JP2011091913A - 永久磁石埋設型回転子、永久磁石埋設型回転子の製造装置及び製造方法 - Google Patents

永久磁石埋設型回転子、永久磁石埋設型回転子の製造装置及び製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】永久磁石を固定するための樹脂の量を減らした永久磁石埋設型回転子を提供する。
【解決手段】永久磁石17は、軸孔161の方向にロータコア16に貫設された収容孔20に収容されている。収容孔20の両端には空隙201が設けられている。収容孔20に永久磁石17が収容された状態では、永久磁石17の両端側に空隙201が残される。空隙201の形状は、出力トルクに影響を与える磁気特性を考慮して設定されている。永久磁石17を収容した収容孔20内には樹脂19が注入されて硬化されている。空隙201内の硬化した樹脂19には肉盗り部40が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、永久磁石を収容するロータコアの収容孔内で硬化された樹脂が収容孔内で永久磁石を固定している永久磁石埋設型回転子及びその製造方法に関する。
ロータコアの収容孔内に挿入された永久磁石を樹脂で固定した永久磁石埋設型回転子は、例えば特許文献1に開示されている。樹脂は、永久磁石を挿入した収容孔内に溶融された状態で圧力を加えて充填される。充填された樹脂が硬化すると、永久磁石が収容孔で固定される。
特開2008−42967号公報
永久磁石を収容する収容孔の断面形状(回転子の回転軸線と垂直な平面上での形状)は、磁気特性等を考慮して適正な形状に設定されており、適正に設定された収容孔の断面形状と永久磁石の外周の断面形状との間には部分的に大きな隙間が生じることが一般的である。このような隙間の存在は、充填される樹脂の量を増やすことになる。
本発明は、永久磁石を固定するための樹脂の量を減らした永久磁石埋設型回転子を提供することを目的とする。
請求項1乃至請求項5の発明は、ロータコアの内部に永久磁石が埋設されており、前記永久磁石を収容する収容孔内で硬化された樹脂が前記収容孔内で前記永久磁石を固定している永久磁石埋設型回転子を対象とし、請求項1の発明では、前記樹脂には肉盗り部が設けられており、前記肉盗り部は、前記樹脂の硬化前に前記収容孔内に挿入された肉盗り部形成体を前記樹脂の硬化後に取り除いた後の形跡である。
好適な例では、前記肉盗り部は、有底孔形状である。
好適な例では、前記肉盗り部は、前記ロータコアの一端から他端へと前記樹脂を貫通する孔である。
好適な例では、前記肉盗り部は、テーパ周面を有する。
請求項5の発明は、ロータコアの内部に永久磁石が埋設されており、前記永久磁石を収容する収容孔内で硬化された樹脂が前記収容孔内で前記永久磁石を固定している永久磁石埋設型回転子の製造装置を対象とし、前記収容孔内に挿入される肉盗り部形成体と、前記収容孔を貫通した状態で前記収容孔内に挿入された前記肉盗り部形成体を前記収容孔の一端側から他端側に向けて付勢する付勢手段と、前記付勢手段によって付勢された前記肉盗り部形成体を前記他端側で受け止める受け止め体とを備える。
請求項6の発明は、ロータコアの内部に永久磁石が埋設されており、前記永久磁石を収容する収容孔内で硬化された樹脂が前記収容孔内で前記永久磁石を固定している永久磁石埋設型回転子の製造方法を対象とし、前記収容孔内に前記永久磁石を挿入する工程と、前記収容孔内に肉盗り部形成体を挿入する工程と、前記収容孔内に前記永久磁石及び前記肉盗り部形成体を挿入した後に前記収容孔内に前記樹脂を注入する工程と、前記樹脂の硬化後に前記肉盗り部形成体を取り除く工程とを備える。
樹脂の硬化後に前記肉盗り部形成体を取り除く工程の後には肉盗り部が残り、収容孔内の樹脂量が減らされる。
本発明は、永久磁石を固定するための樹脂の量を減らすことができるという優れた効果を奏する。
