JP5459317B2 - 騒音低減装置 - Google Patents

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Description

この発明は、航空機のジェットエンジンに用いられる騒音低減装置に関するものである。
本願は、2009年10月28日に、日本に出願された特願2009−247779号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
航空機のジェットエンジンは、空気を取り入れるファンと、このファンが取り入れた空気の一部を取り込んで圧縮する圧縮機と、この圧縮機により生成された圧縮空気と燃料とを混合させて燃焼させる燃焼器と、この燃焼器の燃焼ガスによりファン、および圧縮機を駆動するタービンとが順次配列されている。
圧縮機、燃焼器、およびタービンは、筒状隔壁である主ノズル内に設置され、ファンは、主ノズルの上流側に設置されている。ファンが取り入れた空気の大部分は、主ノズルの外周を覆うケーシングとの間に設けられたバイパス流路を通る。このバイパス流路を通った空気(バイパス流)は、タービンのコア流(ジェット流)の外周を囲むように排出されて、ジェット流と合流する。
このジェット流とバイパス流とが合流する領域が騒音発生源となって騒音が発生する。この騒音を低減させるために、さまざまな技術が開示されている。
例えば、ケーシング(エンジンナセル)のバイパス流路出口周縁部、および主ノズルのジェット流路出口周縁部の形状を鋸状に形成した所謂シェブロンノズルとし、主ノズルの内周面側、および外周面側を流れる流体を効率よく混合させて騒音を低減する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2には、突起部(シェブロン)を有するジェットエンジンノズルの排気騒音を削減するシステム及び方法が開示されている。特許文献2に開示の方法は、ジェットエンジンによって気体の第1流を発生させ、後部方向に延びる複数の突起部を含む後縁周長を有するノズルを通して第1流を送達させ、加圧された流体の第2流を突起部に近接する第1流に噴射するステップを含む。
特許文献3には、振動ジェットを使用してジェットエンジン排気騒音を低減するための装置が開示されている。
また、主ノズルの周囲にファン部又は圧縮機と連通する複数の配管を敷設し、これら配管の先端部を圧縮空気の一部を噴出するノズルとして構成する技術が開示されている(例えば、非特許文献1参照)。そして、このように構成されたノズルからジェット流とバイパス流との合流部に向けてマイクロジェット噴射させている。これによれば、マイクロジェットによる渦の発生によって、ジェット流とバイパス流とが好適に混合され、さらに騒音を低減することができる。
米国特許第7,246,481号明細書 特表2010−518323号公報 特開2005−195019号公報
Brenton Greska 他4名,The Effects of Microjet Injection On an F404 Jet Engine,AIAA2005−3047,11th AIAA/CEAS Aeroacoustics Conference (26thAIAA Aeroacoustics Conference),23−25 May 2005
しかしながら、上述の特許文献1にあっては、シェブロンノズルによって速度差が生ずるので圧力損失を生じるという課題がある。この課題は特許文献2にあっても同様で、加圧された流体の第2流を突起部に近接する第1流に噴射することでジェットエンジンの排気騒音を削減できたとしても、その適用対象はシェブロンノズルを有するジェットエンジンであるため、圧力損失を生じるという課題は依然として存在する。
特許文献3にあっては、振動流をエンジン排気ガスに向けて流出するために導いてくるチャネルが細径の管で構成されている。このため、細径のチャネル内での圧力損失が大きくなり、効果的にエンジン排気騒音を低減できるだけの振動流を供給することは実際上困難である。また、振動流を導くチャネルには、流れ制御弁や流れ安定装置など、付加的な装置を取り付ける必要がある。このため、装置を構成する部品点数が多くなり、装置の構造が複雑化し、組立作業性が低下する。
また、上述の非特許文献1に記述されているようなマイクロジェットにあっては、圧縮空気を導く配管がジェットエンジンの熱によって膨張し、破損する可能性がある。
さらに、配管の周囲にキャビティ流れが生じ流体騒音が発生、もしくは配管の振動に伴う付加騒音が発生する。
