JP2011087178A - 画像合成装置、画像合成方法および画像合成プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】良好なパフォーマンスを有する画像合成装置、画像合成方法および画像合成プログラムを、提供する。
【解決手段】多値画像データからなる下地画像と、多値画像データからなるオーバーレイ画像とを重ね合せて合成し、多値画像データからなる合成画像を生成する合成手段44と、前記下地画像および/又は前記オーバーレイ画像を構成し前記合成手段に呈される前記多値画像データ又は前記合成手段によって生成された前記合成画像を構成する前記多値画像データを、複数画素を圧縮単位とし、圧縮後の可変長圧縮データとして前記圧縮単位内における前記複数画素の階調値の中間値および階調幅を、伸張することなく参照可能に構成されたデータ形式に圧縮する圧縮手段42と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】多値画像データからなる下地画像と、多値画像データからなるオーバーレイ画像とを重ね合せて合成し、多値画像データからなる合成画像を生成する合成手段44と、前記下地画像および/又は前記オーバーレイ画像を構成し前記合成手段に呈される前記多値画像データ又は前記合成手段によって生成された前記合成画像を構成する前記多値画像データを、複数画素を圧縮単位とし、圧縮後の可変長圧縮データとして前記圧縮単位内における前記複数画素の階調値の中間値および階調幅を、伸張することなく参照可能に構成されたデータ形式に圧縮する圧縮手段42と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像合成装置、画像合成方法および画像合成プログラムに関する。
複数部に共通する下地画像と各部で異なるオーバーレイ画像とを合成し、得られた合成画像を、順次プリントしていく差込み印刷が知られている(例えば、特許文献1参照。)。下地画像、オーバーレイ画像および合成画像は、固定長圧縮データを経由して生成される可変長圧縮データの形態で記憶されており、圧縮方式はGBTC(Generalized Block Truncation Coding)である。
しかし、固定長圧縮データを圧縮して得られる可変長圧縮データは、直接編集することが難しいため、画像合成の前に、直接編集が可能である固定長圧縮データに伸張する必要がある。また、画像合成により得られた固定長圧縮データは、その後、可変長圧縮データに圧縮して記憶する必要がある。つまり、画像合成のためには、固定長圧縮データと可変長圧縮データとの間で、圧縮−伸張を繰返す必要があり、画像合成のパフォーマンスを向上させることが困難である問題を有している。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、良好なパフォーマンスを有する画像合成装置、画像合成方法および画像合成プログラムを、提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)多値画像データからなる下地画像と、多値画像データからなるオーバーレイ画像とを重ね合せて合成し、多値画像データからなる合成画像を生成する合成手段と、
前記下地画像および/又は前記オーバーレイ画像を構成し前記合成手段に呈される前記多値画像データ又は前記合成手段によって生成された前記合成画像を構成する前記多値画像データを、複数画素を圧縮単位とし、圧縮後の可変長圧縮データとして前記圧縮単位内における前記複数画素の階調値の中間値および階調幅を、伸張することなく参照可能に構成されたデータ形式に圧縮する圧縮手段と、
を有することを特徴とする画像合成装置。
前記下地画像および/又は前記オーバーレイ画像を構成し前記合成手段に呈される前記多値画像データ又は前記合成手段によって生成された前記合成画像を構成する前記多値画像データを、複数画素を圧縮単位とし、圧縮後の可変長圧縮データとして前記圧縮単位内における前記複数画素の階調値の中間値および階調幅を、伸張することなく参照可能に構成されたデータ形式に圧縮する圧縮手段と、
を有することを特徴とする画像合成装置。
(2)前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記圧縮手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記ビットマップデータを前記可変長圧縮データに圧縮し、
前記合成手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を前記可変長圧縮データの形態で合成する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像合成装置。
前記圧縮手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記ビットマップデータを前記可変長圧縮データに圧縮し、
前記合成手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を前記可変長圧縮データの形態で合成する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像合成装置。
(3)前記画像合成装置は、前記下地画像を構成する前記可変長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶するメモリを、さらに有することを特徴とする前記(2)に記載の画像合成装置。
(4)前記下地画像を構成する前記多値画像データは固定長圧縮データであり、前記オーバーレイ画像を構成する前記多値画像データはビットマップデータであり、
前記画像合成装置は、前記下地画像を構成する前記固定長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶するメモリを、さらに有し、
前記圧縮手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記固定長圧縮データおよび前記ビットマップデータを、前記可変長圧縮データに圧縮し、
前記合成手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を前記可変長圧縮データの形態で合成する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像合成装置。
前記画像合成装置は、前記下地画像を構成する前記固定長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶するメモリを、さらに有し、
前記圧縮手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記固定長圧縮データおよび前記ビットマップデータを、前記可変長圧縮データに圧縮し、
前記合成手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を前記可変長圧縮データの形態で合成する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像合成装置。
(5)前記下地画像、前記オーバーレイ画像および前記合成画像を構成する前記多値画像データは、固定長圧縮データであり、
前記合成手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を前記固定長圧縮データの形態で合成し、
前記圧縮手段は、前記合成画像を構成する前記固定長圧縮データを、前記可変長圧縮データに圧縮する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像合成装置。
前記合成手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を前記固定長圧縮データの形態で合成し、
前記圧縮手段は、前記合成画像を構成する前記固定長圧縮データを、前記可変長圧縮データに圧縮する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像合成装置。
(6)前記合成手段は、前記オーバーレイ画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックの中間値が「0」以外である場合、前記下地画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックのデータを、前記オーバーレイ画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックのデータに置き換えることを特徴とする前記(2)〜(4)のいずれか1項に記載の画像合成装置。
(7)前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記圧縮手段は、
前記ビットマップデータを所定の画素マトリクスのブロック単位で圧縮単位として抽出する抽出手段と、
抽出したブロック内の各画素データから読み取った階調値の最大値および最小値に基づいて前記中間値および前記階調幅を算出する算出手段と、
算出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成手段と、を有し、
前記生成手段は、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値を前記可変長圧縮データに設定し、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅を前記可変長圧縮データに設定し、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記ブロック内の各画素データを、階調幅を4等分した領域に対応させて2ビットデータに変換して、前記可変長圧縮データに設定する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像合成装置。
