JP2011085893A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハロー画像を抑制し、エッジ電界をキャンセルして高品位の画像を得る現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】磁性キャリアとトナーとを有する二成分現像剤を担持して、感光体11に対向して配置され、感光体11上の潜像を現像する複数の現像ローラ31、32を備える現像装置30において、感光体11にトナーを現像する複数の現像工程部を有し、各現像工程部が有する現像ローラ31、32が上下方向に配列させてあり、各現像工程部に設けられる現像ローラ31、32の周速がいずれも異なっている現像装置30である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置に係り、詳しくは、複数の現像剤担持体を有する現像装置及びこれを備える画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式を用いた複写機等の画像形成装置では、感光体等の像担持体上に形成された静電潜像を、現像剤を付着させて可視像化する。この現像剤としては、磁性トナーを含む磁性一成分系現像剤、非磁性トナーを含む非磁性一成分系現像剤、非磁性トナーと磁性キャリアとを含む二成分系現像剤等があり、これらが適宜に使用される。
このような現像剤が使用される従来の現像装置のうち、非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤を用いるものがある。二成分現像剤を用いる現像装置においては、現像剤担持体である1本の現像ローラを備え、二成分現像剤を現像容器内に収容し、現像容器内には攪拌しながら現像剤を現像ローラに搬送する搬送手段である搬送スクリュを備えた構成のシングルスリーブ現像装置の構成をとるものが多い。しかし、このような現像装置においては、エッジ強調による画像弊害の一つである白抜け画像が発生することがある。
以下、この白抜け画像発生メカニズムを説明する。
図7は、白抜け画像を示す図である。
通常、白抜け画像は、感光体上に形成された静電潜像において、ハーフトーン/ベタ画像を含む画像を形成した際、感光体の表面移動方向で上流に形成されたハーフトーンのハイライト画像αと下流に形成されたベタ画像βとの境界付近、つまりハイライト画像α後端とベタ画像β先端との間で発生する。
そこで、上記白抜け画像防止のために、感光体の回転方向上流側と下流側に2個の現像ローラを有し、上流側の現像ローラを用いて行う第1の現像工程部と、下流側の現像ローラを用いて行う第2の現像工程部によって、感光体上の同一の静電潜像を可視像化するツインスリーブ現像方式がある。このツインスリーブ現像方式は、上述した第1現像工程部で、ハイライト部αとベタ部βとの電位差を少なくし、第2現像工程部で、ハイライト部α後端に確実に現像を行う、白抜け画像が発生しにくい現像方式である。しかしながら、この現像方式でも十分な効果が得られていない。
そこで、引用文献1では、磁性現像剤を担持して第1現像部へ搬送する第1現像剤担持体と、磁性現像剤を担持して第2現像部へ搬送する第2現像剤担持体と、を有し、像担持体上の静電像に対し、第1現像剤担持体、第2現像剤担持体が、この順に磁性現像剤を供給する現像装置1において、第1現像部近傍にて形成された磁気力の法線方向成分のピーク値よりも、第2現像部近傍にて形成された磁気力の法線方向成分のピーク値の方が大きい現像装置が開示されている。しかし、第1現像担持体と第2現像担持体のプロセス線速は同じであり、さらに、多段スリーブにすることでハロー画像への対応を進めているが、第1現像工程部での現像能力が不十分であるため、ハロー対策は十分ではない。したがって、従来は、ハロー画像を抑制するために多段スリーブを用いなければならず、また、多段スリーブであるための課題として、スキャベンジが大きく、これを防止しながら、さらに、ハロー画像をさらに抑制するために、エッジ電界を防止しなければならないと言う問題がある。
また、引用文献2及び引用文献3では、多段ローラの現像装置が開示されている。
図8は、従来の多段ローラの構成を有する現像装置の一例である。引用文献2及び引用文献3では、多段ローラ現像方式によるハロー画像対策を行い,異常画像の発生を回避することを目的としている。ここでは、ローラ汚れとして静電的にトナーがローラに現像されているため、多段ローラの場合、下から上ローラへトナーを現像して、ローラ汚れを除去している。さらに、感光体上のトナーを2段目現像または1段目現像でクリーニングして回収する際に紙粉等が混入して異常画像発生という問題がある。そこで、上ローラにACバイアス、下ローラにDCバイアスを印加している。さらに、現像ローラそれぞれの感光体との距離を適切に設定する。これによって、上下ローラを順番に現像剤が流れてくることで,上ローラで使用された現像剤が下ローラで再度使用されることで、画像濃度が低下して濃度が不均一になる。そこで、上ローラより下ローラの主極磁極が強くする。また、ハロー画像に対しては、上ローラでベタを完全に現像して,エッジ電界を緩和した状態で下ローラでハーフトーンを現像し、上ローラと下ローラの主極磁力が同じであると、スキャベンジ効果により画像を掃いてしまう。そこで、低磁化高抵抗キャリアで磁気ブラシを短くして、スキャベンジ力を弱くするなどの対策が挙げられる。さらに、キャリアの抵抗を大きくすることで、感光ドラム上の潜像電荷を磁性キャリアが摺擦しても電荷のリークがなくなるため,デジタル静電潜像の乱れを生じさせることがないという点で高画質化が達成される。しかし、磁気ブラシが短いと、画像後端が掃き寄せによりエッジ強調が目立ち、高抵抗キャリアでは電界によるエッジ効果でシロ抜け量が多くなるという問題がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、ハロー画像を抑制し、エッジ電界をキャンセルして高品位の画像を得る現像装置及び画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下に挙げる。