そして、マイクロジェット噴射推力によりノズルの噴射角度が変化し、所定の騒音低減効果が得られない可能性がある。このため、ノズルの噴射角度を所望の角度に維持すべく、ノズルを固定するステーなどが必要となり、この分、主ノズルが大型化すると共に、大型化に伴うナセル損失の増加、付加騒音の発生という問題が生じる。
また、各ノズルを所望の噴射角度に固定するための組み立て作業には高い精度が必要で、所望の騒音低減効果を得ることが難しい。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ノズルの損傷を防止でき、かつ効率よく騒音を低減できる騒音低減装置を提供するものである。
また、組み立て作業性を向上でき、騒音低減効果を確実に得ることが可能な騒音低減装置を提供するものである。
本発明に係る騒音低減装置は、ジェットエンジンの主ノズルの噴出側周縁に、周方向に等間隔に形成された複数の噴射管を有するマイクロジェットリングを設け、前記ジェットエンジン内の燃焼器より上流側の流路から圧縮空気の一部を取り入れて前記複数の噴射管まで導く供給路を設け、前記複数の噴射管は、前記圧縮空気の一部を、前記主ノズルから噴出されるジェット流に向けて噴射させることを特徴とする。
このように構成することで、従来のように配管のノズルを用いることなく、マイクロジェットリングに形成された複数の噴射管を利用してジェット流とバイパス流との合流部に向けてマイクロジェットを噴射させることができる。このため、配管のノズルを用いる場合と比較して、マイクロジェット噴射部分の剛性を高めることができると共に、マイクロジェット噴射推力により噴射管の噴射角度が変化することがない。よって、主ノズルの小型化を図りつつ、マイクロジェットリングの損傷を防止できると共に、容易に噴射角度を維持することができ、効率よく騒音を低減できる。
また、剛性を高めることができる分、噴射管の直径を大きく設定することができ、圧力損失を低減できる。このため、より効率よくマイクロジェット噴射を行うことができ、効果的に騒音を低減できる。
さらに、マイクロジェット噴射部分に配管を設けない分、外部流のキャビティを防止でき、付加騒音の発生を抑制できる。
そして、マイクロジェットリングを主ノズルの噴出側周縁に取り付けるだけでマイクロジェット噴射を実現することができる。このため、組み立て作業性を向上させることが可能になる。
本発明に係る騒音低減装置は、前記マイクロジェットリングを前記ジェット流の上流側から下流側に向かうに従って縮径するように形成すると共に、前記マイクロジェットリングの吐出側周縁に、このマイクロジェットリングの内周面が先端に向かうに従って拡径するように弧状面部を全周に亘って形成したことを特徴とする。
このように構成することで、マイクロジェットリングの弧状面部の開始位置、つまり、弧状面部の上流側端を主ノズルのスロート(主ノズルの内径が最も縮小した点)に設定することが可能になる。このため、ジェット流のスロート通過直後にマイクロジェット噴射を行うことができる。
ここで、スロート通過前にマイクロジェット噴射を行おうとすると、主ノズル内の圧力が高すぎるので、マイクロジェット噴射の流量を確保するのが困難になる。更に、マイクロジェットによる流量をスロート通過前に与えると、スロート部で計算されるエンジンの設定流量を変えてしまう。このため、本発明によれば、効率のよい位置にマイクロジェット噴射を行うことが可能になり、さらに効率よく騒音を低減することができる。
本発明に係る騒音低減装置は、前記複数の噴射管の少なくとも噴出口側近傍が前記主ノズルの軸方向に対して鋭角をなすように、下流方向に向けて形成されていることを特徴とする。
このように構成することで、少なくともマイクロジェットリングの噴出口側近傍の肉厚を、先端に向かうに従って薄肉形状にすることが可能になる。このため、ジェットエンジンのナセル抵抗が低減でき、ジェットエンジンの空力性能を高めることが可能になる。
本発明に係る騒音低減装置は、前記マイクロジェットリングと前記流路との間に、これらマイクロジェットリングと流路とを連通するチャンバを設けたことを特徴とする。
このように構成することで、流路からマイクロジェットリングに至る間を通る圧縮空気の流路スペースを大きく確保することができる。このため、圧力損失を低減することができ、より効率よく各噴射管からマイクロジェットを噴射させることが可能になる。
