JP2011086208A - 農業生産工程管理システムおよび農業生産工程管理装置 - Google Patents

農業生産工程管理システムおよび農業生産工程管理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011086208A
JP2011086208A JP2009239909A JP2009239909A JP2011086208A JP 2011086208 A JP2011086208 A JP 2011086208A JP 2009239909 A JP2009239909 A JP 2009239909A JP 2009239909 A JP2009239909 A JP 2009239909A JP 2011086208 A JP2011086208 A JP 2011086208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
agricultural production
production process
process management
work
tag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009239909A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kawase
博之 川瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Solution Innovators Ltd
Original Assignee
NEC Solution Innovators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Solution Innovators Ltd filed Critical NEC Solution Innovators Ltd
Priority to JP2009239909A priority Critical patent/JP2011086208A/ja
Publication of JP2011086208A publication Critical patent/JP2011086208A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】 作業現場で容易に入力可能であり、生産履歴を正確に記録できる農業生産工程管理システムおよび農業生産工程管理装置の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の農業生産工程管理システムは、農業生産工程管理手段11と、記憶手段12と、作業記録手段とを有し、前記記憶手段12には、農業生産工程管理情報を含み、前記農業生産工程管理手段11は、前記農業生産工程管理情報に基づき作業チェックリストを生成し、前記作業記録手段により、前記作業チェックリストに作業履歴を記録し、前記作業記録手段が、ICタグ読取手段15および音声入力手段16の少なくとも一方を含む、ことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、農業生産工程管理システムおよび農業生産工程管理装置に関する。
最近、農業分野の生産効率および食の安全性等の観点から、適正農業規範であるGAP(Good Agricultural Practice)が注目されている。GAPは、食品安全、環境保全、労働安全および品質向上等の様々な観点から、生産者が、農産物生産の各工程で、守るべき管理基準とその実践に関するものである。GAPの実行の最初の段階として、GAPの内容に沿った作業および管理等を適切に実施したかを記録する必要がある。GAPの作業および管理等の記録のために、図9に示すチェックシートが作成され、農家に配布されている。図9に示すチェックシートは、(1)準備と(2)栽培管理の項目に関するものである。このチェックシートにおいて、チェック項目に、必須項目か否かの表示、重要項目か否かの表示および項目の内容等が記載されており、チェック項目に対応するようにチェック欄が設けられている。GAPを実行する生産者は、チェック項目を読み、実行した場合は、チェック欄にチェックすると共に実行した日付を記入する。
しかしながら、農作業中に、現場で、チェックシートに手で記入することは、困難である。また、作業後に、自宅等でチェックシートに記入する場合、日付を正確に記入できなかったり、または、記入そのものを忘れてしまったりする恐れがある。一方、農作物の生産過程における作業計画を表示し、操作性良く簡易かつ効率的に生産履歴管理および確認が可能な生産履歴管理プログラムが提案されている(特許文献1)。
特開2009−64231号公報
前記生産履歴管理プログラムは、コンピュータで生産履歴等を管理するため、正確に管理できるという利点があるが、入力の主な手段は、キーボードを用いた手入力であるため、圃場等の作業現場での入力が困難であり、また、自宅等で入力する場合は、入力ミスおよび入力忘れの問題がある。
本発明は、作業現場で容易に入力可能であり、生産履歴を正確に記録できる農業生産工程管理システムおよび農業生産工程管理装置の提供を目的とする。
本発明の農業生産工程管理システムは、
農業生産工程管理手段と、記憶手段と、作業記録手段とを有し、
前記記憶手段には、農業生産工程管理情報を含み、
前記農業生産工程管理手段は、前記農業生産工程管理情報に基づき作業チェックリストを生成し、
前記作業記録手段により、前記作業チェックリストに作業履歴を記録し、
前記作業記録手段が、ICタグ読取手段および音声入力装置の少なくとも一方を含む、
