JP2011082009A - キャップ及びそのキャップを備える工具 - Google Patents

キャップ及びそのキャップを備える工具 Download PDF

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剛 村山
Kazutoshi Ogino
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Abstract

【課題】本発明は、有底筒状孔に係合穴等の加工を施すことなく、その有底筒状孔を塞ぐキャップを容易に装着できるようにすること。また、そのキャップを有底筒状孔から外し難くすることを目的とする。
【解決手段】本発明に係るキャップ20は、有底筒状孔13を横断するように配置される天井板部22と、天井板部22と同軸に位置決めされて、基端部がその天井板部22に固定されている筒部24と、その筒部24に形成されて、筒部24の先端側で開放されている切欠き部24sとを備え、有底筒状孔13に対しその筒部24と天井板部22とが軸方向から加圧挿入されることで、筒部24と天井板部22とがその有底筒状孔13の内周面によって半径方向外側から押圧されて縮径方向に変形し、有底筒状孔13を塞ぐ。
【選択図】図3

Description

本発明は、底部がネジ止めされる構成の有底筒状孔を塞ぐためのキャップ及びそのキャップを備える工具に関する。
上記したキャップに関する技術が特許文献1に記載されている。
このキャップ110は、図9に示すように、第1ケース片101を第2ケース片102に対してネジ止めして箱状のケース100を構成する際に、ネジ104が外部から見えないようにするためのものである。
第1ケース片101には、有底筒状孔120が形成されており、その有底筒状孔120の底部122にネジ104が通されるネジ挿通孔123が形成されている。また、有底筒状孔120の内壁面には、キャップ110の係合突起112kが掛けられる係合穴125が形成されている。
キャップ110は、有底筒状孔120の開口部分を塞ぐ蓋部分112と、蓋部分112の裏面に突出形成された係合突起112kとから構成されている。そして、キャップ110の係合突起112kが有底筒状孔120の係合穴125に掛けられることで、有底筒状孔120の開口部分がキャップ110によって塞がれ、ネジ104が外部から見えなくなる。
実開平5−51759号公報
上記したキャップ110は、係合突起112kが有底筒状孔120の係合穴125に掛かることで、その有底筒状孔120の開口部分に装着される構成である。このため、有底筒状孔120に係合突起112kが掛かる係合穴125を形成する必要があり、その有底筒状孔120を備える第1ケース片101を成形するための金型が複雑になって、コストアップとなる。
また、第1ケース片101の有底筒状孔120に係合穴125等があると、水や粉塵等が第1ケース片101の内側に入り込む可能性があり、好ましくない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、有底筒状孔に係合穴等の加工を施すことなく、その有底筒状孔を塞ぐキャップを容易に装着できるようにすること。また、そのキャップを有底筒状孔から外し難くすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、底部がネジ止めされる構成の有底筒状孔を塞ぐためのキャップであって、前記有底筒状孔の内側で、その有底筒状孔を横断するように配置される天井板部と、前記天井板部とほぼ等しい外径寸法を備え、前記天井板部と同軸に位置決めされて、基端部がその天井板部に固定されている筒部と、前記筒部の軸方向に延びるようにその筒部に形成されて、前記筒部の先端側で開放されている切欠き部とを備え、前記有底筒状孔に対し前記筒部を先端側にしてその筒部と前記天井板部とが軸方向から加圧挿入されることで、前記筒部と天井板部とがその有底筒状孔の内周面によって半径方向外側から押圧されて縮径方向に変形し、前記底部の近傍で前記有底筒状孔を塞ぐように構成されていることを特徴とする。
