JP2011102899A - 現像剤量調整装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像剤量調整装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】現像ローラ上の現像剤の量を精度良く検出及び制御し、静電潜像に供給される現像剤量が適切でないことに伴う画質の低下を防止することにある。
【解決手段】現像ローラ342上の現像剤の量を調整する現像剤量調整装置9であって、表面電位検出部92と、反射濃度検出部93と、搬送量調整部96とを備えている。表面電位検出部92は現像ローラ342によって搬送される現像剤の表面電位を検出する手段である。反射濃度検出部93は現像ローラ342によって搬送される現像剤の反射濃度を検出する手段である。搬送量調整部96は、表面電位検出部92によって検出された表面電位と、反射濃度部93によって検出された反射濃度とに基づいて現像剤搬送量を調整する手段である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、現像剤量調整装置及び画像形成装置、特に、画像形成装置の像担持体に現像剤を供給可能な現像ローラ上の現像剤の量を調整する現像剤量調整装置及び現像剤量調整装置を備えた画像形成装置に関する。
一般的に電子写真方式の画像形成装置には、画像形成部と、定着部と、用紙搬送部と、排出部とを備えたものがある。画像形成部は、表面に静電潜像を担持可能な像担持体と、像担持体に現像剤を供給可能な現像ローラを有する現像装置とを有している。
この画像形成装置では、画像情報に対応した静電潜像が像担持体上に形成され、静電潜像に現像ローラから現像剤が供給される。そして、像担持体から用紙に画像が転写される。画像が転写された用紙は用紙搬送部によって定着部に搬送される。その後、定着部で用紙に画像が定着される。画像が定着された用紙は用紙搬送部によって排出部に搬送され、排出部から画像形成装置外に排出される。
ここで、静電潜像に適切な量の現像剤を供給するため、現像ローラ上の現像剤の量を調整する必要がある。このため、現像ローラ上の現像剤の量を光学式のセンサで検出し、現像剤供給量を調整するようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開2007−33863号
ここで、光学式のセンサを用いた場合、現像剤層の厚みが所定の厚さ以下のときには、現像剤層の厚さに応じて反射濃度(発光部が発光した光量と現像剤によって反射した光量との割合のことを言う)が変化する。このため現像ローラ上の現像剤量を精度良く検出することができる。しかし、現像剤層の厚みが所定の厚さ以上になると、現像剤層の厚さによって反射濃度が変化しにくくなるため、精度良く現像剤量を検出しにくくなる。
特許文献1に記載の現像装置では、光学式のセンサを用いて現像ローラ上の現像剤量を検出しているため、現像ローラ上の現像剤層の厚みが所定以上に厚い場合には現像ローラ上の現像剤量を精度良く検出することが難しい。
このため、現像ローラ上の現像剤層が所定の厚さ以上に厚くなると、現像ローラ上の現像剤量を精度良く調整することが難しくなる。その結果、現像ローラから静電潜像への現像剤供給量が多くなりすぎる場合がある。この場合には、トナーカブリやトナー飛散などが起きる可能性があり、用紙に形成される画像の画質が低下することとなる。
また、現像ローラ上の現像剤の表面電位によって現像ローラによって搬送される現像剤量を制御することも考えられるが、表面電位はトナー帯電量によって変化するため、現像ローラ上の現像剤量を精度良く検出及び制御することができない。
本発明の課題は、現像ローラ上の現像剤の量を精度良く検出及び制御し、静電潜像に供給される現像剤量が適切でないことに伴う画質の低下を防止することにある。
発明1に係る現像剤量調整装置は、画像形成装置の像担持体に現像剤を供給可能な現像ローラ上の現像剤の量を調整する現像剤量調整装置であって、表面電位検出手段と、反射濃度検出手段と、搬送量調整手段と、を備えている。表面電位検出手段は現像ローラによって搬送される現像剤の表面電位を検出する手段である。反射濃度検出手段は現像ローラによって搬送される現像剤の反射濃度を検出する手段である。搬送量調整手段は、表面電位検出手段によって検出された表面電位と、反射濃度手段によって検出された反射濃度とに基づいて現像剤搬送量を調整する手段である。
この現像剤量調整装置では、現像ローラによって搬送される現像剤の反射濃度及び表面電位が検出される。そして、検出された反射濃度と表面電位とに基づいて現像剤搬送量が調整される。
ここでは、反射濃度のみではなく、現像剤の表面電位に基づいて現像剤の搬送量を調整するため、反射濃度又は表面電位のいずれか一方に基づいて現像剤量を調整する場合に比べて、現像ローラ上の現像剤量を精度良く調整できる。このため、適切な量の現像剤を像担持体に供給しやすくなり、画質が低下するのを防止することができる。
発明2に係る現像剤量調整装置は、発明1に記載の現像剤量調整装置であって、記憶手段と、第1算出手段と、第2算出手段とをさらに備えている。記憶手段は、現像ローラによって搬送される現像剤の表面電位と現像ローラによって搬送される現像剤の量との第1関係及び現像ローラ上の現像剤量と反射濃度との第2関係を記憶可能な手段である。第1算出手段は第2関係に基づいて反射濃度から現像ローラ上の現像剤量を算出する手段である。第2算出手段は、第1算出手段によって算出された現像ローラ上の現像剤量と表面電位検出手段によって検出された表面電位とに基づいて第1関係を算出する手段である。
この現像剤量調整装置では、第2関係に基づいて現像ローラ上の現像剤量を算出され、第1算出手段によって算出された算出結果と現像ローラ上の現像剤の表面電位から第1関係が算出される。
