JP2011090145A - 共焦点スキャナ - Google Patents

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Abstract

【課題】使用する対物レンズの特性や、試料の種類、要求する光学特性(像の分解能や明るさ等)に合わせて、適したピンホール径を選択可能な共焦点スキャナを提供する。
【解決手段】ピンホールディスク方式の共焦点スキャナにおいて、
ピンホールディスクに径の異なる複数の種類のピンホールを配設すると共に、前記ピンホールの何れかの径のピンホールのみに光を通過させる光透過開口を有すピンホール選択手段を備え、光スキャンを行うピンホールの径を選択するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、共焦点顕微鏡などに用いる共焦点スキャナに関し、特に共焦点スキャナを構成するピンホ−ルディスク上のピンホ−ル径を任意に選択可能とした共焦点スキャナに関するものである。
従来よりピンホールディスクを回転走査する共焦点スキャナはよく知られている。図10(a)はこの種の共焦点スキャナを用いた共焦点顕微鏡の一例を示す構成図、図10(b)は共焦点スキャナに用いるピンホ−ルディスクの一例を示す模式図の従来例である。図10(a)および図10(b)において、光源2からの出射光は、コリメートレンズ12、ビ−ムスプリッタ13を通って、複数のピンホ−ルが形成されているピンホ−ルディスク1に照射される。
この照射光の内、ピンホ−ルを通過した光は、対物レンズ15を経て試料4に照射される。試料4からの戻り光は、同一の光路を通って、ピンホ−ルディスク1のピンホ−ルを通過し、ビ−ムスプリッタ13で反射し、結像レンズ14を介して、撮像装置3の撮像素子上に結像する。
このとき、対物レンズ15の焦点位置近傍からの戻り光のみが、ピンホールディスク1のピンホールを通過することが可能なため、試料4の焦点位置近傍のみの像、即ち共焦点像を撮像することが可能となる。
この装置では、ピンホ−ルディスク1をモ−タ11で一定速度で回転させており、ピンホ−ルディスク1の回転に伴う試料4への集束光点の走査により、試料4の観察領域全体の共焦点像を、撮像装置3により撮像できる。
図10(b)において、ピンホールディスク1は、一般にNipkowディスクと呼ばれる構成となっており、遮光膜の一部に光を透過するピンホール(黒丸で示す部分)が複数形成されている。図10(b)に模式的に示すピンホールディスクは、1条以上の螺旋(PL−1〜PL−4)上に等間隔にピンホール列を配置している。ただし、ピンホールディスクの構成としてはこれに限る物ではなく、例えば、後述の特許文献3及び4記載のピンホール配置法等がある。
ピンホールを用いた共焦点光学系による観察においては、使用する対物レンズの特性や、試料の種類、要求する光学特性(像の分解能や明るさ等)によって最適ピンホール径が異なるので、ピンホール径を任意に選択できることが望まれる。例えば、像の明るさより分解能を優先したい場合には、より小さい径のピンホールを用い、逆に分解能より明るさを優先したい場合は、より大きな径のピンホールに変更するということが望まれる。図10(c)、及び図10(d)は、これを実現する手段の例である。
図10(c)は、領域別に複数のピンホールパターン(pt1〜pt3)を持つピンホールディスクの構成図である。この構成では、領域別に径の異なるピンホールを配置することが可能であり、ピンホールディスクをスライドして、何れかの領域を光軸上に配置することで、目的とする光学特性を得られる。
図10(d)は、ピンホールディスクに形成されたピンホール列ごとにピンホール径が異なるピンホールパターン(PL1〜PL3)を持つピンホールディスクの構成図である。この構成では、ピンホールディスクの回転と同期して、撮像を行うことで、目的とする光学特性が得られる。
特開2005−55540号公報 特開2008−233543号公報 特開2006−201207号公報 特許第2663766号公報
しかしながら、図10(c)の構成では、ピンホール径の異なる領域を同心円状に複数備える必要があるため、ピンホール径の種類が多くなるに伴い、ピンホールディスクが大型かつ高価になり、また、大型化により、ピンホールディスクを高速に回転させることが難しくなり、走査速度が低下するという課題があった。