さらに、チャンバを設けることによって、このチャンバに対応する部分の主ノズルの外表面を滑らかに形成することができる。このため、キャビティ流れをより確実に防止し、かつジェットエンジンのナセル抵抗を低減することができる。
本発明によれば、従来のように配管のノズルを用いることなく、マイクロジェットリングに形成された複数の噴射管を利用してジェット流とバイパス流との合流部に向けてマイクロジェットを噴射させることができる。このため、配管のノズルを用いる場合と比較して、マイクロジェット噴射部分の剛性を高めることができると共に、マイクロジェット噴射推力により噴射管の噴射角度が変化することがない。よって、主ノズルの小型化を図りつつ、マイクロジェットリングの損傷を防止できると共に、容易に噴射角度を維持することができ、効率よく騒音を低減できる。
また、剛性を高めることができる分、噴射管の直径を大きく設定することができ、圧力損失を低減できる。このため、より効率よくマイクロジェット噴射を行うことができ、効果的に騒音を低減できる。
さらに、マイクロジェット噴射部分に配管を設けない分、この部分のキャビティ流れを防止でき、付加騒音の発生を抑制できる。
そして、マイクロジェットリングを主ノズルの噴出側周縁に取り付けるだけでマイクロジェット噴射を実現することができる。このため、各ノズルを所望の噴射角度に固定するための組み立て作業が不要となり、組み立て作業性を向上させることができる。
本発明の実施形態におけるジェットエンジンの概略構成を示す、模式断面図である。 本発明の実施形態における騒音低減装置の斜視図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 図3のB部拡大図である。 本発明の実施形態におけるジェット流、および空気の流れを示す説明図である。 本発明の騒音低減装置が備えるチャンバによる圧力損失低減の効果を検証した結果を示す図である。 本発明の騒音低減装置の他の実施形態を示す概略断面図である。 本発明の騒音低減装置の他の実施形態を示す概略断面図である。
(ジェットエンジン)
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る騒音低減装置1が適用されたジェットエンジン100の概略構成を示す、模式断面図である。
図1に示すように、ジェットエンジン100は、筒状のケーシング2と、ケーシング2の噴出側周縁(後縁)2aから一部が突出して内挿される筒状隔壁3と、ケーシング2内に上流側から下流側へ中心軸線C1に沿って順次配列された、ファン部11、圧縮機4、燃焼器12、およびタービン13とを備える。また、ジェットエンジン100の、筒状隔壁3の噴出側(図1における右側)には、騒音低減装置1が設けられている。
筒状隔壁3内は、高速のジェット流Xが流れる流路5とされる。筒状隔壁3とケーシング2との間は、低速のバイパス流Yが流れる流路6とされる。
ジェットエンジン100のケーシング2、および筒状隔壁3は、ジェットエンジン100の外形を形作るエンジンナセルとしての機能を有している。ケーシング2は、筒状隔壁3の外周を一部覆っている。
ケーシング2の上流側の開口は、空気Aを取り入れる空気取入口2Aとして機能する一方、ケーシング2の下流側の開口は、バイパス流Yを排出するバイパス流排出口2Bとして機能している。
バイパス流Yは、空気取入口2Aから取り入れられた空気Aのうち、圧縮機4に取り込まれなかった空気Aであって、筒状隔壁3とケーシング2との間に流れる低速の流体である。ジェット流Xは、タービン13から排気されて筒状隔壁3内を流れる流体であって、バイパス流Yよりも高速の流体である。ケーシング2の外側には、この外周面に沿って外気流Zが流れる。すなわち、外気流Zは、バイパス流Yの外側を流れる低速の流体である。
筒状隔壁3は、ケーシング2に対して中心軸線C1方向に沿ってやや下流側にずれて配されており、ジェット流Xが流れる流路5とバイパス流Yが流れる流路6とを仕切っている。
ケーシング2内の上流側端部近傍であって筒状隔壁3の上流には、ファン11aが設置されている。ファン11aは、外部から空気Aを取り入れる。
ファン11aよりも下流側であって筒状隔壁3内には、圧縮機4が設置されている。圧縮機4は、ファン11aが取り入れた空気Aの一部を取り込んで圧縮する。
圧縮機4よりも下流側であって筒状隔壁3内には、燃焼器12が設置されている。燃焼器12は、圧縮機4が圧縮した空気Aに燃料を混合して燃焼させ、燃焼ガスを排出する。
燃焼器12よりも下流側であって筒状隔壁3内には、タービン13が配置されている。タービン13は、燃焼器12が排出する燃焼ガスによって、ファン11a、および圧縮機4を駆動する。
