JP3136886U - 合羽 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた通気性を確保することができ、このように優れた通気性を確保することによっても、十分な耐久性を備えて丈夫に構成することができる合羽の提供。
【解決手段】前身頃12の上下各側を構成する前身頃上側生地と前身頃下側生地23との間に、前身頃上側生地の下端部22aにより覆われ、前身頃12の内側と外側とを連通する前身頃通気口24を備え、前身頃通気口24の長さ方向を前身頃12の幅方向へ沿って形成した合羽11であって、前身頃通気口24の長さ方向の所定部分に、前身頃12の上下方向に沿って形成された上下方向通気口部分26を備えた合羽11。
【選択図】図1

Description

この考案は、降雨時に雨避けとして着用する雨衣をはじめとして、防寒具(ブレーカー)としても着用することのできる合羽に関する。
最近、着用時に蒸れないよう、通気性機能を備えた合羽が実用化されている。
例えば、下記特許文献1には、蒸れない網つき「合羽」が開示されている。
特許文献1における「合羽」は、前身頃の上側生地と下側生地との間に網目素材(1)を備えた通気口を形成するとともに、該通気口を覆うスカート状の蓋(2)を上側生地の下端部に形成している。
特許文献1によれば、上記通気口により通気性を確保することができるとともに、スカート状の蓋(2)により、防水性を確保することができることが謳われている。
しかし、特許文献1における「合羽」は、通気口である網目素材(1)を前身頃の幅方向に沿って水平に一直線状に形成するとともに、スカート状の蓋(2)も網目素材(1)を覆うように水平に一直線状に形成している。
このため、上記通気口は、スカート状の蓋(2)の下から上方向という一方向のみからしか空気を上着の内部に入り込むことができないという構成であるため、十分な通気性を確保することができないという課題を有する。
また、通気性を確保するために、前身頃を上側生地と下側生地とで構成し、これら2部材を網目素材(1)で連結した構成であるため、前身頃を一枚の生地で構成した場合と比較して耐久性が低下してしまうといった課題も有する。
ところで、殊に、合羽を学生用として用いる場合、学生は、通学、遠足、課外活動において雨衣として着用する。さらには、運動会やクラブ活動において防寒具(スクールブレーカー)としても着用し、いずれの場合も活発な活動、運動を伴う状況下で着用される機会が多い。
このため、通気性が十分に確保できず、蒸れたり、身体に密着したり不快感を伴うことや、上述したように耐久性が低下すれば、破損してしまうといった課題が顕著になってしまう。
実用新案登録第3119963号公報
そこで本考案では、優れた通気性を確保することができ、このように優れた通気性を確保することによっても、十分な耐久性を備えた、殊に、学生用として用いるのに好適な合羽の提供を目的とする。
本考案における合羽は、前身頃の上下各側を構成する前身頃上側生地と前身頃下側生地との間に、上記前身頃上側生地の下端部により覆われ、前身頃の内側と外側とを連通する前身頃通気口を備え、該前身頃通気口の長さ方向を前身頃の幅方向へ沿って形成した合羽であって、上記前身頃通気口の長さ方向の所定部分に、前身頃の上下方向に沿って形成された上下方向通気口部分を備えたことを特徴とする。
上述したように、本考案の合羽は、上記前身頃通気口の長さ方向を、前身頃の幅方向へ沿って形成するだけでなく、長さ方向の所定部分に、前身頃の上下方向に沿って形成された上下方向通気口部分を備えて形成している。
よって、本考案における合羽は、前身頃通気口を通じて下側から上方向の通気を許容するのみ加えて、上下方向通気口部分を通じて幅方向(左右方向)からの通気も積極的に許容することができるため、水平方向に一直線状に形成した従来の前身頃通気口と比較して格段に通気性を向上させることができる。
上記上下方向通気口部分とは、前身頃の上下方向のみで形成した形態に限らず、前身頃を正面視したとき、傾斜した形態など上下方向成分を有して形成した形態をも含む。
上記前身頃通気口の長さ方向の所定部分とは、例えば、上記前身頃通気口の長さ方向の中途部分など、少なくとも長さ方向の一部分を示す。
