JP2011085105A - ガスタービン制御装置及び発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷遮断や所内単独等のように負荷が急減する事象が発生した場合でも、燃焼器における燃焼を確実に維持すること。
【解決手段】燃焼器に供給される燃料のパイロット比を取得する第1情報取得部121と、燃焼器に供給される空気流量を取得する第2情報取得部122と、燃焼器における燃焼状態の安定性で決まるパイロット比と燃空比との関係が示された燃焼維持限界情報を有し、第1情報取得部121によって取得されたパイロット比に対応する燃空比を燃焼維持限界情報から取得し、該燃空比を目標燃空比として出力する目標燃空比取得部123と、目標燃空比と第2情報取得部122によって取得された空気流量とを用いて、最低燃料指令を決定する指令作成部124とを備える最低燃料指令設定部12を具備するガスタービン制御装置を提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ガスタービン制御装置及び発電システムに関するものである。
従来、発電所等で使用されるガスタービンでは、圧縮空気と燃料とを燃焼器に供給し、燃焼器における燃焼に伴う高温の燃焼ガスを利用してタービンを回転させ、発電を行っている。
このようなガスタービンでは、負荷遮断や所内単独といった負荷が急減する事象が発生した場合、燃焼器への燃料を絞ることにより回転速度の上昇を抑制するとともに、圧縮機に流入する空気量を減少させる制御を行っている。
しかしながら、燃焼器に供給する燃料を絞りすぎてしまうと、燃焼器における燃空比がくずれ、燃空比が設計値から逸脱してしまうことが懸念される。また、燃空比が設計値から逸脱してしまうと、燃焼が不安定となり、最悪の場合、失火が発生してしまう可能性がある。
このような最悪の事態を防止するために、従来は、安定した燃焼が維持できる程度の所定の最低燃料指令値を設定しておき、常に、燃料指令を最低燃料指令値以上とする制御が行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−148173号公報
しかしながら、従来のガスタービンでは、上記最低燃料指令値は固定値として与えられていたため、燃焼器の燃焼状態等によっては必ずしも好ましい値に設定されない場合があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、負荷遮断や所内単独等のように負荷が急減する事象が発生した場合でも、燃焼器における燃焼を確実に維持することのできるガスタービン制御装置及び発電システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、圧縮機と、前記圧縮機から出力された圧縮空気と燃料流路からの燃料とが供給される燃焼器と、前記燃焼器で発生する燃焼ガスによって回転させられるタービンと、該タービンの回転により発電する発電機とを備えるガスタービンに適用可能なガスタービン制御装置であって、前記燃焼器の燃焼を維持するために必要な最低燃料指令を設定する最低燃料指令設定手段を備え、前記最低燃料指令設定手段は、前記燃焼器に供給される燃料流量に関するパラメータを取得する第1情報取得手段と、前記燃焼器に供給される空気流量に関するパラメータを取得する第2情報取得手段と、前記燃焼器における燃焼状態の安定性で決まるパイロット比と燃空比との関係が示された燃焼維持限界情報を有し、前記第1情報取得手段によって取得された前記燃料流量に関するパラメータに対応する燃空比を前記燃焼維持限界情報から取得し、該燃空比を目標燃空比として出力する目標燃空比取得手段と、前記目標燃空比と前記第2情報取得手段によって取得された前記空気流量に関するパラメータとを用いて、前記最低燃料指令を決定する指令作成手段とを具備するガスタービン制御装置を提供する。
上記構成によれば、燃焼器における燃焼状態の安定性で決まる、パイロット比と燃空比との関係が示された燃焼維持限界情報を予め用意しておき、この燃焼維持限界情報から現在の燃焼器におけるパイロット比に応じた燃空比を取得し、この燃空比から最低燃料指令を設定するので、燃焼器における燃焼状態に応じて最低燃料指令を動的に変化させることができる。これにより、燃焼器に供給する燃料流量の下限制御に燃焼器の燃焼状態を反映させることができ、燃焼器における燃焼を維持するために最低限必要となる燃料ガスを確実に燃焼器に供給することができる。この結果、負荷遮断や所内単独等のように負荷が急減する事象が発生した場合でも、燃焼器における燃焼を確実に維持することができる。
