JP2011089186A - 炭窒化ケイ素含有膜、その製法、及びその用途 - Google Patents

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Abstract

【課題】PECVD装置に適した化合物を原料として炭窒化ケイ素含有膜を形成する方法を提供し、また得られた膜を用いたガスバリア膜及び半導体デバイスを提供する。
【解決手段】下記一般式(1)
【化1】
Figure 2011089186

(式中、X,X,X,X,Xは、水素原子、炭素数1〜20の炭化水素基、またはケイ素含有炭化水素基を表し、互いに結合しても良い。但し、式中、少なくとも1個のケイ素含有炭化水素基を有する。Rは、水素原子、炭素数1〜20の炭化水素基を表す。m、nは、0〜20の整数を表す)で示される化合物を原料として用い、プラズマ励起化学気相成長法により炭窒化ケイ素含有膜を得て、ガスバリア層や絶縁膜として用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は炭窒化ケイ素含有膜に関し、その製造方法及びその用途に関するものである。殊にプラズマ励起化学気相成長法(PECVD:Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)により成膜し、炭窒化ケイ素含有膜を形成する方法に関するものである。
液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイに代表されるフラットパネルディスプレイ(以下、FPD)では、その表示パネルの基材としてガラス基板が用いられるが、薄膜化、軽量化、耐衝撃性向上、フレキシブル化、更には、ロールツーロールプロセスへの適応の観点から、透明プラスチック基板への代替要求が高まっている。また、プラスチック基板に有機半導体を用いて有機トランジスタを形成したり、LSI、Si薄膜太陽電池、有機色素増感太陽電池、有機半導体太陽電池を形成する試みがなされている。
通常市販されているプラスチック基板に上記素子を形成した場合、液晶素子、有機EL素子、TFT素子、半導体素子、太陽電池等、形成された素子、デバイスが水、酸素に弱い為、ディスプレイの表示にダークスポットやドット抜けが発生したり、半導体素子、太陽電池が機能しなくなり、実用に耐えない。従って、プラスチック基板に水蒸気、酸素ガスに対するガスバリア性能を付与したガスバリアプラスチック基板が必要となる。一方、ガスバリア性能を付与した透明プラスチックフィルムは、食料品、医薬品、電子材料、電子部品の包装材料用途として、今後、不透明なアルミ箔ラミネートフィルムに変わって益々使用が拡大する方向にある。
透明プラスチック基板や透明プラスチックフィルムに透明ガスバリア性能を付与する方法としては、物理的成膜法と化学的成膜方法(以下、CVD法)がある。
窒化炭素膜を利用した提案として特許文献1があり、メタンガスと窒素ガスを用いて窒化珪素膜をPECVD成膜し、ガラス基板と樹脂フィルムの密着層としている。また、トリメチルアミン等のアミン化合物を用いた窒化炭素膜のPECVD成膜については、特許文献2で開示されている。半導体分野においては、特許文献3でエチレンやアセチレン等の不飽和炭素化合物と窒素又はアンモニアを用いて窒化炭素薄膜を薄膜トランジスタの層間絶縁膜やゲート絶縁膜として用いることを提案している。更に特許文献4では、電界効果トランジスタのゲート絶縁膜としてCVD法で形成した窒化炭素膜を用いることを提案している。
しかしながら、これらの窒化炭素膜の成膜方法は、原料が二成分系であり、できた膜の組成が一定しない。特に窒素含有量が安定しなかったり、窒素含有量が少ないという問題点を有してした。更には、ガスバリア膜として使用するには、膜が十分に緻密でない為に水蒸気や酸素に対するガスバリア性能が不十分であったり、半導体用絶縁膜として使用する為には、絶縁特性が不十分である等の課題を抱えている。
特開2004−66664号公報 特開平9−255314号公報 特開2004−277882号公報 特開2002−270834号公報
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、窒素含有量が高く、ガスバリア及び半導体用のバリア膜、エッチストップ膜、ハードマスク膜等として使用できる、PECVD装置に適した化合物を原料として炭窒化ケイ素含有膜を形成する方法を提供すること、その炭窒化ケイ素膜並びにこれらの膜を用いたガスバリア膜及び半導体デバイスを提供することにある。
本発明者らは、特定の化合物を原料として用い、PECVDにより炭窒化ケイ素含有膜を成膜する方法が、ガスバリア用及び半導体デバイス用の緻密な膜を成膜するに好適な方法であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、下記一般式(1)
Figure 2011089186
