JP2011099525A - 変速機のパーキング装置 - Google Patents

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浩臣 東井
Ryoji Hanebuchi
良司 羽渕
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Abstract

【課題】組み立て過程においてポール支軸がケースから抜け落ちることが抑制される構造を有する変速機のパーキング装置を提供する。
【解決手段】このパーキング装置1は、パーキングギア10と、このギア10と係合して回転を規制するパーキングポール30と、このポール30の回転軸としての第2ポール軸26と、パーキングギア10及びパーキングポール30及び第2ポール軸26を収容する収容ケース50を備える。収容ケース50は第1分割ケース60と第2分割ケース70とからなる。第2ポール軸26が、第2分割ケース70から抜ける方向を抜け方向として、第2分割ケース70に挿入された第2ポール軸26に対して抜け方向の力が作用したとき、パーキングポール30と第2ポール軸26との接触部に設けられた抜け止め構造39により第2分割ケース70に対する第2ポール軸26の抜け方向についての移動が規制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、変速機のパーキングギアと、このギアと係合して回転を規制するパーキングポールと、このポールの回転軸としてのポール支軸と、パーキングギア及びパーキングポール及びポール支軸を収容するケースとを備え、同ケースは、第1分割ケースと第2分割ケースとの組み合わせにより構成されるものであり、ポール支軸は、第1分割ケース及び第2分割ケースのそれぞれに挿入されてこれらケースにより支持されるものである変速機のパーキング装置に関する。
従来のパーキング装置では、第1分割ケースと第2分割ケースとの間の収容室内にパーキングギア及びパーキングポールが設けられている。ポール支軸の一端が、第1分割ケースに設けられた嵌合孔に嵌め込まれるとともに、ポール支軸の他端が、第2分割ケースに設けられた嵌合孔に嵌め込められて、ポール支軸が収容ケースに支持されている(特許文献1参照)。
特開平10−230825号公報
上記パーキング装置の組立手順の一例について説明する。第2分割ケースにポール支軸の一部を挿入するとともにリターンスプリングを取り付ける(手順1)。次に、ポール支軸に対してパーキングポールを取り付けるとともにリターンスプリングと同ポールとを係合する(手順2)。さらに、第1分割ケースと第2分割ケースとを組み合わせる(手順3)。これにより、各分割ケースによりケースが構成されるとともに、その内部にパーキングポール及びポール支軸及びリターンスプリングが収容される。
ところで、従来のパーキング装置によれば、第1分割ケースと第2分割ケースとを組み合わせるときに一方の分割ケースを反転させる。このため、反転させる方に組みつけられたポール支軸が第2分割ケースから抜け落ちることがある。この場合には、ポール支軸を再び第2分割ケースに挿入する必要が生じるため、作業効率が低下する。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組み立て過程においてポール支軸がケースから抜け落ちることが抑制される構造を有する変速機のパーキング装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、変速機のパーキングギアと、このギアと係合して回転を規制するパーキングポールと、このポールの回転軸としてのポール支軸と、前記パーキングギア及び前記パーキングポール及び前記ポール支軸を収容するケースとを備え、同ケースは、第1分割ケースと第2分割ケースとの組み合わせにより構成されるものであり、前記ポール支軸は、前記第1分割ケース及び前記第2分割ケースのそれぞれに挿入されてこれらケースにより支持されるものである変速機のパーキング装置において、前記ポール支軸が前記第2分割ケースから抜ける方向を抜け方向として、前記第2分割ケースに挿入された前記ポール支軸に対して前記抜け方向の力が作用したとき、前記パーキングポールと前記ポール支軸との接触部に設けられた抜け止め構造により前記第2分割ケースに対する前記ポール支軸の前記抜け方向についての移動が規制されることを要旨としている。
