JP2011104665A - 合成樹脂製ビット接続具及びその接続構造 - Google Patents

合成樹脂製ビット接続具及びその接続構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2011104665A
JP2011104665A JP2009259113A JP2009259113A JP2011104665A JP 2011104665 A JP2011104665 A JP 2011104665A JP 2009259113 A JP2009259113 A JP 2009259113A JP 2009259113 A JP2009259113 A JP 2009259113A JP 2011104665 A JP2011104665 A JP 2011104665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bit
hole
cylindrical
hexagonal
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009259113A
Other languages
English (en)
Inventor
Saburo Hayashi
三郎 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2009259113A priority Critical patent/JP2011104665A/ja
Publication of JP2011104665A publication Critical patent/JP2011104665A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

【課題】合成樹脂製ビット接続具の筒孔の開口端縁部の破損を防止すること。
【解決手段】電動回転工具に装着された6角軸ドライバービットの先端に取り付けてソケットビット等を連結できる合成樹脂製のビット接続具10の接続構造である。筒状本体部11とその両端部で往復動可能な操作筒体12, 22とからなる。筒状本体部11内の鋼球が操作筒体12, 22の動作と位置により筒孔14, 24内で出没してビットが固定される。筒状本体部11の筒孔14の開口部側14kの最小内径を挿入する6角軸ビットの最大外径よりも大きく形成することにより、6角軸ビットが連結された状態で、筒孔14の開口部側14kにおいてビットの外周面が筒孔14の開口部側14kの内周壁面と接触しないようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、インパクトドライバーや電動ドリルドライバー等の電動回転工具に装着された横断面6角形状(6角軸)のプラスドライバービットの先端部に着脱自在に接続することができる合成樹脂製のビット接続具に関し、そのビット接続具の先端部には更にソケットビットやドリルビット、或いはドライバービット等のその他の6角軸を有する各種ビットを接続することが出来るものに関する。
本発明に係る合成樹脂製ビット接続具は、既に知られているように、インパクトドライバー等の電動回転工具に装着されている6角軸プラスドライバービットを取り外す必要がなく、そのドライバービットの先端に接続して使用するもので、他の各種ビット、例えばソケットビット、ドリルビット、或いはマイナスドライバービット等の6角軸を有する他の各種ビットを簡単にその先端部に接続することができるものである。
このビット接続具の存在により、電動回転工具の回転駆動軸に装着されたプラスドライバービットを取り外すことなく、他の種類のビットを装着して、他の作業を行うことができ、螺着作業を行う場合には、この接続具を取り外せば、直ぐにその作業を行うことができるものである。
従来のビット接続具としては、本願出願人が提案した下記特許文献に記載のものを挙げることが出来るが、これらは全て金属製のものであって、合成樹脂製のものではないが、その構造自体は基本的には同様のものである。
特許文献1に記載のビット接続具は、インパクトドライバーや電動ドリルドライバー等の電動回転工具に装着された6角軸プラスドライバービットの先端部に着脱自在に接続できるものであり、その内部に配備されたストッパー用球体を2個以上設け、その2個以上のストッパー用球体の位置関係を特定の位置関係とすることにより、上記プラスドライバービットがビット接続具の筒孔内でロックしてしまわないように工夫したものである。
また特許文献2に記載のビットジョイントの接続構造は、操作筒体の内壁面に形成した環状凹部の横断面形状を特殊に限定したことにより、挿入される6角軸ドライバービットが極めて滑らかに挿入できるようにしたものである。
図7乃至図9が上記従来のビット接続具の基本的な接続構造を図示したものである。
図7が、横断面6角形状の6角軸プラスドライバービット50の先端部がビット接続具60の筒状本体部61の筒孔64内に侵入し、その先端部がストッパー用球体63に衝突してその侵入が阻止されている状態を図示している。
図8では、プラスドライバービット50の先端部が球体63に衝突した状態で、ビット接続具60の操作筒体62が根元部側Rに移動し、操作筒体62の内面に形成されている環状凹部67内に球体63が移動して、球体63によるプラスドライバービット50の侵入阻止が解除され、ビット50は、更に筒孔64内に侵入する状態を図示している。
図9では、プラスドライバービット50が更に筒孔64内に侵入することにより、球体63が今度はプラスドライバービット50の外周に設けられている環状凹所53に適合することにより、操作筒体62が元の位置に復帰して、ビット50が球体63により固定された状態となる。これにより、プラスドライバービット50にビット接続具60が固定され、装着されるのである。
