JP2011076084A - レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法 - Google Patents

レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法 Download PDF

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Koji Ichikawa
幸司 市川
Isao Yoshida
勲 吉田
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
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Abstract

【課題】優れた解像度を有するレジストパターンを得ることができるレジスト組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】炭素数18以上のアニオンを有する酸発生剤と、式(B)で表される構造単位を有する樹脂とを含むレジスト組成物。
Figure 2011076084

[式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有してもよいアルキル基;Rは、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、水酸基含有アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アラルキル基、グリシジルオキシ基、アシル基、アシルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基;wは0〜4の整数、wが2〜4の整数である場合、複数のRは同じであっても異なってもよい。]
【選択図】なし

Description

本発明は、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法に関する。
リソグラフィ技術を用いた半導体の微細加工に用いられるレジスト組成物は、露光により酸を発生する酸発生剤及び樹脂を含む。
特許文献1には、樹脂としてメタクリル酸2−エチル−2−アダマンチル及びp−ヒドロキシスチレンに由来する構造単位を含む重合体と、酸発生剤としてトリフェニルスルホニウム2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホネート及びビス(シクロヘキシルスルホニウム)ジアゾメタンとを含むレジスト組成物が記載されている。
特開2003−107708号公報
従来のレジスト組成物では、得られるパターンの解像度が必ずしも満足できない場合があった。
本発明は、以下の発明を含む。
[1]炭素数18以上のアニオンを有する酸発生剤と、式(B)で表される構造単位を有する樹脂とを含むレジスト組成物。
Figure 2011076084
[式(B)中、
は、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。
は、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12の水酸基含有アルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜12のアラルキル基、グリシジルオキシ基、炭素数2〜4のアシル基、炭素数2〜4のアシルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を表す。
wは0〜4の整数を表す。wが2〜4の整数である場合、複数のRは同じであっても異なってもよい。]
[2]酸発生剤が、式(Aa)で表される基を含むアニオンを有する酸発生剤である[1]記載のレジスト組成物。
Figure 2011076084
[式(Aa)中、
及びQは、互いに独立に、フッ素原子又は炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表す。]
[3]酸発生剤が、式(A)で表される酸発生剤である[1]又は[2]記載のレジスト組成物。
Figure 2011076084
[式(A)中、
及びQは、上記と同じ意味を表す。
及びXは、それぞれ独立に、単結合又は炭素数1〜17の2価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる−CH−は−CO−、−O−、−S−、−SO−又は−N(R)−で置き換わっていてもよい。
は、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
は、式(Y−1)で表される基を表し、該式(Y−1)で表される基に含まれる水素原子は、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数6〜12の芳香族炭化水素基で置換されていてもよく、該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は炭素数1〜6のアルキル基で置換されていてもよい。
は、式(Y−1)で表される基を表し、該式(Y−1)で表される基に含まれる水素原子は、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、ビニル基、−CH=CH(CH)基、炭素数2〜4のアシルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基で置換されていてもよい。
は、有機カチオンを表す。]
Figure 2011076084
[式(Y−1)中、*は、結合手を表す。]
Figure 2011076084
[式(Y−1)中、*は、結合手を表す。]
[4]樹脂が、さらに、酸に不安定な基を有し、かつアルカリ水溶液に不溶又は難溶であり、酸の作用によりアルカリ水溶液で溶解し得る樹脂である[1]〜[3]のいずれか記載のレジスト組成物。
[5]さらに塩基性化合物を含む[1]〜[4]のいずれか記載のレジスト組成物。
[6](1)上記[1]〜[5]のいずれか記載のレジスト組成物を基板上に塗布する工程、
(2)塗布後の組成物から溶剤を除去して組成物層を形成する工程、
(3)組成物層に露光機を用いて露光する工程、
(4)露光後の組成物層を加熱する工程、
(5)加熱後の組成物層を、現像装置を用いて現像する工程
を含むレジストパターンの製造方法。
本発明のレジスト組成物によれば、優れた解像度を有するレジストパターンを得ることができる。
本発明のレジスト組成物は、炭素数18以上のアニオンを有する酸発生剤と、式(B)で表される構造単位を有する樹脂とを含む。
酸発生剤は、芳香環構造及び/又は脂環構造を含んでいることが好ましい。
また、酸発生剤は式(Aa)で表される基を含むアニオンを有する酸発生剤であることが好ましい。
Figure 2011076084
[式(Aa)中、
及びQは、互いに独立に、フッ素原子又は炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表す。]
ここで、ペルフルオロアルキル基としては、ペルフルオロメチル基、ペルフルオロエチル基、ペルフルオロ−n−プロピル基、ペルフルオロイソプロピル基、ペルフルオロ−n−ブチル基、ペルフルオロ−sec−ブチル基、ペルフルオロ−tert−ブチル基、ペルフルオロ−n−ペンチル基、ペルフルオロ−n−ヘキシル基などが挙げられる。なかでも、ペルフルオロメチル基が好ましい。
