JP2011087448A - 蓄電モジュール制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】各キャパシタの電圧が上限電圧以下の間も各キャパシタの電圧を均等化することができ、かつ、電力消費の少ない蓄電モジュール制御装置を提供する。
【解決手段】直列に接続された複数のキャパシタ20を含む蓄電モジュール2を制御する蓄電モジュール制御装置であって、複数のキャパシタ20のそれぞれに並列に接続される電圧制御回路10を含み、電圧制御回路10のそれぞれは、両端の間の電圧が所定の電圧を超えないよう制御する定電圧制御部14と、定電圧制御部14に直列に接続される抵抗器12と、を含み、当該所定の電圧は、キャパシタ20に印加される上限電圧より低い電圧である蓄電モジュール制御装置である。
【選択図】図1
【解決手段】直列に接続された複数のキャパシタ20を含む蓄電モジュール2を制御する蓄電モジュール制御装置であって、複数のキャパシタ20のそれぞれに並列に接続される電圧制御回路10を含み、電圧制御回路10のそれぞれは、両端の間の電圧が所定の電圧を超えないよう制御する定電圧制御部14と、定電圧制御部14に直列に接続される抵抗器12と、を含み、当該所定の電圧は、キャパシタ20に印加される上限電圧より低い電圧である蓄電モジュール制御装置である。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数のキャパシタが直列に接続されてなる蓄電モジュールの電圧を制御する蓄電モジュール制御装置に関する。
電気二重層キャパシタ等のキャパシタを複数個直列に接続した蓄電モジュールがある。このような蓄電モジュールを充電して電力供給源として使用する場合、各キャパシタの容量等の個体差や使用時の温度差などが原因で、各キャパシタにかかる電圧にばらつきが生じてしまうことがある。このような状態になると、特定のキャパシタの寿命が短くなるなどの問題が生じる。
上記問題に対処する方法の一つとして、各キャパシタが上限電圧を超える電圧になるまで充電された場合に、その電圧を上限電圧まで下げるように放電を行う電圧制限回路が提案されている。このような電圧制限回路は、例えばツェナーダイオードやシャントレギュレータ等によって構成され、各キャパシタに並列に接続される(例えば特許文献1の図5(b)及び(c)、特許文献2並びに特許文献3参照)。この方法によれば、各キャパシタが過電圧になることを防止し、キャパシタの劣化の進行を抑えることができる。
また、各キャパシタの電圧のばらつきを吸収するように、電圧の均等化を行う電圧制御回路も提案されている。具体的に、例えば特許文献1の図5(a)には、各キャパシタに並列に接続され、互いに等しい抵抗値を持った抵抗器によって構成された電圧制御回路が示されている。これらの抵抗器を流れる電流によって、蓄電モジュール全体の電圧が各キャパシタに均等に分圧される。
上記従来例の技術のうち、各キャパシタの電圧が上限電圧を超えないように制限する方法では、各キャパシタの電圧が上限電圧以下である間は、各キャパシタの電圧にばらつきが生じたとしても電圧制御は行われない。そのため、結局のところ、各キャパシタの寿命にばらつきが生じてしまうおそれがある。また、上限電圧を超える電圧になるまで各キャパシタが充電された場合、そのエネルギーを急速に消費させるために、電圧制限回路に大電流を流す必要がある。そのため、大電流によって生じる発熱に耐えうるような大規模な回路や放熱機構が必要になる。