また、図10(d)の構成では、選択したピンホール径の螺旋が、ピンホールディスクの回転に伴って光軸上に現れる一部の期間にしか、撮像を行うことができず、時間当たりの撮像効率が低下し、また、ピンホールディスクの回転と撮像との同期制御が必要になり、装置が複雑・高価になるという課題があった。
本発明は上記従来技術の課題を解決するために成されたものであり、使用する対物レンズの特性や、試料の種類、要求する光学特性(像の分解能や明るさ等)に合わせて、適したピンホール径を選択可能な共焦点スキャナを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1記載の共焦点スキャナは、複数のピンホ−ルが配設されたピンホ−ルディスクを回転して光スキャンを行う共焦点スキャナにおいて、前記ピンホールディスクに径の異なる複数の種類のピンホールを配設すると共に、前記ピンホールの何れかの径のピンホールのみに光を通過させる光透過開口を有すピンホール選択手段を備え、光スキャンを行うピンホールの径を選択可能としたことを特徴とする。
請求項2においては、請求項1記載の共焦点スキャナにおいて、前記ピンホールディスクに設けられた径ごとのピンホール配設パターン同士は略合同な配設パターンであり、前記ピンホール選択手段は、前記ピンホールディスクと同軸上に備えられ、前記配設パターンと略合同なパターンで配設された前記光透過開口を有することを特徴とする。
請求項3においては、請求項1又は2記載の共焦点スキャナにおいて、前記ピンホールディスクと同軸上の入射側にマイクロレンズアレイを備え、マイクロレンズアレイの各マイクロレンズで集光された光が、前記光透過開口と前記ピンホールを通過するように構成されたことを特徴とする。
請求項4においては、請求項1乃至3記載の共焦点スキャナにおいて、前記ピンホールと前記光透過開口を通過する光量を測定する光量測定手段を備え、前記光量測定手段から出力される光量信号によって、前記ピンホールディスクと前記ピンホール選択手段の相対位置を最適にアライメントすることを特徴とする。
本発明の請求項1乃至3によれば以下のような効果がある。
容易な構成で、要求される光学特性に合わせて、何れかのピンール径を選択することができ、撮像に際しては同一径のピンホールのみからの信号を受信するので同期制御が不要になり、簡単かつ安価に光学特性を変更可能な共焦点スキャナを実現することができる。また、ピンホール径の種類が増加しても、撮像効率(像形成速度・明るさ等)が低下しない共焦点スキャナを実現することができる。
請求項4においては、マイクロレンズディスク、多径ピンホールディスク及びピンホール選択ディスクにアライメント手段を備えたので、要求される光学特性に合わせて、適したピンホール径を選択する際、多径ピンホールディスクと、マイクロレンズディスク、ピンホール選択ディスクとの相対位置を、容易な方法で精度良くアライメントすることができる。
本発明の一実施例を示した構成図である。 図1で使用するピンホール選択ディスクと多径ピンホールディスクの関連を示す構成図である。 他の実施例を示す構成図である。 他の実施例を示す構成図である。 他の実施例を示す構成図である。 他の実施例を示す構成図である。 他の実施例を示す構成図である。 他の実施例を示す構成図である。 他の実施例を示す構成図である。 従来例を示す構成図である。
以下本発明を、図面を用いて詳細に説明する。図1(a〜c)は本発明の実施形態の一例を示した構成図である。
図1(a)において、図10と同一要素には同一符号を付して重複する説明は省略する。図10との差異は、図10におけるピンホールディスク1に対応する部品として、図1(b)に示す多径ピンホールディスク21を備えている点、多径ピンホールディスク21の上に、後述するピンホール選択ディスク22を備える点である。
多径ピンホールディスク21は図示しないナットでモータ11の回転軸に取り付けられており、任意の角度で回転方向にずらして固定することができる。ピンホール選択ディスク22はモータ11の回転軸に固定されている。多径ピンホールディスク21とピンホール選択ディスク22は、モータ11により回転する。2つのディスクの間隔は0.5mmであるが、この値に限るものではない。
図1(b,c)は多径ピンホールディスク21の構成を示す模式図である。多径ピンホールディスク21は、表面に形成された遮光膜の一部に光透過性のピンホールが形成されている。図1(b)において、多径ピンホールディスク21には、仮想螺旋状の線である大ピンホール列PL11,PL21,PL31,PL41上に直径50ミクロンの大径ピンホールPHが略等間隔で配置され、同じく仮想螺旋状の線である小ピンホール列PL12,PL22,PL32,PL42上に直径10ミクロンの小径ピンホールPhが略等間隔で配置されている。
