JP2011079513A - 車両運動制御装置及び車両運動制御プログラム - Google Patents

車両運動制御装置及び車両運動制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成のマップを用いて目標位置及び目標位置における速度方向に到達するために最大値が最小となる車体合成力を導出する。
【解決手段】記憶された自車両と目標位置との間の距離のx成分Xとy成分Yとの比で定めた第1のパラメータ、自車両の速度のx成分vx0とy成分vy0との比で定めた第2のパラメータ、及び目標位置及び目標位置における速度方向に到達するために最大値が最小となる車体合成力を求めるために導入した第1の導入パラメータνの関係を定めた第1のマップ、第1のパラメータ、第2のパラメータ、及び第2の導入パラメータνの関係を定めた第2のマップ、並びに第1のパラメータ、第2のパラメータ、及び目標位置に到達する時刻tの関係を定めた第3のマップと、現在の自車両と目標位置との間の距離及び自車両の速度に基づいて演算された第1のパラメータ、第2のパラメータとを用いて車体合成力を導出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両運動制御装置及び車両運動制御プログラムに係り、特に、簡単な構成のマップを用いて目標位置及び目標位置における速度方向に到達させるための最適な車体合成力を導出する車両運動制御装置及び車両運動制御プログラムに関する。
従来、車体に加える目標合成力と、各車輪の限界摩擦円の大きさから推定される限界合成力との比をμ利用率として設定し、限界摩擦円の大きさとμ利用率とからタイヤ発生力の大きさ、及び各制御対象車輪で発生するタイヤ発生力の方向を設定し、設定されタイヤ発生力の大きさ、及び設定されたタイヤ発生力の方向に基づいて、各制御対象車輪の操舵と制動又は操舵と駆動との協調制御を行なう車両制御装置が提案されている(特許文献1参照)。
また、車両よりも前方の道路上に存在する障害物を回避するための回避操作量を、車両に生じる加速力、減速力および横力の合成力が車両のタイヤのグリップ力の最大値よりも小さくなる範囲内で算出する回避操作算出装置が提案されている(特許文献2参照)。
また、車両が走行する道路上に存在する障害物を検出し、検出現在時刻から評価終了時刻後の自車両の予測位置及び外部環境に基づいて、自車両の回避後の目標姿勢角を設定し、現在時刻の外部環境及び障害物の状態量に基づいてリスクポテンシャル関数を設定し、そのリスクと運転操作量の時間積分値、目標姿勢角と自車両の姿勢角との差などに基づく評価値を算出し、評価値が最小となる軌道を導出する回避操作算出装置が提案されている(特許文献3参照)。
また、相対速度の車体前後方向の成分、最大車体加速度、及び障害物を回避するための車体横方向距離で定めた第1のパラメータ、及び相対速度の車体横方向の成分、最大車体加速度、及び車体横方向距離で定めた第2のパラメータ、及び障害物を回避するための車体発生力の方向の関係を定めたマップを記憶し、自車両と障害物との間の距離、及び自車両の障害物に対する相対速度を検出し、検出された距離及び相対速度に基づいて、パラメータを演算し、演算されたパラメータ及びマップを用いて車体発生力の方向θを導出する障害物回避制御装置が提案されている(特許文献4参照)。
また、ロボットの位置、ロボットが到達目標とする目標到達位置、ロボットが目標到達位置へ到達する時に目標とする目標速度、およびロボットの制限最高速度又は制限最高加速度の各値を用いて、ロボットが制限最高速度又は制限最高加速度を越えない速度をとるとともにロボットの初期位置から目標位置へ到達するのに要する時間が等しい軌道の中ではロボットの加速度の二乗総和が最小となるようにするロボットの制御装置が提案されている(特許文献5参照)。
また、車両がスタート位置Pに停止したとき、物体検出手段で検出した周囲の物体の状況から最適目標位置と、最適目標位置を通る一定半径rの円弧よりなる第1の移動軌跡とを設定し、第1の移動軌跡上に所定位置Sを選択し、スタート位置Pから所定位置Sまでの第2の移動軌跡を設定し、所定位置Sは、第2の移動軌跡での車両の移動距離が最小になるように選択される車両の自動操舵装置が提案されている(特許文献6参照)。
特開2004−249971号公報 特開2007−253746号公報 特開2007−253745号公報 特開2007−283910号公報 特開平7−32277号公報 特開2001−063597号公報
しかしながら、特許文献1では、目標の車体合成力が与えられた場合の操舵及び駆動制御については記載されているが、目標位置及び目標位置における速度方向に到達するための車体合成力の導出については記載されていない。
また、特許文献2の技術では、目標位置に到達させるような車体合成力を導出してはいるが、目標位置及び目標位置における速度方向に到達するための車体合成力は導出されていない。
また、特許文献3の技術では、車速を所望の一定値に近づけながら運転操作量の積分値を最小化するような軌道、また、特許文献5の技術では、加速度の二乗和が最小化される軌道を算出しているが、目標位置及び目標位置における速度方向に到達するための車体合成力を導出しているとはいえない。
また、特許文献4の技術では、横移動距離及び車体合成力の最大値が指定された場合に、回避距離を最短にする回避軌道、また、特許文献6の技術では、自車両を目標位置に到達させる移動距離が最小となる軌道を算出しているが、目標位置及び目標位置における速度方向に到達するための車体合成力は導出されていない。
本発明は、最適制御法によって求められた車体合成力の最大値が最小となる最適解を元にして作成した簡単な構成のマップを用いて目標位置及び目標位置における速度方向に到達させるために最大値が最小となる車体合成力を導出することができる車両運動制御装置及び車両運動制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の発明の車両運動制御装置は、目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段と、自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段と、前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体前後方向の成分Xと車体横方向の成分Yとの比で定めた第1のパラメータ、自車両の速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた第2のパラメータ、及び前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成力を求めるために導入した第1の導入パラメータνの、前記成分X、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での値ν’の関係を定めた第1のマップ、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成力を求めるために導入した前記第1の導入パラメータνと異なる第2の導入パラメータνの、前記仮定の下での値ν’の関係を定めた第2のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記目標位置に到達する時刻tの、前記仮定の下での時刻t’の関係を定めた第3のマップを記憶した記憶手段と、前記検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度に基づいて、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータを演算し、演算された第1のパラメータ、第2のパラメータ、前記第1のマップ、前記第2のマップ、及び前記第3のマップを用いて前記車体合成力の時系列データを導出する導出手段と、を含んで構成されている。
また、第2の発明の車両運動制御装置は、目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段と、自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段と、前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体前後方向の成分Xと車体横方向の成分Yとの比で定めた第1のパラメータ、自車両の速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた第2のパラメータ、及び前記成分X、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成加速度の方向θの関係を定めた第1のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記仮定の下での前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成加速度F’/m’の関係を定めた第2のマップを記憶した記憶手段と、前記検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度に基づいて、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータを演算し、演算された第1のパラメータ、第2のパラメータ、前記第1のマップ、及び前記第2のマップを用いて現在時刻における前記車体合成力を導出する導出手段と、を含んで構成されている。
このように、第1及び第2の発明の車両運動制御装置によれば、自車両と目標位置との距離の車体前後方向の成分X、車体横方向の成分Y、自車両の速度の車体前後方向の成分vx0、及び車体横方向の成分vy0により演算されるパラメータを用いた簡単な構成のマップを用いて目標位置及び目標位置における速度方向に到達させるために最大値が最小となる車体合成力を導出することができる。
また、第3の発明の車両運動制御装置は、目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段と、自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段と、特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体前後方向の成分vx0又は車体横方向の成分vy0とを用いた第1のパラメータ、前記速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた、または特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体横方向の成分vy0とを用いた第2のパラメータ、及び特定の車体合成力の最大値Fを設定した場合の前記距離の車体横方向の成分Yに対応する前記車体前後方向の成分の最短距離Xを求めるために導入した第1の導入パラメータνの、前記車体合成加速度F/m、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での値ν’の関係を定めた第1のマップ、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記車体前後方向の成分の最短距離Xを求めるために導入した前記第1の導入パラメータνと異なる第2の導入パラメータνの、前記仮定の下での値ν’の関係を定めた第2のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記最短距離X及び前記距離の車体横方向の成分Yで定まる位置に到達する時刻tの、前記仮定の下での時刻t’関係を定めた第3のマップを記憶した記憶手段と、前記検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度に基づいて、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータを演算し、演算された第1のパラメータ、第2のパラメータ、前記第1のマップ、前記第2のマップ、及び前記第3のマップを用いて前記最短距離Xを求め、求めた前記最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となるまで、前記特定の車体合成力の最大値Fを変更しながら繰り返し前記最短距離Xを求め、前記最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となったときの前記特定の車体合成力の最大値Fに基づいて、車体合成力の時系列データを導出する導出手段と、を含んで構成することができる。
