JP2011080166A - 衣服 - Google Patents

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Abstract

【課題】防塵・防汚性に加えて通気性をも確保するようにした衣服を提供する。
【解決手段】着用者の上半身を覆うことのできる上着12を少なくとも備えると共に、密閉可能な衣服(ヤッケ)10において、上着12に開口部26を設けると共に、開口部26を閉塞自在な持出し30を取り付ける。即ち、通常時は開口部26を持出し30で閉塞する一方、ヤッケ10を通気性を必要とする場面で着用する際には、開口部26を持出し30で閉塞しない、換言すれば、開口部26を露出させるようにして通気性を確保する。
【選択図】図1

Description

この発明は衣服に関し、より詳しくは着用者の少なくとも上半身を覆うことのできる上着を備えた、密閉可能な衣服に関する。
従来より、防塵・防汚や防風・防寒を目的とする密閉可能な衣服、即ち、密閉性の高い衣服として、例えばヤッケが広く知られている(特許文献1参照)。ヤッケは、そのため、例えば袖口にゴムを入れて手首と密着させたり、またフードを取り付けて頭部を覆うことができるようにするなどして密閉度を高めるように構成される。このように、袖口などに形成される隙間をできるだけ少なくする工夫がなされていることから、袖口などの隙間から上着の内部に侵入するような通気は殆どない。
特開2003−201609号公報(段落0014,0017、図1,7など)
ところで、ヤッケのような密閉性の高い衣服を冷蔵室に出入りする作業で着用したり、夏山から平地に下山した場合など夏の暑いときでも着用することがある。その場合、防塵・防汚の機能を保持しつつ通気性を確保できることが望ましいが、特許文献1記載の技術にあっては、その点について何ら開示するものではなかった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、防塵・防汚性に加えて通気性をも確保するようにした衣服を提供することにある。
上記した課題を解決するために、請求項1にあっては、着用者の上半身を覆うことのできる上着を少なくとも備えると共に、密閉可能な衣服において、前記上着に開口部を設けると共に、前記開口部を閉塞自在な持出しを取り付ける如く構成した。
請求項2に係る衣服にあっては、前記開口部を背中側に設ける如く構成した。
請求項3に係る衣服にあっては、前記持出しを前記開口部を介して前記上着の内側に折り返し自在に取り付ける如く構成した。
請求項4に係る衣服にあっては、前記持出しを前記上着の外側に折り返し自在に取り付ける如く構成した。
請求項5に係る衣服にあっては、前記持出しに留め具を取り付ける如く構成した。
請求項6に係る衣服にあっては、前記留め具が面ファスナからなる如く構成した。
請求項1に係る衣服にあっては、上着に開口部を設けると共に、開口部を閉塞自在な持出しを取り付けるように構成したので、開口部を持出しで閉塞しない、換言すれば、開口部を露出させるようにすることも可能となり、それによって上着の内部の湿って暖かい空気を開口部から積極的に放出する、いわゆるふいご効果を期待でき、暑い空間であっても快適な活動ができる。即ち、ヤッケのような密閉性の高い衣服を通気性を必要とする場面で着用する際(例えば冷蔵室に出入りする作業で着用したり、夏山から平地に下山した場合など夏の暑いときに着用する際)、開口部を露出させることで、防塵・防汚性に加えて通気性をも確保することができる。
また、持出しを閉塞自在に取り付けるように構成したので、開口部を持出しで閉塞することも可能であり、その場合は上着の密閉度が高められるため、防塵・防汚性および防風・防寒性の両方の機能を得ることができる。
請求項2に係る衣服にあっては、開口部を背中側に設けるように構成したので、上記した効果に加え、着用者の身体の中でも特に皮脂腺や汗腺が集中し、脂や汗の分泌量が比較的多い背中側の通気性を確実に確保することができる。また、上着の背中側は腕の動きに応じて左右に引っ張られるため、そこに開口部を設けることで開閉が容易、具体的には作業による動きと連動して空気の出し入れが行われ易くすることができ、通気性をより確実に確保できる。
請求項3に係る衣服にあっては、持出しを開口部を介して上着の内側に折り返し自在に取り付けるように構成したので、上記した効果に加え、持出しを上着の内側に折り返す簡易な動作で、開口部を容易に露出させることができる。