即ち、上記ビット接続具60においては、プラスドライバービット50の先端部が挿入される筒孔64内の半径方向に貫通穴66が設けられ、その貫通穴66内にストッパー用球体63が配備されて、その貫通穴66内で半径方向に移動でき、その貫通穴66から半径方向の外側又は内側に出没できるように構成されているものである。
貫通穴66内から内側方向に球体63が突出した状態で、プラスドライバービット50の挿入が阻止され、貫通穴66と環状凹部67の位置が合致すると、球体63は貫通穴66から外側に突出してプラスドライバービット50の侵入が可能となる。そしてプラスドライバービット50に設けられた環状凹所53と貫通穴66との位置が合致すると、球体63は、貫通穴66から内側に突出して操作筒体62が元の位置に復帰し、ビット接続具60がプラスドライバービット50の先端部に装着されるのである。
筒状本体部61の根元部外周には操作筒体62がその長手方向に移動可能に外嵌され、筒状本体部61と操作筒体62との間にはコイルスプリング68が配備されているために、筒状本体部61は操作筒体62の根元部側に常に付勢されている。操作筒体62の内面適宜位置には環状凹部67が形成されており、操作筒体62を筒状本体部61の根本側に移動させ、操作筒体62の環状凹部67が筒状本体部61の貫通穴66の位置と合致すると、ストッパー用球体63は、貫通穴66の半径方向外側に移動して、筒孔64内部でプラスドライバービット50の先端部の挿入及び抜脱を可能にするのである。
上記ビット接続具の接続構造において、筒状本体部61に形成されている筒孔64は、挿入される6角軸のプラスドライバービットの断面形状と同様に6角形形状の横断面形状をその長手方向のほぼ全体に渡り有している。
但し、その筒孔64の底部は、プラスドライバービットの先端部が適合するため、つまりその先端部は先細に形成されているために、その形状に合致するようにこの底部の横断面形状も先細に形成されている。
上記従来の金属製のビット接続具においては、上記筒状本体部61の筒孔64の形状に関して何ら問題は生じなかったのであるが、合成樹脂製のビット接続具においては、当然のこととして金属製ではないので、その強度は金属製よりも劣るものである。
そこで、通常は、筒状本体部の製作に際して、その素材である合成樹脂にガラス繊維を混入させて、その強度を高める対策が成されていたのである。
特開2003−266324号公報 特開2008−114330号公報
しかしながら、その素材により、従来の合成樹脂製ビット接続具においては、長期間の使用、或いは、例えば、このビット接続具の先端部にソケットビット等を接続して、ボルトやナット等の締め付け作業を行う際に、負荷が過剰に掛かり、筒状本体部の筒孔の開口端部にひび割れや亀裂が入り、破損するという問題が生じた。
この問題は、現在のインパクトドライバー等の電動回転工具の回転トルクが増強されたことにも起因しているのである。
そこで、本発明においては、上記の問題点を鑑み創案されたものであり、その課題とするところは、合成樹脂製ビット接続具において、その筒状本体部のひび割れや破損等が、とりわけその筒孔の開口端縁部で生じないようにすることである。
更には、各種ビットをこのビット接続具の筒状本体部の筒孔に挿入するわけであるが、その各種ビットを挿入するに際して、その挿入される6角軸ビットの角部が筒孔の開口部から滑らかに挿入できるようにすること、即ち6角軸の角部が筒孔の開口部の開口縁部に当接したり、引っ掛かったりしないようにすることも本発明の課題となる。
上記課題を解決するために、本発明の第1のものは、インパクトドライバーや電動ドリルドライバー等の電動回転工具に装着された6角軸ドライバービットの先端部に着脱自在に取り付けて接続することができる合成樹脂製のビット接続具であって、このビット接続具の先端部にはソケットビット、ドリルビット又はドライバービット等の各種6角軸ビットを接続することにより、前記電動回転工具に装着されたドライバービットの先端に更に各種ビットを接続することができる合成樹脂製のビット接続具の接続構造であって、前記6角軸ビットが挿入される横断面6角形形状の筒孔を有する筒状本体部と、この筒状本体部の端部に外嵌されて長手方向に往復動可能な操作筒体とからなり、筒状本体部の半径方向には筒孔に通じる貫通穴が少なくとも1個設けられ、操作筒体にはその内周壁面に凹所が形成され、筒状本体部と操作筒体との間にはコイルスプリング等の弾撥部材が配備され、筒状本体部の貫通穴内にはストッパー用球体が配備されてその半径方向に出没することができ、筒状本体部の貫通穴と操作筒体の凹所の位置が合致することにより、前記貫通穴内に配備された球体が操作筒体の凹所内に移動することにより、前記6角軸ビットを筒孔内に挿入又は抜脱させることができ、筒状本体部の貫通穴と操作筒体の凹所の位置がずれることにより、前記貫通穴内に配備された球体が筒孔内部に突出することにより、前記6角軸ビットの挿入又は抜脱が阻止されるビット接続具の接続構造において、筒状本体部の筒孔の開口部側の最小内径を挿入する6角軸ビットの最大外径よりも大きく形成することにより、筒孔の開口部側において前記6角軸ビットの外周面が筒孔内周壁面と接触しないようにしたことを特徴とする合成樹脂製ビット接続具の接続構造である。
