JP2011083026A - 演算増幅回路及び表示装置 - Google Patents

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宗彦 小川
Kazuyoshi Nishi
和義 西
Hiroshi Kojima
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Abstract

【課題】回路面積の増加を抑制しつつ、出力電圧バラツキを低減できる演算増幅回路を提供する。
【解決手段】本発明に係る演算増幅回路122Aは差動増幅部31を含む。差動増幅部31は、第1差動対を形成する差動トランジスタ100及び差動トランジスタ101と、第1差動対に電流を供給する電流源トランジスタ102とを含む。演算増幅回路122Aは、さらに、差動トランジスタ100及び差動トランジスタ101の少なくとも一方と、電流源トランジスタ102のドレインとの間に接続された可変抵抗素子21を備える。可変抵抗素子21は、第1端子及び第2端子と、直列に接続された複数の電流電圧変換器41と、第1端子と第2端子との間に接続される直列に接続された複数の電流電圧変換器41の段数を変更することにより、第1端子と第2端子との間の抵抗値を変更する補正電圧選択回路51とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、演算増幅回路及び表示装置に関し、特に、差動増幅部を含む演算増幅回路に関する。
近年、液晶パネル及び有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルは、携帯機器、小型モバイル機器、及び大型パネル機器に用いられている。また、液晶パネル及び有機ELパネルは、益々市場が拡大するTVなどの映像機器分野の表示装置に用いられている。このような、表示装置では、より自然画に近づけるための、多階調化(8bit→10bit→12bit)、及び表示パネルの高画質化が進められている。また、表示装置が備える表示ドライバLSIには、出力端子間の出力電圧のバラツキの低減が求められている。
例えば、この出力電圧のバラツキを低減する従来技術が特許文献1及び特許文献2に開示されている。
以下、特許文献1記載の出力回路300について説明する。
図18は、特許文献1記載の出力回路300の構成を示す図である。
図18に示す出力回路300では、差動段の差動トランジスタのソースと差動段の電流源トランジスタのドレインに、複数組の抵抗とスイッチが並列接続されている。
図18に示す出力回路300では、差動トランジスタ302及び304を含むオペアンプが形成され、一方の差動トランジスタ302と接続点306との間には抵抗RA1が接続され、他方の差動トランジスタ304と接続点306との間には抵抗RB1が接続されている。
さらに、差動トランジスタ302と接続点306との間には複数組の抵抗RA2、RA3、RA4、・・・とスイッチ310とがそれぞれ接続されており、同様に、差動トランジスタ304と接続点306との間には複数組の抵抗RB2、RB3、RB4、・・・とスイッチ310とがそれぞれ接続される。
以上のように構成された出力回路300について、その動作を説明する。
まず、抵抗RA2、RA3、RA4、・・・に接続されたそれぞれのスイッチ310をすべてオン状態にして、抵抗RB2、RB3、RB4、・・・にそれぞれ接続されたスイッチ310をすべてオフ状態にして、これらの状態にて出力回路300の出力を行う。抵抗RA2、RA3、RA4、・・・は並列に接続されているので差動トランジスタ302、304に同じだけの電流が流れたときに、差動トランジスタ304のソースと接続点306との間の電圧は、差動トランジスタ302のソースと接続点306との間の電圧より大きくなる。したがって差動トランジスタ302、304のゲート電圧がそれぞれ同じであるオフセット無しの状態であるとすると、出力回路300の出力電圧は、入力320への入力電圧よりも高い状態にて安定する。
以上説明したように、出力回路300は、並列に接続した抵抗RA2、RA3、RA4、・・・に接続されたそれぞれのスイッチ310の制御を行う。つまり、並列抵抗の数を変更することで合成抵抗値を変える。これにより、出力回路300は、出力電圧を変更している。
特開2007−116493号公報 特開平6−35414号公報
ここで、従来の表示駆動装置では階調数が少なかったため、数十mVの出力電圧バラツキの演算増幅回路(出力回路300)であっても、表示画質に大きな影響を及ぼさなかった。
しかしながら、近年のパネル開発技術の向上と、多階調化とにより、数十mVの出力電圧バラツキが、表示画質を低下させる原因になってきている。よって、液晶パネル及び有機ELパネル向けの演算増幅回路には、さらなる出力電圧バラツキの低減が求められている。
ここで、出力電圧バラツキとは、製造工程上ランダムに発生するバラツキを示している。よって、製造工程を改善することにより、出力電圧バラツキを数mV程度に抑えるためには、莫大なコストと時間とを要するので実現が困難である。
一方で、特許文献1記載のように、回路を追加することにより、出力電圧バラツキを低減した場合、表示駆動装置の回路面積が増加してしまう。ここで、特に、液晶パネル及び有機ELパネル向けの表示駆動装置では、さらなる小面積化が求められている。つまり、このような回路面積の増加を可能な限り少なくすることが好ましい。
そこで本発明は、回路面積の増加を抑制しつつ、出力電圧バラツキを低減できる演算増幅回路、及び表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る演算増幅回路は、差動増幅部を含む演算増幅回路であって、前記差動増幅部は、第1差動対を形成する第1差動トランジスタ及び第2差動トランジスタと、前記第1差動対に電流を供給する電流源トランジスタとを含み、前記演算増幅回路は、さらに、前記第1差動トランジスタ及び前記第2差動トランジスタの少なくとも一方のソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続された第1可変抵抗素子を備え、前記第1可変抵抗素子は、第1端子及び第2端子と、直列に接続された複数の第1抵抗素子と、前記第1端子と前記第2端子との間に接続される前記直列に接続された複数の第1抵抗素子の段数を変更することにより、前記第1端子と前記第2端子との間の抵抗値を変更する第1補正電圧選択回路とを備える。
この構成によれば、本発明に係る演算増幅回路は、第1可変抵抗素子の抵抗値を出力電圧バラツキが小さくなるように設定することにより、演算増幅回路の出力電圧バラツキを低減できる。
さらに、本発明に係る演算増幅回路は、直列に接続された複数の第1抵抗素子を含む第1可変抵抗素子を備える。これにより、演算増幅回路が並列に接続された複数の抵抗素子を含む可変抵抗素子を備える場合に比べて、本発明に係る演算増幅回路は小面積化を実現できる。さらに、本発明に係る演算増幅回路は、出力電圧バラツキの調整間隔を等間隔に容易にできる。
このように、本発明に係る演算増幅回路は、回路面積の増加を抑制しつつ、出力電圧バラツキを低減できる。
また、前記第1可変抵抗素子は、前記第1差動トランジスタのソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続され、前記演算増幅回路は、さらに、前記第2差動トランジスタのソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続された第2可変抵抗素子を備え、前記第2可変抵抗素子は、第3端子及び第4端子と、直列に接続された複数の第2抵抗素子と、前記第3端子と前記第4端子との間に接続される前記直列に接続された複数の第2抵抗素子の段数を変更することにより、前記第3端子と前記第4端子との間の抵抗値を変更する第2補正電圧選択回路とを備えてもよい。
この構成によれば、本発明に係る演算増幅回路は、正及び負の出力電圧バラツキを低減できる。
また、前記演算増幅回路は、さらに、前記第1可変抵抗素子を、前記第1差動トランジスタのソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続するとともに、当該第1可変抵抗素子を、前記第2差動トランジスタのソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続しない第1のモードと、前記第1可変抵抗素子を、前記第2差動トランジスタのソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続するとともに、当該第1可変抵抗素子を、前記第1差動トランジスタのソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続しない第2のモードとを切り替える補正極性切換え回路を備えてもよい。
この構成によれば、本発明に係る演算増幅回路は、正及び負の出力電圧バラツキを低減できる。さらに、演算増幅回路が2つの可変抵抗素子を備える場合に比べ、本発明に係る演算増幅回路は回路面積を小さくできる。
また、前記演算増幅回路は、さらに、前記第1差動トランジスタ及び前記第2差動トランジスタの少なくとも一方のソースに、複数の電流値のうちいずれかの電流値の電流を選択的に供給する可変電流源を備えてもよい。
この構成によれば、本発明に係る演算増幅回路は、出力電圧バラツキの調整範囲の拡大できるとともに、出力電圧バラツキの調整間隔を細かくできる。
また、前記演算増幅回路は、さらに、前記電流源トランジスタのゲートに、複数の電圧値のうちいずれかの電圧値の電圧を選択的に出力する電圧可変回路を備えてもよい。
この構成によれば、本発明に係る演算増幅回路は、出力電圧バラツキの調整範囲の拡大できるとともに、出力電圧バラツキの調整間隔を細かくできる。
また、前記第1補正電圧選択回路は、前記複数の第1抵抗素子の各々に対応して設けられ、対応する前記第1抵抗素子の両端を短絡又は開放する複数の第1スイッチを備えてもよい。
この構成によれば、本発明は、出力電圧バラツキの調整間隔が等間隔となる演算増幅回路を小面積で実現できる。
また、前記複数の第1抵抗素子は、それぞれ抵抗値が異なってもよい。
また、前記第1補正電圧選択回路は、前記複数の第1抵抗素子の直列接続の両端及び接続点にそれぞれ一端が接続され、前記第1端子及び前記第2端子の一方に他端が接続された複数の第1スイッチを備えてもよい。
