JP2011089884A - 制御棒駆動機構の耐震支持装置 - Google Patents

制御棒駆動機構の耐震支持装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の制御棒駆動機構の上部ハウジングの下端から下部ハウジングの上端の間
の耐震支持状態の保持と解除が一度に行うことができる耐震支持装置を提供することを目
的とする。
【解決手段】 制御棒動機構の耐震支持装置は、複数のうち隣り合って2列に並んだ制御
棒駆動機構の対向する各一対において、各々が対向するように上部ハウジング4の下端か
ら下部ハウジング2の上端の間の少なくとも一箇所に取り付けられるテーパ面受け座12
と、2列に並んだ制御棒駆動機構の間に挿入され、固定構造物10へ着脱自在に固定され
る第1の押し付け板15と、第1の押し付け板15に取り付けられ、テーパ面受け座12
によって形成される1列に並んだ傾斜隙間13の各々に嵌合するテーパ部14とを備え、
第1の押し付け板15によってテーパ部14と傾斜隙間13の嵌合を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子炉の上蓋を貫通して列設された制御棒駆動機構の耐震支持装置に関する
加圧水型原子炉の制御棒駆動機構は、全長7m超の長尺構造物であり、下部ハウジング
の下端が圧力容器上蓋に溶接固定された片持ち構造であり、多数が近接して鉛直方向に平
行に林立している。地震時の揺れを軽減するため、制御棒駆動機構の上部ハウジングの上
端に取り付けられた上部サポートプレートを介して建屋固定構造物から支持する上部耐震
支持装置が設置されている。しかし、制御棒駆動機構の中間部には、重量物であるラッチ
アセンブリおよびコイルスタックがあるため、地震条件によっては上部耐震支持装置だけ
では過度の揺れを抑えることができない。
そこで、重量物であるラッチアセンブリおよび駆動コイル近傍の中間ハウジングにおい
て、地震荷重を支えるために、隣接する制御棒駆動機構間の隙間にくさび構造を配置し、
制御棒駆動機構毎にくさび位置を調整することで制御棒駆動機構間の隙間をなくした状態
とし、最外周を抑え込むことにより中間ハウジング部の耐震支持を行う技術が開発されて
いる(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特公平3−53590号公報 特公平5−45153号公報
しかしながら、上述した方法は、ラッチアセンブリおよび駆動コイルなど保守作業分解
時には、制御棒駆動機構毎にくさびの固定を解除する必要があるため、例えば、原子炉炉
心の中心付近の制御棒駆動機構の保守・点検作業のためには、広範囲に分解が必要となり
作業効率が悪くなるという課題があった。
そこで本発明は、複数の制御棒駆動機構の上部ハウジングの下端から下部ハウジングの
上端の間の耐震支持状態の保持と解除を一度に行うことができる耐震支持装置を提供する
ことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の耐震支持装置は、複数のうち隣り合って2列に並
んだ制御棒駆動機構の各々の上部ハウジングの下端から下部ハウジングの上端の間の少な
くとも1箇所に設けた被固定具と、固定構造物へ着脱自在に固定され、2列に並んだ制御
棒駆動機構の間に挿入される長尺物と、長尺物に少なくとも2つ取り付けられ、被固定具
と固定できる固定具とを備え、長尺物によって少なくとも2つの固定具と対応する被固定
具の固定がされることを特徴とする。
本発明によれば、複数の制御棒駆動機構の上部ハウジングの下端から下部ハウジングの
上端の間の耐震支持状態の保持と解除を一度に行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置の正面図。 本発明の第1の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置を示し、(a)は縦断面拡大図、(b)は上面拡大図。 本発明の第1の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置を制御棒駆動機構全体に対し一方向に設けた状態を示す上面図。 本発明の第1の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置を直交2方向に設けた状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は上面図。 本発明の第1の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置をリング状部材を介してで固定する状態を示す上面図。 本発明の第1の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置の押し付け板に弾性材を介してテーパ部を取り付けた状態を示す縦断面図。 