発明3に係る現像剤量調整装置は、発明2に記載の現像剤量調整装置であって、第1算出手段は所定の濃度以下の反射濃度における現像ローラによって搬送される現像剤量を算出する。
ここでは、検出精度の良い所定の濃度以下の反射濃度における現像剤量を検出している。所定の濃度以上の反射濃度における現像剤量算出する場合よりも算出精度が良くなる。なおここで、所定の濃度以下の反射濃度とは、反射濃度(発光部が照射する光量と、現像材によって反射される光量との割合を意味している)に対応して精度良く現像ローラ上の現像剤量が変化する範囲の濃度、例えば図4における1.2以下の濃度のことを言う。なお、現像剤量が低い領域ではトナー帯電量と反射濃度とはほぼ対応した関係となっている。
発明4に係る現像剤量調整装置は、発明2又は3に記載の現像剤量調整装置であって、画像形成装置は、現像ローラに現像剤を供給する供給部材と、現像ローラと供給部材とに電圧を印加する電圧印加装置とを有している。搬送量調整手段は記憶手段に記憶された第1関係に基づいて電圧印加装置を制御する。
この現像剤量調整装置では、第1関係に基づいて電圧印加装置の印加電圧が制御される。ここでは、現像ローラによって搬送される現像剤の反射濃度と表面電位との両方を用いて電圧印加装置の印加電圧を制御するため、現像ローラによって搬送される現像剤の反射濃度と表面電位とのいずれか一方のみに基づいて制御する場合に比べて精度良く制御できる。このため、適切な量の現像剤を像担持体に供給しやすくなり、画質が低下するのを防止することができる。
発明5に係る現像剤量調整装置は、発明1から4のいずれかに記載の現像剤量調整装置であって、表面電位検出手段は、現像ローラによって搬送される現像剤の表面電位を現像ローラから像担持体に搬送された現像剤から検出する。反射濃度検出手段は、現像ローラによって搬送される現像剤の反射濃度を現像ローラから像担持体に搬送された現像剤から検出する。
ここでは、像担持体に搬送された現像剤の反射濃度及び表面電位を検出するため、センサを像担持体の近傍に配置させることが出来る。このため、現像ローラの近傍にスペースが無い場合であっても、現像剤の表面電位及び反射濃度を検出することができる。
発明6に係る現像剤量調整装置は、発明1から4のいずれかに記載の現像剤量調整装置であって、画像形成装置は像担持体から画像を一時的担持し、用紙に画像を転写する転写部材をさらに有している。表面電位検出手段は、現像ローラによって搬送される現像剤の表面電位を転写部材に一時的に担持される現像剤から検出する。反射濃度検出手段は、現像ローラによって搬送される現像剤の反射濃度を転写部材に一時的に担持される現像剤から検出する。
ここでは、転写部材に搬送された現像剤の反射濃度及び表面電位を検出するため、センサを転写部材の近傍に配置させることが出来る。このため、現像ローラの近傍にスペースが無い場合であっても、現像剤の表面電位及び反射濃度を検出することができる。
発明7に係る現像剤量調整装置は、発明1から4のいずれかに記載の現像剤量調整装置であって、表面電位検出手段は、現像ローラによって搬送される現像剤の表面電位を現像ローラ上の現像剤から検出する。反射濃度検出手段は、現像ローラによって搬送される現像剤の反射濃度を現像ローラ上の現像剤から検出する。
ここでは、現像ローラ上の現像剤の表面電位及び反射濃度を検出するため、現像ローラから搬送される現像剤の表面電位などを直接検出することができる。
発明8に係る画像形成装置は、像担持体と、現像装置と、電圧印加装置と、発明1から7に記載の現像剤量調整装置とを備えている。像担持体は画像情報に基づいて表面に静電潜像が形成される。現像装置は、像担持体に現像剤を供給可能であり、像担持体に対向するように配置された現像ローラを有する。電圧印加装置は現像ローラに電圧を印加可能な装置である。
発明9に係る画像形成装置は、発明8に記載の画像形成装置であって、現像装置は、内部にトナー及びキャリアを収納可能である。現像ローラに現像剤を供給し、内部に複数の磁極を有するマグローラと、マグローラを覆うように配置されたスリーブとを有する供給ローラをさらに有している。
ここでは、このような形式の現像装置を用いる画像形成装置では現像剤層の厚さを精度良く制御する必要があるため、本発明は特に有効である。
本発明では、現像ローラ上の現像剤の量を精度良く検出及び制御し、静電潜像に供給される現像剤量が適切でないことに伴う画質の低下を防止することができる。
本発明の第1実施形態にかかる複合機の全体概略断面図。 現像装置周辺の部分拡大図。 現像剤量調整装置を示すブロック図。 トナー付着量と反射濃度との間の第2関係を示す図。 トナー付着量と表面電位との間の第1関係を示す図。 実験結果を示す表。 実験結果を示す表。 他の実施形態の画像形成部の例。 他の実施形態の画像形成部の例。
[全体構成]
以下に、本発明の実施形態に係る画像形成装置としての複合機1について図1を参照して説明する。ここで、図1は本発明の実施形態に係る複合機1の全体概略を示すものである。この複合機1は、外部のコンピュータなどに接続され、原稿から読み取られた画像情報又はコンピュータから送られる画像情報に基づいて用紙上に画像を形成することができる。
複合機1は原稿を複写する機能や原稿の画像情報を送信する機能等の様々な機能を有している。複合機1は、図1に示すように、原稿読み取り部2と、画像形成部3と、転写部4と、用紙収納部5と、用紙搬送部6と、定着部7と、排出部8と、制御部90(図3参照)とを機能部として備えている。以下に各機能部の構成について説明する。
{原稿読み取り部}
原稿読み取り部2は原稿の画像情報を読み取るための部分である。また、原稿読み取り部2は複合機1の上部に配置されている。
{画像形成部}