また、第4の発明の車両運動制御装置は、目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段と、自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段と、特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体前後方向の成分vx0又は車体横方向の成分vy0とを用いた第1のパラメータ、前記速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた、または特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体横方向の成分vy0とを用いた第2のパラメータ、及び特定の車体合成力の最大値Fを設定した場合の、前記車体合成加速度F/m、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での前記成分Yに対応する前記車体前後方向の移動距離が最短になる車体合成加速度の方向θの関係を定めた第1のマップ、並びに前記仮定の下での前記成分Yに対応する前記車体前後方向の成分の最短距離X’の関係を定めた第2のマップを記憶した記憶手段と、前記検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度に基づいて、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータを演算し、演算された第1のパラメータ、第2のパラメータ、前記第1のマップ、及び前記第2のマップを用いて前記最短距離Xを求め、求めた前記最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となるまで、前記特定の車体合成力の最大値Fを変更しながら繰り返し前記最短距離Xを求め、前記最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となったときの前記特定の車体合成力の最大値F及び前記第1のマップより求まる車体合成加速度の方向θを、現在時刻の車体合成力として導出する導出手段と、を含んで構成することができる。
このように、第3及び第4の発明の車両運動制御装置によれば、自車両と目標位置との距離の車体横方向の成分Y、自車両の速度の車体前後方向の成分vx0、及び車体横方向の成分vy0により演算されるパラメータを用いた簡単な構成のマップを用いて車体前後方向の最短距離Xを求め、収束演算を行って最短距離Xと自車両と目標位置との距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以下となったときの車体合成力の最大値Fを用いて、目標位置及び目標位置における速度方向に到達させるために最大値が最小となる車体合成力を導出することができる。
また、第3及び第4の発明の車両運動制御装置において、前記第1のパラメータを、前記特定の車体合成加速度F/mと前記距離の車体横方向の成分Yとの積の逆数の平方根と、前記速度の車体前後方向の成分vx0との積として定め、前記第2のパラメータを前記特定の車体合成加速度F/mと前記距離の車体横方向の成分Yとの積の逆数の平方根と、前記速度の車体横方向の成分vy0との積として定めるか、または、前記第1のパラメータを、前記特定の車体合成加速度F/mと前記速度の車体前後方向の成分vx0または前記速度の車体横方向の成分vy0の二乗との比と、前記距離の車体横方向の成分Yとの積として定め、前記第2のパラメータを、前記速度の車体前後方向の成分vx0と前記速度の車体横方向の成分vy0との比として定めることができる。
また、前記第1のパラメータ、及び前記第2のパラメータを、各マップの特異点が該マップの縦軸又は横軸と平行になるように変更することができる。
また、前記設定手段は、障害物の位置及び大きさに基づいて、前記目標位置及び該目標位置における速度方向を設定し、前記検出手段は、自車両の前記障害物に対する相対速度を検出するようにすることができる。
また、前記導出手段で導出された前記車体合成力に基づいて、操舵角、制動力、及び駆動力の少なくとも一つを制御する制御手段を更に含んで構成することができる。
また、前記導出手段で導出された前記車体合成力に基づいて、ドライバに車両運動状態を報知する報知手段を更に含んで構成することができる。
また、第5の発明の車両運動制御プログラムは、コンピュータを、目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段、自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度を取り込む取込手段、取り込まれた情報に基づいて、前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体前後方向の成分Xと車体横方向の成分Yとの比で定めた第1のパラメータ、及び前記自車両の速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた第2のパラメータを演算する演算手段、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成力を求めるために導入した第1の導入パラメータνの、前記成分X、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での値ν’の関係を定めた第1のマップ、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成力を求めるために導入した前記第1の導入パラメータνと異なる第2の導入パラメータνの、前記仮定の下での値ν’の関係を定めた第2のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記目標位置に到達する時刻tの、前記仮定の下での時刻t’の関係を定めた第3のマップを記憶した記憶手段から前記第1のマップ、前記第2のマップ、及び前記第3のマップを読み出す読出手段、及び演算された前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、読み出された前記第1のマップ、前記第2のマップ、及び前記第3のマップを用いて前記車体合成力の時系列データを導出する導出手段として機能させるためのプログラムである。
また、第6の発明の車両運動制御プログラムは、コンピュータを、目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段、自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度を取り込む取込手段、取り込まれた情報に基づいて、前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体前後方向の成分Xと車体横方向の成分Yとの比で定めた第1のパラメータ、及び自車両の速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた第2のパラメータを演算する演算手段、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記成分X、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成加速度の方向θの関係を定めた第1のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記仮定の下での前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成加速度F’/m’の関係を定めた第2のマップを記憶した記憶手段から前記第1のマップ及び前記第2のマップを読み出す読出手段、及び演算された前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、読み出された前記第1のマップ、及び前記第2のマップを用いて現在時刻における前記車体合成力を導出する導出手段として機能させるためのプログラムである。
また、第7の発明の車両運動制御プログラムは、コンピュータを、目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段、自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度を取り込む取込手段、取り込まれた情報に基づいて、特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体前後方向の成分vx0又は車体横方向の成分vy0とを用いた第1のパラメータ、前記速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた、または特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体横方向の成分vy0とを用いた第2のパラメータを演算する演算手段、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び特定の車体合成力の最大値Fを設定した場合の前記距離の車体横方向の成分Yに対応する前記車体前後方向の成分の最短距離Xを求めるために導入した第1の導入パラメータνの、前記車体合成加速度F/m、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での値ν’の関係を定めた第1のマップ、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記車体前後方向の成分の最短距離Xを求めるために導入した前記第1の導入パラメータνと異なる第2の導入パラメータνの、前記仮定の下での値ν’の関係を定めた第2のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記最短距離X及び前記距離の車体横方向の成分Yで定まる位置に到達する時刻t’の、前記仮定の下での時刻t’関係を定めた第3のマップを記憶した記憶手段から前記第1のマップ、前記第2のマップ、及び前記第3のマップを読み出す読出手段、及び演算された前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、読み出された前記第1のマップ、前記第2のマップ、及び前記第3のマップを用いて前記車体前後方向の成分の最短距離Xを求め、求めた前記最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となるまで、前記特定の車体合成力の最大値Fを変更しながら繰り返し前記最短距離Xを求め、前記最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となったときの前記特定の車体合成力の最大値Fに基づいて、車体合成力の時系列データを導出する導出手段として機能させるためのプログラムである。
