JP2011099353A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダウエットを回避しつつ、気筒内の渦流(タンブル流、スワール流)の強化を行なう燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】エアブラストインジェクタは、燃料噴射を行なう第1インジェクタ21と、加圧空気の噴射を行なう第2インジェクタ22とを備えるとともに、エア混合燃料を気筒内に噴射する燃料噴射孔4および加圧空気のみを気筒内に噴射する空気噴射孔5が形成された噴射孔形成部材を備える。燃料噴射孔4は、タンブル流を強化するよう、矢印Cに示すように、シリンダ6の上側に向けてエア混合燃料の噴射を行なう。空気噴射孔5は、タンブル流を強化する方向で、且つタンブル流の外周側に向けて加圧空気を噴射するよう、矢印Bに示すように、燃料噴射孔4の噴射方向よりも上側に加圧空気の噴射を行なう。これにより、タンブル流の外周にエアカーテンが形成されて、シリンダウエットを回避しつつ、タンブル流を強化できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エンジン(燃料の燃焼エネルギーにより回転トルクを発生する内燃機関)の気筒内に生じる渦流(タンブル流およびスワール流)の強化を行なう燃料噴射装置に関する。
(背景技術)
先ず、気筒内に生じるタンブル流を、図1を参照して説明する。
エンジン3の吸入行程では、ピストン1が上死点側から下死点側に向かう下降動作を行なう際に、吸気ポート2から気筒内(シリンダ6内)に吸気が吸引される。このピストン1の下降に伴う吸引動作によって、気筒内には図1の矢印Aに示すように、タンブル流(縦渦流)が形成される。
このように、気筒内にタンブル流を形成することで、気筒内における空気と燃料の撹拌性を向上でき、燃焼状態の向上に伴って、燃費向上や、排気エミッションの低減を図ることができる。
タンブル流は、ピストン1の下降動作と、吸気ポート2から気筒内に吸引された吸気の流れ方向とによって形成されるものであるため、タンブル流の強弱は、ピストン1の下降速度(即ち、エンジン回転数)の影響を強く受けるとともに、吸気ポート2の開口位置や形状の影響を強く受ける。
このため、エンジン回転数の低い運転状態では、タンブル流が弱くなってしまう。また、吸気ポート2の開口位置や形状によっては、タンブル流が弱くなってしまう。このようにタンブル流が弱くなると、タンブル流による空気と燃料の撹拌作用が弱まり、燃焼状態の向上効果が小さくなってしまう。
(従来技術1)
上記の不具合を解決するために、インジェクタから噴射される燃料噴射によってタンブル流を強化し、タンブル流による燃焼状態の向上効果を高める燃料噴射装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術1を、図8を参照して説明する。なお、符号は後述する[発明を実施するための形態]および[実施例]と同一機能物に同一符号を付したものである。
特許文献1の燃料噴射装置は、気筒内に直接燃料を噴射する直噴タイプの第1インジェクタ21を用い、この第1インジェクタ21が噴射する燃料の噴射力によってタンブル流のアシストを行い、タンブル流の強化を図るものである。
ここで、第1インジェクタ21の噴射燃料によってタンブル流をアシストするためには、第1インジェクタ21の燃料の噴射方向が、吸気ポート2から流入した吸気の流れに沿う必要がある。
さらに、第1インジェクタ21の噴射燃料によってタンブル流を効率的に強化するためには、図8の矢印Cに示すように、第1インジェクタ21の燃料の噴射方向が、シリンダ6の上側(上死点側:シリンダヘッド9に近い側)に向けられる必要がある。
その結果、第1インジェクタ21からシリンダ壁面(シリンダ6の内周壁面)までの距離が短くなり、第1インジェクタ21から噴射された燃料の一部がシリンダ壁面に到達して付着し、シリンダ壁面が燃料で濡れた状態(シリンダウエット)になる懸念がある。このように、シリンダウエットが生じると、シリンダ壁面に付着した燃料の燃焼性が悪化することになり、燃費の悪化および排気エミッションの悪化を招いてしまう。
なお、第1インジェクタ21の燃料の噴射方向を、シリンダ6の下側(下死点側:シリンダヘッド9から遠い側)に向けることで、第1インジェクタ21から噴射された燃料の壁面到達距離を長くすることができ、上記のシリンダウエットを回避することができる。 しかるに、第1インジェクタ21の燃料の噴射方向をシリンダ6の下側に向けると、第1インジェクタ21の噴射燃料によってタンブル流を強化する作用が弱まってしまい、タンブル流による燃焼状態の向上効果が小さくなってしまう。
(従来技術2)
燃料の噴射を行なうインジェクタには、噴射孔から加圧空気とともに液体燃料を噴射して、液体燃料の微粒化を図るエアブラストインジェクタが知られている(例えば、特許文献2)。
このエアブラストインジェクタは、上述したように、燃料とともに加圧空気を吹き出すものであるため、タンブル流の強化を行なうインジェクタに用いた場合、加圧空気の吹出力によって、気筒内に強いタンブル流を形成することが期待できる。
しかし、上記引用文献1のインジェクタに、引用文献2のエアブラストインジェクタを適用したとしても、上記引用文献1と同じ不具合が生じてしまう。即ち、エアブラストインジェクタから加圧空気とともに噴射された燃料がシリンダ壁面に付着するシリンダウエットが生じてしまい、燃費の悪化や、排気エミッションの悪化が懸念される。
(従来技術3)
一方、上記引用文献2のエアブラストインジェクタとは異なり、環状に配置されて燃料噴射を行なう燃料噴射孔の中心側に、加圧空気の噴射を行なう空気噴射孔を設けて、燃料と加圧空気とを別々に噴射する2重噴射型インジェクタが知られている(例えば、特許文献3)。
この2重噴射型インジェクタは、上述したエアブラストインジェクタと同様、燃料とともに加圧空気を吹き出すものであるため、タンブル流の強化を行なうインジェクタに用いた場合、加圧空気の吹出力によって、気筒内に強いタンブル流を形成することが期待できる。
しかし、上記引用文献1のインジェクタに、引用文献3の2重噴射型インジェクタを適用したとしても、上記引用文献1、2と同じ不具合が生じてしまう。即ち、2重噴射型インジェクタから噴射された燃料がシリンダ壁面に付着するシリンダウエットが生じてしまい、燃費の悪化や、排気エミッションの悪化が懸念される。
