JP2011086401A - 電気接続部材及び電気接続部材の製造方法 - Google Patents

電気接続部材及び電気接続部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明の他の課題は、電気的かつ機械的な独立性が確保でき、生産効率にも優れる電気接続部材を提供すること。
【解決手段】 電気接続部材1は絶縁性の筒部材4と、該筒部材4に設けた導電体5とを有し、前記導電体5は螺旋状のピッチと同期して切り離されていることにより個々に独立しており、さらに個々の前記導電体5は接点部5b,5cを有し、筒部材4には個々の前記導電体5間に切り欠き部8a,8bが形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、配線群もしくは電極群間を接続する電気接続部材及び電気接続部材の製造方法に関する。
関連技術1としては、図15に示す両面接続用コネクタが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
この両面接続用コネクタは、枠101と、端子部102と、2枚の粘着シート103,104とから構成されている。端子部102は、柔軟性の高い絶縁材料102aと、絶縁材料102aの表面に形成されている複数の導電性膜102bとからなる。粘着シート103,104は、枠101の対向する両表面と端子部102の絶縁材料102aの対向する両くびれ部105とにそれぞれ粘着することによって端子部102を枠101に固定している。
関連技術2としては、図16(A)、図16(B)及び図16(C)に示す電気コネクタが知られている(例えば、特許文献2を参照)。
この電気コネクタは、2つの並行に離間した電気構成部品(接触子板体)間に設けられる複数の接触子部材212と、接触子部材212の配列に使用されるスペーサーバー214とを有する。スペーサーバー214には、互いに離間された複数の接触子部材212を保持する非導電性スペーサー部材216が設けられている。
関連技術3としては、図17に示す圧接用コネクタが知られている(例えば、特許文献3を参照)。
圧接用コネクタは、絶縁性ゴムシート302と、絶縁性ゴムシート302の外周面上に設ける導電性細線303と、絶縁性エラストマ304と、絶縁性ゴムシート302の両端に設ける絶縁性端部305とを有する。
この圧接用コネクタでは、絶縁性エラストマ304の周りに、絶縁性エラストマ304の長さ方向に沿って絶縁性ゴムシート302が断面視U字状に被覆される。絶縁性ゴムシート302の外周面上には、多数の導電性細線303が平行に等ピッチで幅方向に配列されている。導電性細線303が配列されてない両端は絶縁性端部305となっている。
関連技術4としては、図18に示す相互接続装置が知られている(例えば、特許文献4を参照)。
この相互接続装置では、回路トレース452が形成されたフレキシブル回路(FFC)450が巻回されるエラストマ部材460と一体に組み合わされたばね部材420を組み合わせて、回路トレース452と相互接続される回路板470の回路トレース472間を相互接続している。
特開2005−228504号公報 特開2001−155804号公報 特許第3202956号公報 特開平8−250171号公報
関連技術1の両面接続用コネクタは、導電性膜102bを形成する工程において、スパッタ等の手段によって導電性膜102bを設けることから、スパッタ等の真空工程が必須であるため、その真空工程がボトルネックとなるので生産効率が低下してしまうという問題がある。
また、関連技術2のコネクタでは、1つまたはそれ以上のスペーサーバー214を付加したり除去したりすることによって、一方のスペーサーバー214から他方へ変更するように構成されているため、組み立て工数が煩雑になるという問題がある。
また、関連技術2のコネクタでは、接触子部材212を図16(A)に示したように配列したそれぞれが第1と第2の自由端部を有するスプリットスパイラルリングとして形成されている個別部品であるので、組み立て工数が煩雑になるという問題がある。
