JP2011098027A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】アウト口付近で遊技球の逆流や詰まりが生じにくく、且つアウト口を介した不正操作を効果的に防止し得る遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機1において遊技盤2の背面側には、アウト口6から排出されたアウト球B2を受け入れる集合樋30が設けられており、この集合樋30の下流側に集合球排出路40が配されている。更に、アウト口6の下端部(底壁部6a)に当接又は近接して仕切壁20が設けられており、この仕切壁20は、アウト口6から排出されるアウト球B2を上面部20aによって受け、当該上面部20aよって側方に導いた後に集合樋30に落下させるように構成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
パチンコ機等の遊技機では、遊技盤の前面側に遊技球が流下可能な遊技領域が形成され、この遊技領域内に、遊技球を受け入れる入賞口と、入賞口に入賞しなかったアウト球を排出するアウト口とが設けられたものが広く知られている。この種の遊技機では、入賞口に入賞した入賞球とアウト口から排出されるアウト球とを遊技盤の背面側に設けられた集合樋で集合させ、これらを一緒に回収する回収構造が一般的に採用されている。このような回収構造を用いると、アウト球と入賞球とを一か所にて遊技機外に排出することができ、これらを効率よく遊技島に回収することができるという利点がある。
なお、このような回収構造を用いた遊技機としては、例えば、特許文献1のようなものが提供されている。この特許文献1では、遊技領域の最下部にアウト球を排出するアウト口が設けられており、このアウト口に繋がって遊技盤を貫通するアウト球通路孔が形成されている。更に、アウト球通路孔の出口の上側に近接して入賞球(セーフ球)通路孔の出口が設けられ、アウト球通路孔の出口の下側には遮蔽壁が設けられている。
特許第3869237号
ところで、上記のような回収構造(即ち、入賞球とアウト球とを集合させて回収する回収構造)を用いた遊技機では、背面側に一度排出されたアウト球と入賞球とが、遊技球の跳ね返りや停滞などに起因してアウト口から遊技盤前面側へ逆流したり、或いはアウト口を閉塞したりするという問題がある。このような逆流や閉塞が発生すると、遊技領域内で遊技球の蓄積(詰まり)が生じてしまうことになり、その結果、本来アウト口から排出されるべき遊技球がアウト口へ誘導されないという異常遊技状態となり、遊技に支障を来す虞があった。
このような問題を解消するため、上記特許文献1では、背面側に一度排出された入賞球(セーフ球)がアウト口から遊技盤の前面側に逆流するのを防止する目的で遮蔽壁が設けられている。この特許文献1の構成では、入賞球が通る通路部とアウト球通路孔との間の空間が遮蔽壁によって部分的に仕切られているため、この遮蔽壁の機能により「入賞球をアウト口に向かいにくくする」という一定の効果を得ることができた。
しかしながら、上記特許文献1の構成では、遮蔽壁がアウト口近傍に存在せず、遮蔽壁とアウト球通路孔との間に隙間が設けられているため、遮蔽壁の下方の通路部から隙間を通って遊技球が跳ね上がったり、或いは、隙間内で遊技球が蓄積したりするという問題がある。
より詳しく説明すると、特許文献1の構成の場合、集合樋内において遊技球があまり流れていないときには、アウト球通路孔から排出されたアウト球を、隙間を介して即座に集合樋側に排出できるが、集合樋内を遊技球が流下している場合には集合樋内を流れる遊技球が隙間から溢れ出たり、隙間内或いはアウト口付近で停滞する場合がある。また、アウト球通路孔から排出されたアウト球が集合樋内を流れる遊技球等に衝突してアウト口側に勢いよく跳ね上がる場合もある。このような遊技球の跳ね上がり、溢れ、停滞などが生じると、背面側に排出されようとするアウト球がアウト口付近で詰まったり、遊技盤前面側へ逆流する事態を招きやすく、これに伴う上述の異常遊技状態の問題が依然として残っている。
また、特許文献1のように、アウト口近傍に遮蔽壁が存在せず、アウト口の下方に隙間が設けられていると、遊技盤の背面側においてアウト口の直下が解放された格好となるため、アウト口の下方側から当該アウト口にアクセスしやすくなってしまうという問題もある。具体的には、例えば、針金などの不正器具を遊技盤の背面側からアウト口に挿入されてしまい、アウト口を介して遊技領域内の不正操作が行われてしまうという懸念がある。この問題は、特に遊技球の排出経路がアウト口の直下に連続する場合により深刻となるため、現在ではアウト口の直下に排出経路を設けずに排出経路をアウト口の直下から横にずらすような対策も考えられている。しかし、このように排出経路を横にずらす構成が必須となってしまうと、流路構成や周辺機器の配置の制約が大きくなり、設計の自由度の低減、ひいては装置構成の大型化等を招くという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、アウト口付近で遊技球の逆流や詰まりが生じにくく、且つアウト口を介した不正操作を効果的に防止し得る遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技盤の前面側に遊技球を流下させる遊技領域が形成されると共に、前記遊技領域内の所定の下部にアウト口が形成され、前記遊技領域を流下した前記遊技球の内、前記下部に到達した前記遊技球をアウト球として前記アウト口を介して遊技機外に排出する遊技機であって、前記遊技盤の背面側には、前記アウト口の下方側に配置され、前記アウト口から排出された前記アウト球を受け入れる集合樋と、前記集合樋の下流側において前記集合樋と一体又は別体として配され、前記集合樋に受け入れた前記アウト球を前記集合樋から遊技機外へ排出する集合球排出路と、前記アウト口の下端部に当接又は近接して配されると共に、前記アウト口側と前記集合樋側とを上下に仕切る仕切壁と、が設けられており、前記アウト口から排出される前記アウト球が、前記仕切壁の上面部によって側方に導かれた後に前記集合樋に受け入れられることを特徴としている。
また、本発明は、前記仕切壁の前記上面部において、鉛直上下方向と直交する水平面に対して傾斜する傾斜部が形成され、前記アウト口から排出された前記アウト球が前記傾斜部によって斜め下方に導かれるように構成されていてもよい。
また、本発明は、前記上面部において、当該遊技機の幅方向一方側に、前記アウト球を前記幅方向一方側に流下させる第1傾斜部が形成され、前記幅方向の他方側に、前記アウト球を前記幅方向他方側に流下させる第2傾斜部が形成され、前記第1傾斜部側に排出された前記アウト球が前記幅方向一方側に振り分けられ、前記第2傾斜部側に排出された前記アウト球が前記幅方向他方側に振り分けられるように構成されていてもよい。
また、本発明の前記上面部は、前記第1傾斜部と前記第2傾斜部とが前記幅方向において前記アウト口の中心部の位置で隣接し、山形形状をなしていてもよい。
また、本発明は、前記集合樋が、前記遊技盤の盤面と直交する前後方向において前記遊技盤側に配置され且つ前記幅方向に延びる前方壁と、当該前方壁よりも後方に配置され且つ前記幅方向に延びる後方壁とを有し、前記前方壁と前記後方壁との間を前記遊技球が流れる構成をなしていてもよい。この場合、前記仕切壁において、前方部が前記アウト口の前記下端部に当接又は近接し、後方部が前記後方壁に当接又は近接する形態で設けられていることが望ましい。
また、本発明は、前記集合樋において、前記アウト口の後方領域の直下に当該集合樋内に集合した前記遊技球を下方に排出する排出口が形成され、前記集合樋の前記排出口の下方に前記集合球排出路が配置されていてもよい。この場合、前記仕切壁は、前記アウト口の後方領域と前記排出口との間を上下に仕切る構成で配置されていることが望ましい。
