JP2011097282A - 業務用インターホンシステム - Google Patents

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誠也 山川
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Abstract

【課題】 玄関等の施設外に設置された玄関子機に放送を報音する機能及び応答機能を設けて、玄関子機から応答することができる業務用インターホンシステムを提供する。
【解決手段】 制御機3は、居室親機2の放送操作を受けて玄関子機1、他の居室親機2そして放送用スピーカ4に放送開始信号を送信する。玄関子機1及び他の居室親機2は、放送開始信号を受けて、送話部12、22を能動状態として放送を可能とし、その後呼出ボタン11が操作されたら子機CPU17が玄関子機1が内蔵する受話部13を能動として応答信号を制御機3に出力し、制御機3が玄関子機1と放送元の居室親機2との間の通話路を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明はインターホンシステムに関し、特に放送機能を備えた業務用インターホンシステムに関する。
インターホンシステムにおいて、放送機能を備えたものに特許文献1に記載されたシステムがある。これは、エントランスに設置されて居室親機を選択して呼び出すための集合玄関機や、管理室に設置されて居室親機等と通話するための管理室親機を備えた集合住宅インターホンシステムであって、管理室親機から居室親機に対して一斉放送が可能となっている。
一方で、玄関に設置される玄関子機と施設内に設置される複数の居室親機とを有し、居室親機から放送による呼び出しが実施されると、他の居室親機で応答操作できる業務用インターホンシステムがある(例えば、非特許文献1参照)。
特開2009−38441号公報
アイホン株式会社発行 「2008−2009総合カタログ」 p.530−535
上記特許文献1の集合住宅インターホンシステムは、居室親機から放送が報音されるが、集合玄関に設置された集合玄関機や住戸毎に設置された玄関子機から放送が報音されることはなかった。また、業務用インターホンシステムにおいても、玄関子機から放送が報音されることはなかった。
しかしながら、学校や工場等においては、玄関付近等の施設建屋外に呼出対象の人物(以下、「被呼者」とする。)が出ている場合があり、この場合放送に気づかない場合があった。また、施設外に放送用スピーカを設置して、外にいる関係者がその呼び出しに気づくようにしても、施設外から応答する手段が無かったため、応答することができなかった。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、玄関等の施設外に設置された玄関子機に放送を報音する機能及び応答機能を設けて、玄関子機から応答することができる業務用インターホンシステムを提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、事務所や工場等の施設の玄関に設置され、訪問者が施設関係者を呼び出して通話するための玄関子機と、施設内に設置されて玄関子機からの呼び出しに応答するための居室親機とを有し、且つ玄関子機及び居室親機のうち少なくとも一方を複数備え、玄関子機と居室親機の間の通話路を制御する制御機を有し、更に制御機に放送用スピーカが接続されて居室親機から放送用スピーカを使用する放送を行う機能を備えた業務用インターホンシステムであって、制御機は、居室親機の放送操作を受けて玄関子機、及び他の居室親機が接続されている場合は他の居室親機に放送開始信号を送信すると共に、放送用スピーカを能動状態とし、玄関子機は、放送開始信号を受けて、放送操作された居室親機から送信された音声を玄関子機が内蔵する送話部から報音する放送モードへ移行する子機制御部を有し、子機制御部は、更に放送モードへ移行後に来訪者が呼出操作するための呼出ボタンが操作されたら、玄関子機が内蔵する受話部を能動として放送元の居室親機との通話路を形成する制御を行うことを特徴とする。
この構成によれば、放送用スピーカに加えて玄関に設置された玄関子機からも放送を報音するため、放送の被呼者が施設外にいて放送用スピーカからの放送が聞き取りにくい状況であっても呼び出しを認識し易いし、玄関子機から応答することができるので、便利である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、玄関子機は、放送開始信号を受信したら所定時間のカウントを開始するタイマを有し、子機制御部は、タイマがカウントアップしたら、呼出ボタンが操作されても通話路形成制御を実施しないことを特徴とする。
この構成によれば、所定時間を超えたら玄関子機から応答することができなくなる。よって、放送後しばらく経ってから来訪者が呼出操作した場合に呼出動作しない等の誤操作を防ぐことができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、玄関子機は、呼出ボタン操作により居室親機と通話路を形成したら、通話路が形成されたことを表示する表示部を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、応答操作により通話路が形成されたことが表示されるので、玄関子機を操作した人物は安心して応答することができる。