(式中、X,X,X,X,Xは、水素原子、炭素数1〜20の炭化水素基、またはケイ素含有炭化水素基を表し、互いに結合しても良い。但し、式中、少なくとも1個のケイ素含有炭化水素基を有する。Rは、水素原子、炭素数1〜20の炭化水素基を表す。m、nは、0〜20の整数を表す)で示される化合物を原料として用い、PECVDにより成膜することを特徴とする、炭窒化ケイ素含有膜の製法である。
また本発明は、上述の製法によって得られることを特徴とする、炭窒化ケイ素含有膜である。更に本発明は、上述の炭窒化ケイ素含有膜を、熱処理、紫外線照射処理、または電子線処理することを特徴とする、炭窒化ケイ素含有膜の製法である。また本発明は、上述の製法によって得られることを特徴とする、炭窒化ケイ素含有膜である。更に本発明は、上述の炭窒化ケイ素含有膜をガスバリア層として用いることを特徴とする、ガスバリア膜である。また本発明は、上述の炭窒化ケイ素含有膜を絶縁膜として用いることを特徴とする、半導体デバイスである。以下、本発明の詳細について説明する。
上記一般式(1)の、X,X,X,X,Xは、水素原子、炭素数1〜20の炭化水素基、またはケイ素含有炭化水素基を表し、互いに結合しても良い。但し、式中、少なくとも1個のケイ素含有炭化水素基を有する。
,X,X,X,Xが表す水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基としては特に限定されるものではないが、好ましくは水素または炭素数1〜10の飽和または不飽和炭化水素基であり、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれの構造を有してよい。好ましくは、水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、アルキルアリール基、アルケニル基、アリールアルケニル基、アルケニルアリール基、アルキニル基、アリールアルキニル基、アルキニルアリール基を挙げることができる。
具体的な例としては、水素原子、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、シクロプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert.−ブチル、シクロブチル、n−ペンチル、tert.−アミル、シクロペンチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、2−エチルヘキシル等のアルキル基、
フェニル、ジフェニル、ナフチル等のアリール基、ベンジル、メチルベンジル等のアリールアルキル基、
o−トルイル、m−トルイル、p−トルイル、2,3−ジメチルフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2,5−ジメチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、3,4−ジメチルフェニル、3,5−ジメチルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、o−エチルフェニル、m−エチルフェニル、p−エチルフェニル等のアルキルアリール基、
ビニル、アリル、1−プロペニル、1−ブテニル、1,3−ブタジエニル、1−ペンテニル、1−シクロペンテニル、2−シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、メチルシクロペンタジエニル、エチルシクロペンタジエニル、1−ヘキセニル、1−シクロヘキセニル、2,4−シクロヘキサジエニル、2,5−シクロヘキサジエニル、2,4,6−シクロヘプタトリエニル、5−ノルボルネン−2−イル等のアルケニル基
2−フェニル−1−エテニル等のアリールアルケニル基、
o−スチリル,m−スチリル,p−スチリル等のアルケニルアリール基、
エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル,2−ブチニル,3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、3−ヘキシニル、5−ヘキシニル等のアルキニル基、
2−フェニル−1−エチニル等のアリールアルキニル基、
2−エチニル−2フェニル等のアルキニルアリール基
等を挙げることができる。
特に好ましくは、水素原子または炭素数1〜4の飽和炭化水素基であり、具体的には水素原子、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、シクロプロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、tert.−ブチル、シクロブチルである。
またX,X,X,X,Xが表すケイ素含有炭化水素基としては、例えば下記一般式(4)
Figure 2011089186