また、前記第1抵抗素子の抵抗値の温度依存性は、前記第1スイッチの抵抗値の温度依存性の逆方向の特性であってもよい。
この構成によれば、本発明に係る演算増幅回路は、出力電圧バラツキの温度依存性を緩和できる。
また、前記第1差動トランジスタ及び前記第2差動トランジスタは、Nチャネル型MOSトランジスタであってもよい。
また、前記第1差動トランジスタ及び前記第2差動トランジスタは、Pチャネル型MOSトランジスタであってもよい。
また、前記第1差動トランジスタ及び前記第2差動トランジスタは、Nチャネル型MOSトランジスタであり、前記差動増幅部は、さらに、第2差動対を形成する第3差動トランジスタ及び第4差動トランジスタを含み、前記第3差動トランジスタ及び前記第4差動トランジスタは、Pチャネル型MOSトランジスタであってもよい。
また、本発明に係る演算増幅回路は、差動増幅部を含む演算増幅回路であって、前記差動増幅部は、第1差動対を形成する第1差動トランジスタ及び第2差動トランジスタと、前記第1差動対に電流を供給する電流源トランジスタとを含み、前記演算増幅回路は、さらに、前記第1差動トランジスタ及び前記第2差動トランジスタの少なくとも一方のソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続された第1可変抵抗素子を備え、前記第1可変抵抗素子は、第1端子及び第2端子と、前記第1端子にソース端子及びドレイン端子の一方が接続され、前記第2端子に前記ソース端子及び前記ドレイン端子の他方が接続されたトランジスタと、前記トランジスタに複数の電圧値のうちいずれかの電圧値の電圧を供給することにより、前記トランジスタのオン抵抗を変更する電圧可変回路とを備える。
この構成によれば、本発明に係る演算増幅回路は、第1可変抵抗素子の抵抗値を出力電圧バラツキが小さくなるように設定することにより、演算増幅回路の出力電圧バラツキを低減できる。
さらに、本発明に係る演算増幅回路は、トランジスタを含む第1可変抵抗素子を備えることにより、小面積化を実現できる。
このように、本発明に係る演算増幅回路は、回路面積の増加を抑制しつつ、出力電圧バラツキを低減できる。
また、前記トランジスタは、一定の電圧がゲート端子に印加され、前記電圧可変回路は、トランジスタの基盤電圧を変更することにより、前記トランジスタのオン抵抗を変更してもよい。
この構成によれば、本発明に係る演算増幅回路は、トランジスタのゲート電圧を変更することにより第1可変抵抗素子の抵抗値を変更できる。
また、前記トランジスタは、一定の基盤電圧が供給され、前記電圧可変回路は、前記トランジスタのゲート電圧を変更することにより、前記トランジスタのオン抵抗を変更してもよい。
この構成によれば、本発明に係る演算増幅回路は、トランジスタの基盤電圧を変更することにより第1可変抵抗素子の抵抗値を変更できる。
また、本発明に係る表示装置は、画像データに応じた画像を表示する表示装置であって、前記画像を表示する表示パネルと、前記表示パネルを駆動する表示駆動装置とを備え、前記表示パネルは、行列状に配置された複数の発光画素と、行毎又は列毎に設けられた複数のソースラインとを備え、前記表示駆動装置は、前記ソースライン毎に設けられ、対応する前記ソースラインに、前記画像データに応じた信号電圧を出力する、複数の前記演算増幅回路を備える。
この構成によれば、本発明に係る表示装置は、表示パネルの表示ムラを低減できるので、表示画質を向上できる。
また、前記表示パネルは有機ELパネルであってもよい。
この構成によれば、液晶パネルに比べ、さらに出力電圧バラツキを低減させる必要がある、有機ELパネルを備える表示装置において、演算増幅回路の出力電圧バラツキを低減できる。
なお、本発明は、このような演算増幅回路として実現できるだけでなく、このような演算増幅回路の出力電圧バラツキを低減する演算増幅回路の調整方法として実現したり、このような演算増幅回路の調整方法をコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
さらに、本発明は、このような演算増幅回路の機能の一部又は全てを実現する半導体集積回路(LSI)として実現したり、このような演算増幅回路を備える表示駆動装置、又は表示装置として実現したりできる。
以上より本発明は、回路面積の増加を抑制しつつ、出力電圧バラツキを低減できる演算増幅回路、及び表示装置を提供できる。
本発明の実施の形態に係る表示装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る駆動部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路の比較例の回路図である。 本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路の回路図である。 本発明の実施の形態1に係る可変抵抗素子の抵抗値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路の調整方法のフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路の調整方法のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係る演算増幅回路の回路図である。 本発明の実施の形態2に係る、正の出力電圧バラツキを調整する場合の演算増幅回路の調整方法のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係る、負の出力電圧バラツキを調整する場合の演算増幅回路の調整方法のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態3に係る演算増幅回路の回路図である。 本発明の実施の形態4に係る演算増幅回路の回路図である。 本発明の実施の形態に係る可変抵抗素子の変形例の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る可変抵抗素子の変形例の抵抗値の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る演算増幅回路の変形例の回路図である。 本発明の実施の形態に係る演算増幅回路の変形例の回路図である。 従来の出力回路の回路図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
また、以下では、本発明の実施の形態として、複数の実施の形態を説明するが、まず、当該複数の実施の形態に共通の事項について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る表示装置10の構成を示すブロック図である。
図1に示す表示装置10は、入力された画像データに応じた画像を表示する。この表示装置10は、有機ELパネル111と、表示駆動装置110とを備える。
有機ELパネル111は、画像データに応じた画像を表示する表示パネルである。この有機ELパネル111は、行列状に配置された複数の画素112と、列毎に設けられた複数のソースライン115と、行毎に設けられた複数のゲートライン116とを備える。
各画素112は有機EL素子を含む。この有機EL素子は、対応するゲートライン116が選択された際に、対応するソースライン115の電圧値に応じて発光する。
表示駆動装置110は、有機ELパネル111を駆動する。この表示駆動装置110は、複数のソースドライバ113と、複数のゲートドライバ117と、タイミングコントローラ118とを備える。
複数のソースドライバ113は、複数のソースライン115を駆動する。また、複数のゲートドライバ117は、複数のゲートライン116を駆動する。
タイミングコントローラ118は、ソースドライバ113及びゲートドライバ117が複数のソースライン115及び複数のゲートライン116を駆動するタイミングを制御する。
複数のソースドライバ113は、列毎に設けられた複数の駆動部114を備える。
なお、図1に示す表示装置10は、複数のソースドライバ113及び複数のゲートドライバ117を備えているが、一つのソースドライバ113及び一つのゲートドライバ117のみを備えてもよい。
図2は、駆動部114の構成例を示す図である。
図2に示すように、駆動部114は、演算増幅回路122と、セレクト部123と、第1ラッチ部124と、第2ラッチ部125とを備える。また、駆動部114には、タイミングコントローラ118により出力されるデータ信号126とデータ取込信号127とデータ転送信号128とが入力される。ここで、データ信号126は、画素で表示される画素データに対応する。また、複数の駆動部114に入力されるデータ取込信号127はそれぞれ異なる。また、複数の駆動部114には、共通のデータ転送信号128が入力される。
第1ラッチ部124は、データ取込信号127の変化のタイミングで、データ信号126を取り込む。また、第1ラッチ部124は取り込んだデータ信号126を第1ラッチデータ129として出力する。
第2ラッチ部125は、データ転送信号128の変化のタイミングで、第1ラッチデータ129を取り込む。また、第2ラッチ部125は取り込んだ第1ラッチデータ129を第2ラッチデータ130として出力する。
セレクト部123は、デジタル値である第2ラッチデータ130をアナログ電圧のアナログ信号131に変換する。具体的には、セレクト部123は、第2ラッチデータ130のデジタル値に対応するアナログ電圧を選択し、選択したアナログ電圧をアナログ信号131として演算増幅回路122へ出力する。
演算増幅回路122は、アナログ信号131に応じたアナログ電圧をソースライン115に出力する。つまり、演算増幅回路122は、画像データに応じた信号電圧をソースライン115に出力する。
次に、以上のように構成された表示装置10の動作を説明する。図3は表示装置10の動作を示すタイミングチャートである。
なお、図3に示すゲートライン116a、116b及び116cは、それぞれ、複数のゲートライン116のうちのいずれかの信号を示す。例えば、ゲートライン116a、116b及び116cは、上側から1番目〜3番目のゲートライン116である。
また、第1ラッチデータ129a、第2ラッチデータ130a及びソースライン115aは駆動部114aに対応し、第1ラッチデータ129n、第2ラッチデータ130n及びソースライン115nは駆動部114nに対応する。ここで駆動部114a及び駆動部114nは、複数の駆動部114のうち、例えば、両端の列に対応する駆動部114である。
