JP2011095529A - 現像剤供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像剤担持面上に残留した現像剤の、現像剤担持部材からの回収を、より良好に行う。
【解決手段】現像剤供給装置は、供給用搬送基板と第一回収用搬送基板と第二回収用搬送基板とを備えている。供給用搬送基板は、現像剤担持部材との間に供給バイアス電圧が印加されることで、担持位置にて現像剤担持面上に現像剤を担持させる。第一回収用搬送基板は、現像剤担持部材との間に第一回収バイアス電圧が印加されることで、現像剤供給位置よりも現像剤担持面の移動方向における下流側にて現像剤を現像剤担持面から回収する。第二回収用搬送基板は、現像剤担持部材との間に第二回収バイアス電圧が印加されることで現像剤供給位置よりも現像剤担持面の移動方向における下流側にて現像剤を現像剤担持面から回収する。
【選択図】図2

Description

本発明は、帯電した粉末状の現像剤を供給対象に対して供給するように構成された、現像剤供給装置に関する。
この種の装置として、例えば、特開平3−12678号公報、特開2008−70803号公報、等に開示されているものが知られている。かかる装置は、現像剤担持部材(現像ローラ)と、上流側現像剤搬送手段と、下流側現像剤搬送手段と、を備えている。
前記現像剤担持部材は、所定の現像領域にて静電潜像担持体(感光体ドラム)と対向するように設けられている。この現像剤担持部材は、帯電した現像剤を担持するための現像剤担持面を有している。
前記上流側現像剤搬送手段は、上流側搬送面を有している。この上流側搬送面は、前記現像領域よりも前記現像剤担持面の移動方向における上流側にて、当該現像剤担持面と所定の距離を隔てて対向するように配置されている。この上流側現像剤搬送手段は、上流側搬送電界(前記上流側搬送面上の前記現像剤を前記現像剤担持部材の移動方向における上流側から下流側に向けて移動させるための電界)を形成するように構成されている。
前記下流側現像剤搬送手段は、下流側搬送面を有している。この下流側搬送面は、前記現像領域よりも前記現像剤担持面の移動方向における下流側にて、当該現像剤担持面と所定の距離を隔てて対向するように配置されている。この下流側現像剤搬送手段は、下流側搬送電界(前記下流側搬送面上の前記現像剤を前記現像剤担持部材の移動方向における上流側から下流側に向けて移動させるための電界)を形成するように構成されている。
かかる構成においては、帯電した前記現像剤を前記現像剤担持面の移動方向(前記現像ローラの回転方向)における上流側から下流側へ向けて移動させる電界が、前記上流側搬送面上及び前記下流側搬送面上の空間に形成する。これにより、前記現像剤は、前記上流側搬送面及び前記下流側搬送面のそれぞれにて、前記現像剤担持部材の移動方向における上流側から下流側へ向けて移動する。
前記上流側現像剤搬送手段によって搬送された前記現像剤は、前記上流側搬送面と前記現像剤担持面(前記現像ローラの周面)とが対向する位置にて、当該現像剤担持面に向かう。これにより、前記現像剤は、前記現像剤担持面に付着する。すなわち、前記現像剤担持面上に、前記現像剤が担持される。
前記現像剤担持面上に担持された前記現像剤の一部は、静電潜像の現像に供されることで、前記現像領域にて消費される。すなわち、前記現像剤担持面上に担持された前記現像剤の一部は、前記現像領域に到達すると、前記静電潜像担持体の周面である静電潜像担持面上の、静電潜像に応じた位置に付着する。
前記現像剤担持面上に担持された前記現像剤のうちの、前記静電潜像担持面に付着しなかった(前記現像領域にて消費されなかった)残部は、前記下流側現像剤搬送手段によって回収され、前記下流側搬送面上を、前記現像剤担持面の移動方向(前記現像ローラの回転方向)における上流側から下流側へ搬送される。
この種の装置において、前記現像領域にて消費されずに前記現像剤担持面上に残留した前記現像剤の、前記現像剤担持部材(前記現像剤担持面)からの回収が、良好に行われないと、画像形成装置における形成画像の乱れ(例えばゴーストの発生)等の不具合が生じるおそれがある。本発明は、かかる課題に対処するためになされたものである。すなわち、本発明の目的は、前記現像剤担持面上に残留した前記現像剤の、前記現像剤担持部材からの回収を、より良好に行うことにある。
本発明の現像剤供給装置は、帯電した粉末状の現像剤を供給対象に対して供給するように構成されている。この現像剤供給装置は、現像剤担持部材と、供給用搬送基板と、第一回収用搬送基板と、第二回収用搬送基板と、を備えている。
前記現像剤担持部材は、主走査方向と平行な円柱面状の周面である現像剤担持面を有していて、当該現像剤担持面が現像剤供給位置にて前記供給対象と対向するように設けられている。この現像剤担持部材は、前記主走査方向と平行な軸を中心として回転することで、前記現像剤担持面を前記主走査方向と直交する方向に移動させつつ、当該現像剤担持面上に担持された前記現像剤を前記現像剤供給位置に供給するように構成されている。
前記供給用搬送基板は、前記現像剤を、前記主走査方向と交差する現像剤搬送経路に沿って搬送するように構成されている。この供給用搬送基板は、前記現像剤担持部材との間に供給バイアス電圧が印加されることで、担持位置(当該供給用搬送基板が前記現像剤供給位置よりも前記現像剤担持面の移動方向における上流側にて前記現像剤担持面と最近接しつつ対向する位置)にて前記現像剤担持面上に前記現像剤を担持させるように構成されている。すなわち、前記供給用搬送基板は、前記現像剤を、前記現像剤搬送経路に沿って前記担持位置に向けて搬送しつつ、当該担持位置にて前記供給バイアス電圧の作用により前記現像剤担持面上に担持させるように構成されている。
