JP2011095443A - 抽出装置、該抽出装置が組み込まれた画像形成装置及び抽出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】分散質と分散媒との分離を好適に促し、分離された成分の一方又は両方を好適に抽出する抽出装置、この抽出装置が組み込まれた画像形成装置並びに抽出方法を提供することが課題である。
【解決手段】分散質と分散媒とを含む液体試料を供給する供給部と、該供給部から供給された前記液体試料を支持する回転板と、前記回転板に支持される前記液体試料中の前記分散質を帯電させる帯電器と、該回転板に接続されるとともに該回転板を回転させる駆動源と、を備えることを特徴とする抽出装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体試料から分散媒又は分散質を抽出する抽出装置、抽出装置が組み込まれた画像形成装置及び抽出方法に関する。
液体試料中に懸濁された分散質と分散媒とを分離し、分離された成分の一方又は両方を抽出する技術は、多くの分野で利用されている。このような技術分野のうち1つとして、コピー機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの機能を備える複合機等の画像形成装置を挙げることができる。成分抽出技術は、主に、液体試料として、液体現像剤を用いる画像形成装置に適用される。この種の画像形成装置は、画像形成に際して、現像に使用されなかった残留液体現像剤を回収する。その後、画像形成装置は、成分抽出技術を用いて、回収された残留液体現像剤から分散媒としてキャリア液を抽出し、抽出されたキャリア液を再利用する。
特許文献1は、分散媒としてキャリア液を抽出する技術の一例を開示する。特許文献1の開示技術によれば、液体現像剤は、電界中を通過する。これにより、液体現像剤を構成するキャリア液とトナーとの分離を図ろうとしている。
特開2003−270957号公報
特許文献1の開示技術は、電界のみを用いて、流動中の液体現像剤に対して、キャリア液とトナーとの分離処理を実行するものであるが、不安定或いは不十分なトナーの帯電という課題を有する。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、分散質と分散媒との分離を好適に促し、分離された成分の一方又は両方を好適に抽出する抽出装置、この抽出装置が組み込まれた画像形成装置並びに抽出方法を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る抽出装置は、分散質と分散媒とを含む液体試料を供給する供給部と、該供給部から供給された前記液体試料を支持する回転板と、前記回転板に支持される前記液体試料中の前記分散質を帯電させるとともに前記回転板に電気的に前記分散質を付着させる帯電器と、該回転板を回転させる駆動源と、を備えることを特徴とする(請求項1)。
上記構成によれば、分散質と分散媒とを含む液体試料は、回転板に供給される。帯電器は、回転板に支持された液体試料中の分散質を帯電させ、回転板に分散質を電気的に付着させる。この結果、分散質と分散媒の分離が好適に行なわれることとなる。駆動源が回転板を回転させることにより、回転板から分散媒が除去される。この結果、回転板に支持された分散質及び/又は回転板から除去された分散媒を好適に抽出及び/又は回収することが可能となる。
上記構成において、前記回転板と当接しながら、該回転板に対して相対移動可能に形成されるブレードを更に備えることが好ましい(請求項2)。
上記構成によれば、ブレードが回転板と当接しながら、回転板に対して相対移動することにより、回転板に支持された分散質を回転板から好適に除去することが可能となる。この結果、回転板に支持された分散質及び/又は回転板から除去された分散媒を好適に抽出及び/又は回収することが可能となる。
上記構成において、前記分散質を保持可能に形成された回収部を更に備え、前記ブレードは、前記回収部に向けて移動することが好ましい(請求項3)。
上記構成によれば、回転板から除去された分散質を好適に回収することが可能となる。
上記構成において、前記帯電器は、前記回転板に近付く方向及び前記回転板から離間する方向に移動可能に形成されることが好ましい(請求項4)。
上記構成によれば、帯電器とブレードの干渉を好適に防止することが可能となる。したがって、帯電器を回転板上の液体試料に十分に近接させることができ、分散質を十分に帯電させることが可能となる。この結果、回転板に支持された分散質及び/又は回転板から除去された分散媒を好適に抽出及び/又は回収することが可能となる。
上記構成において、前記供給部は、前記回転板の回転中心軸近傍に前記液体試料を供給することが好ましい(請求項5)。
上記構成によれば、回転板の回転中心軸近傍に液体試料が供給されるので、回転板の回転に伴って、液体試料を好適に拡げることが可能となり、帯電器による分散質と分散媒との分離作用を好適に促すことが可能となる。この結果、回転板に支持された分散質及び/又は回転板から除去された分散媒を好適に抽出及び/又は回収することが可能となる。
上記構成において、前記帯電器は、前記回転板の回転中心軸から半径方向に延びる領域に存する前記液体試料中の前記分散質を帯電させることが好ましい(請求項6)。
上記構成によれば、回転板の回転に伴って拡げられた液体試料全体に対して、分散質と分散媒との分離作用を好適に促すことが可能となる。この結果、回転板に支持された分散質及び/又は回転板から除去された分散媒を好適に抽出及び/又は回収することが可能となる。
上記構成において、前記液体試料を支持する前記回転板の面は、絶縁膜で被覆されることが好ましい(請求項7)。
上記構成によれば、分散質を回転板の面に好適に移動させることができ、分散質と分散媒との分離作用を好適に促すことが可能となる。この結果、回転板に支持された分散質及び/又は回転板から除去された分散媒を好適に抽出及び/又は回収することが可能となる。