前記圧縮手段は、
前記ビットマップデータを所定の画素マトリクスのブロック単位で圧縮単位として抽出する抽出手段と、
抽出したブロック内の各画素データから読み取った階調値の最大値および最小値に基づいて前記中間値および前記階調幅を算出する算出手段と、
算出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成手段と、を有し、
前記生成手段は、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値を前記可変長圧縮データに設定し、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅を前記可変長圧縮データに設定し、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記ブロック内の各画素データを、階調幅を4等分した領域に対応させて2ビットデータに変換して、前記可変長圧縮データに設定する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像合成装置。
(8)前記多値画像データは、前記圧縮単位で固定長圧縮された固定長圧縮データであり、
前記圧縮手段は、
前記固定長圧縮データに含まれる前記中間値、前記階調幅および2ビットデータの画素データを抽出する抽出手段と、
抽出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成手段と、を有し、
前記生成手段は、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値を前記可変長圧縮データに設定し、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅を前記可変長圧縮データに設定し、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記2ビットデータの画素データを、前記可変長圧縮データに設定する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像合成装置。
前記圧縮手段は、
前記固定長圧縮データに含まれる前記中間値、前記階調幅および2ビットデータの画素データを抽出する抽出手段と、
抽出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成手段と、を有し、
前記生成手段は、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値を前記可変長圧縮データに設定し、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅を前記可変長圧縮データに設定し、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記2ビットデータの画素データを、前記可変長圧縮データに設定する、
ことを特徴とする前記(1)に記載の画像合成装置。
(9)多値画像データからなる下地画像と、多値画像データからなるオーバーレイ画像とを重ね合せて合成し、多値画像データからなる合成画像を生成する合成ステップと、
前記下地画像および/又は前記オーバーレイ画像を構成し前記合成手段に呈される前記多値画像データ又は前記合成手段によって生成された前記合成画像を構成する前記多値画像データを、複数画素を圧縮単位とし、圧縮後の可変長圧縮データとして前記圧縮単位内における前記複数画素の階調値の中間値および階調幅を、伸張することなく参照可能に構成されたデータ形式に圧縮する圧縮ステップと、
を有することを特徴とする画像合成方法。
前記下地画像および/又は前記オーバーレイ画像を構成し前記合成手段に呈される前記多値画像データ又は前記合成手段によって生成された前記合成画像を構成する前記多値画像データを、複数画素を圧縮単位とし、圧縮後の可変長圧縮データとして前記圧縮単位内における前記複数画素の階調値の中間値および階調幅を、伸張することなく参照可能に構成されたデータ形式に圧縮する圧縮ステップと、
を有することを特徴とする画像合成方法。
(10)前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記圧縮ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記ビットマップデータが前記可変長圧縮データに圧縮され、
前記合成ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記可変長圧縮データの形態で合成される
ことを特徴とする前記(9)に記載の画像合成方法。
前記圧縮ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記ビットマップデータが前記可変長圧縮データに圧縮され、
前記合成ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記可変長圧縮データの形態で合成される
ことを特徴とする前記(9)に記載の画像合成方法。
(11)前記画像合成方法は、前記下地画像を構成する前記可変長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶する記憶ステップを、さらに有することを特徴とする前記(10)に記載の画像合成方法。
(12)前記下地画像を構成する前記多値画像データは、固定長圧縮データであり、前記オーバーレイ画像を構成する前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記画像合成方法は、前記下地画像を構成する前記固定長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶する記憶ステップを、さらに有し、
前記圧縮ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記固定長圧縮データおよび前記ビットマップデータが、前記可変長圧縮データに圧縮され、
前記合成ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記可変長圧縮データの形態で合成される
ことを特徴とする前記(9)に記載の画像合成方法。
前記画像合成方法は、前記下地画像を構成する前記固定長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶する記憶ステップを、さらに有し、
前記圧縮ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記固定長圧縮データおよび前記ビットマップデータが、前記可変長圧縮データに圧縮され、
前記合成ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記可変長圧縮データの形態で合成される
ことを特徴とする前記(9)に記載の画像合成方法。
(13)前記下地画像、前記オーバーレイ画像および前記合成画像を構成する前記多値画像データは、固定長圧縮データであり、
前記合成ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記固定長圧縮データの形態で合成され、
前記圧縮ステップにおいて、前記合成画像を構成する前記固定長圧縮データが前記可変長圧縮データに圧縮される
ことを特徴とする前記(9)に記載の画像合成方法。
前記合成ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記固定長圧縮データの形態で合成され、
前記圧縮ステップにおいて、前記合成画像を構成する前記固定長圧縮データが前記可変長圧縮データに圧縮される
ことを特徴とする前記(9)に記載の画像合成方法。
(14)前記合成ステップにおいて、前記オーバーレイ画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックの中間値が「0」以外である場合、前記下地画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックのデータが、前記オーバーレイ画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックのデータに置き換えられることを特徴とする前記(10)〜(12)のいずれか1項に記載の画像合成方法。
(15)前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記圧縮ステップは、
前記ビットマップデータを所定の画素マトリクスのブロック単位で圧縮単位として抽出する抽出ステップと、
抽出したブロック内の各画素データから読み取った階調値の最大値および最小値に基づいて前記中間値および前記階調幅を算出する算出ステップと、
算出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成ステップと、を有し、
前記生成ステップにおいて、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記ブロック内の各画素データが、階調幅を4等分した領域に対応させて2ビットデータに変換され、前記可変長圧縮データに設定される
ことを特徴とする前記(9)に記載の画像合成方法。
前記圧縮ステップは、
前記ビットマップデータを所定の画素マトリクスのブロック単位で圧縮単位として抽出する抽出ステップと、
抽出したブロック内の各画素データから読み取った階調値の最大値および最小値に基づいて前記中間値および前記階調幅を算出する算出ステップと、
算出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成ステップと、を有し、