大ピンホール列PL11〜PL41上の大ピンホールPH(i,j)(各ピンホール列上のピンホール番号をi、ピンホール列番号をjとする)の中心の極座標値は、下記数1で表される。尚、座標系の原点は多径ピンホールディスク21の中心Oである。
Figure 2011090145
ただし、i=0,1,2,・・・,n(各ピンホール列上のピンホール番号)
j=0,1,2,・・・,m−1(ピンホール列番号)
θ(i,j) : 大ピンホールPH(i,j)の中心座標の偏角成分
r(i,j) : 大ピンホールPH(i,j)の中心座標の半径成分
r0 : ピンホール列の最内周半径
a : ピンホールの間隔
m : ピンホール列の条数
n : ピンホール列上のピンホール数
ここで、本実施例における大ピンホール座標PH(i,j)は上記数1に以下の値を代入して得られるものである。
r0=20mm,a=0.5mm,m=4,n=2000
ピンホール列番号jは、PL11を0とし、順にPL41を3とする。
小ピンホール列PL12〜PL42上の各小ピンホールPh(i,j)は、上記大ピンホールのそれぞれを原点Oを中心として0.01rad回転移動した位置に配置されている。つまり、小ピンホールPh(i,j)の中心座標の半径成分は大ピンホールPH(i,j)と同じで、偏角成分は大ピンホールPH(i,j)の偏角成分θ(i,j)に0.01radを加えた値である。従って、図1(c)に示すように、対応する大小のピンホール同士(PH(i,j)とPh(i,j))は、同一半径上に一定のシフト角φ=0.01rad離れて配置されている。
ただし、ピンホール径の組み合わせや、径の種類数、シフト角φの値はこれに限るものではない。また、ピンホール配置法は上記数1で示される方法に限るものではなく、例えば特許文献3記載の配置法でも、同様の回転移動により複数の径のピンホールを配置できる。
図2(a)はピンホール選択ディスク22の構成を示す模式図である。ピンホール選択ディスク22は、表面に形成された遮光膜の一部に光透過性のピンホール選択用開口が形成されている。ピンホール選択ディスク22のピンホール選択用開口は、仮想螺旋状の線であるピンホール選択用開口列PLM1〜PLM4上に上記数1に従って配置されている。尚、座標系の原点はピンホール選択ディスク22の中心である。ピンホール選択用開口は直径55ミクロンの円形であるが、この形状に限るものではなく、多径ピンホールディスク21上で一番大きいピンホールと略同じか大きければ良い。図2(a)では、ピンホール選択用開口をピンホール選択用開口列PLM1〜PLM4上の小円hで示している。
次に、図2(b,c)を用いて、本実施例の作用を説明する。本実施例では、大径ピンホールPHのみが共焦点ピンホールとして機能する大径ピンホール選択状態と、小径ピンホールPhのみが共焦点ピンホールとして機能する小径ピンホール選択状態とを切り替えることができる。
図2(b)は、大径ピンホール選択状態における、多径ピンホールディスク21とピンホール選択ディスク22の位置関係を、重ねて表示した図である。大径ピンホール選択状態では、多径ピンホールディスク21上のそれぞれの大径ピンホールの中心と、ピンホール選択ディスク22上のそれぞれのピンホール選択用開口の中心とを、多径ピンホールディスク21の取り付け角を調整することで、略一致する位置関係としている。この状態では、多径ピンホールディスク21上の全ての小径ピンホールは、ピンホール選択ディスク22の遮光膜部に覆われるため、大径ピンホールのみが共焦点ピンホールとして機能する。
同様に図2(c)では、小径ピンホール選択状態を示す。この状態では、多径ピンホールディスク21上の全ての大径ピンホールは、ピンホール選択ディスク22の遮光膜部に覆われるため、小径ピンホールのみが共焦点ピンホールとして機能する。
このように、本実施例では多径ピンホールディスク21の取り付け角を調整することで、多径ピンホールディスク21の大径ピンホール又は、小径ピンホールのどちらか一方のみを、共焦点ピンホールとして機能させることができ、このことにより、使用する対物レンズの特性や、試料の種類、要求する光学特性(像の分解能や明るさ等)に合わせて、適したピンホール径を選択可能な共焦点スキャナを提供できる。