本発明の第2のものは、インパクトドライバーや電動ドリルドライバー等の電動回転工具に装着された6角軸ドライバービットの先端部に着脱自在に取り付けて接続することができる合成樹脂製のビット接続具であって、このビット接続具の先端部にはソケットビット、ドリルビット又はドライバービット等の各種6角軸ビットを接続することにより、前記電動回転工具に装着されたドライバービットの先端に更に各種ビットを接続することができる合成樹脂製のビット接続具の接続構造であって、前記6角軸ビットが挿入される横断面6角形形状の筒孔を有する筒状本体部と、この筒状本体部の端部に外嵌されて長手方向に往復動可能な操作筒体とからなり、筒状本体部の半径方向には筒孔に通じる貫通穴が少なくとも1個設けられ、操作筒体にはその内周壁面に凹所が形成され、筒状本体部と操作筒体との間にはコイルスプリング等の弾撥部材が配備され、筒状本体部の貫通穴内にはストッパー用球体が配備されてその半径方向に出没することができ、筒状本体部の貫通穴と操作筒体の凹所の位置が合致することにより、前記貫通穴内に配備された球体が操作筒体の凹所内に移動することにより、前記6角軸ビットを筒孔内に挿入又は抜脱させることができ、筒状本体部の貫通穴と操作筒体の凹所の位置がずれることにより、前記貫通穴内に配備された球体が筒孔内部に突出することにより、前記6角軸ビットの挿入又は抜脱が阻止されるビット接続具の接続構造において、筒状本体部の筒孔の開口部側の最小内径を挿入する6角軸ビットの最小外径よりも大きく形成し、筒状本体部の筒孔の開口部側の最大外径を挿入するドライバービットの最大外径よりも大きくすることにより、筒孔の開口部側において前記6角軸ビットの角部が筒孔内周壁面と接触しないようにしたことを特徴とする合成樹脂製ビット接続具の接続構造である。
本発明の第3のものは、上記第1の発明において、筒状本体部の筒孔の開口部側の横断面形状を略円形としたことを特徴とするビット接続具の接続構造である。
本発明の第4のものは、上記第2の発明において、筒状本体部の筒孔の開口部側の横断面形状を、その筒孔の底部側よりも大きい6角形形状とし、その6角形形状の各辺を中心方向に膨出又は突出させた形状としたことを特徴とする合成樹脂製ビット接続具の接続構造である。
本発明の第5のものは、上記第1乃至第4の何れかに記載した合成樹脂製ビット接続具の接続構造をその一方端部に形成し、又はその両端部にそれぞれ対称に形成したことを特徴とする合成樹脂製ビット接続具である。
本発明の第1のものにおいては、筒状本体部に形成されている筒孔の底部側では、挿入される6角軸ビットの横断面と略同一の6角形形状を有し、6角軸ビットの外周面と筒孔内周面との横断面形状が合致して、電動回転工具の回転駆動力が確実に伝達されることになるのであるが、筒孔の開口部側においては、その最小内径が挿入される6角軸ビットの最大外径よりも大きく形成しているために、6角軸ビットの外周面が筒孔内周壁面と接触をせず、それ故、回転駆動力が伝達される6角軸ビットの角部も筒孔内周壁面と当接しないために、筒孔の開口部側で、亀裂やクラック等の破損が生じることが非常に少なくなるのである。
本発明の第2のものにおいても、上記第1の発明と同様の効果を発揮するのであるが、この第2の発明においては、筒孔の開口部側の最小内径を挿入される6角軸ビットの最小外径よりも大きくし、また筒孔の開口部側の最大内径を挿入される6角軸ビットの最大外径よりも大きくすることによって、6角軸ビットの角部が筒孔の開口部側の内周壁面に当接しないものとした。
即ち、例えば各種ビットも筒孔も、その横断面形状は6角形を成しているため、それぞれ最大外径と最小内径を有している。つまり、対角線方向長さが最大となり、その対向する辺同士を結ぶ直径方向長さが最小長さとなる。
そして、挿入される6角軸ビットのこの最小長さの部位(辺同士を結ぶ直径方向)が、筒孔(開口部側)の最小長さの部位(辺同士を結ぶ直径方向)に位置するようにその筒孔の断面形状を配置すれば、ビットの最大長さの部位(角部を結ぶ直径方向部位)が筒孔の最大長さの部位に一致することとなり、ビットの最大長さが筒孔の最小長さよりも大きくても、ビットの外周側面は、筒孔の内周壁面と接触することが無くなるのである。
換言すると、横断面6角形のビットの外形とその中心位置を一致させて平行に少し大きい相似形の形状を有するように筒孔の開口部側の横断面形状を6角形とすれば、ビットの最大外径が筒孔の最小内径よりも大きくてもよいのである。
本発明の第3のものにおいては、上記第1の発明における筒孔の開口部側の横断面形状をより限定したもので、その横断面形状を略円形としたものである。
これにより、6角軸ビットの角部が筒孔の開口部側の内周壁面と接触しなくなる。
本発明の第4のものにおいては、上記第2の発明における筒孔の開口部側の横断面形状をより限定したもので、つまり、筒孔の横断面形状を筒孔の底部側のものよりも大きい6角形形状とし、更にその6角形の各辺を中心方向に膨出又は突出させた形状としたものである。
これにより、上記の発明と同様に、6角軸ビットの角部が筒孔の内周壁面と接触する事が無くなる。
更に、この発明においては、筒孔の横断面6角形の各辺の部分が中心方向に膨出し又は突出する事により、挿入される6角軸ビットの角部がその膨出部又は突出部に当接すると、その膨出部又は突出部の何れかの側に振り分けられ、そのビットの角部が筒孔底部側の断面6角形の角部の位置に案内されるのである。
ビットの角部が筒孔の底部側の角部に案内されるということは、開口部端縁から挿入されるビットがその挿入端から筒孔の底部側に至るまで、何ら引っ掛かることなく、非常に滑らかに筒孔の奥まで挿入されることとなるのである。
本発明の第5のものにおいては、上記のようにそれぞれの効果を有するビット接続具の接続構造をその一方の端部に設け、或いはその両方の端部に対称に設けた合成樹脂製ビット接続具を提供でき、これにより筒状本体部の筒孔開口端縁部が破損しないものを提供することができることとなるのである。
本発明に係るビット接続具の一実施形態の使用状態を示す説明図である。 本発明の上記実施形態に係るドリル接続具の中央縦断面図である。 図2に図示したビット接続具の拡大右側面図である。 図2のIV−IV断面図である。 (A)及び(B)共に本発明に係るビット接続具の要部である筒孔の形状をより拡大して示す他の実施形態に係る右側面説明図である。 (A)及び(B)共に本発明に係るビット接続具の要部である筒孔の形状をより拡大して示す他の実施形態に係る右側面説明図である。 従来のビット接続具の接続構造の説明図であって、プラスドライバービットの先端部へ嵌入した最初の時点の状態を示している。 従来のビット接続具の接続構造の説明図であって、操作筒体が根元部側に移行した状態を示している。 従来のビット接続具の接続構造の説明図であって、プラスドライバービットに完全に装着された状態を示している。