前記第一回収用搬送基板は、前記現像剤担持面の移動方向における前記現像剤供給位置よりも下流側且つ前記担持位置よりも上流側にて、当該現像剤担持面と対向するように設けられている。この第一回収用搬送基板は、前記現像剤担持部材との間に第一回収バイアス電圧が印加されることで、前記現像剤供給位置よりも前記現像剤担持面の移動方向における下流側にて前記現像剤を前記現像剤担持面から回収しつつ、回収した前記現像剤を前記主走査方向と交差する第一現像剤回収経路に沿って搬送するように構成されている。
前記第二回収用搬送基板は、前記現像剤担持面の移動方向における前記現像剤供給位置よりも下流側且つ前記担持位置よりも上流側にて、当該現像剤担持面と対向するように設けられている。この第二回収用搬送基板は、前記現像剤担持部材との間に第二回収バイアス電圧(典型的には前記第一回収バイアス電圧とは異なるバイアス電圧)が印加されることで前記現像剤供給位置よりも前記現像剤担持面の移動方向における下流側にて前記現像剤を前記現像剤担持面から回収しつつ、回収した前記現像剤を前記主走査方向と交差する第二現像剤回収経路(前記第一現像剤回収経路とは異なる回収経路)に沿って搬送するように構成されている。
前記第二回収用搬送基板は、前記第一回収用搬送基板とは異なる位置にて、前記現像剤担持面と対向するように設けられ得る。具体的には、例えば、前記第二回収用搬送基板は、前記第一回収用搬送基板よりも、前記現像剤担持面の移動方向における下流側に設けられ得る。
前記第二回収バイアス電圧は、前記第一回収バイアス電圧よりも大きく設定され得る。
前記第一回収用搬送基板及び前記第二回収用搬送基板は、互いの前記現像剤の搬送方向における上流端同士が接続されることで一体に形成され得る。
かかる構成においては、前記供給用搬送基板は、前記現像剤を、前記現像剤搬送経路に沿って前記担持位置に向けて搬送する。この担持位置にて、前記供給バイアス電圧の作用により、前記現像剤担持面上に前記現像剤が担持される。前記担持位置にて前記現像剤担持面上に担持された前記現像剤は、前記現像剤担持部材の回転に伴う前記現像剤担持面の移動により、前記現像剤供給位置(前記担持位置よりも前記現像剤担持面の移動方向における下流側の位置)に到達することで、前記供給対象に供給される。
前記現像剤供給位置を通過した前記現像剤担持面上の、残留した前記現像剤は、前記現像剤供給位置よりも前記現像剤担持面の移動方向における下流側にて、前記第一回収バイアス電圧の作用で前記第一回収用搬送基板によって回収されるとともに前記第二回収バイアス電圧の作用で前記第二回収用搬送基板によって回収される。
このとき、例えば、前記第一回収用搬送基板と前記第二回収用搬送基板とは、異なる位置にて、前記現像剤を回収することが可能である。具体的には、前記第二回収用搬送基板は、前記第一回収用搬送基板よりも、前記現像剤担持面の移動方向における下流側にて、前記現像剤を回収することが可能である。
また、前記第二回収バイアス電圧が前記第一回収バイアス電圧よりも大きく設定されている場合、比較的小さな前記第一回収バイアスによる電界の作用で前記第一回収用搬送基板によって前記現像剤担持面上から前記現像剤が一部回収された後、前記第一回収用搬送基板によって回収しきれなかった前記現像剤の残部(前記現像剤担持面上に強固に付着したもの)が、比較的大きな前記第二回収バイアスによる電界の作用で前記第二回収用搬送基板によって回収され得る。これにより、前記現像剤の回収が、基板上における堆積を生じさせることなく、良好に行われ得る。
前記第一回収用搬送基板によって回収された前記現像剤は、前記第一現像剤回収経路に沿って(例えば現像剤貯留部まで)搬送される。一方、前記第二回収用搬送基板によって回収された前記現像剤は、前記第一現像剤回収経路とは異なる前記第二現像剤回収経路に沿って(例えば前記現像剤貯留部まで)搬送される。
前記担持位置よりも前記現像剤担持面の移動方向における上流側にて前記現像剤が回収された前記現像剤担持面は、前記担持位置に達する。この担持位置にて、前記現像剤担持面上に、前記現像剤が新たに担持される。
上述のように、本発明の構成においては、前記現像剤供給位置を通過した前記現像剤担持面上に残留した前記現像剤が、前記第一回収用搬送基板及び前記第二回収用搬送基板によって良好に回収される。これにより、前記現像剤供給位置を通過した前記現像剤担持面上に残留した前記現像剤の回収が、より良好に行われる。
本発明の一実施形態が適用された画像形成装置としてのレーザープリンタの概略構成を示す側面図である。 図1に示されているトナー供給装置を拡大した側断面図である。 図2に示されている搬送基板を拡大した側断面図である。 図3に示されている各電源回路の出力波形の一例を示すグラフである。 図2に示されているトナー供給装置の一変形例の構成を示す側断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<レーザープリンタの構成>
図1を参照すると、レーザープリンタ1は、用紙搬送機構2と、感光体ドラム3と、帯電器4と、スキャナーユニット5と、トナー供給装置6と、を備えている。
レーザープリンタ1内に備えられた、図示しない給紙トレイには、シート状の用紙Pが積み重ねられた状態で収容されている。用紙搬送機構2は、用紙Pを所定の用紙搬送経路PPに沿って搬送するように構成されている。
本発明の供給対象としての感光体ドラム3の周面には、静電潜像担持面LSが形成されている。静電潜像担持面LSは、主走査方向(図中z軸方向)と平行な円筒面として形成されている。この静電潜像担持面LSは、電位分布による静電潜像が形成されるとともに、当該静電潜像に対応した位置にて本発明の現像剤としてのトナーT(図2参照)を担持するように構成されている。