(式中、Rは、水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基を表す。)
で示されるシリル基を挙げることができる。
の炭素数1〜20の炭化水素基としては、上記のX,X,X,X,Xの炭素数1〜20の炭化水素基と同様の置換基を例示できる。好ましくは、Rの少なくとも1つは不飽和炭化水素基である。Rとして不飽和炭化水素基が存在する場合、それを原料として成膜すると、成膜速度が向上したり得られた膜の絶縁性が向上したりする場合がある。
Rは、水素原子、炭素数1〜20の炭化水素基を表す。Rの炭素数1〜20の炭化水素基としては、上記のX,X,X,X,Xの炭素数1〜20の炭化水素基と同様の置換基が例示できる。特にRが水素原子であることが好ましい。
m、nは、0〜20の整数を表す。特にm=1でn=0〜16の整数であることが好ましい。
上記一般式(1)で表される化合物の具体例としては、下記一般式(2)
Figure 2011089186
(式中、R,R,R,R,Rは、水素原子、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、互いに異なっても良く、互いに結合しても良い。)
又は、下記一般式(3)
Figure 2011089186
(式中、R,R,R,R,Rは、上記に同じ。互いに異なっても良く、互いに結合しても良い。)
で示される化合物を挙げることができる。
一般式(2)または(3)で示される化合物の具体例としては、
N,N’−ビス(ジメチルビニルシリル)−N,N’−ジメチルエチレンジアミン、
Figure 2011089186
N,N−ビス(ジメチルビニルシリル)−N’,N’−ジメチルエチレンジアミン
Figure 2011089186
N,N’−ビス(ジメチルビニルシリル)エチレンジアミン
Figure 2011089186
N,N−ビス(トリメチルシリル)−N’,N’−ジメチルエチレンジアミン
Figure 2011089186
N,N,N’−トリス(トリメチルシリル)エチレンジアミン
Figure 2011089186
を挙げることができる。
一般式(1)で表される化合物としては、ケイ素原子含有置換基を有するピペラジン化合物を挙げることができる。具体的には、
N−ジメチルビニルシリル−N’−メチルピペラジン、
Figure 2011089186
N−ジメチルビニルシリル−N’−ジメチルビニルシラジルエチルピペラジンがあげられる。
Figure 2011089186
一般式(1)で表される他の化合物としては、ケイ素原子含有置換基を有するジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン化合物等を挙げることができる。具体的には、
N,N’’−ビス(ジメチルビニルシリル)ジエチレントリアミン、
N,N’,N’’−トリス(ジメチルビニルシリル)ジエチレントリアミン、
N,N,N’,N’’,N’’−ペンタキス(ジメチルビニルシリル)ジエチレントリアミン、
N,N’’’−ビス(ジメチルビニルシリル)トリエチレンテトラミン、
N,N’,N’’,N’’’−テトラキス(ジメチルビニルシリル)トリエチレンテトラミン、
N,N,N’,N’’,N’’’,N’’’−ヘキサキス(ジメチルビニルシリル)トリエチレン
テトラミン、
N,N’’’’−ビス(ジメチルビニルシリル)テトラエチレンペンタミン、
N,N’,N’’,N’’’,N’’’’−ペンタキス(ジメチルビニルシリル)テトラエチレンペンタミン、
N,N,N’,N’’,N’’’,N’’’’,N’’’’−ヘプタキス(ジメチルビニルシリル)テトラエチレンペンタミン
N,N’’−ビス(トリメチルシリル)ジエチレントリアミン、
N,N’,N’’−トリス(トリメチルシリル)ジエチレントリアミン、
N,N,N’,N’’,N’’−ペンタキス(トリメチルシリル)ジエチレントリアミン、
N,N’’’−ビス(トリメチルシリル)トリエチレンテトラミン、
N,N’,N’’,N’’’−テトラキス(トリメチルシリル)トリエチレンテトラミン、
N,N,N’,N’’,N’’’,N’’’−ヘキサキス(トリメチルシリル)トリエチレン
テトラミン、
N,N’’’’−ビス(トリメチルビニルシリル)テトラエチレンペンタミン、
N,N’,N’’,N’’’,N’’’’−ペンタキス(トリメチルシリル)テトラエチレンペンタミン、
N,N,N’,N’’,N’’’,N’’’’,N’’’’−ヘプタキス(トリメチルシリル)テトラエチレンペンタミン
等を挙げることができる。
なかんずく分子中にビニル等のアルケニル基や、アルキニル等の不飽和炭化水素基を有する化合物が好ましく、そのような化合物を用いると、高い成膜速度で炭窒化ケイ素含有膜を製造することができる。