本発明の第2の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置を示し、(a)は縦断面図、(b)は上面図。 本発明の第2の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置の円弧状受け座に弾性材を取り付けた状態を示す拡大縦断面図。 本発明の第3の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置を示し、(a)は縦断面図、(b)は上面図。 本発明の第3の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置の中間プレートにカム形状部材を直交2方向に2つ取り付けた状態を示す上面図。 本発明の第3の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置のカムの周囲に弾性材を設けた状態を示す上面図。 本発明の第3の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置の長穴溝内に弾性材を設けた状態を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)は拡大上面図。
以下、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
(構成)
以下、本発明の第1の実施形態に係る耐震支持装置について図1乃至図6を参照して説
明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置の正面図
である。制御棒駆動機構は、ラッチアセンブリおよび3段のコイルスタックがコイルハウ
ジング1に格納され、コイルハウジング1に、中間ハウジング3を介して、上部には上部
ハウジング4が、下部には下部ハウジング2が取り付けられる長尺機器である。制御棒駆
動機構は、内部にある駆動軸5の上下位置調整を行うとともに、緊急時に駆動軸5を開放
・落下する機能を持つ。下部ハウジング2は圧力容器上蓋6を貫通し、溶接固定されてい
る。上部ハウジング4の上端部には上部サポートプレート7が取り付けられ、隣接する上
部サポートプレート7同士が連結固定されるとともに、最外周の制御棒駆動機構に取り付
けられる上部サポートプレート7が押付け具8によって、固定ブロック9に固定され、固
定ブロック9は固定構造物10に支持されることにより上部耐震支持装置を構成する。固
定構造物10は通常、原子炉建屋の側壁であるが、側壁に支持される他の部材からなる構
成としてもよい。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置を示し、(a)
は縦断面拡大図、(b)は上面拡大図である。円筒状の中間サポートブロック11は、円
柱状の中間ハウジング3の周囲に被さるように取り付けられる。複数のうち隣り合って2
列に並んだ制御棒駆動機構の対向する各一対において、各々が対向するように中間サポー
トブロック11の外周面にテーパ面受け座12が取り付けられる。各一対のテーパ面受け
座12の間には傾斜隙間13が形成される。したがって、複数のうち隣り合って2列に並
んだ制御棒駆動機構の間には、傾斜隙間13が1列に並んで形成される。
第1の押し付け板15にはテーパ部14が設けられる。テーパ部14はテーパ面受け座
12によって形成される傾斜隙間13に嵌合する形状とする。複数のうち隣り合って2列
に並んだ制御棒駆動機構において形成される傾斜隙間13に嵌合するように少なくとも2
つのテーパ部14が第1の押し付け板15に設けられる。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置を制御棒駆動機
構全体に対し一方向に設けた状態を示す上面図である。圧力容器上蓋6上に複数林立する
制御棒駆動機構に対して一方向から第1の押し付け板15を挿入する構成とする。ただし
、対となる制御棒駆動機構がなく、一対のテーパ面受け座12による傾斜隙間13を形成
できない部分や、2列に並んだ制御棒の数が少ない部分等には、制御棒駆動機構毎に耐震
支持を行う従来の耐震支持装置101を併用してもよい。
制御棒駆動機構の周囲の固定構造物10には、第1の押し付け板15の端部を固定構造
物10に着脱自在に固定するための固定具16が取り付けられる。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置を直交2方向に
設けた状態を示し、(a)は縦断面図、(b)は上面図である。第1の押し付け板15お
よび第2の押し付け板17を直交2方向から挿入する構成とする。この場合、第1の押し
付け板15および第2の押し付け板に設けるテーパ部14と嵌合させるために、中間サポ