本発明に係るキャップは、筒部を先端側にしてその筒部と天井板部とが有底筒状孔に軸方向から加圧挿入されることで、その有底筒状孔を塞げるように構成されている。このため、前記有底筒状孔に係合穴等の加工を施す必要がなくなる。
さらに、キャップの筒部には、軸方向に延びる切欠き部が設けられており、その切欠き部が筒部の先端側で開放されている。このため、キャップの筒部が縮径方向に変形し易くなり、キャップを比較的小さな力で有底筒状孔に挿入できるようになる。このため、前記有底筒状孔に対するキャップの装着が容易になる。
また、キャップが有底筒状孔を塞いだ状態では、外部からキャップの天井板部しか見えなくなり、キャップに特殊工具等が掛かり難くなる。また、キャップ(筒部と天井板部)は、有底筒状孔の底部の近傍でその有底筒状孔を塞いでいるため、有底筒状孔の開口からは離れた位置にある。さらに、前記キャップの筒部と天井板部とは有底筒状孔に挿入される際に、その筒部と天井板部とが有底筒状孔の内周面によって半径方向外側から押圧されて縮径方向に変形している。
このため、一旦、キャップが有底筒状孔に装着されると、特殊工具等を使用しても、キャップを外すのが困難になる。
請求項2の発明によると、筒部の外周面には、先細となるようなテーパが設けられており、その筒部の外周面のテーパ角が有底筒状孔の内周面のテーパ角よりも大きく設定されていることを特徴とする。
このため、キャップを有底筒状孔に挿入し易くなるとともに、挿入過程でキャップの筒部と天井板部との境界部分を主として縮径方向に変形させられるようになる。即ち、各々のキャップの変形部位がほぼ同じ位置になるため、複数のキャップを同じように変形させられ、有底筒状孔の閉鎖状態がキャップ毎に変動しない。
請求項3の発明によると、筒部の外周面には、軸方向に延びる複数本の突条が円周方向に等間隔で設けられていることを特徴とする。
また、請求項4の発明によると、突条は、筒部の外周面からの高さ寸法がその筒部の先端側で小さくなるように構成されていることを特徴とする。
このため、有底筒状孔の内径寸法が若干ばらついたとしても、突条が有底筒状孔の内周面に当接するため、キャップを有底筒状孔に挿入する際の挿入抵抗(押込み抵抗)をほぼ一定にできる。
請求項5の発明によると、筒部の内側には、その筒部と同軸に軸部が設けられており、前記軸部の先端が前記有底筒状孔の底部に配置されたネジの頭部に当接可能に構成されていることを特徴とする。
このため、軸部の先端がネジの頭部に当接するまでキャップを有底筒状孔に挿入することで、キャップを常に有底筒状孔の底部の位置に位置決めできる。
請求項6の発明によると、キャップは識別用の目印を備えていることを特徴とする。
このため、悪質業者がキャップを外して工具を分解し、中身を不正に交換した後、その工具を復旧して悪質業者の新たなキャップを装着した場合に不正行為が行われたことを判別し易くなる。
請求項7の発明によると、工具は、複数の有底筒状孔が設けられたハウジングを備えており、前記ハウジングの一部の前記有底筒状孔にキャップが装着されていることを特徴とする。
このため、例えば、製造年月日等によってキャップが装着される有底筒状孔の位置を変えることが可能になる。したがって、製造年月日等とキャップの位置を確認することで、不正行為の判別を行えるようになる。
本発明によると、有底筒状孔に係合穴等の加工を施すことなく、その有底筒状孔を塞ぐキャップを容易に装着できるようになる。また、そのキャップを有底筒状孔から外し難くなる。
本発明の実施形態1に係るキャップを備えるバッテリパックを裏側から見た斜視図(A図)及び平面図(B図)である。 前記バッテリパックの全体斜視図である。 前記キャップが装着されたバッテリパックの有底筒状孔を表す縦断面図((図2のIIIA-IIIA矢視断面図)A図)、前記有底筒状孔のテーパとキャップのテーパとを表す模式図(B図)である。 前記キャップを表側から見た斜視図である。 前記キャップを裏側から見た斜視図である。 変更例に係るキャップを備えるバッテリパックの裏側斜視図である。 変更例に係るキャップを表側から見た斜視図である。 変更例に係るキャップを裏側から見た斜視図である。 従来のキャップを表す縦断面図である。
