JP2008190434A - ファン保持構造及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファンの振動を大きく減衰させ、ファンに起因する低周波の騒音を極めて小さくすることができるファン保持構造を提供する。
【解決手段】軸流ファン2の吸引側及び吐出側の筒状のフレーム2dにそれぞれフランジ2a、2aが設けられており、フレーム2dの外周面を包み、フランジ2a、2aの間に介装させてある防振スポンジ10を備える。防振スポンジ10の上面及び下面には、それぞれに嵌合させる凹形状の取付枠12、12が設けられており、軸流ファン2に取り付けられた防振スポンジ10の上面及び下面が、取付枠12を介して筐体の天地両内面に挟持されて、軸流ファン2が筐体内に保持されるようにしてある。
【選択図】図1
【解決手段】軸流ファン2の吸引側及び吐出側の筒状のフレーム2dにそれぞれフランジ2a、2aが設けられており、フレーム2dの外周面を包み、フランジ2a、2aの間に介装させてある防振スポンジ10を備える。防振スポンジ10の上面及び下面には、それぞれに嵌合させる凹形状の取付枠12、12が設けられており、軸流ファン2に取り付けられた防振スポンジ10の上面及び下面が、取付枠12を介して筐体の天地両内面に挟持されて、軸流ファン2が筐体内に保持されるようにしてある。
【選択図】図1
Description
本発明は、ファンを保持するファン保持構造及び該ファン保持構造を備える電子機器に関する。
従来、パーソナルコンピュータ、DVDレコーダ及びプロジェクター等の電子機器には、部品を冷却するために空冷用ファンが設けられている。
特に、プロジェクターでは、光源に用いられる高輝度放電灯が、点灯時には、発光に伴い高温(最も高温になる部分で約1000℃)になるので、空冷用ファンを排気孔に設けてプロジェクター筐体内に吸気孔から外気を吸引し、光源を冷却して排気孔から排熱及び排気するようにしている。
特に、プロジェクターでは、光源に用いられる高輝度放電灯が、点灯時には、発光に伴い高温(最も高温になる部分で約1000℃)になるので、空冷用ファンを排気孔に設けてプロジェクター筐体内に吸気孔から外気を吸引し、光源を冷却して排気孔から排熱及び排気するようにしている。
図8は従来の軸流ファン保持構造を示す正面方向からの斜視図である。
軸流ファン2は、羽根2cを回転させるモータ(図示せず)を固定する円筒状のフレーム2dの吸込側及び吐出側に矩形状のフランジ2a、2aを設けており、フランジ2aの四隅の取付用丸孔2b、2b、2b、2bを利用して、片方(又は両方)のフランジを筐体5の排気孔の近傍内側にネジ3で固定されている。
軸流ファン2は、羽根2cを回転させるモータ(図示せず)を固定する円筒状のフレーム2dの吸込側及び吐出側に矩形状のフランジ2a、2aを設けており、フランジ2aの四隅の取付用丸孔2b、2b、2b、2bを利用して、片方(又は両方)のフランジを筐体5の排気孔の近傍内側にネジ3で固定されている。
ところで軸流ファンの振動に起因する騒音及び耳障りな音等を抑えるファン保持構造として以下の提案がある。
図9は従来の防振対策を施した軸流ファン保持構造を示す側断面図、図10は防振ゴムの取り付けを示す組み立て構成図である。なお、図9では羽根を省略した。
図9に示す軸流ファン保持構造では、防振対策として軸流ファン2のフランジ2a、2a外周の下縁及び上縁に枠状の正面視凹字形をなす防振ゴム4、4を取り付けて筐体5に形成されている底面保持部5aと天面保持部5bとで挟み込んでファンを保持するようにしている。
図9は従来の防振対策を施した軸流ファン保持構造を示す側断面図、図10は防振ゴムの取り付けを示す組み立て構成図である。なお、図9では羽根を省略した。
図9に示す軸流ファン保持構造では、防振対策として軸流ファン2のフランジ2a、2a外周の下縁及び上縁に枠状の正面視凹字形をなす防振ゴム4、4を取り付けて筐体5に形成されている底面保持部5aと天面保持部5bとで挟み込んでファンを保持するようにしている。
軸流ファン2は、回転によって振動するが、軸流ファン2を筐体5に直接ネジ止めする保持構造の場合、軸流ファン2を保持している筐体5に振動が伝播する。
また軸流ファン2を、防振ゴム4を介して筐体5の底面保持部5a及び天面保持部5bで挟持して保持する保持構造の場合、軸流ファン2の振動が減衰されてはいるが、防振ゴム4を介して筐体5にまで伝播する。
このような場合、筐体5から騒音が発生し又は筐体5が振動して発生する騒音は小さくても、ユーザーに不快感を与えることがある。
また、筐体5の振動で発生した騒音が騒音値としては大きくなくても、筐体5が共振して固有振動数の音のみが大きくなるような耳障りな音色となる場合もある。さらに、筐体5が振動している場合、筐体5を置いている台の構造及び材質によって、台自体の固有振動数の音が発生する場合もある。
また軸流ファン2を、防振ゴム4を介して筐体5の底面保持部5a及び天面保持部5bで挟持して保持する保持構造の場合、軸流ファン2の振動が減衰されてはいるが、防振ゴム4を介して筐体5にまで伝播する。
このような場合、筐体5から騒音が発生し又は筐体5が振動して発生する騒音は小さくても、ユーザーに不快感を与えることがある。
また、筐体5の振動で発生した騒音が騒音値としては大きくなくても、筐体5が共振して固有振動数の音のみが大きくなるような耳障りな音色となる場合もある。さらに、筐体5が振動している場合、筐体5を置いている台の構造及び材質によって、台自体の固有振動数の音が発生する場合もある。
特許文献1に示すファン保持構造では、軸流ファンの吸込側及び吐出側の両フランジ部の四隅に設けてある孔にゴム部材を挿入して、軸流ファンを支持する両側の支持部が、両フランジ部から突き出たゴム部材の両端を挟持して保持するようにしており、軸流ファンの振動を極力支持部に伝達させずに、低騒音化が図られている。