また、本考案における合羽は、上記前身頃通気口の長さ方向における上記上下方向通気口部分の両端側に、上記前身頃上側生地と上記前身頃下側生地とを一体に縫着する縫着部を形成することもできる。
上記構成により、上記上側生地と上記下側生地との間に上記前身頃通気口を形成することによっても、この間の強度を確保することができ、丈夫で耐久性に優れた合羽を構成することができる。
しかも、上記縫着部を、上記前身頃通気口の長さ方向における上記上下方向通気口部分の両端側に形成することにより、上記上下方向通気口部分においては、上側生地と下側生地とが離間自在な状態を保つことができるため、該上下方向通気口部分における通気性を確保することができる。
また、本考案における合羽は、後身頃の上下各側を構成する後身頃上側生地と後身頃下側生地との間に、上記後身頃上側生地の下端部により覆われ、後身頃の内側と外側とを連通する後身頃通気口を、後身頃の幅方向へ沿って構成することができる。
上記構成により、本考案における合羽は、前身頃通気口と後身頃通気口との2つの通気口を備えることになるため、一方の通気口を、外部空気取り込み用の通気口として作用させることができるとともに、他方の通気口を、内部空気排出用の通気口として作用させることができる。よって、合羽の外側と内側とで空気の循環性が向上し、より一層、通気性を向上させることができる。
また、本考案における合羽は、袖部を、上腕側を覆う上腕袖部と下腕側を覆う下腕袖部とで別体に構成し、上記上腕袖部と上記下腕袖部とを取り外し可能に接続する一対の接続手段を備え、上記上腕袖部における上記下腕袖部との接続端部に、該接続端部の内周から外方向へ突き出した突片部を備え、上記一対の接続手段における一方の接続手段を、上記突片部における外周側に備え、上記一対の接続手段における他方の接続手段を、上記下腕袖部における上記上腕袖部との接続縁部における上記突片部との対向部分に備えて構成することができる。
上記構成により、一対の接続手段の突片部を、上記上腕袖部と上記下腕袖部との間から袖部の内側に侵入しようとする雨などに対しての止水用のストッパ、或いは、砂埃に対しての防塵用の返し部材として作用させることができるため、優れた防水性、防塵性を確保することができる。
上記接続手段は、例えば、ホック、ボタン、面ファスナ、スライドファスナなどで構成することができる。
また、本考案における合羽は、上記一対の接続手段を、一対のスナップで構成し、上記一対のスナップにおける一方のスナップを、上記突片部の周方向に複数、配設し、上記一対のスナップにおける他方のスナップを、上記突片部との対向部分に、上記一方のスナップと係合可能に複数、配設することが好ましい。
上記一対のスナップにより、上記上腕袖部と上記下腕袖部とを、容易に取り外し可能に、且つ、強固に接続することができるとともに、周方向に配設した一対のスナップ同士の隙間を通じて通気性を確保することができる。
その他にも、本考案の合羽は、前身頃、或いは、後身頃の上側生地の下端部には、高輝度反射材を固着してもよい。
さらに、本考案の合羽は、上着部分のみで構成する、或いは、ズボンを備えた構成であってもよく、さらに、下半身側が濡れないよう上半身側からスカート状に垂下した構成であってもよい。
本考案の合羽は、優れた通気性を確保することができ、このような優れた通気性を確保することによっても、十分な耐久性を備えて丈夫に構成することができる。
この考案の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
本実施形態における合羽11は、図1、及び、図2に示すような外観形状で構成している。
なお、図1、及び、図2は、それぞれ本実施形態における合羽11を斜め前方から視た外観図、斜め後方から視た外観図である。
上記合羽11は、前身頃12と後身頃13を備え、前身頃12と後身頃13との首周りには、詰襟部14を縫着している。さらに、前身頃12と後身頃13との両肩口の左右各側には、それぞれ袖部15(左側袖部15L、及び、右側袖部15R)を縫着している。なお、左側袖部15Lと右側袖部15Rとを肩口に縫着した縫着部分には、パイピング加工を施している。
