JP2011097761A - 回転電機用冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転電機冷却装置において、ステータの冷却をより十分に行うことである。
【解決手段】回転電機冷却装置20は、回転電機のロータ12の周面に対向して設けられるステータ14の上方外周面に沿って配置され、ステータ14を冷却するための冷却液8の流路を形成する冷却液ガイド部22と、冷却液ガイド部22の配置方向に沿って相互に異なる吐出目標位置にそれぞれ向いて設けられる複数の吐出孔32,34を有し、各吐出孔32,34から冷却液8を冷却液ガイド部22に吐出して供給する吐出用パイプ30と、冷却液ガイド部22に設けられ、複数の吐出孔32,34から吐出される冷却液8をそれぞれ区分する区分堰24とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は回転電機用冷却装置に係り、特に、ステータを冷却する冷却液を供給する回転電機用冷却装置に関する。
モータや発電機等の回転電機のステータに巻回されたコイルに電流が流れると、コイルが発熱しコイルおよびステータコアの温度が上昇する。この温度上昇によって回転電機の効率が低下するため、温度上昇するコイルおよびステータを適切に冷却する必要があり、そのために冷却装置が用いられる。
例えば、特許文献1には、回転電機の冷却装置として、ステータコイルのコイルエンドに冷却油を供給する冷却油パイプがステータコアおよびコイルエンドの鉛直方向最上点の上方に回転軸方向に沿って配設され、吐出孔からコイルエンドの外周面における着油点に向かって冷却油を吐出することが述べられている。ここで冷却油パイプと吐出孔は、着油点における接線に対し25度から30度の入射角で冷却油が入射するように配置されていることが開示されている。
また、特許文献2には、回転電機内のコイルエンド外周から上方に離間した位置においてコイルエンド外周に沿って樋を延設し、樋の底面に複数の冷却液供給口が設けられることが開示されている。ここでは実施形態2として、樋がその流路の途中において各冷却液供給口の下流で冷却液を堰き止める堰を設けることが述べられ、実施形態3には、樋の頂部位置において底板と冷却液の流下方向である樋の長手方向と直交するように底板に立設される2つの遮蔽壁によって冷却液槽を設けることが述べられている。
特開2006−115651号公報 特開2004−180346号公報
従来技術に述べられているように、回転電機の冷却装置としては、ステータの上方に冷却液を流す流路としての樋等のガイドを設け、そのガイドに冷却液を供給し、そのガイドに設けられる吐出口からステータに向かって冷却液を吐出し、ステータを冷却することが行われる。
ところで、回転電機の小型化等の構造上の制約から、ガイドに対する冷却液の供給元をガイドの真上に設けることが困難な場合があると、ガイドに対する冷却液の供給がガイドの長手方向に対し必ずしも均等にできないことが生じる。また、ガイドを設ける場合に、回転電機全体が傾斜すると、ガイドにおける流れが不均一になることが生じ得る。このようにガイドに対する冷却液の供給が不均一になると、ステータの冷却を十分に行えないことが生じる。
本発明の目的は、ステータの冷却をより十分に行うことができる回転電機冷却装置を提供することである。他の目的は、ガイドに対する冷却液の供給元をガイドの真上に設けられない場合でもステータの冷却をより十分に行うことができる回転電機冷却装置を提供することである。さらに他の目的は、回転電機が傾斜してもステータの冷却をより十分に行うことができる回転電機冷却装置を提供することである。以下の手段は、これらの目的の少なくとも1つに貢献する。
本発明に係る回転電機用冷却装置は、ロータの周面に対向して設けられるステータの上方外周面に沿って配置され、ステータを冷却するための冷却液の流路を形成する冷却液ガイド部と、冷却液ガイド部の配置方向に沿って相互に異なる吐出目標位置にそれぞれ向いて設けられる複数の吐出孔を有し、各吐出孔から冷却液を冷却液ガイド部に吐出して供給する吐出用パイプと、冷却液ガイド部に設けられ、複数の吐出孔から吐出される冷却液をそれぞれ区分する区分堰と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る回転電機冷却装置において、区分堰は、両側の区分をそのままにして中間で分離され、冷却液ガイド部が複数の分離ガイドに分離されることが好ましい。