特許文献2に示す投射型映像表示装置では、軸流ファンが、振動抑制効果を有する合成樹脂製のホルダーを介して筐体に取り付けられており、軸流ファンに起因する騒音が低減されている。
特開2006−84918号公報
特開2005−352195号公報
特許文献2に示す投射型映像表示装置では、軸流ファンが、振動抑制効果を有する合成樹脂製のホルダーを介して筐体に取り付けられており、軸流ファンに起因する騒音が低減されている。
しかしながら従来の防振ゴム4を介して筐体5の底面保持部5a及び天面保持部5bで挟持して軸流ファンを保持するファン保持構造及び特許文献1のゴム材料で軸流ファンを保持するファン保持構造では、筐体及び机等の固有振動数(500Hz以下)に近い低周波の振動をゴムの防振特性により効果的に防振することができず、500Hz以下の低周波の振動を、より効果的に防振するには改善の余地がある。
また特許文献2では振動抑制効果を有するPBT(ポリブチレンテレフタート)樹脂製のホルダーで軸流ファンを保持して、500Hzから1000Hzの音を低減させているが、500Hz以下の低周波の振動を低減させるには改善の余地がある。
また特許文献2では振動抑制効果を有するPBT(ポリブチレンテレフタート)樹脂製のホルダーで軸流ファンを保持して、500Hzから1000Hzの音を低減させているが、500Hz以下の低周波の振動を低減させるには改善の余地がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ファンの外周を包む防振スポンジでファンを筐体内に保持する構成を備えることにより、ファンの振動を大きく減衰させ、ファンに起因する低周波の騒音を小さくすることができるファン保持構造を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、ファンの筒状のフレームを包み、フレームの両端に設けたフランジ間に介装させる防振スポンジでファンを筐体内に保持する構成を備えることにより、ファンのフランジ間で防振スポンジを容易に固定でき、ファンの振動を大きく減衰させ、ファンに起因する低周波の騒音を小さくすることができるファン保持構造を提供することにある。
さらに本発明の他の目的とするところは、防振スポンジに嵌合させる凹形状の枠でファンを筐体内に保持する構成を備えることにより、筐体が枠を介して防振スポンジを挟持してファンを筐体内に保持し、ファンに起因する低周波の騒音を極めて小さくすることができるがファン保持構造を提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、防振スポンジに嵌合する凹形状の防振ゴム枠に、重ねて嵌合させる凹形状の枠を介して防振スポンジを筐体で挟持し、ファンを保持する構成を備えることにより、筐体が両枠を介して防振スポンジを挟持してファンを筐体内に保持し、ファンの振動を極めて大きく減衰させ、ファンに起因する低周波の騒音を最小限に小さくすることができるファン保持構造を提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、防振スポンジを固定する枠が筐体と一体に形成されている構成を備えることにより、防振スポンジを筐体に確実に挟持してファンを筐体内に保持し、ファンに起因する低周波の騒音を小さくすることができるファン保持構造を提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、防振スポンジを固定する枠が防振ゴムからなる構成を備えることにより、ファンの振動を防振スポンジ及び防振ゴムで吸収し、ファンの振動を極めて大きく減衰させ、ファンに起因する低周波の騒音を最小限に小さくすることができるファン保持構造を提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、枠又は防振ゴム枠とファンのフランジとが間隙を有するように配設される構成を備えることにより、ファンに外力が作用しても枠又は防振ゴム枠とフランジとは衝突することがなく、ファンに起因する低周波の騒音を小さくすることができるファン保持構造を提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、防振スポンジが二分割されている構成を備えることにより、防振スポンジをファンの外周に容易に取り付けることができ、ファンに起因する低周波の騒音を小さくすることができるファン保持構造を提供することにある。
本発明の他の目的とするところは、前述の本発明のファン保持構造を備えることにより、ファンに起因する低周波の騒音を小さくすることができる電子機器を提供することにある。
本発明のファン保持構造は、ファンを筐体内に保持するファン保持構造において、孔を有する防振スポンジを備え、前記ファンが前記孔に嵌装されており、前記防振スポンジの一部が前記筐体の一部に保持され、前記防振スポンジの他部が前記筐体の一部に対向する他部に保持されるようにしてあることを特徴とする。
このような構成の本発明のファン保持構造では、防振スポンジの孔にファンが嵌り、防振スポンジがファンの外周を包む。防振スポンジの一部、例えば防振スポンジの上面が筐体の一部に圧接し、防振スポンジの他部、例えば防振スポンジの下面が筐体の一部に対向する他部に圧接して、筐体が防振スポンジを挟持し、ファンを筐体内に保持する。
ファンが回転し振動する場合、振動が防振スポンジを経て筐体に伝播する。防振スポンジは振動を吸収し、ファンの振動が大きく減衰する。防振スポンジは、共振周波数が相対的に低周波側にあるため、防振性に優れ、筐体又は机等の固有周波数に近い500Hz以下の可聴域の低周波の振動を吸収する。
したがって、ファンから筐体への振動伝播が小さくなる。
ファンが回転し振動する場合、振動が防振スポンジを経て筐体に伝播する。防振スポンジは振動を吸収し、ファンの振動が大きく減衰する。防振スポンジは、共振周波数が相対的に低周波側にあるため、防振性に優れ、筐体又は机等の固有周波数に近い500Hz以下の可聴域の低周波の振動を吸収する。