本発明の上記一般式(1)で示される化合物は、PECVDにより成膜され、炭窒化ケイ素含有膜を製造することができる。このときのPECVDの種類及び用いる装置は、特に限定されるものではなく、半導体製造分野、液晶ディスプレイ製造分野、ロールツーロール方式高分子フィルムの表面処理分野等の当該技術分野で一般的に用いられるものが使用される。
PECVD装置において、一般式(1)で表される化合物を気化器により気化させて、成膜チャンバー内に導入し、高周波電源により、成膜チャンバー内の電極に印加し、プラズマを発生させ、成膜チャンバー内のシリコン基板等にPECVDによる薄膜を形成させることができる。この際、プラズマを発生させる目的でヘリウム、アルゴン、クリプトン、ネオン、キセノン等の不活性ガスや、窒化炭素の窒素含有量を向上させる目的でアンモニア、ヒドラジン、窒素等の窒素系ガスを一般式(1)で表される化合物と共に導入し、成膜時に共存させてもよい。
PECVD装置のプラズマ発生方法については、特に限定されず、当該技術で使用されている誘導結合型プラズマ、容量結合型プラズマ、ECRプラズマ等を用いることができる。また、プラズマを発生源としては、平行平板型、アンテナ型等の種々のものが使用でき、大気圧PECVD、減圧PECVD、加圧PECVD等いずれの圧力条件下のPECVDでも用いることができる。
このようにして炭窒化ケイ素含有膜が得られるが、中でも上記一般式(1)で表される化合物中の窒素がより多く残存している炭窒化ケイ素含有膜が好ましい。当該炭窒化ケイ素含有膜は、主たる細孔径が1nm未満で、緻密な膜が好ましく、高いガスバリア性、かつ高い機械的物性と高い絶縁性を有するため、ガスバリア膜及び半導体デバイス用絶縁膜として好適な膜となる。
この際のPECVD条件としては、特に限定はないが、1.0W〜10000Wが好ましく、1.0W〜2000Wの範囲で行うことが更に好ましい。
また上述の窒化炭素含有膜を、熱処理、紫外線照射処理、または電子線処理することすることにより、緻密化もしくは、機械的強度が向上した膜を得ることができる場合があり、本処理で得られた膜はガスバリア膜、半導体デバイス用絶縁膜として好適なものとなる場合がある。
具体的にPECVD装置として、図1の1に平行平板容量結合型PECVD装置を示す。この平行平板容量結合型PECVD装置は、PECVD装置チャンバー内にシャワーヘッド上部電極と基板の温度制御が可能な下部電極、上記一般式(1)の化合物をチャンバーに気化供給する気化器装置と高周波電源とマッチング回路から成るプラズマ発生装置、真空ポンプから成る排気系から成る。
PECVD装置1は、PECVDチャンバー2、一般式(1)の化合物をチャンバー内に均一に供給する為のシャワーヘッドを有する上部電極3、Si基板等の薄膜形成用基板5を設置する為の温度制御装置8を有する下部電極4、一般式(1)の化合物を気化させるための気化装置9〜15、プラズマ発生源であるマッチング回路6とRF電源7、チャンバー内の未反応物及び副生物を排気する為の排気装置16から成る。17,18はアースである。
プラズマ発生源であるマッチング回路6とRF電源7は、上部電極3に接続され、放電によりプラズマを発生させる。RF電源7の規格については特に限定されないが、当該
技術分野で使用される電力が1W〜2000W、好ましくは10W〜1000W、周波数が50kHz〜2.5GHz、好ましくは100kHz〜100MHz、特に好ましくは200kHz〜50MHzのRF電源を用いることができる。
基板温度の制御は特に限定されるものではないが、−90〜1,000℃、好ましくは0℃〜500℃の範囲である。
気化装置は、常温常圧で液体である一般式(1)の化合物13を充填し、ディップ配管と上記不活性ガスにより加圧する配管15を備えている容器12、液体である一般式(1)の化合物13の流量を制御する液体流量制御装置10、液体である一般式(1)の化合物13を気化させる気化器9、上記不活性ガスを気化器経由でPECVD装置チャンバー内に供給する為の配管14とその流量を制御する気体流量制御装置11からなる。本気化装置は、気化器9からシャワーヘッドを備えた上部電極3に配管接続されている。
一般式(1)の化合物のチャンバー内への気化供給量は特に限定されないが、0.1sccm〜10000sccm、好ましくは10sccmから5000sccmである。また、上記不活性ガスの供給量は特に限定されないが、0.1sccm〜10000sccm、好ましくは10sccmから5000sccmである。
具体的にPECVD装置として、図2の19に誘導結合型リモートPECVD装置を示す。この誘導結合型リモートPECVD装置は、PECVD装置チャンバー上部の石英の周りにコイル状に巻かれたプラズマ発生部、温度制御が可能な基板設置部、上記一般式(1)の化合物をチャンバーに気化供給する気化器装置と高周波電源とマッチング回路から成るプラズマ発生装置、真空ポンプから成る排気系から成る。