ことを特徴とする。
本発明の農業生産工程管理装置は、本発明の農業生産工程管理システムに使用され、
農業生産工程管理手段と、記憶手段と、作業記録手段とを有し、
前記記憶手段には、農業生産工程管理情報を含み、
前記農業生産工程管理手段は、前記農業生産工程管理情報に基づき作業チェックリストを生成し、
前記作業記録手段により、前記作業チェックリストに作業履歴を記録し、
前記作業記録手段が、ICタグ読取手段および音声入力手段の少なくとも一方を含む、
ことを特徴とする。
本発明では、作業履歴の入力手段として、ICタグ読取手段および音声入力手段のいずれかまたは双方を使用するため、例えば、作業現場でのチェック項目も容易に入力可能である。このため、本発明によれば、例えば、GAPの作業履歴を正確かつ容易に記録することが可能となる。特に、農作業従事者の高齢化が進む中、本発明のシステムは、特に、高齢の農作業従事者に好ましい。
図1は、本発明のシステムの一例を示す構成図である。 図2は、本発明の記憶手段の一例を示す構成図である。 図3は、本発明のGAPリストDBの一例を示す構成図である。 図4は、本発明の農薬DBの一例を示す構成図である。 図5は、農薬DBの構成およびタグの発行の流れを示す模式図である。 図6は、肥料DBの構成およびタグの発行の流れを示す模式図である。 図7は、本発明のシステムの処理の流れを示すフローチャート図である。 図8は、本発明のシステムの多機能携帯電話の一例を示す構成図である。 図9は、GAPのチェックシートの一例である。
本発明の農業生産工程管理システムにおいて、さらに、ICタグ発行手段を含み、前記農業生産工程管理手段は、前記農業生産工程管理情報に基づきICタグ記録情報を生成し、前記ICタグ発行手段は、前記ICタグ記録情報に基づき、ICタグを発行することが好ましい。
本発明の農業生産工程管理システムにおいて、前記ICタグが、作業現場、倉庫および農業用品の少なくとも一つに配置されていることが好ましい。
本発明の農業生産工程管理システムにおいて、前記記憶手段の農業生産工程管理情報が、農業生産計画情報を含み、前記農業生産工程管理手段が、前記農業生産計画情報に基づき、農業生産計画を生成し、前記農業生産計画に基づき、作業チェックリストが作成されることが好ましい。
本発明の農業生産工程管理システムにおいて、さらに、記録者への情報提供手段を含み、前記情報提供手段が、前記作業チェックリストのチェック項目に関する情報を提供することが好ましい。
本発明の農業生産工程管理システムにおいて、さらに、端末を含み、前記端末および前記農業生産工程管理手段が、システム外の通信回線網により接続可能であり、前記端末から、前記作業チェックリストの作業履歴を閲覧可能であることが好ましい。
本発明の農業生産工程管理装置において、前記農業生産工程管理手段が、装置外の通信回線網と介し、装置外の端末と接続可能であり、前記端末から、前記作業チェックリストの作業履歴を閲覧可能であることが好ましい。
つぎに、本発明の実施形態について説明する。ただし、本発明は、以下の実施形態のよって、制限および限定されない。
(実施形態1)
図1に、本発明の農業生産工程管理システムの一例の構成を示す。図示のように、本発明の農業生産工程管理装置の本体1は、農業生産工程管理手段11、記憶手段(データベース)12、モニター13、ICタグ発行装置(プリンター)14を備える。また、農業生産工程管理手段11は、ICタグリーダ(ICタグ読取手段)15および音声入力装置16に接続されている。また、農業生産工程管理手段11は、システム外の通信回線網6を介し、農家の端末41およびバイヤの端末51に接続している。
本発明において、ICタグは、特に制限されない。ICタグとしては、例えば、パッシブ型RFIDタグ、アクティブ型RFIDタグがあげられる。前記パッシブ型RFIDタグとしては、例えば、ラベル型タグ、金属対応タグ、樹脂成型タグ等があげられる。前記アクティブ型RFIDタグとしては、例えば、電源を内蔵するアクティブタグがあげられる。また、本発明において、ICタグ内蔵の可逆性表示記録媒体を使用することが好ましい。ICタグ内蔵の可逆性表示記録媒体は、通常、「リライタブルタグ」と呼ばれている。リライタブルタグは、その表面に、目視可能なように情報が記載される。リライタブルの表面には、バーコードおよびQRコード等を有していても良い。リライタブルタグは、発行装置と共に市販されている。リライタブルタグは、発行装置によって、表面の記載および記載の消去と、内蔵ICタグの情報の記録および情報の消去が可能であり、何回でも利用できる。また、リライタブルタグは、通常、プラスチック製であり、湿気に強く、圃場のような水気が多い場所の使用に適している。ICタグリーダは、特に制限されず、ICタグに応じて適宜選択して使用できる。また、携帯電話にICタグリーダを装着して使用してもよい。
本発明において、音声入力装置は特に制限されず、市販品を使用することができる。
本発明において、作業記録手段として、ICタグリーダおよび音声入力装置以外のものを使用してもよい。例えば、携帯電話、デジタルカメラ等も作業記録手段として使用してもよい。
本発明において、携帯電話は、ICタグリーダ機能、カメラ機能、サーバとの接続機能、およびメモリー機能等を備えている多機能の携帯電話を使用することが好ましい。図8に、多機能携帯電話の構成例を示す。図示のように、この多機能携帯電話のアプリケーションは、上位アプリケーションの下に、SD制御、カメラ制御、RFID制御およびサーバ接続の各種制御が配置されており、各制御により、SDメモリー、カメラ、RFIDおよびサーバ接続が制御される。また、この携帯電話は、専用サーバにアクセスして、パラメータの設定、サーバへの書き込み、サーバからの読み込みが可能である。
