JP2011077284A - 切削装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パッケージ基板が湾曲していても分割予定ラインに沿って切削することができる切削装置を提供する。
【解決手段】第1の方向に形成された複数の第1の分割予定ラインと第1の分割予定ラインと直交する方向に形成された複数の第2の分割予定ラインとによって区画された複数の領域にチップが配設されたパッケージ基板を第1の分割予定ラインおよび第2の分割予定ラインに沿って切削する切削装置であって、パッケージ基板を吸引保持す保持テーブルと、保持テーブルに吸引保持されたパッケージ基板を切削する切削ブレードを備えた切削手段と、保持テーブルに載置されたパッケージ基板を押圧する押圧手段とを具備し、押圧手段は第1の分割予定ラインと平行に配設され第1の分割予定ライン以外の領域を押圧する複数の第1の押圧部材を備えた第1の押圧冶具と、第2の分割予定ラインと平行に配設され第2の分割予定ライン以外の領域を押圧する複数の第2の押圧部材を備えた第2の押圧冶具とを具備している。
【選択図】図5
【解決手段】第1の方向に形成された複数の第1の分割予定ラインと第1の分割予定ラインと直交する方向に形成された複数の第2の分割予定ラインとによって区画された複数の領域にチップが配設されたパッケージ基板を第1の分割予定ラインおよび第2の分割予定ラインに沿って切削する切削装置であって、パッケージ基板を吸引保持す保持テーブルと、保持テーブルに吸引保持されたパッケージ基板を切削する切削ブレードを備えた切削手段と、保持テーブルに載置されたパッケージ基板を押圧する押圧手段とを具備し、押圧手段は第1の分割予定ラインと平行に配設され第1の分割予定ライン以外の領域を押圧する複数の第1の押圧部材を備えた第1の押圧冶具と、第2の分割予定ラインと平行に配設され第2の分割予定ライン以外の領域を押圧する複数の第2の押圧部材を備えた第2の押圧冶具とを具備している。
【選択図】図5
Description
本発明は、被加工物を切削する切削装置、更に詳しくは電極が形成された金属プレートに複数の半導体チップが配設され樹脂封止されて構成されたパッケージ基板を切断するための切削装置に関する。
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列された多数の領域にIC、LSI等の回路を形成し、該回路が形成された各領域を所定のストリートと呼ばれる分割予定ラインに沿って切断することにより個々の半導体チップを製造している。このようにして分割された半導体チップは、パッケージングされて携帯電話やパソコン等の電気機器に広く利用されている。
携帯電話やパソコン等の電気機器はより軽量化、小型化が求められており、半導体チップのパッケージもチップサイズパッケージ(CSP)と称する小型化できるパッケージ技術が開発されている。CSP技術の一つとして、Quad Flat Non−lead Package(QFN)と称するパッケージ技術が実用化されている。このQFNと称するパッケージ技術は、半導体チップの接続端子に対応した接続端子が複数形成されているとともに半導体チップ毎に区画する分割予定ラインが格子状に形成された銅板等の金属板に複数個の半導体チップをマトリックス状に配設し、半導体チップの裏面側から樹脂をモールディングした樹脂部によって金属板と半導体チップを一体化することによりCSP基板(パッケージ基板)を形成する。このパッケージ基板を分割予定ラインに沿って切断することにより、個々にパッケージされたチップサイズパッケージ(CSP)に分割する。
上記パッケージ基板の切断は、一般に切削ブレードを備えた切削装置によって施される。この切削装置は、分割予定ラインと対応する領域に切削ブレードの切れ刃を逃がす逃がし溝が格子状に形成されるとともに逃がし溝によって区画された複数の領域にそれぞれ吸引孔が設けられた保持テーブルを備え、該保持テーブルにパッケージ基板を吸引保持し、切削ブレードを回転させつつ保持テーブルをパッケージ基板の分割予定ラインに沿って相対移動することにより、パッケージ基板を分割予定ラインに沿って切断し、個々のチップサイズパッケージ(CSP)に分割する。(例えば特許文献1参照)