このように構成されたジェットエンジン100のケーシング2、および筒状隔壁3は、ジェット流X、およびバイパス流Yの下流側に延びるパイロン8を介して図示しない航空機の翼に吊設されている。
パイロン8は、ケーシング2、および筒状隔壁の中心軸線C1と直交する方向に延在する部材であって、ケーシング2よりも下流側に延びる突出部8Aを有している。
筒状隔壁3はジェット流Xを排出する主ノズルとして機能しており、この筒状隔壁3の噴出側周縁(後縁)3Aに、騒音低減装置1の一部を構成するマイクロジェットリング16が設けられている。すなわち、このマイクロジェットリング16の下流側開口がジェット流Xを排出するジェット流排出口16Aとして機能している。
(騒音低減装置)
図2は、騒音低減装置1の斜視図、図3は、図2のA−A線に沿う断面図、図4は、図3のB部拡大図である。
図1〜図4に示すように、騒音低減装置1は、筒状隔壁3の噴出側周縁3Aに設けられたマイクロジェットリング16と、マイクロジェットリング16の上流側(図1、図2における左側)であって筒状隔壁3の外周部に設けられたチャンバ17とを有している。
チャンバ17は、ステンレス(例えば、SUS321)やインコネル等で形成され、筒状隔壁3の内周部の一部を構成する円筒状の内周壁部18を有している。
すなわち、内周壁部18は、噴出側(下流側)に向かうにしたがって縮径された側面視略円錐台状に形成されており、筒状隔壁3の内周面と面一になっている。
内周壁部18の上流側周縁には、外フランジ部18aが一体成形されている。この外フランジ部18aは、内周壁部18を筒状隔壁3に固定するための部材で、複数のボルト孔(不図示)が周方向に等間隔に形成されている。一方、筒状側壁3のボルト孔に対応する位置には、雌ネジ部が刻設されており、ここに内周壁部18側から不図示のボルトを螺入することによって、内周壁部18を筒状隔壁3に締結固定できる。
外フランジ部18aには、不図示のボルト孔を避ける位置に空気取入口19が周方向に等間隔で複数形成されている。
この空気取入口19は、筒状隔壁3に設けられている供給路20を介して燃焼器12よりも上流側の流路5に接続されている。供給路20は、この一端が不図示の継手を介して外フランジ部18aの空気取入口19に接続されている。これにより、ファン11a又は圧縮機4が圧縮した空気Aの一部がチャンバ17に取り込まれる。また、供給路20の途中には、バルブ21が設けられている。
なお、供給路20としては、例えば、テフロン(登録商標)チューブ等が用いられる。
テフロン(登録商標)チューブを用いることにより、組み付け作業性を向上できると共に、配管損失を低減することが可能になる。
内周壁部18の外周側には、内周壁部18を覆うように円筒状の外周壁部22が設けられている。外周壁部22は、内周壁部18の延在方向に沿うように側面視略円錐台状に形成され、筒状隔壁3の外周部の一部を構成している。すなわち、外周壁部22の外周面の上流側端部の外径は、筒状隔壁3の外周面の下流側端部の外径と一致している(図1参照)。
外周壁部22の上流側周縁部は、内周壁部18の外フランジ部18aに機械加工、又は溶接により固定されている。このように固定された外周壁部22と内周壁部18とで取り囲まれる空間Kに、ファン11a又は圧縮機4が圧縮した空気Aの一部が取り込まれる。
チャンバ17の下流側、つまり、筒状隔壁3の噴出側であって、内周壁部18と外周壁部22とで形成される開口部17Aには、マイクロジェットリング16が印籠嵌合されている。
マイクロジェットリング16は、チャンバ17と同様にステンレス(例えば、SUS321)やインコネル等で略円環状に形成される。マイクロジェットリング16は、下流側に向かうに従って先細りとなるように形成されている。
すなわち、マイクロジェットリング16の内周面16aは、チャンバ17の内周面と面一となるように、かつチャンバ17の内周面に沿うように、下流側に向かうに従って縮径するように形成されている。一方、マイクロジェットリング16の外周面16bは、下流側に向かうに従って径方向内側に向かって湾曲するように形成されている。この外周面16bは、チャンバ17の外周壁部22と面一になっている。このため、マイクロジェットリング16は、この基端側が肉厚になっている一方、先端側に向かうに従って薄肉になっている。