図2に、データベース12の構成の一例を示す。図示のように、データベース12は、GAPチェックリストマスタ121、生産計画データベース(DB)122、作業者データベース(DB)123、作業場所データベース(DB)124、作業状況データベース(DB)125、農薬データベース(DB)126、肥料データベース(DB)127および文書ファイル128を含み、これらが、農業生産工程管理情報を構成する。作業状況DB125は、GAPチェックデータベース(DB)である。
図3にGAPチェックリストマスタ121の構成を示す。図示のように、GAPチェックリストマスタ121には、農林水産省の基礎GAP、日本GAP協会のGAP(JGAP)、フードチェイン店等のバイヤが指定するバイヤ指定GAP、および農家が個別に策定した個別GAPが格納されており、生産計画の生成等の際に、適宜選択される。
生産計画DB122には、生産計画の生成に関する情報が格納されている。生産計画の生成に関する情報としては、農産物の種類、栽培情報(栽培時期、栽培期間、収穫時期、必要農薬、必要肥料等)、工程情報(必要人数、必要農機具等)、防除情報等がある。また、生産計画DBには、年間等の長期、月間等の中期、週または日単位の短期の計画に分けて、各種情報が格納されていてもよい。また、前年度(もしくは前回)の生産計画に関する履歴が格納されていてもよい。前年度の生産計画の履歴を基に、今年度の生産計画を生成してもよい。
作業者DB123には、作業者の関する情報が格納されている。作業者に関する情報としては、氏名、性別、所属、作業履歴、作業能力、作業者が保有する資格に関する情報等がある。
作業場所DB124には、作業場場所に関する情報が格納されている。作業場所に関する情報としては、農作業の場所に関する情報があり、例えば、圃場情報(作付面積、位置等)等がある。作業現場では、例えば、管理する現場単位で、ICタグが配置される。
作業状況DB125は、GAPチェックDBであり、これにGAPのチェック事項に対し、チェックを入れていく。ただし、このチェックは、後述するように、手による入力ではなく、音声入力およびICタグを利用した自動入力により実施される。作業状況DBのチェック項目は、使用するGAPに従う。また、作業状況DBでは、タイムスタンプを自動記録し、チェックした時間(年月日時間)が記録される。また、作業状況DBには、栽培記録も含まれてもよい。また、GAPチェックシートは、プリントアウト可能であってもよい。
農薬DB126には、農薬に関する情報が格納されている。図4に、農薬DB126の構成を示す。図示のように、農薬DB126には、農薬管理リストおよび農薬使用計画が格納されている。また、図5に、農薬DBからタグが発行されて、農薬の容器に付されるまでの流れと、農薬DBに格納されている農薬情報の一例を示す。図5に示すように、農薬DBに格納される情報としては、例えば、農薬購入台帳、農薬名、ラベル情報、使用予定、有効期限、保管場所および責任者がある。また、農薬に関するICタグ141は、後述する生産計画の生成の際に、農薬DB126からの情報に従い、プリンター14により、農薬に関する情報をICタグに記録して発行され、農薬に付される。なお、ICタグが、リライタブルタグの場合は、タグの表面に農薬名および使用期限等の目視可能な情報が同時に記載される。
肥料DB127には、肥料に関する情報が格納されている。図6に、肥料DBからタグが発行されて、肥料に付されるまでの流れと、肥料DBに格納されている肥料情報の一例を示す。図6に示すように、肥料DBに格納される情報としては、例えば、肥料購入台帳、肥料名、ラベル情報、使用予定、有効期限、保管場所および責任者がある。また、肥料に関するICタグ141は、後述する生産計画の生成の際に、肥料DB127からの情報に従い、プリンター14により、肥料に関する情報をICタグに記録して発行され、肥料に付される。なお、ICタグが、リライタブルタグの場合は、タグの表面に肥料名および使用期限等の目視可能な情報が同時に記載される。
文書ファイル128には、例えば、農作業の検討記録等の文書ファイルを格納しておく。
図1に示すシステムにおけるGAPに基づくチェック作業の流れを、図7のフローチャート図に示す。図7に示すように、まず、データベース12の各種情報に基づき、農業生産工程管理手段11により、チェックリストが作成され(S1)、データベース12のチェックリストDBに登録される(S2)。つぎに、チェックリストの各項目において、タグを発行するか否かが判断される(S3)。そして、発行すると判断された場合は、ICタグ発行装置14により、ICタグ141が発行され(S4)、各場所に配置される。図1に示すように、発行されたICタグ141は、例えば、倉庫2において、農薬21および肥料22に付される。また、作業現場(圃場)3においては、ICタグとして、場所を示す場所ICタグ、各作業に応じ発行される作業ICタグ、および各作業者に付される作業者ICタグが、配置される。また、図示していないが、例えば、農薬の散布方法、農薬散布機等の方法に関する方法ICタグを発行して配置してもよい。図1において、7は、作業者を示す。そして、作業者は、GAPのチェックリストに従って作業を記録する(S5)。作業記録は、ICタグリーダ15および音声入力装置16が使用される。なお、前述のように、ICタグリーダ15として、ICタグリーダ機能を備えた携帯電話を使用してもよい。