画像形成部3は画像情報に基づいて画像を形成するための部分である。また画像形成部3は原稿読み取り部2の下側に配置されている。さらに画像形成部3は4つの画像形成ユニット30を有している。4つの画像形成ユニット30は1列に並べて配置されている。また4つの画像形成ユニット30は、それぞれ、感光体ドラム31と、帯電装置32と、レーザユニット33と、現像装置34と、除電装置36と、ドラムクリーニング装置37とを有している。そして、4つの画像形成ユニット30は、図1の左側から順にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を形成可能である。なお、各画像形成ユニット30は互いに同様の構成である。このため、イエローの画像形成ユニット30について説明し、他の画像形成ユニット30については説明を省略する。
感光体ドラム31は表面に静電潜像を担持可能な部材である。また、感光体ドラム31は図1の紙面に垂直に伸びる回転軸周りに回転可能である。そして、感光体ドラム31は後述する転写ベルト41に接触するように配置されている。
帯電装置32は感光体ドラム31の表面を一様に帯電させるための装置である。また、帯電装置32は感光体ドラム31の上側に配置されている。
レーザユニット33は画像情報に基づいてレーザ光を感光体ドラム31の表面に照射するための装置である。またレーザユニット33は感光体ドラム31の上側に配置されている。
図2に現像装置34の周辺の部分拡大図を示す。この図2を参照して、現像装置34について説明する。現像装置34は感光体ドラム31に担持された静電潜像に現像剤を供給可能な装置である。また、各現像装置34はそれぞれのレーザユニット33の下側に配置されている。さらに現像装置34は、現像容器341と、現像ローラ342と、磁気ローラ343と、規制ブレード344と、2つの攪拌スクリュー345と、電圧印加装置346とを有している。
現像容器341は内部に各感光体ドラム31に対応する色の現像剤を収納可能な容器である。また、現像容器341は、補給トナー収納部341aと、補給ローラ341bと、現像剤収納部341cとを有している。
補給トナー収納部341aは現像剤収納部341cに補給可能なトナーを収納する部分である。また、補給トナー収納部341aは現像剤収納部341cの上側に位置している。さらに補給トナー収納部341aは現像剤収納部341cよりも小さな箱状の部分である。
補給ローラ341bは補給トナー収納部341aに収納されるトナーを現像剤収納部341cに補給するための部材である。補給ローラ341bは補給トナー収納部341aと現像剤収納部341cとの間に配置されている。
現像剤収納部341cは感光体ドラム31に供給するための現像剤を収納するための部分である。現像剤収納部341cは内部にトナーとキャリアとを収納している。
現像ローラ342は感光体ドラム31に現像剤を供給するための部材である。また、現像ローラ342は現像容器341に支持されている。さらに現像ローラ342は感光体ドラム31に対向するように配置されている。
磁気ローラ343は現像剤収納部341c内部の現像剤を現像ローラ342に供給するための部材である。また、磁気ローラ343は現像容器341に回転自在に支持されている。さらに、磁気ローラ343は、現像ローラ342と平行に配置されている。磁気ローラ343は、5つの磁極を有するローラ部材343aと、ローラ部材343aを覆うように配置されたスリーブ343bとを有している。
ローラ部材343aは、N1極と、S1極と、N2極と、S2極と、N3極とを有している。N1極は現像ローラ342に対向する位置に配置されている。S1極は規制ブレード344に対向する位置に配置されている。また、S1極は表面に形成される磁気ブラシの長さを規制するための磁極である。S1極はN1極に隣接するように配置されている。N2極は現像装置34内の現像剤をスリーブ343bの表面に付着させるための磁極である。また、N2極はS1極に隣接するように配置されている。S2極はN1極から現像ローラ342に供給されずにスリーブ343b上の残留した現像剤を搬送するための磁極である。S2極はN1極に隣接するように配置されている。N3極はスリーブ343bから残留トナーを引き剥がすための磁極である。N3極はN2極とS2極との間に配置されている。
スリーブ343bは現像剤を搬送するための部材である。また、スリーブ343bは感光体ドラム31の回転軸に平行な回転軸を中心として回転可能な部材である。さらに、スリーブ343bは図2の矢印Aの方向に回転する。スリーブ343bは円筒状の部材である。
規制ブレード344は現像ローラ342の現像剤層の厚さを規制するための部材である。また、規制ブレード344は現像ローラ342の表面に所定の空間を隔てて配置されている。さらに規制ブレード344は板状の部材である。規制ブレード344は現像ローラ342に沿って伸びる部材である。
攪拌スクリュー345は現像容器341内部の現像剤を攪拌するための部材である。また、2つの攪拌スクリュー345が現像容器341内部に並べて収納されている。さらに、攪拌スクリュー345は現像ローラ342や磁気ローラ343と平行に配置されている。
電圧印加装置346は現像ローラ342及び磁気ローラ343に電圧を印加するための装置である。また、電圧印加装置346は現像剤量調整装置9に接続されている。
除電装置36は感光体ドラム31の表面の電荷を除去するための装置である。また、除電装置36は感光体ドラム31の上側に配置されている。
ドラムクリーニング装置37は現像動作に使用されずに感光体ドラム31上に残留した現像剤をクリーニングするための装置である。ドラムクリーニング装置37は、感光体ドラム31の表面に接触するブレード部材371と、ブレード部材371によって掻き取ったトナーを収納可能な廃現像剤収納容器372(図1参照)とを有している。
{転写部}
図1に示すように、転写部4は、転写ベルト41と、4つの1次転写ローラ42と、2次転写ローラ43と、ベルトクリーニング装置44とを備えている。