感光体ドラム3は、前記主走査方向と平行な中心軸Cを中心として、図中矢印で示されている方向に回転駆動されるようになっている。すなわち、静電潜像担持面LSが、前記主走査方向と直交する副走査方向に沿って移動するように、感光体ドラム3が構成されている。
帯電器4は、静電潜像担持面LSと対向するように配置されている。この帯電器4は、コロトロン型あるいはスコロトロン型の帯電器であって、静電潜像担持面LSを一様に正帯電させるように構成されている。
スキャナーユニット5は、画像データに基づいて変調されたレーザービームLBを生成するように構成されている。すなわち、スキャナーユニット5は、画素の有無によって発光のON/OFFが制御された、所定の波長帯域のレーザービームLBを生成するように構成されている。
また、スキャナーユニット5は、生成されたレーザービームLBを、静電潜像担持面LSにおけるスキャン位置SPにて結像させるように構成されている。ここで、スキャン位置SPは、帯電器4と対向する位置よりも、感光体ドラム3の回転方向(図1における矢印で示されている方向)における下流側の位置に設けられている。
さらに、スキャナーユニット5は、静電潜像担持面LS上にてレーザービームLBが結像される位置を、前記主走査方向に沿って等速度にて移動させる(走査する)ことで、静電潜像担持面LS上に静電潜像を形成するように構成されている。
本発明の現像剤供給装置としてのトナー供給装置6は、静電潜像担持面LSと対向するように、感光体ドラム3の下方に配置されている。トナー供給装置6は、本発明の現像剤供給位置としての現像位置DPにて、トナーT(図2参照)を帯電した状態で感光体ドラム3(静電潜像担持面LS)に供給するように構成されている。ここで、現像位置DPとは、トナー供給装置6が静電潜像担持面LSと対向する位置である。このトナー供給装置6の詳細な構成については後述する。
次に、レーザープリンタ1の各部の具体的な構成について、より詳細に説明する。
用紙搬送機構2は、一対のレジストローラ21と、転写ローラ22と、を備えている。
レジストローラ21は、用紙Pを所定のタイミングにて感光体ドラム3と転写ローラ22との間に向けて送り出すように構成されている。
転写ローラ22は、感光体ドラム3の外周面である静電潜像担持面LSと、転写位置TPにて、用紙Pを挟んで対向するように配置されている。また、転写ローラ22は、図中矢印で示されている方向に回転駆動されるようになっている。
転写ローラ22は、図示しないバイアス電源回路に接続されている。すなわち、転写ローラ22と感光体ドラム3との間で、静電潜像担持面LS上に付着したトナーT(図2参照)を用紙Pに転写させるための所定の転写バイアス電圧が印加されるようになっている。
<<トナー供給装置>>
トナー供給装置6の側断面図(前記主走査方向を法線とする面による断面図)である図2を参照すると、トナー供給装置6のケーシングをなすトナーボックス61は、側断面視にて略U字状に形成された箱状部材であって、その長手方向が上下方向(図中y軸方向)と平行となるように配置されている。
トナーボックス61の内部には、粉末状の乾式現像剤としてのトナーTが収容されている。すなわち、トナーTは、トナーボックス61における底部の略半円筒状の部分の内側に形成された空間である、トナー貯留部61a内に貯留されている。なお、本実施形態においては、トナーTは、正帯電性、非磁性1成分の、黒色トナーである。トナーボックス61の頂部であって、感光体ドラム3と対向する位置には、開口部61bが形成されている。すなわち、開口部61bは、感光体ドラム3に向けて上方に開口するように設けられている。
本発明の現像剤担持部材としての現像ローラ62は、円柱面状の周面であるトナー担持面62aを有するローラ状の部材であって、感光体ドラム3と対向するように設けられている。すなわち、トナー担持面62aが現像位置DPにて感光体ドラム3における静電潜像担持面LSと近接しつつ所定間隔(例えば500μm程度)のギャップを介して対向するように、現像ローラ62が配置されている。
現像ローラ62は、トナーボックス61における、開口部61bが形成された上端部にて、回動可能に支持されている。本実施形態においては、現像ローラ62は、前記主走査方向と平行な回転中心軸がトナーボックス61の内側に位置することで、トナー担持面62aのほぼ上半分がトナーボックス61の外側の露出するように、トナーボックス61に収容されている。
トナーボックス61の内部には、搬送基板63が設けられている。本実施形態においては、搬送基板63は、底部搬送基板63aと、垂直搬送基板63bと、第一回収用搬送基板63c1と、第二回収用搬送基板63c2と、を備えている。なお、搬送基板63(底部搬送基板63a、垂直搬送基板63b、第一回収用搬送基板63c1、及び第二回収用搬送基板63c2)の内部構成の詳細については後述する。
底部搬送基板63aは、トナー貯留部61aの底面を構成するように、トナーボックス61の内側の空間における底部にて、トナーボックス61の内壁面に固定されている。底部搬送基板63aは、側断面視にて半円筒形状に屈曲され上方に開口する凹状の曲板状部材であって、平板状の垂直搬送基板63bの下端部と滑らかに接続されている。この底部搬送基板63aは、トナー貯留部61a内のトナーTを、垂直搬送基板63bの下端部に向けて搬送するように構成されている。