本実施例では、大小どちらのピンホール選択状態においても、従来の単径ピンホールディスクと同じピンホール密度(面積あたりのピンホール数)とすることができる。この理由は、従来の単径ピンホールディスクでは遮光膜であった部分に、多径ピンホールディスクでは異なる径のピンホールを配置しているからである。このことにより、大小どちらのピンホール選択状態においても、従来の単径ピンホールディスクと同じ像の形成速度や明るさを実現することができ、従来例で問題点として挙げた、ピンホール径の種類の増加に伴う撮像効率の低下が無いという優れた特徴を有している。
また、本実施例では、ピンホール選択状態の切り替えに当たっては、多径ピンホールディスク21の取り付け角を調整するのみでよいので、従来例で問題点として挙げた、ピンホール径の種類の増加に伴うディスクの大型化が起こらないという特徴を有している。また、大小のピンホール径の有効化・無効化が機械的に行われるので、撮像に当たっては別段の撮像同期手段を必要とせず、装置を容易に構成できるという特徴を有している。
図3は他の実施例の構成を示すものである。図1(a)と同一要素には同一符号を付して重複する説明は省略する。図1(a)との差異は、多径ピンホールディスク21とピンホール選択ディスク22が同軸上に配置された別々のモータで回転する点、モータ制御装置24によって、多径ピンホールディスクモータ11とピンホール選択ディスクモータ23の回転を同期制御する点である。
多径ピンホールディスク21とピンホール選択ディスク22が図2(b,c)と同様の相対位置関係となるよう、それぞれのモータ11,23の回転をモータ制御装置24によって同期制御することで、多径ピンホールディスク21の大径ピンホール又は小径ピンホールのどちらか一方のみを、共焦点ピンホールとして機能させることができる。
図4は他の実施例の構成を示すものである。図1(a)と同一要素には同一符号を付して重複する説明は省略する。図1(a)との差異は、図4(b)に示す多径ピンホールディスク31を用いている点である。
多径ピンホールディスク31上の大径ピンホールPH(i,j)は、上記数1で得られる極座標値(θ(i,j),r(i,j))に対し、下記数2で示す変換を行った直交座標(x(i,j),y(i,j))上に配置される。尚、座標系の原点は多径ピンホールディスク31の中心O’である。ここで水平シフト距離d=0.25mmであるが、この値に限るものではない。
Figure 2011090145
同様に、多径ピンホールディスク31上の小径ピンホールPh(i,j)は、上記数1で得られる極座標値(θ(i,j),r(i,j))に対し、下記数3で示す変換を行った直交座標(x(i,j),y(i,j))上に配置される。
Figure 2011090145
従って、図4(b)においては、大径ピンホールを水平右方向に距離d移動させることで、小径ピンホールと完全に重なる配置となっている。また、多径ピンホールディスク31に設けられた中心穴Sは小判型をしており、その長軸方向はピンホールのシフト方向と一致している。これにより、モータ11の回転軸に対する多径ピンホールディスク31の取り付け位置を、水平方向に調整することが可能となる。
次に、図4(b,c,d)を用いて、本実施例の作用について説明する。本実施例では、多径ピンホールディスク31を、図4(b)における水平方向に距離dだけスライドさせ、モータ11軸に対する多径ピンホールディスク31の取り付け位置を調整することでピンホール径選択を行う。図4(c)は小径ピンホールを選択した状態、図4(d)は大径ピンホールを選択した状態での多径ピンホールディスク31とピンホール選択ディスク22の位置関係を示している。
このように、本実施例では、多径ピンホールディスク31上の、大径又は小径ピンホールのいずれか一方のみを、共焦点ピンホールとして機能させることができる。
図5は他の実施例を示すもので、図1との差異はモータ11回転軸に固定されたマイクロレンズディスク5を備えていることである。マイクロレンズディスク5上には、上記数1に示す座標にマイクロレンズが形成されている。図1の実施例と同様に、多径ピンホールディスク21の取り付け角を調整することで、多径ピンホールディスク21上の大径ピンホール又は小径ピンホールのどちらか一方のみを、共焦点ピンホールとして機能させることができる。
