JP2011081106A - 画像形成装置 - Google Patents

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俊樹 速水
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聡 西田
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Abstract

【課題】さざ波状放電ムラの発生を防止し得る画像形成装置を提供する。
【解決手段】中間転写ベルトBと、中間転写ベルトBの移動方向に沿って3色のトナー像をそれぞれ担持する3つの像担持体(31Y、31M、31C)が配置された画像形成装置100において、3つの像担持体のうち2つの像担持体よりも中間転写ベルトBの移動方向下流側に配置され、中間転写ベルトB上に形成された2色の有色トナー層の上に透明色のトナー層を形成する透明色トナー層形成手段T1を有することを特徴とする画像形成装置100とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
カラーの画像形成装置において、二層以上のトナー像が中間転写体(例えば、中間転写ベルト)上に形成されると、いわゆる「さざ波状放電ムラ」が発生する場合がある。
さざ波状放電ムラとは、二層以上のトナー像のうち、最上層のトナー像の一部のトナーが剥離された状態で画像形成された画像の画質劣化をいう。
図14を参照して、さざ波状放電ムラのメカニズムについて説明する。
図14は、一般的なカラーの画像形成装置における画像形成部の一部を示した図である。画像形成部は、YMCK各色の感光体ドラム、中間転写ベルト、転写ローラ等を備えて構成される。
なお、ここでは、Y色はイエロー色、M色はマゼンダ色、C色はシアン色、K色は黒色を意味するものとして説明する。また、YMCK各色の感光体ドラムは、中間転写ベルト移動方向(図14では、左から右)に沿って、Y、M、C、Kの順に配置される。図14では、このうちY感光体ドラム、M感光体ドラム、及びC感光体ドラムのみを図示している。
赤色の画像を用紙上に形成する場合について説明すると、Y感光体ドラム及びM感光体ドラムにより、下層にY色、上層にM色のトナー像が中間転写ベルト上に形成される。C色のトナーは赤色を画像形成する際には用いられないが、C感光体ドラムは、画像形成部の構成上、Y感光体ドラム及びM感光体ドラムと同様に中間転写ベルトに近接する。
ここで、下層にY色、上層にM色とした二層のトナー像は、一定量帯電されたトナーが集合されて形成されたものであり全体の帯電量(電位)が高くなる。この二層のトナー像が一定値以上の電位まで上昇した場合、上層の一部のトナーは放電する。これをここでは剥離放電という。
剥離放電した上層の(M色の)一部のトナーは、周囲のトナーよりも電位が相対的に低くなる、又は周囲のトナーと逆電位になる。図14では、M色の一部のトナーが逆電位(+)になったものとして図示している。
この逆電位になったM色のトナーは、中間転写ベルト移動方向下流側に配置されたC感光体ドラムに電気的に吸着し、トナー像から剥離される。
剥離された部分は、上層の色のトナー量が少なくなる、又は下層の色のトナーが剥き出しになる。この状態のトナー像が用紙に形成されると、さざ波状放電ムラが発生することになる。
以上がさざ波状放電ムラのメカニズムである。
さざ波状放電ムラの発生を防止するためには、例えば剥離放電の発生を防止すればよいが、環境を考慮すると、剥離放電が発生しないようにトナー像の電位を低減することは困難である。特に、低温低湿の環境下では、トナー像の帯電量の上昇を抑制することは困難である。また、色域への影響を考慮すると、剥離放電が発生しないようにトナー像を形成するトナー量を低減することは好ましくない。こうした事情を踏まえた上で、剥離放電の発生防止を図った画像形成装置として、例えば下記に示す従来技術がある。
特許文献1及び特許文献2には、一次転写直後の位置に除電器を配置し、この除電器により一次転写直後の中間転写ベルト上に形成されたトナー像を除電する構成の画像形成装置が開示されている。これにより、中間転写ベルト上に形成されたトナー像の電荷状態を均一化して、トナーが電気的に剥離されることを防止している。
特開2001−154548号公報 特開2005−115197号公報
