JP2011089384A - 閉鎖型フープ - Google Patents

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Abstract

【課題】強度が高く均一な鉄筋コンクリート構造物を得ることのできる閉鎖型フープを得る。
【解決手段】複数本の主筋30に当接して取り付けて角筒籠50状の配筋と成す閉鎖型フープ1に関し,この閉鎖型フープ1は,主筋30の長手方向に設けた所定の変位幅Wの範囲内で曲折され,変位幅Wを規定する変位線L1,L2の一方L1に設けた一端側接触部11a,11bと,他方L2上に設けた他端側接触部13,及び変位幅Wを横断して一端側接触部11a,11bと他端側接触部13を繋ぐ傾斜横断部12a,12bによってそれぞれ形成された同一形状のパターンP1〜Pnを角筒籠50の角数回(一例として4回)連続して形成されていると共に,各パターンP1〜P4中の他端側接触部13が,それぞれ角筒籠50の角部間52a〜52dの中間に位置する形状を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は,柱,梁,既製抗,場所打杭等の鉄筋コンクリート構造物の主要部を成す,水平又は垂直の空間内に配置されることとなる前記構造物の長手方向に配筋された主筋に巻き付けて使用する剪断補強筋であって,所定長の鉄筋の両端を溶着して無端環状に形成した,閉鎖型フープに関する。
なお,重複するが,本発明において,「フープ」には,柱や杭等のような縦長構造物に使用する剪断補強筋である所謂「帯筋」の他,梁等の横長構造物に使用する剪断補強筋である所謂「あばら筋」などを含む。
鉄筋コンクリート造の柱や梁等の内部には,主として引張力を負担する主筋が柱や梁の長手方向に配筋されていると共に,剪断補強筋であるフープ(帯筋,あばら筋)が前述の主筋を包囲して束ねるように配筋されており,このようにフープを配筋して主筋を座屈し難いものとすることで,鉄筋コンクリート構造物の剪断強度の向上が図られている。
このようなフープの種類としては,開放端に主筋を係止するためのフックが設けられたフック付きフープ,主筋を巻回できるよう螺旋状に加工された一連の鉄筋によって構成されたスパイラルフープ,鉄筋の両端を突き合わせて溶着した閉ループとして形成された閉鎖型フープ等が使用されている。
このうちの閉鎖型フープは,予め工場等で所定長さに切断された鉄筋の両端を溶着して製造されるものであるために高精度に製作できるという利点がある他,前述のフック付きフープに比較して,開放端を備えていないために強度が高く,定着用の余長を設ける必要がなく,取り付けに継手も不要であるために重量の軽減が図れると共に,フック等が設けられていないためにコンクリートのまわりが良く,均一なコンクリートの打設を行うことができ空洞等の発生を防止することができるといった利点を有することから,前述したフック付きフープに代わり使用されるようになっている。
しかし,閉鎖型フープは前述した点で種々の利点を有するものの,既知の一般的な閉鎖型フープ100はその配筋に際し,図10(A),(B)に示すように各閉鎖型フープ100を主筋130に外嵌した後,溶着乃至は針金等による結束を行って個々の閉鎖型フープ100を主筋130の長手方向に所定ピッチ毎に固定するという煩雑な作業が必要となり,個々のループを主筋に固定する必要がないスパイラルフープに比較して作業性が悪く,工期が長くなるという欠点を有している。
以上のような従来の一般的な閉鎖型フープ100が有する欠点に鑑み,本発明の発明者は,平坦な形状を有する従来の一般的な閉鎖型フープ100に対し,閉鎖型フープ200を図11(A)〜(C)に示す立体的な形状とすることで,図10(A),(B)を参照して説明した従来の一般的な閉鎖型フープ100が有する施工性の悪さを改善し,工期の短縮を図っている。
この図11(A)〜(C)の閉鎖型フープ200は,図11(A)〜(C)中にそれぞれ一点鎖線で示す軸Yと交叉する部分t1,t2が山頂乃至は谷底となるように,部分t1,t2の中間に位置する部分t3,t4を上方或いは下方へ変位させることで,菱形〔図11(A)〕或いは長方形〔図11(B)〕のフープが平面視において正方形となるように,又は楕円〔図11(C)〕のフープが平面視において真円となるように変形させて立体的な形状としたもので,主筋130に対し閉鎖型フープ200を取り付ける際に,図示の例では,最下段に配置された閉鎖型フープ200と第2段に配置された閉鎖型フープ200がそれぞれ部分t1,t2同士を,第2段に配置された閉鎖型フープ200と第3段に配置された閉鎖型フープ200がそれぞれ部分t3,t4同士が重なり合うように閉鎖型フープ200を一段毎に交互に逆向きとなるように積み重ねることで,主筋130に対する固定を行うことなく閉鎖型フープ200を所定ピッチで正確に配置できるようになっている(特許文献1参照)。
特開2008−19580号公報
以上で説明した特許文献1に記載の閉鎖型フープ200は,図10を参照して説明した既知の一般的な閉鎖型フープ100が有する利点として挙げた,工場等で製造するために高精度に製作できること,定着用の余長を設ける必要がなく取り付けに継手も不要であるために重量の軽減化が図れ,更に,フック等が設けられていないためにコンクリートのまわりがよく,均一なコンクリートの打設を行うことができるといった効果をそのままに,更に,図10を参照して説明した既知の一般的な閉鎖型フープ100が持つ施工性の悪さという欠点をも解消して工期を短縮できるものとなっている。
しかし,前掲の特許文献1に記載の閉鎖型フープ200では,これを例えば比較的広いピッチで垂直方向に積み上げようとすると,図11(A)〜(C)における軸Yを中心とした折り曲げ角度を大きくして個々の閉鎖型フープの高さを高くすることが必要となるが,このようにして折り曲げ角度を大きくとり,閉鎖型フープの高さを高くすれば必要な剪断強度が得られなくなる。
そのため,鉄筋コンクリート構造物の強度を維持するためには,個々の閉鎖型フープ200の高さをある程度低く抑えて閉鎖型フープの配筋ピッチを狭める必要があり,フープ筋の使用量を大幅に減らすことができず,また,多数の閉鎖型フープ200を主筋130に外嵌する必要があり,この作業が繁雑である。
また,前掲の特許文献1に記載の閉鎖型フープ200では,図11(A)〜(C)に示すように,下段の閉鎖型フープと上段の閉鎖型フープは,部分t1,t2同士,又は部分t3,t4同士を接触させた状態で交互に逆向きとなるように積み上げて行く必要があり,取り付けの際にその向きを正確に把握することが必要となる一方,図11(A)〜(C)に示す閉鎖型フープは比較的単純な形状を有しており,特に,前述のように所定の強度を得るために軸Yを中心とした曲げ角度を小さくすれば平坦に近い形状となり,視覚的にいずれ側が表乃至は裏であるかの判別が困難となる。そのため主筋130に対して多数取り付ける閉鎖型フープ200の一部の向きを誤って取り付けてしまう場合があり,このようにして向きを誤って取り付けた場合には,主筋に対する閉鎖型フープ200の取り付けを再度やり直す必要がある。