[実施形態1]
以下、図1から図8に基づいて、本発明の実施形態1に係るキャップ及びそのキャップを備える工具の説明を行う。本実施形態では、工具の一例として、電動工具の電源として使用されるバッテリパックを例示しており、そのバッテリパックの有底筒状孔にキャップが装着されている。
なお、図中の前後左右及び上下は、バッテリパックの前後左右及び上下に対応している。
<バッテリパック10の概要について>
バッテリパック10は、図2に示すように、平面略角形に形成された上部開放型のケース本体部12と、そのケース本体部12の上部開口12hを塞ぐ蓋状部14とを備えている。
ケース本体部12は、複数本の円柱形の蓄電池(図示省略)を収納する部分であり、それらの蓄電池を横向き二段重ねの状態で収納できるように構成されている。また、蓋状部14は、充電器、あるいは電動工具に設けられた連結部(図示省略)が前方から連結可能なように構成されている。
ケース本体部12の前面側と後面側とには左右両側に有底筒状孔13が縦向きに形成されており、それらの有底筒状孔13の開口13pが、図2に示すように、ケース本体部12の下面側に形成されている。有底筒状孔13には、図3(A)(B)に示すように、奥側(上側)が細くなるようなテーパが設けられており、そのテーパ角Tθyが約1°に設定されている。前記有底筒状孔13の底部13bは、ケース本体部12の上部開口12hの周縁、即ち、ケース本体部12の上端部に設けられている。そして、それらの有底筒状孔13の底部13bに、図3(A)に示すように、ネジ挿通孔13hが形成されている。
前記ケース本体部12の各有底筒状孔13のネジ挿通孔13hには、それぞれネジ17が通され、それらのネジ17が蓋状部14の雌ネジ孔14wにねじ込まれるようになっている。これにより、蓋状部14は周方向における四箇所でケース本体部12に固定され、ケース本体部12の上部開口12hが蓋状部14によって塞がれる。
即ち、ケース本体部12と蓋状部14とが本発明の工具のハウジングに相当する。
<キャップ20について>
キャップ20は、蓋状部14がケース本体部12にネジ止めされた後、図1、図3(A)に示すように、所定の有底筒状孔13に加圧挿入されてネジ17の外側からその有底筒状孔13を塞ぐ部材である。
キャップ20は、図4、図5に示すように、円板状の天井板部22と、円筒部24と、中心軸部26とを備えている。キャップ20の天井板部22は、有底筒状孔13を横断するように配置される板であり、有底筒状孔13の内径寸法とほぼ等しい外径寸法に設定されている。さらに、天井板部22の外周面には、円筒部24側(先端側)で若干細くなるようなテーパが設けられている。ここで、天井板部22の外周面のテーパ角は、図3(B)に示すように、有底筒状孔13のテーパ角Tθyよりも小さく設定されている。
キャップ20の円筒部24は、天井板部22とほぼ等しい外径寸法を備え、その天井板部22と同軸に位置決めされて、基端部が天井板部に固定されている。円筒部24の外周面には先細になるようなテーパが設けられており、そのテーパ角が、図3(B)に示すように、有底筒状孔13のテーパ角Tθyよりも大きく設定されている。
また、キャップ20の円筒部24には、図4、図5に示すように、先端側が開放された略U字形の切欠き部24sがその円筒部24の軸方向に延びるように形成されている。切欠き部24sは、隣り合う二本が一組となって、円筒部24の周方向に三組形成されており、隣り合う二本の切欠き部24sの組が120°間隔で配置されている。
さらに、キャップ20の円筒部24の先端には、外周角部が面取りされて円錐面24zが形成されている。そして、キャップ20は円筒部24の円錐面24zを先端側にして有底筒状孔13に挿入される。
即ち、前記円筒部24が本発明の筒部に相当する。