特許文献1及び特許文献2によれば、一次転写直後の中間転写ベルト上に形成されたトナー像が除電され、電荷状態が均一化されるため、剥離放電が抑制され得る。
しかし、完全に剥離放電を防止することは困難であり、さざ波状放電ムラの発生を「低減」することは可能であっても防止することはできない。
本発明の課題は、さざ波状放電ムラの発生を防止し得る画像形成装置を提供することである。
本発明によれば、中間転写体と、該中間転写体の移動方向に沿って3色のトナー像をそれぞれ担持する3つの像担持体が配置された画像形成装置において、
前記3つの像担持体のうち2つの像担持体よりも前記中間転写体の移動方向下流側に配置され、前記中間転写体上に形成された2色の有色トナー層の上に透明色のトナー層を形成する透明色トナー層形成手段を有することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、中間転写体に二層以上の有色のトナー像が形成されて剥離放電が発生した場合、放電した有色トナーが下流に配置された像担持体によって剥離される前に、上から透明色のトナー像を形成すること、又は透明トナーを供給することができる。これにより、放電した有色トナーが下流に配置された像担持体によって剥離されず、さざ波状放電ムラの発生を確実に防止することができる。
画像形成装置の概略構成図である。 さざ波状放電ムラの発生を防止するメカニズムの概念図である。 赤色の画像を形成する場合の画像形成部の概念図である。 緑色の画像を形成する場合の画像形成部の概念図である。 青色の画像を形成する場合の画像形成部の概念図である。 実施例1の条件を示す表である。 実施例1の評価試験の結果を示す図である。 比較例1の評価試験の結果を示す図である。 実施例2の構成を示す図である。 実施例2の評価試験の結果を示す図である。 比較例2の評価試験の結果を示す図である。 実施例3の構成を示す表である。 実施例3の評価試験の結果を示す図である。 さざ波状放電ムラのメカニズムの概念図である。
本実施形態における画像形成装置の構成及び動作について、図面を用いて詳細に説明する。
図1に、画像形成装置100の概略構成を示す。
画像形成装置100は、自動原稿搬送部10、スキャナ部20、画像形成部30、給紙部40を備えて構成される。
自動原稿搬送部10は、原稿Dを載置する載置トレイや原稿Dを搬送する複数の搬送ローラ等を備えて構成され、原稿Dを所定の搬送路に搬送する。
スキャナ部20は、搬送される原稿D又はプラテンガラスに載置された原稿Dに対して光源を照射し、原稿Dから反射された反射光を受光する。スキャナ部20は、受光された光信号を電気信号に変換し、変換された電気信号を制御部1に出力する。なお、制御部1は出力された電気信号を入力し、入力された電気信号を図示しない画像制御部の各部に出力する。画像制御部は、電気信号を入力して各種画像処理を行い、YMCK各色の画像データDy、Dm、Dc、Dkを生成する。制御部1は、生成されたYMCK各色の画像データDy、Dm、Dc、Dkを画像形成部30に出力する。
画像形成部30は、作像部Y、作像部M、作像部C、作像部K、第1透明作像部T1、第2透明作像部T2等を備えて構成される。
なお、以下の説明において、Y色はイエロー色、M色はマゼンダ色、C色はシアン色、K色は黒色を意味するものとする。
作像部Yは、感光体ドラム31Y、帯電装置32Y、露光装置33Y、現像装置34Y、一次転写ローラ35Y、クリーニング装置36Y等を備えて構成される。
作像部Yは、帯電装置32Yにより感光体ドラム31Y上を一様に帯電する。また、作像部Yは、制御部1により出力された画像データDyを入力し、入力された画像データDyに基づいて、露光装置33Yにより静電潜像を感光体ドラム31Y上に形成する。
作像部Yは、形成された静電潜像に基づいて、現像装置34Yにより感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を形成する。作像部Yは、形成されたY色のトナー像を一次転写ローラ35Yにより中間転写ベルトB上に転写する(一次転写)。
作像部Yは、一次転写後の感光体ドラム31Y上に残留する残留トナーをクリーニング装置36Yにより除去する。
