JP2011088015A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源断等により演出図柄の表示が消失しても、復旧時に遊技者に安心感を与える。
【解決手段】第1の制御手段310は、抽選の結果によって可変入賞球装置109の開閉部材を開放させる場合であれば、開閉部材を開放させるために可変入賞球装置109を制御し、また、電源断が発生した場合に制御情報をバックアップ可能に構成される。第2の制御手段340、370は、第1の制御手段310からのコマンドに従って演出図柄表示装置103を制御するとともに、可変入賞球装置109の開閉部材を開放している際には、抽選の結果を示す演出図柄を表示しておき、可変入賞球装置109の開閉部材を開放しているときに発生した電源断から復旧する際には、第1の制御手段310が送信する復旧処理を行うためのコマンドを受信することを契機に、電源断から復旧したことを示す所定の表示を行なう。
【選択図】図7

Description

本発明は、遊技機に関し、より詳しくは、第1の制御手段が演出図柄表示装置を制御するためのコマンドを第2の制御手段に送信可能な遊技機に関する。
一般に、パチンコ機等の遊技機は、遊技盤に設けられた始動入賞口への球の始動入賞により、内蔵するプログラムにより大当たり/外れ抽選を行うとともに、抽選した結果、大当たりの場合に、遊技者へ所定の遊技価値を付与する。また、遊技機は、抽選結果に対応した多彩な演出を行うための装置を実装している。例えば、遊技機には、複数の数字や図形等で構成される実際の抽選結果報知のための特別図柄(「本図柄」ともいう)とキャラクタ等の動画からなる演出図柄(「デモ図柄」ともいう)とを変動表示する液晶ディスプレイ等の図柄表示装置を遊技盤中に備えたものがある。演出図柄の表示と特別図柄の表示とを別個に行う理由は、実際の抽選結果報知のために使用される特別図柄に対してはその表示に関して演出等に法規上の制約があるが、演出図柄に対しては、法規上の当たりはずれを表示するわけではなく遊技者をひきつけるための演出表示画面という位置づけであるため特別図柄に課せられた表示に関する法規制を受けないからである。よって、演出図柄の表現方法の自由度は特別図柄に比べて高く、遊技機メーカは演出図柄をバラエティに富んだ表示形態とすることができる。さらに、演出図柄は特別図柄では表現できない多彩なリーチアクションも表現することもできる。このように特別図柄とは別個に演出機能を含んだ演出図柄を設けることによって遊技者を飽きさせない凝った演出を行うことが可能となり、遊技性を一層高めることができる。なお、「リーチ」とは、複数の図柄列(通常は3列)を用い、2列の図柄列を先に停止させ、既に停止表示されている表示結果が当たり図柄(同一図柄)の組み合わせ(大当たり図柄の組み合わせ)となる条件を満たしている表示状態であり、最終停止図柄の停止に期待を持たせる演出のことである。
図21は、従来の遊技機2100の正面概観の一例を示す。図21において、遊技機は、遊技機の役物等を盤面に据え付ける遊技盤2101、図柄表示装置2102、始動入賞口2103、普通図柄表示装置作動ゲート(左)2104、普通図柄表示装置作動ゲート(右)2105、普通図柄表示装置2106、普通電動役物(チューリップ)2107、特別図柄作動記憶表示灯(保留ランプ)2108、2109、2110、2111、可変入賞球装置2112等を含む。尚、説明の便宜上、全ての構成部材を図示してはいない。
図柄表示装置2102は、たとえば、液晶表示部等の可変表示装置、モータの回転により可変表示するドラム等その他がある。図柄表示装置2102は、複数の数字や図形等の特別図柄や演出図柄を変動表示する。
始動入賞口2103は、遊技者により打ち出された遊技球が入賞すると、その入賞球を検知し、内蔵するプログラムにより大当たりの抽選を行い、図柄表示装置2102の図柄変動の契機を与える。図柄表示装置2102の特別図柄や演出図柄の変動表示は所定の変動時間経過後停止し、抽選結果の報知や演出が行われる。
普通図柄表示装置作動ゲート(左)2104及び普通図柄表示装置作動ゲート(右)2105は、遊技者により打ち出された遊技球が通過すると、その通過球を検知し、普通電動役物2107(チューリップ)の開放の抽選が行われ、普通図柄表示装置2106の普通図柄の変動契機を与える。
普通図柄表示装置2106は、7セグメントLED(Light Emitting Diode)等で表示される普通図柄を変動表示し、普通電動役物(チューリップ)2107を開放する抽選に当選した時には、特定の普通図柄を停止表示し、いわゆる小当たりを報知する。普通電動役物(チューリップ)2107は、普通図柄表示装置2106が小当たりを報知した場合に開放し、始動入賞口2103への入賞を容易にする。
保留ランプ2108、2109、2110、2111は、図柄の変動中に始動入賞口2103に入賞した各球の抽選結果の情報を、遊技機が内蔵するRAM(Random Access Memory)上にある各球毎の保留メモリに記憶するのと連動して点灯し(“球の保留”)、連続して図柄変動可能な回数を報知する。球の保留の対象となった始動入賞口2103への入賞球を保留球という。
また遊技機は、抽選の結果大当たりした場合、図柄表示装置2102の特別図柄が、例えば、「1、1、1」、「2、2、2」〜「9、9、9」のように予め定めた特定の図柄の組み合わせで停止し、特賞(大当たり)を報知する。特賞とは、遊技が通常状態から遊技者へ多数の賞球を払い出す等の所定の遊技価値を付与する有利な状態(大当たり動作、大当たり中)に切り替わるポイントである。一方、演出図柄は、特別図柄が変動を開始して停止するまでの間、特別図柄の変動と同期して、特別図柄では許されていないリーチアクションをとるなど多彩な演出を伴った変動動作を行う。また、特別図柄による特賞報知が確定すると直ちに大当たりを示す演出図柄の表示が確定する。そして大当たり動作中は、演出図柄はアニメーション等の動画を表示するなどして遊技者を喜ばせる演出を行う。なお、特別図柄と演出図柄は共に図柄表示装置2102に表示される。
さらに図21において、可変入賞球装置2112は、特別図柄の停止図柄が予め定めた特定の図柄の組み合わせとなった場合、すなわち、特賞となったときに、その後の大当たり動作における可変入賞球装置2112前面に付置された開閉部材2113の開放及び開閉の動作を行う。
大当り動作中は、開閉部材2113がほぼ水平に開き、遊技球の入賞を受け付ける大入賞口2114が開放され、多数の遊技球の入賞を受け付ける。大入賞口2114に遊技球が入賞すると、遊技機はその入賞球数相当の多数の賞球(出玉、セーフ玉)払い出しを行う。大入賞口2114の開放は、大当たり動作中の演出図柄によるアニメーション表示等と同期して、所定時間(例えば、30秒以下)経過するか、所定数の遊技球が大入賞口2114に入賞するまで継続する。この1回の開放をラウンド(R)と呼ぶ。さらに、可変入賞球装置2112は内部にVゾーンと称する特定領域2115を有する。大当たり動作中の大入賞口2114の開放中に特定領域2115を少なくとも1個の遊技球が通過すると、遊技は次のラウンドの権利発生の契機が与えられる。このようにして、ラウンドは1R→2R→・・・と継続し、最大ラウンド(例えば、15ラウンド)まで継続する。ラウンド中に遊技球の特定領域2115の通過がないと、最大ラウンドまで継続せずに大当たり動作は終了する。
また、従来の遊技機には、特別図柄変動時間短縮スイッチを有し、それが遊技者によって操作されると強制的に図柄変動を停止(即止め)させる機種も存在する。この機能により、一回の図柄変動時間を短縮し単位時間あたりの図柄変動回数を増やすことができる。特別図柄変動時間短縮スイッチの操作による即止めではなく、操作の後、図柄変動が短縮されてから停止するようにできることも当業者には自明であろう。遊技機の中には、遊技盤2101に取り付けられた光学式のタッチセンサである特別図柄変動時間短縮スイッチ2116を有した機種もある。遊技盤2101に据え付けられた役物(表示装置、可変入賞装置、普通電動役物等を総称したもの)、特別図柄変動時間短縮スイッチ2116、釘等はその上に透明なガラス板を被されており、ガラス板と遊技盤2101との間に確保されたスペースを打ち出された遊技球が落下していく。図柄表示装置2102が特別図柄や演出図柄を変動表示中に、遊技者がガラス板を介して特別図柄変動時間短縮スイッチ2116に手をかざすと、それを検知した特別図柄変動時間短縮スイッチ2116がONとなり、図柄表示装置2102の特別図柄や演出図柄の変動表示が即止めされ、又は短縮されて停止することが可能である。
このような遊技機の動作表示に加え、昨今の遊技機は、特別図柄が予め定めた特定の図柄の組み合わせで停止し特賞を報知した場合、その後大当りを示す演出図柄を表示中もその画面の一部にいずれの図柄(当たり図柄)の組み合わせで特賞となったかを表示するものがある(例えば、特許文献1)。このような遊技機では、大当り中演出図柄が表示されている間も、当たり図柄が何であったか(例えば、図柄の組み合わせが「7、7、7」の場合、当たり図柄は「7」等)を確認することができるので、遊技者は常にいずれの図柄で大当りとなったかを認識し安心して遊技の継続ができる。また、当たり図柄に応じて種々のサービスを提供する遊技場関係者も一々記録をとる等の追加の作業を要することなくサービスの提供が可能である。
特開平8−196704号公報
しかしながら、従来の当たり図柄を表示する遊技機も電源断が発生した後復旧した場合、または表示装置に対するノイズ等の影響により演出図柄の表示自体が消失した後表示を回復した場合、もはや当たり図柄を表示することができないため、遊技者に不安を与え、遊技関係者も適切なサービスが提供できないという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、電源断等により演出図柄の表示が消失しても復旧後に遊技者に安心感を与え、遊技関係者が適切なサービスを提供することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
