JP2011098665A - 車両用インストルメントパネル - Google Patents

車両用インストルメントパネル Download PDF

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Abstract

【課題】低コスト化及び軽量化を図りつつ、インストルメントパネル本体の剛性を確保する。
【解決手段】本発明のインストルメントパネル10は、インストルメントパネル本体12と、インストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合された接合部48をそれぞれ有する一対の側壁部50と、一対の側壁部50を連結する底壁部52とを有し、インストルメントパネル本体12側に開口する開き断面形状とされたサイド空調ダクト36と、サイド空調ダクト36にインテグラルヒンジ54を介して一体に形成されると共にインテグラルヒンジ54を起点に折り返された状態で一対の側壁部50におけるインストルメントパネル本体12側を連結してサイド空調ダクト36とで閉断面部62を構成する補強部46とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用インストルメントパネルに関する。
従来、車両用インストルメントパネルとしては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、特許文献1に記載の例では、アウタパネルの裏側に配置されたインナパネルに、アウタパネル側に開口する断面ハット状の空調ダクトが形成されている。この空調ダクトは、アウタパネルの裏面に接合されて、このアウタパネルとで通風路を構成している。
特開平8−80762号公報 特開平8−268041号公報 特開2002−87114号公報 特開2004−299480号公報
しかしながら、特許文献1に記載の例では、断面ハット状の空調ダクトの剛性が不足する場合、アウタパネルに衝撃荷重が加わったときに、この空調ダクトに断面崩れが発生し、アウタパネルの剛性が不足する虞がある。
一方、アウタパネルの剛性を確保するためには、空調ダクトの板厚を増加させて、この空調ダクトの剛性を向上させることも考えられるが、このようにした場合には、コスト及び質量の増加を招くことになる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、低コスト化及び軽量化を図りつつ、インストルメントパネル本体の剛性を確保できる車両用インストルメントパネルを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車両用インストルメントパネルは、インストルメントパネル本体と、前記インストルメントパネル本体に対する車両上下方向下側に配置された送風ダクトと、前記送風ダクトにインテグラルヒンジを介して一体に形成されると共に前記インテグラルヒンジを起点に折り返された状態で前記送風ダクトに接合されて、前記送風ダクトとで、前記インストルメントパネル本体の裏面に接合された閉断面部を構成する補強部と、を備えている。
この車両用インストルメントパネルによれば、インストルメントパネル本体に対する車両上下方向下側では、送風ダクトと補強部とで閉断面部が構成されており、この閉断面部は、インストルメントパネル本体の裏面に接合されている。従って、この閉断面部によってインストルメントパネル本体の剛性を確保することができる。
しかも、このように閉断面部によってインストルメントパネル本体の剛性を確保することで、送風ダクトの薄肉化が可能となる。また、補強部は、送風ダクトにインテグラルヒンジを介して一体に形成されているので、閉断面部を構成するために別部材を追加することも回避できる。従って、低コスト化及び軽量化を図ることができる。
請求項2に記載の車両用インストルメントパネルは、請求項1に記載の車両用インストルメントパネルにおいて、前記送風ダクトが、前記インストルメントパネル本体の裏面に接合された接合部をそれぞれ有する一対の側壁部と、前記一対の側壁部における前記インストルメントパネル本体と反対側を連結する底壁部とを有し、前記インストルメントパネル本体側に開口する開き断面形状とされ、前記補強部が、前記一対の側壁部における前記インストルメントパネル本体側を連結して前記送風ダクトとで前記閉断面部を構成する構成とされている。