なお、本明細書では、特に断りのない限り、炭素数を適宜選択しながら、各置換基の例示は、同様の置換基を有するいずれの化学構造式においても適用される。直鎖状、分岐状又は環状をとることができるものは、そのいずれをも含み、かつそれらが混在していてもよい。各置換基は、結合部位によって一価又は二価の置換基となり得る。
また、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を表し、(メタ)アクリレートは、アクリレート及び/又はメタクリレートを表す。
酸発生剤としては、例えば、式(A)で表される酸発生剤が挙げられる。
Figure 2011076084
[式(A)中、
及びQは、上記と同じ意味を表す。
及びXは、それぞれ独立に、単結合又は炭素数1〜17の2価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる−CH−は−CO−、−O−、−S−、−SO−又は−N(R)−で置き換わっていてもよい。
は、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
は、式(Y−1)で表される基を表し、該式(Y−1)で表される基に含まれる水素原子は、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数6〜12の芳香族炭化水素基で置換されていてもよく、該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は炭素数1〜6のアルキル基で置換されていてもよい。
は、式(Y−1)で表される基を表し、該式(Y−1)で表される基に含まれる水素原子は、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、ビニル基、−CH=CH(CH)基、炭素数2〜4のアシルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基で置換されていてもよい。
は、有機カチオンを表す。]
Figure 2011076084
[式(Y−1)中、*は、結合手を表す。]
Figure 2011076084
[式(Y−1)中、*は、結合手を表す。]
2価の飽和炭化水素基としては、アルキレン基、シクロアルキレン基等が挙げられる。
アルキレン基としては、例えば、メチレン基、ジメチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、トリデカメチレン基、テトラデカメチレン基、ペンタデカメチレン基、ヘキサデカメチレン基、ヘプタデカメチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、sec−ブチレン基、tert−ブチレン基、プロピリデン基等が挙げられる。
シクロアルキレン基としては、例えば、シクロプロピレン基、シクロブチレン基、シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、シクロヘプチレン基、シクロオクチレン基、シクロノニレン基、シクロデシレン基、ノルボルニレン基、1−アダマンチレン基、2−アダマンチレン基、イソボルニレン基等が挙げられる。
アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロへキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられる。
芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントラニル基、p−メチルフェニル基、p−tert−ブチルフェニル基、p−アダマンチルフェニル基;トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基、ビフェニル基、アントリル基、フェナントリル基、2,6−ジエチルフェニル基、2−メチル−6−エチルフェニル等のアリール基等が挙げられる。
アシルオキシ基としては、例えば、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ等が挙げられる。
式(A)で表される化合物では、Q1及びQ2は、それぞれ独立にフッ素原子又は−CFであることが好ましく、両方ともフッ素原子であることがより好ましい。
及びXにおける飽和炭化水素基としては、アルキレン基が好ましい。
中の飽和炭化水素基に含まれる−CH−が−CO−、−O−、−S−、−SO−又は−N(R)−で置き換わった基としては、例えば、(*)−CO−O−、(*)−CO−O−X−、(*)−CO−O−X−O−、(*)−CO−O−X−CO−O−、(*)−X−O−X−、(*)−X−O−CO−X−、(*)−X−CO−O−X−、(*)−CO−X−、(*)−O−X−、(*)−X−S−X−、(*)−X−SO−、(*)−S−X−、(*)−SO−X−、(*)−X−NH−X−、(*)−X−N(R)−X−、(*)−N(R)−X−等が挙げられる。好ましくは(*)−CO−O−、(*)−CO−O−X−、(*)−CO−O−X−CO−O−、(*)−X−O−CO−X−、(*)−X−CO−O−X−等が挙げられ、より好ましくは(*)−CO−O−、(*)−CO−O−X−、(*)−X−CO−O−X−等が挙げられる。
及びXは、互いに独立に、単結合又は炭素数1〜6のアルキレン基を表す。ただし、この飽和炭化水素基に含まれる−CH−が置換された基において、上記の各基の主鎖を構成する原子数は、1〜17が適しており、1〜10が好ましく、1〜5がより好ましい。「*」は、C(Q1)(Q2)側の結合手を示す(以下同じ)。また、−CH−が−O−等に置き換わった基の数は、1つでもよいし、複数であってもよい。
中の飽和炭化水素基に含まれる−CH−が−CO−、−O−、−S−、−SO−又は−N(R)−で置き換わった基としては、Xと同様のものが挙げられる。特に、Xが、(*)−O−CO−、(*)−O−X−CO−、(*)−O−CO−X−O−CO−で表される基であることが適している。また、Xは単結合であることが適している。
式(A)で表される化合物としては、例えば、式(Aa1)〜式(Aa22)で表される化合物が挙げられる。特に、式(Aa1)、式(Aa2)、式(Aa17)又は式(Aa18)で表される化合物が好ましい。
Figure 2011076084
Figure 2011076084
Figure 2011076084
[式中、
は、上記と同じ意味を表す。
11は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基を表す。]
11は、水素原子又はメチル基であることが好ましい。
式(A)で表される化合物におけるZとしては、オニウムカチオン、例えば、スルホニウムカチオン、ヨードニウムカチオン、アンモニウムカチオン、ベンゾチアゾリウムカチオン、ホスホニウムカチオンなどが挙げられる。なかでも、スルホニウムカチオン及びヨードニウムカチオンが好ましく、アリールスルホニウムカチオンがより好ましい。
+は、好ましくは、式(Z1)〜式(Z4)で表されるカチオンが挙げられる。
Figure 2011076084
式(Z1)中、