図3に示す時刻T1のタイミングで、第1ラッチ部124は、タイミングコントローラ118から伝送されるデータ信号126をデータ取込信号127に応じて取り込む。また、この動作が、表示装置10が備える全ての駆動部114に対し順番に行われる。
時刻T2において、全ての第1ラッチ部124にデータ信号126が取り込まれる。
次に、時刻T3のタイミングで、ゲートドライバ117は、タイミングコントローラ118からの命令に従い、ゲートライン116aのみに“ハイ”を出力する。ここでハイ状態は、表示状態であり、ロー状態は、非表示状態である。
また、時刻T3のタイミングで、データ転送信号128が立ち上がる。これにより、複数の第2ラッチ部125は、第1ラッチデータ129を取り込み、第2ラッチデータ130をセレクト部123に転送する。
また、セレクト部123は、第2ラッチ部125から転送された第2ラッチデータ130に応じて所望のアナログ電圧を選択し、選択したアナログ電圧をアナログ信号131として演算増幅回路122へ出力する。
演算増幅回路122は、セレクト部123から出力されたアナログ信号131に応じたアナログ電圧をソースライン115に出力する。
以上により、ゲートライン116がハイ状態の画素112に、画像データに応じた電圧が印加される。よって、この動作を行毎に繰り返すことにより、全行の画素112への電圧印加が行われる。これにより、全画面つまり1フレームの表示が行われる。
以下、実施の形態1〜4において、演算増幅回路122の具体例を説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1では、図2に示す演算増幅回路122の一実施例である演算増幅回路122Aについて説明する。
図4は、比較のための図であり、一般的な演算増幅回路222の回路図である。
図4に示す演算増幅回路222は、反転入力端子と、非反転入力端子と、出力端子Voutとを備えるオペアンプである。
反転入力端子は出力端子Voutに接続されている。これにより、演算増幅回路222は、非反転入力端子に印加された電圧値を出力端子Voutに出力する。
この演算増幅回路222は、差動増幅部31(差動段)と、出力部32(出力段)とを備える。
差動増幅部31は、反転入力端子の電圧と、非反転入力端子の電圧との電圧差を増幅し、増幅した電圧差を示す電圧を出力する。出力部32は、差動増幅部31により出力された電圧を出力端子Voutに出力する。
また、差動増幅部31は、差動対を形成する差動トランジスタ100及び101と、この差動対に電流を供給する電流源トランジスタ102と、負荷トランジスタ103及び104とを含む。
図5は、本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路122Aの回路図である。なお、図4と同様の要素には同一の符号を付している。
図5に示す演算増幅回路122Aは、図4に示す演算増幅回路222の構成に加え、さらに、可変抵抗部15Aを備える。可変抵抗部15Aは、接続点N1(電流源トランジスタ102のドレイン)と、非反転入力側の差動トランジスタ100のソースと、反転入力側の差動トランジスタ101のソースとに接続され、接続点N1と差動トランジスタ100のソースとの間の抵抗値、及び接続点N1と差動トランジスタ101のソースとの間の抵抗値を制御信号regn[n:1]及び制御信号regp[n:1]に応じて変更する。この可変抵抗部15Aは、可変抵抗素子21及び22を備える。
可変抵抗素子21は、非反転入力側の差動トランジスタ100のソースと電流源トランジスタ102のドレインとの間に接続される。具体的には、可変抵抗素子21は、非反転入力側の差動トランジスタ100のソースに第1端子が接続され、接続点N1に第2端子が接続される。可変抵抗素子22は、非反転入力側の差動トランジスタ101のソースと電流源トランジスタ102のドレインとの間に接続される。具体的には、可変抵抗素子22は、反転入力側の差動トランジスタ101のソースに第3端子が接続され、接続点N1に第4端子が接続される。
また、可変抵抗素子21は、n(1以上の整数)個直列に接続された電流電圧変換器41と、補正電圧選択回路51とを備える。
各電流電圧変換器41は、電流を電圧に変換する抵抗素子である。また、n個の電流電圧変換器41の抵抗値はそれぞれ異なる。
補正電圧選択回路51は、第1端子と第2端子との間に接続される直列に接続された電流電圧変換器41の段数を変更することにより、第1端子と第2端子との間の抵抗値を変更する。この補正電圧選択回路51は、n個のスイッチSW1(1)〜SW1(n)を備える。なお、n個のスイッチSW1(1)〜SW1(n)を特に区別しない場合、スイッチSW1と記す。
n個のスイッチSW1(1)〜SW1(n)は、n個の電流電圧変換器41の各々に対応して設けられ、対応する電流電圧変換器41の両端を短絡又は開放する。
言い換えると、1個の電流電圧変換器41と1個のスイッチSW1とが並列に接続され、並列に接続された1個の電流電圧変換器41と1個のスイッチSW1との組が、n個直列に接続される。
また、n個のスイッチSW1(1)〜SW1(n)は、nビットの可変抵抗素子制御信号regp[n:1]によって、短絡又は開放が制御される。
可変抵抗素子22は、可変抵抗素子21と同様の構成であり、n個直列に接続された電流電圧変換器42と、補正電圧選択回路52とを備える。
各電流電圧変換器42は、電流を電圧に変換する抵抗素子である。また、n個の電流電圧変換器42の抵抗値はそれぞれ異なる。
補正電圧選択回路52は、第3端子と第4端子との間に接続される直列に接続された電流電圧変換器42の段数を変更することにより、第3端子と第4端子との間の抵抗値を変更する。この補正電圧選択回路52は、n個のスイッチSW2(1)〜SW2(n)を備える。なお、n個のスイッチSW2(1)〜SW2(n)を特に区別しない場合、スイッチSW2と記す。
n個のスイッチSW2(1)〜SW2(n)は、n個の電流電圧変換器42の各々に対応して設けられ、対応する電流電圧変換器42の両端を短絡又は開放する。
言い換えると、1個の電流電圧変換器42と1個のスイッチSW2とが並列に接続され、並列に接続された1個の電流電圧変換器42と1個のスイッチSW2との組が、n個直列に接続される。
また、n個のスイッチSW2(1)〜SW2(n)は、nビットの可変抵抗素子制御信号regn[n:1]によって、短絡又は開放が制御される。
以上のように構成された演算増幅回路122Aの動作を、以下で説明する。
可変抵抗素子21は、可変抵抗素子制御信号regp[n:1]を受けて、n個のスイッチSW1(1)〜SW1(n)を短絡するか、開放するかを制御する。
同様に、可変抵抗素子22は、可変抵抗素子制御信号regn[n:1]の信号を受けて、n個のスイッチSW2(1)〜SW2(n)を短絡するか、開放するかを制御する。
この可変抵抗素子制御信号regp[n:1]及び可変抵抗素子制御信号regn[n:1]は、例えば、表示装置10が備える他の回路(図示せず)、又は、表示装置10の外部の装置から入力される。
並列に接続された1個の電流電圧変換器41と1個のスイッチSW1との組の抵抗値は、スイッチSW1がONされた場合、0Ωとして考えることができ、スイッチSW1がOFFされた場合、電流電圧変換器41の抵抗値となる。
同様に、並列に接続された1個の電流電圧変換器42と1個のスイッチSW2との組の抵抗値は、スイッチSW2がONされた場合、0Ωとして考えることができ、スイッチSW2がOFFされた場合、電流電圧変換器42の抵抗値となる。
例えば、電流電圧変換器41が1段の直列接続の場合、つまり、n=1の場合、可変抵抗素子21の抵抗値は、0Ωと電流電圧変換器41の抵抗値Rとの2値のいずれかとなる。
また、電流電圧変換器41が2段の直列接続の場合、つまり、n=2の場合、2つの電流電圧変換器41の抵抗値をR及び2Rとすると、可変抵抗素子21の抵抗値は、0Ωと抵抗値Rの1倍、2倍及び3倍との4値のいずれかとなる。
図6は、n=2の場合の、可変抵抗素子制御信号regp[n:1]と、複数のスイッチSW1(1)〜SW(n)のON及びOFFの状態と、可変抵抗素子21の抵抗値とを示す図である。
なお、可変抵抗素子22の抵抗値も可変抵抗素子21と同様である。
演算増幅回路122Aは、電流源トランジスタ102が電流Irを流すことで、可変抵抗素子21に電流Ip、可変抵抗素子22に電流Inを流す。
ここで、可変抵抗素子21の抵抗値と可変抵抗素子21に流れる電流Ipとに応じて、非反転入力側の差動トランジスタ100のソースと、接続点N1の間に電圧差ΔVpが発生する。
同様に、可変抵抗素子22の抵抗値と可変抵抗素子22に流れる電流Inとに応じて、反転入力側の差動トランジスタ101のソースと、接続点N1の間に電圧差ΔVnが発生する。
以下に、このΔVn及びΔVpが発生することで、出力電圧バラツキが低減される原理を説明する。
まず、図4に記載の演算増幅回路222において、非反転入力に電圧Vinが印加される場合、演算増幅回路222の出力電圧Voutは、下記式(1)で表される。
Vout=(Vin−Vp)+Vn・・・(1)
ここで、Vpは、差動トランジスタ100の閾値電圧と、差動トランジスタ100のオーバードライブ電圧との和であり、Vnは、差動トランジスタ101の閾値電圧と、差動トランジスタ101のオーバードライブ電圧との和である。
VpとVnとが等しい場合、Vout=Vinとなり、出力電圧バラツキはない。しかしながら、製造工程上のバラツキが起こるためVpとVnとは等しくならない。つまり、出力電圧バラツキが発生する。
一方、図5に記載の本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路122Aの出力電圧Voutは、下記式(2)で表される。
Vout=(Vin−(Vp+ΔVp))+(Vn+ΔVn)・・・(2)
式(2)に示すように、製造工程上のバラツキによりVpとVnとが等しくならない場合でも、演算増幅回路122Aは、ΔVp及びΔVnを調整することにより、出力電圧バラツキを低減することができる。
つまり、Vp+ΔVp=Vn+ΔVnの関係になるように、ΔVp及びΔVnを調整することで、Vout=Vinとなる。このように、本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路122Aは、出力電圧バラツキを0Vに近づけることができる。