本発明の供給用搬送基板としての垂直搬送基板63bは、トナーボックス61の内壁面に固定されている。この垂直搬送基板63bは、底部搬送基板63aと接続された下端部からトナーTを垂直上方に搬送するように立設されている。垂直搬送基板63bの上端部は、現像ローラ62の中心とほぼ同じ高さに(当該中心よりも若干上方まで)設けられている。この上端部は、現像ローラ62における円柱面状のトナー担持面62aと対向するように設けられている。この垂直搬送基板63bの上端部とトナー担持面62aとが最も近接しつつ対向するトナー担持位置TCPにて、両者の間には、所定間隔(例えば300μm程度)のギャップが設けられている。
本実施形態においては、底部搬送基板63a及び垂直搬送基板63bは、側断面視にて反転J字状(J字を鏡に映した状態:以下同様)に継ぎ目なく一体に形成されている。すなわち、底部搬送基板63a及び垂直搬送基板63bの表面に沿って、前記主走査方向と直交する側断面視にて反転J字状のトナー搬送経路TTPが形成されている。そして、垂直搬送基板63bは、底部搬送基板63aから受け渡されたトナーTを、現像位置DPよりもトナー担持面62aの移動方向における上流側のトナー担持位置TCPに向けて、トナー搬送方向TTDに搬送するように構成されている(トナー搬送方向TTDはトナー搬送経路TTP並びに後述する第一トナー回収経路TRPT1及び第二トナー回収経路TRPT2の接線方向である)。
第一回収用搬送基板63c1は、垂直搬送基板63bの上端部と現像ローラ62を挟んだ反対側にて、現像ローラ62と対向するように、トナーボックス61の内壁面に固定されている。すなわち、第一回収用搬送基板63c1は、トナー担持面62aの移動方向における現像位置DPよりも下流側且つトナー担持位置TCPよりも上流側の第一トナー回収位置TRP1にてトナー担持面62aと最近接しつつ対向するように、トナーボックス61の開口部61bに面した位置に配置されている。
具体的には、本実施形態においては、第一回収用搬送基板63c1は、垂直搬送基板63bと平行な平板状に形成されている。また、第一回収用搬送基板63c1のトナー搬送方向TTDにおける終端部は、現像ローラ62の下端に対応する位置に設けられている。そして、第一トナー回収位置TRP1にて、第一回収用搬送基板63c1とトナー担持面62aとの間には、所定間隔のギャップが設けられている。
第一トナー回収経路TRPT1は、第一トナー回収位置TRP1から第一回収用搬送基板63c1の表面に沿って垂直下方に向かって延びる、前記主走査方向と直交する側断面視にて直線状に形成されている。第一回収用搬送基板63c1は、現像位置DPにて消費されなかったトナーTを第一トナー回収位置TRP1にて現像ローラ62(トナー担持面62a)から回収するとともに、この回収したトナーTを下方のトナー貯留部61aに向けて第一トナー回収経路TRPT1に沿って垂直下方に搬送するように構成されている。
第二回収用搬送基板63c2は、現像ローラ62の下方に配置されている。すなわち、第二回収用搬送基板63c2は、トナー担持面62aの移動方向における現像位置DP及び第一トナー回収位置TRP1よりも下流側且つトナー担持位置TCPよりも上流側の第二トナー回収位置TRP2にて、トナー担持面62aと最近接しつつ対向するように設けられている。この第二トナー回収位置TRP2にて、第二回収用搬送基板63c2とトナー担持面62aとの間には、所定間隔のギャップが設けられている。
具体的には、本実施形態においては、第二回収用搬送基板63c2は、第二トナー回収位置TRP2よりもトナー担持面62aの移動方向における上流側(図中右側)の水平な平板状の部分と、下流側(図中左側)にて下方に屈曲する曲板状の部分と、を有する、側断面視にて反転J字状の部材であって、その表面に沿って側断面視にて反転J字状の第二トナー回収経路TRPT2を形成するように構成されている。そして、第二回収用搬送基板63c2は、第一回収用搬送基板63c1にて回収されずにトナー担持面62a上に残留したトナーTを第二トナー回収位置TRP2にてトナー担持面62aから回収するとともに、この回収したトナーTを第二トナー回収経路TRPT2に沿って下方のトナー貯留部61aに向けて搬送するように構成されている。
このように、本実施形態においては、第二回収用搬送基板63c2は、第一回収用搬送基板63c1とは異なる位置にて、トナー担持面62aと対向するように設けられている。具体的には、第二回収用搬送基板63c2は、第一回収用搬送基板63c1よりも、トナー担持面62aの移動方向における下流側に設けられている。
底部搬送基板63a及び垂直搬送基板63bは、搬送電源回路64と電気的に接続されている。現像ローラ62は、現像バイアス電源回路65と電気的に接続されている。第一回収用搬送基板63c1は、第一回収バイアス電源回路66c1と電気的に接続されている。第二回収用搬送基板63c2は、第二回収バイアス電源回路66c2と電気的に接続されている。
搬送電源回路64は、トナーTをトナー搬送経路TTPに沿ってトナー搬送方向TTDに搬送するために必要な電圧(典型的には直流バイアスが重畳された多相交流バイアス)を出力するようになっている。第一回収バイアス電源回路66c1は、トナーTを第一トナー回収経路TRPT1に沿って搬送するために必要な電圧(同上)を出力するようになっている。同様に、第二回収バイアス電源回路66c2は、トナーTを第二トナー回収経路TRPT2に沿って搬送するために必要な電圧(同上)を出力するようになっている。現像バイアス電源回路65は、静電潜像担持面LS上に形成された静電潜像に対応して、トナー担持面62a上に担持されたトナーTを、トナー担持面62aから静電潜像担持面LSに移行させるために必要な電圧(典型的には直流バイアスが重畳された交流バイアス)を出力するようになっている。