b6〜Rb8は、それぞれ独立に、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数3〜30の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜20の芳香族炭化水素基を表し、該アルキル基及び芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、水酸基又は炭素数1〜12のアルコキシ基などで置換されていてもよく、該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数4〜36の脂環式炭化水素基で置換されていてもよい。
式(Z2)中、
b9及びPb10は、互いに独立に、水素原子、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数1〜12のアルコキシ基を表し、o2及びp2は、それぞれ独立に0又は1を表す。但しo2又はp2が0であるとは、それぞれの置換基が存在しないことを意味する。
式(Z3)中、
b11及びRb12は、互いに独立に、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数3〜36の(好ましくは炭素数4〜12の)脂環式炭化水素基を表す。Rb13は、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数4〜36の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜20の芳香族炭化水素基を表し、好ましくは水素原子である。Rb14は、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜12の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜20の芳香族炭化水素基を表す。但し、Rb13及びRb14の芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数3〜12の脂環式炭化水素基、水酸基などで置換されていてもよい。またRb11及びRb12並びにRb13及びRb14は、互いに結合して3員環〜12員環(好ましくは3員環〜6員環)を形成していてもよく、該環に含まれる−CH−は、−O−、−S−又は−CO−で置換されていてもよい。
式(Z4)中、
b15〜Rb20は、互いに独立に、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数1〜12のアルコキシ基を表す。Lb7は、硫黄原子又は酸素原子を表す。q2〜v2は、互いに独立に、0〜2の整数を表し、w2は0又は1を表す。但しq2〜v2が2であるとき、それぞれ、複数のRb15〜Rb20は互いに同一でも異なってもよい。
脂環式炭化水素基としては、シクロペンチル基、シクロへキシル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロへキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基などのシクロアルキル基等の単環式炭化水素基、デカヒドロナフチル基、アダマンチル基、ノルボルニル基、メチルノルボルニル基、下記のような基等の多環式炭化水素基等が挙げられる。
Figure 2011076084
アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペントキシ基、n−ヘキトキシ基等が挙げられる。
b11及びRb12とが一緒になって形成する環は、脂環式基及び芳香族基のいずれでもよく、例えば、チオラン−1−イウム環(テトラヒドロチオフェニウム環)、チアン−1−イウム環、1,4−オキサチアン−4−イウム環等が挙げられる。
b13及びRb14とが一緒になって形成する環としては、脂環式基及び芳香族基のいずれでもよく、以下の基等が挙げられる。なお、*は結合手を示す。
Figure 2011076084
なかでも、式(Z1)で表されるカチオンとしては、式(Z0)で表されるカチオン等が好ましい。
Figure 2011076084
[式(Z0)中、
〜Pは、互いに独立に、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基又は炭素数4〜36の脂環式炭化水素を表し、該脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜12のアラルキル基、グリシドキシ基又は炭素数2〜4のアシル基で置換されていてもよい。
s、p及びqは、互いに独立に0〜5の整数を表す。]
ここでの好ましい脂環式炭化水素基は、アダマンチル基及びイソボルニル基である。
また、s、p及びqが0であることが好ましい。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素原子が挙げられる。
アリール基としては、芳香族炭化水素基と同様のものが挙げられる。
アラルキル基としては、例えば、ベンジル、フェネチル、フェニルプロピル、トリチル、ナフチルメチル基、ナフチルエチル基等が挙げられる。
アシル基としては、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル等が挙げられる。
式(Z0)又は(Z1)で表されるカチオンとしては、例えば、以下のものが挙げられる。
Figure 2011076084
式(Z2)で表されるカチオンとしては、以下のものが挙げられる。
Figure 2011076084
式(Z3)で表されるカチオンとしては、以下のものが挙げられる。
Figure 2011076084
Figure 2011076084
式(Z4)で表されるカチオンとしては、以下のものが挙げられる。
Figure 2011076084
Figure 2011076084
Figure 2011076084
酸発生剤は、上述のアニオン及び有機カチオンを、任意に組み合わせることができる。なかでも、式(Z1)で表されるカチオンを有するものが好ましい。
具体的には、式(A)で表される酸発生剤としては、下記に示す化合物が挙げられる。
Figure 2011076084
Figure 2011076084
上述した式(A)で表される化合物は、例えば、特開第2008−74843号公報に記載された方法に準じて製造することができる。
本発明のレジスト組成物に含まれる樹脂は、式(B)で表される構造単位を有する。
Figure 2011076084
[式(B)中、
は、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。
は、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12の水酸基含有アルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜12のアラルキル基、グリシジルオキシ基、炭素数2〜4のアシル基、炭素数2〜4のアシルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を表す。
wは0〜4の整数を表す。wが2〜4の整数である場合、複数のRは同じであっても異なってもよい。]