ートブロック11の外側直交4方向にテーパ面受け座12を取り付ける。また、第2の押
し付け板17は、第1の押し付け板15に直交して挿入したときに第1の押し付け板15
と交差する位置に、第1の押し付け板15に第2の押し付け板を交差嵌合するための切り
欠き部18を設けた形状とする。なお、耐震支持性能を確保できる範囲で第1の押し付け
板15と第2の押し付け板17の数や配置の変更は適時可能であり、このとき、テーパ面
受け座12は、これに対応した数と配置で中間サポートブロック11に取り付ける。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置をリング状部材
を介して固定した状態を示す上面図である。固定構造物10を原子炉建屋の側壁に固定さ
れるリング状部材19とし、固定具16をリング状部材19に設ける構成とする。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置の押し付け板に
弾性材を介してテーパ部を取り付けた状態を示す縦断面図である。第1の押し付け板15
および第2の押し付け板17に弾性材20を介してテーパ部14を取り付ける構造とする
(作用)
制御棒駆動機構の耐震支持状態保持時には、複数のうち隣り合って2列に並んだ制御棒
駆動機構の間に第1の押し付け板15を挿入し、テーパ部14を傾斜隙間13に嵌合する
まで第1の押し付け板15を下降させた後、第1の押し付け板15の端部を固定構造物1
0の固定具16に固定する。制御棒駆動機構の耐震支持状態解除時には、固定具16によ
る第1の押し付け板15の固定構造物10との固定を解除した後、第1の押し付け板を引
き上げ、テーパ部14とテーパ面受け座12の嵌合を解除する。
第1の押し付け板15と第2の押し付け板17を直交させる場合は、第1の押し付け板
を横方向から挿入し、テーパ部14と傾斜隙間13を嵌合させるように下降させた後、第
1の押し付け板15の挿入方向と直交する方向から第2の押し付け板17を挿入し、第2
の押し付け板17の切り欠き部18に第1の押し付け板15を挿嵌させながら、第2の押
し付け板17に設けたテーパ部14と傾斜隙間13を嵌合させる。
また、固定具16をリング形状部材19に設けた構成とした場合には、リング状部材1
9を固定構造物10に固定設置し、リング状部材19に設けた固定具16によって第1の
押し付け板の端部を固定する。
また、第1の押し付け板15および第2の押し付け板17に弾性材20を介してテーパ
部14を取り付けた場合には、弾性材20がテーパ部14と傾斜隙間13の嵌合状態を保
つように収縮する。
(効果)
第1の実施形態によれば、複数のうち隣り合って2列に並んだ制御棒駆動機構の対向す
る各一対の制御棒駆動機構に中間プレート40を介して取り付けられたテーパ面受け座1
2による傾斜隙間13と第1の押し付け板15に設けられたテーパ部14との嵌合状態の
保持と解除を、第1の押し付け板15によって行うことにより、複数のうち隣り合って2
列に並んだ複数の制御棒駆動機構の耐震支持状態の保持と解除を一度に行うことができる
さらに、複数の第1の押し付け板15と第2の押し付け板17を切り欠きを嵌め合わせ
る構造とすることで、制御棒駆動機構にかかる地震荷重に対して、制御棒駆動機構および
支持装置全体を直交2方向からより強固に固定することができる。
また、リング状部材19に設けた固定具16によって、第1の押し付け板15および第
2の押し付け板17の端部を固定し、リング状部材19を固定構造物10に固定すること
で複数の押し付け板の端部を一体構造として固定することが可能となり、より強固な固定
をすることができる。
また、第1の押し付け板15および第2の押し付け板17とテーパ部14に弾性材20
を介することで、テーパ部14と傾斜隙間13との間に生じる圧力によって弾性材20が
収縮し、制御棒駆動機構の設置場所により、傾斜隙間13の幅およびテーパ部14と傾斜
隙間13が嵌合する高さが異なるときでも傾斜隙間13とテーパ部14の嵌合状態を保つ
ことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置について図7乃至
図8を参照して説明する。第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、重複する
説明は省略する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置を示し、(a)
は縦断面図、(b)は上面図である。複数のうち隣り合って2列に並んだ制御棒駆動機構
の対向する各一対において、各々が対向するように中間サポートブロック11の側周面に
円周一部分の凹形状を持つ円弧状受け座30が取り付けられる。このとき、隣接する制御
棒駆動機構の間には、対向する円弧状受け座30の間に円形隙間31が形成される。した
がって、複数のうち隣り合って2列に並んだ制御棒駆動機構の間には、円弧状受け座30