したがって、ファンから筐体への振動伝播が小さくなる。
本発明のファン保持構造は、前記ファンは筒状のフレームを有し、該フレームの両端にそれぞれフランジが設けられており、前記フレームが前記孔に嵌装されており、両フランジの間に前記防振スポンジを介装させていることを特徴とする。
このような構成の本発明のファン保持構造では、防振スポンジの孔にファンの筒状のフレームが嵌り、防振スポンジの内周壁がフレームの外周面を包み、フレームのフランジ間に防振スポンジが圧接して嵌る。防振スポンジの一部が筐体の一部に圧接し、防振スポンジの他部が筐体の一部に対向する他部に圧接して、筐体が防振スポンジを挟持し、ファンを筐体内に保持する。
ファンが回転し振動する場合、振動が防振スポンジを経て筐体に伝播する。防振スポンジは振動を吸収し、ファンの振動が大きく減衰する。防振スポンジは共振周波数が相対的に低周波側にあるため、防振性に優れ、筐体又は机等の固有周波数に近い500Hz以下の可聴域の低周波の振動を吸収する。
したがって、本発明のファン保持構造は、ファンに防振スポンジを容易に固定し、ファンから筐体への振動伝播を小さくする。
ファンが回転し振動する場合、振動が防振スポンジを経て筐体に伝播する。防振スポンジは振動を吸収し、ファンの振動が大きく減衰する。防振スポンジは共振周波数が相対的に低周波側にあるため、防振性に優れ、筐体又は机等の固有周波数に近い500Hz以下の可聴域の低周波の振動を吸収する。
したがって、本発明のファン保持構造は、ファンに防振スポンジを容易に固定し、ファンから筐体への振動伝播を小さくする。
本発明のファン保持構造は、前記防振スポンジの前記一部及び他部にそれぞれ嵌合させる凹形状の枠を有しており、前記防振スポンジの前記一部又は他部は、前記枠を介して前記筐体内に保持されていることを特徴とする。
このような構成の本発明のファン保持構造では、防振スポンジの一部及び他部にそれぞれ凹形状の枠が嵌る。筐体は、枠を介して防振スポンジを挟持してファンの上下方向及び回転軸方向への移動を制限し、ファンを筐体内に保持する。
ファンが回転し振動する場合、振動が防振スポンジ及び枠を経て筐体に伝播する。防振スポンジは振動を吸収し、ファンの振動が極めて大きく減衰する。
したがって、ファンから筐体への振動伝播が極めて小さくなる。
ファンが回転し振動する場合、振動が防振スポンジ及び枠を経て筐体に伝播する。防振スポンジは振動を吸収し、ファンの振動が極めて大きく減衰する。
したがって、ファンから筐体への振動伝播が極めて小さくなる。
本発明のファン保持構造は、前記防振スポンジの一部及び他部にそれぞれ嵌合させる凹形状の防振ゴム枠と、該防振ゴム枠に嵌合させる凹形状の枠とを有し、前記防振スポンジの一部及び他部は、前記防振ゴム枠及び前記枠を介して前記筐体内に保持されていることを特徴とする。
このような構成の本発明のファン保持構造では、防振スポンジの一部及び他部にそれぞれ凹形状の防振ゴム枠が嵌り、防振ゴム枠に凹形状の枠が嵌る。筐体は、防振ゴム枠及び枠を介して防振スポンジを挟持してファンの上下方向及び回転軸方向への移動を制限し、ファンを筐体内に保持する。
ファンが回転し振動する場合、振動が防振スポンジ、防振ゴム枠及び枠を経て筐体に伝播する。防振スポンジ及び防振ゴム枠は振動を吸収し、ファンの振動が極めて大きく減衰する。
したがって、ファンから筐体への振動伝播が極めて小さくなる。
ファンが回転し振動する場合、振動が防振スポンジ、防振ゴム枠及び枠を経て筐体に伝播する。防振スポンジ及び防振ゴム枠は振動を吸収し、ファンの振動が極めて大きく減衰する。
したがって、ファンから筐体への振動伝播が極めて小さくなる。
本発明のファン保持構造は、前記枠は前記筐体と一体に形成されていることを特徴とする。
このような構成の本発明のファン保持構造では、ファンの上下方向及び回転軸方向への移動を禁止してファンを筐体に確実に保持する。
本発明のファン保持構造は、前記枠は防振ゴムからなることを特徴とする。
このような構成の本発明のファン保持構造では、防振スポンジの一部及び他部にそれぞれ凹形状の防振ゴム枠又は二重の凹形状の防振ゴム枠が嵌る。筐体は、防振ゴム枠又は二重の防振ゴム枠を介して防振スポンジを挟持して、ファンを筐体内に保持する。
ファンが回転し振動する場合、振動が防振スポンジ及び防振ゴムを経て筐体に伝播する。防振スポンジ及び防振ゴムは振動を吸収し、ファンの振動が極めて大きく減衰する。
したがって、ファンから筐体への振動伝播が極めて小さくなる。
ファンが回転し振動する場合、振動が防振スポンジ及び防振ゴムを経て筐体に伝播する。防振スポンジ及び防振ゴムは振動を吸収し、ファンの振動が極めて大きく減衰する。
したがって、ファンから筐体への振動伝播が極めて小さくなる。
本発明のファン保持構造は、前記枠又は前記防振ゴム枠と前記フランジとは間隙を有するように配設されていることを特徴とする。
このような構成の本発明のファン保持構造では、ファンに外力が作用しても、ファンが枠又は防振ゴム枠と衝突しない。
本発明のファン保持構造は、前記防振スポンジは二分割されていることを特徴とする。
このような構成の本発明のファン保持構造では、ファンの外周に防振スポンジが上下方向から容易に当接する。
本発明の電子機器は、前述の本発明のファン保持構造を備えることを特徴とする。
このような構成の本発明の電子機器では、ファンが回転することにより、例えば筐体の排気孔から排気することにより筐体内を負圧にして、吸気孔から外気を吸引し、排気孔から排気する空気の流れが生じて部品を空冷する。本発明のファン保持構造に係る防振スポンジがファンの振動を吸収する。
本発明のファン保持構造は、ファンの外周を包む防振スポンジでファンを筐体内に保持しているので、ファンの振動を大きく減衰させ、ファンに起因する低周波の騒音を極めて小さくすることができるという効果を有する。