また、本発明は、前記集合樋において、当該集合樋内に集合した前記遊技球を下方に排出する排出口が設けられると共に、当該遊技機の幅方向一方側から前記排出口へ前記遊技球を誘導する第1流路と、前記幅方向の他方側から前記排出口へ前記遊技球を誘導する第2流路とが設けられ、前記第1流路と前記第2流路との間に前記排出口が形成されていてもよい。そして、この場合、前記仕切壁の下面部に、前記第1流路側と前記第2流路側とを区切る構成で下方側に突出する凸部が形成されていることが望ましい。
また、本発明において前記凸部を設けた場合、前記第1流路の底部における前記排出口側の端部と、前記凸部の下端部との上下方向の間隔が、前記遊技球の径よりも小さく、前記第2流路の底部における前記排出口側の端部と、前記凸部の下端部との上下方向の間隔が、前記遊技球の径よりも小さい構成であることが望ましい。
また、本発明は、当該遊技機の幅方向において前記排出口の開口領域全体が前記仕切壁の配置領域と重なるように構成されていることが望ましい。
また、上記のように、当該遊技機の幅方向において前記排出口の開口領域全体が前記仕切壁の配置領域と重なるように構成されている場合、前記仕切壁の幅方向一端部が、前記排出口の幅方向一端部よりも、当該幅方向において前記遊技球の径以上の大きさで幅方向一方側に突出して配置され、前記仕切壁の幅方向他端部が、前記排出口の幅方向他端部よりも、当該幅方向において前記遊技球の径以上の大きさで幅方向他方側に突出して配置されていることが望ましい。
また、本発明は、当該遊技機の幅方向において前記アウト口の開口領域全体が前記仕切壁の配置領域と重なるように構成されていることが望ましい。
本発明では、遊技盤の背面側にアウト口から排出されたアウト球を受け入れる集合樋が設けられ、この集合樋の下流側に集合球排出路が設けられている。更に、仕切壁がアウト口の下端部に当接又は近接して設けられており、アウト球は、この仕切壁の上面部によって側方に導かれた後に集合樋に受け入れられるように構成されている。このようにすると、アウト球をアウト口から直接集合樋に落下させる構成と比較して、集合樋側からアウト口側へのアウト球の跳ね返り(即ち、集合樋に案内されるアウト球が集合樋内の遊技球(例えば入賞球等)と衝突して生じる跳ね返り)を効果的に抑えることができ、跳ね返りに起因するアウト球の停滞や逆流を抑制することができる。特に本発明では、仕切壁によってアウト口側と集合樋側とが上下に仕切られているため、集合樋で生じる遊技球の停滞、蓄積がアウト口側に溢れ出にくくなり、集合樋内の遊技球がアウト口からのアウト球の排出に悪影響(例えば、集合樋内の遊技球がアウト球を跳ね飛ばしたり、或いは集合樋内の遊技球とアウト球とが相互に干渉して停滞、蓄積等が生じる悪影響等)を及ぼしにくくなる。
更に本発明では、仕切壁がアウト口の下端部に当接又は近接して設けられているため、アウト口の下方側が仕切壁によって塞がれた格好となる。従って、針金等の不正器具を用いたとしても、当該不正器具を下方側からアウト口に挿入することが困難となり、アウト口を介した不正操作(アウト口付近を故意に詰まらせる等の不正操作)を効果的に防止することができる。
また、本発明において、仕切壁の上面部において水平面に対して傾斜する傾斜部が形成され、アウト口から排出されたアウト球が傾斜部によって斜め下方に導かれるように構成されていると、アウト口から排出された遊技球が迅速かつ円滑に集合樋に導かれ、上面部での遊技球の停滞も抑えられるため、遊技球を一層円滑に排出できるようになる。
また、本発明で用いられる仕切壁の上面部は、当該遊技機の幅方向一方側に、アウト球を幅方向一方側に流下させる第1傾斜部が形成され、幅方向の他方側に、アウト球を幅方向他方側に流下させる第2傾斜部が形成され、第1傾斜部側に排出されたアウト球が幅方向一方側に振り分けられ、第2傾斜部側に排出されたアウト球が幅方向他方側に振り分けられるように構成されていてもよい。このようにすると、アウト球を迅速かつ円滑に左右に分散させることができ、アウト球を集合樋へより一層スムーズに誘導できるようになる。
また、本発明で用いられる上面部は、第1傾斜部と第2傾斜部とが幅方向においてアウト口の中心部の位置で隣接し、山形形状をなしていてもよい。このようにすると、アウト球が上面部でより停滞しにくくなり、アウト球をより迅速に左右に分散させることができる。
また、本発明で用いられる集合樋は、遊技盤の盤面と直交する前後方向において遊技盤側に配置され且つ幅方向に延びる前方壁と、当該前方壁よりも後方に配置され且つ幅方向に延びる後方壁とを有し、前方壁と後方壁との間を遊技球が流れる構成をなしていてもよい。この場合、仕切壁において、前方部がアウト口の下端部に当接又は近接し、後方部が後方壁に当接又は近接する形態で設けられていることが望ましい。
このように仕切壁がアウト口の下端部付近から後方壁付近まで架け渡された構成とすると、アウト口の下方を隙間なく形成することができるためアウト口下方側からの不正操作が極めて困難となる。
また、本発明で用いられる集合樋は、アウト口の後方領域の直下に、当該集合樋内に集合した遊技球を下方に排出する排出口が形成されていてもよい。この場合、集合樋の排出口の下方に集合球排出路が連結され、仕切壁が、アウト口の後方領域と排出口との間を上下に仕切る構成で配置されていることが望ましい。
このようにすると、アウト口の後方領域の直下で集合球を排出できるようになる。一方、このように排出口を設けると、排出口を介してアウト口にアクセスし易くなり、排出口を介しての不正操作(例えば排出口を通して針金をアウト口に挿入させるといった不正操作等)が懸念されるが、上記のように仕切壁がアウト口の後方領域と排出口との間を上下に仕切る構成で配置されていれば、このような不正操作が困難となる。
また、本発明で用いられる集合樋は、当該集合樋内に集合した遊技球を下方に排出する排出口と、当該遊技機の幅方向一方側から排出口へ遊技球を誘導する第1流路と、幅方向の他方側から排出口へ遊技球を誘導する第2流路とが設けられ、第1流路と第2流路との間に排出口が形成されていてもよい。そして、この場合、仕切壁の下面部に、第1流路側と第2流路側とを区切る構成で下方側に突出する凸部が形成されていることが望ましい。
このようにすると、第1流路及び第2流路を用いて両側から遊技球を回収できるようになり、回収の自由度が高まる。また、仕切壁の下面部には、第1流路側と第2流路側とを区切る構成で下方側に突出する凸部が形成されているため、第1流路からの遊技球と第2流路からの遊技球とが排出口付近で衝突しにくくなる。従って、排出口付近で遊技球の停滞、詰まりなどが生じにくくなり、ひいては集合樋内の遊技球をより円滑に排出できるようになる。
また、上記のように凸部を設けた場合、第1流路の底部における排出口側の端部と、凸部の下端部との上下方向の間隔が、遊技球の径よりも小さく、第2流路の底部における排出口側の端部と、凸部の下端部との上下方向の間隔が、遊技球の径よりも小さい構成であることが望ましい。
このようにすると、第1流路側からの遊技球が凸部を跨いで第2流路側に移動しにくく、また、第2流路側からの遊技球も凸部を跨いで第1流路側に移動しにくくなる。従って、両流路からの遊技球の衝突をより効果的に抑えることができ、集合樋内の遊技球をより一層円滑に排出できるようになる。
また、上記のように排出口を設ける場合、当該遊技機の幅方向において排出口の開口領域全体が仕切壁の配置領域と重なるように構成されていると、より一層効果的に不正操作を防止することができる。また、このように構成すると、アウト口から排出されるアウト球を、直接排出口付近に落下させずに一旦集合樋内に受け入れることができるため、排出口付近での遊技球の挙動を安定させて排出をより円滑に行うことができる。
