JP2011086979A - キャビネット及び該キャビネットを備えた電気機器 - Google Patents

キャビネット及び該キャビネットを備えた電気機器 Download PDF

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Abstract

【課題】振動を抑制するための別部品を要することなく、例えばキャビネットからのビビリ音の発生を効果的に抑えたキャビネット及びキャビネットを備えた電気機器を提供することを目的とする。
【解決手段】振動を発生する振動部4を収容してなるキャビネット100、200において、上記振動部4からの振動により生じる上記キャビネット100、200の振動を抑制すべく、キャビネット100、200の剛性を高めた補強部を備えてなることを特徴とするキャビネット。
【選択図】図2

Description

本発明は、振動部を有するキャビネット及び該キャビネットを備えた電気機器に関する。
従来のキャビネットとして、例えばビビリ音の発生を抑制するために、弾性を有する弾性部材を配したキャビネットが提案されている(特許文献1参照)。
以下、図14を用いて上記特許文献1に記載の従来のキャビネットを有する表示装置500について説明する。従来の表示装置500は、映像表示デバイス510のフロントパネル511を保持するフロントキャビネット502と、映像表示デバイス510のファンネル512を収容するリアキャビネット(図示せず)とにより表示装置500の外観を形成し、フロントキャビネット502と映像表示デバイス510との間には、ビビリ音の抑制を目的とした矩形状の弾性を有する弾性部材520を挟持した構造である。
特開2006−162636号
上記従来の表示装置500は、振動により生じるビビリ音の発生を抑制するために、振動を吸収するための別部品である弾性部材520を用いているため、組み立て工程が増え、コストが高くなるという問題がある。
本発明は、上記のような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、振動を抑制するための別部品を要することなく、キャビネットの振動を抑制することが可能なキャビネット及びキャビネットを備えた電気機器を提供することを目的とする。
本発明のキャビネットは、振動を発生する振動部を収容してなるキャビネットであり、上記振動部からの振動により生じる上記キャビネットの振動を抑制すべく、剛性を持たせて補強するための補強部を備えてなることを特徴とする。
上記本発明によれば、振動を抑制するための別部品を要することなく、コスト低減を図ったキャビネットを提供することができ、さらに振動を抑制したキャビネットを提供できる。
本発明のキャビネットは、振動を発生する振動部を収容してなる第1キャビネット部と該第1キャビネット部に嵌合する第2キャビネット部よりなるキャビネットにおいて、上記振動部にて発生する振動により生ずる上記第1キャビネット部の振動を抑制すべく、上記第1キャビネット部及び/又は該第2キャビネット部に剛性を持たせて補強するための補強部を備えてなることを特徴とする。
上記本発明によれば、振動を抑制するための別部品を要することなく、キャビネットに伝播する振動を抑制することができる。
本発明のキャビネットは、振動を発生する振動部を第1キャビネット部及び/又は該第1キャビネット部と嵌合される第2キャビネット部に収容してなるキャビネットにおいて、上記第1キャビネット部は、上記第2キャビネット部との嵌合位置にてビビリ音の発生を抑制すべく、補強するための補強部を備えてなることを特徴とする。
上記本発明によれば、振動を抑制するための別部品を要することなく振動を抑制でき、さらに、嵌合位置にてビビリ音の発生を抑制することができるため、視聴者に不快感を与えない。
本発明のキャビネットの補強部は、少なくとも上記振動部の周辺に設けてなることを特徴とする。
上記本発明によれば、振幅の大きい振動部の周辺において、振動を抑制することができるため、振動により生じる不快感を与える音を抑制することができる。
本発明のキャビネットの補強部は、上記キャビネットの外縁部に沿って設けてなることを特徴とする。また、上記キャビネットの外縁部に向かって設けてなることを特徴とする。
上記本発明によれば、特にリアキャビネットの外縁部の剛性を持たせることができるため、外縁部から他の部品へ伝播する振動を抑制することができる。