なお、上記ではインジェクタの噴射によってタンブル流の強化を行なう場合の問題点を説明したが、インジェクタの噴射によってスワール流(渦流の主流が気筒内の周方向に沿う横回転の横渦流)の強化を行なう場合であっても、上記と同様、シリンダウエットが生じてしまう問題点があった。
特開2008−255833号公報 特開平2−181067号公報 特開2003−148302号公報
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料がシリンダ壁面に付着するシリンダウエットを回避しつつ、且つインジェクタの噴射によって気筒内の渦流(タンブル流およびスワール流)の強化を行なうことのできる燃料噴射装置の提供にある。
[請求項1の手段]
請求項1の燃料噴射装置は、
(i)渦流を強化する方向に燃料(燃料のみであっても良いし、燃料と空気とが一緒であっても良い)を噴射する燃料噴射孔とは別に、
(ii)渦流を強化する方向で、且つ燃料噴射孔から噴射される噴射燃料よりも渦流の外周側に空気を噴射する空気噴射孔を具備する。
なお、燃料噴射孔は、気筒内に直接燃料噴射を行なう直噴タイプであることが望ましいものであり、空気噴射孔も、気筒内に直接空気噴射を行なう直噴タイプであることが望ましいものである。
このように設けることにより、
(i)燃料噴射孔から噴射される燃料の噴射力によって気筒内に生じる渦流のアシストを行なうとともに、
(ii)空気噴射孔から噴射される空気の噴射力によって、気筒内に生じる渦流のアシストを行なう。
これにより、気筒内に生じる渦流を強化することができ、気筒内における空気と燃料の撹拌性を向上して、燃焼状態を向上させることができ、燃費向上や、排気エミッションの低減を図ることができる。
また、空気噴射孔は、燃料噴射孔から噴射される噴射燃料よりも渦流の外周側に空気を噴射するものであるため、燃料噴射孔から噴射される噴射燃料における渦流の外周側に、空気噴射孔から噴射された空気の層(以下、エアカーテンと称する)が形成される。
このエアカーテンによって、燃料噴射孔から噴射された燃料がシリンダに到達する不具合を阻止することができる。即ち、燃料噴射孔からシリンダ壁面までの距離が短くても、燃料噴射孔から噴射された燃料がシリンダ壁面に到達して付着するシリンダウエットを防ぐことができる。このように、シリンダウエットを防ぐことができるため、シリンダウエットによる燃焼状態の悪化を防ぐことができ、シリンダウエットによる燃費の悪化および排気エミッションの悪化を防ぐことができる。
上述したように、請求項1の燃料噴射装置は、燃料がシリンダ壁面に付着するシリンダウエットを回避しつつ、インジェクタの噴射によって気筒内の渦流(タンブル流およびスワール流)の強化を行なって、燃焼状態の向上を図ることができる。
[請求項2の手段]
請求項2の燃料噴射装置の制御装置は、燃料噴射孔から燃料噴射を行なうよりも先に、空気噴射孔から加圧空気の噴射を行なう。
これにより、燃料噴射孔から燃料が噴射されるよりも先にシリンダ壁面に沿ってエアカーテンを形成することができ、燃料噴射孔が燃料噴射を開始した直後から、燃料噴射孔が噴射した燃料がシリンダ壁面に付着する不具合(シリンダウエット)を回避することができる。
[請求項3の手段]
請求項3の燃料噴射装置の制御装置は、空気噴射孔から加圧空気の噴射を行なう期間中に、燃料噴射孔から燃料の噴射を行なう。
これにより、シリンダ壁面に沿ってエアカーテンが形成されている期間内に燃料噴射孔が燃料噴射を行なうため、燃料噴射孔から噴射された燃料がシリンダ壁面に付着する不具合(シリンダウエット)を回避することができる。
[請求項4の手段]
請求項4の燃料噴射装置の燃料噴射孔は、加圧された空気とともに液体燃料を噴射するエアブラスト噴射孔である。
これにより、燃料噴射孔から燃料とともに吹き出された加圧空気によって、気筒内に生じる渦流のアシストが行なわれるため、気筒内における渦流のアシスト力が高まり、気筒内の渦流をより強化することができる。
[請求項5の手段]
請求項5の燃料噴射装置における燃料噴射孔と空気噴射孔は、共通の噴射孔形成部材に設けられる。
[請求項6の手段]
請求項6の燃料噴射装置は、燃料噴射孔を有する第1インジェクタと、空気噴射孔を有する第2インジェクタとが、独立して設けられる。
[請求項7の手段]
請求項7の燃料噴射装置は、渦流の主流がタンブル流の場合、燃料噴射孔の噴射方向よりも、空気噴射孔の噴射方向が、シリンダヘッドに近い側に向けられるものである。
これにより、燃料噴射孔から噴射される燃料の噴射力によってタンブル流の強化を図るために、燃料噴射孔の噴射方向をシリンダの上死点側(シリンダヘッドに近い側)に向けて、燃料噴射孔からシリンダ壁面までの距離が短くても、空気噴射孔から噴射された空気によるエアカーテンによって、燃料噴射孔から噴射された燃料がシリンダに到達する不具合が阻止され、シリンダウエットを防ぐことができる。
[請求項8の手段]
請求項8の燃料噴射装置は、渦流の主流がスワール流の場合、燃料噴射孔の噴射方向よりも、空気噴射孔の噴射方向が、シリンダ壁面に近い外周側に向けられるものである。
これにより、燃料噴射孔から噴射される燃料の噴射力によってスワール流の強化を図るために、燃料噴射孔の噴射方向をシリンダ壁面の外周面に向けて、燃料噴射孔からシリンダ壁面までの距離が短くても、空気噴射孔から噴射された空気によるエアカーテンによって、燃料噴射孔から噴射された燃料がシリンダに到達する不具合が阻止され、シリンダウエットを防ぐことができる。
タンブル流の説明図である。 空気噴射によるエアカーテンの説明図である(実施例1)。 空気噴射と燃料噴射によるエアカーテンおよびタンブル流強化の説明図である(実施例1)。 第1インジェクタと第2インジェクタの断面図である(実施例1)。 第1インジェクタと第2インジェクタの駆動例を示すタイムチャートである(実施例1)。 空気噴射と燃料噴射によるエアカーテンおよびタンブル流強化の説明図である(実施例2)。 空気噴射と燃料噴射によるエアカーテンおよびスワール流強化の説明図である(実施例3)。 燃料噴射によるタンブル流強化の説明図である(従来例)。
図面を参照して[発明を実施するための形態]を説明する。
燃料噴射装置は、吸入行程時にピストン1が気筒内において上死点側から下死点側に向かう下降動作によって、吸気ポート2から気筒内に導入された吸気による渦流(タンブル流やスワール流)が生じるエンジン3に搭載される。
この燃料噴射装置は、加圧燃料(燃料のみであっても良いし、燃料と空気とが一緒であっても良い)をエンジン3の気筒内に直接噴射する燃料噴射孔4と、加圧空気をエンジン3の気筒内に直接噴射する空気噴射孔5とを備える。