本発明の現像装置は、磁性キャリアとトナーとを有する二成分現像剤を担持して、像担持体に対向して配置され、像担持体上の潜像を現像する複数の現像剤担持体を備える現像装置において、像担持体にトナーを現像する複数の現像工程部を有し、各現像工程部が有する現像剤担持体が上下方向に配列させてあり、各現像工程部に設けられる現像剤担持体の周速がいずれも異なっていることを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、さらに、はじめに現像を開始する第1現像工程部における第1現像剤担持体の周速が、その他の現像工程部における現像剤担持体の周速よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、さらに、はじめに現像を開始する第1現像工程部における第1現像剤担持体の直径が、その他の現像工程部における現像剤担持体の直径よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、さらに、2つの現像剤担持体で、2つの現像工程部を有することを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、さらに、前記それぞれの現像剤担持体が、現像剤撹拌・搬送の攪拌・搬送部材を備えることを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、さらに、前記それぞれの現像剤担持体が備える攪拌・搬送部材は、上下方向に配列されていることを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、さらに、第1現像工程部では、第1現像剤搬送経路から現像剤を供給し、第2現像剤搬送経路にて現像剤を回収し、第1現像工程部の次の現像工程部である第2現像工程部では、第2現像剤搬送経路から現像剤を供給し、第3現像剤搬送経路にて現像剤を回収し、かつ、該第3現像剤搬送経路に、トナー濃度センサを設けてトナー濃度を検知して第3現像剤搬送経路に新たなトナーを補給して、第3現像剤搬送経路から第1現像剤搬送経路へ現像剤は移送することを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、さらに、第1現像工程部用の現像剤撹拌・搬送のため攪拌・搬送部材を2以上使用し、攪拌・搬送部材が上下方向に配置されていて、第1現像工程部の次の現像工程部である第2現像工程部用の現像剤撹拌・搬送のため攪拌・搬送部材を2以上使用し、攪拌・搬送部材が上下方向に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の現像装置は、さらに、第1現像工程部では、第1現像剤搬送経路から現像剤を供給し、第2現像剤搬送経路にて現像剤を回収し、第1現像工程部の次の現像工程部である第2現像工程部では、第3現像剤搬送経路から現像剤を供給し、第四現像剤搬送経路にて現像剤を回収し、かつ、該第四現像剤搬送経路に、トナー濃度センサを設けてトナー濃度を検知して第四現像剤搬送経路に新たなトナーを補給して、第四現像剤搬送経路から第1現像剤搬送経路へ現像剤は移送することを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、像担持体が担持する潜像を可視化して、記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、前記画像形成装置は、上述のいずれかに記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
上記課題を解決する手段である本発明によって、以下のような特有の効果を奏する。
本発明の現像装置及び画像形成装置では、第1現像工程部でベタ画像を完全に現像させることで、エッジ電界を緩和させることが可能となった。その結果、エッジ電界は弱められる結果となって、第2現像工程部においてハーフトーン画像をドット欠けの少ない画像を得ることができた。
また、現像剤の回収とトナーの分散機能を分離させて現像剤中のトナー濃度を均一にさせることができた。
本発明の実施形態に係る現像装置を4つの作像ユニットとして並列配置されている画像形成装置であって、トナー像を転写される中間転写ベルトを備えている全体概略図である。 本発明の現像装置の一実施形態の構成を示す概略図である。 従来の現像装置の構成を示す概略図である。 本発明の現像装置における現像剤の搬送される状況を説明するために示す模式図である。 本発明の現像装置の他の実施形態の構成を示す概略図である。 本発明の現像装置における現像剤の搬送される状況を説明するために示す模式図である。 白抜け画像を示す図である。 従来の多段ローラの構成を有する現像装置の一例である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
本発明の例としてフルカラー画像形成装置で説明する。図1は、本発明の実施形態に係る現像装置を4つの作像ユニットとして並列配置されている画像形成装置であって、トナー像を転写される中間転写ベルトを備えている全体概略図である。
本発明に係る画像形成装置1は、上の方から、置かれた原稿を自動的に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)5と、原稿を読み取るスキャナ(読取装置)4、トナー画像を形成する画像形成部3、そして、その下に記録紙等の記録部材9を備え、供給する給紙部2が配置されている。
画像形成装置1は、その中央部に画像形成部3が配置されている。画像形成部3では、その内部の略中央に、プロセスカートリッジとしての作像ユニット10をイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーに対応した4つを水平な横方向に並列に並べたタンデム型に配列している。4つの作像ユニット10Y、10C、10M、10Kの上方には、帯電した各感光体11の表面に各色の画像データに基づいて露光をし、潜像を形成する露光装置12が備えられている。また、4つの作像ユニット10Y、10C、10M、10Kの下方には、ポリイミドやポリアミド等の耐熱性材料からなり、中抵抗に調整された基体からなる無端状ベルトをローラ651、652に掛け回して支持し、回転駆動する中間転写ベルト61を備える転写装置60を配置している。