この発明によれば、パーキング装置の組み立て過程において第2分割ケースにポール支軸が取り付けられ、且つポール支軸にパーキングポールが取り付けられたとき、ポール支軸はパーキングポールとの係合により抜け方向への移動が規制される。これにより、例えば第1分割ケースと第2分割ケースとを組み合わせる作業工程において、ポール支軸が第2分割ケースから抜け落ちることを抑制することができる。すなわち、組み立て過程においてポール支軸がケースから抜け落ちることが抑制される構造を有する変速機のパーキング装置を提供することができる。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の変速機のパーキング装置において、当該パーキング装置は、前記パーキングポールを前記ポール支軸のまわりの一方向に押すリターンスプリングをさらに含むものであり、このリターンスプリングは、前記パーキングポールの前記抜け方向への移動を規制する態様で前記パーキングポールと互いに係合するものであることを要旨とする。
この発明によれば、当該パーキング装置の組み立て過程において第2分割ケースにポール支軸及びリターンスプリングが取り付けられ、且つポール支軸にパーキングポールが取り付けられたとき、同パーキングポールはリターンスプリングの力に加えてリターンスプリングとの係合により抜け方向への移動が規制される。これにより、パーキングポールがポール支軸から抜け落ちることをより好適に抑制することができる。
本発明の変速機のパーキング装置を具体化した第1実施形態について、同装置の平面構造を模式的に示す模式図。 同実施形態のパーキング装置について、図1のA−A線に沿う断面構造を示す断面図。 同実施形態のパーキング装置のパーキングポールについて、(a)はその平面構造を示す平面図、(b)は基端部の断面構造を示す断面図。 同実施形態のパーキング装置の駆動装置について、図3(a)のB−B線に沿う断面構造であり操作部が退避位置と進行位置との間にあるときの構造を示す断面図。 同実施形態のパーキング装置の駆動装置について、図3(a)のB−B線に沿う断面構造であり操作部が進行位置にあるときの構造を示す断面図。 同実施形態のパーキング装置について、パーキングポール及びその周辺部品をケースから分離した状態においての断面構造を示す断面図。 同実施形態のパーキング装置について、第1ケースと第2ケースとを互いに分離した状態においての断面構造を示す断面図。 本発明の変速機のパーキング装置を具体化した第2実施形態について、同装置の断面構造を示す断面図。 本発明の変速機のパーキング装置を具体化したその他の実施形態1について、ポール支軸及びその周辺の断面構造を示す部分断面図。 本発明の変速機のパーキング装置を具体化したその他の実施形態2について、ポール支軸及びその周辺の断面構造を示す部分断面図。 本発明の変速機のパーキング装置を具体化したその他の実施形態3について、ポール支軸及びその周辺の断面構造を示す部分断面図。
(第1実施形態)
図1〜7を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1に示されるように、変速機には、パーキング「P」位置への操作により回転軸を拘束するパーキング装置1が設けられている。
パーキング装置1は、パーキングギア10と、パーキングギア10と係合して同ギアの回転を拘束するパーキングポール30と、同ポールを一方向に付勢するリターンスプリング40と、パーキングポール30を駆動する駆動装置80と、パーキングギア10とパーキングポール30と駆動装置80とを収容する収容ケース50とを備える。
図2に示すように、収容ケース50は、第1分割ケース60と第2分割ケース70とにより構成され、第1分割ケース60と第2分割ケース70との間にパーキング装置を収容する収容室51が設けられる。
第1分割ケース60には、パーキングポール30のポール支軸20が挿入される第1嵌合孔64が設けられている。第1分割ケース60の周縁部62には、挿入孔63が設けられている。この挿入孔63には、第1分割ケース60と第2分割ケース70とを締結する締結部材が挿入される。
第2分割ケース70には、パーキングギア10やそのギア支軸が配置されるギア配置部71と、ポール支軸20が挿入される第2嵌合孔72と、パーキングポール30を付勢するリターンスプリング40のばね支軸47が挿入される第3嵌合孔73とが設けられている。
第3嵌合孔73は、ギア配置部71と第2嵌合孔72との間に設けられている。第3嵌合孔73から離間した位置には、リターンスプリング40の一方の端部を係止する壁面74が設けられている。また第2分割ケース70の周縁部75には締結部材が挿通する挿通孔76が設けられている。