なお,図11(A)〜(C)の閉鎖型フープでは,これを垂直方向に積み上げていった場合,下段の閉鎖型フープと上段の閉鎖型フープは,部分t1,t2同士,又は部分t3,t4同士の接触という,2点間の接触において支えられたものであり,安定が悪く,閉鎖型フープ200に位置ズレ等が生じ易い。
また,図11(B)に示す閉鎖型フープ200では,図11(B)中の矢視a方向より見た積み上げ時の形状と,矢視b方向より見た積み上げ時の形状とが異なることから,このような閉鎖型フープ200を使用して得られた柱では,図11(B)中の矢印a方向と,矢印b方向とで剪断強度に差が生じ,強度の低い部分が地震発生時等において破壊の起点ともなり得ることから,全体的に均一な強度が得られることが好ましい。
そこで本発明は,平坦な形状を有する既知の一般的閉鎖型フープ100〔図10(A),(B)参照〕に比較して,施工性が良く,工期の短縮が可能であるという利点を有する特許文献1に記載の閉鎖型フープ200〔図11(A)〜(C)参照〕の長所をそのままに,更に特許文献1に記載の閉鎖型フープ200が有している上記欠点を解消するためになされたものであり,閉鎖型フープの使用数を減らした場合であっても強度が得やすく,取付時における向きの間違いが生じ難く,得られる構造物の強度に偏りが生じ難い鉄筋コンクリート構造物の施工を行うことができる閉鎖型フープ,及び前記閉鎖型フープを使用した配筋方法を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態及び実施例の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本願発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するために,本発明の閉鎖型フープ1(実施例1:図1〜3参照)は,所定長さを有する鉄筋1’の両端を接合して形成された無端環状を成し,複数本平行に配筋された主筋30に例えば外接し,当接して取り付けることで前記主筋30と共に所定形状の角筒籠50状の配筋を構成する閉鎖型フープ1において,
前記閉鎖型フープ1を構成する前記鉄筋1’が,前記主筋30の長手方向における所定の変位幅W内で前記角筒籠50の外周面51a〜51dにおける包囲位置を変化するよう曲折されており,
前記鉄筋1’の曲折形状が,実施形態における図3〜図9において,後述変位幅Wを規定する二本の平行な変位線L1,L2の中間点を基準として,所謂,山型又は谷型ないし全波又は半波を成し,相互に反対方向に膨出するパターンP1〜P4を前記角筒籠50の角数に対応する数,連続して形成した形状を有し,
前記角筒籠50における所定の周方向〔図1(A),(B),図3(A)にあっては紙面左側から右側方向〕に向かって,前記各パターンP1〜P4がそれぞれ,前記変位幅Wを規定する二本の平行な変位線L1,L2のうちの一方の変位線(図示の例ではL1)上に位置する第1の一端側接触部11aと,前記第1の一端側接触部11aと連続すると共に前記変位幅Wを横断して他方の変位線L2に至る第1の傾斜横断部12aと,前記第1の傾斜横断部12aに連続して形成された,前記他方の変位線L2上に位置する他端側接触部13と,前記他端側接触部13と連続すると共に前記変位幅Wを横断して前記一方の変位線L1に至る第2の傾斜横断部12bと,前記第2の傾斜横断部12bに連続して前記一方の変位線L1上に位置する第2の一端側接触部11bを有し,
いずれのパターンP1〜P4の前記第2の一端側接触部11bと共に,このパターンに一方側〔図1(A),(B),図3(A)にあっては,紙面右側〕で隣接する他のパターンの前記第1の一端側接触部11aと連続して形成されていると共に,
前記各パターンP1〜P4において山頂乃至は谷底(図1,図2の例では山頂,図3の例では谷底)を成す前記他端側接触部13が,前記角筒籠50の角部間52a〜52dの各中間位置(図1〜3),又は各角部52a〜52d上(図示せず)にそれぞれ位置するよう形成し,
1つの閉鎖型フープ1に対し,他の閉鎖型フープ1を,前記一端側接触部11同士,又は他端側接触部13同士を接合させた状態で相互に逆向きに重ね合わせることができるよう,前記逆向きの状態において2つの閉鎖型フープ1が対称の形状となるよう形成したことを特徴とする閉鎖型フープ(請求項1)。
上記構成の閉鎖型フープ1において,前記角筒籠50の幅方向断面を正方形等の正多角形とし,前記各パターンP1〜P4をいずれも同一形状に形成することができる(請求項2)。
また,同様に前記構成の閉鎖型フープ1において,前記角筒籠50が,平行に対向する複数組の外周面(図2,3の例にあっては2組の外周面51a−51c,51b−51d)によって形成されていると共に,前記パターンP1〜P4を,対向する前記外周面の組毎に同一形状(P1とP3,P2とP4をそれぞれ同一形状)とすることもできる(請求項3)。
また,本発明の別の閉鎖型フープ1(図4参照)は,所定長さを有する鉄筋1’の両端を接合して形成された無端環状を成し,複数本平行に配筋された主筋30(30a〜30d)にここでは,外接して取り付けることで前記主筋30(30a〜30d)と共に楕円等所定円筒形状の円筒籠50’状の配筋を構成する閉鎖型フープ1において,
前記閉鎖型フープ1を構成する前記鉄筋1’が,前記主筋30の長手方向における所定の変位幅W内で前記円筒籠50’の外周面における包囲位置を変化するよう曲折されており,
前記鉄筋1’の曲折形状が,実施形態における図3〜図9において,変位幅Wの中間点を規定する二本の平行な変位線L1,L2の中間線(図5〜図8において;M点)を基準線として,所謂,複数の山型又は谷型ないし全波又は半波の相互に反対方向に膨出する複数のパターン(図4の例ではP1〜P4)を3つ以上の所定数で連続して形成した形状を有し,
前記円筒籠50’における所定の周方向〔図4(A)にあっては,紙面左側から右側方向〕に向かって,前記各パターンP1〜P4がそれぞれ,前記変位幅Wを規定する二本の平行な変位線L1,L2のうちの一方の変位線(図示の例ではL1)上に位置する第1の一端側接触部11aと,前記第1の一端側接触部11aと連続すると共に前記変位幅Wを横断して他方の変位線L2に至る第1の傾斜横断部12aと,前記第1の傾斜横断部12aに連続して形成された,前記他方の変位線L2上に位置する他端側接触部13と,前記他端側接触部13と連続すると共に前記変位幅Wを横断して前記一方の変位線L1に至る第2の傾斜横断部12bと,前記第2の傾斜横断部12bに連続して前記一方の変位線L1上に位置する第2の一端側接触部11bを有し,
