JP2011096494A - 面状照明装置およびこれを備えた液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】薄型・高効率・輝度分布の設計自由度が高い面状照明装置および、高画質・省電力を同時に達成する液晶表示装置を提供する。
【解決手段】面状照明装置は、それぞれ出射面を有する複数の光源22と、複数の光源と対向する入射面を有する導光層26と、導光層の光源と反対側に配設され光の一部を透過する上面反射層25と、光源の出射面と導光層の入射面との間に設けられ、屈折率が1よりも大きく、光源と導光層とを互いに接合する透明接合層38と、を備え、透明接合層は、光源の出射面の面積の80%以上を被覆している。
【選択図】 図3
【解決手段】面状照明装置は、それぞれ出射面を有する複数の光源22と、複数の光源と対向する入射面を有する導光層26と、導光層の光源と反対側に配設され光の一部を透過する上面反射層25と、光源の出射面と導光層の入射面との間に設けられ、屈折率が1よりも大きく、光源と導光層とを互いに接合する透明接合層38と、を備え、透明接合層は、光源の出射面の面積の80%以上を被覆している。
【選択図】 図3
Description
本発明は、LEDなどの光源を用いた薄型の面状照明装置、およびこれを備えた液晶表示装置に関する。
面状照明装置は、光源から出た光を面状の放射面から放射する装置である。このような面状照明装置ではそれ自体で照明装置として使用される他に、液晶表示パネルと組合わせて液晶表示装置にも使われている。
最近の傾向として、水銀レスの観点から面状照明装置の光源は従来主流の陰極線管からLEDに置き換える動きがさかんである。このようなLED光源は点光源であるため、これを用いた面状照明装置では点光源を面光源に変換する機構が必要となる。そのため、従来技術では、装置の厚さ増大や要求される性能未達を招いていた。ここでは、液晶表示装置のバックライトユニットとして用いられる面状照明装置を例に従来技術と課題を説明する。
通常、液晶表示装置は、液晶表示パネルと、この液晶表示パネルを照明するバックライトユニットとを備えている。大型の液晶表示装置では光源を画面直下に配置した直下型のバックライトが、また、中小型の液晶表示装置では光源を画面サイドに配置して導光板で画面全域に導光するサイド型のバックライトが主流となっている。
通常、液晶表示装置は、液晶表示パネルと、この液晶表示パネルを照明するバックライトユニットとを備えている。大型の液晶表示装置では光源を画面直下に配置した直下型のバックライトが、また、中小型の液晶表示装置では光源を画面サイドに配置して導光板で画面全域に導光するサイド型のバックライトが主流となっている。
近年、特に大型の液晶表示装置に用いられるバックライトユニットに対して、高画質・省電力、および薄型化の要求が高まっている。
高画質・省電力の技術としては、バックライトの光源が冷陰極蛍光ランプ(CCFL)から発光ダイオード(LED)に置き換わることに伴い、個々の光源の調光を行うローカルディミング技術が知られている(例えば、特許文献1)。
これは、バックライトユニットを構成するLED光源を複数の領域に分割して、領域毎に表示画像にあわせた必要最低限の輝度を与える駆動方式である。この駆動方式を用いることにより、黒い表示画像ではバックライト漏れ光による黒劣化が無くなり高画質が得られるとともに、LED光源が消費する電力を抑制することができる。
薄型化については、サイド型のバックライトユニットが適しているが、ローカルディミング技術に対応することが出来ないため、高画質・省電力が達成できなかった。この問題を解決する手段として、小さなサイド型光源ユニットを多数マトリックス配置したバックライトユニットも提案されているが(例えば、特許文献2)、領域境界の継ぎ目が目立ってしまう問題があった。
一方、LED光源を用いた直下型のバックライトユニットはローカルディミング技術に対応することができるが、点光源から出射した光を拡散板上に均一に拡げるために光源と拡散板の間に十分な空間を確保する必要がある。このため、薄型化が困難となる。
この問題を解決する従来技術として、点光源の直上に導光板を配置し、この導光板の上側に形成した透過反射膜により、輝度の均一な面光源に変換したものが提案されている(例えば、特許文献3の図6)。
しかしながら、このように点光源の直上に導光板を配置すると、導光板の入射面側の屈折率界面により点光源からの光が反射され、かつ、反射された光は隣接する他の光源に戻り、光源内部で吸収される。そのため、光の利用効率が劣化する。