請求項4に係る衣服にあっては、持出しを上着の外側に折り返し自在に取り付けるように構成したので、請求項1および2で述べた効果に加え、持出しを上着の外側に折り返す簡易な動作で、開口部を容易に露出させることができる。
請求項5に係る衣服にあっては、持出しに留め具を取り付けるように構成したので、上記した効果に加え、開口部を持出しで閉塞せずに露出させるとき、持出しを留め具を用いて上着に固定できる、即ち、開口部が露出させられた状態を容易に維持でき、よって通気性をより一層確実に確保することができる。また、開口部を持出しで閉塞させるときも、持出しを留め具で上着に固定できる、即ち、開口部が閉塞させられた状態を容易に維持でき、よって防塵・防汚性および防風・防寒性の両方の機能を効果的に得ることができる。
請求項6に係る衣服にあっては、留め具が面ファスナからなるように構成したので、簡易な構成でありながら、請求項5で述べた効果を得ることができる。
この発明の第1実施例に係る衣服(ヤッケ)の背面図である。 図1に示す衣服(ヤッケ)の正面図である。 図1に示す開口部付近を拡大して模式的に示す模式拡大図である。 図1に示す開口部付近を模式的に示す模式分解斜視図である。 図1に示す持出しを上着の内側に折り返した状態を示す、図1と同様な背面図である。 図5に示す開口部付近を拡大して模式的に示す、図3と同様な模式拡大図である。 図5に示す開口部付近を模式的に示す、図4と同様な模式分解斜視図である。 この発明の第2実施例に係る衣服(ヤッケ)の背面図である。 図8に示す開口部付近を拡大して示す拡大図である。 図8に示す開口部付近を模式的に示す、図4と同様な模式分解斜視図である。 図10に示す開口部を閉塞した状態を模式的に示す、図10と同様な模式分解斜視図である。 図8と同様、衣服(ヤッケ)の背面図である。 図12に示す開口部付近を模式的に示す、図10と同様な模式分解斜視図である。
以下、添付図面に即してこの発明に係る衣服を実施するための形態について説明する。
図1はこの発明の第1実施例に係る衣服の背面図であり、図2は図1に示す衣服の正面図である。尚、この明細書において、上下左右あるいは前後などの記載は、衣服の着用者にとっての上下左右方向あるいは前後方向を意味する。
図1および図2において、符号10は衣服、具体的にはヤッケ(ウィンドヤッケ。アノラック)を示す。ヤッケ10は、図示しない着用者の少なくとも上半身を覆うことのできる上着12からなる。ヤッケ10は、前述した如く、基本的には防塵・防汚や防風・防寒を目的とする衣服であるため、密閉可能にする工夫、換言すれば、密閉度を高めるような工夫が種々なされている。
具体的に説明すると、ヤッケ10を構成する上着12は、例えば合繊繊維、より具体的にはナイロン(登録商標)またはポリエステルから製作され、その表面は撥水加工などの処理が適宜に施される。上着12は、着用者の胸部と腹部を覆う上着本体14と、上着本体14に縫着される左右の袖(長袖)16L,16Rとフード18を備える。
袖16L,16Rの袖口16La,16Raの周縁には、ゴムなどの弾性部材(具体的には、ゴム紐。図1,2で見えず)が取り付けられる。これにより、袖口16La,16Raは適宜に絞られて手首と密着させられ、袖口16La,16Raの隙間は少なくなる。
フード18は、上着本体14の首周り14aから連続するように取り付けられ、着用者の頭部(顔面を除く)を覆うことのできる形状とされる。また、フード18において顔面を露出させる部位18aの周縁には調節紐20(図2に示す)が通され、その両端にはストッパ20aが取り付けられる。従って、着用者がフード18を被ると共に、調節紐20を引っ張って顔面脇周りの部位18aを適宜に絞った後、その状態をストッパ20aで維持することで、首周り14aや顔面脇周り付近の隙間は少なくなると共に、頭部の露出面積も減少する。
上着本体14の裾14bの周縁には、ストッパ22a付きの裾紐22が取り付けられる。これにより、着用者が裾紐22を引っ張って裾14bを適宜に絞った後、その状態をストッパ22aを用いて維持することで、裾14bは着用者の腰と密着させられ、よって裾14bの隙間が少なくなる。尚、図1,2においては、裾14bが裾紐22によって絞られる前の状態を示す。
上着本体14は、前身頃14Fと後身頃14Bからなる。図2に示す如く、前身頃14Fの胸部付近からフード18の顎位置にかけての部位には、上着12の着脱を容易にするための前明き24が形成され、そこにはファスナ(図2で見えず)が取り付けられる。従って、上着12を着用した後にファスナを閉めて前明き24を閉じることで、首周り14a付近の隙間は少なくなる。尚、図2においてはファスナを閉めた状態を示す。