いずれのパターンP1〜P4の前記第2の一端側接触部11bと共に,これに一方側〔図4(A)にあっては紙面右側〕で隣接する他のパターンの前記第1の一端側接触部11aと連続して形成されていると共に,
前記各パターンP1〜P4において山頂乃至は谷底〔図4(A)の例では谷底〕を成す前記他端側接触部13が,前記円筒50’の外周を等分する間隔毎に出現するよう形成し,
1つの閉鎖型フープ1に対し,他の閉鎖型フープ1を,前記一端側接触部11同士,又は他端側接触部13同士を接合させた状態で相互に逆向きに重ね合わせることができるよう,前記逆向きの状態において2つの閉鎖型フープ1が対称の形状となるよう形成したことを特徴とする(請求項4)。
本発明の更に別の閉鎖型フープ1(図5〜7参照)は,所定長さを有する鉄筋1’の両端を接合して形成された無端環状を成し,複数本平行に配筋された主筋30に,ここでは,外接して取り付けることで前記主筋30と共に所定形状を有する偶数角の角筒籠50状の配筋を構成する閉鎖型フープ1において,
前記閉鎖型フープ1を構成する前記鉄筋1’が,前記主筋30の長手方向における所定の変位幅W内で前記角筒籠50の外周面51a〜51dにおける包囲位置を変化するよう曲折されており,
前記鉄筋1’の曲折形状が,一方に膨出する山型の第1のパターン(図5〜7においてP1)と,他方に膨出する谷型の第2のパターン(図5〜7においてP2)を前記角筒籠50の角数に対応する数,図5〜図8において,M点を基準として相互に反対方向に膨出して交互に連続して形成した形状を有し,
前記角筒籠50における所定の周方向〔5(A),図6(A),図7(A)にあっては,紙面左側から右側方向〕に向かって,前記第1のパターンP1が前記変位幅Wを規定する二本の平行な変位線L1,L2と平行で,前記二本の変位線L1,L2間に位置する中間線M上に存在する第1の中央平坦部14aと,前記第1の中央平坦部14aと連続すると共に,前記変位線L1,L2のうちの一方〔図5(A)の例ではL1〕に至る第1の傾斜横断部12aと,前記第1の傾斜横断部12aと連続すると共に前記一方の変位線L1上に位置する一端側接触部11と,前記一端側接触部11と連続すると共に前記中間線Mに至る第2の傾斜横断部12bと,前記第2の傾斜横断部12bに連続して前記中間線M上に存在する第2の中央平坦部14bを有すると共に,
前記第2のパターンP2が前記中間線M上に存在する第3の中央平坦部14cと,前記第3の中央平坦部14cと連続すると共に,前記変位線L1,L2のうちの他方〔図5(A)の例ではL2〕至る第3の傾斜横断部12cと,前記第3の傾斜横断部12cと連続すると共に前記他方の変位線L2上に位置する他端側接触部13と,前記他端側接触部13と連続すると共に前記中間線Mに至る第4の傾斜横断部12dと,前記第4の傾斜横断部12dに連続して前記中間線M上に存在する第4の中央平坦部14dを有し,
第1のパターンP1の前記第2の中央平坦部14bに,これに隣接する第2のパターンP2の前記第3の中央平坦部14cが連続すると共に,前記第2のパターン2の第4の中央平坦部14dに,これに隣接する第1のパターンP1の第1の中央平坦部14aが連続して形成されていると共に,
前記第1,第2の各パターンP1,P2において山頂乃至は谷底を成す前記一端側接触部11及び他端側接触部13が,前記角筒籠50の角部52a〜52d間の中間位置(図5,図7参照),又は,前記角筒籠50の各角部52a〜52d上(図6参照)にそれぞれ位置するよう形成し,
1つの閉鎖型フープ1に対し,他の閉鎖型フープ1を,前記一端側接触部11同士,又は他端側接触部13同士を接合させた状態で相互に逆向きに重ね合わせることができるよう,前記逆向きの状態において2つの閉鎖型フープ1が対称の形状となるよう形成したことを特徴とする(請求項5)。
更に,本発明の別の閉鎖型フープ1(図8,9参照)は,所定長さを有する鉄筋1’の両端を接合して形成された無端環状を成し,複数本平行に配筋された主筋30(30a〜30d)に,実施形態では,外接して取り付けることで前記主筋30(30a〜30d)と共に所定形状の円筒籠50’状の配筋を構成する閉鎖型フープ1において,
前記閉鎖型フープ1を構成する前記鉄筋1’が,前記主筋30の長手方向における所定の変位幅W内で前記円筒籠50’の外周面における包囲位置を変化するよう曲折されており,
前記鉄筋1’の曲折形状が,他方に膨出する谷型の第1のパターン(図8,9においてP1)と,一方に膨出する山型の第2のパターン(同図P2)を偶数回,交互に連続して形成した形状を有し,
前記円筒籠50’における所定の周方向〔図8(A),図9(A)にあっては,紙面左側から右側方向〕に向かって,前記第1のパターンP1が前記変位幅Wを規定する二本の平行な変位線L1,L2と平行で,前記二本の変位線L1,L2の中間に位置する中間線M上に存在する第1の中央平坦部14aと,前記第1の中央平坦部14aと連続すると共に,前記変位線L1,L2のうちの一方〔図8(A),図9(A)の例ではL2〕に至る第1の傾斜横断部12aと,前記第1の傾斜横断部12aと連続すると共に前記一方の変位線L2上に位置する一端側接触部11と,前記一端側接触部11と連続すると共に前記中間線Mに至る第2の傾斜横断部12bと,前記第2の傾斜横断部12bに連続して前記中間線M上に存在する第2の中央平坦部14bを有すると共に,
前記第2のパターンP2が前記中間線M上に存在する第3の中央平坦部14cと,前記第3の中央平坦部14cと連続すると共に,前記変位線L1,L2のうちの他方〔図8(A),図9(A)の例ではL1〕に至る第3の傾斜横断部12cと,前記第3の傾斜横断部12cと連続すると共に前記他方の変位線L1上に位置する他端側接触部13と,前記他端側接触部13と連続すると共に前記中間線Mに至る第4の傾斜横断部12dと,前記第4の傾斜横断部12dに連続して前記中間線M上に存在する第4の中央平坦部14dを有し,
前記第1のパターンP1の前記第2の中央平坦部14bに,これに隣接する第2のパターンP2の前記第3の中央平坦部14cが連続すると共に,前記第2のパターンP2の第4の中央平坦部14dに,これに隣接する第1のパターンP1の第1の中央平坦部14aが連続して形成されていると共に,
前記各パターンP1,P2において山頂乃至は谷底を成す前記一端側接触部11及び他端側接触部13が,いずれも前記円筒籠50’の外周を等分する間隔毎に出現するよう形成し,