この車両用インストルメントパネルによれば、インストルメントパネル本体の裏面に接合された送風ダクトは、インストルメントパネル本体側に開口する開き断面形状とされているが、この送風ダクトを構成する一対の側壁部におけるインストルメントパネル本体側は、補強部によって連結されている。従って、この補強部により送風ダクトの剛性が向上されるので、インストルメントパネル本体に衝撃荷重が加わった場合でも、この送風ダクトに断面崩れ(一対の側壁部の開き)が発生することを抑制でき、ひいては、インストルメントパネル本体の剛性を確保することができる。
なお、一対の側壁部に形成された接合部は、インストルメントパネル本体の裏面に直接的に接合されても良く、また、補強部を介してインストルメントパネル本体の裏面に接合されても良い。
請求項3に記載の車両用インストルメントパネルは、請求項1に記載の車両用インストルメントパネルにおいて、前記送風ダクトが、前記インストルメントパネル本体と車両上下方向に離間して配置されると共に、閉断面形状とされ、前記補強部が、前記送風ダクトと前記インストルメントパネル本体との間に配置されて、前記インストルメントパネル本体の裏面に接合されると共に、前記送風ダクトの周方向の一部とで前記閉断面部を構成する構成とされている。
この車両用インストルメントパネルによれば、インストルメントパネル本体に対する車両上下方向下側では、閉断面形状とされた送風ダクトの周方向の一部と補強部とで閉断面部が構成されており、この閉断面部は、インストルメントパネル本体の裏面に接合されている。従って、閉断面形状とされた送風ダクトに加えて、この閉断面部によってインストルメントパネル本体の剛性を確保することができる。
請求項4に記載の車両用インストルメントパネルは、請求項1に記載の車両用インストルメントパネルにおいて、それぞれ閉断面形状とされると共に、前記インストルメントパネル本体と車両上下方向に離間して配置され、且つ、互いに前記インストルメントパネル本体に沿って並んで配置された前記送風ダクトとしての第一送風ダクト及び第二送風ダクトを備え、前記補強部が、前記第一送風ダクト及び前記第二送風ダクトと前記インストルメントパネル本体との間に配置されて、前記インストルメントパネル本体の裏面に接合されると共に、前記第一送風ダクト及び前記第二送風ダクトの各周方向の一部とで前記閉断面部を構成する構成とされている。
この車両用インストルメントパネルによれば、インストルメントパネル本体に対する車両上下方向下側では、それぞれ閉断面形状とされた第一送風ダクト及び第二送風ダクトの各周方向の一部と補強部とで閉断面部が構成されており、この閉断面部は、インストルメントパネル本体の裏面に接合されている。従って、それぞれ閉断面形状とされた第一送風ダクト及び第二送風ダクトに加えて、この閉断面部によってインストルメントパネル本体の剛性を確保することができる。
請求項5に記載の車両用インストルメントパネルは、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の車両用インストルメントパネルにおいて、前記補強部が、それぞれ前記インストルメントパネル本体側に凸を成す複数の凸部を有し、前記複数の凸部のうち少なくともいずれか複数の凸部の先端側が、前記インストルメントパネル本体の裏面に接合された構成とされている。
この車両用インストルメントパネルによれば、補強部に形成された複数の凸部のうち少なくともいずれか複数の凸部の先端側は、インストルメントパネル本体の裏面に接合されているので、インストルメントパネル本体におけるこの複数の凸部と接合された部分の剛性を向上させることができる。
請求項6に記載の車両用インストルメントパネルは、請求項5に記載の車両用インストルメントパネルにおいて、前記凸部の先端側が、平面状に形成された荷重受け面とされた構成とされている。
この車両用インストルメントパネルによれば、凸部の先端側は、平面状に形成された荷重受け面とされているので、このインストルメントパネル本体に衝撃が加わったときには、各凸部の荷重受け面で衝撃荷重を受けることができる。これにより、各荷重受け面で応力が分散され、インストルメントパネル本体における特定の部分に応力が集中することが抑制されるので、インストルメントパネル本体の割れを抑制することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、低コスト化及び軽量化を図りつつ、インストルメントパネル本体の剛性を確保できる。