前記生成ステップにおいて、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記ブロック内の各画素データが、階調幅を4等分した領域に対応させて2ビットデータに変換され、前記可変長圧縮データに設定される
ことを特徴とする前記(9)に記載の画像合成方法。
(16)前記多値画像データは、前記圧縮単位で固定長圧縮された固定長圧縮データであり、
前記圧縮ステップは、
前記固定長圧縮データに含まれる前記中間値、前記階調幅および2ビットデータの画素データを抽出する抽出ステップと、
抽出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成ステップと、を有し、
前記生成ステップにおいて、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記2ビットデータの画素データが、前記可変長圧縮データに設定される
ことを特徴とする前記(9)に記載の画像合成方法。
前記圧縮ステップは、
前記固定長圧縮データに含まれる前記中間値、前記階調幅および2ビットデータの画素データを抽出する抽出ステップと、
抽出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成ステップと、を有し、
前記生成ステップにおいて、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記2ビットデータの画素データが、前記可変長圧縮データに設定される
ことを特徴とする前記(9)に記載の画像合成方法。
(17)多値画像データからなる下地画像と、多値画像データからなるオーバーレイ画像とを重ね合せて合成し、多値画像データからなる合成画像を生成する合成手順と、
前記下地画像および/又は前記オーバーレイ画像を構成し前記合成手段に呈される前記多値画像データ又は前記合成手段によって生成された前記合成画像を構成する前記多値画像データを、複数画素を圧縮単位とし、圧縮後の可変長圧縮データとして前記圧縮単位内における前記複数画素の階調値の中間値および階調幅を、伸張することなく参照可能に構成されたデータ形式に圧縮する圧縮手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像合成プログラム。
前記下地画像および/又は前記オーバーレイ画像を構成し前記合成手段に呈される前記多値画像データ又は前記合成手段によって生成された前記合成画像を構成する前記多値画像データを、複数画素を圧縮単位とし、圧縮後の可変長圧縮データとして前記圧縮単位内における前記複数画素の階調値の中間値および階調幅を、伸張することなく参照可能に構成されたデータ形式に圧縮する圧縮手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像合成プログラム。
(18)前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記圧縮手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記ビットマップデータが前記可変長圧縮データに圧縮され、
前記合成手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記可変長圧縮データの形態で合成される
ことを特徴とする前記(17)に記載の画像合成プログラム。
前記圧縮手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記ビットマップデータが前記可変長圧縮データに圧縮され、
前記合成手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記可変長圧縮データの形態で合成される
ことを特徴とする前記(17)に記載の画像合成プログラム。
(19)前記画像合成プログラムは、前記下地画像を構成する前記可変長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶する記憶手順を、さらに有することを特徴とする前記(18)に記載の画像合成プログラム。
(20)前記下地画像を構成する前記多値画像データは、固定長圧縮データであり、前記オーバーレイ画像を構成する前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記画像合成プログラムは、前記下地画像を構成する前記固定長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶する記憶手順を、さらに有し、
前記圧縮手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記固定長圧縮データおよび前記ビットマップデータが、前記可変長圧縮データに圧縮され、
前記合成手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記可変長圧縮データの形態で合成される
ことを特徴とする前記(17)に記載の画像合成プログラム。
前記画像合成プログラムは、前記下地画像を構成する前記固定長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶する記憶手順を、さらに有し、
前記圧縮手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記固定長圧縮データおよび前記ビットマップデータが、前記可変長圧縮データに圧縮され、
前記合成手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記可変長圧縮データの形態で合成される
ことを特徴とする前記(17)に記載の画像合成プログラム。
(21)前記下地画像、前記オーバーレイ画像および前記合成画像を構成する前記多値画像データは、固定長圧縮データであり、
前記合成手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記固定長圧縮データの形態で合成され、
前記圧縮手順において、前記合成画像を構成する前記固定長圧縮データが前記可変長圧縮データに圧縮される
ことを特徴とする前記(17)に記載の画像合成プログラム。
前記合成手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記固定長圧縮データの形態で合成され、
前記圧縮手順において、前記合成画像を構成する前記固定長圧縮データが前記可変長圧縮データに圧縮される
ことを特徴とする前記(17)に記載の画像合成プログラム。
(22)前記合成手順において、前記オーバーレイ画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックの中間値が「0」以外である場合、前記下地画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックのデータが、前記オーバーレイ画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックのデータに置き換えられることを特徴とする前記(18)〜(20)のいずれか1項に記載の画像合成プログラム。
(23)前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記圧縮手順は、
前記ビットマップデータを所定の画素マトリクスのブロック単位で圧縮単位として抽出する抽出手順と、
抽出したブロック内の各画素データから読み取った階調値の最大値および最小値に基づいて前記中間値および前記階調幅を算出する算出手順と、
算出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成手順と、を有し、
前記生成手順において、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記ブロック内の各画素データが、階調幅を4等分した領域に対応させて2ビットデータに変換され、前記可変長圧縮データに設定される
ことを特徴とする前記(17)に記載の画像合成プログラム。
前記圧縮手順は、
前記ビットマップデータを所定の画素マトリクスのブロック単位で圧縮単位として抽出する抽出手順と、
抽出したブロック内の各画素データから読み取った階調値の最大値および最小値に基づいて前記中間値および前記階調幅を算出する算出手順と、
算出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成手順と、を有し、
前記生成手順において、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記ブロック内の各画素データが、階調幅を4等分した領域に対応させて2ビットデータに変換され、前記可変長圧縮データに設定される
ことを特徴とする前記(17)に記載の画像合成プログラム。
(24)前記多値画像データは、前記圧縮単位で固定長圧縮された固定長圧縮データであり、
前記圧縮手順は、
前記固定長圧縮データに含まれる前記中間値、前記階調幅および2ビットデータの画素データを抽出する抽出手順と、
抽出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成手順と、を有し、
前記生成手順において、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記2ビットデータの画素データが、前記可変長圧縮データに設定される
ことを特徴とする前記(17)に記載の画像合成プログラム。
前記圧縮手順は、
前記固定長圧縮データに含まれる前記中間値、前記階調幅および2ビットデータの画素データを抽出する抽出手順と、
抽出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成手順と、を有し、
前記生成手順において、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記2ビットデータの画素データが、前記可変長圧縮データに設定される
