JP2011086985A - 緊急放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】偽の緊急警報放送に対処する。
【解決手段】ISDB−T若しくはISDB−Tsb或いはISDB−Tmmの伝送方式におけるACキャリアを用いた緊急放送を受信する緊急放送受信装置であって、ACキャリアを間欠受信し、該間欠受信時に得られる情報である同期検出の成否、AGC制御値、全キャリア平均の復調信号レベル、ACキャリアの復調信号レベル、及びC/Nのうち、複数の組み合わせについて、所定回数分保持し、該ACキャリアで緊急放送を受信したときに、前記保持した情報を、予め定めるパターンと照合して、受信した該緊急放送が偽信号であるか判定し、偽信号と判定されたときに、その旨を画面表示又は音声により顕示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、緊急放送受信装置に関し、特に悪意者から送信された偽の緊急放送に対処できる緊急放送受信装置に関する。
従来の地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式であるISDB−T(ARIB規格STD−B31)では、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)キャリアに緊急警報放送用起動フラグを設けて、これを受信した受信機に緊急警報放送の視聴(再生)を促す技術が知られる。
また、地上デジタルテレビジョン放送の部分受信(ワンセグ)の放送方式が受信可能な携帯電話や液晶TV機能を有するカーナビゲーションシステム等(以後ワンセグ受信機と呼ぶ)が普及し利用されている。ワンセグ放送波においても、TMCCキャリアに緊急警報放送用起動フラグを設けることができる。
ワンセグ受信機は、携帯あるいは自動車運転中においても人の身近にあるため、これを用いて緊急地震速報の画面表示や音声アナウンスを行うことは、被害を抑制するのに適していると考えられる。特に視聴中でなくても(待機中でも)ワンセグ受信機の電源を自動的に投入して、画面表示等をすることが望ましい。受信機TMCCキャリアを低消費電力で受信できるワンセグ受信機が知られる(例えば、特許文献1参照)。
また、TMCC信号による起動フラグの受信に加え、AC(Auxiliary Channel)キャリアを用いて同様の緊急情報を伝達する技術も知られている(例えば、特許文献2、3及び非特許文献1参照)。
また、本発明に関連する技術として、折り畳み可能な携帯型のテレビ放送受信用アンテナが知られる(特許文献4参照)。
特開2007−104221号公報 特開2009−213105号公報 特開2004−96197号公報 特開2009−118002号公報
"ユースフル・ユニバーサルサービスの実現に向けた研究"、第14頁、[online]、NHK放送技術研究所,研究年報2008、研究報告2、[平成21年10月1日検索]、インターネット<URL:http://www.nhk.or.jp/strl/publica/nenpou-h20/jp/frm-set-r213.html>
従来のTMCCやACキャリアを用いた緊急放送等の方式において、放送事業者ではない第3者が同様の信号を生成し公衆に向けて送出することは、技術的には可能である。すなわち、TMCCやACキャリア等の信号は、受信機において迅速に(低コストで)情報を取得できるよう、単純な構造をしており、それらのキャリアのみからなる偽信号を本来の放送波よりも強力に送信すれば、その偽信号で受信機が起動され、真正ではない画面表示等をしてしまう可能性があるという問題があった。
特に、地下街、駅、ホール、繁華街等の人の密集した場所において緊急地震速報の偽信号が送出された場合、管理者等による適切な避難誘導、情報提供が行われずパニック状態が生じることにより人身への傷害が懸念される。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、偽の緊急放送に対処できる緊急放送受信装置を提供することを目的とする。
本発明の緊急放送受信装置は、一例として、ワンセグ電波の受信レベルを常時監視し、レベルの急激な変化(増加)時に、受信した緊急地震速報に偽信号の可能性があると判断し、偽信号の可能性を画面表示や音声等で伝える。
本発明によれば、受信レベル等を常時監視し、偽信号の可能性があるときはその旨を表示等するようにしたので、悪意者から送信された偽の緊急放送に対処できる。