上記構成において、前記絶縁膜がポリイミドフィルムであることが好ましい(請求項8)。
上記構成によれば、ポリイミドフィルムを絶縁膜として用いることにより、高い絶縁性を得ることができるため、分散質を回転板の面に好適に移動させることができ、分散質と分散媒との分離作用を好適に促すことが可能となる。この結果、回転板に支持された分散質及び/又は回転板から除去された分散媒を好適に抽出及び/又は回収することが可能となる。
上記構成において、制御部を更に備え、該制御部は、前記駆動源を作動させる第1の信号を出力し、前記回転板を第1の回転数で回転させるとともに前記帯電器を作動させる第2の信号を出力し、前記液体試料中の前記分散質を帯電させ、前記分散質を前記分散媒から分離する段階と、前記駆動源を作動させる第3の信号を出力し、前記回転板を前記第1の回転数より大きな第2の回転数で回転する段階を実行することが好ましい(請求項9)。
上記構成によれば、制御部は、第1の回転数で回転板を回転させながら、分散質を帯電させ、分散質と分散媒とを好適に分離を行なうことができる。その後、第2の回転数で、回転板を回転させることにより、遠心力により、分散媒を回転板から除去することができる。したがって、回転板に支持された分散質及び/又は回転板から除去された分散媒を好適に抽出及び/又は回収することが可能となる。
上記構成において、前記制御部は、前記液体試料中の前記分散質の濃度に応じて、異なる信号を前記帯電器に送信し、該帯電器は、前記異なる信号に応じて、異なる電圧又は電流を発生させることが好ましい(請求項10)。
上記構成によれば、液体試料中の分散質の濃度に応じて、帯電器は異なる電圧又は電流を発生させることができる。したがって、液体試料中の分散質の濃度に応じた適切な電圧又は電流を用いて、分散質と分散媒との分離作用を好適に促すことが可能となる。この結果、回転板に支持された分散質及び/又は回転板から除去された分散媒を好適に抽出及び/又は回収することが可能となる。
上記構成において、前記制御部は、前記液体試料中の前記分散質の濃度に応じて、異なる信号を前記帯電器に送信し、該帯電器は、前記異なる信号に応じて、異なる時間長さで前記分散質を帯電させることが好ましい(請求項11)。
上記構成によれば、液体試料中の分散質の濃度に応じて、帯電器は異なる時間長さで、分散質と分散媒との分離を行なうことができる。したがって、液体試料中の分散質の濃度に応じた適切な時間長さで、分散質と分散媒との分離を行なうことが可能となる。この結果、回転板に支持された分散質及び/又は回転板から除去された分散媒を好適に抽出及び/又は回収することが可能となる。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、シートを搬送する搬送部と、トナーとキャリア液を含む液体現像剤を用いて形成されたトナー像を担持するとともに前記搬送部により搬送されたシートに前記トナー像を形成する像担持体と、前記シートへの前記トナー像の形成のために消費されなかった前記液体現像剤を回収する回収機構と、を備え、該回収機構は、回転板と、該回転板に前記回収された液体現像剤を供給する供給部と、該回転板を回転させる駆動源と、前記回転板に供給された前記液体現像剤中の前記トナーを帯電させるとともに前記回転板に電気的に前記トナーを付着させる帯電器と、を含むことを特徴とする(請求項12)。
上記構成によれば、液体現像剤を用いて、搬送部により搬送されたシートにトナー像が形成される。シートへのトナー形成のために消費されなかった液体現像剤は、回収機構によって回収される。回収機構は、回転板を備える。回収された液体現像剤は、回転板に供給される。回転板は、駆動源により回転される。帯電器は、回転板に供給された液体現像剤中のトナーを帯電し、回転板にトナーを電気的に付着させる。この結果、キャリア液とトナーとの分離が促される。駆動源が回転板を回転させることにより、キャリア液は回転板から好適に除去される。したがって、回転板に支持されたトナー及び/又は回転板から除去されたキャリア液を好適に抽出及び/又は回収することが可能となる。
本発明の更に他の局面に係る抽出方法は、一の面に分散質と分散媒とを含む液体試料を供給する段階と、該一の面を第1の回転数で回転させながら、前記液体試料中の前記分散質を帯電させ、前記分散媒から前記分散質を分離する段階と、該一の面を前記第1の回転数より大きな第2の回転数で回転させ、該一の面から前記分散媒を除去する段階と、を備えることを特徴とする(請求項13)。
上記構成によれば、一の面に液体試料を供給した後、一の面を回転させながら分散質を帯電させることにより、分散質と分散媒との分離が促進される。その後、第2の回転数で回転板を回転させることにより、遠心力により、一の面から分散媒を好適に除去することが可能となる。この結果、一の面に支持された分散質及び/又は回転板から除去された分散媒を好適に抽出及び/又は回収することが可能となる。
上述の如く、本発明に係る抽出装置、画像形成装置及び抽出方法は、分散質と分散媒との分離を好適に促し、分離された成分の一方又は両方を好適に抽出することができる。