本発明の第一実施形態に係るインストルメントパネルの分解斜視図である。 図1に示されるインストルメントパネルを2−2線で切断した拡大断面図であって、ダクト構成部材をインストルメントパネル本体の裏面に接合する前の状態を示す図である。 図2に示されるダクト構成部材をインストルメントパネル本体の裏面に接合した状態を示す図である。 本発明の第一実施形態に係るインストルメントパネルの変形例を示す図である。 図4に示される補強部を5−5線で切断した要部拡大断面図である。 図5に示されるリブの製造方法を説明する図である。 本発明の第二実施形態に係るインストルメントパネルの断面図であって、ダクト構成部材をインストルメントパネル本体の裏面に接合する前の状態を示す図である。 図7に示されるダクト構成部材をインストルメントパネル本体の裏面に接合した状態を示す図である。 本発明の第二実施形態に係るインストルメントパネルの変形例を示す図8に対応する図である。 本発明の第三実施形態に係るインストルメントパネルを示す断面図であって、ダクト構成部材をインストルメントパネル本体の裏面に接合する前の状態を示す図である。 図10に示されるダクト構成部材をインストルメントパネル本体の裏面に接合した状態を示す図である。 本発明の第三実施形態に係るインストルメントパネルの変形例を示す図11に対応する図である。
[第一実施形態]
はじめに、本発明の第一実施形態について説明する。
なお、各図における矢印UP、矢印FR、矢印OUTは、車両上下方向上側、車両前後方向前側、車両幅方向外側(右側)をそれぞれ示している。
図1に示されるように、本発明の第一実施形態に係る車両用インストルメントパネルとしてのインストルメントパネル10は、インストルメントパネル本体12と、ダクト構成部材14とを備えている。
インストルメントパネル本体12は、樹脂製とされており、図示しない左右のフロントピラー間に架け渡されたインパネリインフォースメントに取り付けられる。このインストルメントパネル本体12は、車室内に設けられて、車両に備えられた空調装置16やその他のエアバッグ装置等の車両構造体を車両上下方向上側から覆う構成とされている。
このインストルメントパネル本体12の車両幅方向中央部には、センタ空調吹出口18とセンタデフロスタ吹出口20とが形成されている。また、このインストルメントパネル10の車両幅方向両端側には、サイド空調吹出口22とサイドデフロスタ吹出口24とが形成されている。
ダクト構成部材14は、樹脂製とされており、インストルメントパネル本体12に対する車両上下方向下側に配置されている。このダクト構成部材14は、第一パネル26と、第二パネル28とによって構成されている。第一パネル26は、第二パネル28よりも車両幅方向に小さい構成とされており、第二パネル28に対する車両上下方向上側に第二パネル28の車両幅方向中央部28Aと対向して設けられている。
この第一パネル26と第二パネル28とは、空調装置16の送風口30とセンタ空調吹出口18とを連通するセンタ空調ダクト32と、空調装置16の送風口30とセンタデフロスタ吹出口20とを連通するセンタデフロスタダクト34とを構成している。
また、第二パネル28には、空調装置16の送風口30とサイド空調吹出口22とを連通する送風ダクトとしてのサイド空調ダクト36と、空調装置16の送風口30とサイドデフロスタ吹出口24とを連通するサイドデフロスタダクト38とが形成されている。
そして、後述する如く第二パネル28がインストルメントパネル本体12の裏面に接合された状態では、サイド空調ダクト36とインストルメントパネル本体12とで構成された閉断面によって、空調装置16の送風口30とサイド空調吹出口22とを連通する通風路が構成され、サイドデフロスタダクト38とインストルメントパネル本体12とで構成された閉断面によって、空調装置16の送風口30とサイドデフロスタ吹出口24とを連通する通風路が構成される。
なお、このダクト構成部材14を構成する第一パネル26及び第二パネル28は、所定の成形機によって一体に形成される。つまり、この成形機において、第一パネル26と、この第一パネル26と対向する第二パネル28の車両幅方向中央部28Aとは、例えば、ブロー成形により形成され、第二パネル28の車両幅方向両端部28Bは、例えば、真空成形によりそれぞれ形成される。
ここで、この第二パネル28の車両幅方向両端部28Bには、インストルメントパネル本体12に形成された左右の一般パネル部40の裏面と接合される一般補強部42が上述のサイド空調ダクト36と隣接して形成されている。この一般補強部42には、複数の矩形状のスリット44が形成されることにより、複数の舌片状の補強部46がサイド空調ダクト36に隣接して形成されている。
以下、この補強部46及びその周辺部の断面構成をさらに詳細に説明する。
図2に示されるように、サイド空調ダクト36は、インストルメントパネル本体12側に開口する開き断面形状(断面ハット形状)とされている。つまり、このサイド空調ダクト36は、それぞれ接合部48を有する一対の側壁部50と、この一対の側壁部50におけるインストルメントパネル本体12と反対側(車両上下方向下側)を連結する底壁部52とを有して構成されている。各接合部48は、一対の側壁部50におけるインストルメントパネル本体12側(車両上下方向上側)に形成されている。