また、第8の発明の車両運動制御プログラムは、コンピュータを、目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段、自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度を取り込む取込手段、取り込まれた情報に基づいて、特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体前後方向の成分vx0又は車体横方向の成分vy0とを用いた第1のパラメータ、前記速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた、または特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体横方向の成分vy0とを用いた第2のパラメータを演算する演算手段、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び特定の車体合成力の最大値Fを設定した場合の、前記車体合成加速度F/m、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での前記成分Yに対応する前記車体前後方向の移動距離が最短になる車体合成加速度の方向θの関係を定めた第1のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記仮定の下での前記成分Yに対応する前記車体前後方向の成分の最短距離X’の関係を定めた第2のマップを記憶した記憶手段から前記第1のマップ及び前記第2のマップを読み出す読出手段、及び、演算された前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、読み出された前記第1のマップ、及び前記第2のマップを用いて前記車体前後方向の成分の最短距離Xを求め、求めた前記車体前後方向の成分の最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となるまで、前記特定の車体合成力の最大値Fを変更しながら繰り返し前記最短距離Xを求め、前記最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となったときの前記特定の車体合成力の最大値F及び前記第1のマップより求まる車体合成加速度の方向θを、現在時刻の車体合成力として導出する導出手段として機能させるためのプログラムである。
以上説明したように本発明によれば、自車両と目標位置との距離の車体前後方向の成分X、車体横方向の成分Y、自車両の速度の車体前後方向の成分vx0、及び車体横方向の成分vy0により演算されるパラメータを用いた簡単な構成のマップを用いて目標位置及び目標位置における速度方向に到達させるために最大値が最小となる車体合成力を導出することができる、又は、自車両と目標位置との距離の車体横方向の成分Y、自車両の速度の車体前後方向の成分vx0、及び車体横方向の成分vy0により演算されるパラメータを用いた簡単な構成のマップを用いて車体前後方向の最短距離Xを求め、収束演算を行って最短距離Xと自車両と目標位置との距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以下となったときの車体合成力の最大値Fを用いて、目標位置及び目標位置における速度方向に到達させるために最大値が最小となる車体合成力を導出することができる、という効果が得られる。
車両運動制御の概略を示す図である。 xy座標の設定を説明するための図である。 第1の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップを表す線図である。 第1の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第1の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第1の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第1の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第1の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第1の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第1の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第1の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第1の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第1の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第1の実施の形態の車両運動制御装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態の車両運動制御ルーチンを示すフローチャートである。 第2の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップを表す線図である。 第2の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第2の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第2の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第2の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第2の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第2の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第2の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第2の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第2の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第2の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第2の実施の形態の車両運動制御ルーチンを示すフローチャートである。 第3の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップを表す線図である。 第3の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第3の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第3の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第3の実施の形態の車両運動制御ルーチンを示すフローチャートである。 第4の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップを表す線図である。 第4の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第4の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第4の実施の形態の車両運動制御装置で用いられるマップの他の例を表す線図である。 第4の実施の形態の車両運動制御ルーチンを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態では、車両が走行する道路上の障害物を回避する場合を想定し、目標位置を障害物の横を通過する位置とし、目標位置における速度方向を車体前後方向とする場合について説明する。
第1の実施の形態の車両運動制御装置における車体合成力及び回避軌道の導出の概略について説明する。
図1に示すように、設定したxy座標での時刻t(現在時刻をt=0として、現在時刻からt秒後)における車体合成加速度のx成分をu(t)、車体合成加速度のy成分をu(t)、車体合成力の大きさをF(t)、車体合成力の方向をθ(t)、及び自車両の重量をmとすると、車体合成加速度u(t)及びu(t)は、下記(1)式及び(2)式で示される。また、(1)式及び(2)式を積分して、下記(3)式及び(4)式に示すように、自車両の路面に対する速度のx成分v(t)、及び速度のy成分v(t)が得られる。また、(3)式及び(4)式を積分して、下記(5)式及び(6)式に示すように、自車両のt秒間の移動距離のx成分をX(t)、及び移動距離のy成分Y(t)が得られる。このX(t)及びY(t)により回避軌道が得られる。
なお、xy座標は、t=0における自車両の位置を原点とし、目標位置における速度方向(車体前後方向)をx軸、x軸に直交する軸(車体横方向)をy軸として設定する(図2も参照)。
そして、現在時刻(t=0)におけるxy座標上の目標位置を(X,Y)とし、自車両の路面に対する速度をv(0)=vx0、v(0)=vy0とし、さらに、目標位置及び目標位置における速度方向に到達する時刻をtとした場合に、自車両の移動距離のx成分に関してX(t)=X、y成分に関してY(t)=Y、及び自車両の速度のy成分に関してv(t)=0を満たすような車体合成加速度u(t)及びu(t)((1)式、及び(2)式)を、vx0、vy0、X、及びYをパラメータとするマップを用いて導出する。なお、X(t)を回避距離、Y(t)を横移動距離ともいう。
次に、第1の実施の形態で用いられるマップについて説明する。
まず、x=X(t)、x=v(t)、x=Y(t)、x=v(t)、u=u(t)、u=u(t)とおくと、(1)式及び(2)式の運動方程式は、下記(7)式及び(8)式のような状態方程式に変形できる。なお、Tはベクトル及び行列の転置記号である。
次に、車体合成力の最大値F=maxF(t)が-既知であると仮定して、回避距離を最小化する最適制御問題として考えると、評価関数Iを下記(9)式で表した場合、下記(10)式で表される終端条件、及び下記(11)式で表される車体合成力の大きさに関する入力制約条件の下で、評価関数Iを最小化する制御入力を求めよという制御問題に帰着される。
ここで、特開2007−283910号公報等の公知の技術を用いると、下記(12)式のような制御入力が導出される。
ただし、ν及びνは最適解を求めるために導入した第1の導入パラメータ及び第2の導入パラメータである。この制御入力は、最小化されたIが既知の回避距離Xと等しくなるようなFを求めれば、結果的に車体合成力のmaxF(t)が最小となる軌道が導出されることを示している。よって、x(t)=Xの関係を導出することにより、この(12)式において必要となるF 、t 、ν、νは、下記(13)式〜(16)式の非線形方程式にm、vx0、vy0、X、及びYを代入して解くことにより得られる。
この方程式の解を求めるために、低次元化したマップを導出する。まず、(13)式を(17)式のように変形し、(14)式〜(16)式に代入する((18)式〜(20)式)。
ここで、任意の正数aを導入して下記(21)式の関係を満足する2組のパラメータP及びP’を考えると、P及びP’に対応する解 {ν、ν、t}及び{ν’、ν’、t’}は、下記(22)式の関係を満たす。
(21)式の最後の式より、aを下記(23)式のようにおくと、(21)式よりY’ 及びvy0’は(24)式のように変形できる。
この関係より、X’ 及びvx0’に任意の正数を設定することにより、現在時刻のパラメータPによってY’ 及びvy0’が求まる。よって、X’及びvx0’をある値に設定した場合において、Y’を第1のパラメータ、及びvy0’を第2のパラメータとしたマップを予め用意しておけばよい。なお、このX’ 及びvx0’の値は、マップ作成時に設計者が自由に設定できる。