ΔVp及びΔVnの調整方法としては、VoutがVinに対し高い電圧を出力する出力電圧バラツキが発生した場合、ΔVp>ΔVnの関係を保ち調整することで、出力電圧バラツキを0Vに近づける事ができる。
逆に、VoutがVinに対し、低い電圧を出力する出力電圧バラツキが発生した場合、ΔVn>ΔVpの関係を保ち調整することで、出力電圧バラツキを0Vに近づける事ができる。
以下に、演算増幅回路122Aにおける、出力電圧バラツキを低減する調整方法の1例を説明する。
図7は、この調整方法のフローチャートである。また、図8は、この調整方法のタイミングチャートである。また、以下では、n=2の場合を例に説明する。
ここで、図8に示すregp[2:1]は、可変抵抗素子21の抵抗値を変化させるための制御信号である。regn[2:1]は、可変抵抗素子22の抵抗値を変化させるための制御信号である。
また、図8では、正の出力電圧バラツキが発生していることを前提としている。また、ΔVpは、可変抵抗素子21の両端に発生する電圧差、ΔVnは、可変抵抗素子22の両端に発生する電圧差である。
また、以下に示す調整方法は、表示装置10の外部の調整装置により行われる。なお、この調整方法の一部又は全てを、表示装置10が備える他の回路(図示せず)が行わってもよい。また、この調整方法の一部を、上記調整装置を操作するユーザが行ってもよい。
まず、調整装置は、出力電圧バラツキの補正を行わない状態での演算増幅回路122Aの出力電圧バラツキを測定する(S101)。
具体的には、図8の期間T11で、調整装置は、regp[2:1]及びregn[2:1]を共に“00”にする。これにより、可変抵抗素子21及び22の抵抗値は共に0Ωになる。つまり、接続点N1と差動トランジスタ100のソースとが短絡されるとともに、接続点N1と差動トランジスタ101のソースとが短絡される。これにより、ΔVpはIp×0×R≒0Vとなり、ΔVnはIn×0×R≒0Vとなる。
調整装置は、この状態での、演算増幅回路122Aの出力電圧Voutを測定する。
次に、調整装置は、正の出力電圧バラツキが発生しているか、負の出力電圧バラツキが発生しているかを判定する(S102)。つまり、調整装置は、測定した出力電圧Voutが期待値より大きいか小さいかを判定する。
なお、調整装置は、測定した出力電圧Voutが期待値に等しい場合、又は、出力電圧Voutと期待値との差が予め定められた値以下の場合には、出力電圧バラツキが予め定められた値以下であるので調整不要と判断し、以下に示す調整を行わない。
ここでは、図8に示すように、正の出力電圧バラツキが生じているとする。
正の出力電圧バラツキの場合(S102でYes)、調整装置は、ΔVpを変更しながら出力電圧Voutを測定する(S103)。
具体的には、調整装置は、期間T12において、regn[2:1]を“00”に固定したまま、regp[2:1]を“01”、“10”、“11”と変化させていく。これにより、可変抵抗素子22の抵抗値は、0Ωに固定でされるので、ΔVnは、In×0×R≒0Vの状態で固定される。また、regp[2:1]に応じて、可変抵抗素子21の抵抗値が変化し、ΔVpが変化する。
具体的には、図8に示すように、regp[2:1]の設定を“01”、“10”、“11”と変化させていくとΔVpが大きくなっていく。その結果、出力電圧Voutが期待値に近づいていく。つまり、出力電圧バラツキが小さくなっていく。
次に、調整装置は、各設定のうち出力電圧バラツキが最も小さいregp[2:1]の設定を判定する。また、調整装置は、出力電圧バラツキが最も小さいregp[2:1]の設定を補正後の設定として固定する(S105)。具体的には、調整装置は、出力電圧バラツキが最小になった時点で、regp[2:1]のデータのインクリメントを停止し、regp[2:1]のデータを固定する。
図8に示す例では、出力電圧バラツキが最小となる設定は、regp[2:1]=“11”、regn[2:1]=“00”である。この場合、Vout≒Vin(Vp+ΔVp≒Vn+ΔVnの関係が成立)となる。このように、出力電圧バラツキを0Vに近づけることができる。
一方、負の出力電圧バラツキを発生している場合(S102でNo)、可変抵抗素子22の抵抗値を増加させることにより、同様に、出力電圧バラツキを0Vに近づけることができる。具体的には、調整装置は、ΔVnを変更しながら出力電圧Voutを測定する(S104)。次に、調整装置は、各設定のうち出力電圧バラツキが最も小さいregn[2:1]の設定を判定する。また、調整装置は、出力電圧バラツキが最も小さいregn[2:1]の設定を補正後の設定として固定する(S105)。
以上のように、本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路122Aは、2つの可変抵抗素子21及び22によってΔVn及びΔVpを発生させることにより、正負両方の出力電圧バラツキを低減することができる。
また、本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路122Aは、図18に示す従来の出力回路300に比べ、回路面積を小さくできる。
具体的には、従来の出力回路300では、調整間隔を等間隔にしようとすると、SW310を1つずつON、OFFする必要がある。例えば、16段階の出力電圧調整を可能にしようとすると、従来の出力回路300は、抵抗とスイッチとの組が16個必要となる。
一方、本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路122Aは、調整間隔が等間隔な16段階の出力電圧調整を、抵抗とスイッチとの組4個で実現できる。このように、本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路122Aは、従来の出力回路に比べ、回路面積を縮小できる。
なお、従来の出力回路300において、回路面積を小さくするために、SW310を1個ずつオンするのではなく、複数個を同時にONする制御を行うことで、抵抗とスイッチとの組4個で、16段階の出力電圧調整が可能となる。しかしながら、この調整方法で、並列抵抗の合計抵抗を等間隔に変更することは困難である。よって、調整後の出力電圧が理論値に対して細かく調整される場合と、理論値に対して粗く調整される場合が生じ、調整自体にバラツキが生じるという問題がある。
これに対して、本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路122Aは、調整間隔が等間隔な16段階の出力電圧調整を、抵抗とスイッチとの組4個で実現できる。
さらに、本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路122Aと、従来の出力回路300とで同じく4組の抵抗及びスイッチを用いて、同一の調整範囲を実現しようとした場合、本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路122Aのほうが、回路面積を小さくできる。なぜなら、この調整範囲は、可変抵抗素子が取り得る最大抵抗値で決定する。よって、従来の出力回路300では、最も抵抗値が大きい抵抗の抵抗値をこの最大抵抗値にする必要がある。一方、本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路122Aでは、4つの抵抗値の合計をこの最大抵抗値にすればよい。このように、本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路122Aが備える4つの抵抗値の合計値は、出力回路300が備える4つの抵抗値の合計値より小さくなる。よって、本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路122Aは、従来の出力回路300に比べ、回路面積を小さくできる。
このように、本発明の実施の形態1に係る演算増幅回路122Aは、回路面積の増加を抑制しつつ、出力電圧バラツキを低減できる。
なお、本発明の実施の形態1では、可変抵抗素子21及び可変抵抗素子22の、2つの可変抵抗素子を備えた演算増幅回路122Aを用いて説明したが、正負いずれかの出力電圧バラツキを低減するだけでよい場合は、演算増幅回路122Aは、可変抵抗素子21及び可変抵抗素子22のうちいずれか1つのみを備えてもよい。この構成にすることで、演算増幅回路122Aの小面積化を実現できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2では、図2に示す演算増幅回路122の一実施例である演算増幅回路122Bについて説明する。
図9は、本発明の実施の形態2に係る演算増幅回路122Bの回路図である。なお、図5と同様の要素には同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
図9に示す演算増幅回路122Bは、図5に示す演算増幅回路122Aの構成に対して、可変抵抗部15Aの代わりに、可変抵抗部15Bを備える。この可変抵抗部15Bは、可変抵抗素子21と、補正極性切換え回路61とを備える。
可変抵抗素子21は、非反転入力側の差動トランジスタ100のソース及び非反転入力側の差動トランジスタ101のソースと電流源トランジスタ102のドレインとの間に接続される。具体的には、可変抵抗素子21は、補正極性切換え回路61に第1端子が接続され、接続点N1(電流源トランジスタ102のドレイン)に第2端子が接続される。また、可変抵抗素子21の構成は、図5に示す可変抵抗素子21と同様である。
補正極性切換え回路61は、可変抵抗素子21を非反転入力側の差動トランジスタ100のソースと接続点N1との間に接続するとともに、当該可変抵抗素子21を非反転入力側の差動トランジスタ101のソースと接続点N1との間に接続しない第1のモードと、可変抵抗素子21を反転入力側の差動トランジスタ101のソースと接続点N1との間に接続するとともに、当該可変抵抗素子21を非反転入力側の差動トランジスタ100のソースと接続点N1との間に接続しない第2のモードとを切り替える。
具体的には、補正極性切換え回路61は、第1のモード時には、可変抵抗素子21の第1端子を、非反転入力側の差動トランジスタ100のソースに接続するとともに、反転入力側の差動トランジスタ101のソースと電流源トランジスタ102のドレインとを短絡する。また、補正極性切換え回路61は、第2のモード時には、可変抵抗素子21の第1端子を、反転入力側の差動トランジスタ101のソースに接続するとともに、非反転入力側の差動トランジスタ100のソースと電流源トランジスタ102のドレインとを短絡する。