本発明のキャビネットの補強部は、剛性を持たせて補強する補強リブであり、補強リブは、直交してなる複数のリブから形成してなることを特徴とする。
上記本発明によれば、キャビネットに伝播する振動のうち、互いに異なる方向に振幅を有する振動の伝播を抑制することができる。
本発明のキャビネットの補強部としての補強リブは、上記支持部と隣り合う支持部との間を連結する第1のリブと、上記キャビネットの外縁部に向かって設けた第2のリブとを備えてなることを特徴とする。
上記本発明よれば、振動を伝播させない支持部の周辺部分及びリアキャビネットの外縁部の剛性を持たせることができるため、キャビネット全体にわたって伝播する振動を抑制し、ビビリ音の発生を防ぐことができる。
また、本発明のキャビネットを備えた電気機器であることを特徴とする。
上記本発明によれば、振動部からの振動の伝播を抑制した電気機器を提供することができる。
本発明によれば、振動を抑制するための別部品を要することなく、キャビネットの振動を抑制することが可能なキャビネット及びキャビネットを備えた電気機器を提供する。
本発明のキャビネットを表示装置に用いた場合の実施例1を示す要部分解斜視図である。 図1の本発明の実施例1のキャビネットを示す要部斜視図である。 図2の要部を拡大した要部拡大斜視図である。 本発明のキャビネットの振動現象を説明するための強制減衰振動モデルの説明図である。 本発明の実施例1の他のキャビネットの例を示す要部拡大斜視図である。 本発明のキャビネットを表示装置に用いた場合の実施例2を示す要部斜視図である。 図6の要部を拡大した要部拡大斜視図である。 本発明のキャビネットを表示装置に用いた場合の実施例3を示す要部斜視図である。 図8の要部を拡大した要部拡大斜視図である。 本発明のキャビネットを表示装置に用いた場合の実施例4を示す要部斜視図である。 図10の要部を拡大した要部拡大斜視図である。 本発明のキャビネットを表示装置に用いた場合の実施例5を示す要部斜視図である。 本発明の実施例5の振幅に関する実験結果を示すグラフである。 従来の表示装置を示す分解斜視図である。
以下、実施例1として、本発明のキャビネットを例えば電気機器である表示装置に用いた場合について図1から図5に基づいて説明する。
本発明のキャビネットは、図1に示すように、視聴者から見て後面側に配した第1キャビネット部100と、視聴者と対面する側に配した第2キャビネット部200とを組み合わせ、表示装置の外観であるキャビネットを形成してなり、該キャビネットは、テレビ画像を表示する表示面を第2キャビネット部側(前側)に有する表示パネル3と、表示パネル3の第1キャビネット部側(後側)に配した光学シート(図示せず)と、光学シートの後側に配された光源部(図示せず)と、テレビ画像に合わせて音を発生する振動部(振動源)としてのスピーカ4など(以下、表示パネル3、光学シート、光源部及びスピーカ4などを併せて内部部品と称す)を収容した構成である。
第1キャビネット部100は、特に図2に示すように、その外縁部(第1キャビネット部100の外周部を指す)116に沿って第1立ち上がり部117を設けており、さらに、第1立ち上がり部117に沿って第2立ち上がり部118を有している。すなわち、第2立ち上がり部118は、第1立ち上がり部117(外縁部116)よりも内側に設けており、外縁部116の剛性を持たせることができる。
第1キャビネット部100は、キャビネットに収容する内部部品を支持する支持部としてのボスを複数備えてなる。また、第1キャビネット部のボスは、第1キャビネット部と第2キャビネット部とを締結する締結部としての役割も備える。ボスは、前側に突出した中空形状を有し、その先端にはボスを介して内部部品を固定する固定具としてのネジを貫通する貫通孔(図示せず)が形成してある。このような構造であるため、キャビネットに内部部品を収容しても、キャビネットの外観にネジ頭を露出させることがなく、外観的にも優れた表示装置を提供できる。
第1キャビネット部100は、矩形形状を有する第1キャビネット部100の第2立ち上がり部118のうち、短手方向の両端部にそれぞれ3箇所、合わせて6箇所のボスを設けており、さらに第1キャビネット部100の第2立ち上がり部118よりも第1キャビネット部100の内側に11箇所のボスが設けてある。すなわち、第1キャビネット部100には17箇所(個)のボスが設けてあるが、その位置及びその個数は、テレビのサイズや内部部品の量などに応じて適宜変更可能である。