上記ガスタービン制御装置において、前記燃焼器には、拡散燃焼用のパイロットノズルと予混合用のメインノズルとが設けられており、前記燃料流量に関するパラメータとして前記パイロット比を用いてもよい。
パイロットノズルとメインノズルとを備えており、予混合燃焼と拡散燃焼とを切り替え可能な燃焼器を適用しているガスタービンにあっては、燃焼器における燃焼状態を把握するのに燃空比だけでは不十分となる。これは、例えば、燃空比が同じであっても予混合燃焼と拡散燃焼との割合によって燃焼状態が変化するからである。このような場合でも、上記構成によれば、パイロット比に基づいて燃焼を維持するのに理想的な燃空比を決定し、この燃空比から最低燃料指令を設定するので、燃空比だけを用いて最低燃料指令を設定する場合と比べて、最低燃料指令にそのときの燃焼器の燃焼状態をより反映させることができる。これにより、最低燃料指令をより適切な値に設定することが可能となる。
上記ガスタービン制御装置において、燃料ガスの発熱量、供給圧力、温度等の燃料側条件及び前記燃焼器に供給される空気の温度、湿度等の空気側条件の少なくともいずれかに応じて前記燃焼維持限界情報を補正することとしてもよい。
このように、燃料側条件、空気側条件に応じて燃焼維持限界情報を補正することにより、ガスタービンの運転条件による影響を反映させることが可能となり、より高い精度で燃焼制御を行うことが可能となる。
上記ガスタービン制御装置は、前記指令作成手段によって決定された前記最低燃料指令に対して上下限制限をかける上下限制限手段と、前記上下限制限手段から出力された最低燃料指令からノイズを低減するノイズ低減手段とを更に備えていてもよい。
このように、上下限制限手段を設けることにより、最低燃料指令が異常な値に設定されることを防止することが可能となり、また、ノイズ低減手段を設けることにより、最低燃料指令の変動を抑制することが可能となる。
本発明は、ガスタービンと、上記いずれかのガスタービン制御装置を備える発電システムを提供する。
発電システムは、ガスタービン及び上記ガスタービン制御装置を備えていればよく、例えば、ガスタービンと蒸気タービンとを備えるガスタービンコンバインドサイクル発電システム(GTCC:Gas Turbine Combined Cycle)や石炭ガス化複合発電システム(IGCC:Integrated Gasification Combined Cycle)であってもよい。
本発明によれば、負荷遮断や所内単独等のように負荷が急減する事象が発生した場合でも、燃焼器における燃焼を確実に維持することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る発電システムの概略構成を示した図である。 燃焼器に設けられているメインノズル及びパイロットノズルの一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係るガスタービン制御装置が備える燃料流量制御部の概略構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る最低燃料指令設定部の概略構成を示した図である。 燃焼維持限界情報の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る最低燃料指令設定部の変形例を示した図である。
以下、本発明の一実施形態に係るガスタービン制御装置および発電システムについて、図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る発電システムの概略構成を示した図である。
図1に示すように、発電システムは、ガスタービン10とガスタービン制御装置20とを備えている。
ガスタービン10は、タービン101、圧縮機102、及び燃焼器103を主な構成として備えている。圧縮機102において圧縮された圧縮空気は、燃焼器103に供給されるようになっている。また、燃焼器103には、燃料流路から燃料ガスが供給される。
燃焼器103に供給された圧縮空気と燃料ガスとは混合して燃焼され、高温の燃焼ガスが発生する。この高温の燃焼ガスによってタービン101が回転され、この回転が同軸上に接続されている発電機105に伝達されることにより、発電機105が発電する。なお、タービン101と同軸に圧縮機102も接続されており、タービン101の回転により圧縮機102も駆動するような構成とされている。
上記燃焼器103には、図2に示されるように、パイロットノズル51と、パイロットノズル51の外周に間隔をあけて配置される複数のメインノズル52とが設けられている。パイロットノズル51は拡散燃焼に用いられ、メインノズル52は予混合燃焼に用いられる。これらノズルの切り替えが行われることにより、燃焼切り替えが行われる。