また、関連技術3の圧接用コネクタでは、電子基板間の接続に用いる際に、導電性細線303が独立して接触することがないため、電子基板間の接続におけるバラツキを吸収できないという問題がある。
さらに、特許文献4の相互接続装置では、ばね部材420が弾性を発揮するのみであり、FFC450も1枚のシートであり、FFC450の回路トレース452が独立していないので、2枚の回路基板470間の接続に用いる際に、回路基板470間の接続におけるバラツキを吸収できないという問題がある。
それ故に本発明の課題は、取り扱いが容易であり、電気的かつ機械的な導電体の独立性を確保できる電気接続部材を提供することにある。
また、本発明の他の課題は、生産効率を向上することがでる電気接続部材の製造方法を提供することにある。
本発明の実施態様によるコネクタでは、配線群もしくは電極群の間に介在し導通を図る電気接続部材は、絶縁性の筒部材と、螺旋状に形成されて前記筒部材中に埋設されている導電体とを有し、前記導電体は螺旋状のピッチと同期して切り離されていることにより個々に独立しており、前記筒部材の一部が除去されて露出している部分が前記導電体の接点部となっており、前記筒部材には個々の前記導電体間に切り欠き部が設けられている。
また、本発明の他の実施態様によるコネクタでは、配線群もしくは電極群の間に介在し導通を図る電気接続部材は、絶縁性の筒部材と、螺旋状に形成されて前記筒部材の内面に内接されている導電体とを有し、前記導電体は螺旋状のピッチと同期して切り離されていることにより個々に独立しており、前記筒部材の一部が除去されて露出している部分が前記導電体の接点部となっており、前記筒部材には個々の前記導電体間に切り欠き部が設けられている。
また、本発明の他の実施態様によるコネクタでは、配線群もしくは電極群の間に介在し導通を図る電気接続部材は、絶縁性の筒部材と、螺旋状に形成されて前記筒部材の外面に外接されている導電体とを有し、前記導電体は螺旋状のピッチと同期して切り離されていることにより個々に独立しており、さらに前記導電体は露出している部分の一部が接点部となっており、前記筒部材には個々の前記導電体間に切り欠き部が設けられている。
前記電気接続部材において、前記接点部には、金属メッキが施されているものであってもよい。
前記電気接続部材において、前記導電体は扁平形状の帯線であってもよい。
前記電気接続部材において、前記筒部材は、前記筒部材の中心軸線と直交する方向の断面形状が円形状もしくは楕円形状であってもよい。
前記電気接続部材において、前記電気接続部材を1本、もしくは複数本を配置しコネクタとしてもよい。
また、本発明の他の実施態様によれば、前記接点部に前記金属メッキを施すメッキ工程と、該メッキ工程後に前記導電体を螺旋状のピッチと同期して切り離し個々の前記導電体を形成する切り離し工程とを含む電気接続部材の製造方法が得られる。
前記電気接続部材の製造方法において、前記筒部材から前記導電体を露出させる露出工程と、前記切り離し工程と、前記筒部材に前記切り欠き部を形成する切り欠き工程とを含み、前記工程の内の少なくとも一つの前記工程を、レーザー加工により行うようにしてもよい。
本発明の実施態様に係る電気接続部材によれば、個々の導電体が独立して弾性力を発揮することから、導電体の電気的かつ機械的な独立性が確保できるという利点がある。
また、本発明の実施態様に係る電気接続部材によれば、個々の導電体の間に切り欠き部が形成されているので、個々の導電体の相互の接続に影響を受けにくくなるため導電体の独立性が向上するという利点がある。
また、本発明の実施態様に係る電気接続部材の製造方法によれば、スパッタ等の真空工程を必要としないことから、工程中のボトルネックがなくなるため組み立て工数を低減できるので生産効率が向上する製造方法が得られるという利点がある。