本実施例では、マイクロレンズで照明光を集光した上で、対応するピンホール選択ディスク22上のピンホール選択用開口と、多径ピンホールディスク21上のピンホールを通過させるので、照明光の利用効率を高めることができるという特徴を有している。
なお、図1,図3,図4,図5の実施例においては、多径ピンホールディスク21,31とピンホール選択ディスク22の配置は、ピンホール選択ディスク22が多径ピンホールディスク21,31の下側になる構成でも良い。また、多径ピンホールディスク21・31の取り付け角・位置を調整する構成に限るものではなく、ピンホール選択ディスク22の取り付け角・位置を調整する構成、或いは、多径ピンホールディスク21・31とピンホール選択ディスク22の両方の取り付け角・位置を調整する構成でも良い。
また、図1の実施例では多径ピンホールディスク21の取り付け角を回転方向に調整する構成、図4の実施例においては、多径ピンホールディスク31の取り付け位置を水平方向に調整する構成を示したが、多径ピンホールディスクの複数の径のピンホール配置は、回転方向と水平方向を組み合わせた位置調整方法となるピンホール配置でも良い。
ところで、図1,図3,図4,図5に示す実施例においてはピンホール径を切り替えるとき、多径ピンホールディスク21,31の取り付け角又は位置を、精度良くアライメントすることが難しいという問題がある。
図6(a〜e)に示す実施例は、ピンホール径を選択するとき、ピンホールと、マイクロレンズ,ピンホール選択用開口との相対位置を、容易な方法で精度良くアライメントすることを可能としたものである。尚、図5と同一要素には同一符号を付して重複する説明は省略する。
図6と図5との違いは、各ディスクの外周部にそれぞれ図6(d)に示すアライメント用のマイクロレンズ(AML1〜AML4)、図6(c)に示すピンホール選択ディスクに形成されるアライメント用開口(APM1〜APM4)、図6(b)に示すアライメント用ピンホール付多径ピンホールディスク31に形成される大小の径のアライメント用ピンホール(APH11,APH21,APH31,APH41および,APH12,APH22,APH32,APH42)を備える点、アライメント用ピンホール付多径ピンホールディスク31は(スキャンディスク)モータ11の回転軸に摩擦力によって半固定されている点、アライメント用ピンホール付多径ピンホールディスク31を回転方向にずらすためのアライメント用モータ41を備える点、アライメント用ピンホールを通過した光の光量を検出するためのフォトセンサ42を備える点である。
アライメント用のマイクロレンズ,開口,ピンホールは、図6(b,c,d)に示すように、各マイクロレンズ列(MLL1〜MLL4),開口列(PML1〜PML4),ピンホール列(PL11,PL21,PL31,PL41およびPL112,PL22,PL32,PL42)の外側に配置されている。
また、大径ピンホール列と小径ピンホール列に対応するアライメント用ピンホールの径は異なっており、大径ピンホール列に対応するアライメント用ピンホールは大径のピンホール(APH11,APH21,APH31,APH41)、小径ピンホール列に対応するアライメント用ピンホールは小径のピンホール(APH12,APH22,APH32,APH42)となっている。ただし、アライメント用のマイクロレンズ,開口,ピンホールとフォトセンサ42はディスクの内周部に備えても良い。
アライメント用モータ41は、図示しないスライド機構により、ピンホール径の切り替えを行うアライメント時のみ、図6(a,b)に示すように、多径ピンホールディスク31と接する位置に配置され、通常の撮像時は、接さない位置に配置される。
次に、作用について説明する。アライメント時には、まず、フォトセンサ42の真上にアライメント用マイクロレンズ付マイクロレンズディスク33のアライメント用マイクロレンズAML1〜AML4の何れかが位置する角度でモータ11を停止し、モータブレーキ(図示せず)で固定する。
次に、アライメント用モータ41をアライメント用ピンホール付多径ピンホールディスク31に接する位置に配置し、アライメント用モータ41を回転させる。アライメントモータ41の回転に伴い、摩擦力で半固定されているアライメント用ピンホール付多径ピンホールディスク31のみが回転し、アライメント用マイクロレンズ付マイクロレンズディスク33及びアライメント用開口付ピンホール選択ディスク32に対するアライメント用ピンホール付多径ピンホールディスク31の相対角度が変化する。