そして、本実施形態においては、トナー担持位置TCPにてトナーTが垂直搬送基板63bからトナー担持面62aに移行してトナー担持面62a上に担持されるような供給バイアス電圧が現像ローラ62と垂直搬送基板63bとの間に印加され、第一トナー回収位置TRP1にてトナーTが第一回収用搬送基板63c1によってトナー担持面62aから回収されるとともに回収されたトナーTが第一トナー回収経路TRPT1に沿って搬送されるような第一回収バイアス電圧が現像ローラ62と第一回収用搬送基板63c1との間に印加され、第二トナー回収位置TRP2にてトナーTが第二回収用搬送基板63c2によってトナー担持面62aから回収されるとともに回収されたトナーTが第二トナー回収経路TRPT2に沿って搬送されるような第二回収バイアス電圧が現像ローラ62と第二回収用搬送基板63c2との間に印加されるように、搬送電源回路64、現像バイアス電源回路65、第一回収バイアス電源回路66c1、及び第二回収バイアス電源回路66c2の直流及び交流バイアスが適宜設定されている。
特に、本実施形態においては、第二回収バイアス電圧が第一回収バイアス電圧よりも大きく設定されている。すなわち、トナーTを回収するために形成される電界が第二トナー回収位置TRP2にて第一トナー回収位置TRP1よりも強くなるように、現像バイアス電源回路65、第一回収バイアス電源回路66c1、及び第二回収バイアス電源回路66c2の直流バイアスが適宜設定されている。
<<<搬送基板の内部構成>>>
図3を参照すると、搬送基板63は、薄板状の部材であって、フレキシブルプリント配線基板と同様の構成を有している。具体的には、搬送基板63は、搬送電極631と、搬送電極支持フィルム632と、搬送電極コーティング層633と、搬送電極オーバーコーティング層634と、から構成されている。
搬送電極631(なお、底部搬送基板63aにおける搬送電極631を底部搬送電極631a、垂直搬送基板63bにおける搬送電極631を垂直搬送電極631b、第一回収用搬送基板63c1及び第二回収用搬送基板63c2における搬送電極631を回収電極631cと称する。)は、前記主走査方向と平行な長手方向を有する線状の配線パターンであって、例えば、厚さが数十μm程度の銅箔によって形成されている。複数の搬送電極631は、トナー搬送経路TTPに沿って配列されていて、互いに平行に配置されている。
トナー搬送経路TTPに沿って多数配列された各搬送電極631は、3本置きに同一の電源回路に接続されている。すなわち、電源回路VAに接続された搬送電極631,電源回路VBに接続された搬送電極631,電源回路VCに接続された搬送電極631,電源回路VDに接続された搬送電極631,電源回路VAに接続された搬送電極631,電源回路VBに接続された搬送電極631,電源回路VCに接続された搬送電極631・・・が、トナー搬送経路TTPに沿って順に配列されている(なお、これらの電源回路VAないしVDは、図2における搬送電源回路64等の構成要素である。)。
ここで、図4は、図3に示されている各電源回路VAないしVDの出力波形の一例を示すグラフである。本実施形態においては、図4に示されているように、各電源回路VAないしVDは、ほぼ同一波形の交流電圧である駆動電圧を出力するように構成されている。また、各電源回路VAないしVDが発生する電圧の波形における位相が、90°ずつ異なるように、各電源回路VAないしVDが構成されている。すなわち、電源回路VAから電源回路VDに向かう順に、電圧の位相が90°ずつ遅れるようになっている。
このように、搬送基板63は、各搬送電極631に対して上述のような駆動電圧が印加されて、搬送基板63の表面に沿った進行波状の電界が発生することで、正帯電したトナーTをトナー搬送方向TTDに搬送するように構成されている。
複数の搬送電極631は、搬送電極支持フィルム632の表面上に形成されている。搬送電極支持フィルム632は、可撓性のフィルムであって、ポリイミド樹脂等の絶縁性の合成樹脂から構成されている。
搬送電極コーティング層633は、絶縁性の合成樹脂から構成されている。この搬送電極コーティング層633は、搬送電極支持フィルム632における搬送電極631が設けられている表面、及び搬送電極631を覆うように設けられている。
搬送電極コーティング層633の上には、搬送電極オーバーコーティング層634が設けられている。すなわち、上述の搬送電極コーティング層633は、搬送電極オーバーコーティング層634と搬送電極631との間に形成されている。搬送電極オーバーコーティング層634の表面は、トナーTがスムーズに搬送され得るように、凹凸の極めて少ない平滑な面として形成されている。
<レーザープリンタの動作説明>
次に、上述のように構成されたレーザープリンタ1による動作の概要を、実施形態の構成による作用・効果とともに、図面を適宜参照しつつ説明する。
<<給紙動作>>
まず図1を参照すると、図示しない前記給紙トレイ上に積載された用紙Pの先端が、レジストローラ21まで送られる。このレジストローラ21にて、用紙Pの斜行が補正されるとともに、搬送タイミングが調整される。その後、用紙Pは、転写位置TPまで給送される。
<<潜像形成面上へのトナー像の担持>>
上述のように用紙Pが転写位置TPに向けて搬送されている間に、感光体ドラム3の周面である静電潜像担持面LS上に、以下のようにしてトナーTによる像が担持される。
<<<静電潜像の形成>>>
感光体ドラム3の静電潜像担持面LSは、まず、帯電器4によって、正極性に一様に帯電される。
帯電器4によって帯電された静電潜像担持面LSは、感光体ドラム3の図中矢印で示されている方向の回転により、スキャナーユニット5と対向する(正対する)位置であるスキャン位置SPまで、前記副走査方向に沿って移動する。