而して、パッケージ基板は、金属板に配設された複数個の半導体チップをモールディングした樹脂の引っ張り力等に起因して湾曲している場合が多く、保持テーブルに載置して吸引しても負圧が漏れて全面を保持テーブルに吸引保持することができず、切削ブレードによって切断することが不可能となる。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、パッケージ基板が湾曲していても分割予定ラインに沿って切削することができる切削装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、第1の方向に形成された複数の第1の分割予定ラインと該第1の分割予定ラインと直交する方向に形成された複数の第2の分割予定ラインとによって区画された複数の領域にチップが配設されたパッケージ基板を第1の分割予定ラインおよび第2の分割予定ラインに沿って切削する切削装置であって、
パッケージ基板を吸引保持す保持テーブルと、該保持テーブルに吸引保持されたパッケージ基板を切削する切削ブレードを備えた切削手段と、該保持テーブルと切削手段とを切削送り方向に相対的に切削送りする切削送り手段と、該保持テーブルに載置されたパッケージ基板を押圧する押圧手段と、を具備し、
該保持テーブルは、第1の分割予定ラインおよび第2の分割予定ラインと対応する領域に切削ブレードの切れ刃を逃がす逃がし溝が格子状に形成されるとともに逃がし溝によって区画された複数の領域にそれぞれ吸引孔が設けられており、
該押圧手段は、第1の分割予定ラインと平行に配設され第1の分割予定ライン以外の領域を押圧する複数の第1の押圧部材を備えた第1の押圧冶具と、第2の分割予定ラインと平行に配設され第2の分割予定ライン以外の領域を押圧する複数の第2の押圧部材を備えた第2の押圧冶具とを具備している、
ことを特徴とする切削装置が提供される。
パッケージ基板を吸引保持す保持テーブルと、該保持テーブルに吸引保持されたパッケージ基板を切削する切削ブレードを備えた切削手段と、該保持テーブルと切削手段とを切削送り方向に相対的に切削送りする切削送り手段と、該保持テーブルに載置されたパッケージ基板を押圧する押圧手段と、を具備し、
該保持テーブルは、第1の分割予定ラインおよび第2の分割予定ラインと対応する領域に切削ブレードの切れ刃を逃がす逃がし溝が格子状に形成されるとともに逃がし溝によって区画された複数の領域にそれぞれ吸引孔が設けられており、
該押圧手段は、第1の分割予定ラインと平行に配設され第1の分割予定ライン以外の領域を押圧する複数の第1の押圧部材を備えた第1の押圧冶具と、第2の分割予定ラインと平行に配設され第2の分割予定ライン以外の領域を押圧する複数の第2の押圧部材を備えた第2の押圧冶具とを具備している、
ことを特徴とする切削装置が提供される。
本発明による切削装置は保持テーブルに載置されたパッケージ基板を押圧する押圧手段を具備し、この押圧手段はパッケージ基板に形成された第1の分割予定ラインと平行に配設され第1の分割予定ライン以外の領域を押圧する複数の第1の押圧部材を備えた第1の押圧冶具と、パッケージ基板に形成された第2の分割予定ラインと平行に配設され第2の分割予定ライン以外の領域を押圧する複数の第2の押圧部材を備えた第2の押圧冶具とを具備しているので、パッケージ基板が湾曲していてもパッケージ基板は保持テーブルに密着せしめられて保持テーブルに確実に吸引保持されるため、第1の分割予定ラインおよび第2の分割予定ラインに沿って正確に切断される。
以下、本発明によって構成された切削装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図8の(a)および(b)には、被加工物としてのパッケージ基板の斜視図および断面図が示されている。図8の(a)および(b)に示すパッケージ基板1は金属板11を具備し、金属板11の表面11aに所定の方向に延びる複数の第1の分割予定ライン111と、該第1の分割予定ライン111と直交する方向に延びる第2の分割予定ライン112が格子状に形成されている。第1の分割予定ライン111と第2の分割予定ライン112によって区画された複数の領域にそれぞれチップサイズパッケージ(CSP)113が配置されており、このチップサイズパッケージ(CSP)113は金属板100の裏面側から合成樹脂部12によってモールディングされている。なお、金属板11には、両側部に複数の位置決め用の穴114が設けられている。このように形成されたパッケージ基板1は、第1の分割予定ライン111および第2の分割予定ライン112に沿って切断され個々にパッケージされたチップサイズパッケージ(CSP)113に分割される。
図1には、上記パッケージ基板1を第1の分割予定ライン111および第2の分割予定ライン112に沿って切断するための本発明に従って構成された切削装置の斜視図が示されている。