そして、燃料噴射孔4は、渦流を強化する方向に燃料を噴射するものであり、空気噴射孔5は、渦流を強化する方向で、且つ燃料噴射孔4から噴射される噴射燃料よりも渦流の外周側に空気のみを噴射するものである。
次に、燃料噴射装置の具体的な一例を、図面を参照して説明する。なお、以下の実施例において、上記[発明を実施するための形態]と同一符号は、同一機能物を示すものである。
以下の実施例では、エンジン3の説明において、図1の上側(上死点側)を上、図1の下側(下死点側)を下と称して説明するが、この上下方向は実施例説明のための上下方向であり、限定されるものではない。
また、以下の実施例では、エアブラストインジェクタの説明において、図4の上側を上、図4の下側を下と称して説明するが、この上下方向も実施例説明のための上下方向であり、限定されるものではない。
先ず、図1を参照して、エンジン3の要部を説明する。
エンジン3は、上下方向に沿う複数のシリンダ6が形成されたシリンダブロック7と、各シリンダ6の内周面においてピストンリング8を介して上下方向に摺動自在に支持されるピストン1と、シリンダブロック7の上部に締結されて各シリンダ6の上部に燃焼室(ピストン1によって混合気が加圧圧縮される空間)を形成するシリンダヘッド9とを備える。
このシリンダヘッド9には、各シリンダ6に吸気を導く吸気ポート2が形成されるとともに、各シリンダ6内で発生した排気を外部へ導く排気ポート11が形成されている。また、シリンダヘッド9には、各気筒毎に、吸気ポート2の出口端(吸気ポート2と気筒内との境界部)を開閉する吸気バルブ12と、排気ポート11の入口端(気筒内と排気ポート11との境界部)を開閉する排気バルブ13とが設けられている。
さらに、シリンダヘッド9には、各気筒毎に、燃焼室で加圧された混合気に着火を行なう点火プラグ14が装着されている。
エンジン3の各気筒は、吸入、圧縮、爆発、排気の各行程を順次繰り返すものである。そして、吸気の開始時(ピストン1の下降に伴う気筒内容積の増大時)に吸気バルブ12が開かれ、吸気の終了時(ピストン1の下降終了に伴う気筒内容積の増大終了時)に吸気バルブ12が閉じられる。
このエンジン3の吸気作動により、気筒内には図1の矢印Aに示すように、タンブル流(縦渦流)が形成される。
次に、燃料噴射装置を説明する。
燃料噴射装置は、例えばガソリン等の燃料を各気筒内に直接噴射供給する直噴式のエアブラストインジェクタを備える。
この実施例におけるエアブラストインジェクタは、噴射力によりタンブル流をアシストしてタンブル流の強化を行なうものである。
具体的に、エアブラストインジェクタは、図2の矢印Bに示すように、加圧空気を気筒内に向けて直接噴射させて、タンブル流をアシストする空気噴射孔5(空気専用噴射孔)を有する。
さらに、エアブラストインジェクタは、図3の矢印Bに示すように、空気噴射孔5から加圧空気を気筒内に向けて直接噴射させてタンブル流をアシストするとともに、図3の矢印Cに示すように、加圧空気と一緒に燃料の噴射を行なうことでタンブル流をアシストする燃料噴射孔4(エアブラスト噴射孔)を有する。
続いて、図4を参照してエアブラストインジェクタを説明する。 エアブラストインジェクタは、液体燃料の噴射を行なう第1インジェクタ21と、加圧空気の噴射を行なう第2インジェクタ22とを備える。
また、エアブラストインジェクタは、第1インジェクタ21から噴射された液体燃料とともに、第2インジェクタ22から噴射された加圧空気を一緒に気筒内に向けて直接噴射させる燃料噴射孔4と、第2インジェクタ22から噴射された加圧空気を気筒内に向けて直接噴射させる空気噴射孔5とが形成された噴射孔形成部材23を備える。
(第1インジェクタ21の説明)
実施例1の第1インジェクタ21は、燃料ポンプにより加圧された燃料が、燃料供給管を介して第1インジェクタ21の上端に設けられた燃料導入口24より内部に供給される。
燃料ポンプは、燃料タンクから第1インジェクタ21に燃料を導く燃料供給管の途中に配置されるものであり、燃料タンク内の燃料を吸引して所定圧力に加圧し、第1インジェクタ21に向けて圧送するものである。また、燃料ポンプは、第1インジェクタ21に向けて吐出される燃料の圧力を、所定の目標圧力(例えば、550kPa)に調圧する調圧装置(プレッシャレギュレータ等)を備えている。
第1インジェクタ21は、略円筒形状を呈するものであり、上端から燃料を受け、内部の燃料通路を経由して下端から燃料を噴射する。
第1インジェクタ21は、燃料の噴射と停止を実行する第1噴射ノズル25、この第1噴射ノズル25に閉弁力(燃料噴射を停止させる力)を付与する第1スプリング26、この第1スプリング26の閉弁力に抗して開弁力(燃料噴射を実行させる力)を付与する第1電磁駆動部27、第1噴射ノズル25の上部に固定される第1ロアボディ28、略筒状を呈して第1ロアボディ28の上部に同軸上に配置される第1アッパーボディ29を備えており、第1アッパーボディ29の上端に設けられた燃料導入口24から内部に流入した燃料は、第1ロアボディ28を通って第1噴射ノズル25の下端に向けて供給される。
第1噴射ノズル25は、第1ロアボディ28の下部に固定される第1ノズルボディ31と、この第1ノズルボディ31の内部に挿入されて上下方向へ摺動自在に支持される第1ニードル32とを含んで構成される。
第1ノズルボディ31の軸中心には、上方から下方へ向けて燃料を導く第1ノズル孔33が穿設されており、第1ノズル孔33の下端に設けられた弁座の中心部には、第1ノズルボディ31の先端部から噴射孔形成部材23の内部に形成された燃料空気混合室34に向けて燃料を噴射するための第1噴射孔35が形成されている。
第1ノズル孔33は、第1ニードル32との間に燃料通路を形成して、上方から供給された燃料を弁座側へ導くものである。
第1噴射孔35は、第1ノズルボディ31の下端の軸中心において上下方向に貫通する1つの貫通穴であり、弁座の上面に入口が開口して、第1ノズルボディ31の下面に出口が開口している。
第1ニードル32は、上下方向へ延びるシャフト形状を呈するものであり、第1ノズル孔33の中心部において上下方向へ摺動自在に支持されている。
具体的に、第1ニードル32の上端は、第1ロアボディ28の内周面によって上下方向に摺動自在に支持される第1可動コア36(第1電磁駆動部27におけるアーマチャ)の中心に結合されており、その結果、第1ニードル32の上端が第1ロアボディ28の内部において上下方向へ移動可能に支持される。なお、第1可動コア36には、上下方向を連通する燃料通路36aが形成されており、第1可動コア36の上側の燃料を、第1可動コア36の下側へ導くように設けられている。