第1の発明においては、特別図柄を表示する特別図柄表示装置と、開閉部材を開放させて遊技球を入賞可能にする可変入賞球装置と、 前記可変入賞球装置の前記開閉部材を開放させるか否かの抽選を実行するとともに、前記抽選の結果に基づいて前記特別図柄表示装置及び前記可変入賞球装置を制御する第1の制御手段と、演出図柄を表示する演出図柄表示装置と、前記演出図柄表示装置を制御する第2の制御手段と、を具備し、前記第1の制御手段が、前記演出図柄表示装置を制御するためのコマンドを前記第2の制御手段に送信可能な遊技機において、前記第1の制御手段は、前記特別図柄表示装置によって前記特別図柄を変動表示する際には、前記演出図柄表示装置によって前記演出図柄を変動表示させるためのコマンドを前記第2の制御手段に送信し、その後、前記抽選の結果によって前記可変入賞球装置の前記開閉部材を開放させる場合であれば、前記開閉部材を開放させるために前記可変入賞球装置を制御し、また、電源断が発生した場合に制御情報をバックアップ可能に構成され、前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段からの前記コマンドに従って前記演出図柄表示装置を制御するとともに、前記可変入賞球装置の前記開閉部材を開放している際には、前記抽選の結果を示す演出図柄を表示しておき、前記可変入賞球装置の前記開閉部材を開放しているときに発生した電源断から復旧する際には、前記第1の制御手段が復旧時に送信するコマンドを受信することを契機に、電源断から復旧したことを示す所定の表示を行なう。
第2の発明においては、前記第1の制御手段は、複数の制御処理ステップから構成される制御処理手順を繰り返し実行されるように構成し、前記複数の制御処理ステップには、前記特別図柄を表示制御する処理を有する特別遊技管理処理と、前記演出図柄表示装置を制御するためのコマンドを前記第2の制御手段に送信する処理を有するコマンド出力管理処理と、を含み、前記第1の制御手段は、前記特別遊技管理処理にて前記特別図柄を表示制御する処理を開始した後に、前記コマンド出力管理処理にて前記演出図柄を変動表示させるためのコマンドを前記第2の制御手段に送信する。
第3の発明においては、前記制御処理手順は、前記コマンド出力管理処理を、前記特別遊技管理処理よりも先に配置させたプログラム構成であり、前記第1の制御手段は、繰り返し行われる前記制御処理手順の中で、先に実行される前記特別遊技管理処理にて前記特別図柄を表示制御する処理を開始し、その後に実行される前記コマンド出力管理処理にて前記演出図柄を変動表示させるためのコマンドを前記第2の制御手段に送信する。
第1の発明によれば、前記可変入賞球装置の開閉部材を開放している際に電源断により演出図柄の表示が消失しても、復旧時には遊技者に安心感を与え、遊技関係者が適切なサービスを提供することが可能な遊技機を提供することが可能となる。
第2の発明によれば、第1の制御手段は、特別遊技管理処理にて特別図柄を表示制御する処理を開始した後に、コマンド出力管理処理にて演出図柄を変動表示させるためのコマンドを第2の制御手段に送信するため、特別図柄を表示する制御を開始した後に確実にコマンドを第2の制御手段に対して送信することが可能となり、制御処理の確実性や安定性を向上することに繋がる。
本発明を用いた遊技機の正面概観の一例を示す図である。 本発明を用いた遊技システムの一例を示すブロック図である。 本発明の遊技機の制御部の一実施形態を示すブロック図である。 本発明の遊技機の主制御部の一実施形態を示すブロック図である。 本発明の遊技機の副制御部の一実施形態を示すブロック図である。 本発明の遊技機の表示制御部の一実施形態を示すブロック図である。 本発明の遊技機の主制御部の遊技制御を示すフローチャートである。 本発明の遊技機におけるコマンドの例を示す表である。 本発明の遊技機における図柄乱数と特別図柄と演出図柄との関係を示す表である。 特別遊技管理処理の概略を示すフローチャートである。 特別遊技管理処理の詳細を示すフローチャートである。 特別遊技管理処理の詳細を示すフローチャートである。 特別遊技管理処理の詳細を示すフローチャートである。 特別遊技管理処理の詳細を示すフローチャートである。 特別遊技管理処理の詳細を示すフローチャートである。 特別遊技管理処理の詳細を示すフローチャートである。 特別遊技管理処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の遊技機における大入賞口関連のコマンドの例を示す表である。 特別遊技管理処理のコマンド送信の概略を示すフローチャートである。 本発明の遊技機における大入賞口関連のコマンドの例を示す表である。 従来の遊技機の正面概観の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(装置構成)
図1は、本実施形態の遊技機100の正面概観の一例を示す図である。図1において、本実施形態の遊技機は、遊技機の役物等を盤面に据え付ける遊技盤101、特別図柄表示装置102、演出図柄表示装置103、2つある始動入賞口の1つである第1の始動入賞口104、普通図柄表示装置作動ゲート(左)105、普通図柄表示装置作動ゲート(右)106、普通図柄表示装置107、もう1つの始動入賞口(第2の始動入賞口)でもある普通電動役物(チューリップ)108、役物ユニットの1つである大入賞口を備える可変入賞球装置109、遊技機ハンドル111、特別図柄作動記憶表示灯(保留ランプ)112、普通図柄作動記憶表示灯(保留ランプ)113、状態報知表示器115、ラウンド回数表示器119等を主に備える。ここで、役物ユニットとは、主制御部310からの直接制御により制御される遊技機能を実行する駆動機器あるいはランプ等の表示機器であり、上記の可変入賞球装置のほか、サイドランプ装置や、センタ役物等も含まれる。
特別図柄表示装置102には、例えば、液晶ディスプレイまたはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED(Light Emitting Diode)、ドットマトリクス表示装置等があり、複数の数字や図形等の特別図柄を変動表示する。特別図柄表示装置102の停止図柄が予め定めた特定の図柄の組み合わせとなった場合を特賞(大当たり)とする。尚、本実施形態においては、特別図柄表示装置102は、可変入賞球装置109の大入賞口周辺に設けられる2桁の7セグメントLEDとする。ここで、特賞とは、遊技が通常状態から遊技者へ多数の賞球を払い出す等の所定の遊技価値を付与する有利な状態(大当たり動作、大当たり中)に切り替わるポイントである。
演出図柄表示装置103は、たとえば、液晶ディスプレイまたはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクス表示装置、モータの回転により可変表示するドラム等があり、複数の数字や図形等の演出図柄を変動表示する。演出図柄表示装置103を制御する表示制御部は、詳細は後述するが、CPU(Central Processing Unit)、プログラムROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、画像処理用LSI(以下、VDP(Video Display Processor))、キャラクタROM、ビデオRAM等を有する。演出図柄表示装置103は、本実施形態では、背景等の画像および複数の図柄を動画として表示可能な可変表示装置を有する。本実施形態では、多彩な演出図柄を演出図柄表示装置103に表示可能な遊技機を想定している。
始動入賞口104は、遊技者により打ち出された遊技球が入賞すると、内部の特別図柄始動スイッチの起動信号発生により入賞を検知し、特別図柄表示装置102の図柄変動の契機を与える。特別図柄表示装置102の特別図柄や演出図柄表示装置103の演出図柄の変動表示は、所定の変動時間経過後に停止し、抽選結果の報知や演出が行われる。
普通図柄表示装置作動ゲート(左)105および普通図柄表示装置作動ゲート(右)106は、遊技者により打ち出された遊技球が通過すると、内部の普通図柄作動スイッチの起動信号発生により、その通過球を検知し、普通図柄表示装置107の普通図柄の変動契機を与える。
普通図柄表示装置107は、可変入賞球装置109の大入賞口周辺に設けられるLED等で普通図柄を変動表示して、遊技機能に関連する情報を表示する。普通電動役物108は、普通図柄表示装置107が特定の普通図柄を停止表示(小当たり)した場合に開放し、始動入賞口としての普通電動役物108への入賞を促進する。すなわち、普通電動役物108に入った遊技球は上述の始動入賞口104の場合と同様に裏面の始動スイッチの起動信号を発生させ、特別図柄表示装置102の図柄変動の契機を与える。このように、本実施形態では、始動入賞口104および普通電動役物108のいずれかに遊技球が入賞すると特別図柄の変動が開始されるのである。
可変入賞球装置109は、特別図柄表示装置102の停止図柄が予め定めた特定の図柄の組み合わせとなった場合、すなわち、特賞となったときに、その後の大当たり動作において、可変入賞球装置109の前面に付置された開閉部材114が開放および閉鎖の動作を行う。開閉部材の開閉パターンは内蔵するプログラムの抽選結果によって決まる。
大当たり動作中は、開閉部材114がほぼ水平に開き、遊技球の入賞を受け付ける可変入賞球装置109が開放され、多数の遊技球の入賞を受け付ける。可変入賞球装置109に遊技球が入賞すると、可変入賞球装置109の内部の大入賞口スイッチの起動信号発生により、遊技機は可変入賞球装置109への遊技球数を把握し、その入賞に伴う賞球(出玉、セーフ玉)払い出しの契機が与えられる。可変入賞球装置109の開放は、所定の時間(例えば、30秒)経過するか、所定数(大入賞口入賞規定数)の遊技球が可変入賞球装置109に入賞するまで継続する。この一回の開放をラウンドと呼ぶ。
さらに、可変入賞球装置109は内部にVゾーンと呼ばれる特定領域(図示せず)を有する。大当たり動作中の可変入賞球装置109の開放中に特定領域を少なくとも1個の遊技球が通過すると、可変入賞球装置109の内部の特定領域スイッチの起動信号発生により、遊技機は次のラウンドの権利発生の契機が与えられる。このようにして、ラウンドは1R→2R→・・・と継続し、最大ラウンド(例えば6ラウンドまたは15ラウンド)まで継続する。ラウンド中に遊技球が特定領域を通過しないと、最大ラウンドまで継続せずに大当たり動作は終了する。本実施形態では、大入賞口が開放されているときにVゾーンを遊技球が通過しないとラウンドが継続されないが、これに限られずVゾーンを設けずに、遊技球の通過の有無を問わずラウンドを継続させるようにすることもできる。