図1に示すシステムにおいて、ICタグリーダ15を用いた作業記録は、例えば、農薬21の散布の場合、次のようにして行う。まず、作業者7が、ICタグリーダ15で自分の作業者ICタグ141を読むことにより、チェックリストの作業者の項目が自動的にチェックされる。そして、作業者7が、倉庫2に行き、所定の農薬21に付されたICタグ141を、ICタグリーダ15で読むことにより、チェックリストに、農薬の種類、使用期限および使用予定等が自動的にチェックされる。また、農薬散布機(図示せず)に付されたICタグをICタグリーダで読むことにより、使用する散布機が、チェックリストに自動的にチェックされる。また、散布機の事前点検は、散布機に付されたICタグと、散布機チェックICタグとを、ICタグリーダで読むことにより、チェックリストに自動的にチェックされる。そして、作業現場(圃場)3において、場所ICタグ141を、ICタグリーダ15で読むことにより、チェックリストに農薬21の散布場所が自動的にチェックされる。そして、農薬21の散布が終了したら、作業者7が、ICタグリーダ15で、作業ICタグ141を読むことにより、チェックリストに、農薬散布が終了したことが、自動的にチェックされる。散布終了後、洗浄場所において、散布機の洗浄を行う。この際、洗浄場所の場所ICタグと、散布機のICタグをICタグリーダで読むことにより、チェックリストに散布機の洗浄が自動的にチェックされる。
ICタグおよびICタグリーダを用いることにより、作業中であっても、チェックリストに容易に作業をチェックできる。また、ICタグを使用することにより、従来の手書きのチェックで問題になった、チェック漏れが防止できる。さらに、ICタグは、固有のIDを持っているため、必ず、ICタグが配置されている場所でICタグを読む必要があるため、確実に作業を行ったことが証明可能であり、監査の意味からも、好ましい。
図1に示すシステムにおいて、音声入力装置16を用いた作業記録は、例えば、農薬21の散布の場合、次のようにして実施できる。例えば、圃場3の天気、風向き、等の作業条件を、作業者7が音声入力装置16で、入力することにより、チェックリストに、作業条件がチェックされる。また、農薬散布後、作業者7が、音声入力装置16で、農薬の残量、残った農薬の処理等を入力することにより、チェックリストに残った農薬の処理がチェックされる。
音声入力装置が音声出力機能も備えている場合は、音声入力装置による入力は、音声システムによる対話式の入力が好ましい。例えば、作成されたチェックリストに基づき、農業生産工程管理手段11により、チェック項目が、合成音で、音声入力装置から出力され、これに対し、作業者が、口頭で回答することにより、チェックリストにチェックすることができる。例えば、チェックリストに基づき、農業生産工程管理手段11が、音声入力装置16から「使用した農薬は適切に倉庫に保管しましたか?」と合成音で出力し、これに対し、作業者7が、「はい。」と答えたら、農業生産工程管理手段11により、チェックリストにチェックする。作業者7が、「いいえ。」と回答した場合は、農業生産工程管理手段11が、音声入力装置16から「すぐに適切に保管してください。」と合成音で出力することにより、作業者7に作業を促す。そして、作業者7の作業が完了したころ、再度、農業生産工程管理手段11が、音声入力装置16から「保管は終了しましたか?」と合成音で出力し、作業者7が「はい。」と回答したら、再度、農業生産工程管理手段11が、音声入力装置16から「これで、GAPチェックシステムを終了します。」と合成音で出力して、作業記録が終了したことを作業者7に知らせる。チェックリストにおいて、チェックされていない項目がある場合は、アラームが出力されるようにする。アラームは、特に制限されず、例えば、音声入力装置にアラームが鳴ると同時に、前述のように、合成音で、未チェックの項目が説明され、作業者に作業を促しても良い。
GAPには、実行(作業記録)と監査があるが、監査において、前述のICタグの活用により、監査を確実なものにすることができる。すなわち、ICタグには、固有のIDがあるので、ICタグが配置された場所でICタグを読むことにより、正確な記録を残すことが可能であり、偽装を防止することができる。また、デジタルカメラを活用することにより、例えば、作業者が農薬散布の前後の農薬容器をカメラで撮影することにより、農薬散布を行った証拠を写真データとしてデータベースに記録することが可能である。
図1に示すシステムでは、システム外の通信回線網6を介し、例えば、他の農家A〜CおよびバイヤA〜Cが、農業生産工程管理装置1にアクセス可能である。他の農家A〜Cは、農業生産工程管理装置1にアクセスして、データベース12のチェックリスト等を参照することにより、自分の農作業の参考にすることができる。また、フードチェイン店、スーパーマーケット、食料品店、レストランのバイヤ(仕入れ担当者)A〜Cが、農業生産工程管理装置1にアクセスして、その農家の農作業の管理、使用農薬の種類と量、使用肥料の種類と量等を検索することができ、自社の規格に合った農家を探すことが簡単になる。また、バイヤが、既に農家と契約している場合、自社規格のGAPに従って農作業を実施しているかが、いつでもチェック可能になる。この他、農協(JA)等も、農業生産工程管理装置1にアクセス可能であれば、リアルタイムで農家の栽培状況および作業状況が把握できるので、マーケットの動向、天候、行政庁からの指導を加味した支援を農家に実施することが可能となる。
本実施形態で示すように、ICタグおよび音声入力装置の活用により、GAPをIT化することが可能となり、しかも農業従事者にGAPの実行を促すことになる。また、本発明のシステムにより、農業生産における計画(P)、実行(D)、点検評価(C)および改善見直し(A)のサイクルを早くすることも可能となる。また、本発明において、システムは、農作業従事者のレベルに合わせ、初級、中級、上級というふうに、簡易なシステムから本格的なシステムに段階を分けて設定してもよい。