いずれの作像ユニット10でも同様の構成であるので、この図においては、色の区別に関係ない場合はY、C、M、Kの表示を省略する。各作像ユニット10Y、10C、10M、10Kは、感光体11Y、11C、11M、11Kを有し、各感光体11の周りには、感光体11表面に電荷を与える帯電装置20、感光体11表面に形成された潜像を各色トナーで現像してトナー像とする現像装置30、感光体11表面に、図示しない潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置、トナー像転写後の感光体11表面のクリーニングをするクリーニングブレードを備えるクリーニング装置40がそれぞれ配置されている。これで、一つの作像ユニット10を形成している。なお、ここでは、作像ユニット10は、感光体11と、帯電装置20、現像装置30、クリーニング装置40、潤滑剤塗布装置のいずれか1つ以上を一体的に支持されていて、画像形成装置1に着脱可能になっているプロセスカートリッジとして用いている。ただし、作像ユニット10の形態を成していれば良く、ここで例示した帯電装置等に限定するものではない。
感光体11は、アモロファスシリコーン、セレン等の金属、または、有機感光体であり、ここでは、有機感光体で説明する。有機感光体11としては、導電性支持体上に、フィラー分散した樹脂層、電荷発生層及び電荷輸送層を有する感光層、その表面にフィラーを分散させた保護層を有する。
感光層は電荷発生物質と電荷輸送物質を含む単層構成の感光層でも構わないが、電荷発生層と電荷輸送層で構成される積層型が感度、耐久性において優れている。
電荷発生層は、電荷発生能を有する顔料を必要に応じてバインダー樹脂とともに適当な溶剤中にボールミル、アトライター、サンドミル、超音波などを用いて分散し、これを導電性支持体上に塗布し、乾燥することにより形成される。結着樹脂としてはポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミド、ポリビニルベンザール、ポリエステル、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリフェニレンオキシド、ポリアミド、ポリビニルピリジン、セルロース系樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等があげられる。結着樹脂の量は、電荷発生物質100質量部に対し0〜500質量部、好ましくは10〜300質量部が適当である。
また、電荷輸送層は、電荷輸送物質及び結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを電荷発生層上に塗布、乾燥することにより形成できる。電荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質とがある。結着樹脂としてはポリスチレン、スチレン−アクリルニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアレート、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、酢酸セルロース樹脂、エチルセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂等の熱可塑性または熱硬化性樹脂が挙げられる。
また、保護層が感光層の上に設けられることもある。保護層を設け、耐久性を向上させることによって、本発明の高感度で異常欠陥のない感光体11を有用に用いることができる。
保護層に使用される材料としてはABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルベンテン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂等の樹脂が挙げられる。中でも、ポリカーボネートもしくはポリアリレートが最も良好に使用できる。保護層にはその他、耐摩耗性を向上する目的でポリテトラフルオロエチレンのような弗素樹脂、シリコーン樹脂、及びこれらの樹脂に酸化チタン、酸化錫、チタン酸カリウム、シリカ等の無機フィラー、また有機フィラーを分散したもの等を添加することができる。保護層中のフィラー濃度は使用するフィラー種により、また感光体11を使用する電子写真プロセス条件によっても異なるが、保護層の最表層側において全固形分に対するフィラーの比で5質量%以上、好ましくは10質量%以上、50質量%以下、好ましくは30質量%以下程度が良好である。
帯電装置20は、帯電部材として導電性芯金の外側に中抵抗の弾性層を被覆して構成される帯電ローラ21を備える。帯電ローラ21は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加される。このイオンを放電する帯電ローラ21は、材質としては弾性樹脂ローラを用いている。また、帯電ローラ21は電気抵抗の調整のために、カーボンブラック等の無機導電材、イオン導電材を含有することがある。
また、帯電ローラ21は、感光体11に対して微小な間隙をもって配設される。この微小な間隙は、例えば、帯電ローラ21の両端部の非画像形成領域に一定の厚みを有するスペーサ部材を巻き付けるなどして、スペーサ部材の表面を感光体11表面に当接させることで、設定することができる。また、帯電ローラ21は、感光体に近接させずに、接触させても良い。ローラ形状であり、感光体11に近接している部分で、放電して、感光体11を帯電させることができる。また、近接させて非接触にすることで、帯電ローラ21の転写残トナーによる汚れの発生を抑えることができる。また、帯電ローラ21には、帯電ローラ21表面に接触してクリーニングする図示しない帯電クリーナローラが設けられている。