作像部MはM色のトナー像、作像部CはC色のトナー像、作像部KはK色のトナー像を形成し一次転写する点で上記説明してきた作像部Yと異なるが、構成及び動作については作像部Yと同様である。
第1透明作像部T1及び第2透明作像部T2は、透明色のトナー像を形成し一次転写する点で上記説明してきた作像部Yと異なるが、構成及び動作については作像部Yと同様である。
なお、透明色のトナー像を形成する構成は、従来技術として公知である(例えば、特開2009−42280号公報、特開2003−5489号公報、特開2005−31223号公報参照)。
ただし、従来の構成は、全て、透明作像部をYMCK各色の作像部の最上流、又は最下流の位置に配置するものである。また、透明作像部を最上流又は最下流に配置することで、転写性の向上、各紙種への対応、画像の光沢度の均一性を図るものである。
これに対し、本実施形態では、第1透明作像部T1及び第2透明作像部T2を最上流、又は最下流に配置せず、YMCK各色の作像部の間に配置するものである。また、透明作像部をYMCK各色の作像部の間に配置することで、さざ波状放電ムラの発生防止を図るものである。これらのことから、本発明は、従来の構成と異なるものであり、また、解決しようとする課題が異なるものである。
二次転写ローラ36は、中間転写ベルトB上に形成されたYMCK各色のトナー像を給紙部40から搬送されてくる用紙Pに転写する(二次転写)。
定着装置37は、二次転写されたトナー像を用紙Pに熱定着する。なお、トナー像が熱定着された用紙Pは、その後画像形成装置100の機外に排出される。
給紙部40は、複数のトレイを備えて構成され、各トレイには種類の異なる用紙Pを収容する。給紙部40は、所定の搬送路を経由して、用紙Pを画像形成部30に給紙する。
図2を参照して、本実施形態におけるさざ波状放電ムラの発生を防止するメカニズムについて説明する。
図2は、本実施形態における画像形成部30の一部を示した図である。YMC各色の感光体ドラム及び透明色の感光体ドラムは、中間転写ベルトBの移動方向(図2では、左から右)に沿って、Y、M、T1、Cの順に配置される。
赤色の画像を用紙上に形成する場合について説明すると、感光体ドラム31Y、感光体ドラム31M、及び第1感光体ドラム311Tにより、最下層にY色のトナー、中層にM色のトナー、最上層に透明トナーが中間転写ベルトB上に形成される。C色のトナーは赤色を画像形成する際には用いられないが、感光体ドラム31Cは、画像形成部30の構成上、感光体ドラム31Y及び感光体ドラム31Mと同様に中間転写ベルトBに近接する。
Y色、M色及び透明色からなる三層のトナー像が形成される過程において、下層にY色、上層にM色とした二層のトナー像が形成された時点で、トナー像全体の電位が高くなる。この二層のトナー像が一定値以上の電位まで上昇した場合、上層の(M色の)一部のトナーは剥離放電する。剥離放電したM色の一部のトナーは、周囲のトナーよりも電位が相対的に低くなる、又は周囲のトナーと逆電位になる。図2では、逆電位(+)のトナーとなったものとして図示している。ここまでは、図14について既述した従来の状況と同様である。
本実施形態においては、剥離放電した逆電位のトナーが下流に配置されている感光体ドラム31Cにより剥離される前に、第1感光体ドラム311TによりM色のトナーの上から透明色のトナー像が形成される。すなわち、最下層にY色のトナー、中層にM色のトナー、最上層に透明トナーとした三層のトナー像が中間転写ベルトB上に形成される。
三層のトナー像は、二層よりも当然に電位が高いため、一定値以上の電位まで上昇して上層の一部のトナーが剥離放電する。剥離放電した最上層の(透明色の)一部のトナーは、周囲のトナーよりも電位が相対的に低くなる、又は周囲のトナーと逆電位となる。図2では、逆電位(+)のトナーとなったものとして図示している。この逆電位の透明トナーは、中間転写ベルトBの移動方向下流側に配置された感光体ドラム31Cに電気的に吸着し、トナー像から剥離される。
ここで、剥離された部分は、中層のM色のトナーが剥き出しになっているが、この状態のトナー像が用紙に形成された場合でも下層にY色、上層にM色のトナー像であることには変わりがないため、さざ波状放電ムラは発生しない。
以上のように、有色トナーの上層に透明トナーを形成し、剥離放電が発生した際に剥離されるトナーを透明トナーに肩代わりさせることで、さざ波状放電ムラの発生を確実に防止することができる。更に、透明トナー層を形成することにより、有色トナーが飛散することを防止することができる。