遊技機ハンドル111は、タッチセンサを表面に有し、ストップボタン(発射停止)116を付置されている、遊技者が遊技機ハンドル111を握ったことをタッチセンサが検知し、この状態で遊技機ハンドル111が右回り117または左回り118に回されたことを遊技機ハンドル111内部の可変抵抗器が検知すると、球発射装置に遊技球を連続して打ち出す契機を与える。遊技者は、遊技機ハンドル111を右回り117または左回り118に回して、遊技盤101上へ打ち出される遊技球の打ち出しルートを調整する。また、遊技者がストップボタン116を押すと、球発射装置の遊技球の打ち出しが停止する。
特別図柄作動記憶表示灯112は、可変入賞球装置109の大入賞口周辺に設けられる特別図柄の変動中に始動入賞口104または普通電動役物108に入賞した各球の情報を、後述する主制御部のRAM上にある各球毎の保留メモリに記憶するのと連動して点灯し(以下、球の保留と呼ぶ)、連続して図柄(特別図柄)変動可能な回数を報知する。また、球の保留の対象となった始動入賞口104への入賞球を保留球と呼ぶ。
普通図柄作動記憶表示灯113は、可変入賞球装置109の大入賞口周辺に設けられる普通図柄の変動中に普通図柄作動ゲート(左)105または普通図柄作動ゲート(右)106を通過した各球の情報を、主制御部のRAM上にある各球毎の保留メモリに記憶するのと連動して点灯し、連続して図柄(普通図柄)変動可能な回数を報知して、遊技機能に関連する情報を表示する。なお、特別図柄に対応した演出図柄のように始動記憶に関しても演出図柄表示装置103に表示することができる。
状態報知表示器115は、可変入賞球装置109の大入賞口周辺に設けられる、例えば液晶ディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクス表示装置等であり、複数の数字を表示し、あるいはLEDを点灯させて、遊技機能に関連する情報を表示する。表示内容は、後述するようなその時点における遊技機の状態(例えば、時短状態や確変状態など)を遊技者に報知するための表示である。
ラウンド回数表示器119は、可変入賞球装置109の大入賞口周辺に設けられる、例えば液晶ディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクス表示装置等であり、複数の数字を表示する。表示内容として、大当たり時における大入賞口の開閉処理が大当たり状態に入ってから何ラウンド目になるかを表示する表示である。また、異なる回数の最大ラウンドを持つような他の実施形態では、表示内容として、現在、いくつの最大ラウンド数の大当り状態にあるかを示すこともできる。例えば、最大ラウンド数が6回の場合と15回の場合があるときは、大当り時に本ラウンド回数表示器119は、最大ラウンド数を表示するようにすることができる。すなわち、大当たり開始時の最大ラウンド回数報知手段としての機能を有することもできる。
また、遊技機100は、遊技盤101に取り付けられた光学式のタッチセンサである短縮スイッチ(図示せず)を備える。遊技盤101に据え付けられた役物、短縮スイッチ、釘等はその上にガラス板を被されており、ガラス板と遊技盤101との間に確保されたスペースを打ち出された遊技球が落下していく。特別図柄表示装置102や演出図柄表示装置103が特別図柄や演出図柄を変動表示中に、遊技者がガラス板を介して短縮スイッチに手をかざすと、それを検知した短縮スイッチが起動信号を発生し、特別図柄表示装置102や演出図柄表示装置103の変動表示が即止めされ、または短縮されて停止することが可能である。なお、短縮スイッチを設けないようにすることもできる。
また、遊技機100は、演出切替スイッチ120を備える。遊技者は、演出切替スイッチ120を操作することにより、演出図柄表示装置103に好みの演出画面を表示させたり、演出用可動物の動作を制御することができる。
図2は、遊技機100、情報表示装置201、ホールコンピュータ202、アウト球検出装置203を備える一般的な遊技システムの概略図である。情報表示装置201は、例えば、遊技機100の上部に設置された表示装置であり、遊技機100からの信号およびホールコンピュータ202からの指示にしたがって、ランプや画面等により遊技者へ遊技状態を報知する。情報表示装置201は、周知の遊技場の情報公開システムを適用すればよく、遊技状況の表示(遊技データの公開)として、例えば、図柄回転数、大当たり回数、出球、差球、トータルゲーム数等を表示し、さらに遊技者の個人のデータ取りの可能なものが知られている。情報公開システムとしては、(株)平和のヨビダス(商標)等、種々の製品が周知であるのでその制御回路の説明は省略する。
ホールコンピュータ202は、各遊技機100等からその稼動状況のデータを収集し、各アウト玉検出装置203からの出力を収集し、遊技場の運営を管理する。或いは、各情報表示装置201の遊技状態を報知する。ホールコンピュータ202は、遊技場で使用される周知のホールコンピュータであるので、その制御回路構成については省略する。
アウト玉検出装置203は、遊技機設置設備と遊技球補給システムから成る島設備内部に設置されており、遊技盤面を通って遊技機から排出された遊技球(打ち出された遊技球で、アウト玉とも言う)の検出を行い、ホールコンピュータ202へアウト玉検出信号を送信する。アウト玉検出装置203の構造や制御回路構成については、当業者には周知であるため、その説明は省略する。
図3は、遊技機100内の制御部300の実施形態を示すブロック図である。図に示すように、制御部300は、主に、主制御部310と副制御部340と表示制御部370の3つの制御部から構成される。不正行為防止および法規上の制約のため、通常、各制御部は各機能ごとに別々の基板に実装され、直接・間接に接続されて相互にまたは一方向に送信可能である。主制御部310は、始動入賞口への入賞による遊技球の検出に基づいて内部で発生させた乱数に応じてコマンドの送信および遊技全体の制御を行い、また特別図柄表示装置102を直接制御する。副制御部340は、主制御部310から送信されるコマンド(第1のコマンド)に応じて表示制御部370を制御するためのコマンド(第2のコマンド)を送信すると共に、遊技領域等に設けられているランプの点滅制御、遊技機のスピーカから出力する音声の制御、モータを回転制御することによって遊技領域等に設けられているキャラクタフィギャア等の演出用可動物制御を行う。表示制御部370は、副制御部340から送信されるコマンドに応じて、液晶表示装置等の演出図柄表示装置103を制御する。
次に、主制御部310、副制御部340、表示制御部370の各構成・機能を詳細に説明する。
(主制御部の構成・機能)
図4は、主制御部310の内部構成を示す概略ブロック図である。主制御部310は、CPU422、ROM420、RAM424、大入賞口ソレノイド出力ポート428、普通電動役物ソレノイド出力ポート430、特別図柄表示用出力ポート432、普通図柄表示用出力ポート434、状態報知表示ポート435、特別図柄作動記憶表示灯用ポート436、ラウンド回数表示ポート437、普通図柄作動記憶表示灯用ポート438、副制御用コマンド出力ポート(演出図柄指定コマンド、変動パターンコマンド等を送出)440、払出制御用コマンド出力ポート442、外部情報出力ポート444、入力ポート426を備える。
演出図柄指定コマンド(第1のコマンド)とは、演出図柄表示装置103に表示される演出図柄の停止図柄を指定するコマンドであり、変動パターンコマンド(第1のコマンド)とは、演出図柄表示装置103に表示されるリーチ、はずれ、特賞等の抽選結果の報知と演出画像とを合わせて行なうための画面変動の態様を指定するコマンドである。
主制御部310は、入力ポート426を介して、各種スイッチ(特別図柄始動スイッチ410、普通図柄作動スイッチ412、遊技球検出手段である大入賞口スイッチ414、特定領域スイッチ416、その他のスイッチ418)からデータを入力し処理する。主制御部310は、出力ポート428〜438、444を介して、特別図柄表示装置102、特別図柄作動記憶表示灯(保留ランプ)112、普通図柄表示装置107、普通図柄作動記憶表示灯(保留ランプ)113、状態報知表示器115、ラウンド回数表示器119、大入賞口ソレノイド446、普通電動役物ソレノイド448、および外部情報出力部454を直接制御する。一方、主制御部310はまた、副制御部340に副制御用コマンド(演出図柄指定コマンド、変動パターンコマンド等)を送信して副制御部340をコマンド送信により制御する。さらに、主制御部310は、払出制御部450にコマンドを送信して賞球の払出制御を行う。本実施形態にしたがった、主制御部310による特別図柄表示装置102に対する直接制御および副制御部340へのコマンド送信による制御の詳細については後述する。
次に、主制御部310が入力ポートを介して入力する各種スイッチ、主制御部310の構成要素および主制御部310の制御対象について詳細に説明する。特別図柄始動スイッチ410は、遊技者により打ち出されて始動入賞口104に入賞した遊技球がこのスイッチを通過する時に、起動信号を発生して入賞検知させ特別図柄表示装置102の図柄変動の契機を与える。
普通図柄作動スイッチ412は、遊技者により打ち出されて普通図柄表示装置作動ゲート(左)105および普通図柄表示装置作動ゲート(右)106を通過した遊技球が、このスイッチを通過する時に起動信号を発生し、普通図柄表示装置107の普通図柄の変動契機を与える。大入賞口スイッチ414は、特賞になった時に、その後の大当たり動作において、可変入賞球装置109へ入賞した遊技球がこのスイッチを通過する時に起動信号を発生し、主制御部310は遊技球の入賞検知を行う。
特定領域スイッチ416は、可変入賞球装置109の開放中に特定領域を通過した遊技球がこのスイッチを通過する時に起動信号を発生し、主制御部310は次のラウンドの権利発生を検知する。なお、これを省略することもできる。