また、上述の補強部46は、一方(車両後方)の接合部48にインテグラルヒンジ54を介して一体に形成されており、このサイド空調ダクト36の長手方向と交差する方向に延びている。この補強部46は、本体部56と、この本体部56の両側に形成された一対の被接合部58とを有して構成されている。
本体部56は、断面波形状とされており、後述する如くサイド空調ダクト36の車両上下方向上側に重ね合わされた場合(図3参照)にそれぞれインストルメントパネル本体12側に凸を成す複数の凸部60を有する構成とされている。
各凸部60は、サイド空調ダクト36の長手方向と平行な方向に沿って形成されており、この各凸部60の先端側は、平面状に形成された荷重受け面60Aとされている。また、一対の被接合部58は、上述の一対の接合部48と対応する位置に形成されている。
そして、このインストルメントパネル10では、例えば、次の要領でダクト構成部材14がインストルメントパネル本体12に接合される。
すなわち、図3に示されるように、先ず、補強部46が、サイド空調ダクト36の開口を塞ぐようにインテグラルヒンジ54を起点に車両前方に折り返されてサイド空調ダクト36の車両上下方向上側に重ね合わされる。
続いて、一対の接合部48と一対の被接合部58とが接合されることにより、サイド空調ダクト36と補強部46とで閉断面部62が構成される。このとき、補強部46は、サイド空調ダクト36の長手方向と交差する方向に延びる舌片状に形成されているので(図1参照)、この補強部46によってサイド空調ダクト36の長手方向の一部に閉断面部62が構成される。
そして、各接合部48が各被接合部58を介してインストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合されると共に、各荷重受け面60Aがインストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合される。また、これと同時又は前後して、ダクト構成部材14に形成されたその他の接合部がインストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合される。以上の要領で、ダクト構成部材14は、インストルメントパネル本体12に接合される。
なお、上述の接合部48と被接合部58との接合や、荷重受け面60Aのインストルメントパネル本体12への接合や、ダクト構成部材14に形成されたその他の接合部のインストルメントパネル本体12への接合は、例えば、溶着や、接着等により行われる。
次に、本発明の第一実施形態の作用及び効果について説明する。
このインストルメントパネル10によれば、インストルメントパネル本体12に対する車両上下方向下側では、サイド空調ダクト36と補強部46とで閉断面部62が構成されており、この閉断面部62は、インストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合されている。従って、この閉断面部62によってインストルメントパネル本体12の剛性を確保することができる。
つまり、インストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合されたサイド空調ダクト36は、インストルメントパネル本体12側に開口する開き断面形状とされているが、このサイド空調ダクト36を構成する一対の側壁部50におけるインストルメントパネル本体12側(つまり、一対の接合部48)は、補強部46によって連結されている。
従って、この補強部46によりサイド空調ダクト36の剛性が向上されるので、インストルメントパネル本体12に衝撃荷重Fが加わった場合でも、このサイド空調ダクト36に断面崩れ(一対の側壁部50の開き)が発生することを抑制でき、ひいては、インストルメントパネル本体12の剛性を確保することができる。
しかも、このように閉断面部62によってインストルメントパネル本体12の剛性を確保することで、サイド空調ダクト36を含むダクト構成部材14全体の薄肉化が可能となる。また、補強部46は、サイド空調ダクト36にインテグラルヒンジ54を介して一体に形成されているので、閉断面部62を構成するために別部材を追加することも回避できる。従って、低コスト化及び軽量化を図ることができる。