この補正極性切換え回路61は、スイッチSWnとスイッチSWpとスイッチNSWnとスイッチNSWpとを含む。
スイッチSWpは、可変抵抗素子21の第1端子と差動トランジスタ100のソースとの間に接続され、制御信号CntSWpにより短絡又は開放が制御される。このスイッチSWpは、補正極性切換え回路61の設定が第1のモードのときに、差動トランジスタ100のソースと可変抵抗素子21の第1端子との間を短絡し、補正極性切換え回路61の設定が第2のモードのときに、差動トランジスタ100のソースと可変抵抗素子21の第1端子との間を開放する。
スイッチSWnは、可変抵抗素子21の第1端子と差動トランジスタ101のソースとの間に接続され、制御信号CntSWnにより短絡又は開放が制御される。このスイッチSWnは、補正極性切換え回路61の設定が第2のモードのときに、差動トランジスタ101のソースと可変抵抗素子21の第1端子との間を短絡し、補正極性切換え回路61の設定が第1のモードのときに、差動トランジスタ101のソースと可変抵抗素子21の第1端子との間を開放する。
スイッチNSWpは、接続点N1と、差動トランジスタ101のソースとの間に接続され、制御信号CntNSWpにより短絡又は開放が制御される。このスイッチNSWpは、補正極性切換え回路61の設定が第1のモードのときに、反転入力側の差動トランジスタ101のソースと接続点N1との間を短絡し、補正極性切換え回路61の設定が第2のモードのときに、反転入力側の差動トランジスタ101のソースと接続点N1との間を開放する。
スイッチNSWnは、接続点N1と、差動トランジスタ100のソースとの間に接続され、制御信号CntNSWnにより短絡又は開放が制御される。このスイッチNSWnは、補正極性切換え回路61の設定が第2のモードのときに、非反転入力側の差動トランジスタ100のソースと接続点N1との間を短絡し、補正極性切換え回路61の設定が第1のモードのときに、非反転入力側の差動トランジスタ100のソースと接続点N1との間を開放する。
また、制御信号CntSWn、制御信号CntSWp、制御信号CntNSWn及び制御信号CntNSWpは、例えば、表示装置10が備える他の回路(図示せず)、又は、表示装置10の外部から入力される。
以上のように構成された本発明の実施の形態2に係る演算増幅回路122Bの動作を、以下で説明する。
可変抵抗素子21は、可変抵抗素子制御信号regp[n:1]を受けて、n個のスイッチSW1(1)〜SW1(n)を短絡するか、開放するかを制御する。
スイッチSW1が短絡された場合、並列に接続された1個の電流電圧変換器41と1個のスイッチSW1との組の合計抵抗値は、理想的には0Ωとして考えることができる。また、スイッチSW1が開放された場合、並列に接続された1個の電流電圧変換器41と1個のスイッチSW1との組の合計抵抗値は、理想的には、電流電圧変換器41の抵抗値となる。
例えば、電流電圧変換器41が1段の直列接続の場合、つまり、n=1の場合、可変抵抗素子21の抵抗値は、0Ωと電流電圧変換器41の抵抗値Rとの2値のいずれかとなる。
また、電流電圧変換器41が2段の直列接続の場合、つまり、n=2の場合、2つの電流電圧変換器41の抵抗値をR及び2Rとすると、可変抵抗素子21の抵抗値は、0Ωと抵抗値Rの1倍、2倍及び3倍との4値のいずれかとなる。
演算増幅回路122Bは、電流源トランジスタ102が電流Irを流すことで、非反転入力側の差動トランジスタ100に電流Ipを流し、反転入力側の差動トランジスタ101に電流Inを流す。
また、補正極性切換え回路61は、可変抵抗素子21に電流Ip及び電流Inのうちどちらを流すかを、制御信号CntSWp、制御信号CntSWn、制御信号CntNSWp、制御信号CntNSWnに応じて切替える。
具体的には、出力電圧Voutが非反転入力電圧よりも大きい場合、つまり正の出力電圧バラツキが発生している場合、制御信号CntSWp及び制御信号CntSWnに応じて、スイッチSWpがONし、スイッチSWnがOFFする。また、制御信号CntNSWpに応じてスイッチNSWpはONし、制御信号CntNSWnに応じてスイッチNSWnはOFFする。このように補正極性切換え回路61は、第1のモードを設定し、電流Ipを可変抵抗素子21に流す。
つまり、第1のモードでは、電流Ipによって、非反転入力側の差動トランジスタ100のソースと接続点N1との間に、可変抵抗素子21の抵抗値に応じた電圧差ΔVpが発生する。
一方、出力電圧Voutが非反転入力電圧よりも小さい場合、つまり負の出力電圧バラツキが発生している場合、制御信号CntSWp、及び制御信号CntSWnに応じて、スイッチSWnがONし、スイッチSWpがOFFする。また、制御信号CntNSWpに応じてスイッチNSWpはOFFし、制御信号CntNSWnに応じてスイッチNSWnはONする。このように補正極性切換え回路61は、第2のモードを設定し、電流Inを可変抵抗素子21に流す。
つまり、第2のモードでは、電流Inによって、反転入力側の差動トランジスタ101のソースと接続点N1の間に、可変抵抗素子21の抵抗値に応じた電圧差ΔVnが発生する。
また、ΔVn及びΔVpを発生することで、出力電圧バラツキを低減できることの説明は、実施の形態1の記載と同じである。
以下に、演算増幅回路122Bにおいて、出力電圧バラツキを低減する調整方法の1例を説明する。
図10及び図11は、この調整方法のタイミングチャートである。
ここで、図10及び図11に示すregp[n:1]は、可変抵抗素子21の抵抗値を変化させるための制御信号である。CntSWp、CntSWn、CntNSWn及びCntNSWpは、上記説明のとおり、補正極性切換え回路61に入力される制御信号である。ΔVp及びΔVnは、可変抵抗素子21の両端に発生する電圧差である。
また、図10では、regp[n:1]はn=2であり、正の出力電圧バラツキが発生していることを前提にしている。
また、図11では、regp[n:1]はn=2であり、負の出力電圧バラツキが発生していることを前提としている。
また、この調整方法の流れの概要は図7と同様である。
まず、調整装置は、出力電圧バラツキの補正を行わない状態での演算増幅回路122Bの出力電圧バラツキを測定する(S101)。
なお、この出力電圧バラツキを測定する際には、調整装置は、(1)スイッチNSWn及びスイッチNSWpを共にオンする、又は(2)regp[2:1]を“00”にすることにより、接続点N1と差動トランジスタ100のソースとを短絡するとともに、接続点N1と差動トランジスタ101のソースとを短絡できる。
次に、調整装置は、正の出力電圧バラツキが発生しているか、負の出力電圧バラツキが発生しているかを判定する(S102)。
以下、図10に示す正の出力電圧バラツキを発生している場合(S102でYes)について説明する。
図10に示すように、制御信号CntSWp及びCntNSWpは対応するスイッチをONする論理であり、制御信号CntSWn及びCntNSWnは対応するスイッチをOFFする論理である。これにより、可変抵抗素子21に電流Ipが流れる第1のモードになる。
図10の期間T21では、可変抵抗素子21が0Ωであり、ΔVpはIp×0×R≒0Vである。この設定状態のままでは、大きな出力電圧バラツキが生じる。
図10の期間T22では、調整装置は、ΔVpを変更しながら出力電圧Voutを測定する(S103)。具体的には、可変抵抗素子21の抵抗値が、regp[2:1]に応じて変化する。
図10に示すように、regp[2:1]の設定を“01”、“10”、“11”と変化させていくとΔVpが大きくなり、出力電圧Voutが期待値に近づいていく。
次に、調整装置は、各設定のうち出力電圧バラツキが最も小さいregp[2:1]の設定を判定する。また、調整装置は、出力電圧バラツキが最も小さいregp[2:1]の設定を補正後の設定として固定する(S105)。
図10に示す例では、出力電圧バラツキが最小となる設定は、regp[2:1]=“11”である。この場合、Vout≒Vin(Vp+ΔVp≒Vn+ΔVnの関係が成立)となる。つまり、出力電圧バラツキを0Vに近づけることができる。
次に、図11に示す負の出力電圧バラツキを発生している場合(S102でNo)について説明する。
図11に示すように、制御信号CntSWp及びCntNSWpは対応するスイッチをOFFする論理であり、制御信号CntSWn及びCntNSWnは対応するスイッチをONにする論理である。これにより、可変抵抗素子21に電流Inが流れる第2のモードになる。
図11の期間T31では、可変抵抗素子21が0Ωであり、ΔVnはIn×0×R≒0Vである。この設定状態は、従来の演算増幅回路222と同様の出力電圧バラツキを生じてしまう。
図11のT32期間では、調整装置は、ΔVnを変更しながら出力電圧Voutを測定する(S104)。具体的には、可変抵抗素子21の抵抗値が、regp[2:1]に応じて変化する。
図11に示すように、regp[2:1]の設定を“01”、“10”、“11”と変化させていくとΔVnが大きくなり、出力電圧Voutが期待値に近づいていく。
次に、調整装置は、各設定のうち出力電圧バラツキが最も小さいregp[2:1]の設定を判定する。また、調整装置は、出力電圧バラツキが最も小さいregp[2:1]の設定を補正後の設定として固定する(S105)。
図11に示す例では、出力電圧バラツキが最小となる設定は、regp[2:1]=“11”の設定時である。この場合、Vout≒Vin(Vp+ΔVp≒Vn+ΔVnの関係が成立)となる。つまり、出力電圧バラツキを0Vに近づけることができる。
以上のように、本発明の実施の形態2に係る演算増幅回路122Bは、実施の形態1と同様に、回路面積の増加を抑制しつつ、正負両方の出力電圧バラツキを低減できる。
さらに、演算増幅回路122Bは、補正極性切換え回路61を備えることで、ΔVn及びΔVpを1つの可変抵抗素子21によって発生できる。これにより、実施の形態1に係る演算増幅回路122Aに比べ、さらに回路面積を縮小できる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3では、図2に示す演算増幅回路122の一実施例である演算増幅回路122Cについて説明する。