一方、各キャパシタに抵抗器を並列接続する方法によれば、蓄電モジュール全体の電圧の高低に関わらず、常に各キャパシタの電圧を均等化するよう制御することができる。しかしながら、このような均等化回路においては、常に抵抗器を経由して電流が流れ続けるため、無駄な電力消費が生じ、蓄電モジュールの非使用時におけるキャパシタの電圧低下が大きくなるという問題がある。かといって、このような電力消費を抑制するために抵抗器の抵抗値を大きくすると、キャパシタの電圧を均等化する能力が低下してしまう。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、各キャパシタの電圧が上限電圧以下の間も各キャパシタの電圧を均等化することができ、かつ、電力消費の少ない蓄電モジュール制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る蓄電モジュール制御装置は、直列に接続された複数のキャパシタを含む蓄電モジュールを制御する蓄電モジュール制御装置であって、前記複数のキャパシタのそれぞれに並列に接続される電圧制御回路を含み、前記電圧制御回路のそれぞれは、両端の間の電圧が所定の電圧を超えないよう制御する定電圧制御部と、前記定電圧制御部に直列に接続される抵抗器と、を含み、前記所定の電圧は、前記キャパシタに印加される上限電圧より低い電圧であることを特徴とする。
また、上記蓄電モジュール制御装置において、前記定電圧制御部は、シャントレギュレータを含んで構成されることとしてもよい。
さらに、前記シャントレギュレータは、カソード端子、アノード端子、及び基準電圧端子を備え、前記基準電圧端子は、前記カソード端子と直接接続されていることとしてもよい。
また、上記蓄電モジュール制御装置において、前記所定の電圧は、前記キャパシタの上限電圧に対して、50%以上85%以下の電圧であることとしてもよい。
また、上記蓄電モジュール制御装置において、前記抵抗器の抵抗値は、2Ω以上50Ω以下であることとしてもよい。さらに、前記抵抗器の抵抗値は、5Ω以上10Ω以下であることとしてもよい。
本発明に係る蓄電モジュール制御装置によれば、各キャパシタの電圧が上限電圧以下の間も各キャパシタの電圧を均等化することができ、かつ、均等化の際の電力消費を少なくすることができる。各キャパシタの電圧を均等化することで、各キャパシタの劣化の進行を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1aの回路構成を示す図である。本実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1aによる制御対象となる蓄電モジュール2は、互いに直列に接続された複数のキャパシタ20を含んで構成されている。なお、ここではN個のキャパシタ20が直列接続されていることとする。各キャパシタ20は、電気二重層キャパシタ等の、電流を流すことによって蓄電可能な蓄電デバイスである。また、N個のキャパシタ20は、互いに同種、同容量のキャパシタであることとする。蓄電モジュール2を充電する場合、その両端の端子に対して、外部の電源3から電圧が印加される。また、蓄電モジュール2に蓄積された電力は、負荷4を駆動するために用いられる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1aの回路構成を示す図である。本実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1aによる制御対象となる蓄電モジュール2は、互いに直列に接続された複数のキャパシタ20を含んで構成されている。なお、ここではN個のキャパシタ20が直列接続されていることとする。各キャパシタ20は、電気二重層キャパシタ等の、電流を流すことによって蓄電可能な蓄電デバイスである。また、N個のキャパシタ20は、互いに同種、同容量のキャパシタであることとする。蓄電モジュール2を充電する場合、その両端の端子に対して、外部の電源3から電圧が印加される。また、蓄電モジュール2に蓄積された電力は、負荷4を駆動するために用いられる。
蓄電モジュール制御装置1aは、図1に示すように、蓄電モジュール2を構成するキャパシタ20と同数(N個)の電圧制御回路10を含んで構成される。各電圧制御回路10は、各キャパシタ20に対して並列に1対1で接続されている。
各電圧制御回路10は、抵抗器12と、当該抵抗器12に直列に接続された定電圧制御部14と、を含んで構成される。N個の抵抗器12それぞれの抵抗値は、互いに同じ値(以下では抵抗値Rと表記する)になっている。