本発明の一実施の形態例に係る電気接続部材を示す斜視図である。 図1に示した電気接続部材を側面から見た状態で電気接続部材の一部を拡大して示しており、電気接続部材の中心軸線と平行な方向で右半分を断面して示した図である。 図1に示した電気接続部材の一部を拡大して示した斜視図である。 図1に示した電気接続部材を利用したコネクタを示す斜視図である。 図4に示した電気接続部材の1本と、筒部材を支持した第1及び第2支持棒の一部とを示す斜視図である。 図4に示した電気接続部材のスペーサ部材を示す斜視図である。 図2に示した電気接続部材と接続対象物との接続例を示した側面断面図である。 図1に示した電気接続部材を用いたコネクタにおける電気接続部材の変形例を示した断面図である。 図1に示した電気接続部材の製造方法の初期工程を説明するための斜視図である。 図9に示した電気接続部材の製造方法における次工程を示す斜視図である。 図10に示した電気接続部材の製造方法における電気接続部材の一部を示す側面図である。 図10に示した電気接続部材の製造方法における次工程を示す斜視図である。 図12に示した電気接続部材の製造方法における電気接続部材の一部を示す側面図である。 図12及び図13に示した電気接続部材の製造方法における次工程を示す側面図である。 関連技術1における両面接続用コネクタの部品と組み立てられた状態の斜視図である。 (A)は関連技術2におけるコネクタを示す斜視図であり、(B)は(A)に示した接触子部材の正面図、(C)は(B)に示した接触子部材の左側面図である。 関連技術3におけるコネクタを示す斜視図である。 関連技術4における相互接続装置を示す斜視図である。
図1乃至図3は、本発明の一実施の形態例に係る電気接続部材を示している。 電気接続部材1は、中心軸線X(図1を参照)と直交する方向の断面形状が円形状に形成されている絶縁性の筒部材4と、中心軸線X周りで螺旋状に形成された部分において個々に切り離された形態で筒部材4に埋設されている導電体5とを有する。
なお、この実施の形態例に係る電気絶縁部材1は、後述する2つの接続対象物間に介在させて、接続対象物同士の導通を図るものである。また、図1に示した筒部材4は透光性の樹脂材によって作られているため、各図において筒部材4に埋設されている導電体5を実線によって現している。
図2及び図3は、図1に示した電気接続部材1の一部分を拡大して示している。なお、図2においては、電気接続部材1の中心軸線Xと平行な方向の左側半分を側面図によって示しており、右側半分を縦断面図によって示している。
導電体5は、螺旋状のピッチと同期して切り離されている複数の切り離し部5aによって個々に切り離されている。切り離し部5aにおいては、これらの切り離し部5aに対応している筒部材4の一部分が削除されている。
筒部材4は、この筒部材4の一部を除去することにより形成されている複数の第1開口部6aを有する。第1開口部6aには導電体5の第1接点部5bが露出している。なお、第1接点部5bと対向している筒部材4の内面は、筒部材4が削除されることなく残されている。
また、筒部材4は、この筒部材4の一部を除去することにより形成されている複数の第2開口部6bを有する。第2開口部6bには導電体5の第2接点部5cが露出している。なお、第2接点部5cと対向している筒部材4の内面は、筒部材4が削除されることなく残されている。
さらに、筒部材4には、個々の導電体5間の筒部材4を切り欠くことによって複数の第1切り欠き部8a及び第2切り欠き部8bが形成されている。
導電体5の第1接点部5bは、一方の接続対象物の接点部(図示せず)と接続する部分である。導電体5の第2接点部5cは、他方の接続対象物の接点部(図示せず)と接続する部分である。
さらに、電気接続部材1の各構成部分を具体的に説明するために、図1及び図1以下の必要とする図面に矢印によって方向を示して説明することにする。
以下の説明では、図1に示した電気接続部材1において、筒部材4の中心軸線Xと平行な2方向の内の一つの方向を第1の方向Aと呼ぶことにする。また、第1の方向Aと直交する方向の内の一つの方向を第2の方向Bと呼ぶことにする。さらに、第1及び第2の方向A,Bのそれぞれと直交する方向の内の一つの方向を第3の方向Cと呼ぶことにする。