マイクロジェットリング16の基端には、軸方向平面視略円環状の差込部23が一体成形されている。この差込部23がチャンバ17の開口部17Aに印籠嵌合されている。差込部23の内周面、および外周面には、それぞれOリング溝24a,24bが形成されている。これらOリング溝24a,24bには、チャンバ17とマイクロジェットリング16との接続部のシール性を高めるためのOリング25がそれぞれ装着されている。
Oリング25としては、ゴム、フッ素系、およびテフロン(登録商標)系等、耐熱温度が約400℃程度あるものを用いることが望ましい。
マイクロジェットリング16には、軸方向に貫通する複数の噴射管26が周方向に等間隔で形成されている。噴射管26は、チャンバ17に取り込まれた空気Aをジェット流排出口16Aから排出されるジェット流Xに向かって噴射する。噴射管26は、差込部23からマイクロジェットリング16の軸方向略中央よりも前方に至る間であって、内周面16aの延長方向に沿うように形成された第一管26aと、第一管26aの先端からマイクロジェットリング16の先端に向かって形成された第二管26bとで構成されている。
第二管26bの傾斜角度θは、第一管26aよりも急傾斜に設定されている。より具体的には、第二管26bの傾斜角度θは、中心軸線C1に対し30〜45度に設定されている(図4参照)。このように設定することにより、チャンバ17に取り込まれた空気Aをジェット流排出口16Aから排出されるジェット流Xに確実に噴射させつつ、マイクロジェットリング16の外周面16bの傾斜勾配を緩やかにすることができる。
マイクロジェットリング16に複数の噴射管26が周方向に等間隔で形成されていることから、各噴射管26から噴射された空気Aはマイクロジェットとなってジェット流Xに向かって噴射される。
ここで、図4に詳示するように、マイクロジェットリング16の先端には、断面略円弧状の弧状面部27が形成されている。この弧状面部27が形成されることにより、マイクロジェットリング16の先端であって内周面16a側は、弧状面部27の開始点Pから噴出側(図4における右側)に向かって拡径するように形成された状態になる。
すなわち、マイクロジェットリング16の内周面16aが噴出側に向かうに従って縮径されている。このため、弧状面部27の開始点Pが最も縮径されたスロートSPに設定される。
(作用)
次に、ジェットエンジン100、および騒音低減装置1の作用について説明する。
図1に示すように、航空機の離陸時には、まず、ファン11aを回転させて空気取入口2Aから空気Aを取り入れる。この空気Aの一部は、圧縮機4により圧縮され、燃焼器12にて燃料と混合されて燃焼される。
タービン13では、燃焼器12から排出された燃焼ガスによってファン11a、および圧縮機4の駆動力が発生する。以降は、タービン13によって発生した駆動力によって、ファン11aが回転して空気Aが取り込まれていく。
このような動作によって、筒状隔壁3内の流路5にジェット流が流れ、ジェット流排出口16Aから排出される。また、筒状隔壁3とケーシング2との間の流路6にバイパス流Yが流れ、バイパス流排出口2Bから排出される。その結果、推進力が得られて航空機が離陸する。
このとき、バルブ21を開いてファン11a又は圧縮機4で圧縮された空気Aの一部をチャンバ17内に取り込む。そして、チャンバ17内の空気Aが所定の圧力まで高まると、この空気Aがマイクロジェットリング16の噴射管26を介してジェット流Xに向かってマイクロジェット噴射される。
図5は、マイクロジェット噴射を行っている際のジェット流X、および空気Aの流れを示す説明図である。
図5において、ジェット流XはスロートSPよりも上流側が圧力の高い領域となる。一方、スロートSPよりも下流側が上流側と比較して圧力の低い領域となる。したがって、マイクロジェット噴射は、圧力の低い領域に向けて噴射される事になるので、チャンバ17内の圧力を必要以上に高めることなく、十分な流量を確保できる。そして、スロートSPの直後、つまり、スロートSPから軸方向に対して鋭角をなすように、下流方向に向けてスムーズにマイクロジェット噴射が行われる。
ここで、チャンバ17内で空気Aを所定の圧力まで高めることになるので、チャンバ17と、このチャンバ17と燃焼器12よりも上流側の流路5とを接続する供給路20との圧力差を小さくすることができる。このため、供給路20内での空気Aの圧力損失を低減できると共に、圧力損失が生じる経路をマイクロジェットリング16の噴射管26のみにほぼ限定することができる。
