), 7.70-7.62 (1H, m), 7.48 (2H, d, J = 7 Hz), 7.46-7.20 (6H, m), 7.24 (2H, d, J = 7 Hz), 6.94 (2H, d, J = 7 Hz), 5.08 (2H, s), 4.21 (2H, q, J = 8 Hz), 4.20 (2H, d, J = 7 Hz), 4.17 (2H, s), 3.78 (2H, d, J = 12 Hz), 2.79 (2H, t, J = 12 Hz), 2.68-2.54 (1H, m), 2.45 (3H, s), 2.00-1.91 (2H, m), 1.91 (2H, d, J = 12 Hz), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(5)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[4−(4−フェニルピペリジン−1−イル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例44−(8)、実施例1−(4)に準じて、[{5−(ベンジルオキシ)−2−[4−(4−フェニルピペリジン−1−イル)ベンジル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.12 g, 0.21 mmol)を用い、標記化合物 (0.067 g, 0.14 mmol)を白色固体として得た(収率68%)。
MS m/z: 461 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.87 (1H, brs), 11.92 (1H, s), 9.45 (1H, t, J = 5 Hz), 7.31-7.18 (5H, m), 7.16 (2H, d, J = 8 Hz), 6.90 (2H, d, J = 8 Hz), 4.04 (2H, s), 4.01 (2H, d, J = 5 Hz), 3.74 (1H, d, J = 13 Hz), 2.76-2.59 (2H, m), 2.59-2.50 (2H, m), 2.42 (3H, s), 1.89-1.81 (2H, m), 1.80-1.69 (2H, m)。
実施例51
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(trans−4−フェニルシクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)(4−フェニルシクロヘキシル)アセトニトリル
シアノメチルホスホン酸ジエチル(3.7 g, 22 mmol)をテトラヒドロフラン(50 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、−78℃でリチウムヘキサメチルジシラジドのテトラヒドロフラン溶液(1 M, 23 mL, 23 mmol)を加えた後、同温で1時間撹拌した。反応液に4−フェニルシクロヘキサノン(3.0 g, 17 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(10 mL)を加えた後、同温で30分間、0℃加温して2時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。減圧下溶媒を留去することにより、(4−フェニルシクロヘキシリデン)アセトニトリルを得た。
これを酢酸エチル(100 mL)に溶解し、5%パラジウム−活性炭素(0.60 g)を加え、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応液をセライトろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.65(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(3.3 g, 17 mmol)を無色油状物質として得た(収率95%)。
MS m/z: 200 (M+H)+
(2)2−(4−フェニルシクロヘキシル)エタンイミダミド酢酸塩
参考例4−(4)に準じて、4−フェニルシクロヘキサノン(3.2 g, 16 mmol)を用い、標記化合物(4.5 g, 16 mmol)を白色固体として得た(収率定量的)。
1H-NMR (400MHz, DMSOd6)δ: 7.29 (2H, t, J = 7 Hz), 7.27-7.17 (3H, m), 4.54 (1H, brs), 3.71 (2H, s), 2.60-2.45 (2H, m), 2.27 (1H, d, J = 8 Hz), 1.94 (2H, d, J = 12 Hz), 1.78-1.61 (4H, m), 1.51 (1H, q, J = 12 Hz), 1.31 (1H, q, J = 12 Hz), 1.16 (1H, q, J = 12 Hz)。
(3)5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−[(4−フェニルシクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例1−(3)に準じて、2−(4−フェニルシクロヘキシル)エタンイミダミド酢酸塩(4.5 g, 16 mmol)を用い、標記化合物(4.7 g, 9.9 mmol)を白色固体として得た(収率62%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.48 (2H, d, J = 8 Hz), 7.38-7.32 (2H, m), 7.29-7.23 (4H, m), 7.18 (1H, d, J = 7 Hz), 7.15 (1H, d, J = 7 Hz), 5.26 (2H, s), 2.83 (1H, d, J = 8 Hz), 2.64 (1H, d, J = 7 Hz), 2.61 (1H, m), 2.43 (1H, m), 1.96-1.65 (6H, m), 1.53 (9H, s), 1.48 (1H, m),1.25 (1H, m)。
(4)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(trans−4−フェニルシクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例2−(3)、参考例2−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−[(4−フェニルシクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.5 g, 3.2 mmol)を用い、標記化合物(0.33 g, 0.70 mmol)を無色油状物質として得た(収率22%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 7.43-7.36 (4H, m), 7.30-7.26 (3H, m), 7.21 (2H, d, J = 8 Hz), 7.17 (1H, t, J = 8 Hz), 5.01 (2H, s), 2.86 (2H, d, J = 7 Hz), 2.52-2.50 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.03-1.98 (1H, m), 1.90 (2H, d, J = 13 Hz), 1.83 (2H, d, J = 13 Hz), 1.59 (9H, s), 1.50 (2H, q, J = 13 Hz), 1.26 (2H, q, J = 12 Hz)。
(5)[({5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(trans−4−フェニルシクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例18−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(trans−4−フェニルシクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.33 g, 0.70 mmol)を用い、標記化合物(0.20 g, 0.40 mmol)を無色無定形固体として得た(収率56%)。
1H-NMR(400MHz, CDCl3)δ: 8.39 (1H, s), 7.49 (2H, d J = 8 Hz), 7.40-7.33 (3H, m), 7.30 (2H, d, J = 8 Hz), 7.22-7.17 (3H, m), 5.12 (2H, s), 4.30-4.25 (4H, m), 2.86 (2H, d, J = 7 Hz), 2.50 (1H, m), 2.47 (3H, s), 2.05-1.97 (1H, m), 1.92 (2H, d, J = 13 Hz), 1.83 (2H, d, J = 13 Hz), 1.52 (2H, q, J = 13 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz), 1.27 (2H, q, J = 13 Hz)。
(6)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(trans−4−フェニルシクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例1−(3)に準じて、[({5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(trans−4−フェニルシクロヘキシル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(350 mg, 0.69 mmol)を用い、標記化合物(280 mg, 0.68 mmol)を白色固体として得た(収率99%)。
薄層クロマトグラフィー Rf値=0.13(ヘキサン/酢酸エチル=2/1);
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 11.34 (1H, s), 8.49 (1H, t, J = 5 Hz), 7.30-7.26 (2H, m), 7.21 (2H, d, J = 7 Hz), 7.17 (1H, t, J = 7 Hz), 4.30 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 5 Hz), 2.79 (2H, d, J = 7 Hz), 2.54 (3H, s), 2.53-2.46 (1H, m), 1.98-1.93 (1H, m), 1.91 (2H, d, J = 13 Hz), 1.83 (2H, d, J = 13 Hz), 1.50 (2H, q, J = 13 Hz), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz), 1.25 (2H, q, J = 13 Hz)。
(7)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(trans−4−フェニルシクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例1−(4)に準じて、[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(trans−4−フェニルシクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(280 mg, 0.69 mmol)を用い、標記化合物(220 mg, 0.57 mmol)を白色固体として得た(収率83%)。
mp 204 ℃;
MS m/z: 384 (M+H)+;
Anal Calcd for C21H25N3O4: C, 65.78; H, 6.57; N, 10.96. Found: C, 65.75; H, 6.51; N, 10.97;
1H-NMR (400MHz, CDCl3)δ: 11.26 (1H, s), 8.50 (1H, t, J = 5 Hz), 7.29 (2H, d, J = 7 Hz), 7.21-7.16 (3H, m), 4.31 (2H, d, J = 6 Hz), 2.80 (2H, d, J = 7 Hz), 2.55 (3H, s), 2.49 (1H, m), 1.97-1.92 (1H, m), 1.91 (2H, d, J = 13 Hz), 1.83 (2H, d, J = 13 Hz), 1.49 (2H, q, J = 13 Hz), 1.24 (2H, q, J = 13 Hz)。
実施例52
{[(5−ヒドロキシ−2−{[trans−4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−{[4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例44−(1)、参考例4−(4)、参考例1−(3)に準じて、4−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]シクロヘキサノン(3.0 g, 11 mmol)を用い、標記化合物(2.4 g, 4.8 mmol)を白色固体として得た(収率55%)。
MS m/z: 491 (M+H)+
(2)2−{[4−(4−アセトキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例2−(2)〜参考例(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−ヒドロキシ−2−{[4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(2.4 g, 4.8 mmol)を用い、標記化合物(2.2 g, 4.2 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率87%)。
MS m/z: 531 (M+H)+;
高極性化合物:trans体
H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.43-6.97 (9H, m), 5.01 (2H, s), 2.85 (2H, d, J = 7 Hz), 2.62-2.45 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.28 (3H, s), 1.90-1.20 (9H, m), 1.59 (9H, s).