によって円形隙間31が1列に並んで形成される。
この1列に並んだ円形隙間31を通過する位置に、長手方向に垂直な断面が異なる楕円
形状の回転軸32が挿入される。なお、本実施形態は長手方向に垂直な断面が楕円形のも
のに限られず、長手方向に垂直な断面の直交2方向の長さが異なり、円形隙間31内で軸
周りに回転させることができ、側周面が円形隙間31に接触できる形であれば他の断面を
持つものでも適用可能である。
制御棒駆動機構の周囲の固定構造物10には、回転軸32の端部を固定構造物10に着
脱自在に固定できる固定具16が設置される。
また、円弧状受け座30と回転軸32の構成を、回転軸32を直交2方向に挿入する上
下2段の構成としてもよい。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置の円弧状受け座
に弾性材を取り付けた状態を示す拡大縦断面図である。円弧状受け座30と回転軸32の
間に弾性材33を設ける構成とする。
なお、一対の円弧状受け座30に変えて、回転軸32を回転させ、回転軸32の長軸上
の側周面を接触させることができる凹形状面を持つ一対の凹形状受け座を、複数のうち隣
り合って2列に並んだ制御棒駆動機構の対向する各一対に取り付ける構成としてもよい。
(作用)
制御棒駆動機構の耐震支持状態保持時には、長手方向に垂直な断面の長軸と短軸の長さ
が異なる楕円形状の回転軸32を軸周りに回転させることで、回転軸32の長軸上の側周
面を円弧状受け座30に接触させた後、回転軸32の端部を固定構造物10の固定具16
に固定する。制御棒駆動機構の耐震支持状態解除時には、固定具16による回転軸32の
固定を解除した後、回転軸32を軸周りに回転させることで、回転軸32の長軸の側周面
と円弧状受け座30の接触を解除する。
さらに、円弧状受け座30と回転軸32の間に弾性材33を設けた場合は、回転軸32
を軸周りに回転させるにつれ、弾性材33が回転軸32の形に合わせて変形して、回転軸
32の側周面と弾性材32が密着する。
(効果)
第2の実施の形態によれば、回転軸32を軸周りに回転させ、回転軸32の側周面を円
弧状受け座30に接触させることにより、複数のうち隣り合って2列に並んだ制御棒駆動
機構の耐震支持状態の保持と解除を一度に行うことができる。
さらに、円弧状受け座30と回転軸32の構成を回転軸32を直交方向に配する上下2
段の構成とすることで、制御棒駆動機構にかかる地震荷重に対して、直交2方向からより
強固に固定することができる。
また、円弧状受け座30と回転軸32の間に弾性材33を配置する構成とすることで、
回転軸32を軸周りに回転させるにつれ、弾性材33が回転軸32の形に合わせて変形す
るので、制御棒駆動機構の設置場所により円形隙間31の寸法が異なる場合でも、回転軸
32と弾性材32を密着させ、制御棒駆動機構の耐震支持を行うことができる。
(第3の実施形態)
(構成)
次に、本発明の第3の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置について図9乃至
図12を参照して説明する。第1の実施形態の各部と同一部分は同一符号で示し、重複す
る説明は省略する。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置を示し、(a)
は縦断面図、(b)は上面図である。中間プレート40を中間ハウジング3の同軸まわり
に回転可能な状態で設置する。複数のうち1列に並んだ制御棒駆動機構の片側1列に長穴
溝42を有する引張ブロック43を中間プレート40に取り付ける。したがって、1列に
並んだ制御棒駆動機構の片側1列には、1列に並んだ長穴溝42が形成される。また、引
張ブロック43を引き、中間プレート40が回転したときに、隣接する制御棒駆動機構の
中間プレート40と接触できるような位置にカム形状部材41を中間プレート40の周囲
に取り付ける。
引張棒44は、この1列に並んだ長穴溝42上に配置され、引張棒44には、1列に並
んだ長穴溝42の各々に嵌り込ませることができる位置に突起部45が設けられる。
制御棒駆動機構の周囲の固定構造物10には、引張棒44の端部を固定構造物10に着
脱自在に固定できる固定具16が設置されている。
図10は、本発明の第3の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置の中間プレー
トにカム形状部材を直交2方向に2つ取り付けた状態を示す上面図である。カム形状部材
41を中間プレート40の側周面に、複数取り付ける構成とする。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置のカムの周囲
に弾性材を設けた状態を示す上面図である。カム形状部材41の表面に弾性材46を設け
る構成とする。
図12は、本発明の第3の実施形態に係る制御棒駆動機構の耐震支持装置の長穴溝内に