一方、第1ニードル32の下側には、径方向外側へ膨出する第1大径摺動部37が形成されており、この第1大径摺動部37が第1ノズル孔33の内周面によって摺動自在に支持される。なお、第1大径摺動部37には、外周面の一部をカットした形状の面取部(あるいは上下方向に連通する溝部)37aが設けられており、第1大径摺動部37の上側の燃料を、第1大径摺動部37の下側へ導くように設けられている。
第1ニードル32の下端には、第1ノズル孔33の下端に設けられた弁座に着座可能なシート部が設けられている。このシート部が弁座に着座することにより、第1ノズル孔33と第1噴射孔35との連通を遮断し、シート部が弁座から離座することにより、第1ノズル孔33と第1噴射孔35とを連通して、第1噴射孔35から燃料の噴射を行なう。
ここで、弁座とシート部との当接部(着座部分)には、シート部が弁座に着座した際に噴射を停止するための線シール部(油密機能部)が設けられている。
なお、シート部の形状は、略円錐形状に限られるものではなく、略円錐台形状、あるいは略半球状など、線シールが可能な形状であればいずれの形状であっても良い。また、弁座とシート部のシール方法としては、線シールに限らず、円錐面の当接でシールするものであっても良い。
第1スプリング26は、第1ニードル32を下方へ押し付けて、シート部を弁座に着座させる力(閉弁力)を発生するものであり、この実施例1では圧縮コイルスプリングを用いている。具体的に、第1スプリング26は、第1可動コア36と、筒状を呈する第1バネストッパ38との間で圧縮された状態で組付けられたものである。ここで、第1バネストッパ38は、第1アッパーボディ29の内周面に固定された第1磁気吸引筒44(後述する)の内周面に圧入あるいはネジ込み等により固定されたものである。
第1電磁駆動部27は、磁力によって第1ニードル32を上方(開弁方向)に駆動するものであり、通電により磁力を発生する円筒形状に巻回された第1コイル41、この第1コイル41の内周に配置されて上下方向へ摺動自在に支持される第1可動コア36、この第1可動コア36を上方へ磁気吸引するための磁路を形成する第1固定子を備える。
第1固定子は、第1ロアボディ28と第1アッパーボディ29の間に挟まれて配置される第1非磁性筒42と、この第1非磁性筒42の下部において第1可動コア36と径方向の磁気の受け渡しを行なう第1磁気受渡筒43と、第1可動コア36を上方へ磁気吸引する第1磁気吸引筒44と、第1コイル41の周囲を覆う第1ヨーク45とを備える。
なお、第1固定子を構成する部材のうち、第1非磁性筒42を除く他の部材(第1磁気受渡筒43、第1磁気吸引筒44、第1ヨーク45)は、全て磁性体金属(例えば、鉄)によって形成されるものである。
ここで、第1固定子は、第1ロアボディ28および第1アッパーボディ29の一部を利用したものであり、第1ロアボディ28の上部が第1磁気受渡筒43として利用され、第1アッパーボディ29が第1磁気吸引筒44と第1ヨーク45の磁気結合を行なう部材として利用されている。
第1非磁性筒42は、第1アッパーボディ29と同径の筒体であり、第1磁気吸引筒44と第1磁気受渡筒43(第1ロアボディ28の一部)とが、第1可動コア36を介さずに直接的に磁気結合(磁路形成)するのを防ぐためのものである。
第1磁気吸引筒44は、第1アッパーボディ29の内周面に結合された筒状を呈し、第1磁気吸引筒44の下面と第1可動コア36の上面との間にメインギャップ(磁気吸引ギャップ)を形成する部材である。即ち、第1コイル41が通電されると、第1磁気吸引筒44が第1可動コア36を磁気吸引するものである。
第1ヨーク45は、第1コイル41の外周を覆って、第1コイル41の周囲に磁路を形成する部材であり、第1コイル41が通電されると、第1ヨーク45→第1アッパーボディ29および第1磁気吸引筒44→第1可動コア36→第1磁気受渡筒43(第1ロアボディ28の一部)→再び第1ヨーク45に戻る磁気経路(磁束の流れ方向は逆であっても良い)が形成される。
第1ヨーク45は、絶縁性の第1樹脂部材46によりモールドされており、第1ヨーク45をモールドする第1樹脂部材46の一部には、外部接続用の第1コネクタ47が設けられている。この第1コネクタ47は、第1インジェクタ21の作動制御を行なうECU(エンジン・コントロール・ユニットの略:図示しない)と接続線を介して電気的な接続を行なう接続手段であり、その内部には第1コイル41の両端にそれぞれ接続される端子47aがモールドされている。
(第2インジェクタ22の説明)
実施例1の第2インジェクタ22は、エアポンプにより加圧された空気が、圧縮空気供給管を介して第2インジェクタ22の上端に設けられたエア導入通路51より内部に供給される。
エアポンプは、大気中の空気を吸引して所定圧力に加圧し、第2インジェクタ22に向けて圧送するものである。また、エアポンプは、第2インジェクタ22に向けて吐出される空気の圧力を、所定の目標圧力(燃料ポンプから第1インジェクタ21へ供給される燃料圧力よりも低い圧力:例えば、300kPa)に調圧する調圧装置(プレッシャレギュレータ等)を備えている。
第2インジェクタ22は、第1インジェクタ21の隣部において、第1インジェクタ21と平行に配置された状態で、第2インジェクタ22の下端部(後述する第2噴射ノズル52の先端部)が第1インジェクタ21における第1ロアボディ28の一部に挿入固定されるものであり、略円筒形状を呈して、エア導入通路51から供給された加圧空気を内部通路を経由させて下端へ導き、下端から噴射させるものである。
第2インジェクタ22は、加圧空気の噴射と停止を実行する第2噴射ノズル52、この第2噴射ノズル52に閉弁力(噴射を停止させる力)を付与する第2スプリング53、この第2スプリング53の閉弁力に抗して開弁力(噴射を実行させる力)を付与する第2電磁駆動部54、略筒状を呈して第2噴射ノズル52の上部に固定される第2ロアボディ55、略筒状を呈して第2ロアボディ55の上部に同軸上に配置される第2アッパーボディ56を備えている。
第2噴射ノズル52は、第2ロアボディ55の下部にリテーニングナット57aを用いて締結固定される第2ノズルボディ57と、この第2ノズルボディ57の内部に挿入されて上下方向へ摺動自在に支持される第2ニードル58とを含んで構成される。