切り離し部5aは、筒部材4の周方向における一側面で中心軸線Xと平行な方向へ複数が形成されている部分である。切り離し部5aにおいては、筒部材4の一部分が除去さている。即ち、筒部材4は、導電体5の切り離し部5a、筒部材4の外面及び内面間が第2の方向Bで貫通している。
第1開口部6aは、筒部材4の周方向の上側で外面から第3の方向Cへ筒部材4の一部が除去されていることによって導電体5の一部分である第1接点部5bが露出している。第2開口部6bは、筒部材4の周方向の下側で外面から第3の方向Cとは逆向きの方向へ筒部材4の一部が除去されていることによって導電体5の一部分である第2接点部5cが露出している。
第1切り欠き部8aは、個々の導電体5の第1接点部5b間に形成されている部分であり、第1の方向Aで第1接点部5bと間隔をもちかつ筒部材4の周方向で円弧状に形成されている部分である。第2切り欠き部8bは、個々の導電体5の第2接点部5c間に形成されている部分であり、第1の方向Aで第2接点部5cと間隔をもちかつ周方向で円弧状に形成されている部分である。
導電体5は扁平形状の帯線であり、切り離し部5aで個々に切り離された形態で筒部材4の中心軸線X周りに延びている。また、図2に示したように、切り離し部5aは、第1の方向Aで隣り合う切り離し部5a間におけるピッチpが互いに等しいピッチとなっている。
さらに、個々の導電体5の第1の方向Aにおけるピッチpは、互いに等しいピッチとなっている。第1開口部6aと第2開口部6bとは、第1の方向Aにおけるピッチpがピッチp/2だけずれた位置関係となっている。
切り離し部5aは、角形状に筒部材4を貫通している穴である。導電体5は、切り離し部5aを形成することによって螺旋状の導電体5の1巻きが1単位となるように個々に切り離されている。なお、切り離し部5aは、導電体5を切り離すための穴であればよく、角形状の穴に限らず、円形状の穴、楕円形状の穴、もしくは多角形状の穴であってもよい。
また、第1及び第2開口部6a,6bは、筒部材4を円形状に除去することにより筒部材4の外面に形成された穴である。第1及び第2開口部6a,6bは、導電体5を露出させるための穴であればよく、円形状の穴に限らず、楕円形状の穴、もしくは多角形状の穴であってもよい。
第1及び第2切り欠き部8a,8bは、個々の導電体5が機械的に独立して動くことができる役目を果たす。なお、第1及び第2切り欠き部8a,8bは、筒部材4において、必ずしも個々の導電体5間の全てに形成しなくてもよく、適宜、筒部材4の個々の導電体5間において個々の導電体5間の所望する箇所に形成するようにしてもよい。
筒部材4は、ポリイミドのような絶縁チューブを採用する。ポリイミドチューブは、例えば、極細ポリイミドチューブとして株式会社モリテックスにて販売されている。また、導電体5は、リン青銅によって作られている帯線を採用することが望ましい。
第1及び第2接点部5b,5cの露出面には、金属メッキが施されている。メッキ材料としては、Au、Ag,Pd、Snなどの金属を適宜、選択して用いる。
次に、上述した電気接続部材を利用しコネクタとした実施の形態例について説明する。図4は、電気接続部材1を用いたコネクタを示している。
図4を参照して、コネクタ21は、第1の方向Aで互いに平行に、かつ第2の方向Bで互いに間隔をもって並設されている複数本の電気接続部材1と、これらの電気接続部材1を囲み支持するように全体形状が四角形の枠板によって形成されて配設されているフレーム31とを有する。
フレーム31は、絶縁性の樹脂材料で作られており、第1の方向Aと平行な方向に延びて第2の方向Bで相対向するように配置されている一対の第1フレーム部32a,32bと、第2の方向Bと平行な方向へ延びて第1の方向Aで相対向するように配置されている一対の第2フレーム部33a,33bとを有する。
一対の第1フレーム部32a,32bの第1の方向Aの端部は、一方の第2フレーム部33aの端部と連接されている。一対の第1フレーム部32a,32bの第1の方向Aとは逆向きの方向の端部は、他方の第2フレーム部33a,33bの端部と連接されている。