また、このインストルメントパネル10によれば、上述のように、ダクト構成部材14をインストルメントパネル本体12に接合する前段階において、一対の被接合部58を一対の接合部48にそれぞれ接合しておけば、閉断面部62を予め構成しておくことができる。従って、この場合には、一対の側壁部50が開くことが抑制されて、ダクト構成部材14のインストルメントパネル本体12への接合時の作業性を向上させることができる。
また、このインストルメントパネル10によれば、補強部46は、サイド空調ダクト36の長手方向と交差する方向に延びる舌片状に形成されているので、この補強部46によってサイド空調ダクト36の長手方向の一部を部分的に補強することができる。
また、この補強部46は、図1に示されるように、一般補強部42にスリット44が形成されることにより、この一般補強部42の一部によって形成されるものであるが、上述のように、補強部46がサイド空調ダクト36の長手方向の一部に閉断面部62(図3参照)を構成する構成とされていると、補強部46が小さくて済むので、一般補強部42の面積が小さくなることを抑制することができる。
また、このインストルメントパネル10によれば、図3に示されるように、補強部46に形成された複数の凸部60の先端側は、インストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合されているので、インストルメントパネル本体12におけるこの複数の凸部60と接合された部分の剛性を向上させることができる。
しかも、各凸部60の先端側は、平面状に形成された荷重受け面60Aとされているので、このインストルメントパネル本体12に衝撃が加わったときには、各凸部60の荷重受け面60Aで衝撃荷重Fを受けることができる。これにより、各荷重受け面60Aで応力が分散され、インストルメントパネル本体12における特定の部分に応力が集中することが抑制されるので、インストルメントパネル本体12の割れを抑制することができる。
次に、本発明の第一実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態において、補強部46には、サイド空調ダクト36の長手方向と平行な方向に沿う複数の凸部60が形成されていたが、次のように構成されていても良い。
すなわち、図4,図5に示される変形例において、本体部56には、車両上下方向下側に凸を成す複数のビード68が形成されている。各ビード68は、サイド空調ダクト36の長手方向と交差する方向に沿って形成されている。そして、この複数のビード68の底面68Aを基準面にした場合、この本体部56には、インストルメントパネル本体12側に凸を成す複数の凸部70が形成されていると言える。
このように、補強部46には、サイド空調ダクト36の長手方向と交差する方向に沿う複数の凸部70が形成されていても良い。また、この凸部70の先端側は、平面状に形成された荷重受け面70Aとされていても良い。
なお、この補強部46を含む第二パネル28の車両幅方向両端部28B(図1参照)が真空成形によって形成される場合、上述のビード68は、例えば、次の要領で形成される。すなわち、図6に示されるように、成形機に薄板72が設けられ、真空成形時に第二パネル28の基となる樹脂シート74にこの薄板72が入り込むことによりビード68は形成される。
また、上記実施形態では、図3に示される閉断面部62が予め構成されてからダクト構成部材14がインストルメントパネル本体12に接合されていたが、ダクト構成部材14がインストルメントパネル本体12に接合される際に、一対の被接合部58が一対の接合部48と予め接合されずに、一対の接合部48が一対の被接合部58と共に(同時に)インストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合されても良い。
このように構成されていると、上述の如く閉断面部62を予め構成してからダクト構成部材14をインストルメントパネル本体12に接合する場合に比して、組付工数を低減することができる。
また、上記実施形態において、一対の接合部48は、被接合部58を介してインストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合されていたが、インストルメントパネル本体12の裏面12Aに直接的に接合されていても良い。また、この場合に、補強部46は、一対の接合部48に接合されずに、一対の側壁部50におけるインストルメントパネル本体側12を連結していても良い。