特に、防振スポンジは筐体及び机等の固有振動数に近い低周波の500Hz以下の振動を除去することができるという効果を有する。
したがって、筐体及び机等が共振せず、低周波の騒音が発生しない。
特に、防振スポンジは筐体及び机等の固有振動数に近い低周波の500Hz以下の振動を除去することができるという効果を有する。
したがって、筐体及び机等が共振せず、低周波の騒音が発生しない。
本発明のファン保持構造は、ファンの筒状のフレームを包み、フレームの両端に設けたフランジ間に介装させる防振スポンジでファンを筐体内に保持しているので、ファンに防振スポンジを容易に固定することができ、ファンの振動を減衰させ、ファンに起因する低周波の騒音を極めて小さくすることができるという効果を有する。
本発明のファン保持構造は、防振スポンジの一部及び他部にそれぞれ嵌合させる凹形状の枠を有しているので、筐体は、枠を介して防振スポンジを挟持して、ファンの上下方向及び回転軸方向への移動を制限することができ、また、防振スポンジを伸縮させてファンの保持位置を筐体内で容易に変更することができるという効果を有する。
さらに、本発明のファン保持構造は、ファンの振動を減衰させ、ファンに起因する低周波の騒音を極めて小さくすることができるという効果を有する。
さらに、本発明のファン保持構造は、ファンの振動を減衰させ、ファンに起因する低周波の騒音を極めて小さくすることができるという効果を有する。
本発明のファン保持構造は、防振スポンジの一部又は他部に嵌合する凹形状の防振ゴム枠に、重ねて嵌合させる凹形状の枠を有しているので、ファンの振動を極めて大きく減衰させ、ファンに起因する低周波の騒音を最小限に小さくすることができるという効果を有する。
本発明のファン保持構造は、防振スポンジの枠は筐体と一体に形成されているので、防振スポンジを筐体に確実に保持してファンの振動を減衰させ、ファンに起因する低周波の騒音を極めて小さくすることができるという効果を有する。
本発明のファン保持構造は、防振スポンジの枠は防振ゴムからなるので、ファンの振動を防振スポンジ及び防振ゴムで吸収し、ファンの振動を極めて大きく減衰させ、ファンに起因する低周波の騒音を最小限に小さくすることができるという効果を有する。
本発明のファン保持構造は、枠又は防振ゴム枠とファンのフランジとは間隙を有するように配設されているので、ファンに外力が作用しても、枠又は防振ゴム枠とフランジとは衝突せず、直接ファンの振動が筐体に伝わることなく、ファンに起因する低周波の騒音を小さくすることができるという効果を有する。
本発明のファン保持構造は、防振スポンジが二分割されているので、防振スポンジをファンの外周に容易に取り付けることができ、ファンに起因する低周波の騒音を小さくすることができるという効果を有する。
したがって、本発明のファン保持構造は防振スポンジの取付作業性が向上する。
したがって、本発明のファン保持構造は防振スポンジの取付作業性が向上する。
本発明の電子機器は、前述の本発明のファン保持構造を備えているので、ファンに起因する低周波の騒音を小さくすることができるという効果を有する。
したがって、本発明の電子機器はファンの音が気にならない。
したがって、本発明の電子機器はファンの音が気にならない。
以下、図面に基づき、本発明によるファン保持構造の好適な実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係るファン保持構造を示す組み立て構成図であり、(a)は軸流ファンを示す正面方向からの斜視図、(b)は防振スポンジを示す正面方向からの斜視図、(c)は軸流ファンに防振スポンジを取り付けた状態を示す正面方向からの斜視図、(d)は防振スポンジの取付枠を示す正面方向からの斜視図、図2はファン保持構造を示す側断面図である。なお、図2においては羽根を省略した。
軸流ファン2自体は、従来例と同様であり、回転軸に羽根2cが取り付けられたモータ(図示せず)が円筒状のフレーム2dに固定されており、フレーム2dの前後に矩形平板状のフランジ2a、2aを備える。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係るファン保持構造を示す組み立て構成図であり、(a)は軸流ファンを示す正面方向からの斜視図、(b)は防振スポンジを示す正面方向からの斜視図、(c)は軸流ファンに防振スポンジを取り付けた状態を示す正面方向からの斜視図、(d)は防振スポンジの取付枠を示す正面方向からの斜視図、図2はファン保持構造を示す側断面図である。なお、図2においては羽根を省略した。
軸流ファン2自体は、従来例と同様であり、回転軸に羽根2cが取り付けられたモータ(図示せず)が円筒状のフレーム2dに固定されており、フレーム2dの前後に矩形平板状のフランジ2a、2aを備える。
防振スポンジ10は正面視正方形の直方体状をなし、中心に孔10aが形成されており、孔10aの内径は、円筒状のフレーム2dの外径よりも少し小さく形成されている。防振スポンジ10の奥行きは、前後のフランジ2a、2a間の距離と同程度よりも少し厚く形成されており、防振スポンジ10の外形はフランジ2aの外形よりも少し大きく形成されている。
防振スポンジ10の伸縮性を利用して、孔10aの内径を広げ、防振スポンジ10の奥行きを縮めて、防振スポンジ10の内周壁10bを軸流ファン2の外周に合わせて圧接させ、フランジ2a、2a間に嵌めこんで介装させたとき、防振スポンジ10の内周壁10bがフレーム2dの外周面に圧接し、防振スポンジ10の前面及び後面が前後のフランジ2a、2a面に圧接する。
軸流ファン2のフレーム2dとフランジ2aとの接合部は、強度向上のためにリブで補強されている場合がある。この場合には、リブに対応する箇所に適合した形態で防振スポンジ10を一部カットするか、切り込みを入れればよい。