キャップ20の円筒部24の内側には、中心軸部26がその円筒部24と同軸に配置されている。中心軸部26は、キャップ20をケース本体部12の有底筒状孔13に加圧挿入する際、図3(A)に示すように、その有底筒状孔13の底部13bに配置されたネジ17の頭部17hに当接する部分である。中心軸部26は、円筒部24と等しい長さ寸法(軸長寸法)に設定されており、基端部が天井板部22の中心に固定されている。また、中心軸部26の外周面には、板状のリブ27が120°間隔で放射状に形成されており、それらのリブ27の半径方向における先端部分が隣り合う二本の切欠き部24sの間に配置されている。さらに、それらのリブの軸方向における一端側(基端部側)が天井板部22に固定されている。ここで、前記リブ27の軸方向における長さ寸法は、中心軸部26及び円筒部24と等しい長さ寸法(軸長寸法)に設定されている。
即ち、中心軸部26が本発明の軸部に相当する。
キャップ20の天井板部22と円筒部24の外周面には、各々の切欠き部24sの位置から軸心回りに約60°回転した位置に突条28が軸方向に延びるように形成されている。即ち、突条28は、キャップ20の外周面に円周方向に120°間隔で三本形成されている。三本の突条28は、天井板部22の外周面の先端近傍位置から円筒部24の円錐面24zの近傍まで設けられており、断面形状が略円弧形に設定されている。また、それらの突条28は、天井板部22と円筒部24と境界位置Bでキャップ20の外周面から半径方向外側に最も突出するように構成されている。そして、キャップ20の外周面からの突条28の突出量は、円筒部24の先端に近づくにつれて徐々に小さくなり、円筒部24の円錐面24zの近傍で零になる。
キャップ20は、例えば、ポリプロピレン(PP)樹脂を成形型に射出することにより成形される。このように、キャップ20は、ポリプロピレン製であるため、外力が加わることで変形可能となる。即ち、キャップ20は、ケース本体部12の有底筒状孔13に加圧挿入される過程で、その有底筒状孔13の内周面によって半径方向外側から押圧されると、縮径方向に変形するようになる。
なお、キャップ20の材料としては、ポリプロピレン(PP)の代わりにABS樹脂やポリカーボネイト(PC)等を使用することも可能である。
<バッテリパック10の組立てについて>
先ず、ケース本体部12内に蓄電池等が収納された状態で、そのケース本体部12の上部開口12hに蓋状部14が被せられる。次に、図1に示すように、ケース本体部12の下面側を上にした状態で、そのケース本体部12の四隅に設けられた有底筒状孔13のネジ挿通孔13hにネジ17が通される。そして、各々のネジ17が蓋状部14の雌ネジ孔14wにねじ込まれることで、ケース本体部12に対する蓋状部14の固定が完了する。
次に、バッテリパック10の製造年月日に合わせて、所定の有底筒状孔13(図1では、左後部の有底筒状孔13)にキャップ20が円筒部24を先端側にして加圧挿入される。
ここで、図3(B)に示すように、キャップ20の天井板部22のテーパ角は有底筒状孔13のテーパ角よりも小さく、キャップ20の円筒部24のテーパ角は有底筒状孔13のテーパ角よりも大きく設定されている。このため、キャップ20が有底筒状孔13に挿入される過程で、キャップ20の天井板部22と円筒部24との境界部分B、及びその近傍が最も縮径方向に変形するようになる。さらに、キャップ20の外周面には三本の突条28が円周方向に120°間隔で形成されているため、有底筒状孔13の径寸法が若干ばらついても、常に突条28の部分が有底筒状孔13の内壁面に当接するようになる。また、キャップ20の円筒部24には、略U字形の切欠き24sが軸方向に延びるように形成されているため、キャップ20の挿入過程で円筒部24が半径方向内側に変形し易くなる。このため、キャップ20を有底筒状孔13に加圧挿入する際に比較的小さな力で前記キャップ20を挿入することが可能になる。
そして、キャップ20の中心軸部26がネジ17の頭部17hに当接した段階で有底筒状孔13に対するキャップ20の挿入が完了する。
<本実施形態に係るキャップ20の長所について>
本実施形態に係るキャップ20は、円筒部24(筒部)を先端側にしてその円筒部24と天井板部22とが有底筒状孔13に加圧挿入されることで、その有底筒状孔13を塞げるように構成されている。このため、有底筒状孔13に係合穴等の加工を施す必要がなくなる。