図1に示す切削装置は、静止基台2と、該静止基台2に切削送り方向(X軸方向)である矢印Xで示す方向に移動可能に配設され被加工物を保持する保持テーブル機構3と、静止基台2に切削送り方向(X軸方向)と直交する矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に配設されたスピンドルユニット支持機構4と、該スピンドルユニット支持機構4に後述する保持テーブルの上面(保持面)に対して垂直な矢印Zで示す切り込み送り方向(Z軸方向)に移動可能に配設された切削手段としてのスピンドルユニット5が配設されている。
図1に示す切削装置は、静止基台2と、該静止基台2に切削送り方向(X軸方向)である矢印Xで示す方向に移動可能に配設され被加工物を保持する保持テーブル機構3と、静止基台2に切削送り方向(X軸方向)と直交する矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に配設されたスピンドルユニット支持機構4と、該スピンドルユニット支持機構4に後述する保持テーブルの上面(保持面)に対して垂直な矢印Zで示す切り込み送り方向(Z軸方向)に移動可能に配設された切削手段としてのスピンドルユニット5が配設されている。
上記保持テーブル機構3は、静止基台2上にX軸方向に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該一対の案内レール31、31上にX軸方向に移動可能に配設された移動基台32と、該移動基台32上に配設された円筒部材33と、該円筒部材33に回転可能に支持された矩形状の保持テーブル支持基台34と、該保持テーブル支持基台34の表面中央部に配設され被加工物である上記パッケージ基板1を保持する保持テーブル35を具備している。移動基台32には上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられている、この一対の被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、移動基台32は一対の案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動可能に構成される。
次に、上記保持テーブル35について、図2を参照して説明する。
保持テーブル35は、矩形状に形成され表面中央部に上記パッケージ基板1を吸引保持する吸引保持部350が突出して設けられている。吸引保持部350の上面(保持面)にはパッケージ基板1に形成された第1の分割予定ライン111および第2の分割予定ライン112と対応する領域に後述する切削ブレードの切れ刃を逃がす逃がし溝351および352が格子状に形成されている。また、吸引保持部材350には、第1の分割予定ライン111および第2の分割予定ライン112によって区画された複数の領域にそれぞれ吸引孔353が形成されており、この吸引孔353が図示しない吸引手段に連通されている。また、吸引保持部350の4隅には、上記パッケージ基板1の金属板11に設けられた位置決め用の穴114と対応する位置決めピン354が配設されている。このように構成された保持テーブル35は、締結ボルト355によって保持テーブル支持基台34に固定される。
保持テーブル35は、矩形状に形成され表面中央部に上記パッケージ基板1を吸引保持する吸引保持部350が突出して設けられている。吸引保持部350の上面(保持面)にはパッケージ基板1に形成された第1の分割予定ライン111および第2の分割予定ライン112と対応する領域に後述する切削ブレードの切れ刃を逃がす逃がし溝351および352が格子状に形成されている。また、吸引保持部材350には、第1の分割予定ライン111および第2の分割予定ライン112によって区画された複数の領域にそれぞれ吸引孔353が形成されており、この吸引孔353が図示しない吸引手段に連通されている。また、吸引保持部350の4隅には、上記パッケージ基板1の金属板11に設けられた位置決め用の穴114と対応する位置決めピン354が配設されている。このように構成された保持テーブル35は、締結ボルト355によって保持テーブル支持基台34に固定される。
以上のように構成された保持テーブル35の吸引保持部350上にパッケージ基板1が載置される。このとき、図3に示すようにパッケージ基板1の金属板11の4隅に設けられた複数の位置決め用の穴114を吸引保持部350の4隅に配設された位置決めピン354に嵌合することにより、パッケージ基板1は所定の位置に位置付けられる。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、パッケージ基板1は吸引保持部350上に吸引保持される。