また、ジェットエンジン100を駆動させると各部品の温度が上昇するが、従来の配管を用いたノズルと比較してマイクロジェットリング16の熱膨張量を小さく抑えることができる。このため、マイクロジェットリング16に形成された噴射管26の直径の変化量も従来と比較して小さく、噴射管26を介して噴射される空気Aの流量が低減しにくい。
マイクロジェット噴射された空気Aは、排出されたジェット流Xとバイパス流Yとが合流する領域に到達して両者を好適に混合させる。これにより、ジェット流Xとバイパス流Yとの合流によって生じる騒音が低減される。
ここで、マイクロジェットリング16に形成されている噴射管26の個数を、以下の式に基づいて設定することにより、より効率よく騒音を低減することができる。
すなわち、噴射管26の直径をdとし、マイクロジェットリング16のスロートSPでの直径、つまり、ジェット流Xの噴射ノズルの直径をDとし、噴射管26の個数をnとし、設計指数をσとしたとき、
噴射管26の個数nは、
σ=d/(πD/n) ・・・(1)
0.11≦σ≦0.16・・・(2)
を満たすように設定される。
なお、設計指数σは、マイクロジェットリング16のジェット流排出口16Aの円周において、噴射管26の占める割合である。設計指数σを式(2)を満たすように設定することにより、騒音を効率よく低減することが可能になる知見が得られている。
(効果)
上述の実施形態によれば、従来のように配管のノズルを用いることなく、マイクロジェットリング16に形成された複数の噴射管26を利用してジェット流とバイパス流との合流部に向けてマイクロジェットを噴射させることができる。このため、配管のノズルを用いる場合と比較して、マイクロジェット噴射部分の剛性を高めることができる。剛性を高めることができる分、噴射管26の直径を大きく設定することができ、圧力損失を低減できる。よって、マイクロジェットリング16の損傷を防止し、かつ効率よくマイクロジェット噴射させることにより効率よく騒音を低減できる。
また、マイクロジェットリング16に噴射管26を形成しているので、マイクロジェット噴射推力により、噴射管26の噴射角度が変化することがない。このため、噴射角度を維持すべく、別途補強する必要がないので、マイクロジェットリング16の小型化を図ることができる。この結果、筒状隔壁3の小型化を図ることも可能になる。
さらに、従来の配管に代わってマイクロジェットリング16を用いているので、配管によるキャビティ流れを防止でき、付加騒音の発生を抑制できる。
そして、マイクロジェットリング16に複数の噴射管26を周方向に等間隔で形成するだけで、マイクロジェット噴射口の位置が変化することがない。このため、マイクロジェット噴射の剥離を防止して効率よく騒音を低減できる。
しかも、マイクロジェットリング16に差込部23を一体成形し、この差込部23をチャンバ17の開口部17Aに印籠嵌合させるだけでマイクロジェットリング16の組み付けを完了させることができる。このため、ジェットエンジン100の組み立て作業性を向上させることが可能になる。
また、マイクロジェットリング16を側面視略円錐台状に形成すると共に、マイクロジェットリング16の先端に弧状面部27を形成している。このため、弧状面部27の開始点PをスロートSPに設定し、このスロートSPからジェット流に向かってマイクロジェット噴射させることができる。よって、効率よくマイクロジェット噴射を行うことが可能になり、さらに効率よく騒音を低減することができる。
さらに、マイクロジェットリング16に形成されている噴射管26を第一管26aと第二管26bとで構成し、この第二管26bの傾斜角度θを第一管26aの傾斜角度よりも大きく設定している。このため、マイクロジェットリング16の外周面16bの傾斜勾配を緩やかにすることができ、ジェットエンジン100のナセル抵抗を低減できる。この結果、ジェットエンジン100の空力性能を高めることが可能になる。
また、マイクロジェットリング16と燃焼器12よりも上流側の流路5との間に、これらマイクロジェットリング16と流路5とを連通するチャンバ17を設けたので、チャンバ17と、このチャンバ17と前記流路5とを接続する供給路20との圧力差を小さくでき、供給路20内での空気Aの圧力損失を低減できると共に、圧力損失が生じる経路をマイクロジェットリング16の噴射管26のみにほぼ限定することができる。このため、圧力損失が小さくなる分、噴射管26から効率よくマイクロジェット噴射を行うことができ、より効率よく騒音を低減することが可能になる。