低極性化合物:cis体
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.43-6.97 (9H, m), 5.00 (2H, s), 3.04 (2H, d, J = 8 Hz), 2.62-2.45 (1H, m), 2.45 (3H, s), 2.29 (3H, s), 1.90-1.20 (9H, m), 1.58 (9H, s)。
(3){[(5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
参考例2−(5)に準じて、2−{[4−(4−アセトキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(2.2 g, 4.2 mmol)を用い、標記化合物(1.8 g, 3.5 mmol)を白色固体として得た(収率84%)。
MS m/z: 518 (M+H)+
(4){[(2−{[trans−4−(4−アセトキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
{[(5−ベンジルオキシ−2−{[4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.23 g, 0.44 mmol)を酢酸エチル(10 mL)に溶解し、5%パラジウム−活性炭素(0.020 g)を加え、水素雰囲気下、室温で0.5時間撹拌した。反応混合物をセライトろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた白色固体を塩化メチレン(10 mL)に溶解し、室温で無水酢酸(0.34 mL, 1.8 mmol)及びピリジン(0.29 mL, 1.8 mmol)を加えた後、室温で12時間撹拌した。反応混合物に塩酸(1 M, 10 mL)を加えた後、有機物を塩化メチレンで抽出した。有機層を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、ジアステレオマー混合物として{[(2−{[4−(4−アセトキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.17 g, 0.36 mmol)を白色固体として得た(収率82%)。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(GLサイエンス社、Inertsil ODS−3、溶出溶媒:アセトニトリル/0.1%酢酸アンモニウム水溶液=70/30)で精製し、高極性化合物に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.10 g, 0.21 mmol, 純度85%)を白色固体として得た(収率58%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.33 (1H, s), 8.51 (1H, t, J = 5 Hz), 7.19 (2H, d, J = 8 Hz), 6.98 (2H, d, J = 8 Hz), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 5 Hz), 2.78 (2H, d, J = 7 Hz), 2.54 (3H, s), 2.51-2.45 (1H, m), 2.28 (3H, s), 1.95-1.20 (9H, m), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz)。
(5){[(5−ヒドロキシ−2−{[trans−4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(4)に準じて、{[(2−{[trans−4−(4−アセトキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.10 g, 0.21 mmol, 純度85%)を用い、標記化合物(0.075 g, 0.19 mmol)を白色固体として得た(収率89%)。
MS m/z: 400 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.90 (1H, s), 9.36 (1H, t, J = 6 Hz), 9.08 (1H, s), 6.99 (2H, d, J = 8 Hz), 6.64 (2H, d, J = 8 Hz), 3.99 (2H, d, J = 6 Hz), 2.72 (2H, d, J = 7 Hz), 2.43 (3H, s), 2.37-2.33 (1H, m), 2.00-1.11 (9H, m)。
実施例53
{[(2−{[trans−4−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)シクロヘキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[trans−4−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}フェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例2−(3)に準じて、実施例52−(3)で得られた{[(5−ベンジルオキシ−2−{[4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.50 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.34 g, 0.52 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率52%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.36 (1H, brs), 7.48 (2H, d, J = 7 Hz), 7.39-7.34 (3H, m), 7.26 (2H, d, J = 7 Hz), 7.18 (2H, d, J = 7 Hz), 5.12 (2H, s), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.24 (2H, d, J = 5 Hz), 2.85 (2H, d, J = 7 Hz), 2.57-2.50 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.04-1.96 (1H, m), 1.90 (2H, d, J = 12 Hz), 1.84 (2H, d, J = 12 Hz), 1.51-1.43 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz), 1.32-1.24 (2H, m)。
(2){[(2−{[trans−4−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)シクロヘキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例6−(1)、実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[trans−4−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}フェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.17 g, 0.26 mmol)及び4−フルオロフェニルボロン酸(0.073 g, 0.52 mmol)を用いて、標記化合物(0.060 g, 0.13 mmol)を白色個体として得た(収率48%)。
MS m/z: 478 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 11.91 (1H, brs), 9.37 (1H, s), 7.66 (2H, d, J = 9 Hz), 7.54 (2H, d, J = 8 Hz), 7.30 (2H, d, J = 8 Hz), 7.26 (2H, t, J = 9 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.57-2.47 (1H, m), 2.44 (3H, s), 2.03-1.94 (1H, m), 1.82 (2H, d, J = 12 Hz), 1.76 (2H, d, J = 12 Hz), 1.48 (2H, dt, J = 12 Hz, 12 Hz), 1.26-1.16 (2H, m)。
実施例54
{[(5−ヒドロキシ−2−{[trans−4−(2’−ヒドロキシビフェニル−4−イル)シクロヘキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例53−(2)に準じて、実施例53−(1)で得られた({[5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[trans−4−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}フェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.17 g, 0.26 mmol)及び[2−(ベンジルオキシ)フェニル]ホウ酸(0.12 g, 0.52 mmol)を用いて、標記化合物(0.011 g, 0.023 mmol)を白色固体として得た(収率8.9%)。
MS m/z: 476 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 9.44 (1H, s), 9.37 (1H, brs), 7.43 (2H, d, J = 8 Hz), 7.23 (2H, d, J = 8 Hz), 7.20 (1H, d, J = 7 Hz), 7.12 (1H, t, J = 7 Hz), 6.92 (1H, d, J = 7 Hz), 6.84 (1H, t, J = 7 Hz), 3.99 (2H, d, J = 5 Hz), 3.68 (1H, brs), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.03-1.95 (1H, m), 1.82 (2H, d, J = 12 Hz), 1.76 (2H, d, J = 12 Hz), 1.53-1.41 (2H, m), 1.25-1.16 (2H, m)。
実施例55
{[(2−{[trans−4−(4−ベンゾイルフェニル)シクロヘキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[trans−4−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}フェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例1−(4)、参考例2−(3)に準じて、参考例2−(4)で得られた2−{[4−(4−アセトキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.0 g, 1.9 mmol)を用い、標記化合物(0.59 g, 0.95 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率50%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.42-7.36 (5H, m), 7.34 (2H, d, J = 8 Hz), 7.20 (2H, d, J = 8 Hz), 5.00 (2H, s), 3.04 (2H, d, J = 8 Hz), 2.67-2.61 (1H, m), 2.51-2.45 (1H, m), 2.45 (3H, s), 1.87-1.78 (2H, m), 1.72-1.62 (6H, m), 1.58 (9H, s)。
(2)2−{[trans−4−(4−ベンゾイルフェニル)シクロヘキシル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tertブチル
5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[trans−4−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}フェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.50 g, 0.81 mmol)をアニソール(20 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、ヨウ化カリウム(0.44 g, 2.4 mmol)、炭酸カリウム(0.37 g, 2.4 mmol)、フェニルホウ酸(0.13 g, 0.97 mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン錯体(0.072 g, 0.081 mmol)を加えた後、一酸化炭素雰囲気下、80℃で5時間加熱撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.22 g, 0.38 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率47%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 7.79 (2H, d, J = 7 Hz), 7.75 (2H, d, J = 7 Hz), 7.59-7.34 (8H, m), 7.31 (2H, d, J = 7 Hz), 5.01 (2H, s), 2.88 (2H, d, J = 7 Hz), 2.64-2.57 (1H, m), 2.47 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.92 (2H, d, J = 12 Hz), 1.86 (2H, d, J = 12 Hz), 1.59 (9H, s), 1.57-1.49 (2H, m), 1.30-1.22 (2H, m)。
(3){[(2−{[trans−4−(4−ベンゾイルフェニル)シクロヘキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
参考例2−(5)、実施例44−(8)、実施例1−(4)に準じて、2−{[trans−4−(4−ベンゾイルフェニル)シクロヘキシル]メチル}−5−(ベンジルオキシ)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tertブチル(0.22 g, 0.38 mmol)を用い、標記化合物(0.11 g, 0.23 mmol)を白色固体として得た(収率59%)。
MS m/z: 488 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 11.91 (1H, brs), 9.37 (1H, t, J = 5 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8 Hz), 7.68-7.65 (1H, m), 7.66 (2H, d, J = 8 Hz), 7.55 (2H, t, J = 8 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8 Hz), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.61 (1H, t, J = 12 Hz), 2.44 (3H, s), 2.04-1.95 (1H, m), 1.83 (2H, d, J = 12 Hz), 1.76 (2H, d, J = 12 Hz), 1.57-1.45 (2H, m), 1.27-1.15 (2H, m)。
実施例56