以下、添付の図面と共に本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係るビット接続具の一実施形態の使用状態を示す説明図である。
本発明に係るビット接続具10は、その両端部にそれぞれ6角軸ビットの6角軸の部分を連結することができる。
このビット接続具10の構成は、筒状本体部11の両端部に操作筒体12、22がそれぞれ設けられており、それぞれの操作筒体12、22は、それらの軸方向(長手方向)に往復動することができる。
40は、ソケットビットを図示しており、このソケットビット40は、その先端部にナットやボルト頭部と係合できる6角軸孔41を有し、その根元部側には横断面6角形形状の接続軸部42が設けられ、この接続軸部42にはその周方向全体に環状凹部43が設けられ、この環状凹部43にビット接続具10の先端部側に内設されているストッパー用球体と係合して、前記ソケットビット40が連結固定される。
即ち、ソケットビット40の根元側の接続軸部42をドリル接続具10の先端側の筒孔24内に挿入しつつ、操作筒体22を根元側に(矢印Rの方向に)移動させることによって、ソケットビット40の接続軸部42をドリル接続具10に連結し、接続することができる。
同様に、ドリル接続具10の根元側にも、図には現れていないが、筒状本体部11の中心軸方向に筒孔が設けられており、この筒孔内にインパクトドライバー55に装着されているプラスドライバービット50の先端部を挿入しつつ、ドリル接続具10の根元側の操作筒体12を矢印R方向(根元側)に移動させることにより、プラスドライバービット50が挿入され、連結固定されるのである。
プラスドライバービット50の先端部側にはその周方向全体に環状凹部53が設けられており、この環状凹部53にドリル接続具10の根元側に内設されているストッパー用球体が適合して、プラスドライバービット50が連結固定されるように構成されている。
尚、上記ストッパー用球体と6角軸のプラスドライバービット50或いは前記ソケットビット40の6角軸の連結軸部42との係合関係は、上記従来の金属製ビット接続具の構成と同様である。
但し、本発明の合成樹脂製ドリル接続具10においては、筒状本体部11の両端部側に設けられている操作筒体12、22が周方向に回動しないように構成されている。
というのも、金属製ドリル接続具の場合には、その素材の強度から、操作筒体が筒状本体部の周方向に回動又は回転しても何ら問題はないが、合成樹脂製の場合にはその強度が金属よりも劣るために、磨耗等を考慮して操作筒体12、22が筒状本体部11の周囲で回転又は回動しないように構成している。
具体的には後に説明するが、筒状本体部11の外周面の長手方向で軸芯と平行に長条溝部を何本か設けて、操作筒体12、22の内周面の長手方向に凸部を形成することにより、これら凸部と前記長条溝部とを相互に係合させることによって、周方向への回動を阻止している。
図2は、本発明の上記実施形態に係るドリル接続具の中央縦断面図である。
筒状本体部11は、その両端部の軸方向に横断面6角形形状の筒孔14、24が設けられているが、これら筒孔14、24の内の根元部側(図中右側)の筒孔14の形状が本発明の特徴部分となっている。
勿論、図中左側の筒孔24の構成も、図中右側の筒孔14の構成と対称に同じ構成にすることができるが、説明の都合上、右側の根元部側の構成のみ本発明の技術思想を適用している。
この特徴部分は後に詳述するとして、先ず本発明に係るこの実施形態の他の基本的な構成について説明する。
この実施形態の他の基本構成は従来の金属製のドリル接続具とほぼ同様である。
先ず、その先端部側の構成について説明すると、筒状本体部11の先端部側(図中左側)には、横断面6角形形状の筒孔24が形成され、この筒孔24の横断面形状は、その全体でほぼ同一に形成されている。
この筒孔24の半径方向には少なくとも1個の貫通穴26が設けられ、この筒孔26内にストッパー用球体としての鋼球23が内設され、この鋼球23は、貫通穴26の中心側及び外側の開口部からその一部が出没可能に形成されている。
操作筒体22は、筒状本体部11の長手方向に往復動自在に形成されており、即ち筒状本体部11の外周面と操作筒体22の内周面との間に弾撥部材としてのコイルスプリング28が設けられており、また筒状本体部11の先端部外周にはストッパーリングとしてのCリング29(図中、黒丸で表示した。)が設けられている。
以上の構成により、操作筒体22が筒状本体部11の先端部側でその長手方向に往復動することができる。
そして、操作筒体22の先端側の内周面に凹所27が形成されているための、操作筒体22が根元側方向(矢印R方向)に移動されることにより、鋼球23が凹所27の側に突出して、筒孔24の内部にソケットビット等の接続軸部の侵入・抜脱が可能となるのである。
逆に操作筒体22が図2の位置にあるときには、鋼球23が筒孔24内部に突出した状態となるために例えばソケットビット等の6角軸の接続軸部の侵入・抜脱が阻止されることとなるのである。
尚、この実施形態においては、鋼球23が設けられている貫通穴26が筒状本体部11の周方向に同一間隔(中心角120度)で3個設けており、操作筒体22の周方向への回動防止のための長条溝部30も貫通穴26が設けられた部位で、筒状本体部11の外周面の長手方向に3本設けられている。
この長条溝部30に操作筒体22の内壁面に形成された凸部31とが適合することのより、操作筒体22が筒状本体部11の外周で周方向に回動しないように構成されている。
従って、図2の中央縦断面図においては、その上方側と下方側とでその図が上下対称に現れて来ず、相違することとなる。
また、貫通穴26と鋼球23を筒状本体部11の周方向に3個設けると、他の1つの貫通穴と鋼球がこの断面図に現れるのであるが、煩雑さを避けるために、図示省略している。
次に、ビット接続具10の根元部側の構成について説明する。