本実施形態における合羽11は、図3、及び、図4(a),(b),(c)に示すように、略全体を表地16と裏地17とを重合させた2層構造で構成し、表地16は、例えば、防水性を備えた素材であるポリエステルにより形成するとともに、裏地17は、伸縮性を備えた素材であるポリウレタンによりメッシュ状生地で形成し、本実施形態の合羽11は、各生地の周縁部を一体に縫着することにより形成している。
なお、図3は、前身頃12の一部を拡大した正面図であり、図4(a),(b),(c)は、それぞれ図3のA−A線端面図、B−B線矢視図、C−C線矢視図である。
前身頃12の表地16は、肩部から胸部にかけての上側部位を被覆する前身頃上側生地22と、腹部を被覆する前身頃下側生地23とを、上下各側に配して一体に構成している。
前身頃上側生地22と前身頃下側生地23との間には、前身頃12の幅方向全体に沿って、前身頃12に対して内側と外側とを連通する前身頃通気口24を備えている(図1、図3、及び、図4(a),(b),(c)参照)。
以下、上記前身頃通気口24の構成について詳述するが、前身頃通気口24は、前身頃12の幅方向中間部に対して左右対称形態で構成しているため(図1参照)、ここでは、前身頃12を正面視したとき、左側部分のみの構成について図3、及び、図4を用いて説明する。
上記前身頃上側生地22の下端部22aは、前身頃下側生地23よりも表側において垂下し、前身頃下側生地23の上端部23bと離間可能に対向している。
なお、前身頃上側生地22と前身頃下側生地23との対向部分は、少なくとも前身頃12の幅方向中央側において約50mm程度(図3、図4(a)中、D参照)の長さを備え、水や砂埃等の侵入を阻止している。
前身頃通気口24は、前身頃上側生地22と前身頃下側生地23との対向部分における隙間部分に相当し、前身頃下側生地23の上端部23bに有する開口部25(図4(a),(b)参照)を通じて合羽11の内側と外側とが連通している。
上記前身頃通気口24は、その長さ方向全体を前身頃12の幅方向全体に亘って形成し、その中途部分には、上下方向に形成した上下方向通気口部分26を備えている。
具体的には、上下方向通気口部分26は、前身頃12を正面視したとき、前身頃12の幅方向外側へ進むに連れて徐々に下降しながら約45度程度傾斜した形態で形成している(図3参照)。
さらに、前身頃通気口24の長さ方向における上下方向通気口部分26の両端部分には、前身頃上側生地22と前身頃下側生地23とを、きめ細かな縫い目で強固に縫着した縫着部27(前身頃縫着部27)をそれぞれ形成している。
なお、前身頃下側生地23の上端部23bは、上記裏地17と同素材のメッシュ状生地29により詰襟部14における縫着部(図示せず)との間において一体に連結し、弛緩しないよう張架している(図4(a),(b)参照)。
続いて、前身頃12の幅方向の中間部に上下方向に沿って開閉自在に構成した開閉ライン部32について説明する。
上記開閉ライン部32の一方の縁部には、一対のスライドファスナ32a,32bの一方のスライドファスナ32aが縫着され、他方の縁部には、一対のスライドファスナ32a,32bの他方のスライドファスナ32bが縫着されている。上記一対のスライドファスナ32a,32bは、スライダ32cにより開閉可能に形成している(図1参照)。
なお、図示しないが、上記開閉ライン部32を開いたとき、一方の内側縁部には、他方の縁部側へ所定幅だけ突き出した布片を上下方向に沿って縫着している。
上記布片には、その長さ方向に沿って所定間隔ごとに一対のスナップにおける一方のスナップが固着され、開閉部の他方の縁部には、一方のスナップと係合可能な上記他方のスナップが固着されている(図示せず)。
その他、前身頃12には、前身頃下側生地23の幅方向の左右各側に、ポケット33を備えている。
続いて、後身頃13の構成について説明する。
後身頃13の表地16についても、肩部から胸部にかけての上側部位を被覆する後身頃上側生地34と、主に腹部などの下側部位を被覆する後身頃下側生地35とを、上下各側に配して一体に形成している(図2参照)。