図12は、本発明の実施の形態3に係る演算増幅回路122Cの回路図である。なお、図5と同様の要素には同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
図12に示す演算増幅回路122Cは、図5に示す演算増幅回路122Aの構成に加え、さらに、可変電流源81及び82を備える。
可変電流源81は、非反転入力側の差動トランジスタ100のソースとバイアス電圧との間に接続され、非反転入力側の差動トランジスタ100のソースに正又は負の電流Icpを供給する。また、可変電流源81は、x段階の電流値のうちいずれかの電流値の電流を差動トランジスタ100のソースに選択的に供給する。つまり、この可変電流源81により生成される電流Icpの電流値は、x段階で可変である。また、この電流値は、可変電流源制御信号Icontp[x:1]によって制御される。
可変電流源82は、反転入力側の差動トランジスタ101のソースとバイアス電圧との間に接続され、反転入力側の差動トランジスタ101のソースに正又は負の電流Icnを供給する。また、可変電流源82は、x段階の電流値のうちいずれかの電流値の電流を差動トランジスタ101のソースに選択的に供給する。つまり、この可変電流源82により生成される電流Icnの電流値は、x段階で可変である。また、この電流値は、可変電流源制御信号Icontn[x:1]によって制御される。
また、可変電流源制御信号Icontp[x:1]及び可変電流源制御信号Icontn[x:1]は、例えば、表示装置10が備える他の回路(図示せず)、又は、表示装置10の外部から入力される。
以上のように構成された本発明の実施の形態3に係る演算増幅回路122Cの動作を、以下で説明する。
可変抵抗素子21は、可変抵抗素子制御信号regp[n:1]を受けて、n個のスイッチSW1(1)〜SW1(n)を短絡するか、開放するかを制御する。
同様に、可変抵抗素子22は、可変抵抗素子制御信号regn[n:1]を受けて、n個のスイッチSW2(1)〜SW2(n)を短絡するか、開放するかを制御する。
スイッチSW1が短絡された場合、並列に接続された1個の電流電圧変換器41と1個のスイッチSW1との組の合計抵抗値は、理想的には0Ωとして考えることができる。また、スイッチSW1が開放された場合、並列に接続された1個の電流電圧変換器41と1個のスイッチSW1との組の合計抵抗値は、理想的には、電流電圧変換器41の抵抗値となる。
同様に、スイッチSW2が短絡された場合、並列に接続された1個の電流電圧変換器42と1個のスイッチSW2との組の合計抵抗値は、理想的には0Ωとして考えることができる。また、スイッチSW2が開放された場合、並列に接続された1個の電流電圧変換器42と1個のスイッチSW2との組の合計抵抗値は、理想的には、電流電圧変換器42の抵抗値となる。
例えば、電流電圧変換器41が1段の直列接続の場合、つまり、n=1の場合、可変抵抗素子21の抵抗値は、0Ωと電流電圧変換器41の抵抗値Rとの2値のいずれかとなる。
また、電流電圧変換器41が2段の直列接続の場合、つまり、n=2の場合、2つの電流電圧変換器41の抵抗値をR及び2Rとすると、可変抵抗素子21の抵抗値は、0Ωと抵抗値Rの1倍、2倍及び3倍との4値のいずれかとなる。
演算増幅回路122Cは、電流源トランジスタ102が電流Irを流すことで、非反転入力側の差動トランジスタ100に電流Ipを流し、反転入力側の差動トランジスタ101に電流Inを流す。
ここで、可変抵抗素子21には、電流Ipに、可変電流源81からの電流Icpを加算又は減算した電流Iapが流れる。
同様に、可変抵抗素子22には、電流Inに、可変電流源82からの電流Icnを加算又は減算した電流Ianが流れる。
また、可変抵抗素子21の抵抗値と可変抵抗素子21に流れる電流Iapとに応じて、電圧差ΔVpが発生する。このΔVpは、可変抵抗素子制御信号regp[n:1]と可変電流源制御信号Icontp[x:1]とを変更することによって変更できる。
同様に、可変抵抗素子22の抵抗値と可変抵抗素子22に流れる電流Ianとに応じて、電圧差ΔVnが発生する。このΔVnは、可変抵抗素子制御信号regn[n:1]と可変電流源制御信号Icontn[x:1]とを変更することによって変更できる。
このΔVn及びΔVpが発生することで、出力電圧バラツキを低減できることの説明は、実施の形態1の記載と同じである。
以上のように、本発明の実施の形態3に係る演算増幅回路122Cは、実施の形態1と同様に、回路面積の増加を抑制しつつ、正負両方の出力電圧バラツキを低減できる。
さらに、本発明の実施の形態3に係る演算増幅回路122Cは、実施の形態1に係る演算増幅回路122Aの構成に加え、さらに可変電流源81及び可変電流源82を備えたことで、可変抵抗素子21及び22と、可変電流源81及び82との両方を用いて、ΔVn及びΔVpを変更できる。これにより、実施の形態3に係る演算増幅回路122Cは、実施の形態1に係る演算増幅回路122Aに比べ、大きい出力電圧バラツキが発生した場合にも対応できるとともに、出力電圧バラツキの調整をさらに細かく設定できる。
また、実施の形態3に係る演算増幅回路122Cは、実施の形態1に係る演算増幅回路122Aと同程度の出力電圧バラツキの調整範囲及び調整間隔をより小面積で実現することも可能である。例えば、可変電流源81及び82を1つのトランジスタで構成することで、小面積化が実現できる。
なお、本発明の実施の形態3では、可変抵抗素子21及び可変抵抗素子22の、2つの可変抵抗素子を備えた演算増幅回路122Cを用いて説明したが、正負いずれかの出力電圧バラツキを低減するだけでよい場合は、演算増幅回路122Cは、可変抵抗素子21及び可変抵抗素子22のうちいずれか1つのみを備えてもよい。また、演算増幅回路122Cは、2つの可変電流源81及び可変電流源82のうち、この出力電圧バラツキの正負に対応する一方のみを備えてもよい。この構成にすることで、演算増幅回路122Cの小面積化を実現できる。
さらに、演算増幅回路122Cは、可変抵抗素子21及び可変抵抗素子22を共に備えるとともに、可変電流源81及び可変電流源82のうち一方のみを備えてもよいし、可変抵抗素子21及び可変抵抗素子22の一方のみを備えるとともに、可変電流源81及び可変電流源82を共に備えてもよい。
また、上記実施の形態3では、実施の形態1で説明した演算増幅回路122Aが、さらに、可変電流源81及び可変電流源82を備える構成について説明したが、実施の形態2に係る演算増幅回路122Bが、さらに、可変電流源81及び可変電流源82を備えてもよい。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4では、図2に示す演算増幅回路122の一実施例である演算増幅回路122Dについて説明する。
図13は、本発明の実施の形態4に係る演算増幅回路122Dの回路図である。なお、図5と同様の要素には同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
図13に示す演算増幅回路122Dは、図5に示す演算増幅回路122Aの構成に加え、さらに、電圧可変回路91を備える。
電圧可変回路91は、電流源トランジスタ102のゲート電圧を制御する。この電圧可変回路91は、電圧可変回路制御信号Vset[m:1]に応じて、m段階の電圧値のうちいずれかの電圧値の電圧を電流源トランジスタ102のゲートに選択的に出力する。
また、電圧可変回路制御信号Vset[m:1]は、例えば、表示装置10が備える他の回路(図示せず)、又は、表示装置10の外部から入力される。
以上のように構成された本発明の実施の形態4に係る演算増幅回路122Dの動作を、以下で説明する。
可変抵抗素子21は、可変抵抗素子制御信号regp[n:1]を受けて、n個のスイッチSW1(1)〜SW1(n)を短絡するか、開放するかを制御する。
同様に、可変抵抗素子22は、可変抵抗素子制御信号regn[n:1]を受けて、n個のスイッチSW2(1)〜SW2(n)を短絡するか、開放するかを制御する。
スイッチSW1が短絡された場合、並列に接続された1個の電流電圧変換器41と1個のスイッチSW1との組の合計抵抗値は、理想的には0Ωとして考えることができる。また、スイッチSW1が開放された場合、並列に接続された1個の電流電圧変換器41と1個のスイッチSW1との組の合計抵抗値は、理想的には、電流電圧変換器41の抵抗値となる。
同様に、スイッチSW2が短絡された場合、並列に接続された1個の電流電圧変換器42と1個のスイッチSW2との組の合計抵抗値は、理想的には0Ωとして考えることができる。また、スイッチSW2が開放された場合、並列に接続された1個の電流電圧変換器42と1個のスイッチSW2との組の合計抵抗値は、理想的には、電流電圧変換器42の抵抗値となる。
例えば、電流電圧変換器41が1段の直列接続の場合、つまり、n=1の場合、可変抵抗素子21の抵抗値は、0Ωと電流電圧変換器41の抵抗値Rとの2値のいずれかとなる。
また、電流電圧変換器41が2段の直列接続の場合、つまり、n=2の場合、2つの電流電圧変換器41の抵抗値をR及び2Rとすると、可変抵抗素子21の抵抗値は、0Ωと抵抗値Rの1倍、2倍及び3倍との4値のいずれかとなる。
また、電圧可変回路制御信号Vset[n:1]に応じて電圧可変回路91は電流源トランジスタ102のゲート電圧を変更する。これにより、電流源トランジスタ102に流れる電流Ir×αを変更できる。
例えば、電流Irがα倍された場合、理想的には、非反転入力側の差動トランジスタ100に電流Ip×αが流れ、反転入力側の差動トランジスタ101に電流In×αが流れる。
よって、可変抵抗素子21の抵抗値と可変抵抗素子21に流れる電流Ip×αとを制御することにより、非反転入力側の差動トランジスタ100のソースと接続点N1との間に任意の電圧差ΔVp×αを発生できる。
同様に、可変抵抗素子22の抵抗値と可変抵抗素子22に流れる電流In×αとを制御することにより、非反転入力側の差動トランジスタ101のソースと接続点N1との間に任意の電圧差ΔVn×αを発生できる。
なお、ΔVn×α=ΔVnと置き換え、ΔVp×α=ΔVpと置き換えると、出力電圧バラツキを低減できることの説明は、実施の形態1の記載と同じである。
以上のように、本発明の実施の形態4に係る演算増幅回路122Dは、実施の形態1と同様に、回路面積の増加を抑制しつつ、正負両方の出力電圧バラツキを低減できる。