そして、特に図3に示すように、ボス111と隣り合うボス112との間には、第1キャビネット部100を補強する(特に支持部であるボスの周辺の強度を上げる)ための補強部としての補強リブを設けてある。すなわち、補強リブは、複数のリブにより形成され、ボス111、112同士を連結するように設けた第1のリブ113と、ボス111、112から第1キャビネット部100の外縁部116(第1立ち上がり部117)に向かって設けた第2のリブ114、115とからなる。それにより、ボスの周辺部での強度が上がり、第1キャビネット部100の剛性を持たせる(高める)ことができるため、第1キャビネット部100へ伝播する振動を抑制できる。すなわち、補強リブは、キャビネットに剛性を持たせて補強するための補強部である。
次に、図2に記載の座標系を用いて、振動部である例えばスピーカ4から発生する振動が伝播する仕組みについて説明する。矩形形状を有する第1キャビネット部100の長手方向をX方向、短手方向をY方向、X方向とY方向とからなる平面に対して垂直方向をZ方向とする。
振動部であるスピーカ4から発生した振動は、スピーカ4と近接して配置される表示パネル3などの内部部品を介してその周囲に伝播する。スピーカ4と内部部品との間には、設計上のばらつきや組み立て位置のばらつきにより隙間(空間)が形成されていることが多く、この隙間部分を介して、スピーカ4からの振動と、スピーカからの振動により生じる内部部品の振動とが衝突してしまう。そのため、上記隙間部分にて部品同士が衝突する衝突音が発生する。
次に、振動が伝播する仕組みを実施例1の表示装置に対応して説明すると、振動部であるスピーカ4から発生した振動は、ボスを介して内部部品や第1キャビネット部100へ伝播する。第1キャビネット部100に設けたボスと内部部品との間(以下、ネジ締結部を称す)には、ネジなどにより隙間を形成しないようしっかりと締結されているため、振動は伝播しない。伝播したとしても、振動の振幅は非常に小さなものとなる。そのため、ネジ締結部ではビビリ音の発生は抑制される。しかし、例えばボス111と隣り合うボス112との間には、ネジ締結部のような振動を抑制する構造を有しておらず、Z方向に振幅を有する振動(以下、振動Aと称す)が伝播する。また振動Aが、第1キャビネット部100の長手方向の外縁部116へ伝播した際には、Y方向に振幅を有する振動(以下、振動Bを称す)及びZ方向に振幅を有する振動(以下、振動A’と称す)として現れる。そして振動Aが、第1キャビネット部100の短手方向の外縁部116へ伝播した際には、X方向に振幅を有する振動(以下、振動Cと称す)及び振動A’として現れる。そのため、第1キャビネット部100の外縁部116と第2キャビネット部200とが衝突し、ビビリ音が発生する。さらに、スピーカ4からの振動が直接第2キャビネット部200へ伝播した場合には、第1キャビネット部100と第2キャビネット部200との間(嵌合位置)で共振となる。そのため、第1キャビネット部100と第2キャビネット部200との間では、より大きな振幅となって現れ、視聴者に不快感を与えるビビリ音が発生する。
次に、図4を用いて減衰Cを含む単純な強制振動モデルを用いて、上記X、Y及びZ方向に振幅を有する振動を抑制する方法について説明する。
図4は、第1キャビネット部100の剛性を表すばね定数kのばね300を、粘性定数cの粘性301と共に固定端302に繋ぎ、質量mの質点303を連結させる。この場合に、質点303に、振動を表す力Fの外力304が働いた場合、質点303はxの変位305を生じる。
上記の関係を、運動方程式を用いて表してみる。振動部からの振動による加振力をf0とすると、振動部からの振動が第1キャビネット部100の外縁部116へ伝播した場合の第1キャビネット部の剛性と粘性は、数式1(数1)のように、ばね300、粘性301及び変位305で表すことができる。
Figure 2011086979
また、数式1(数1)の両辺を質量mで割り、減衰比をζ、n次の固有振動数をωnとし、また、k/m=ωn 2 ,c/m=2ζωnの関係から、数式2(数2)となる。
Figure 2011086979
数式2(数2)より、第1キャビネット部100に振動が伝播した場合の振幅aは、数式3(数3)と表すことができる。
Figure 2011086979