また、上記実施形態では、複数の凸部60の荷重受け面60Aは、いずれもインストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合されていたが、この複数の凸部60のうちいずれかの荷重受け面60Aは、インストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合されていなくても良い。つまり、複数の凸部60のうち少なくともいずれか複数の凸部60の荷重受け面60Aがインストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合されていれば良い。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
図7に示されるように、本発明の第二実施形態に係る車両用インストルメントパネルとしてのインストルメントパネル80は、インストルメントパネル本体12と、ダクト構成部材84とを備えている。
インストルメントパネル本体12は、裏面12Aの一部にサイレンサ13が構成されている以外は、本発明の第一実施形態のものと同一の構成とされている。
ダクト構成部材84は、樹脂製とされており、インストルメントパネル本体12に対する車両上下方向下側に配置されている。このダクト構成部材84は、第一パネル86と、この第一パネル86に対する車両上下方向下側に配置された第二パネル88とによって構成されている。
このダクト構成部材84は、例えば、ブロー成形等により形成され、送風ダクトとしてのサイド空調ダクト96を有して構成されている。このサイド空調ダクト96は、第一パネル86に形成された断面ハット状の上側壁部90と、第二パネル88に形成された断面ハット状の下側壁部92とを有して構成されており、全体として閉断面形状とされている。
このサイド空調ダクト96の両側には、一対の接合部98が形成されており、一方(車両前方)の接合部98には、インテグラルヒンジ104を介して補強部106が一体に形成されている。この補強部106は、サイド空調ダクト96の長手方向と交差する方向に延びる舌片状に形成されており、且つ、断面ハット形状とされている。
そして、このインストルメントパネル80では、例えば、次の要領でダクト構成部材84がインストルメントパネル本体12に接合される。
すなわち、図8に示されるように、先ず、補強部106が、インテグラルヒンジ104を起点に車両後方に折り返されてサイド空調ダクト96の車両上下方向上側に重ね合わされる。
続いて、補強部106に形成された一方(車両後方)の被接合部118と一方(車両前方)の接合部98とが接合されると共に、補強部106に形成された他方(車両前方)の被接合部118と上側壁部90の上面90Aとが接合されることにより、サイド空調ダクト96の周方向の一部(上側壁部90の一部)と補強部106とで閉断面部112が構成される。このとき、補強部106は、サイド空調ダクト96の長手方向と交差する方向に延びる舌片状に形成されているので、この補強部106によってサイド空調ダクト96の長手方向の一部に閉断面部112が構成される。
そして、補強部106の底部116がインストルメントパネル本体12の裏面12A(つまり、サイレンサ13)に接合される。また、これと同時又は前後して、ダクト構成部材84に形成されたその他の接合部がインストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合される。以上の要領で、ダクト構成部材84は、インストルメントパネル本体12に接合される。
なお、上述の一方の被接合部118と接合部98との接合、他方の被接合部118と上側壁部90の上面90Aとの接合、補強部106の底部116のインストルメントパネル本体12への接合、ダクト構成部材84に形成されたその他の接合部のインストルメントパネル本体12への接合は、例えば、溶着や、接着等により行われる。
次に、本発明の第二実施形態の作用及び効果について説明する。
このインストルメントパネル80によれば、インストルメントパネル本体12に対する車両上下方向下側では、閉断面形状とされたサイド空調ダクト96と補強部106とで閉断面部112が構成されており、この閉断面部112は、インストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合されている。従って、閉断面形状とされたサイド空調ダクト96に加えて、この閉断面部112によってインストルメントパネル本体12の剛性を確保することができる。
しかも、このように閉断面部112によってインストルメントパネル本体12の剛性を確保することで、サイド空調ダクト96を含むダクト構成部材84全体の薄肉化が可能となる。また、補強部106は、サイド空調ダクト96にインテグラルヒンジ104を介して一体に形成されているので、閉断面部112を構成するために別部材を追加することも回避できる。従って、低コスト化及び軽量化を図ることができる。