上述したように、従来の直下型のバックライトでは、一様な輝度分布の面照明光を得るためには、光源と拡散板との距離を十分に離す必要があり、そのため薄型化が難しいという課題があった。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、薄型・高効率・輝度分布の設計自由度が高い面状照明装置および、高画質・省電力を同時に達成する液晶表示装置を提供することにある。
この発明の態様に係る面状照明装置は、それぞれ出射面を有する複数の光源と、前記複数の光源と対向する入射面を有する導光層と、前記導光層の前記光源と反対側に配設され光の一部を透過する上面反射層と、前記光源の出射面と前記導光層の入射面との間に設けられ、屈折率が1よりも大きく、前記光源と導光層とを互いに接合する透明接合層と、を備え、前記透明接合層は、前記光源の出射面の面積の80%以上を被覆している。
この発明の他の態様に係る液晶表示装置は、液晶表示パネルと、前記液晶表示パネルの背面に対向して配置され、前記液晶表示パネルに光を照射する上記面状照明装置と、を備えている。
以上の構成によれば、薄型・高効率・輝度分布の設計自由度が高い面状照明装置および、高画質・省電力を同時に達成する液晶表示装置が得られる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態に係る面状照明装置を備えた液晶表示装置について詳細に説明する。
なお、実施形態では、面状照明装置を液晶表示装置のバックライトユニットとしての構成を説明しているが、面状照明装置のみを照明装置として利用することもできる。実施形態では、面状照明装置の構成は共通なので液晶表示装置としての構成と説明を行い、照明装置としては省略している。
なお、実施形態では、面状照明装置を液晶表示装置のバックライトユニットとしての構成を説明しているが、面状照明装置のみを照明装置として利用することもできる。実施形態では、面状照明装置の構成は共通なので液晶表示装置としての構成と説明を行い、照明装置としては省略している。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る面状照明装置を備えた液晶表示装置を示す分解斜視図、図2は液晶表示装置の断面図である。
図1および図2に示すように、液晶表示装置は、矩形状の液晶表示パネル10、およびこの液晶表示パネル10の背面側に対向して配設された面状照明装置12を備えている。液晶表示パネル10は、矩形状のアレイ基板15、アレイ基板15と隙間を置いて対向配置された矩形状の対向基板14、およびこれらアレイ基板15と対向基板14との間に封入された液晶層16を備えている。面状照明装置12は、液晶表示パネル10のアレイ基板15と隣接対向して設けられている。
面状照明装置12は、矩形状の回路基板24と、この回路基板24の上面に形成され光を拡散反射する下面反射層23と、下面反射層23を介して回路基板24上に配設された多数のLED22と、LED22の上方に配設され下面反射層23と対向した矩形状の導光層26と、この導光層26と液晶表示パネル10との間に配設された光拡散層27と、この導光層26と光拡散層27との間に配設された上面反射層25と、を備えている。下面反射層23、上面反射層25、導光層26、および光拡散層27は、液晶表示パネル10とほぼ等しい大きさに形成され、図示しない支持部材によって支持されている。
それぞれ光源として機能する多数のLED22は、所定の配列ピッチで回路基板24の全面に渡ってマトリックス状に配置され、回路基板24に電気的に接続されている。後述するように、各LED22と導光層26との間には、透明接合層が充填され、LED22はこの透明接合層を介して導光層26に光学的に接続されている。
上面反射層25は、光拡散層27の導光層26側の表面上に設けられている。上面反射層25は、図4に示すように、光の一部を透過する光透過孔18と、光の一部を反射する反射領域21とから構成されている。光透過孔18に入射する光は透過し、反射領域21に入射する光はその90%以上が反射され10%以下が反射領域を透過する。上面反射膜の光透過孔18は、LED22の配光分布、配置間隔に合わせて上面反射層25を透過して最終的に射出される光束が発光面内で均一になるよう設計されている。すなわち、LED22からの射出光がLED直頂部の光束量が最も多いランバート分布である場合、LED22から離れた部分に比べLED22の直頂部で、開口率が小さくなるように形成されている。本実施形態では、上面反射層25において、LED22から離れた部分(端部)に比べLED22の上部(中央部)の光透過孔18の孔径が小さく形成されている。これにより、上面反射層25は、LED22の上部(中央部)の強い光を強く反射して、全体として面状照明装置12の輝度の均一性が得られるように調整されている。なお、上面反射層25は、導光層26の液晶表示パネル10側の表面上に形成してもよい。