現像装置30は、感光体11と対向する位置に、図示しないが内部に磁界発生手段を備える現像ローラが配置されている。現像ローラの上方には、図示しないトナーボトルから投入されるトナーを磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤(以下、単に「現像剤」と記す。)と混合し、攪拌しながら現像ローラへ汲み上げる機構を併せて有する攪拌・搬送スクリューが備えられている。現像ローラによって搬送されるトナーと磁性キャリアからなる現像剤は、規制部材によって所定の現像剤層の厚みに規制され、現像ローラに担持される。現像ローラは、感光体11との対向位置において同方向に移動しながら、現像剤を担持搬送し、トナーを感光体11に供給する。また、未使用のトナーが収納された各色のトナーボトルが、着脱可能に感光体11上部の空間に収納される。図示しないモーノポンプやエアーポンプなどのトナー搬送手段により、各現像装置40に必要に応じトナーを供給するようになっている。消耗の多いブラックトナー用のトナーカートリッジを、特に大容量としておくことも可能である。
クリーニング装置40は、クリーニングブレードが感光体11と当接・離間する機構を備え、画像形成装置本体の制御部にて、任意に当接・離間させることができる。クリーニングブレードをカウンタ方式で、感光体11に当接し、これによって、感光体11上に残留するトナー、汚れとして付着している記録部材のタルク、カオリン、炭酸カルシウム等の添剤を感光体11から除去してクリーニングする。除去したトナー等は、廃トナー回収コイル22で、図示しない廃トナー容器に搬送し、貯留する。
転写装置60は、トナー像が積層される中間転写ベルト61、感光体11上のトナー像を中間転写ベルト61に転写・積層させる一次転写ローラ62、積層されたトナー像を記録部材9に転写する二次転写ローラ63等を備えている。さらに、転写装置60は、二次転写ローラ63に対向する部分で、中間転写ベルト61の内側には、対向部材67を設けている。
中間転写ベルト61を挟んで、各感光体11と対向する位置には、感光体11上に形成されたトナー像を中間転写ベルト61上に一次転写する一次転写ローラ62がそれぞれ配置されている。一次転写ローラ62は、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加される。印加する電圧の極性としては、トナーの電荷の極性とは逆の極性で、感光体11から中間転写ベルト61側に引き寄せ移行させることで、一次転写する。また、この一次転写ローラ62は電気抵抗の調整のために、カーボンブラック等の無機導電材、イオン導電材を含有させ、半導電性にすることが好ましい。一次転写ローラ62の抵抗値が異なっていても転写効率はほとんど変わらないが、画像面積比が異なると転写効率は大きく異なってくるため、安定して転写効率を維持できない。これは、転写ニップ部においてトナーが介在しない部分に電流が優先的に流れてしまう結果、画像面積比が小さい場合には転写電圧値が低くなって転写に必要な電界が十分得られなくなるためである。特に、一次転写ローラ62の抵抗値が低い場合には転写部に介在するトナーの抵抗値の影響が大きくなるため、一次転写ローラ62の抵抗値が低い場合ほど顕著になる。このように定電流制御を採用する場合には一次転写ローラ62として抵抗値の高いものを使用することが望まれる。
また、中間転写ベルト61に積層されたトナー像は、二次転写ローラ63で記録部材に二次転写される。二次転写ローラ63には、一次転写ローラ62と同様に、図示しない電源に接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が印加される。印加する電圧の極性としては、トナーの電荷の極性とは逆の極性で、中間転写ベルト61から、搬送されてきた記録部材側に引き寄せ移行させることで、二次転写する。
また、中間転写ベルト61には、二次転写後の中間転写ベルト61の表面をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置64が設けられている。回転部材642が中間転写ベルト61と当接・離間する機構を備え、画像形成装置1本体の制御部にて、任意に当接・離間させることができる。回転部材642を中間転写ベルト61に当接し、これによって、中間転写ベルト61上に残留するトナー、汚れとして付着している記録部材の添剤を中間転写ベルト61から除去してクリーニングする。除去したトナー等は、図示しない容器に貯留する。
さらに、この画像形成装置1には、中間転写ベルト61に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置が設けられている。潤滑剤塗布装置は、回転しながら削り取った潤滑剤を中間転写ベルト61表面に塗布する。なお、同様の機能を有する潤滑剤塗布装置を感光体11に対して配設してもよい。
本実施形態においては、固形潤滑剤としては、乾燥した固体疎水性潤滑剤を用いることが可能であり、ステアリン酸亜鉛の他にも、ステアリン酸、オレイン酸、パルチミン酸等の脂肪酸基を有する金属化合物なども使用できる。さらに、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ろう、オオバ油、みつろう、ラノリンなどのワックス等も使用できる。
転写装置60の下方には、記録紙上のトナー像を記録紙に半永久的に定着させる定着装置70が備えられている。定着装置70は、図示しないが、主に、内部にハロゲンヒータを有する定着ローラと、これに対向し、圧接して配置される加圧ローラとから構成されている。定着装置70は、フルカラーとモノクロ画像、あるいは片面か両面かにより定着条件を制御したり、用紙の種類に応じて最適な定着条件となるよう、不図示の制御手段により制御される。