このスキャン位置SPにて、画像情報に基づいて変調されたレーザービームLBによって静電潜像担持面LSが露光される。すなわち、レーザービームLBが、前記主走査方向に沿って走査されつつ、静電潜像担持面LSに照射される。このレーザービームLBの変調状態に応じて、静電潜像担持面LS上の正電荷が消失する部分が生じる。これにより、静電潜像担持面LS上に、正電荷のパターン(画像状分布)による静電潜像が形成される。
静電潜像担持面LSに形成された静電潜像は、感光体ドラム3の図中矢印で示されている方向の回転により、トナー供給装置6と対向する現像位置DPに向かって移動する。
<<<帯電トナーの搬送・供給>>>
図2及び図3を参照すると、トナーボックス61内に貯留されているトナーTは、底部搬送基板63aにおける搬送電極オーバーコーティング層634との接触や摩擦等により帯電する。底部搬送基板63aにおける搬送電極オーバーコーティング層634と接触あるいは近接している、帯電したトナーTは、底部搬送電極631aに対する印加電圧によって発生する進行波状の電界により、トナー搬送方向TTDに搬送され、垂直搬送基板63bにスムーズに受け渡される。
垂直搬送基板63bは、その下端部にて底部搬送基板63aから受け渡されたトナーTを、垂直搬送電極631bに対する印加電圧によって発生する進行波状の電界により、垂直上方のトナー搬送方向TTDに搬送する。ここで、底部搬送基板63aから垂直搬送基板63bに受け渡されたトナーTには、帯電状態が不良なもの(逆極性すなわち負極性に帯電したものや、低帯電あるいは無帯電のもの、等。)が混入している。
もっとも、本実施形態の構成においては、垂直搬送基板63bによってトナー担持位置TCPに向けて垂直上方に搬送されている際や、垂直搬送基板63bと現像ローラ62との間に形成された電界(上述の供給バイアス電圧によって形成される電界)によって正帯電のトナーTがトナー担持位置TCPにて現像ローラ62に担持される際に、帯電状態が不良なトナーTは、重力や上述の電界の作用により、トナー搬送経路TTPから逸脱し、垂直搬送基板63bから下方に落下する。
これにより、帯電状態が良好なトナーTのみが選択的に、トナー担持位置TCPまで搬送される。すなわち、垂直搬送基板63bにて、トナーTにおける、帯電状態が良好なものと不良なものとが、良好に選別される。トナー搬送経路TTPから逸脱して下方に落下してきたトナーTは、トナー貯留部61aに還流する。
上述のようにして、正帯電のトナーTが、垂直搬送基板63bによってトナー担持位置TCPまで搬送されると、このトナー担持位置TCPにて、上述の供給バイアス電圧の作用により、トナー担持面62a上にトナーTが担持される。そして、現像ローラ62の回転駆動により、トナー担持面62aが現像位置DPまで移動することで、トナーTが現像位置DPに供給される。この現像位置DPの近傍にて、静電潜像担持面LSに形成された静電潜像が、トナーTによって現像される。すなわち、静電潜像担持面LS上であって、静電潜像における正電荷が消失した部分に、トナーTがトナー担持面62aから移行し付着する。これにより、トナーTによる画像(以下、「トナー像」と称する。)が、静電潜像担持面LS上に担持される。
現像位置DPを通過したトナー担持面62a上の、現像位置DPにて消費されずに残留したトナーTは、第一トナー回収位置TRP1にて、上述の第一回収バイアス電圧の作用で、第一回収用搬送基板63c1によって回収される。この第一回収バイアス電圧は、上述の第二回収バイアス電圧よりも小さい。このため、トナー担持面62a上に残留したトナーTの一部は、第一回収用搬送基板63c1によって、比較的小さな第一回収バイアスによる比較的小さな強度の電界の作用で回収される。これにより、第一回収用搬送基板63c1におけるトナーTの堆積が良好に防止される(これに対し、トナー担持面62a上にトナーTが大量に残留した状態で強い回収バイアスをかけると、基板上にトナーTが堆積しやすい。)。
第一トナー回収位置TRP1にて回収しきれずに依然としてトナー担持面62a上に残留したトナーT(かかるトナーTは典型的には帯電量が高い及び/又は粒径が小さいためにトナー担持面62a上に強固に付着しているものである)は、現像ローラ62の回転に伴って第二トナー回収位置TRP2まで移動する。そして、かかるトナーTは、第二トナー回収位置TRP2にて、第一回収バイアス電圧よりも大きな上述の第二回収バイアス電圧の作用で、第二回収用搬送基板63c2によって良好に回収される。
このように、本実施形態においては、現像位置DPを通過したトナー担持面62a上の、現像位置DPにて消費されずに残留したトナーTが、第一トナー回収位置TRP1及びこれと異なる第二トナー回収位置TRP2にて回収される。そして、第二回収バイアス電圧は第一回収バイアス電圧よりも大きく設定されている。これにより、トナー担持面62a上に残留したトナーTの回収が、より良好に行われる。
すなわち、第一トナー回収位置TRP1にて、比較的小さな第一回収バイアス電圧の作用で、第一回収用搬送基板63c1により、トナー担持面62a上に残留したトナーTのうちの一部(主としてトナー担持面62a上に担持されたトナーTの層における表層のものであって、トナー担持面62a上に対する付着力が比較的小さなもの)が、トナーTの堆積なくスムーズに回収される。そして、第一トナー回収位置TRP1にて回収しきれなかった、トナー担持面62a上に強固に付着したトナーT(上述の層における下層のもの)が、続く第二トナー回収位置TRP2にて、比較的大きな第二回収バイアス電圧の作用で、第二回収用搬送基板63c2によって回収される。このため、第一トナー回収位置TRP1及び第二トナー回収位置TRP2を経たトナー担持面62aは、トナーTが良好に除去あるいは剥離された(ほとんど残留していない)状態となる。