図1(b)で示す一体形状の防振スポンジ10が好ましいが、作業性を高めるために防振スポンジを上下2分割にしてもよい。
図1(b)で示す一体形状の防振スポンジ10が好ましいが、作業性を高めるために防振スポンジを上下2分割にしてもよい。
正面視凹字形をなす取付枠12、12が筐体14の底面部14a及び天面部14bに両面テープで固定されており、取付枠12、12に防振スポンジ10の上部及び下部が圧接するようにしてある。
両面テープとしては、特に粘着性ゲル状物質を成形した両面粘着ピースを使用するのがよい。
取付枠12は、軸流ファン2の上下方向及び回転軸方向への移動を制限し、軸流ファン2を筐体14内に保持する。
取付枠12は、軸流ファン2の上下方向及び回転軸方向への移動を制限し、軸流ファン2を筐体14内に保持する。
筐体14内に固定される取付枠12は、フランジ2aと適宜の隙間を確保することによって、軸流ファン2のフランジ2aと取付枠12とが直接に衝突しないようにしている。
したがって、輸送時の筐体の落下及び筐体の振動などにおいて、軸流ファン2自体の振動の振幅が大きくなった場合でも、フランジ2aと取付枠12とが衝突することがない。
したがって、輸送時の筐体の落下及び筐体の振動などにおいて、軸流ファン2自体の振動の振幅が大きくなった場合でも、フランジ2aと取付枠12とが衝突することがない。
防振スポンジ10の寸法は軸流ファン2の加振振動数及び筐体14の固有振動数に基づく防振効果を考慮して決定されるが、防振スポンジ10の奥行き方向の寸法は、軸流ファン2の奥行き方向(回転軸方向)のフランジ2a、2a間に挿入できる寸法であるために形態上決まり、軸流ファン2の上下方向及び横方向の防振スポンジ10の寸法は、筐体14内の天地両面間の高さ及び受圧面積を考慮して決定される。
防振スポンジ10の材質及び密度によって、防振効果のあるサイズは異なるが、防振スポンジ10のサイズが大きいほど軸流ファン2から筐体14への振動伝播が低減される。また、防振スポンジ10の密度が低いほど、振動伝播が低減される。
防振スポンジ10の材質及び密度によって、防振効果のあるサイズは異なるが、防振スポンジ10のサイズが大きいほど軸流ファン2から筐体14への振動伝播が低減される。また、防振スポンジ10の密度が低いほど、振動伝播が低減される。
軸流ファン2を取り付ける筐体14の固有振動数及び軸流ファン2自体の固有振動数を考慮し、さらに軸流ファン2を保持する保持力を考慮して最適な防振スポンジ10の材質、密度及びサイズが実験によって選定される。
防振スポンジ10の材料は、ウレタンフォーム、メラミンフォーム、発泡ゴム系スポンジ等であり、主材料を発泡させている材料であって、或る程度のクッション性がある材料であればよい。特に防振スポンジ10としては、日東化工株式会社製ポロン(商品名)を使用する。
このような防振スポンジ10は、500Hz以下の可聴域でゴムよりも相対的に低周波の振動を除去することができる。
防振スポンジ10の材料は、ウレタンフォーム、メラミンフォーム、発泡ゴム系スポンジ等であり、主材料を発泡させている材料であって、或る程度のクッション性がある材料であればよい。特に防振スポンジ10としては、日東化工株式会社製ポロン(商品名)を使用する。
このような防振スポンジ10は、500Hz以下の可聴域でゴムよりも相対的に低周波の振動を除去することができる。
次に実施の形態1の作用について説明する。
図2を参照して、軸流ファン2が回転し振動する場合、振動が防振スポンジ10を経て筐体14に伝播するが、防振スポンジ10が振動エネルギーを熱エネルギーに変換して振動を吸収し、振動が大きく減衰する。特に、防振スポンジ10は500Hz以下の可聴域の低周波の振動を吸収する。
図2を参照して、軸流ファン2が回転し振動する場合、振動が防振スポンジ10を経て筐体14に伝播するが、防振スポンジ10が振動エネルギーを熱エネルギーに変換して振動を吸収し、振動が大きく減衰する。特に、防振スポンジ10は500Hz以下の可聴域の低周波の振動を吸収する。
ところで、軸流ファン2からの加振力Pと、防振スポンジ10を介して筐体14に伝わった力Fとの割合を振動伝達率τと呼び、次式で表される。
τ=P/F=1/|1−(f/fn )2 |
f/fn は振動数比と呼び、防振効果が得られるのは振動伝達率τが1以下の場合であり、振動数比は√2以上が必要となる。なお、fは軸流ファン2及び筐体14の振動周波数(Hz)であり、fnは防振した場合の固有振動数(Hz)である。
τ=P/F=1/|1−(f/fn )2 |
f/fn は振動数比と呼び、防振効果が得られるのは振動伝達率τが1以下の場合であり、振動数比は√2以上が必要となる。なお、fは軸流ファン2及び筐体14の振動周波数(Hz)であり、fnは防振した場合の固有振動数(Hz)である。
振動数比は√2以上が必要であるが、大きすぎると支持物の自重が支えられなくなるため、通常は2〜3程度に設定されるが、防振スポンジ10は軽量であるため、振動数比を大きく設定してもよい。
防振した場合の固有振動数は、一般的に防振材の固有振動数が低いほど低くなり防振効果が高くなるが、防振スポンジ10は、減衰率の周波数依存性において固有振動数がゴム及びゲルよりも低周波側にあり、また軽量であるため、軸流ファン2自体の加振振動数に対する防振スポンジ10で防振した場合の固有振動数との振動数比を容易に√2以上にして、振動伝達率が1以下で防振効果を容易に得ることができる。
防振スポンジ10の大きさは、防振しようとする部材、例えば軸流ファン2のフレーム径、フレーム長(具体的にはフランジ2a、2a間の距離)及び筐体内の高さ等の大きさを考慮して、防振スポンジ10の裁断寸法を決め、防振スポンジ10に荷重のかかる受圧面積(mm2 )を求め、軸流ファン2の重量と受圧面積から防振スポンジ10が受ける圧縮応力(N/mm2)を求める。軸流ファン2のような静的機械の場合は機械補正率が通常1.0であり(補正圧縮応力=圧縮応力×機械補正率)、求めた補正圧縮応力が防振スポンジ10の許容圧縮応力内であることをカタログ値で確認し、許容圧縮応力を超えている場合は、受圧面積を広くして圧縮応力を下げる。