本発明の一実施形態に係る抽出装置の概略構成を示す図である。 図1に示される抽出装置を用いた分散質と分散媒の分離抽出処理の一工程を説明する図である。 図1に示される抽出装置を用いた分散質と分散媒の分離抽出処理の一工程を説明する図である。 図1に示される抽出装置を用いた分散質と分散媒の分離抽出処理の一工程を説明する図である。 図1に示される抽出装置を用いた分散質と分散媒の分離抽出処理の一工程を説明する図である。 図1に示される抽出装置を用いた分散質と分散媒の分離抽出処理の一工程を説明する図である。 図1に示される抽出装置の原理が組み込まれた画像形成装置の概略構成を示す図である。 図7に示される画像形成装置の概略構成図である。 図7に示される画像形成装置が備える画像形成部の概略構成図である。 図7に示される画像形成装置の液体現像剤を循環させるシステムの概略構成図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。尚、以下の説明で用いられる「上」、「下」、「左」や「右」などの方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とするものであり、何ら本発明を限定するものではない。更に、以下の説明で用いられる「シート」との用語は、コピー用紙、トレーシングペーパ、厚紙、OHPシートや画像を形成することが可能な他のシートを意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る抽出装置の概略構成図である。尚、図1に示される抽出装置には、液体試料として、液体現像剤が供給されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、分散質と分散媒とを含む任意の液体試料を用いることができる。尚、本実施形態において用いられる液体現像剤には、分散質としてトナーが含有され、分散媒としてキャリア液が含まれている。
抽出装置500は、略直方体形状に形成された筐体510と、抽出装置500を構成する電子機器を制御する制御部550とを備える。抽出装置500は更に、筐体510の天壁511から筐体510の内部空間へ突出する供給管路520と、供給管路520の下方に配設される円板状の回転板530と、回転板530の上方に配設される帯電器540とを含む。
供給管路520は、回転板530上に液体現像剤を供給する供給部として用いられる。供給管路520の途中部には、例えば、制御部550と電気的に接続された流量計(図示せず)及び電磁弁(図示せず)が配設される。流量計は、供給管路520を通過する液体現像液の流量に応じた信号を制御部550に出力し、流量計からの信号に基づいて、制御部550は、電磁弁に開閉動作させる。これにより、所定量の液体現像剤が回転板530上に供給されることとなる。図1に示される供給管路520の先端部は、筐体510内に配設され、例えば、0.1g相当の液体現像剤を回転板530の上面に向けて滴下する。回転板530の水平方向に拡がる上面は、供給管路520から滴下された液体現像剤を支持する。
回転板530は、円板状に形成された導電部531と、導電部531の上面を被覆する絶縁膜532とを含む。絶縁膜532として、ポリイミドフィルムを好適に用いることができるが、本発明はこれに限られるものではなく、他の絶縁性材料を用いてもよい。また、回転板530の直径は、例えば、15cm程度とすることができる。導電部531の下面から導電性のシャフト533が延出する。
抽出装置500は更に、筐体510外に配設されるとともに回転板530を回転させるための駆動源として用いられるモータ560を備える。モータ560は、制御部550の制御下で、回転板530を所定の回転数で回転させる。モータ560の回転シャフト561は、筐体510の内部に突出し、回転板530に向けて延びる。モータ560の回転シャフト561の先端部と、回転板530のシャフト533の先端部とは、互いに対向し、絶縁性カップリング534を用いて、互いに接続される。モータ560の回転シャフト561及び回転板530のシャフト533は、円筒形状の導電性ガイド筒535に取り囲まれる。導電性ガイド筒535の上端には金属板536が固定され、金属板536の縁部は、回転板530の導電性シャフト533に圧接される。ガイド筒535の周面からアース線537が延出し、接地される。この結果、回転板530はアース電位を維持することとなる。
帯電器540は、高圧電源541と、高圧電源541と接続される放電ワイヤ542と、放電ワイヤ542の先端部を取り囲むとともに回転板530に向けて開口するシールドケース543とを含む。高圧電源541は、制御部550の制御下で作動し、放電ワイヤ542に電力供給する。電力供給を受けたワイヤから放電を生じ、回転板530に支持される液体現像剤中のトナーが帯電される。これにより、トナーは回転板530の絶縁膜532に付着し、回転板530上の液体現像剤がトナー層とキャリア液層とに分離されることとなる。
シールドケース543は、アース線537を用いて接地される。帯電器540は、シールドケース543に接続されるとともに筐体520の天壁511に取り付けられるシリンダ544を更に備える。シリンダ544のロッド545の先端は、シールドケース543の上面に接続される。作動流体をシリンダ544に案内する管路の途中部には、ソレノイドバルブ等の経路切替機器(図示せず)が取り付けられ、制御部550の制御下で、作動流体の流動経路が切り換えられ、シリンダロッド545の伸縮動作がなされる。シリンダロッド545の伸縮に伴って、シールドケース543は、放電ワイヤ542の先端部とともに上下動する。シールドケース543が下方に移動すると、放電ワイヤ543の先端部は、回転板530上の液体現像剤に近付き、好適にトナーを帯電させることができる。シールドケース543が上方に移動すると、放電ワイヤ543も回転板530から離間し、後述されるブレード570との干渉を回避することができる。
抽出装置500は更に、薄板状に形成されたブレード570と、ブレード570に接続されるとともに筐体510の側面壁512の外面に取り付けられるシリンダ571を備える。シリンダ571のロッド572の先端は、ブレード570に接続される。作動流体をシリンダ571に案内する管路の途中部には、ソレノイドバルブ等の経路切替機器(図示せず)が取り付けられ、制御部550の制御下で、作動流体の流動経路が切り換えられ、シリンダロッド572の伸縮動作がなされる。シリンダロッド572の伸縮に伴って、ブレード570は、水平方向に移動可能である。ロッド572が伸長すると、ブレード570の下端は、回転板530の上面を被覆する絶縁膜532に当接し、その後、絶縁膜532に接触しながら、回転板530上を移動する。これにより、絶縁膜532に付着したトナー層を引き剥がすことが可能となる。尚、本実施形態において、ブレード570を移動させてトナー層と絶縁膜532との分離を図るが、回転板530と回転板570の上面に接触するブレード570間の相対移動を生じさせることにより、ブレード570を移動させてトナー層と絶縁膜532との分離を図ることも可能である。例えば、ブレード570を静止させ、回転板530を回転させることにより、トナー層と絶縁膜532との分離を行なってもよく、或いは、ブレード570と回転板530とを同時に動作させてトナー層と絶縁膜532との分離を行なってもよい。