ことを特徴とする前記(17)に記載の画像合成プログラム。
本発明に係る画像合成装置、画像合成方法および画像合成プログラムによれば、高速可変長圧縮データは、階調値の中間値および階調幅を、当該圧縮データを伸張することなく参照可能に構成されたデータ形式であるため、固定長圧縮データを介在させることなくとも画像合成に適用することが可能である。したがって、画像合成の前における可変長圧縮データから固定長圧縮データへの伸張、画像合成の後における固定長圧縮データから可変長圧縮データへの圧縮が不要になるため、回路やプログラムコードを簡素化して高速化を図ることが可能である。
また、高速可変長圧縮データは、従来の可変長圧縮処理によって必要であった処理、つまり、ATR符号(2bitの属性情報)を作成し、ATR符号を中間値LAおよび階調幅LDに基づいて置き換える処理と、ATR符号を処理単位である8bitに詰める処理とが、不要となっているため、固定長圧縮データから可変長圧縮データへの圧縮の高速化を図ることが可能である。したがって、固定長圧縮データの形態の下地画像とオーバーレイ画像とを重ね合せて合成して取得される固定長圧縮データの形態の合成画像を、可変長圧縮データへ圧縮する際、従来に比較し、高速に処理できる。
つまり、良好なパフォーマンスを有する画像合成装置、画像合成方法および画像合成プログラムを、提供することが可能である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理システムを説明するための概略図、図2は、固定長圧縮データの構造を説明するための概念図、図3は、本発明の実施形態に係る高速可変長圧縮データの構造を説明するための概念図である。
本発明の実施形態に係る画像処理システムは、複数部に共通する内容を表す下地画像と各部で異なる内容を表すオーバーレイ画像とを合成して得られる合成画像を印刷するバリアブル印刷やフォーム合成のために使用され、クライアント10、コントローラ20および画像処理装置30を有する。例えば、合成画像がダイレクトメールに適用される場合、下地画像は、広告内容や背景等を表す画像であり、オーバーレイ画像は、住所や名前等を表す画像である。また、合成画像が劇場チケットに適用される場合、下地画像は、公演名や会場名等を表す画像であり、オーバーレイ画像は、座席番号等を表す画像である。
クライアント10は、ユーザが使用するコンピュータであり、合成に使用される下地画像データおよびオーバーレイ画像データを、コントローラ20に入力するために使用される。下地画像データおよびオーバーレイ画像データは、ビットマップ(bmp)データあるいは固定長圧縮データからなる。
コントローラ20は、クライアント10から入力された下地画像データおよびオーバーレイ画像データを、画像処理装置30へ転送し、画像合成を指示するために使用される。
画像処理装置30は、例えば、デジタルフルカラー複写機であり、画像合成装置40、印刷装置50、記憶装置60および制御装置70を有する。
画像合成装置40は、圧縮/伸張部42、画像重ね部44、メモリ46および制御部48を有し、下地画像とオーバーレイ画像とを合成し、合成画像を得るために使用される。
圧縮/伸張部42は、GBTC圧縮を利用し、bmpデータを固定長圧縮データに圧縮する処理、bmpデータを高速可変長圧縮データに圧縮する処理、固定長圧縮データを高速可変長圧縮データに圧縮する処理、および、高速可変長圧縮データをbmpデータに伸張する処理を実行するために使用される。
固定長圧縮データは、bmpデータの4×4pixelのブロック(16byte)を6byte(48bit)ブロックの並びとして表現したものであり、図2に示されるように、中間値LA、階調幅LDおよび2bitに変換したデータから構成される。
高速可変長圧縮データは、中間値LAをタグとして用いており、従来の可変長圧縮データに含まれるATR符号(2bitの属性情報)を有しておらず、中間値LAおよび階調幅LDを直接参照自在に構成されており、固定長圧縮データに変換することなく、画像合成に利用可能である。具体的には、高速可変長圧縮データは、中間値LAおよび階調幅LDに応じて、図3(A)〜(D)に示される4つのデータ構造のいずれかを有する。なお、設定階調は、256階調としている。
図3(A)に示されるデータ構造は、中間値LAが設定階調の最小値(色値が白)であり、中間値LAおよび階調幅LDが「0」となる場合であり、LA値(0)を8bit情報として有する。
図3(B)に示されるデータ構造は、中間値LAが設定階調の最大値(色値が黒)である場合であり、中間値LAが「255」かつ階調幅LDが「0」となり、LA値(255)を8bit情報として有する。
図3(C)に示されるデータ構造は、中間値LAが設定階調の最小値(0)および最大値(255)以外の中間階調値に属し、かつ、階調幅LDが「0」である場合であり、中間値LAおよび階調幅LDの値を8bit情報として有する。
図3(D)に示されるデータ構造は、中間値LAが設定階調の最小値(0)および最大値(255)以外の中間階調値に属し、かつ、階調幅LDが「0」でない場合であり、中間値LAおよび階調幅LDの値を8bit情報として有し、かつ、元データの画素データに対応する32bit情報(2bit×16)を有する。32bit情報は、階調幅LDを4等分した領域に対応させ、元データの画素データを、2bitデータに変換したデータ(φ0〜φf)である。
高速可変長圧縮データは、上記のように、元画像データの種類によってATR符号が付加されることもないので、そのサイズが固定長圧縮データのサイズよりも大きくなる場合がない。また、中間値LAおよび階調幅LDを直接参照することが可能であるため、固定長圧縮データに伸張することなく、画像合成に適用したり、データの確認をしたり、サムネイルを作成したりすることが可能である。
なお、固定長圧縮データおよび高速可変長圧縮データを、多値のbmpデータへ伸張することは、一部の階調表現が失われる可能性がある不可逆性伸張であるが、圧縮伸張を行ったデータに対して、圧縮伸張を再度行っても、さらなる画質の劣化は生じない。また、固定長圧縮データと高速可変長圧縮データとは、双方向において可逆変換である。
画像重ね部44は、高速可変長圧縮データの形態の下地画像の上に高速可変長圧縮データの形態のオーバーレイ画像を重ねて合成する処理と、固定長圧縮データの形態の下地画像の上に、固定長圧縮データの形態のオーバーレイ画像を重ねて合成する処理と、を実行するために使用される。なお、固定長圧縮データの形態の合成画像は、その後、圧縮/伸張部42によって、高速可変長圧縮データの形態に変換される。また、高速可変長圧縮データの形態の合成画像は、その後伸張され、bmpデータとして印刷装置50に転送される。
メモリ46は、画像合成処理用のプログラムや、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する高速のランダムアクセスメモリ(RAM)から構成されるランダムアクセス記憶装置である。メモリ46に記憶されるデータは、下地画像やオーバーレイ画像のbmpデータ、下地画像やオーバーレイ画像の固定長圧縮データ、下地画像やオーバーレイ画像の高速可変長圧縮データ、合成画像の固定長圧縮データ、合成画像の高速可変長圧縮データ、合成画像のbmpデータ等である。
制御部48は、画像処理装置30の制御装置70からの指示に従って動作し、圧縮/伸張部42、画像重ね部44およびメモリ46を一体的に制御するためのマイクロプロセッサ等から構成される制御回路からなる。制御部48の各機能は、それに対応するプログラムを実行することにより発揮される。例えば、制御部48は、画像合成装置40の各部を制御し、コントローラ20から転送される下地画像データとオーバーレイ画像データとを合成し、得られる合成画像データを、高速可変長圧縮データの形態で印刷装置50に転送することが可能である。
印刷装置50は、帯電、露光、現像、転写および定着工程を含む電子写真式プロセス等の作像プロセスを用いて、記録媒体である用紙上に画像を形成するプリンタエンジンを有しており、合成画像データ(高速可変長圧縮データ)を伸張して得られるbmpデータに従った画像を印刷するために使用される。
記憶装置60は、各種プログラムおよび各種データを記憶するリードオンリーメモリ(ROM)から構成される読取り専用の記憶装置と、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する高速のRAMから構成されるランダムアクセス記憶装置と、プリンタドライバやオペレーティングシステムを含む各種プログラムや各種データを記憶する大容量の二次記憶装置とが適宜組み合わされて構成されている。
制御装置70は、マイクロプロセッサ等から構成される制御回路からなり、コントローラ20からの指示に従って、画像合成装置40、印刷装置50および記憶装置60を制御して各種の演算処理を実行する。制御装置70の各機能は、それに対応するプログラムを制御装置70が実行することにより発揮される。
次に、圧縮/伸張部における圧縮処理を詳述する。なお、以下において、設定階調が256階調であるグレースケール多値画像データの場合を例に挙げて説明する。
図4は、bmpデータを高速可変長圧縮データに変換する圧縮処理を説明するためのフローチャート、図5は、ブロック抽出を説明するための概念図、図6は、ブロック内の画像データの4等分領域への振り分けを説明するための概念図である。なお、図4に示されるフローチャートにより示されるアルゴリズムは、メモリ46にプログラムとして記憶されており、制御部48によって実行される。
まず、メモリ46に記憶されているbmpデータを読み出す(ステップS101)。
そして、図5に示されるように、所定の画素マトリクスのブロック単位で、bmpデータから画像データを抽出し、抽出した各ブロック内の画像データ(D0〜Df)の階調値を読み取り、階調値の最大値(MAX)および最小値(MIN)を求める(ステップS102)。本実施の形態では、GBTC方式が適用されており、4×4のブロックの16ピクセルを抽出単位とし、ブロック内の画像データ(D0〜Df)を抽出する。