その他のスイッチ418としては、始動入賞口104や可変入賞球装置109以外のその他の入賞口へ入賞した遊技球がこのスイッチを通過する時に起動信号を発生し、主制御部310は遊技球の入賞検知を行う。
CPU422は主制御部310全体の制御を行う回路であり、ROM420には、主制御部310上で実行される遊技機を制御するためのプログラムが記憶される。具体的には、ROM420は、主制御部310のCPUが行う遊技制御処理の内容を規定した図7、10〜17に示すフローチャートに従って実行される遊技制御プログラムを記憶している。ROM420にはさらに、副制御部340を指示するための演出図柄指定コマンド、変動パターンコマンドを始めとし、さらに大当り中におけるラウンド指定等の演出に関するコマンド等の遊技機を制御するための各種パラメータの値が格納されている。RAM424は、主制御部310に対する入出力データや演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを始めとする各種カウンタ等を一時記憶し、および各保留球の情報を記憶する保留メモリを有する。
特別図柄表示装置102は、複数の数字や図形等の特別図柄を表示し、普通図柄表示装置107は、複数の数字や図形等の普通図柄を表示する。特別図柄作動記憶表示灯(保留ランプ)112は、連続して特別図柄の変動が可能な回数を報知する。普通図柄作動記憶表示灯(保留ランプ)113は、連続して普通図柄の変動が可能な回数を報知する。
大入賞口ソレノイド446は、可変入賞球装置109の内部の構成部材の一つで、特賞になった時に、その後の大当たり動作において可変入賞球装置109の前面に付置された開閉部材114を主制御部310からの指示に基づいて選択的に開放する。
普通電動役物ソレノイド448は、普通図柄表示装置107が小当たりの普通図柄を停止表示する場合、普通電動役物108を主制御部310からの指示に基づいて開放する。払出制御部450は、主制御部310から払出制御用コマンドを受け、特別図柄始動スイッチ410、大入賞口スイッチ414、その他のスイッチ418等で入賞検知がされた場合に賞球払出装置452に賞球の払い出しを行うよう指示する。
外部情報出力部454は、主制御部310のCPU422からの情報を外部(情報表示装置201、ホールコンピュータ202等)へ提供するための基板である。ホールコンピュータ202および情報表示装置201は、遊技機の外部情報出力部454を介して遊技機と電気的に接続されている。主制御部310のCPUは、外部情報出力部454を介して、図柄変動の停止、大当たり状態、確率変動状態等がわかる情報(信号)、例えば、大当り信号、入賞数信号、スタート信号、確変信号、時短信号、または扉開放信号を外部装置へ出力する。
(副制御部の構成・機能)
図5は、副制御部340の内部構成を示す概略ブロック図である。副制御部340は、主制御部310と同様に、CPU514、RAM512、ROM510、各種入力ポート516、各種出力ポート518を備える。副制御部340は、特に主制御部310が送信する副制御用コマンド(演出図柄指定コマンド等の第1のコマンド)を受信して、その演出図柄指定コマンドにしたがって、液晶表示用コマンド(第2のコマンド)を作成し、表示制御部370に送信する。また、副制御部340は、ランプ表示装置520の点滅制御、効果音発生装置522が出力する効果音の発生制御、演出用可動物524の制御等を内部のコマンドで行う。このように副制御部340は、液晶表示、ランプ点灯、効果音の生成、可動物の制御等の演出に関わる制御を専門的に行うことにより、主制御部310の負荷を軽減するのに役立っている。
また、副制御部340は、変動パターンコマンド(コマンドID値:「A0」H)および演出図柄指定コマンド(コマンドID値:「B1」H)を受信した場合、予告指定コマンド(コマンドID値 「95」H〜「98」H)を内部生成して、表示制御部370に送信する。予告指定コマンドとは、大当たりの発生、あるいはリーチの発生を遊技者に予告する演出表示を指定するコマンドである。コマンドID値が「95」H、「96」H、「97」Hの予告指定コマンドは、大部分の変動パターンが選択されたときに行われる予告演出を指定するコマンドである。コマンドID値が「98」Hの予告指定コマンドは、ある特定の変動パターン(リーチパターン)が選択されたときに行われる予告演出を指定するコマンドである。コマンドID値が異なる理由は、変動パターンコマンドに応じて重複する場合があるからである。
ランプ表示装置520は、遊技に関連するランプ類の表示装置であり、副制御部340の指示で複数のランプを選択的に点灯/消灯させる。効果音発生装置522は、遊技に関連する音響を発生する。演出用可動物524は、モータ等により回転制御される遊技領域等に設けられている演出用のキャラクタフィギャア等である。
副制御部340は、演出切替スイッチ120からの入力を受け付ける。遊技者は、演出切替スイッチ120を操作することにより、演出図柄表示装置103に好みの演出画面を表示させたり、演出用可動物524の動作を制御したりすることができる。このように、遊技者は演出切替スイッチ120を操作することにより、遊技機の演出面に参加することができる。
(表示制御部の構成・機能)
図6は、表示制御部370の内部構成を示す概略ブロック図である。
表示制御部370は、特に、副制御部340が送信する液晶表示用コマンド(第2のコマンド)を受信して、その液晶表示用コマンドにしたがって演出図柄表示装置103の演出図柄を変動、停止させ、または、予告指定コマンドを受信して予告表示する機能を有する。以下、液晶表示用コマンドの場合について説明する。
図6を参照すると、本実施形態の表示制御部370の制御回路構成は、第2のコマンドを受信する入力ポート618、CPU620、プログラムROM610、RAM612、画像処理用LSI(VDP)622、キャラクタROM616、ビデオRAM614、出力ポート624を有する。入力ポート618は、副制御部340から液晶表示用コマンドを受信し、CPU620へ渡す。CPU620は、プログラムROM610に記憶されたプログラムにしたがって、画像処理および画像表示制御を行う。プログラムROM610は、CPU620が実行する画像処理のためのプログラムを記憶しており、具体的には、CPU620が行う画像表示制御の内容を規定した画像表示制御プログラムを記憶している。
さらに、プログラムROM610は、VDP622のデータ・レジスタにマッピングして書き込むVDP622制御用データ、画像表示を制御するための各種のパラメータの値等も記憶している。RAM612は、CPU620に対する入出力データや演算処理のためのデータを一時記憶し、ワーク・エリアやバッファ・メモリとして機能する。VDP622は、CPU620からの図柄更新の指示に従って演出図柄表示装置103に表示するためのスプライト/スクロール等の画像データをビデオRAM614に展開し、CPU620からの出力指示に従って出力ポート624を介して演出図柄表示装置103の表示領域内に画像データを出力・表示する。演出図柄表示装置103は、LCD、CRTディスプレイ等であり、VDP622が出力する画像のビデオ信号を可視表示する。
また、表示用の制御には、特定の複数の色データを配列して設定したカラーパレット(以下、パレットと呼ぶ)がよく使用される。本実施形態のVDP622は、256色を定義するパレットを4つ内蔵しており、4レイヤを処理し、各レイヤに1パレットを関連付けて画像処理を行う。VDP622はCPU620からの出力指示に従って、4つのレイヤ毎に設定した画像データを合成し、その合成画像データを演出図柄表示装置103に出力して表示する。
VDP622は、具体的には、ビデオRAM614上の画像データにより指示されるパレットの色データに基づいてその画像データを色データに変換し、その色データをアナログRGBのビデオ信号として演出図柄表示装置103へ出力して表示する。ここでの画像データはパレットに対するインデックス(配列番号)を含む。
本実施形態のVDP622は、1ピクセル当たりR、G、BおよびI(intensity;彩度)の各々を3ビットの8階調で制御する仕様とし、4096色(=8×8×8×8)を処理する能力を有する。VDP622は、256色を設定可能なパレットを4つの各レイヤに1パレットずつ関連付けて画像処理を行うため、256色×4レイヤ=1024より4096色中の最大1024色を演出図柄表示装置103へ表示可能である。
キャラクタROM616は、CPU620からの指示を受けたVDP622がビデオRAM614に展開する、スプライト/スクロール等の画像データを記憶している。また、VDP622内蔵の4つのパレットに設定されるべき4つのパレットデータを記憶している。また、画像データは、ランレングス符号化、予測符号化、ハフマン符号化およびその他周知の圧縮技術によって圧縮され、キャラクタROM616に記憶されている。
ビデオRAM614は、VDP622により、演出図柄表示装置103の表示領域内に出力する画像データが展開され、一時記憶される。本実施形態では、4つのレイヤ毎に設定した画像データがビデオRAM614に一時記憶され、ビデオRAM614上で4レイヤの画像データがスクリーンバッファで合成され合成画像データが生成される。
(主制御部による遊技制御処理の手順)
次に、主制御部310のCPU422が実行する遊技制御処理の主な手順を説明する。本実施形態の遊技機の上述した動作に関わる処理は、図7のフローチャートに示す処理手順により行われる。図7に示す処理は、主制御部310のCPU422が、ROM420に記憶されている遊技制御プログラムを読み出して実行することにより行われる遊技制御割り込み処理である。
この処理においては、第1の割込期間(例えば4msec)および第1の割り込み期間より短い第2の割込期間(例えば2msec)毎に起動される2種類の割り込み処理ルーチンが並行して動いている。なお、必要に応じて第3の所定期間毎の割り込み処理や第4の所定期間毎の割り込み処理等を各割り込み処理の周期が重ならないように行うことも可能である。図7において、遊技機が電源の投入をされると、主制御部310はRAM424をクリアしてその初期設定を行い(S710)、次に、副制御部340に初期コマンド(例えば、RAMクリア処理、初期図柄決定処理、等。なお、電源断状態にあった場合は電源復帰処理も含まれる。)を送信して(S712)、画像、ランプ、音声および遊技等に関わる初期設定の指示を行う。