抽出装置500は更に、上方に開口した回収箱580と、回収箱580に接続されるとともに筐体510の天壁511に取り付けられるシリンダ581とを備える。シリンダ581のロッド582の先端は、回収箱580に接続される。作動流体をシリンダ581に案内する管路の途中部には、ソレノイドバルブ等の経路切替機器(図示せず)が取り付けられ、制御部550の制御下で、作動流体の流動経路が切り換えられ、シリンダロッド582の伸縮動作がなされる。シリンダロッド582の伸縮に伴って、回収箱580は、上下方向に移動可能である。ロッド582が伸長すると、回収箱580は、下方に移動し、回転板530の周面に近接する。ブレード570は、上述の如く、回転板530からトナー層を引き剥がすとともに、引き剥がされたトナーを回収箱580に向けて搬送する。回収箱580は、トナーを保持可能に形成され、トナーを回収するための回収部として用いられる。ブレード570は、回収箱580に向けて移動し、回転板530の周縁からトナーを落下させる。回収箱580は、落下したトナーを受け止める。
図2は、液体現像剤を供給管路520から回転板530へ供給する工程を示す。図2(a)は、抽出装置500の概略構成図であり、図2(b)は、回転板530の平面図である。
上述の如く、制御部550の制御下で、供給管路520から回転板530へ所定量(例えば、0.1g相当)の液体現像剤Lが回転板530の回転中心軸C近傍に滴下される。
図3は、回転板530を回転させる工程を示す。図3(a)は、抽出装置500の概略構成図であり、図3(b)は、回転板530の平面図である。尚、図3(b)には、帯電器540が回転板530とともに示されている。
液体現像剤Lが回転板530上に供給された後、制御部550は、駆動源560を作動させるための第1の信号を出力し、回転板530を第1の回転数(例えば、60rpm)で回転させる。この結果、回転板530の回転中心軸Cの近傍に位置する液体現像剤Lに遠心力が加わり、液体現像剤Lは、回転板530上で拡がり、液膜を形成する。制御部550は、更に、帯電器540の高圧電源541を作動させる第2の信号を出力し、帯電器540から回転板530上の液体現像剤Lに向けて、液体現像剤L中のトナーが帯電しやすい方の極性電圧(例えば、+6kV)を数秒間印加する。図3に示される如く、帯電器540は、回転板530の回転中心軸Cから回転板530の周縁まで回転板530の半径方向に延び、回転板530の回転に伴って、回転板530上の液体現像剤L全体に電気エネルギを供給することができる。尚、帯電器540からの電気エネルギ(印加電圧や放電電流)の大きさや電気エネルギの供給時間の長さは一定であってもよく、可変であってもよい。例えば、供給管路520の途中部に液体現像剤L中に含まれるトナーの濃度を検知する濃度センサを配設し、制御部550は、濃度センサの信号に応じて、異なる作動信号を高圧電源541に出力することができる。これにより、液体現像剤L中に含まれるトナーの濃度に応じて、帯電器540からの電気エネルギの大きさや電気エネルギの供給時間の長さを変え、適切な電気エネルギの供給を行なうことが可能となる。更に、濃度センサからの出力信号に基づいて、回転板530の回転数を増減させてもよい。一般的に、トナーの濃度が高いとき、液体現像液は高い粘性を示すので、回転板530の回転数を増加させることにより、回転板530上に好適に薄膜化された液体現像液の層を形成することが可能となる。
図4は、図3に関連して説明された帯電器540の作動に伴う液体現像剤L中のトナーの移動を示す。図4(a)は、帯電器540が作動する前の液体現像剤Lの模式図であり、図4(b)は、帯電器540が作動した後の液体現像剤Lの模式図である。図4と併せて、図3を参照しつつ、帯電器540の作動に伴う液体現像剤L中のトナーの移動について説明する。
図4(a)に示される如く、帯電器540が作動する前は、液体現像剤L中でトナー粒子Tは、不規則に浮遊している。帯電器540が作動すると、液体現像剤L中のトナー粒子Tは帯電し、アース電位に保たれた回転板530上の絶縁膜532に向けて移動するとともに電気的に付着する。この結果、液体現像剤Lは、キャリア液Uの層とトナー粒子Tの層とに分離することとなる。
図5は、遠心分離工程を行なったときの回転板530を示す。図5と併せて、図3を参照しつつ、遠心分離工程について説明する。
上述の如く、液体現像剤Lの分離を行なった後、制御部3は、駆動源560に第3の信号を出力し、第1の回転数(例えば、60rpm)より大きな第2の回転数(例えば、5000rpm)で回転させる。図4に関連して説明された如く、帯電されたトナー粒子Tは、絶縁膜532に強く付着しているので、回転板530の回転に起因する遠心力に抗して、絶縁膜532上に留まり続けることができる。一方、キャリア液Uは、遠心力により、回転板530の周縁に向けて流動し、回転板530の周縁から流下する。その後、筐体510の底壁513に形成された排出口514からキャリア液Uが回収されることとなる。回収されたキャリア液Uは、再利用されてもよい。