第1の実施形態を示す回転子の断面図。 樹脂圧入装置の側断面図。 樹脂圧入装置の分解斜視図。 (a)は、樹脂圧入装置の一部省略平面図。(b)は、回転子の一部破断側断面図。 樹脂圧入装置の部分拡大側断面図。 (a)は、分離装置の平面図。(b)は、図6(a)のA−A線断面図。 第2の実施形態の回転子を示す部分拡大側断面図。 第3の実施形態の回転子を示す一部破断側断面図。 第4の実施形態を示し、(a)は、肉盗り部形成体を示す部分拡大平断面図。(b)は、肉盗り部を示す部分拡大平断面図。 第5の実施形態を示す部分拡大側断面図。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1に示すように、永久磁石埋設型回転電機Mを構成する回転子15は、ロータコア16と、ロータコア16内に埋設された複数の永久磁石17とからなる。ロータコア16は、磁性体(電磁鋼板)製の複数枚のコア板18を積層して構成されている。ロータコア16の中心部には軸孔161が貫設されている。軸孔161には出力軸(図示略)が通されて固定される。永久磁石17は、軸孔161の方向にロータコア16に貫設された収容孔20に収容されている。永久磁石17を収容した収容孔20内には樹脂19が注入(圧入)されて硬化されている。本実施形態では、樹脂19は、熱硬化性樹脂(例えばエポキシ樹脂)である。
樹脂19の注入前において収容孔20の内周面と永久磁石17の外周面との間は隙間が形成されるが、とりわけ収容孔20の両端と永久磁石17の両端との間には広い空隙201が設けられている。空隙201を含む収容孔20の形状は、出力トルクに影響を与える磁気特性、回転子15の要求重量等を考慮して設定されている。
空隙201内の硬化した樹脂19には肉盗り部40が形成されている。肉盗り部40は、有底孔形状であって、深くなるほど小径となるテーパ周面401を有する。
図2及び図3は、収容孔20に樹脂19を圧入するための樹脂圧入装置22を示す。
樹脂圧入装置22は、下型23と、下型23に立設された複数本のガイドロッド24に昇降可能に案内される上型25とを備えている。上型25は、2枚の型板251,252と、下側の型板252の下面に止着された型板253とから構成されている。上型25の中央部には複数のポット26が貫設されている。複数のポット26は、環状に配列されている。
型板243の下面には環状体27が複数のポット26の下端を取り巻くようにネジ止めされており、環状体27の内周にはリングプレート271がネジ止めされている。
上型25の上方には昇降板28が昇降可能に設けられており、昇降板28の下面には複数のプランジャ281が止着されている。複数のプランジャ281は、複数のポット26に1対1の関係で昇降可能に挿入される。
図3に示すように、下型23の上面に載置される載置台29の上面には円柱形状の内側支持部30及び円筒形状の外側支持部31が同心位置に固定されている。内側支持部30の外周面には一対の位置決め溝301が形成されており、内側支持部30の上面には複数の位置決め突起302が形成されている。
ロータコア16は、内側支持部30の外周面と外側支持部31の内周面との間に配置される。この配置状態では、ロータコア16の内周に形成された一対の位置決め突起21が一対の位置決め溝301に嵌合される。位置決め突起21と位置決め溝301との嵌合は、内側支持部30に対するロータコア16の位置を決める。内側支持部30の外周面と外側支持部31の内周面との間に配置されたロータコア16の上端面には受圧体32が載置される。永久磁石17は、ロータコア16の上端面に受圧体32を載置する前に、収容孔20に挿入される。受圧体32の下面には嵌合部321が一体形成されており、嵌合部321は、環状のロータコア16の内周に嵌合される。受圧体32の上面には複数の受圧凹部322が形成されている。ポット26と同数の受圧凹部322は、環状に配列されている。
図4(a)に示すように、受圧体32の外周面には複数の接続通路331が複数の受圧凹部322に1対1の関係で接続するように形成されている。接続通路331は、リングプレート271によって被覆されている。リングプレート271の内周面には複数の接続通路332が複数の接続通路331に1対1の関係で接続するように形成されている。
図3に示すように、嵌合部321の下面には複数の位置決め溝323が形成されている。ロータコア16の上端面に受圧体32が載置された状態では、複数の位置決め溝323が位置決め突起302に嵌合される。位置決め溝323と位置決め突起302との嵌合は、ロータコア16に対する受圧体32の位置を決める。
載置台29が図2に示す下型23上の所定位置に配置された状態では、複数の受圧凹部322と複数のポット26とが上下方向において1対1の関係で対向する。
図2、図4(b)及び図5に示すように、載置台29の上面には複数のピン34が立設されている。肉盗り部形成体としてのピン34の個数は、空隙201の数と同数であり、内側支持部30と外側支持部31との間にロータコア16が入れられた状態では、複数のピン34は、複数の空隙201に1対1の関係で挿入される。ピン34の断面形状(ピン34の長さ方向と垂直な仮想平面上での形状)は、円形であり、載置台29の上面からのピン34の高さは、収容孔20の貫通長さよりも僅かに低くしてある(コアいた8の1〜数枚分程度低い)。ピン34は、基端側から先端側に向かうにつれて縮径となるテーパ形状に形成されており、ピン34の先端部は、球面形状に形成されている。
