JP2011104084A - 棒状化粧品の収納容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】螺旋体と皿部材のセット作業を容易に行なうことができるとともに、皿部材が螺旋体より抜ける不具合を阻止する棒状化粧品の収納容器を得る。
【解決手段】棒状化粧品2を支持する皿9、この皿9の底面中央部より下方へ突出するねじ棒12とからなる皿部材6と、この皿部材6のねじ棒12のねじ山11と螺合する雌ねじ部21が上部内壁面に形成された螺旋体5とを備える棒状化粧品の収納容器1において、前記螺旋体5の雌ねじ部21に対向するねじ溝と、前記皿部材6のねじ棒12のねじ山11の下部と一体形成された、前記螺旋体5のねじ溝を通過できる回転防止片13と、この回転防止片13の下部位置と一体となるように前記皿部材6のねじ棒12に形成され、該ねじ溝内へ挿入することができる抜け止め防止手段23とで棒状化粧品の収納容器1を構成している。
【選択図】図1

Description

本発明は口紅、リップクリーム、アイライン等の棒状化粧品を収納する棒状化粧品の収納容器に関する。
従来の棒状化粧品を収納する皿、この皿の底面中央部より下方へ突出する外周部にねじ山が形成されたねじ棒とからなる皿部材と、この皿部材のねじ棒のねじ山と螺合するほぼ1回転の雌ねじ部が上部内壁面に形成された螺旋体とを備える棒状化粧品の収納容器は、前記ねじ棒の下端部に雌ねじ部を押し込みにより通過するストッパー部を形成している。
このようなストッパー部を形成したものは皿部材を上死点に位置させるように回転させると、ストッパー部にジャッキーのような作用をして、ストッパー部が損傷してしまうなどの不具合があった。
この不具合を解消するために、ねじ棒の下端部寄りの部位をコ字状に切欠部を形成してストッパー片を形成して、このストッパー片で皿部材を上死点に位置させるように回動させるとストッパー片で回転を止めることも考えられているが、皿部材を螺旋体にセットする場合、皿部材のストッパー片が螺旋体の雌ねじ部を通過させなければならず、頑丈なストッパー片を形成することができず、ストッパー片が弱いと回転時のねじ力に負けて、皿部材が螺旋体より外れてしまうという欠点があった。
特開平8−126526
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、螺旋体と皿部材のセット作業を容易に行なうことができるとともに、皿部材を上死点に位置させるように回動させると、上死点部位で皿部材と螺旋体との回動を不能にでき、かつ皿部材が螺旋体より抜けたりする不具合を確実に阻止することができる棒状化粧品の収納容器を提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は棒状化粧品を支持する皿、この皿の底面中央部より下方へ突出する下端部を除く外周部にねじ山が形成されたねじ棒とからなる皿部材と、この皿部材のねじ棒のねじ山と螺合するほぼ半回転あるいは1回転の雌ねじ部が上部内壁面に形成された螺旋体とを備える棒状化粧品の収納容器において、前記螺旋体の雌ねじ部の対向する部位あるいは一部に形成された軸心方向のねじ溝と、前記皿部材のねじ棒のねじ山の下部と一体形成された、前記螺旋体のねじ溝を通過できる回転防止片と、この回転防止片の下部位置と一体となるように前記皿部材のねじ棒に形成され、あるいは該回転防止片の下部位置に隙間を介して形成されるとともに、前記皿部材を上死点に位置させると前記螺旋体の雌ねじ部のねじ溝内に形成された抜け止め突片が前記隙間に位置する、該ねじ溝内へ挿入することができる抜け止め防止手段とで棒状化粧品の収納容器を構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1によって、螺旋体の雌ねじ部のねじ溝に皿部材のねじ棒の下部位置の回転防止片を位置させ、押し込み、皿部材と螺旋体を回転させることにより皿部材のねじ棒のねじ山と螺旋体の雌ねじ部とが螺合し、皿部材を螺旋体に対し上下移動させることができる。