弾性材47を設けた状態を示し、(a)は拡大縦断面図、(b)は拡大上面図である。長
穴溝42に弾性材46を設ける構成とする。
また、複数のうち2列に並んだ制御棒駆動機構の各々において、2列に並んだ制御棒駆
動機構の間の1列の位置に配置するように長穴溝42を有する引張ブロック43を中間プ
レート40に取り付ける構成としてもよい。このとき、2列に並んだ制御棒駆動機構に対
し、一本の引張棒44を2列に並んだ制御棒駆動機構の間に配置する。
(作用)
制御棒駆動機構の耐震支持状態保持時には、引張棒44の各突起部45を長穴溝42に
嵌り込ませた状態で引張棒44を引くことにより、突起部45が引張ブロック43を牽引
することで、カム形状部材41が回転し、隣接する中間プレート40の側周面に接触する
。この状態で、引張棒44の端部を固定構造物10の固定具16に固定する。制御棒駆動
機構の耐震支持状態解除時には、固定具16による引張棒44の固定を解除した後、固定
時とは逆方向に押して、カム形状部材41と中間プレート40の側周面の接触を解除する
カム形状部材41を中間プレート40の側周面に複数設置した場合は、直交2方向に隣
接する中間プレート40にカム形状部材41が接触する。
弾性材46をカム形状部材41の表面に設置するとき、もしくは弾性材47を長穴溝4
2に設置するとき、制御棒駆動機構の耐震支持固定時には、中間プレート40間の間隔に
合わせて弾性材が変形する。
複数のうち2列に並んだ制御棒駆動機構の各々において、2列に並んだ制御棒駆動機構
の間の1列の位置に配置するように長穴溝42を有する引張ブロック43を中間プレート
40に取り付けた構成とした場合は、2列に並んだ制御棒駆動機構の間に配置された1本
の引張棒44の操作によって、2列に並んだ制御棒駆動機構の各々のカム形状部材41が
回転し、隣接する中間プレート40にカム形状部材41が接触する。
(効果)
第3の実施形態によれば、一つの引張棒44の操作によって、カム形状部材41と中間
プレート40を接触させることで、複数のうち1列に並んだ複数の制御棒駆動機構の耐震
支持状態の保持と解除を一度に行うことができる。
また、カム形状部材41を複数配置することで、1つの制御棒駆動機構に対して、2以
上のカムが接触し、制御棒駆動機構にかかる地震荷重に対して、直交2方向からより強固
に固定することができる。
さらに、弾性材46をカム形状部材41の表面もしくは長穴溝42に設置することで、
制御棒駆動機構の設置場所により制御棒駆動機構や中間プレート40の間隔が異なるとき
でも、中間プレート40と弾性材46を密着させ、制御棒駆動装置の耐震支持を行うこと
ができる。
また、複数のうち2列に並んだ制御棒駆動機構の各々において、2列に並んだ制御棒駆
動機構の間の1列の位置に配置するように長穴溝42を有する引張ブロック43を中間プ
レート40に取り付けた構成とした場合は、2列に並んだ制御棒駆動機構の耐震支持状態
の保持と解除を1本の引張棒44によって一度に行うことができる。
なお、本発明の実施形態は上述した実施の形態に限られないことは言うまでもない。コ
イルスタックの段数等は設計により変更され得るものであるし、固定と解除を行う長尺物
(第1の押し付け板15、第2の押し付け板17、回転軸32、引張棒44)の固定構造
物10への着脱は、固定構造物10に設けた固定具16により行う例を挙げたが、長尺物
の端部に固定具を設けて固定構造物10と着脱させる構成としてもよい。
また、第1の実施形態のテーパ部14および1対のテーパ面受け座12の構成は、第1
の押し付け板15によって互いに固定・解除することができる構成であれば、互いに嵌合
できる凸形状部材と凹形状部材からなる構成等、他の構成でも適用可能である。
また、第3の実施形態の突起部45およびカム形状部材41、長穴溝42、引張ブロッ
ク43の構成も、引張棒44によって一度に複数の制御棒駆動機構の耐震支持状態の固定
と解除を行うことができる構成あれば、他の構成でも適用可能である。
また、第1および第2の実施形態における中間サポートブロック11および第3の実施
形態における中間プレート40の設置位置は中間ハウジング3に限られず、制御棒駆動機
構の上部ハウジング2の下端から下部ハウジング4の上端の間の少なくとも1箇所であれ
ば他の設置位置でもよい。また、第1および第2の実施形態においては、中間サポートブ
ロック11を除いて、円弧状受け座30を直接上部ハウジング2の下端から下部ハウジン
グ4の上端の間の少なくとも1箇所に設ける構成としてもよい。
1・・・コイルハウジング
2・・・下部ハウジング
3・・・中間ハウジング
4・・・上部ハウジング
5・・・駆動軸
6・・・圧力容器上蓋
7・・・上部サポートプレート
8・・・押付け具
9・・・固定ブロック
10・・・固定構造物
11・・・中間サポートブロック
12・・・テーパ面受け座
13・・・傾斜隙間
14・・・テーパ部