なお、通常、一層のトナー像は放電するほど電位が高くなることはないので、この上に透明トナーを形成する必要はなく、二層以上のトナー像の上に透明トナー層を形成すればよい。また、このように透明トナーを用いることで、透明トナーの不要な消費を防ぐことができる。
図3に、本実施形態において赤色の画像を形成する場合の画像形成部30の概念図を示す。
画像形成部30は、YMCKの各色の感光体ドラム及び2つの透明色の感光体ドラム(符号省略)を備えて構成される。YMCK各色及び透明色の感光体ドラムは、中間転写ベルトBの移動方向に沿って、Y、M、T1、C、T2、Kの順に配置される。
赤色の画像を用紙上に形成する場合、感光体ドラム31Y及び感光体ドラム31Mにより、下層にY色、上層にM色のトナーが中間転写ベルトB上に形成される。C色及びK色のトナーは赤色を画像形成する際には用いられないが、感光体ドラム31C及び感光体ドラム31Kは、画像形成部30の構成上、感光体ドラム31Y及び感光体ドラム31Mと同様に中間転写ベルトBに近接する。
下層にY色、上層にM色とした二層のトナー像が形成された時点でトナー像全体の電位が高くなる。この二層のトナー像が一定値以上の電位まで上昇した場合、上層の(M色の)一部のトナーは剥離放電する。剥離放電したM色の一部のトナーは、周囲のトナーよりも電位が相対的に低くなる、又は周囲のトナーと逆電位となる。図3では、逆電位(+)のトナーとなったものとして図示している。
本実施形態においては、剥離放電した逆電位のトナーが下流に配置されている感光体ドラム31Cにより剥離される前に、第1感光体ドラム311TによりM色のトナーの上から透明色のトナー像が形成される。すなわち、最下層にY色のトナー、中層にM色のトナー、最上層に透明トナーとした三層のトナー像が中間転写ベルトB上に形成される。
三層のトナー像は、二層よりも当然に電位が高いため、一定値以上の電位まで上昇して剥離放電する。剥離放電した最上層の(透明色の)一部のトナーは、周囲のトナーよりも電位が相対的に低くなる、又は周囲のトナーと逆電位となる。図3では、逆電位(+)のトナーとなったものとして図示している。この逆電位の透明トナーは、中間転写ベルトBの移動方向下流側に配置された感光体ドラム31Cに電気的に吸着し、トナー像から剥離される。
逆電位の透明トナーが剥離された三層のトナー像の上に、第2感光体ドラム312Tにより更に透明色のトナー像が形成される。この時点で、最下層にY色、中層にM色、上層に透明色、最上層に透明色、とした四層のトナー像が形成されることになる。すなわち、有色トナー像の全領域に渡って、透明色のトナー像が形成されることになる。
四層のトナー像は、二層、三層よりも当然に電位が高いため、最上層の(透明色の)一部のトナーは剥離放電する。図3では、剥離放電したトナーが逆電位(+)となったものとして図示している。この逆電位の透明トナーは、中間転写ベルトBの移動方向下流側に配置された感光体ドラム31Kに電気的に吸着し、トナー像から剥離される。
ここで、四層のトナー像のうち、上層及び最上層は透明トナーであり、透明トナーが剥離された場合でも下層にY色のトナー像、中層にM色のトナー像が形成されることには変わりがない。すなわち、有色トナーの構成及び量に変化はなく、有色トナーは剥離されないため、さざ波状放電ムラは発生しない。
図4に、本実施形態において緑色の画像を形成する場合の画像形成部30の概念図を示す。
画像形成部30の構成は、図3と同様である。
緑色の画像を用紙上に形成する場合、感光体ドラム31Y及び感光体ドラム31Cにより、下層にY色、上層にC色のトナーが中間転写ベルトB上に形成される。M色及びK色のトナーは緑色を画像形成する際には用いられないが、感光体ドラム31M及び感光体ドラム31Kは、感光体ドラム31Y及び感光体ドラム31Cと同様に中間転写ベルトBに近接する。
Y色のみの一層のトナーが形成された時点ではトナー像全体の電位は高くないため剥離放電は発生しない。よって、第1感光体ドラム311Tにより透明色のトナー像を形成する必要性はなく、形成されない。