画像形成動作は、まず、負荷電極性の感光体11に対し、露光装置12のレーザビームにより各感光体11の表面に形成された色毎の静電潜像が形成される。次に、現像装置30で、感光体11の帯電極性と同極性(負極性)の所定の色のトナーで現像され、顕像となる反転現像がおこなわれる。このときに、無端状の中間転写ベルト61が、複数のローラ651〜653により支持されて、感光体11Y、11C、11M、11Kの上部に設けられて、各感光体11Y、11C、11M、11Kの現像工程部後の一部が接触するように張架、配置されて、走行している。また、中間転写ベルト61には、各感光体11Y、11C、11M、11Kに形成されたトナー画像を1次転写ローラ62Y、62C、62M、62Kで、中間転写ベルト61上に転写され、トナー画像が重ねられて、未定着の画像が形成される。中間転写ベルト61の外周部には、クリーニングバックアップローラ641に対向する位置にベルトクリーニング装置64が設けられている。このベルトクリーニング装置64は、中間転写ベルト61の表面に残留する不要なトナーや、紙粉などの異物を拭い去る。さらに、中間転写ベルト61の外周で、支持ローラ653の対向する位置には、二次転写ローラ63が設けてある。中間転写ベルト61と2次転写ローラ63の間に記録部材9を通過させながら、二次転写ローラ63にバイアスを印加することで中間転写ベルト61が担持するトナー画像が記録部材9に転写される。二次転写ローラ63に印加される転写電圧の極性は、トナーの極性と逆のプラス極性である。これらの中間転写ベルト61に関連する部材は、中間転写ベルト61とともに転写装置60として一体的に構成してあり、画像形成装置1に対し着脱が可能となっている。
画像形成装置1の下側には記録部材9を供給可能に収納した給紙カセット81を備える給紙装置80が配備されている。この給紙カセット81から、確実に記録部材9の一枚だけが搬送ローラ82によりレジストローラ84に送られる。さらに、二次転写ローラ63を通過した記録部材9は、搬送方向下流に備えられた定着装置70まで搬送される。定着後の記録部材9は、排紙ローラ85により、画像形成装置1の外に設けた排紙トレイ86に排紙、スタックさせる。
なお、図1中で、本発明の画像形成装置1に用いる画像形成ステーション10は、プロセスカートリッジとしても機能する。図1に示すように、このプロセスカートリッジ10は、感光体11の周囲に、帯電装置20、現像装置30、クリーニング装置14を配置している。プロセスカートリッジ10は、少なくとも感光体11とその他のプロセス装置を備えていればよい。上部に配置される露光装置12から照射されたレーザ光Lによって、感光体11上に潜像が形成される。このほかに、フッ素樹脂、シリコーン樹脂の樹脂、及びステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム等のステアリン酸金属化合物を潤滑剤として感光体11上に塗布する潤滑剤塗布装置を併せて設けても良い。
図2は、本発明の現像装置の一実施形態の構成を示す概略図である。
本発明の現像装置30は、図2に示すように、磁性キャリアとトナーとを有する二成分現像剤を担持して、像担持体である感光体11に対向して配置され、感光体11上の潜像を現像する複数の現像剤担持体である第1現像ローラ31と第2現像ローラ32とを備えている。
さらに、詳細には、図2に示すように、第1現像工程部は、現像剤を担持して搬送する第1現像ローラ31と、この第1現像ローラ31と感光体11との間に形成される第1現像領域111と、第1搬送スクリュー35で現像剤を攪拌・搬送している第1搬送経路101とで構成されている。
同様に、図2に示すように、第2現像工程部は、現像剤を担持して搬送する第2現像ローラ32と、この第1現像ローラ32と感光体11との間に形成される第1現像領域112と、第1搬送スクリュー36で二成分現像剤を攪拌・搬送している第2搬送経路102とで構成されている。
第1現像領域111、第2現像領域112とは、第1及び第2現像ローラ31、32と感光体11とが対向し、現像が行われる領域である。
第1現像工程部における現像剤の流れとしては、第1搬送経路101内に第1搬送スクリュー35が配設されていて、第1搬送経路101内の現像剤は、第1搬送スクリュー35によって、長手方向に搬送されながら、第1現像ローラ31に供給される。第1現像ローラ31に担持され、第1現像領域111を通過して現像に供されなかった現像剤は、第1現像ローラ31から離脱し、第1搬送経路101に回収される。第2現像工程部における現像剤の流れとしては、第2搬送経路102内に第2搬送スクリュー36が配設されていて、第2現像工程部での現像剤の流れも、第1現像工程部と同様である。
そして、第1搬送経路101と第2搬送経路102とを仕切る仕切り板の両端部は開口しているので、第1搬送経路101と第2搬送経路102とが連通し、現像剤が現像装置30内を循環するようになっている.
図3は、従来の現像装置の構成を示す概略図である。現像ローラ31、32が複数存在している場合で、かつ現像ローラ31、32が同じ方向に回転する現像装置30において、従来はそれぞれの現像ローラ31、32の感光体11に対するプロセス線速は同一であった。上部に配置されたスクリュ35から上段にある、はじめに現像を開始する第1現像ローラ31が第1現像領域111を形成する。また、その次ぎに、現像を行う第2現像ローラ32が第2現像領域112を形成する。第1現像領域111に移送された現像剤は、引き続き第2現像領域112に移送され、その次には下段のスクリュ36にて回収される。下段のスクリュ36から上段のスクリュ35へ現像剤は移送されることで、現像装置30内の現像剤は循環される。以上のような現像剤の流れにより、第1現像領域111と第2現像領域112とに搬送されてくる現像剤量は同じになる。このときに、第2現像領域112に搬送されてくる現像剤量が、第1現像領域111に搬送されてくる現像剤量より少なければ、現像されるトナー量が少なくなる。また、第2現像領域112に搬送されてくる現像剤量が、第1現像領域111に搬送されてくる現像剤量より多ければ、現像剤が第1現像領域111と第2現像領域112との間に滞留し、搬送に障害が発生する。したがって、第1現像領域111と第2現像領域112との現像性は同等の性能にしなければならないし、同様に、現像ローラ31、32も、同等の性能にしなければならない。