その後、最大値(MAX)および最小値(MIN)から、中間値LAおよび階調幅LDを算出する(ステップS103)。LAおよびLDは、LA=(MAX+MIN)/2およびLD=MAX−MINで求められる。
そして、中間値LAが設定階調の最小値(=0)であるか否かを判定する(ステップS104)。中間値LA=0の場合(ステップS104:YES)は、色値が白であるため、LA値(0)を処理単位である8bit情報としてメモリ46に書き込むことで、高速可変長圧縮データ(図3(A)参照)が得られ(ステップS105)、ステップS102にリターンする。
中間値LA≠0の場合(ステップS104:NO)は、中間値LAが設定階調の最大値(=255)であるか否かを判定する(ステップS106)。中間値LA=255の場合(ステップS106:YES)は、色値が黒であるため、LA値(255)を8bit情報としてメモリ46に書き込むことで、高速可変長圧縮データ(図3(B)参照)が得られ(ステップS107)、ステップS102にリターンする。
中間値LA≠255の場合(ステップS106:NO)は、設定階調の最小値(0)および最大値(255)以外の中間階調値に属するため、中間値LAおよび階調幅LDの値を8bit情報としてメモリ46に書き込む(ステップS108)。
そして、階調幅LD=0であるか否かを判定する(ステップS109)。階調幅LD=0の場合(ステップS109:YES)は、新たなデータの書き込みが不要であるため(図3(C)の高速可変長圧縮データ参照)、ステップS102にリターンする。
階調幅LD≠0の場合(ステップS109:NO)は、階調幅LDを4等分した領域に16ピクセルの画像データの階調値(D0〜Df)を振り分け、各領域に対応する2bit情報(00,01,10,11)に変換する(ステップS110)。すなわち、階調幅LDを4等分した上から1/4の値をLMAXとし、LDを4等分した下から1/4の値をLMINとすると、LMAXは、LMAX=(3MAX+MIN)/4で算出され、LMINは、LMIN=(MAX+3MIN)/4で算出される。そして、図6に示されるように、階調幅LDは、MAX、LMAX、LA、LMINおよびMINによって4つの領域に分類され、LMAXより大きくMAX以下のとき「11」、LAより大きくLMAX以下のとき「10」、LMINより大きくLA以下のとき「01」、MINより大きくLMIN以下のとき「00」とし、16ピクセルの画像データの階調値(D0〜Df)を4つの領域に振り分けて2bit情報に変換する。
その後、2bitに変換したデータ(φ0〜φf)を、32bit情報(2bit×16)としてメモリ46にさらに書き込むことで、高速可変長圧縮データ(図3(D)参照)が得られる(ステップS111)。
そして、抽出した全ブロックの処理が完了したか否かを判定する(ステップS112)。処理が完了していないブロックがある場合(ステップS112:NO)は、ステップS102にリターンし、抽出した全ブロックの処理が完了すると(ステップS112:YES)、プロセスは、終了する。
本実施形態においては、中間値LAと階調幅LDから高速可変長圧縮データを直接作成するので、処理が簡素であり、従来の可変長圧縮処理によって必要であった処理、つまり、ATR符号(2bitの属性情報)を作成し、ATR符号を中間値LAおよび階調幅LDに基づいて置き換える処理と、ATR符号を処理単位である8bitに詰める処理とが、不要となっている。したがって、回路やプログラムコードを簡素化して高速に処理できるため、システム全体のパフォーマンスの向上を図ることができる。
また、元画像データの種類によってATR符号を付加することもないので、高速可変長圧縮処理後のデータサイズは、固定長圧縮データよりも大きくならない。例えば、最大で、元画像データの3分の2のメモリ容量を有すれば、元画像データを4面記憶できるので、メモリコストの低減が図れる。さらに、例えば、高速可変長圧縮データの形態で、サムネイルを作成することが可能であり、固定長圧縮データに戻さなくてもデータを確認することができる。
図7は、固定長圧縮データを高速可変長圧縮データに変換する圧縮処理を説明するためのフローチャートである。なお、図7に示されるフローチャートにより示されるアルゴリズムは、メモリ46にプログラムとして記憶されており、制御部48によって実行される。
まず、メモリ46に記憶されている固定長圧縮データを読み出す(ステップS201)。その後、固定長圧縮データに含まれる中間値LAが設定階調の最小値(=0)であるか否かを判定する(ステップS202)。固定長圧縮データは、図2に示されるように、多値画像データの前記ブロックが、中間値LA、階調幅LDおよび2bitに変換したデータからなる固定長ブロックに変換されることにより構成されているため、bmpデータの場合と異なり、計算(ステップS102およびS103参照)することなく、中間値LAおよび階調幅LDが得られる。
中間値LA=0の場合(ステップS202:YES)は、色値が白であるため、LA値(0)を処理単位である8bit情報としてメモリ46に書き込むことで、高速可変長圧縮データ(図3(A)参照)が得られ(ステップS203)、ステップS202にリターンする。
中間値LA≠0の場合(ステップS202:NO)は、中間値LAが設定階調の最大値(=255)であるか否かを判定する(ステップS204)。中間値LA=255の場合(ステップS204:YES)は、色値が黒であるから、LA値(255)を8bit情報としてメモリ46に書き込むことで、高速可変長圧縮データ(図3(B)参照)が得られ(ステップS205)、ステップS202にリターンする。
中間値LA≠255の場合(ステップS204:NO)は、設定階調の最小値(0)および最大値(255)以外の中間階調値に属するため、固定長圧縮データに含まれる中間値LAおよび階調幅LDの値を、8bit情報としてメモリ46に書き込む(ステップS206)。
そして、階調幅LD=0であるか否かを判定する(ステップS207)。階調幅LD=0の場合(ステップS207:YES)は、新たなデータの書き込みが不要であるため(図3(C)の高速可変長圧縮データ参照)、ステップS202にリターンする。
LD≠0の場合(ステップS207:NO)は、固定長圧縮データに含まれる2bitに変換したデータ(φ0〜φf)を取得する(ステップS208)。固定長圧縮データは、図2に示されるように、多値画像データの前記ブロックが、中間値LA、階調幅LDおよび2bitに変換したデータからなる固定長ブロックに変換されることにより構成されているため、bmpデータの場合と異なり、変換(ステップS110参照)することなく、2bitに変換したデータが得られる。つまり、新たに各ブロック内のデータ(D0〜Df)を符号化する必要がない。
その後、変換データ(φ0〜φf)を32bit情報(2bit×16)としてメモリ46にさらに書き込むことで、高速可変長圧縮データ(図3(D)参照)が得られる(ステップS209)。
そして、全ての固定長圧縮データの処理が完了したか否かを判定する(ステップS210)。処理が完了していない固定長圧縮データがある場合(ステップS210:NO)は、ステップS202にリターンし、全ての固定長圧縮データの処理が完了すると(ステップS210:YES)、プロセスは、終了する。
次に、圧縮/伸張部における伸張処理を詳述する。
図8は、高速可変長圧縮データをbmpデータに変換する伸張処理を説明するための概念図、図9は、ブロック内の2bitプログラムコードを説明するための概念図である。
高速可変長圧縮データは、図3(A)〜(C)の場合、4×4のブロック内の全てのピクセルが同じ値になる。したがって、図3(A)のように中間値LAの値が設定階調の最小値(0)である場合は、16ピクセルの全てを「0」に伸張処理する。図3(B)のように中間値LAの値が設定階調の最大値(255)である場合は、16ピクセルの全てを「255」に伸張処理する。図3(C)の場合は、16ピクセルの全てを「LA」に伸張処理する。
高速可変長圧縮データが図3(D)の場合は、図8に示されるように、中間値LAと階調幅LDから最大値(MAX)、最小値(MIN)を求め、階調幅LDを3等分の領域に分類した領域境界値DD1,DD2を求める。すなわち、MAXは、MAX=LA+LD/2で算出され、MINは、MIN=LA−LD/2で算出される。また、DD2は、DD2=(2*MAX+MIN)/3で算出され、DD1は、DD1=(MAX+2*MIN)/3で算出される。
一方、4×4画素のブロック内は、図4あるいは図7に示される圧縮処理によって、φ0〜φfの2bitプログラムコードに変換されている(図11参照)。したがって、2bitプログラムコード(φ0〜φf)が、「11」の場合は最大値(MAX)に、「10」の場合は3等分した上から1/3の値(DD2)に、01の場合は3等分した下から1/3の値(DD1)に、00の場合は最小値(MIN)に、それぞれ伸張処理する。
次に、画像重ね部における画像合成処理を詳述する。
図10は、高速可変長圧縮データの形態の下地画像とオーバーレイ画像の合成を説明するための概念図である。なお、下地画像およびオーバーレイ画像のサイズは同一としている。
下地画像およびオーバーレイ画像は、4×4pixelのブロック毎で高速可変長圧縮データとして画像合成装置40のメモリ46に記憶されており、画像合成は、下地画像の高速可変長圧縮データを、ブロック単位で書き換えることで、実行される。すなわち、オーバーレイ画像の注目ブロックの中間値LAが「0」つまり階調値(階調レベル)が「0」であれば、下地画像の注目ブロックのデータを置き換えない。一方、オーバーレイ画像の注目ブロックの中間値LAが「0」以外つまり画像部分であれば、下地画像の注目ブロックのデータを、オーバーレイ画像の注目ブロックのデータに置き換える。
図10に示されるオーバーレイ画像の場合、右下四つのブロックが、画像部分に相当し、中間値LAが「0」以外であるため、これらのブロックのデータのみが、下地画像の対応するブロックに対して置き換えられる。