上記の如く、ヤッケ10は、袖口16La,16Raや首周り14aなどに形成される隙間をできるだけ少なくして密閉可能にする工夫、換言すれば、密閉性を高める工夫がなされているため、隙間から上着12の内部に侵入するような通気は殆どなく、防塵・防汚性および防風・防寒性に優れる。
ヤッケ10の説明を続けると、図1に示す如く、上着本体14の後身頃14Bは、肩から腰付近に亘る略矩形状を呈する複数枚(3枚)の生地片からなる。以下において、左側の生地片を「左後身頃14BL」といい、中央部を「中央後身頃14BC」、右側を「右後身頃14BR」という。
左後身頃14BLと中央後身頃14BC、および中央後身頃14BCと右後身頃14BRは、一部分(背中側の上方付近)を除き、肩から裾14bに亘って縫着されて縫い合わされる。
上記の如く、左後身頃14BLと中央後身頃14BC、および中央後身頃14BCと右後身頃14BRの一部分が縫着されないことで、そこには着用時の上着12の内部空間と外部とを連通する開口部26が形成される。具体的には、上着12の背中側、詳しくは上着12の背中側(後身頃14B)を上下に区分した場合の上半分側に相当する位置には、複数個(より具体的には2個)の開口部26が設けられる。尚、図1において開口部26自体は、後述する持出しに隠れて見えない。
図3はその開口部26付近を拡大して模式的に示す模式拡大図であり、図4は開口部26付近を模式的に示す模式分解斜視図である。以下において、2個の開口部26のうち左側に設けられた方を例に挙げて説明するが、左右の開口部26は左右対称のため、以下の説明は右側の開口部26にも妥当する。
図1および図3,4を参照しつつ説明すると、開口部26は、上着12の肩線から下方に所定距離(例えば約7cm。図1において符号l1で示す)離間した位置にその上端が配置されると共に、上下方向の長さl2は例えば約28cmとされる。
上着12の中央後身頃14BCであって開口部26に相当する部位には、開口部26を閉塞自在な持出し(フラップ)30が取り付けられる(縫着される)。持出し30は略台形状を呈すると共に、上着12と同様に合成繊維、具体的にはナイロンまたはポリエステル製で、撥水加工などの処理が適宜に施される。
持出し30において中央後身頃14BCに縫合される側の一端30aの上下方向の長さは、開口部26のそれ(l2)と同様な値(例えば約28cm)とされる。他方、持出し30において一端30aと反対側の他端30bの上下方向の長さl3は、一端30aのそれに比して短く、例えば約25cmに設定される。また、一端30aと他端30bとの距離、即ち、持出し30の左右方向の長さは、例えば約3cmとされる。
持出し30には、図3,4に良く示す如く、左後身頃14BLなどと密着させるための留め具32が取り付けられる。留め具32は、具体的には面ファスナ(マジック・テープ(登録商標))からなる。尚、図において、留め具32の見えない部分は必要に応じて破線で示す。
詳説すると、持出し30の内面(正確には、左後身頃14BLと接触する面)30cには、留め具32である面ファスナのフック側(以下「フック側面ファスナ」といい、符号32aで示す)が縫い付けられる。この明細書で「内面」や「内側」とは基本的に、着用されたヤッケ10において着用者の身体に近い方の部分を意味し、「外面」や「外側」とは着用者の身体から遠い方あるいは露出する側を意味する。
一方、左後身頃14BLであって持出し30のフック側面ファスナ32aと対向する位置には、面ファスナのループ側(以下「第1のループ側面ファスナ」といい、符号32b1で示す)が縫い付けられる。フック側面ファスナ32aと第1のループ側面ファスナ32b1の上下方向の長さは共に、持出し30の他端30bと略同一な値(例えば約25cm)に設定される。
これにより、フック側面ファスナ32aと第1のループ側面ファスナ32b1を掛止(接合)させることで、持出し30と左後身頃14BLは密着させられる。即ち、上着12の背中側には開口部26が形成されるものの、持出し30が留め具32を介して左後身頃14BLに密着させられて固定されるため、開口部26は閉塞されることとなり、よって上着12の密閉度は維持されて上記した防塵・防汚性および防風・防寒性の機能は保持される。
尚、図4にあっては、理解の便宜のため、フック側面ファスナ32aと第1のループ側面ファスナ32b1とを離間させて示したが、通常これらは掛止されて密着させられる。
前記した持出し30はさらに、開口部26を介して(通って)上着12の内側に折り返し自在に取り付けられる。