したがって、フレーム31は、図4において平面で見ると、一対の第1フレーム部32a,32b及び一対の第2フレーム部33a,33bによって四角形状の枠体となっている。
フレーム31の第3の方向Cにおける板厚寸法は、電気接続部材1の筒部材4の第3の方向Cにおける筒部材4の寸法よりも小さくなっている。したがって、フレーム31の第3の方向Cとは逆向きの方向の上面よりも高い位置に導電体5の第1接点部5bが位置している。また、フレーム31の第3の方向Cの下面よりも高い位置に導電体5の第2接点部5cが位置している。
さらに、図5にも示すように、筒部材4の第1の方向Aの端部には、第2の方向Bで筒部材4を貫通している一対の第1支持穴4dが形成されている。一対の第1支持穴4dには、第2の方向Bと平行な方向に長い形状の第1支持棒35が挿通されている。
また、筒部材4の第1の方向Aとは逆向きの方向の端部には、第2の方向Bで筒部材4を貫通している一対の第2支持穴4eが形成されている。一対の第2支持穴4eには、第2の方向Bへ長い形状の第2支持棒36が挿通されている。
第1及び第2支持棒35,36は、絶縁性の樹脂材料によって作られている。第1支持棒35の第2の方向Bの先端部は、フレーム31の一方の第1フレーム部32aに形成されている第1保持穴37aに挿入保持されている。第1支持棒35の第2の方向Bとは逆向きの方向の先端部は、フレーム31の他方の第1フレーム部32bに形成されている第2保持穴37bに挿入保持されている。
第2支持棒36の第2の方向Bの先端部は、フレーム31の一方の第1フレーム部32aに形成されている第1保持穴38aに挿入保持されている。第2支持棒36の第2の方向Bとは逆向きの方向の先端部は、フレーム31の他方の第1フレーム部32bに形成されている第2保持穴38bに挿入保持されている。
さらに、コネクタ21は、一方の第2フレーム部33aに保持される第1スペーサ部材41と、他方の第2フレーム部33bに保持される第2スペーサ部材42とを有する。
第1及び第2スペーサ部材41,42は、絶縁性の樹脂材料で作られている。第1及び第2スペーサ部材41,42は、これらが同じ形状のものである。図6は、第1及び第2スペーサ部材41,42をコネクタ21から取り外した状態を示している。
第1スペーサ部材41は、フレーム31の内側から一方の第2フレーム部33aを挟み保持するように形成されている溝部41aと、溝部41aを画成している底板部41bの外面41c上へ突出している複数のペーサー部41dとを有する。
スペーサ部41dのそれぞれには、第2の方向Bで第1支持棒35を挿通するためのスペーサ穴41eが形成されている。スペーサ部41dは、フレーム31に並設された複数本の電気接続部材1の第1の方向Aの端部間に入り込ませることにより、第2の方向Bで並設された複数本の隣り合う電気接続部材1同士の間を所定の間隔に保っている。
第2スペーサ部材42は、フレーム31の内側から他方の第2フレーム部33bを挟み保持するように形成されている溝部42aと、溝部42aを画成している底板部42bの外面42c上へ突出している複数のペーサー部42dとを有する。
スペーサ部42dには、第2の方向Bで第2支持棒36を挿通するためのスペーサ穴42eが形成されている。スペーサ部42dは、フレーム31に並設された複数本の電気接続部材1の第1の方向Aとは逆向きの方向の端部間に入り込むことにより、第2の方向Bで並設された複数本の隣り合う電気接続部材1同士の間を所定の間隔に保っている。
したがって、複数本の電気接続部材1は、第1及び第2支持棒35,36によりフレーム31に固定され、スペーサ部材41,42により互いに間隔が保たれて位置決めされる。
なお、図7にも示したように、導電体5の第1接点部5b間のピッチpを個々の導電体5の1巻きの螺旋ピッチと等しくすれば、接続対象物の配線群もしくは電極群が配列されている方向性のないグリッド状配列の電気接続が可能となる。
図7は、図5よって説明した2つの接続対象物の配線群もしくは電極群の間に介在させて、接続対象物間の導通を図る電気接続部材の具体例を示している。