次に、収容孔20への樹脂19の注入(圧入)について説明する。
載置台29が下型23の外の位置に設置された状態で、図4(a)に示すように、ロータコア16の位置決め突起21が内側支持部30の位置決め溝301に嵌合されるように内側支持部30と外側支持部31との間にロータコア16が入れられる。この状態では、ピン34が空隙201内に配置される(収容孔20内に肉盗り部形成体であるピン34を挿入する工程)。内側支持部30と外側支持部31との間にロータコア16が入れられた後、収容孔20に永久磁石17が挿入される(収容孔20内に永久磁石17を挿入する工程)。永久磁石17の挿入後、受圧体32の位置決め溝323に内側支持部30の位置決め突起302が嵌合された状態で受圧体32がロータコア16の上端に載置される。
その後、載置台29が下型23上の所定位置に配置され、上型25が下型23に向けて下降される。上型25の下降は、その下面が受圧体32の上面に接合する樹脂圧入位置まで行われる。上型25の下面が受圧体32の上面に接合すると、環状体27のリングプレート271の内周面が受圧体32の外周面に接合される。これらの接合により、複数のポット26の下端部が複数の受圧凹部322に1対1の関係で接続し、複数のポット26と複数の収容孔20とが受圧凹部322及び接続通路331,332を介して1対1の関係で接続される。
図5に示すように、上型25の下降後、各ポット26内に固形の樹脂19Aが挿入される。その後、昇降板28が下降されてプランジャ281がポット26内に押し入れられると共に、固形の樹脂19Aが図示しない溶融装置によって溶融される。これにより、溶融した樹脂19が接続通路33を経由して収容孔20内に充填される(収容孔20内に樹脂19を注入する工程)。樹脂19が硬化すると、収容孔20内の永久磁石17が収容孔20内で固定される。
樹脂19が硬化した後、上型25が上昇されて載置台29が上型25と下型23との間から取り出される。上型25と下型23との間から取り出された載置台29は、図6(a),(b)に示す分離装置35の基台36上に載置される。
分離装置35は、基台36上に立設された複数の位置決めピン37と、基台36上に立設された複数の第1突き上げピン38と、基台36上に立設された第2突き上げピン39とを備えている。複数の位置決めピン37は、載置台29の外周面に係合して基台36上での載置台29の位置を決める。複数の第1突き上げピン38は、載置台29に形成された第1貫通孔291を貫通して載置台29上のロータコア16の下端面に当接可能である。第2突き上げピン39は、載置台29に形成された第2貫通孔292及び内側支持部30に形成された貫通孔303を貫通して受圧体32の下端面に当接可能である。
載置台29が基台36上に載置されると、第1突き上げピン38が第1貫通孔291を貫通してロータコア16を押し上げ、第2突き上げピン39が第2貫通孔292及び貫通孔303を貫通して受圧体32を押し上げる。これにより、ロータコア16が載置台29から上方へ分離され、受圧体32がロータコア16から上方へ分離される。受圧体32がロータコア16から分離されると、硬化した樹脂19が接続通路331と接続通路332との間にて分断される。
ロータコア16が載置台29から分離されると、ピン34が収容孔20内の硬化した樹脂19から分離される(肉盗り部形成体であるピン34を取り除く工程)。これにより、収容孔20内の硬化した樹脂19には肉盗り部40が形成される。肉盗り部40は、収容孔20内に挿入された肉盗り部形成体としてのピン34を樹脂19の硬化後に取り除いた後の形跡であって、有底孔形状である。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)永久磁石17を固定するために硬化された樹脂19に肉盗り部40を設けた構成は、永久磁石17を固定するための樹脂19の量の低減をもたらす。
(2)ロータコア16の樹脂量が少なくなるため、ロータコア16が軽量化される。ロータコア16の回転、停止、加速、減速における応答性が向上し、このモータを車両の駆動用として用いた場合、都合がよい。又、ロータコア16が軽量化できるため、モータ全体の軽量化を達成できる。従って、特に、このモータを車両のインホイールモータとして用いた場合、バネ下荷重を小さくできるため、車両の乗り心地及び操縦性を向上できる。