この根元部側の筒孔14の内部には、電動回転工具に装着されているプラスドライバービットが挿入されることとなる。
その構成は、筒状本体部11の根元部側(図中右側)に、横断面6角形形状の筒孔14が形成されているのであるが、この筒孔14の横断面形状は、前記先端部側に形成された筒孔24とは異なっている。
即ち、その筒孔14の断面形状の大きさ及び形状が、その筒孔14の底部側と開口部側とで、異なるように形成しているのである。これが本発明の特徴部分である。
この筒孔14の底部14tは、電動回転工具に装着されたプラスドライバービットの先端の尖った形状に適合するように、底面に向かって先細に形成されている。
次に、この筒孔14の底部側14bの横断面形状は、挿入されるプラスドライバービットの6角軸と略同一の6角形形状とされているが、この筒孔14の開口部側14kの横断面形状を挿入されるプラスドライバービットの横断面形状よりも大きい相似形の6角形形状の横断面形状を有するように形成しているのである。
即ち、この筒孔14の開口部側14kにおいては、前記プラスドライバービットを挿入した後、電動回転工具を回転させても、その6角軸の角部が筒孔14の開口部側14kの内周壁面に接触しないように形成しているのである。
実際には、この開口部側14kの大きい6角形の断面形状の角部を更にテーパー状に切り欠いているのであるが、詳しくは次図の図3で説明する。
これが本発明の特徴部分となり、回転トルクが増強された電動回転工具に装着されたプラスドライバービットが、この本発明に係るビット接続具10の根元部側の筒孔14に挿入されると、その6角軸のドライバービットは、筒孔14の底部側14bの部分で係合して回転トルクが伝達されるが、筒孔14の開口部側14kの部分では、筒孔内周壁面と接触しないように形成されているために、6角軸ドライバービットの角部によって筒状本体部11の筒孔14の開口端縁部で割れ等の破損が生じることが防止されるのである。
尚ここで、筒孔14の底部側14bと開口部側14kの内径を異ならせ、開口部側14kの内径を大きくすることが本発明の特徴部分となるが、内径を大きくするに際して、段差を設けて異なる内径に形成するのでもよいし、傾斜するように徐々にその内径を大きくするように形成するのでもよい。
その他の構成については、前記先端部側と同様であるが、筒孔14の半径方向に少なくとも1個の貫通穴16が設けられ、この筒孔16内にストッパー用球体としての鋼球13が内設され、この鋼球13は、貫通穴16の中心側及び外側の開口部からその一部が出没可能に形成されている。
操作筒体12は、筒状本体部11の長手方向に往復動自在に形成されており、即ち筒状本体部11の外周面と操作筒体12の内周面との間に弾撥部材としてのコイルスプリング18が設けられており、また筒状本体部11の中央部側外周にはストッパーリングとしてのCリング19(図中、黒丸で表示した。)が設けられている。
以上の構成により、操作筒体12が筒状本体部11の根元部側でその長手方向に往復動することができる。
そして、操作筒体12の先端側の内周面に凹所17が形成されているための、操作筒体12が根元側方向(矢印R方向)に移動されることにより、鋼球13が凹所17の側に突出して、筒孔14の内部にドライバービットの6角軸の侵入・抜脱が可能となるのである。
逆に操作筒体12がコイルスプリング18の付勢力により、図2の位置に復帰したときには、鋼球13が筒孔14内部に突出した状態となるために、ドライバービットの6角軸の侵入・抜脱が阻止されるのである。
尚、前記先端部側の構成と同様に、この実施形態においては、鋼球13が設けられている貫通穴16が筒状本体部11の周方向に同一間隔(中心角120度)で3個設けており、操作筒体12の回動防止のための長条溝部30も貫通穴16が設けられた部位の長手方向表面に3本設けられている。
この長条溝部30に操作筒体12の内壁面に形成された凸部31とが適合することにより、操作筒体12が筒状本体部11の外周で周方向に回動しないように構成されている。
この点は、前記の先端部側の説明と同じである
同様に、貫通穴16と鋼球13を筒状本体部11の周方向に3個設けると、他の1つの貫通穴と鋼球がこの断面図に現れるのであるが、煩雑さを避けるために、図示省略している点も前記と同様である。
図3が図2に図示したビット接続具の拡大右側面図である。
この図によって、本発明に係る筒状本体部11の根元部側に形成された筒孔14の形状を見て取ることができる。
即ち、この筒孔14は、その底部側14bの横断面形状が挿入する6角軸ドライバービットの横断面形状と略同一に形成され、その開口部側14kの横断面形状が前記底部側14bの横断面形状よりも少し大きい相似形の6角形形状を有しているのである。
更に、その開口部側14kの横断面形状の角部に切欠15をそれぞれ形成している。より詳しくは、この切欠15は、筒孔14の開口部側14kの部位の少し開口部寄りの部位からその角部に沿って斜めに削り取った形状に形成したものである(図2参照)。
以上の形状に筒孔14を形成することにより、ここに挿入されるドライバービットの6角軸は、筒孔14の底部側14bの部分で係合して回転トルクが伝達され、他方、筒孔14の開口部側14kの部分では、ドライバービットの6角軸の角部が筒孔14の内周壁面とは接触しないこととなる。これにより、筒孔の開口端縁部に割れ等の破損がほぼ無くなるのである。
また、前記切欠15を設けることにより、これら切欠15の先端部を連結した形状がやはり6角形形状となり、このより大きい6角形形状の各辺の部分が内側(中心方向)に突出した状態となる。
この突出した部位である突出部15tの存在により、挿入される6角軸ドライバービットの角部が筒孔14の底部側14bの角部へとスムースに案内されるという大きな効果も同時に発生するのである。
図4は、図2のIV−IV拡大断面図である。
この図から鋼球13、貫通穴16、凸部31、及び長条溝部30の構成を見て取ることができる。
操作筒体12は、紙面表裏方向に筒状本体部11の外周面を往復動することができる。