1つの閉鎖型フープ1に対し,他の閉鎖型フープ1を,前記一端側接触部11同士,又は他端側接触部13同士を接合させた状態で相互に逆向きに重ね合わせることができるよう,前記逆向きの状態において2つの閉鎖型フープ1が対称の形状となるよう形成したことを特徴とする(請求項6)。
請求項5又は6の閉鎖型フープ1において,前記第2のパターンP2を,前記第1のパターンP1を,前記中間線Mを中心として反転させた形状に形成することができる(請求項7;図5,7〜9)。
以上で説明した本発明の構成により,本発明の閉鎖型フープ1によれば,主筋30に対して閉鎖型フープ1を外嵌するに際し,交互に逆向きに取り付けて一端側接触部11同士,又は,他端側接触部13同士が突き合わされるように背中合わせに配置することで,閉鎖型フープ1を主筋30の長手方向に所定のピッチで配置することができ,施工性が良いという特許文献1として紹介した閉鎖型フープ筋の持つ長所をそのままに,更に以下の効果を得ることができた。
請求項1〜3の閉鎖型フープ1(図1〜3参照)及び請求項4の閉鎖型フープ(図4参照)では,交互に背中合わせとなるように主筋30に閉鎖型フープ1を外嵌していくことで,少なくとも3箇所以上の一端側接触部11間,又は他端側接触部13間で接触することにより,隣接する閉鎖型フープ1間の接触状態,例えば積み重ねた状態を安定したものとすることができた。
また,角筒籠50状に配筋される請求項1の閉鎖型フープ1の場合(図1〜3参照)にはこの角筒籠50の角数に対応した数,各パターンP1〜P4を連続させた曲折形状を有する閉鎖型フープ1を形成すると共に,山頂乃至は谷底に対応する位置に形成される他端側接触部13を,角筒籠50の角部52a〜52d又は角部52a〜52d間の中間位置に配置したことにより,閉鎖型フープ1を交互に背中合わせに配置することで重ね合わせが可能である。
特に,全てのパターンP1〜P4を同一形状に形成した閉鎖型フープ1にあっては,角筒籠50乃至は円筒籠50’の軸芯を中心として閉鎖型フープ1を回転させた場合においても一端側接合部11同士,乃至は他端側接合部13同士の接合が可能であり,取り付けが容易となる。
しかも,前述した閉鎖型フープ1の形状より,本発明の閉鎖型フープ1では,各閉鎖型フープ1が主筋30と共に形成する角筒籠50乃至は円筒籠50’を一周する間に,前述の傾斜横断部12a,12bが,前記パターンP1〜P4の連続数(図示の例では4回)の2倍の回数,前記変位幅W内を横断するものとなっていることから,本発明の閉鎖型フープ1にあっては,主筋30間の間隔が閉鎖型フープ1によって形成された多数の三角形乃至は菱形よって分割される構造となる点においてトラス構造物と類似の構造となっており,コンクリート打設後に傾斜横断部12a,12bが主筋30間の間隔の変位を規制することで,より強固に主筋の座屈を防止しているものと考えられ,比較的広いピッチで閉鎖型フープを配置した場合であっても得られる鉄筋コンクリート構造物の強度を得易く,閉鎖型フープの使用量を減少することができ経済的であると共に,過密配筋が防止される結果,得られる鉄筋コンクリート構造物の重量減を図ることができると共に,配筋数の減少によって更にコンクリートの回り込み性が更に向上して,構造物内における空洞の発生等に伴う構造欠陥が生じ難い配筋を可能にすることかできた。
また,請求項5〜7に記載の閉鎖型フープ(図5〜9参照)にあっては,傾斜横断部12a,12bの他に,変異幅Wの中間位置に設けられた中央平坦部14a〜14dを備えることにより,主筋30に対して直交方向に配置される前記中央平坦部14a,14bと,変異幅Wを斜め方向に横断する傾斜横断部12a,12bとの組み合わせによって,主筋30を複合的な方向から拘束することとなる結果,比較的広いピッチで閉鎖型フープ1を取り付ける場合であっても鉄筋コンクリート構造物の強度が得易く,閉鎖型フープ1の使用量を減少することができるという前述した請求項1〜4に記載の閉鎖型フープ1と同様の利点がある。
なお,前掲の特許文献1として紹介した閉鎖型フープに比較して本発明の閉鎖型フープ1は,その形状より取り付けの際にその向きを視覚的に容易に判別することができ,逆向きに取り付ける可能性が大幅に低減されていると共に,特に請求項7に記載の閉鎖型フープ1にあっては,第1のパターンP1と,第2のパターンP2を,中間線Mを中心として反転させた形状としたことにより,一端側接触部11と他端側接触部13の形状が同一となり,表裏の区別がなくなる結果,主筋30に対する取り付け時に,表裏を間違うことがない。
実施例1の閉鎖型フープの(A)は正面図,(B)は側面図,(C)は平面図。 実施例1の閉鎖型フープの斜視図であり,(A)は閉鎖型フープ単体,(B)は主筋に対する取り付け状態,(C)は交互に反対向きに重ねた状態,(D)は同一向きに重ねた状態。 実施例1の閉鎖型フープの(A)は展開図,(B)は主筋に対する取り付け状態の斜視図。 図1〜3の閉鎖型フープの変形例(円筒籠状に配筋可能に変更)であり,(A)は展開図,(B)は主筋に対する取り付け状態の斜視図。 実施例2の閉鎖型フープの(A)は展開図,(B)は主筋に対する取り付け状態の斜視図。 図5の閉鎖型フープの変形例(一端側接触部及び他端側接触部の形成位置を角筒籠の角部に配置)であり,(A)は展開図,(B)は主筋に対する取り付け状態の斜視図。 図5の閉鎖型フープの変形例(傾斜横断部,一端・他端側接触部を曲線的に変更)であり,(A)は展開図,(B)は主筋に対する取り付け状態の斜視図。 図5の閉鎖型フープの変形例(円筒籠状に配筋可能に変更)であり,(A)は展開図,(B)は主筋に対する取り付け状態の斜視図。 図5の閉鎖型フープの変形例(傾斜横断部,一端・他端側接触部を曲線的に変更すると共に円筒籠状に配筋可能に変更)であり,(A)は展開図,(B)は主筋に対する取り付け状態の斜視図。 従来の一般的な閉鎖型フープの使用状態の斜視図であり,(A)は円筒籠状,(B)は角筒籠(断面正方形)状に配筋可能としたものをそれぞれ示す。 特許文献1の閉鎖型フープの斜視図であり,(A)は菱形のループを対角線で曲折,(B)は長方形のループを長手方向中央で曲折,(C)は楕円形のループを短径で曲折して立体的に形成したもの。
以下に,本発明の実施例について添付図面を参照しながら説明する。
〔閉鎖型フープの構成〕
本発明における実施例1の閉鎖型フープ1を図1〜3を参照して説明する。
本実施例の閉鎖型フープ1は,図2(B)及び図3(B)に示すように,柱や梁等の鉄筋コンクリート構造物の長手方向に複数平行に配筋された主筋30に外接するように取り付けることにより,複数の主筋30を同時に束ねて前記主筋30と共に角筒籠50状の配筋を構成するもので,この閉鎖型フープ1は,平面視において前記角筒籠50の幅方向における断面形状に対応した形状,本実施例にあっては図1(C)に示すように角部を丸めた正方形に形成されている。