図2を参照して説明を続けると、上記保持テーブル支持基台34には、後述する押圧手段の第1の押圧冶具を構成する錘が嵌入する矩形状の2個の第1の錘嵌入穴341、341と、第2の押圧冶具を構成する錘が嵌入する矩形状の2個の第2の錘嵌入穴342、342が設けられている。第1の錘嵌入穴341、341は保持テーブル35を構成する吸引保持部350の長手方向両側に設けられており、第2の錘嵌入穴342、342は保持テーブル35を構成する吸引保持部350の短手方向両側に設けられている。このように構成された保持テーブル支持基台34は、上記円筒部材33内に配設された図示しないパルスモータによって適宜回動せしめられるようになっている。
図示の実施形態における切削装置は、保持テーブル35の吸引保持部350に載置されたパッケージ基板1を押圧するための押圧手段を具備している。この押圧手段について、図4の(a)および(b)を参照して説明する。図示の実施形態における押圧手段は、図4の(a)に示す第1の押圧冶具36と図4の(b)に示す第2の押圧冶具37とからなっている。図4の(a)に示す第1の押圧冶具36は、両側に配設された錘361、361と、該錘361、361の上端部に連結された鋼線からなる複数(図示の実施形態においては4本)の第1の押圧部材362からなっている。錘361、361は上記保持テーブル支持基台34に設けられた第1の錘嵌入穴341、341と対応する形状に形成されている。上記複数の第1の押圧部材362は、保持テーブル35の吸引保持部350に載置されたパッケージ基板1に形成された第1の分割予定ライン111と平行に配設され第1の分割予定ライン111以外の領域を押圧する位置に配置されている。また、図4の(b)に示す第2の押圧冶具37は、両側に配設された錘371、371と、該錘371、371の上端部に連結された鋼線からなる複数(図示の実施形態においては8本)の第1の押圧部材372からなっている。錘371、371は上記保持テーブル支持基台34に設けられた第2の錘嵌入穴342、342と対応する形状に形成されていている。上記複数の第2の押圧部材372は、保持テーブル35の吸引保持部350に載置されたパッケージ基板1に形成された第2の分割予定ライン112と平行に配設され第2の分割予定ライン112以外の領域を押圧する位置に配置されている。
図1に戻って説明を続けると、図示の実施形態における保持テーブル機構3は、保持テーブル35をX軸方向に移動せしめる切削送り手段38を具備している。切削送り手段38は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド381と、該雄ネジロッド381を回転駆動するためのサーボモータ382等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド381は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック383に回転自在に支持されており、その他端が上記サーボモータ382の出力軸に連結されている。なお、雄ネジロッド381は、保持テーブル支持基台33の中央部に形成された雌ネジ(図示せず)に螺合されている。従って、サーボモータ382によって雄ネジロッド381を正転および逆転駆動することにより、保持テーブル支持基台32は案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動せしめられる。
上記スピンドル支持機構4は、静止基台2上にX軸方向に沿って平行に配設された一対の案内レール41(図1には1本だけが示されている)と、該一対の案内レール41上にY軸方向に移動可能に配設された可動支持基台42を具備している。この可動支持基台42は、一対の案内レール41上に移動可能に配設された移動支持部421と、該移動支持部421に取り付けられた装着部422とからなっている。装着部422は、一側面にZ軸方向に延びる一対の案内レール422a(図1には1本だけが示されている)が平行に設けられている。図示の実施形態におけるスピンドル支持機構4は、可動支持基台42を一対の案内レール41に沿ってY軸方向に移動させるための割り出し送り手段43を具備している。割り出し送り手段43は、上記切削送り手段38と同様に雄ネジロッドとサーボモータ等からなっている。