転写ベルト41は画像形成部3で形成された画像を用紙に転写するための部材である。また、転写ベルト41は感光体ドラム31から画像が1次転写される部材である。さらに転写ベルト41は感光体ドラム31の下側に配置されている。
1次転写ローラ42は感光体ドラム31上の画像を転写ベルト41上に転写するための部材である。また1次転写ローラ42は転写ベルト41を挟んで感光体ドラム31に対向するように配置されている。さらに1次転写ローラ42はそれぞれ図示しない電圧印加装置に接続されている。各1次転写ローラ42は感光体ドラム31が並べられた方向と平行に並べて配置されている。
2次転写ローラ43は感光体ドラム31から転写ベルト41に1次転写された画像を用紙に転写するための部材である。また2次転写ローラ43は用紙搬送部6の用紙搬送経路を挟んで転写ベルト41に対向するように配置されている。
ベルトクリーニング装置44は転写ベルト41上のトナーや紙粉および埃などをクリーニングするための装置である。またベルトクリーニング装置44は転写ベルト部材41の図1における右側に配置されている。
{用紙収納部}
用紙収納部5は用紙を収納するための部分である。また、用紙収納部5は複合機1の下部に配置されている。さらに用紙収納部5は複数の給紙カセット51を有している。各給紙カセット51にはそれぞれ異なる種類(サイズなど)の用紙が収納されている。また、複数の給紙カセット51は積み重ねて配置されている。
{用紙搬送部}
用紙搬送部6は用紙を搬送するための部分である。用紙搬送部6は、用紙収納部5、転写部4、定着部7、排出部8の順に用紙を搬送する用紙搬送経路を有している。また用紙搬送部6は、用紙搬送ガイド対61と、複数の用紙搬送ローラ対62とを有している。
用紙搬送ガイド対61は用紙の搬送方向をガイドするための部材である。用紙搬送ガイド対61は、互いに対向するように配置された板状の部材を有している。そして、これらの板状の部材の間を用紙が通過可能になっている。
用紙搬送ローラ対62は用紙搬送方向に用紙を搬送するための部材である。また、用紙搬送ローラ対62はそれぞれ対向するように配置された2つのローラを有している。この2つのローラの間を用紙は通過可能になっている。
{定着部}
定着部7は用紙に画像を定着させるための部分である。また、定着部7は用紙搬送方向において転写部4の下流側に配置されている。さらに、定着部7は、用紙の画像を加熱する加熱ローラ71と、加熱ローラ71に対向するように配置され、加熱ローラ71との間で用紙を加圧する加圧ローラ72とを有している。
{排出部}
排出部8は用紙を複合機1の外部に排出するための部分である。また、図1に示すように、排出部8は定着部7の用紙搬送方向下流側に配置されている。そして、排出部8は排出ローラ81を有している。排出部8は原稿読み取り部2の下側に配置されている。排出部8は複合機1の図1における左側の側面から右方に向かって窪む凹部82をさらに有している。そして、凹部82に用紙が排出される。
{制御部}
図3に制御部90などのブロック図を示す。制御部90は、記憶部91と図示しないCPUなどとを備えている。また、制御部90はプログラムを実行することで各機能部の動作を制御可能な部分である。さらに、制御部90はプログラムを実行することで図3に示す現像剤調整装置9として機能する。
現像剤量調整装置9は、現像ローラ342の現像剤の搬送量を調整する装置である。また、現像剤量調整装置9は、制御部90の記憶部91と、表面電位検出部92と、トナー濃度検出部93と、第1算出部94と、第2算出部95と、搬送量調整部96との機能を奏する。
記憶部91は様々なプログラムを記憶している部分である。また、記憶部91は、感光体ドラム31上の現像剤の表面電位と現像ローラ342によって搬送される現像剤の量との間の第1関係(図5参照)と、現像ローラ342上の現像剤量と反射濃度との間の第2関係(図4参照)とを記憶している。ここで反射濃度とは、光学式センサ931の発光部から照射された光と、発光部の光が現像剤によって反射され受光部で受光できた光量との割合を意味する。
ここで、第1関係はそれぞれトナーの帯電量によってトナー付着量と表面電位との間の関係が異なる。このため、記憶部91にはトナーの帯電量ごとに異なるトナー付着量と表面電位との第1関係がそれぞれ記憶されている。なお、図5に示すように、本実施形態ではそれぞれ異なる4つの第1関係、すなわち40μC/gの第1関係Aと、35μC/gの第1関係Bと、30μC/gの第1関係Cと、20μC/gの第1関係Dとのみを例示している。
表面電位検出部92は現像ローラ342によって搬送される現像剤の表面電位を検出する部分である。具体的には、表面電位検出部92は感光体ドラム31上の現像剤の表面電位を検出する。表面電位検出部92は表面電位検出センサ921を有している。この表面電位検出センサ921は感光体ドラム31の近傍に配置されている。
反射濃度検出部93は現像ローラ342によって搬送される現像剤の反射濃度を検出する部分である。具体的には、反射濃度検出部93は感光体ドラム31上の現像剤の反射濃度を検出する。また、反射濃度検出部93は感光体ドラム31の近傍に配置された光学式センサ931を有している。光学式センサ931は表面電位センサ921と並べて配置されている。また、光学式センサ931は発光部と発光部が発光した光の反射光を受光する受光部とを有している。
第1算出部94は図4に示す第2関係に基づいて反射濃度から現像ローラ342上の現像剤量を算出する部分である。例えば、反射濃度(入射光に対する反射光の比率)が0.4の場合には図4に示す第2関係から1g/mの感光体ドラム31に搬送される現像剤が現像ローラ342に付着していることが算出される。また、第1算出部94は所定の反射濃度以下の濃度における現像ローラ342上の現像剤量を算出する。具体的には、図4における1.2以下の反射濃度における現像ローラ342上の現像剤量を算出する。