しかしながら、上述した従来の現像方法においては、感光体11の回転方向で下流側の現像ローラ32の内部に配設してある磁石が有する複数の磁極のうち、感光体11に最近接の位置にある磁極いわゆる現像極の磁束密度が、感光体11の回転方向で上流側の現像ローラ31の現像極の磁束密度と同等なため、現像剤で形成される穂、いわゆる磁気ブラシが、上流側の磁気ブラシと同じ長さとなっており、上流側の第1現像ローラ31での第1の現像工程部111によって現像されたトナー像が、下流側の第2現像ローラ32での第2の現像工程部中112に再び同等の圧力で磁気ブラシにより摺擦されるため、磁気ブラシが現像されたトナーを掻き取るスキャベジング現象を発生させ、著しく画像レベルを低下させてしまうことがあった。
そこで上記問題を解決するために、近年、現像剤中の磁性キャリアとして低磁化高抵抗キャリアを用いる検討や、現像ローラ31、32の磁気力の法線方向ピーク値を第1現像ローラと感光ドラム現像担持体で異なるものにする試みが行われている。しかしながら、エッジ電界によるハロー画像や、スキャベンジによるハロー画像に対して十分な解決策が見出せていない状態である。
また、本発明の現像装置30は、第1現像ローラ31に対しては、第1現像剤搬送経路101から現像剤を供給し、第2現像剤搬送経路102にて現像剤を回収し、第2現像ローラ32に対しては、第2現像剤搬送経路102から現像剤を供給し、第3現像剤搬送経路103にて現像剤を回収し、かつ、該第3現像剤搬送経路103に、トナー濃度センサ51を設けてトナー濃度を検知して第3現像剤搬送経路103に新たなトナーをトナー補給装置52で補給して、第3現像剤搬送経路103から第1現像剤搬送経路101へ現像剤は移送する。
図4は、本発明の現像装置における現像剤の搬送される状況を説明するために示す模式図である。
図4に示すように、第1現像工程部は、第1現像ローラ31、第1現像領域111、第1搬送経路101、第1搬送スクリュー35、第2搬送経路102、第2搬送スクリュー36とで構成される。また、第2現像工程部は、第2現像ローラ32、第2現像領域121、第2搬送経路102、第2搬送スクリュー36、第3搬送経路103、第3搬送スクリュー37とで構成される。
第1搬送経路101内に第1搬送スクリュー35が、第2搬送経路102内に第2搬送スクリュー36が、第3搬送経路103内に第3搬送スクリュー37が配設されている。
現像剤は、以下に示すように流れている。
第1搬送スクリュー35が回転し、第一現像剤搬送経路101で現像剤を搬送している。搬送しながら、同時に、第1現像ローラ31に現像剤を供給している。図4に示されているように、第1現像ローラ31で第1現像程領域111における現像に供された現像剤は、第二現像剤搬送経路102にて回収している。回収された現像剤は、第2搬送スクリューによって、第2現像ローラに供給される。一方、第1現像剤搬送経路内で第1現像ローラに供給されなかった現像剤は、第1現像剤搬送経路の下流側で第2搬送経路と連通する開口から、第2搬送経路内に移送される。第2現像ローラ32で第2現像領域112における現像に供された現像剤は、第三現像剤搬送経路103にて回収している。一方、第2現像剤搬送経路内で第2現像ローラに供給されなかった現像剤は、第2現像剤搬送経路の下流側で第3搬送経路と連通する開口から、第3搬送経路内に移送される。
この回収された現像剤は、第三現像剤搬送経路103の搬送開口部38から第一現像剤搬送経路101の搬送開口部38へ現像剤を移送させる。
搬送スクリュー35、36、第3搬送スクリューを上下方向に配列することで、現像剤の移送を容易にすることができる。この移送は、順次搬送されてくる現像剤の圧力で、上部へ搬送させることができる。なお、この移送は、別途搬送経路を設けて、コイル、スクリュー、ベルト等で上部に移送させている。移送手段は、特に、限定されない。
この現像装置30では、第1現像ローラ31の周速と第2現像ローラ32の周速との比を、1.6〜2.4の範囲にすることが好ましい。これによって、ハロー画像が発生するのを防止し、かつ、縦線と横線との幅が略同等にして高品位の画像を得ることができる。第1現像工程部でベタ画像を完全に現像させることで、エッジ電界を緩和させることが可能となった。その結果、エッジ電界は弱められる結果となって、第2現像工程部においてハーフトーン画像をドット欠けの少ない画像を得ることができた。
また、現像ローラ31、32の2本に対して、上下に位置されたスクリュ35、36を2本以上使用することで、現像剤の回収とトナーの分散機能を分離させて現像剤中のトナー濃度を均一にさせることができた。
また、第1現像ローラ31の直径を第2現像ローラ32の直径よりも小さくする。これによって、現像ローラの直径を変えることで現像電界を強くする意味は、直径が小さくなることで感光体とのギャップにおける現像電界の変化率が大きな直径の担持体に比べて大きくなる。その結果、トナーは現像されやすくなると考えられる。したがって、第1現像ローラ31の直径と第2現像ローラ32の直径との比を、0.5〜0.9の範囲にすることが好ましい。これによって、ハロー画像が発生するのを防止し、かつ、縦線と横線との幅が略同等にして高品位の画像を得ることができる。第1現像工程部でベタ画像を完全に現像させることで、エッジ電界を緩和させることだ可能となった。その結果、エッジ電界は弱められる結果となって、第2現像工程部においてベタ部周辺のハーフトーン画像をドット欠けの少ない画像を得ることができた。また、各現像工程部でスクリュを2本以上使用することで、現像剤の回収とトナーの分散機能を分離させて現像剤中のトナー濃度を均一にさせることができた。
また、第1現像ローラの表面スリーブはV溝加工が施され、第2現像ローラの表面スリーブは、サンドブラスト加工が施されていることが好ましい。このような構成にすることにより、第1現像工程部において、確実に現像させることができる。
また、本発明の現像装置では、図4に示すように、さらに、第3現像剤搬送経路103に、トナー濃度センサ51を設けてトナー濃度を検知して第3現像剤搬送経路103に新たなトナーをトナー補給装置52で補給して、第3現像剤搬送経路103から第1現像剤搬送経路101へ現像剤は移送する。トナー濃度センサ51としては、透磁率センサでトナー濃度を検知することができる。一定体積量の現像剤を通過させるときに、トナー濃度によって一定体積中のトナー量が変わり、同時に磁性キャリアの量も変わることから、透磁率を測定することでトナー濃度を検知することができる。また、この透磁率センサであれば、現像装置筐体39の外部に設けることができ、現像剤の搬送を阻害することがない。また、トナーの補給する地点を1箇所にすることで、現像装置30の小型化、トナー濃度センサの必要な個数の低減が可能になり、画像形成装置1の製造に対する低コスト化に寄与することができる。