図示の実施形態のおけるスピンドルユニット5は、ユニットホルダ51と、該ユニットホルダ51に取り付けられたスピンドルハウジング52と、該スピンドルハウジング52に回転可能に支持された回転スピンドル53を具備している。ユニットホルダ51は、上記装着部422に設けられた一対の案内レール422aに摺動可能に嵌合する一対の被案内溝51a(図1には1本だけが示されている)が設けられており、この被案内溝51a(図1には1本だけが示されている)を上記案内レール422aに嵌合することにより、Z軸方向に移動可能に支持される。上記回転スピンドル53はスピンドルハウジング52の先端から突出して配設されており、この回転スピンドル53の先端部に切削ブレード54が装着されている。この切削ブレード54は、アルミニウムによって円盤状に形成されたブレード基台にダイヤモンド砥粒をニッケルメッキで固めた電鋳ブレードが用いられている。このように構成された切削ブレード54を装着した回転スピンドル53は、サーボモータ55等の駆動源によって回転駆動せしめられる。なお、切削ブレード54の両側には、切削ブレード54による切削部に切削水を供給する切削水供給ノズル56が配設されている。上記スピンドルハウジング52の先端部には、上記保持テーブル35上に保持された被加工物であるウエーハを撮像し、上記切削ブレード54によって切削すべき領域を検出するための撮像手段57を具備している。この撮像手段57は、顕微鏡やCCDカメラ等の光学手段からなっており、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
図示の実施形態におけるスピンドルユニット5は、ユニットホルダ51を一対の案内レール422aに沿ってZ軸方向に移動させるための切り込み送り手段58を具備している。切り込み送り手段58は、上記切削送り手段38と同様に雄ネジロッドとサーボモータ等からなっている。
図示の実施形態における切削装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
上記図3に示すように保持テーブル35の吸引保持部350上にパッケージ基板1を載置したならば、図4の(a)に示す第1の押圧冶具36を構成する錘361、361を保持テーブル支持基台34に設けられた第1の錘嵌入穴341、341に嵌入する。この結果、図5に示すように錘361、361の上端部に連結された鋼線からなる複数(図示の実施形態においては4本)の第1の押圧部材362がパッケージ基板1の上面に載置され、錘361、361の重量によってパッケージ基板1を押圧して吸引保持部350の上面(保持面)に密着せしめる(第1のパッケージ基板押圧工程)。この結果、パッケージ基板1を構成する金属板11が湾曲していても、パッケージ基板1は吸引保持部350に密着せしめられる。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、パッケージ基板1は吸引保持部350の上面(保持面)に確実に吸引保持される。なお、複数(図示の実施形態においては4本)の第1の押圧部材362は、上述したように保持テーブル35の吸引保持部350に吸引保持されたパッケージ基板1に形成された第1の分割予定ライン111と平行に配設され第1の分割予定ライン111以外の領域を押圧する位置に配置されているので、第1の分割予定ライン111と平行にチップサイズパッケージ(CSP)113上に位置付けられる。
上記図3に示すように保持テーブル35の吸引保持部350上にパッケージ基板1を載置したならば、図4の(a)に示す第1の押圧冶具36を構成する錘361、361を保持テーブル支持基台34に設けられた第1の錘嵌入穴341、341に嵌入する。この結果、図5に示すように錘361、361の上端部に連結された鋼線からなる複数(図示の実施形態においては4本)の第1の押圧部材362がパッケージ基板1の上面に載置され、錘361、361の重量によってパッケージ基板1を押圧して吸引保持部350の上面(保持面)に密着せしめる(第1のパッケージ基板押圧工程)。この結果、パッケージ基板1を構成する金属板11が湾曲していても、パッケージ基板1は吸引保持部350に密着せしめられる。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、パッケージ基板1は吸引保持部350の上面(保持面)に確実に吸引保持される。なお、複数(図示の実施形態においては4本)の第1の押圧部材362は、上述したように保持テーブル35の吸引保持部350に吸引保持されたパッケージ基板1に形成された第1の分割予定ライン111と平行に配設され第1の分割予定ライン111以外の領域を押圧する位置に配置されているので、第1の分割予定ライン111と平行にチップサイズパッケージ(CSP)113上に位置付けられる。