緊急放送受信装置における緊急地震速報の偽信号検出方法の概念図(実施形態) ワンセグメントサービスが使用するセグメントを示す図(実施形態) 携帯電話機の機能構成図(実施例1) AC電文情報のフォーマット(従来技術、実施例1) イヤホンアンテナ20の回路図(実施例1)
図1は、本発明の実施形態である緊急放送受信装置(以下受信端末と呼ぶ)における緊急地震速報の偽信号検出方法の概念図である。
本例では、図2に示すような、使用チャンネル(帯域幅6MHz)の1部分(13セグメント中の1セグメント)を使用することにより放送サービスが可能なワンセグメントサービスでの実施を想定する。
本例の受信端末は、緊急地震速報の放送を行う該1セグメントあるいは該1セグメントの一部(TMCCやACキャリアのみ)を、端末側において常時あるいは間欠的に受信する。
受信端末は、受信信号レベルの変動に対応するため、RFもしくはIFのAGC(Auto Gain Control)部が、アンプ部の増幅度を制御部からの電圧により制御する。これにより入力レベルが一定範囲内に保たれた放送波受信信号が復調部に入力され、復調部は、緊急地震速報を復調して出力する。緊急地震速報が復調されたときは、その情報を受信端末の表示部(不図示)に表示し、また「緊急震速報受信」等の合成音声を再生し、画面確認を促す。
緊急震速報受信時に急激な受信レベルの増加(AGCの増幅度少)を伴っている場合は、放送局や中継局に比して近距離から送信された偽信号の可能性がある。
本例では、このAGC部の制御電圧を監視する監視部を設け、急激な受信レベルの増加(例えば10dB)により制御電圧が変動を伴っている場合、偽信号と判定し、偽信号検出信号を出力する。一旦偽信号と判定されると、この偽信号検出信号は第1所定時間(例えば15秒)維持される。
受信端末は、復調部から緊急地震速報が出力された場合、その時点及びその時点から第2所定時間(例えば15秒)内に偽信号検出信号が出力された場合に、偽信号の可能性がある旨の画面表示(「誤報の可能性あり」等)や音声再生を行う。この表示や再生は、緊急地震速報の表示や再生と同時もしくはその後に偽信号検出信号があり次第行う。
従って、これにより人の密集した場所で緊急地震速報を偽信号が発せられたとしても、放送局等から発せられたものかを周囲の状況と確認し、パニック状態となることを防ぐことが可能となる。
図3は、実施例1に係る携帯電話機の機能構成図であり、本発明に関連のある部分のみを図示してある。
本実施例1の携帯電話機は、ワンセグ或いはデジタルラジオ(ISDB-Tsb)、マルチメディア放送(ISDB-Tmm)を受信して視聴できるものであり、また特許文献2のACを用いた緊急警報放送の伝送に準拠し、これを検出できるようになっている。更に本例の特徴として、ACキャリアが運ぶAC情報に一方向性関数によるハッシュ値を含めたり、携帯電話機の受信状況などを参照したりして、偽信号をより確実に検出できるようになっている。
内蔵アンテナ1は、携帯電話機に内蔵されるテレビ放送帯のアンテナであり、たとえばチップアンテナである。
ヘッドフォン端子2は、携帯電話機で再生された音楽やワンセグ放送の受信音声等を、外部のヘッドフォンに出力するための端子であり、例えば3.5Φのフォンジャックである。
分波器3は、ヘッドフォン端子2から出力する音声信号と、同端子から入力されるアンテナ(後述する)からの放送波受信信号とを、周波数の違いにより分離する回路であり、簡易な例としては、放送波受信信号を遮断するコイル(低域通過フィルタ)と、音声信号を遮断するキャパシタ(広域通過フィルタ)とで構成され、コイルはEMI用のものと兼用できる。
結合器4は、内蔵アンテナ1からの放送波受信信号と、分波器3で分離された放送波受信信号とを結合(合成)する。必ずしも方向性結合である必要はない。
RFフィルタ5は、後続の受信回路で受信可能な帯域(地上デジタル放送が行われるUHF帯)全体を通過させる帯域通過フィルタであり、例えばセラミックフィルタである。
RF−AGC6は、低雑音アンプ及び可変利得アンプであり、テレビ受信制御部(後述)から指示された増幅度或いは自立制御で、RFフィルタ5からの信号を増幅する。
ミキサ7は、RF−AGC6からの信号に(第一)局部信号を混合して周波数変換を行い、中間周波数信号を出力する。
IF−BPF8は、ミキサ7の出力した中間周波数信号から、所望のチャンネルの放送波を選別する帯域通過フィルタであり、例えば集積回路上で構成されるポリフェーズフィルタである。
IF−AGC9は、低雑音アンプ及び可変利得アンプであり、テレビ受信制御部13(後述)から指示された増幅度或いは自立制御で、IF−BPF8からの信号を増幅する。
A/D10は、IF−AGC9からの信号をアンダーサンプリングするA/D変換器である。