さらに、本発明の実施の形態4に係る演算増幅回路122Dは、電流源トランジスタ102のゲート電圧を変更できるようにしたことで、実施の形態1に係る演算増幅回路122Aに比べ、可変抵抗素子21及び22の両端に発生する電圧差ΔVp及びΔVnを細い刻みで変更することができる。さらに、実施の形態4に係る演算増幅回路122Dは、実施の形態1に係る演算増幅回路122Aに比べ、より大きい出力電圧バラツキが発生した場合にも対応できる。
なお、本発明の実施の形態4では、可変抵抗素子21及び可変抵抗素子22の、2つの可変抵抗素子を備えた演算増幅回路122Dを用いて説明したが、正負いずれかの出力電圧バラツキを低減するだけでよい場合は、演算増幅回路122Dは、可変抵抗素子21及び可変抵抗素子22のうちいずれか1つのみを備えてもよい。この構成にすることで、演算増幅回路122Dの小面積化を実現できる。
また、上記実施の形態4では、実施の形態1で説明した演算増幅回路122Aが、さらに、電圧可変回路91を備える構成について説明したが、実施の形態2に係る演算増幅回路122B又は実施の形態3に係る演算増幅回路122Cが、さらに、電圧可変回路91を備えてもよい。
なお、本発明は、以上の実施の形態1〜4に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
例えば、本発明の実施の形態1〜4では、差動対がNチャネル型MOSトランジスタ対で構成される演算増幅回路122A〜122Dの例を示したが、差動対がPチャネル型MOSトランジスタ対で構成される演算増幅回路にも本発明を適用できる。
さらに、演算増幅回路122A〜122Dは、Nチャネル型MOSトランジスタ対で構成される第1差動対と、Pチャネル型MOSトランジスタ対で構成される第2差動対とを含んでもよい。つまり、Rail to Rail型のように複数の差動対で構成された演算増幅回路においても、同様の設計思想で本発明を適用できる。
また、補正電圧選択回路51(52)の抵抗値の温度依存性は、スイッチSW1(SW2)の抵抗値の温度依存性と逆方向の特性であることが好ましい。この構成にすることで、補正電圧選択回路51(52)の抵抗値が、温度による変動をスイッチSW1(SW2)の抵抗値の温度による変動によりキャンセルできる。その結果、出力電圧バラツキの温度依存性を緩和できる。
また、可変抵抗素子21及び22の構成は、上記構成に限らず、以下に示す構成を用いてもよい。
図14は、上記可変抵抗素子21及び22の別の例である可変抵抗素子21Aの構成を示す図である。
図14に示す可変抵抗素子21Aは、n−1(nは2以上の整数)個直列に接続された電流電圧変換器41と、補正電圧選択回路51Aとを備える。なお、図14では、n=4の例を示している。
各電流電圧変換器41は、電流を電圧に変換する抵抗素子である。例えば、n−1個の電流電圧変換器41の抵抗値は等しい。
補正電圧選択回路51Aは、第1端子Aと第2端子Bとの間に接続される直列に接続された電流電圧変換器41の段数を変更することにより、第1端子Aと第2端子Bとの間の抵抗値を変更する。この補正電圧選択回路51Aは、n個のスイッチSWy(1)〜SWy(n)を備える。なお、n個のスイッチSWy(1)〜SWy(n)を特に区別しない場合、スイッチSWyと記す。
n個のスイッチSWy(1)〜SWy(n)は、n−1個の電流電圧変換器41の直列接続の接続点、及び当該直列接続の両端にそれぞれ一端が接続され、第2端子Bに他端が接続される。また、n個のスイッチSWy(1)〜SWy(n)は、nビットの可変抵抗素子制御信号regp[n:1]によって、短絡又は開放が制御される。
図15は、n=4の場合の、可変抵抗素子制御信号regp[n:1]と、スイッチSWy(1)〜SWy(n)のON及びOFFの状態と、可変抵抗素子21Aの抵抗値とを示す図である。
図15に示すように、3つの電流電圧変換器41の抵抗値を等しくするとともに、4つのスイッチSWy(1)〜SWy(4)のうち1つのみをONにすることで、等間隔な調整間隔を実現できる。
また、図15に示す可変抵抗素子21Aを用いた場合と、従来の出力回路300とで、同一の調整範囲を実現しようとした場合、図15に示す可変抵抗素子21Aを用いた場合のほうが、回路面積を小さくできる。なぜなら、この調整範囲は、可変抵抗素子が取り得る最大抵抗値で決定する。よって、従来の出力回路300では、最も抵抗値が大きい抵抗の抵抗値をこの最大抵抗値にする必要がある。一方、図15に示す可変抵抗素子21Aを用いた場合では、複数の電流電圧変換器41の抵抗値の合計をこの最大抵抗値にすればよい。このように、よって、図15に示す可変抵抗素子21Aを用いた場合も、図5等に示す可変抵抗素子21及び22を用いた場合と同様に、従来の出力回路300に比べ、回路面積を小さくできる。
なお、可変抵抗素子21Aと、図5等に示す可変抵抗素子21を比較した場合、図5等に示す可変抵抗素子21のほうが、調整間隔が等間隔な出力電圧調整を、より小面積で実現できるので、より好ましい。
また、可変抵抗素子21及び22の代わりに、以下に示す構成を用いてもよい。
図16は、上記可変抵抗素子21及び22の別の例である可変抵抗素子21Bを備える演算増幅回路122Eの構成を示す図である。なお、図9と同様の要素には同一の符号を付している。
図16に示す演算増幅回路122Eは、図9に示す演算増幅回路122Bに対して、可変抵抗素子21の代わりに、可変抵抗素子21Bを備える。
可変抵抗素子21Bは、トランジスタ92Bと、電圧可変回路91Bとを備える。
トランジスタ92Bは、可変抵抗素子21Bの第1端子にソース端子及びドレイン端子の一方が接続され、可変抵抗素子21Bの第2端子にソース端子及びドレイン端子の他方が接続される。また、トランジスタ92Bは、一定のバイアス電圧が基盤電圧として供給されている。
電圧可変回路91Bは、制御信号Vset[n:1]に応じて、n段階の電圧値のうちいずれかの電圧値の電圧をトランジスタ92Bのゲート端子に供給することにより、トランジスタ92Bのオン抵抗を変更する。つまり、電圧可変回路91Bは、トランジスタ92Bのゲート電圧を変更することにより、可変抵抗素子21Bの第1端子と第2端子との間の抵抗値(トランジスタ92Bのオン抵抗)を変更する。
この構成にすることで、複数の抵抗素子とスイッチとの組みで構成していた可変抵抗素子を1つのトランジスタと電圧可変回路とで構成することができるので、可変抵抗素子の面積を縮小できる。
さらに、可変抵抗素子21及び22の代わりに、以下に示す構成を用いてもよい。
図17は、上記可変抵抗素子21及び22の別の例である可変抵抗素子21Cを備える演算増幅回路122Eの構成を示す図である。なお、図9と同様の要素には同一の符号を付している。
図17に示す演算増幅回路122Fは、図9に示す演算増幅回路122Bに対して、可変抵抗素子21の代わりに、可変抵抗素子21Cを備える。
可変抵抗素子21Cは、トランジスタ92Cと、電圧可変回路91Cとを備える。
トランジスタ92Cは、可変抵抗素子21Cの第1端子にソース端子及びドレイン端子の一方が接続され、可変抵抗素子21Cの第2端子にソース端子及びドレイン端子の他方が接続される。また、トランジスタ92Cは、一定のバイアス電圧がゲート端子に印加されている。
電圧可変回路91Cは、制御信号Vset[n:1]に応じて、n段階の電圧値のうちいずれかの電圧値の電圧をトランジスタ92Cに供給することにより、トランジスタ92Cのオン抵抗を変更する。具体的には、電圧可変回路91Cは、トランジスタ92Cの基盤電圧をn段階で変更することにより、トランジスタ92Cのオン抵抗を変更する。これにより、電圧可変回路91Cは、可変抵抗素子21Cの第1端子と第2端子との間の抵抗値(トランジスタ92Cのオン抵抗)を変更する。
この構成にすることで、複数の抵抗素子とスイッチとの組みで構成していた可変抵抗素子を1つのトランジスタと電圧可変回路とで構成することができるので、可変抵抗素子の面積を縮小できる。
なお、上述した実施の形態1に係る演算増幅回路122A、実施の形態3に係る演算増幅回路122C及び実施の形態4に係る演算増幅回路122Dが、図16に示す可変抵抗素子21B又は図17に示す可変抵抗素子21Cを備えてもよい。
また、上記実施の形態1〜4では、一般的な演算増幅回路の一例に対して、本発明を適用した例を述べたが、一般的な演算増幅回路として周知の別の回路構成を用いることも可能である。例えば、上記電流源トランジスタ102にカスコードカレントミラー型の差動電流源を用いてもよい。言い換えると、実施の形態1〜4に係る演算増幅回路122A〜122Fは、さらに、電流源トランジスタ102と接続点N1との間に接続される、電流源トランジスタ102のバラツキを低減するための抵抗素子等を備えてもよい。この抵抗素子は、例えば、ゲート電圧がバイアス電圧で固定されたトランジスタである。
また、図1及び図2に示す表示装置10に含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて各処理部の集積化を行ってもよい。
また、表示装置10の機能の一部を、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
さらに、本発明は上記プログラムであってもよいし、上記プログラムが記録された記録媒体であってもよい。また、上記プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
また、本発明は、上記演算増幅回路122A〜122Dのいずれかの出力電圧バラツキを低減する演算増幅回路の調整方法として実現してもよい。さらに、表示駆動装置110又は表示装置10の調整方法として実現してもよい。
また、本発明は、上記調整装置と、演算増幅回路122A〜122Dのいずれかとを含む演算増幅回路の調整システムとして実現してもよいし、上記調整装置を含む表示駆動装置110又は表示装置10として実現してもよい。さらに、この調整装置の機能は、専用の回路(ハードウェア)で実現されてもよいし、CPU等のプロセッサがプログラムを実行すること(ソフトウェア)により実現してもよいし、これらの組み合わせにより実現してもよい。
また、上記説明では、本発明の実施の形態1〜4に係る演算増幅回路122A〜122Dを、有機ELパネル111を備える表示装置10が備える例を述べたが、他の表示装置に本発明を適用してもよい。例えば、液晶パネルを備える表示装置に本発明を適用してもよい。