また、本発明に係る回転電機用冷却装置において、吐出用パイプは、ステータの鉛直方向の頂部からずれたオフセット位置に配置されることが好ましい。
また、本発明に係る回転電機用冷却装置において、冷却液ガイド部は、ステータに巻回されるコイルがステータの軸方向端部から張り出す領域であるコイルエンドの外周面に沿って配置されることが好ましい。
上記構成により、回転電機用冷却装置は、ロータの周面に対向して設けられるステータの上方外周面に沿って配置される冷却液ガイド部に区分堰が設けられ、吐出用パイプの複数の吐出孔から吐出される冷却液をそれぞれ区分する。これにより、冷却液ガイド部の各区分に冷却液を均等に近く供給することができ、回転電機をより十分に冷却することができる。また、回転電機が傾斜しても区分堰によって冷却液の区分が行われるので、回転電機が傾斜したときでもステータの冷却をより十分に行うことができる。
また、回転電機冷却装置において、区分堰は、両側の区分をそのままにして中間で分離され、冷却液ガイド部が複数の分離ガイドに分離されるので、各分離ガイドに冷却液を均等に近く供給することができ、回転電機をより十分に冷却することができる。また、回転電機が傾斜しても各分離ガイドによって冷却液の区分が行われるので、回転電機が傾斜したときでもステータの冷却をより十分に行うことができる。
また、回転電機用冷却装置において、吐出用パイプは、ステータの鉛直方向の頂部からずれたオフセット位置に配置されるので、冷却液ガイド部に対する冷却液の供給元を冷却液ガイド部の真上に設けられない場合でもステータの冷却をより十分に行うことができる。
また、回転電機用冷却装置において、冷却液ガイド部は、ステータに巻回されるコイルがステータの軸方向端部から張り出すコイルエンドの外周面に沿って配置される。ステータの発熱源はコイルであるので、コイルエンドを冷却することで効果的にステータを冷却することができる。
本発明に係る実施の形態の回転電機冷却装置が設けられる回転電機の様子を説明する正面図である。 図1に対応する側面図である。 他の実施形態の回転電機冷却装置が設けられる回転電機の様子を説明する図である。 本発明に係る実施の形態の回転電機冷却装置の作用を説明する図である。 比較例として、従来技術の回転電機冷却装置の作用を説明する図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、回転電機冷却装置として、車両に搭載される回転電機に設けられるものを説明するが、車両搭載用以外の回転電機に設けられるものであってもよい。例えば、工場設置の回転電機等であってもよい。
また、以下で説明する冷却液ガイド部、吐出用パイプ等の形状は説明のための例示であって、回転電機の形状等に応じて適宜変更が可能である。
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、車両に搭載される回転電機に用いられる回転電機冷却装置20の構成を説明する正面図であり、図2はこれに対応する側面図である。ここでは、回転電機として、回転軸10に取り付けられるロータ12と、ロータ12の周面に対向して設けられるステータ14とが示されている。ステータ14は、ステータコア16と、ステータコア16に巻回されるコイルがステータの軸方向端部から張り出す領域であるコイルエンド18として示されている。
なお、これらの図に、相互に直交する3つの基準軸としてXYZ軸が示されている。ここで、X軸は回転軸10の長手方向、Z軸は重力方向に平行な鉛直方向、Y軸はX軸とZ軸に直交する軸である。
回転電機冷却装置20は、冷却液ガイド部22と吐出用パイプ30とを含んで構成される。なお、図1には、回転電機冷却装置20の直接的な構成要素ではないが、冷却液8が図示されている。冷却液8としては、冷却油、冷却水等を用いることができ、冷却油は回転電機の潤滑油を兼ねるものとしてもよい。