パーキングギア10は、第2分割ケース70に取り付けられたギア支軸により支持されている。ギア支軸は、第2分割ケース70に取り付けられたベアリング11により支持されている。ベアリング11は、第2分割ケース70に取り付けられた抜け止め部品12と第2分割ケース70との間に挟まれている。
パーキングポール30の回転軸となるポール支軸20は軸方向に分割されている。すなわちポール支軸20は、第1ポール軸21と第2ポール軸26とにより構成されている。
第1ポール軸21は、第1分割ケース60に設けられた第1嵌合孔64に嵌め込められる。第1嵌合孔64から突出する先端部の端面22には凹部24が設けられている。第1ポール軸21の端面22と側面23との間の角部には、端面22に対して斜めのテーパ面24aに形成されている。
第2ポール軸26は、第2分割ケース70に設けられた第2嵌合孔72に嵌め込められている。第2嵌合孔72から突出する先端部の端面27には凸部29が設けられている。凸部29は、第1ポール軸21の凹部24に嵌り込む形状とされている。第2ポール軸26の端面27と側面28との間の角部には、端面27に対して斜めのテーパ面29aに形成されている。
第1ポール軸21と第2ポール軸26とは、第2分割ケース70が第1分割ケース60に組み付けられるとき、凹部24に凸部29が嵌め込められて接続されるものである。このとき、第1ポール軸21の端面22と第2ポール軸26の端面27とが当接するとともに、端面22の周縁と第2ポール軸26の端面27の周縁とが一致し、この周縁を稜線とする窪んだ環状溝29cがポール支軸20の側面に形成されるようになっている。
図3に示すように、パーキングポール30は、ポール支軸20を回転軸としてポール支軸20に取り付けられる。パーキングポール30の基端部31には、ポール支軸20が貫通する貫通孔32が設けられている。パーキングポール30の先端部33は、駆動装置80の操作部83が当接する当接部34として構成されている。また、パーキングポール30の基端部31と先端部33との間には、パーキングギア10に噛み合う係合部35が設けられている。さらに、係合部35と基端部31との間には、パーキングポール30をパーキングギア10から離間する方向に付勢するリターンスプリング40により押される押圧部36が設けられている。
図3(b)に示すように、パーキングポール30には、第2ポール軸26を挿入するための貫通孔32が設けられている。
貫通孔32の直径は、同貫通孔32の軸方向の中間部で最も小さく、且つ同貫通孔32の第1分割ケース60側の開口部及び同貫通孔32の第2分割ケース70側の開口部において最も大きくなっている。また、貫通孔32の第1分割ケース60側の開口部から貫通孔32の軸方向の中間部に向かうにつれて次第に小さくなる。また、貫通孔32の第2分割ケース70側の開口部から同貫通孔32の軸方向の中間部に向かうにつれて次第に小さくなっている。ここで、貫通孔32の内周面のうち、最も直径が小さい中間部よりも第1分割ケース60側の第1面32aは、第1ポール軸21のテーパ面24aに沿う形状にされている。貫通孔32の内周面のうち、最も直径が小さい中間部よりも第2分割ケース70側の第2面32bは、第2ポール軸26のテーパ面29aに沿う形状にされている。
図3(a)に示すように、リターンスプリング40はばね支軸47に嵌め込められている。リターンスプリング40は、線状部材がコイル状に巻かれたコイル部41と、線状部材の一方の端部である第1端部42と、他方の端部である第2端部43とからなる。両端部のなす各は所定角度に維持されている。リターンスプリング40に対して両端部のなす角度を狭める力が働いたときにはその力に抗する力が働く。
リターンスプリング40の第1端部42は同ばね支軸47の軸方向と平行となるように曲げられて、第1当接部44とされている。第1当接部44は、第2分割ケース70のばね係止用の壁面74に押し当てられる。リターンスプリング40の第2端部43は、同ばね支軸47の軸方向と平行となるように曲げられて第2当接部45とされている。第2当接部45の先は、同ばね支軸47に対して垂直となるように曲げられて係止部46とされている。第2当接部45はパーキングポール30の押圧部36を同ポール30がパーキングギア10から離れる方向に押圧する。係止部46は、パーキングポール30の側面37に係っている。
図4を参照して、駆動装置80の動作について説明する。