下層にY色、上層にC色とした二層のトナー像が形成された時点でトナー像全体の電位が高くなる。この二層のトナー像が一定値以上の電位まで上昇した際に上層の(C色の)一部のトナーが剥離放電する。剥離放電したC色の一部のトナーは、周囲のトナーよりも電位が相対的に低くなる、又は周囲のトナーと逆電位になる。図4では、逆電位(+)のトナーになったものとして図示している。
本実施形態においては、剥離放電した逆電位のC色のトナーが下流に配置されている感光体ドラム31Kにより剥離される前に、第2感光体ドラム312TによりC色のトナーの上から透明色のトナー像が形成される。すなわち、最下層にY色のトナー、中層にC色のトナー、最上層に透明トナーとした三層のトナー像が形成されることになる。
三層のトナー像は、二層よりも当然に電位が高いため、一定値以上の電位まで上昇して上層の一部のトナーが剥離放電する。剥離放電した最上層の(透明色の)一部のトナーは、周囲のトナーよりも電位が相対的に低くなる、又は周囲のトナーと逆電位になる。図4では、逆電位(+)のトナーとなったものとして図示している。この逆電位の透明トナーは、中間転写ベルトBの移動方向下流側に配置された感光体ドラム31Kに電気的に吸着し、トナー像から剥離される。
ここで、剥離された部分は、中層のC色のトナーが剥き出しになっているが、この状態のトナー像が用紙に形成された場合でも下層にY色のトナー像、上層にC色のトナー像が形成されていることには変わりがなく、トナー量についても変化はない。よって、さざ波状放電ムラは発生しない。
図5に、本実施形態において青色の画像を形成する場合の画像形成部30の概念図を示す。
画像形成部30の構成は、図3と同様である。
青色の画像を用紙上に形成する場合、感光体ドラム31M及び感光体ドラム31Cにより、下層にM色、上層にC色のトナーが中間転写ベルトBに形成される。Y色及びK色のトナーは青色を画像形成する際には用いられないが、感光体ドラム31Y及び感光体ドラム31Kは、感光体ドラム31M及び感光体ドラム31Cと同様に中間転写ベルトBに近接する。
M色のみの一層のトナーが形成された時点では電位は高くないため剥離放電は発生しない。よって、第1感光体ドラム311Tにより透明色のトナー像を形成する必要性はない。
下層にY色、上層にC色とした二層のトナー像が形成された時点で電位は高くなり、一定値以上の電位まで上昇した際に上層の(C色の)一部のトナーが剥離放電する。剥離放電したC色の一部のトナーは、周囲のトナーよりも電位が相対的に低くなる、又は周囲のトナーと逆電位になる。図5では、逆電位(+)のトナーになったものとして図示している。
本実施形態においては、剥離放電した逆電位のC色のトナーが下流に配置されている感光体ドラム31Kにより剥離される前に、第2感光体ドラム312TによりC色のトナーの上から透明色のトナー像が形成される。すなわち、最下層にM色のトナー、中層にC色のトナー、最上層に透明トナーとした三層のトナー像が形成される。
三層のトナー像は、二層よりも当然に電位が高いため、一定値以上の電位まで上昇して上層の一部のトナーが剥離放電する。剥離放電した最上層の(透明色の)一部のトナーは、周囲のトナーよりも電位が相対的に低くなる、又は周囲のトナーと逆電位になる。図5では、逆電位(+)のトナーとなったものとして図示している。この逆電位の透明トナーは、中間転写ベルトBの移動方向下流側に配置された感光体ドラム31Kに電気的に吸着し、トナー像から剥離される。
ここで、剥離された部分は、中層のC色のトナーが剥き出しになっているが、この状態のトナー像が用紙に形成された場合でも下層にM色のトナー像、上層にC色のトナー像が形成されていることには変わりがなく、トナー量についても変化はない。よって、さざ波状放電ムラは発生しない。
〔実施例1〕
上記の構成により、評価試験を行った。
画像形成部30の構成は、図3〜図5に示すとおりである。また、その他の条件については図6に示すとおりである。
評価試験は、転写ローラに印加する転写電流を30〜70(μA)と変化させて、転写電流値ごとに、赤色、緑色、青色の各色の画像(ここでは三角形の画像とした。図2の画像イメージ参照)をそれぞれ形成した。そして、形成された画像について、さざ波状放電ムラが発生するか否かを評価した。なお、評価は〇、△、×で目視により評価し、さざ波状放電ムラが発生しない場合を〇、発生したが軽微である場合を△、発生して軽微でない場合を×とした。
図7に、実施例1の構成による評価試験の結果を示す。