冷却液ガイド部22は、ステータ14の上方外周面に沿って配置され、ステータ14を冷却するための冷却液8の流路を形成する機能を有する部材である。具体的には、ステータ14の上方外周面に沿うように湾曲し、ステータ14に向かい合って底部を有し、底部の反対側は開口し、両端部も開口している湾曲樋部材である。
もっとも、底部の反対側が閉じられている湾曲管状部材を冷却液ガイド部として用いることもできる。この場合には、後述する吐出用パイプ30の吐出口に対応する位置に開口部が設けられる。また、冷却液ガイド部22の湾曲する両先端部である両端部を閉じた形状としてもよい。
また、図2に示されるように、冷却液ガイド部22は、ステータコア16とコイルエンド18のそれぞれの上方外周面に沿って配置されているが、これをコイルエンド18の上方外周面に沿ってのみ配置するものとできる。ステータ14の発熱源はコイルであるので、コイルエンド18のみを冷却することで、小型の冷却液ガイド部でありながら効率的にステータ14を冷却することが可能となる。
冷却液ガイド部22は、図1に示されるように、回転電機が通常の姿勢関係にあるときの鉛直方向軸であるZ軸に対して対称な配置関係で、ステータ14の上方外周面に沿って配置される。ここで上方とは+Z軸方向をいうので、冷却液ガイド部22の頂部11は、Z軸と交わる位置となる。
冷却液ガイド部22の底部に設けられる複数の冷却液供給口25は、冷却液ガイド部22を流れる冷却液をステータ14に向かって流下させて供給するための孔である。冷却液供給口25は、冷却液ガイド部22の長手方向に沿って一定間隔で設けられる。もっとも、冷却液ガイド部22の湾曲形状を考慮して、頂部11から離れるに従って徐々に配置間隔を変更するものとしてもよい。
冷却液ガイド部22に設けられる区分堰24は、冷却液ガイド部22を複数の部分に分離する分離手段である。ここでは、冷却液ガイド部22を2つの区分ガイド26,28に区分する仕切壁として区分堰24が示されている。区分数は後述する吐出用パイプ30の吐出孔32,34の数に対応して2つであるが、場合によってさらに区分数を増やすものとしてもよい。なお、区分堰24の機能等については後述する。
吐出用パイプ30は、図示されていない冷却液供給源から冷却液8が供給されるパイプである。冷却液供給源としては、回転電機の底部から冷却液を汲み上げるポンプ等を用いることができる。場合によっては、回転電機のロータ12の回転を利用して冷却液を汲み上げて吐出用パイプ30に供給するものとできる。また、回転電機の外側に配置される独立の冷却液循環ポンプ等を用いることもできる。
吐出用パイプ30は、冷却液ガイド部22の頂部11の真上ではなく、そこからオフセットした位置に、回転電機の軸方向に沿って、冷却液ガイド部22の上方外周に平行に少し離間して配置される。このオフセットは、回転電機と回転電機冷却装置20等を含む回転電機システムの小型化等で、吐出用パイプ30が冷却液ガイド部22の頂部11の真上に配置できないとき等に生じる。
吐出用パイプ30に設けられる2つの吐出孔32,34は、冷却液ガイド部22の長手方向である配置方向に沿って、相互に異なる吐出目標位置にそれぞれ向いて設けられ、冷却液8をそれらの吐出目標位置に吐出させるための孔である。ここでは吐出目標位置が、先ほどの区分堰24によって区分される2つの区分ガイド26,28のそれぞれとされる。
すなわち、吐出孔32は、区分ガイド26に向かって開口し、吐出孔32から吐出される冷却液8は、区分ガイド26に供給され、区分ガイド28には供給されない。また、吐出孔34は、区分ガイド28に向かって開口し、吐出孔34から吐出される冷却液8は、区分ガイド28に供給され、区分ガイド26には供給されない。
先ほどの区分堰24は、これら吐出孔32,34からそれぞれ吐出された冷却液8が、それぞれの吐出目標とする区分ガイド26,28にそれぞれ正しく供給されるようにする機能を有する。また、区分堰24は、一方の区分ガイドに一旦供給された冷却液8が他方の区分ガイドに流れ込むことを防止する機能を有する。例えば、区分ガイド26に供給された冷却液8は、この区分堰24によって区分ガイド28に流れ込むことができず、逆に区分ガイド28に供給された冷却液8は区分ガイド26に流れ込みことができない。このように、区分堰24は、冷却液8を各区分ガイド26,28に分離する分離手段である。