図6は、トナー粒子Tの回収工程を示す。図5に関連して説明された遠心分離工程の後、制御部550の制御下で、シリンダ544,571,581が作動する。シリンダ581のロッド582は、下方に伸長し、ロッド582の先端に取り付けられた回収箱580は、回転板530の周縁近傍且つ回転板530の上面より若干下方に配設される。シリンダ544のロッド545は、上方に向けて縮み、ロッド545の先端と接続されるシールドケース543並びに放電ワイヤ542の先端部は、上方に移動する。シリンダ571のロッド572は、回転板530に向けて伸長し、ブレード570の下端は、回転板530の上面を被覆する絶縁膜532上に当接しながら、回収箱580に向けて移動する。この結果、絶縁膜532に付着したトナー粒子Tはブレード570の下端により削り取られ、その後、回収箱580に収容される。回収箱580に収容されたトナー粒子Tは、廃棄されてもよいし、再利用されてもよい。回転板530の上面の清掃が完了した後、シリンダ544,571,581は、逆方向に動作し、抽出装置500は、図1に示される設定に戻される。その後、新たな抽出工程が実行されることとなる。
図7は、図1乃至図6に関連して説明された抽出装置500が組み込まれた画像形成装置の概略構成図である。図8は、液体現像剤循環装置の部分を除いたカラープリンタ1の概略断面図である。図9は、画像形成部の一つを拡大して示す断面図である。尚、図7乃至図9に示される画像形成装置はカラープリンタであるが、コピー機、ファクシミリ装置、これらの機能を含む複合機やシート上に画像を形成することができる他の装置とすることもできる。
図7に示される如く、カラープリンタ1は、画像形成のための様々なユニットや部品が収納される上側本体部1Aと、この上側本体部1Aの下部に配置され、各色用の液体現像剤循環装置LY、LM、LC、LB(混合液体供給システム)が収納される下側本体部1Bとから構成される。ここでは、上側本体部1Aと下側本体部1Bとを結ぶ配管類は図示されていない。
図8に示される如く、上側本体部1Aには、画像データに基づいてトナー画像を形成するタンデム式の画像形成部2と、シートを収容するシート収納部3と、画像形成部2で形成されたトナー画像をシート上に転写する二次転写部4と、転写されたトナー画像をシート上に定着させる定着部5と、定着の完了したシートを排紙する排出部6と、シート収納部3から排出部6までシートを搬送するシート搬送部7とが含まれる。
画像形成部2は、中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21のクリーニング部22と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色にそれぞれ対応した画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBとを備える。
中間転写ベルト21は、導電性を有し、使用可能なシート搬送方向に直角な方向の長さが最大のシートより幅広であって、無端状、すなわちループ状のベルト状部材であり、図7及び図8において時計回りに循環駆動される。中間転写ベルト21の循環駆動において外側を向く面を以下、表面と称し、他方の面を裏面と称する。
画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBは、中間転写ベルト21の近傍に4つ並べて中間転写ベルト21のクリーニング部22と二次転写部4との間に配置される。なお、各画像形成ユニットFY、FM、FC、FBの配置の順番はこの限りではないが、図7及び図8に示される配置は、各色の混色による完成画像への影響を少なくする。
画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBは、感光体ドラム10と、帯電器11と、LED露光装置12と、現像装置14と、一次転写ローラ20と、クリーニング装置26と、除電装置13と、キャリア液除去ローラ30とを備える。また、画像形成ユニットのうち、最も二次転写部4に近い位置に位置する画像形成ユニットFBには、キャリア液除去ローラ30が設けられていないが、その他の構成は同一である。
各画像形成ユニットFY、FM、FC、FBに対応して、それぞれ液体現像剤循環装置LY、LM、LC、LBが設けられ、各色の液体現像剤の供給並びに回収が行われる。
円柱状の感光体ドラム10の周面は、帯電(本実施形態ではプラス極性に帯電)されたトナーを含むトナー像を担持可能である。図8及び図9に示される感光体ドラム10は、反時計回りに回転可能である。帯電器11は、感光体ドラム10の表面を一様に帯電させる。
露光装置12は、LED等の光源を有し、外部の機器から入力される画像データに応じて、一様に帯電された感光体ドラム10の表面に光を照射する。これにより、感光体ドラム10の表面には、静電潜像が形成される。
現像装置14は、トナー及び液体のキャリアを含む液体現像剤を、感光体ドラム10の表面の静電潜像に対向するように保持することにより、静電潜像にトナーを付着させる。この結果、静電潜像はトナー像として現像される。
図9に示される如く、現像装置14は、現像容器140、現像ローラ141、供給ローラ142、支持ローラ143、供給ローラブレード144、現像クリーニングブレード145、現像剤回収装置146及び現像ローラ帯電器147を含む。
現像容器140は、内部にトナー粒子と液体のキャリアからなる液体現像剤の供給を受ける。液体現像剤は、トナーとキャリアとの濃度調整が予め行われた後、供給ノズル278から現像容器140内へ供給される。尚、液体現像剤は、供給ローラ142と支持ローラ143とのニップ部へ向けて供給され、その余剰分は支持ローラ143の下方へ落下し、現像容器140の底部において貯留される。貯留された液体現像剤は、パイプ82を通して液体現像剤循環装置を用いて回収される。
支持ローラ143は現像容器140の略中央に配置され、供給ローラ142に下方から当接されてニップ部を形成する。供給ローラ142は、支持ローラ143の直上ではなく、供給ノズル278から離れる方向の斜め上に配置される。供給ローラ142の周面には液体現像剤を保持するための溝が設けられる。図中に点線矢印で示すように、支持ローラ143は反時計方向に、供給ローラ142は時計方向に回転する。