図7によれば、赤色、緑色、青色の各画像にさざ波状放電ムラは発生しなかった。
なお、感光体ドラム31Yと感光体ドラム31Mとの間にも透明色のトナー像を形成する第3の感光体ドラムを配置して同様の評価試験を行ったが、その結果、同様にさざ波状放電ムラが発生することはなかった。
〔比較例1〕
画像形成部30の構成から第1透明作像部T1及び第2透明作像部T2を除いた一般的な画像形成部により、上記実施例1と同様の評価試験を行った。
図8に、比較例1の構成による評価試験の結果を示す。
図8によれば、赤色及び緑色の画像を形成した場合、転写電流値が40〜60(μA)でさざ波状放電ムラが顕著に発生した。
また、青色の画像を形成した場合、転写電流が50(μA)でさざ波状放電ムラが顕著に発生した。
〔実施例2〕
図9に、実施例2の構成を示す。
実施例2の画像形成部は、実施例1の画像形成部30において、感光体ドラム31Kを最上流に配置し、第2感光体ドラム312Tを除いた構成である。また、その他の条件は、図6に示した条件と同様である。
なお、通常、K色のトナー像の上に有色のトナー像を形成することはなく、緑色及び青色の画像を形成する場合は最下流に配置される感光体ドラム31CによりC色のトナー像が形成されることになるため、実施例2の構成でさざ波状放電ムラが発生するのは赤色の画像を形成する場合に限られる。よって、透明色のトナー像を形成する感光体ドラムは第1感光体ドラム311Tのみでよく(第2感光体ドラム312Tは不要であり)、感光体ドラム31Mと感光体ドラム31Cの間に配置されればよい。
図10に、実施例2の構成による評価試験の結果を示す。
図10によれば、赤色、緑色、青色の各画像にさざ波状放電ムラは発生しなかった。
〔比較例2〕
実施例2の構成から第1透明作像部T1を除いた画像形成部により、上記実施例2と同様の評価試験を行った。
図11に、比較例2の構成による評価試験の結果を示す。
図11によれば、緑色及び青色の画像を形成した場合にはさざ波状放電ムラは発生しなかった。これは、剥離放電した弱電位又は逆電位の有色トナーが最下流に配置される感光体ドラム31Cに吸着及び剥離される前に、感光体ドラム31CによりC色のトナー像が上から形成されるためである。
赤色の画像を形成した場合には、剥離放電した有色トナーが最下流に配置される感光体ドラム31Cに吸着及び剥離されるため、さざ波状放電ムラが発生した。
〔実施例3〕
図12に、実施例3の構成を示す。
実施例3の画像形成部は、実施例1の画像形成部30において、感光体ドラム31Kを最上流に配置し、第2感光体ドラム312Tを除き、更に、第1感光体ドラム311Tの代わりに透明トナーを供給する現像装置を配置した構成である。また、その他の条件は、図6に示した条件と同様である。
なお、実施例3のように、二層以上のトナー像の上に透明トナーを供給する手段として現像装置を用いる場合、感光体ドラムを用いる場合と比較して、トナー像の部分のみ選択的に透明トナーを供給できないため、二層以上のトナー像がない部分にまで余分に透明トナーを消費してしまうデメリットはあるものの、画像形成装置全体の小型化を図る点でメリットがある。
図13に、実施例3の構成による評価試験の結果を示す。
図13によれば、赤色、緑色、青色の各画像にさざ波状放電ムラは発生しなかった。
なお、実施例3のように透明トナーを現像装置で供給するようにした場合の実施例1の構成によっても同様の評価試験を行ったところ、図13と同様の結果を得た。
実施例3に対する比較例の構成は上記説明した比較例2の構成と同様であり、評価試験の結果(図11)も同様である。
以上のように、本実施形態によれば、3色のトナー像を担持する3つの像担持体が配置された画像形成装置100において、2つの像担持体よりも中間転写ベルトBの移動方向下流側に透明色トナー層形成手段(T1)を配置し、これにより2色の有色トナー層上に透明色のトナー層を形成することができる。
また、3色とはY色、M色、C色であり、3つの像担持体(31Y、31M、31C)を中間転写ベルトBの移動方向に沿って、Y色、M色、C色の順番に配置する。
また、K色のトナー像を担持する像担持体(31K)を備える。
また、K色のトナー像を担持する像担持体(31K)を3つの像担持体(31Y、31M、31C)及び透明色トナー層形成手段(T1)よりも中間転写ベルトBの移動方向下流側に配置する。