したがって、螺旋体への皿部材のセット作業を容易に行なうことができる。
(2)前記(1)によって、皿部材を上死点に位置させると、皿部材のねじ棒に形成された回転防止片が螺旋体の雌ねじ部の端部と衝突して、それ以上の回動が不能となる。
このため、不必要な力が加わっても、従来のようにねじ力が加わったりすることなく、損傷を効率よく阻止することができる。
(3)前記(1)によって、皿部材を上死点に位置させると、抜け止め防止手段によって、螺旋体より皿部材が抜けるのを確実に防止することができる。
(4)前記(1)によって、回転防止片と抜け止め防止手段を設けるだけでよいので、構造が簡単で、容易に実施することができる。
(5)請求項2も前記(1)〜(4)と同様な効果が得られるとともに、回転防止片と抜け止め防止手段を逆L字状に一体形成でき、容易に製造することができる。
(6)請求項3も前記(1)〜(4)と同様な効果が得られるとともに、抜け止め防止手段を皿部材のねじ棒に形成された回転防止片と下部位置に隙間を介して形成された係止片と、螺旋体の雌ねじ部のねじ溝内に形成された前記隙間に入り込む抜け止め突片で抜け止め防止手段が構成されているので、使用中の螺旋体からの皿部材の抜け止めを確実に図ることができるとともに、螺旋体に皿部材をセットする場合に、係止片を抜け止め突片を通過させることにより、簡単に螺旋体から皿部材が抜けるのを防止することができる。
本発明を実施するための第1の形態の縦断面図。 本発明を実施するための第1の形態の皿部材の正面図。 本発明を実施するための第1の形態の皿部材の側面図。 本発明を実施するための第1の形態の皿部材の底面図。 本発明を実施するための第1の形態の螺旋体の正面図。 本発明を実施するための第1の形態の螺旋体の平面図。 図6の7−7線に沿う断面図。 本発明を実施するための第1の形態の筒部材の一部破断説明図。 本発明を実施するための第1の形態の皿部材を螺旋体にセットする時の押し込み状態の説明図。 本発明を実施するための第1の形態の皿部材を上・下移動させる状態の説明図。 本発明を実施するための第1の形態の皿部材を上死点に位置させた状態の説明図。 図11の12−12線に沿う断面図。 本発明を実施するための第2の形態の縦断面図。 本発明を実施するための第2の形態の皿部材の正面図。 本発明を実施するための第2の形態の皿部材の側面図。 本発明を実施するための第2の形態の皿部材の底面図。 本発明を実施するための第2の形態の螺旋部材の正面図。 本発明を実施するための第2の形態の螺旋部材の平面図。 図18の19−19線に沿う断面図。 本発明を実施するための第2の形態の皿部材を上死点に位置させた状態の説明図。 本発明を実施するための第3の形態の縦断面図。 本発明を実施するための第3の形態の皿部材の説明図。 本発明を実施するための第3の形態の螺旋体の説明図。 本発明を実施するための第4の形態の縦断面図。 本発明を実施するための第4の形態の皿部材の正面図。 本発明を実施するための第4の形態の皿部材の側面図。 本発明を実施するための第4の形態の螺旋体の一部破断説明図。 本発明を実施するための第4の形態の皿部材を上死点に位置させた状態の説明図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1ないし図12に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は本発明の口紅等の棒状化粧品2を収納する棒状化粧品の収納容器で、この棒状化粧品の収納容器1は上部外周部にキャップ嵌合部3が形成されたハカマ部材4と、このハカマ部材4内に挿入固定された合成樹脂材製の螺旋体5と、この螺旋体5に螺合された合成樹脂材製の皿部材6と、この皿部材6の外周部を覆う下端部が前記螺旋体5に回転可能に嵌合された筒部材7と、この筒部材7を覆い、下端部が前記ハカマ部材4のキャップ嵌合部3と着脱可能に嵌合するキャップ8とで構成されている。