上記強制振動モデルより、振幅aは、加振力f0をばね係数kで除した値で表すことができ、第1キャビネット部100の剛性が上がれば、振幅aを減少することができることが分かった。そのため、上記強制振動モデルを用いて、本発明のキャビネットである第1キャビネット部100にについて説明する。強制振動モデルにより、振動が伝播しないボス111、112周辺部の強度を上げることにより、第1キャビネット部100の剛性が上がり、振動Aの振幅を小さくできることが分かる。すなわち、隣り合うボス111、112間に剛性を持たせて補強するための補強部を設けることにより、ボス111、112間に伝播する振動の振幅を小さくすることができる。従って、特にZ方向に振幅を有する振動に対して剛性を持たせた第1キャビネット部100となり、第1キャビネット部100の振動を抑制することができる。そのため、振動Aの振幅を小さくすることができ、第1キャビネット部100全体にわたってビビリ音の発生を抑制した表示装置を提供することができる。
また、ボス111、112から第1キャビネット部100の外縁部116に向かって強度を上げることにより、外縁部116に伝播した振動Bの振幅を小さくすることができる。すなわち、ボス111から第1キャビネット部100の外縁部116に向かって第2のリブ114を設けることにより、Y方向に振幅を有する振動に対して剛性を高めた第1キャビネット部100を提供することができる。そのため、振動Bの振幅を小さくすることができ、第1キャビネット部100全体にわたってビビリ音の発生を抑制した表示装置を提供することができる。
また、外縁部116に沿って補強リブとして第1のリブ113と第2のリブ114、115を設けているため、外縁部116周辺の剛性を持たせることができ、外縁部116へ伝播した振動の振幅を小さくすることができる。そのため、第2キャビネット部200との間で衝突することを防止し、ビビリ音の発生を抑制した表示装置を提供できる。
そして、第1のリブ113と第2のリブ114、115は、互いに直交するように設けてある。それにより、異なる方向に振幅を有する振動(例えば、振動A’及び振動B)の振幅を小さくするように、第1キャビネット部100の剛性を持たせ補強することができる。
さらに、補強リブを設ける場所については、特に振動部であるスピーカ4の周辺に設けていることが好ましい。振動は、振動の発生源周辺では振幅が大きな振動として表れるが、内部部品などその周囲へ伝播していくにつれて、振動の振幅はより小さなものとなる。そのため、振動部の周辺に補強リブを設けることにより、より大きな振幅を有する振動が伝播されるのを抑制することができる。さらに、外縁部116へ伝播した振動の振幅を小さくすることができるため、ビビリ音の発生を抑制することができる。
なお、補強リブは、振動部であるスピーカ4を囲むように設けると、第1キャビネット部100の剛性が向上し、より効果的にビビリ音の発生を抑制することができる。しかし、補強リブを設ける場所は限られてきているため、例えばスピーカ4を表示装置の下部に設けた場合には、少なくとも矩形形状を有する第1キャビネット部100の下部に長手方向にわたって補強リブを設けることで、ビビリ音の発生を抑制することができる。また、表示装置の両サイドにスピーカを有している場合には、第1キャビネット部100の短手方向の両端部に補強リブを設けると良い。
なお、例えば表示装置に関しては、近年薄型化や狭額縁を目的とした開発が進んでおり、第1キャビネット部100に形成可能なボス100の位置が限られてきていると共に、その個数も少なくなる傾向にある。そのため、ボスと隣り合うボスとの距離が非常に離れる場合には、図5に示すように第1リブ113に略直交するように第3のリブ120を設けてもよい。それにより、振動を伝播させないボス111、112間を連結する第1のリブ113の強度を上げることができ、第1キャビネット部100の剛性を持たせることができる。
また、実施例1における第2のリブ114、115又は第3のリブ120は、第1のリブ113では振幅を小さくすることが出来ない振動であるY方向の振動を抑制できるものであればよく、第1のリブ113を交わるように設けたり、接するように設けても構わない。また、ボスを介して設けていなくても構わない。さらに、第1のリブ113に対して第2のリブ14、115又は第3のリブ120を直行となるように設けた場合は、特に異なる方向に振幅を有する振動の振幅を小さくすることができ、振動の伝播を抑制することができる。
そして、実施例1における第3のリブ120は、第1のリブ113の略中央の位置に設けているが、設置位置については特に限定するものではない。すなわち、ボスと隣り合うボスとの間が約10cm以上離れている場合には、第3のリブ120を設けることで、第1のリブ113の強度をさらに上げ、第1キャビネット部100の剛性を向上させることができる。