上記構成の面状照明装置12においては、LED22の光射出部と導光層26の入射面とはその距離が短いほど、横方向への漏れ光を減らすことができ好適である。また、この構造では、薄型かつ輝度均一性が高く高輝度な面状照明装置が得られる一方、LED22と上面反射層25の光透過孔パターンとの相対位置を固定する必要がある。
そこで、図2および図3に示すように、LED22と導光層26との間に加熱硬化型の透明樹脂(例えば、商品名 InvisiSil IVS4542)により透明接合層38を形成し、LED22と導光層26とを互いを固定している。透明接合層38は、エポキシ系あるいはシリコーン系の、空気よりも屈折率が高い材料を使用することで、LED22からの放出光を効率よく取り出すことができる。各LED22は、導光層26とほぼ平行に対向する上面22aと、この上面と交差して延びる複数の側面22bとを有し、本実施形態において、LED22は、上面22aおよび側面22bから光を出射する。そして、透明接合層38は、LED22ごとに設けられ、LED22の上面22aおよび側面22bを覆って形成されている。透明接合層38は、LED22の出射面の80%以上を覆っている。
一方、上面反射層25において、開口率が最も低い場所はLED22直頂部であり、この部分でLED22に向かって反射する光が多い。そこで、導光層26から透明接合層38へ光が再入射することを防ぐため、透明接合層38の屈折率は導光層26の屈折率よりも低く設定してあることが望ましい。
また、図3に矢印で示すように、LED22の側面22bから放出される光は、透明接合層38の側面部で内部全反射する。透明接合層38の側面22bを、LED22側から導光層26側にむかって広がっていくように形成することで、透明接合層38の側面22bで反射した光の進路を導光層26方向へ変えることができ、光の利用効率を上げることができる。
すなわち、透明接合層38は、LED22側から導光層26側に向かって、径が大きくなるように形成され、図3に示すように、透明接合層38の側面と下面反射層23との接点Aと、透明接合層38の側面と導光層26との接点Bと、を結ぶ線L1と、下側反射面23に対して垂直な線L2との成す角度θは、すなわち、LED22の光の光取り出し方向(L2)に対する透明接合層38の側面の平均傾斜角は、1°以上90°未満であることが望ましい。
LED22が導光層26と略直交する側面22bからも光射出するタイプの場合、LED22の側面22bから射出した光は、通常、導光層26に入れずに下面反射層23で吸収される損失が多くなってしまう。本実施形態では、図3に示すように、LED22の側面22bまで透明接合層38で被覆することにより、側面22bから出射した光を透明接合層38によって導光層26へ導くことができ、光の損失を軽減することができる。
なお、LED22の側面22bは、導光層26に垂直である必然性はなく、導光層に対して傾斜していてもよい。例えば、台形状の断面を有するLEDを用いた場合でも、上述の効果が得られることはいうまでもない。
なお、LED22の側面22bは、導光層26に垂直である必然性はなく、導光層に対して傾斜していてもよい。例えば、台形状の断面を有するLEDを用いた場合でも、上述の効果が得られることはいうまでもない。
図1に示すように、面状照明装置12は、LED22の点灯を制御する制御部40を有している。この制御部40は、回路基板24に接続されるとともに、液晶表示装置の図示しない主制御部に接続されている。制御部40は、液晶表示装置の主制御部から送られた映像輝度信号に基づき、LED22毎に、あるいは、隣接する複数のLED22を1ユニットとして、この1ユニット毎に、発光量を調整する発光量調整部42を備えている。すなわち、制御部40は、複数のLED22を個別に駆動するローカルミディングによって、映像情報に合わせて面状照明装置12の調光を行う。
このように構成された面状照明装置12において、LED22を点灯することにより、LED22から出射された光は透明接合層38を通して導光層26に入光する。その光は導光層26内を散乱、伝播した後、一部は、上面反射層25から出射され、更に、光拡散層27で拡散された後、液晶表示パネル10に照射される。残りの光は、主に導光層26の下面と上面反射層25との間で反射、散乱、伝播を繰り返した後、上面反射層25を通して出射され、更に、光拡散層27を介して液晶表示パネル10に照射される。