第2ノズルボディ57は、先端部が第1ロアボディ28の膨出部28aに挿入配置されるものであり、その軸中心には、上方から下方へ向けて貫通する筒形状の第2ノズル孔61が形成されている。そして、第2ノズル孔61の下端には、第1ロアボディ28の膨出部28aと第2ノズルボディ57の間に形成される内部空間62に向けて加圧空気を噴射する第2噴射孔63が形成されており、この第2噴射孔63は、下方に向けて拡径したテーパ形状に設けられている。
なお、内部空間62は、第1ロアボディ28の内部に形成されたロアボディ空気通路64と連通している。
このロアボディ空気通路64は、第1ノズルボディ31に形成された第1空気通路65を介して噴射孔形成部材23の内部に形成される燃料空気混合室34に連通するとともに、第1ノズルボディ31に形成された第2空気通路66を介して噴射孔形成部材23の内部に形成される空気室67に連通するものである。
第2ノズル孔61は、第2ニードル58との間に上下方向を連通する外周通路68を形成するものであり、外周通路68に供給された加圧空気を第2噴射孔63へ導くものである。
第2ニードル58は、上下方向へ延びるシャフト形状を呈するものであり、第2ノズル孔61の中心部において上下方向へ摺動自在に支持されている。
具体的に、第2ニードル58の上端は、第2アッパーボディ56の内周面によって上下方向に摺動自在に支持される第2可動コア71(第2電磁駆動部54におけるアーマチャ)の中心に結合されており、その結果、第2ニードル58の上端が第2アッパーボディ56の内部において上下方向へ移動可能に支持される。なお、この実施例に示す第2可動コア71には、上下方向を連通するための空気通路は形成されていないが、第2可動コア71に空気通路を形成しても良い。
一方、第2ニードル58の下側には、径方向外側へ膨出する第2大径摺動部72が形成されており、この第2大径摺動部72が第2ノズル孔61の内周面によって摺動自在に支持される。なお、第2大径摺動部72には、外周面の一部をカットした形状の面取部(あるいは上下方向に連通する溝部)72aが設けられており、第2大径摺動部72の上下の外周通路68を連通するように設けられている。なお、この実施例の第2インジェクタ22は、空気専用のインジェクタであるため、面取部(溝部)72aは廃止しても良い。
第2ニードル58の内部には、エア導入通路51から第2アッパーボディ56の内部に供給された加圧空気を下方へ導く第2ニードル内通路が設けられている。この第2ニードル内通路は、第2ニードル58の上端から下方に穿設された中心孔73と、中心孔73の下端と外周通路68とを連通する下穴74とからなる。この下穴74は、中心孔73の下端から径方向外側に向かって放射状に複数設けられるものであり、中心側から外方向に向かうに従って下方に傾斜する傾斜穴として設けられている。
第2ニードル58の下端には、第2噴射孔63を開閉する弁傘75が設けられている。この弁傘75の外径寸法は、第2噴射孔63の外径寸法より大径に設けられており、弁傘75が第2噴射孔63の開口縁に着座することにより、外周通路68と内部空間62との連通が遮断され、弁傘75が第2噴射孔63の開口縁から離座することにより、外周通路68と外部が連通して、第2噴射孔63から加圧空気が内部空間62に噴射される。
ここで、弁傘75と当接する第2噴射孔63の開口縁には、弁傘75が第2噴射孔63の開口縁に着座した際に噴射を停止するための線シール部が設けられている。なお、第2噴射孔63の形態、および第2ニードル58における弁体(第2噴射孔63を開閉するバルブ部)の形態は、この実施例に示すものに限定されるものではなく、適宜変更可能なものである。
第2スプリング53は、第2ニードル58を上方へ押し上げて、弁傘75を第2噴射孔63の開口縁に着座させる力(閉弁力)を発生するものであり、この実施例1では圧縮コイルスプリングを用いている。具体的に、第2スプリング53は、第2ニードル58の外周面に取り付けられた第2バネストッパ76と、第2ノズルボディ57の上端面との間で圧縮された状態で組付けられたものである。なお、第2バネストッパ76は、第2ニードル58の外周面に取り付けられるクリップリング(Eリング、Cリング等)76aによって支持されるものである。
第2電磁駆動部54は、磁力によって第2ニードル58を下方(開弁方向)に駆動するものであり、通電により磁力を発生する円筒形状に巻回された第2コイル81、この第2コイル81の内周に配置されて上下方向へ摺動自在に支持される第2可動コア71、この第2可動コア71を下方へ磁気吸引するための磁路を形成する第2固定子を備える。
第2固定子は、第2ロアボディ55と第2アッパーボディ56の間に挟まれて配置される第2非磁性筒82と、この第2非磁性筒82の上部において第2可動コア71と径方向の磁気の受け渡しを行なう第2磁気受渡筒83と、第2可動コア71を下方へ磁気吸引する第2磁気吸引部84と、第2コイル81の周囲を覆う第2ヨーク85とを備える。
なお、第2固定子を構成する部材のうち、第2非磁性筒82を除く他の部材(第2磁気受渡筒83、第2磁気吸引部84、第2ヨーク85)は、全て磁性体金属(例えば、鉄など)によって形成されるものである。
ここで、第2固定子は、第2ロアボディ55および第2アッパーボディ56の一部を利用するものであり、第2ロアボディ55の上部が第2磁気吸引部84として利用され、第2アッパーボディ56の下部が第2磁気受渡筒83として利用されている。
第2非磁性筒82は、第2アッパーボディ56の下部と同径の筒体であり、第2磁気吸引部84(第2ロアボディ55の一部)と第2磁気受渡筒83(第2アッパーボディ56の一部)とが、第2可動コア71を介さずに直接的に磁気結合(磁路形成)するのを防ぐためのものである。
第2磁気吸引部84は、第2可動コア71の下面と対向配置され、第2可動コア71の下面との間にメインギャップ(磁気吸引ギャップ)を形成する部材である。即ち、第2コイル81が通電されると、第2磁気吸引部84が第2可動コア71を磁気吸引するものである。
第2ヨーク85は、第2コイル81の外周を覆って、第2コイル81の周囲に磁路を形成する部材であり、第2コイル81が通電されると、第2ヨーク85→第2磁気吸引部84(第2ロアボディ55の一部)→第2可動コア71→第2磁気受渡筒83(第2アッパーボディ56の一部)→再び第2ヨーク85に戻る磁気経路(磁束の流れ方向は逆であっても良い)が形成される。