次に、本発明のキャビネットを例えば電気機器である表示装置に用いた場合の実施例2について、図6、図7に基づいて説明する。
実施例1の補強部である補強リブは、第1キャビネット部100に設けたボス111、112を外縁部116から一定の距離離れて設けていたが、実施例2におけるボスは、第1キャビネット部100の立ち上がり部に設けられた場合の補強リブの構成について示したものであり、その他の構成については実施例1と同一であるため同一部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
近年、例えば表示装置に関しては、薄型化や大型化された表示装置の開発が進んでおり、表示パネル3と第1キャビネット部100との距離は短くなる傾向にある。そのため、限られた空間に内部部品を収容しながら、大型化に対応するための強度が重要視されている。すなわち、第1キャビネット部100と内部部品とを締結するボスを設ける箇所や個数は限られてきており、ボスの位置決めにはさらなる制約を課される傾向にある。
実施例2における補強リブは、図7に示すように、第1キャビネット部100の短手方向の両端部の外縁部116に設けており、さらに、第2立ち上がり部118にボスが設けられている場合にも対応している。すなわち、補強リブである第1のリブ132は、ボス130、131間を連結するように設けているが、実施例1と異なり、より外縁部116に近い位置にボス130、131が設けられているため、第2立ち上がり部118よりも内側に第1のリブ132を設けた上で、その端部を連結するように設けてある。すなわち、第1のリブ132は、ボス130、131に対してコの字の形状となるように設けてある。それにより、第1キャビネット部100には、実施例1と同程度の剛性が得られる。さらに、短手方向に対して略平行に第1のリブ132を設けているため、特に振動Cの振幅を小さくすることができる。したがって、第1キャビネット部100の外縁部116の剛性を持たせ補強することができ、第1キャビネット部100と第2キャビネット部200とが衝突することにより生じるビビリ音の発生を抑制することができる。
第2のリブ133、134は、実施例1と同様に、ボス130、131から外縁部116に向かって設けてある。そのため、振動が伝播しないボス130、131周辺の強度を上げることができ、第1キャビネット部100の剛性をさらに向上させることができる。
また、実施例2における補強リブは、図6に示すように左右対称となるように設けているため、外縁部116への振動の伝播を抑制することができる。なお、第1キャビネット部100の剛性を持たせるためには、振動部の周辺部分に補強リブを設けていることが好ましい。
なお、実施例1における上記第1のリブ132は、コの字の形状に設けているが、内部部品と第1キャビネット部100との距離に応じて最適な補強リブが設けられればよく、くの字形状に設けたり、外縁部116と合わせて台形形状に設けたりしてもよい。
次に、本発明のキャビネットを例えば電気機器である表示装置に用いた場合の実施例3について、図8、図9に基づいて説明する。
実施例1、2では、第1のリブ113、132を設けるボスは、矩形形状を有する外縁部116の同一辺上に設けていたが、実施例3では、異なる辺(同一辺上にはない場所)に設けたボス140、141を用いた補強リブについて示したものであり、その他の構成については実施例1、2と同一であるため同一部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施例3における補強部としての補強リブは、特に図9に示すように、第1キャビネット部100の角部に設けてある。すなわち、外縁部116に沿って第1のリブ142を設け、さらにボス140、141から外縁部116に向かって最短距離となるように第2のリブ143、144が設けてある。そのため、角部においても、第1キャビネット部100の剛性を持たせ補強することができ、異なる方向に振幅を有する振動の伝播を抑制することができる。
なお、矩形形状を有する第1キャビネット部100の全ての角部に補強リブを設けることにより、外縁部116での剛性が高まり、外縁部116に伝播する振動の振幅を小さくすることができる。そのため、第2キャビネット部200との衝突を防止し、ビビリ音の発生を抑制することができる。