また、上記のように、遊技機の幅方向において排出口の開口領域全体が仕切壁の配置領域と重なるように構成した場合、仕切壁の幅方向一端部が、排出口の幅方向一端部よりも、当該幅方向において遊技球の径以上の大きさで幅方向一方側に突出して配置され、仕切壁の幅方向他端部が、排出口の幅方向他端部よりも、当該幅方向において遊技球の径以上の大きさで幅方向他方側に突出して配置されていることが望ましい。
このようにすると、仕切壁の下方に入り込んで排出口から排出されようとする遊技球に対してアウト口から新たに排出されるアウト球の影響が及ばなくなり、遊技球をより一層円滑に排出できるようになる。
また、本発明に係る遊技機の幅方向において、アウト口の開口領域全体が仕切壁の配置領域と重なるように構成されていると、アウト口の幅方向全体が仕切壁によって覆われ、アウト口の直下に隙間が生じにくくなるため、より一層効果的に不正操作を防止することができる。また、アウト口の直下(アウト口と上下に重なる位置)を避けた位置で仕切壁から集合樋へアウト球が受け渡されるため、アウト口付近において跳ね返り等に起因する遊技球の停滞や逆流がより生じにくくなり、アウト球の排出がより一層円滑に行われるようになる。
上記のように構成した場合、仕切壁の幅がアウト口の幅よりも大きい構成であることが
望ましく、より具体的には、仕切壁の幅方向一端部が、アウト口の幅方向一端部よりも幅方向一方側に突出して配置され、仕切壁の幅方向他端部が、アウト口の幅方向他端部よりも幅方向他方側に突出して配置されていることが望ましい。このようにすると、アウト口から排出されるアウト球を仕切壁によってより確実に受けることができると共に、アウト口の下方側をより広い範囲でカバーできるようになる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る遊技機を例示する斜視図である。 図2は、第1実施形態に係る遊技機において前面枠を開いた状態を示す斜視図である。 図3は、第1実施形態に係る遊技機の一部(内枠)を斜め後方から見た斜視図である。 図4は、第1実施形態に係る遊技機の一部を分解した状態を斜め後方から見た分解斜視図である。 図5は、第1実施形態に係る遊技機の一部を分解した状態を斜め前方から見た分解斜視図である。 図6は、図3の一部を拡大して示す拡大図である。 図7(a)は、遊技盤及び集合樋等を側方から見た側面図であり、図7(b)は、図7(a)のD−D位置で切断した切断面を概略的に示すD−D断面図である。 図8は、図7(b)の一部を拡大して示す断面拡大図である。 図9は、アウト口付近の構造を概略的に示す概略断面図である。 図10は、集合樋、集合球排出路、及び仕切壁を斜め前方から見た斜視図である。 図11は、図3の構成から、後方側のカバー(樹脂部材)を取り外した構成を示す斜視図である。 図12は、第1実施形態に係る構成の一部を変更した第1〜第3変形例に係るアウト口付近の構造を概略的に示す概略図であり、図12(a)は第1変形例、図12(b)は第2変形例、図12(c)は第3変形例を示すものである。 図13は、第1実施形態に係る構成の一部を変更した第4〜第8変形例に係るアウト口付近の構造を概略的に示す概略図であり、図13(a)は第4変形例、図13(b)は第5変形例、図13(c)は第6変形例、図13(d)は第7変形例、図13(e)は第8変形例を示すものである。 図14は、第1実施形態に係る構成の一部を変更した第9変形例を概略的に示す概略断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る遊技機を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(遊技機の概要)
まず、図1及び図2を参照して遊技機1の概要を説明する。図1は、第1実施形態に係る遊技機を例示する斜視図であり、図2は、図1の遊技機において前面枠を開いた状態を示す斜視図である。
図1及び図2に示す遊技機1は、いわゆるパチンコ機として構成されており、遊技者側に配される前面枠4に形成された窓部に透明板3(ガラス板等)が配置され、遊技者が、透明板3を介して後方の遊技領域を視認できるように構成されている。図2に示すように、透明板3の後方(奥側)には、遊技盤2が配置され、この遊技盤2上にガイドレール5によって区画された遊技領域AR(遊技球が流下可能な領域)が形成されている。また、遊技盤2上には、流下する遊技球Bを受け入れる公知の様々な入賞口(図示略)が複数配置されており、更に、遊技盤2の下方側には、上記入賞口(図示略)に入賞しなかった遊技球を遊技盤2の背面側に排出するアウト口6が設けられている。
本明細書において、「前後方向」とは、図2に示す遊技盤2の盤面2a(板状に構成される遊技盤2の前側の板面)と直交する方向を意味し、当該盤面2aに対して透明板3が配置される側(即ち、遊技者が位置するべき側)を前方側、それとは反対側(即ち遊技機奥側)を後方側とする。また、「上下方向」とは、遊技球が盤面2aに沿って流下する方向を意味し、例えば図1等に示す代表例のように盤面2aが鉛直方向に沿って配置される場合には、鉛直方向が「上下方向」となる。また、「幅方向」とは、上記「前後方向」及び「上下方向」に直交する方向を意味し、図1等に示す遊技機1の例では前面視したときの短手方向が「幅方向」とされている。なお、図1、図6、図8、図9、図10では、前後方向をX軸方向として示し、前方側を正側、後方側を負側として示している。また、上下方向をY軸方向として示し上方側を正側、下方側を負側として示している。更に、幅方向(左右方向)をZ軸方向として示し、一方側を正側、他方側を負側として示している。
(遊技球の排出構造)
次に、第1実施形態の特徴的部分である遊技球の排出構造について、主に図3〜図11を参照して説明する。
図3は、第1実施形態に係る遊技機1の一部を斜め後方から見た斜視図である。図4は、第1実施形態に係る遊技機1の一部を分解した状態を斜め後方から見た分解斜視図である。図5は、第1実施形態に係る遊技機1の一部を分解した状態を斜め前方から見た分解斜視図である。図6は、図3の一部を拡大して示す拡大図である。図7(a)は、遊技盤2及び集合樋30等を側方から見た側面図であり、図7(b)は、図7(a)のD−D位置で切断した切断面を概略的に示すD−D断面図である。図8は、図7(b)の一部を拡大して示す断面拡大図である。図9は、アウト口付近の構造を概略的に示す概略断面図である。なお、図9は、アウト口6の幅方向中央部付近を遊技盤2の盤面2aと直交する方向に切断した切断面を概略的に示すものである。図10は、集合樋、集合球排出路、及び仕切壁を斜め前方から見た斜視図である。図11は、図3の構成から、後方側のカバー(樹脂部材)を取り外した構成を示す斜視図である。
本実施形態に係る遊技機1は、上述したように、遊技盤2の前面側に遊技球を流下させる遊技領域ARが形成されると共に、この遊技領域AR内の所定の下部(図2の例では最下部)にアウト口6が形成されており、遊技領域ARを流下して前記下部に到達した遊技球を、アウト球としてアウト口6を介して遊技盤2の背面側に排出し、最終的に遊技機外に排出する構成をなしている。また、図3に示すように、遊技盤2の背面側において、アウト口6から排出されたアウト球を受け入れる集合樋30と、集合樋30内に集合した遊技球(集合球)を集合樋30から遊技機外に排出する集合球排出路40とが設けられている。更に、アウト口6の下端部に当接又は近接してアウト口6側と集合樋30側とを上下に仕切る仕切壁20が設けられており、アウト口6から排出されるアウト球が、仕切壁20の上面部20aによって側方に導かれた後に集合樋30に受け入れられるように構成されている。