上記第1のパッケージ基板押圧工程を実施したならば、切削送り手段38を作動してパッケージ基板1を保持した保持テーブル35を撮像手段57の直下まで移動せしめる。保持テーブル35が撮像手段57の直下に位置付けられると、撮像手段57および図示しない制御手段によってパッケージ基板1の切削加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段57および図示しない制御手段は、パッケージ基板1の所定方向に形成されている第1の分割予定ライン111と、第1の分割予定ライン111に沿って切削する切削ブレード54との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、切削加工すべき加工領域のアライメントを遂行する。また、パッケージ基板1に形成されている上記所定方向に対して直交する方向に延びる第2の分割予定ライン112に対しても、同様に切削加工すべき加工領域のアライメントが遂行される。
上述したように、パッケージ基板1の切削加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行したならば、保持テーブル35を切削領域に移動し、図6の(a)に示すように所定の第1の分割予定ライン111の一端を切削ブレード54の直下より図6の(a)において僅かに右側に位置付ける。そして、切削ブレード54を矢印54aで示す方向に回転しつつ切り込み送り手段58を作動して切削ブレード54を矢印Z1で示す方向に所定量切り込み送りし、所定の切り込み深さに位置付ける。この切り込み深さは、切削ブレード54の切れ刃の外周縁が保持テーブル35の吸引保持部350に形成された逃がし溝351(図2参照)に達する位置に設定されている。次に、上記切削送り手段38を作動して保持テーブル35を図6の(a)において矢印X1で示す方向に所定の切削送り速度で移動する。そして、保持テーブル35に保持されたパッケージ基板1の所定の第1の分割予定ライン111の他端が図6の(b)に示すように切削ブレード54の直下より僅かに左側に達したら、保持テーブル35の移動を停止するとともに、切削ブレード54を矢印Z2で示す方向に上昇せしめ、次に切削すべき第1の分割予定ライン111に割り出し送りして切削を繰り返す。この結果、パッケージ基板1は、第1の分割予定ライン111に沿って切断される (第1の切断工程)。このとき、第1の押圧冶具36を構成する第1の押圧部材362は図5に示すように第1の分割予定ライン111と平行にチップサイズパッケージ(CSP)113上に位置付けられているので、切削ブレード54と干渉することはない。なお、第1の切断工程においては、図示しない切削水供給手段が作動し切削水供給ノズル56(図1参照)から切削加工部に切削水としての純水が供給される。この第1の切断工程においては、パッケージ基板1は上述したように第1の押圧冶具36の複数(図示の実施形態においては4本)の第1の押圧部材362によって第1の分割予定ライン111以外の領域が押圧され吸引保持部350の上面(保持面)に密着せしめられて確実に吸引保持されているので、第1の分割予定ライン111に沿って正確に切断される。
上述した第1の切断工程をパッケージ基板1の所定方向に形成された全ての第1の分割予定ライン111に沿って実施したならば、保持テーブル35を90度回動する。そして、第1の押圧冶具36を取り外して、第2の押圧冶具37を構成する錘371、371を保持テーブル支持基台34に設けられた第2の錘嵌入穴342、342に嵌入する。この結果、図7に示すように錘371、371の上端部に連結された鋼線からなる複数(図示の実施形態においては8本)の第2の押圧部材372がパッケージ基板1の上面に載置され、錘371、371の重量によってパッケージ基板1を押圧して吸引保持部350に密着せしめる(第2のパッケージ基板押圧工程)。従って、パッケージ基板1を構成する金属板11が湾曲していても、パッケージ基板1は吸引保持部350に密着せしめられ、図示しない吸引手段を作動することにより、パッケージ基板1は吸引保持部350に確実に吸引保持される。なお、複数(図示の実施形態においては8本)の第2の押圧部材372は、上述したように保持テーブル35の吸引保持部350に吸引保持されたパッケージ基板1に形成された第2の分割予定ライン112と平行に配設され第2の分割予定ライン112以外の領域を押圧する位置に配置されているので、第2の分割予定ライン112と平行にチップサイズパッケージ(CSP)113上に位置付けられる。