防振ゴムの場合、固有振動数−圧縮応力の特性図から例えば圧縮応力が、0.1〜1(N/mm2 )に対応する固有振動数を選定して振動伝達率を1以下にするようにしているが、固有振動数の選択範囲は概ね8Hz〜25Hz程度である。
これに対して、防振スポンジ10の場合、例えば許容圧縮応力が0.02〜0.72(N/mm2 )に対応する、防振ゴムよりも相対的により低い固有振動数を選定することができ、振動伝達率を1以下にして、より防振効果を高くすることができる。
これに対して、防振スポンジ10の場合、例えば許容圧縮応力が0.02〜0.72(N/mm2 )に対応する、防振ゴムよりも相対的により低い固有振動数を選定することができ、振動伝達率を1以下にして、より防振効果を高くすることができる。
例えば、固有振動数が500Hzに近い筐体及び机等の共振を防止する場合には、概ね500Hz>√2・fn の関係式を満足すれば防振効果を期待することができるが、防振スポンジ10では許容圧縮応力が低くても他の防振材に比べて相対的に、より低いfnを選定できるので防振効果が優れている。
さらに、軸流ファン2の回転数が、例えば1800rpmの場合には、軸流ファン2の加振周波数は概ね30Hz程度であり、30Hz>√2・fn の関係をも満足する防振材を選択することになるが、防振ゴムでは防振スポンジ10よりも固有振動数の選択範囲が相対的に高い周波数にあるため、適宜の防振ゴムの選択が難しい。
さらに、軸流ファン2の回転数が、例えば1800rpmの場合には、軸流ファン2の加振周波数は概ね30Hz程度であり、30Hz>√2・fn の関係をも満足する防振材を選択することになるが、防振ゴムでは防振スポンジ10よりも固有振動数の選択範囲が相対的に高い周波数にあるため、適宜の防振ゴムの選択が難しい。
したがって、実施の形態1に係るファン保持構造は、防振スポンジ10の振動減衰効果が極めて大きいので、軸流ファン2から筐体14に伝播する振動低減効果を大きくすることができる。
しかも、実施の形態1に係るファン保持構造では、軸流ファン2のフランジ2a、2aの内側に防振スポンジ10を配置しているために、軸流ファン2の回転軸方向で、軸流ファン2以外のスペースを必要としないようにできる。
したがって、実施の形態1は、軸流ファン2の保持のために空気流を遮る構造がないので、冷却効果の損失がなく、また省スペースで軸流ファン2を保持することができる。
しかも、実施の形態1に係るファン保持構造では、軸流ファン2のフランジ2a、2aの内側に防振スポンジ10を配置しているために、軸流ファン2の回転軸方向で、軸流ファン2以外のスペースを必要としないようにできる。
したがって、実施の形態1は、軸流ファン2の保持のために空気流を遮る構造がないので、冷却効果の損失がなく、また省スペースで軸流ファン2を保持することができる。
このように実施の形態1に係るファン保持構造が、軸流ファン2から筐体14への振動伝播を抑える場合、筐体14の振動音(固有振動数の音が一番大きく発生する)及び騒音値を低減することができ、また耳障りな音(特定周波数だけ騒音値が高い騒音)を低減することができる。さらに筐体14が振動している場合、筐体14を置いている台も振動する場合があり、ユーザーに不快感を与えるが、実施の形態1に係るファン保持構造では、ユーザーに不快感を与えることがない。
また実施の形態1に係るファン保持構造では、取付枠12とフランジ2aと適宜の隙間を確保しているので、筐体の落下及び輸送途上で筐体に振動が加わる場合など、軸流ファン2に外力が働いた場合でも、軸流ファン2と筐体14とが衝突することがなく、軸流ファン2の軸受部の損傷、軸流ファン2の故障、性能劣化及び異音の発生等を招くことがなくなる。
また実施の形態1に係るファン保持構造では、取付枠12とフランジ2aと適宜の隙間を確保しているので、筐体の落下及び輸送途上で筐体に振動が加わる場合など、軸流ファン2に外力が働いた場合でも、軸流ファン2と筐体14とが衝突することがなく、軸流ファン2の軸受部の損傷、軸流ファン2の故障、性能劣化及び異音の発生等を招くことがなくなる。
なお、実施の形態1に係る取付枠12は筐体14と同材料であり、例えば合成樹脂であるが、取付枠12を防振ゴムで成型してもよい。この場合、防振スポンジ10及び防振ゴムの振動伝播の減衰効果がより大きくなる。
(実施の形態2)
実施の形態1は取付枠12と筐体14とを別体にしたが、実施の形態2では同じ材料であり、例えば合成樹脂にして一体成型されたものである。また取付枠12及び筐体14は金属製でもよいが、その場合には取付枠12を溶接して固定する。
図3は実施の形態2に係るファン保持構造を示す側断面図である。
実施の形態2に係るファン保持構造は、筐体15の底面部15aに取付枠16aが一体的に形成され、天面部15bに取付枠16bが一体的に形成されている。取付枠16a、16bは、図1(d)に示す形状と同じ形状であり、正面視及び縦断面視凹字形をなしている。
実施の形態1は取付枠12と筐体14とを別体にしたが、実施の形態2では同じ材料であり、例えば合成樹脂にして一体成型されたものである。また取付枠12及び筐体14は金属製でもよいが、その場合には取付枠12を溶接して固定する。
図3は実施の形態2に係るファン保持構造を示す側断面図である。
実施の形態2に係るファン保持構造は、筐体15の底面部15aに取付枠16aが一体的に形成され、天面部15bに取付枠16bが一体的に形成されている。取付枠16a、16bは、図1(d)に示す形状と同じ形状であり、正面視及び縦断面視凹字形をなしている。