定電圧制御部14は、当該定電圧制御部14の両端の間の電圧が所定の電圧を超えないよう制御する。以下、この所定の電圧を定電圧制御部14の動作電圧Vsという。キャパシタ20の電圧(以下、キャパシタ電圧Vcと表記する)が動作電圧Vs以上になった場合、当該キャパシタ20に並列接続された電圧制御回路10に含まれる定電圧制御部14の電圧は、動作電圧Vsを超えないように維持される。そして、キャパシタ電圧Vcと定電圧制御部14の動作電圧Vsとの差に相当する電圧(Vc−Vs)は、定電圧制御部14に対して直列接続された抵抗器12の両端間に印加される。なお、N個の定電圧制御部14それぞれの動作電圧Vsは、互いに同じ値になっている。
また、本実施形態では、定電圧制御部14は、その両端に動作電圧Vs以上の電圧が印加されないときには、電流を流さないようになっている。そのため、キャパシタ電圧Vcが動作電圧Vs未満のときには、当該キャパシタ20と並列に接続された電圧制御回路10には電流が流れない。
定電圧制御部14は、シャントレギュレータを含んで構成される。このシャントレギュレータは、図1に示されるように、外部との接続端子として、両端端子(カソード端子K及びアノード端子A)と、基準電圧端子REF(リファレンス端子)と、を備えている。シャントレギュレータは、基準電圧(以下、内部基準電圧Vrefと表記する)を内蔵しており、基準電圧端子REFの電圧が内部基準電圧Vrefと等しくなるように動作する。
本実施形態では、シャントレギュレータのカソード端子Kは、抵抗器12の一端と接続され、アノード端子Aがキャパシタ20の一端に接続されている。なお、抵抗器12の他端はキャパシタ20の他端と接続されている。さらに本実施形態では、シャントレギュレータの基準電圧端子REFがカソード端子Kと直接接続されている。これにより、カソード端子Kの電圧がシャントレギュレータの内部基準電圧Vrefに一致するように、シャントレギュレータを流れる電流に対してフィードバック制御が行われる。すなわち、本実施形態では、定電圧制御部14の動作電圧Vsは、シャントレギュレータの内部基準電圧Vrefに一致する。
ここで、蓄電モジュール制御装置1aの動作について、説明する。
電源3によって蓄電モジュール2の両端間の電圧がN・Vs以上の電圧Vmになるまで充電が行われ、各キャパシタ20のキャパシタ電圧Vcが動作電圧Vs以上になると、各電源制御回路10内のシャントレギュレータに電流が流れ始める。このとき、各定電圧制御部14の両端間の電圧は、キャパシタ電圧Vcの変動に関わらず一定の動作電圧Vsに維持され、蓄電モジュール2全体の電圧Vmと、N個の定電圧制御部14の両端に生じる電圧の合計値N・Vsとの差に相当する電圧(Vm−N・Vs)は、N個の抵抗器12に分圧される。ここで、各抵抗器12の抵抗値Rは互いに等しいので、電圧(Vm−N・Vs)は、各抵抗器12に均等に分圧される。すなわち、各抵抗器12の両端間に生じる電圧Vrは、互いに等しくなる。さらに、各定電圧制御部14の動作電圧Vsも互いに等しいので、各電源制御回路10の両端の間の電圧も等しくなる。こうして、各キャパシタ20のキャパシタ電圧Vcが均等化される。この場合のキャパシタ電圧Vcは、
Vc=Vs+Vr=Vm/N
となる。なお、蓄電モジュール2を充電する場合だけでなく、蓄電モジュール2から負荷4への放電が行われる場合にも、このような蓄電モジュール制御装置1aによるキャパシタ電圧Vcの均等化制御が行われる。
Vc=Vs+Vr=Vm/N
となる。なお、蓄電モジュール2を充電する場合だけでなく、蓄電モジュール2から負荷4への放電が行われる場合にも、このような蓄電モジュール制御装置1aによるキャパシタ電圧Vcの均等化制御が行われる。
このキャパシタ電圧Vcは、電源制御回路10内において抵抗器12と定電圧制御部14に分圧されるため、抵抗器12に生じる電圧Vrはキャパシタ電圧Vcより小さな電圧(Vc−Vs)となる。そのため、本実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1aによれば、抵抗器12の両端間にキャパシタ電圧Vcに等しい電圧が印加される場合と比較して、抵抗器12に流れる電流が小さくなる。また、各抵抗器12に分圧される電圧(Vc−Vs)がキャパシタ電圧Vcと比較して小さいので、抵抗器12の抵抗値Rにばらつきがあったとしても、このばらつきによる均等化の誤差が、キャパシタ電圧Vcそのものを均等化する場合よりも小さくなる。