駆動装置80は、パーキングポール30を駆動する駆動部81と、駆動部81をガイドする第1ガイド部84と、同第1ガイド部84に隣接して駆動部81をガイドする第2ガイド部87とを備えている。駆動部81は、パーキングギア10の当接部34を押す操作部83と、この操作部83を駆動する操作軸82によりなる。操作軸82は、パーキングギア10に対して垂直方向に設けられ、同方向に移動する。操作部83は、パーキングポール30の当接部34に当接する。操作部83は、円錐台部83aと、円錐台部83aの底面の直径と同一の直径を有す円柱部83bとから構成されている。第1ガイド部84には、操作部83を案内するガイド穴85が設けられている。第2ガイド部87は、第1ガイド部84の出口86側に設けられている。第2ガイド部87の開口部には、第1ガイド部84の出口86に対向して傾斜する傾斜面88が設けられている。傾斜面88は、操作部83がこの出口86から出たときに操作部83をパーキングポール30の方向に案内する。
図3〜図5を参照して、パーキングギア10の動作について説明する。
ここでは、パーキングポール30の回転方向のうち、パーキングポール30がパーキングギア10に近づく方向を「接近方向C1」とし、接近方向C1とは反対の方向を「離間方向C2」とする。また、パーキングギア10に対するパーキングポール30の位置のうち、パーキングポール30がパーキングギア10に係合する位置を「係合位置PE1」とし、パーキングポール30がパーキングギア10とは係合しない位置を「離間位置PE2」とする。操作軸82の軸方向のうち操作部83がパーキングギア10に接近する方向(図中左側)を「進行方向EA」とする。また、パーキングギア10に対する操作部83の位置のうち、同操作部83による押し上げによりパーキングポール30がパーキングギア10に係合する位置を「進行位置PS1」とし、操作部83がパーキングポール30を押し上げないことにより同ポール30がパーキングギア10に係合しない位置を「退避位置PS2」とする。
シフトレバーがドライブ「D」位置にありパーキングギア10が回転しているときには、操作部83は退避位置PS2に保持される。このとき、リターンスプリング40によりパーキングポール30が離間方向C2に押されて、パーキングポール30は離間位置PE2に維持される。
シフトレバーがドライブ「D」位置からパーキング「P」位置に切り替えられたとき、操作軸82の駆動により操作部83が進行方向EAに移動する。操作部83の移動により円錐台部83aがパーキングポール30の押圧部36に接触したとき、パーキングポール30がパーキングギア10側すなわち接近方向C1に回転し始める。さらに操作部83が進行方向EAに移動して第1ガイド部84の出口86から出たときには、同操作部83は第2ガイド部87に案内されてパーキングポール30側に移動する。そして、操作部83が進行位置PS1に達したとき、操作部83の円柱部83bがパーキングポール30を押し上げてパーキングポール30が係合位置PE1にまで回転する。このとき、パーキングポール30の係合部35とパーキングギア10とが噛み合い、パーキングギア10の回転がパーキングポール30により拘束される。
図6及び図7を参照して、パーキング装置1の組立手順を説明する。
まず、第2分割ケース70が上向きに保持される。このように第2分割ケース70を上向きにするのは、パーキングポール30等の組み付けを行い易くするためである。
次に第2分割ケース70に対して、第2ポール軸26が第2嵌合孔72に挿入され、ばね支軸47が第3嵌合孔73に挿入される。なお、第2ポール軸26は第2嵌合孔72に挿入して固定されるものではなく、第2ポール軸26の第2分割ケース70から抜ける方向(抜け方向)すなわち第2嵌合孔72の軸方向に力が加わったときには、同第2ポール軸26は抜けるようになっている。
さらに、ばね支軸47にリターンスプリング40が取り付けられる。このとき、リターンスプリング40の第1当接部44は、第2分割ケース70のばね係止用の壁面74に押し当てられる。
次に、第2ポール軸26に対してパーキングポール30が取り付けられる。このとき、リターンスプリング40の係止部46がパーキングポール30に引っ掛けられる。次いで、パーキングギアとギア支軸とベアリングとが組み合わされた組立部品が第2分割ケース70に組み付けられる。また、これらの組立部品が第2分割ケース70から抜け落ちないように、ベアリング11を押さえ付けるようにして抜け止め部品12が第2分割ケース70に組み付けられる。
第1分割ケース60においては、第1嵌合孔64に第1ポール軸21が挿入される。次いで、図7に示すように第2分割ケース70を反転し、第2分割ケース70と第1分割ケース60とを位置合わせして、両ケースを組み合わせる。このとき、第1ポール軸21の凹部24に第2ポール軸26の凸部29が嵌合されて、ポール支軸20が形成される。その後、第2分割ケース70の挿通孔76と第1分割ケース60の挿入孔63に締結部材が挿通されて、両ケースが締結される。