図7においては、一方の接続対象物をプリント配線基板のような第1基板とし、他方の接続対象物をプリント配線基板のような第2基板として説明する。
図7を参照して、電気接続部材1は、第1基板51及び第2基板61によって図7の紙面において示されているように上下方向で挟持される。なお、図7においては第1基板51及び第2基板61を挟持し保持するための部品については図示していない。
第1基板51には、電気接続部材1の第1接点部5bと対応する位置に複数の導電性の第1パッド(電極)52が設けられている。また、第2基板61には、電気接続部材1の第2接点部5cと対応する位置に複数の第2パッド(電極)62が設けられている。
導電体5の巻きピッチp、第1基板51に設けられている第1パッド52間のピッチpと、第2の基板61に設けられている第2パッド62のピッチpとのパッド位置は、相対的にp/2ずれている。
電気接続部材1は、第1基板51及び第2基板61によって挟持されると、第1基板51の第1パッド52と第1開口部6aに位置している導電体5の第1接点部5bとが接続する。この際、第2の基板61の第2パッド62は、第2開口部6bに位置している導電体5の第2接点部5cと接続する。
接続時には、ゴムなどの弾性体を使用した周知な電気接続部材とは大きく異なる。すなわち、筒部材4そのものは弾性体としての作用が導電体5に比べて小さく、切り離された個々の導電体5が大きな弾性力を個々に発揮する。
個々の導電体5は、個々の導電体5が独立性を有することから、接続する際に切り離されて個々に弾性力を発揮するので、第1及び第2基板51,61の凹凸変位に対応させて接続することができる。
したがって、第1及び第2基板51,61間の接続に用いる際に、第1及び第2基板51,61間の接続におけるバラツキを吸収することができる。
なお、筒部材4は、個々の導電体5をひと繋がりにする役目を果たし、電気接続部材1の取り扱いやすくするためのものであることから、筒部材4の部分は少なければ少ないほどよいといえる。
図8は、一実施の形態例に係る電気接続部材1の変形例を示している。なお、図8に示した電気接続部材71は、フレーム31に組み込まれることによってコネクタ101を構成している。
図8を参照して、電気接続部材71の筒部材72は、中心軸線Xと直交する方向の断面形状が楕円形状に形成されている。即ち、電気接続部材1が第3の方向Cで縦長に形成されていることにより、電気接続部材71を並設するときのピッチを細かくすることが可能である。
したがって、電気接続部材71を第2の方向Bで並設する場合に、狭ピッチ化が可能となる。また、電気接続部材71は、第3の方向Cに長いため、それに比例して変位量も大きくすることができ、図7に示した第1基板51の第1パッド52もしは第2基板61の第2パッド62の一方又は両方の高さにバラツキがあっても、全ての第1及び第2パッド52,62を低抵抗に接続する能力を高めることができる。
なお、電気接続部材71の構成は、図1に示した構成と略同じ構成であるため、同じ符号を付して説明を省略する。
図9乃至図14は、図1乃至図3によって説明した電気接続部材1の製造方法を示している。
電気接続部材1の製造方法においては、先ず、図9に示すように、筒部材4を形成する際に、中心軸線X周りにかつ第1の方向Aにおいて螺旋状に形成した導電体5を筒部材4中に埋設し、導電体5を埋設させた筒部材4を製作する。
次に、図10及び図11に示すように、筒部材4の上方から第3の方向Cで筒部材4を除去して第1開口部6aを形成し、導電体5の一部を露出することにより、露出した部分を第1接点部5bとする。
さらに、図11に示すように、筒部材4の下方から第3の方向Cとは逆向きの方向で筒部材4を除去して第2開口部6bを形成し、導電体5の一部を露出することにより、露出した部分を第2接点部5cとする。
次に、図12及び図13に示すように、螺旋状の導電体5の一部を切り離す際に、切り離し部5aに対応する筒部材4の一部を除去して第3開口部4fを形成する。
さらに、図14に示すように、導電体5を第3開口部4fにおいて螺旋状のピッチと同期して切り離すことにより切り離し部5aを形成する。