ハロゲン原子を有してもよいアルキル基としては、例えば、ペルフルオロメチル基、ペルフルオロエチル基、ペルフルオロプロピル基、ペルフルオロイソプロピル基、ペルフルオロブチル基、ペルフルオロsec−ブチル基、ペルフルオロtert−ブチル基、ペルフルオロペンチル基、ペルフルオロヘキシル基、ペルクロロメチル基、ペルブロモメチル基、ペルヨードメチル基などが挙げられる。
水酸基含有アルキル基としては、例えば、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基などが挙げられる。
このような構造単位を有する樹脂は、該当する(メタ)アクリル酸エステルモノマーとスチレン系モノマー(例えば、アセトキシスチレン及びスチレン)とをラジカル重合した後、酸によって脱アセチルすることによって得ることができる。
式(B)で表される構造単位を与えるモノマーとしては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
Figure 2011076084
なかでも、4−ヒドロキシスチレン又は4−ヒドロキシ−α−メチルスチレンが特に好ましい。
本発明のレジスト組成物に含まれる樹脂は、式(B)で表される構造単位に加えて、酸に不安定な基を有していることが好ましい。酸に不安定な基を有する該樹脂は、アルカリ水溶液に不溶又は難溶な樹脂であり、酸の作用によりアルカリ水溶液で溶解し得る。
酸に不安定な基としては、−COOR基が挙げられ、Rとしてはtert−ブチル、メトキシメチル、エトキシメチル、1−エトキシエチル、1−イソブトキシエチル、1−イソプロポキシエチル、1−エトキシプロピル、1−(2−メトキシエトキシ)エチル、1−(2−アセトキシエトキシ)エチル、1−〔2−(1−アダマンチルオキシ)エトキシ〕エチル、1−〔2−(1−アダマンタンカルボニルオキシ)エトキシ〕エチル、テトラヒドロ−2−フリル、テトラヒドロ−2−ピラニル、イソボルニル、1−アルキルシクロアルキル、2−アルキル−2−アダマンチル、1−(1−アダマンチル)−1−アルキルアルキルなどが挙げられる。
樹脂は、酸に不安定な基とオレフィン性二重結合とを有するモノマーを付加重合して製造することができる。
かかるモノマーとしては、酸に不安定な基として、2−アルキル−2−アダマンチル基、1−(1−アダマンチル)−1−アルキルアルキル基などの嵩高い基を含むモノマーが、得られるレジストの解像度が優れる傾向があることから好ましい。
酸に不安定な基含むモノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸2−アルキル−2−アダマンチル、(メタ)アクリル酸1−(1−アダマンチル)−1−アルキルアルキル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸2−アルキル−2−アダマンチル、5−ノルボルネン−2−カルボン酸1−(1−アダマンチル)−1−アルキルアルキル、α−クロロアクリル酸2−アルキル−2−アダマンチル、α−クロロアクリル酸1−(1−アダマンチル)−1−アルキルアルキルなどが挙げられる。
とりわけ(メタ)アクリル酸2−アルキル−2−アダマンチルやα−クロロアクリル酸2−アルキル−2−アダマンチルをモノマーとして用いた場合は、得られるレジストの解像度が優れる傾向があることから好ましい。
具体的には、(メタ)アクリル酸2−アルキル−2−アダマンチルとしては、例えば、アクリル酸2−メチル−2−アダマンチル、メタクリル酸2−メチル−2−アダマンチル、アクリル酸2−エチル−2−アダマンチル、メタクリル酸2−エチル−2−アダマンチル、アクリル酸2−n−ブチル−2−アダマンチルなどが挙げられる。α−クロロアクリル酸2−アルキル−2−アダマンチルとしては、例えば、α−クロロアクリル酸2−メチル−2−アダマンチル、α−クロロアクリル酸2−エチル−2−アダマンチルなどが挙げられる。
これらの中でも(メタ)アクリル酸2−エチル−2−アダマンチル又は(メタ)アクリル酸2−イソプロピル−2−アダマンチルを用いた場合、得られるレジストの感度が優れ耐熱性にも優れる傾向があることから好ましい。
(メタ)アクリル酸2−アルキル−2−アダマンチルは、通常、2−アルキル−2−アダマンタノール又はその金属塩とアクリル酸ハライド又はメタクリル酸ハライドとの反応により製造できる。
また、上記以外の酸に不安定な基を含むモノマーに由来する構造単位としては、式(B−2)で表される構造単位が好ましい。
Figure 2011076084
[式(B−2)中、
は、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。
は、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12の水酸基含有アルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜12のアラルキル基、グリシジルオキシ基、炭素数2〜4のアシル基、炭素数2〜4のアシルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を表す。
wは0〜4を表す。
及びRは、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜12の炭化水素基を表す。
は、単結合又は置換基を有していてもよい炭素数1〜17の2価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる−CH−は−CO−、−O−、−S−、−SO−又は−N(R)−で置き換わっていてもよい。
は、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
は、炭素数1〜36のアルキル基、炭素数3〜36の脂環式炭化水素基又は炭素数6〜36の芳香族炭化水素基であり、該アルキル基、脂環式炭化水素基及び芳香族炭化水素基は、置換基を有していてもよい。]
炭化水素基としては、飽和又は不飽和のいずれでもよく、例えば、アルキル基、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素等が挙げられる。
における置換基としては、例えば、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12の水酸基含有アルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜12のアラルキル基、グリシジルオキシ基、炭素数2〜4のアシル基、炭素数2〜4のアシルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基等が挙げられる。
式(B−2)で表される構造単位を与えるモノマーとしては、例えば、以下の化合物が挙げられる。
Figure 2011076084
Figure 2011076084
本発明のレジスト組成物に含まれる樹脂は、式(B)で表される構造単位及び酸に不安定な基を有するモノマーに由来する構造単位に加えて、酸に安定なモノマーに由来する構造単位を含んでいてもよい。ここで、酸に安定なモノマーに由来する構造とは、後述する酸発生剤によって開裂しない構造を意味する。