なお、図3に示すように、区分堰24を中央部で切断し、2つの分離ガイド27,29に分離するものとしてもよい。この場合には、区分堰は、両側の区分をそのままにして中間で分離され、冷却液ガイド部23が複数の分離ガイド27,29に分離されることになる。
上記構成の作用を以下に詳細に説明する。図示されていない冷却液供給源から冷却液8が吐出用パイプ30に供給されると、吐出用パイプ30の吐出孔32,34から冷却液8が冷却液ガイド部22に向かって吐出される。このときに、吐出孔32から吐出された冷却液8は冷却液ガイド部22の区分ガイド26に供給され、吐出孔34から吐出された冷却液8は冷却液ガイド部22の区分ガイド28に供給される。
そして、区分堰24の作用によってこの冷却液8の吐出がきちんと区分され、また、区分ガイド26に一旦供給された冷却液8は区分ガイド28に流れ込むことがなく、逆に区分ガイド28に一旦供給された冷却液8は区分ガイド26に流れ込むことがない。換言すれば、吐出用パイプ30は、2つの吐出孔32,34を用いて、区分堰24をまたいで冷却液ガイド部22に向かって冷却液8を吐出する。これによって、冷却液8は、冷却液ガイド部22において、区分堰24によって区分され仕切られた2つの区分ガイド26,28に分かれて供給されることになる。
冷却液ガイド部22の2つの区分ガイド26,28にそれぞれ供給された冷却液8は、それぞれの区分ガイドの中を流れ、その底部の冷却液供給口25から流下して、ステータ14に供給される。これによってステータ14が冷却される。ステータ14に供給された冷却液8は、ステータ14を伝って回転電機の下部に流れ落ち、図示されていない冷却液回収部によって回収され、冷却液供給源に戻される。このようにして冷却液8はステータ14を冷却しながら循環する。
図4は、回転電機が傾斜した場合の回転電機冷却装置20の作用を説明する図である。傾斜は、Y軸、Z軸が図1に対し回転していることで示されている。回転電機冷却装置20は回転電機と相対的位置関係が固定されるので、回転電機が傾斜すると回転電機冷却装置20も同様に傾斜する。この傾斜によって、吐出用パイプ30の2つの吐出孔32,34の吐出方向が鉛直方向に対し、図1と異なる方向となる。
この場合でも、区分堰24があるので、この傾斜にもかかわらず、吐出孔32から吐出された冷却液8は冷却液ガイド部22の区分ガイド26に供給され、吐出孔34から吐出された冷却液8は冷却液ガイド部22の区分ガイド28に供給される。つまり、回転電機の傾斜に関係なく、冷却液8は、2つの区分ガイド26,28にきちんと分配される。この分配により、回転電機の回転にもかかわらず、冷却液8はステータ14を十分に冷却することができる。
図5は、図1、図4と比較するために、区分堰を設けない冷却液ガイド部21を用いる従来技術の作用を説明する図である。この場合も、吐出用パイプ31は、冷却液ガイド部21の頂部11の真上ではなく、そこからオフセットした位置に配置されるものとする。そして、吐出用パイプ31に設けられる吐出孔33は1種類で、冷却液ガイド部21の底面にほぼ垂直に冷却液8を吐出すように開口が設けられている。
図5の左側の図は、回転電機が通常の姿勢状態の場合で、図1に対応する状態を示す図である。ここで、吐出用パイプ31は上記のように冷却液ガイド部21の頂部11の真上からオフセットして配置されるので、吐出孔33から吐出された冷却液8は、その流速によっては冷却液ガイド部21の頂部11を越えて向こう側に流れることができないことが生じる。つまり、冷却液ガイド部21に供給された冷却液8の流速によっては、図5で例示的に×印で示した位置から向こう側に冷却液8が供給されないことが生じる。これによってステータ14の冷却が不十分となることが生じる。
これを補うために冷却液8の量を増やすと、吐出孔33が1つであるので、冷却液ガイド部21の吐出目標位置に集中して吐出が行われるため、冷却液ガイド部21から冷却液8が溢れることが生じやすくなる。冷却液ガイド部21を大きくすると、回転電機システムが大型化する。
図5の右側の図は、回転電機が傾斜した場合で、図4に対応する状態を示す図である。