図4、図5では、遊技球の排出構造を構成する各部品の組み付け例を示しており、図4、図5に示す代表例では、2つの樹脂部材11、12が組み合わされることで図3のように集合樋30、集合球排出路40が構成され、これら2つの樹脂部材11、12に挟まれる形態で仕切壁20が組み付けられている。以下、排出構造を構成するこれら部品(集合樋30、集合球排出路40、仕切壁20等)について更に詳しく説明する。
まず、アウト口6について説明する。
図3、図7(b)に示すように、アウト口6は、遊技盤2の下端部において幅方向中央部付近に配置されており、遊技盤2を厚さ方向(前後方向)に貫通する孔部を有して形成されている。このアウト口6は、遊技領域AR(図2等)の最下部に到達した遊技球B(アウト球B2)が遊技盤2の背面側に排出されるように、当該アウト球B2の遊技領域ARからの排出路として機能している。
図6、図8、図9に示すように、アウト口6は、アウト球B2の通過空間を挟んで幅方向両側に配置された一対の内側壁部6b、6cと、アウト球B2の通過空間の下方に配置される底壁部6aと、この底壁部6aと対向して配置される上壁部6dとを備えている。図9に示すように、このアウト口6の下端部を構成する底壁部6aは、ガイドレール5の内周面に隣接して配置されており、底壁部6aの壁面高さが、ガイドレール5の内周面5aにおける当該底壁部6aに隣接する位置の高さとほぼ同じ高さ、或いはその隣接する位置の高さよりもやや低くなるように構成されている。また、底壁部6aの内壁面は、後方側となるにつれて低くなるようにやや傾斜して構成されている。
また、図8に示すように、アウト口6の幅W1(幅方向における内側壁部6b、6cの壁面間距離)は、遊技球Bの径の2倍以上で構成されており、アウト口6の高さ(上下方向における底壁部6aと上壁部6dと壁面間距離)は遊技球Bの径よりも若干大きく、遊技球Bの径の2倍未満とされている。
次に、集合樋30について詳述する。
集合樋30は、図8に示すように、アウト口6から排出されたアウト球B2やその他の遊技球(入賞球等)を受け入れて集合させ、集合球排出路40へ誘導するように機能している。
なお、本実施形態に係る遊技機1には、遊技盤2の背面側において、図示しない公知の入賞球誘導路が設けられており、入賞球誘導路からの遊技球(入賞球)も集合樋30内に排出されるように構成されている。この入賞球誘導路は、例えば遊技球を下方側に導く筒状の流路として構成されており、遊技領域AR(図2)内に設けられた入賞口(図示略)に入賞した入賞球を回収すると共に下方側に流下させ、集合樋30に設けられた後述の第1流路31内又は第2流路32内に排出するように構成されている。なお、以下の説明では、上記入賞球誘導路を通って集合樋30内に流れ込んだ遊技球(入賞球)の一部については符号B1を付して説明することとする。
集合樋30は、図3、図9、図10に示すように、遊技盤2に沿って配置される前方壁35と、この前方壁35に沿って配置される後方壁36とを有し、図8、図9に示すように、前方壁35及び後方壁36の下端部に底壁37が連結されている。この集合樋30は、前方壁35及び後方壁36がいずれも底壁37から上方に立ち上がると共に幅方向に延び、且つこれら前方壁35及び後方壁36が互いに距離を隔てて配置されており、前方壁35と後方壁36との間が、遊技球Bが幅方向に沿って集合球排出路40に向かって流れる溝状の流路として構成されている。
集合樋30内の流路は、図3、図8に示すように、当該集合樋30の長手方向(すなわち幅方向)一方側に形成された第1流路31と、長手方向他方側に形成された第2流路32とからなり、これら第1流路31と第2流路32との間の下部に遊技球(集合球)を下方に排出するための排出口38が形成されている。図8に示すように、第1流路31及び第2流路32はいずれも、流路内の遊技球B(入賞球B1やアウト球B2など)を排出口38側に案内するように機能している。具体的には、第1流路31の第1底壁37a(底壁37)は、排出口38に近づくにつれて低くなる傾斜構成をなしており、この第1底壁37a(底壁37)上の遊技球Bが排出口38に向けて転がるように構成されている。また、第2流路32の第2底壁37b(底壁37)も、排出口38に近づくにつれて低くなる傾斜構成をなしており、この第2底壁37b(底壁37)上の遊技球Bも排出口38に向けて転がるように構成されている。
図8に示すように、排出口38の幅方向一端部38aは、第1底壁37aの端部によって構成されており、排出口38の幅方向他端部38bは、第2底壁37bの端部によって構成されている。また、図6、図9、図10に示すように、排出口38付近(後述する仕切壁20の直下位置付近)は、前方側が前方壁35の中央部付近によって被覆され、後方側が後方壁36の中央部付近によって被覆されており、排出口38は、これら前方壁35及び後方壁36によって前後の内壁部が構成され、上記第1壁部37a及び第2壁部37bの両端部によって左右(幅方向)の内壁部が構成される孔状形態をなしている。また、排出口38の幅W3(端部38aと端部38bの幅方向距離)は遊技球Bの径の2倍以上の幅とされており、第1流路31から誘導された遊技球と第2流路32から誘導された遊技球とが同時に排出口38内に進入しうるように構成されている。
次に、集合球排出路40について説明する。
集合球排出路40は、集合樋30の排出口38の下方側において当該排出口38と連通して設けられており、排出口38から排出される遊技球(集合樋30内に集合した集合球(即ち、入賞球B1及びアウト球B2))を遊技機外に排出するように機能している。この集合球排出路40は、集合樋30からの遊技球(集合球)を内部に受け入れ可能な筒状形態をなしており、排出口38からの遊技球(集合球)を内部(筒内)に受け入れて流下させ、遊技機外に排出している。
図8、図10、図11に示すように、集合球排出路40は、排出口38の下方側に延びる下方誘導部41と、下方誘導部41から屈曲する屈曲誘導部42と、屈曲誘導部42から斜め下方に延びる幅方向誘導部43と、幅方向誘導部43の端部の直下に延びる直下誘導部44とを備えており、これら下方誘導部41、屈曲誘導部42、幅方向誘導部43、直下誘導部44はいずれも筒状形態をなしている。
このうち、下方誘導部41は、排出口38の直下において上下方向に沿って設けられた部分であり、屈曲誘導部42は、その下方誘導部41の下端部に連通すると共に当該下端部から横方向(幅方向)に屈曲するように形成された部分である。また、幅方向誘導部43は、屈曲誘導部42に連通すると共に、屈曲誘導部42から横方向(幅方向)且つ斜め下方側に延びる形態で形成されており、直下誘導部44は、幅方向誘導部43の端部に連通すると共に、当該端部から下方に直線状に延びる形態で形成されている。なお、この直下誘導部44の下方側に図示しない貯留部が設けられている。この構成では、図8、図11に示すように、幅方向において排出口38の位置と直下誘導部44の位置とが重ならないように(即ち、排出口38の真下に直下誘導部44が位置しないように、直下誘導部44が排出口38からオフセットされた構成で配置されている。
次に、仕切壁20について詳述する。
図6、図9に示すように、仕切壁20は、前方部(前端部)がアウト口6の下端部(底壁部6a)に当接又は近接する形態で設けられ、アウト口6側と集合樋30側とを上下に仕切る構成で(より詳しくは、アウト口6と排出口38との間を上下に仕切る構成で)配置されている。具体的には、仕切壁20の前方部(前端部)と底壁部6aの後端部との前後方向の距離がほぼ「0」であるか、又は少なくとも遊技球Bの径よりも小さい距離となるように構成されており、底壁部6aと仕切壁20との間に遊技球Bが進入不能とされている。更に、仕切壁20は、後方部(後端部)が後方壁36に当接又は近接する形態で設けられており、より詳しくは、仕切壁20の後方部(後端部)と後方壁36との前後方向の距離がほぼ「0」であるか、又は少なくとも遊技球Bの径よりも小さい距離となるように構成されている。このように仕切壁20が構成されているため、アウト口6から遊技盤2の背面側に排出される遊技球B(アウト球B2)はすべて仕切壁20の上面部20aによって受けられることとなり、この上面部20aによって側方(即ち、アウト口6の位置よりも幅方向にずれた位置)に導かれた後に上面部20aから落下して集合樋30に受け入れられるようになっている。