具体的には、アクリル酸やメタクリル酸等に由来する構造単位、無水マレイン酸や無水イタコン酸のような脂肪族不飽和ジカルボン酸無水物に由来する構造単位、2−ノルボルネンに由来する構造単位、(メタ)アクリロニトリルに由来する構造単位、−COO−CH(R’)基又は−COO−CH(R’)基(R’は酸素原子に隣接する炭素原子が2級炭素原子又は3級炭素原子のアルキルエステルアルキル又はや1−アダマンチル)を有する(メタ)アクリル酸エステル類に由来する構造単位、ラクトン環がアルキル基で置換されていてもよい(メタ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトンに由来する構造単位、水酸基を有していてもよい1−アダマンチルを有するモノマーに由来する構造単位などを挙げることができる。
具体的な酸に安定なモノマーとしては、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシ−1−アダマンチル、(メタ)アクリル酸3,5−ジヒドロキシ−1−アダマンチル、α−(メタ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン、β−(メタ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン、式(a)で示される構造単位を与えるモノマー、式(b)で示される構造単位を与えるモノマー、2−ノルボルネン、無水マレイン酸、無水イタコン酸などが挙げられる。
なかでも、特に、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシ−1−アダマンチルに由来する構造単位、(メタ)アクリル酸3,5−ジヒドロキシ−1−アダマンチルに由来する構造単位、式(a)で示される構造単位、式(b)で示される構造単位、式(f)で表される構造単位のいずれかを含む樹脂から得られるレジストは、基板への接着性及びレジストの解像度が向上する傾向にあることから好ましい。
Figure 2011076084
(式中、
11及びR12は、互いに独立に、水素原子又はメチル基を表し、R13及びR14は、互いに独立に水素原子、メチル基、トリフルオロメチル基又はハロゲン原子を表し、i及びjは、1〜3の整数を表す。iが2又は3のときには、R13は互いに異なる基であってもよく、jが2又は3のときには、R14は互いに異なる基であってもよい。)
(メタ)アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトンとしては、例えば、α−アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン、α−メタクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン、α−アクリロイロキシ−β,β−ジメチル−γ−ブチロラクトン、α−メタクリロイロキシ−β,β−ジメチル−γ−ブチロラクトン、α−アクリロイロキシ−α−メチル−γ−ブチロラクトン、α−メタクリロイロキシ−α−メチル−γ−ブチロラクトン、β−アクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン、β−メタクリロイロキシ−γ−ブチロラクトン、β−メタクリロイロキシ−α−メチル−γ−ブチロラクトンなどが挙げられる。
また、2−ノルボルネンに由来する構造単位を含む樹脂は、その主鎖に直接脂環式骨格を有するために頑丈な構造となり、ドライエッチング耐性に優れるという特性を示す。2−ノルボルネンに由来する構造単位は、例えば、対応する2−ノルボルネンの他に無水マレイン酸や無水イタコン酸のような脂肪族不飽和ジカルボン酸無水物を併用したラジカル重合により主鎖へ導入し得る。したがって、ノルボルネン構造の二重結合が開いて形成されるものは式(c)で表すことができ、無水マレイン酸無水物及び無水イタコン酸無水物の二重結合が開いて形成されるものはそれぞれ式(d)及び式(e)で表すことができる。
Figure 2011076084
ここで、式(c)中のR15及びR16は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、カルボキシル基、シアノ基又は−COOUを表すか、R15及びR16が結合して、−C(=O)OC(=O)−基を形成する。
Uは、置換されていてもよい炭素数1〜8のアルキル基、2−オキソオキソラン−3−又は−4−イル基を表す。ここで、該アルキル基は、水酸基、脂環式炭化水素残基などが置換されていてもよい。
15及びR16がアルキル基である場合、具体例として、メチル基、エチル基、プロピル基などが挙げられ、水酸基が結合したアルキル基として、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基などが挙げられる。
式(c)で示される構造単位を与えるモノマーの具体例としては、次のような化合物を挙げることができる。
2−ノルボルネン、
2−ヒドロキシ−5−ノルボルネン、
5−ノルボルネン−2−カルボン酸、
5−ノルボルネン−2−カルボン酸メチル、
5−ノルボルネン−2−カルボン酸2−ヒドロキシ−1−エチル、
5−ノルボルネン−2−メタノール、
5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物。
さらに、酸に安定な基として、式(f)で表される構造単位を含有してもよい。
Figure 2011076084
[式(f)中、
17は、水素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基を表す。
18は、炭素数1〜30の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる水素原子の少なくとも1個以上がフッ素原子に置換されている。該炭化水素基に含まれる−CH−は−CO−、−O−、−S−、−SO−又は−N(R)−で置き換わっていてもよく、該炭化水素基に含まれる水素原子は、水酸基又は炭素数1〜6のアルキル基で置換されていてもよい。
は、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。]
式(f)で表される構造単位を与えるモノマーとしては、具体的には、以下のモノマーを挙げることができる。
Figure 2011076084
Figure 2011076084
樹脂は、側鎖に重合性基を有する式(A)で表される塩に由来する構造単位を有してもよい。この重合体は、側鎖に重合性基を有する式(A)で表される塩が単独又は複数種で用いられていてもよい。
樹脂は、通常、酸に不安定な基を有するモノマーに由来する構造単位を樹脂の全構造単位に対して10〜80モル%含有する。
酸に不安定な基を有するモノマーに由来する構造単位として、特に、メタクリル酸2−アルキル−2−アダマンチル、アクリル酸2−アルキル−2−アダマンチルメタクリル酸1−(1−アダマンチル)−1−アルキルアルキル、アクリル酸2−アルキル−2−アダマンチルメタアクリル酸1−(1−アダマンチル)−1−アルキルアルキルに由来する構造単位を含む場合は、該構造単位が樹脂を構成する全構造単位のうち15モル%以上となると、樹脂が頑丈な構造となり、与えるレジストのドライエッチング耐性の面で有利である。
樹脂の重量平均分子量は、好ましくは2,500以上100,000以下であり、より好ましくは2,700以上50,000以下であり、さらに好ましくは3,000以上40,000以下である。ここでいう重量平均分子量は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー分析により、標準ポリスチレン基準の換算値として求められるものであり、該分析の詳細な分析条件は、本願の実施例で詳述する。
