JP2011083400A - 無人一輪車。 - Google Patents
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Abstract
【課題】 一輪車を無人で転倒させることなく走行させる。
【解決手段】 フレームに車輪を懸架して無人で走行する無人一輪車において、フレームに車輪を駆動する走行用モータを取り付けるとともに、フレームから左腕と右腕を張出させ、フレームにこれら左腕と右腕をそれぞれ水平軸回りの回動と鉛直軸回りの回動をさせる上下用モータと旋回用モータを取り付け、フレームの重心変移で発生する前後方向及び左右方向の転倒モーメントに基づくフレームの転倒を、走行用モータによる車輪の前後移動に基づく前後方向引戻しモーメントと、上下用モータによる左腕又は/及び右腕の水平軸回りの回動に基づく左右方向引戻しモーメントと、旋回用モータによる左腕又は/及び右腕の鉛直軸回りの回動に基づく左右方向引戻しモーメント及び回行時の遠心力に基づく旋回モーメントとを発生させて防ぐ。
【選択図】 図1
【解決手段】 フレームに車輪を懸架して無人で走行する無人一輪車において、フレームに車輪を駆動する走行用モータを取り付けるとともに、フレームから左腕と右腕を張出させ、フレームにこれら左腕と右腕をそれぞれ水平軸回りの回動と鉛直軸回りの回動をさせる上下用モータと旋回用モータを取り付け、フレームの重心変移で発生する前後方向及び左右方向の転倒モーメントに基づくフレームの転倒を、走行用モータによる車輪の前後移動に基づく前後方向引戻しモーメントと、上下用モータによる左腕又は/及び右腕の水平軸回りの回動に基づく左右方向引戻しモーメントと、旋回用モータによる左腕又は/及び右腕の鉛直軸回りの回動に基づく左右方向引戻しモーメント及び回行時の遠心力に基づく旋回モーメントとを発生させて防ぐ。
【選択図】 図1
Description
本発明は、予め定められたプログラム、無線機による指示或いは地上に引かれたラインに沿って一輪車を転倒することなく走行させる無人一輪車に関するものである。
すべての機器や装置はその機能を発揮させるために制御部を有しており、最近では、これをコンピュータで制御しているものが多い。各種のゲーム機やロボコン或いは無線で操縦する飛行機や自動車といったアミューズメントの世界でもそうであり、コンピュータで制御をしている。このうち、二輪車の速さや正確さを競うアミューズメントがあるが、二輪車は四輪自動車と違って転倒の虞があることから、速度や旋回といった操縦制御の他に転倒を防ぐ制御も必要になる。
本出願人は、二輪車を無人で走行させる発明を下記特許文献1として提案している。これは下記特許文献2及び3に見られる発明と違い、転倒を防ぐ制御の要素として二輪車の走行速度を取り入れており、これによって転倒を確実に防止しているものである。また、制御に必要な傾斜角や旋回角をレスポンスが早くて高感度が得られる角速度センサで検出し、この検出値を積分して角度を算出するとともに、微分して角加速度を算出し、これらを効果的に採用して正確な制御を可能にしている。
しかし、一輪車では状況が異なる。一輪車は二輪車と違って転倒は左右のみでなく、前後にも生ずるし、バランスを崩して転倒する危険性は二輪車に比べて大きい。実際に人が一輪車に乗る場合を考えてみると、車体の重心が変移して転倒モーメントが発生すると、乗り手は重心移動してこれと逆のモーメントを発生させて姿勢を矯正している。同時に、両手を左右に伸ばして上下や左右に振ってバランスをとったり、旋回させている。しかし、無人一輪車では、乗り手による重心移動のようなことはできないので、両手に代わる部材でバランスをとったり、旋回するしかない。このため、両手に代わる部材の動きがより重要になる。
本発明は、バランスを保つ要素としてフレームの左右に左腕と右腕を張出し、これを適宜動作させることで安定した走行をさせるようにしたものである。
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、フレームに車輪を懸架して無人で走行する無人一輪車において、フレームに車輪を駆動する走行用モータを取り付けるとともに、フレームから左腕と右腕を張出させ、フレームにこれら左腕と右腕をそれぞれ水平軸回りの回動と鉛直軸回りの回動をさせる上下用モータと旋回用モータを取り付け、フレームの重心変移で発生する前後方向及び左右方向の転倒モーメントに基づくフレームの転倒を、走行用モータによる車輪の前後移動に基づく前後方向引戻しモーメントと、上下用モータによる左腕又は/及び右腕の水平軸回りの回動に基づく左右方向引戻しモーメントと、旋回用モータによる左腕又は/及び右腕の鉛直軸回りの回動に基づく左右方向引戻しモーメント及び回行時の遠心力に基づく旋回モーメントとを発生させて防ぐことを特徴とする無人一輪車を提供したものである。