OFDM復号部11は、A/D10でデジタル化された信号を直交復調、FFT、デインタリーブ、階層分離等して、1つ以上のTS(トランスポートストリーム)を出力する。また同期(相関)検出レベル等、C/N推定に必要な情報を得るほか、TMCCやACを遅延検波により復号し、起動フラグ等の検出も行う。
エラー訂正部12は、TS毎にビタビ復号等の誤り訂正復号処理を行う。またそのときに誤り率に関する情報も得る。
テレビ受信制御部13は、所望のワンセグ放送を受信するために、RF−AGC6からOFDM復号部11の制御を行う。例えば、AGC制御や、C/N推定、選局のためのVCO制御電圧の記憶、間欠受信のための電源制御、伝送パラメータに基づくOFDM復調のモード切替等を行う。
MPEGデコーダ14は、エラー訂正部からの伝送TSパケットをデマルチプレクスし、トランスポートストリームから取り出された映像や音声等のPESに対して、トランスポートストリームに多重されているPSI(Program Specification Information)に基づいて、H.264やMPEG4AAC等の復号化処理をする。
グラフィック処理部15は、液晶表示画面16に文字・図形や画像等を表示させる制御回路であり、MPEGデコーダ14からの映像信号を液晶表示画面16上に映像として再生する。
テレビ視聴制御部17は、ワンセグ視聴を行うためのアプリケーションプログラム実行手段であり、テレビ受信制御部13等を制御し、PSIに基づいて受信した番組の映像、音声を液晶表示画面上等で再生させるほか、BMI等のデータ放送コンテンツを蓄積し、ユーザの操作に応じた表示を行う。テレビ視聴制御部17は、ACの起動フラグを検出したテレビ受信制御部13からの割込み信号等によっても起動され、偽信号の判断やそれに応じた様態での緊急警報放送の表示等を行う。起動フラグによる起動後の動作は後述する。
オーディオ処理部18は、MPEGデコーダ14で復号された音声信号や他の音声信号等を入力され、それらをミキサで合成し、所望のイコライズを施し、D/A変換して出力する。
ステレオアンプ19は、ダイナミックヘッドフォン等を駆動できるよう、オーディオ処理部18からの音声信号を増幅するアンプであり、増幅された信号は、分波器3を介してヘッドフォン端子2から出力されるほか、携帯電話機内蔵のスピーカ(不図示)にも出力されうる。つまり、設定に応じて、ヘッドフォン端子2にプラグがささっている状態でも、スピーカから音声が再生される。
イヤホンアンテナ20は、通常のステレオヘッドホン等であり、そのケーブル部分がテレビ放送受信アンテナとして機能する。イヤホンアンテナ20は、特許文献4の可搬型アンテナに、薄型スピーカを内蔵して構成することもでき、或いは、単なるアンテナ又は単なるイヤホン等であってもよい。
次に、本実施例の携帯電話機の動作を説明する。
図4は、本例が準拠するAC電文情報のフォーマットであり、特許文献2の図1の引用である。この電文は、TMCC信号と同一フレーム長となる204シンボルで構成され、TMCC信号と同一の位相基準(TMCCのB0に相当)及び同期信号(TMCCのB1のB16に相当)と、少なくとも緊急地震速報の有無を識別する各種フラグ(9ビット)と、震度や到達予測時刻(時間)等を含む緊急地震速報等を格納する電文情報と、を有する。この電文は、8本(モード3の場合)のAC1キャリアが運ぶAC情報の全てに同時に冗長に格納されて、放送事業者から放送(送信)される。
図4のフォーマットでは、1フレームで4地域に対する緊急地震速報を格納できるようになっているが、本例では3地域未満に減らし、その代わりに緊急地震速報の情報をMD5等の一方向性関数で処理したハッシュ値の一部(例えば下位の数バイト)を格納する。
本例の携帯電話機のテレビ受信制御部13は、待機中に、まずAC電文の同期確立処理を行う。すなわち所定の放送チャンネルを選局し、OFDMシンボル同期、TMCC復号、ACキャリアのダイバー合成復調をし、AC電文の同期信号のタイミングを取得する(ステップS1)。
次に、AC電文のフレーム長の周期(モード3でGI比が1/8の場合、231.336ms)の整数倍の周期で、AC電文の先頭から復号できるようにOFDM復号部11等の電源等を制御し、AC電文の間欠受信を行う(ステップS2)。ただし、携帯電話機の無線通信機能部等(無線LAN等の含む)も間欠動作している場合、その動作中(無線送信中)はAC電文の間欠受信を次のフレームまで延期する。