さらに、前述したように、キャパシタ電圧Vcが動作電圧Vs未満になると、電圧制御回路10には電流が流れなくなる。そのため、蓄電モジュール2の未使用時に、電圧制御回路10に電流が流れてキャパシタ20の放電が行われたとしても、キャパシタ電圧Vcが動作電圧Vsまで下がった時点で電圧制御回路10経由の放電は停止することになる。そのため、それ以上電圧制御回路10での電力消費は発生しなくなり、電圧制御回路10に起因するキャパシタ20の電圧低下が抑制される。
次に、各定電圧制御部14の動作電圧Vs、及び抵抗器12の抵抗値Rの好ましい値について、説明する。
各定電圧制御部14の動作電圧Vsは、キャパシタ20の上限電圧Vmaxに対して、50%以上85%以下の値となることが望ましい。ここで、キャパシタ20の上限電圧Vmaxは、蓄電モジュール2の通常使用環境下において、満充電になるまで充電した場合のキャパシタ20の電圧であって、キャパシタ20に対して印加されることが許容される最大電圧である。蓄電モジュール2の充電時には、各キャパシタ20の電圧Vcがこの上限電圧Vmaxを超えないように、電源3からの電力供給が行われる。ここで上限電圧Vmaxは、キャパシタ20のメーカーによって公表される定格電圧の値であってよい。定格電圧は、JIS D 1401:2009に準じて、環境温度を60〜80℃で測定した値をもって、定格電圧としてもよい。
各キャパシタ20のキャパシタ電圧Vcは、動作電圧Vsを超えている間しか均等化されないため、蓄電モジュール2の充放電は、キャパシタ電圧Vcが動作電圧Vs以上かつ上限電圧Vmax以下となる範囲で行われる。図2は、このような充放電によって生じる、キャパシタ電圧Vcの時間変化の一例を示すグラフである。ここで、動作電圧Vsが上限電圧Vmaxに対して小さすぎると、キャパシタ20が満充電に近い状態になったときに、抵抗器12に印加される電圧Vrが大きくなり、抵抗器12を流れる消費電流が増大する。そのため、動作電圧Vsはキャパシタ20の上限電圧Vmaxの50%以上とすることが望ましい。
一方、定電圧制御部14の動作電圧Vsが大きすぎると、キャパシタ20が満充電された状態(キャパシタ電圧Vcが上限電圧Vmaxに一致する状態)からキャパシタ電圧Vcが動作電圧Vsに一致するまで放電を行った場合にキャパシタ20が出力するエネルギーが、少なくなってしまう。そのため、動作電圧Vsはキャパシタ20の上限電圧Vmaxの85%以下とすることが望ましい。動作電圧Vsが上限電圧Vmaxに対して50%以上85%以下の範囲にあれば、各キャパシタ20は、キャパシタ20の満充電時における蓄積エネルギーに対しておよそ75%から28%の範囲のエネルギーを、キャパシタ電圧Vcが動作電圧Vsまで低下する間に出力できる。なお、一般的なバッテリの場合、寿命影響等の理由から、満充電時の蓄積エネルギーに対しておよそ30%程度の範囲で充放電が行われている。
また、各抵抗器12の抵抗値Rは、2Ω以上50Ω以下であることが好ましく、2Ω以上20Ω以下であることがより好ましい。さらに、5Ω以上10Ω以下であることがより好ましい。
抵抗値Rが小さくなると、それだけ各抵抗器12には大きな電流が流れることになり、無駄な消費電流が生じる。そのため、抵抗器12による消費電流を抑える観点からは、抵抗値Rがある程度大きい必要がある。具体的に、蓄電モジュール2の満充電時に抵抗器12の両端間に生じる電圧Vrは、キャパシタ20の上限電圧Vmaxと定電圧制御部14の動作電圧Vsとの差(Vmax−Vs)に一致する。この電圧Vrが0.5V以上1.5V以下の場合、抵抗値Rが2Ω以上50Ω以下であれば、各抵抗器12に流れる電流はおよそ10mA〜750mAの範囲となり、消費電流が最大でも750mAを超えないようにすることができる。それゆえ、抵抗値Rは、2Ω以上であることが好ましく、5Ω以上であることがより好ましい。また、特に消費電流を抑えることが重視される場合、抵抗値Rは10Ω以上であってもよい。