この閉鎖型フープ1は,所定長さに切断された異形鉄筋等の鉄筋1’の両端を,溶着して前述した無端環状(本実施例では平面視において略正方形のループ)に形成したものであり,この閉鎖型フープ1を構成する鉄筋1’は,図1(A)及び図1(B)に表されているように,主筋30の長手方向における所定の幅(後述変位幅W)内で,変位幅Wの中間点を規定する二本の平行な変位線L1,L2の中間線(図5〜図8において;M点)を基準線として,所定の一方に膨出する山型乃至は他方に膨出する谷型を成す相互に反対方向に膨出して曲折成形されている。
この閉鎖型フープ1を構成する鉄筋1’の曲折形状は,図3(A),(B)に示す例にあっては前述の角筒籠50の各外周面51a〜51dを包囲する部分の閉鎖型フープ1の曲折パターンP1〜P4を,いずれも同一の形状に形成しているが,各パターンP1〜P4は,全てを同一形状に形成する必要はなく,例えば閉鎖型フープ1が平面視において長方形に形成されている場合には,対向する2辺,例えばパターン中のP1とP3,P2とP4を同一形状に形成するものとしても良い。
もっとも,形成する角筒籠50の断面形状が正三角形,正方形,正五角形,正六角形等の角数nの正多角形である場合には,各パターンP1〜Pnを同一形状とすることにより,得られた閉鎖型フープ1を例えば図2(A)に示す状態において水平方向に回転させた場合であっても形状が同一となり,取付時における向きの確認が容易となる。
このように,前記外周面51a〜51dのいずれか1つを包囲する部分に表れる曲折形状のパターンP1〜P4を,前述した変位幅Wの幅方向両端を規定する変位線L1,L2を表示した図1(A),(B)及び図3(A)を参照しながら説明すると,このパターンP1〜P4は,図1(A),(B)及び図3(A)の紙面左側から紙面右側に向かって一方の変位線L1上に所定長さで存在する第1の一端側接触部11aと,前記第1の一端側接触部11aに連続すると共に前記変位幅Wを斜めに横断して他方の変位線L2に至る第1の傾斜横断部12aと,前記第1の傾斜横断部12aに連続して他方の変位線L2上に位置する他端側接触部13と,前記他端側接触部13と連続すると共に前記変位幅を斜めに横断して前記一方の前記変位線L1に至る第2の傾斜横断部12bと,前記第2の傾斜横断部12bに連続して前記一方の変位線L1上に位置する第2の一端側接触部11bから成る,他端側接触部13を頂点乃至は谷底とした山型又は谷型を成す相互に反対方向に膨出する曲折パターン〔図1(A),(B)では一方に膨出する山型,図3(A)では他方に膨出する谷型〕に形成されており,本実施例では図1(A),(B)及び図3(A)に示すように,各パターンP1〜P4における幅方向の中心線Oを中心として対称形状に形成されている。
ここで本実施例において,角筒籠50の各外周面51a〜51dにおける閉鎖型フープ1の曲折形状のパターンP1〜P4は,いずれも同一形状に形成されていることから,図3(A)に示すように閉鎖型フープ1を平面に展開した状態を考えると,その形状は,図1(A)乃至は図1(B)に示した曲折形状のパターンを前記角筒籠50の角数(図示の例では4個)に対応した数,連続させた形状となる。
従って,本実施例における閉鎖型フープ1の形状は,図3(A)に示す展開状態の鉄筋1’を,角筒籠50の外周に巻き付けた時に得られる形状として把握することができる。
ここで,図示の実施例にあっては,前述したパターンP1〜P4の他端側接触部13が,角筒籠50の角部52a〜52d間の中央に位置するように形成しているが,例えば前記他端側接触部13は,角筒籠50の角部52a〜52dに配置するように構成しても良く,例えば図1〜図3に示す閉鎖型フープ1を概ね上下反転させた形状として構成しても良い。
また,図3(A)に示す例では,他端側接触部13に対し,第1又は第2の一端側接触部11a,11bを長く形成しているが,第1及び第2の一端側接触部11a,11bそれぞれの長さを他端側接触部13の長さに対し1/2に形成して,一端側接触部11a,11bの合計長と,他端側接触部13の長さが同一となるようにしても良く,また,逆に,一端側接触部11a,11bの合計の長さに対し,他端側接触部13の長さを長く形成しても良い。
このような閉鎖型フープ1の製造は,例えば,予め図3(A)に示した形状に鉄筋を曲折しておき,このようにして曲折しておいた鉄筋を,更に図1(C)に示すように平面視において正方形のループ状となるように折り曲げると共に,両端を溶着して製造しても良く,又は,先に略正方形の平坦な形状に形成された鉄筋のループを形成しておき,この鉄筋のループをプレス成形する等して,図2(A)に示すような立体形状に成形するものとしても良い。
この場合,プレス前の鉄筋のループは,形成する角筒籠50の外周形状に対し,プレス時の曲折に伴うサイズ減少分,大きく形成しておく。
なお,図1〜3を参照して説明した閉鎖型フープ1にあっては,いずれも主筋30と組み合わせて角筒(四角筒)籠状の配筋を行う場合に使用するものとして説明したが,本発明の閉鎖型フープ1は,四角筒籠状の配筋を行う場合に使用するものに限定されず,主筋30を三角筒,又は五角以上の角数を有する角筒状に配列した場合においても使用でき,これらに適用する場合,図3(A)に示す展開状態における曲折パターンは,前述したパターンを,主筋30によって形成される角筒の角数に応じた連続数に増減すれば良い。
また,本発明の閉鎖型フープ1は,角筒籠50状の配筋に限定されず,例えば施工する柱の形状に対応して,主筋30と共に円筒籠50’状の配筋を行う場合に使用できるようにしても良い。
このように円筒籠50’状の配筋を行う場合に使用する閉鎖型フープ1では,閉鎖型フープ1を構成する鉄筋1’の展開状態において,前述したパターンP1〜Pnを3つ以上連続させた形状に形成し,各パターンP1〜Pnにおいて山頂乃至は谷底として表れる他端側接触部13が,前記円筒籠50’の外周を等分する間隔毎に出現するように鉄筋1’の形状を形成すれば良く,図4(A),(B)に示す例では,等間隔に配置された4本の主筋30a〜30d間の中間位置に他端側接触部13を出現させている〔図4(A)参照〕。
〔閉鎖型フープを使用した配筋方法〕
以上のように構成された閉鎖型フープ1は,角筒籠50状の配筋となるように複数本平行に配置された主筋30に外接した状態に取り付けられ,閉鎖型フープ1によってこれらの主筋30を束ねることで,得られる鉄筋コンクリート構造物の強度の向上が得られる。