(3)有底孔形状の肉盗り部40は、ロータコア16を貫通する収容孔20の一端にのみ開口しており、収容孔20の両端に開口する場合に比べて、ロータコア16の回転時の風切り音が低減する。
(4)肉盗り部40は、深くなるほど小径となるテーパ形状である。つまり、ピン34は、基端側から先端側に向かうにつれて縮径となるテーパ形状であり、このような形状のピン34の採用は、樹脂19の硬化後のピン34の除去を容易にする。
(5)磁路短絡防止用の空隙201の断面形状(ロータコア16の回転軸線に対して垂直な平面上での形状)は、ピン34を挿入し易い形状である。つまり、空隙201は、肉盗り部40を形成する場所として好適である。
(6)ピン34の先端部が球面形状に形成されているため、樹脂離れの際の抵抗が低減する。
次に、図7の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
第2の実施形態では、ピン34がリングプレート271に止着されている。上型25を上昇させれば収容孔20内からピン34を抜くことができ、ピン34を抜いた後には下方に開口する肉盗り部40が空隙201内の樹脂19中に形成される。
第2の実施形態においても第1の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、図8の第3の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
第3の実施形態では、図示はしないが、ピン34が載置台29の上面及びリングプレート271に上下に対向するように止着されている。従って、一対の肉盗り部40A,40Bが空隙201内の樹脂19に設けられている。上下の肉盗り部40A,40Bの先端は、離されており、これらの先端の間隔を調整することによって、収容孔20内の樹脂19の強度を調整することができる。
第3の実施形態においても第1の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、図9(a),(b)の第4の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
第4の実施形態では、図9(a)に示すように、載置台29(図5参照)に立設された一対の肉盗り部形成体41間に永久磁石17を嵌め合わせるように空隙201内に永久磁石17を挿入しておき、この後に樹脂19を注入するようにしてもよい。図9(b)に示すように、樹脂19の硬化後に収容孔20から肉盗り部形成体41を取り出せば、永久磁石17の両端を露出させた肉盗り部40Cが形成される。
次に、図10の第5の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
第5の実施形態では、リングプレート271には複数のガイドリング42が貫通して止着されており、載置台29にはガイドリング42と対応してリング形状の受け止め体43が貫通して止着されている。上型25を構成する型板253には孔254が貫設されており、孔254内及びガイドリング42内にはピン44がスライド可能に収容されている。肉盗り部形成体としてのピン44は、孔254内に収容される頭部441と、ガイドリング42に嵌合されてガイドリング42内をスライドするストレート部442と、ストレート部442に連なるテーパ部443と、テーパ部443に連なる短い小径部444と、小径部444に連なる先鋭部445とから構成されている。
頭部441と型板252との間には圧縮ばね45が介在されている。上型25が下降されていない状態では、頭部441が圧縮ばね45のばね力によってガイドリング42の上端に押接されている。圧縮ばね45は、収容孔20の一端側から他端側に向けてピン44を付勢する付勢手段である。圧縮ばね45によって付勢されたピン44は、前記他端側に設けられた受け止め体43によって受け止められる。
上型25は、載置台29を下型23上に配置した後に下降される。上型25が樹脂圧入位置まで下降されると、先鋭部445がリング形状の受け止め体43のリング内に入り込んでゆく。そして、小径部444がリング形状の受け止め体43に嵌合し、テーパ部443と小径部444との段差446が受け止め体43の上端に当接する。段差446が受け止め体43の上端に当接した状態では、段差446と受け止め体43の上端との間に隙間は生じない。
小径部444が受け止め体43に嵌合した状態では、収容孔20内におけるピン44の位置が規制される。段差446が受け止め体43の上端に当接した状態では、頭部441が圧縮ばね45のばね力に抗してガイドリング42の上端から押し上げられる。