そして、トナー濃度が予め定めるトナー濃度が低い場合は、新たな未使用のトナーを補給する。これは、第1及び第2を含めて現像工程部111、112が終了している現像剤であり、ここから、再度、第1搬送スクリュー35に移送され、新たな現像工程部に供される。したがって、その前の段階である第3現像剤搬送経路103にある現像剤にトナーを補給することで、磁性キャリアとの攪拌・混合に時間をかけることができ、トナーに十分な帯電量を付与することができる。さらに、現像剤として、磁性キャリアとの十分な混合で、均一に分散している現像剤を供給することができる。
図5は、本発明の現像装置の他の実施形態の構成を示す概略図である。
図6は、本発明の現像装置における現像剤の搬送される状況を説明するために示す模式図である。
また、本発明の現像装置では、1本の現像ローラに対して複数の攪拌・搬送部材としてスクリュを設けることができる。ここでは、1本の現像ローラに対して2本の搬送スクリューを配置している実施形態で説明する。
本発明の現像装置30は、図5に示すように、磁性キャリアとトナーとを有する二成分現像剤を担持して、像担持体である感光体11に対向して配置され、感光体11上の潜像を現像する現像剤担持体である第1現像ローラ31を第1現像工程部に備えていて、さらに、現像剤の攪拌、搬送を行う第1−1搬送スクリュー351、さらに、第1−2搬送スクリュー352を備えている。さらに、第2現像ローラ32を第2現像工程部に備えていて、さらに、現像剤の攪拌、搬送を行う第2−1搬送スクリュー361、さらに、第2−2搬送スクリュー362を備えている。
また、図6に示すように、本発明の現像装置30では、第1現像ローラ31に対しては、第1現像剤搬送経路101から現像剤を供給し、第2現像剤搬送経路102にて現像剤を回収し、第2現像ローラ32に対しては、第3現像剤搬送経路103から現像剤を供給し、第四現像剤搬送経路104にて現像剤を回収している。また、現像ローラ31、32に対応して、それぞれ2本の攪拌・搬送部材である第1−1搬送スクリュー351、さらに、第1−2搬送スクリュー352を、第2−1搬送スクリュー361、さらに、第2−2搬送スクリュー362を備えている。この搬送スクリューは、それぞれの現像ローラ31、32に対応しながら設けられており、それらが、上下方向に配列されている。ここでは、現像ローラ31、32に対応して、それぞれ4本の搬送スクリューで説明する。
第1−1搬送スクリュー351が回転しながら、第1現像剤搬送経路101にて現像剤を搬送している。搬送しながら、同時に、第1現像ローラ31に現像剤を供給している。図5及び図6に示されているように、第1現像ローラ31で第1現像工程部に供された現像剤は、第1−2搬送スクリュー352の下部に形成している第2現像剤搬送経路102にて回収している。回収された現像剤は、第1−2搬送スクリュー352の搬送開口部38から第2−1搬送スクリュー361の搬送開口部38へ現像剤を移送させる。
その後、第2−1搬送スクリュー361が回転しながら、第3現像剤搬送経路103にて現像剤を搬送している。搬送しながら、同時に、第2現像ローラ36に現像剤を供給している。図5及び図6に示されているように、第2現像ローラ32で第2現像工程部に供された現像剤は、第2−2搬送スクリュー362の下部に形成している第四現像剤搬送経路104にて回収している。この回収された現像剤は、第2−2搬送スクリュー362の搬送開口部38から第1−1搬送スクリュー351の搬送開口部38へ現像剤を移送させる。搬送スクリュー351、352、361,362を上下方向に配列することで、現像剤の移送を容易にすることができる。この移送は、順次搬送されてくる現像剤の圧力で、上部へ搬送させることができる。なお、この移送は、別途搬送経路を設けて、コイル、スクリュー、ベルト等で上部に移送させている。移送手段は、特に、限定されない。
また、ここで、1本の現像ローラに対して2本以上の搬送スクリューを設けても良い。補給された新しいトナーの混合・攪拌を十分に行うために、2本以上設けて、混合攪拌の時間を長くすることで、トナーの帯電量の付与、磁性キャリアとの十分な混合を得ることができる。また、それぞれの現像ローラ31、32に対して、異なった本数の搬送・供給ローラを設けても良い。十分な混合・攪拌を得るための機能を有する搬送・供給ローラと、単に、現像ローラ31、32に現像剤を供するために搬送する搬送・スクリューがあってもよい。
また、本発明の現像装置30では、図6に示すように、さらに、第四搬送経路104に、トナー濃度センサ51を設けてトナー濃度を検知して第四搬送経路104に新たなトナーをトナー補給装置52で補給して、第四搬送経路104から第1現像剤搬送経路101へ現像剤は移送する。トナー濃度センサ51としては、透磁率センサでトナー濃度を検知することができる。一定体積量の現像剤を通過させるときに、トナー濃度によって一定体積中のトナー量が変わり、同時に磁性キャリアの量も変わることから、透磁率を測定することでトナー濃度を検知することができる。また、この透磁率センサであれば、現像装置筐体39の外部に設けることができ、現像剤の搬送を阻害することがない。
そして、トナー濃度が予め定めるトナー濃度が低い場合は、新たな未使用のトナーを補給する。これは、第1及び第2を含めて現像工程部111、112が終了している現像剤であり、ここから、再度、第1−1搬送スクリュー351に移送され、新たな現像工程部に供される。したがって、その前の段階である第四搬送経路104にある現像剤にトナーを補給することで、磁性キャリアとの攪拌・混合に時間をかけることができ、トナーに十分な帯電量を付与することができる。さらに、現像剤として、磁性キャリアとの十分な混合で、均一に分散している現像剤を供給することができる。また、現像剤搬送経路を一方向に循環させることで、それぞれの現像工程部にトナー濃度が均一な現像剤を供給させることが可能になった。その結果、画像濃度安定性が従来に比べて大きく改善された。