ここでは、一例として、X’=vx0’=1 とした場合のY’及びvy0’に関するマップを作成する。図3に示すように、Y’ を第1のパラメータ、及びvy0’を第2のパラメータとして、(18)式〜(20)式に基づいて得られるν’の値をマッピングした第1のマップ、ν’の値をマッピングした第2のマップ、及びt’の値をマッピングした第3のマップを作成する。
そして、これらのマップを用いて{ν,ν,t}を求めるには、vx0’=X’=1、既知のm、vx0、vy0、X、及びYから(24)式に従って第1のパラメータY’及び第2のパラメータvy0’を演算し、演算されたパラメータに対する出力{ν’,ν’,t’}を各マップから得て、(22)式及び(23)式に従って{ν’,ν’,t’}を{ν,ν,t}に変換する。また、{ν,ν,t}から(17)式に従ってFを演算する。
ただし、vy0<0 の場合は、vy0→−vy0、Y→−Yに変換して、マップより{−ν’,−ν’,t’}を求め、−ν’→ν’、−ν’→ν’の処理を行って{ν,ν,t}を得ればよい。
この結果、現在時刻の車両と目標位置との距離、及び車両の速度から、目標位置及び目標位置における速度方向に到達するために最大値が最小となる車体合成力が導出される。
なお、上記のマップでは、第1のパラメータ及び第2のパラメータを(24)式のように定めた場合について説明したが、任意の正数aを下記(26)式のようにおいて、(27)式に示すX’を第1のパラメータ、及びvy0’を第2のパラメータとしてもよい。
この場合、一例として、Y’=vx0’=1 とした場合のX’及びvy0’に関するマップを作成する。図4に示すように、(27)式のX’を第1のパラメータ、及びvy0’を第2のパラメータとして、(18)式〜(20)式に基づいて得られるν’の値をマッピングした第1のマップ、ν’の値をマッピングした第2のマップ、及びt’の値をマッピングした第3のマップを作成する。
そして、これらのマップを用いて{ν,ν,t}を求めるには、Y’= vx0’=1、既知のm、vx0、vy0、X、及びYから(27)式に従って第1のパラメータX’及び第2のパラメータvy0’を演算し、演算されたパラメータに対する出力{ν’,ν’,t’}を各マップから得て、(22)式及び(26)式に従って{ν’,ν’,t’}を{ν,ν,t}に変換する。また、{ν,ν,t}から(17)式に従ってFを演算する。
また、別のパラメータを用いる場合として、(14)式を(28)式のように変形し、(13)式、(15)式及び(16)式に代入する((29)式〜(31)式)。
ここで、任意の正数aを導入して下記(32)式の関係を満足する2組のパラメータP及びP’を考えると、P及びP’に対応する解 {ν、ν、t}及び{ν’、ν’、t’}は、下記(33)式の関係を満たす。
(32)式の最後の式より、aを下記(34)式のようにおくと、(32)式よりY’ 及びvx0’は下記(35)式のように変形できる。
この関係より、X’ 及びvy0’に任意の正数を設定することにより、現在時刻のパラメータPによってY’ 及びvx0’が求まる。よって、X’ 及びvy0’をある値に設定した場合において、Y’を第1のパラメータ、及びvx0’を第2のパラメータとしたマップを予め用意しておけばよい。なお、このX’ 及びvy0’の値はマップ作成時に設計者が自由に設定できる。
ここでは、一例として、X’=vy0’=1 とした場合のY’及びvx0’に関するマップを作成する。図5に示すように、Y’を第1のパラメータ、 及びvx0’を第2のパラメータとして、(29)式〜(31)式に基づいて得られるν’の値をマッピングした第1のマップ、ν’の値をマッピングした第2のマップ、及びt’の値をマッピングした第3のマップを作成する。
そして、これらのマップを用いて{ν,ν,t}を求めるには、X’=vy0’=1、既知のm、vx0、vy0、X、及びYから(35)式に従って第1のパラメータY’及び第2のパラメータvx0’を演算し、演算されたパラメータに対する出力{ν’,ν’,t’}を各マップから得て、(33)式及び(34)式に従って{ν’,ν’,t’}を{ν,ν,t}に変換する。また、{ν,ν,t}から(28)式に従ってFを演算する。
さらに、任意の正数aを下記(37)式のようにおいて、下記(38)式に示すX’を第1のパラメータ、及びvx0’を第2のパラメータとしてもよい。
この場合、一例として、vy0’=1、Y’=±1とした場合のX’及びvx0’に関するマップを作成する。図6及び図7に示すように、(38)式のX’を第1のパラメータ、vx0’を第2のパラメータとして、(29)式〜(31)式に基づいて得られるν’の値をマッピングした第1のマップ、ν’の値をマッピングした第2のマップ、及びt’の値をマッピングした第3のマップを作成する。
そして、これらのマップを用いて{ν,ν,t}を求めるには、まず、vy0>0、Y >0の場合は、Y’=vy0’=1、既知のm、vx0、vy0、X、及びYから(38)式に従って第1のパラメータX’及び第2のパラメータvx0’を演算し、演算されたパラメータに対する出力{ν’,ν’,t’}を図6に示す各マップから得て、(33)式及び(37)式に従って{ν’,ν’,t’}を{ν,ν,t}に変換する。次に、vy0>0、Y <0の場合は、Y’=−1、vy0’=1、既知のm、vx0、vy0、X、及びYから(38)式に従って第1のパラメータX’及び第2のパラメータvx0’を演算し、演算されたパラメータに対する出力{ν’,ν’,t’}を図7に示す各マップから得て、(33)式及び(37)式に従って{ν’,ν’,t’}を{ν,ν,t}に変換する。続いて、vy0<0、Y <0の場合は、vy0→−vy0、Y→− Yに変換して、上述のvy0>0、Y >0の場合と同様の流れに従って{−ν’,−ν’,t’}を図6に示す各マップから得て、−ν’ →ν’、−ν’→ν’の処理を行った後、(33)式及び(37)式に従って{ν’,ν’,t’}を{ν,ν,t}に変換する。そして、vy0<0、Y >0の場合は、vy0→−vy0、Y→− Yに変換して、上述のvy0>0、Y <0の場合と同様の流れに従って{−ν’,−ν’,t’}を図7に示す各マップから得て、−ν’ →ν’、−ν’→ν’の処理を行った後、(33)式及び(37)式に従って{ν’,ν’,t’}を{ν,ν,t}に変換する。また、{ν,ν,t}から(28)式に従ってFを演算する。なお、この場合、第1〜第3のマップを各2枚、計6枚のマップを必要とするが、一つ一つのマップの領域がvx0’>0、X’>0に制限されているため、マップを記憶するために必要な容量がマップ3枚の場合と比較して極端に大きくなることはない。
また、図3〜図7で示したマップの軸の取り方を変更して、特異点を縦軸又は横軸と平行になるように移動させたマップを用いてもよい。
具体的には、図3に示すマップの軸の取り方を下記(39)式のように変更する。また、別の軸の取り方として、下記(40)式のように変更する。
Iの場合は、一例として、X’=vx0’=1 とした場合のY’及びvy0’’に関するマップを作成する。図8に示すように、(39)式のY’を第1のパラメータ、及びvy0’’を第2のパラメータとして、(18)式〜(20)式に基づいて得られるν’の値をマッピングした第1のマップ、ν’の値をマッピングした第2のマップ、及びt’の値をマッピングした第3のマップを作成する。
IIの場合も、一例として、X’=vx0’=1 とした場合のY’’及びvy0’に関するマップを作成する。図9に示すように、(40)式のY’’を第1のパラメータ、及びvy0’を第2のパラメータとして、(18)式〜(20)式に基づいて得られるν’の値をマッピングした第1のマップ、ν’の値をマッピングした第2のマップ、及びt’の値をマッピングした第3のマップを作成する。
このように、特異点のラインが縦軸上又は横軸と平行になるようにマップの軸を変更することにより、マップの精度を保ちつつマップを記憶する容量を図3に示したマップに比べて小さく抑えることが容易になる。
なお、図8又は図9のマップを用いて{ν’,ν’,te’}が得られるので、上述の処理と同様に、現在時刻の車両と目標位置との距離、及び車両の速度から、目標位置及び目標位置における速度方向に到達するために最大値が最小となる車体合成力を導出することができる。
また、図4に示すマップの軸の取り方を下記(41)式のように変更して、図10に示すようなマップを作成したり、図5に示すマップの軸の取り方を下記(42)式のように変更して、図11に示すようなマップを作成したり、図6に示すマップの軸の取り方を下記(43)式又は(44)のように変更して、図12又は図13に示すようなマップを作成したりしてもよい。
以下、上記のマップを用いた第1の実施の形態について詳細に説明する。図14に示すように、第1の実施の形態の車両運動制御装置には、自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段として車両に搭載されたセンサ群、外部環境状態を検出する外部環境検出手段として車両に搭載されたセンサ群、及びこれらのセンサ群からの検出データに基づいて、自車両が運動するように自車両に搭載された車載機器を制御することによって目標位置へ到達するように車両運動を制御する制御装置20、ドライバに車両運動制御状態を報知する表示装置30が設けられている。
車両運動制御装置の自車両の走行状態を検出するセンサ群としては、車速を検出する車速センサ10、操舵角を検出する操舵角センサ12、及びスロットル弁の開度を検出するスロットル開度センサ14が設けられている。また、図示しないGPS装置からの情報を加えるようにしてもよい。
また、外部環境状態を検出するセンサ群としては、自車両の前方を撮影する前方カメラ16、及び自車両の前方の障害物を検出するレーザレーダ18が設けられている。なお、レーザレーダ18に代えて、又はレーザレーダ18と共にミリ波レーダを設けるようにしてもよい。また、図示しないGPS装置からの情報を加えるようにしてもよい。
前方カメラ16は、車両の前方を撮影するように車両のフロントウインドウ上部等に取り付けられている。前方カメラ16は、小型のCCDカメラ又はCMOSカメラで構成され、自車両の前方の道路状況を含む領域を撮影し、撮影により得られた画像データを出力する。出力された画像データは、マイクロコンピュータ等で構成された制御装置20に入力される。なお、カメラとして、前方カメラ16に加えて、前方赤外線カメラを設けるのが好ましい。赤外線カメラを用いることにより、歩行者を障害物として確実に検出することができる。なお、上記の赤外線カメラに代えて近赤外線カメラを用いることができ、この場合においても同様に歩行者を確実に検出することができる。
レーザレーダ18は、赤外光パルスを照射する半導体レーザからなる発光素子、赤外光パルスを水平方向に走査する走査装置、及び前方の障害物(歩行者、前方車両等)から反射された赤外光パルスを受光する受光素子を含んで構成され、車両の前方グリル又はバンパに取り付けられている。このレーザレーダ18では、発光素子から発光された時点を基準として受光素子で受光されるまでの反射赤外光パルスの到達時間に基づいて、自車両から前方の障害物までの距離を検出することができる。レーザレーダ18で検出された障害物までの距離を示すデータは制御装置20に入力される。制御装置20は、RAM、ROM、及びCPUを含むマイクロコンピュータ等で構成され、ROMには以下で説明する車両運動制御ルーチンのプログラムが記憶されている。
また、制御装置20は、自車両の操舵角、制動力、及び駆動力の少なくとも1つを制御することによって、目標位置へ到達するように車両運動を制御するための車両搭載機器に接続されている。この車両搭載機器としては、車輪の操舵角を制御するための電動パワーステアリング等の操舵角制御装置22、ブレーキ油圧を制御することによって制動力を制御する制動力制御装置24、及び駆動力を制御する駆動力制御装置26が設けられている。制動力制御装置24には、制動力を検出する検出センサ24Aが取り付けられている。また、制御装置20には、演算された制御入力の方向θ等を表示することによって車両運動制御情報をドライバに報知する表示装置30が接続されている。なお、車両運動制御を行なっていることを、ドライバだけでなく車両外部の目標位置方向に向かって報知するようにしてもよい。