後身頃13についても、前身頃12の前身頃通気口24と同様に、上記後身頃上側生地34と後身頃下側生地35との間に後身頃13の幅方向全体に沿った後身頃通気口38を備えている。上記後身頃通気口38は、前身頃通気口24と同様の構成を有しているため、前身頃通気口24と異なる構成について簡単に説明しておく。
上記後身頃通気口38は、後身頃13を正面視すると前身頃12の幅方向全体に亘って略水平方向に形成している。後身頃通気口38にも2つの縫着部36(後身頃縫着部36)を備え、該2つの縫着部36は、後身頃13の幅方向中央よりも両外側にそれぞれ形成している。また、後身頃上側生地34の下端部の幅方向中間部には、幅方向へ沿って帯状の高輝度反射材37を縫着している。
続いて、上記袖部15について図5(a),(b)を用いて説明する。
なお、図5(a)は、袖部15の構成説明図であり、図5(b)は、上腕袖部42と下腕袖部43との各接続部分における要部を拡大して示した拡大断面図である。
上記袖部15は、上腕側を覆う上腕袖部42と下腕側を覆う下腕袖部43とで別体に構成している。すなわち、上腕袖部42は、前身頃12、及び、後身頃13の肩口部に一体に縫着しているが、下腕袖部43は、上腕袖部42に対して取り外し可能に接続している。
具体的には、上記上腕袖部42と上記下腕袖部43との互いの接続口縁部42a,43a側には、接続手段として一対のスナップ44a,44bを複数、備えている。
上記上腕袖部42側の接続口縁部42aには、その内周面に沿って帯状部材を円環帯状に縫着することにより、該接続口縁部42aの内周全体から外方向へフラップ状に突き出した突片部45を構成している。
さらに、上記一対のスナップ44a,44bにおける、5つの一方のスナップ44aを、上記突片部45における外周側に、周方向へ等分配した状態で固着している。
これに対して、上記下腕袖部43には、その接続口縁部43aを、上記上腕袖部42の接続口縁部42aと突片部45との間に差し込み可能に構成している。さらに、上記下腕袖部43の接続口縁部43aを、その間に差し込んだとき、上記突片部45との対向部分に、他方のスナップ44bを、上記一方のスナップ44aのそれぞれと係合可能に固着している。
なお、上記下腕袖部43の袖口部分には、粉塵の侵入を防止可能に伸縮するゴムタック49を構成している。
最後に、上記詰襟部14の構成について図6を用いて説明する。
なお、図6は、後述するフード46を開いた状態における詰襟部14、及び、その近傍部分の正面図である。
詰襟部14は、その内部に頭部を被覆可能なフード46を備えている。
具体的には、上記フード46は、詰襟部14に対してフラップ状に突出可能にその基端部を、詰襟部14の縫着ラインとともに縫着している。詰襟部14には、上気フード46を折り畳んで内部に収容可能な袋状の収容部47を備えている。そして、フード46における人が被る側の面と反対側面の基部側には、一対の面ファスナ48a,48bにおける一方の面ファスナ48aを縫着している。さらに、収容部47の内部には、上記フード46を折り畳んで収容した状態において上記一方の面ファスナ48aと重合可能に他方の面ファスナ48bを縫着している。さらにまた、フード46の左右両側には、頭部とともに顔側も覆った状態で係止する一対の面ファスナ50a,50bも備えている。
本実施形態における合羽11は、上述したように構成し、以下、本実施形態における合羽11が奏する作用、効果について説明する。
本実施形態における合羽11は、上述したように、前身頃12における前身頃上側生地22と前身頃下側生地23との間に、上記前身頃上側生地22の下端部22aに覆われるとともに、前身頃12に対して内側と外側との各側を連通する前身頃通気口24を備えている。
さらに、該前身頃通気口24は、その長さ方向を前身頃12の幅方向へ沿って形成し、その長さ方向における中途部分には、前身頃12の上下方向に向けて傾斜した形態の上下方向通気口部分26を備えている。
このため、前身頃通気口24は、前身頃12の幅方向全体に亘って一直線状の形態で形成した従来の前身頃通気口と比較して、長さ方向全体の長さを長くすることができるため、通気性を確保することができる。
殊に、従来の前身頃通気口のように、下から上方向へ流れる外部の空気のみならず、左右方向(左側から右方向、右側から左方向)へ流れる外部の空気についても図7中の矢印に示すように、上下方向通気口部分26を通じて積極的に合羽11内部に取り入れることができる。