図6、図8、図10に示すように、仕切壁20の上面部20aには、鉛直上下方向と直交する水平面に対して傾斜する第1傾斜部21及び第2傾斜部22が形成されている。第1傾斜部21は、仕切壁20の幅方向一方側に形成されており、アウト球B2を幅方向一方側に流下させるように構成されている。具体的には、第1傾斜部21は、幅方向一方の端部21aに近づくにつれて低位置となるように傾斜しており、第1傾斜部21側に排出された遊技球B(アウト球B2)は、この第1傾斜部21上を端部21a側に向けて転がるようになっている。また、第2傾斜部22は、仕切壁20の幅方向他方側に形成されており、アウト球B2を幅方向他方側に流下させるように構成されている。具体的には、第2傾斜部22は、幅方向他方の端部22aに近づくにつれて低位置となるように傾斜しており、第2傾斜部22側に排出された遊技球B(アウト球B2)は、この第2傾斜部22上を端部22a側に向けて転がるようになっている。
また、これら第1傾斜部21及び第2傾斜部22は、アウト口6の幅方向中心部付近を境界として隣接し、山形形状をなしている。即ち、上面部20aは幅方向中央部(第1傾斜部21と第2傾斜部22との境界部)が頂上部20bとなっており、幅方向両端部21a、22aがこの頂上部20bよりも低位置となるように各傾斜部(第1傾斜部21及び第2傾斜部22)が傾斜している。
また、図8に示すように、仕切壁20の下面部には、集合樋30の第1流路31側と第2流路32側とを左右に区切る構成で下方側に突出する凸部25が形成されている。この凸部25は、排出口38の開口領域の幅方向中央位置付近を最下部とする突出構成で排出口38に向けてテーパー状に形成されており、一方の傾斜面25aが第1流路31側に面すると共に斜め上方側に凸となる湾曲面として構成され、他方の傾斜面25bは、第2流路32側に面すると共に斜め上方側に凸となる湾曲面として構成されている。湾曲面25aと第1底壁37aとの間隔は遊技球の径よりも大きく、遊技球の径の2倍よりも小さく設定されており、同様に、湾曲面25bと第2底壁37bとの間隔も、遊技球の径よりも大きく、遊技球の径の2倍よりも小さく設定されている。
また、集合樋30の第1流路31の底部(第1底壁37a)における排出口38側の端部(即ち排出口38の幅方向一端部38a)と、凸部25の下端部25cとの上下方向の間隔が、遊技球Bの径よりも小さく(より好ましくは遊技球Bの半径よりも小さく)設定されており、また、第2流路32の底部(第2底壁37b)における排出口38側の端部(即ち排出口38の端部38b)と、凸部25の下端部25cとの上下方向の間隔についても、遊技球Bの径よりも小さくなるように(より好ましくは遊技球Bの半径よりも小さくなるように)設定されている。このようにすることで、排出口の幅を大きくしすぎることなく(即ち排出口を必要以上に大型化することなく)、排出を円滑に行うことができるようになる。なお、図8の例では、凸部25の下端部25cが、排出口38の幅方向一端部38a及び幅方向他端部38bよりも上方に配置されているが、凸部25の下端部25cを、上下方向において排出口38の幅方向一端部38a及び幅方向他端部38bとほぼ同位置若しくはこれらよりも下方位置とすることもできる。
なお、上記仕切壁20は、図4、図5に示すように、前後方向に貫通する貫通孔20cが形成されており、後方壁36の長手方向中間部に形成された軸部36aがこの貫通孔20c内に挿通された状態で仕切壁20と後壁部36とがねじ部材15によって固定されている。また、前方壁35の長手方向中間部には、仕切壁20の外形形状に対応した切欠部39が形成されており、仕切壁20の前端部付近が切欠部39と嵌合する構成で組み付けられている。更に、図5に示すように、後壁部36の内壁面には前方側に突出する一対の突起36b、36cが形成されており、組み付け時にはこれら突起36b、36cが仕切壁20に形成された一対の孔部(図示略)に挿入されるようになっている。このような貫通孔20cに対する軸部36aの挿通、仕切壁20の前端部に対する切欠部39の嵌合、及び一対の孔部への突起36b、36cの挿入により仕切壁20が前方壁35及び後方壁36に固定されており、集合樋30の上方側の所定位置で位置決めされている。
次に、アウト口6及び排出口38と、仕切壁20との位置関係について詳述する。
図8に示すように、本実施形態に係る遊技機1(図1等)の幅方向(図8で示すZ軸方向)において、当該アウト口6の開口領域全体が仕切壁20の配置領域と重なるように配置されている。即ち、アウト口6の開口領域(図8の幅W1の領域)全体が仕切壁20と上下に重なっており、アウト口6のいずれの位置から遊技球B(アウト球B2)が排出されても、仕切壁20の上面部20a上に転がるようになっている。より詳しくは、仕切壁20の幅W2がアウト口6の幅W1よりも大きく構成され、頂上部20bがアウト口6の幅方向中心位置付近に配置されており、且つ当該幅方向において、上面部20aの一方側の端部21aが、アウト口6の一方の内側壁部6bよりも外側(アウト口6の幅方向中心位置から離れる側)に配置されている。また、上面部20aの他方側の端部22aは、幅方向において、アウト口6の他方の内側壁部6cよりも外側(アウト口6の幅方向中心位置から離れた側)に配置されている。
また、本実施形態では、アウト口6の下方側においてアウト口6と上下に重なる位置に排出口38が配置されている。具体的には、アウト口6の幅W1と排出口38の幅W3とがほぼ同じ幅となるように構成されており、幅方向において、当該アウト口6の開口領域(幅W1の領域)の大部分と、排出口38の開口領域(幅W3の領域)の大部分とが重なるように構成されている。
更に、排出口38の開口領域(図8の幅W3の領域)全体が仕切壁20と上下に重なっており、幅方向において、排出口38の開口領域全体が仕切壁20の配置領域と重なるように構成されている。具体的には、仕切壁20の幅W2が排出口38の幅W3よりも大きく構成されており、更に詳しくは、仕切壁20の端部21a(幅方向一端部)が、排出口38の幅方向一端部38aよりも、当該幅方向において遊技球の径以上の大きさ(図8の例では遊技球の径程度の大きさ)で幅方向一方側に突出して配置されており、仕切壁20の端部22a(幅方向他端部)が、排出口38の幅方向他端部38bよりも、当該幅方向において遊技球の径以上の大きさ(図8の例では遊技球の径程度の大きさ)で幅方向他方側に突出して配置されている。
次に、上述のように構成される遊技機1における遊技球Bの排出動作について図3、図4、図8、図9を用いて説明する。
まず、入賞球誘導路側からの排出動作について説明すると、遊技領域AR(図2等)内の入賞口(図示略)に入賞した遊技球(入賞球)は、入賞口と連通する図示しない回収通路を通って入賞球誘導路内に回収され、この入賞球誘導路を通ってから集合樋30内に排出される。図8では、このように集合樋30内に排出された直後の遊技球B(入賞球B1)を実線にて示しており、この入賞口B1は、その後、第2通路32内を排出口38に向けて流下することとなる。また、本実施形態では、入賞球誘導路からの遊技球(入賞球)が、第2通路32側だけでなく、第1通路31側にも放出されるようになっており、入賞球誘導路から第1通路31側に放出された遊技球(入賞球)は、その後第1通路31内を排出口38に向けて流下することとなる。
なお、図8では、実線や二点鎖線によって少数の入賞球を概念的に例示しているが、多数の入賞球が連続的に流下しても良好に排出されるように構成されている。