また、本発明は、以上の無人一輪車の姿勢制御の具体的手段として、請求項2に記載した、フレームの前後傾斜を前後傾斜センサで、左右傾斜を左右傾斜センサで、旋回を旋回センサでそれぞれ検出するとともに、各センサからの出力を比例制御と微分制御で演算して走行用モータ、上下用モータ及び旋回用モータを駆動して前後方向引戻しモーメント、左右方向引戻しモーメント及び旋回モーメントを発生させる手段を提供する。
請求項1の発明によると、フレームから左腕と右腕を張出することで格好のバランス調整具となり、これを所定に動かすことで転倒モーメントとそれぞれ逆の引戻しモーメントを発生させてバランスを保つことができる。この点で、簡単な構造と制御で確実に転倒を防ぐものになる。請求項2の手段によると、各センサの検出値を遅延なく正確に演算して各モータに出力できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明に係る無人一輪車の前面図であるが、この無人一輪車は、車輪1と、その車軸1aをフォークで回転自在に懸架するフレーム2と、車軸1aに連結される走行用モータ3と、フレーム2の左右に架設されるプラットフォーム4と、プラットフォーム4に吊架される左側及び右側の旋回用モータ5、6と、旋回用モータ5、6の出力軸5a、6aで支持される左側及び右側の上下用モータ7、8と、上下用モータ7、8の出力軸7a、8aに取り付けられて先端にウェイト9a、10aを有する同形状の左腕9及び右腕10と、フレーム2の上部に設置される制御部11とからなる。左腕9と右腕10の先端にウェイト9a、10aを設けたのは、これら左腕9と右腕10の動きの影響を大きくするためである。
これにおいて、走行用モータ3、旋回用モータ5、6及び上下用モータ7、8はサーボモータであり、制御部11からの指令に基づく速度、角度で回転し、車軸1aを駆動するとともに、左腕9と右腕10をそれぞれ鉛直軸回りの回動(これを旋回という)と水平軸回りの回動(これを上下回動という)をさせるものになっている。なお、走行用モータ3の出力軸3aと車軸1aとは角度をもっていることから、ベベルギア機構12で連結している。また、フレーム2には、各アクチュエータ(モータ)や制御部11の電源となるバッテリ13を搭載している。
さらに、この無人一輪車は、フレーム2の左右及び前後の傾きを検出する左右傾斜センサ14と前後傾斜センサ15を装備しているとともに、フレーム2自身の旋回(自転)を検出する旋回センサ16も装備している。この場合における各センサは、出力のレスポンスが鋭く、感度の高い圧電振動式のものを採用しており、これで左右傾斜、前後傾斜及び旋回の角速度を検出している。なお、これらセンサはフレーム2に防振ゴム17を介して取り付けられており、誤作動の原因となる振動を遮断している。この他、車軸1aの回転速度と角度を検出するエンコーダ18も装備している。
次に、以上の各機器の動作とそれによって生ずるフレーム2の挙動について説明しておく。
1.車輪の移動
図2は一輪車の側面図(腕部は省略)であるが、車輪1を前後に移動させると、フレーム(一輪車全体)2がそれに連れて動くが、フレーム2には慣性があるから、上部ほど動きは小さい。これにより、車輪1を前進させると、フレーム2は後方に傾き、後進させると前方に傾く。したがって、車輪1を前後させることでフレーム2を前後に転倒させる転倒モーメントが生ずるが、これは同時に、(A)前後へ転倒しかかったフレーム2の姿勢を元に戻す前後方向引戻しモーメントになる。なお、このモーメントは車輪1の加速度が大きいほど大きい。
図2は一輪車の側面図(腕部は省略)であるが、車輪1を前後に移動させると、フレーム(一輪車全体)2がそれに連れて動くが、フレーム2には慣性があるから、上部ほど動きは小さい。これにより、車輪1を前進させると、フレーム2は後方に傾き、後進させると前方に傾く。したがって、車輪1を前後させることでフレーム2を前後に転倒させる転倒モーメントが生ずるが、これは同時に、(A)前後へ転倒しかかったフレーム2の姿勢を元に戻す前後方向引戻しモーメントになる。なお、このモーメントは車輪1の加速度が大きいほど大きい。
2.両腕の上下回動