一方、抵抗値Rが大きくなると、蓄電モジュール制御装置1aによるキャパシタ電圧Vcの均等化能力は低下する。これにつき、以下、詳細に説明する。
各キャパシタ20は、静電容量や使用時の温度等のばらつきによって、その漏れ電流の大きさにばらつきが生じる。この漏れ電流のばらつきが、各キャパシタ20のキャパシタ電圧Vcのばらつきの主要な原因となる。本実施形態では、この漏れ電流のばらつきを、抵抗器12に流れる電流によって補償している。具体的に、各キャパシタ20間における最大の漏れ電流差をΔILとすると、蓄電モジュール制御装置1aは、各キャパシタ20間でキャパシタ電圧Vcに生じる電圧差ΔVcを
ΔVc=ΔIL・R
以内に収束させるよう動作する。この式から明らかなように、電圧差ΔVcは抵抗値Rに比例しており、抵抗値Rが小さいほど精度よくキャパシタ電圧Vcが同じ値に収束することになる。すなわち、抵抗値Rが小さいほど、蓄電モジュール制御装置1aの均等化能力は向上する。そのため、一般的なキャパシタを含んだ蓄電モジュール2を制御する場合、抵抗値Rは50Ω以下であることが好ましく、20Ω以下であることがより好ましい。また、特にキャパシタ電圧Vcの均等化が重視される場合、抵抗値Rは10Ω以下とすることが好ましい。
ΔVc=ΔIL・R
以内に収束させるよう動作する。この式から明らかなように、電圧差ΔVcは抵抗値Rに比例しており、抵抗値Rが小さいほど精度よくキャパシタ電圧Vcが同じ値に収束することになる。すなわち、抵抗値Rが小さいほど、蓄電モジュール制御装置1aの均等化能力は向上する。そのため、一般的なキャパシタを含んだ蓄電モジュール2を制御する場合、抵抗値Rは50Ω以下であることが好ましく、20Ω以下であることがより好ましい。また、特にキャパシタ電圧Vcの均等化が重視される場合、抵抗値Rは10Ω以下とすることが好ましい。
以上の理由から、抵抗値Rは2Ω以上50Ω以下、より好ましくは2Ω以上20Ω以下とする。この範囲のうち、キャパシタ電圧Vcの均等化が重視される用途においては、抵抗値Rを2Ω以上10Ω以下とし、消費電流の低減が重視される用途においては、抵抗値Rを10Ω以上20Ω以下としてもよい。また、均等化能力及び消費電流低減の双方の要請をバランスよく満たす必要がある場合、抵抗値Rを5Ω以上10Ω以下とすることが好ましい。
図3は、抵抗値Rと消費電流の関係、及び、抵抗値Rと収束時の各キャパシタ20間の電圧差ΔVcの関係を示すグラフである。図中の実線は抵抗値Rと消費電流との関係を示しており、破線は抵抗値Rと電圧差ΔVcとの関係を示している。また、グラフの横軸が抵抗値R(単位Ω)を、左側の縦軸が電圧差ΔVc(単位mV)を、右側の縦軸が消費電流(単位mA)を、それぞれ示している。なお、このグラフにおいては、各キャパシタ20間の漏れ電流差ΔILを5mAと想定している。また、蓄電モジュール2の満充電時に抵抗器12の両端間に生じる電圧Vr(=Vmax−Vs)を0.5Vと想定している。
図3に示されるように、抵抗値Rが小さくなると、これに反比例して消費電流が大きくなる。また、抵抗値Rに比例して、電圧差ΔVcが大きくなっている。さらに、実線と破線の交点の位置を中心に、抵抗値Rが5Ω以上10Ω以下の範囲では、電圧差ΔVcが50mV以下、かつ消費電流が100mA以下となっており、均等化能力及び消費電流低減の双方の要請を満たしていることが分かる。
以上説明した本実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1aによれば、各キャパシタ20のキャパシタ電圧Vcが定電圧制御部14の動作電圧Vs以上となる範囲内において、各キャパシタ20のキャパシタ電圧Vcが互いに略等しくなるよう制御することができる。また、抵抗器12だけを各キャパシタ20に並列接続する場合と比較して、電圧制御回路10による消費電流を低く抑えることができる。さらに、キャパシタ電圧Vcが動作電圧Vs以下となっている間は、電圧制御回路10の消費電流を0にすることができる。