第2算出部95は第1算出部94によって算出された現像ローラ342上の現像剤と表面電位検出部92によって検出された感光体ドラム31の現像剤の表面電位とに基づいて第1関係を算出する部分である。具体的には、記憶部91に記憶されている複数の第1関係のうちいずれの第1関係が妥当かを検出する部分である。
搬送量調整部96は表面電位検出部92の検出結果及び反射濃度検出部93によって検出された検出結果に基づいて現像ローラ342上の現像剤量を調整する部分である。具体的には、搬送量調整部96は記憶部91に記憶された第1関係に基づいて電圧印加装置346を制御する。例えば、トナー付着量と表面電位との間の関係が30μC/gの第1関係であるとき、現像ローラ342のトナー付着量を6g/mにする場合には、現像ローラ342から感光体ドラム31に現像ローラ342上の全てのトナーを移動させたとき、感光体ドラム31上の表面電位が−46Vになるような電圧を現像ローラ342と磁気ローラ343に印加するように電圧印加装置346を制御する。
[動作]
次に複合機1の動作について説明する。
原稿読み取り部2によって原稿の画像情報が読み取られる又は複合機1の外部に接続されたコンピュータから画像情報が送られると、画像情報に基づいて感光体ドラム31上に静電潜像が形成される。具体的には、帯電装置32によって感光体ドラム31の表面が帯電させられ、画像情報に基づいてレーザユニット33から感光体ドラム31にレーザ光が照射される。このようにして感光体ドラム31上に静電潜像が形成されると、現像装置34の現像ローラ342から現像剤が静電潜像に供給される。現像装置34から静電潜像に現像剤が供給されると感光体ドラム31上にトナー像が形成される。
そして、各感光体ドラム31上のトナー像が転写ベルト41に転写される。そして転写ベルト41上のトナー像が用紙に転写される。トナー像が表面に転写された用紙は用紙搬送部6によって定着部7まで搬送される。定着部7でトナー像が用紙に定着された後、排出部8に搬送される。排出部8に搬送された用紙は複合機1外に排出される。
なお、現像装置34から感光体ドラム31へ現像剤を供給する動作については図2を参照して、以下に詳細に説明する。
[現像剤供給動作]
先ず、現像容器341の内部に収納される現像剤が磁気ローラ343によって現像ローラ342に供給される。具体的には、現像容器341内部に収納されている現像剤がN2極に吸着される。そして、スリーブ343bの回転と共にS1極のほうに移動させられる。このとき、スリーブ343b上には現像剤の穂が形成されており、規制ブレード344によって穂の長さが規制される。その後、スリーブ343bの回転に伴ってN1極に現像剤の穂は移動させられる。N1極に移動した現像剤の穂から電気的にトナーが現像ローラ342に移動させられる。現像ローラ342にトナーが供給されると現像ローラ342の回転に伴ってトナーは感光体ドラム31に対向する位置に移動させられる。このとき感光体ドラム31上には画像情報に基づく静電潜像が形成されている。そして、現像ローラ342上から静電潜像にトナーが供給される。このとき、静電潜像に供給されずに現像ローラ342上に残留したトナーはスリーブ343bの回転に伴ってS2極を介してN3極に移動させられる。N3極に移動させられたトナーはスリーブ343bから剥がれ、現像容器341内に戻される。
以上のようにして感光体ドラム31上の静電潜像にトナーが供給される。
[現像剤量調整動作]
次に現像ローラ342から感光体ドラム31へのトナー供給量の調整動作について説明する。
先ず、感光体ドラム31上で複数のベタ画像、すなわち濃度が均一な画像が形成される。このベタ画像を形成する際にはそれぞれのベタ画像に応じて異なる電圧が現像ローラ31に印加される。ここで、印加された電圧は少なくともいくつかは形成されるベタ画像の反射濃度が所定の値以下、すなわち図4の反射濃度が1.0以下の直線状の部分に位置するように設定される。そして、それぞれのベタ画像の反射濃度及び表面電位が測定される。その後、測定された反射濃度から感光体ドラム31に付着したトナー付着量を第2関係から算出する。トナー付着量と表面電位とに基づいて記憶部91に予め記憶されている複数の第1関係のいずれの第1関係に該当するかが選択される。その後、選択された第1関係に基づいて所望のトナー付着量を得るために必要な表面電位が算出される。算出された表面電位にするために必要な現像ローラ342及び磁気ローラ343への印加電圧が決定される。その後、画像形成動作時には電圧印加装置346から現像ローラ342及び磁気ローラ343に所望のトナー付着量を得るための電圧が印加される。
現像ローラ342上に6g/mの現像剤を付着させたい場合についての現像剤量調整動作の具体例について説明する。
感光体ドラム31上に3つのベタ画像が形成される。具体的には、現像ローラ342に−100V、−200V、−300Vの電圧が印加され、3つのベタ画像が感光体ドラム31上に形成される。そして、−100V、−200V、−300Vの各ベタ画像の表面電位及び反射濃度が検出される。例えば、−100Vのベタ画像においては表面電位が−9Vであり反射濃度が0.8であるとする。また、−200Vのベタ画像においては表面電位が−11Vであり反射濃度が1.0であるとする。そして、−300Vのベタ画像においては表面電位が−15Vであり反射濃度が1.25であるとする。このような場合において、−100Vのベタ画像においては反射濃度が0.8であるため、図4の関係から約1.9g/mのトナー付着量であることが分かる。このことから、表面電位−9Vにおいて約1.9g/mのトナー付着量であることが分かる。同様にして、−200Vのベタ画像においては表面電位がー11Vにおいて約2.5g/mのトナー付着量であることが分かる。そして、−300Vのベタ画像においては表面電位がー15Vにおいて約3.3g/mのトナー付着量であることが分かる。これらの関係から図5に示す20μC/gの第1関係のグラフDが選択される。そして、20μC/gの第1関係から6g/mの現像剤を現像ローラ231に付着させるために−32Vの表面電位が必要なことがわかる。