操舵角制御装置22としては、ドライバのステアリングホイール操作に重畳して前輪及び後輪の少なくとも一方の車輪の操舵角を制御する制御手段、ドライバ操作とは機械的に分離され、ステアリングホイールの操作とは独立して前輪及び後輪の少なくとも一方の車輪の操舵角を制御する制御手段(いわゆるステア・バイ・ワイヤ)等を用いることができる。
制動力制御装置24としては、ドライバ操作とは独立して各車輪の制動力を個別に制御する、いわゆるESC(Electronic Stability Control)に用いられる制御装置、ドライバ操作とは機械的に分離され、各車輪の制動力を信号線を介して任意に制御する制御装置(いわゆるブレーキ・バイ・ワイヤ)等を用いることができる。
駆動力制御装置26としては、スロットル開度、点火進角の遅角、又は燃料噴射量を制御することによって駆動力を制御する制御装置、変速機の変速位置を制御することによって駆動力を制御する制御装置、トルクトランスファを制御することによって前後方向及び左右方向の少なくとも一方の駆動力を制御する制御装置等を用いることができる。
また、制御装置20には、制御入力を求めるためのマップを記憶したマップ記憶装置28が接続されている。第1の実施の形態のマップとしては、図3に示すように、回避距離Xと横移動距離Yとの比で定めた第1のパラメータ、自車両の速度のx成分vx0とy成分vy0との比で定めた第2のパラメータ、及び目標位置及び目標位置における速度方向に到達するために最大値が最小となる車体合成力を求めるための第1の導入パラメータνの関係を定めた第1のマップ、第1のパラメータ、第2のパラメータ、及び目標位置及び目標位置における速度方向に到達するために最大値が最小となる車体合成力を求めるための第2の導入パラメータνの関係を定めた第2のマップ、並びに第1のパラメータ、第2のパラメータ、及び目標位置に到達する時刻tの関係を定めた第3のマップからなるマップが使用されている。ここでは、X’=vx0’=1として、(24)式で示すY’を第1のパラメータ、vy0’を第2のパラメータとしている。
なお、他の例として示した図4〜図13のいずれかのマップをマップ記憶装置28に記憶しておき、そのマップを使用してもよい。その場合、マップ記憶装置28に記憶されたマップに応じた第1のパラメータ及び第2のパラメータを演算して用いるようにする。なお、図6及び図7に示すマップは、2つ併せて記憶して用いる。
また、制御装置20には、ドライバに警報を発する図示しない警報装置が接続されている。警報装置としては、音や音声によって警報を発する装置、光や視覚的な表示によって警報を発する装置、振動によって警報を発する装置、又は操舵反力のような物理量をドライバに与えることによって警報を発したりドライバの操作を誘導する物理量付与装置を用いることができる。また、表示装置30を警報装置として用いるようにしてもよい。
以下、図15を参照して第1の実施の形態の車両運動制御装置の制御装置20で実行される車両運動制御ルーチンについて説明する。
ステップ100で、車速センサ10等で検出された自車両の走行状態、及びレーザレーダ18等で検出された外部環境状態に関する検出データを取り込む。次に、ステップ102で、取り込んだ検出データに基づいて、車両が走行している道路上の障害物の位置及び大きさを含む環境マップを作成する。
次に、ステップ104で、環境マップを用いて障害物を回避して走行するための目標位置及び目標位置における速度方向を設定する。ここでは、目標位置を障害物の横を通過する位置とし、目標位置における速度方向を車体前後方向とする。次に、ステップ106で、設定された速度方向をx軸、x軸に直交する方向をy軸、及び車両の現在位置を原点とするxy座標を設定する。すなわち、目標位置における車体前後方向がx軸方向となり、目標位置における速度方向のy成分は0となる。
次に、ステップ108で、上記ステップ100で走行状態として取り込まれた自車両の速度、及び外部環境状態として取り込まれた自車両と障害物との距離を設定された座標に対応させて変換し、自車両と障害物との距離のx成分である回避距離X、y成分である横移動距離Y、速度のx成分vx0、y成分vy0を演算する。次に、ステップ110で、(24)式に従って、第1のパラメータY’、及び第2のパラメータvy0’を演算する。
次に、ステップ112で、マップ記憶装置28に記憶された第1〜第3のマップを読み出し、上記ステップ110で演算された第1のパラメータY’、及び第2のパラメータvy0’を入力として、車体合成力の最大値が最小化される最適軌道となる車体合成力の時系列データを導出する。具体的には、第1のマップ、第1のパラメータY’、及び第2のパラメータvy0’に基づいてν’を得て、第2のマップ、第1のパラメータY’、及び第2のパラメータvy0’に基づいてν’を得て、第3のマップ、第1のパラメータY’、及び第2のパラメータvy0’に基づいてt’を得る。そして、{ν’,ν’,t’}を(22)式及び(23)式に従って{ν,ν,t}に変換し、(17)式に従ってFを演算する。そして、{F、ν,ν,t}の値を(12)式に代入して、制御入力である車体合成加速度が得られる。また、(1)式〜(6)式に従って、最大値が最小となる車体合成力の時系列データ及び車体合成力の最大値が最小化される最適軌道が導出される。
次に、ステップ114で、導出されたFに基づいて、この車体合成力の最大値Fがタイヤ発生力の限界値以下か否かを判定する。車体合成力の最大値がタイヤ発生力の限界値以下の場合には、ステップ116へ移行し、タイヤ発生力の限界値を超えている場合には、ステップ118へ移行する。なお、タイヤ発生力の限界値は、路面とタイヤとの間の摩擦係数に基づいて定まる真の限界値だけでなく、真の限界値に対してマージンを設けて設定した限界値も含む意味である。
ステップ116では、上記ステップ112で導出された最大値が最小となる車体合成力の時系列データに従って、車体合成力の最大値が最小化される最適軌道に沿った走行を実現するために必要な各車輪のタイヤ発生力を演算し、各車輪のタイヤ発生力が得られるように操舵角制御装置22、制動力制御装置24、及び駆動力制御装置26の少なくとも1つを制御すると共に、車両運動制御情報を表示装置30に表示する。また、障害物を回避するように制御する際には無条件で警報装置から警報を発したり、障害物を回避するための車両運動制御を行っていることを表示装置に表示したりすることにより警報を行ってもよい。各車輪のタイヤ発生力が得られるように制御することにより、目的とする車体発生力が得られるように制御することができる。一方、ステップ118では、急制動制御により障害物の手前で車両が停止するように制動力制御装置24を制御するか、推定される衝突被害が最小化されるように操舵角制御装置22及び制動力制御装置24を制御する。例えば、WO2006−070865記載の技術のような公知の技術を用いればよい。
以上説明したように第1の実施の形態の車両運動制御装置によれば、自車両と目標位置との距離の車体前後方向の成分X、車体横方向の成分Y、自車両の速度の車体前後方向の成分vx0、及び車体横方向の成分vy0により演算されるパラメータを用いた簡単な構成のマップを用いて目標位置及び目標位置における速度方向に到達するために最大値が最小となる車体合成力を導出することができる。
なお、第1の実施の形態では、自車両の路面に対する速度を用いた場合について説明したが、自車両の目標位置に対する相対速度を用いてもよい。
また、第1の実施の形態において、障害物などが検出された場合、障害物の左側を回避する最適軌道、及び障害物の右側を回避する最適軌道の両方を求めて、それぞれの車体合成力の最大値を比較して、車体合成力の最大値が小さい方の最適軌道を選択するようにしてもよい。
次に、第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態では、マップを用いて最大値が最小となる車体合成力の時系列データ及び車体合成力の最大値が最小化される最適軌道を導出する場合について説明したが、第2の実施の形態では、第1の実施の形態とは異なるマップを用いて現在時刻における車体合成力の大きさ及び方向を導出する場合について説明する。なお、第2の実施の形態の車両運動制御装置の構成は、マップ記憶装置28に記憶されるマップが異なる点を除いて、第1の実施の形態の車両運動制御装置の構成と同一であるため、同一の符号を用いて説明を省略する。
ここで、第2の実施の形態で用いられるマップについて説明する。
まず、第1の実施の形態と同様に、(24)式まで展開する。そして、一例として、X’=vx0’=1 とした場合のY’及びvy0’に関するマップを作成する。図16に示すように、Y’を第1のパラメータ、 及びvy0’を第2のパラメータとして、上記(17)式〜(20)式に基づいて得られる車体合成力の方向θの値をマッピングした第1のマップ、及びF’/m’の値をマッピングした第2のマップを作成する。
そして、これらのマップを用いて{θ,F/m}を求めるには、X’ =vx0’=1、既知のm、vx0、vy0、X、及びYから(24)式に従って第1のパラメータY’及び第2のパラメータvy0’を演算し、演算されたパラメータに対する出力{θ,F’/m’}を各マップから得て、(17)式、(22)式、及び(23)式の関係から得られる下記(45)式に従って車体合成力の大きさFを演算する。
この結果、現在時刻の自車両と目標位置との距離、及び自車両の速度から、目標位置及び目標位置における速度方向に到達するために最大値が最小となる現在時刻での車体合成力が導出される。
なお、上記のマップでは、第1のパラメータ及び第2のパラメータを(24)式のように定めた場合について説明したが、図17に示すような、(27)式に示すX’を第1のパラメータ、及びvy0’を第2のパラメータとし、Y’=vx0’=1とした場合のマップを作成してもよい。この際、Fは下記(46)式に従って演算する。また、図18に示すような、第1のパラメータ及び第2のパラメータを(35)式に示すY及びvx0’とし、X’=vy0’=1とした場合のマップを作成してもよい。この際、Fは下記(47)式に従って演算する。また、図19及び図20に示すような、(38)式に示すX’ を第1のパラメータ、及びvx0’ を第2のパラメータとし、vy0’=1、Y’=±1とした場合のマップを作成してもよい。この際、Fは下記(48)式に従って演算する。
また、第1の実施の形態でマップの軸の取り方を変更した手法と同様の手法により、図16に示すマップの軸の取り方を(39)式又は(40)のように変更して、図21又は図22に示すようなマップを作成したり、図17に示すマップの軸の取り方を(41)式のように変更して、図23に示すようなマップを作成したり、図18に示すマップの軸の取り方を(42)式のように変更して、図24に示すようなマップを作成したり、図19に示すマップの軸の取り方を(43)式又は(44)式のように変更して、図25又は図26に示すようなマップを作成したりしてもよい。
以下、図27を参照して第2の実施の形態の車両運動制御装置の制御装置20で実行される車両運動制御ルーチンについて説明する。なお、第1の実施の形態の車両運動制御装置の制御装置20で実行される車両運動制御ルーチンと同一の処理については、同一の符号を付して説明を省略する。また、ここでは、図16に示すマップを用いる場合について説明する。
ステップ100〜ステップ110で、第1の実施の形態の場合と同様に処理して第1のパラメータY’、及び第2のパラメータvy0’を得る。
次に、ステップ200で、マップ記憶装置28に記憶された第1及び第2のマップを読み出し、第1のパラメータY’、及び第2のパラメータvy0’を入力として、車体合成力の最大値が最小化される最適軌道となる現在時刻の車体合成力を導出する。具体的には、第1のマップ、第1のパラメータY’、及び第2のパラメータvy0’に基づいて車体合成力の方向θを得て、第2のマップ、第1のパラメータY’、及び第2のパラメータvy0’に基づいてF’/m’を得、F’/m’から(45)式に従ってFを演算する。