前記皿部材6は図2ないし図4に示すように、口紅等の棒状化粧品2の下部を収納支持する皿9と、この皿9の下部寄りの外周部に軸心方向にわずかに突出形成された複数個の係合片10、10、10、10と、前記皿9の底面中央部より下方へ突出し、かつ下端部を除く部位の外周部に2条のねじ山11、11が形成されたねじ棒12と、このねじ棒12のねじ山11、11の下端部と一体形成された軸心方向の回転防止片13、13と、この回転防止片13、13の下端部と一体形成された、該回転防止片13、13とで逆L字状となる突片22、22で構成した抜け止め防止手段23、23とで構成されている。
前記螺旋体5は図5ないし図7に示すように、筒状の螺旋体本体14と、この螺旋体本体14の上部外周部に形成された前記筒部材7の下部内へ挿入される筒部材挿入凹部15と、この筒部材挿入凹部15の上部位置の前記螺旋体本体14の外周部に形成されたOリング16を挿入するOリング挿入リング溝17と、このOリング挿入リング溝17の下部位置で、かつ筒部材挿入凹部15位置の前記螺旋体本体14の外周部に形成された、前記筒部材7を回転可能にカシメ部18を位置させるカシメ凹部19と、前記螺旋体本体14の上部内壁面に形成された対向する部位に前記突片22、22と前記回転防止片13、13が挿入される幅寸法の軸心方向のねじ溝20、20が形成された、前記皿部材6のねじ山11、11と螺合するほぼ半回転の雌ねじ部21、21とで構成されている。
前記筒部材7は図8に示すように、上面が傾斜面24に形成された筒部材本体25と、この筒部材本体25の上端部および下端部を除く内壁面に形成された、
前記皿部材6の複数個の係合片10、10、10、10と係合する係合凹部26、26、26、26とで構成されている。
上記構成の棒状化粧品の収納容器1は、螺旋体5の雌ねじ部21、21のねじ溝20、20内に皿部材6のねじ棒12の突片22、22と回転防止片13、13とを位置させ、図9に示すようにねじ棒12のねじ山11、11が雌ねじ部21、21と衝突する位置まで押し込む。
しかる後、図10に示すように皿部材6と螺旋体5とを、皿部材6が下降するように回動させると、皿部材6のねじ棒12のねじ山11、11が螺旋体5の雌ねじ部21、21と螺合する。このため、皿部材6と螺旋体5とを正・逆回転させることにより、皿部材6を上下移動させることができる。
皿部材6を上死点に位置させると、図11および図12に示すように皿部材6のねじ棒12の回転防止片13、13が螺旋体5の雌ねじ部21、21の端部21a、21aと衝突して、それ以上の回転を阻止するとともに、抜け止め防止手段23、23の突片22、22の上面が、螺旋体5の雌ねじ部21、21の端部21a、21a寄りの下端部と当接し、皿部材6が螺旋体5より抜けるのを防止する。
皿部材6と螺旋体5とをセットした後、螺旋体5のOリング挿入リング溝17内にOリング16をセットし、筒部材7の下端部に螺旋体5の筒部材挿入凹部15を挿入し、カシメ凹部19部位でカシメ部18を形成して、筒部材7を回転可能に取付ける。
この時、皿部材6の皿9の係合片10、10、10、10が筒部材7の係合凹部26、26、26、26と係合させ、皿部材6を筒部材7内を上下移動でき、かつ一体的に回動できるように取付ける。
その後、螺旋体5をハカマ部材4で覆うとともに、ハカマ部材4のキャップ嵌合部3にキャップ8を取付けることにより、組立てが完了する。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図13ないし図28に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図13ないし図20に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、螺旋体5Aの雌ねじ部21、21のねじ溝20、20内に抜け止め突片27、27を形成するとともに、皿部材6Aの回転防止片13、13の下部位置に前記抜け止め突片27、27が入り込む隙間28、28を介して、該回転防止片27、27の幅寸法とほぼ同じ幅寸法の係止片29、29を形成した抜け止め防止手段23A、23Aを用いた点で、このような抜け止め防止手段23A、23Aを用いて構成した棒状化粧品の収納容器1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