本実施形態のパーキング装置1によれば、以下に示す効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、第2分割ケース70に挿入された第2ポール軸26に対して抜け方向の力が作用したとき、パーキングポール30と第2ポール軸26との接触部に設けられた抜け止め構造39により第2分割ケース70に対する第2ポール軸26の抜け方向についての移動が規制される。これにより、例えば第1分割ケース60と第2分割ケース70とを組み合わせる作業工程において、第2ポール軸26が第2分割ケース70から抜け落ちることを抑制することができる。なお、本実施形態では、貫通孔32の構造及び第2ポール軸26に形成されたテーパ面29aの構造が抜け止め構造39となっている。
(2)本実施形態では、第2ポール軸26が第2分割ケース70から抜けることを抑制する抜け止め構造39として、次の構造を採用している。すなわち、第2ポール軸26において、その先端部の端面27と側面28との間の角部にテーパ面29aが形成されるとともに、パーキングポール30の貫通孔32には、第2ポール軸26のテーパ面29aが形成されている。
このような構成によれば、第2分割ケース70を反転させても、第2ポール軸26のテーパ面29aと貫通孔32の第2面32bとが当接して第2ポール軸26がパーキングポール30により支持されるため、第2分割ケース70から第2ポール軸26が抜け落ちることが抑制される。
(3)ポール支軸20が第1ポール軸21と第2ポール軸26として2分割され、第1ポール軸21が第1分割ケース60に設けられるとともに、第2ポール軸26が第2分割ケース70に設けられている。
このような構成によれば、第1ポール軸21を第1分割ケース60に装着した状態のときの同ケースから突出する部分を短くすることができるため、第1分割ケース60の運搬を行い易くすることができる。例えば、第1分割ケース60を上下に重ね合わせても嵩張ることはない。また、第1分割ケース60を上下に重ねたときに上側のケースが斜めになることを抑制することができる。第2ポール軸26を第2分割ケース70に装着したものについても同様のことが言うことができ、第2分割ケース70の運搬を行い易くすることができる。
(4)第1ポール軸21が第1分割ケース60の第1嵌合孔64に嵌め込められる。また第2ポール軸26が第2分割ケース70の第2嵌合孔72に嵌め込められる。そして、第2分割ケース70を第1分割ケース60に取り付ける際、第2ポール軸26の凸部29が第1ポール軸21の凹部24に嵌め込められる。
第1分割ケース60と第2分割ケース70との組み付けの際に両ケースの位置決めのため、ノックピンが用いられている。上記の構成によれば、第2ポール軸26の凸部29が第1ポール軸21の凹部24に嵌め込められることにより、第2分割ケース70が第1分割ケース60に対して位置決めされるため、第2分割ケース70の第1分割ケース60を位置決めするためのノックピンの数量を減らすことができる。
(5)リターンスプリング40は、パーキングポール30の抜け方向への移動を規制する態様でパーキングポール30と互いに係合する。
このような構成によれば、当該パーキング装置1の組み立て過程において第1分割ケース60に第2ポール軸26及びリターンスプリング40が取り付けられ、且つ第2ポール軸26にパーキングポール30が取り付けられたとき、同ポール30はリターンスプリング40の力に加えてリターンスプリング40との係合により抜け方向への移動が規制される。これにより、パーキングポール30が第2ポール軸26から抜け落ちることをより好適に抑制することができる。
(6)リターンスプリング40の第2端部43には、パーキングポール30に係る係止部46が設けられている。係止部46は、パーキングポール30の押圧部36を押圧する第2当接部45の先に設けられている。
このような構成によれば、リターンスプリング40の係止部46によりパーキングポール30が係止されているため、パーキングポール30がポール支軸20から抜け落ちることが抑制される。また、係止部46は一個の部品として設けられるのではなく、第2当接部45の先に設けられてリターンスプリング40の先端部に設けられているため、部品点数を増加させることなく、上記に示した効果を奏することができる。
(第2実施形態)