樹脂においては、式(B)で表される構造単位の含有量は、樹脂の全単位において、好ましくは5〜95モル%であり、より好ましくは10〜90モル%である。
樹脂としては、下記の構造単位を有する樹脂B1〜B18が挙げられる。
Figure 2011076084



Figure 2011076084
本発明のレジスト組成物には、塩基性化合物を含むことが好ましい。塩基性化合物としては、塩基性含窒素有機化合物であることが好ましく、アミン又はアンモニウム塩であることがよりこのましい。塩基性化合物をクエンチャーとして添加することにより、露光後の引き置きに伴う酸の失活による性能劣化を改良することができる。クエンチャーに用いられる塩基性化合物の具体的な例としては、以下の各式で示されるようなものが挙げられる。
Figure 2011076084
式中、T、T及びTは、互いに独立に、水素原子、アルキル基、脂環式炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表す。
〜Tは、互いに独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、脂環式炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表す。
及びTが結合して芳香環を形成していてもよい。
は、アルキル基又は脂環式炭化水素基を表す。
は、アルキル基、脂環式炭化水素基又は芳香族炭化水素基を表す。
Aは、アルキレン基(例えば、炭素数2〜6)、カルボニル基、イミノ基、スルファンジイル基又はジスルファンジイル基を表す。
ここで、アルキル基は、例えば、炭素数1〜6、脂環式炭化水素基は、例えば、炭素数5〜10、芳香族炭化水素基は、例えば、炭素数6〜20、アルコキシ基は、例えば、炭素数1〜6が適している。
また、アルキル基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基及びアルコキシ基の水素原子は、互いに独立に、水酸基、アミノ基又はアルコキシ基(例えば、炭素数1〜6)で置換されていてもよい。アミノ基の水素原子は、アルキル基(例えば、炭素数1〜4)で置換されていてもよい。
このような化合物として、具体的には、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、アニリン、2−,3−又は4−メチルアニリン、4−ニトロアニリン、ジイソプロピルアニリン、1−又は2−ナフチルアミン、エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、4,4’−ジアミノ−1,2−ジフェニルエタン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチルジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジエチルジフェニルメタン、ジブチルアミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、ジノニルアミン、ジデシルアミン、N−メチルアニリン、ピペリジン、ジフェニルアミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン、トリヘキシルアミン、トリヘプチルアミン、トリオクチルアミン、トリノニルアミン、トリデシルアミン、メチルジブチルアミン、メチルジペンチルアミン、メチルジヘキシルアミン、メチルジシクロヘキシルアミン、メチルジヘプチルアミン、メチルジオクチルアミン、メチルジノニルアミン、メチルジデシルアミン、エチルジブチルアミン、エチルジペンチルアミン、エチルジヘキシルアミン、エチルジヘプチルアミン、エチルジオクチルアミン、エチルジノニルアミン、エチルジデシルアミン、ジシクロヘキシルメチルアミン、トリス〔2−(2−メトキシエトキシ)エチル〕アミン、トリイソプロパノールアミン、N,N−ジメチルアニリン、2,6−ジイソプロピルアニリン、イミダゾール、ピリジン、4−メチルピリジン、4−メチルイミダゾール、ビピリジン、2,2’−ジピリジルアミン、ジ−2−ピリジルケトン、1,2−ジ(2−ピリジル)エタン、1,2−ジ(4−ピリジル)エタン、1,3−ジ(4−ピリジル)プロパン、1,2−ビス(2−ピリジル)エチレン、1,2−ビス(4−ピリジル)エチレン、1,2−ビス(4−ピリジルオキシ)エタン、4,4’−ジピリジルスルフィド、4,4’−ジピリジルジスルフィド、1,2−ビス(4−ピリジル)エチレン、2,2′−ジピコリルアミン、3,3′−ジピコリルアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトライソプロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−ヘキシルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−オクチルアンモニウムヒドロキシド、フェニルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、3−トリフルオロメチルフェニルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、(2−ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウムヒドロキシド(通称:コリン)などを挙げることができる。なかでも、ジイソプロピルアニリンが好ましい。
さらには、特開平11−52575号公報に開示されているような、ピペリジン骨格を有するヒンダードアミン化合物をクエンチャーとすることもできる。
本発明のレジスト組成物は、その全固形分量を基準に、樹脂を80〜99.9質量部程度、そして酸発生剤を0.1〜30質量部、好ましくは0.1〜20質量部程度の範囲で含有することが好ましい。
また、化学増幅型レジスト組成物としてクエンチャーである塩基性化合物を用いる場合は、レジスト組成物の全固形分量を基準に、0.01〜1質量部程度の範囲で含有するのが好ましい。「組成物中の固形分」とは、溶剤を除いた組成物成分の合計を意味する。組成物中の固形分及びこれに対する重合体の含有量は、例えば、液体クロマトグラフィー又はガスクロマトグラフィーなどの公知の分析手段で測定することができる。
レジスト組成物としては、さらに、必要に応じて、増感剤、溶解抑止剤、他の樹脂、界面活性剤、安定剤、染料など、各種の添加物を少量含有することもできる。
本発明のレジスト組成物は、通常、上記の各成分が溶剤に溶解された状態でレジスト液組成物とされ、シリコンウェハなどの基体上に、スピンコーティングなどの通常工業的に用いられている方法によって塗布される。ここで用いる溶剤は、各成分を溶解し、適当な乾燥速度を有し、溶剤が蒸発した後に均一で平滑な塗膜を与えるものであればよく、この分野で通常工業的に用いられている溶剤が使用できる。