さらに防振スポンジ10の上端部及び下端部を覆う枠部材18a、18bが設けられている。取付枠16aは枠部材18aを囲って嵌合させ、取付枠16bは枠部材18bを囲って嵌合させるようにしてある。枠部材18a、18bは、防振ゴムで形成されており、図3に示すように、フランジ2a、2aと隙間を有するように配設されている。
このように実施の形態2は、防振スポンジ10と防振ゴム製の枠部材18a、18bとを介して、軸流ファン2が筐体15の取付枠16a、16bで挟持されているので、防振スポンジ10が軸流ファン2による低周波の振動を吸収すると共に、防振ゴム製の枠部材18a、18bが軸流ファン2の振動を吸収する。
したがって、実施の形態2に係るファン保持構造は、軸流ファン2の振動伝播の減衰効果をより大きくすることができる。
したがって、実施の形態2に係るファン保持構造は、軸流ファン2の振動伝播の減衰効果をより大きくすることができる。
(実施の形態3)
フランジのない軸流ファンの場合は、軸流ファンのフレームを二分割の防振スポンジで挟持する。
図4は実施の形態3に係るファン保持構造を示す正面図、図5はファン保持構造を示す部分側断面図である。
実施の形態3に係る防振スポンジ20a、20bは中心に孔が形成された角柱状の防振スポンジを二分割したものであり、軸流ファン2の円筒状のフレーム2dよりも小口径の半丸孔22、22を有し、内周壁22aが形成されている。内周壁22aの周面に、円筒状のフレーム2dの外周面と圧接可能な溝状の凹部24が形成されている。
フランジのない軸流ファンの場合は、軸流ファンのフレームを二分割の防振スポンジで挟持する。
図4は実施の形態3に係るファン保持構造を示す正面図、図5はファン保持構造を示す部分側断面図である。
実施の形態3に係る防振スポンジ20a、20bは中心に孔が形成された角柱状の防振スポンジを二分割したものであり、軸流ファン2の円筒状のフレーム2dよりも小口径の半丸孔22、22を有し、内周壁22aが形成されている。内周壁22aの周面に、円筒状のフレーム2dの外周面と圧接可能な溝状の凹部24が形成されている。
防振スポンジ20aの下端部及び防振スポンジ20bの上端部は、それぞれ実施の形態2と同様の筐体15の底面部15aに形成されている取付枠16a及び天面部15bに形成されている取付枠16bと嵌合するようにしてある。
このような実施の形態3に係るファン保持構造では、取付枠16a、16bが、軸流ファン2を防振スポンジ20a、20bで挟持して保持する。
したがって、実施の形態3に係るファン保持構造は、防振スポンジ20a、20bが軸流ファン2の振動を吸収して除去することができる。
このような実施の形態3に係るファン保持構造では、取付枠16a、16bが、軸流ファン2を防振スポンジ20a、20bで挟持して保持する。
したがって、実施の形態3に係るファン保持構造は、防振スポンジ20a、20bが軸流ファン2の振動を吸収して除去することができる。
図6は防振スポンジの変形例を示す正面方向からの斜視図である。
実施の形態1乃至3では軸流ファンを例に挙げて説明したが、変形例は、軸方向から吸い込み、軸と直角方向に送風するファンに対応して、防振スポンジの形態を変えたものであり、ファンの送風方向により適宜形態を変更することができる。
図6に示す変形例では、角柱状の防振スポンジ26の中心に孔26aを形成して周面壁26bを形成すると共に、側部に開口部26cを設けて横方向に送風可能にしてある。
防振スポンジ26をファンのフレームに取り付けて、筐体内に保持するファン保持構造及び作用効果は実施の形態1乃至3と同様であり、詳細な説明は省略する。
実施の形態1乃至3では軸流ファンを例に挙げて説明したが、変形例は、軸方向から吸い込み、軸と直角方向に送風するファンに対応して、防振スポンジの形態を変えたものであり、ファンの送風方向により適宜形態を変更することができる。
図6に示す変形例では、角柱状の防振スポンジ26の中心に孔26aを形成して周面壁26bを形成すると共に、側部に開口部26cを設けて横方向に送風可能にしてある。
防振スポンジ26をファンのフレームに取り付けて、筐体内に保持するファン保持構造及び作用効果は実施の形態1乃至3と同様であり、詳細な説明は省略する。
実施の形態1乃至3では防振部材として防振スポンジ10を使用したが、防振スポンジ10に代えて、シリコン系、ウレタン系、スチレン系及びオレフィン系のゲルを使用してもよい。ゲルは防振ゴムと防振スポンジの中間の周波数を効果的に除去することができる。
またゴムで作製した枠の中に粉体、液体等を入れたものが防振部材として使用できる。
またゴムで作製した枠の中に粉体、液体等を入れたものが防振部材として使用できる。
(実施の形態4)
実施の形態4は、実施の形態1乃至3のファン保持構造を投射型映像表示装置に適用したものである。
図7は実施の形態1乃至3に係る本発明のファン保持構造を備える投射型映像表示装置を示す概略図である。
投射型映像表示装置30は、本発明のファン保持構造を備え、軸流ファン32、32が筐体30aの一方の側部の排気孔30b、30bにそれぞれ近接して横並びに二個設けられており、他方の側部に吸気孔30c、30cが横並びに二個設けられている。
吸気孔30c、30cの筐体30a内側に、それぞれフィルタ30d、30dが設けられており、筐体30aに吸引する外気から塵埃が除去されるようにしている。
実施の形態4は、実施の形態1乃至3のファン保持構造を投射型映像表示装置に適用したものである。
図7は実施の形態1乃至3に係る本発明のファン保持構造を備える投射型映像表示装置を示す概略図である。
投射型映像表示装置30は、本発明のファン保持構造を備え、軸流ファン32、32が筐体30aの一方の側部の排気孔30b、30bにそれぞれ近接して横並びに二個設けられており、他方の側部に吸気孔30c、30cが横並びに二個設けられている。
吸気孔30c、30cの筐体30a内側に、それぞれフィルタ30d、30dが設けられており、筐体30aに吸引する外気から塵埃が除去されるようにしている。