間欠受信による復号は、AC電文フレームの先頭から行い、同期信号による同期保持をし、同期信号に続く各種フラグが平常時を示す(緊急フラグが立っていない)ことが判明した時点で終了(OFDM復号部11等の電源をオフ)する。間欠受信時に得られた同期検出の成否、AGC制御値、復調信号レベル(全キャリアとACキャリア)、C/N等を所定回数分保持しておく。全キャリア平均の復調信号レベルは、実際に全部のサブキャリアの変調(マッピング)信号を電力平均しなくても、データキャリアを含む一部のサブキャリアの平均で代用でき、或いは時間領域信号から算出(例えばGI相関値等から換算する)してもよい。
次に、緊急フラグの立ったAC電文を受信した場合、エラー訂正部12〜テレビ視聴制御部17を起動すると共に、該AC電文の復号を続行し、パリティチェック等を行うと共に、復号したAC電文をテレビ視聴制御部17に渡す(ステップS3)。
次に、テレビ視聴制御部17は、パリティエラーがなければ、直ちにグラフィック処理部15等を制御して、従来と同様に「緊急地震速報受信」等の画面表示や合成音声再生、或いは警告音の再生をする。また、AC電文内の各種フラグが緊急地震速報のニュース番組が有ることを示している場合、該番組を視聴できるようグラフィック処理部を制御する(ステップS4)。
次に、テレビ視聴制御部17は、ステップS2で蓄積した過去のAGC制御値や、復調信号レベル、C/N等に不自然な変動があるか検査して、偽信号の判定(第1段階)を行う(ステップS5)。例えば、悪意者が、偽のAC電文を、正当な放送波のそれと同期させて、送信電力を徐々に増加させながら発射した場合、ACの間欠受信において、AGC制御値の増加(受信レベルの低下)がないにも拘らず、一時的な同期検出失敗やC/N劣化が観測される。或いは急に強力な偽AC電文を発射すれば、AC復調レベルの最低3dB以上の急激な増加が観測される。また単純にACキャリアのみを発射した場合は、ACキャリアの復調信号レベルと、全キャリア平均の復調信号レベルとに、3dB以上の差が現れる。その他、想定される偽電文の発射方法のそれぞれに対応する、これらAGC制御値等の変動パターンとの照合を行い、偽信号を検出する。変動パターンには、RF−AGC6〜エラー訂正部12から得られるものの他、携帯電話機の通信機能部で定期的に得られるRSSI(Received Signal Strength Indicator)や、GPS受信機の各衛星からの信号強度等を利用できる。すなわちワンセグ放送以外の受信状況が大きく増加しないにもかかわらずAC復調レベルが急激に増加した場合に偽信号を検出するようにすれば、地下から地上に出てすぐにAC電文を受信した場合等に偽信号と誤検出するのを防ぐことができる。
また、緊急地震速報をハッシュ処理し、AC電文に含まれていたハッシュ値と比較し、一致しない場合、偽信号と判断する。また、緊急地震速報に含まれる到達予測時刻等の時刻情報と、携帯電話機が内蔵する時計が示す現在の時刻とを比較し、所定時間(例えば1時間)以上の差がある場合も、偽信号と判断する。
次に、ステップS5で偽信号と判断された場合に、テレビ視聴制御部17は、グラフィック処理部15等を制御して、「誤報の可能性があります。」等の追加の画面表示や合成音声再生、或いは警告音の再生をする(ステップS6)。
次に、テレビ視聴制御部17は、偽信号の検出(第2段階)を行う(ステップS7)。第2段階の検出では、ステップS3の番組視聴制御を行っている場合、トランスポートストリーム中の該番組のPMT(Program Map Table)を検査し、緊急情報識別子(平成二十一年総務省告示第九十号に規定されている)が含まれていなければ、偽信号と判断する。また、偽信号の発射の終了に伴うAGC制御値等の変動を、想定される変動パターンと照合し、ステップS5同様に偽信号の検出を行う。偽信号が検出されると、ステップS6同様の画面表示等を行う。
最後に、ユーザからの操作を受けて或いは所定時間後に自動的に、テレビ視聴制御部17が機能を停止し、携帯電話機は待機状態(ステップS2)に戻る。
図5は、本例の携帯電話機に付属するイヤホンアンテナ20の回路図である。図5のイヤホンアンテナ20は、1対の圧電スピーカ一体型アンテナ素子と、ケーブル部と、L(左)とR(右)チャンネルに対応する左コイル及び右コイルと、を有している。
1対の圧電スピーカ一体型アンテナ素子は、特許文献4の可搬型アンテナが有するフレキシブル基板製の1対のアンテナ素子のそれぞれに、圧電スピーカ一を貼り付けたもので、圧電スピーカの電極の一方はアンテナ素子と接触し電気的及び機械的に一体化している。圧電スピーカの電極の他方は、金属板になっており、イヤホンアンテナ20の外形を構成するはプラスティック製のカバーに接着剤等で固着される。圧電スピーカの圧電セラミックは、アンテナ素子と金属板間の電圧に応じて屈曲或いは厚み方向に変形し、スピーカのアクチュエータとして機能する。なお、本例では圧電スピーカの極性(圧電セラミックの分極方向)をLとRで逆にしている。