そして、第一トナー回収位置TRP1にて回収されたトナーTは、第一トナー回収経路TRPT1に沿って搬送され、トナー貯留部61aに還流する。また、第二トナー回収位置TRP2にて回収されたトナーTは、第二トナー回収経路TRPT2に沿って搬送され、トナー貯留部61aに還流する。
したがって、本実施形態の構成によれば、形成画像の反転像(ネガ像)状にトナーTが残留した状態のトナー担持面62aが再度トナー担持位置TCPに到達することで、後続の形成画像にゴーストが発生することが、良好に抑制される。また、トナーTの回収経路における不用意な堆積やチャージアップ等の不具合の発生が、可及的に抑制される。
<<潜像形成面から用紙へのトナー像の転写>>
図1を参照すると、上述のようにして感光体ドラム3の静電潜像担持面LS上に担持されたトナー像は、当該静電潜像担持面LSが図中矢印で示されている方向に回転することにより、転写位置TPに向けて搬送される。そして、この転写位置TPにて、トナー像が、静電潜像担持面LSから用紙P上に転写される。
<変形例の例示列挙>
なお、上述の実施形態は、出願人が取り敢えず本願の出願時点において最良であると考えた本発明の代表的な実施形態を、単に例示したものにすぎない。よって、本発明はもとより上述の実施形態に何ら限定されるものではない。したがって、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、上述の実施形態に対して種々の変形が施され得ることは、当然である。
以下、代表的な変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施形態にて説明されているものと同様の構成及び機能を有する部材に対しては、上述の実施形態と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部材の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施形態における説明が援用され得るものとする。
もっとも、言うまでもなく、変形例とて、以下に列挙されたものに限定されるものではない。また、複数の変形例が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
本発明(特に、本発明の課題を解決するための手段を構成する各構成要素における、作用的・機能的に表現されているもの)は、上述の実施形態及び下記変形例の記載に基づいて限定解釈されてはならない。このような限定解釈は、(特に先願主義の下で出願を急ぐ)出願人の利益を不当に害する反面、模倣者を不当に利するものであって、発明の保護及び利用を目的とする特許法の目的に反し、許されない。
(1)本発明の適用対象は、単色のレーザープリンタに限定されない。例えば、本発明は、カラーのレーザープリンタや、単色及びカラーの複写機等の、いわゆる電子写真方式の画像形成装置に対して、好適に適用され得る。このとき、感光体の形状は、上述の実施形態のようなドラム状でなくてもよい。例えば、平板状や無端ベルト状等であってもよい。
露光光源としては、レーザースキャナ以外のもの(LED、EL(エレクトロルミネッセンス)素子、蛍光体、等)が好適に用いられ得る。この場合、「主走査方向」は、発光素子(LED等)の配列方向と平行な方向となる。
あるいは、本発明は、上述の電子写真方式以外の方式(例えば、感光体を用いないトナージェット方式、イオンフロー方式、マルチスタイラス電極方式、等)の画像形成装置に対しても、好適に適用され得る。
(2)図4を参照すると、各電源回路VA〜VDが発生する電圧の波形は、矩形波状以外にも、正弦波状や三角波状等の任意のものが用いられ得る。
また、上述の実施形態においては、4つの電源回路VA〜VDが設けられるとともに、各電源回路VA〜VDが発生する電圧の位相が90°ずつ異なっていた。もっとも、本発明はこれに限定されず、例えば、3つの電源回路が備えられるとともに、各電源回路が発生する電圧の位相が120°ずつ異なるようになっていてもよい。
(3)現像ローラ62への印加電圧は、直流成分(接地を含む)のみであってもよい。
(4)感光体ドラム3と現像ローラ62とは、接触していてもよい。
(5)搬送基板63の構成や配置は、上述の実施形態のものに限定されない。
例えば、搬送基板63(垂直搬送基板63b、第一回収用搬送基板63c1、及び第二回収用搬送基板63c2のうちの少なくともいずれか1つ)と現像ローラ62とは、接触していてもよい。
搬送電極オーバーコーティング層634は、省略され得る。あるいは、搬送電極631が搬送電極支持フィルム632内に埋め込まれることで、搬送電極コーティング層633及び搬送電極オーバーコーティング層634の双方が省略され得る。
底部搬送基板63aの中央部は、平坦であってもよい。すなわち、底部搬送基板63aにおける曲面状の部分は、垂直搬送基板63bの下端部との接続部のみであってもよい。
底部搬送基板63aは、垂直搬送基板63bと別体に構成されていてもよい。この場合、底部搬送基板63aと垂直搬送基板63bとは、それぞれ別々の電源と接続されていてもよい。
垂直搬送基板63bは、実質的に上下方向に沿って立設していればよく、多少傾いていてもよい。同様に、第一回収用搬送基板63c1も、多少傾いていてもよい。
第一回収用搬送基板63c1の下端部は、底部搬送基板63aと接続されていてもよい。
第一トナー回収位置TRP1におけるギャップと第二トナー回収位置TRP2におけるギャップとは、異なっていてもよい(上述のように第一回収用搬送基板63c1と第二回収用搬送基板63c2のうちの一方と現像ローラ62とが接触している場合を含む)。