最初に、第1の割込期間(例えば、4msec)毎の遊技制御関連の第1の割込処理について説明する。コマンド出力管理処理(S714)において、主制御部310は、後述する特別遊技管理処理(S716)で作成され、RAM424のコマンド記憶領域上に設定された変動パターンコマンドおよび演出図柄指定コマンド(第1のコマンド)を副制御部340へ送信する。まず、送信するコマンドがあるか否かを判断し、送信するコマンドがある場合、副制御部340へコマンドを送信する。出力するコマンドが無い場合、本処理はそのまま終了する。
演出図柄指定コマンドと変動パターンコマンドを受信した副制御部340は、表示制御部370に液晶表示用コマンドを送信する。この液晶表示用コマンドを受信した表示制御部370は、演出図柄表示装置103の演出図柄を所定の変動時間だけ変動制御し、次に、液晶表示用コマンドで指定された図柄で停止させる。ここで、表を用いて、演出図柄指定コマンドと液晶表示用コマンドの内容を説明する。
図8は、主制御部310が副制御部340に送信するコマンド(演出図柄指定コマンド)および各コマンドを受信した副制御部340が表示制御部370に送信するコマンド(液晶表示用コマンド)等の内容を示す表である。図8を参照すると、コマンドは送信されたコマンド自体を識別して遊技状態を把握するための「コマンドID」部と識別した遊技状態においてその遊技状態における具体的な制御情報の種類を識別するための「EVENT」部という2つの部分から構成された2バイトのコマンドであることが理解される。
演出図柄指定コマンドの「コマンドID」部は全て同一の「B1」H(16進数)であり、「EVENT」部は、「00」〜「0A」Hの11の値のうちのいずれかの値である。また、液晶図柄指定コマンドの「コマンドID」部は「B1」Hであり、「EVENT」部は「00」〜「0A」Hのいずれかの値である。図8からわかるように、大当たり決定時の特演出図柄0〜8指定に関しては、演出図柄指定コマンドの「EVENT」部の値と液晶表示用コマンドの「EVENT」部の値は同一である。したがって、例えば、大当たり決定時の特演出図柄7指定がされた場合には、主制御部は、「B1」H+「07」H(コマンドID+EVENT)の演出図柄指定コマンドを副制御部340に送信し、その演出図柄指定コマンドを受信した副制御部340は、「B1」H+「07」H(コマンドID+EVENT)の液晶表示用コマンドを表示制御部370に送信する。その液晶表示用コマンドを受信した表示制御部370は、演出図柄表示装置103で変動表示中の演出図柄を「777」の組み合わせで停止させる。
一方、はずれ決定時の特演出図柄10指定に関しては、演出図柄指定コマンドは「B1」H+「0A」Hであり、液晶表示用コマンドは「B1」H+「0A」Hであり、この場合、演出図柄ははずれの組み合わせで停止する。
また、大当り中である場合には、コマンド出力管理処理において図18に示すような開放回数指定コマンドであるラウンド指定コマンドを副制御部340に送信する。ラウンド指定コマンドを受信した副制御部340は、表示制御部370に液晶表示用コマンド(液晶表示用ラウンド指定コマンド)を送信する。具体的には、大当りが発生して1ラウンド目の開始が設定されると、大入賞口開放1回目指定コマンドが出力される。その後、ラウンドが進むにしたがって、それに対応した順番のラウンドを指定するコマンドが出力されるが、詳細については後述する。
次に、特別遊技管理処理(S716)において、主制御部310は、図柄変動、役物制御等遊技に関わる制御が行なわれる。始動入賞口104への入賞球または保留球の保留消化による特別図柄の変動開始時には、RAM424上のリーチ乱数ループカウンタから読み取られるリーチ乱数、図柄乱数ループカウンタから読み取られる図柄乱数、および始動入賞口104への入賞球の大当り乱数またはその保留球の保留メモリに記憶されている大当り乱数に基づいて、主制御部310は変動パターンコマンド、演出図柄指定コマンド、および特別図柄(左)と特別図柄(右)の各停止図柄等をRAM424のコマンド記憶領域上に設定する。演出図柄指定コマンドの体系に関しては、コマンド出力管理処理(S714)の中で既に説明した。
また主制御部310は、大当り動作中には、可変入賞球装置109を所定時間だけ開放することを大入賞口作動ソレノイド446に指示するための、大入賞口開放データおよび大入賞口閉鎖データをRAM424上の所定エリアに記憶する。さらに、主制御部310は、特別図柄表示用出力ポート432を介して、可変入賞球装置109の大入賞口周辺に設けられた特別図柄表示装置の特別図柄(左)と特別図柄(右)を所定の変動時間だけ変動制御し、RAM424に記憶されている特別図柄(左)と特別図柄(右)の各停止図柄で停止させる。各停止図柄は、2桁からなる7セグメントの特別図柄表示装置102に表示される。
このように、ステップ716において、主制御部310は、特別図柄指定コマンドを他の制御部に送信することにより特別図柄を制御するのではなく、特別図柄表示用出力ポート432を介して特別図柄を直接制御する。ここで「直接制御」とは、主制御部310が備える特別図柄表示用出力ポートから特別図柄表示装置102に対して直接的に表示駆動に係わる制御信号を送ることにより特別図柄を変動させる処理のことであり、例えば、CPUからの信号(命令)を他のCPUによる判断なしで直接送ることや、割り込み等による時間遅れ(タイムラグ)なしで制御すること等のことである。
ここで、図9は、大当たりの場合およびはずれの場合の特別図柄と演出図柄の関係を示すテーブルである。図9に示すように、例えば、大当たり乱数が大当たりの場合に、大当たり特別図柄乱数ループカウンタから取得した大当たり図柄乱数(0〜99の100通りある)が「3」のときには、主制御部310は特別図柄表示装置102に特別図柄として「03」を表示する。そして、図8および図19が示すように、主制御部310は、特別図柄「03」に対応する値「07」HをEVENT値として含んだ演出図柄指定コマンド(コマンドID値は「B1」H)を副制御部340に送信する。つづいて、副制御部340は、「07」HをEVENT値として同様に含んだ液晶表示用コマンド(コマンドID値は「B1」H)を表示制御部370に送信する。その液晶表示用コマンドを受信した表示制御部370は、演出図柄表示装置103で変動表示中の演出図柄を「777」の組み合わせで停止させる。
一方、大当たり乱数がはずれの場合に、はずれ特別図柄乱数ループカウンタから取得したはずれ図柄乱数(0〜20の21通りある)が「1」のときには、主制御部310は特別図柄表示装置102に特別図柄として「−(ハイフン)1」を表示する。そして、主制御部310は、特別図柄「−1」に対応する値「0A」HをEVENT値として含んだ演出図柄指定コマンド(コマンドID値は「B1」H)を副制御部340に送信する。次に、副制御部340は、液晶表示用コマンド(コマンドID値は「B1」H、EVENT値は「0A」H)を表示制御部370に送信する。その液晶表示用コマンドを受信した表示制御部370は、演出図柄表示装置103で変動中の演出図柄を主制御部310から副制御部340を介して受信した変動パターンコマンドに対応したはずれ図柄で停止させる。
次に普通遊技管理処理(S718)について説明する。普通図柄表示装置作動ゲート(左)105(または、普通図柄表示装置作動ゲート(右)106)の球の通過により普通図柄の変動が開始すると、RAM424上の小当り乱数に基づいて、主制御部310によって普通図柄の停止図柄データ等が準備される。この処理は、主制御部310が普通遊技管理処理を行う中で、普通図柄変動開始時と判断された場合に行われる。
外部情報処理(S720)においては、主制御部310からの遊技状態の情報が、外部情報出力部454を介して遊技機外部(主にホールコンピュータ202や情報表示装置201)に伝えられる。主制御部310はRAM424上の所定エリアに記憶した大入賞口開放データと大入賞口閉鎖データに基づいて、可変入賞球装置109を開放や閉鎖することを、大入賞口ソレノイド446に指示する(S721)。その他乱数更新処理(S722)において、主制御部310は、この割込み処理の残余時間中に大当たり乱数および大当たり特別図柄乱数以外の乱数(リーチ乱数、はずれ図柄乱数等)を更新する。
次に、第2の割込期間(例えば2msec)毎の第2の割込処理、すなわち乱数更新、スイッチチェックを行なうための処理を実行する割込み処理ルーチンについて説明する。まず、当たり抽選乱数更新処理(S730)において、主制御部310は、第2の割込期間毎にRAM424上の大当り乱数ループカウンタをインクリメント(+1)することにより、特賞用の大当り乱数および大当たり特別図柄乱数を更新すると同時に、普通図柄用の小当り乱数を更新する。なお、本実施形態において、ループカウンタとは、0〜所定の最大値までの値をサイクリックに更新するカウンタを意味する。
次に、入力処理(S732)において、主制御部310は、始動入賞口104への入賞球を特別図柄始動スイッチ410によって検知すると、大当り乱数ループカウンタから大当り乱数を読み取ってRAM424上に記憶する。このとき、RAM424上の特別図柄作動記憶カウンタを1とする。また、特別図柄変動中に始動入賞口104に球が入賞したことを特別図柄始動スイッチ410によって検知すると、主制御部310は大当り乱数ループカウンタから大当り乱数および大当たり特別図柄乱数を読み取り、RAM424上の保留球の保留メモリに記憶する(球の保留)。このとき、RAM242上の特別図柄作動記憶カウンタをインクリメントする。ステップ732において、このカウンタは累積が所定の値を超えるとそれ以上は加算されない。特別図柄変動中にこのステップが繰り返し実行される毎に、RAM424上の保留メモリ上に連続的に各大当り乱数の値が複数保留球分記憶される。