表面電位が−32Vの場合に現像ローラ342の現像剤が6g/mであるか否かを検出する動作について説明する。
表面電位が−32Vの場合に現像ローラ342の現像剤が6g/mであるか否かを検出する際には、現像ローラ342上の表面電位を直接検出することが考えられる。しかし、現像ローラ342上の現像剤量を検出することを目的としてセンサを配置するのは、センサを配置するスペース確保の点から難しい場合がある。この場合には図2に示すように感光体ドラム31の近傍や図8に示すように転写ベルト41の近傍にセンサを設け、現像ローラ342上の現像剤を感光体ドラム31や転写ベルト41に移動させて、現像ローラ342上の現像剤の量を検出することが考えられる。この場合には、現像ローラ342上の現像剤を全て感光体ドラム31側に移動させることが必要となる。以下に現像ローラ342上の現像剤を全て感光体ドラム31上に移動させるための現像バイアスを設定する動作について説明する。
初期設定の現像バイアスが現像ローラ342と感光体ドラム31との間に作用するように現像ローラ342と感光体ドラム31とに電圧が印加される。そして、現像ローラ342から現像剤が感光体ドラム31に供給され、感光体ドラム31上にベタ画像が形成される。このとき、感光体ドラム31に形成されたベタ画像の表面電位H1が検出される。その後、初期設定の現像バイアスよりも所定量低い現像バイアスが現像ローラ342と感光体ドラム31との間に作用するように現像ローラ342と感光体ドラム31とに電圧が印加される。このとき、感光体ドラム31に形成されたベタ画像の表面電位H2が検出される。そして、H1−H2が5V以下か否かが判断される。5V以上の場合には現像ローラ342の現像剤が感光体ドラム31に全て供給されていないと考えられるため、H2の場合の現像バイアスよりもさらに低い現像バイアスを用いて算出したH3を検出し、H2−H3が5V以下か否かの判断が再度なされる。H2−H3が5V以上の場合には再度H3の場合の現像バイアスよりもさらに低い現像バイアスを用いて算出したH4を検出し、上記の動作が繰り返される。一方、5V以下の場合には現像ローラ342上の現像剤がほぼ全て感光体ドラム31に供給されたと考えられるため、このときの感光体ドラム31上の現像剤量が現像ローラ342上の現像剤の量であると考えられる。
例えば、−300Vの現像バイアスが感光体ドラム31と現像ローラ342との間に作用するように感光体ドラム31及び現像ローラ342に電圧が印加される。このとき感光体ドラム31上に形成されたベタ画像の表面電位H1が検出される。その後、−350Vの現像バイアスが感光体ドラム31と現像ローラ342との間に作用するように感光体ドラム31及び現像ローラ342に電圧が印加される。このとき感光体ドラム31上に形成されたベタ画像の表面電位H2が検出される。そしてH1−H2が5V以内か否かが判断され、5V以上の場合には−400Vの現像バイアスが感光体ドラム31と現像ローラ342との間に作用するように感光体ドラム31及び現像ローラ342に電圧が印加される。このとき感光体ドラム31上に形成されたベタ画像の表面電位H3が検出される。そして、H2−H3が5V以内か否かが判断される。5V以上の場合には再度同様の動作が繰り返され、5V以下になると現像ローラ342上の現像剤がほぼ全て感光体ドラム31に供給されたと判断される。この現像剤の搬送量から6g/mの現像剤が現像ローラ342上に付着していたことが検出されると、画像形成動作時には現像ローラ342に6g/mの現像剤を供給した際の電圧が現像ローラ342と磁気ローラ343とに印加されるように電圧印加装置346が制御される。
なお、上記の現像剤量調整動作は電源投入時に行っても良いし、2つのジョブの間や、所定の印字枚数ごとに行っても良い。
[効果]
ここでは、光学式センサ931を用いて検出した反射濃度のみから現像剤量を制御する場合及びセンサによって検出された表面電位のみから現像剤量を制御する場合と比較して、現像ローラ342上の現像剤の量を精度良く調整することができる。このため、静電潜像に供給される現像剤量が適切でないことに伴う画質の低下を防止することができる。
[実験例]
以下に、図6に図2の現像装置を有する画像形成装置における実験結果を示す。
なお、この実験では直径が60cmの感光体ドラム及び直径が20cmの現像ローラを用いた。また、図6の実験結果におけるトナーの「NEW」は新しいトナーを用いたことを意味し、「劣化」はカバレッジ(用紙面積に対する印字面積の割合)5%でかつ5000枚相当の劣化を与えた現像剤を用いたことを意味している。そして、「トナー帯電量」は現像剤のT/C(キャリアに対するトナーの割合)を変化させることで変化させている。さらに判定の部分における「○」は測定値が狙いの付着量から±0.5g/m以内の場合を意味している。そして、「ハイブリッド」は、図2の構成のように、現像装置内から感光体ドラムに供給された現像剤のうち画像形成動作の後に感光体ドラムに残留した現像剤を再び現像装置に戻し、再度画像形成動作に用いるようにした現像装置を有する画像形成装置を意味している。
実験例1では、図2のような構成の現像装置34に新しいトナーを用いて実験したものである。この実験例ではトナー帯電量が20μC/gであり、現像ローラ上に6g/mのトナーを付着させることを狙った場合である。この実験結果が示すように現像ローラ342上に約6g/mのトナーを付着させることができ、ほぼ狙い通りのトナー量を現像ローラ342に付着させることができた。実験例2はトナー帯電量以外の条件が実験例1と同様の条件で行った実験であり、トナー帯電量は25μC/gに設定している。この実験例2においてもほぼ狙い通りの量のトナーを現像ローラ342に付着させることが出来た。