上記構成の面状照明装置12によれば、複数のLED22と、これらのLED22上に配設された導光層26、光拡散層27、および光拡散層27の下面に形成された上面反射層25と、を基本的に隙間を空けることなく重ね合わせた構成であることから、通常の直下型の面状照明装置に比較して、薄型化を図ることができる。
例えば、配光分布がランバート分布である上面発光型のLEDを光源とする場合、LED光源と導光層との間は、浅い角度で導光層に入射してLED側に反射する光を無くすため、その間隔は狭いほど好ましい。一方、間隔を狭くした場合、間隔が設計からのずれに対し、導光手段に入射する光の分布のずれが大きくなり、均一な輝度分布を大面積で達成することが難しい。そこで、LED22と導光層26とを透明接合層38で接合し、その間隔を固定すると、均一な輝度分布を大面積で達成することができる。
更に、この透明接合層38の屈折率を空気層より高くすることで、従来LED光源の出光部と空気層との界面で起きていた反射を減らすことができ、光源からの光取り出し効率を上げることができる。一方で、導光層よりも透明接合層38の屈折率を低くし、導光層26から接合層38に光が再入射することを防ぐことにより、LED22に光が再入射する割合を減らすことができ、照明効率を上げることができる。
また、接合層38は、LED22の側面22bを含む出光面全体を被覆することが好ましく、更に、接合層38の側面が導光層に向かって広がるような傾きを持つと、LED22から横方向に放出される光を導光層26に向きを変えることができ、出射効率を上げることができる。
以上のような構成により、薄型・高効率・輝度分布の設計自由度が高い面状照明装置が得られる。同時に、ローカルディミング駆動において、発光領域の輝度の均一性に優れた面状照明装置が得られる。この面状照明装置を液晶表示装置に適用することにより、高コントラスト、低消費電力、かつ薄型を満たす高品質な大画面液晶表示装置を提供することができる。
以上のような構成により、薄型・高効率・輝度分布の設計自由度が高い面状照明装置が得られる。同時に、ローカルディミング駆動において、発光領域の輝度の均一性に優れた面状照明装置が得られる。この面状照明装置を液晶表示装置に適用することにより、高コントラスト、低消費電力、かつ薄型を満たす高品質な大画面液晶表示装置を提供することができる。
次に、この発明の他の実施形態に係る面状照明装置および液晶表示装置について説明する。なお、以下に述べる他の実施形態において、上述した第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
図5は、第2の実施形態に係る面状照明装置の一部を拡大して示す断面図である。第2の実施形態によれば、LED22と導光層26との間に充填された透明接合層38は、その中に1種類以上の散乱体を含んでいる。ここでは、透明接合層38内には、複数の散乱粒子46が拡散されている。散乱粒子46としては、シリカ、酸化チタンや酸化亜鉛等の顔料、又は、接合層と屈折率の異なる樹脂、ガラスやジルコニア、内部に気泡を有する樹脂粒子のビーズ等、既存の顔料やビーズを使用することができる。
このように、透明接合層38の内部に散乱粒子46を導入すると、LED22の配光分布を透明接合層38内で横方向、つまり、導光層26の入射面と平行な方向に広げることができる。それにより、上面反射層25の開口率分布をより変化を少ない分布とすることができ、あるいは上面反射層25に必要な反射率をより減らすことができる。その結果、より上面反射層25の要求仕様を下げる効果がある。また、透明接合層内に散乱粒子を含めることで導光層に入射前に光の伝播角度を広げることができ、均一輝度分布をより簡単に達成することが可能となる。
図6は、第3の実施形態に係る面状照明装置の一部を拡大して示す断面図である。第3の実施形態によれば、導光層26の下面、ここでは、入射面26aには光を拡散する複数の凹凸部が形成されている。これにより、LED22と導光層26との間に充填された透明接合層38と、導光層26との界面は、凹凸構造を有している。このような構成によれば、透明接合層38を通過した光が、導光層26との界面の部分で光の角度が変化し、光の方向がミキシングされる。これにより、導光層26から接合層38に光が再入射することを防ぎ、LED22に光が再入射する割合を減らすことができ、照明効率を上げることができる。