筒状本体部11には、周方向同一間隔で(中心角120度で)貫通穴16が3個設けられ、この貫通穴16内に鋼球13がそれぞれ配備されている。
この貫通孔16が設けられた筒状本体部11の外周面の長手方向(図中紙面表裏方向)に長条溝部30が形成され、この長条溝部30に係合する凸部31が操作筒体12の内周面に3箇所設けられている。
これら凸部31と長条溝部30の相互の係合により、操作筒体12が筒状本体部11の外周で周方向に回動しないこととなる。
図中紙背方向に操作筒体12が移動されると、図には現れていない凹所が貫通穴16の位置に来て、鋼球13が貫通穴16の外側方向に移行し、筒孔14内にプラスドライバービットが挿入できる、或いは抜脱できることとなるのである。
この実施形態では、鋼球13を3個設けているが、このストッパー用球体である鋼球13は、最低1個あればよいものである。
図5及び図6は、本発明に係るビット接続具の要部である筒孔の形状をより拡大して示す右側面説明図である。
図5(A)においては、筒孔14の底部側14bの横断面形状は、挿入される6角軸ドライバービットの横断面形状と略同一の6角形形状を有しており、その筒孔14の開口部側14kの横断面形状は、円形を成し、その直径が底部側14bの横断面6角形状の対角線となる最大外径よりも大きいものである。つまり、挿入される6角軸ドライバービットの最大外径よりも大きく形成されている。
16は、ストッパー用球体である鋼球である。
従って、挿入される6角軸ドライバービットの角部が筒孔14の開口部側14kの内周壁面と接触せず、したがって、その開口端縁部が破損する恐れがなくなる。
図5(B)においては、筒孔14の底部側14bの横断面形状は、挿入される6角軸ドライバービットの横断面形状と略同一の6角形形状を有しており、その筒孔14の開口部側14kの横断面形状は、前記底部側14bの横断面形状よりも大きい相似形の6角形形状を成すものである。
ここで、この大きい横断面形状の最小内径、つまり対向する辺の最短距離を筒孔14の底部側14bの最大外径(対角線の距離)よりも少し大きく形成している。
上記と同様に、16は、ストッパー用球体である鋼球である。
従って、挿入される6角軸ドライバービットの角部は、筒孔14の開口部側14kの内周壁面と接触せず、従って、ドライバービットが筒孔14に挿入され、連結された後に回転トルクが負荷されても、その開口端縁部が破損する恐れがない。
図6(A)においては、前記図5(B)において横断面形状の大きい筒孔14の開口部側14kの部分で、その各辺の部分を筒孔14の中心に向かって少し突出させた突出部15tを設けたものである。
この図6(A)に示す実施形態においては、図3に図示したものと異なる点は、筒孔14の開口部側14kの断面6角形の角部がテーパー状に形成されていない点である。
前記突出部15tの対向するもの同士の距離は、6角軸のドライバービットの角部の対角線の長さよりも少し短く形成されているが、このような形態とすることにより、6角軸ドライバービットの角部が筒孔14の開口部側14kから挿入され、ドライバービットの角部が突出部15tを避けるように侵入することとなり、底部側14bの角部へと案内されるという効果を発揮するのである。
勿論、この実施形態においても、ドライバービットが連結された後、回転トルクが負荷されても、上記の形態と同様に、ドライバービットの角部が筒孔14の開口部側14kの内周壁面と接触せず、それ故、筒孔14の開口端縁部分で破損が生じることがなくなるのである。
図6(B)は、前記図3に図示した実施形態の筒孔の形状をより大きく示す説明図である。
即ち、筒孔14の底部側14bは挿入される6角軸ドライバービットの断面形状とほぼ同じ断面形状を有し、その開口部側14kの横断面形状は、底部側14bの横断面形状よりも少し大きい相似形の6角形形状を成し、その大きい6角形形状の角部をテーパー状に切り欠いて切欠部15を形成したものである。
これにより、筒孔14の開口部側14kの角部間の各辺の中間部に突出部15tが形成されることとなる。
この突出部15tは、筒孔14の中心部に向かって突出しており、挿入されるドライバービットの角部がこの突出部15tに案内されて、筒孔14の底部側14bの角部へと適切に導かれ係合するのである。この効果は、上記図6(A)の実施形態と同じである。
以上、実施形態について説明したが、本発明におていは以下の通り設計変更をすることができる。
先ず、本発明に係るビット接続具は、各種ビットの6角軸が挿入されることとなる筒孔の構成にその特徴が存する。
そして、この筒孔の構成は、ビット接続具の一方の端部にのみ、或いは両方の端部のそれぞれに設けることができるものである。
更に、基本的には、その筒孔の断面形状は、その底部側で挿入される6角軸ビットと略同一とし、適切に相互に係合して回転トルクが伝達され、その開口部側では挿入される6角軸ビットの角部又は外周面と接触しないような断面形状に構成すれば、具体的にはどのような形状のものでもよいのである。
筒状本体部の両端部に設けた操作筒体は、上記実施形態では、それぞれ同じ方向、即ち根元側に移動させることにより、6角軸ビットの挿入・抜脱ができるように構成したが、これを左右対称に、即ち、先端部側の操作筒体22の側で、この操作筒体を先端方向に移動させることにより、ビットを挿入・抜脱できるように構成することもできる。というのも、コイルスプリングと凹所の位置を逆にすればよいからである。
貫通穴及び鋼球は最低1個あればよい。
筒状本体部の外周面長手方向に形成した長条溝部と操作筒体の内周面に設けた凸部も、これを設けずに実施することも可能である。
この場合には、操作筒体は筒状本体部の外周面で周方向に回動してしまうので、その材質を考慮すれば、これら長条溝部と凸部は形成したほうが好ましい。
その他、筒状本体部及び操作筒体の長さや外径等のサイズ、及び外観デザイン等は種々設計変更することができる。