このときのフォトセンサ42の検出信号強度を図6(e)に示す。光源2から発された光は、マイクロレンズディスク33のアライメント用マイクロレンズ(AML1〜AML4のうちのいずれか)、及びピンホール選択ディスク32のアライメント用開口(APM1〜APM4のうちのいずれか)を通過し、多径ピンホールディスク31の外周部に照射されるが、このとき、アライメント用マイクロレンズとアライメント用開口の真下にアライメント用ピンホール(APH11,APH21,APH31,APH41および,APH12,APH22,APH32,APH42のいずれか)が位置したときのみ、フォトセンサ42で光が検出される。
また、アライメント用ピンホールの径が大きいほど、このときの検出信号強度のピークは大きくなる。従って、図6(e)に示すように、アライメント用モータ41の回転に伴い、大径ピンホールに対応する高い信号ピークと、小径ピンホールに対応する低い信号ピークが周期的に検出される。この信号ピークを利用して、大径ピンホールにアライメントするときは、高い信号ピークが検出される位置でアライメント用モータ41を停止し、小径ピンホールにアライメントするときは、低い信号ピークが検出される位置でアライメント用モータ41を停止する。以上でアライメントが完了するので、アライメント用モータ41をアライメント用ピンホール付多径ピンホールディスク31から離す。
図6に示す実施例によれば、アライメント用マイクロレンズ付マイクロレンズディスク33から集光された光を用いることにより、高い位置精度でアライメントを行うことができ、また、アライメント用の別の光源を必要としないことから、装置を容易に構成できる。
図7は他の実施例を示すもので、図1(a)及び図6(a)と同一要素には同一符号を付して重複する説明は省略する。
アライメント用ピンホール付多径ピンホールディスク31は、大径ピンホールと小径ピンホールに対応するアライメント用ピンホールの位置(APH11,APH21,APH31,APH41および,APH12,APH22,APH32,APH42)をディスクの径方向に異ならせている。
また、アライメント用開口付ピンホール選択ディスク32は図7(c)に示すように外周付近にスリット開口(APM1〜APM4)を設け、このスリット開口を通過する光を用いて、大径または小径ピンホールに対応する位置に多径ピンホールディスク31のアライメントを行う。そして、アライメント用光源43を備えると共に、大径,小径のピンホールに対応したアライメント用ピンホールに対応する位置(APH11,APH21,APH31,APH41および,APH12,APH22,APH32,APH42)にフォトセンサ42a,42bを備えている。
上述の実施例では、大径ピンホール(APH11,APH21,APH31,APH41のいずれか)にアライメントするときは、フォトセンサ42aの検出信号強度が最大となる位置に多径ピンホールディスク31を固定し、また、小径ピンホール(APH12,APH22,APH32,APH42のいずれか)にアライメントするときは、フォトセンサ42bの検出信号強度が最大となる位置に多径ピンホールディスク31を固定する。
図7に示す実施例では、大径ピンホールと小径ピンホールのそれぞれに対応したフォトセンサを備えることから、フォトセンサの検出信号強度の大小を信号処理によって判別する必要が無く、装置を容易に構成できる。
図8は更に他の実施例を示すものである。ここでは図5に示す共焦点スキャナの構成にアライメント用モータ41とフォトセンサ42を追加したものである。図5及び図6(a)と同一要素には同一符号を付して重複する説明は省略する。マイクロレンズディスク5,多径ピンホールディスク21,ピンホール選択ディスク22は図1(a),図2(a)に示すものと同じである。なお、フォトセンサ42の位置は、図8に示すような多径ピンホールディスク21と試料4の間に限るものではなく、例えば試料4の位置でも良い。
次に図8における作用について説明する。フォトセンサ42は、図示しないスライド機構により、アライメント時のみ図8に示す多径ピンホールディスク21と試料4の間の光路上の位置に配置される。アライメント用モータ41の回転に伴い、マイクロレンズディスク5・ピンホール選択ディスク22と多径ピンホールディスク21との相対角度が変化し、マイクロレンズ、ピンホール選択開口、及び大径または小径ピンホールの相対位置が適当な配置をとったときのみ、フォトセンサ42で光が検出される。