さらに、本実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1aにおいては、抵抗器12が電圧制御回路10に流れる電流を制限するので、キャパシタ20の過電圧時における回路素子の破壊を防止することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1bについて、説明する。なお、本実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1bに関して、第1実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1aと同様の構成や機能についてはその説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。また、第1実施形態と同様の構成要素については、同一の参照符号を用いて参照する。
次に、本発明の第2実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1bについて、説明する。なお、本実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1bに関して、第1実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1aと同様の構成や機能についてはその説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。また、第1実施形態と同様の構成要素については、同一の参照符号を用いて参照する。
図4は、本実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1bの回路構成を示す回路図である。本実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1bも、第1実施形態の場合と同様に、互いに直列接続されたキャパシタ20を含んでなる蓄電モジュール2を制御対象とする。また、第1実施形態の場合と同様に、各キャパシタ20に対して電圧制御回路10が並列接続され、各電源制御回路10は互いに直列接続された抵抗器12と定電圧制御部14とを含んでいる。
本実施形態では、第1実施形態とは異なり、定電圧制御部14は、シャントレギュレータ14aのほかに、互いに直列接続された二つの抵抗器14b及び14cを含んで構成されている。抵抗器14bの一端はシャントレギュレータ14aのカソード端子Kに接続され、他端は抵抗器14cの一端及びシャントレギュレータ14aの基準電圧端子REFに接続されている。また、抵抗器14cの他端はシャントレギュレータ14aのアノード端子Aに接続されている。
この場合、抵抗器14bの抵抗値をR1、抵抗器14cの抵抗値をR2とすると、基準電圧端子REFに流れる電流の大きさが十分小さければ、定電圧制御部14全体の動作電圧Vsは、
Vs=(1+R1/R2)・Vref
で近似される値となる。なお、Vrefはシャントレギュレータ14aの内部基準電圧である。この式から、本実施形態では、抵抗値R1及びR2に応じて決まる動作電圧Vsで、定電圧制御部14が動作する。すなわち、定電圧制御部14の両端の間の電圧は、この動作電圧Vsを超えないように制御される。このように、本実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1bによれば、シャントレギュレータ14aに内蔵されている内部基準電圧Vrefとは異なる動作電圧Vsで定電圧制御部14を動作させることができる。
Vs=(1+R1/R2)・Vref
で近似される値となる。なお、Vrefはシャントレギュレータ14aの内部基準電圧である。この式から、本実施形態では、抵抗値R1及びR2に応じて決まる動作電圧Vsで、定電圧制御部14が動作する。すなわち、定電圧制御部14の両端の間の電圧は、この動作電圧Vsを超えないように制御される。このように、本実施形態に係る蓄電モジュール制御装置1bによれば、シャントレギュレータ14aに内蔵されている内部基準電圧Vrefとは異なる動作電圧Vsで定電圧制御部14を動作させることができる。