なお、下地画像の上にオーバーレイ画像を重ね合せて合成する場合、フルカラーの画像では、CMYKの各プレーン(基準色データ)において、画素の階調値が「0」であれば、そのプレーンの画素は、下地画像の画像データに置き換えられるため、いわゆる混色が発生することになる。しかし、この混色は、オーバーレイ画像において中間値LAが「0」でないプレーンが存在する場合に、全てのプレーンをオーバーレイ画像のデータで置き換えることによって、防ぐことが可能である。
図11は、固定長圧縮データの形態の下地画像とオーバーレイ画像の合成を説明するための概念図である。なお、下地画像およびオーバーレイ画像のサイズは同一としている。
固定長圧縮データの形態の下地画像とオーバーレイ画像の合成は、高速可変長圧縮データの形態の場合と略一致している。つまり、下地画像およびオーバーレイ画像は、4×4pixelのブロック毎で固定長圧縮データとして画像合成装置40のメモリ46に記憶されており、画像合成は、下地画像の固定長圧縮データを、ブロック単位で書き換えることで、実行される。したがって、図11に示されるオーバーレイ画像の場合、右下四つのブロックが、画像部分に相当し、中間値LAが「0」以外であるため、これらのブロックのデータのみが、下地画像の対応するブロックに対して置き換えられる。なお、混色の発生は、高速可変長圧縮データの形態の場合と同様にして対処することが可能である。
次に、画像合成の全体フローを、下地画像およびオーバーレイ画像のデータ形態に対応させ、順次説明する。
図12は、下地画像およびオーバーレイ画像がbmpデータの形態である第1ケースの場合における画像合成を説明するためのフローチャートである。なお、図12に示されるフローチャートにより示されるアルゴリズムは、メモリ46にプログラムとして記憶されており、制御部48によって実行される。
まず、コントローラ20を経由してクライアント10から入力され、メモリ46に記憶された下地画像のbmpデータを、モジュールに登録する(ステップS301)。そして、bmpデータを、圧縮/伸張部42によって圧縮し、高速可変長圧縮データに変換する(ステップS302)。
その後、ステップS304およびS305のループ処理を設定する(ステップS303)。そして、コントローラ20を経由してクライアント10から入力され、メモリ46に記憶されたオーバーレイ画像のbmpデータを、圧縮/伸張部42によって圧縮し、高速可変長圧縮データに変換する(ステップS304)。高速可変長圧縮データの形態のオーバーレイ画像を、高速可変長圧縮データの形態の下地画像の上に重ねて合成し、高速可変長圧縮データの形態の合成画像を取得する(ステップS305)。
そして、未合成のオーバーレイ画像が存在する否かを判定し、未合成のオーバーレイ画像が存在する場合、ステップS303にリターンする一方、オーバーレイ画像分の繰り返しが完了すると、プロセスは終了する。
第1ケースにおいては、bmpデータの形態の下地画像およびオーバーレイ画像を、高速可変長圧縮データに直接変換した後で、画像合成し、高速可変長圧縮データの形態の合成画像を得ているため、画像合成プロセスを削減し、画像合成処理の高速化を図ることが可能である。
図13は、下地画像およびオーバーレイ画像が固定長圧縮データおよびbmpデータの形態である第2ケースの場合における画像合成を説明するためのフローチャートである。なお、図13に示されるフローチャートにより示されるアルゴリズムは、メモリ46にプログラムとして記憶されており、制御部48によって実行される。
まず、下地画像の固定長圧縮データを、モジュールに登録する(ステップS401)。当該データは、コントローラ20を経由してクライアント10から入力されたbmpデータを、圧縮/伸張部42によって別途圧縮したものである。そして、固定長圧縮データを、圧縮/伸張部42によって圧縮し、高速可変長圧縮データに変換する(ステップS402)。
その後、ステップS404およびS405のループ処理を設定する(ステップS403)。そして、コントローラ20を経由してクライアント10から入力され、メモリ46に記憶されたオーバーレイ画像のbmpデータを、圧縮/伸張部42によって圧縮し、高速可変長圧縮データに変換する(ステップS404)。高速可変長圧縮データの形態のオーバーレイ画像を、高速可変長圧縮データの形態の下地画像の上に重ねて合成し、高速可変長圧縮データの形態の合成画像を取得する(ステップS405)。
そして、未合成のオーバーレイ画像が存在する否かを判定し、未合成のオーバーレイ画像が存在する場合、ステップS403にリターンする一方、オーバーレイ画像分の繰り返しが完了すると、プロセスは終了する。
第2ケースにおいては、下地画像は、固定長圧縮データの形態で用意し、画像合成の際に、高速可変長圧縮データに伸張している。固定長圧縮データから高速可変長圧縮データへの変換は、bmpデータから高速可変長圧縮データへの変換より高速である。したがって、下地画像が、複数の異なる画像合成ジョブにおいて共有されている場合、下地画像を固定長圧縮データの形態で用意することで、全体としての画像合成処理の高速化を図ることが可能である。
図14は、下地画像およびオーバーレイ画像が固定長圧縮データの形態である第3ケースの場合における画像合成を説明するためのフローチャートである。なお、図14に示されるフローチャートにより示されるアルゴリズムは、メモリ46にプログラムとして記憶されており、制御部48によって実行される。
まず、下地画像の固定長圧縮データを、モジュールに登録する(ステップS501)。当該データは、コントローラ20を経由してクライアント10から入力されたbmpデータを、別途圧縮したものである。
その後、ステップS503〜S505のループ処理を設定する(ステップS502)。そして、コントローラ20を経由してクライアント10から入力され、メモリ46に記憶されたオーバーレイ画像のbmpデータを、圧縮/伸張部42によって圧縮し、固定長圧縮データに変換する(ステップS503)。固定長圧縮データの形態のオーバーレイ画像を、固定長圧縮データの形態の下地画像の上に重ねて合成し、固定長圧縮データの形態の合成画像を取得する(ステップS504)。そして、固定長圧縮データの形態の合成画像を、圧縮/伸張部42によって圧縮し、高速可変長圧縮データの形態の合成画像を取得する(ステップS505)。
そして、未合成のオーバーレイ画像が存在する否かを判定し、未合成のオーバーレイ画像が存在する場合、ステップS502にリターンする一方、オーバーレイ画像分の繰り返しが完了すると、プロセスは終了する。
第3ケースにおいては、従来と同様に、固定長圧縮データの形態の下地画像およびオーバーレイ画像を合成し、固定長圧縮データの形態の合成画像を取得した後において、本実施の形態に係る高速可変長圧縮データに変換している。高速可変長圧縮処理は、従来の可変長圧縮処理に比較して高速であるので、合成画像(画像合成処理の一部)の圧縮のみに適用する場合であっても、画像合成処理の高速化を図ることが可能である。
図15は、下地画像およびオーバーレイ画像が高速可変長圧縮データおよびbmpデータの形態である第4ケースの場合における画像合成を説明するためのフローチャートである。なお、図15に示されるフローチャートにより示されるアルゴリズムは、メモリ46にプログラムとして記憶されており、制御部48によって実行される。
まず、下地画像の高速可変長圧縮データを、モジュールに登録する(ステップS601)。当該データは、コントローラ20を経由してクライアント10から入力されたbmpデータを、圧縮/伸張部42によって別途圧縮したものである。
その後、ステップS603およびS604のループ処理を設定する(ステップS602)。そして、コントローラ20を経由してクライアント10から入力され、メモリ46に記憶されたオーバーレイ画像のbmpデータを、圧縮/伸張部42によって圧縮し、高速可変長圧縮データに変換する(ステップS603)。高速可変長圧縮データの形態のオーバーレイ画像を、高速可変長圧縮データの形態の下地画像の上に重ねて合成し、高速可変長圧縮データの形態の合成画像を取得する(ステップS604)。
そして、未合成のオーバーレイ画像が存在する否かを判定し、未合成のオーバーレイ画像が存在する場合、ステップS602にリターンする一方、オーバーレイ画像分の繰り返しが完了すると、プロセスは終了する。
第4ケースにおいては、下地画像が高速可変長圧縮データの形態で用意されているため、画像合成処理の簡略化かつ高速化を図ることが可能である。
図16は、本発明の実施形態の変形例に係る画像処理システムを説明するためのブロック図である。
画像合成装置40は、画像処理装置30に配置する形態に限定されず、本図に示すようにコントローラ20に組み込むことも可能である。この場合、クライアント10から入力された下地画像およびオーバーレイ画像は、コントローラ20において高速可変圧縮データの形式で合成され、得られた合成画像が、高速可変長圧縮データの形態、あるいは、高速可変長圧縮データを伸張して得られるbmpデータの形態で、画像処理装置30に転送されて、印刷装置50により印刷される。なお、合成画像が高速可変長圧縮データの形態で画像処理装置30に転送される場合、画像処理装置30においてbmpデータの形態に伸張される。
以上のように、本実施の形態において、高速可変長圧縮データは、階調値の中間値および階調幅を直接参照自在に構成されているため、固定長圧縮データを介在させることなく、画像合成に適用することが可能である。例えば、画像合成の前における可変長圧縮データから固定長圧縮データへの伸張、画像合成の後における固定長圧縮データから可変長圧縮データへの圧縮が不要になるため、回路やプログラムコードを簡素化して高速化を図ることが可能である。