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[trans−4−(4−ピリジン−2−イルフェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[trans−4−(4−ピリジン−2−イルフェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例55−(1)で得られた5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[trans−4−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}フェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.26 g, 0.42 mmol)をテトラヒドロフラン(20 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、室温でテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.048 g, 0.042 mmol)及び2−ピリジル臭化亜鉛のテトラヒドロフラン溶液(0.50 M, 1.0 mL, 0.50 mmol)を加えた後、5時間加熱還流した。反応液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.030 g, 0.026 mmol)及び2−ピリジル臭化亜鉛のテトラヒドロフラン溶液(0.50 M, 1.0 mL, 0.50 mmol)を加えた後、さらに6時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.5(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.11 g, 0.20 mmol)を黄色固体として得た(収率48%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 8.67 (1H, brs), 7.92 (2H, d, J = 7 Hz), 7.75-7.69 (2H, m), 7.45-7.17 (8H, m), 5.01 (2H, s), 2.88 (2H, d, J = 7 Hz), 2.60-2.51 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.08-1.98 (1H, m), 1.92 (2H, d, J = 12 Hz), 1.84 (2H, d, J = 12 Hz), 1.59 (9H, s), 1.57-1.49 (2H, m), 1.30-1.23 (2H, m)。
(2){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[trans−4−(4−ピリジン−2−イルフェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
参考例2−(5)、実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[trans−4−(4−ピリジン−2−イルフェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.11 g, 0.20 mmol)を用い、標記化合物(0.067 g, 0.15 mmol)を白色固体として得た(収率73%)。
MS m/z: 461 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 9.37 (1H, brs), 8.63 (1H, brs), 7.98 (2H, d, J = 8 Hz), 7.91 (1H, d, J = 7 Hz), 7.85 (1H, t, J = 7 Hz), 7.34 (2H, d, J = 8 Hz), 7.31 (1H, d, J = 7 Hz), 4.00 (2H, d, J = 5 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.48-2.46 (1H, m), 2.44 (3H, s), 2.05-1.95 (1H, m), 1.83 (2H, d, J = 13 Hz), 1.76 (2H, d, J = 13 Hz), 1.55-1.44 (2H, m), 1.27-1.16 (2H, m)。
実施例57
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[trans−4−(4−ピリジン−3−イルフェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例56−(1)、実施例44−(8)、実施例1−(4)に準じて、実施例55−(1)で得られた5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[trans−4−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}フェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.20 g, 0.32 mmol)及び(3−ピリジルフェニル)ホウ酸(0.12 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.078 g, 0.17 mmol)を白色固体として得た(収率53%)。
MS m/z: 461 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 11.90 (1H, brs), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 8.86 (1H, s), 8.54 (1H, d, J = 4 Hz), 8.04 (1H, d, J = 8 Hz), 7.62 (2H, d, J = 8 Hz), 7.46 (1H, dd, J = 8 Hz, 4 Hz), 7.36 (2H, d, J = 8 Hz), 4.01 (2H, d, J = 5 Hz), 2.76 (2H, d, J = 7 Hz), 2.58-2.50 (1H, m), 2.44 (3H, s), 2.04-1.94 (1H, m), 1.82 (2H, d, J = 13 Hz), 1.76 (2H, d, J = 13 Hz), 1.54-1.43 (2H, m), 1.25-1.16 (2H, m)。
実施例58
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(trans−4−{4−[メチル(フェニル)アミノ]フェニル}シクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(trans−4−{4−[メチル(フェニル)アミノ]フェニル}シクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例55−(1)で得られた5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[trans−4−(4−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}フェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.30 g, 0.48 mmol)、N−メチルアニリン(0.077 g, 0.73 mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.096 g, 1.0 mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(S−PHOS)(0.092 g, 0.19 mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0.088 g, 0.10 mmol)をトルエン(12 mL)に懸濁し、窒素雰囲気下、8時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、セライトろ過した。ろ液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.80(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.080 g, 0.14 mmol)を淡黄色固体として得た(収率29%)。
MS m/z: 578 (M+H)+
(2)[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(trans−4−{4−[メチル(フェニル)アミノ]フェニル}シクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
参考例2−(5)、実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(trans−4−{4−[メチル(フェニル)アミノ]フェニル}シクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.080 g, 0.14 mmol)を用い、標記化合物(0.020 g, 0.041 mmol)を黄色固体として得た(収率29%)。
MS m/z: 489 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 9.20 (1H, brs), 7.21 (2H, t, J = 8 Hz), 7.15 (2H, d, J = 8 Hz), 6.96 (2H, d, J = 8 Hz), 6.89 (2H, d, J = 8 Hz), 6.84 (1H, t, J = 8 Hz), 3.83 (2H, brs), 3.21 (3H, s), 2.73 (2H, d, J = 7 Hz), 2.47-2.38 (1H, m), 2.43 (3H, s), 1.98-1.89 (1H, m), 1.78 (2H, d, J = 12 Hz), 1.73 (2H, d, J = 12 Hz), 1.50-1.36 (2H, m), 1.23-1.13 (2H, m)。
実施例59
{[(5−ヒドロキシ−2−{[4−ヒドロキシ−4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−2−(1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカ−8−イルメチル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
参考例4−(4)、参考例1−(3)に準じて、1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカ−8−イルアセトニトリル(8.6 g, 48 mmol)を用い、 5−(ベンジルオキシ)−2−(1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカ−8−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(14 g, 30 mmol)を黄色固体として得た(収率63%)。
参考例2−(3)、参考例2−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−(1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカ−8−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(12 g, 25 mmol)を用いて、標記化合物(7.8 g, 17 mmol)を黄色油状物質として得た(収率67%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.45-7.32 (5H, m), 5.00 (2H, s), 3.94 (4H, s), 2.84 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.02-1.96 (1H, m), 1.79-1.66 (4H, m), 1.60-1.51 (2H, m), 1.58 (9H, s), 1.46-1.36 (2H, m)。
(2)5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(4−オキソシクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
5−(ベンジルオキシ)−2−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシ−8−イルメチル)−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(13 g, 29 mmol)、p−トルエンスルホン酸1水和物(0.55 g, 2.9 mmol)及び水(20 mL)をアセトン(400 mL)に溶解し、2.5時間加熱還流した。反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(11 g, 28 mmol)を白色固体として得た(収率96%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 7.43-7.34 (5H, m), 5.01 (2H, s), 2.94 (2H, d, J = 7 Hz), 2.46 (3H, s), 2.44-2.32 (4H, m), 2.08-2.00 (1H, m), 1.61-1.52 (4H, m), 1.59 (9H, s)。
(3)5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−ヒドロキシ−4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(4−オキソシクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.0 g, 2.4 mmol)のテトラヒドロフラン(100 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、−78℃で4−フェノキシフェニル臭化マグネシウムのテトラヒドロフラン溶液(0.50 M, 7.3 mL, 3.7 mmol)を加えた後、同温で2時間撹拌した。反応液に−78℃で4−フェノキシフェニル臭化マグネシウムのテトラヒドロフラン溶液(0.50 M, 3.0 mL, 1.5 mmol)を加えた後、さらに同温で1時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(1.2 g, 2.1 mmol)を白色固体として得た(収率86%)。
MS m/z: 581 (M+H)+
(4){[(5−ヒドロキシ−2−{[4−ヒドロキシ−4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
参考例2−(5)、実施例1−(3)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−ヒドロキシ−4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(1.2 g, 2.1 mmol)を用い、標記化合物(0.60 g, 1.1 mmol)を淡黄色油状物質として得た(収率55%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 11.34 (1H, s), 7.52及び7.45 (計2H, 各t, J = 8 Hz), 7.37-7.31 (2H, m), 7.13-6.96 (5H, m), 4.28及び4.27 (計2H, 各q, J = 7 Hz), 4.22及び4.20 (計2H, 各d, J = 6 Hz), 2.84及び2.80 (計2H, 各d, J = 7 Hz), 2.54及び2.52 (計3H, 各s), 2.36-2.32及び2.25-2.16 (計2H, 各m), 2.04-1.57 (7H, m), 1.33及び1.32 (計3H, 各t, J = 7 Hz)。