供給ノズル278から供給される液体現像剤は、ニップ部の回転方向上流側で一時的に滞留され、両ローラ142、143の回転に伴って、供給ローラ142の溝に保持された状態で上方へ運ばれる。供給ローラブレード144は、供給ローラ142の周面に圧接され、供給ローラ142に保持される液体現像剤の量が所定量になるように規制する。供給ローラブレード144により掻き落とされた余剰の液体現像剤は、現像容器140の底部で受け取られる。
現像ローラ141は、現像容器140の上部開口部に、供給ローラ142と接するように配置される。現像ローラ141は供給ローラ142と同方向に回転される(現像ローラ141と供給ローラ142とが当接するニップ部では、現像ローラ141の表面は供給ローラ142の表面と逆方向に移動する)。これにより、現像ローラ141の周面には、供給ローラ142の周面に保持された液体現像剤が受け渡される。供給ローラ142の液体現像剤の層厚が所定値に規制されているので、現像ローラ141の表面に形成される液体現像剤層の層厚も所定値に保たれる。
現像ローラ帯電器147は、トナーの帯電極性と同極性の帯電電位を与えることにより、現像ローラ141に担持された現像剤層中のトナーを現像ローラ141の表面側に移動させる。この結果、現像効率が向上する。現像ローラ帯電器147は、現像ローラ141と供給ローラ142との間の接触部の回転方向下流側であって、感光体ドラム10との接触部の上流側において、現像ローラ141の周面に対向するように設けられる。
現像ローラ141は感光体ドラム10と接し、感光体ドラム10の表面の静電潜像の電位と現像ローラ141に印加される現像バイアスとの電位差によって、形成指示された画像データに応じたトナー像が感光体ドラム10表面に形成される。
現像クリーニングブレード145は、現像ローラ141の感光体ドラム10との接触部の回転方向下流側に接触するように配置され、感光体ドラム10への現像動作を終えた現像ローラ141の表面の液体現像剤を除去する。
現像剤回収装置146は、現像クリーニングブレード145で除去された液体現像剤を回収して、液体現像剤循環装置のパイプ81へ液体現像剤を送り出す。液体現像剤は現像クリーニングブレード145の表面に沿って流下するが、液体現像剤の粘度が高いことから、現像剤回収装置146には液体現像剤の送り出しを補助する送り出しローラが備えられる。
一次転写ローラ20は、中間転写ベルト21の裏面に、感光体ドラム10と対向して配置される。一次転写ローラ20には、電源(図示せず)からトナー像中のトナーとは逆極性(本実施形態ではマイナス)の電圧を印加される。一次転写ローラ20は、中間転写ベルト21と接触している位置で、中間転写ベルト21にトナーと逆極性の電圧を印加する。中間転写ベルト21は導電性を有するので、この印加電圧によって、中間転写ベルト21の表面側及びその周辺にトナーが引き付けられる。中間転写ベルト21は、トナー像を担持して、シートまで搬送する像担持体として機能する。
クリーニング装置26は、感光体ドラム10から中間転写ベルト21に転写されずに残留した液体現像剤をクリーニングするための装置である。クリーニング装置26は、残留現像剤搬送スクリュー261と、クリーニングブレード262とを備える。クリーニング装置26内に配置される残留現像剤搬送スクリュー261は、クリーニングブレード262によって掻き取られ、クリーニング装置26内に収納された残留現像剤をクリーニング装置の外部に搬送する。
板状のクリーニングブレード262は、感光体ドラム10の表面に残留した液体現像剤を掻き取るように、感光体ドラム10の回転軸方向に延びる。クリーニングブレード262の端部は、感光体ドラム10の表面に摺接し、感光体ドラム10の回転に伴って感光体ドラム10上に残留した液体現像剤を掻き取る。
除電装置13は、除電用の光源を有し、次の周回による画像形成に備えて、クリーニングブレード262による液体現像剤除去後、感光体ドラム10の表面を光源からの光によって除電する。
略円柱状のキャリア液除去ローラ30は、感光体ドラム10の回転軸と平行な回転軸を中心として感光体ドラム10と同方向に回転可能である。キャリア液除去ローラ30は、感光体ドラム10と中間転写ベルト21とが接触する位置よりも二次転写部4が配置されている側に配置されており、中間転写ベルト21の表面からキャリア液を除去する。
図8を再度参照する。シート収納部3は、トナー像を定着させるシートを収納する。シート収納部3は、上側本体部1Aの下部に配置される。また、シート収納部3は、シートを収納可能に形成された給紙カセットを含む。
二次転写部4は、中間転写ベルト21上に形成されたトナー像をシートに転写する。二次転写部4は、中間転写ベルト21を支持する支持ローラ41と、支持ローラに対向して配置された二次転写ローラ42とを有する。
二次転写部4の上側に配置される定着部5は、シートにトナー像を定着させる。定着部5は、加熱ローラ51と、加熱ローラ51に対向して配置された加圧ローラ52とを有する。
カラープリンタ1の上部に配置される排出部6には、定着部5でトナー像が定着されたシートが排出される。シート搬送部7は、複数の搬送ローラ対を備え、シート収納部3から二次転写部4や定着部5、排出部6にシートを搬送する。
図10は、1つの液体現像剤循環装置LYの全体の概略を示す。他の液体現像剤循環装置LM、LC、LBも同じ構成である。この液体現像剤循環装置LYは、感光体ドラム10へ液体現像剤を供給した後に現像クリーニングブレード145によって現像ローラ141の表面から掻き取られた残留現像剤(トナーとキャリア液との混合物)を循環させ再利用するために用いられる。
液体現像剤循環装置LYは、残留現像剤タンク271、現像剤収容容器272、固形分濃度検出装置273、キャリアタンク274、トナータンク275、液面検出装置276、現像剤リザーブタンク277、液体現像剤供給装置278、図1乃至図6に関連して説明された抽出装置500の原理が適用された液体現像剤分離装置28、複数のポンプP1〜P11及び制御部500を備える。