本実施の形態に係る騒音低減装置1について、これらマイクロジェットリング16と流路5とを連通するチャンバ17を設けたことによる圧力損失低減の効果を検証した結果を図6に示す。図6に示す検証結果は、燃焼器12よりも上流側の流路5から、チャンバ17を経てマイクロジェットリング16の噴射管26に至る個所を抜き出し、その軸方向位置における全圧損失係数(%)を図示している。図6において、横軸は軸方向位置を表わし、縦軸は全圧損失係数(%)を表わす。
図6に示す検証は、以下の条件を用い、各々の軸方向位置における全圧損失係数を数値解析することで行なった。
流路5の内径:Φ5mm、32本
マイクロジェット出口面積:噴射管内径Φ3.15(mm)×sqrt(32本/20本)=Φ3.52mm
図6に示すように、全圧損失係数は、チャンバ17と噴射管26の接続位置、すなわち軸方向位置が0.1(m)である個所において急激に増加している。これは、断面積が大きいチャンバ17に比して、噴射管26は断面積が小さいため、全圧損失が増加したためであると考えられる。しかし、噴射管26は断面積が小さいため、図6に示すように全圧損失が急激に増加したとしても、噴射管出口26における全圧損失の増加は10%から20%程度に留まる。
ここで、図6に破線で示すようにチャンバ17が設けられていない場合、図6に示す軸方向位置0.1(m)の位置における全圧損失の増加と同様に、流路5とチャンバ17の接続位置である軸方向位置―0.18(m)の位置から全圧損失が急激に増加する。軸方向位置―0.18(m)の位置から、軸方向位置0.1(m)の位置と同様に全圧損失が増加すると、噴射管26の出口における全圧損失は50(%)を超えることが明らかである。
図6に示す結果から明らかなように、チャンバ17が存在することは、航空機用エンジンにおいて、現実的にマイクロジェット噴射を行なうために無くてはならない機構である。これは、チャンバ17が存在することにより、全圧損失をチャンバ部体積に応じて抑制することができるためである。
このように、本実施の形態に係る騒音低減装置においては、チャンバ17が備えられているため、マイクロジェットを噴射するためのエンジンからの抽気圧力の損失を大きく低減させ、コンプレッサからの多大な抽気を必要としないという効果が得られる。
さらに、チャンバ17に対応する部位に空気Aをマイクロジェットリング16に引き込むための配管を敷設する必要がなくなる。すなわち、筒状隔壁3の外周面全体を滑らかに形成することができる。このため、チャンバ17上を流れる流体(空気A)のキャビティ流れを防止できると共に、ジェットエンジン100のナセル抵抗をさらに低減できる。よって、バイパス流Yが筒状隔壁3の外表面を流れる際の流体騒音の発生を抑制することが可能になる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、マイクロジェットリング16の基端に差込部23を一体成形し、この差込部23の内周面と外周面とにそれぞれOリング25を装着してチャンバ17の開口部17Aに印籠嵌合する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、以下の図7に示す構成により、マイクロジェットリング16とチャンバ17とを接続してもよい。
図7は、騒音低減装置1の他の実施形態を示す概略断面図である。なお、以下の説明において、上述した実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、チャンバ17の内周壁部18、および外周壁部22には、開口部17A側にそれぞれ段差により薄肉形成された段差面28,29が形成されている。一方、マイクロジェットリング16に一体成形されている差込部23は、段差面28,29に対応するように形成され、この段差面28,29に嵌合可能になっている。
また、内周壁部18の段差面28には、厚さ方向に沿って雌ネジ部32が刻設されている。一方、外周壁部22の段差面29、および、差込部23の雌ネジ部32に対応する箇所には、厚さ方向に貫通するボルト孔33,34が形成されている。これらボルト孔33,34に不図示のボルトを挿通し、内周壁部18の雌ネジ部32に螺入することによって、チャンバ17とマイクロジェットリング16とを接続することができる。
さらに、差込部23には、内周面と外周面とにOリング溝24a,24bが形成されていない。そして、差込部23と内周壁部18の段差部28aとの間に、メタル系のシール部材31が装着されている。一方、差込部23と外周壁部22の段差部29aとの間に、Oリング25が装着されている。これらシール部材31とOリング25とにより、チャンバ17とマイクロジェットリング16との接続部のシール性を高めることができる。