(実施形態2)
つぎに、日本GAP協会のJGAPのA.1「農薬」のチェック項目等について、本発明の一実施態様を、下記の表1から表12に示す。なお、下記の各表において、「作業者責任」とは、作業者自身の責任で処理する項目である。また、下記の各表において、「本実施形態の態様」が、本発明の一実施態様である。

Figure 2011086208
Figure 2011086208
Figure 2011086208
Figure 2011086208
Figure 2011086208
Figure 2011086208
Figure 2011086208
Figure 2011086208
Figure 2011086208
Figure 2011086208
Figure 2011086208
Figure 2011086208
本発明の農業生産工程管理システムは、農林水産省のGAP、JGAP、企業、団体または農家が独自に規定したGAP等、様々なGAPに対応可能であり、しかもGAPの実行が容易で、かつ監査を確実にする。
1 農業生産工程管理装置の本体
2 倉庫
3 作業現場(圃場)
6 通信回線網
7 作業者
11 農業生産工程管理手段
12 記憶手段(データベース)
13 モニター
14 ICタグ発行装置(プリンター)
15 ICタグリーダ(ICタグ読取手段)
16 音声入力装置
21 農薬
22 肥料
41 農家の端末
51 バイヤの端末
121 GAPチェックリストマスタ
122 生産計画データベース(DB)
123 作業者データベース(DB)
124 作業場所データベース(DB)
125 作業状況データベース(DB)
126 農薬データベース(DB)
127 肥料データベース(DB)
128 文書ファイル
141 ICタグ

Claims (8)

  1. 農業生産工程管理手段と、記憶手段と、作業記録手段とを有し、
    前記記憶手段には、農業生産工程管理情報を含み、
    前記農業生産工程管理手段は、前記農業生産工程管理情報に基づき作業チェックリストを生成し、
    前記作業記録手段により、前記作業チェックリストに作業履歴を記録し、
    前記作業記録手段が、ICタグ読取手段および音声入力手段の少なくとも一方を含む、
    ことを特徴とする農業生産工程管理システム。
  2. さらに、ICタグ発行手段を含み、
    前記農業生産工程管理手段は、前記農業生産工程管理情報に基づきICタグ記録情報を生成し、
    前記ICタグ発行手段は、前記ICタグ記録情報に基づき、ICタグを発行することを特徴とする請求項1記載の農業生産工程管理システム。
  3. 前記ICタグが、作業現場、倉庫および農業用品の少なくとも一つに配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の農業生産工程管理システム。
  4. 前記記憶手段の農業生産工程管理情報が、農業生産計画情報を含み、
    前記農業生産工程管理手段が、前記農業生産計画情報に基づき、農業生産計画を生成し、
    前記農業生産計画に基づき、作業チェックリストが作成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の農業生産工程管理システム。
  5. さらに、記録者への情報提供手段を含み、
    前記情報提供手段が、前記作業チェックリストのチェック項目に関する情報を提供することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の農業生産工程管理システム。
  6. さらに、端末を含み、前記端末および前記農業生産工程管理手段が、システム外の通信回線網により接続可能であり、前記端末から、前記作業チェックリストの作業履歴を閲覧可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の農業生産工程管理システム。
  7. 請求項1から5のいずれか一項に記載の農業生産工程管理システムに使用され、
    農業生産工程管理手段と、記憶手段と、作業記録手段とを有し、
    前記記憶手段には、農業生産工程管理情報を含み、
    前記農業生産工程管理手段は、前記農業生産工程管理情報に基づき作業チェックリストを生成し、
    前記作業記録手段により、前記作業チェックリストに作業履歴を記録し、
    前記作業記録手段が、ICタグ読取手段および音声入力装置の少なくとも一方を含む、
    ことを特徴とする農業生産工程管理装置。
  8. 前記農業生産工程管理手段が、装置外の通信回線網と介し、装置外の端末と接続可能であり、
    前記端末から、前記作業チェックリストの作業履歴を閲覧可能であることを特徴とする請求項7記載の農業生産工程管理装置。
JP2009239909A 2009-10-16 2009-10-16 農業生産工程管理システムおよび農業生産工程管理装置 Pending JP2011086208A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009239909A JP2011086208A (ja) 2009-10-16 2009-10-16 農業生産工程管理システムおよび農業生産工程管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009239909A JP2011086208A (ja) 2009-10-16 2009-10-16 農業生産工程管理システムおよび農業生産工程管理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011086208A true JP2011086208A (ja) 2011-04-28