実験例3は、トナー帯電量及び狙いの付着量以外の条件は実験例1と同じ条件で行っており、トナー帯電量を40μC/g、狙いの付着量を5g/mとしたものである。実験例3では4.8g/mのトナーを現像ローラ342に付着させることができ、ほぼ狙い通りのトナー量を付着させることができた。
実験例4は、トナー帯電量及び狙いの付着量以外の条件は実験例1と同じ条件で行っており、トナー帯電量を30μC/g、狙いの付着量を7g/mとしたものである。実験例4では7.3g/mのトナーを現像ローラ342に付着させることができ、ほぼ狙い通りのトナー量を付着させることができた。実験例5は、劣化したトナーを用いた点、トナー帯電量及び狙いの付着量以外の条件は実験例1と同じ条件で行っており、トナー帯電量を30μC/g、狙いの付着量を5g/mとしたものである。実験例5では4.7g/mのトナーを現像ローラ342に付着させることができ、ほぼ狙い通りのトナー量を付着させることができた。実験例6は、トナー帯電量及び狙いの付着量以外の条件は実験例1と同じ条件で行っており、トナー帯電量を30μC/g、狙いの付着量を5g/mとしたものである。実験例6では5.1g/mのトナーを現像ローラ342に付着させることができ、ほぼ狙い通りのトナー量を付着させることができた。
ここで、比較例としてトナーの表面電位又は反射濃度のみに基づいて現像剤量を調整した場合の例を示す。
比較例1では図2に示すような現像装置34に新しいトナーを用いており、トナー帯電量を40μC/gであり、現像ローラ342上に6g/mのトナーを付着させることを狙った場合である。また、この比較例1では、トナーの表面電位のみに基づいて現像剤量を調整している。比較例1では約3g/mのトナーが現像ローラ342に付着した。この比較例1では狙いのトナー付着量に比べ、実際の付着量は約半分であり、狙い通りの付着量とは言えない。比較例2では劣化したトナーを用いたこと以外の条件は比較例1と同様の条件で行った実験である。比較例2では約4.2g/mのトナーが現像ローラ342に付着した。この比較例2では狙いのトナー付着量に比べ、実際の付着量は非常に少なく、狙い通りの付着量とは言えない。比較例3では表面電位ではなく反射濃度のみに基づいて現像剤量を制御するようにしたこと及びトナー帯電量以外の条件は比較例1と同様の条件で行った実験例である。比較例3ではトナー付着量を正確に測定することは出来ず、狙い通りの付着量を現像ローラ342に付着させることが出来たとは言えない。
次に、図7に図9の現像装置を有する画像形成装置における実験結果を示す。すなわち、現像ローラ上の現像剤量をセンサによって検出した実験例について説明する。なお、この実験では直径が60cmの感光体ドラム及び直径が20cmの現像ローラを用いた。また、図7における「NEW」などの用語は図6の用語と同じ意味である。
実験例7では、図9の構成の現像装置34に新しいトナーを用いて実験したものである。この実験例7ではトナー帯電量が20μC/gであり、現像ローラ342上に6g/mのトナーを付着させることを狙った実験である。この実験結果が示すように現像ローラ342上に約5.8g/mのトナーを付着させることができ、ほぼ狙い通りのトナー量を現像ローラ342に付着させることが出来た。実験例8はトナー帯電量以外の条件が実験例7と同様の条件において行った実験であり、トナー帯電量は25μC/gに設定している。この実験例8においてもほぼ狙い通りの量のトナーを現像ローラ342に付着させることが出来た。実験例9は、トナー帯電量及び狙いの付着量以外の条件は実験例7と同じ条件で行っており、トナー帯電量を40μC/g、狙いの付着量を5g/mとしたものである。実験例9では4.9g/mのトナーを現像ローラ342に付着させることができ、ほぼ狙い通りのトナー量を付着させることができた。
ここで、比較例としてトナーの表面電位又は反射濃度のみに基づいて現像剤量を調整した場合の例を示す。
比較例4では図9に示す現像装置に新しいトナーを用いており、トナー帯電量を40μC/gであり、現像ローラ342上に7g/mのトナーを付着させることを狙った場合である。また、この比較例4では、トナーの表面電位のみに基づいて現像剤量を調整している。比較例4では約4g/mのトナーが現像ローラ342に付着した。この比較例4では狙いのトナー付着量に比べ、実際の付着量は非常に少なく、狙い通りの付着量とは言えない。比較例5では劣化したトナーを用いたこと及び狙いの付着量以外の条件は比較例4と同様の条件で行った例である。比較例5における狙いの付着量は約4g/mである。比較例5では約3.8g/mのトナーが現像ローラ342に付着した。この比較例5では狙いのトナー付着量に比べ、実際の付着量は非常に少なく、狙い通りの付着量とは言えない。比較例6では表面電位ではなく反射濃度のみに基づいて現像剤量を制御するようにしたこと及びトナー帯電量以外は比較例4と同様の条件で行った実験例である。比較例6ではトナー付着量を正確に測定することは出来ず、狙い通りの付着量を現像ローラ342に付着させることが出来たとは言えない。
以上より、本発明を用いることで精度良くトナーを現像ローラ342上に付着させることができることがわかる。
〔他の実施形態〕
(A)上記実施形態では、図2に示すように、感光体ドラム31上のトナーの反射濃度及び表面電位を検出するようにしたが、本発明ではこれに限らずに、図8に示すように転写ベルト41上のトナーの反射濃度及び表面電位を検出するようにしても良い。また、図9に示すように、現像ローラ342上のトナーの反射濃度及び表面電位を直接測定しても良い。