第2ヨーク85は、絶縁性の第2樹脂部材86によりモールドされており、第2ヨーク85をモールドする第2樹脂部材86の一部には、外部接続用の第2コネクタ87が設けられている。この第2コネクタ87は、第2インジェクタ22の作動制御を行なうECUと接続線を介して電気的な接続を行なう接続手段であり、その内部には第2コイル81の両端にそれぞれ接続される端子87aがモールドされている。
(噴射孔形成部材23の説明)
この実施例に示す噴射孔形成部材23は、略カップ形状を呈して、第1ノズルボディ31の先端部に固定されるものであり、第1ノズルボディ31と噴射孔形成部材23との間には、上述した第1噴射孔35と第1空気通路65の両方に連通して、第1インジェクタ21から噴射された燃料と、第2インジェクタ22から噴射された加圧空気とが混合される燃料空気混合室34が形成されるとともに、上述した第2空気通路66に連通して、第2インジェクタ22から加圧空気が供給される空気室67が形成される。
噴射孔形成部材23には、燃料空気混合室34に供給されて混合された加圧空気と燃料(以下、「エア混合燃料」と称す)を気筒内に向けて直接噴射させる燃料噴射孔4が設けられるとともに、空気室67に供給された加圧空気を気筒内に向けて直接噴射させる空気噴射孔5が設けられている。
燃料噴射孔4は、燃料空気混合室34とエンジン3の気筒内とを連通する1つあるいは複数の貫通穴であり、空気噴射孔5は、空気室67とエンジン3の気筒内とを連通する1つあるいは複数の貫通穴である。
ここで、上記構成を採用するエアブラストインジェクタは、エンジン3に対して、上下方向および径方向の搭載方向が予め設定された方向に搭載される。
そして、燃料噴射孔4は、エアブラストインジェクタをエンジン3に搭載した状態において、図3の矢印Cに示すように、タンブル流を強化する方向にエア混合燃料を噴射するように噴射方向が向けられるものである。
具体的には、燃料噴射孔4から噴射されるエア混合燃料がタンブル流を強化するように、燃料噴射孔4の噴射方向は、図3の矢印Cに示すように、シリンダ6の上側に向けてエア混合燃料の噴射を行なうように向けられる。
一方、空気噴射孔5は、エアブラストインジェクタをエンジン3に搭載した状態において、図3の矢印Bに示すように、タンブル流を強化する方向で、且つタンブル流の外周側に向けて加圧空気を噴射するように噴射方向が向けられるものである。
具体的には、空気噴射孔5から噴射される加圧空気がタンブル流を強化するとともに、空気噴射孔5から噴射される加圧空気がタンブル流の外周側に吹き出されるように、空気噴射孔5の噴射方向は、図3の矢印Bに示すように、燃料噴射孔4の噴射方向よりも、上側(シリンダヘッド9に近い側)に向けられる。
(ECUの説明)
ECUは、燃料噴射孔4と空気噴射孔5の作動制御を行なう制御装置に相当するものであり、制御処理、演算処理を行なうCPU、各種プログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROM、RAM、SRAMまたはEEPROM等のメモリ)、入力回路、出力回路、電源回路などを含んで構成された周知構造のマイクロコンピュータと、このマイクロコンピュータの指示により第1コイル41および第2コイル81の通電制御を実施するインジェクタ駆動回路とを含んで構成される。
マイクロコンピュータには、ECUに読み込まれたセンサ類の信号(エンジンパラメータ:乗員の運転状態、エンジン3の運転状態等に応じた信号)に応じて第1、第2コイル41、81の通電を制御するインジェクタ制御プログラムが搭載されている。
このインジェクタ制御プログラムは、ECUに読み込まれた車両の運転状態から、運転状態に応じた噴射形態、噴射タイミング、燃料の噴射量の算出を行なうとともに、算出された噴射形態、噴射タイミング、燃料の噴射量が得られるように、第1、第2コイル41、81の通電制御を実施するものである。
具体的に、インジェクタ制御プログラムは、算出された噴射タイミングで燃料噴射が実施されるように第1コイル41の通電開始時期を制御するとともに、算出された噴射量が得られるように第1コイル41の通電期間を制御する。
また、インジェクタ制御プログラムには、第1噴射孔35から燃料噴射を行なうよりも先に、第2噴射孔63から加圧空気の噴射を行なわせ、気筒内にエア混合燃料が噴射されるよりも先に、図2に示すように、気筒内に加圧空気のみでエアカーテンを生成させるエアカーテン先行生成手段が設けられている。
具体的に、エアカーテン先行生成手段は、図5のタイムチャートに示すように、第1コイル41の通電開始時期よりも所定期間だけ先に第2コイル81の通電を開始させるものである。なお、この所定期間は、一定期間であっても良いし、エンジン回転数やエンジン負荷、あるいはエンジン要求空燃比などに応じて可変させるものであっても良い。
さらに、インジェクタ制御プログラムには、第1噴射孔35からの燃料噴射が停止した後に、第2噴射孔63からの加圧空気の噴射を停止させ、図3に示す用に、気筒内にエアカーテンが形成されている期間中だけに燃料噴射を行なわせるエアカーテンオーバーラップ手段が設けられている。
具体的に、エアカーテンオーバーラップ手段は、空気噴射孔5から加圧空気の噴射を行なっている期間中に、燃料噴射孔4からエア混合燃料の噴射を行なわせるものであり、図5のタイムチャートに示すように、第1コイル41の通電停止時期よりも後に第2コイル81の通電を停止させるものである。
なお、この実施例では、第1コイル41の通電停止時期よりも後に第2コイル81の通電を停止させて、エアカーテンの生成中に燃料噴射を行なう例を示すが、この実施例とは別に、第1コイル41の通電停止時期に第2コイル81の通電を停止させたり、あるいは第1コイル41の通電停止時期よりも僅かだけ先に第2コイル81の通電を停止させても良い。このように設けても、第2コイル81の通電停止までの期間に、気筒内にはタンブル流の外周側にエアカーテンの層が全周に亘って形成されるため、燃料噴射孔4から噴射された燃料がシリンダ壁面に付着する不具合が生じ難い。
(実施例1の作動)
ECUは、吸気行程時にピストン1が下降を開始する際、第1インジェクタ21よりも先に第2インジェクタ22を作動させる。
ECUが第2コイル81の通電を開始すると、磁力により第2可動コア71が下方へ磁気吸引される。そして、第2可動コア71を下方へ駆動する磁気吸引力が、第2ニードル58に加わる閉弁方向荷重に打ち勝つと、第2可動コア71が下方に移動し、第2可動コア71に結合されている第2ニードル58が下降を開始する。