そして、第1及び第2開口部6a,6bに露出している導電体5の第1及び第2接点部5b,5cの露出面はデスミアを行い、導電体5の第1及び第2接点部5b,5cの表面を清浄化する。なお、デスミアとは、レーザーで樹脂を焼き飛ばして露出させた後の第1及び第2接点部5b,5cの表面に残った樹脂屑等を除去する工程を表す用語である。
導電体5の表面を清浄化した後は、第1及び第2開口部に露出している導電体5の第1及び第2接点部5b,5cには金属メッキを施す。
その後、筒部材4には、図1乃至図3に示したように、切り離された導電体5間の筒部材4を切り欠いて第1及び第2切り欠き部8a,8bを形成すると、電気接続部材1の製作が完了する。
なお、電気接続部材1の製造方法においては、筒部材4の一部の除去や導電体5の切り離しを機械的な切削治具によって行なうこともできるが、3次元YAGレーザーのようなレーザー加工により筒部材4の一部の除去や導電体5の切り離しを行なうことが望ましい。
上述した電気接続部材1の製造方法における工程の順序は、この実施の形態例に限るものではなく、第1及び第2開口部6a,6bを形成する工程、金属メッキを施す工程、切り離し部5aを形成する工程の順序を適宜に変更して行なうことも可能である。
また、電気接続部材1を用いて図4に示したコネクタ21とする際には、筒部材4の第1の方向Aの端部及び第1の方向Aとは逆向きの方向の端部に、第1及び第2支持棒35,36を挿通するために、第2の方向B及び第2の方向Bとは逆向な方向で筒部材4を貫通させるように第1及び第2支持穴4d,4eを形成する。
そして、図4に示したように、複数本の電気接続部材1を並列して、第1及び第2支持棒35,36をフレーム31に固定し、スペーサ部材41,42により互いに間隔を保ち電気接続部材1を位置決めするとコネクタ21が完成する。
なお、電気接続部材1の一実施の形態例では、図1乃至図3によって説明した導電体5が筒部材4中に埋設されている構成により説明したが、導電体5が筒部材4の内面に内接されている構成であっても、前述した筒部材4を除去して第1開口部6a及び第2開口部6bを形成し、第1及び第2接点部5b,5cを露出させた構成とすることができる。
また、導電体5が筒部材4の内面に内接されている電気接続部材1においては、前述した製造方法によって、電気接続部材1が得られる。さらに、導電体5が筒部材4の内面に内接されている電気接続部材1においては、筒部材4に第3開口部4fを形成することなく、筒部材4の内面で導電体5を切り離すことも可能である。
また、電気接続部材1の一実施の形態例では、図1乃至図3によって説明した導電体5が筒部材4中に埋設されている構成により説明したが、導電体5を筒部材4に外接して巻きつけられている構成である場合は、筒部材4に外接している導電体5の一部分を第1及び第2接点部5b,5cとして、螺旋状のピッチと同期して導電体5に切り離し部5aを形成した構成とすることができる。
また、電気接続部材71の筒部材72は、中心軸線Xと直交する方向の断面形状を多角形状としてもよい。
また、導電体5は、切り離し部5aを形成することによって螺旋状の導電体5の1巻きが1単位となるように個々に切り離されるが、接続対象物の配線群もしくは電極群の配列の仕様により、螺旋状の導電体5の1巻き以上の巻数が1単位となるように個々に切り離されるようにしてもよい。
また、導電体5が筒部材4の外面に外接されている電気接続部材1においては、前述した製造方法によって、筒部材4に第1及び第2開口部6a,6b及び第3開口部4fを形成することなく、電気接続部材1を製造するこが可能となる。
また、一実施の形態例では、電気接続部材1を第1基板51と第2基板61との間で上下に挟み込み接続する具体例を説明したが、上下の位置関係は絶対的なものではなく、その他、第1基板51と第2基板61を左右として、その間に電気接続部材1を挟み込み接続するタイプのものであってもよい。