また、燃焼器103には、図1に示されるように、メインノズルに燃料ガスを供給する第1燃料流路106と、パイロットノズルに燃料ガスを供給する第2燃料流路107とが接続されている。第1燃料流路106および第2燃料流路107には、燃料ガスの流量を調整するための第1流量調節弁108および第2流量調節弁109がそれぞれ設けられている。
圧縮機102の吸気側には、圧縮機102の吸気量(吸入空気量)を調整するための入口案内翼104が設けられている。第1流量調節弁108及び第2流量調節弁109の開度並びに入口案内翼104の角度は、ガスタービン制御装置20により制御される。
また、第1燃料流路106及び第2燃料流路107には、これら流路を流れる燃料ガスの流量を計測するための流量センサ110、111がそれぞれ設けられている。同様に、入口案内翼104の周辺には、圧縮機102へ吸入される空気流量を計測するための流量センサ112が設けられている。これらセンサの出力は、ガスタービン制御装置20へ出力され、上記第1流量調節弁108及び第2流量調節弁109の弁開度制御並びに入口案内翼104の角度制御に使用される。
ガスタービン制御装置20は、燃焼器103に供給される燃料流量を決定する燃料流量制御部21と、燃焼器103に供給される圧縮空気流量を決定する空気流量制御部22とを備えている。
図3は、ガスタービン制御装置20の概略構成を示したブロック図である。図3に示すように、ガスタービン制御装置20において、燃料流量制御部21は、CSO演算部11、最低燃料指令設定部12、高値選択部13、及び燃料弁開度決定部14を主な構成として備えている。
CSO演算部11には、図示を省略した各種制御部によって算出された負荷制御信号LDCSO、ガバナ制御信号GVCSO、ブレードパス温度制御信号BPCSO、及び排ガス制御信号EXCSOが入力される。
負荷制御信号LDCSOは、発電機出力を発電機出力指令に一致させるように燃料流量を制御するための制御信号であり、ガバナ制御信号GVCSOは、タービン101の回転速度又は回転数を目標値に一致させるように燃料流量を制御するための制御信号であり、ブレードパス温度制御信号BPCSOはタービン101のブレードパス温度BPTがブレードパス温度上限値を超えないように燃料流量を制御するための制御信号であり、排ガス制御信号EXCSOは排ガス温度が排ガス温度上限値を超えないように燃料流量を制御するための制御信号である。なお、これらの制御信号については、公知の技術であり、例えば、特開2007−071144号公報に開示されている。
CSO演算部11は、入力された各種制御信号のうち、最も低値の制御信号を選択し、これを燃料流量指令CSOとして高値選択部13に出力する。
最低燃料指令設定部12は、現在の燃焼器の燃焼状態に応じて動的に最低燃料指令を設定し、設定した最低燃料指令を高値選択部13に出力する。なお、最低燃料指令設定部12は、本発明の主な特徴部分であり、詳細については後述する。
高値選択部13は、燃料流量指令CSOおよび最低燃料指令のうち値の大きい方を選択し、これを新たな燃料流量指令CSO´として燃料弁開度決定部14に出力する。
燃料弁開度決定部14は、例えば、燃焼負荷指令値CLCSOとパイロット比とが関連付けられた情報(例えば、関数やマップ)を有しており、この情報から図示しない別の制御回路によって求められた現在の燃焼負荷指令値CLCSOに対応するパイロット比を取得する。なお、燃焼負荷指令値CLCSOは、ガスタービン入口温度に比例する値であり、例えば、特開2007−77867号公報に開示されている。
燃料弁開度決定部14は、パイロット比を取得すると、このパイロット比を燃料流量指令CSO´に乗ずることにより、パイロット流量指令を得る。また、燃料弁開度決定部14は、上記パイロット比と算出したパイロット流量指令とを以下の(1)式に与えることにより、メイン流量指令を算出する。
P=Fp/(Fp+Fm) (1)
上記(1)式において、Pはパイロット比、Fpはパイロット流量、Fmはメイン流量である。
このようにして、パイロット流量指令およびメイン流量指令を得ると、これらの流量指令から弁開度をそれぞれ求め、第1流量調節弁108及び第2流量調節弁109を駆動する図示しない駆動回路に対して弁開度をそれぞれ出力する。
次に、本発明の主な特徴部分である最低燃料指令設定部12について説明する。
最低燃料指令決定部12は、図4に示されるように、第1情報取得部121、第2情報取得部122、目標燃空比取得部123、及び指令作成部124を備えている。