1 画像形成装置
2 給紙部
3 画像形成部
4 スキャナ部
5 原稿自動搬送装置(ADF)
9 記録部材
10 作像ユニット(プロセスカートリッジ)
11 感光体
12 露光装置
20 帯電装置
21 帯電ローラ
30 現像装置
31 第1現像ローラ
32 第2現像ローラ
33 第1規制ブレード
34 第2規制ブレード
35 第1搬送スクリュー
351 第1−1搬送スクリュー
352 第1−2搬送スクリュー
36 第2搬送スクリュー
361 第2−1搬送スクリュー
362 第2−2搬送スクリュー
37 第3スクリュー
38 搬送開口部
39 筐体
40 クリーニング装置
51 トナー濃度センサ
52 トナー補給装置
60 転写装置
61 中間転写ベルト
62 一次転写ローラ
63 二次転写ローラ
64 ベルトクリーニング装置
641 クリーニングバックアップローラ
642 回転部材
65 支持ローラ
651 従動ローラ
652 駆動ローラ
653 支持ローラ
66 搬送ベルト
70 定着装置
80 給紙装置
81 給紙カセット
82 給紙ローラ
83 搬送ローラ
84 レジストローラ
85 排紙ローラ
86 排紙トレイ
100 現像剤搬送経路
101 第1搬送経路
102 第2搬送経路
103 第3搬送経路
104 第4搬送経路
110 現像領域
111 第1現像領域
112 第2現像領域
特開2004−177947 特開2004−177949 特開2006−139227

Claims (10)

  1. 磁性キャリアとトナーとを有する二成分現像剤を担持して、像担持体に対向して配置され、像担持体上の潜像を現像する複数の現像剤担持体を備える現像装置において、
    前記現像装置は、像担持体にトナーを現像する複数の現像工程部を有し、各現像工程部が有する現像剤担持体が上下方向に配列させてあり、
    各現像工程部に設けられる現像剤担持体の周速がいずれも異なっている
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置おいて、
    前記現像装置は、はじめに現像を開始する第1現像工程部における第1現像剤担持体の周速が、その他の現像工程部における現像剤担持体の周速よりも大きい
    ことを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の現像装置おいて、
    前記現像装置は、はじめに現像を開始する第1現像工程部における第1現像剤担持体の直径が、その他の現像工程部における現像剤担持体の直径よりも小さい
    ことを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の現像装置おいて、
    前記現像装置は、2つの現像工程部を有し、各現像工程部に対しそれぞれ1つの現像剤担持体を備える
    ことを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の現像装置おいて、
    前記それぞれの現像工程部が、現像剤を撹拌・搬送するための攪拌・搬送部材を備える
    ことを特徴とする現像装置。
  6. 請求項5に記載の現像装置おいて、
    前記それぞれの現像工程部が備える攪拌・搬送部材は、上下方向に配列されている
    ことを特徴とする現像装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の現像装置おいて、
    前記現像装置は、
    第1現像工程部と第2現像工程部とを有し、
    第一現像工程部では、第一現像剤搬送経路から第1現像剤担持体へ現像剤を供給し、第二現像剤搬送経路にて第1現像剤担持体に担持された現像剤を回収し、
    第1現像工程部の次の現像工程である第2現像工程部では、第2現像剤搬送経路から第2現像剤担持体へ現像剤を供給し、第3現像剤搬送経路にて第2現像剤担持体に担持された現像剤を回収し、かつ、
    該第3現像剤搬送経路に、トナー濃度を検知するトナー濃度センサーと、第3現像剤搬送経路に新たなトナーを補給するためのトナー補給口とを備え、第3現像剤搬送経路から第1現像剤搬送経路へ現像剤を移送するための開口部を有する
    ことを特徴とする現像装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれかに記載の現像装置おいて、
    前記現像装置は、
    第1現像工程部と第2現像工程部とを有し、第一現像工程部には、現像剤を撹拌・搬送するのため攪拌・搬送部材が上下方向に複数配置されていて、
    第一現像工程部の次の現像工程である第二現像工程部には、現像剤を撹拌・搬送するのため攪拌・搬送部材が上下方向に複数配置されている
    ことを特徴とする現像装置。
  9. 請求項1ないし6のいずれかに記載の現像装置おいて、
    前記現像装置は、
    第1現像工程部と第2現像工程部とを有し、
    第1現像工程部では、第1現像剤搬送経路から第1現像剤担持体へ現像剤を供給し、第2現像剤搬送経路にて第1現像剤担持体に担持された現像剤を回収し、
    第2現像工程部では、第3現像剤搬送経路から第2現像剤担持体へ現像剤を供給し、第4現像剤搬送経路にて第2現像剤担持体に担持された現像剤を回収し、かつ、
    該第4現像剤搬送経路に、トナー濃度を検知するトナー濃度センサーと、第4現像剤搬送経路に新たなトナーを補給するためのトナー補給口とを備え、第4現像剤搬送経路から第1現像剤搬送経路へ現像剤を移送するための開口部を有する
    ことを特徴とする現像装置。
  10. 像担持体が担持する潜像を可視化して、記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、請求項1ないし9のいずれかに記載の現像装置を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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