次に、ステップ202で、導出された現在時刻の車体合成力がタイヤ発生力の限界値以下か否かを判定する。車体合成力の最大値Fがタイヤ発生力の限界値以下の場合には、ステップ116へ移行し、タイヤ発生力の限界値を超えている場合には、ステップ118へ移行する。
以上説明したように第2の実施の形態の車両運動制御装置によれば、自車両と目標位置との距離の車体前後方向の成分X、車体横方向の成分Y、自車両の速度の車体前後方向の成分vx0、及び車体横方向の成分vy0により演算されるパラメータを用いた簡単な構成のマップを用いて目標位置及び目標位置における速度方向に到達するために車体合成力の最大値が最小化される最適軌道となる現在時刻の車体合成力を導出することができる。また、車体合成力の時系列データを導出する場合と比べ、用いるマップが1つ少ないため、マップを記憶するための容量を削減できる。
次に、第3の実施の形態について説明する。第1及び第2の実施の形態では、マップを用いて最大値が最小となる車体合成力の時系列データ及び車体合成力の最大値が最小化される最適軌道、または最大値が最小となる現在時刻の車体合成力を導出する場合について説明したが、第3の実施の形態では、第1及び第2の実施の形態のマップとは異なるマップを用いて特定の車体合成力の最大値を設定した場合の最短の回避距離を求め、収束演算により最短の回避距離と自車両から目標位置までの距離のx成分との差が所定値以下となったときの車体合成力の最大値を導出する場合について説明する。なお、第3の実施の形態の車両運動制御装置の構成は、マップ記憶装置28に記憶されるマップが異なる点、及び制御装置20で実行される処理を除いて、第1及び第2の実施の形態の車両運動制御装置の構成と同一であるため、同一の符号を用いて説明を省略する。
ここで、第3の実施の形態で用いられるマップについて説明する。第3の実施の形態では、車体合成力の大きさの最大値Fを既知として扱う点、最短の回避距離X(t)を求める点が第1及び第2の実施の形態とは異なる。そこで、(13)式〜(15)式を用いて{ν,ν,t}を求めることを考える。
ここで、任意の正数aを導入して下記(49)式の関係を満足する2組のパラメータP及びP’を考えると、P及びP’に対応する解 {ν、ν、t}及び{ν’、ν’、t’}は、下記(50)式の関係を満たす。
(49)式の最後の式より、aを下記(51)式のようにおくと、(49)式よりvx0’及びvy0’は下記(52)式のように変形できる。
この関係より、F’/m’及びY’に任意の正数を設定することにより、現在時刻のパラメータPによってvx0’及びvy0’が求まる。よって、F’/m’及びY’をある値に設定した場合において、vx0’を第1のパラメータ、及びvy0’を第2のパラメータとしたマップを予め用意しておけばよい。なお、このF’/m’及びY’の値はマップ作成時に設計者が自由に設定できる。
ここでは、一例として、F’/m’=Y’=1 とした場合のvx0’及びvy0’に関するマップを作成する。図28に示すように、vx0’を第1のパラメータ、及びvy0’を第2のパラメータとして、上記(13)式〜(15)式に基づいて得られるν’の値をマッピングした第1のマップ、ν’の値をマッピングした第2のマップ、及びt’の値をマッピングした第3のマップを作成する。
そして、これらのマップを用いて{ν,ν,t}を求めるには、F’/m’=Y’=1、既知のm、vx0、vy0、Y、及び設定した車体合成力の最大値Fから(52)式に従って第1のパラメータvx0’及び第2のパラメータvy0’を演算し、演算されたパラメータに対する出力{ν’,ν’,t’}を各マップから得て、(50)式及び(51)式に従って{ν’,ν’,t’}を{ν,ν,t}に変換する。ただし、Y<0の場合は、vy0→−vy0、Y→−Yに変換して、マップより{−ν’,−ν’,t’}を求め、−ν’→ν’、−ν’→ν’の処理を行って{ν,ν,t}を得ればよい。
そして、(16)式に従ってXを演算する。なお、ここで演算されるXは設定されたFに対する最短の回避距離であり、図1に示す目標位置までの距離のx成分Xとは異なるため、Xとして以下区別して記載する。設定するFの値を変更しながら繰り返しXを演算し、XとXとの差が所定値以下となったときに設定されていたFを車体合成力の最大値として導出する。
この結果、現在時刻の車両と目標位置との距離、及び車両の速度から、目標位置及び目標位置における速度方向に到達するために最大値が最小となる車体合成力が導出される。
なお、上記のマップでは、第1のパラメータ及び第2のパラメータを(52)式のように定めた場合について説明したが、任意の正数aを(49)式の第1式から下記(53)式のようにおいて、下記(54)式に示すY’を第1のパラメータ、及びvy0’を第2のパラメータとしてもよい。
この場合、一例として、F’/m’=vx0’=1 とした場合のY’及びvy0’に関するマップを作成する。図29に示すように、(54)式のY’を第1のパラメータ、及びvy0’を第2のパラメータとして、上記(13)式〜(15)式に基づいて得られるν’の値をマッピングした第1のマップ、ν’の値をマッピングした第2のマップ、及びt’の値をマッピングした第3のマップを作成する。
そして、これらのマップを用いて{ν,ν,t}を求めるには、F’/m’=vx0’=1、既知のm、vx0、vy0、Y、及び設定した車体合成力の最大値Fから(54)式に従って第1のパラメータY’及び第2のパラメータvy0’を演算し、演算されたパラメータに対する出力{ν’,ν’,t’}を各マップから得て、(50)式及び(53)式に従って{ν’,ν’,t’}を{ν,ν,t}に変換する。ただし、vy0<0 の場合は、vy0→−vy0、Y→−Yに変換して、マップより{−ν’,−ν’,t’}を求め、−ν’→ν’、−ν’→ν’の処理を行って{ν,ν,t}を得ればよい。
そして、(16)式に従ってXを求めて収束演算を行うことにより、XとXとの差が所定値以下となったときに設定されていたFを車体合成力の最大値として導出する。
また、任意の正数aを(49)式の第2式から下記(55)式のようにおいて、下記(56)式に示すY’を第1のパラメータ、及びvx0’を第2のパラメータとしてもよい。
この場合、一例として、F’/m’=vy0’=1 とした場合のY’及びvx0’に関するマップを作成する。図30に示すように、(56)式のY’を第1のパラメータ、及びvx0’を第2のパラメータとして、上記(13)式〜(15)式に基づいて得られるν’の値をマッピングした第1のマップ、ν’の値をマッピングした第2のマップ、及びt’の値をマッピングした第3のマップを作成する。
そして、これらのマップを用いて{ν,ν,t}を求めるには、F’/m’=vy0’=1、既知のm、vx0、vy0、Y、及び設定した車体合成力の最大値Fから(56)式に従って第1のパラメータY’及び第2のパラメータvx0’を演算し、演算されたパラメータに対する出力{ν’,ν’,t’}を各マップから得て、(50)式及び(55)式に従って{ν’,ν’,t’}を{ν,ν,t}に変換する。ただし、vy0<0 の場合は、vy0→−vy0、Y→−Yに変換して、マップより{−ν’,−ν’,t’}を求め、−ν’→ν’、−ν’→ν’の処理を行って{ν,ν,t}を得ればよい。
そして、(16)式に従ってXを求めて収束演算を行うことにより、XとXとの差が所定値以下となったときに設定されていたFを車体合成力の最大値として導出する。
また、第1の実施の形態でマップの軸の取り方を変更した手法と同様の手法により、図29に示すマップの軸の取り方を下記(57)式のように変更して、図31に示すようなマップを作成してもよい。
以下、図32を参照して第3の実施の形態の車両運動制御装置の制御装置20で実行される車両運動制御ルーチンについて説明する。なお、第1の実施の形態の車両運動制御装置の制御装置20で実行される車両運動制御ルーチンと同一の処理については、同一の符号を付して説明を省略する。また、ここでは、図28に示すマップを用いる場合について説明する。
ステップ100〜ステップ110で、第1の実施の形態の場合と同様に処理して第1のパラメータvx0’、及び第2のパラメータvy0’を得る。次に、ステップ300で、Fとして特定の車体合成力の最大値を設定する。ここでの正数Fは、設計者が自由に設定できる。
次に、ステップ302で、マップ記憶装置28に記憶された第1〜第3のマップを読み出し、第1のパラメータvx0’、及び第2のパラメータvy0’を入力として、横移動距離Yに対応する最短の回避距離Xを導出する。具体的には、第1のマップ、第1のパラメータvx0’、及び第2のパラメータvy0’に基づいてν’を得て、第2のマップ、第1のパラメータvx0’、及び第2のパラメータvy0’に基づいてν’を得て、第3のマップ、第1のパラメータvx0’、及び第2のパラメータvy0’に基づいてt’を得る。そして、{ν’,ν’,t’}を(50)式及び(51)式に従って{ν,ν,t}に変換し、(16)式に従ってXを導出する。
次に、ステップ304で、上記ステップ302で導出された最短の回避距離Xと上記ステップ108で演算された回避距離Xとが等しくなったか否かを判定する。X=Xの場合には、ステップ308へ移行し、X≠Xの場合には、ステップ306へ移行する。なお、ここでは、X=Xか否かを判定する場合について説明するが、XとXとが等しい場合だけでなく、XとXとの差が所定値(例えば、Xの5%等)以下の場合も肯定判定されるようにしてもよい。
ステップ306では、Fの値をXがXに近づくように修正する。そして、ステップ304でX=Xと判定されるまで、ステップ302〜ステップ306の処理を繰り返す。
ステップ308では、X=Xと判定されたときのF、及び上記ステップ302で得られた{ν,ν,t}の値を(12)式に代入して、制御入力である車体合成加速度を得る。また、(1)式〜(6)式に従って、最大値が最小となる車体合成力の時系列データ及び車体合成力の最大値が最小となる最適軌道が導出される。
以上説明したように第3の実施の形態の車両運動制御装置によれば、自車両と目標位置との距離の車体横方向の成分Y、自車両の速度の車体前後方向の成分vx0、及び車体横方向の成分vy0により演算されるパラメータを用いた簡単な構成のマップを用いて最短の回避距離Xを求め、収束演算を行って最短の回避距離Xと自車両と目標位置との距離のx成分Xとの差が所定値以下となったときの車体合成力の最大値Fを用いて、目標位置及び目標位置における速度方向に到達するために最大値が最小となる車体合成力を導出することができる。
次に、第4の実施の形態について説明する。第3の実施の形態では、マップを用いて最短の回避距離を導出して、収束演算により最大値が最小となる車体合成力の時系列データ及び車体合成力の最大値が最小化される最適軌道を導出する場合について説明したが、第4の実施の形態では、第3の実施の形態とは異なるマップを用いて最短の回避距離を導出して、収束演算により最大値が最小となる現在時刻における車体合成力の大きさ及び方向を導出する場合について説明する。なお、第4の実施の形態の車両運動制御装置の構成は、マップ記憶装置28に記憶されるマップが異なる点を除いて、第3の実施の形態の車両運動制御装置の構成と同一であるため、同一の符号を用いて説明を省略する。
まず、第3の実施の形態と同様に、(52)式まで展開する。そして、一例として、F’ /m’=Y’=1 とした場合のvx0’及びvy0’に関するマップを作成する。図33に示すように、vx0’を第1のパラメータ、及びvy0’を第2のパラメータとして、(13)式〜(16)式に基づいて得られる車体合成力の方向θの値をマッピングした第1のマップ、及びX’の値をマッピングした第2のマップを作成する。
そして、これらのマップを用いて{θ,X}を求めるには、F’ /m’=Y’=1、既知のm、vx0、vy0、Y、及び設定された特定の車体合成力の最大値Fから(52)式に従って第1のパラメータvx0’及び第2のパラメータvy0’を演算し、演算されたパラメータに対する出力{θ,X’}を各マップから得て、下記(58)式に従って、現在時刻における車体合成加速度、及び最短の回避距離Xを導出する。