さらに、一実施の形態例の電気接続部材1を利用したコネクタ21及び変形例として説明したコネクタ101においては、複数本の電気接続部材1,71をフレーム31に保持するタイプのものとしたが、1本の電気接続部材1,71をフレームによって保持するタイプのコネクタであってもよい。
本発明による電気接続部材は、LGA(ランド グリッド アレイ)と2つの接続対象物の接点部との間を接続するソケットタイプのコネクタの用途としても適用できる。
1,71 電気接続部材
4,72 筒部材
4d 第1支持穴
4e 第2支持穴
4f 第3開口部
5 導電体
5a 切り離し部
5b 第1接点部
5c 第2接点部
6a 第1開口部
6b 第2開口部
8a 第1切り欠き部
8b 第2切り欠き部
21,101 コネクタ
31 フレーム
32a,32b 第1フレーム部
33a,33b 第2フレーム部
35 第1支持棒
36 第2支持棒
37a 第1保持穴
38b 第2保持穴
41 第1スペーサ部材
42 第2スペーサ部材
41d,42d スペーサ部
41e,42e スペーサ穴
42a 溝部
51 第1基板
61 第2基板
52 第1パッド
62 第2パッド
A 第1の方向
B 第2の方向
C 第3の方向
p ピッチ
X 中心軸線

Claims (9)

  1. 配線群もしくは電極群の間に介在されて、導通を図る電気接続部材において、絶縁性の筒部材と、螺旋状に形成されて前記筒部材中に埋設されている導電体とを有し、前記導電体は螺旋状のピッチと同期して切り離されていることにより個々に独立しており、前記筒部材の一部が除去されて露出している部分が前記導電体の接点部となっており、前記筒部材には個々の前記導電体間の内の少なくとも一つの前記導電体間に切り欠き部が形成されていることを特徴とする電気接続部材。
  2. 配線群もしくは電極群の間に介在されて、導通を図る電気接続部材において、絶縁性の筒部材と、螺旋状に形成されて前記筒部材の内面に内接されている導電体とを有し、前記導電体は螺旋状のピッチと同期して切り離されていることにより個々に独立しており、前記筒部材の一部が除去されて露出している部分が前記導電体の接点部となっており、前記筒部材には個々の前記導電体間の内の少なくとも一つの前記導電体間に切り欠き部が形成されていることを特徴とする電気接続部材。
  3. 配線群もしくは電極群の間に介在されて、導通を図る電気接続部材において、絶縁性の筒部材と、螺旋状に形成されて前記筒部材の外面に外接されている導電体とを有し、前記導電体は螺旋状のピッチと同期して切り離されていることにより個々に独立しており、さらに前記導電体は露出している部分の一部が接点部となっており、前記筒部材には個々の前記導電体間の内の少なくとも一つの前記導電体間に切り欠き部が形成されていることを特徴とする電気接続部材。
  4. 請求項1乃至3記載の電気接続部材において、前記接点部には、金属メッキが施されていることを特徴とする電気接続部材。
  5. 請求項1乃至4記載の電気接続部材において、前記導電体は扁平形状の帯線であることを特徴とする電気接続部材。
  6. 請求項1乃至5記載の電気接続部材において、前記筒部材は、前記筒部材の中心軸線と直交する方向の断面形状が円形状もしくは楕円形状であることを特徴とする電気接続部材。
  7. 請求項1乃至6記載の前記電気接続部材を1本、もしくは複数本を配置したことを特徴とするコネクタ。
  8. 請求項1乃至6記載の電気接続部材の製造方法において、前記接点部に前記金属メッキを施すメッキ工程と、該メッキ工程後に前記導電体を螺旋状のピッチと同期して切り離し個々の前記導電体を形成する切り離し工程とを含むことを特徴とする電気接続部材の製造方法。
  9. 請求項8記載の電気接続部材の製造方法において、前記筒部材から前記導電体を露出させる露出工程と、前記切り離し工程と、前記筒部材に前記切り欠き部を形成する切り欠き工程とを含み、前記工程の内の少なくとも一つの前記工程を、レーザー加工により行うことをを特徴とする電気接続部材の製造方法。
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