Family

ID=44079089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009239909A Pending JP2011086208A (ja) 2009-10-16 2009-10-16 農業生産工程管理システムおよび農業生産工程管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011086208A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014071739A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Fujitsu Fsas Inc 指導支援装置および指導支援プログラム
JP2015135555A (ja) * 2014-01-16 2015-07-27 株式会社富士通エフサス 管理装置および管理方法
KR101555243B1 (ko) * 2013-08-09 2015-09-24 농업협동조합중앙회 글로벌 gap 인증을 위한 농산물 안전 분석 시스템 및 그 방법
JP2015170183A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 株式会社Access 携帯通信端末、作業履歴管理方法、作業履歴管理プログラム、作業履歴管理システム
JP2015191529A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 セコム株式会社 作業支援システム、作業支援端末、作業支援方法
WO2018216214A1 (ja) * 2017-05-26 2018-11-29 株式会社オプティム Gap対応農薬散布システム、方法及びプログラム
JP2019125302A (ja) * 2018-01-19 2019-07-25 株式会社インプット Gap作業支援方法
JP2020091840A (ja) * 2018-11-27 2020-06-11 株式会社アイテック 営農システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001078575A (ja) * 1999-09-17 2001-03-27 Chuo Joho Kaihatsu Kk 種苗育成管理のためのシステム、記録媒体、及び方法
JP2005031757A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 Dainippon Printing Co Ltd 農作物品質管理システム
JP2005092595A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 National Agriculture & Bio-Oriented Research Organization 農作業履歴管理装置、農作業履歴管理方法および農作業履歴管理プログラム
JP2009064231A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Agri Support Network Kk 生産履歴管理プログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001078575A (ja) * 1999-09-17 2001-03-27 Chuo Joho Kaihatsu Kk 種苗育成管理のためのシステム、記録媒体、及び方法
JP2005031757A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 Dainippon Printing Co Ltd 農作物品質管理システム
JP2005092595A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 National Agriculture & Bio-Oriented Research Organization 農作業履歴管理装置、農作業履歴管理方法および農作業履歴管理プログラム
JP2009064231A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Agri Support Network Kk 生産履歴管理プログラム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014071739A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Fujitsu Fsas Inc 指導支援装置および指導支援プログラム
KR101555243B1 (ko) * 2013-08-09 2015-09-24 농업협동조합중앙회 글로벌 gap 인증을 위한 농산물 안전 분석 시스템 및 그 방법
JP2015135555A (ja) * 2014-01-16 2015-07-27 株式会社富士通エフサス 管理装置および管理方法
US9524528B2 (en) 2014-01-16 2016-12-20 Fujitsu Fsas Inc. Management apparatus and management method