図3は両腕9、10の部分を示す前面図であるが、左腕9又は/及び右腕10を水平な状態(b)から上下回動させると(a)(c)、フレーム2はその反力を受け、回動方向と逆向きのモーメントが発生する。このモーメントはフレーム2を左右に転倒させる転倒モーメントとなるが、一方で、(B)左右に転倒しかかったフレーム2の姿勢を元に戻す左右方向引戻しモーメントになる。なお、このモーメントは左腕9を上げ、右腕10を下げると相殺されるが、慣性力の相違によって上げた方のモーメントの方が大きい。また、モーメントの大きさは両腕9、10の上下の回動加速度による。
図3は両腕9、10の部分を示す前面図であるが、左腕9又は/及び右腕10を水平な状態(b)から上下回動させると(a)(c)、フレーム2はその反力を受け、回動方向と逆向きのモーメントが発生する。このモーメントはフレーム2を左右に転倒させる転倒モーメントとなるが、一方で、(B)左右に転倒しかかったフレーム2の姿勢を元に戻す左右方向引戻しモーメントになる。なお、このモーメントは左腕9を上げ、右腕10を下げると相殺されるが、慣性力の相違によって上げた方のモーメントの方が大きい。また、モーメントの大きさは両腕9、10の上下の回動加速度による。
3.両腕の旋回
1)図4は無人一輪車の平面図であるが、今、両腕9、10を45°前方に出した状態(a)から右へ45°旋回させたとすると(b)、フレーム2の重心は右へずれる。したがって、フレーム2には右方への転倒モーメントが発生するが、一方で、このモーメントは右に転倒しかかったフレーム2の姿勢を左に戻す引戻しモーメントにもなる。同様に、左に旋回させると、フレーム2の重心は左にずれ、左方への転倒モーメントが発生するが、このモーメントは左に転倒しかかったフレーム2の姿勢を右に戻す引戻しモーメントにもなる。
1)図4は無人一輪車の平面図であるが、今、両腕9、10を45°前方に出した状態(a)から右へ45°旋回させたとすると(b)、フレーム2の重心は右へずれる。したがって、フレーム2には右方への転倒モーメントが発生するが、一方で、このモーメントは右に転倒しかかったフレーム2の姿勢を左に戻す引戻しモーメントにもなる。同様に、左に旋回させると、フレーム2の重心は左にずれ、左方への転倒モーメントが発生するが、このモーメントは左に転倒しかかったフレーム2の姿勢を右に戻す引戻しモーメントにもなる。
したがって、両腕9、10を旋回させると、(C)左右に転倒しかかったフレーム2の姿勢を元に戻す左右方向引戻しモーメントになる。同時に、両腕9、10を前後させると、フレーム2の重心も前後に移動するから、(D)前後に転倒しかかったフレーム2の姿勢を元に戻す前後方向引戻しモーメントにもなる。なお、このモーメントの大きさと方向は左腕9と右腕10のフレーム2からの出っ張り量と方向になる。
2)両腕9、10を旋回させると、その反力によってフレーム2に旋回モーメントを発生させる。すなわち、両腕9、10を、例えば、右方に旋回させたとすると、フレーム2は慣性によってそれについて回ろうとして右方に旋回する。この旋回モーメントは車輪1をその方向に舵切りする力になり、その大きさは両腕9、10の旋回加速度によることになる。このとき、一輪車が走行していると、一輪車は旋回モーメントに応じた舵切り角度で回行することになり、それに伴って遠心力が発生し、その分だけフレーム2は回行外側に重心が移動する。フレーム2の重心が外側に移動すると、外側方向への転倒モーメントとなるが、一方で、(E)内側に転倒しかかったフレーム2の姿勢を元に引き戻す左右方向引戻しモーメントとなる。
次に、以上の動作による一輪車の姿勢矯正(転倒防止)について説明する。一輪車の転倒は、風、振動、地面の状況等によってフレーム2の重心が車輪1の接地点の鉛直線上から外れる(重心変移)からであり、転倒を防止するには、転倒モーメントの向きと逆向きの同じ大きさの引戻しモーメントを発生させればよい。なお、転倒を起こすのは、一輪車が走行している場合も停止している場合も同じであるし、さらに、転倒モーメントは全方位に生ずるが、ここでは、前後方向、左右方向(回行しているときの遠心力による場合も含む)に分けて説明する。
一.前後方向の姿勢矯正
フレーム2に前後方向に重心変移が生じて、例えば、図2で前方に傾斜角α傾くと、M・g・H1 sinαの転倒モーメントが発生し(M:重心Gにおける一輪車の質量、H1 :車輪1の接地点から重心までの高さ)、このままでは転倒する。この傾斜角αは前後傾斜センサ15が検出するから、車輪1を前進させて上記した(A)の引戻しモーメントを発生させれば転倒は免れる。また、両腕9、10を旋回させての上記した(D)の引戻しモーメントによってもよい。これら(A)(D)の両モーメントはどちらをどの位の割合で採用するかは制御部11が判断することになる。