その後、樹脂19が収容孔20内に圧入され、樹脂19が硬化すると、上型25が上昇される。上型25の上昇に伴い、ガイドリング42の上端がピン44の頭部441に当接してピン44が押し上げられ、ピン44が収容孔20内から上方へ離脱する。これにより、収容孔20内の樹脂19には肉盗り部46が貫通形状に形成される。肉盗り部46は、ストレート部442に対応する一定径のストレート周面461と、テーパ部443に対応するテーパ周面462とを備える。
第5の実施形態においても第1の実施形態と同様の効果が得られる。
ところで、ロータコア16は、コア板18を積層して構成されるが、ロータコア16の積層方向の寸法(高さ)にばらつきが生じることがある。そのため、第1の実施形態のように先端がフリーの肉盗り形成体を立設して肉盗り孔を形成する場合には、肉盗り形成体の先端がリングプレート271に干渉してピン形状の肉盗り形成体が曲がったり、破損したりするおそれがある。
第5の実施形態では、ピン44が空隙201内を貫通して受け止め体43に支持されるため、ピン44が曲がったり、破損したりするおそれはない。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
・ピン形状の肉盗り部形成体の先端部を球面以外の凸面形状にしてもよい。
・第5の実施形態において、ピン44の頭部441及び圧縮ばね45を下型23側に配置し、ピン44の先端部を上型25側に配置するようにしてもよい。
・前記した第1、第2、第5の実施形態では肉盗り形成体として断面円形のピン形状のものを用いたが、断面円形以外の断面形状(例えば、断面角形状、断面楕円形状等)の肉盗り形成体を用いてもよい。
・熱硬化性樹脂の代わりに、熱可塑性樹脂を用いてもよい。
・前記各実施形態では、肉盗り部46を永久磁石17の両端と収容孔20の両端との間の2箇所に設けたが、それ以外の位置、例えば永久磁石17の側面と対応する位置に設けてもよく、あるいは肉盗り部46を1箇所または3箇所以上に設けてもよい。
15…回転子。16…ロータコア。17…永久磁石。19,19A…樹脂。20…収容孔。201…空隙。34,44…肉盗り部形成体としてのピン。40,40A,40B,40C,46…肉盗り部。401,462…テーパ周面。41…肉盗り部形成体。43…受け止め体。45…付勢手段としての圧縮ばね。M…永久磁石埋設型回転電機。

Claims (6)

  1. ロータコアの内部に永久磁石が埋設されており、前記永久磁石を収容する収容孔内で硬化された樹脂が前記収容孔内で前記永久磁石を固定している永久磁石埋設型回転子において、
    前記樹脂には肉盗り部が設けられており、前記肉盗り部は、前記樹脂の硬化前に前記収容孔内に挿入された肉盗り部形成体を前記樹脂の硬化後に取り除いた後の形跡である永久磁石埋設型回転子。
  2. 前記肉盗り部は、有底孔形状である請求項1に記載の永久磁石埋設型回転子。
  3. 前記肉盗り部は、前記ロータコアの一端から他端へと前記樹脂を貫通する孔である請求項1に記載の永久磁石埋設型回転子。
  4. 前記肉盗り部は、テーパ周面を有する請求項2及び請求項3のいずれか1項に記載の永久磁石埋設型回転子。
  5. ロータコアの内部に永久磁石が埋設されており、前記永久磁石を収容する収容孔内で硬化された樹脂が前記収容孔内で前記永久磁石を固定している永久磁石埋設型回転子の製造装置において、
    前記収容孔内に挿入される肉盗り部形成体と、
    前記収容孔を貫通した状態で前記収容孔内に挿入された前記肉盗り部形成体を前記収容孔の一端側から他端側に向けて付勢する付勢手段と、
    前記付勢手段によって付勢された前記肉盗り部形成体を前記他端側で受け止める受け止め体とを備える永久磁石埋設型回転子の製造装置。
  6. ロータコアの内部に永久磁石が埋設されており、前記永久磁石を収容する収容孔内で硬化された樹脂が前記収容孔内で前記永久磁石を固定している永久磁石埋設型回転子の製造方法において、
    前記収容孔内に前記永久磁石を挿入する工程と、
    前記収容孔内に肉盗り部形成体を挿入する工程と、
    前記収容孔内に前記永久磁石及び前記肉盗り部形成体を挿入した後に前記収容孔内に前記樹脂を注入する工程と、
    前記樹脂の硬化後に前記肉盗り部形成体を取り除く工程とを備える永久磁石埋設型回転子の製造方法。
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