次に、アウト口6側からの排出動作を説明すると、遊技領域AR(図2、図9等)の下端部に到達した遊技球B(アウト球B2)は、図8、図9のようにアウト口6から遊技盤2の背面側に排出される。アウト口6から排出されたアウト球B2は、仕切壁20の上面部20aに形成された第1傾斜部21及び第2傾斜部22のいずれかによって受けられ、これら第1傾斜部21及び第2傾斜部22によって左右に振り分けられる。より詳しく述べると、第1傾斜部21側に排出されて当該第1傾斜部21によって受けられたアウト球B2は、この第1傾斜部21上を端部21aまで転動し、アウト口6から幅方向一方側に外れた位置において第1流路31内に落下するように第1流路31側に振り分けられる。また、第2傾斜部22側に排出されて当該第2傾斜部22によって受けられたアウト球B2は、この第2傾斜部22上を端部22aまで転動し、アウト口6から幅方向他方側に外れた位置において第2流路32内に落下するように第2流路32側に振り分けられる。このようにして集合樋30へ誘導されたアウト球B2は、第1流路31又は第2流路32の傾斜に沿って、排出口38側に誘導される。なお、上述したように第1流路31及び第2流路32は入賞球誘導路からの入賞球も流下するようになっており、第1流路31に誘導されたアウト球は、当該第1流路31内を入賞球が流下しているときにはこれら入賞球と混合し、入賞球と一緒に第1流路31内を流下することとなり、同様に、第2流路32に誘導されたアウト球は、当該第2流路32内を入賞球が流下しているときにはこれら入賞球と混合し、入賞球と一緒に第2流路32内を流下することとなる。
第1流路31及び第2流路32において排出口38付近まで流れた遊技球(集合球)は、排出口38内に直接落下するか若しくは仕切壁20の凸部25に形成された傾斜面25a、25bによって排出口38内に誘導され、集合球排出路40側に排出される。そして、この集合球排出路40を流下した後、所定の貯留部等へ排出されることとなる。
(第1実施形態の主な効果)
本実施形態に係る遊技機1では、遊技盤2の背面側に、アウト口6から排出されたアウト球B2を受け入れる集合樋30が設けられ、この集合樋30の下流側に集合球排出路40が設けられている。
更に、仕切壁20がアウト口6の下端部(底壁部6a)に当接又は近接して設けられており、アウト球B2は、この仕切壁20の上面部20aによって側方に導かれた後に集合樋30に受け入れられるように構成されている。このようにすると、アウト球B2をアウト口6から直接集合樋30に落下させる構成と比較して、集合樋30側からアウト口6側へのアウト球B2の跳ね返り(即ち、集合樋30に案内されるアウト球B2が集合樋30内の入賞球B1と衝突して生じる跳ね返り)を効果的に抑えることができ、跳ね返りに起因するアウト球B2の停滞や逆流を抑制することができる。特に本実施形態では、仕切壁20によってアウト口6側と集合樋30側とが上下に仕切られているため、集合樋30で生じる遊技球Bの停滞、蓄積がアウト口6側に溢れ出にくくなり、集合樋30内の遊技球Bがアウト口6からのアウト球B2の排出に悪影響(例えば、集合樋30内の遊技球Bがアウト球B2を跳ね飛ばしたり、或いは集合樋30内の遊技球Bとアウト球B2とが相互に干渉して停滞、蓄積等が生じる悪影響等)を及ぼしにくくなる。
さらに、本実施形態では、アウト球B2をアウト口6から直接集合樋30に落下させるのではなく、一旦仕切壁20の上面部20aで受け、アウト口6よりも低い位置まである程度流下させてから集合樋30内に落下させている。従って、アウト口6からアウト球を直接集合樋30に落下させる構成と比較して、集合樋30に落下する際のアウト球B2の流下速度(落下速度)を弱めることができ、アウト球B2が集合樋30に落下する際の衝撃を抑えて遊技機1の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態では、仕切壁20がアウト口6の下端部に当接又は近接して設けられているため、アウト口6の下方側が仕切壁20によって塞がれた格好となる。従って、針金等の不正器具を用いたとしても、当該不正器具を下方側からアウト口6に挿入することが困難となり、アウト口6を介した不正操作(アウト口6付近を故意に詰まらせる等の不正操作)を効果的に防止することができる。
更に本実施形態に係る遊技機1では、仕切壁20の上面部20aにおいて水平面に対して傾斜する傾斜部(第1傾斜部21及び第2傾斜部22)が形成され、アウト口6から排出されたアウト球B2がこの傾斜部(第1傾斜部21及び第2傾斜部22)によって斜め下方に導かれるように構成されている。このようにすると、アウト口6から排出されたアウト球B2が迅速かつ円滑に集合樋30に導かれ、上面部20aでアウト球B2が停滞しにくくなるため、アウト球B2を一層円滑に排出できるようになる。
また、本実施形態では、仕切壁20の上面部20aにおいて幅方向一方側に、アウト球B2を一方側に流下させる第1傾斜部21が形成され、幅方向他方側に、アウト球B2を他方側に流下させる第2傾斜部22が形成されており、第1傾斜部21側に排出されたアウト球B2が当該第1傾斜部21の作用によって幅方向一方側に振り分けられ、第2傾斜部22側に排出されたアウト球B2が当該第2傾斜部22の作用によって幅方向他方側に振り分けられるように構成されている。従って、アウト球B2を迅速かつ円滑に左右に分散させることができ、アウト球B2を集合樋30へより一層スムーズに誘導できるようになる。
また、仕切壁20の上面部20aは、第1傾斜部21と第2傾斜部22とが幅方向においてアウト口6の中心部付近を境界として隣接しており、上面部20aが全体として山形形状をなしている。従って、アウト口6から排出されるアウト球B2が第1傾斜部21或いは第2傾斜部22に即座に受けられ、アウト球B2をより迅速に左右に分散させることができるため、アウト球B2が上面部20a上により停滞しにくくなる。
また、本実施形態では、集合樋30において、遊技盤2側において幅方向に延びる形態で配置される前方壁35と、当該前方壁35よりも後方において幅方向に延びる形態で配置される後方壁36とが設けられており、これら前方壁35と後方壁36との間を遊技球Bが流れるように構成されている。更に、仕切壁20は、前方部がアウト口6の下端部に当接又は近接し、後方部が後方壁36に当接又は近接する形態で、前方壁35と後方壁36との間で架設されている。このように仕切壁20がアウト口6の下端部付近から後方壁36付近まで架け渡された構成とすると、アウト口6の下方を隙間なく形成することができるため、アウト口下方側からの不正操作が極めて困難となる。
また、本実施形態では、アウト口6の後方領域の直下に、集合樋30内に集合した遊技球Bを下方に排出する排出口38が形成され、且つこの排出口38の下方に集合球排出路40が連結されており、更に、アウト口6の後方領域と排出口38との間を上下に仕切る構成で仕切壁20が配置されている。このようにすると、アウト口6の直下で集合球を排出できるようになる。
一方、このようにアウト口6と上下に重なる位置に排出口38を設けると、排出口38を介してアウト口6にアクセスし易くなり、排出口38を介しての不正操作(例えば排出口38を通して針金をアウト口6に挿入させるといった不正操作等)が懸念されるが、上記のように仕切壁20がアウト口6と排出口38との間を上下に仕切る構成で配置されているため、このような不正操作が困難となる。
また、本実施形態では、集合樋30の幅方向一方側に第1流路31が形成されると共に幅方向他方側に第2流路32が形成され、且つ第1流路31と第2流路32との間に排出口38が形成されている。そして、仕切壁20の下面部において、第1流路31側と第2流路32側とを区切る構成で下方側に突出する凸部25が形成されている。