そして、収束演算を行って、XとXとの差が所定値以下になったときのFを現在時刻の車体合成力の大きさ、及びθを車体合成力の方向とする。
この結果、現在時刻の車両と目標位置との距離、及び車両の速度から、目標位置及び目標位置における速度方向に到達するために最大値が最小となる現在時刻での車体合成力が導出される。
なお、上記のマップでは、第1のパラメータ及び第2のパラメータを(52)式のように定めた場合について説明したが、図34に示すような、第1のパラメータ及び第2のパラメータを(54)式に示すY’及びvy0’とし、F’ /m’=vx0’=1とした場合のマップを作成してもよい。この際、Xは下記(59)式に従って演算する。また、図35に示すような、第1のパラメータ及び第2のパラメータを(56)式に示すY’及びvx0’とし、F’ /m’=vy0’=1とした場合のマップを作成してもよい。この際、Xは下記(60)式に従って演算する。
また、第1の実施の形態でマップの軸の取り方を変更した手法と同様の手法により、図34に示すマップの軸の取り方を(57)式のように変更して、図36に示すようなマップを作成してもよい。
以下、図37を参照して第4の実施の形態の車両運動制御装置の制御装置20で実行される車両運動制御ルーチンについて説明する。なお、第1〜第3の実施の形態の車両運動制御装置の制御装置20で実行される車両運動制御ルーチンと同一の処理については、同一の符号を付して説明を省略する。また、ここでは、図33に示すマップを用いる場合について説明する。
ステップ100〜ステップ110で、第3の実施の形態の場合と同様に処理して第1のパラメータvx0’、及び第2のパラメータvy0’を得る。次に、ステップ300で、Fとして特定の車体合成力の最大値を設定する。
次に、ステップ400で、マップ記憶装置28に記憶された第1及び第2のマップを読み出し、第1のパラメータvx0’、及び第2のパラメータvy0’を入力として、横移動距離Yに対応する最短の回避距離Xを導出する。具体的には、第1のマップ、第1のパラメータvx0’、及び第2のパラメータvy0’に基づいてθを得て、第2のマップ、第1のパラメータvx0’、及び第2のパラメータvy0’に基づいてX’を得る。そして、X’を(58)式に従ってXに変換する。
次に、ステップ304で、X=Xか否かを判定し、X=Xの場合には、ステップ402へ移行し、X=Xと判定されたときのF、及び上記ステップ400で得られたθにより、現在時刻の車体合成力の大きさ及び方向を導出する。
以上説明したように第4の実施の形態の車両運動制御装置によれば、自車両と目標位置との距離の車体横方向の成分Y、自車両の速度の車体前後方向の成分vx0、及び車体横方向の成分vy0により演算されるパラメータを用いた簡単な構成のマップを用いて最短の回避距離Xを求め、収束演算を行って最短の回避距離Xと自車両と目標位置との距離のx成分Xとの差が所定値以下となったときの車体合成力の最大値Fを用いて、目標位置及び目標位置における速度方向に到達するために最大値が最小となる車体合成力を導出することができる。また、車体合成力の時系列データを導出する場合と比べ、用いるマップが1つ少ないため、マップを記憶するための容量を削減できる。
なお、上記実施の形態では、目標位置を障害物を回避する位置として設定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、所望の位置に設定することができる。
また、上記実施の形態で説明したマップは一例であり、X’、Y’、vx0’、vy0’、F’/m’に設定する値、軸のとり方、パラメータの範囲や設定の仕方により異なるマップを用いてもよい。
10 車速センサ
12 操舵角センサ
14 スロットル開度センサ
16 前方カメラ
18 レーザレーダ
20 制御装置
22 操舵角制御装置
24 制動力制御装置
26 駆動力制御装置
28 マップ記憶装置
30 表示装置

Claims (13)

  1. 目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段と、
    自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段と、
    前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体前後方向の成分Xと車体横方向の成分Yとの比で定めた第1のパラメータ、自車両の速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた第2のパラメータ、及び前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成力を求めるために導入した第1の導入パラメータνの、前記成分X、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での値ν’の関係を定めた第1のマップ、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成力を求めるために導入した前記第1の導入パラメータνと異なる第2の導入パラメータνの、前記仮定の下での値ν’の関係を定めた第2のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記目標位置に到達する時刻tの、前記仮定の下での時刻t’の関係を定めた第3のマップを記憶した記憶手段と、
    前記検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度に基づいて、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータを演算し、演算された第1のパラメータ、第2のパラメータ、前記第1のマップ、前記第2のマップ、及び前記第3のマップを用いて前記車体合成力の時系列データを導出する導出手段と、
    を含む車両運動制御装置。
  2. 目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段と、
    自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段と、
    前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体前後方向の成分Xと車体横方向の成分Yとの比で定めた第1のパラメータ、自車両の速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた第2のパラメータ、及び前記成分X、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成加速度の方向θの関係を定めた第1のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記仮定の下での前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成加速度F’/m’の関係を定めた第2のマップを記憶した記憶手段と、
    前記検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度に基づいて、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータを演算し、演算された第1のパラメータ、第2のパラメータ、前記第1のマップ、及び前記第2のマップを用いて現在時刻における前記車体合成力を導出する導出手段と、
    を含む車両運動制御装置。
  3. 目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段と、
    自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段と、
    特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体前後方向の成分vx0又は車体横方向の成分vy0とを用いた第1のパラメータ、前記速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた、または特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体横方向の成分vy0とを用いた第2のパラメータ、及び特定の車体合成力の最大値Fを設定した場合の前記距離の車体横方向の成分Yに対応する前記車体前後方向の成分の最短距離Xを求めるために導入した第1の導入パラメータνの、前記車体合成加速度F/m、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での値ν’の関係を定めた第1のマップ、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記車体前後方向の成分の最短距離Xを求めるために導入した前記第1の導入パラメータνと異なる第2の導入パラメータνの、前記仮定の下での値ν’の関係を定めた第2のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記最短距離X及び前記距離の車体横方向の成分Yで定まる位置に到達する時刻tの、前記仮定の下での時刻t’関係を定めた第3のマップを記憶した記憶手段と、
    前記検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度に基づいて、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータを演算し、演算された第1のパラメータ、第2のパラメータ、前記第1のマップ、前記第2のマップ、及び前記第3のマップを用いて前記最短距離Xを求め、求めた前記最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となるまで、前記特定の車体合成力の最大値Fを変更しながら繰り返し前記最短距離Xを求め、前記最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となったときの前記特定の車体合成力の最大値Fに基づいて、車体合成力の時系列データを導出する導出手段と、
    を含む車両運動制御装置。
  4. 目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段と、
    自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段と、
    特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体前後方向の成分vx0又は車体横方向の成分vy0とを用いた第1のパラメータ、前記速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた、または特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体横方向の成分vy0とを用いた第2のパラメータ、及び特定の車体合成力の最大値Fを設定した場合の、前記車体合成加速度F/m、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での前記成分Yに対応する前記車体前後方向の移動距離が最短になる車体合成加速度の方向θの関係を定めた第1のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記仮定の下での前記成分Yに対応する前記車体前後方向の成分の最短距離X’の関係を定めた第2のマップを記憶した記憶手段と、