第1情報取得部121は、燃焼器103に供給される燃料流量に関するパラメータを取得する。具体的には、第1情報取得部121は、流量センサ110により計測された第1燃料流路106を流れる燃料ガスの流量(以下「メイン流量」という。)、流量センサ111により計測された第2燃料流路107を流れる燃料ガスの流量(以下「パイロット流量」という。)とを入力情報として取得し、これらの情報からパイロット比を求め、これを目標燃空比取得部123に出力する。なお、パイロット比Pは、上記(1)式で求められる。
第2情報取得部122は、燃焼器103に供給される空気流量に関するパラメータを取得する。具体的には、第2情報取得部122は、流量センサ112により計測される圧縮機102の吸気流量を燃焼器103に供給される空気流量とみなして、指令作成部124に出力する。
目標燃空比取得部123は、燃焼器103における燃焼状態の安定性で決まる、パイロット比と燃空比との関係が示された燃焼維持限界情報を有している。図5に燃焼維持限界情報の一例を示す。図5において、横軸はパイロット比、縦軸は燃空比である。図5に示されている曲線は、燃焼を維持させるためのパイロット比と燃空比との限界バランスを示しており、例えば、曲線の上側は燃焼維持領域、曲線の下側は燃焼不安定領域(換言すると、確実な燃焼を維持できない領域)を示している。
目標燃空比取得部123は、第1情報取得部121から入力されたパイロット比に対応する燃空比を図5に示した燃焼維持限界情報から取得し、取得した燃空比を目標燃空比として指令作成部124に出力する。
指令作成部124は、目標燃空比取得部123から出力された目標燃空比に、第2情報取得部122によって取得された空気流量を乗じることで、目標燃空比に対応する燃料量を計算し、これを最低燃料指令として出力する。
これにより、最低燃料指令が図3に示した高値選択部13に与えられることとなる。
次に、上述した最低燃料指令設定部12の作用について説明する。
まず、図1に示したガスタービン10において、第1燃料流路106を通じてメインノズルに供給されるメイン流量が流量センサ110によって計測され、第2燃料流路107を通じてパイロットノズルに供給されるパイロット流量が流量センサ111によって計測されて第1情報取得部121に与えられる。また、圧縮機102に供給される空気流量が流量センサ112によって計測されて第2情報取得部122に与えられる。
第1情報取得部121において、メイン流量及びパイロット流量からパイロット比が算出され、目標燃空比取得部123に出力される。目標燃空比取得部123では、図5に示した燃焼維持限界情報からパイロット比に対応する燃空比が求められ、この燃空比が目標燃空比として指令作成部124に出力される。
指令作成部124では、第2情報取得部122を介して入力された空気流量と目標燃空比取得部123から入力された目標燃空比とが乗算されることにより、目標燃空比に対する燃料量が計算され、この値が最低燃料指令として図3に示した高値選択部13に出力される。
以上説明してきたように、本実施形態に係る発電システム及びガスタービン制御装置によれば、燃焼器103における燃焼状態の安定性で決まる、パイロット比と燃空比との関係が示された燃焼維持限界情報を予め用意しておき、この燃焼維持限界情報から現在の燃焼器におけるパイロット比に応じた燃空比を取得し、この燃空比から最低燃料指令を設定するので、燃焼器における燃焼状態に応じて最低燃料指令を動的に変化させることができる。これにより、燃焼器103に供給する燃料流量の下限制御に燃焼器103の燃焼状態を反映させることができ、燃焼器103における安定した燃焼を確実に維持することが可能となる。
また、特に、予混合燃焼と拡散燃焼とを切り替え可能な燃焼器を適用しているガスタービンにあっては、燃焼器における燃焼状態を把握するのに燃空比だけでは不十分となる。これは、例えば、燃空比が同じであっても予混合燃焼と拡散燃焼との割合によって燃焼状態が変化するからである。本実施形態では、上述のように、パイロット比に基づいて、燃焼を維持するのに理想的な燃空比を決定し、この燃空比から最低燃料指令を設定するので、燃空比だけを用いて最低燃料指令を設定する場合と比べて最低燃料指令をより適切な値に設定することが可能となる。これにより、例えば、燃焼を維持するのに必要とされる燃料量ぎりぎりのラインで燃料供給を行うことも可能となり、燃焼器における失火を確実に防止しながら、燃焼器へ供給する燃料ガスの流量の低減を実現することが可能となる。
〔変形例1〕
上記実施形態では、燃焼器103に供給される燃料流量に関するパラメータとして、パイロット比を用いていたが、これに代えて、例えば、パイロット流量(流速)、メイン流量(流速)等を用いることとしてもよい。