残留現像剤タンク271は、現像装置14に第1パイプ81及び第2パイプ82を介して接続され、現像装置14側から回収された液体現像剤を収容する。第1パイプ81及び第2パイプ82の途中には、それぞれ第1ポンプP1及び第5ポンプP5が取り付けられる。
感光体ドラム10へトナーを供給した後に、現像クリーニングブレード145によって現像ローラ141の表面から掻き取られた液体現像剤は、第1ポンプP1の駆動により第1パイプ81を通して残留現像剤タンク271に送られる。また、現像容器140内において供給ローラ142から現像ローラ141へ供給されずに現像容器140にて貯留された液体現像剤は、第5ポンプP5の駆動により第2パイプ82を通して残留現像剤タンク271に送られる。
現像剤収容容器272は、残留現像剤タンク271と接続される。現像剤収容容器272は、残留現像剤に現像装置14で用いられる現像剤よりもトナー濃度が高い現像剤或いはキャリア液を加えることで、トナー濃度を適正範囲に調整するとともに、残留現像剤のトナー濃度を適正範囲に調整する。トナー濃度が調整された液体現像剤は、現像装置14に補給される。現像剤収容容器272は残留現像剤タンク271と第3パイプ83を介して接続され、この第3パイプ83には第2ポンプP2が取り付けられる。残留現像剤タンク271内の液体現像剤は、第2ポンプP2の駆動により第3パイプ83を通して現像剤収容容器272に送られる。
固形分濃度検出装置273は、現像剤収容容器272内の液体現像剤のトナーの濃度を検出する。固形分濃度検出装置273は、例えば、図1乃至図6に関連して説明された抽出装置500の原理を適用された帯電器540からの電気エネルギの供給量の制御に用いられる信号を出力してもよい。現像剤収容容器272に接続されている環状の第4パイプ84に、固形分濃度検出装置273が接続される。この環状の第4パイプ84には第4ポンプP4が取り付けられる。現像剤収容容器272内の液体現像剤は、第4ポンプP4の駆動により第4パイプ84の入口端から固形分濃度検出装置273へ導かれ、その後、第4パイプ84の出口端から現像剤収容容器272に戻される。
キャリアタンク274は、キャリア液を収納する。固形分濃度検出装置273により、現像剤収容容器272内のトナーの濃度が適正範囲よりも高いと判定された場合に、キャリアタンク274から現像剤収容容器272内にキャリア液が供給され、容器272内の液体現像剤のトナー濃度が下げられる。キャリアタンク274と現像剤収容容器272とは第5パイプ85で接続され、キャリア液の供給は、第5パイプ85の途中に設けられた第3ポンプP3の駆動によって実行される。
トナータンク275は、現像装置14で用いられる現像剤よりもトナー濃度が高い液体現像剤を収納する。固形分濃度検出装置273により、現像剤収容容器272内のトナーの濃度が適正範囲よりも低いと判定された場合に、トナータンク275から現像剤収容容器272内にトナー濃度が高い液体現像剤が供給され、容器272内の液体現像剤のトナー濃度が上げられる。トナータンク275と現像剤収容容器272とは第6パイプ86で接続される。液体現像剤の供給は、第6パイプ86の途中に設けられた第8ポンプP8の駆動によって実行される。
現像剤収容容器272内に配置される液面検出装置276は、現像剤収容容器272内の液体現像剤量を検出する。液面検出装置276は、現像剤収容容器272内における液体現像剤の液面高さが所定高さ位置以上となったときに液体現像剤と接触するように配置された液面検知部材276aと、液面検知部材276aを駆動するモータ(図示せず)とを備える。液面検知部材276aが、液体現像剤の液面と接触することに伴うモータの負荷変化に基づいて、液体現像剤量を検出する。
現像剤リザーブタンク277は、現像装置14に補給する液体現像剤を収納する。現像剤リザーブタンク277は、現像剤収容容器272と第7パイプ871で接続され、第7パイプ871の途中に設けられた第6ポンプP6の駆動によって、現像剤収容容器272から液体現像剤の供給を受ける。
供給ノズル278は、現像剤リザーブタンク277に貯留された液体現像剤を、現像装置14(現像容器140)へ供給する。供給ノズル278と現像剤リザーブタンク277とは第8パイプ872で接続されており、液体現像剤の供給は、第8パイプ872に取り付けられた第7ポンプP7の駆動によって実行される。
残留現像剤タンク271、キャリアタンク274、トナータンク275及び現像剤リザーブタンク277の適所には、これらタンク内の液面高さを検知するための液面検出装置(図示せず)が備えられる。
液体現像剤分離装置28は、図1乃至図6に関連して説明された抽出装置500の原理を用いて、クリーニング装置26で回収された残留現像剤(シートへのトナー像の形成のために消費されなかった液体現像剤)からトナーとキャリア液とを分離し、トナーとキャリア液とを別々に抽出並びに回収する回収機構として機能する。クリーニング装置26と液体現像剤分離装置28との間は、第9ポンプP9が取り付けられた第9パイプ881で接続される。第9ポンプP9の駆動により、クリーニング装置26内の残留現像剤は、液体現像剤分離装置28に送られる。第9ポンプ9及び第9パイプ881は、図1乃至図6に関連して説明された抽出装置500の供給管路520に相当する。液体現像剤分離装置28は、図1乃至図6に関連して説明された抽出装置500と同様の回転板530、回転板530に接続されるとともに回転板530を回転させるモータ560、回転板530上の残留現像剤中のトナーを帯電させるための帯電器540を備え、図1乃至図6に関連して説明された工程を経て、現像剤をトナーとキャリア液に分離する。液体現像剤分離装置28とキャリアタンク274との間には、第10ポンプP10が取り付けられた第10パイプ882が設けられる。液体現像剤分離装置28で抽出されたキャリア液は、第10ポンプP10の駆動によってキャリアタンク274へ送られる。尚、第9パイプ881の途中部に固形分濃度検出装置521が配設されてもよい。固形分濃度検出装置521は、紙詰まり等の不具合を生じたときに潜在的に発生する規定値を超えた濃度を検知するために用いられる。