15・・・第1の押し付け板
16・・・固定具
17・・・第2の押し付け板
18・・・切り欠き部
19・・・リング部材
20・・・弾性材
30・・・円弧状受け座
31・・・円形隙間
32・・・回転軸
33・・・弾性材
40・・・中間プレート
41・・・カム形状部材
42・・・長穴溝
43・・・引張ブロック
44・・・引張棒
45・・・突起部
46・・・弾性材
47・・・弾性材
101・・・従来の耐震支持装置

Claims (9)

  1. 複数のうち隣り合って2列に並んだ制御棒駆動機構の各々の上部ハウジングの下端から
    下部ハウジングの上端の間の少なくとも1箇所に設けた被固定具と、
    前記2列に並んだ制御棒駆動機構の間に挿入され、固定構造物へ着脱自在に固定される長
    尺物と、
    前記長尺物に少なくとも2つ取り付けられ、前記被固定具と固定できる固定具とを備え、
    前記長尺物によって少なくとも2つの前記固定具と対応する前記被固定具が固定されるこ
    とを特徴とする制御棒駆動機構の耐震支持装置。
  2. 前記被固定具は、前記2列に並んだ制御棒駆動機構の対向する各一対において、各々が
    対向するように取り付けられるテーパ面受け座であり、
    前記長尺物は、押し付け板であり、
    前記固定具は、前記テーパ面受け座によって形成される1列に並んだ傾斜隙間の各々に嵌
    合するテーパ部であって、
    前記押し付け板によって前記テーパ部と前記傾斜隙間の嵌合を行うことを特徴とした請求
    項1記載の制御棒動機構の耐震支持装置。
  3. 前記押し付け板を直交2方向から制御棒駆動機構の間に挿入し、
    一方の押し付け板には他方向から挿入する押し付け板を挿嵌するための切り欠きが設けら
    れ、
    直交2方向から挿入する前記押し付け板を切り欠き部を嵌め合わせる構造としたことを特
    徴とする請求項2記載の制御棒駆動機構の耐震支持装置。
  4. 前記固定構造物は、原子炉建屋の側壁に固定されたリング状部材であることを特徴とし
    た請求項2又は請求項3記載の制御棒駆動機構の耐震支持装置。
  5. 前記押し付け板に弾性材を介して前記テーパ部を取り付けたことを特徴とする請求項2
    乃至請求項4の何れか一項に記載の制御棒駆動機構の耐震支持装置。
  6. 複数のうち隣り合って2列に並んだ制御棒駆動機構の対向する各一対において、各々が
    対向するように上部ハウジングの下端から下部ハウジングの上端の間の少なくとも1箇所
    に取り付けられる凹形状受け座と、
    一対の前記凹形状受け座によって1列に形成される隙間に挿入され、固定構造物へ着脱自
    在に固定され、長手方向に垂直な断面の直行2方向の長さが異なり、軸周りに回転させる
    ことによって長軸上の側周面と一対の前記凹形状受け座の凹形状面とが接触する回転軸と
    を備えることを特徴とする制御棒駆動機構の耐震支持装置。
  7. 複数のうち隣り合って2列に並んだ制御棒駆動機構の少なくとも2つの上部ハウジング
    の下端から下部ハウジングの上端の間の少なくとも1箇所に設けられ、隣接する制御棒駆
    動機構に接触することで耐震支持を行う耐震支持具と、
    前記2列に並んだ制御棒駆動機構の間に挿入され、固定構造物へ着脱自在に固定される長
    尺物と、
    前記長尺物に少なくとも2つ取り付けられ、前記耐震支持具と接触し、前記耐震支持具を
    操作する操作具とを備え、
    前記長尺物による前記操作具の操作によって、少なくとも2つの前記耐震支持具の耐震支
    持状態の保持と解除を行うことを特徴とする制御棒駆動機構の耐震支持装置。
  8. 前記耐震支持具は、複数のうち1列に並んだ制御棒駆動機構の上部ハウジングの下端か
    ら下部ハウジングの上端の間に同軸まわりに回転可能な状態で設置される中間プレートと

    前記中間プレートに取り付けられ、長穴溝を有する引張ブロックと、
    前記中間プレートに取り付けられるカム形状部材とからなり、
    前記長尺物は、1列に並んだ前記長穴溝上に配置される引張棒であり、
    前記操作具は、前記引張棒に取り付けられ、1列に並んだ前記長穴溝の各々に遊嵌する突
    起部であって、
    前記引張棒の操作によって前記突起部が引張ブロックを操作し、前記前記カム形状部材と
    隣接する中間プレートの側周面とを接触させることを特徴とする請求項7記載の制御棒駆
    動機構の耐震支持装置。
  9. 前記カム形状部材を、前記中間プレートの側周面に、直交2方向に隣接する前記中間プ
    レートに前記カム形状部材が接触するように少なくとも2つ設置することを特徴とする請
    求項8記載の制御棒駆動機構の耐震支持装置。
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