さらに、キャップ20の円筒部24には、軸方向に延びる切欠き部24sが設けられており、その切欠き部24sが円筒部24の先端側で開放されている。このため、キャップ20の円筒部24が縮径方向に変形し易くなり、キャップ20を比較的小さな力で有底筒状孔13に挿入できるようになる。このため、有底筒状孔13に対するキャップ20の装着が容易になる。
また、キャップ20が有底筒状孔13を塞いだ状態では、外部からキャップ20の天井板部22しか見えなくなり、キャップ20に特殊工具等が掛かり難くなる。また、キャップ20は、有底筒状孔13の底部13bの近傍でその有底筒状孔13を塞いでいるため、有底筒状孔13の開口13pからは離れた位置にある。さらに、キャップ20の円筒部24と天井板部22とは有底筒状孔13に挿入される際に、その円筒部24と天井板部22とが有底筒状孔13の内周面によって半径方向外側から押圧されて縮径方向に変形している。
このため、一旦、キャップ20が有底筒状孔13に装着されると、特殊工具等を使用しても、キャップ20を外すのが困難になる。さらに、特殊工具等で無理にキャップ20を引っ掛けて外した場合には、キャップ20に傷が付くため、そのキャップ20を再び有底筒状孔13に戻した場合に不正行為を判別できる。
また、キャップ20の円筒部24の外周面には、先細となるようなテーパが設けられており、その円筒部24の外周面のテーパ角が有底筒状孔13の内周面のテーパ角よりも大きく設定されている。このため、キャップ20を有底筒状孔13に挿入し易くなるとともに、挿入過程でキャップ20の円筒部24と天井板部22との境界部分Bを主として縮径方向に変形させられるようになる。即ち、各々のキャップ20の変形部位がほぼ同じ位置になるため、複数のキャップ20を同じように変形させられ、有底筒状孔13の閉鎖状態がキャップ20毎に変動しない。
また、キャップ20の円筒部24の外周面には、軸方向に延びる複数本の突条28が円周方向に等間隔で設けられており、それらの突条の高さ寸法がその円筒部24の先端側で小さくなるように構成されている。このため、有底筒状孔13の内径寸法が若干ばらついたとしても、前記突条28が有底筒状孔13の内周面に当接するため、キャップ20を有底筒状孔13に挿入する際の挿入抵抗(押込み抵抗)をほぼ一定にできる。
また、キャップ20の円筒部24の内側には、その円筒部24と同軸に中心軸部26が設けられており、中心軸部26の先端が有底筒状孔13の底部13bに配置されたネジ17の頭部17hに当接可能に構成されている。
このため、中心軸部26の先端がネジ17の頭部17hに当接するまでキャップ20を有底筒状孔13に挿入することで、キャップ20を常にネジ17の頭部17hの位置に位置決めできる。
また、ケース本体部12の一部の有底筒状孔13にキャップ20が装着される構成のため、例えば、製造年月日等によってキャップ20が装着される有底筒状孔の位置や数を変えることが可能になる。したがって、製造年月日等とキャップの位置や数を確認することで、不正行為の判別を行えるようになる。
<変更例>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、有底筒状孔13の形状に合わせてキャップ20を略円筒形に成形する例を示したが、図6に示すように、キャップ20の側面に目印として半径方向外側に突出する突起20tを設けるようにすることも可能である。この場合、有底筒状孔13の内壁面にキャップ20の突起20tが嵌合する縦溝13mを形成する。これにより、悪質業者がキャップ20を外してバッテリパック10を分解し、中身を不正に交換した後、そのバッテリパック10を復旧して悪質業者の新たなキャップを装着した場合でも不正行為が行われたことを判別できるようになる。ここで、目印として突起20tを設ける例を示したが、突起20tを設けずにキャップ20の色彩を特殊な色彩にしたり、あるいは透明にして内部の中心軸部26等の構成を見えるようにして自社の目印にすることも可能である。
また、本実施形態では、キャップ20の外周面に三本の突条28を形成する例を示したが、突条28の本数は適宜変更可能である。さらに、有底筒状孔13の内径寸法のばらつきが小さい場合には、図7に示すように、前記キャップ20の突条28を省略することも可能である。