(5){[(5−ヒドロキシ−2−{[4−ヒドロキシ−4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(4)に準じて、{[(5−ヒドロキシ−2−{[4−ヒドロキシ−4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.040 g, 0.077 mmol)を用い、標記化合物(0.027 g, 0.055 mmol)を白色固体として得た(収率71%)。
MS m/z: 492 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 12.87 (1H, brs), 11.89 (1H, brs), 9.37 (1H, brs), 7.52, 7.48 (計2H, d, J = 8 Hz), 7.41-7.36 (計2H, m), 7.16-6.91 (計5H, m), 4.76, 4.69 (計1H, s), 4.01-3.98 (計2H, brs), 2.82-2.74 (計2H, m), 2.44, 2.42 (計3H, s), 2.27-1.13 (計9H, m)。
実施例60
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキ−3−エン−1−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキ−3−エン−1−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
実施例59−(4)で得られた{[(5−ヒドロキシ−2−{[4−ヒドロキシ−4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.10 g, 0.19 mmol)をベンゼン(5 mL)に溶解し、1,1,1−トリエチル−3−(メトキシカルボニル)ジアザチアン−1−イウム2,2−ジオキサイド(Burgess Reagent)(0.10 g, 0.43 mmol)を加えた後、75℃で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.60(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.065 g, 0.13 mmol)を白色固体として得た(収率67%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3) δ: 11.35 (1H, s), 8.51 (1H, brs), 7.35 (2H, d, J = 8 Hz), 7.32 (2H, t, J = 8 Hz), 7.08 (1H, t, J = 8 Hz), 7.00 (2H, d, J = 8 Hz), 6.95 (2H, d, J = 8 Hz), 6.04 (1H, s), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 5 Hz), 2.87 (2H, brs), 2.54 (3H, s), 2.51-2.39 (2H, m), 2.32-2.22 (2H, m), 2.04-1.92 (2H, m), 1.55-1.48 (1H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキ−3−エン−1−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(4)に準じて、{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキ−3−エン−1−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.025 g, 0.050 mmol)を用い、標記化合物(0.020 g, 0.042 mmol)を白色固体として得た(収率84%)。
MS m/z: 474 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 9.14 (1H, brs), 7.42 (2H, d, J = 8 Hz), 7.38 (2H, t, J = 8 Hz), 7.13 (1H, t, J = 8 Hz), 7.00 (2H, d, J = 8 Hz), 6.94 (2H, d, J = 8 Hz), 6.08 (1H, brs), 3.75 (2H, brs), 2.81 (2H, brs), 2.47-2.34 (2H, m), 2.42 (3H, s), 2.27-2.16 (2H, m), 1.99-1.83 (2H, m), 1.46-1.38 (1H, m)。
実施例61
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(3)、1−(4)に準じて、実施例60−(1)で得られた{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキセ−3−エン−1−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.034 g, 0.068 mmol)を用い、標記化合物(0.030 g, 0.063 mmol)を白色固体として得た(収率93%)。
MS m/z: 476 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 11.90 (計1H, brs), 9.37 (計1H, brs), 7.39-6.90 (計9H, m), 4.00 (計2H, t, J = 5 Hz), 2.94, 2.74 (計2H, d, J = 7 Hz), 2.62-2.39 (計1H, m), 2.44, 2.43 (計3H, s), 2.02-1.14 (計7H, m)。
実施例62
{[(2−{[4−(2−tert−ブチルピリミジン−5−イル)シクロヘキ−3−エン−1−イル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
5−ブロモ−2−tert−ブチルピリミジン(0.17 g, 0.78 mmol)をテトラヒドロフラン(15 mL)に溶解し、窒素雰囲気下、−78℃でn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(2.64 M, 0.28 mL, 0.73 mmol)を加えた後、同温で30分間攪拌することにより、2−tert−ブチルピリミジンリチウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液を調整した。これと実施例59−(2)で得られた5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(4−オキソシクロヘキシル)メチル]ピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(0.20 g, 0.49 mmol)を用い、実施例59−(3)、実施例60−(1)、参考例2−(5),実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、標記化合物(0.0080 g, 0.018 mmol)を白色固体として得た(収率3.7%)。
MS m/z: 440 (M+H)+;
1H-NMR (500MHz, DMSO-d6) δ: 9.38 (1H, brs), 8.78 (2H, s), 6.28 (1H, s), 3.98 (2H, d, J = 6 Hz), 3.49-3.26 (2H, m), 2.83 (2H, brs), 2.44 (3H, s), 2.33-2.17 (2H, m), 2.01-1.71 (2H, m), 1.49-1.38 (1H, m), 1.34 (9H, s)。
実施例63
{[(2−{[trans−4−(4−フルオロフェノキシ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−(1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカ−8−イルメチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例4−(4)、参考例1−(3)に準じて、1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカ−8−イルアセトニトリル(8.6 g, 48 mmol)を用い、 5−(ベンジルオキシ)−2−(1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカ−8−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸エチル(14 g, 30 mmol)を黄色固体として得た(収率63%)。
参考例2−(3)〜参考例2−(5)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−(1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカ−8−イルメチル)−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸エチル(12 g, 25 mmol)を用いて、標記化合物(7.1g, 15 mmol)を黄色油状物質として得た(収率49%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.36 (1H, t, J = 5 Hz), 7.50-7.45 (2H, m), 7.40-7.32 (3H, m), 5.11 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.23 (2H, d, J = 5 Hz), 3.94 (4H, s), 2.84 (2H, d, J = 7 Hz), 2.45 (3H, s), 2.02-1.96 (1H, m), 1.79-1.72 (2H, m), 1.72-1.65 (2H, m), 1.60-1.51 (2H, m), 1.46-1.36 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(2)[({5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(4−オキソシクロへキシル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例59−(2)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−(1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカ−8−イルメチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(7.1 g, 15 mmol)を用い、標記化合物(5.4 g, 12 mmol)を黄色油状物質として得た(収率85%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.34 (1H, t, J = 5 Hz), 7.52-7.45 (2H, m), 7.43-7.32 (3H, m), 5.12 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.24 (2H, d, J = 5 Hz), 2.93 (2H, d, J = 8 Hz), 2.47 (3H, s), 2,47-2.33 (4H, m), 2.08-1.99 (1H, m), 1.64-1.51 (4H, m), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz)。
(3)[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(cis−4−ヒドロキシシクロへキシル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
[({5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(4−オキソシクロへキシル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.88 g, 2.0 mmol)をテトラヒドロフラン(10 mL)に溶解し、−78℃で水素化トリ(sec−ブチル)ホウ素リチウムのテトラヒドロフラン溶液(1.0 M, 2.0 mL, 2.0 mmol)を加えた後、2時間攪拌した。反応液に水を加え、塩化メチレンで抽出し、有機層を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.40(酢酸エチル)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.18 g, 0.40 mmol)を無色油状物質として得た(収率20%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.39 (1H, t, J = 6 Hz), 7.52-7.46 (2H, m), 7.42-7.32 (3H, m), 5.11 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.24 (2H, d, J = 6 Hz), 4.03-3.96 (1H, m), 2.86 (2H, d, J = 7 Hz), 2.45 (3H, s), 2.10-1.99 (1H, m), 1.85-1.69 (2H, m), 1.69-1.45 (6H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(4){[(5−(ベンジルオキシ)−2−{[trans−4−(4−フルオロフェノキシ)シクロへキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(trans−4−ヒドロキシシクロへキシル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.18 g, 0.40 mmol)、4−フルオロフェノール(0.089 g, 0.80 mmol)、トリフェニルホスフィン(0.21 g, 0.80 mmol)をテトラヒドロフラン(8 mL)に溶解し、0℃でアゾジカルボン酸ジエチルのトルエン溶液(40%, 0.35 mL, 0.80 mmol)加えた後、室温で15時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.30(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.025 g, 0.046 mmol)を無色油状物質として得た(収率12%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.35 (1H, t, J = 7 Hz), 7.52-7.45 (2H, m), 7.41-7.32 (3H, m), 6.99-6.91 (2H, m), 6.87-6.80 (2H, m), 5.12 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 7 Hz), 4.24 (2H, d, J = 7 Hz), 4.12-4.02 (1H, m), 2.83 (2H, d, J = 7 Hz), 2.46 (3H, s), 2.18-2.09 (2H, m), 2.03-1.92 (1H, m), 1.85-1.75 (2H, m), 1.51-1.31 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz), 1.27-1.13 (2H, m)。