PECVD装置19は、PECVDチャンバー20、プラズマ発生部であるコイル21と石英管22、Si基板等の薄膜形成用基板24を設置する為のヒーター部23と温度制御装置27、一般式(1)の化合物を気化させるための気化装置28〜35、プラズマ発生源であるマッチング回路25とRF電源26、チャンバー内の未反応物及び副生物を排気する為の排気装置36から成る。37はアースである。
プラズマ発生部である石英周りのコイルは、マッチング回路25に接続され、石英管中にRF電流によるアンテナ電流磁界で放電させ、プラズマを発生させる。RF電源26の規格については特に限定されないが、当該技術分野で使用される電力が1W〜2000W、好ましくは10W〜1000W、周波数が50kHz〜2.5GHz、好ましくは100kHz〜100MHz、特に好ましくは200kHz〜50MHzのRF電源を用いることができる。
基板温度の制御は特に限定されるものではないが、−90〜1,000℃、好ましくは0℃〜500℃の範囲である。
気化装置は、常温常圧で液体である一般式(1)の化合物33を充填し、ディップ配管と上記不活性ガスにより加圧する配管35を備えている容器32、液体である一般式(1)の化合物33の流量を制御する液体流量制御装置29、液体である一般式(1)の化合物33を気化させる気化器28、上記不活性ガスを気化器経由でPECVD装置チャンバー内に供給する為の配管34とその流量を制御する気体流量制御装置30と不活性ガスとガス化した一般式(1)の化合物33をチャンバー内に均一に供給する為のシャワーヘッド31から成る。
一般式(1)の化合物のチャンバー内への気化供給量は特に限定されないが、0.1sccm〜10000sccm、好ましくは10sccmから5000sccmである。また、上記不活性ガスの供給量は特に限定されないが、0.1sccm〜10000sccm、好ましくは10sccmから5000sccmである。
一般式(1)の化合物は、上記で例示したPECVD装置を用いて、不活性ガスとガス化した一般式(1)の化合物、または、ガス化した一般式(1)の化合物をチャンバー内に供給し、RF電源による放電により、プラズマを発生させ、温度制御された基板上に成膜される。この際のチャンバー内の圧力は特に限定されるものではないが、0.1Pa〜10000Pa、好ましくは1Pa〜5000Paである。
具体的にPECVD装置として、図3の38にマイクロ波PECVD装置を示す。石英製チャンバー39、Si基板等の薄膜形成用基板40を設置する為のヒーター部41と温度制御装置42、一般式(1)の化合物を気化させるための気化装置43〜50、マイクロ波発生源であるマッチング回路51とマイクロ波発信器52、及びマイクロ波反射板53、チャンバー内の未反応物及び副生物を排気する為の排気装置54から成る。
マイクロ波発生源であるマッチング回路51とマイクロ波発信器52は、石英チャンバーに接続され、マイクロ波を石英チャンバー内に照射することでプラズマを発生させる。マイクロ波の周波数については特に限定されないが、当該技術分野で使用される周波数1MHz〜50GHz、好ましくは0.5GHz〜10GHz、特に好ましくは1GHz〜5MHzのマイクロ波を用いることができる。また、そのマイクロ波出力については0.1W〜20000W、好ましくは1W〜10000Wを用いることができる。
基板温度の制御は特に限定されるものではないが、−90〜1,000℃、好ましくは0℃〜500℃の範囲である。
気化装置は、常温常圧で液体である一般式(1)の化合物48を充填し、ディップ配管と上記不活性ガスにより加圧する配管50を備えている容器47、液体である一般式(1)の化合物48の流量を制御する液体流量制御装置44、液体である一般式(1)の化合物48を気化させる気化器43、上記不活性ガスを気化器経由でPECVD装置チャンバー内に供給する為の配管49とその流量を制御する気体流量制御装置45と不活性ガスとガス化した一般式(1)の化合物48をチャンバー内に均一に供給する為のシャワーヘッド46から成る。
一般式(1)の化合物のチャンバー内への気化供給量は特に限定されないが、0.1sccm〜10000sccm、好ましくは10sccmから5000sccmである。また、上記不活性ガスの供給量は特に限定されないが、0.1sccm〜10000sccm、好ましくは10sccmから5000sccmである。
一般式(1)の化合物は、上記で例示したPECVD装置を用いて、不活性ガスとガス化した一般式(1)の化合物、または、ガス化した一般式(1)の化合物をチャンバー内に供給し、マイクロ波の照射によりプラズマを発生させ、温度制御された基板上に成膜される。この際のチャンバー内の圧力は特に限定されるものではないが、0.1Pa〜10000Pa、好ましくは1Pa〜5000Paである。
本発明によれば以下の効果が奏される。即ち、上記一般式(1)で示される化合物を原料として用いることにより、ガスバリアフィルム、ガスバリア基板用のガスバリア層及び半導体デバイス用のバリア層、ハードマスク層、エッチストップ層として有用な、緻密かつ高機械的強度の炭窒化ケイ素含有膜を製造できる。