図8を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態のパーキング装置1は、第1実施形態の構成に対して次の変更を加えたものとなっている。すなわち、第1実施形態では、2つに分割された構造のポール支軸20を用いているが、本実施形態ではこれに代えて、分割されていない構造のポール支軸20を用いている。以下、この変更にともない生じる前記第1実施形態の構成からの詳細な変更について説明する。なお、前記第1実施形態と共通する構成については同一の符合を付してその説明を省略する。
パーキングポール30のポール支軸20は、第1分割ケース60の第1嵌合孔64に嵌め込まれる第1支軸部121と、第2分割ケース70の第2嵌合孔72に嵌め込まれる第2支軸部123と、第1支軸部121と第2支軸部123との間にありパーキングポール30が取り付けられる中間部122とからなっている。
第1支軸部121は、第1直径D1を有した円柱状に形成されている。第2支軸部123は、第2直径D2を有した円柱状に形成されている。第1直径D1は第2直径D2よりも小さくなっている。中間部122は、第1支軸部121に接続されている部分が第1直径D1となり、第2支軸部123と接続されている部分が第2直径D2となって、第1支軸部121側から第2支軸部123側に向かうにつれてその直径が徐々に大きくなるように形成されている。
パーキングポール30の基端部31に設けられた貫通孔132の内側面132aは、ポール支軸20の中間部122の側面124に沿った形状とされている。パーキングポール30の第1ケース側の側面37から第2ケース側の側面38にいくにつれて貫通孔132の直径が徐々に大きくなるように形成されている。
本実施形態のパーキング装置1によれば、先の第1実施形態による前記(1)及び(4)及び(5)の効果に加えて、さらに以下に示す効果を奏することができる。
(7)本実施形態では、ポール支軸20が第2分割ケース70から抜けることを抑制する抜け止め構造39として、次の構造を採用している。すなわち、ポール支軸20の中間部122は、第1支軸部121側から第2支軸部123側にいくにつれてその直径が徐々に大きくなるように形成される。またパーキングポール30の貫通孔132の内側面132aはこの中間部122の側面124に沿う形状にされている。
このような構成によれば、第2分割ケース70を反転させても、ポール支軸20の中間部122の側面124と貫通孔132の内側面132aが当接してポール支軸20がパーキングポール30により支持されるため、第2分割ケース70からポール支軸20が抜け落ちることが抑制される。
(8)本実施形態では、単一の物体として形成された軸をポール支軸20として用いている。このような構成によれば、ポール支軸20が一個の部品として形成されているため、従来構造においてポール支軸20を一個のものとして形成していたパーキング装置1に比べても、部品点数が増加することもない。
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施態様は上記各実施形態にて例示した態様に限られるものではなく、これを例えば以下に示すように変更して実施することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記第2実施形態では、ポール支軸20の中間部122の直径を、第1支軸部121側から第2支軸部123側にいくにつれて徐々に大きくなるように形成しているが、この抜け止め構造39に代えて、次のように構成してもよい。すなわち、図9に示すように、第1支軸部121の第1直径D1を第2支軸部123の第2直径D2よりも小さくし且つ中間部122の直径を第1直径D1と同一とする。パーキングポール30の貫通孔132の直径を第1支軸部121の第1直径D1と略同一にする。このような構成によれば、第2分割ケース70を反転させたとき、ポール支軸20の段部133とパーキングポール30の第2ケース側の側面38とが当接してポール支軸20がパーキングポール30により支持される。これにより、第2分割ケース70からポール支軸20が抜け落ちることが抑制される。
・また、抜け止め構造39を次のように構成してもよい。すなわち、図10に示すように、第1支軸部121の第1直径D1を第2支軸部123の第2直径D2よりも小さくし且つ中間部122を第1支軸部121側の部分と第2支軸部123側の部分とに区分し、第1支軸部121側の部分の直径を第1直径D1と同一とし、第2支軸部123側の直径を第2直径D2と同一にする。パーキングポール30の貫通孔132は、この中間部122の形状に合うように、第1支軸部側の部分を第1直径D1とし、第2支軸部側の部分を第2直径D2とする。このような構成によれば、第2分割ケース70を反転させたとき、ポール支軸20の段部134とパーキングポール30の中間部122の段部125とが当接してポール支軸20がパーキングポール30により支持されるため、第2分割ケース70からポール支軸20が抜け落ちることが抑制される。