(5){[(2−{[trans−4−(4−フルオロフェノキシ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、{[(5−(ベンジルオキシ)−2−{[trans−4−(4−フルオロフェノキシ)シクロへキシル]メチル}−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.025 g, 0.046 mmol)を用い、標記化合物(0.013 g, 0.030 mmol)を白色固体として得た(収率66%)。
MS m/z: 418 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.89 (1H, s), 9.38 (1H, t, J = 6 Hz), 7.11-7.05 (2H, m), 6.95-6.91 (2H, m), 4.25-4.14 (1H, m), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 2.72 (2H, d, J = 7 Hz), 2.43 (3H, s), 2.07-1.98 (2H, m), 1.97-1.88 (1H, m), 1.73-1.65 (2H, m), 1.40-1.25 (2H, m), 1.24-1.11 (2H, m)。
実施例64
{[(2−{[trans−4−(4−クロロフェノキシ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例63−(4)、実施例44−(8)、実施例1−(4)に準じて、4−フルオロフェノール代わりに4−クロロフェノール(0.13 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.031 g, 0.072 mmol)を白色固体として得た(収率14%)。
MS m/z: 434 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.53 (1H, s), 9.35 (1H, t, J = 6 Hz), 7.28 (2H, d, J = 9 Hz), 6.94 (2H, d, J = 9 Hz), 4.25-4.14 (1H, m), 3.94 (2H, d, J = 6 Hz), 2.72 (2H, d, J = 7 Hz), 2.43 (3H, s), 2.08-1.98 (2H, m), 1.98-1.89 (1H, m), 1.71-1.63 (2H, m), 1.40-1.25 (2H, m), 1.24-1.13 (2H, m)。
実施例65
{[(2−{[trans−4−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例63−(4)、実施例44−(8)、実施例1−(4)に準じて、4−フルオロフェノール代わりに4−クロロ−2−メチルフェノール(0.15 g, 1.0 mmol)を用い、標記化合物(0.028 g, 0.062 mmol)を白色固体として得た(収率12%)。
MS m/z: 448 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.31 (1H, t, J = 6 Hz), 7.19 (1H, s), 7.14 (1H, d, J = 9 Hz), 6.98 (1H, d, J = 9 Hz), 4.27-4.17 (1H, m), 3.94 (2H, d, J = 6 Hz), 2.72 (2H, d, J = 7 Hz), 2.43 (3H, s), 2.10 (3H, s), 2.08-1.98 (2H, m), 1.98-1.89 (1H, m), 1.71-1.63 (2H, m), 1.40-1.25 (2H, m), 1.24-1.13 (2H, m)。
実施例66
{[(2−{[trans−4−(4−tert−ブチルフェノキシ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例63−(4)、実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、4−フルオロフェノール代わりに4−tert−ブチルフェノール(0.26 g, 1.8 mmol)を用い、標記化合物(0.040 g, 0.088 mmol)を白色固体として得た(収率9.8%)。
MS m/z: 456 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.88 (1H, s), 9.35 (1H, t, J = 6 Hz), 7.25 (2H, d, J = 9 Hz), 6.82 (2H, d, J = 9 Hz), 4.25-4.14 (1H, m), 4.00 (2H, d, J = 6 Hz), 2.72 (2H, d, J = 7 Hz), 2.43 (3H, s), 2.08-1.98 (2H, m), 1.97-1.88 (1H, m), 1.71-1.63 (2H, m), 1.40-1.25 (2H, m), 1.24 (9H, s), 1.24-1.11 (2H, m)。
実施例67
{[(2−{[trans−4−(2−tert−ブチルフェノキシ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例63−(4)、実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、4−フルオロフェノール代わりに2−tert−ブチルフェノール(0.18 g, 1.2 mmol)を用い、標記化合物(0.019 g, 0.041 mmol)を白色固体として得た(収率6.8%)。
MS m/z: 456 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.91 (1H, s), 9.33 (1H, t, J = 5 Hz), 7.19 (1H, d, J = 8 Hz), 7.12 (1H, t, J = 7 Hz), 6.96 (1H, d, J = 8 Hz), 6.79 (1H, t, J = 7 Hz), 4.44-4.34 (1H, m), 3.96 (2H, d, J = 5 Hz), 2.74 (2H, d, J = 7 Hz), 2.43 (3H, s), 2.18-2.08 (2H, m), 2.07-1.98 (1H, m), 1.78-1.67 (2H, m), 1.40-1.29 (2H, m), 1.32 (9H, s), 1.24-1.15 (2H, m)。
実施例68
{[(2−{[trans−4−(3−tert−ブチルフェノキシ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例63−(4)、実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、4−フルオロフェノール代わりに3−tert−ブチルフェノール(0.26 g, 1.7 mmol)を用い、標記化合物(0.039 g, 0.086 mmol)を白色固体として得た(収率9.9%)。
MS m/z: 456 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.88 (1H, s), 9.35 (1H, t, J = 7 Hz), 7.17 (1H, d, J = 7 Hz), 6.90 (1H, d, J = 8 Hz), 6.84 (1H, s), 6.74 (1H, dd, J = 8 Hz, 3 Hz), 4.30-4.21 (1H, m), 4.00 (2H, d, J = 7 Hz), 2.72 (2H, d, J = 6 Hz), 2.43 (3H, s), 2.08-2.00 (2H, m), 1.99-1.88 (1H, m), 1.75-1.66 (2H, m), 1.40-1.27 (2H, m), 1.24 (9H, s), 1.24-1.11 (2H, m)。
実施例69
{[(2−{[trans−4−(ビフェニル−4−イルオキシ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例63−(4)、実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、4−フルオロフェノール代わりにビフェニル−4−オール(0.25 g, 1.5 mmol)を用い、標記化合物(0.048 g, 0.10 mmol)を白色固体として得た(収率14%)。
MS m/z: 476 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.31 (1H, t, J = 4 Hz), 7.60 (2H, d, J = 8 Hz), 7.56 (2H, d, J = 9 Hz), 7.42 (2H, t, J = 7 Hz), 7.30 (1H, t, J = 7 Hz), 7.00 (2H, d, J = 9 Hz), 4.36-4.29 (1H, m), 3.94 (2H, d, J = 4 Hz), 2.74 (2H, d, J = 8 Hz), 2.43 (3H, s), 2.12-2.04 (2H, m), 1.99-1.90 (1H, m), 1.75-1.68 (2H, m), 1.42-1.30 (2H, m), 1.29-1.14 (2H, m)。
実施例70
{[(2−{[trans−4−(ビフェニル−3−イルオキシ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例63−(4)、実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、4−フルオロフェノール代わりにビフェニル−3−オール(0.25 g, 1.5 mmol)を用い、標記化合物(0.047 g, 0.10 mmol)を白色固体として得た(収率13%)。
MS m/z: 476 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.31 (1H, t, J = 4 Hz), 7.64 (2H, d, J = 7 Hz), 7.45 (2H, t, J = 7 Hz), 7.35 (2H, q, J = 8 Hz), 7.18 (1H, d, J = 8 Hz), 7.15 (1H, s), 6.94 (1H, d, J = 8 Hz), 4.36-4.29 (1H, m), 3.94 (2H, d, J = 4 Hz), 2.74 (2H, d, J = 8 Hz), 2.43 (3H, s), 2.12-2.04 (2H, m), 1.99-1.90 (1H, m), 1.75-1.68 (2H, m), 1.42-1.30 (2H, m), 1.29-1.14 (2H, m)。
実施例71
{[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[trans−4−(4−ピリジン−2−イルフェノキシ)シクロへキシル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1)[({5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−({cis−4−[(メチルスルホニル)オキシ]シクロへキシル}メチル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル
実施例63−(3)で得られた[({5−(ベンジルオキシ)−2−[(cis−4−ヒドロキシシクロへキシル)メチル]−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.22 g, 0.48 mmol)及びトリエチルアミン(0.10 mL, 0.71 mmol)を塩化メチレン(10 mL)に溶解し、0℃でメタンスルホニルクロリド(0.048 mL, 0.62 mmol)を加えた後、30分間攪拌した。反応液に水を加えた後、塩化メチレンで抽出した。減圧下溶媒を留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.30(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.24 g, 0.45 mmol)を無色油状物質として得た(収率95%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.34 (1H, t, J = 7 Hz), 7.52-7.45 (2H, m), 7.41-7.32 (3H, m), 5.11 (2H, s), 4.24 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 7 Hz), 3.03 (3H, s), 2.84 (2H, d, J = 7 Hz), 2.45 (3H, s), 2.18-2.09 (2H, m), 2.03-1.92 (1H, m), 1.73-1.47 (7H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz)。
(2){[(5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[trans−4−(4−ピリジン−2−イルフェノキシ)シクロへキシル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
{[(5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−({cis−4−[(メチルスルホニル)オキシ]シクロへキシル}メチル)ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.26 g, 0.50 mmol)、4−ピリジン−2−イルフェノール(0.17 g, 1.0 mmol)及び炭酸カリウム(0.14 g, 1.0 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10 mL)に溶解し、60℃で15時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.25(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.030 g, 0.051 mmol)を無色油状物質として得た(収率10%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 8.67-8.62 (1H, m), 8.36 (1H, t, J = 7 Hz), 7.92 (2H, d, J = 9 Hz), 7.71 (1H, t, J = 6 Hz), 7.67 (1H, d, J = 6 Hz), 7.51-7.44 (2H, m), 7.42-7.32 (3H, m), 7.20-7.15 (1H, m), 6.98 (2H, d, J = 8 Hz), 5.12 (2H, s), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.24 (2H, d, J = 7 Hz), 2.84 (2H, d, J = 7 Hz), 2.50-2.41 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.28-2.16 (2H, m), 2.03-1.92 (1H, m), 1.87-1.80 (2H, m), 1.54-1.44 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 7 Hz), 1.28-1.23 (2H, m)。
(3){[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[trans−4−(4−ピリジン−2−イルフェノキシ)シクロへキシル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、{[(5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−{[trans−4−(4−ピリジン−2−イルフェノキシ)シクロへキシル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.030 g, 0.051 mmol)を用い、標記化合物(0.020 g, 0.042 mmol)を白色固体として得た(収率83%)。