また、本実施形態では、キャップ20の円筒部24の内側に中心軸部26及び板状のリブ27を設けることで、頭部に六角穴を有するネジ17であっても、キャップ20をそのネジ17の頭部17hの位置に位置決めできるようになる。なお、図8に示すように、キャップ20の中心軸部26及び板状のリブ27を省略することも可能である。
また、本実施形態では、図1に示すように、バッテリパック10の一個の有底筒状孔13にキャップ20を装着する例を示したが、複数の有底筒状孔13にキャップ20を装着し、バッテリパック10の製造年月日に合わせてキャップ20の色彩や位置、数を変えることも可能である。
また、本実施形態では、工具としてバッテリパック10を例示したが、電動工具のハウジング等に本発明を適用することも可能である。
10・・・・バッテリパック(工具)
12・・・・ケース本体部(ハウジング)
13・・・・有底筒状孔
13b・・・底部
13h・・・ネジ挿通孔
14・・・・蓋状部(ハウジング)
14w・・・雌ネジ孔
17・・・・ネジ
20・・・・キャップ
20t・・・突起
22・・・・天井板部
24・・・・円筒部(筒部)
24s・・・切欠き部
26・・・・中心軸部(軸部)
28・・・・突条

Claims (7)

  1. 底部がネジ止めされる構成の有底筒状孔を塞ぐためのキャップであって、
    前記有底筒状孔の内側で、その有底筒状孔を横断するように配置される天井板部と、
    前記天井板部とほぼ等しい外径寸法を備え、前記天井板部と同軸に位置決めされて、基端部がその天井板部に固定されている筒部と、
    前記筒部の軸方向に延びるようにその筒部に形成されて、前記筒部の先端側で開放されている切欠き部とを備え、
    前記有底筒状孔に対し前記筒部を先端側にしてその筒部と前記天井板部とが軸方向から加圧挿入されることで、前記筒部と天井板部とがその有底筒状孔の内周面によって半径方向外側から押圧されて縮径方向に変形し、前記底部の近傍で前記有底筒状孔を塞ぐように構成されていることを特徴とするキャップ。
  2. 請求項1に記載されたキャップであって、
    前記筒部の外周面には、先細となるようなテーパが設けられており、その筒部の外周面のテーパ角が前記有底筒状孔の内周面のテーパ角よりも大きく設定されていることを特徴とするキャップ。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載されたキャップであって、
    前記筒部の外周面には、軸方向に延びる複数本の突条が円周方向に等間隔で設けられていることを特徴とするキャップ。
  4. 請求項3に記載されたキャップであって、
    前記突条は、前記筒部の外周面からの高さ寸法がその筒部の先端側で小さくなるように構成されていることを特徴とするキャップ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載されたキャップであって、
    前記筒部の内側には、その筒部と同軸に軸部が設けられており、前記軸部の先端が前記有底筒状孔の底部に配置されたネジの頭部に当接可能に構成されていることを特徴とするキャップ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載されたキャップであって、
    識別用の目印を備えることを特徴とするキャップ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載されたキャップを備える工具であって、
    複数の有底筒状孔が設けられたハウジングを備えており、
    前記ハウジングの一部の前記有底筒状孔にキャップが装着されていることを特徴とする工具。
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JP2017107829A (ja) * 2015-12-01 2017-06-15 株式会社マキタ バッテリ装着器

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