また、実施例3における第1のリブ142は、外縁部116に沿って設けているが、ボス140、141を連結すべく直線的に設けても構わない。すなわち、ボス140、141間を最短距離にて連結するように設けた第1のリブ142は、振動を伝播しないボス周辺での剛性をより高めることとなり、ビビリ音の抑制に効果的である。
次に、本発明のキャビネットを例えば電気機器である表示装置に用いた場合の実施例4について、図10、図11に基づいて説明する。
実施例1から3では、第2のリブを第1キャビネット部100の外縁部116まで設けているが、実施例4における第2のリブ153、154は、第2立ち上がり部118まで設けた構成であり、その他の構成については実施例1と同一であるため同一部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施例4における補強部としての補強リブは、ボス111、112を連結するように設けた第1のリブ113と、ボス111、112から第2立ち上がり部118に向かって設けた第2のリブ153、154とから形成してなり、振動を伝播しないネジ締結部と第1キャビネット部100の外縁部116の剛性を向上すべく設けた第2立ち上がり部118とを連結するように設けることにより、ボス111、112の周辺部での強度が上がるため、第1キャビネット部100の剛性を持たせ補強することができる。そのため、ビビリ音の発生を抑制した第1キャビネット部100を提供できる。
また、ボス111、112の位置に応じて、第3のリブ150を適宜設けることにより、第1のリブ113の強度はさらに向上し、第1キャビネット部100の剛性を向上させることができる。
次に、本発明のキャビネットを例えば電気機器である表示装置に用いた場合の実施例5について、図12、図13に基づいて説明する。
実施例1から4に記載の補強部は、振動部付近を中心に第1キャビネット部100の外縁部116に対して部分的に設けていたが、実施例5における補強リブは、外縁部116に沿って略全周にわたって設けた構成であり、その他の構成については実施例1と同一であるため同一部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施例4における補強部としての補強リブは、特に図12に示すように、実施例1から3に記載の補強リブを組み合わせると共に、外縁部116に沿って連結して設けてある。そのため、振動部の設置位置に関係なく、第1キャビネット部100へ伝播する振動を抑制することができる。さらに、外縁部116へ伝播する振動も抑制できるため、ビビリ音の発生を抑制することができる。
また、補強リブを設けていない表示装置と、実施例5における第1キャビネット部100とを用いて有限要素法を用いた周波数応答シミュレーションを行い、外縁部116での振幅の大きさについて比較することによりその効果を確認する。
周波数応答シミュレーションの条件としては、52型の表示装置を使用した。また、振動部であるスピーカ4の加振力を表現するために、スピーカ4を締結するボスに1Nの力を与えた、スピーカ4を締結するボス以外のネジ締結部(ボス)の個数は15個とし、振動が伝播しないものと仮定した。そして、加振周波数は、ビビリ音が発生しやすい1Hz〜400Hzの周波数域とし、1Hz単位で調査を行った。さらに、ピークの位置ではさらに細かく0.1Hz単位で最大値を求めた。なお、第1キャビネット部100の樹脂材料は、表1に記載の通りの特性を有するものを使用した。
Figure 2011086979
上記条件下での外縁部116における振幅の大きさを比較すると、図13に示すような結果を得た。図13は、横軸は周波数、縦軸は振幅値を表しており、補強リブを設けていない従来の表示装置の振幅は0.65mm、実施例5における表示装置の振幅は0.1mmであった。このことからも分かるように、補強リブを設けることにより振幅の大きさを小さくすることができる。そのため、従来のキャビネットを有する表示装置よりも、ビビリ音の発生を抑制した表示装置を提供することができる。
上述の通り、上述の実施例1から5では、補強部としての補強リブのうち第1のリブを外縁部116に沿って設けていたが、これに限定されるものではなく、矩形形状を有する第1キャビネット部100の対角線上に配したボス間を連結するように設けても構わない。内部部品と第1キャビネット部100間の隙間を利用し、第1キャビネット部100に剛性を持たせ補強できる形状であれば良く、隙間を効果的に利用することで様々な補強リブが考えられる。