図7は、第4の実施形態に係る面状照明装置の一部を拡大して示す断面図である。第4の実施形態によれば、導光層26の入射面26a上に、導光層26の屈折率よりも高い屈折率を有する透明層50が形成されている。透明層50は、例えば、導光層26の表面に含硫黄アクリレート類のような高屈折率樹脂を既存のコート法でコーティングすることにより形成することができる。この透明層50とLED22の発光面との間に透明接合層38が充填されている。
図7に矢印で示すように、LED22から出射され光は、透明接合層38を通して透明層50に入射する。透明層50内に閉じ込められた光は、透明層50の上下の界面で反射され、導光層26の面方向に伝播して拡散された後、導光層26、上面反射層25、および拡散層27を通して液晶表示パネル側に出射される。
このような構成によれば、LED22からの出射光を導光層26の入射面と平行な方向に広げることができる。それにより、上面反射層25の開口率分布をより変化を少ない分布とすることができ、あるいは上面反射層25に必要な反射率をより減らすことができる。その結果、より上面反射層25の要求仕様を下げることが可能となる。
図8は、第5の実施形態に係る面状照明装置の一部を拡大して示す断面図である。前述した第4の実施形態によれば、透明層50は、導光層26の入射面全体に均一に形成されている。第5の実施形態によれば、透明層50は、発光調整単位のエリア境界部で分断されている。すなわち、透明層50は、LED22の配列間隔と同じ周期で複数に分断して形成されている。
このような構成によれば、LED22から接合層38を通して透明層50に入射した光が、不要な領域まで伝播して損失することを防ぐことができる。本実施形態のような上面反射層25を備えた導光方式では、原理上、下面反射層23側に戻る光が多くなる。下面反射層23での反射は、吸収による損失が含まれるため、光取り出し効率低下の原因となる。しかし、透明層50を設けると、導光層26から下向きに向かう光は、透明層50の下面で内部全反射し光取り出し方向へ向きを変えることができる。内部全反射は、損失が無いため、光取り出し効率の改善に効果がある。
第2ないし第5の実施形態において、他の構成は前述した第1の実施形態と同一であり、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
第2ないし第5の実施形態において、他の構成は前述した第1の実施形態と同一であり、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図9は、第6の実施形態に係る面状照明装置の一部を拡大して示す断面図である。第4の実施形態は、配光変換用の光学レンズ60に導光方式を採用した場合の適用例を示している。図9に示すように、照明装置12は、矩形状の回路基板24と、この回路基板24の上面に形成され光を拡散反射する下面反射層23と、下面反射層23を介して回路基板24上に配設されたLED22と、LED22の上方に配設され配光変換用の光学レンズ60と、を備えている。LED22と光学レンズ60の入射面60aとの間には、透明接合層38が充填され、LED22はこの透明接合層を介して光学レンズ60に光学的に接続されている。
透明接合層38は、例えば、加熱硬化型の透明樹脂(例えば、商品名 InvisiSil IVS4542)により形成され、LED22と光学レンズ60とを互いを固定している。透明接合層38は、エポキシ系あるいはシリコーン系の、空気よりも屈折率が高い材料を使用することで、LED22からの放出光を効率よく取り出すことができる。LED22は、導光層26とほぼ平行に対向する上面22aと、この上面と交差して延びる複数の側面22bとを有し、本実施形態において、LED22は、上面22aおよび側面22bから光を出射する。そして、透明接合層38は、LED22ごとに設けられ、LED22の上面22aおよび側面22bを覆って形成されている。光学レンズ60から透明接合層38へ光が再入射することを防ぐため、透明接合層38の屈折率は光学レンズ60の屈折率よりも低く設定してあることが望ましい。
透明接合層38は、LED22側から光学レンズ60側に向かって、径が大きくなるように形成され、透明接合層38の側面と下面反射層23との接点と、透明接合層38の側面と光学レンズ60との接点と、を結ぶ線と、下側反射面23に対して垂直な線との成す角度は、すなわち、透明接合層38の側面の傾斜角は、1°以上90°未満であることが望ましい。