フレーム2に前後方向に重心変移が生じて、例えば、図2で前方に傾斜角α傾くと、M・g・H1 sinαの転倒モーメントが発生し(M:重心Gにおける一輪車の質量、H1 :車輪1の接地点から重心までの高さ)、このままでは転倒する。この傾斜角αは前後傾斜センサ15が検出するから、車輪1を前進させて上記した(A)の引戻しモーメントを発生させれば転倒は免れる。また、両腕9、10を旋回させての上記した(D)の引戻しモーメントによってもよい。これら(A)(D)の両モーメントはどちらをどの位の割合で採用するかは制御部11が判断することになる。
二.左右方向の姿勢矯正
図1でフレーム2が右に傾斜角β傾くと、M・g・H1 sinβの転倒モーメントが発生し、このままでは転倒する。この傾斜角βは左右傾斜センサ14が検出するから、両腕9、10を上下回動させて上記した(B)の引戻しモーメントを発生させれば転倒は免れる。さらに、両腕9、10を旋回させて上記した(C)の引戻しモーメントを発生させてもよい。どちらをどの位の割合で採用するかは上記と同じで制御部11が判断する。
図1でフレーム2が右に傾斜角β傾くと、M・g・H1 sinβの転倒モーメントが発生し、このままでは転倒する。この傾斜角βは左右傾斜センサ14が検出するから、両腕9、10を上下回動させて上記した(B)の引戻しモーメントを発生させれば転倒は免れる。さらに、両腕9、10を旋回させて上記した(C)の引戻しモーメントを発生させてもよい。どちらをどの位の割合で採用するかは上記と同じで制御部11が判断する。
三、旋回させての姿勢矯正
両腕9、10を旋回させると、フレーム2を旋回させる旋回モーメントが発生し、車輪1は舵切りされる。車輪1が舵切りされれば、一輪車はその方向に回行し、遠心力M・rω2 (r:回転半径、ω:角速度)が発生してフレーム2の重心は回行外側に変移し、転倒モーメントになる。この転倒モーメントは上記した(E)の内側に転倒しかかったフレーム2の姿勢を矯正する引戻しモーメントともなるから、左右への転倒に対してはこの引戻しモーメントによってもよい。どちらをどの位の割合で採用するかは制御部11が判断する。ただし、回行している間はこの遠心力による転倒モーメントに抗した逆モーメントを発生させなければならないから、これを上記した(B)(C)の引戻しモーメントを発生させて姿勢をバランスさせればよい。
両腕9、10を旋回させると、フレーム2を旋回させる旋回モーメントが発生し、車輪1は舵切りされる。車輪1が舵切りされれば、一輪車はその方向に回行し、遠心力M・rω2 (r:回転半径、ω:角速度)が発生してフレーム2の重心は回行外側に変移し、転倒モーメントになる。この転倒モーメントは上記した(E)の内側に転倒しかかったフレーム2の姿勢を矯正する引戻しモーメントともなるから、左右への転倒に対してはこの引戻しモーメントによってもよい。どちらをどの位の割合で採用するかは制御部11が判断する。ただし、回行している間はこの遠心力による転倒モーメントに抗した逆モーメントを発生させなければならないから、これを上記した(B)(C)の引戻しモーメントを発生させて姿勢をバランスさせればよい。
図5は以上の制御を行う制御ブロック図であるが、前後傾斜センサ15はフレーム2が前後に傾斜する角速度を検出するものであるから、この検出値を積分して傾斜角を算出する。そして、この傾斜角によるフレーム2の倒れを元に戻す引戻しモーメントを発生させるために各アクチュエータへ指令を出すよう検出値を演算処理して走行用モータ3に回転速度及び角度、方向を出力する。このときの演算処理は比例・微分制御で行う。前者は出力値を入力値と目標値の偏差が少なくなるように出力するものであるが、走行用モータ3が作動するまでにはタイムラグがあるから、これを微分制御によって補償している。
左右傾斜センサ14はフレーム2が左右に傾斜する角速度を検出するものであり、検出値を積分し、算出された傾斜角を使用して比例制御によって旋回用モータ5、6に所定の指令を発する。また、角速度の検出値を使用して微分制御によって上下用モータ7、8に所定の指令を発する。旋回センサ16はフレーム2の旋回(自転)の角速度を検出するものであり、検出値を積分し、算出した傾斜角を比例・微分制御に加算することによって旋回をコントロールする。