ケーブル部は、L、R、グランド(共通)からなる3芯のケーブルであり、その一端は一般的な3.5Φフォンプラグになっている。一方他端(アンテナ側)では、Lとグランドが、2つのアンテナ素子にそれぞれ直結される。
左コイルは、ケーブル部のアンテナ側において、グランドと、Lが接続された圧電スピーカ一体型アンテナ素子の金属板とを、音声帯域で電気的に結合させる。
左コイルは、ケーブル部のアンテナ側において、Rと、グランドが接続された圧電スピーカ一体型アンテナ素子の金属板とを、音声帯域で電気的に結合させる。
本例のイヤホンアンテナ20において、左及び右コイルは、音声帯域に対しては十分低インピーダンスとなり、放送波帯域では十分高インピーダンスとなるものであれば、どのような回路でも良い。また、圧電スピーカをアンテナ素子と一体化させる箇所において、錘を設けたり、カバーの背面に機械的に適切に結合させたりして、音量や再現性を高めてもよい。また、ケーブル部とアンテナ素子を直結させる代わりに、バラン、可変(同調形)整合回路、増幅器等を設けても良い。その場合は制御線等として、ケーブル部の芯数を増やせば良い。またアンテナ素子は、スピーカと一体化させる代わりに、ストラップやその他の携帯電話機アクセサリと一体化させても良い。
本実施例に拠れば、ハッシュ値の照合や受信レベルの変動パターンなどに基づいて、高い精度で偽信号検出を行うので、一方向性関数のシード値を知っている者が、真正の放送波の受信レベル等に異常な変動パターンをきたさない場所(放送がそもそも行われていない場所等)でしか、偽信号によるなりすましを行うことができなくなる。
また、内蔵アンテナ1より利得が高く携帯電話機自身の発するノイズを拾いにくいスピーカ一体型アンテナ等の外部アンテナを用いたことで、屋内等の放送波の電界強度が弱い場所でも、快適にワンセグ放送を視聴できるとともに、より確実に緊急警報放送を受信できる。
1 内蔵アンテナ、 2 ヘッドフォン端子、
3 分波器、 4 結合器、
5 RFフィルタ、 6 RF−AGC、
7 ミキサ、 8 IF−BPF、
9 IF−AGC、 10 A/D、
11 OFDM復号部、 12 エラー訂正部、
13 テレビ受信制御部、 14 MPEGデコーダ、
15 グラフィック処理部、 16 液晶表示画面、
17 テレビ視聴制御部、 18 オーディオ処理部、
19 ステレオアンプ、 20 イヤホンアンテナ。

Claims (2)

  1. ISDB−T若しくはISDB−Tsb或いはISDB−Tmmの伝送方式におけるACキャリアを用いた緊急放送を受信する緊急放送受信装置であって、
    ACキャリアを間欠受信し、該間欠受信時に得られる情報である同期検出の成否、AGC制御値、全キャリア平均の復調信号レベル、ACキャリアの復調信号レベル、及びC/Nのうち、複数の組み合わせについて、所定回数分保持し、
    該ACキャリアで緊急放送を受信したときに、前記保持した情報を、予め定めるパターンと照合して、受信した該緊急放送が偽信号であるか判定し、
    偽信号と判定されたときに、その旨を顕示することを特徴とする緊急放送受信装置。
  2. 前記間欠受信は、前記緊急放送受信装置が内蔵する他の通信手段が動作中或いは送信中のときは延期されるものであり、
    前記予め定めるパターンは、所定回数又は時間の中で、前記AGC制御値の所定量以上の増加がないにも拘らず、同期検出が失敗するかC/Nが劣化するパターンか、所定回数又は時間の中で、ACキャリアの復調信号レベルの所定量以上の増加するパターンか、ACキャリアの復調信号レベルと全キャリア平均の復調信号レベルとに3dB以上の差があるパターンか、の少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1記載の緊急放送受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013054653A1 (ja) * 2011-10-13 2013-04-18 株式会社 エヌ・ティ・ティ・ドコモ 通信端末及び警報情報取得方法
JP2013115645A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Nec Access Technica Ltd 情報配信システムおよび情報配信方法
JP7506469B2 (ja) 2019-12-06 2024-06-26 日本放送協会 送信装置及び受信装置、並びにチップ

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