このようにすると、第1流路31及び第2流路32を用いて両側から遊技球Bを回収できるようになり、回収の自由度が高まる。また、仕切壁20の下面部に、第1流路31側と第2流路32側とを区切る構成で下方側に突出する凸部25が形成されているため、第1流路31からの遊技球Bと第2流路32からの遊技球Bとが排出口38付近で衝突しにくくなる。従って、排出口38付近で遊技球Bの停滞、詰まりなどが生じにくくなり、ひいては集合樋30内の遊技球Bをより円滑に排出できるようになる。
更に、第1流路31の底部(第1底壁37a)における排出口38側の端部と、凸部25の下端部との上下方向の間隔が、遊技球Bの径よりも小さく、第2流路32の底部(第2底壁37b)における排出口38側の端部と、凸部25の下端部との上下方向の間隔が、遊技球Bの径よりも小さく構成されている。このようにすると、第1流路31側からの遊技球Bが凸部25を跨いで第2流路32側に移動しにくく、また、第2流路32側からの遊技球Bも凸部25を跨いで第1流路31側に移動しにくくなる。従って、両流路からの遊技球Bの衝突をより効果的に抑えることができ、集合樋30内の遊技球Bをより一層円滑に排出できるようになる。
また、本実施形態では、幅方向において排出口38の開口領域全体が仕切壁20の配置領域と重なるように構成されている。従って、排出口38側からのアウト口6付近への不正操作をより効果的に防止することができ、更に、アウト口6から排出されるアウト球B2を、直接排出口38付近に落下させずに確実に集合樋30内に集合させた上で排出口38から排出することができるため、排出口38付近での遊技球Bの挙動を安定させて排出をより円滑に行うことができる。
より具体的には、仕切壁20の端部21a(幅方向一端部)が、排出口38の幅方向一端部38aよりも、当該幅方向において遊技球の径以上の大きさで幅方向一方側に突出して配置され、仕切壁20の端部22a(幅方向他端部)が、排出口38の幅方向他端部38bよりも、当該幅方向において遊技球の径以上の大きさで幅方向他方側に突出して配置されている。従って、仕切壁20の下方に入り込んで排出口38から排出されようとする遊技球に対してアウト口6から新たに排出されるアウト球の影響が及ばなくなり、遊技球を排出口38からより一層円滑に排出できるようになる。
また、本実施形態では、幅方向において、アウト口6の開口領域全体が仕切壁20の配置領域と重なるように構成されている。このようにすると、アウト口6の幅方向全体において下方側が仕切壁20によって覆われ、アウト口6の直下に隙間が生じにくくなるため、より一層効果的に不正操作を防止することができる。また、アウト口6の直下(アウト口6と上下に重なる位置)を避けた位置で仕切壁20から集合樋30へアウト球B2が受け渡されるため、アウト口6付近において跳ね返り等に起因する遊技球Bの停滞や逆流がより生じにくくなり、アウト球B2の排出がより一層円滑に行われるようになる。
より具体的には、仕切壁20の幅がアウト口6の幅よりも大きい構成とされており、仕切壁20の端部21a(幅方向一端部)が、アウト口6の幅方向一端部よりも幅方向一方側に突出して配置され、仕切壁20の端部22a(幅方向他端部)が、アウト口6の幅方向他端部よりも幅方向他方側に突出して配置されている。従って、アウト口6から排出されるアウト球を仕切壁20によってより確実に受けることができると共に、アウト口6の下方側をより広い範囲でカバーできるようになる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
第1実施形態の一部を変更し、図12(a)のような第1変形例としてもよい。なお、図12(a)は、図8の一部を変更して示す概略断面図であり、この第1変形例に係る構成は、仕切壁20以外は第1実施形態と同一である。
この第1変形例では、図12(a)に示すように、仕切壁20においてアウト球を受ける部分が単一の傾斜部(第1傾斜部21)で形成され、アウト球B2を幅方向一方側(すなわち第1流路31側)のみに排出している。このようにすると、例えば、アウト球を極力第2流路側32側に排出させたくない場合に有利であり、例えば、第2流路32側に多くの入賞球が流下する場合であっても、第2流路32側にアウト球B2を排出させずに済むため第2流路32の球数を抑えることができる。
また、第1実施形態の一部を変更し、図12(b)のような第2変形例としてもよい。なお、図12(b)は、図8の一部を変更して示す概略断面図であり、この第2変形例に係る構成は、仕切壁20の構成及びアウト口6の位置以外は第1実施形態と同一である。
この第2変形例では、図12(b)に示すように、アウト口6と上下に重ならない位置(アウト口6から幅方向にずれた位置)に排出口38が配置されている(より詳しくは第2流路32の上方に配置されている)。また、この構成では、排出口38の開口領域の幅方向中央位置付近に仕切壁20の凸部25の最下部が位置し、仕切壁20の第1傾斜部21が第1流路31側まで延びており、第1実施形態と同様に、アウト口6から排出されるアウト球を第1傾斜部21と第2傾斜部22とによって第1流路21又は第2流路22のいずれかに振り分けることができるようになっている。また、図12(b)のように構成すると、排出口38をアウト口6の直下からずらして配置した上で、更にアウト口6の下方を仕切壁20によって閉塞できるようになるため、アウト口6へのアクセスがより困難となり、不正防止を図る上でより一層有利となる。
また、第1実施形態の一部を変更し、図12(c)のような第3変形例としてもよい。なお、図12(c)は、図8の一部を変更して示す概略断面図であり、この第3変形例に係る構成は、仕切壁20の構成及びアウト口6の位置以外は第1実施形態と同一である。
この第3変形例でも、図12(c)に示すように、アウト口6と上下に重ならない位置(アウト口6から幅方向にずれた位置)に排出口38が配置されており(より詳しくは第2流路32の上方に配置されている。更に第3変形例では、アウト球を受ける部分が単一の傾斜部(第1傾斜部21)によって構成され、アウト口6から排出されたアウト球B2を幅方向一方側(すなわち第1流路31側)のみに排出させている。なお、仕切壁20の幅方向他方側の端部には、上方に突出する突起部23が形成されており、アウト球が幅方向他方側から落下することを防止している。このようにしても、アウト球を極力第2流路側32側に排出させたくない場合に有利である。また、図12(c)の例でも、排出口38をアウト口6の直下からずらして配置した上で、更にアウト口6の下方を仕切壁20によって閉塞できるため、アウト口6へのアクセスがより困難となり、不正防止を図る上でより一層有利となる。
また、第1実施形態の一部を変更し、図13(a)のような第4変形例としてもよい。なお、図13(a)は、図8の一部を変更して示す概略断面図であり、この第4変形例に係る構成は、仕切壁20の構成及びアウト口6の位置以外は第1実施形態と同一である。
図13(a)に示すように、第4変形例では、仕切壁20の凸部25の構成が省略され、幅方向においてアウト口6と上下に重ならない位置(アウト口6から幅方向にずれた位置)に排出口38が配置されている(より詳しくは第2流路32の上方に排出口38が配置されている。
また、第1実施形態の一部を変更し、図13(b)〜(e)のような構成としてもよい。
なお、図13(b)〜(e)は、いずれも図8の一部を変更して示す概略断面図であり、これらの変形例は、仕切壁20の構成、アウト口6が排出口38と上下に重ならなうように配置した点(具体的には、第2流路32の上方に配置した点)、及び排出口38の幅方向他端部38bを幅方向一端部38aよりも低くなるように構成した点以外は第1実施形態と同一である。なお、これらの変形例では、排出口38の幅方向他端部38bを幅方向一端部38aよりも低くなるように構成しているため(即ち、第1流路31の端部よりも第2流路32の端部の方が低くなるように構成しているため)、第2流路32にて流下した遊技球が第1流路側31側に流れ込みにくくなっている。