平行平板容量結合型PECVD装置を示す図である。 誘導結合型リモートPECVD装置を示す図である。 マイクロ波PECVD装置を示す図である。
以下に実施例を示すが、本発明は、これらの実施例によって何ら限定されるものではない。
膜厚測定は、株式会社アルバック製の触針式表面形状測定器デックタック(Dektak)6Mを用いた。また、生成膜の組成をPerkin Elmer製ESCA5400MCを用いて測定した。酸素透過性は、JIS K 7126−1法により、水透過性は、JIS K 7129A法でにより測定した。全光線透過率は、JIS K 7361−1法により測定した。線膨張係数は、オーブン中で無荷重状態のフィルムサンプルをで室温から240℃まで5deg./min.で昇温し、この間のフィルム長さの変化をCCDカメラにより測定することで算出した。表面粗さは、Veecoo社製走査型プローブ顕微鏡 NanoScopeIIIaを用い、タッピングモードAFMにて測定した。
実施例1 容量結合型PECVD装置によるN,N−ビス(ジメチルビニルシリル)−N’,N’−ジメチルエチレンジアミンを用いた炭窒化ケイ素膜の成膜
図1に示した平行平板容量結合型PECVD装置を用いて、ポリエチレンナフタレートフィルム基板上に成膜した。即ち、気化させたN,N−ビス(ジメチルビニルシリル)−N’,N’−ジメチルエチレンジアミンの流量50sccm、ヘリウムガスの流量50sccm、チャンバー内圧133Pa、基板温度室温、RF電源電力200W、RF電源周波数13.56MHzの条件で10分間成膜した。
結果は、膜厚857nmであった。炭窒化ケイ素膜の組成は、Si=19atom%、C=65atom%、N=16atom%であった。ガス透過性を測定したところ、酸素透過性は0.91cc/m・day、水透過性は0.50g/m・dayであった。また、全光線透過率は88.0%、線膨張係数は18ppm/deg.、表面粗さは5.9nmであった。
実施例2 容量結合型PECVD装置によるN,N’−ビス(ジメチルビニルシリル)−N,N’−ジメチルエチレンジアミンを用いた炭窒化ケイ素膜の成膜
図1に示した平行平板容量結合型PECVD装置を用いてポリエチレンナフタレートフィルム基板上に成膜した。即ち、気化させたN,N’−ビス(ジメチルビニルシリル)−N,N’−ジメチルエチレンジアミンの流量50sccm、ヘリウムガスの流量50sccm、チャンバー内圧133Pa、基板温度室温、RF電源電力200W、RF電源周波数13.56MHzの条件で10分間成膜した。
結果は、膜厚835nmであった。炭窒化ケイ素膜の組成は、Si=19atom%、C=66atom%、N=15atom%であった。ガス透過性を測定したところ、酸素透過性は0.83cc/m・day、水透過性は0.49g/m・dayであった。また、全光線透過率は87.0%、線膨張係数は20ppm/deg.、表面粗さは4.5nmであった。
実施例3 容量結合型PECVD装置によるN,N’−ビス(ジメチルビニルシリル)エチレンジアミンを用いた炭窒化ケイ素膜の成膜
図1に示した平行平板容量結合型PECVD装置を用いてポリエチレンナフタレートフィルム基板上に成膜した。即ち、気化させたN,N’−ビス(ジメチルビニルシリル)エチレンジアミンの流量50sccm、ヘリウムガスの流量50sccm、チャンバー内圧133Pa、基板温度室温、RF電源電力200W、RF電源周波数13.56MHzの条件で10分間成膜した。
結果は、膜厚638nmであった。炭窒化ケイ素膜の組成は、Si=19atom%、C=64atom%、N=17atom%であった。ガス透過性を測定したところ、酸素透過性は1.00cc/m・day、水透過性は0.48g/m・dayであった。また、全光線透過率は86.9%、線膨張係数は23ppm/deg.、表面粗さは4.2nmであった。
実施例4 容量結合型PECVD装置によるN,N−ビス(トリメチルシリル)−N’,N’−ジメチルエチレンジアミンを用いた炭窒化ケイ素膜の成膜
図1に示した平行平板容量結合型PECVD装置を用いてポリエチレンナフタレートフィルム基板上に成膜した。即ち、気化させたN,N−ビス(トリメチルシリル)−N’,N’−ジメチルエチレンジアミンの流量50sccm、ヘリウムガスの流量50sccm、チャンバー内圧133Pa、基板温度室温、RF電源電力200W、RF電源周波数13.56MHzの条件で10分間成膜した。
結果は、膜厚157nmであった。炭窒化ケイ素膜の組成は、Si=22atom%、C=60atom%、N=18atom%であった。ガス透過性を測定したところ、酸素透過性は1.09cc/m・day、水透過性は0.49g/m・dayであった。また、全光線透過率は87.0%、線膨張係数は25ppm/deg.、表面粗さは4.7nmであった。
実施例5 容量結合型PECVD装置によるN,N,N’−トリス(トリメチルシリル)エチレンジアミンを用いた炭窒化ケイ素膜の成膜