図5は持出し30を上着12の内側に折り返した状態を示す、図1と同様な背面図である。また、図6は図5に示す開口部26付近を拡大して模式的に示す、図3と同様な模式拡大図である。図7は図5に示す開口部26付近を模式的に示す、図4と同様な模式分解斜視図である。
図5から図7に示す如く、持出し30は、一端30a付近を折り目にして上着12の内側に折り曲げ可能となるように、上着12の中央後身頃14BCに取り付けられる。そのため、持出し30を上着12の内側に折り返すと、開口部26は露出させられることとなる。
また、中央後身頃14BCの内面14BCaであって、持出し30を折り曲げたときにフック側面ファスナ32aと対向する位置には、第2のループ側面ファスナ32b2が縫い付けられる。第2のループ側面ファスナ32b2の上下方向の長さl4は、持出し30を折り曲げたときの面ファスナの着脱の容易性などを考慮して、フック側面ファスナ32aおよび第1のループ側面ファスナ32b1のそれに比して短く設定され、例えば約8cmとされる。
これにより、持出し30を上着12の内側に折り曲げた後、フック側面ファスナ32aと第2のループ側面ファスナ32b2を掛止させることで、持出し30は中央後身頃14BCの内面14BCaに密着させられて固定される、換言すれば、開口部26を露出させた状態が留め具32によって維持されることとなる。
開口部26が露出させられると、図6,7に矢印Aで示す如く、外部の空気が上着12の内部に開口部26を介して侵入すると共に、上着12の内部の空気は開口部26を介して外部に放出(排出)される、即ち、上着12の通気性が確保される。
以上の如く、第1実施例に係るヤッケ(衣服)10においては、上着12に開口部26を設けると共に、開口部26を閉塞自在な持出し30を取り付けるように構成したので、開口部26を持出し30で閉塞しない、換言すれば、開口部26を露出させるようにすることも可能となり、それによって上着12の内部の湿って暖かい空気を開口部26から積極的に放出する、いわゆるふいご効果を期待でき、暑い空間であっても快適な活動ができる。即ち、密閉性の高いヤッケ10を通気性を必要とする場面で着用する際(例えば冷蔵室に出入りする作業で着用したり、夏山から平地に下山した場合など夏の暑いときに着用する際)、開口部26を露出させることで、防塵・防汚性に加えて通気性をも確保することができる。
また、持出し30を閉塞自在に取り付けるように構成したので、開口部26を持出し30で閉塞することも可能であり、その場合は上着12の密閉度が高められるため、防塵・防汚性および防風・防寒性の両方の機能を得ることができる。
また、開口部26を背中側(後身頃14B)に設けるように構成したので、着用者の身体の中でも特に皮脂腺や汗腺が集中し、脂や汗の分泌量が比較的多い背中側の通気性を確実に確保することができる。また、上着12の背中側は腕の動きに応じて左右に引っ張られるため、そこに開口部26を設けることで開閉が容易、具体的には作業による動きと連動して空気の出し入れが行われ易くすることができ、通気性をより確実に確保できる。
また、持出し30を開口部26を介して上着12の内側に折り返し自在に取り付けるように構成したので、持出し30を上着12の内側に折り返す簡易な動作で、開口部26を容易に露出させることができる。
また、持出し30に留め具32を取り付けるように構成したので、開口部26を持出し30で閉塞せずに露出させるとき、持出し30を留め具32(フック側面ファスナ32a、第2のループ側面ファスナ32b2)を用いて上着12(正確には、中央後身頃14BCの内面14BCa)に固定できる、即ち、開口部26が露出させられた状態を容易に維持でき、よって通気性をより一層確実に確保することができる。
また、開口部26を持出し30で閉塞させるときも、持出し30を留め具32(フック側面ファスナ32a、第1のループ側面ファスナ32b1)で上着12(正確には、左後身頃14BLまたは右後身頃14BR)に固定できる、即ち、開口部26が閉塞させられた状態を容易に維持でき、よって防塵・防汚性および防風・防寒性の両方の機能を効果的に得ることができる。
また、留め具32が面ファスナ(フック側面ファスナ32a、第1、第2のループ側面ファスナ32b1,32b2)からなるように構成したので、簡易な構成でありながら、上記した効果を得ることができる。
次いで、この発明の第2実施例に係る衣服について説明する。