なお、図7は、前身頃通気口24における空気の流れを模式的に矢印で示した作用説明図である。
さらに、前身頃通気口24に上下方向通気口部分26を有することにより、前身頃上側生地22の下端部22aが一直線状でなく、長さ方向において直線部分と傾斜部分とが組み合わさった形態となるため、合羽11の着用者が動作すると、前身頃上側生地22の下端部22aがより一層、弛緩し易くなり、前身頃通気口24における前身頃上側生地22と前身頃下側生地23との間隙を確保して通気性を向上することができる。
以上により、本実施形態における合羽11は、前身頃通気口24に上下方向通気口部分26を有することにより、従来の合羽と比較して格段に通気性を向上させることができる。
また、本実施形態における合羽11は、上記前身頃通気口24の長さ方向における上記上下方向通気口部分26の両端側に、上記前身頃上側生地22と上記前身頃下側生地23とを一体に縫着する縫着部27を形成している。
上記縫着部27を形成することにより、上記前身頃上側生地22と上記前身頃下側生地23との間の強度を確保することができるため、前身頃通気口24を形成しても、丈夫で耐久性に優れた合羽11を構成することができる。
また、縫着部27を形成した部分においては、前身頃上側生地22と前身頃下側生地23とが一体に縫着されるため、一見すると前身頃通気口24の通気性が低下するようにも考えられる。しかし、縫着部27を上記前身頃通気口24の長さ方向における上記上下方向通気口部分26の両端側に形成することにより、前身頃通気口24における上記上下方向通気口部分26、或いは、水平方向に直線状に形成した部分については、前身頃上側生地22と前身頃下側生地23との対向部分が離間自在であるため、結果的に十分な通気性を確保することができる。
また、上述したように、本実施形態における合羽11は、後身頃13においても後身頃通気口38を構成しているため、前身頃通気口24と後身頃通気口38のうち、例えば、前身頃通気口24を通じて外部の新鮮な空気を内側へ取り込むことができるとともに、後身頃通気口38を通じて内部に篭り易い温かくて湿った空気を排出することができるため(図1、及び、図2中の矢印参照)、より一層、通気性を向上させることができる。
ところで、本実施形態の合羽11は雨衣としては勿論、防寒具としても用いることができる。従って、学生用として用いた場合、通学、遠足、課外活動、さらには、遠足、課外活動、クラブ活動、運動会などでも用いることができる。
このように積極的な動作を伴う状況で着用した場合であっても、本実施形態における合羽11は、上述したように、従来の合羽と比較して通気性が格段に向上しているため、蒸れや身体への密着を阻止し、快適に着用することができる。加えて、丈夫で耐久性に優れることから、学生用に好適であるといえる。
さらに、後身頃13に縫着した上記高輝度反射材37によって、第三者からの視認性が向上するため、例えば、学生が通学する際にも安全性を確保することができる。
また、本実施形態における合羽11は、上述したように袖部15を、上腕側を覆う上腕袖部42と下腕側を覆う下腕袖部43とを別体で形成し、上記上腕袖部42と上記下腕袖部43とを取り外し可能に接続する一対のスナップ44a,44bを備えている。そして、上記上腕袖部42における上記下腕袖部43との接続口縁部42aに、該接続口縁部42aの内周全体から外方向へ突き出した突片部45を備えている。さらに、一方のスナップ44aは、上記突片部45の周方向に複数、配設し、他方のスナップ44bは、上記突片部45との対向部分に、上記一方のスナップ44aと係合可能に複数、配設している。
上記構成により、本実施形態における合羽11は、適宜、下腕袖部43を着脱自在に用いることができるとともに、下腕袖部43を接続して着用したとき、突片部45が水や砂埃などの返し用の部材として機能するため、上腕袖部42と下腕袖部43との接続部分の隙間から水や砂埃などが侵入することを確実に阻止することができる。
しかも、接続口縁部42a,43a同士は、周方向に配設した複数のスナップ44a,44bにより、多点状に接続されているため、周方向において互いに隣接するスナップ44a,44bの間を通じて通気性も確保することができる(図1参照)。