また、ボス間を連結する補強リブの形状としては、T字、L字、U字などの形状として設けてもよい。
そして、補強部として補強リブについて説明したが、その他にも振動を抑制すべく第1キャビネット部の厚さを増したり、剛性の向上に有効なビードや、絞り構造を使用したりしても良い。
なお、振動部としてスピーカ4について説明したが、これに限らず、表示装置の内部部品である冷却用のファンや、インバータなどの基板を振動部とした場合においても、上述の補強部を用いることにより、ビビリ音の発生を抑制することができる。また、表示装置のほかにも、振動部としてエンジンやモータを使った洗濯機、エアコン、冷蔵庫などのキャビネットなどに用いても効果が期待できる。
さらに、振動部としてのスピーカ4をネジにより第1キャビネット部に配置した場合について説明したが、振動部の配置はこれに限らない。すなわち、振動部を第2キャビネット部に配置したり、第1キャビネット部に設けた振動部を第2キャビネット部から支持したり、第1キャビネット部と第2キャビネット部とにより振動部を支持した場合でも、振動の伝播を抑制することができる。
また、補強部は、第1キャビネット部に設ける場合に限らず、第2キャビネット部に設けたり、第1キャビネット部と第2キャビネット部とに設けたりしても構わない。
100 第1キャビネット部
111、112、130、131、140、141 ボス(支持部)
113、132、142、 第1のリブ
114、115、133、134、143、144、153、154 第2のリブ
116 外縁部
117 第1立ち上がり部
118 第2立ち上がり部
120、150 第3のリブ
200 第2キャビネット部
3 表示パネル
4 スピーカ(振動部)

Claims (11)

  1. 振動を発生する振動部を収容してなるキャビネットにおいて、
    上記振動部からの振動により生じる上記キャビネットの振動を抑制すべく、剛性を持たせて補強するための補強部を備えてなることを特徴とするキャビネット。
  2. 振動を発生する振動部を収容してなる第1キャビネット部と該第1キャビネット部に嵌合する第2キャビネット部よりなるキャビネットにおいて、
    上記振動部にて発生する振動により生ずる上記第1キャビネット部の振動を抑制すべく、上記第1キャビネット部及び/又は該第2キャビネット部に剛性を持たせて補強するための補強部を備えてなることを特徴とするキャビネット。
  3. 振動を発生する振動部を第1キャビネット部及び/又は該第1キャビネット部と嵌合される第2キャビネット部に収容してなるキャビネットにおいて、
    上記第1キャビネット部は、上記第2キャビネット部との嵌合位置にてビビリ音の発生を抑制すべく、補強するための補強部を備えてなることを特徴とするキャビネット。
  4. 上記補強部は、少なくとも上記振動部の周辺に設けてなることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のキャビネット。
  5. 上記補強部は、上記キャビネットの外縁部に沿って設けてなることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のキャビネット。
  6. 上記補強部は、上記キャビネットの外縁部に向かって設けてなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のキャビネット。
  7. 上記補強部は、上記振動部を支持する支持部を介して設けてなることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載のキャビネット。
  8. 上記補強部は、剛性を持たせて補強する補強リブであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載のキャビネット。
  9. 上記補強リブは、直交してなる複数のリブから形成してなることを特徴とする請求項8に記載のキャビネット。
  10. 上記補強リブは、上記支持部と隣り合う支持部との間を連結する第1のリブと、上記キャビネットの外縁部に向かって設けた第2のリブとを備えてなることを特徴とする請求項8又は9に記載のキャビネット。
  11. 請求項1から10のいずれか1つに記載のキャビネットを備えた電気機器。
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