・また、抜け止め構造39を次のように構成してもよい。すなわち、図11に示すように、第1支軸部121の第1直径D1と、第2支軸部123の第2直径D2と、中間部122の直径D3とを等しくし、第2支軸部123に円板状の突起126を設ける。このような構成によれば、第2分割ケース70を反転させたとき、突起126がパーキングポール30の第2分割ケース側の面と当接してポール支軸20がパーキングポール30により支持される。これにより、第2分割ケース70からポール支軸20が抜け落ちることが抑制される。
・上記各実施形態では、抜け止め構造39は、ポール支軸20に形成されたテーパ面や段部等よりなる係合部とパーキングポール30のテーパ面や段部等よりなる係合部とが互いに係合するものとして構成されているが、接触部の摩擦を増大させる構造を設けて抜け止め構造39を構成してもよい。例えば、パーキングポール30の貫通孔32にポール支軸20を挿通したときに潰れる突起をパーキングポール30の貫通孔32に設けることにより貫通孔32とポール支軸20との間の摩擦力を増大させて、ポール支軸20がパーキングポール30により支持されるように構成してもよい。
1…パーキング装置、10…パーキングギア、11…ベアリング、12…抜け止め部品、20…ポール支軸、21…第1ポール軸、22…端面、23…側面、24…凹部、24a…テーパ面、26…第2ポール軸、27…端面、28…側面、29…凸部、29a…テーパ面、29c…環状溝、30…パーキングポール、31…基端部、32…貫通孔、32a…第1面、32b…第2面、33…先端部、34…当接部、34…当接部、35…係合部、36…押圧部、37,38…側面、39…抜け止め構造、40…リターンスプリング、41…コイル部、42…第1端部、43…第2端部、44…第1当接部、45…第2当接部、46…係止部、47…ばね支軸、50…収容ケース、51…収容室、60…第1分割ケース、62…周縁部、63…挿入孔、64…第1嵌合孔、70…第2分割ケース、71…ギア配置部、72…第2嵌合孔、73…第3嵌合孔、74…ばね係止用の壁面、75…周縁部、76…挿通孔、80…駆動装置、81…駆動部、82…操作軸、83…操作部、83a…円錐台部、83b…円柱部、84…第1ガイド部、85…ガイド穴、86…出口、87…第2ガイド部、88…傾斜面、121…第1支軸部、122…中間部、123…第2支軸部、124…側面、126…突起、132…貫通孔、132a…内側面、133,134…段部。

Claims (2)

  1. 変速機のパーキングギアと、このギアと係合して回転を規制するパーキングポールと、このポールの回転軸としてのポール支軸と、前記パーキングギア及び前記パーキングポール及び前記ポール支軸を収容するケースとを備え、同ケースは、第1分割ケースと第2分割ケースとの組み合わせにより構成されるものであり、前記ポール支軸は、前記第1分割ケース及び前記第2分割ケースのそれぞれに挿入されてこれらケースにより支持されるものである変速機のパーキング装置において、
    前記ポール支軸が前記第2分割ケースから抜ける方向を抜け方向として、前記第2分割ケースに挿入された前記ポール支軸に対して前記抜け方向の力が作用したとき、前記パーキングポールと前記ポール支軸との接触部に設けられた抜け止め構造により前記第2分割ケースに対する前記ポール支軸の前記抜け方向についての移動が規制される
    ことを特徴とする変速機のパーキング装置。
  2. 請求項1に記載の変速機のパーキング装置において、
    当該パーキング装置は、前記パーキングポールを前記ポール支軸のまわりの一方向に押すリターンスプリングをさらに含むものであり、
    このリターンスプリングは、前記パーキングポールの前記抜け方向への移動を規制する態様で前記パーキングポールと互いに係合するものである
    ことを特徴とする変速機のパーキング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013046781A1 (ja) 2011-09-27 2013-04-04 日本ゼオン株式会社 重合性化合物の製造中間体及びその製造方法
JP2019127177A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 スズキ株式会社 駆動装置のパーキングロック機構

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