なお、左右傾斜センサ14や旋回センサ16からの出力を各アクチュエータに出力する前に、予め図4に示すような旋回用モータ5、6の運動プログラム及び図3に示すような上下用モータ7、8の運動プログラムを設定した腕制御シーケンスを用いて演算処理している。これは、姿勢矯正のための出力は左腕9又は/及び右腕10をどのように動かすか或いは各アクュエータのどれをどの位動かすかの判断が必要になるからである。
ところで、このような無人一輪車はアミューズメントの目的であり、メカ、ハード、ソフトそれぞれに工夫を要する。したがって、ホビーとしてはもちろんのこと、教材としての利用が考えられる。この無人一輪車を走行させるには、マイコンに予め組み込んだプログラムによる場合と、地面に引いたラインを読み取るライントレースセンサからの信号による場合と、無線機から送信されて来る操縦データによる場合等が考えられるが、これを上手に使いこなすには、マルチタスク・リアルタイム制御が不可欠である。
このため、工業系の高校生、高専生、技術系の大学生の教材として適している。この点で、ロボットコンテストのようにその技術を競う競技会を開催すれば面白い。競技の内容としては、地上に引いたライン上を早く正確に走行する規定競技、旋回、後退、停止といった動作を自由にパフォーマンスさせる自由競技といったことが考えられる。
1 車輪
1a 車軸
2 フレーム
3 走行用モータ
4 プラットフォーム
5 旋回用モータ
5a 〃 の出力軸
6 旋回用モータ
6a 〃 の出力軸
7 上下用モータ
7a 〃 の出力軸
8 上下用モータ
8a 〃 の出力軸
9 左腕
9a 〃のウェイト
10 右腕
10a 〃のウェイト
11 制御部
12 ベベルギア機構
13 バッテリ
14 左右傾斜センサ
15 前後傾斜センサ
16 旋回センサ
17 防振ゴム
18 エンコーダ
1a 車軸
2 フレーム
3 走行用モータ
4 プラットフォーム
5 旋回用モータ
5a 〃 の出力軸
6 旋回用モータ
6a 〃 の出力軸
7 上下用モータ
7a 〃 の出力軸
8 上下用モータ
8a 〃 の出力軸
9 左腕
9a 〃のウェイト
10 右腕
10a 〃のウェイト
11 制御部
12 ベベルギア機構
13 バッテリ
14 左右傾斜センサ
15 前後傾斜センサ
16 旋回センサ
17 防振ゴム
18 エンコーダ
Claims (2)
- フレームに車輪を懸架して無人で走行する無人一輪車において、フレームに車輪を駆動する走行用モータを取り付けるとともに、フレームから左腕と右腕を張出させ、フレームにこれら左腕と右腕をそれぞれ水平軸回りの回動と鉛直軸回りの回動をさせる上下用モータと旋回用モータを取り付け、フレームの重心変移で発生する前後方向及び左右方向の転倒モーメントに基づくフレームの転倒を、走行用モータによる車輪の前後移動に基づく前後方向引戻しモーメントと、上下用モータによる左腕又は/及び右腕の水平軸回りの回動に基づく左右方向引戻しモーメントと、旋回用モータによる左腕又は/及び右腕の鉛直軸回りの回動に基づく左右方向引戻しモーメント及び回行時の遠心力に基づく旋回モーメントとを発生させて防ぐことを特徴とする無人一輪車。
- フレームの前後傾斜を前後傾斜センサで、左右傾斜を左右傾斜センサで、旋回を旋回センサでそれぞれ検出するとともに、各センサからの出力を比例制御と微分制御で演算して走行用モータ、上下用モータ及び旋回用モータを駆動して前後方向引戻しモーメント、左右方向引戻しモーメント及び旋回モーメントを発生させる請求項1の無人一輪車。
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JP2009237900A JP2011083400A (ja) | 2009-10-15 | 2009-10-15 | 無人一輪車。 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|
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---|---|---|---|---|
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-
2009
- 2009-10-15 JP JP2009237900A patent/JP2011083400A/ja active Pending
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