この閉鎖型フープ1を使用した配筋にあっては,最終的に得ようとする柱等の鉄筋コンクリート構造物の外周形状に対し,必要なコンクリートのかぶり厚さ分小さな相似形を成す角筒籠50となるように,複数本の主筋30を相互に平行に配置する〔図2(B)及び図3(B)参照〕。
なお,図2(B)及び図3(B)に示す例では,主筋30によって形成される角筒(四角筒)籠50の各角部52a〜52dにのみ,それぞれ1本ずつ,計4本の主筋30を配置した状態を示しているが,施工する鉄筋コンクリート構造物の規模によっては,図示の例で示されている主筋30間に更に主筋30を配置するものとしても良い。
以上のようにして,主筋30の配筋が完了した後,この主筋30に対し,本発明の閉鎖型フープ1の取り付けを行う。
この閉鎖型フープ1の取り付けは,前述した各主筋30に外接するように,複数本の主筋30に同時に閉鎖型フープ1を外嵌することによって行うことができ,主筋30の上端側より外嵌した閉鎖型フープ1を,主筋30の下端側より交互に逆向きとなるように順次積み重ねてゆくことにより取り付けることができる〔図2(B)及び図3(B)参照〕。
一例として,図2(B)示す実施例では,最下段の閉鎖型フープ1の他端側接触部13を上向きに,一端側接触部11(11a,11b)を下向きに配置した構成としたものであり,このような最下段の閉鎖型フープ1の配置に対し,第2段の閉鎖型フープ1を,一端側接触部11(11a,11b)を上向きに,他端側接触部13を下向きとなるよう最下段の閉鎖型フープ1に対して逆向きに配置して積み重ねて行き,第3段の閉鎖型フープ1,第4段の閉鎖型フープ1・・・と,交互に逆向きに積み重ね,必要な高さに達するまで,この作業を繰り返す。
本発明の閉鎖型フープ1は,このように交互に逆向きとして積み重ねるだけで,各閉鎖型フープ1を所定のピッチで正確に配置することができるものとなっている。
しかも,このように一段毎に交互に逆向きとなるように所定の高さ迄閉鎖型フープ1を積み上げることにより,各主筋30は,外周側からの水平方向に束ねられるだけでなく,前述した各閉鎖型フープ1の形状が組み合わされることにより,各主筋30間の間隔は,図2(B)及び図3(B)に示すように,多数の三角形乃至は菱形によって細かく分割されることで,主筋30に対して斜め方向に配筋された傾斜横断部12(12a,12b)等が,主筋30間を斜め方向にも結束することにより,筋交い等と類似した作用が発揮される結果,強固な剪断補強が得られるものとなっている。
その結果,比較的広いピッチで閉鎖型フープ1を配筋した場合であっても高い強度を得やすく,閉鎖型フープ筋1の使用量を減らすことで経済的に鉄筋コンクリート構造物の施工を行うことができると共に,過密配筋とはならないために鉄筋コンクリート構造物が軽量化して耐震強度等が改善されると共に,打設したコンクリートの回りが良くなり構造物中に空洞が生じる等の欠陥が生じ難くなる。
なお,このようにして閉鎖型フープ1を積み重ねる際には,必要に応じて図2(B)に示すように上下段の閉鎖型フープ1間の接触部分を針金等の結束線で固定し,又は,溶接によって溶着するものとしても良い。
図2(B)に示す例では,上下に配置された閉鎖型フープ1の接触点のうち,他端側接触部13,13同士を結束線によって結束した例を示しているが,他端側接触部13,13同士の結束に代え,又は他端側接触部13,13同士の結束と共に,一端側接触部11,11同士の結束を行うものとしても良い。
なお,一端側接触部11,11が角筒籠50の角部52a〜52dに配置されるように構成した図2(B)の例では,例えば一端側接触部11,11同士の結束により上下段の閉鎖型フープ1間を結束するのみならず,一端側接触部11,11と共に更に主筋30を結束線によって結束して固定するものとしても良く,更にはこのような結束線による結束に代えて溶接による固定を行っても良く,閉鎖型フープ1間の結束,固定方法は,図示の例に限定されない。
以上のようにして,主筋30に対して閉鎖型フープ1を取り付けることにより,柱等の鉄筋コンクリート構造物に対する配筋が完了する。
このようにして配筋が完了した後,必要なコンクリートのかぶり厚さが確保されるように所定の間隔を開けて配筋の外周をコンクリート打設用型枠で包囲し,このコンクリート打設用型枠内にコンクリートを打設することで,前述した配筋を備えた鉄筋コンクリート構造物が形成される。
なお,前述したように鉄筋1’を曲折して形成された閉鎖型フープ1は,運搬時や保管時には,図2(D)に示すように同一方向に重ね合わせることにより場所をとらず保管,運搬を行うことができる。
〔閉鎖型フープ〕
以上,図1〜図3及び図4を参照して説明した閉鎖型フープ1にあっては,前述の変位幅W内には,この間隔内を斜めに横断する第1,第2傾斜横断部のみが設けられる構成となっていたが,図5(A),(B)に示す実施例2の閉鎖型フープ1及び,この実施例2の閉鎖型フープ1の変形例を示す図6〜9に示す閉鎖型フープ1にあっては,変位幅Wの幅方向における中間位置に,主筋30に対して直交方向に伸びる中央平坦部14(14a〜14d)を設けることにより強度の向上を図っている。
上記構造を得るために,本実施例の閉鎖型フープ1は,図5(A)に示すように,形成する角筒籠50の外周面51a〜51dのうちの1つ(一例として51a)を包囲する部分の閉鎖型フープ1に,中間線M上に存在する第1の中央平坦部14aと,前記第1の中央平坦部14aと連続すると共に,前記変位幅Wの幅方向の両端を成す二本の変位線L1,L2のうちの一方L1に至る第1の傾斜横断部12aと,前記第1の傾斜横断部12aと連続すると共に前記一方の変位線上に位置する一端側接触部11と,前記一端側接触部11と連続すると共に前記中間線Mに至る第2の傾斜横断部12bと,前記第2の傾斜横断部12bに連続して前記中間線上に存在する第2の中央平坦部14bから成る一方に膨出する山型の第1のパターンP1を設けた場合,これに隣接する外周面51bを覆う部分の閉鎖型フープ1には,中間線M上に存在する第3の中央平坦部14cと,前記第3の中央平坦部14cと連続すると共に,前記変位線L1,L2のうちの他方〔図5(A)の例ではL2〕に至る第3の傾斜横断部12cと,前記第3の傾斜横断部12cと連続すると共に前記他方の変位線L2上に位置する他端側接触部13と,前記他端側接触部13と連続すると共に前記中間線Mに至る第4の傾斜横断部12dと,前記第4の傾斜横断部12dに連続して前記中間線M上に存在する第4の中央平坦部14dから成る他方に膨出する谷型の第2のパターンP2を形成し,この第1のパターンP1と第2のパターンP2を,交互に,角筒籠50の角数に対応した数,繰り返すことにより形成された連続パターンとしている。