規定値を超えた濃度を固形分濃度検出装置521が検知したときは、帯電器540から通常よりも多い電気エネルギが残留現像剤に供給され、トナーとキャリア液との分離処理が行なわれることとなる。また、規定値を超えた濃度を固形分濃度検出装置521が検知したときに回転板530の回転数を増加させてもよい。これにより、トナーの濃度が高いときでも、回転板530上で薄い液体現像剤の膜を形成することが可能となる。例えば、図3に関連して説明された工程において、トナー濃度が5%以上であるとき、回転板530の回転数を120rpmとし、帯電器540からの印加電圧を6kVとすることができる。一方、トナー濃度が5%未満であるとき、回転板530の回転数を60rpmとし、帯電器540からの印加電圧を4kVとすることができる。尚、固形分濃度検出装置521として、透過型又は反射型光センサを好適に用いることが可能である。
図10に示される液体現像剤循環装置LYは、キャリアタンク274から現像剤リザーブタンク277へ延びる直結管路910とトナータンク275から現像剤リザーブタンク277へ延びる直結管路920とを備える。これら直結管路910,920は、循環が行なわれる前に、所定量のキャリア及びトナーを現像剤リザーブタンク277に供給するために用いられる。これにより、現像工程を素早く開始させることが可能となる。
本発明は、カラープリンタ、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、これらの機能を併せ持つ複合機などの各種の画像形成装置並びに分散質と分散媒とを分離することを必要とする他の装置に好適に適用可能である。
1・・・・・カラープリンタ
21・・・・中間転写ベルト
28・・・・液体現像剤分離装置
500・・・抽出装置
520・・・供給管路
530・・・回転板
532・・・絶縁膜
540・・・帯電器
550・・・制御部
560・・・モータ
570・・・ブレード
580・・・回収箱
7・・・・・シート搬送部

Claims (13)

  1. 分散質と分散媒とを含む液体試料を供給する供給部と、
    該供給部から供給された前記液体試料を支持する回転板と、
    前記回転板に支持される前記液体試料中の前記分散質を帯電させるとともに前記回転板に前記分散質を電気的に付着させる帯電器と、
    該回転板を回転させる駆動源と、を備えることを特徴とする抽出装置。
  2. 前記回転板と当接しながら、該回転板に対して相対移動可能に形成されるブレードを更に備えることを特徴とする請求項1記載の抽出装置。
  3. 前記分散質を保持可能に形成された回収部を更に備え、
    前記ブレードは、前記回収部に向けて移動することを特徴とする請求項2記載の抽出装置。
  4. 前記帯電器は、前記回転板に近付く方向及び前記回転板から離間する方向に移動可能に形成されることを特徴とする請求項2又は3記載の抽出装置。
  5. 前記供給部は、前記回転板の回転中心軸近傍に前記液体試料を供給することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の抽出装置。
  6. 前記帯電器は、前記回転板の回転中心軸から半径方向に延びる領域に存する前記液体試料中の前記分散質を帯電させることを特徴とする請求項5に記載の抽出装置。
  7. 前記液体試料を支持する前記回転板の面は、絶縁膜で被覆されることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の抽出装置。
  8. 前記絶縁膜がポリイミドフィルムであることを特徴とする請求項7記載の抽出装置。
  9. 制御部を更に備え、
    該制御部は、前記駆動源を作動させる第1の信号を出力し、前記回転板を第1の回転数で回転させるとともに前記帯電器を作動させる第2の信号を出力し、前記液体試料中の前記分散質を帯電させ、前記分散質を前記分散媒から分離する段階と、
    前記駆動源を作動させる第3の信号を出力し、前記回転板を前記第1の回転数より大きな第2の回転数で回転する段階を実行することを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項に記載の抽出装置。
  10. 前記制御部は、前記液体試料中の前記分散質の濃度に応じて、異なる信号を前記帯電器に送信し、該帯電器は、前記異なる信号に応じて、異なる電圧又は電流を発生させることを特徴とする請求項9記載の抽出装置。
  11. 前記制御部は、前記液体試料中の前記分散質の濃度に応じて、異なる信号を前記帯電器に送信し、該帯電器は、前記異なる信号に応じて、異なる時間長さで前記分散質を帯電させることを特徴とする請求項9記載の抽出装置。
  12. シートを搬送する搬送部と、
    トナーとキャリア液を含む液体現像剤を用いて形成されたトナー像を担持するとともに前記搬送部により搬送されたシートに前記トナー像を形成する像担持体と、
    前記シートへの前記トナー像の形成のために消費されなかった前記液体現像剤を回収する回収機構と、を備え、
    該回収機構は、回転板と、
    該回転板に前記回収された液体現像剤を供給する供給部と、
    該回転板を回転させる駆動源と、
    前記回転板に供給された前記液体現像剤中の前記トナーを帯電させるとともに前記回転板に前記トナーを電気的に付着させる帯電器と、を含むことを特徴とする画像形成装置。
  13. 一の面に分散質と分散媒とを含む液体試料を供給する段階と、
    該一の面を第1の回転数で回転させながら、前記液体試料中の前記分散質を帯電させ、前記分散質を前記一の面に電気的に付着させる段階と、
    該一の面を前記第1の回転数より大きな第2の回転数で回転させ、該一の面から前記分散媒を除去する段階と、を備えることを特徴とする抽出方法。
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