さらに、抵抗器14b及び14cの少なくともいずれか一方を可変抵抗器とし、その抵抗値を変更することで、回路構成を変えずに、定電圧制御部14の動作電圧Vsを適宜変更することが可能となる。図4では、抵抗器14bが可変抵抗器である場合について、図示している。
なお、本発明の実施の形態は以上説明したものに限られない。例えば定電圧制御部14は、以上説明した第1実施形態及び第2実施形態とは異なる構成の回路であってもよい。また、蓄電モジュール2に含まれ、それぞれ電圧制御回路10が並列接続されるキャパシタ20は、複数のキャパシタセルが互いに接続されてなるキャパシタモジュールであってもよい。
以下、本発明を適用した蓄電モジュール制御装置の具体例を実施例として説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
本実施例では、図1に示す回路構成において、キャパシタ20として容量250F、定格電圧3.0Vの日清紡ホールディングス株式会社製電気二重層キャパシタを5個直列に接続し、蓄電モジュール2とした。また、図1に示す回路構成において、抵抗器12として抵抗値10Ω、定格電力1/4Wの北陸電気工業製「CR1/4−100FV」を用い、定電圧制御部14を構成するシャントレギュレータとして内部基準電圧2.495Vの株式会社ルネサステクノロジ製「HA17431FPAJ−EL−E」を用いて、蓄電モジュール制御装置1aとした。なお、図1に示す回路構成において、定電圧制御部14を構成するシャントレギュレータそれぞれのカソード端子または基準電圧端子と、アノード端子との間に、シャントレギュレータの動作を安定させるためのセラミックコンデンサを並列に接続してもよい。
この蓄電モジュール制御装置1aを用いて、5個のキャパシタ20が完全に放電された状態から開始して蓄電モジュール2を充電した場合の、各キャパシタ20の電圧の時間変化を、図5に示す。同図に示されるように、各キャパシタ20の充電が行われた直後は、各キャパシタ20のキャパシタ電圧にばらつきが生じているが、時間の経過に従って各キャパシタ20の電圧は約3Vに収束しており、キャパシタ20の電圧が均等化されていることが分かる。
1a,1b 蓄電モジュール制御装置、2 蓄電モジュール、3 電源、4 負荷、10 電圧制御回路、12 抵抗器、14 定電圧制御部、20 キャパシタ。
Claims (6)
- 直列に接続された複数のキャパシタを含む蓄電モジュールを制御する蓄電モジュール制御装置であって、
前記複数のキャパシタのそれぞれに並列に接続される電圧制御回路を含み、
前記電圧制御回路のそれぞれは、
両端の間の電圧が所定の電圧を超えないよう制御する定電圧制御部と、
前記定電圧制御部に直列に接続される抵抗器と、
を含み、
前記所定の電圧は、前記キャパシタに印加される上限電圧より低い電圧である
ことを特徴とする蓄電モジュール制御装置。 - 請求項1記載の蓄電モジュール制御装置において、
前記定電圧制御部は、シャントレギュレータを含んで構成される
ことを特徴とする蓄電モジュール制御装置。 - 請求項2記載の蓄電モジュール制御装置において、
前記シャントレギュレータは、カソード端子、アノード端子、及び基準電圧端子を備え、
前記基準電圧端子は、前記カソード端子と直接接続されている
ことを特徴とする蓄電モジュール制御装置。 - 請求項1から3のいずれか一項記載の蓄電モジュール制御装置において、
前記所定の電圧は、前記キャパシタの上限電圧に対して、50%以上85%以下の電圧である
ことを特徴とする蓄電モジュール制御装置。 - 請求項1から4のいずれか一項記載の蓄電モジュール制御装置において、
前記抵抗器の抵抗値は、2Ω以上50Ω以下である
ことを特徴とする蓄電モジュール制御装置。 - 請求項5記載の蓄電モジュール制御装置において、
前記抵抗器の抵抗値は、5Ω以上10Ω以下である
ことを特徴とする蓄電モジュール制御装置。
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