MS m/z: 477 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.38 (1H, t, J = 4 Hz), 8.63-8.59 (1H, m), 8.00 (2H, d, J = 7 Hz), 7.90-7.82 (1H, m), 7.85-7.79 (1H, m), 7.29-7.24 (1H, m), 7.02 (2H, d, J = 7 Hz), 4.40-4.30 (1H, m), 3.99 (2H, d, J = 4 Hz), 2.74 (2H, d, J = 8 Hz), 2.44 (3H, s), 2.12-2.04 (2H, m), 1.99-1.90 (1H, m), 1.75-1.68 (2H, m), 1.42-1.30 (2H, m), 1.29-1.14 (2H, m)。
実施例72
[({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(trans−4−{[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]オキシ}シクロへキシル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸
実施例71−(2)、実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、4−(ピリジン−2−イル)フェノールの代わりに5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−オール(0.10 g, 0.061 mmol)を用い、標記化合物(0.018 g, 0.037 mmol)を白色固体として得た(収率12%)。
MS m/z: 469 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.09 (1H, t, J = 4 Hz), 8.57 (1H, s), 8.02 (1H, d, J = 7 Hz), 6.94 (1H, d, J = 7 Hz), 5.10-4.98 (1H, m), 3.67 (2H, m), 2.72 (2H, d, J = 8 Hz), 2.42 (3H, s), 2.12-2.04 (2H, m), 1.99-1.90 (1H, m), 1.75-1.68 (2H, m), 1.42-1.30 (2H, m), 1.29-1.14 (2H, m)。
実施例73
({[2−({trans−4−[(5−クロロピリジン−2−イル)オキシ]シクロへキシル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例71−(2)、実施例44−(8)、実施例1−(4)に準じて、4−ピリジン−2−イルフェノールの代わりに5−クロロピリジン−2−オール(0.090 g, 0.069 mmol)を用い、標記化合物(0.020 g, 0.046 mmol)を白色固体として得た(収率13%)。
MS m/z: 435 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.30 (1H, t, J = 4 Hz), 8.18 (1H, s), 7.76 (1H, d, J = 9 Hz), 6.79 (1H, d, J = 9 Hz), 4.93-4.83 (1H, m), 3.95-3.90 (2H, m), 2.72 (2H, d, J = 8 Hz), 2.43 (3H, s), 2.10-2.02 (2H, m), 1.99-1.90 (1H, m), 1.75-1.68 (2H, m), 1.42-1.30 (2H, m), 1.29-1.14 (2H, m)。
実施例74
({[2−({4−[(4−tert−ブチルフェニル)アミノ]シクロへキシル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)({[5−(ベンジルオキシ)−2−({4−[(4−tert−ブチルフェニル)アミノ]シクロへキシル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例63−(2)で得られた[({5−(ベンジルオキシ)−6−メチル−2−[(4−オキソシクロへキシル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸エチル(0.13 g, 0.30 mmol)、4−tert−ブチルアニリン(0.049 g, 0.037 mmol)、水素化トリ(アセトキシ)ホウ素ナトリウム(0.089 g, 0.42 mmol)、酢酸(0.017 mL, 0.30 mmol)を1,2−ジクロロエタン(2.0 mL)に溶解し、室温で1時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(モリテックス社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.50(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.17 g, 0.29 mmol)を黄色油状物質として得た(収率97%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ:8.36 (1H, t, J = 5 Hz), 7.50-7.46 (2H, m), 7.40-7.32 (3H, m), 7.19及び7.18 (計2H, 各d, J = 8 Hz), 6.57及び6.55 (計2H, 各d, J = 8 Hz), 5.11 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.23 (2H, d, J = 5 Hz), 3.59-3.52及び3.23-3.14 (計1H, 各m), 2.88及び2.83 (計2H, 各d, J = 7 Hz), 2.45及び2.44 (計3H, 各s), 2.15-1.88 (1H, m), 1.85-1.37 (6H, m), 1.32及び1.31 (計3H, 各t, J = 8 Hz), 1.27及び1.27 (計8H, 各s), 1.24-1.10 (2H, m)。
(2)({[2−({4−[(4−tert−ブチルフェニル)アミノ]シクロへキシル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−({4−[(4−tert−ブチルフェニル)アミノ]シクロへキシル}メチル)−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.17 g, 0.29 mmol)を用い、標記化合物(0.075 g, 0.17 mmol)を白色固体として得た(収率57%)。
MS m/z: 455 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 9.30及び9.25 (計1H, 各t, J = 6 Hz), 7.06及び7.04 (計2H, 各d, J = 6 Hz), 6.53及び6.47 (計2H, 各d, J = 6 Hz), 3.94及び3.93 (計2H, 各d, J = 6 Hz), 3.45-3.35及び3.13-3.04 (計1H, 各m), 2.78及び2.71 (計2H, 各d, J = 7 Hz), 2.43及び2.42 (計3H, 各s), 2.11-2.02及び1.92-1.82 (計1H, 各m), 1.72-1.37 (6H, m), 1.20及び1.19 (計9H, 各s), 1.24-1.10 (2H, m)。
実施例75
({[2−({4−[(4−tert−ブチルフェニル)(メチル)アミノ]シクロへキシル}メチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例74−(1)、実施例1−(3)、実施例1−(4)に準じて、tert−ブチルアニリンの代わりにtert−ブチル−N−メチルアニリン(0.090 g, 0.055 mmol)を用い、標記化合物(0.12 g, 0.24 mmol)を白色固体として得た(収率48%)。
MS m/z: 469 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ:11.89及び11.88 (計1H, 各s), 9.38及び9.36 (計1H, 各t, J = 6 Hz), 7.77-7.38及び7.26-7.19 (計2H, 各m), 6.80及び6.58 (計2H, 各m), 4.02及び4.00 (計3H, 各s), 3.65-3,48 (2H, m), 3.30-3.20 (1H, m), 2.71及び2.69 (計2H, 各d, J = 7 Hz), 2.43及び2.43 (計3H, 各s), 1.94-1.82及び1.83-1.72 (計1H, 各m), 1.72-1.37 (8H, m), 1.23 (9H, s)。
実施例76
{[(2−{[cis−4−(ビフェニル−4−イルアミノ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
(1){[(2−{[cis−4−(ビフェニル−4−イルアミノ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル及び[(2−{[trans−4−(ビフェニル−4−イルアミノ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
実施例74−(1)、実施例1−(3)に準じて、tert−ブチルアニリンの代わりにビフェニル−4−アミン(0.18 g, 1.1 mmol)を用い、標記化合物(0.38 g, 0.76 mmol)を無色油状物質として得た(収率72%)。得られた油状物質を分取HPLC(YMC−Pack ODS−A;YMC、溶出溶媒:アセトニトリル/緩衝液(0.05%トリフルオロ酢酸、0.025%トリエチルアミン)=60/40)で精製することにより、{[(2−{[cis−4−(ビフェニル−4−イルアミノ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.24 g, 0.48 mmol, 収率45%)を黄色固体として、及び{[(2−{[trans−4−(ビフェニル−4−イルアミノ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.13 g, 0.26 mmol, 収率24%)を白色固体として得た。
低極性化合物:
{[(2−{[cis−4−(ビフェニル−4−イルアミノ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.36 (1H, s), 8.57 (1H, t, J = 6 Hz), 7.50 (2H, d, J = 9 Hz), 7.47 (2H, d, J = 9 Hz), 7.39 (2H, d, J = 7 Hz), 7.28 (1H, t, J = 7 Hz), 6.99-6.89 (2H, m), 4.27 (2H, q, J = 6 Hz), 4.22 (2H, d, J = 5 Hz), 3.59-3.49 (1H, m), 2.84 (2H, d, J = 8 Hz), 2.51 (3H, s), 2.20-2.09 (1H, m), 1.90-1.80 (2H, m), 1.78-1.64 (2H, m), 1.59-1.49 (2H, m), 1.49-1.39 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 6 Hz).
高極性化合物:
{[(2−{[trans−4−(ビフェニル−4−イルアミノ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ:11.35 (1H, s), 8.44 (1H, t, J = 5 Hz), 7.50-7.43 (2H, m), 7.48-7.43 (2H, m), 7.41-7.34 (2H, m), 7.33-7.27 (1H, m), 7.09-6.99 (2H, m), 4.29 (2H, q, J = 7 Hz), 4.22 (2H, d, J = 5 Hz), 3.32-3.19 (1H, m), 2.73 (2H, d, J = 3 Hz), 2.51 (3H, s), 2.11-1.95 (2H, m), 1.98-1.83 (1H, m), 1.80-1.72 (2H, m), 1.46-1.30 (2H, m), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz), 1.18-1.07 (2H, m)。
(2){[(2−{[cis−4−(ビフェニル−4−イルアミノ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(4)に準じて、{[(2−{[cis−4−(ビフェニル−4−イルアミノ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.24 g, 0.48 mmol)を用い、標記化合物(0.23 g, 0.48 mmol)を黄色固体として得た(収率99%)。
MS m/z: 475 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 12.88 (1H, brs), 11.87 (1H, s), 9.35 (1H, t, J = 7 Hz), 7.53 (2H, d, J = 8 Hz), 7.43-7.33 (4H, m), 7.23-7.16 (1H, m), 6.69 (2H, d, J = 8 Hz), 5.70-5.60 (1H, m), 4.00 (2H, d, J = 7 Hz), 3.54-3.46 (1H, m), 2.80 (2H, d, J = 8 Hz), 2.43 (3H, s), 2.15-2.06 (1H, m), 1.74-1.64 (2H, m), 1.63-1.58 (2H, m), 1.52-1.42 (4H, m)。
実施例77
{[(2−{[trans−4−(ビフェニル−4−イルアミノ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸
実施例1−(4)に準じて、実施例76−(1)で得られた{[(2−{[trans−4−(ビフェニル−4−イルアミノ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸エチル(0.13 g, 0.26 mmol)を用い、標記化合物(0.23 g, 0.24 mmol)を白色固体として得た(収率92%)。
MS m/z: 475 (M+H)+;
1H-NMR(500MHz, DMSO-d6)δ: 11.92 (1H, s), 9.35 (1H, t, J = 4 Hz), 7.52 (2H, d, J = 8 Hz), 7.40-7.33 (4H, m), 7.23-7.16 (1H, m), 6.62 (2H, d, J = 8 Hz), 5.61-5.54 (1H, m), 3.97 (2H, d, J = 4 Hz), 3.26-3.13 (1H, m), 2.73 (2H, d, J = 7 Hz), 2.44 (3H, s), 2.04-1.95 (1H, m), 1.95-1.85 (2H, m), 1.72-1.62 (2H, m), 1.25-1.10 (4H, m)。
実施例78
({[2−{[trans−4−(4−フルオロフェニル)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
(1)5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル
実施例51−(1)、参考例4−(4)、参考例1−(3)に準じて、4−(フルオロフェニル)シクロヘキサノン(2.4 g, 13 mmol)を用い、標記化合物(3.3g, 6.7 mmol)を白色固体として得た(収率54%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 12.1 (1H, s), 7.48 (2H, d, J = 7 Hz), 7.38-7.33 (3H, m), 7.11-7.08 (2H, m), 6.97-6.93 (2H, m), 5.26 (2H, s), 2.63 (2H, d, J= 7 Hz), 2.42 (1H, t, J = 12 Hz), 1.95 (1H, m), 1.86 (2H, d, J = 12 Hz), 1.72-1.59 (2H, m), 1.53 (9H, s), 1.46-1.39 (2H, m), 1.27-1.19 (2H, m)。
(2)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[trans−4−(4−フルオロフェニル)シクロへキシル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例1−(4)に準じて、5−(ベンジルオキシ)−2−{[4−(4−フルオロフェニル)シクロヘキシル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−カルボン酸tert−ブチル(3.3 g, 6.7 mmol)を用い、標記化合物(1.6 g, 3.0 mmol)を白色固体として得た(収率44%)。
1H-NMR(500MHz, CDCl3)δ: 11.7 (1H, s), 8.04 (1H, t, J = 5 Hz), 7.57 (2H, d, J = 7 Hz), 7.37-7.30 (3H, m), 7.11-7.09 (2H, m), 6.95 (2H, t, J = 9 Hz), 5.36 (2H, s), 4.26 (2H, q, J = 7 Hz), 4.18 (2H, d, J = 5 Hz), 2.62 (2H, d, J= 7 Hz), 2.46-2.41 (1H, m), 1.96 (1H, m), 1.89-1.83 (4H, m), 1.48-1.40 (2H, m), 1.31 (3H, d, J = 7 Hz), 1.22-1.20 (2H, m)。
(3)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[trans−4−(4−フルオロフェニル)シクロへキシル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
参考例2−(3)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[trans−4−(4−フルオロフェニル)シクロへキシル]メチル}−6−ヒドロキシピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.89 g, 1.7 mmol)を用い、標記化合物(1.0 g, 1.5 mmol)を得た(収率91%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 8.16 (1H, t, J = 4 Hz), 7.49 (2H, d, J = 4 Hz), 7.39-7.34 (3H, m), 7.17-7.14 (2H, m), 6.98-6.95 (m, 2H), 5.25 (2H, s), 4.28 (2H, q, J = 8 Hz), 4.24 (2H, d, J = 4 Hz), 2.87 (2H, d, J = 4 Hz), 2.50-2.45 (1H, m), 2.02-1.96 (1H, m), 1.89 (2H, d, J = 8 Hz), 1.81 (2H, d, J = 12 Hz), 1.48-1.41 (2H, m), 1.33 (3H, t, J = 7 Hz), 1.39-1.19 (2H, m)。
(4)({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[trans−4−(4−フルオロフェニル)シクロへキシル]メチル}−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[trans−4−(4−フルオロフェニル)シクロへキシル]メチル}−6−{[(トリフルオロメチル)スルホニル]オキシ}ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.90 g, 1.4 mmol)及びナトリウムメタンチオレート(0.14 g, 2.1 mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(15 mL)に溶解し、室温で1.5時間攪拌した。反応溶液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(バイオタージ社、溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)で精製し、薄層クロマトグラフィーのRf値=0.45(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)に対応する分画を減圧下濃縮することにより、標記化合物(0.34 g, 0.61 mmol)を得た(収率44%)。
1H-NMR (400MHz、 CDCl3)δ: 8.39 (1H, t, J = 4 Hz), 7.60 (2H, d, J = 4 Hz), 7.40-7.32 (3H, m), 7.17-7.15 (2H, m), 6.96 (2H, d, J = 8 Hz), 5.17 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 8 Hz), 4.23 (2H, d, J = 4 Hz), 2.83 (2H, d, J = 4 Hz), 2.54 (3H, s), 2.54-2.39 (1H, m), 2.10-2.01 (1H, m), 1.88 (4H, d, J = 12 Hz), 1.50-1.42 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 8 Hz), 1.39-1.19 (2H, m)。
(5)({[2−{[trans−4−(4−フルオロフェニル)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル
実施例26−(1)に準じて、({[5−(ベンジルオキシ)−2−{[trans−4−(4−フルオロフェニル)シクロへキシル]メチル}−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.34 g, 0.61 mmol)を用い、標記化合物(0.25 g, 0.54 mmol)を得た(収率89%)。
1H-NMR (500MHz, CDCl3)δ: 11.63 (1H, s), 8.45 (1H, t, J = 4 Hz), 7.17-7.14 (2H, m), 6.98-6.94 (2H, m), 4.28 (2H, q, J = 7 Hz), 4.21 (2H, d, J = 4 Hz), 2.77 (2H, d, J = 8 Hz), 2.58 (3H, s), 2.50-2.45 (1H, m), 2.00-1.93 (1H, m), 1.86 (4H, d, J = 12 Hz), 1.48-1.40 (2H, m), 1.33 (3H, t, J = 8 Hz), 1.28-1.18 (2H, m)。
(6)({[2−{[trans−4−(4−フルオロフェニル)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸
実施例1−(4)に準じて、({[2−{[trans−4−(4−フルオロフェニル)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−(メチルスルファニル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸エチル(0.25 g, 0.54 mmol)を用い、標記化合物(0.22 g, 0.51 mmol)を白色固体として得た(収率95%)。
mp 186-188 ℃;
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6)δ: 9.53 (1H, s), 7.26-7.23 (2H, m), 7.09-7.05 (2H, m), 3.88 (2H, s), 2.70 (2H, d, J = 4 Hz), 2.50 (3H, s), 2.50-2.7 (1H, m), 1.98-1.91 (1H, m), 1.77 (4H, d, J = 12 Hz), 1.46-1.35 (2H, m), 1.21-1.14 (2H, m)。
(製剤例)
製剤例1
注射剤
1.5重量%の実施例化合物を、10容量%のプロピレングリコール中で攪拌し、次いで、注射用水で一定容量に調整した後、滅菌して注射剤とする。
製剤例2
ハードカプセル剤
100 mgの粉末状の実施例化合物、128.7 mgのラクトース、70 mgのセルロース及び1.3 mgのステアリン酸マグネシウムを混合し、60メッシュのふるいを通した後、この粉末を250 mgの3号ゼラチンカプセルに入れ、カプセル剤とする。
製剤例3
錠剤
100 mgの粉末状の実施例化合物、124 mgのラクトース、25 mgのセルロース及び1 mgのステアリン酸マグネシウムを混合し、打錠機により打錠して、1錠200 mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖衣を施すことができる。
(試験例1)
本発明の化合物の有用性(薬理活性)は以下の試験により確認した。
ヒト肝癌由来Hep3B細胞株(ATCC, Manassas, VA)を用いて被験化合物のin vitro エリスロポエチン(EPO)誘導活性を評価した。Hep3B細胞を10%FBS(ウシ胎児血清)存在下DMEM(Dulbecco's modified Eagle's medium)中で37℃、一晩培養した(24-wellプレート、1.0 x 105cells/well)。0.5%DMSO(dimethyl sulfoxide)に溶解した被験化合物(濃度を12.5μMに調製)あるいは溶媒対照(Control:0.5% DMSO)を含む新鮮なDMEM(+10% FBS)に交換した後、37℃、24時間培養した。培養上清を回収した後、human EPO ELISA kits(StemCell Technologies)を用いて、培養上清中のEPO濃度を定量した。被験化合物は、実施例4,9、26、3135、37、39、44、53、57、59の各化合物を用いた。各実施例のEPO濃度は、ControlにおけるEPO濃度の倍数で表した。結果を表1に示す。本発明の化合物は、優れたEPO産生能を示した。
(表1)

被験化合物 EPO濃度(倍)
Control (0.5%DMSO) 1
実施例4 42
実施例9 36
実施例26 30
実施例31 97
実施例35 160
実施例37 64
実施例39 86
実施例44 192
実施例53 75
実施例56 189
実施例57 303
実施例69 50

(試験例2)
正常ラットにおけるエリスロポエチン(EPO)誘導作用の試験は以下のように実施した。
(方法)
試験には8週齢の雄性Sprague-Dawleyラット(日本エスエルシー(株))を用い、動物の入荷から試験開始まで1週間の馴化期間を設けた。実施例44で得られた[({2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸を5%アラビアゴム(シグマ)水溶液に懸濁し、10mg/kg、又は30mg/kg(いずれも5 mL/kg)の用量にて経口投与した。被験物質投与前および投与後1、2、4、8、12、24時間後にイソフルラン(アボットジャパン(株))にて麻酔を施し、ヘパリンコートしたシリンジ(Terumo)および注射針(25G×5/8”,Terumo)を用いて頸静脈より各時点0.2 mL採血した(24時間後のみ0.6 mL)。採取した血液を遠心分離(12,000 rpm,5分間,4℃)して得られた血漿をEPO測定まで−80℃にて保存した。
血漿中EPO濃度はラットEPO測定ELISAキット(R&D SYSTEMS、No.MEP00)を用いて測定した。EPO濃度は平均値±標準誤差(n=3)で表記した。
(結果)
被験物質を10mg/kg又は30mg/kg投与した結果、内因性EPOの誘導作用を示した。表2に薬効が最大となる投与12時間後の各群のEPO濃度を示す。
(表2)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
用量(mg/kg) 投与12時間後の血漿EPO濃度(pg/mL)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
0 47.0±0.0
10 2200.1±267.4
30 14406.0±2645.3
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本発明の5−ヒドロキシピリミジン−4−カルボキサミド構造を有する新規な化合物は、優れたEPO産生能を有し、エリスロポエチンの低下に起因する疾患に対して有用である。具体的には、本発明の化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物は、貧血、特に腎性貧血(透析期、保存期)、未熟児貧血、慢性疾患に伴う貧血、癌化学療法に伴う貧血、癌性貧血の予防及び/又は治療剤として有用である。さらに虚血性脳疾患等の予防及び/又は治療剤としても使用することができる。

Claims (31)

  1. 式(1)

    [式(1)中、
    は、−X−Q、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
    Xは、単結合、−CH−、−(CH−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O−、−S−、又は−CO−を示し、
    は、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の炭化水素環基(当該炭化水素環基は、3乃至10員の芳香族炭化水素環及び非芳香族炭化水素環を含む)を示し、
    置換基群αは、ハロゲン原子、オキソ基、水酸基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシキ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシキ基、及びC〜Cアルカノイル基からなる群を示し、
    Yは、単結合、−CH−、−(CH−、−(CH−、−CHO−、−OCH−、−O(CH−、−O−、−S−、−NH−、−NCH−、又は−CO−を示し、
    は、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環式の炭化水素環基(当該炭化水素環基は、3乃至10員の芳香族炭化水素環及び非芳香族炭化水素環を含む)、或いは置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環性の複素環基(当該複素環基は、4乃至10員芳香族複素環及び非芳香族複素環を含み、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子からなる群より選ばれる原子を1又は2個含む)を示し、
    置換基群βは、ハロゲン原子、オキソ基、水酸基、アミノ基、シアノ基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルアミノ基、(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)アミノ基、及びC〜Cアルカノイル基からなる群を示し、
    Zは、単結合、−CH−、−(CH−、−OCH−、−O−、−S−、−NH−、−N(CH)−、又は−CO−を示し、