例えば、エチルセロソルブアセテート、メチルセロソルブアセテート及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートのようなグリコールエーテルエステル類、プロピレングリコールモノメチルエーテルのようなグリコールエーテル類、乳酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル及びピルビン酸エチルのようなエステル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン及びシクロヘキサノンのようなケトン類、γ−ブチロラクトンのような環状エステル類などを挙げることができる。これらの溶剤は、それぞれ単独で、又は2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明のレジストパターンの製造方法は、
(1)上述した本発明のレジスト組成物を基板上に塗布する工程、
(2)塗布後の組成物から溶剤を除去して組成物層を形成する工程、
(3)組成物層に露光機を用いて露光する工程、
(4)露光後の組成物層を加熱する工程、
(5)加熱後の組成物層を、現像装置を用いて現像する工程を含む。
レジスト組成物の基体上への塗布は、スピンコーターなど、通常、用いられる装置によって行うことができる。
溶剤の除去は、例えば、ホットプレート等の加熱装置を用いて溶剤を蒸発させることにより行われるか又は減圧装置を用いて行われ、溶剤が除去された組成物層が形成される。この場合の温度は、例えば、50〜200℃程度が例示される。また、圧力は、1〜1.0×10Pa程度が例示される。
得られた組成物層は、露光機を用いて露光する。ここでの露光機は液浸露光用のものであってもよい。この際、通常、求められるパターンに相当するマスクを介して露光が行われる。露光光源としては、KrFエキシマレーザ(波長248nm)、ArFエキシマレーザ(波長193nm)、F2レーザ(波長157nm)のような紫外域のレーザ光を放射するもの、固体レーザ光源(YAG又は半導体レーザ等)からのレーザ光を波長変換して遠紫外域又は真空紫外域の高調波レーザ光を放射するもの(電子線、X線、EUV光のような高エネルギー線)等、種々のものを用いることができる。
露光後の組成物層は、脱保護基反応を促進するための加熱処理が行われる。加熱温度としては、通常50〜200℃程度、好ましくは70〜150℃程度である。
加熱後の組成物層を、現像装置を用いて、通常、アルカリ現像液を利用して現像する。ここで用いられるアルカリ現像液は、この分野で用いられる各種のアルカリ性水溶液であればよい。例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドや(2−ヒドロキシエチル)トリメチルアンモニウムヒドロキシド(通称コリン)の水溶液等が挙げられる。
現像後、超純水でリンスし、基板及びパターン上に残った水を除去することが好ましい。
本発明のレジスト組成物は、良好な解像度を示すため、KrFエキシマレーザーリソグラフィ、EB露光リソグラフィならびにEUV露光リソグラフィに特に好適な化学増幅型フォトレジスト組成として用いることができる。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例及び比較例中、含有量及び使用量を表す%及び部は、特記ないかぎり質量基準である。
重量平均分子量は、ポリスチレンを標準品(東ソー社製)として、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィー(東ソー株式会社製HLC−8120GPC型、カラムは”TSKgel Multipore HXL−M”3本、溶離液はテトラヒドロフラン)により求めた値である。
流量:1.0mL/min
検出器:RI検出器
カラム温度:40℃
注入量:100μl
化合物の構造は、NMR(日本電子製GX−270型又はEX−270型)、質量分析(LCはAgilent製1100型、MASSはAgilent製LC/MSD型又はLC/MSD TOF型)で確認した。
酸発生剤A1の合成
Figure 2011076084
化合物(A2−1)13.62部、1,4−ジオキサン23.30部を仕込み、23℃で攪拌下溶解させた。臭素−ジオキサン錯体25.00部を1,4−ジオキサン125部に溶解した混合液を、得られた混合液に、23℃で1時間かけて滴下した。得られた混合液をさらに23℃で1時間攪拌した。得られた混合液に5%炭酸カリウム水溶液140部を加え、酢酸エチル115部を添加し、攪拌し、分液を行った。回収された有機層にイオン交換水133部を添加し、分液水洗した。その後、有機層を回収した。得られた有機層の濃縮を行った後、得られた濃縮マスにメタノール50部を加えて攪拌後、23℃で再結晶を行い、ろ過して、白色固体として、化合物(A2−2)17.8部を得た。
化合物(A2−2)17.4部及び酢酸エチル69部を仕込み、23℃で攪拌下溶解させた。得られた混合液に、無水硫酸マグネシウム2.0部を添加し、23℃で30分間攪拌し、ろ過した。得られたろ液を濃縮した。回収された濃縮物にトルエン17部を添加し、23℃で30分間攪拌した。これに、メタクリル酸クロリド8.64部及びトルエン17.3部の混合溶液を23℃で1時間かけて滴下した。得られた混合物にトリエチルアミン8.36部を加え、23℃で12時間攪拌した。得られた混合物に酢酸エチル207部及びイオン交換水138部を仕込み、分液して有機層を回収した。回収された有機層に、飽和重曹水68部を仕込み、分液して有機層を回収した。回収された有機層に、イオン交換水138部を仕込み、分液した。有機層を回収し、有機層の濃縮を行った。得られた濃縮物を、以下の条件でカラム分取することにより、白色固体として、化合物(A2−3)6.48部を得た。
展開媒体;シリカゲル60−200メッシュ;メルク社製
展開溶媒:n−ヘプタン/酢酸エチル=10/1(容量比)
Figure 2011076084
化合物(A2−3)2.83部、化合物(A2−4)5.89部及びジクロロエタン40.00部を仕込み、23℃で攪拌して溶解させた後、得られた混合物に水素化ナトリウム0.24部を仕込み、23℃で30分間攪拌した。さらに、15時間撹拌後、イオン交換水40.00部を仕込み、23℃で30分間攪拌後、分液した。回収された有機層を、水洗する操作を3回行った。水洗後の回収された有機層に活性炭1.00部を添加、攪拌後、濾過して濾液を回収し、回収された濾液を濃縮した。得られた濃縮物にアセトニトリル24.00部を添加して溶解した後、濃縮し、更に酢酸エチル40.00部を添加した。得られた溶液を濃縮した後、メチル−tert−ブチルエーテル40.00部を添加し、これを攪拌した後、2層に分離したので上澄み液を除去して下層を取り出し、これを濃縮した。得られた濃縮液に、酢酸エチル40.00部を添加して、攪拌した後、2層に分離したので上澄み液を除去し、下層を取り出してこれを濃縮することにより、淡黄色オイルとして、化合物(A2)1.24部を得た。これを酸発生剤A1とする。
MS(ESI(+)Spectrum):M+ 263.1
MS(ESI(−)Spectrum):M− 527.1
酸発生剤A2の合成
Figure 2011076084