図8は第2実施例に係る衣服(ヤッケ)100の背面図である。図8にあっては、図5と同様、上着12の開口部26によって通気性が確保された状態を示す。また、以下においては、第1実施例と共通の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第1実施例と相違する点に焦点をおいて説明すると、第1実施例において上着12の内側に折り返し自在に取り付けられていた持出し30を、第2実施例にあっては上着12の外側に折り返し自在に取り付けるように構成した。
図9は図8に示す開口部26付近を拡大して示す拡大図であり、図10は開口部26付近を模式的に示す模式分解斜視図である。
図8から図10(特に図10)に示す如く、持出し30の一端30aは中央後身頃14BCにおいて開口部26を形成する部位に沿って重ねられる一方、他端30bは背中中心側(図において右側)に向けられて配置され、その状態で一端30aが中央後身頃14BCと縫い合わされる。
左後身頃14BLは、中央後身頃14BCと持出し30より外側に位置させられる。左後身頃14BLにおいて開口部26を形成する部位には、第2の持出し40が前記した持出し30と重なるようにして縫い付けられる。第2の持出し40は略台形状を呈すると共に、持出し30と同様に合成繊維、具体的にはナイロンまたはポリエステル製で、撥水加工などの処理が施される。
第2の持出し40の上下方向の長さは、持出し30の一端30aのそれと略同一(例えば約28cm)とされると共に、左右方向の長さ(即ち、一端40aから他端40bまでの距離)は、持出し30のそれに比して短い値(例えば約1.5cm)に設定される。また、持出し30の左右方向の長さは、第1実施例のそれに比して長く、例えば約4.5cmとされる。
このように、持出し30と第2の持出し40はそれぞれ、中央後身頃14BCと左後身頃14BLの開口部26の形成部位に取り付けられる、換言すれば、開口部26を閉塞しないように(露出するように)縫い付けられる。そのため、持出し30と第2の持出し40が図8から図10に示す状態にあるときは、矢印Aで示す如く、外部の空気が上着12の内部に開口部26を介して侵入すると共に、上着12の内部の空気は開口部26を介して外部に放出される、即ち、上着12の通気性が確保されることとなる。
また、持出し30の外面30d、詳しくは第2の持出し40と接触する側の面30dであって第2の持出し40と重ならない位置(露出する位置)には、留め具32である面ファスナのフック側面ファスナ32aが複数個(具体的には3個)略等間隔に取り付けられる。
左後身頃14BLの適宜位置、正確には、後述する如く持出し30を折り返して開口部26を閉塞するときのフック側面ファスナ32aに対応する位置には、第1のループ側面ファスナ32b1(図8,9にのみ示す)が複数個、具体的には3個略等間隔に取り付けられる。フック側面ファスナ32aと第1のループ側面ファスナ32b1は共に、上下方向の長さが例えば約4cm、左右方向の長さが約1.6cmに設定される。尚、第1実施例における第2のループ側面ファスナ32b2は除去される。
図11は、図10に示す開口部26を閉塞させた状態を模式的に示す、図10と同様な模式分解斜視図である。尚、開口部26を閉塞させたときのヤッケ100の背面の外観は、図1に示すものと略同じであるため、図示を省略する。
上記の如く構成されるヤッケ100において開口部26を閉塞する場合は、図11に示す如く、先ず持出し30を一端30a付近を折り目にして、第2の持出し40を巻き込みながら左後身頃14BL側に折り曲げる。次いで、フック側面ファスナ32aと第1のループ側面ファスナ32b1を掛止(接合)させる。図11にあっては、理解の便宜のため、フック側面ファスナ32aと第1のループ側面ファスナ32b1とを離間させて示したが、通常これらは掛止されて密着させられる。
これにより、持出し30と左後身頃14BLは密着させられて固定されるため、開口部26は持出し30と第2の持出し40で閉塞されることとなり、よって外部からの空気の侵入を矢印Bで示す如く防止でき、防塵・防汚性および防風・防寒性の機能を得ることができる。
尚、上記したように、第1実施例において留め具32(フック側面ファスナ32aや第1のループ側面ファスナ32b1)は持出し30の全面に取り付けられるのに対し、第2実施例においては比較的小さい留め具32が3個取り付けられるように構成される。この差異は、第2実施例が持出し30を第2の持出し40を巻き込むようにして折り曲げて、開口部26を閉塞する構成であることに起因する。