本発明によれば、放送用スピーカに加えて玄関に設置された玄関子機からも放送を報音するため、放送の被呼者が施設外にいて放送用スピーカからの放送が聞き取りにくい状況であっても呼び出しを認識し易いし、玄関子機から応答することができるので、便利である。
本発明に係る業務用インターホンシステムの一例を示すブロック図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る業務用インターホンシステムの一例を示すブロック図であり、1は事務所や学校、工場等の施設の玄関に設置され、訪問者が施設関係者を呼び出して通話するための玄関子機、2は施設内に設置されて玄関子機1からの呼び出しに応答するための居室親機、3は機器間の通話路を制御する制御機、4は放送する際に使用する放送用スピーカである。玄関子機1、2台の居室親機2、及び放送用スピーカ4は、夫々伝送線L1,L2,L3により制御機3に接続されている。
玄関子機1は、訪問者が職員等の施設関係者を呼び出す為の呼出ボタン11、通話するためのスピーカを備えた送話部12、通話のためのマイクを備えた受話部13、この送話部12及び受話部13を制御する通話部14、玄関子機1の状態を表示するLED等を備えた表示部15、例えば60秒等の所定の時間をカウントするタイマ16、玄関子機1全体を制御する子機CPU17、制御機3と通信するための子機通信部18等を備えている。
居室親機2は、応答操作や放送操作を行うための操作部21、通話するためのスピーカを備えた送話部22、通話するためのマイクを備えた受話部23、この送話部22及び受話部23を制御する通話部24、操作部22の操作内容や居室親機2の状態を表示するLCD等から成る表示部25、居室親機2全体を制御する親機CPU26、制御機3と通信するための親機通信部27等を備えている。
制御機3は、接続された機器からの呼出信号や放送開始信号等を受けて機器間の通話路の接続/切断を行う制御機通信部31、放送用スピーカ4に放送音声信号を送信する放送部32、制御機3全体を制御する制御機CPU33等を備えている。
このように構成されたシステムは次のように動作する。まず、来訪者等により玄関子機1の呼出ボタン11が操作された場合のインターホン本来の動作を簡単に説明する。呼出ボタン11が押下されたら、子機CPU17は呼出信号を生成して制御機3に送信する。呼出信号を受信した制御機3は、制御機CPU33が制御機通信部31を介して接続されている2台の居室親機2に対して呼出信号を送信する。この呼出信号を受信した居室親機2は、親機CPU26が通話部24を制御して、送話部22から呼出音を報音する。
呼び出しを認識した施設関係者が、居室親機2の操作部21を応答操作すると、制御機3が玄関子機1と応答操作した居室親機2の間で通話路を形成し、玄関子機1と居室親機2の間で通話が可能となる。
この通話路は、居室親機2の所定の終話操作により遮断され、呼び出しを待つ当初の待受状態に戻る。
次に、放送による呼び出しを行った場合の動作を説明する。職員等により居室親機2の操作部21が所定の放送操作されると、親機CPU26が放送開始信号を生成し、親機通信部27を介して制御機3へ伝送される。
制御機通信部31で放送開始信号を受信した制御機3は、制御機CPU33が放送開始信号を玄関子機1及び他の居室親機2へ伝送する。合わせて、制御機通信部31を制御して、放送元の居室親機2と玄関子機1及び他の居室親機2の間の制御機3内の通話路を形成し、放送部32を起動して放送用スピーカ4を放送状態とする。
子機通信部18で放送開始信号を受信した玄関子機1は、子機CPU17が通話部14を制御して送話部12を能動とし、子機通信部18と送話部12の間の通話路を形成し、居室親機2から伝送された音声を放送する放送モード状態となる。また、子機CPU17は、タイマ16をスタートさせると共に、放送モードに移行して玄関子機1から応答可能であることを表示部15にて表示させる。この時、例えば表示部15は青色LEDを点滅させてこの状態を表示する。
また、親機通信部27で放送開始信号を受信した他の居室親機2は、親機CPU26が通話部24を制御して送話部22を能動として親機通信部27と送話部22の間の通話路を形成する。
一方、制御機3から放送開始信号を親機通信部27で受信した放送元の居室親機2は、親機CPU26が予告音を生成して通話部24、親機通信部27を介して制御機3に伝送する。また、通話部24を制御して受話部23を能動とし、受話部23から親機通信部27までの通話路を形成する。
伝送された予告音は、制御機3を介して通話路が形成された玄関子機1及び他の居室親機2へ伝送され、夫々の機器で報音される。また、予告音は放送部32へ送信されて放送用スピーカ4から報音される。その後、放送操作者が放送する音声が報音される。