以上、本発明は、その6角軸ビットと係合する今までに全く存在しない新規で独創的な筒孔の構成を発明し、合成樹脂製のビット接続具として極めて多大な効果を発揮する画期的なものを提供することができたものである。
10 ビット接続具
11 筒状本体部
12、22 操作筒体
13、23 鋼球(ストッパー用球体)
14、24 筒孔
14b 底部側(筒孔の)
14k 開口部側(筒孔の)
15 切欠部
15t 突出部
16、26 貫通穴
17、27 凹所
18 コイルスプリング
19、29 Cリング
30 長条溝部
31 凸部

Claims (5)

  1. インパクトドライバーや電動ドリルドライバー等の電動回転工具に装着された6角軸ドライバービットの先端部に着脱自在に取り付けて接続することができる合成樹脂製のビット接続具であって、
    このビット接続具の先端部にはソケットビット、ドリルビット又はドライバービット等の各種6角軸ビットを接続することにより、前記電動回転工具に装着されたドライバービットの先端に更に各種ビットを接続することができる合成樹脂製のビット接続具の接続構造であって、
    前記6角軸ビットが挿入される横断面6角形形状の筒孔(14)を有する筒状本体部(11)と、この筒状本体部(11)の端部に外嵌されて長手方向に往復動可能な操作筒体(12)とからなり、
    筒状本体部(11)の半径方向には筒孔(14)に通じる貫通穴(16)が少なくとも1個設けられ、操作筒体(21)にはその内周壁面に凹所(17)が形成され、
    筒状本体部(11)と操作筒体(12)との間にはコイルスプリング(18)等の弾撥部材が配備され、筒状本体部(11)の貫通穴(16)内にはストッパー用球体(13)が配備されてその半径方向に出没することができ、
    筒状本体部(11)の貫通穴(16)と操作筒体(12)の凹所(17)の位置が合致することにより、前記貫通穴(16)内に配備された球体(13)が操作筒体(12)の凹所(17)内に移動することにより、前記6角軸ビットを筒孔(14)内に挿入又は抜脱させることができ、
    筒状本体部(11)の貫通穴(16)と操作筒体(11)の凹所(17)の位置がずれることにより、前記貫通穴(16)内に配備された球体(13)が筒孔(14)内部に突出することにより、前記6角軸ビットの挿入又は抜脱が阻止されるビット接続具の接続構造において、
    筒状本体部(11)の筒孔(14)の開口部側(14k)の最小内径を挿入する6角軸ビットの最大外径よりも大きく形成することにより、筒孔(14)の開口部側(14k)において前記6角軸ビットの外周面が筒孔(14)内周壁面と接触しないようにしたことを特徴とする合成樹脂製ビット接続具の接続構造。
  2. インパクトドライバーや電動ドリルドライバー等の電動回転工具に装着された6角軸ドライバービットの先端部に着脱自在に取り付けて接続することができる合成樹脂製のビット接続具であって、
    このビット接続具の先端部にはソケットビット、ドリルビット又はドライバービット等の各種6角軸ビットを接続することにより、前記電動回転工具に装着されたドライバービットの先端に更に各種ビットを接続することができる合成樹脂製のビット接続具の接続構造であって、
    前記6角軸ビットが挿入される横断面6角形形状の筒孔(14)を有する筒状本体部(11)と、この筒状本体部(11)の端部に外嵌されて長手方向に往復動可能な操作筒体(12)とからなり、
    筒状本体部(11)の半径方向には筒孔(14)に通じる貫通穴(16)が少なくとも1個設けられ、操作筒体(21)にはその内周壁面に凹所(17)が形成され、
    筒状本体部(11)と操作筒体(12)との間にはコイルスプリング(18)等の弾撥部材が配備され、筒状本体部(11)の貫通穴(16)内にはストッパー用球体(13)が配備されてその半径方向に出没することができ、
    筒状本体部(11)の貫通穴(16)と操作筒体(12)の凹所(17)の位置が合致することにより、前記貫通穴(16)内に配備された球体(13)が操作筒体(12)の凹所(17)内に移動することにより、前記6角軸ビットを筒孔(14)内に挿入又は抜脱させることができ、
    筒状本体部(11)の貫通穴(16)と操作筒体(11)の凹所(17)の位置がずれることにより、前記貫通穴(16)内に配備された球体(13)が筒孔(14)内部に突出することにより、前記6角軸ビットの挿入又は抜脱が阻止されるビット接続具の接続構造において、
    筒状本体部(11)の筒孔(14)の開口部側(14k)の最小内径を挿入する6角軸ビットの最小外径よりも大きく形成し、筒状本体部(11)の筒孔(14)の開口部側(14k)の最大外径を挿入するドライバービットの最大外径よりも大きくすることにより、筒孔(14)の開口部側(14k)において前記6角軸ビットの角部が筒孔(14)内周壁面と接触しないようにしたことを特徴とする合成樹脂製ビット接続具の接続構造。
  3. 筒状本体部(11)の筒孔(14)の開口部側(14k)の横断面形状を略円形としたことを特徴とする請求項1に記載の合成樹脂製ビット接続具の接続構造。
  4. 筒状本体部(11)の筒孔(14)の開口部側(14k)の横断面形状を、その筒孔(14)の底部側(14b)よりも大きい6角形形状とし、その6角形形状の各辺を中心方向に膨出又は突出させた形状としたことを特徴とする請求項2に記載の合成樹脂製ビット接続具の接続構造。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載した合成樹脂製ビット接続具の接続構造をその一方端部に形成し、又はその両端部にそれぞれ対称に形成したことを特徴とする合成樹脂製ビット接続具。