さらに、主制御部310は、普通図柄表示装置作動ゲート(左)105(または、普通図柄表示装置作動ゲート(右)106)の球の通過を検知すると、小当り乱数ループカウンタから小当り乱数を読み取ってRAM424上に記憶する。また、主制御部310は、特別図柄始動スイッチ410による始動入賞口104への入賞検知、大入賞口スイッチ414による大当り動作時の可変入賞球装置109への入賞検知、その他スイッチ418による始動入賞口104や可変入賞球装置109以外のその他の入賞口への入賞検知の結果を、RAM424上に記憶する。特に可変入賞球装置109への入賞検知の際には、主制御部310はまた、RAM424上の大入賞口カウンタをインクリメント(+1)する。なお、大当り中以外(通常状態時)はカウンタをインクリメントしないように制御している(賞球はあり)。さらに主制御部310は、特定領域スイッチ416による特定領域を通過した遊技球の検知の際には、RAM424上のVフラグをONにする。
賞球払出管理処理(S734)においては、入力処理(S732)でRAM424上に記憶した特別図柄始動スイッチ410による始動入賞口104への入賞検知、大入賞口スイッチ414による大当り動作時の可変入賞球装置109への入賞検知、その他スイッチ418による始動入賞口104や可変入賞球装置109以外のその他の入賞口への入賞検知の各結果に対して、主制御部310は各々の予め設定された賞球数に対応した賞球の払い出し数をRAM424上の所定エリアに設定する。
主制御部310は、RAM424上に設定した賞球の払い出し数に基づいて、賞球払出装置452へ賞球の払い出しをコマンド出力により指示する。
(特別遊技管理処理の詳細・・・大入賞口の制御)
図10は、本実施形態の特別遊技管理処理を示すフローチャートであり、図7に示すメインフローのステップS716の詳細な処理を示すものである。特別遊技管理処理は、いくつかの処理を組み合わされて実行されるが、それらの詳細は図11〜17を参照して後述する。したがって、特別遊技管理処理は、図10〜17に示される処理全体で行なわれるものである。
上述の通り、本実施形態の各処理において、本特別遊技管理処理も含め、プログラムは所定の状態の変化が発生するまでステータス(動作状態情報)をチェックしつつループ動作をしており、ステータスが変化すると所定の処理を行ってその内容を所定のエリアに格納し、次の処理が実行されるのを待機してループに戻る。次の処理では同様にステータスの内容をチェックしてそれに応じた処理を行うという形で処理が続けられる。
図10を参照して本処理を説明すると、具体的に実行すべき各処理(図10では、特別図柄変動開始待ち処理(S1003)、特別図柄変動中処理(S1004)、特別図柄停止表示中処理(S1005)、特別電動役物開始処理(S1006)、特別電動役物開放処理(S1007)、特別電動役物閉鎖処理(S1008)、特別電動役物終了ウェイト処理(S1009)の処理)を指定する特別遊技管理ステータス(以下、「特ステータス」がそれ以前の処理中で設定され、ステップS1001において指定された処理に振り分けられる。
すなわち、特別遊技管理処理のフローチャートにおいては、先ず特ステータスをチェックしてジャンプ先アドレスを決定し、各処理にジャンプする(S1001、1102)。次に、決定したアドレス先の示す処理を実行する。具体的には、特ステータスが0のときは、特別図柄変動開始待ちの処理が行われる(S1003)が、詳細は図11〜13を参照して後述する。特ステータスが1のときは、決定した特別図柄を変動表示させ、特ステータスに2を設定して(S1004)、所定の条件例えば一定の時間経過の後、特別図柄を停止させ所定の表示を行って大当たりならば特ステータスに3を設定し、はずれならば特ステータスを0に戻す(S1005)。
次に、特ステータスが3の場合、大入賞口を開放するための準備を行う処理を実行して(S1006)、特ステータスが4に設定され(詳細は図14を参照して後述する)、実際に大入賞口の一方が開放され(S1007)、特ステータスが5に設定される(詳細は図15を参照して後述する)。具体的には主制御部310は、RAM424上のラウンドカウンタ(大当たり動作中のラウンド数を計数するカウンタ)、開放タイマ(1ラウンド中の大入賞口の開放時間を計測するタイマ)を所定の値に記憶し、インターバルタイマ(ラウンド間の大入賞口の閉鎖時間を計測するタイマ)を所定の値(数秒)に設定し、Vフラグ(遊技球が特定領域を通過した際にONとなるフラグ)をOFF、大入賞口カウンタ(1ラウンド中に大入賞口に入賞した遊技球数を計数するカウンタ)を0にする。詳細には、ラウンドカウンタを15ラウンド、開放タイマを30秒に設定する。特ステータスが5の場合、大入賞口の閉鎖が行われ(S1008)、特ステータスが6に設定され(詳細は図16を参照して後述する)、以上の処理の終了ウェイト処理(S1009)が行われる(詳細は図17を参照して後述する)。
以上図10を参照して特別遊技管理処理の全体の処理を説明したが、次に図11〜13を参照して本実施形態にかかる特別図柄変動開始待ちの処理(S1003)について説明する。本処理では、ステップS732において検知により表示すべき特別図柄が決定され、および大当たりか否かが判定されてそれらの情報が所定のエリアに格納される。具体的には、遊技球が始動入賞口104へ入賞した場合は、ステップS732で説明したように特別図柄作動記憶カウンタに入賞した遊技球の数が累積されており(すなわち、カウンタが0のときは入賞していないことを意味し、0でないときは少なくとも1回は入賞していることを意味する。通常、このカウンタは本処理が行われるごとに減算される。)、大当たりの場合はRAM上の大当たりフラグエリアに「01」Hが設定され、大当たり図柄乱数が大当たり図柄乱数記憶領域に格納される。
ステップS1003の特別図柄変動開始待ち処理を示す図11を参照すると、先ず特別図柄作動記憶カウンタがロードされ、チェックされる(S1101、1102)。チェックの結果特別図柄作動記憶カウンタが0の場合は、図柄の変動は行われず、客待ち状態に設定する処理(デモンストレーション画像表示処理)を行い通常の処理に戻る(S1103、1104)。ステップS1103でカウンタが0でないと判定された場合、記憶エリア(保留メモリ)がシフトされ、記憶エリアの内容が読み込まれてまず、確率変動状態からの転落が抽選されているか否かが判定されて対応する処理がなされ(S1105、1110)、次に大当たりが抽選されているか否かが判定される(S1105、1106)。
すなわち、図17を参照して後述するような確変フラグがON(確率変動時)とされて確率変動状態にある場合、RAM424に記憶されている転落抽選に係る乱数に基づいて、確率変動状態を停止する転落抽選の判定を行う。この乱数が転落抽選の値と一致すると判定された場合、以下に説明する確変フラグをOFFにする(S1110)。このような処理を行うことにより、例え確率変動状態であっても突然その状態が解消され、意外性を与えることにより、遊技者を退屈させないようにすることができる。
なお、転落抽選は、大当り乱数が抽出されるのと同じタイミングで、転落抽選乱数から乱数値を抽出するものであり、特別図柄作動記憶領域に記憶した大当り乱数に対応させて記憶するものである。すなわち、大当りの抽選結果の報知である図柄変動が消化されると、同じように記憶エリアのシフトがなされる。そして、遊技状態が高確率状態である確率変動状態にある場合に転落抽選の判定がなされるように、遊技状態が通常確率状態では転落に関する処理が行われないように制御される(転落抽選禁止処理)。もちろん、これに限らず、通常確率状態ではない確率変動状態のときにのみ大当り乱数が抽出されるのと同じタイミングで、転落抽選乱数から乱数値を抽出し、転落抽選の判定をするように制御するようにすることもできる。また、遊技状態に応じた転落抽選乱数を備え、通常確率状態では100%当選させて遊技状態を通常確率状態に維持するようにし、確率変動状態時は当選確率を通常確率状態より低くするようにすることもできる。
次に、RAM424に記憶されている特別図柄変動に係る大当たり乱数に基づいて、開始する特別図柄変動の特賞の判定を行う。大当たり乱数が特賞の値と一致しない場合、RAM424上の大当たりフラグをOFFにし、特賞の値と一致すると判定された場合、大当たりフラグをON(「01」H)にする。さらに、確変フラグがON(確率変動時)の場合は、特賞の判定を行う特賞判定値の個数を増やし、特賞確率を上げる。時短中フラグがONの場合は、RAM424上の時短変動カウンタをデクリメント(−1)し、その結果時短変動カウンタが0であれば時短中フラグをOFFにする(S1106)。
上記特別図柄変動に要する情報の設定が済むと、主制御部310は、通常の演出時間(秒)を変動パターンIDから一意に決められる演出図柄変動に見合った所定の値とした上で、特別図柄の変動を監視するための特別図柄変動タイマと、短縮スイッチの起動信号発生監視を行なう短縮スイッチタイマとを、通常の演出時間(秒)に設定する。なお、通常の演出時間(秒)は変動パターンID毎にユニークなものであり、変動パターンID毎に秒数が異なる。以上の情報に基づき、以下のようにステップS1004、1005の特別図柄変動のための設定が行なわれ、変動開始時の設定が行なわれて特ステータスが1に変更される(S1107〜1109)。
ステップS1107を示す図12を参照すると、大当たりフラグが読み取られ(S1201)、その値がチェックされて大当たりではない(フラグが「01」Hではない)場合、主制御部310は、はずれ特別図柄乱数ループカウンタから読み取られるはずれ図柄乱数(0〜20の21通りの値。図9を参照。)から、特別図柄表示装置102および演出図柄表示装置103に停止表示させる複数の図柄および変動パターンを決定する。すなわち、主制御部310は、停止させる特別図柄の組み合わせ、および演出図柄指定コマンドのコマンドID値(「B1」H)、EVENT値(「00」H〜「0A」Hのいずれか一つの値)を決定し、RAM424上の所定エリアに記憶する(S1202〜1204)。大当たりフラグの値がチェックされて大当たり(大当たりフラグが「01」H)の場合(S1202)、大当たり図柄乱数ループカウンタから読み取られる大当たり図柄乱数(0〜99の100通りの値。図9を参照。)により、特別図柄表示装置102および演出図柄表示装置103に停止表示される複数の図柄および変動パターンが決定される(S1205〜1206)。