なお、上記実施形態の場合を含め現像ローラ342以外の転写ベルト41や感光体ドラム31上の現像剤の反射濃度及び表面電位を検出する場合には、感光体ドラム31の回転速度と現像ローラ342の回転速度との関係に留意する必要がある。すなわち、例えば現像ローラ342の回転速度の2/3の回転速度で感光体ドラム31が回転する場合には、現像ローラ342に付着する現像剤の層厚に対して感光体ドラム31上の現像剤の層厚が3/2になる。このため、このような場合には、この点を考慮して図4及び図5の関係を適用する必要がある。なお、上記実施形態や実験例ではこの点を考慮した現像ローラ342上の現像剤の層厚などの値を示している。
(B)上記実施形態では、上記実施形態ではタンデム方式の現像装置を用いたが、本発明はこれに限らずに、現像装置34を1つの感光体ドラム31の周りに並べて配置した構成や現像装置34が1つのモノクロ形式などであっても良い。
(C)また、上記実施形態では、複合機1について説明したが、本発明はこれに限らずに、複写機やコピー機などであっても良い。
(D)上記実施形態では、感光体ドラム31の近傍にセンサを設け、感光体ドラム31上の現像剤について図5に示す関係を予め実験的に求めたが、本発明はこれに限らず、構成が本発明の構成と異なれば、その構成に応じて図5の関係を実験的に求める必要がある。
例えば、現像ローラの近傍にセンサを設けて、現像ローラ上の現像剤の表面電位などを検出する構成の場合には、現像ローラを用いて実験的に図5の関係に相当する関係を検出する必要がある。転写ベルトを用いる場合にも同様にして図5に相当する関係を予め実験的に求める必要がある。
これは、誘電率などの図5に相当する関係に影響を与えるパラメータや環境などがその部材ごとに異なるためであり、実際に用いる部材に基づいて予め実験的に図5に相当する関係を求めておく必要がある。
1 複合機(画像形成装置)
9 現像剤量調整装置
31 感光体ドラム(像担持体)
34 現像装置
91 記憶部(記憶手段)
92 表面電位検出部(表面電位検出手段)
93 反射濃度検出部(反射濃度検出手段)
94 第1算出部(第1算出手段)
95 第2算出部(第2算出手段)
96 搬送量調整部(搬送量調整手段)
342 現像ローラ
343a ローラ部材
343b スリーブ

Claims (9)

  1. 画像形成装置の像担持体に現像剤を供給可能な現像ローラ上の現像剤の量を調整する現像剤量調整装置であって、
    前記現像ローラによって搬送される現像剤の表面電位を検出する表面電位検出手段と、
    前記現像ローラによって搬送される現像剤の反射濃度を検出する反射濃度検出手段と、
    前記表面電位検出手段によって検出された表面電位と、前記反射濃度検出手段によって検出された反射濃度とに基づいて前記現像ローラ上の現像剤の量を調整する搬送量調整手段と、
    を備えた現像剤量調整装置。
  2. 前記現像ローラによって搬送される現像剤の表面電位と前記現像ローラによって搬送される現像剤量との第1関係及び前記現像ローラによって搬送される現像剤量と前記反射濃度との第2関係を記憶可能な記憶手段と、
    前記第2関係に基づいて前記反射濃度から前記現像ローラ上の現像剤量を算出する第1算出手段と、
    前記第1算出手段によって算出された前記現像ローラ上の現像剤量と前記表面電位検出手段によって検出された表面電位とに基づいて前記第1関係を算出する第2算出手段と、をさらに備えた、
    請求項1に記載の現像剤量調整装置。
  3. 前記第1算出手段は所定の反射濃度以下の濃度における前記現像ローラによって搬送される現像剤量を算出する、
    請求項2に記載の現像剤量調整装置。
  4. 前記画像形成装置は、前記現像ローラに現像剤を供給するための供給部材と、前記現像ローラと前記供給部材とに電圧を印加する電圧印加装置とを有し、
    前記搬送量調整手段は前記記憶手段に記憶された前記第1関係に基づいて前記電圧印加装置を制御する、
    請求項2又は3に記載の現像剤量調整装置。
  5. 前記表面電位検出手段は、前記現像ローラによって搬送される現像剤の表面電位を前記現像ローラから前記像担持体に搬送された現像剤から検出し、
    前記反射濃度検出手段は、前記現像ローラによって搬送される現像剤の反射濃度を前記現像ローラから前記像担持体に搬送された現像剤から検出する、
    請求項1から4のいずれかに記載の現像剤量調整装置。
  6. 前記画像形成装置は、前記像担持体から画像を一時的担持し、用紙に画像を転写する転写部材をさらに有し、
    前記表面電位検出手段は、前記現像ローラによって搬送される現像剤の表面電位を前記転写部材に一時的に担持される現像剤から検出し、
    前記反射濃度検出手段は、前記現像ローラによって搬送される現像剤の反射濃度を前記転写部材に一時的に担持される現像剤から検出する、
    請求項1から4のいずれかに記載の現像剤量調整装置。
  7. 前記表面電位検出手段は、前記現像ローラによって搬送される現像剤の表面電位を前記現像ローラ上の現像剤から検出し、
    前記反射濃度検出手段は、前記現像ローラによって搬送される現像剤の反射濃度を前記現像ローラ上の現像剤から検出する、
    請求項1から4のいずれかに記載の現像剤量調整装置。
  8. 画像情報に基づいて表面に静電潜像が形成される前記像担持体と、
    前記像担持体に現像剤を供給可能であり、前記像担持体に対向するように配置された前記現像ローラを有する現像装置と、
    前記現像ローラに電圧を印加可能な電圧印加装置と、
    請求項1から7に記載の現像剤量調整装置と、
    を備えた画像形成装置。
  9. 前記現像装置は、
    内部にトナー及びキャリアを収納可能な現像剤収納部と、
    前記現像ローラに現像剤を供給し、内部に複数の磁極を有するマグローラと、前記マグローラを覆うように配置されたスリーブとを有する供給ローラをさらに有する、
    請求項8に記載の画像形成装置。
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