上述した第2のパッケージ基板押圧工程を実施したならば、保持テーブル20を切削領域に移動し、パッケージ基板1に対して上記第1の切断工程を同様に全ての第2の分割予定ライン112に沿って切断作業を実施する(第2の切断工程)。この第2の切断工程においても、パッケージ基板1は上述したように第2の押圧冶具37の複数(図示の実施形態においては8本)の第2の押圧部材372によって第2の分割予定ライン112以外の領域が押圧され吸引保持部350に密着せしめられて確実に吸引保持されているので、第2の分割予定ライン112に沿って正確に切断される。
以上のようにして第1の切断工程および第2の切断工程が実施されたパッケージ基板1は、第1の分割予定ライン111および第2の分割予定ライン112に沿って切断され、個々のチップサイズパッケージ(CSP)113に分割される。このようにして分割された個々のチップサイズパッケージ(CSP)113は、保持テーブル35の吸引保持部350に吸引保持された状態で維持される。
2:静止基台
3:保持テーブル機構
32:移動基台
34:保持テーブル支持基台
35:保持テーブル
350:吸引保持部
36:第1の押圧冶具
37:第2の押圧冶具
36:切削送り手段
4:スピンドルユニット支持機構
42:可動支持基台
43:割り出し送り手段
5:スピンドルユニット
52:スピンドルハウジング
53:回転スピンドル
54:切削ブレード
57:撮像手段
58:切り込み送り手段
3:保持テーブル機構
32:移動基台
34:保持テーブル支持基台
35:保持テーブル
350:吸引保持部
36:第1の押圧冶具
37:第2の押圧冶具
36:切削送り手段
4:スピンドルユニット支持機構
42:可動支持基台
43:割り出し送り手段
5:スピンドルユニット
52:スピンドルハウジング
53:回転スピンドル
54:切削ブレード
57:撮像手段
58:切り込み送り手段
Claims (1)
- 第1の方向に形成された複数の第1の分割予定ラインと該第1の分割予定ラインと直交する方向に形成された複数の第2の分割予定ラインとによって区画された複数の領域にチップが配設されたパッケージ基板を第1の分割予定ラインおよび第2の分割予定ラインに沿って切削する切削装置であって、
パッケージ基板を吸引保持す保持テーブルと、該保持テーブルに吸引保持されたパッケージ基板を切削する切削ブレードを備えた切削手段と、該保持テーブルと切削手段とを切削送り方向に相対的に切削送りする切削送り手段と、該保持テーブルに載置されたパッケージ基板を押圧する押圧手段と、を具備し、
該保持テーブルは、第1の分割予定ラインおよび第2の分割予定ラインと対応する領域に切削ブレードの切れ刃を逃がす逃がし溝が格子状に形成されるとともに逃がし溝によって区画された複数の領域にそれぞれ吸引孔が設けられており、
該押圧手段は、第1の分割予定ラインと平行に配設され第1の分割予定ライン以外の領域を押圧する複数の第1の押圧部材を備えた第1の押圧冶具と、第2の分割予定ラインと平行に配設され第2の分割予定ライン以外の領域を押圧する複数の第2の押圧部材を備えた第2の押圧冶具とを具備している、
ことを特徴とする切削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009227036A JP2011077284A (ja) | 2009-09-30 | 2009-09-30 | 切削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009227036A JP2011077284A (ja) | 2009-09-30 | 2009-09-30 | 切削装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011077284A true JP2011077284A (ja) | 2011-04-14 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107283657A (zh) * | 2017-07-14 | 2017-10-24 | 合肥文胜新能源科技有限公司 | 硅片切割装置 |
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-
2009
- 2009-09-30 JP JP2009227036A patent/JP2011077284A/ja active Pending
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