ここで、図13は大当たり時停止図柄の決定(S1205)の処理を示す。図13を参照すると、大当たり図柄乱数が読み出され、上述の図9に示すテーブルが参照されて停止図柄番号が決定され、RAM424上の所定エリアに記憶される(S1301)。すなわち、主制御部310は、停止させる特別図柄の組み合わせ、および演出図柄指定コマンドのコマンドID値(「B1」H)、EVENT値(「00」H〜「08」Hのいずれか一つの値)を決定し、RAM424上の所定エリアに記憶する(S1301、S1302)。停止図柄および変動パターンと共に、特別図柄の変動時間データとして所定の値が設定され(S1207)、本処理は終了し通常の処理に戻る。この処理により、特別図柄変動タイマの値が設定され、ステップS1004においてこのタイマが切れるまで表示が変動し、ステップS1005において大当たりフラグが「01」Hの場合、特ステータスを3として大当たりの場合は大入賞口が開放される。
ステップS1005の処理で、大当たりフラグがOFFの場合、特ステータスを0として特別図柄停止表示タイマを設定する。
次に図14を参照して、特別電動役物開始処理(S1006)を説明する。図14は、ステップS1005において特ステータスが3となった後の大当たりの処理である。特別図柄停止表示タイマの値を読み込んでタイマ値が0か否か、すなわちタイムアウトしているか否かが判定され(S1401、1402)、タイムアウトしていると判定されると上述のようにコマンドが設定される(S1403)。すなわち、主制御部310から副制御部340に対し大入賞口の開放状態を通知するためのコマンドの設定が行なわれる。具体的には、図18に示すコマンド表を参照すると、コマンドID値としては「91」HがRAM424上の所定のエリアに記憶され、EVENT値として現在の大当りにおけるラウンド数に応じて「01」H〜「10」HがRAM424上の所定のエリアに記憶される。
副制御部340へのコマンドの設定が終了すると、ソレノイドの直接制御により大入賞口を開放するよう所定のポートに開放用のデータが設定され(S1405)、最終的に特ステータスは4に変更される(S1408)。
具体的な開放時RAM設定について説明すると、本実施形態では主に図18に示す、少なくとも開放回数を報知させるための開放回数指定命令であるラウンド指定コマンドが大入賞口の開放演出や開放回数を示す演出画像を演出図柄表示装置に表示させるため主制御部310から副制御部340に送られるが、このため主制御部310ではそれぞれ該当するコマンドIDおよびEVENTの値がRAMの所定のエリアに記憶される(各フローの処理で言えば、S1403)。例えば、大入賞口の通常演出時の1回目の開放の場合、コマンドIDは「91」H、EVENTは「01」Hが設定される。
以上により、大入賞口の開放準備がなされると、図7を参照して説明した出力管理処理(S714)により対応するコマンドが主制御部310から副制御部340に送り出されて、副制御部340は所定の処理を行う。すなわち、上述のステップS1403においてRAMに設定されたコマンドID、EVENTの値のコマンドが主制御部310から副制御部340に送り出される。具体的には、副制御部340は主制御部310から送られたコマンドのうちEVENTの値により示される停止する演出図柄を副制御部340のRAM512の所定のエリア(当り確定図柄記憶領域)に格納しておき、演出図柄表示装置370に所定のコマンドを送信する。このとき、主制御部310から送り出されたコマンドが、ラウンド指定コマンド(コマンドIDが「91」H)の場合、副制御部340は、さらにラウンド指定コマンドとともに確定図柄表示指定コマンド(コマンドIDが「B5」H)を送信する。すなわち、RAM512の当り確定図柄記憶領域に記憶していた停止演出図柄(例えば「111」〜「888」のいずれか)を示す値(例えば、「1」〜「8」)を表すEVENTの値(「01」H〜「08」H)として設定して、確定図柄表示指定コマンドを演出図柄表示装置370に送信する。
例えば、上述のようにコマンドIDに「91」H、EVENTに「01」Hが設定され、確定図柄表示指定コマンド(コマンドIDが「B5」H)のEVENTに「01」Hが設定されている場合、主制御部310は図18に示すこれに対応するコマンドを発行し、副制御部340では大入賞口の通常演出時の1回目の開放時に行われる所定の処理(演出図柄表示装置におけるラウンドの表示やラウンドの画像表示、フィギュアなどの可動物の駆動、ランプの点滅、効果音の発生など)が行われる。この場合、確定図柄表示指定コマンドのEVENTの値は「01」Hであるので、演出図柄表示装置370は残し目(または、確定図柄表示)が「1」であると認識してこれを表示する。
以上説明したように、本実施形態では、副制御部340の当り確定図柄記憶領域において残し目を記憶しておき、ラウンド指定コマンドを送信する毎に演出図柄表示装置370に確定図柄表示指定もあわせて行なうよう制御が行なわれる。これにより、停止演出図柄が表示された後、演出図柄が所定の変動パターンの表示に移っても、その時点の大当りがいずれの停止演出図柄であったかが継続して表示され、遊技者や遊技場関係者に認識させることができる。
本実施形態の遊技機の主制御部310は、メモリの一部がバックアップ電源等によりバックアップされており、大入賞口の開放状態等の情報もバックアップされているので、以上のコマンド制御により、その時点において開放している大入賞口が何回目の開放であるかといった情報を副制御部340等が記憶していなくても、電源断等の不測の事態からの復旧時等において電源断前から継続した演出処理が可能となる。
この場合、上述の通り図18に示すように主制御部310から副制御部340に開放回数指定命令であるラウンド指定コマンド(第1のコマンド)が発行され、副制御部340はさらに表示制御部(図柄)370、ランプ制御(ランプ)520、音声制御(音)522および可動物制御(モータ、ソレノイド)524にそれぞれコマンドを発行する。これにより、図柄が変動し、ランプが点灯/点滅し、および盤面に取付けられた可動物が動作して演出効果を一層高めることとなる。表示制御部370についてより具体的に説明すると、副制御部340は開放回数指定命令であるラウンド指定コマンドを受信すると、表示制御部370に図18に示すような、少なくとも開放回数を報知するためのコマンド(第2のコマンド)送信する。
このように大入賞口開放時間タイマの設定等が行なわれた後、特ステータスは4を設定され図15に示すように特別電動役物開放処理(S1007)が行なわれる。まず、大入賞口が開放されてから所定の時間が経過しているか否かがチェックされ(S1501、1502)、経過していない場合、大入賞口に入賞する遊技球の計数値が一定数に満たないときは開放が継続される(S1503〜1506)。具体的には、大入賞口の開放データが所定のRAMに記憶され(S1506)、可変入賞球装置109への入賞検知の際には、主制御部310はまた、RAM424上の大入賞口カウンタをインクリメント(+1)する(S1504)。
したがって、開放から所定時間経過するか、または所定の球数の遊技球が入賞するまでは大入賞口は開放されており、いずれかの条件が満たされれば閉鎖処理のために閉鎖設定処理が行われ、特ステータスは5に変更される(S1510、1511)。このような設定が行なわれると図7に示すように大入賞口が閉鎖され、その後閉鎖処理が行われる。大入賞口の閉鎖処理については図16を参照して説明する。
ここでの大入賞口の開閉処理を説明すると、既に述べたように主制御部310はRAM424上の所定エリアに記憶した大入賞口開放データと大入賞口閉鎖データに基づいて、可変入賞球装置109を、大入賞口ソレノイド446に指示する(S721)ことにより開閉処理を行なう。
図16は、特ステータスが5のときの特別電動役物閉鎖処理(S1008)を示すフローチャートである。本処理は各ラウンドで大入賞口が閉鎖された後に、さらに開放して次のラウンドを継続するか、そのまま処理を終了するか等を判定して、それに応じた処理を実行するものである。すなわち、大入賞口閉鎖タイマを更新し(所定の値を減算し)、その結果タイマがタイムアウト(大入賞口閉鎖タイマ=0)していない場合は通常の処置に戻り、タイムアウトしている場合は特別電動役物閉鎖処理を行う(S1601〜S1602)。
さらに図16を参照すると、開放回数が15未満であれば、特ステータスが4に設定される(S1604〜1611)。この場合の具体的な開放時RAM設定について説明すると、本実施形態では主に図18に示すコマンドが大入賞口の開放を示すため主制御部310から副制御部340に送られるが、このため主制御部310ではそれぞれ該当するコマンドIDおよびEVENTの値がRAMの所定のエリアに記憶される(各フローの処理で言えば、S1605など)。例えば、大入賞口の通常演出時の1回目の開放の場合、コマンドIDは「91」H、EVENTは「01」HがRAM424上の所定のエリアに設定される。図18に示すように、通常演出以外の大当たり演出、例えばラウンド回数に応じた確率変動状態への昇格演出、ラウンド回数に応じた遊技者の操作によるボタン演出(さらに種々のキャラクタの演出あり)などを行う場合もコマンドは演出の種類(演出態様)ごとに区別されて副制御部340に渡される。
以上により、大入賞口の開放準備がなされると、図7を参照して説明した出力管理処理(S714)により対応するコマンドが主制御部310から副制御部340に送り出されて、いずれの大入賞口の開放状態にあるかが副制御部340に知らせられ、副制御部340は所定の処理を行う。すなわち、上述のステップS1605においてRAMに設定されたコマンドID、EVENTの値が読み出されコマンドに設定され主制御部310から副制御部340に送り出される。例えば、上述のようにコマンドIDに「91」H、EVENTに「01」Hが設定されている場合、主制御部310は図18に示すこれに対応するコマンドを発行し、副制御部340では大入賞口の通常演出時の1回目の開放時に行われる所定の処理(フィギュアなどの可動物の駆動、ランプの点滅、効果音の発生など)が行われる。以上のコマンド制御により、副制御部340等がその時点において何回目の開放であるかといった情報を記憶していなくても、電源断からの復旧時等においても電源断前から継続した演出処理が可能となる。