図13(b)に示す第5変形例では、第1実施形態と同様に仕切壁20の上面部20aに第1傾斜部21及び第2傾斜部22が形成されており、アウト口6から排出されるアウト球を仕切壁20の左右に振り分けている。
また、図13(c)に示す第6変形例では、仕切壁20の上面部20aが、正面視左下がりの第1傾斜部21によって構成されており、アウト口6から排出されるアウト球B2を第1傾斜部21で受けて幅方向一方側のみに流下させ、集合樋30内に落下させている。
また、図13(d)に示す第7変形例では、仕切壁20の上面部20aが、正面視右下がりの第2傾斜部22によって構成されており、アウト口6から排出されるアウト球を第2傾斜部22で受けて幅方向他方側に流下させ、集合樋30内に落下させている。
また、図13(e)に示す第8変形例では、第7実施形態の構成に加え、仕切壁20の幅方向一端部において上方に突出する突起部23を設けており、アウト口6から排出されたアウト球が幅方向一方側に漏れることを当該突起部23によって防止し、アウト球を幅方向他方側のみに確実に流下させている。
なお、上記第1実施形態、或いは上記変形例では、図1に示すパチンコ機を前提として説明したが、遊技球が流下可能な遊技領域が設けられた構成であれば、公知の様々な遊技機に適用することができる。
上記実施形態では、仕切壁20と集合樋30を構成する部材(樹脂部材11、12)とを別体で構成した例を示したが、仕切壁20と集合樋30を構成する部材とが一体で構成されていてもよい。例えば、樹脂部材11の一部として仕切壁20を一体的に形成してもよく、樹脂部材12の一部として仕切壁20を一体的に形成してもよい。
上記実施形態では、図9、図10に示すように仕切壁20の前端部を前方壁35に嵌合させる構成で組み付けたが、図14のように第1実施形態のような切欠部を設けない構成としてもよい。図14では、仕切壁20が前方壁35と後方壁36とによって前後に挟みこまれた構成で組み付けられており、仕切壁20を貫通する軸部36aがねじ部材15によって前方壁35に固定される構成となっている。この場合、前方壁35の上端部がアウト口6の底壁部6aに当接ないし近接し、仕切壁20がこの前方壁35を挟んで底壁部6aに近接配置されることとなる。
1…遊技機
2…遊技盤
2a…盤面
6…アウト口
20…仕切壁
20a…上面部
21…第1傾斜部(傾斜部)
22…第2傾斜部(傾斜部)
25…凸部
30…集合樋
31…第1流路
32…第2流路
35…前方壁
36…後方壁
38…排出口
40…集合球排出路
B…遊技球
B1…入賞球
B2…アウト球

Claims (11)

  1. 遊技盤の前面側に遊技球を流下させる遊技領域が形成されると共に、
    前記遊技領域内の所定の下部にアウト口が形成され、
    前記遊技領域を流下した前記遊技球の内、前記下部に到達した前記遊技球をアウト球として前記アウト口を介して遊技機外に排出する遊技機であって、
    前記遊技盤の背面側には、
    前記アウト口の下方側に配置され、前記アウト口から排出された前記アウト球を受け入れる集合樋と、
    前記集合樋の下流側において前記集合樋と一体又は別体として配され、前記集合樋に受け入れた前記アウト球を前記集合樋から遊技機外へ排出する集合球排出路と、
    前記アウト口の下端部に当接又は近接して配されると共に、前記アウト口側と前記集合樋側とを上下に仕切る仕切壁と、
    が設けられており、
    前記アウト口から排出される前記アウト球が、前記仕切壁の上面部によって側方に導かれた後に前記集合樋に受け入れられることを特徴とする遊技機。
  2. 前記仕切壁の前記上面部には、鉛直上下方向と直交する水平面に対して傾斜する傾斜部が形成され、
    前記アウト口から排出された前記アウト球が前記傾斜部によって斜め下方に導かれることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記上面部は、当該遊技機の幅方向一方側に、前記アウト球を前記幅方向一方側に流下させる第1傾斜部が形成され、前記幅方向の他方側に、前記アウト球を前記幅方向他方側に流下させる第2傾斜部が形成されており、
    前記第1傾斜部側に排出された前記アウト球が前記幅方向一方側に振り分けられ、前記第2傾斜部側に排出された前記アウト球が前記幅方向他方側に振り分けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記上面部は、前記第1傾斜部と前記第2傾斜部とが前記幅方向において前記アウト口の中心部の位置で隣接し、山形形状をなしていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記集合樋は、
    前記遊技盤の盤面と直交する前後方向において前記遊技盤側に配置され且つ前記幅方向に延びる前方壁と、
    当該前方壁よりも後方に配置され且つ前記幅方向に延びる後方壁とを有し、
    前記前方壁と前記後方壁との間を前記遊技球が流れる構成をなしており、
    前記仕切壁は、前方部が前記アウト口の前記下端部に当接又は近接し、後方部が前記後方壁に当接又は近接する形態で設けられていることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記集合樋は、前記アウト口の後方領域の直下に、当該集合樋内に集合した前記遊技球を下方に排出する排出口が形成され、
    前記集合樋の前記排出口の下方に前記集合球排出路が配置されており、
    前記仕切壁は、前記アウト口の後方領域と前記排出口との間を上下に仕切る構成で配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の遊技機。
  7. 前記集合樋は、当該集合樋内に集合した前記遊技球を下方に排出する排出口を備えると共に、当該遊技機の幅方向一方側から前記排出口へ前記遊技球を誘導する第1流路と、前記幅方向の他方側から前記排出口へ前記遊技球を誘導する第2流路とを有し、前記第1流路と前記第2流路との間に前記排出口が形成されており、
    前記仕切壁の下面部には、前記第1流路側と前記第2流路側とを区切る構成で下方側に突出する凸部が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の遊技機。
  8. 前記第1流路の底部における前記排出口側の端部と、前記凸部の下端部との上下方向の間隔が、前記遊技球の径よりも小さく、
    前記第2流路の底部における前記排出口側の端部と、前記凸部の下端部との上下方向の間隔が、前記遊技球の径よりも小さいことを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
  9. 当該遊技機の幅方向において前記排出口の開口領域全体が前記仕切壁の配置領域と重なっていることを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の遊技機。
  10. 前記仕切壁の幅方向一端部が、前記排出口の幅方向一端部よりも、当該幅方向において前記遊技球の径以上の大きさで幅方向一方側に突出して配置され、前記仕切壁の幅方向他端部が、前記排出口の幅方向他端部よりも、当該幅方向において前記遊技球の径以上の大きさで幅方向他方側に突出して配置されていることを特徴とする請求項9に記載の遊技機。
  11. 当該遊技機の幅方向において前記アウト口の開口領域全体が前記仕切壁の配置領域と重なっていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の遊技機。
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