このときのフォトセンサ42の検出信号強度は図6(e)のようになる。この信号を利用して、ピンホール選択ディスク21を最適角度にアライメントする。なお、この場合もアライメント用モータ41は、図示しないスライド機構により、ピンホール径の切り替えを行うアライメント時のみ、図8に示すように、多径ピンホールディスク21と接する位置に配置され、通常の撮像時は、接さない位置に配置される。
図8に示す実施例によれば、図5に示すものと同様のマイクロレンズディスク5,多径ピンホールディスク21およびピンホール選択ディスク22と同様のディスクを用いることができることから、装置を容易に構成できる。
図9は更に他の実施例を示すものである。ここでは図5に示す共焦点スキャナの構成にアライメント用モータ41と反射板44を追加したものである。図5及び図6(a)と同一要素には同一符号を付して重複する説明は省略する。多径ピンホールディスク21,ピンホール選択ディスク22は図1(a),図2(a)に示すものと同じである。なお、反射板44の位置は、図9に示すような多径ピンホールディスク21と試料4の間に限るものではなく、例えば試料4の位置でも良い。また、反射板44は蛍光板でも良い。
図9に示す実施例では、撮像装置3を図8の実施例におけるフォトセンサの代替として利用する。反射板44は、図示しないスライド機構により、アライメント時のみ図9に示す光路上の位置に配置される。マイクロレンズ,ピンホール選択開口,大径または小径ピンホールの相対位置が適当な配置となったときのみ、ピンホールを通過した光が反射板43で反射し、再びピンホールを通過して撮像装置3で検出される。撮像装置3で検出される信号量の総和は、図6(e)と同様になる。この信号を利用して、ピンホール選択ディスク21を最適角度にアライメントする。
図9に示す実施例によれば、図5に示すものと同様のマイクロレンズディスク5,多径ピンホールディスク21およびピンホール選択ディスク22と同様のディスクを用いることができ、信号検出に撮像装置3を用いることから、装置を容易に構成できる。
なお、以上の説明は、本発明の説明および例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。従って本発明は、上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形を含むものである。
1 ピンホールディスク
2 光源
3 撮像装置
4 試料
5 マイクロレンズディスク
11 モータ(ピンホールディスク用)
12 コリメート用レンズ
13 ビームスプリッタ
14 結像レンズ
15 対物レンズ
21,31 多径ピンホールディスク
22 ピンホール選択ディスク
23 ピンホール選択ディスクモータ
24 モータ制御装置
32 アライメント用開口付ピンホール選択ディスク
33 アライメント用マイクロレンズ付マイクロレンズディスク
41 アライメント用モータ
42 フォトセンサ
43 アライメント用光源
44 反射板

Claims (4)

  1. 複数のピンホ−ルが配設されたピンホ−ルディスクを回転して光スキャンを行う共焦点スキャナにおいて、前記ピンホールディスクに径の異なる複数の種類のピンホールを配設すると共に、前記ピンホールの何れかの径のピンホールのみに選択的に光を通過させる光透過開口を有すピンホール選択手段を備え、光スキャンを行うピンホールの径を選択可能としたことを特徴とする共焦点スキャナ。
  2. 前記ピンホールディスクに設けられた径ごとのピンホール配設パターン同士は略合同な配設パターンであり、前記ピンホール選択手段は、前記ピンホールディスクと同軸上に備えられ、前記配設パターンと略合同なパターンで配設された前記光透過開口を有することを特徴とする請求項1記載の共焦点スキャナ。
  3. 前記ピンホールディスクと同軸上の入射側にマイクロレンズアレイを備え、マイクロレンズアレイの各マイクロレンズで集光された光が、前記光透過開口と前記ピンホールを通過するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の共焦点スキャナ。
  4. 前記ピンホールと前記光透過開口を通過する光量を測定する光量測定手段を備え、前記光量測定手段から出力される光量信号によって、前記ピンホールディスクと前記ピンホール選択手段の相対位置を最適にアライメントすることを特徴とする請求項1乃至3記載の共焦点スキャナ。
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