被呼者が施設外であっても玄関の近くにいる場合は、玄関子機1からの放送により呼び出しを認識でき、応答操作が行われることになる。この時、玄関子機1の表示部15は青色LEDが点滅状態にあり、被呼者は呼出ボタン11操作で応答が可能であることがわかる。玄関子機1の呼出ボタン11が押下されて応答操作が行われると、子機CPU17は応答信号を生成して子機通信部18を介して制御機3へ伝送する。
但し、タイマ16がカウントアップしたら、子機CPU17は表示部15の青色LEDの点滅を停止させて放送モード状態を解除する。その結果、呼出ボタン11が操作されても応答信号を生成せず、呼出ボタン11が操作されたら呼出信号を生成する通常状態に移行する。
応答信号を受信した制御機3は、制御機CPU33が制御機通信部31を制御して、他の居室親機2との間に形成した通話路を遮断し、放送部32をオフ制御して放送用スピーカ4の報音を停止する。同時に、応答操作した玄関子機1と放送操作した居室親機2との間の通話路を形成するために双方に通話路形成信号を伝送する。
通話路形成信号を受信した放送元の居室親機2は、親機CPU26が通話部24を制御して送話部22を能動として、玄関子機1からの音声が送話部22から報音できるよう親機通信部27と送話部22の間の通話路を形成すると共に、表示部25にて通話状態となったことを表示する。
一方、通話路形成信号を受信した玄関子機1は、子機CPU17が通話部14を制御して受話部13を能動として、受話部13からの音声を居室親機2へ伝送できるよう受話部11と子機通信部の間の通話路を形成すると共に、表示部15にて通話状態となったことを表示する。例えば、表示部15は赤色LEDの点滅表示を行い、応答可能な状態から通話状態へ移行したことを表示する。
このように、放送用スピーカ4に加えて玄関に設置された玄関子機1からも放送を報音するため、放送の被呼者が施設外にいて放送用スピーカ4からの放送が聞き取りにくい状況であっても呼び出しを認識し易いし、玄関子機1から応答することができるので、便利である。
そして、放送を開始してから所定時間を超えたら玄関子機1から応答することができなくなるので、放送後しばらく経ってから来訪者が呼出操作した場合に呼出動作しない等の誤操作を防ぐことができる。
また、玄関子機1の表示部15は、呼び出しを受けて玄関子機1の呼出ボタン11が押下されて通話路が形成されたらそれを表示するので、応答操作した人は安心して応答することができるし、応答操作する際も応答操作可能であることを表示するので、タイマ16がタイムアップしていないことを認識でき、安心して操作できる。
尚、上記実施形態では、1台の玄関子機1、2台の居室親機2、1台の放送用スピーカ備えたシステムとしているが、玄関子機1は複数であっても良いし、居室親機2は更に多くても良いし1台であっても良い。また、放送用スピーカ4も複数設置しても良い。但し、玄関子機1や居室親機2等の通話するための機器は、合わせて3台以上設置された場合に本発明は効果的に機能する。
1・・玄関子機、2・・居室親機、3・・制御機、4・・放送用スピーカ、11・・呼出ボタン、15・・表示部、16・・タイマ、17・・子機CPU(子機制御部)、21・・操作部、26・・親機CPU。

Claims (3)

  1. 事務所や工場等の施設の玄関に設置され、訪問者が施設関係者を呼び出して通話するための玄関子機と、前記施設内に設置されて前記玄関子機からの呼び出しに応答するための居室親機とを有し、且つ前記玄関子機及び居室親機のうち少なくとも一方を複数備え、前記玄関子機と前記居室親機の間の通信を制御する制御機を有し、更に前記制御機に放送用スピーカが接続されて前記居室親機から前記放送用スピーカを使用する放送を行う機能を備えた業務用インターホンシステムであって、
    前記制御機は、前記居室親機の放送操作を受けて前記玄関子機、及び他の居室親機が接続されている場合は他の居室親機に放送開始信号を送信すると共に、前記放送用スピーカを能動状態とし、
    前記玄関子機は、前記放送開始信号を受けて、前記放送操作された居室親機から送信された音声を玄関子機が内蔵する送話部から報音する放送モードへ移行する子機制御部を有し、
    前記子機制御部は、更に放送モードへ移行後に来訪者が呼出操作するための呼出ボタンが操作されたら、玄関子機が内蔵する受話部を能動として放送元の前記居室親機との通話路を形成する制御を行うことを特徴とする業務用インターホンシステム。
  2. 前記玄関子機は、放送開始信号を受信したら所定時間のカウントを開始するタイマを有し、
    前記子機制御部は、前記タイマがカウントアップしたら、前記呼出ボタンが操作されても前記通話路形成制御を実施しないことを特徴とする請求項1記載の業務用インターホンシステム。
  3. 前記玄関子機は、前記呼出ボタン操作により前記居室親機と通話路を形成したら、通話路が形成されたことを表示する表示部を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の業務用インターホンシステム。
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