JP2015170183A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 株式会社Access 携帯通信端末、作業履歴管理方法、作業履歴管理プログラム、作業履歴管理システム
JP2015191529A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 セコム株式会社 作業支援システム、作業支援端末、作業支援方法
WO2018216214A1 (ja) * 2017-05-26 2018-11-29 株式会社オプティム Gap対応農薬散布システム、方法及びプログラム
JP2019125302A (ja) * 2018-01-19 2019-07-25 株式会社インプット Gap作業支援方法
JP7116983B2 (ja) 2018-01-19 2022-08-12 株式会社インプット Gap作業支援方法
JP2020091840A (ja) * 2018-11-27 2020-06-11 株式会社アイテック 営農システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011086208A (ja) 農業生産工程管理システムおよび農業生産工程管理装置
US20210360866A1 (en) Devices, systems, and methods for determining and displaying multiple calandar-based time-windows associated with an agricultural crop growing plan
Hu et al. Modeling and implementation of the vegetable supply chain traceability system
CN110659860A (zh) 智慧农业系统
CN108369689A (zh) 用于跟踪医疗器材存货的系统和方法
CN104599139A (zh) 溯源交互系统及溯源系统交互方法
EP1445723A2 (en) System and method for electronic collection of data on an agricultural input
US20110016144A1 (en) Crop Production, Planning, Management, Tracking and Reporting System and Method
JP5617601B2 (ja) 農薬または肥料の使用履歴管理システム
CN110298675A (zh) 一种农产品信息的追溯方法及系统
US20140236779A1 (en) System and method for product identification and cataloging
JP5899307B2 (ja) Icタグを用いた植物生育履歴管理システム
Peltokorpi et al. QR code-based material flow monitoring in a subcontractor manufacturer network
Moysiadis et al. AgriFood supply chain traceability: data sharing in a farm-to-fork case
Kankaanhuhta et al. Digital transformation of forest services in Finland—a case study for improving business processes
Ibidapo From Industry 4.0 to Quality 4.0
JP2017201511A (ja) 農業支援システム及び農業支援方法
Seymour et al. Assessing the role of a four-stage approach for improving the compatibility of Environmental Management Systems and Quality Assurance
JP2017207861A (ja) 契約栽培情報管理装置及び契約栽培情報管理プログラム
Ujakpa et al. The Development of a Livestock Farm Management Information System (LFMIS)
Wanjohi et al. Smartphones supporting monitoring functions: experiences from sweet potato vine distribution in sub-Saharan Africa.
Raturi Modeling sustainable agriculture
WO2023028701A1 (en) Systems and methods of providing cultivation facilities, technical, administrative and sales infrastructure therefor
CN113837771A (zh) 信息处理系统、方法、信息展示方法、装置及电子设备
Teoh et al. Succulent Plant Management Information System for Nursery Gardening Store

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130724

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131114