また、本考案の合羽は、上述した実施形態構成に限らず、他の実施形態で構成することができる。
例えば、本考案の合羽は、後身頃通気口38にも、前身頃通気口24と同様に、その長さ方向の一部分に上下方向成分を有する上下方向通気口部分26を備えてもよい。
また、上下方向通気口部分26は、上述したように傾斜した形態に限らず、例えば、湾曲した形態など、上下方向成分を備えた形態であれば、他の形態であってもよい。
さらに、本考案の合羽は、不使用時に収容しておくことのできる収納用袋を別途、備えることもできる。
本実施形態における合羽を正面側から視た外観図。 本実施形態における合羽を背面側から視た外観図。 本実施形態における合羽の要部を拡大して示した正面図。 図3におけるA−A線端面図(a)、B−B線矢視図(b),C−C線矢視図(b)。 本実施形態における合羽の袖部の構成説明図。 本実施形態における合羽の詰襟部の構成説明図。 本実施形態における合羽の作用説明図。
符号の説明
11…合羽
12…前身頃
13…後身頃
15…袖部
22…前身頃上側生地
23…前身頃下側生地
22a…前身頃上側生地の下端部
24…前身頃通気口
26…上下方向通気口部分
27…縫着部
34…後身頃上側生地
35…後身頃下側生地
38…後身頃通気口
42…上腕袖部
43…下腕袖部
44a,44b…一対のスナップ
45…突片部

Claims (5)

  1. 前身頃の上下各側を構成する前身頃上側生地と前身頃下側生地との間に、上記前身頃上側生地の下端部により覆われ、前身頃の内側と外側とを連通する前身頃通気口を備え、該前身頃通気口の長さ方向を前身頃の幅方向へ沿って形成した合羽であって、
    上記前身頃通気口の長さ方向の所定部分に、前身頃の上下方向に沿って形成された上下方向通気口部分を備えた
    合羽。
  2. 上記前身頃通気口の長さ方向における上記上下方向通気口部分の両端側に、上記前身頃上側生地と上記前身頃下側生地とを一体に縫着する縫着部を形成した
    請求項1に記載の合羽。
  3. 後身頃の上下各側を構成する後身頃上側生地と後身頃下側生地との間に、上記後身頃上側生地の下端部により覆われ、後身頃の内側と外側とを連通する後身頃通気口を、後身頃の幅方向へ沿って構成した
    請求項1、又は、請求項2に記載の合羽。
  4. 袖部を、上腕側を覆う上腕袖部と下腕側を覆う下腕袖部とで別体に構成し、
    上記上腕袖部と上記下腕袖部とを取り外し可能に接続する一対の接続手段を備え、
    上記上腕袖部における上記下腕袖部との接続端部に、該接続端部の内周から外方向へ突き出した突片部を備え、
    上記一対の接続手段における一方の接続手段を、上記突片部における外周側に備え、
    上記一対の接続手段における他方の接続手段を、上記下腕袖部における上記上腕袖部との接続縁部における上記突片部との対向部分に備えた
    請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の合羽。
  5. 上記一対の接続手段を、一対のスナップで構成し、
    上記一対のスナップにおける一方のスナップを、上記突片部の周方向に複数、配設し、
    上記一対のスナップにおける他方のスナップを、上記突片部との対向部分に、上記一方のスナップと係合可能に複数、配設した
    請求項4に記載の合羽。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011094289A (ja) * 2008-05-15 2011-05-12 Teruyoshi Fukuyama 通気性ウエア
JP2011117121A (ja) * 2011-03-05 2011-06-16 Hamure Co Ltd 通気性作業用ウェア
US10244804B2 (en) 2012-05-14 2019-04-02 Berghaus Limited Garment vent

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