図1に示した平行平板容量結合型PECVD装置を用いてポリエチレンナフタレートフィルム基板上に成膜した。即ち、気化させたN,N,N’−トリス(トリメチルシリル)エチレンジアミンの流量50sccm、ヘリウムガスの流量50sccm、チャンバー内圧133Pa、基板温度室温、RF電源電力200W、RF電源周波数13.56MHzの条件で10分間成膜した。
結果は、膜厚275nmであった。炭窒化ケイ素膜の組成は、Si=24atom%、C=57atom%、N=19atom%であった。ガス透過性を測定したところ、酸素透過性は0.91cc/m・day、水透過性は0.50g/m・dayであった。また、全光線透過率は87.3%、線膨張係数は23ppm/deg.、表面粗さは6.2nmであった。
実施例6 容量結合型PECVD装置によるN−ジメチルビニルシリル−N’−メチルピペラジンを用いた炭窒化ケイ素膜の成膜
図1に示した平行平板容量結合型PECVD装置を用いてポリエチレンナフタレートフィルム基板上に成膜した。即ち、気化させたN−ジメチルビニルシリル−N’−メチルピペラジンの流量50sccm、ヘリウムガスの流量50sccm、チャンバー内圧133Pa、基板温度室温、RF電源電力200W、RF電源周波数13.56MHzの条件で20分間成膜した。
結果は、膜厚447nmであった。炭窒化ケイ素膜の組成は、Si=15atom%、C=67atom%、N=18atom%であった。ガス透過性を測定したところ、酸素透過性は0.91cc/m・day、水透過性は0.45g/m・dayであった。また、全光線透過率は86.9%、線膨張係数は25ppmppm/deg.、表面粗さは9.2nmであった。
実施例7 容量結合型PECVD装置によるN−ジメチルビニルシリル−N’−ジメチルビニルシラジルエチルピペラジンを用いた炭窒化ケイ素膜の成膜
図1に示した平行平板容量結合型PECVD装置を用いてポリエチレンナフタレートフィルム基板上に成膜した。即ち、気化させたN−ジメチルビニルシリル−N’−ジメチルビニルシラジルエチルピペラジンの流量50sccm、ヘリウムガスの流量50sccm、チャンバー内圧133Pa、基板温度室温、RF電源電力200W、RF電源周波数13.56MHzの条件10分間成膜した。
結果は、膜厚358nmであった。炭窒化ケイ素膜の組成は、Si=15atom%、C=68atom%、N=17atom%であった。ガス透過性を測定したところ、酸素透過性は0.90cc/m・day、水透過性は0.40g/m・dayであった。また、全光線透過率は86.7%、線膨張係数は25ppm/deg.、表面粗さは7.8nmであった。
比較例1 容量結合型PECVD装置によるジビニルテトラメチルジシラザンを用いた炭窒化ケイ素膜の成膜
図1に示した平行平板容量結合型PECVD装置を用いてポリエチレンナフタレートフィルム基板上に成膜した。即ち、気化させたジビニルテトラメチルジシラザンの流量50sccm、ヘリウムガスの流量50sccm、チャンバー内圧133Pa、基板温度室温、RF電源電力200W、RF電源周波数13.56MHzの条件で20分間成膜した。
結果は、膜厚282nmであった。炭窒化ケイ素膜の組成は、Si=19atom%、C=72atom%、N=9atom%であった。ガス透過性を測定したところ、酸素透過性は1.49cc/m・day、水透過性は0.71g/m・dayであった。また、全光線透過率は84.1%、線膨張係数は35ppm/deg.、表面粗さは58.3nmであった。
比較例2 容量結合型PECVD装置によるヘキサメチルジシラザンを用いた炭窒化ケイ素膜の成膜
図1に示した平行平板容量結合型PECVD装置を用いてポリエチレンナフタレートフィルム基板上に成膜した。即ち、気化させたヘキサメチルジシラザンの流量50sccm、ヘリウムガスの流量50sccm、チャンバー内圧133Pa、基板温度室温、RF電源電力200W、RF電源周波数13.56MHzの条件で20分間成膜した。
結果は、膜厚78nmであった。炭窒化ケイ素膜の組成は、Si=22atom%、C=66atom%、N=12atom%であった。ガス透過性を測定したところ、酸素透過性は1.78cc/m・day、水透過性は1.16g/m・dayであった。また、全光線透過率は83.6%、線膨張係数は35ppm/deg.、表面粗さは0.1nmであった。
比較例3 容量結合型PECVD装置によるテトラキスジメチルアミノシランを用いた炭窒化ケイ素膜の成膜
図1に示した平行平板容量結合型PECVD装置を用いてポリエチレンナフタレートフィルム基板上に成膜した。即ち、気化させたテトラキスジメチルアミノシランの流量50sccm、ヘリウムガスの流量50sccm、チャンバー内圧133Pa、基板温度室温、RF電源電力200W、RF電源周波数13.56MHzの条件で20分間成膜した。