また、高速可変長圧縮データは、従来の可変長圧縮処理によって必要であった処理、つまり、ATR符号(2bitの属性情報)を作成し、その符号を中間値LAおよび階調幅LDに基づいて置き換える処理と、ATR符号を処理単位である8bitに詰める処理とが、不要となっているため、固定長圧縮データから可変長圧縮データへの圧縮の高速化を図ることが可能である。例えば、固定長圧縮データの形態の下地画像とオーバーレイ画像とを重ね合せて合成して取得される固定長圧縮データの形態の合成画像を、可変長圧縮データへ圧縮する際、従来に比較し、高速に処理できる。
つまり、良好なパフォーマンスを有する画像合成装置、画像合成方法および画像合成プログラムを、提供することが可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲で種々改変することができる。例えば、画像処理装置は、デジタルフルカラー複写機に限定されない。
なお、本発明に係る手段、方法およびプログラムは、専用のハードウェア回路によっても実現することも可能である。また、プログラムされたコンピュータ装置によって本発明を実現する場合、コンピュータ装置を動作させるプログラムは、フロッピーディスクやCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供したり、記録媒体によらず、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供したりすることも可能である。この場合、プログラムは、通常、コンピュータ装置のハードディスク等のランダムアクセス記憶装置に転送されて記憶される。また、プログラムは、単独のアプリケーションソフトウェアとして提供されてもよいし、コンピュータ装置の一機能としてそのコンピュータ装置のソフトウェアに組み込むことも可能である。
10 クライアント、
20 コントローラ、
30 画像処理装置、
40 画像合成装置、
42 圧縮/伸張部、
44 画像重ね部、
46 メモリ、
48 制御部、
50 印刷装置、
60 記憶装置、
70 制御装置。
20 コントローラ、
30 画像処理装置、
40 画像合成装置、
42 圧縮/伸張部、
44 画像重ね部、
46 メモリ、
48 制御部、
50 印刷装置、
60 記憶装置、
70 制御装置。
Claims (24)
- 多値画像データからなる下地画像と、多値画像データからなるオーバーレイ画像とを重ね合せて合成し、多値画像データからなる合成画像を生成する合成手段と、
前記下地画像および/又は前記オーバーレイ画像を構成し前記合成手段に呈される前記多値画像データ又は前記合成手段によって生成された前記合成画像を構成する前記多値画像データを、複数画素を圧縮単位とし、圧縮後の可変長圧縮データとして前記圧縮単位内における前記複数画素の階調値の中間値および階調幅を、伸張することなく参照可能に構成されたデータ形式に圧縮する圧縮手段と、
を有することを特徴とする画像合成装置。 - 前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記圧縮手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記ビットマップデータを前記可変長圧縮データに圧縮し、
前記合成手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を前記可変長圧縮データの形態で合成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。 - 前記画像合成装置は、前記下地画像を構成する前記可変長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶するメモリを、さらに有することを特徴とする請求項2に記載の画像合成装置。
- 前記下地画像を構成する前記多値画像データは固定長圧縮データであり、前記オーバーレイ画像を構成する前記多値画像データはビットマップデータであり、
前記画像合成装置は、前記下地画像を構成する前記固定長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶するメモリを、さらに有し、
前記圧縮手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記固定長圧縮データおよび前記ビットマップデータを、前記可変長圧縮データに圧縮し、
前記合成手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を前記可変長圧縮データの形態で合成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。 - 前記下地画像、前記オーバーレイ画像および前記合成画像を構成する前記多値画像データは、固定長圧縮データであり、
前記合成手段は、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を前記固定長圧縮データの形態で合成し、
前記圧縮手段は、前記合成画像を構成する前記固定長圧縮データを、前記可変長圧縮データに圧縮する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。 - 前記合成手段は、前記オーバーレイ画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックの中間値が「0」以外である場合、前記下地画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックのデータを、前記オーバーレイ画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックのデータに置き換えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像合成装置。
- 前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記圧縮手段は、
前記ビットマップデータを所定の画素マトリクスのブロック単位で圧縮単位として抽出する抽出手段と、
抽出したブロック内の各画素データから読み取った階調値の最大値および最小値に基づいて前記中間値および前記階調幅を算出する算出手段と、
算出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成手段と、を有し、
前記生成手段は、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値を前記可変長圧縮データに設定し、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅を前記可変長圧縮データに設定し、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記ブロック内の各画素データを、階調幅を4等分した領域に対応させて2ビットデータに変換して、前記可変長圧縮データに設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。 - 前記多値画像データは、前記圧縮単位で固定長圧縮された固定長圧縮データであり、
前記圧縮手段は、
前記固定長圧縮データに含まれる前記中間値、前記階調幅および2ビットデータの画素データを抽出する抽出手段と、
抽出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成手段と、を有し、
前記生成手段は、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値を前記可変長圧縮データに設定し、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅を前記可変長圧縮データに設定し、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記2ビットデータの画素データを、前記可変長圧縮データに設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。 - 多値画像データからなる下地画像と、多値画像データからなるオーバーレイ画像とを重ね合せて合成し、多値画像データからなる合成画像を生成する合成ステップと、
前記下地画像および/又は前記オーバーレイ画像を構成し前記合成手段に呈される前記多値画像データ又は前記合成手段によって生成された前記合成画像を構成する前記多値画像データを、複数画素を圧縮単位とし、圧縮後の可変長圧縮データとして前記圧縮単位内における前記複数画素の階調値の中間値および階調幅を、伸張することなく参照可能に構成されたデータ形式に圧縮する圧縮ステップと、
を有することを特徴とする画像合成方法。 - 前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記圧縮ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記ビットマップデータが前記可変長圧縮データに圧縮され、
前記合成ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記可変長圧縮データの形態で合成される
ことを特徴とする請求項9に記載の画像合成方法。 - 前記画像合成方法は、前記下地画像を構成する前記可変長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶する記憶ステップを、さらに有することを特徴とする請求項10に記載の画像合成方法。
- 前記下地画像を構成する前記多値画像データは、固定長圧縮データであり、前記オーバーレイ画像を構成する前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記画像合成方法は、前記下地画像を構成する前記固定長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶する記憶ステップを、さらに有し、