投射型映像表示装置30は、筐体30a内に、ランプバルブ34を反射鏡36に取り付けた構造の高輝度放電灯38と、高輝度放電灯38の光をカラーホイール部40に集光するコンデンサーレンズ42と、RGBの三原色に区分けされたカラーホイール部40を通過した各単色光の照度分布を均一にするロッドレンズ44と、実像をそのまま伝達するリレーレンズ部46と、各単色光と同期して単色の映像を作り出して時分割フルカラー表現をする反射型の映像表示素子48と、投射レンズ50とを備えている。
このような投射型映像表示装置30では、ランプバルブ34より発光された白色光は、コンデンサーレンズ42により、カラーホイール部40上のカラーフィルタを透過して、スクリーン上の品位を向上させる為のロッドレンズ44に集光する。ロッドレンズ44及びリレーレンズ部46を通過した光は、映像表示素子48によって映像信号に応じて選択的に反射する。この反射光を投射レンズ50がスクリーンに結像し、映像を表示する。
実施の形態4では、映写中、軸流ファン32、32が回転することにより、吸気孔30c、30cから外気を吸引し排気孔30b、30bから排気する空気の流れが生じており、高輝度放電灯38を空冷する。本発明のファン保持構造に係る防振スポンジが、軸流ファン32の振動を効果的に吸収する。
したがって、実施の形態4に係る投射型映像表示装置30は、低騒音を実現し、映写中も軸流ファン32の音が気にならないようにすることができる。
したがって、実施の形態4に係る投射型映像表示装置30は、低騒音を実現し、映写中も軸流ファン32の音が気にならないようにすることができる。
なお、実施の形態4では、本発明のファン保持構造を備える映像表示装置として、カラーホイール部を有する投射型映像表示装置を例に挙げたが、これに限らず、例えば、背後から光りを当て、液晶シャッターと三原色フィルタを組み合わせた液晶表示パネル(映像表示部)を透過して拡大投映することにより大画面を得る方式の液晶プロジェクターでもよい。
また本発明のファン保持構造は、パーソナルコンピュータ及びDVDレコーダ等の空冷用のファンを備える電子機器に適用して、ファンの音が気にならないようにすることができる。
また本発明のファン保持構造は、パーソナルコンピュータ及びDVDレコーダ等の空冷用のファンを備える電子機器に適用して、ファンの音が気にならないようにすることができる。
実施の形態1乃至4では軸流ファンを例に挙げて説明したが、本発明のファン保持構造は、これに限らず、送風機に広く適用することができる。
2、32 軸流ファン(ファン)
2a フランジ
2d フレーム
10、20a、20b、26 防振スポンジ
10a、26a 孔
10b、22a、26b 内周壁
12、16a、16b 取付枠(枠)
14、15、30a 筐体
18a、18b 枠部材(防振ゴム枠)
30 投射型映像表示装置(電子機器)
2a フランジ
2d フレーム
10、20a、20b、26 防振スポンジ
10a、26a 孔
10b、22a、26b 内周壁
12、16a、16b 取付枠(枠)
14、15、30a 筐体
18a、18b 枠部材(防振ゴム枠)
30 投射型映像表示装置(電子機器)
Claims (9)
- ファンを筐体内に保持するファン保持構造において、
孔を有する防振スポンジを備え、
前記ファンが前記孔に嵌装されており、
前記防振スポンジの一部が前記筐体の一部に保持され、
前記防振スポンジの他部が前記筐体の一部に対向する他部に保持されるようにしてあることを特徴とするファン保持構造。 - 前記ファンは筒状のフレームを有し、該フレームの両端にそれぞれフランジが設けられており、
前記フレームが前記孔に嵌装されており、両フランジの間に前記防振スポンジを介装させていることを特徴とする請求項1に記載のファン保持構造。 - 前記防振スポンジの前記一部及び他部にそれぞれ嵌合させる凹形状の枠を有しており、
前記防振スポンジの前記一部及び他部は、前記枠を介して前記筐体内に保持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のファン保持構造。 - 前記防振スポンジの一部及び他部にそれぞれ嵌合させる凹形状の防振ゴム枠と、
該防振ゴム枠に嵌合させる凹形状の枠と
を有し、
前記防振スポンジの一部及び他部は、前記防振ゴム枠及び前記枠を介して前記筐体内に保持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のファン保持構造。 - 前記枠は前記筐体と一体に形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のファン保持構造。
- 前記枠は防振ゴムからなることを特徴とする請求項3又は4に記載のファン保持構造。
- 前記枠又は前記防振ゴム枠と前記フランジとは間隙を有するように配設されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のファン保持構造。
- 前記防振スポンジは二分割されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一つに記載のファン保持構造。
- 前記請求項1乃至8のいずれか一つに記載のファン保持構造を備える電子機器。
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JP2007026148A JP2008190434A (ja) | 2007-02-05 | 2007-02-05 | ファン保持構造及び電子機器 |
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- 2007-02-05 JP JP2007026148A patent/JP2008190434A/ja active Pending
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