結果は、膜厚687nmであった。炭窒化ケイ素膜の組成は、Si=20atom%、C=65atom%、N=15atom%であった。ガス透過性を測定したところ、酸素透過性は1.75cc/m・day、水透過性は0.71g/m・dayであった。また、全光線透過率は84.0%、線膨張係数は31ppm/deg.、表面粗さは65.5nmであった。
比較例4
使用したポリエチレンナフタレートフィルム基板のガス透過性、全光線透過率、線膨張係数を測定した。酸素透過性は21.0cc/m・day、水透過性は6.70g/m・dayであった。また、全光線透過率は86.9%、線膨張係数は35ppm/deg.、表面粗さは1.4nmであった。
1 平行平板容量結合型PECVD装置
2 PECVDチャンバー
3 シャワーヘッドを有する上部電極
4 下部電極
5 薄膜形成用基板
6 マッチング回路
7 RF電源
8 温度制御装置
9 気化器
10 液体流量制御装置
11 気体流量制御装置
12 容器
13 一般式(1)の化合物
14 不活性ガスを気化器経由でPECVD装置チャンバー内に供給する為の配管
15 不活性ガスにより加圧する配管
16 排気装置
17 アース
18 アース
19 誘導結合型リモートPECVD装置
20 PECVDチャンバー
21 コイル
22 石英管
23 ヒーター部
24 薄膜形成用基板
25 マッチング回路
26 RF電源
27 温度制御装置
28 気化器
29 液体流量制御装置
30 気体流量制御装置
31 シャワーヘッド
32 容器
33 一般式(1)の化合物
34 不活性ガスを気化器経由でPECVD装置チャンバー内に供給する為の配管
35 不活性ガスにより加圧する配管
36 排気装置
37 アース
38 マイクロ波PECVD装置
39 石英製チャンバー
40 薄膜形成用基板
41 ヒーター部
42 温度制御装置
43 気化器
44 液体流量制御装置
45 気体流量制御装置
46 シャワーヘッド
47 容器
48 一般式(1)の化合物
49 不活性ガスを気化器経由でPECVD装置チャンバー内に供給する為の配管
50 不活性ガスにより加圧する配管
51 マッチング回路
52 マイクロ波発信器
53 マイクロ波反射板
54 排気装置

Claims (14)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 2011089186
    (式中、X,X,X,X,Xは、水素原子、炭素数1〜20の炭化水素基、またはケイ素含有炭化水素基を表し、互いに結合しても良い。但し、式中、少なくとも1個のケイ素含有炭化水素基を有する。Rは、水素原子、炭素数1〜20の炭化水素基を表す。m、nは、0〜20の整数を表す)で示される化合物を原料として用い、プラズマ励起化学気相成長法により成膜することを特徴とする、炭窒化ケイ素含有膜の製法。
  2. 上記一般式(1)においてm=1である、請求項1に記載の製法。
  3. 下記一般式(2)
    Figure 2011089186
    (式中、R,R,R,R,Rは、水素原子、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、互いに異なっても良く、互いに結合しても良い。)
    又は、下記一般式(3)
    Figure 2011089186
    (式中、R,R,R,R,Rは、上記に同じ。互いに異なっても良く、互いに結合しても良い。)
    で示される化合物を原料として用いる、請求項1または2に記載の製法。
  4. 上記一般式(2)及び(3)において、R及びRの少なくとも1つが不飽和炭化水素基である、請求項3に記載の製法。
  5. 上記一般式(2)及び(3)において、R及びRの少なくとも1つがアルケニル基である、請求項3または4に記載の製法。
  6. N,N’−ビス(ジメチルビニルシリル)−N,N’−ジメチルエチレンジアミン、またはN,N−ビス(ジメチルビニルシリル)−N’,N’−ジメチルエチレンジアミンを原料として用いる、請求項1〜5いずれかに記載の製法。
  7. 成膜時にアンモニアを共存させる、請求項1乃至6いずれかに記載の製法。
  8. 成膜時に不活性ガスを共存させる、請求項1乃至6いずれかに記載の製法。
  9. 不活性ガスが窒素である、請求項8に記載の製法。
  10. 請求項1乃至9いずれかに記載の製法によって得られることを特徴とする、炭窒化ケイ素含有膜。
  11. 請求項10に記載の炭窒化ケイ素含有膜を、熱処理、紫外線照射処理、または電子線処理することを特徴とする、炭窒化ケイ素含有膜の製法。
  12. 請求項11に記載の製法によって得られることを特徴とする、炭窒化ケイ素含有膜。
  13. 請求項10または12に記載の炭窒化ケイ素含有膜をガスバリア層として用いることを特徴とする、ガスバリア膜。
  14. 請求項10または12に記載の炭窒化ケイ素含有膜を絶縁膜として用いることを特徴とする、半導体デバイス。
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