また、別の新たな透明色トナー層形成手段(T2)を3つの像担持体(31Y、31M、31C)及び透明トナー層形成手段(T1)よりも中間転写ベルトBの移動方向下流側であって、かつ、K色のトナー像を担持する像担持体(31K)よりも中間転写ベルトBの移動方向上流側に配置する。
また、K色のトナー像を担持する像担持体(31K)を3つの像担持体(31Y、31M、31C)よりも中間転写ベルトBの移動方向上流側に配置するとしてもよい。
また、上記の場合、透明色トナー層形成手段(T1又はT2)を最上流に配置されたK色のトナー像を担持する像担持体(31K)及び3つの像担持体(31Y、31M、31C)のうち2つの像担持体よりも中間転写ベルトBの移動方向下流側に配置する。
また、透明色トナー層形成手段(T1又はT2)は、像担持体である。
また、透明色トナー層形成手段(T1又はT2)は、3つの像担持体(31Y、31M、31C)に形成される画像情報に基づいて、2色の有色トナー層の上に透明色のトナー層を形成する。
また、透明色トナー層形成手段(T1又はT2)は、現像装置であってもよい。
100 画像形成装置
10 自動原稿搬送部
20 スキャナ部
30 画像形成部
31 感光体ドラム
311 感光体ドラム
32 帯電装置
33 露光装置
34 現像装置
35 一次転写ローラ
40 給紙部
B 中間転写ベルト

Claims (10)

  1. 中間転写体と、該中間転写体の移動方向に沿って3色のトナー像をそれぞれ担持する3つの像担持体が配置された画像形成装置において、
    前記3つの像担持体のうち2つの像担持体よりも前記中間転写体の移動方向下流側に配置され、前記中間転写体上に形成された2色の有色トナー層の上に透明色のトナー層を形成する透明色トナー層形成手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記3色は、Y色、M色、C色であって、
    前記3色のトナー像をそれぞれ担持する3つの像担持体は、前記中間転写体の移動方向に沿って、Y色のトナー像を担持する像担持体、M色のトナー像を担持する像担持体、C色のトナー像を担持する像担持体、の順番に配置される請求項1に記載の画像形成装置。
  3. K色のトナー像を担持する像担持体を更に備える請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記K色のトナー像を担持する像担持体は、前記3つの像担持体及び前記透明色トナー層形成手段よりも前記中間転写体の移動方向下流側に配置される請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記3つの像担持体及び前記透明色トナー層形成手段よりも前記中間転写体の移動方向下流側に配置され、かつ、前記K色のトナー像を担持する像担持体よりも前記中間転写体の移動方向上流側に配置され、前記中間転写体上に形成された2色の有色トナー層の上に透明色のトナー層を形成する別の新たな透明色トナー層形成手段を有する請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記K色のトナー像を担持する像担持体は、前記3つの像担持体よりも前記中間転写体の移動方向上流側に配置される請求項3に記載の画像形成装置。
  7. 前記透明色トナー層形成手段は、前記K色のトナー像を担持する像担持体及び前記3つの像担持体のうち2つの像担持体よりも前記中間転写体の移動方向下流側に配置される請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記透明色トナー層形成手段は、像担持体である請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記透明色トナー層形成手段は、前記3つの像担持体に形成される画像情報に基づいて、2色の有色トナー層の上に透明色のトナー層を形成する請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記透明色トナー層形成手段は、現像装置である請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成装置。
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