JP2011099420A - エンジン排気ノズル及び航空機エンジン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コアカウル5の下流側周縁部にマイクロジェットMJをコアジェットCJに向かって噴射する複数の第1マイクロジェットノズル29が周方向に間隔を置いて設けられ、コアカウル5の外壁面に複数の第1導入口31が周方向に間隔を置いて形成され、コアカウル5の外壁面の内側に対応関係にある第1導入口31と第1マイクロジェットノズル29を連絡する複数の第1連絡通路33が周方向に沿って設けられたこと。
【選択図】 図1
Description
第1の特徴又は第2の特徴からなるエンジン排気ノズルを備えたことを要旨とする。
適宜のスタータ装置(図示省略)の作動によって高圧圧縮機21を駆動して、燃焼器23によって圧縮空気の中で燃料を燃焼させることにより、燃焼ガスの膨張によって高圧タービン25及び低圧タービン27を駆動させると共に、高圧タービン25によって高圧圧縮機21を連動して駆動させて、低圧タービン27によって低圧圧縮機19及びファン17を連動して駆動させる。そして、前述のような一連の動作(ファン17の駆動、低圧圧縮機19の駆動、高圧圧縮機21の駆動、燃焼器23による燃焼、高圧タービン25の駆動、低圧タービン27の駆動)が連続して行われることにより、航空機エンジン1を適切に稼働させて、コア流路7及びバイパス流路15からコアジェットCJ及びバイパスジェットBJをそれぞれ排気することができ、航空機エンジン1のエンジン推力を発生させることができる。
離陸時においては、各第1アクチュエータ39によって各第1蓋部材37を前方向へ移動させることにより、各第1開閉機構35によって各第1導入口31を開いて、第1遮断状態から第1連通状態に切り替える。これにより、ファン17によってバイパス流路15内に圧縮して取入れた圧縮空気の一部が複数の第1導入口31から導入され、複数の第1連絡通路33内を下流方向へ流れ、複数の第1マイクロジェットノズル29から圧縮空気がマイクロジェットMJとしてコアジェットCJに向かって噴射される。つまり、コアカウル5の外壁面にファン17によってバイパス流路15内に圧縮して取入れた圧縮空気の一部を導入可能な複数の第1導入口31が周方向に間隔を置いて設けられ、コアカウル5の外壁面の内側に対応関係にある第1導入口31と第1マイクロジェットノズル29を連絡する複数の第1連絡通路33が周方向に沿って設けられているため、ファン17によって圧縮された圧縮空気の一部をマイクロジェットMJとして利用して、複数の第1マイクロジェットノズル29からコアジェットCJに向かって噴射することができる。
従って、本発明の実施形態によれば、ファン17によって圧縮された圧縮空気の一部をマイクロジェットとして利用して、複数の第1マイクロジェットノズル29からコアジェットCJに向かって噴射でき、かつ複数の第2マイクロジェットノズル41からバイパスジェットBJに向かって噴射できるため、コアジェットCJ及びバイパスジェットBJによるジェット騒音の低減を図りつつ、低圧圧縮機19又は高圧圧縮機21によって圧縮された圧縮空気の一部をマイクロジェットとして利用する場合に比較して、航空機エンジン1のエネルギー効率を十分に向上させることができる。
CJ コアジェット
MJ マイクロジェット
1 航空機エンジン
3 エンジン排気ノズル
5 コアカウル
7 コア流路
9 ナセル
13 空洞部
15 バイパス流路
17 ファン
19 低圧圧縮機
21 高圧圧縮機
23 燃焼器
25 高圧タービン
27 低圧タービン
29 第1マイクロジェットノズル
31 第1導入口
33 第1連絡通路
35 第1開閉機構
37 第1蓋部材
39 第1アクチュエータ
41 第2マイクロジェットノズル
43 第2導入口
45 第2連絡通路
47 第2開閉機構
49 第2蓋部材
51 第2アクチュエータ
Claims (8)
- 航空機エンジンのコアジェット及びバイパスジェットを排気するエンジン排気ノズルにおいて、
内部にコアジェットを排気する環状のコア流路が形成された筒状のコアカウルと、