即ち、第1実施例では持出し30のみで開口部26を閉じる構成であるため、横または斜めからの雨や風の侵入を防ぐためには、開口部26と同等の長さの留め具32を持出し30の全面に取り付ける必要がある。これに対して第2実施例にあっては、持出し30と第2の持出し40の両方を折り曲げて開口部26を閉塞しているため、矢印Bで示す如く、雨や風の直接的な侵入はそれらによって防ぐことができる。そのため、留め具32は機能的には着用時に持出し30が勝手に開かないように接着できれば良く、よって留め具32を比較的小さいものに代えて3箇所に分散して取り付けるようにした。これにより、持出し30を安易な力で開閉することができる。
次いで第2実施例に係る衣服100において、通気性をより確実に確保するようにした持出し30と第2の持出し40の折り返しについて説明する。図12はその状態における衣服100の背面図であり、図13は図12に示す開口部26付近を模式的に示す模式分解斜視図である。
図12および図13(特に図13)に示す如く、持出し30を一端30a付近を折り目にして開口部26を介して上着12の内側に折り返す一方、第2の持出し40も同様に、一端40a付近を折り目にして開口部26を介して上着12の内側に折り返すことで、開口部26を露出させる。
このように、持出し30と第2の持出し40の両方を上着12の内側に折り返しているため、開口部26は持出し30,40の厚さの分だけ開き易くなり、それによってふいご効果が促進されて通気性をより確実に確保することができる。
上記したように、第2実施例に係るヤッケ100にあっては、持出し30を上着12の外側に折り返し自在となるように取り付ける如く構成、具体的には、図11に示す開口部26が閉塞された状態から、持出し30を上着12の外側に折り返すことで、図10に示す開口部26が閉塞されない状態となるように構成したので、持出し30を上着12の外側に折り返す簡易な動作で開口部26を容易に露出させることができ、防塵・防汚性に加えて通気性をも確保することができる。尚、残余の構成および効果は、第1実施例のそれと異ならない。
以上の如く、この発明の第1および第2実施例にあっては、着用者の上半身を覆うことのできる上着12を少なくとも備えると共に、密閉可能な衣服(ヤッケ)10,100において、前記上着12に開口部26を設けると共に、前記開口部26を閉塞自在な持出し30を取り付ける如く構成した。
また、前記開口部26を背中側(後身頃14B)に設ける如く構成した。
また、前記持出し30を前記開口部26を介して前記上着12の内側に折り返し自在に取り付ける如く構成した。
また、第2実施例にあっては、前記持出し30を前記上着12の外側に折り返し自在に取り付ける如く構成した。
また、第1、第2実施例にあっては、前記持出し30に留め具32を取り付ける如く構成した。
また、前記留め具32が面ファスナ(フック側面ファスナ32a、第1、第2のループ側面ファスナ32b1,32b2)からなる如く構成した。
尚、上記した第1および第2実施例において、衣服としてヤッケを例に挙げて説明したが、それに限られるものではなく、要は密閉性が高い衣服であれば良く、例えば上下一体のつなぎなどであっても良い。
また、持出し30の留め具32を面ファスナからなるように構成したが、それに代えてスライドファスナなどであっても良い。
また、開口部26や持出し30、留め具32の長さや個数および上着12の素材などを具体的に示したが、それらは例示であって限定されるものではない。
10,100 ヤッケ(衣服)、12 上着、14F 前身頃、14B 後身頃、26 開口部、30 持出し、32 留め具、32a フック側面ファスナ(留め具)、32b1 第1のループ側面ファスナ(留め具)、32b2 第2のループ側面ファスナ(留め具)

Claims (6)

  1. 着用者の上半身を覆うことのできる上着を少なくとも備えると共に、密閉可能な衣服において、前記上着に開口部を設けると共に、前記開口部を閉塞自在な持出しを取り付けたことを特徴とする衣服。
  2. 前記開口部を背中側に設けたことを特徴とする請求項1記載の衣服。
  3. 前記持出しを前記開口部を介して前記上着の内側に折り返し自在に取り付けたことを特徴とする請求項1または2記載の衣服。
  4. 前記持出しを前記上着の外側に折り返し自在に取り付けたことを特徴とする請求項1または2記載の衣服。
  5. 前記持出しに留め具を取り付けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の衣服。
  6. 前記留め具が面ファスナからなるように構成したことを特徴とする請求項5記載の衣服。
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