次に、本発明の第二実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態において、補強部106は、次のように構成されていても良い。すなわち、図9に示される変形例では、補強部106の底部116が、断面波形状とされており、それぞれインストルメントパネル本体12側に凸を成す複数の凸部110を有する構成とされている。
各凸部110は、サイド空調ダクト96の長手方向と平行な方向に沿って形成されており、この各凸部110の先端側は、平面状に形成された荷重受け面110Aとされている。そして、各荷重受け面110Aは、インストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合されている。
このように構成されていると、インストルメントパネル本体12におけるこの複数の凸部110と接合された部分の剛性を向上させることができる。
また、各凸部110の先端側は、平面状に形成された荷重受け面110Aとされているので、このインストルメントパネル本体12に衝撃が加わったときには、各凸部110の荷重受け面110Aで衝撃荷重Fを受けることができる。これにより、各荷重受け面110Aで応力が分散され、インストルメントパネル本体12における特定の部分に応力が集中することが抑制されるので、インストルメントパネル本体12の割れを抑制することができる。
なお、複数の凸部110の荷重受け面110Aが全てインストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合されている必要は無く、複数の凸部110のうちいずれか複数の凸部110の荷重受け面110Aがインストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合されていれば良い。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
図10,図11に示される本発明の第三実施形態に係る車両用インストルメントパネルとしてのインストルメントパネル120は、上述の本発明の第二実施形態に係るインストルメントパネル80に対し、次の如く構成が変更されたものである。
すなわち、図10に示されるように、ダクト構成部材84は、第一送風ダクトとしてのサイド空調ダクト126と、第二送風ダクトとしてのサイドデフロスタダクト128とを有して構成されている。
このサイド空調ダクト126とサイドデフロスタダクト128とは、それぞれ断面ハット状の上側壁部140,144及び下側壁部142,146を有し、全体として閉断面形状とされている。
また、補強部106は、サイド空調ダクト126の接合部138にインテグラルヒンジ134,135を介して一体に形成されている。
そして、このインストルメントパネル120では、例えば、次の要領でダクト構成部材84がインストルメントパネル本体12に接合されている。
すなわち、図11に示されるように、先ず、補強部106が、二箇所のインテグラルヒンジ134,135を起点に折り返されてサイド空調ダクト126及びサイドデフロスタダクト128の車両上下方向上側に重ね合わされる。
続いて、一方(車両前方)の被接合部118と上側壁部140の上面140A、及び、他方(車両後方)の被接合部118と上側壁部144の上面144Aがそれぞれ接合されることにより、サイド空調ダクト126及びサイドデフロスタダクト128の各周方向の一部(各上側壁部140,144の一部)と、補強部106とで閉断面部152が構成される。このとき、補強部106は、サイド空調ダクト126及びサイドデフロスタダクト128の長手方向と交差する方向に延びる舌片状に形成されているので、この補強部106によってサイド空調ダクト126及びサイドデフロスタダクト128の長手方向の一部に閉断面部152が構成される。
そして、補強部106の底部116がインストルメントパネル本体12の裏面12A(つまり、サイレンサ13)に接合される。また、これと同時又は前後して、ダクト構成部材84に形成されたその他の接合部がインストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合される。以上の要領で、ダクト構成部材84は、インストルメントパネル本体12に接合される。
なお、上述の一方の被接合部118と上側壁部140の上面140Aとの接合、他方の被接合部118と上側壁部144の上面144Aとの接合、補強部106の底部116のインストルメントパネル本体12への接合、ダクト構成部材84に形成されたその他の接合部のインストルメントパネル本体12への接合は、例えば、溶着や、接着等により行われる。
次に、本発明の第三実施形態の作用及び効果について説明する。