前記コアカウルの外壁面に、前記コアカウルを囲むように一体的に設けられ、外壁面と内壁面との間に空洞部を有してあって、内壁面と前記コアカウルの外壁面との間にバイパスジェットを排気する環状のバイパス流路が形成された筒状のナセルと、
前記コアカウルの下流側周縁に周方向に間隔を置いて設けられ、マイクロジェットをコアジェットに向かって噴射する複数のマイクロジェットノズルと、
前記コアカウルの外壁面に設けられ、前記航空機エンジンにおけるファンによって前記バイパス流路内に圧縮して取入れた圧縮空気の一部を導入可能な導入口と、
前記コアカウルの外壁面の内側に設けられ、前記導入口と複数の前記マイクロジェットノズルを連絡する連絡通路と、を備えたことを特徴とするエンジン排気ノズル。 - 前記ナセルの下流側周縁に周方向に間隔を置いて設けられ、マイクロジェットをバイパスジェットに向かって噴射する複数のサブマイクロジェットノズルと、
前記ナセルの内壁面における前記ファンの下流側に設けられ、前記ファンによって前記バイパス流路内に圧縮して取入れた圧縮空気の一部を導入可能なサブ導入口と、
前記ナセルの前記空洞部に設けられ、前記サブ導入口と複数の前記サブマイクロジェットノズルを連絡するサブ連絡通路と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン排気ノズル。 - 複数の前記マイクロジェットノズルと前記バイパス流路を前記導入口及び前記連絡通路を介して連通した連通状態と、該連通状態を遮断した遮断状態に切り替える切替機構と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン排気ノズル。
- 複数の前記マイクロジェットノズルと前記バイパス流路を前記導入口及び前記連絡通路を介して連通した連通状態と、該連通状態を遮断した遮断状態に切り替える切替機構と、
複数の前記サブマイクロジェットノズルと前記バイパス流路を前記サブ導入口及び前記サブ連絡通路を介して連通したサブ連通状態と、該サブ連通状態を遮断したサブ遮断状態に切り替えるサブ切替機構と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン排気ノズル。 - 前記導入口は、周方向に間隔を置いて複数設けられ、前記連絡通路は、円弧状を呈しかつ周方向に沿って複数設けられる、又は環状を呈していることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載のエンジン排気ノズル。
- 前記導入口は、周方向に間隔を置いて複数設けられ、前記連絡通路は、円弧状を呈しかつ周方向に沿って複数設けられる、又は環状を呈していて、
前記サブ導入口は、周方向に間隔を置いて複数設けられ、前記サブ連絡通路は、円弧状を呈しかつ周方向に沿って複数設けられる、又は環状を呈していることを特徴とする請求項2又は請求項4に記載のエンジン排気ノズル。 - 航空機エンジンのコアジェット及びバイパスジェットを排気するエンジン排気ノズルにおいて、
内部にコアジェットを排気する環状のコア流路が形成された筒状のコアカウルと、
前記コアカウルの外壁面に、前記コアカウルを囲むように一体的に設けられ、外壁面と内壁面との間に空洞部を有してあって、内壁面と前記コアカウルの外壁面との間にバイパスジェットを排気する環状のバイパス流路が形成された筒状のナセルと、
前記ナセルの下流側周縁に周方向に間隔を置いて設けられ、マイクロジェットをバイパスジェットに向かって噴射する複数のマイクロジェットノズルと、
前記ナセルの内壁面におけるファンの下流側に設けられ、前記ファンによって前記バイパス流路内に圧縮して取入れた圧縮空気の一部を導入可能な導入口と、
前記ナセルの前記空洞部に設けられ、前記導入口と複数の前記サブマイクロジェットノズルを連絡する連絡通路と、を備えたことを特徴とするエンジン排気ノズル。 - コアジェットとバイパスジェットを排気することにより、エンジン推力を発生させる航空機エンジンにおいて、
請求項1から請求項7のうちのいずれか請求項に記載のエンジン排気ノズルを備えたことを特徴とする航空機エンジン。
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