前記圧縮ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記固定長圧縮データおよび前記ビットマップデータが、前記可変長圧縮データに圧縮され、
前記合成ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記可変長圧縮データの形態で合成される
ことを特徴とする請求項9に記載の画像合成方法。 - 前記下地画像、前記オーバーレイ画像および前記合成画像を構成する前記多値画像データは、固定長圧縮データであり、
前記合成ステップにおいて、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記固定長圧縮データの形態で合成され、
前記圧縮ステップにおいて、前記合成画像を構成する前記固定長圧縮データが前記可変長圧縮データに圧縮される
ことを特徴とする請求項9に記載の画像合成方法。 - 前記合成ステップにおいて、前記オーバーレイ画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックの中間値が「0」以外である場合、前記下地画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックのデータが、前記オーバーレイ画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックのデータに置き換えられることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の画像合成方法。
- 前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記圧縮ステップは、
前記ビットマップデータを所定の画素マトリクスのブロック単位で圧縮単位として抽出する抽出ステップと、
抽出したブロック内の各画素データから読み取った階調値の最大値および最小値に基づいて前記中間値および前記階調幅を算出する算出ステップと、
算出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成ステップと、を有し、
前記生成ステップにおいて、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記ブロック内の各画素データが、階調幅を4等分した領域に対応させて2ビットデータに変換され、前記可変長圧縮データに設定される
ことを特徴とする請求項9に記載の画像合成方法。 - 前記多値画像データは、前記圧縮単位で固定長圧縮された固定長圧縮データであり、
前記圧縮ステップは、
前記固定長圧縮データに含まれる前記中間値、前記階調幅および2ビットデータの画素データを抽出する抽出ステップと、
抽出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成ステップと、を有し、
前記生成ステップにおいて、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記2ビットデータの画素データが、前記可変長圧縮データに設定される
ことを特徴とする請求項9に記載の画像合成方法。 - 多値画像データからなる下地画像と、多値画像データからなるオーバーレイ画像とを重ね合せて合成し、多値画像データからなる合成画像を生成する合成手順と、
前記下地画像および/又は前記オーバーレイ画像を構成し前記合成手段に呈される前記多値画像データ又は前記合成手段によって生成された前記合成画像を構成する前記多値画像データを、複数画素を圧縮単位とし、圧縮後の可変長圧縮データとして前記圧縮単位内における前記複数画素の階調値の中間値および階調幅を、伸張することなく参照可能に構成されたデータ形式に圧縮する圧縮手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像合成プログラム。 - 前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記圧縮手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記ビットマップデータが前記可変長圧縮データに圧縮され、
前記合成手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記可変長圧縮データの形態で合成される
ことを特徴とする請求項17に記載の画像合成プログラム。 - 前記画像合成プログラムは、前記下地画像を構成する前記可変長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶する記憶手順を、さらに有することを特徴とする請求項18に記載の画像合成プログラム。
- 前記下地画像を構成する前記多値画像データは、固定長圧縮データであり、前記オーバーレイ画像を構成する前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記画像合成プログラムは、前記下地画像を構成する前記固定長圧縮データを、繰返し使用するために持続的に記憶する記憶手順を、さらに有し、
前記圧縮手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像を構成する前記固定長圧縮データおよび前記ビットマップデータが、前記可変長圧縮データに圧縮され、
前記合成手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記可変長圧縮データの形態で合成される
ことを特徴とする請求項17に記載の画像合成プログラム。 - 前記下地画像、前記オーバーレイ画像および前記合成画像を構成する前記多値画像データは、固定長圧縮データであり、
前記合成手順において、前記下地画像および前記オーバーレイ画像が前記固定長圧縮データの形態で合成され、
前記圧縮手順において、前記合成画像を構成する前記固定長圧縮データが前記可変長圧縮データに圧縮される
ことを特徴とする請求項17に記載の画像合成プログラム。 - 前記合成手順において、前記オーバーレイ画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックの中間値が「0」以外である場合、前記下地画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックのデータが、前記オーバーレイ画像を構成する可変長圧縮データの注目ブロックのデータに置き換えられることを特徴とする請求項18〜20のいずれか1項に記載の画像合成プログラム。
- 前記多値画像データは、ビットマップデータであり、
前記圧縮手順は、
前記ビットマップデータを所定の画素マトリクスのブロック単位で圧縮単位として抽出する抽出手順と、
抽出したブロック内の各画素データから読み取った階調値の最大値および最小値に基づいて前記中間値および前記階調幅を算出する算出手順と、
算出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成手順と、を有し、
前記生成手順において、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記ブロック内の各画素データが、階調幅を4等分した領域に対応させて2ビットデータに変換され、前記可変長圧縮データに設定される
ことを特徴とする請求項17に記載の画像合成プログラム。 - 前記多値画像データは、前記圧縮単位で固定長圧縮された固定長圧縮データであり、
前記圧縮手順は、
前記固定長圧縮データに含まれる前記中間値、前記階調幅および2ビットデータの画素データを抽出する抽出手順と、
抽出された前記中間値および前記階調幅に応じて、前記可変長圧縮データを生成する生成手順と、を有し、
前記生成手順において、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値である場合、前記中間値が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が設定階調の最大値または最小値以外の中間階調値である場合、前記中間値および前記階調幅が前記可変長圧縮データに設定され、
前記中間値が前記中間階調値であり、かつ前記階調幅が「0」でない場合、前記2ビットデータの画素データが、前記可変長圧縮データに設定される
ことを特徴とする請求項17に記載の画像合成プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009239351A JP2011087178A (ja) | 2009-10-16 | 2009-10-16 | 画像合成装置、画像合成方法および画像合成プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2009239351A JP2011087178A (ja) | 2009-10-16 | 2009-10-16 | 画像合成装置、画像合成方法および画像合成プログラム |
Publications (1)
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JP2011087178A true JP2011087178A (ja) | 2011-04-28 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009239351A Pending JP2011087178A (ja) | 2009-10-16 | 2009-10-16 | 画像合成装置、画像合成方法および画像合成プログラム |
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-
2009
- 2009-10-16 JP JP2009239351A patent/JP2011087178A/ja active Pending
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