この傾斜状態は、吐出用パイプ30の吐出孔33から供給された冷却液8が冷却液ガイド部21を流れることに対し有利な方向である。したがって、吐出孔33から吐出された冷却液8は、冷却液ガイド部21の頂部11を越えて向こう側に流れることができる。
これに対し、傾斜が逆方向となると、その傾斜が不利に働く。すなわち、吐出孔33から吐出された冷却液8は、その流速によっては冷却液ガイド部21に供給された位置から頂部11に向かってほとんど流れることができず、下方にのみ流れて、ステータ14を均一に冷却できないことが生じる。
このように、従来技術の構成によれば、回転電機の傾斜状態、冷却液ガイド部21における冷却液8の流速によって、冷却液ガイド部21に冷却液8が不均一に流れ、その冷却液供給口25からステータ14に供給される冷却液8に偏りが生じる。したがって、ステータ14を十分に冷却できないことが生じる。
これに対し図1、図4の構成によれば、2つの吐出孔32,34と区分堰24の作用によって、回転電機の傾斜に関係なく、2つの区分ガイド26,28に冷却液8が分配されるので、ステータ14を十分に冷却できる。また、2つの吐出孔32,34からの冷却液8の吐出流速に関係なく、2つの区分ガイド26,28に冷却液8が分配されるのでステータ14を十分に冷却できる。
さらに、吐出用パイプ30から2方向に分けて吐出されるので、各区分ガイド26,28に供給される冷却液8が吐出孔が1つの場合に比べ少ない量となるので、冷却液ガイド部22から冷却液8が溢れにくくなり、冷却液ガイド部22の小型化を図ることができる。
また、吐出用パイプ30の2つの吐出孔32,34の吐出量を加減することで、2つの区分ガイド26,28に供給される冷却液8の量を変更できる。図1、図4の例では、オフセットがあるので、区分堰24の左右の区分ガイド26,28がカバーするステータ14の領域が均等ではない。区分ガイド28の方が区分ガイド26に比べ、冷却を受け持つステータ14の部分が広いので、その分冷却液8を多めに供給することが好ましい。このような冷却液8の分配量の調整を、吐出孔32,34からの吐出量で行うことができる。例えば、区分ガイド28に向かい合う吐出孔34の孔径と、区分ガイド26に向かい合う吐出孔32の孔径とを異ならせ、吐出孔34からの吐出量を吐出孔32からの吐出量より多くするものとできる。
本発明に係る回転電機冷却装置は、回転電機のステータを冷却する冷却液を供給する冷却装置に利用できる。
8 冷却液、10 回転軸、11 頂部、12 ロータ、14 ステータ、16 ステータコア、18 コイルエンド、20 回転電機冷却装置、21,22,23 冷却液ガイド部、24 区分堰、25 冷却液供給口、26,28 区分ガイド、27,29 分離ガイド、30,31 吐出用パイプ、32,33,34 吐出孔。

Claims (4)

  1. ロータの周面に対向して設けられるステータの上方外周面に沿って配置され、ステータを冷却するための冷却液の流路を形成する冷却液ガイド部と、
    冷却液ガイド部の配置方向に沿って相互に異なる吐出目標位置にそれぞれ向いて設けられる複数の吐出孔を有し、各吐出孔から冷却液を冷却液ガイド部に吐出して供給する吐出用パイプと、
    冷却液ガイド部に設けられ、複数の吐出孔から吐出される冷却液をそれぞれ区分する区分堰と、
    を備えることを特徴とする回転電機用冷却装置。
  2. 請求項1に記載の回転電機冷却装置において、
    区分堰は、両側の区分をそのままにして中間で分離され、冷却液ガイド部が複数の分離ガイドに分離されることを特徴とする回転電機冷却装置。
  3. 請求項1に記載の回転電機用冷却装置において、
    吐出用パイプは、ステータの鉛直方向の頂部からずれたオフセット位置に配置されることを特徴とする回転電機冷却装置。
  4. 請求項1に記載の回転電機用冷却装置において、
    冷却液ガイド部は、ステータに巻回されるコイルがステータの軸方向端部から張り出す領域であるコイルエンドの外周面に沿って配置されることを特徴とする回転電機用冷却装置。
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