なお,第1のパターンP1と第2のパターンP2とは,例えば図6(A)に示すように必ずしも対応した形状である必要はないが,例えば図5(A)に示すように,第2のパターンP2の形状として,第1のパターンP1を,中間線Mを中心に反転させた形状を採用することが好ましく,図5(A)に示す例では第1のパターンP1と第2のパターンP2を,前記角筒籠50の角数(実施例において4角)に対応する数,前記角筒籠50の周方向に交互に連続して形成している。
なお,図5に示す実施例にあっては,前述の第1,第2の各パターンP1,P2において山頂乃至は谷底を成す前記一端側接触部11及び他端側接触部13が,角筒籠50の角部52a〜52d間の中間位置にそれぞれ配置されるよう形成しているが,例えば図6(A),(B)に示すように,前記各パターンP1,P2において山頂乃至は谷底を成す前記一端側接触部11及び他端側接触部13が,いずれも角筒籠50の角部52a〜52dに位置するように形成しても良い。
なお,このように本実施例の閉鎖型フープ1は,図5(A),(B)に示す例において中間線Mより上側に設けられた山部と,中間線Mより下側に設けられた谷部とが,交互に表れる曲折形状となることから,この形状の閉鎖型フープ1によって形成する角筒籠50は,角数が偶数となるようにする必要がある。
なお,図5及び図6に示した例では,前述した傾斜横断部12(12a,12b)や一端側接触部11及び他端側接触部13を,いずれも直線的な形状に形成するものとして説明したが,傾斜横断部12(12a,12b)や,一端側,他端側接触部11,13は,例えば図7(A),(B)に示すように曲線的に連続して形成し,各部の境界が不明確な形状に形成しても良い。
また,本発明の閉鎖型フープは,図5〜7に示した角筒籠50状の配筋を行う場合に限定されず,例えば図8及び図9に示すように,円筒籠50’状に配筋を行う場合に使用できるように構成しても良い。
この場合,展開状態の鉄筋1’の曲折パターンは,前述した第1のパターンP1と第2のパターンP2を,前記円筒籠50’の周方向に交互に2組以上連続して形成した形状と成すと共に,第1,第2の前記各パターンP1,P2において山頂乃至は谷底を成す前記一端側接触部11及び他端側接触部13が,前記円筒籠50’の外周を等分する間隔毎に出現するよう形成し,図8及び図9に示す例では,2組,計4つのパターンP1,P2を連続して形成し,各パターンP1,P2の山頂乃至は谷底である各々一端側及び他端側接触部11,13が,円筒籠50’の外周を4等分する位置に出現するように構成している。
〔閉鎖型フープを使用した配筋方法〕
以上のようにして得られた実施例2(図5)及びその変形例(図6〜図9)の閉鎖型フープ1についても,前述した実施例1の閉鎖型フープ1と同様に,複数平行に配置された主筋30に外嵌して取り付けることで,角筒籠50乃至は円筒籠50’状に配筋される。
ここで,図1〜4を参照して説明した実施例1の閉鎖型フープ1では,一端側接触部11側の形状と,他端側接触部13側の形状が異なる形状となっていたが,前述したように,第2のパターンP2を,第1のパターンP1を,中間線Mを中心に反転させた形状に形成した図5,図7〜9の構成では,得られた閉鎖型フープ1の一端側接触部11側と,他端側接触部13側の形状が一致し,閉鎖型フープ1に表裏が無くなることにより,主筋30に対する取り付けの際に向きを誤ることがない。
1 閉鎖型フープ
1’ 鉄筋(閉鎖型フープの)
11 一端側接触部
11a 第1の一端側接触部
11b 第2の一端側接触部
12 傾斜横断部
12a 第1の傾斜横断部
12b 第2の傾斜横断部
12c 第3の傾斜横断部
12d 第4の傾斜横断部
13 他端側接触部
14 中央平坦部
14a 第1の中央平坦部
14b 第2の中央平坦部
14c 第3の中央平坦部
14d 第4の中央平坦部
30 主筋
50 角筒籠
50’ 円筒籠
51a〜51d 外周面(角筒籠の)
52a〜52d 角部(角筒籠の)
100,200 閉鎖型フープ(従来)
130 主筋
P 曲折形状のパターン
P1 第1のパターン
P2 第2のパターン
W 変位幅
L1 一方の変位線
L2 他方の変位線
C 中心線
M 中間線
Y 軸(山折り又は谷折り線)
t1〜t4 閉鎖型フープの部分

Claims (7)

  1. 所定長さを有する鉄筋の両端を接合して形成された無端環状を成し,複数本平行に配筋された主筋に当接して取り付けることで前記主筋と共に所定形状の角筒籠状の配筋を構成する閉鎖型フープにおいて,
    前記閉鎖型フープを構成する前記鉄筋が,前記主筋の長手方向における所定の変位幅内で前記角筒籠の外周面における包囲位置を変化するよう曲折されており,
    前記鉄筋の曲折形状が,相互に反対方向に膨出するパターンを前記角筒籠の角数に対応する数連続して形成した形状を有し,
    前記角筒籠における所定の周方向に向かって,前記各パターンがそれぞれ,前記変位幅を規定する二本の平行な変位線のうちの一方の変位線上に位置する第1の一端側接触部と,前記第1の一端側接触部と連続すると共に前記変位幅を横断して他方の変位線に至る第1の傾斜横断部と,前記第1の傾斜横断部に連続して形成された,前記他方の変位線上に位置する他端側接触部と,前記他端側接触部と連続すると共に前記変位幅を横断して前記一方の変位線に至る第2の傾斜横断部と,前記第2の傾斜横断部に連続して前記一方の変位線上に位置する第2の一端側接触部を有し,
    いずれのパターンの前記第2の一端側接触部共に,このパターンに一方側で隣接する他のパターンの前記第1の一端側接触部と連続して形成されていると共に,
    前記各パターンにおいて山頂乃至は谷底を成す前記他端側接触部が,前記角筒籠の角部間の各中間位置,又は各角部上にそれぞれ位置するよう形成し,
    1つの閉鎖型フープに対し,他の閉鎖型フープを,前記一端側接触部同士,又は他端側接触部同士を接合させた状態で相互に逆向きに重ね合わせることができるよう,前記逆向きの状態において2つの閉鎖型フープが対称の形状となるよう形成したことを特徴とする閉鎖型フープ。
  2. 前記角筒籠の幅方向断面を正多角形とし,前記各パターンをいずれも同一形状に形成したことを特徴とする請求項1記載の閉鎖型フープ。
  3. 前記角筒籠が,平行に対向する複数組の外周面によって形成されていると共に,前記パターンを,対向する前記外周面の組毎に同一形状としたことを特徴とする請求項1記載の閉鎖型フープ。
  4. 所定長さを有する鉄筋の両端を接合して形成された無端環状を成し,複数本平行に配筋された主筋に当接して取り付けることで前記主筋と共に所定形状の円筒籠状の配筋を構成する閉鎖型フープにおいて,
    前記閉鎖型フープを構成する前記鉄筋が,前記主筋の長手方向における所定の変位幅内で前記円筒籠の外周面における包囲位置を変化するよう曲折されており,