また、上記で用いた数字は、すべて本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。さらに、ハイ/ローにより表される論理レベル又はオン/オフにより表されるスイッチング状態は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、例示された論理レベル又はスイッチング状態の異なる組み合わせにより、同等な結果を得ることも可能である。また、トランジスタ等のn型及びp型等は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、これらを反転させることで、同等の結果を得ることも可能である。また、構成要素間の接続関係は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
また、上記実施の形態1〜4に係る演算増幅回路122A〜122D、及びその変形例の機能のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。
本発明は、演算増幅回路及び表示装置に適用できる。また、本発明は、演算増幅回路の出力電圧バラツキを低減できるので、電源回路及びフラットパネル向けドライバに好適である。また、本発明は、液晶パネル及び有機ELパネルを備える携帯機器、小型モバイル機器及び大型パネル機器に適用できる。
10 表示装置
15A、15B 可変抵抗部
21、21A、21B、21C、22 可変抵抗素子
31 差動増幅部
32 出力部
41、42 電流電圧変換器
51、51A、52 補正電圧選択回路
61 補正極性切換え回路
81、82 可変電流源
91、91B、91C 電圧可変回路
92B、92C トランジスタ
100、101、302、304 差動トランジスタ
102 電流源トランジスタ
103、104 負荷トランジスタ
110 表示駆動装置
111 有機ELパネル
112 画素
113 ソースドライバ
114、114a、114n 駆動部
115、115a、115n ソースライン
116、116a、116b、116c ゲートライン
117 ゲートドライバ
118 タイミングコントローラ
122、122A、122B、122C、122D、122E、122F、222 演算増幅回路
123 セレクト部
124 第1ラッチ部
125 第2ラッチ部
126 データ信号
127 データ取込信号
128 データ転送信号
129、129a、129n 第1ラッチデータ
130、130a、130n 第2ラッチデータ
131 アナログ信号
300 出力回路
306、N1 接続点
310、NSWn、NSWp、SW1、SW2、SWn、SWp、SWy スイッチ
320 入力
RA1、RA2、RA3、RA4、RB1、RB2、RB3、RB4 抵抗

Claims (17)

  1. 差動増幅部を含む演算増幅回路であって、
    前記差動増幅部は、
    第1差動対を形成する第1差動トランジスタ及び第2差動トランジスタと、
    前記第1差動対に電流を供給する電流源トランジスタとを含み、
    前記演算増幅回路は、さらに、
    前記第1差動トランジスタ及び前記第2差動トランジスタの少なくとも一方のソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続された第1可変抵抗素子を備え、
    前記第1可変抵抗素子は、
    第1端子及び第2端子と、
    直列に接続された複数の第1抵抗素子と、
    前記第1端子と前記第2端子との間に接続される前記直列に接続された複数の第1抵抗素子の段数を変更することにより、前記第1端子と前記第2端子との間の抵抗値を変更する第1補正電圧選択回路とを備える
    演算増幅回路。
  2. 前記第1可変抵抗素子は、前記第1差動トランジスタのソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続され、
    前記演算増幅回路は、さらに、
    前記第2差動トランジスタのソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続された第2可変抵抗素子を備え、
    前記第2可変抵抗素子は、
    第3端子及び第4端子と、
    直列に接続された複数の第2抵抗素子と、
    前記第3端子と前記第4端子との間に接続される前記直列に接続された複数の第2抵抗素子の段数を変更することにより、前記第3端子と前記第4端子との間の抵抗値を変更する第2補正電圧選択回路とを備える
    請求項1記載の演算増幅回路。
  3. 前記演算増幅回路は、さらに、
    前記第1可変抵抗素子を、前記第1差動トランジスタのソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続するとともに、当該第1可変抵抗素子を、前記第2差動トランジスタのソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続しない第1のモードと、前記第1可変抵抗素子を、前記第2差動トランジスタのソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続するとともに、当該第1可変抵抗素子を、前記第1差動トランジスタのソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続しない第2のモードとを切り替える補正極性切換え回路を備える
    請求項1記載の演算増幅回路。
  4. 前記演算増幅回路は、さらに、
    前記第1差動トランジスタ及び前記第2差動トランジスタの少なくとも一方のソースに、複数の電流値のうちいずれかの電流値の電流を選択的に供給する可変電流源を備える
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の演算増幅回路。
  5. 前記演算増幅回路は、さらに、
    前記電流源トランジスタのゲートに、複数の電圧値のうちいずれかの電圧値の電圧を選択的に出力する電圧可変回路を備える
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の演算増幅回路。
  6. 前記第1補正電圧選択回路は、
    前記複数の第1抵抗素子の各々に対応して設けられ、対応する前記第1抵抗素子の両端を短絡又は開放する複数の第1スイッチを備える
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の演算増幅回路。
  7. 前記複数の第1抵抗素子は、それぞれ抵抗値が異なる
    請求項6記載の演算増幅回路。
  8. 前記第1補正電圧選択回路は、
    前記複数の第1抵抗素子の直列接続の両端及び接続点にそれぞれ一端が接続され、前記第1端子及び前記第2端子の一方に他端が接続された複数の第1スイッチを備える
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の演算増幅回路。
  9. 前記第1抵抗素子の抵抗値の温度依存性は、前記第1スイッチの抵抗値の温度依存性の逆方向の特性である
    請求項6〜8のいずれか1項に記載の演算増幅回路。
  10. 前記第1差動トランジスタ及び前記第2差動トランジスタは、Nチャネル型MOSトランジスタである
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の演算増幅回路。
  11. 前記第1差動トランジスタ及び前記第2差動トランジスタは、Pチャネル型MOSトランジスタである
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の演算増幅回路。
  12. 前記第1差動トランジスタ及び前記第2差動トランジスタは、Nチャネル型MOSトランジスタであり、
    前記差動増幅部は、さらに、第2差動対を形成する第3差動トランジスタ及び第4差動トランジスタを含み、
    前記第3差動トランジスタ及び前記第4差動トランジスタは、Pチャネル型MOSトランジスタである
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の演算増幅回路。
  13. 差動増幅部を含む演算増幅回路であって、
    前記差動増幅部は、
    第1差動対を形成する第1差動トランジスタ及び第2差動トランジスタと、
    前記第1差動対に電流を供給する電流源トランジスタとを含み、
    前記演算増幅回路は、さらに、
    前記第1差動トランジスタ及び前記第2差動トランジスタの少なくとも一方のソースと、前記電流源トランジスタのドレインとの間に接続された第1可変抵抗素子を備え、
    前記第1可変抵抗素子は、
    第1端子及び第2端子と、
    前記第1端子にソース端子及びドレイン端子の一方が接続され、前記第2端子に前記ソース端子及び前記ドレイン端子の他方が接続されたトランジスタと、
    前記トランジスタに複数の電圧値のうちいずれかの電圧値の電圧を供給することにより、前記トランジスタのオン抵抗を変更する電圧可変回路とを備える
    演算増幅回路。
  14. 前記トランジスタは、一定の電圧がゲート端子に印加され、
    前記電圧可変回路は、トランジスタの基盤電圧を変更することにより、前記トランジスタのオン抵抗を変更する
    請求項13記載の演算増幅回路。
  15. 前記トランジスタは、一定の基盤電圧が供給され、
    前記電圧可変回路は、前記トランジスタのゲート電圧を変更することにより、前記トランジスタのオン抵抗を変更する
    請求項13記載の演算増幅回路。
  16. 画像データに応じた画像を表示する表示装置であって、
    前記画像を表示する表示パネルと、
    前記表示パネルを駆動する表示駆動装置とを備え、
    前記表示パネルは、
    行列状に配置された複数の発光画素と、
    行毎又は列毎に設けられた複数のソースラインとを備え、
    前記表示駆動装置は、
    前記ソースライン毎に設けられ、対応する前記ソースラインに、前記画像データに応じた信号電圧を出力する、請求項1〜請求項15のいずれか1項に記載の複数の演算増幅回路を備える
    表示装置。
  17. 前記表示パネルは有機ELパネルである
    請求項16記載の表示装置。
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