また、燃焼器103に供給される空気流量に関するパラメータとして、流量センサ112によって計測された計測値を用いていたが、これに代えて、圧縮機102の入口案内翼の角度から演算によって空気流量を得てもよいし、また、圧縮機102と燃焼器103との間の空気流量を計測して、この計測値を用いることとしてもよい。
また、上述のように、計測値を用いるのに代えて、指令値を使用することとしてもよい。例えば、パイロット比であれば、上述した燃料弁開度決定部14において設定されるパイロット比を使用すればよい。このように、計測値ではなく、指令値を用いることで、操作端の遅れや計測器の遅れを排除することができる。
〔変形例2〕
上記実施形態において、燃料ガスの発熱量、供給圧力、温度等の燃料側条件及び燃焼器103に供給される空気の温度、湿度等の空気側条件の少なくともいずれかに応じて燃焼維持限界情報を補正することとしてもよい。
このように、燃料側条件、空気側条件に応じて燃焼維持限界情報を補正することにより、ガスタービンの運転条件による影響を反映させることが可能となり、より高い精度で燃焼制御を行うことが可能となる。
〔変形例3〕
図6に示すように、図4に示した最低燃料指令設定部12の構成に加えて、指令作成部124によって決定された前記最低燃料指令に対して上下限制限をかける上下限制限部125と、上下限制限部125から出力された最低燃料指令からノイズを低減するノイズフィルタ(ノイズ低減手段)126とを更に設けることとしてもよい。
このように、上下限制限部125を設けることにより、最低燃料指令が異常な値に設定されることを防止することが可能となり、また、ノイズフィルタ126を設けることにより、最低燃料指令の変動を抑制することが可能となる。
10 ガスタービン
11 CSO演算部
12,12´ 最低燃料指令設定部
13 高値選択部
14 燃料弁開度決定部
20 ガスタービン制御装置
21 燃料流量制御部
22 空気流量制御部
101 タービン
102 圧縮機
103 燃焼器
104 入口案内翼
105 発電機
106 第1流量流路
107 第2流量流路
108 第1流量調節弁
109 第2流量調節弁
110,111,112 流量センサ
121 第1情報取得部
122 第2情報取得部
123 目標燃空比取得部
124 指令作成部
125 上下限制限部
126 ノイズフィルタ

Claims (5)

  1. 圧縮機と、前記圧縮機から出力された圧縮空気と燃料流路からの燃料とが供給される燃焼器と、前記燃焼器で発生する燃焼ガスによって回転させられるタービンと、該タービンの回転により発電する発電機とを備えるガスタービンに適用可能なガスタービン制御装置であって、
    前記燃焼器の燃焼を維持するために必要な最低燃料指令を設定する最低燃料指令設定手段を備え、
    前記最低燃料指令設定手段は、
    前記燃焼器に供給される燃料流量に関するパラメータを取得する第1情報取得手段と、
    前記燃焼器に供給される空気流量に関するパラメータを取得する第2情報取得手段と、
    前記燃焼器における燃焼状態の安定性で決まるパイロット比と燃空比との関係が示された燃焼維持限界情報を有し、前記第1情報取得手段によって取得された前記燃料流量に関するパラメータに対応する燃空比を前記燃焼維持限界情報から取得し、該燃空比を目標燃空比として出力する目標燃空比取得手段と、
    前記目標燃空比と前記第2情報取得手段によって取得された前記空気流量に関するパラメータとを用いて、前記最低燃料指令を決定する指令作成手段と
    を具備するガスタービン制御装置。
  2. 前記燃焼器には、拡散燃焼用のパイロットノズルと予混合用のメインノズルとが設けられており、
    前記燃料流量に関するパラメータとして前記パイロット比を用いる請求項1に記載のガスタービン制御装置。
  3. 燃料ガスの発熱量、供給圧力、温度等の燃料側条件及び前記燃焼器に供給される空気の温度、湿度等の空気側条件の少なくともいずれかに応じて前記燃焼維持限界情報を補正する請求項2に記載のガスタービン制御装置。
  4. 前記指令作成手段によって決定された前記最低燃料指令に対して上下限制限をかける上下限制限手段と、
    前記上下限制限手段から出力された最低燃料指令からノイズを低減するノイズ低減手段と
    を具備する請求項1から請求項3のいずれかに記載のガスタービン制御装置。
  5. ガスタービンと、
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のガスタービン制御装置と
    を備える発電システム。
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