    前記鉄筋の曲折形状が,相互に反対方向に膨出する複数のパターンを3つ以上の所定数で連続して形成した形状を有し,
    前記円筒籠における所定の周方向に向かって,前記各パターンがそれぞれ,前記変位幅を規定する二本の平行な変位線のうちの一方の変位線上に位置する第1の一端側接触部と,前記第1の一端側接触部と連続すると共に前記変位幅を横断して他方の変位線に至る第1の傾斜横断部と,前記第1の傾斜横断部に連続して形成された,前記他方の変位線上に位置する他端側接触部と,前記他端側接触部と連続すると共に前記変位幅を横断して前記一方の変位線に至る第2の傾斜横断部と,前記第2の傾斜横断部に連続して前記一方の変位線上に位置する第2の一端側接触部を有し,
    いずれのパターンの前記第2の一端側接触部共に,これに一方側で隣接する他のパターンの前記第1の一端側接触部と連続して形成されていると共に,
    前記各パターンにおいて山頂乃至は谷底を成す前記他端側接触部が,前記円筒籠の外周を等分する間隔毎に出現するよう形成し,
    1つの閉鎖型フープに対し,他の閉鎖型フープを,前記一端側接触部同士,又は他端側接触部同士を接合させた状態で相互に逆向きに重ね合わせることができるよう,前記逆向きの状態において2つの閉鎖型フープ1が対称の形状となるよう形成したことを特徴とする閉鎖型フープ。
  5. 所定長さを有する鉄筋の両端を接合して形成された無端環状を成し,複数本平行に配筋された主筋に当接して取り付けることで前記主筋と共に所定形状を有する偶数角の角筒籠状の配筋を構成する閉鎖型フープにおいて,
    前記閉鎖型フープを構成する前記鉄筋が,前記主筋の長手方向における所定の変位幅内で前記角筒籠の外周面における包囲位置を変化するよう曲折されており,
    前記鉄筋の曲折形状が,一方に膨出する山型の第1のパターンと,他方に膨出する谷型の第2のパターンを前記角筒籠の角数に対応する数,交互に連続して形成した形状を有し,
    前記角筒籠における所定の周方向に向かって,前記第1のパターンが前記変位幅を規定する二本の平行な変位線と平行で,前記二本の変位線間に位置する中間線上に存在する第1の中央平坦部と,前記第1の中央平坦部と連続すると共に,前記変位線のうちの一方に至る第1の傾斜横断部と,前記第1の傾斜横断部と連続すると共に前記一方の変位線上に位置する一端側接触部と,前記一端側接触部と連続すると共に前記中間線に至る第2の傾斜横断部と,前記第2の傾斜横断部に連続して前記中間線上に存在する第2の中央平坦部を有すると共に,
    前記第2のパターンが前記中間線上に存在する第3の中央平坦部と,前記第3の中央平坦部と連続すると共に,前記変位線のうちの他方至る第3の傾斜横断部と,前記第3の傾斜横断部と連続すると共に前記他方の変位線上に位置する他端側接触部と,前記他端側接触部と連続すると共に前記中間線に至る第4の傾斜横断部と,前記第4の傾斜横断部に連続して前記中間線上に存在する第4の中央平坦部を有し,
    第1のパターンの前記第2の中央平坦部に,これに隣接する第2のパターンの前記第3の中央平坦部が連続すると共に,前記第2のパターンの第4の中央平坦部に,これに隣接する第1のパターンの第1の中央平坦部が連続して形成されていると共に,
    前記第1,第2の各パターンにおいて山頂乃至は谷底を成す前記一端側接触部及び他端側接触部が,前記角筒籠の角部間の中間位置,又は,前記角筒籠の各角部上にそれぞれ位置するよう形成し,
    1つの閉鎖型フープに対し,他の閉鎖型フープを,前記一端側接触部同士,又は他端側接触部同士を接合させた状態で相互に逆向きに重ね合わせることができるよう,前記逆向きの状態において2つの閉鎖型フープが対称の形状となるよう形成したことを特徴とする閉鎖型フープ。
  6. 所定長さを有する鉄筋の両端を接合して形成された無端環状を成し,複数本平行に配筋された主筋に当接して取り付けることで前記主筋と共に所定形状の円筒籠状の配筋となる閉鎖型フープにおいて,
    前記閉鎖型フープを構成する前記鉄筋が,前記主筋の長手方向における所定の変位幅内で前記円筒籠の外周面における包囲位置を変化するよう曲折されており,
    前記鉄筋の曲折形状が,他方に膨出する谷型の第1のパターンと,一方に膨出する山型の第2のパターンを偶数回,交互に連続して形成した形状を有し,
    前記円筒籠における所定の周方向に向かって,前記第1のパターンが前記変位幅を規定する二本の平行な変位線と平行で,前記二本の変位線の中間に位置する中間線上に存在する第1の中央平坦部と,前記第1の中央平坦部と連続すると共に,前記変位線のうちの一方に至る第1の傾斜横断部と,前記第1の傾斜横断部と連続すると共に前記一方の変位線上に位置する一端側接触部と,前記一端側接触部と連続すると共に前記中間線に至る第2の傾斜横断部と,前記第2の傾斜横断部に連続して前記中間線上に存在する第2の中央平坦部を有すると共に,
    前記第2のパターンが前記中間線上に存在する第3の中央平坦部と,前記第3の中央平坦部と連続すると共に,前記変位線のうちの他方に至る第3の傾斜横断部と,前記第3の傾斜横断部と連続すると共に前記他方の変位線上に位置する他端側接触部と,前記他端側接触部と連続すると共に前記中間線に至る第4の傾斜横断部と,前記第4の傾斜横断部に連続して前記中間線上に存在する第4の中央平坦部を有し,
    前記第1のパターンの前記第2の中央平坦部に,これに隣接する第2のパターンの前記第3の中央平坦部が連続すると共に,前記第2のパターンの第4の中央平坦部に,これに隣接する第1のパターンの第1の中央平坦部が連続して形成されていると共に,
    前記各パターンにおいて山頂乃至は谷底を成す前記一端側接触部及び他端側接触部が,いずれも前記円筒籠の外周を等分する間隔毎に出現するよう形成し,
    1つの閉鎖型フープに対し,他の閉鎖型フープを,前記一端側接触部同士,又は他端側接触部同士を接合させた状態で相互に逆向きに重ね合わせることができるよう,前記逆向きの状態において2つの閉鎖型フープが対称の形状となるよう形成したことを特徴とする閉鎖型フープ。
  7. 前記第2のパターンを,前記第1のパターンを,前記中間線を中心として反転させた形状に形成したことを特徴とする請求項5又は6記載の閉鎖型フープ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102619660B1 (ko) * 2023-01-30 2023-12-29 에이에이아키그룹건축사사무소 주식회사 다점 접합 구속근을 갖는 보 거푸집

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