この場合、上述の通り図18に示すように主制御部310から副制御部340にコマンドが発行され、副制御部340はさらに表示制御部(図柄)370、ランプ制御(ランプ)520、音声制御(音)522および可動物制御(モータ、ソレノイド)524にそれぞれコマンドを発行する。これにより、図柄が変動し、ランプが点灯/点滅し、および盤面に取付けられた可動物が動作して演出効果を一層高めることとなる。
図16に示すフローの説明に戻ると、開放回数が15以上であれば、大当たりの終了処理、例えば大入賞口終了ウェイトタイマの値が設定され特ステータスは6に変更になる(S1612、1613)。
本実施形態ではステップS1612において、大当たり終了後に確率変動(以下単に確変という)状態に移行するか否かを決定し、確変状態とすることが決定すると確変状態を報知する等の処理を行う。例えば、特別図柄表示装置102に特別図柄を2列配して表示し、演出図柄表示装置103の前面に演出を行う大きなデモ図柄を変動させる等により報知する。ここで、確率変動とは、特賞の図柄の組合せの内さらに特定の図柄の組合せ、例えば「7、7、7」の特賞についてその大当たり動作消化後に、遊技における遊技機内部の特賞の確率が通常(低確率)状態より向上させる機能のことである。一般に、このような確変機能付き遊技機の確変(高確率)状態は、次の大当たり獲得まで継続され、確変中は一般に演出図柄表示装置103の背景色が変わる等で、遊技者へ確変中であることを報知する。確変状態への移行は種々の方法、例えば抽選により一定の確率で移行するといった方法により決定される。
大当たりが終了すると、図17に示す特ステータス6の場合の特別電動役物終了ウェイト処理(S1009)が行われる。すなわち、大入賞口ウェイトの時間が更新(所定の値が減算)され(S1701)、更新の結果タイマ値が0の場合、特別図柄状態別に開始用RAMの設定が行なわれ、特ステータスが0に変更される(S1702〜S1704)。すなわち、通常遊技状態の場合(低確率時)には、大入賞口開放回数カウンタのクリア等を行い、確率変動時にはこれに加えて特別遊技動作指定用送信要求バッファに確率変動開始指定を設定等して確率変動時の動作状態に移行するようにし、時短時には時短状態報知指定用送信要求バッファに時短状態報知指定を設定等して時短時の動作状態に移行できるようにする(S1703)。いずれの場合も、その後特ステータスを0として通常の処理に戻る(S1704)。
(演出図柄表示の復旧処理)
演出図柄の表示は、ノイズ等の原因により演出図柄表示装置103のみが電源断あるいは誤作動した場合、および遊技機に供給される電源が電源断する場合の2つの場合がある。いずれの場合も、従来の遊技機においてまだ大当りが続いているとき(大当り状態中)は次のラウンドを指定するコマンドの受信により指定されたラウンドに対応する演出画像は表示されるが、いずれの停止図柄であったか、すなわち残し目はもはや表示されることはない。以下に本実施形態における演出図柄表示の復旧処理について説明する。
まず、演出図柄表示装置103のみが電源断あるいは誤作動した場合の復旧処理について説明すると、本実施形態では、上述したように副制御部340は、演出図柄表示装置370にラウンド指定コマンドを送信する際、副制御部340の当り確定図柄記憶領域に記憶した当たり確定図柄情報により確定図柄表示指定コマンドも送信して、その都度残し目を演出図柄表示装置370が認識するようにしている。このため、演出図柄表示装置370の復旧時も、電源断が新しいラウンドに入る際に残し目を表示することが可能となる。
次に、遊技機に供給される電源が電源断する場合について説明すると、電源断から復旧する際、上述の図7のS712において、主制御部310は、電源断の前に記憶していた状態により大当りの途中であったことを認識すると、RAMの所定エリアに記憶しておいた各情報に基づいて図20に示す大当り中復帰指定コマンド(「82H」)および電源復帰時演出図柄指定コマンド(「86」H)を副制御部340に送信し、副制御部340は種々の復旧処理を行う。ここで、図20に示すとおり電源復帰時演出図柄指定コマンドは、残し目に対応する値としてEVENTに「00」H〜「08」Hを設定することができる。コマンドを受信した副制御部340は。種々の復旧処理を行って、上述の大当り処理において説明したように新たに残し目の値をRAM512の当り確定図柄記憶領域に記憶する。
その後、主制御部310からラウンド指定コマンドを受信すると、上述の通常の処理と同様に、演出図柄表示装置370に、ラウンド指定コマンドを送信するとともに、新たに記憶した残し目をRAM512の当り確定図柄記憶領域から読み込んで、その残し目に対応するEVENTの値をもつ確定図柄表示指定コマンドを送信する。演出図柄表示装置370は、以上のコマンドを受信して、そのラウンドに対応する演出図柄を表示するとともに残し目も表示する。
以上のように、いずれの電源断復帰時おいても、残し目が正しく表示されることとなるため、遊技者は安心して遊戯を継続することができ、遊技場関係者は、残し目に基づいたサービスを的確に行なうことができる。
100 遊技機
101 遊技盤
102 特別図柄表示装置
103 演出図柄表示装置
104 始動入賞口
105 普通図柄表示装置作動ゲート(左)
106 普通図柄表示装置作動ゲート(右)
107 普通図柄表示装置
108 普通電動役物(チューリップ)
109 大入賞口を備える可変入賞球装置
111 遊技機ハンドル
112 特別図柄作動記憶表示灯(保留ランプ)
113 普通図柄作動記憶表示灯(保留ランプ)
119 ラウンド回数表示器
120 演出切替スイッチ
201 情報表示装置
202 ホールコンピュータ
203 アウト球検出装置
310 主制御部(第1の制御手段)
340 副制御部(第2の制御手段)
370 表示制御部(第2の制御手段)
422 CPU
420 ROM
424 RAM
428 大入賞口ソレノイド出力ポート
430 普通電動役物ソレノイド出力ポート
432 特別図柄表示用出力ポート
434 普通図柄表示用出力ポート
440 副制御用コマンド出力ポート(演出図柄指定コマンド、変動パターンコマンド等を送出)
442 払出制御用コマンド出力ポート
436 特別図柄作動記憶表示灯用ポート
438 普通図柄作動記憶表示灯用ポート
444 外部情報出力ポート
426 入力ポート
410 特別図柄始動スイッチ
412 普通図柄作動スイッチ
414 大入賞口スイッチ
416 特定領域スイッチ
418 その他のスイッチ
450 払出制御部
452 賞球払出装置
446 大入賞口ソレノイド
514 CPU
512 RAM
510 ROM
516 各種入力ポート
518 各種出力ポート
520 ランプ表示装置
522 効果音発生装置
524 可動物
618 入力ポート
620 CPU
610 プログラムROM
612 RAM
622 画像処理用LSI(VDP)
616 キャラクタROM
614 ビデオRAM
624 出力ポート

Claims (3)

  1. 特別図柄を表示する特別図柄表示装置と、開閉部材を開放させて遊技球を入賞可能にする可変入賞球装置と、前記可変入賞球装置の前記開閉部材を開放させるか否かの抽選を実行するとともに、前記抽選の結果に基づいて前記特別図柄表示装置及び前記可変入賞球装置を制御する第1の制御手段と、演出図柄を表示する演出図柄表示装置と、前記演出図柄表示装置を制御する第2の制御手段と、を具備し、前記第1の制御手段が、前記演出図柄表示装置を制御するためのコマンドを前記第2の制御手段に送信可能な遊技機において、
    前記第1の制御手段は、前記特別図柄表示装置によって前記特別図柄を変動表示する際には、前記演出図柄表示装置によって前記演出図柄を変動表示させるためのコマンドを前記第2の制御手段に送信し、その後、前記抽選の結果によって前記可変入賞球装置の前記開閉部材を開放させる場合であれば、前記開閉部材を開放させるために前記可変入賞球装置を制御し、また、電源断が発生した場合に制御情報をバックアップ可能に構成され、
    前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段からの前記コマンドに従って前記演出図柄表示装置を制御するとともに、前記可変入賞球装置の前記開閉部材を開放している際には、前記抽選の結果を示す演出図柄を表示しておき、前記可変入賞球装置の前記開閉部材を開放しているときに発生した電源断から復旧する際には、前記第1の制御手段が復旧時に送信するコマンドを受信することを契機に、電源断から復旧したことを示す所定の表示を行なうことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1の制御手段は、複数の制御処理ステップから構成される制御処理手順を繰り返し実行されるように構成し、
    前記複数の制御処理ステップには、前記特別図柄を表示制御する処理を有する特別遊技管理処理と、前記演出図柄表示装置を制御するためのコマンドを前記第2の制御手段に送信する処理を有するコマンド出力管理処理と、を含み、
    前記第1の制御手段は、前記特別遊技管理処理にて前記特別図柄を表示制御する処理を開始した後に、前記コマンド出力管理処理にて前記演出図柄を変動表示させるためのコマンドを前記第2の制御手段に送信することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記制御処理手順は、前記コマンド出力管理処理を、前記特別遊技管理処理よりも先に配置させたプログラム構成であり、
    前記第1の制御手段は、繰り返し行われる前記制御処理手順の中で、先に実行される前記特別遊技管理処理にて前記特別図柄を表示制御する処理を開始し、その後に実行される前記コマンド出力管理処理にて前記演出図柄を変動表示させるためのコマンドを前記第2の制御手段に送信することを特徴とする請求項2記載の遊技機。
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