そして、第2ニードル58の下端に設けられた弁傘75が第2噴射孔63の開口縁から離座すると、外周通路68の下端と内部空間62とが連通し、第2インジェクタ22内に充填されていた加圧空気が、(i)ロアボディ空気通路64→第1空気通路65→燃料空気混合室34→燃料噴射孔4から噴射されるとともに、(ii)ロアボディ空気通路64→第2空気通路66→空気室67→空気噴射孔5から噴射される。
これにより、燃料噴射孔4および空気噴射孔5から噴射された加圧空気によって、気筒内に形成されるタンブル流がアシストされる。この時、図2の矢印Bに示すように、空気噴射孔5から噴射された加圧空気により、タンブル流の外周側にはエアカーテンが形成される。
気筒内にエアカーテンが形成されると、ECUは、第2インジェクタ22に続いて第1インジェクタ21を作動させる。
ECUが第1コイル41の通電を開始すると、磁力により第1可動コア36が上方へ磁気吸引される。そして、第1可動コア36を上方へ駆動する磁気吸引力が、第1ニードル32に加わる閉弁方向荷重に打ち勝つと、第1可動コア36が上方に移動し、第1可動コア36に結合されている第1ニードル32がリフトアップを開始する。そして、第1ニードル32が弁座から離座すると、第1ノズルボディ31の第1ノズル孔33に供給された加圧燃料が第1噴射孔35から燃料空気混合室34に噴射される。
第1噴射孔35より燃料空気混合室34に噴射された燃料は、燃料空気混合室34の内部において第1空気通路65から供給された加圧空気と混ざり合いながらエア混合燃料となって燃料噴射孔4から噴射される。
これにより、空気噴射孔5から噴射された加圧空気(図3の矢印B参照)とともに、燃料噴射孔4から噴射されたエア混合燃料(図3の矢印C参照)によって、気筒内に形成されるタンブル流がアシストされる。
燃料の噴射を停止するために、ECUが第1コイル41の通電を停止すると、第1可動コア36を上方へ磁気吸引していた磁力が喪失する。すると、第1スプリング26の付勢力により第1可動コア36と第1ニードル32が下降を開始する。そして、第1ニードル32が下降して弁座に着座すると、第1ノズル孔33と第1噴射孔35の連通が遮断されて、第1噴射孔35からの燃料噴射が停止し、燃料空気混合室34への燃料供給が停止される。
これにより、燃料空気混合室34に残っていた燃料が、第1空気通路65から燃料空気混合室34に供給される加圧空気によって気筒内に噴射されるとともに、燃料噴射孔4および空気噴射孔5から噴射される加圧空気によってタンブル流がアシストされる。
第1インジェクタ21の作動が停止すると、その直後にECUが第2インジェクタ22を停止するべく第2コイル81の通電を停止する。すると、第2可動コア71を下方へ磁気吸引していた磁力が喪失する。その結果、第2スプリング53の付勢力により第2可動コア71と第2ニードル58が上昇を開始する。そして、第2ニードル58が上昇して弁傘75が第2噴射孔63の開口縁に着座すると、外周通路68と内部空間62との連通が遮断されて、燃料噴射孔4および空気噴射孔5からエンジン3の気筒内への加圧空気の噴射が停止される。
(実施例1の効果)
この実施例の燃料噴射装置は、上述したように、
(i)燃料噴射孔4から噴射されるエア混合燃料の噴射力によって気筒内に生じるタンブル流のアシストを行うとともに(図3の矢印C参照)、
(ii)空気噴射孔5から噴射される加圧空気の噴射力によって、気筒内に生じるタンブル流のアシストを行う(図3の矢印B参照)。
これにより、気筒内に生じるタンブル流を強化することができ、気筒内における空気と燃料の撹拌性を向上させて、燃焼状態を向上させることができ、燃費向上や、排気エミッションの低減を図ることができる。
また、空気噴射孔5の吹出方向は、図3に示すように、燃料噴射孔4の吹出方向よりも、シリンダ6の上側(シリンダヘッド9に近い側)に向けられて、空気噴射孔5から噴射される加圧空気は、エア混合燃料よりもタンブル流の外周側に噴射されるものであるため、エア混合燃料の外周側のタンブル流にエアカーテンが形成される。
このエアカーテンによって、燃料噴射孔4から噴射されたエア混合燃料中の燃料がシリンダ壁面に到達する不具合を阻止することができる。即ち、燃料噴射孔4の吹出方向がシリンダ6の上側に向けられて、燃料噴射孔4からシリンダ壁面までの距離が短い状態であっても、燃料噴射孔4から噴射された燃料がシリンダ壁面に到達して付着するシリンダウエットを防ぐことができる。
このように、シリンダウエットを防ぐことができるため、シリンダウエットによる燃焼状態の悪化を防ぐことができ、シリンダウエットによる燃費の悪化および排気エミッションの悪化を防ぐことができる。
(実施例1における他の効果)
この実施例では、第1インジェクタ21よりも先に第2インジェクタ22を作動させて、燃料噴射孔4から燃料噴射を行なうよりも先に、空気噴射孔5から加圧空気の噴射を行なう。
これにより、燃料噴射孔4からエア混合燃料が噴射されるよりも先にシリンダ壁面に沿ってエアカーテンを形成することができる。この結果、燃料噴射孔4が燃料噴射を開始した直後から、燃料噴射孔4が噴射した燃料がシリンダ壁面に付着する不具合を回避することができる。
また、この実施例では、空気噴射孔5から加圧空気の噴射を行なう期間中に、燃料噴射孔4から燃料の噴射を行なう。
これにより、シリンダ壁面に沿ってエアカーテンが形成されている期間内に燃料噴射孔4から燃料の噴射を行なうため、燃料噴射孔4から噴射された燃料がシリンダ壁面に付着する不具合を、第1インジェクタ21の全作動期間中において確実に回避することができる。
さらに、この実施例の燃料噴射孔4は、加圧された空気とともに液体燃料を噴射するエアブラスト噴射孔である。
これにより、燃料噴射孔4から燃料とともに吹き出された加圧空気によって、気筒内に生じるタンブル流のアシストが行なわれるため、燃料噴射孔4から燃料だけが噴射される場合に比較して、気筒内におけるタンブル流のアシスト力を高めることができ、気筒内のタンブル流をより強化することができる。
図6を参照して実施例2を説明する。なお、以下の実施例において、上記実施例1と同一符号は同一機能物を示すものである。
上記の実施例1では、第1インジェクタ21の第1噴射孔35と燃料噴射孔4とが別々に設けられるとともに、第2インジェクタ22の第2噴射孔63と空気噴射孔5とが別々に設けられる例を示した。
これに対し、この実施例2は、第1インジェクタ21の第1噴射孔35が燃料噴射孔4と同一(第1噴射孔35=燃料噴射孔4)であり、第2インジェクタ22の第2噴射孔63が空気噴射孔5と同一(第2噴射孔63=空気噴射孔5)のものであり、第1インジェクタ21と第2インジェクタ22とが、独立してエンジン3に搭載されるものである。