言うまでもないことであるが、第一回収用搬送基板63c1及び第二回収用搬送基板63c2に加えて、さらに、3つ目の回収用搬送基板が設けられていても、当然に本発明の範囲内に含まれる。
図5は、図2に示されているトナー供給装置6の一変形例の構成を示す側断面図である。図5に示されているように、第一回収用搬送基板63c1及び第二回収用搬送基板63c2は、互いのトナーTの搬送方向における上流端同士が接続されることで一体に形成され得る。すなわち、トナーTの搬送方向が互いに反対となる第一回収用搬送基板63c1と第二回収用搬送基板63c2とが、一体に構成され得る。
この場合、第一回収用搬送基板63c1及び第二回収用搬送基板63c2が一体化されたものは、側断面視にて上方に突出する略半円筒状に形成されていて、その頂部がトナー担持面62aと近接対向するように設けられている。そして、第一トナー回収経路TRPT1及び第二トナー回収経路TRPT2は、側断面視にて略C字状になるように、トナーTの搬送方向における上流端同士が接続されている。かかる構成においては、第一回収用搬送基板63c1によるトナーTの回収位置と、第二回収用搬送基板63c2によるトナーTの回収位置とは、ほぼ同じ(上述の頂部)となる。
(6)その他、特段に言及されていない変形例についても、本発明の本質的部分を変更しない範囲内において、本発明の技術的範囲に含まれることは当然である。
また、本発明の課題を解決するための手段を構成する各要素における、作用・機能的に表現されている要素は、上述の実施形態や変形例にて開示されている具体的構造の他、当該作用・機能を実現可能ないかなる構造をも含む。さらに、本明細書にて引用した各公報の内容(明細書及び図面を含む)は、本明細書の一部を構成するものとして援用され得る。
1…レーザープリンタ 2…用紙搬送機構
3…感光体ドラム(供給対象) 4…帯電器
5…スキャナーユニット
6…トナー供給装置(現像剤供給装置)
61…トナーボックス 61a…トナー貯留部(現像剤貯留部)
62…現像ローラ(現像剤担持部材) 62a…トナー担持面(現像剤担持面)
63…搬送基板
63a…底部搬送基板 63b…垂直搬送基板(供給用搬送基板)
63c1…第一回収用搬送基板 63c2…第二回収用搬送基板
64…搬送電源回路 65…現像バイアス電源回路
66c1…第一回収バイアス電源回路 66c2…第二回収バイアス電源回路
631…搬送電極
DP…現像位置(現像剤供給位置) LS…静電潜像担持面
T…トナー TCP…トナー担持位置(担持位置)
TTD…トナー搬送方向 TTP…トナー搬送経路
TRP1…第一トナー回収位置 TRP2…第二トナー回収位置
TRPT1…第一トナー回収経路 TRPT2…第二トナー回収経路
特開平3−12678号公報 特開2008−70803号公報 特開2004−279880号公報

Claims (3)

  1. 帯電した粉末状の現像剤を供給対象に対して供給するように構成された、現像剤供給装置において、
    主走査方向と平行な円柱面状の周面である現像剤担持面を有し、当該現像剤担持面が現像剤供給位置にて前記供給対象と対向するように設けられ、前記主走査方向と平行な軸を中心として回転することで前記現像剤担持面が前記主走査方向と直交する方向に移動するように構成された、現像剤担持部材と、
    前記現像剤を、前記主走査方向と交差する現像剤搬送経路に沿って搬送するとともに、前記現像剤担持部材との間に供給バイアス電圧が印加されることで、前記現像剤供給位置よりも前記現像剤担持面の移動方向における上流側にて前記現像剤担持面と最近接しつつ対向する担持位置にて前記現像剤担持面上に担持させるように構成された、供給用搬送基板と、
    前記現像剤担持部材との間に第一回収バイアス電圧が印加されることで前記現像剤供給位置よりも前記現像剤担持面の移動方向における下流側にて前記現像剤を前記現像剤担持面から回収しつつ、回収した前記現像剤を前記主走査方向と交差する第一現像剤回収経路に沿って搬送するように構成され、前記現像剤担持面の移動方向における前記現像剤供給位置よりも下流側且つ前記担持位置よりも上流側にて当該現像剤担持面と対向するように設けられた、第一回収用搬送基板と、
    前記現像剤担持部材との間に第二回収バイアス電圧が印加されることで前記現像剤供給位置よりも前記現像剤担持面の移動方向における下流側にて前記現像剤を前記現像剤担持面から回収しつつ、回収した前記現像剤を前記主走査方向と交差し前記第一現像剤回収経路とは異なる第二現像剤回収経路に沿って搬送するように構成され、前記現像剤担持面の移動方向における前記現像剤供給位置よりも下流側且つ前記担持位置よりも上流側にて当該現像剤担持面と対向するように設けられた、第二回収用搬送基板と、
    を備えたことを特徴とする、現像剤供給装置。
  2. 請求項1に記載の、現像剤供給装置であって、
    前記第二回収用搬送基板は、前記第一回収用搬送基板よりも、前記現像剤担持面の移動方向における下流側に設けられ、
    前記第二回収バイアス電圧は、前記第一回収バイアス電圧よりも大きく設定されていることを特徴とする、現像剤供給装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の、現像剤供給装置であって、
    前記第一回収用搬送基板及び前記第二回収用搬送基板は、互いの前記現像剤の搬送方向における上流端同士が接続されることで一体に形成されたことを特徴とする、現像剤供給装置。
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