なお、シール部材31を耐熱合金を用いたメタルシールとすることにより、シール部材31の耐熱温度を約800℃程度に設定することが可能になる。シール部材31としては、Cリング、Eリング、およびUリング等を用いることが可能である。
また、上述の実施形態では、マイクロジェットリング16とチャンバ17とを分割構成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、以下の図8に示すように、マイクロジェットリング16とチャンバ17の内周壁部18とを一体成形してもよい。
図8は、騒音低減装置1の他の実施形態を示す概略断面図である。
図8に示すように、チャンバ17の内周壁部18の下流側端(図8における右側端)には、マイクロジェットリング16の内周面16a側が一体成形されている。これにより、マイクロジェットリング16と、チャンバ17の内周壁部18、および外フランジ部18aとによって凹部35が全周に亘って形成される。この凹部35をチャンバ17の外周壁部22によって閉塞する。
マイクロジェットリング16の外周面16bには、外周壁部22の先端に対応する部位に、外周壁部22の先端を受け入れ可能な凹部36が全周に亘って形成されている。そして、外周壁部22の先端とマイクロジェット16の外周面16bとを溶接等により固定すると共に、外周壁部22と内周壁部18の外フランジ部18aと溶接等により固定する。
これにより、マイクロジェットリング16とチャンバ17との接合部のシール性を確保することができる。
また、上述の実施形態では、燃焼器12よりも上流側の流路5とマイクロジェットリング16との間に、チャンバ17を設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、チャンバ17に代えて供給路20の一端をマイクロジェットリング16まで延設してもよい。この場合、供給路20の一端とマイクロジェットリング16とを継手等を介して接続する。
さらに、上述の実施形態では、マイクロジェットリング16を略円環状に形成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、マイクロジェットリング16を周方向に分割してもよい。
この場合、マイクロジェットリング16を分割することにより形成される各リング片(不図示)の合わせ面に、シール部材等を用いて気密性を確保する。また、各リング片に、それぞれ噴射管26を形成してもよいし、各リング片の合わせ面に溝を形成し、この溝を重ね合わせることで噴射管26を構成するようにしてもよい。
本発明に係る騒音低減装置は、ノズルの損傷を防止でき、かつ効率よく騒音を低減できる。
また、本発明に係る騒音低減装置によれば、組み立て作業性を向上でき、騒音低減効果を確実に得ることが可能である。
1 騒音低減装置
2 ケーシング
3 筒状隔壁(主ノズル)
3A 噴出側周縁
4 圧縮機
5 流路
12 燃焼器
16 マイクロジェットリング
16A ジェット流排出口
17 チャンバ
20 供給路
26 噴射管
26a 第一管
26b 第二管
27 弧状面部
100 ジェットエンジン
A 空気
X ジェット流

Claims (3)

  1. ジェットエンジンの主ノズルの噴出側周縁に、周方向に等間隔に形成された複数の噴射管を有するマイクロジェットリングを設け、
    前記ジェットエンジン内の燃焼器より上流側の流路から圧縮空気の一部を取り入れて前記複数の噴射管まで導く供給路を設け、
    前記複数の噴射管は、前記圧縮空気の一部を、前記主ノズルから噴出されるジェット流に向けて噴射させる騒音低減装置において、
    前記マイクロジェットリングを前記ジェット流の上流側から下流側に向かうに従って縮径するように形成すると共に、
    前記マイクロジェットリングの吐出側周縁に、このマイクロジェットリングの内周面が先端に向かうに従って拡径するように弧状面部を全周に亘って形成した騒音低減装置。
  2. 前記複数の噴射管の少なくとも噴出口側近傍が前記主ノズルの軸方向に対して鋭角をなすように、下流方向に向けて形成されている請求項1に記載の騒音低減装置。
  3. 前記マイクロジェットリングと前記流路との間に、これらマイクロジェットリングと流路とを連通するチャンバを設けた請求項1又は請求項2に記載の騒音低減装置。
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