このインストルメントパネル120によれば、インストルメントパネル本体12に対する車両上下方向下側では、それぞれ閉断面形状とされたサイド空調ダクト126及びサイドデフロスタダクト128の各周方向の一部と補強部106とで閉断面部152が構成されており、この閉断面部152は、インストルメントパネル本体12の裏面12Aに接合されている。従って、それぞれ閉断面形状とされたサイド空調ダクト126及びサイドデフロスタダクト128に加えて、この閉断面部152によってインストルメントパネル本体12の剛性を確保することができる。
しかも、このように閉断面部152によってインストルメントパネル本体12の剛性を確保することで、サイド空調ダクト126及びサイドデフロスタダクト128を含むダクト構成部材84全体の薄肉化が可能となる。また、補強部106は、サイド空調ダクト126に二箇所のインテグラルヒンジ134,135を介して一体に形成されているので、閉断面部152を構成するために別部材を追加することも回避できる。従って、低コスト化及び軽量化を図ることができる。
なお、図12に示されるように、この本発明の第三実施形態においても、補強部106の底部116は、図9に示される本発明の第二実施形態における変形例と同様に、インストルメントパネル本体12を補強する断面波形状とされていても良い。
10,80,120 インストルメントパネル(車両用インストルメントパネル)
12 インストルメントパネル本体
36,96 サイド空調ダクト(送風ダクト)
46,106 補強部
48 接合部
50 側壁部
52 底壁部
54,104,134,135 インテグラルヒンジ
60,70,110 凸部
60A,70A,110A 荷重受け面
62,112,152 閉断面部
126 サイド空調ダクト(第一送風ダクト)
128 サイドデフロスタダクト(第二送風ダクト)

Claims (6)

  1. インストルメントパネル本体と、
    前記インストルメントパネル本体に対する車両上下方向下側に配置された送風ダクトと、
    前記送風ダクトにインテグラルヒンジを介して一体に形成されると共に前記インテグラルヒンジを起点に折り返された状態で前記送風ダクトに接合されて、前記送風ダクトとで、前記インストルメントパネル本体の裏面に接合された閉断面部を構成する補強部と、
    を備えた車両用インストルメントパネル。
  2. 前記送風ダクトは、前記インストルメントパネル本体の裏面に接合された接合部をそれぞれ有する一対の側壁部と、前記一対の側壁部における前記インストルメントパネル本体と反対側を連結する底壁部とを有し、前記インストルメントパネル本体側に開口する開き断面形状とされ、
    前記補強部は、前記一対の側壁部における前記インストルメントパネル本体側を連結して前記送風ダクトとで前記閉断面部を構成している、
    請求項1に記載の車両用インストルメントパネル。
  3. 前記送風ダクトは、前記インストルメントパネル本体と車両上下方向に離間して配置されると共に、閉断面形状とされ、
    前記補強部は、前記送風ダクトと前記インストルメントパネル本体との間に配置されて、前記インストルメントパネル本体の裏面に接合されると共に、前記送風ダクトの周方向の一部とで前記閉断面部を構成している、
    請求項1に記載の車両用インストルメントパネル。
  4. それぞれ閉断面形状とされると共に、前記インストルメントパネル本体と車両上下方向に離間して配置され、且つ、互いに前記インストルメントパネル本体に沿って並んで配置された前記送風ダクトとしての第一送風ダクト及び第二送風ダクトを備え、
    前記補強部は、前記第一送風ダクト及び前記第二送風ダクトと前記インストルメントパネル本体との間に配置されて、前記インストルメントパネル本体の裏面に接合されると共に、前記第一送風ダクト及び前記第二送風ダクトの各周方向の一部とで前記閉断面部を構成している、
    請求項1に記載の車両用インストルメントパネル。
  5. 前記補強部は、それぞれ前記インストルメントパネル本体側に凸を成す複数の凸部を有し、
    前記複数の凸部のうち少なくともいずれか複数の凸部の先端側は、前記インストルメントパネル本体の裏面に接合されている、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の車両用インストルメントパネル。
  6. 前記凸部の先端側は、平面状に形成された荷重受け面とされている、
    請求項5に記載の車両用インストルメントパネル。
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