    前記検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度に基づいて、前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータを演算し、演算された第1のパラメータ、第2のパラメータ、前記第1のマップ、及び前記第2のマップを用いて前記最短距離Xを求め、求めた前記最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となるまで、前記特定の車体合成力の最大値Fを変更しながら繰り返し前記最短距離Xを求め、前記最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となったときの前記特定の車体合成力の最大値F及び前記第1のマップより求まる車体合成加速度の方向θを、現在時刻の車体合成力として導出する導出手段と、
    を含む車両運動制御装置。
  5. 前記第1のパラメータを、前記特定の車体合成加速度F/mと前記距離の車体横方向の成分Yとの積の逆数の平方根と、前記速度の車体前後方向の成分vx0との積として定め、前記第2のパラメータを前記特定の車体合成加速度F/mと前記距離の車体横方向の成分Yとの積の逆数の平方根と、前記速度の車体横方向の成分vy0との積として定めるか、または、前記第1のパラメータを、前記特定の車体合成加速度F/mと前記速度の車体前後方向の成分vx0または前記速度の車体横方向の成分vy0の二乗との比と、前記距離の車体横方向の成分Yとの積として定め、前記第2のパラメータを、前記速度の車体前後方向の成分vx0と前記速度の車体横方向の成分vy0との比として定めた請求項3または請求項4記載の車両運動制御装置。
  6. 前記第1のパラメータ、及び前記第2のパラメータを、各マップの特異点が該マップの縦軸又は横軸と平行になるように変更した請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の車両運動制御装置。
  7. 前記設定手段は、障害物の位置及び大きさに基づいて、前記目標位置及び該目標位置における速度方向を設定し、
    前記検出手段は、自車両の前記障害物に対する相対速度を検出する
    請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の車両運動制御装置。
  8. 前記導出手段で導出された前記車体合成力に基づいて、操舵角、制動力、及び駆動力の少なくとも一つを制御する制御手段を更に含む請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の車両運動制御装置。
  9. 前記導出手段で導出された前記車体合成力に基づいて、ドライバに車両運動状態を報知する報知手段を更に含む請求項1〜請求項8のいずれか1項記載の車両運動制御装置。
  10. コンピュータを、
    目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段、
    自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度を取り込む取込手段、
    取り込まれた情報に基づいて、前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体前後方向の成分Xと車体横方向の成分Yとの比で定めた第1のパラメータ、及び前記自車両の速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた第2のパラメータを演算する演算手段、
    前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成力を求めるために導入した第1の導入パラメータνの、前記成分X、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での値ν’の関係を定めた第1のマップ、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成力を求めるために導入した前記第1の導入パラメータνと異なる第2の導入パラメータνの、前記仮定の下での値ν’の関係を定めた第2のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記目標位置に到達する時刻tの、前記仮定の下での時刻t’の関係を定めた第3のマップを記憶した記憶手段から前記第1のマップ、前記第2のマップ、及び前記第3のマップを読み出す読出手段、及び
    演算された前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、読み出された前記第1のマップ、前記第2のマップ、及び前記第3のマップを用いて前記車体合成力の時系列データを導出する導出手段
    として機能させるための車両運動制御プログラム。
  11. コンピュータを、
    目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段、
    自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度を取り込む取込手段、
    取り込まれた情報に基づいて、前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体前後方向の成分Xと車体横方向の成分Yとの比で定めた第1のパラメータ、及び自車両の速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた第2のパラメータを演算する演算手段、
    前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記成分X、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成加速度の方向θの関係を定めた第1のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記仮定の下での前記目標位置及び該目標位置で前記速度方向になるために最大値が最小となる車体合成加速度F’/m’の関係を定めた第2のマップを記憶した記憶手段から前記第1のマップ及び前記第2のマップを読み出す読出手段、及び
    演算された前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、読み出された前記第1のマップ、及び前記第2のマップを用いて現在時刻における前記車体合成力を導出する導出手段
    として機能させるための車両運動制御プログラム。
  12. コンピュータを、
    目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段、
    自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度を取り込む取込手段、
    取り込まれた情報に基づいて、特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体前後方向の成分vx0又は車体横方向の成分vy0とを用いた第1のパラメータ、前記速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた、または特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体横方向の成分vy0とを用いた第2のパラメータを演算する演算手段、
    前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び特定の車体合成力の最大値Fを設定した場合の前記距離の車体横方向の成分Yに対応する前記車体前後方向の成分の最短距離Xを求めるために導入した第1の導入パラメータνの、前記車体合成加速度F/m、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での値ν’の関係を定めた第1のマップ、前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記車体前後方向の成分の最短距離Xを求めるために導入した前記第1の導入パラメータνと異なる第2の導入パラメータνの、前記仮定の下での値ν’の関係を定めた第2のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記最短距離X及び前記距離の車体横方向の成分Yで定まる位置に到達する時刻t’の、前記仮定の下での時刻t’関係を定めた第3のマップを記憶した記憶手段から前記第1のマップ、前記第2のマップ、及び前記第3のマップを読み出す読出手段、及び
    演算された前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、読み出された前記第1のマップ、前記第2のマップ、及び前記第3のマップを用いて前記車体前後方向の成分の最短距離Xを求め、求めた前記最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となるまで、前記特定の車体合成力の最大値Fを変更しながら繰り返し前記最短距離Xを求め、前記最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となったときの前記特定の車体合成力の最大値Fに基づいて、車体合成力の時系列データを導出する導出手段
    として機能させるための車両運動制御プログラム。
  13. コンピュータを、
    目標位置及び該目標位置における速度方向を設定する設定手段、
    自車両と前記目標位置との間の距離、及び自車両の速度を検出する検出手段で検出された現在の前記距離及び現在の前記速度を取り込む取込手段、
    取り込まれた情報に基づいて、特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体前後方向の成分vx0又は車体横方向の成分vy0とを用いた第1のパラメータ、前記速度の車体前後方向の成分vx0と車体横方向の成分vy0との比で定めた、または特定の車体合成加速度F/mと前記速度方向を車体前後方向とした場合の前記距離の車体横方向の成分Yと自車両の速度の車体横方向の成分vy0とを用いた第2のパラメータを演算する演算手段、
    前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び特定の車体合成力の最大値Fを設定した場合の、前記車体合成加速度F/m、前記成分Y、前記成分vx0、及び前記成分vy0のうち前記第1のパラメータ及び前記第2のパラメータに応じた2つが特定値であるとの仮定の下での前記成分Yに対応する前記車体前後方向の移動距離が最短になる車体合成加速度の方向θの関係を定めた第1のマップ、並びに前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、及び前記仮定の下での前記成分Yに対応する前記車体前後方向の成分の最短距離X’の関係を定めた第2のマップを記憶した記憶手段から前記第1のマップ及び前記第2のマップを読み出す読出手段、及び
    演算された前記第1のパラメータ、前記第2のパラメータ、読み出された前記第1のマップ、及び前記第2のマップを用いて前記車体前後方向の成分の最短距離Xを求め、求めた前記車体前後方向の成分の最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となるまで、前記特定の車体合成力の最大値Fを変更しながら繰り返し前記最短距離Xを求め、前記最短距離Xと前記距離の車体前後方向の成分Xとの差が所定値以内となったときの前記特定の車体合成力の最大値F及び前記第1のマップより求まる車体合成加速度の方向θを、現在時刻の車体合成力として導出する導出手段
    として機能させるための車両運動制御プログラム。
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