上記のように構成された照明装置によれば、LED22から出射された光は透明接合層38を介して配光変換用の光学レンズ60に入射し、その界面で屈折、反射し最終的には光学レンズ60の外へ所望の方向に向かって出射される。光学レンズ60は透明な材質で、ガラス、PMMA、PC、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PS、MS、COPなどが使用でき、必要に応じて光散乱粒子を含めても良い。この構成においても、透明接合層38はLED22と光学レンズ60との屈折率差を縮めることで光取り出し効率を高めることができ、また、LED22の側面22bから出射される漏れ光も光学レンズ60に導くことができる。これにより、配光変換用の光学レンズ60の横方向の大きさをより小さくすることが可能になるとともに、光の利用効率を上げることができる。更に、透明接合層38は光学レンズ60をLED22との位置関係を固定する機能を持ち、光学レンズ60が余分な固定部を持つ必要が無く、構造の簡略化を図ることができる。
この発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本実施形態では液晶表示装置のバックライトとしての面状照明装置を説明したが、この発明に係る面状照明装置は、照明用途など面状照明装置そのものとしても利用することができる。
本実施形態では液晶表示装置のバックライトとしての面状照明装置を説明したが、この発明に係る面状照明装置は、照明用途など面状照明装置そのものとしても利用することができる。
10…液晶表示パネル、12…面状照明装置、18…光透過孔、22…LED、
22a…上面、22b…側面、23…下面反射層、24…回路基板、26…導光層、
26a…入射面、38…透明接合層、46…散乱粒子、50…透明層
22a…上面、22b…側面、23…下面反射層、24…回路基板、26…導光層、
26a…入射面、38…透明接合層、46…散乱粒子、50…透明層
Claims (11)
- それぞれ出射面を有する複数の光源と、
前記複数の光源と対向する入射面を有する導光層と、
前記導光層の前記光源と反対側に配設され光の一部を透過する上面反射層と、
前記光源の出射面と前記導光層の入射面との間に設けられ、屈折率が1よりも大きく、前記光源と導光層とを互いに接合する透明接合層と、を備え、前記透明接合層は、前記光源の出射面の面積の80%以上を被覆している面状照明装置。 - 前記光源の出射面は、前記導光層の入射面と対向する上面と、前記導光層の入射面と異なる方向に延びる側面とを有し、前記透明接合層は、少なくとも前記光源の側面を覆っている請求項1に記載の面状照明装置。
- 前記透明接合層は、前記光源側から前記導光層側に向かって広がって延びる側面を有し、この側面の平均傾斜角は、前記光源の光取り出し方向に対し1度以上90度未満である請求項1又は2に記載の面状照明装置。
- 前記透明接合層は、その内部に、1種類以上の散乱体を含んでいる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の面状照明装置。
- 前記導光層の入射面に形成され、前記導光層の屈折率よりも高い屈折率を有する透明層を備え、前記透明接合層は、前記光源と透明層との間に設けられている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の面状照明装置。
- 前記透明層は、前記光源の配列間隔と同じ周期で分断して形成されている請求項5に記載の面状照明装置。
- 前記透明接合層は、屈折率が1よりも大きく、かつ前記透明層の屈折率以下である請求項5又は6に記載の面状照明装置。
- 前記導光層の入射面に凹凸が形成され、前記導光層と前記透明接合層との界面は凹凸構造を有している請求項1ないし4のいずれか1項に記載の面状照明装置。
- 前記光源の発光量を、前記光源毎、もしくは隣接する複数の光源を1ユニットとするユニット毎に部分調整する発光量調整部を備えている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の面状照明装置。
- 前記光源は点光源である請求項1ないし9のいずれか1項に記載の面状照明装置。
- 液晶表示パネルと、
前記液晶表示パネルの背面に対向して配置され、前記液晶表示パネルに光を照射する請求項1ないし9のいずれか1項に記載の面状照明装置と、
を備えた液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009248833A JP2011096494A (ja) | 2009-10-29 | 2009-10-29 | 面状照明装置およびこれを備えた液晶表示装置 |
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