図21ないし図23に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、1条のねじ山11Aと1個の回転防止片27および1個の突片22の抜け止め防止手段23Bを備える皿部材6Bと、1個のねじ溝20が形成された雌ねじ部21Aを有する螺旋体5Bを用いた点で、このような皿部材6Bと螺旋体5Bを用いて構成した棒状化粧品の収納容器1Bにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
図24ないし図28に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、雌ねじ部21、21が形成された部位の上部よりも下部位置の内径が大きくなる螺旋体5Cを用いるとともに、ねじ棒12にねじ山11、11より高い寸法の抜け止め防止手段23Cとしての係止片29を形成した皿部材6Cと、螺旋体5Cの雌ねじ部21の端部の下部内壁面に回転防止片13、13を形成した点で、このような皿部材6Cと螺旋体5Cとを用いて構成した棒状化粧品の収納容器1Cにしても、前記本発明を実施するための第2の形態と同様な作用効果が得られる。
本発明は口紅、リップクリーム、アイライン等の棒状化粧品の収納容器を製造する産業で利用される。
1、1A、1B、1C:棒状化粧品の収納容器、
2:棒状化粧品、 3:キャップ嵌合部、
4:ハカマ部材、 5、5A、5B、5C:螺旋体、
6、6A、6B、6C:皿部材、 7:筒部材、
8:キャップ、 9:皿、
10:係合片、 11、11A:ねじ山、
12、12A:ねじ棒、 13:回転防止片、
14:螺旋体本体、 15:筒部材挿入凹部、
16:Oリング、 17:Oリング挿入リング溝、
18:カシメ部、 19:カシメ凹部、
20:ねじ溝、 21:雌ねじ部、
22:突片、
23、23A、23B、23C:抜け止め防止手段、
24:傾斜面、 25:筒部材本体、
26:係合凹部、 27:抜け止め突片、
28:隙間、 29:係止片。

Claims (3)

  1. 棒状化粧品を支持する皿、この皿の底面中央部より下方へ突出する下端部を除く外周部にねじ山が形成されたねじ棒とからなる皿部材と、この皿部材のねじ棒のねじ山と螺合するほぼ半回転あるいは1回転の雌ねじ部が上部内壁面に形成された螺旋体とを備える棒状化粧品の収納容器において、前記螺旋体の雌ねじ部の対向する部位あるいは一部に形成された軸心方向のねじ溝と、前記皿部材のねじ棒のねじ山の下部と一体形成された、前記螺旋体のねじ溝を通過できる回転防止片と、この回転防止片の下部位置と一体となるように前記皿部材のねじ棒に形成され、あるいは該回転防止片の下部位置に隙間を介して形成されるとともに、前記皿部材を上死点に位置させると前記螺旋体の雌ねじ部のねじ溝内に形成された抜け止め突片が前記隙間に位置する、該ねじ溝内へ挿入することができる抜け止め防止手段とからなることを特徴とする棒状化粧品の収納容器。
  2. 抜け止め防止手段は回転防止片の下部位置と一体となるように皿部材のねじ棒に、該回転防止片より外方へ突出するように形成された突片であることを特徴とする請求項1記載の棒状化粧品の収納容器。
  3. 抜け止め防止手段は回転防止片の下部位置に隙間を介して形成された係止片と、螺旋体の雌ねじ部のねじ溝内に形成された抜け止め突片で形成されていることを特徴とする請求項1記載の棒状化粧品の収納容器。
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