    3は、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよいフェニル基、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロアルキル基、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよいC〜Cシクロアルケニル基、或いは置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい単環又は二環性の複素環基(当該複素環基は、4乃至10員芳香族複素環及び非芳香族複素環を含み、窒素原子、硫黄原子及び酸素原子からなる群より選ばれる原子を1又は2個含む)を示し、
    置換基群γは、ハロゲン原子、オキソ基、水酸基、アミノ基、シアノ基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルキルアミノ基、(C〜Cアルキル)(C〜Cアルキル)アミノ基、及びC〜Cアルカノイル基を示し、
    は、C〜Cアルキル基、シクロプロピル基、メチルスルファニル基、フルオロメチル基、又はジフルオロメチル基を示し、
    は、水素原子、又はメチル基を示す。]
    で示される化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物。
  2. Xが、単結合、−CH−、又は−(CH−である請求項1に記載の医薬組成物。
  3. Xが、単結合である請求項1に記載の医薬組成物。
  4. が、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、デカヒドロナフタレニル基、インダニル基、インデニル基、又はノルボラニル基である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  5. が、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、又はナフタレニル基である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  6. が、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、又はフェニル基である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  7. 置換基群αが、ハロゲン原子、水酸基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、及びC〜Cアルコキシ基からなる群である請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  8. 置換基群αが、フッ素原子、塩素原子、水酸基、tert−ブチル基、トリフルオロメチル基、及びヘキシルオキシ基からなる群である請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  9. が、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
    Yが、単結合、−CH−、−(CH−、−O(CH−、−O−、−NH−、又は−NCH−である請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  10. Yが、単結合、−O−、−CH−、又は−NH−である請求項9に記載の医薬組成物。
  11. が、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
    が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、ナフタレニル基、テトラヒドロナフタレニル基、デカヒドロナフタレニル基、インダニル基、インデニル基、ノルボラニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ピペラジニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、モルホリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾジオキサニル基、インドリジニル基、チエノピリジル基、ジヒドロチエノピリジル基、フロピリジル基、又はジヒドロフロピリジル基である請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  12. が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、ピペリジル基、ピリジル基、又はピリミジニル基である請求項11に記載の医薬組成物。
  13. が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピペリジル基、ピリジル基、又はピリミジニル基である請求項11に記載の医薬組成物。
  14. が、−X−Q−Y−Q、又は−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
    置換基群βが、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、ハロゲン化C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、ハロゲン化C〜Cアルコキシ基、C〜Cアルカノイル基からなる群である請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  15. 置換基群βが、フッ素原子、塩素原子、水酸基、シアノ基、メチル基、tert−ブチル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、及びアセチル基からなる群である上記〔14〕に記載の医薬組成物。
  16. が、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
    Zが、単結合、−CH−、−OCH−、−O−、−NH−、又は−CO−である請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  17. Zが、単結合、−CH−、−O−、又は−CO−である請求項16に記載の医薬組成物。
  18. が、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
    が、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基、シクロヘプテニル基、フェニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、ジオキソラニル基、ジオキサニル基、ジオキセパニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、アゼパニル基、ジヒドロオキサゾリル基、ジヒドロチアゾリル基、モルホリル基、ピロリル基、ジヒドロピロリル基、ピリジル基、ジヒドロピリジル基、テトラヒドロピリジル基、チエニル基、フリル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、ピラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、クロマニル基、イソクロマニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾチオフェニル基、ジヒドロベンゾチオフェニル基、インドリル基、イソインドリル基、キノリル基、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、イミダゾピリジル基、ベンゾオキサゾリル基、キノキサリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾジオキサニル基、インドリジニル基、チエノピリジル基、ジヒドロチエノピリジル基、フロピリジル基、又はジヒドロフロピリジル基である請求項1乃至請求項17のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  19. が、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基又はピリジル基である、請求項18に記載の医薬組成物。
  20. が、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基を示し、
    置換基群γが、フッ素原子、及び水酸基からなる群である、請求項1乃至請求項20のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  21. が、メチル基、エチル基、メチルスルファニル基、フルオロメチル基又はジフルオロメチル基である、請求項1乃至請求項20のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  22. が、メチル基、又はメチルスルファニル基である請求項1乃至請求項20のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  23. が、水素原子である請求項1乃至請求項20のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  24. 請求項1において、
    が、−X−Q−Y−Qで表される基であり、
    Xが、単結合、−CH−、又は−(CH−であり、
    が、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、シクロヘキセニル基又はシクロヘキシル基であり、
    置換基群αが、フッ素原子、及び塩素原子からなる群であり、
    Yが、単結合、−CH−、−O−、又は−NH−であり、
    が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基、ピペリジル基、ピリジル基、又はピリミジニル基であり、
    置換基群βが、フッ素原子、塩素原子、メチル基、tert−ブチル基、及びトリフルオロメチル基からなる群である医薬組成物。
  25. 請求項24において、
    が、置換基群βから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、ピペリジル基、ピリジル基、又はピリミジニル基である医薬組成物。
  26. 請求項1において、
    が、−X−Q−Y−Q−Z−Qで表される基であり、
    Xが、単結合であり、
    が、置換基群αから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、シクロヘキセニル基又はシクロヘキシル基であり、
    置換基群αが、水酸基からなる群であり、
    Yが、単結合、−O−、又は−NH−であり、
    が、フェニル基、ピペリジル基、又はピリジル基であり、
    Zが、単結合、−CH−、−O−、−NH−、又は−CO−であり、
    が、置換基群γから選ばれる1個若しくは2個の置換基を有していてもよい、フェニル基又はピリジル基であり、
    置換基群γが、フッ素原子及び水酸基からなる群である医薬組成物。
  27. 請求項26において、
    が、置換基群βから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよい、フェニル基、又はピリジル基であり、
    が、置換基群γから選ばれる1個又は2個の置換基を有していてもよいフェニル基又はピリジル基である医薬組成物。
  28. 請求項1において、下記から選択される化合物又はその薬理上許容される塩を含有する医薬組成物;
    ({[2−(ビフェニル−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    [({2−[(4’−フルオロビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
    ({[2−(4−シクロヘキシ−1−エン−1−イルベンジル)−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    {[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(トリフルオロメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    ({[5−ヒドロキシ−6−メチル−2−(1,1’:4’,1”−ターフェニル−4−イルメチル)ピリミジン−4−イル]カルボニル}アミノ)酢酸、
    [({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[(4−フェニルシクロヘキサ−1−エン−1−イル)メチル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
    [({2−[(4’−tert−ブチルビフェニル−4−イル)メチル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
    [({2−[4−(5−ベンジルピリジン−2−イル)ベンジル]−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
    {[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(ピリジン−3−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(ピリジン−4−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4’−(ピリジン−2−イルメチル)ビフェニル−4−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    [({5−ヒドロキシ−6−メチル−2−[4−(4−フェニルピペリジン−1−イル)ベンジル]ピリミジン−4−イル}カルボニル)アミノ]酢酸、
    {[(2−{[trans−4−(4’−フルオロビフェニル−4−イル)シクロヘキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[trans−4−(4−ベンゾイルフェニル)シクロヘキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[trans−4−(4−ピリジン−2−イルフェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[trans−4−(4−ピリジン−3−イルフェニル)シクロヘキシル]メチル}−ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキセ−3−エン−1−イル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(5−ヒドロキシ−6−メチル−2−{[4−(4−フェノキシフェニル)シクロヘキシル]メチル}ピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、
    {[(2−{[trans−4−(ビフェニル−4−イルオキシ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸、及び
    {[(2−{[trans−4−(ビフェニル−4−イルアミノ)シクロへキシル]メチル}−5−ヒドロキシ−6−メチルピリミジン−4−イル)カルボニル]アミノ}酢酸。
  29. 貧血の予防及び/又は治療のための、請求項1乃至請求項28から選択されるいずれか1項に記載の医薬組成物。
  30. 貧血が、腎性貧血、未熟児貧血、慢性疾患に伴う貧血、癌化学療法に伴う貧血、又は癌性貧血である請求項29に記載の医薬組成物。
  31. エリスロポエチンを産生するための、請求項29に記載の医薬組成物。
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