このように設けることにより、実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお、第1インジェクタ21は、エアブラストインジェクタであることが望ましいが、燃料のみを噴射するものであっても良い。
図7を参照して実施例3を説明する。
上記の実施例1、2では、気筒内に生じるタンブル流の強化を行なう例を示した。
これに対し、この実施例3は、気筒内に生じるスワール流の強化を行なうものである。具体的に、この実施例のエンジン3は、1つのシリンダ6に2つの吸気ポート2と、2つの排気ポート11とが接続される4バルブエンジンであり、吸気ポート2の一方(あるいは、2つの吸気ポート2に通じる2つのインテークマニホールド通路の一方であっても良い)には、一方の吸気ポート2を開閉可能なスワール制御弁88が配置されている。
このスワール制御弁88を駆動する電動アクチュエータ(例えば、電動モータなど)は、ECUにより作動制御されるものであり、エンジン回転数が低回転の場合など、気筒内にスワール流が要求されるエンジン3の運転状態の時に、スワール制御弁88が一方の吸気ポート2を閉じるように設けられている。
そして、スワール制御弁88が一方の吸気ポート2を閉じた状態でピストン1が下降して吸気動作を行なうと、シリンダ6に吸引される吸気流に偏りが生じ、図7の矢印A’に示すように、気筒内にはシリンダ6の周方向に沿って、スワール流(横渦流)が形成される。
そして、この実施例3の燃料噴射孔4は、図7の矢印C’に示すように、スワール流を強化する方向(シリンダ6の周方向に沿う方向)に燃料(エア混合燃料であっても良い)を噴射するように設けられる。
また、この実施例3の空気噴射孔5は、図7の矢印B’に示すように、スワール流を強化する方向で、且つ燃料噴射孔4から噴射される噴射燃料よりもスワール流の外周側に空気を噴射するように設けられる。
この実施例3では、
(i)燃料噴射孔4から噴射される燃料(エア混合燃料であっても良い)の噴射力によって気筒内に生じるスワール流のアシストを行うとともに(図7の矢印C’参照)、
(ii)空気噴射孔5から噴射される空気の噴射力によって、気筒内に生じるスワール流のアシストを行う(図7の矢印B’参照)。
これにより、気筒内に生じるスワール流を強化することができ、気筒内における空気と燃料の撹拌性を向上させて、燃焼状態を向上させることができ、燃費向上や、排気エミッションの低減を図ることができる。
また、この実施例3では、燃料噴射孔4から噴射される燃料の噴射力(図7の矢印C’参照)によってスワール流の強化を図るために、燃料噴射孔4の噴射方向をシリンダ壁面の外周面に向ける。これにより、燃料噴射孔4からシリンダ壁面までの距離が短くなるが、空気噴射孔5から噴射された空気によるエアカーテンによって、燃料噴射孔4から噴射された燃料がシリンダ6に到達する不具合を阻止することができ、シリンダウエットを防いで、シリンダウエットによる燃焼性の悪化を防ぐことができる。
上記の実施例では、第1、第2インジェクタ21、22の駆動手段として電磁アクチュエータ(第1、第2電磁駆動部27、54)を用いる例を示したが、第1、第2インジェクタ21、22の駆動手段は電磁アクチュエータに限定されるものではなく、ピエゾアクチュエータなど他の駆動手段を用いても良い。
1 ピストン
2 吸気ポート
3 エンジン
4 燃料噴射孔
5 空気噴射孔
6 シリンダ
9 シリンダヘッド
21 第1インジェクタ
22 第2インジェクタ
23 噴射孔形成部材

Claims (8)

  1. 吸入行程時にピストン(1)が気筒内において上死点側から下死点側に向かう下降動作によって、前記気筒内に吸気による渦流が生じるエンジン(3)に搭載される燃料噴射装置において、
    この燃料噴射装置は、
    前記渦流を強化する方向に燃料を噴射する燃料噴射孔(4)と、
    前記渦流を強化する方向で、且つ前記燃料噴射孔(4)から噴射される噴射燃料よりも前記渦流の外周側に空気を噴射する空気噴射孔(5)と、
    を具備することを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射装置において、
    この燃料噴射装置は、前記燃料噴射孔(4)と前記空気噴射孔(5)の作動制御を行なう制御装置を備え、
    この制御装置は、前記燃料噴射孔(4)から燃料噴射を行なうよりも先に、前記空気噴射孔(5)から加圧空気の噴射を行なわせることを特徴とする燃料噴射装置。
  3. 請求項2に記載の燃料噴射装置において、
    前記制御装置は、前記空気噴射孔(5)から加圧空気の噴射を行なう期間中に、前記燃料噴射孔(4)から燃料の噴射を行なわせることを特徴とする燃料噴射装置。
  4. 請求項1〜請求3のいずれかに記載の燃料噴射装置において、
    前記燃料噴射孔(4)は、加圧された空気とともに液体燃料を噴射するエアブラスト噴射孔であることを特徴とする燃料噴射装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の燃料噴射装置において、
    前記燃料噴射孔(4)と前記空気噴射孔(5)は、共通の噴射孔形成部材(23)に設けられることを特徴とする燃料噴射装置。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の燃料噴射装置において、
    前記燃料噴射孔(4)を有する第1インジェクタ(21)と、前記空気噴射孔(5)を有する第2インジェクタ(22)とが、独立して設けられることを特徴とする燃料噴射装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の燃料噴射装置において、
    前記渦流の主流が、前記ピストン(1)の移動方向に沿う縦回転のタンブル流の場合、 前記燃料噴射孔(4)の噴射方向よりも、前記空気噴射孔(5)の噴射方向が、シリンダヘッド(9)に近い側に向けられることを特徴とする燃料噴射装置。
  8. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の燃料噴射装置において、
    前記渦流の主流が、前記気筒内の周方向に沿う横回転のスワール流の場合、
    前記燃料噴射孔(4)の噴射方向よりも、前記空気噴射孔(5)の噴射方向が、シリンダ壁面に近い外周側に向けられることを特徴とする燃料噴射装置。
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