JP2009259113A 2009-11-12 2009-11-12 合成樹脂製ビット接続具及びその接続構造 Pending JP2011104665A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009259113A JP2011104665A (ja) 2009-11-12 2009-11-12 合成樹脂製ビット接続具及びその接続構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009259113A JP2011104665A (ja) 2009-11-12 2009-11-12 合成樹脂製ビット接続具及びその接続構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011104665A true JP2011104665A (ja) 2011-06-02

Family

ID=44228767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009259113A Pending JP2011104665A (ja) 2009-11-12 2009-11-12 合成樹脂製ビット接続具及びその接続構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011104665A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013145697A1 (en) * 2012-03-30 2013-10-03 Hitachi Koki Co., Ltd. Impact tool
JP2013208679A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Hitachi Koki Co Ltd インパクト工具
USD749385S1 (en) 2014-08-13 2016-02-16 Ideal Industries, Inc. Open end of a wrench head
USD758815S1 (en) 2014-08-13 2016-06-14 Ideal Industries, Inc. Socket
WO2019031275A1 (ja) * 2017-08-10 2019-02-14 工機ホールディングス株式会社 電動工具
JP2020069476A (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 一般社団法人日本換気ダクトクリーニング協会 ダクト清掃装置、ダクト清掃器具及びダクト清掃システム
JP7457623B2 (ja) 2020-09-30 2024-03-28 パナソニックホールディングス株式会社 インパクト回転工具用アタッチメント及び工具システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013145697A1 (en) * 2012-03-30 2013-10-03 Hitachi Koki Co., Ltd. Impact tool
JP2013208679A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Hitachi Koki Co Ltd インパクト工具
CN104203499A (zh) * 2012-03-30 2014-12-10 日立工机株式会社 冲击工具
USD749385S1 (en) 2014-08-13 2016-02-16 Ideal Industries, Inc. Open end of a wrench head
USD758815S1 (en) 2014-08-13 2016-06-14 Ideal Industries, Inc. Socket
WO2019031275A1 (ja) * 2017-08-10 2019-02-14 工機ホールディングス株式会社 電動工具
JP2020069476A (ja) * 2018-10-29 2020-05-07 一般社団法人日本換気ダクトクリーニング協会 ダクト清掃装置、ダクト清掃器具及びダクト清掃システム
JP7457623B2 (ja) 2020-09-30 2024-03-28 パナソニックホールディングス株式会社 インパクト回転工具用アタッチメント及び工具システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011104665A (ja) 合成樹脂製ビット接続具及びその接続構造
JP5156051B2 (ja) ユニバーサルジョイント
CN103052813B (zh) 螺栓与使用螺栓的夹持系统
JP6175513B2 (ja) 交換可能な切断部を備えたドリル工具
US11285589B2 (en) Socket
US8366339B2 (en) Two-section tool joint
CA2942534C (en) Drilling tool
US20160265596A1 (en) Ball type universal joint
US9737977B2 (en) Driver bit
JP2014205234A (ja) 第1連結部及び工具連結器
JP5557380B2 (ja) 合成樹脂製ビット接続具
US20170057063A1 (en) Insert bit
TWM554399U (zh) 鏈條工具
CN106014284B (zh) 花键承插卡接式矿用正反转钻杆接头
JP3184802U (ja) 高強度のソケット
JP2014091212A (ja) 強度を高めたソケット
CN118061120A (zh) 用于从凸耳上移除的带凹槽的工具头
TWI556915B (zh) Tool head
JP4914229B2 (ja) 足場用壁つなぎ取付ボルト
JP6576872B2 (ja) ビット用ソケット
JP3141314U (ja) センタリング機能付きドリル
TWM551551U (zh) 動力工具之驅動桿結構
TWM449663U (zh) 套筒接頭結構改良
TWM458282U (zh) 起子頭
KR102407300B1 (ko) 핸들 장치 및 천공기