化合物(AA−3−1)3.00部、化合物(AA−3−2)0.76部及びクロロホルム45.00部を仕込み、23℃で攪拌して溶解させた後、得られた混合物にジメチルアミノピリジン0.50部を仕込み、続いて、化合物(AA−3−3)1.05部を30分かけて添加した後、23℃で30分間攪拌した。さらに、23時間撹拌後、濾過して濾液を回収し、回収された濾液に、0.2N塩酸25.15部を仕込み、23℃で30分間攪拌後、分液した。回収された有機層に、5%炭酸水素ナトリウム25.15部を仕込み、23℃で30分間攪拌後、分液した。さらに、回収された有機層を、イオン交換水25.15部を仕込み、23℃で30分間攪拌後、分液した。水洗する操作を3回行った。水洗後の回収された有機層に活性炭1.00部を添加、攪拌後、濾過して濾液を回収し、回収された濾液を濃縮した。得られた濃縮物に酢酸エチル27.70部を添加して23℃で30分間攪拌した後、濾過して濾液を回収し、回収された濾液を濃縮し、更にメチル−tert−ブチルエーテル22.05部を添加し、これを攪拌した後、2層に分離したので上澄み液を除去して下層を取り出し、これを濃縮した。得られた濃縮液に、クロロホルム30.00部を添加して、攪拌した後、濃縮することにより、白色固体として、化合物(AA−3)2.59部を得た。これを酸発生剤A2とする。
MS(ESI(+)Spectrum):M+ 263.1
MS(ESI(−)Spectrum):M− 455.1
酸発生剤A3の合成

Figure 2011076084
式(A3−b)で表される塩2.43部、クロロホルム40部及びイオン交換水20部を加えた。得られた混合物に、式(A3−a)で表される塩1.80部及びイオン交換水20部を添加した。得られた混合物を23℃で15時間撹拌した後、分液した。得られた有機層にイオン交換水20部を仕込み、23℃で30分間攪拌した後、分液することにより有機層を回収した。この水洗の操作を3回行った。水洗後の回収された有機層に活性炭1.00部を添加、攪拌後、濾過して濾液を回収し、回収された濾液を濃縮した。得られた濃縮物にアセトニトリル10部を添加して溶解した後、濃縮し、更に酢酸エチル8部を添加した。得られた溶液を濃縮した後、メチル−tert−ブチルエーテル8部を添加し、これを攪拌した後、2層に分離したので上澄み液を除去して下層を取り出し、これを濃縮した。得られた濃縮液に、酢酸エチル8部を添加して、攪拌した後、2層に分離したので上澄み液を除去し、下層を取り出してこれを濃縮することにより、化合物(A3)2.87部を得た。これを酸発生剤A3とする。
MS(ESI(+)Spectrum):M+ 281.0
MS(ESI(−)Spectrum):M− 413.1
酸発生剤A4の合成
Figure 2011076084
式(A3−b)で表される塩2.43部、クロロホルム40部及びイオン交換水20部を加えた。得られた混合物に、式(A4−a)で表される塩1.71部及びイオン交換水20部を添加した。得られた混合物を23℃で15時間撹拌した後、分液した。得られた有機層にイオン交換水20部を仕込み、23℃で30分間攪拌した後、分液することにより有機層を回収した。この水洗の操作を3回行った。水洗後の回収された有機層に活性炭1.00部を添加、攪拌後、濾過して濾液を回収し、回収された濾液を濃縮した。得られた濃縮物にアセトニトリル20部を添加して溶解した後、濃縮し、更に酢酸エチル20部を添加した。得られた溶液を濃縮した後、メチル−tert−ブチルエーテル20部を添加し、これを攪拌した後、ろ過することにより、化合物(A4)2.76部を得た。これを酸発生剤A4とする。
MS(ESI(+)Spectrum):M+ 540.2
MS(ESI(−)Spectrum):M− 413.1
樹脂B1の合成
メタクリル酸2−エチル−2−アダマンチル、p−アセトキシスチレン、化合物(A2)をモル比22.5:67.5:10で仕込み、全モノマー量の1.5重量倍のジオキサンを加えて溶液とした。そこに開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルとアゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を全モノマー量に対してそれぞれ1mol%、3mol%添加し、75℃で約5時間加熱した。その後、反応液を、大量のメタノールに注いで重合物を沈殿ろ過した。得られたろ過物及びp−アセトキシスチレンに対して7.5mol%の4−ジメチルアミノピリジンを、得られたろ過物と同量のメタノールに加えて20時間加熱還流した。冷却後、得られた反応液を4−ジメチルアミノピリジンに対して1.5mol倍の氷酢酸で中和して、大量の水に注いで沈殿させた。析出した重合物をろ別し、アセトンに溶解させた。その後、大量の水に注いで沈殿させる操作を3回繰り返して精製し、重量平均分子量が7.1×10の共重合体を収率52%で得た。この共重合体を樹脂B1とする。この樹脂B1は、以下の構造単位を有するものである。

Figure 2011076084
樹脂B2の合成
メタクリル酸2−エチル−2−アダマンチル、p−アセトキシスチレン、モノマー(AA−3)をモル比22.5:67.5:10で仕込み、全モノマー量の1.5重量倍のジオキサンを加えて溶液とした。そこに開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルとアゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)を全モノマー量に対してそれぞれ1mol%、3mol%添加し、75℃で約5時間加熱した。その後、反応液を、大量のメタノールに注いで重合物を沈殿ろ過した。得られたろ過物及びp−アセトキシスチレンに対して7.5mol%の4−ジメチルアミノピリジンを、得られたろ過物と同量のメタノールに加えて20時間加熱還流した。冷却後、得られた反応液を4−ジメチルアミノピリジンに対して1.5mol倍の氷酢酸で中和して、大量の水に注いで沈殿させた。析出した重合物をろ別し、アセトンに溶解させた後、大量の水に注いで沈殿させる操作を3回繰り返して精製し、重量平均分子量が6.9×10の共重合体を収率60%で得た。この共重合体を樹脂B2とする。この樹脂B2は、以下の構造単位を有するものである。
Figure 2011076084
樹脂B3の合成
メタクリル酸2−エチル−2−アダマンチル、p−アセトキシスチレンをモル比20.80で仕込み、全モノマー量の1.85重量倍のイソプロパノールを加えて溶液とし、75℃まで昇温した。得られた溶液に、開始剤としてジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)を全モノマー量に対して6mol%添加し、75℃で約12時間還流した。冷却後、反応液を大量のメタノールに注いで重合物を沈殿ろ過した。得られたろ過物及びp−アセトキシスチレンに対して7.5mol%の4−ジメチルアミノピリジンを、得られたろ過物と同量のメタノールに加えて20時間加熱還流した。冷却後、得られた反応液を4−ジメチルアミノピリジンに対して1.5mol倍の氷酢酸で中和して、大量の水に注いで沈殿させた。析出した重合物をろ別し、アセトンに溶解させた。その後、大量の水に注いで沈殿させる操作を3回繰り返して精製し、重量平均分子量が約8.6×10の共重合体を得た。この共重合体を樹脂B3とする。この樹脂B3は、以下の構造単位を有するものである。
Figure 2011076084
樹脂B4の合成
メタクリル酸2−エチル−2−アダマンチル、p−アセトキシスチレンをモル比30.70に変更したこと以外は、樹脂B2の合成と同様の操作を行って、重量平均分子量が約8.2×10の共重合体を得た。この共重合体を樹脂B4とする。この樹脂B4は、以下の構造単位を有するものである。
Figure 2011076084
実施例及び比較例
(レジスト組成物の調製)
以下の表1の各成分を混合して溶解し、さらに孔径0.2μmのフッ素樹脂製フィルターで濾過して、レジスト組成物を調製した。
Figure 2011076084
<酸発生剤>
酸発生剤A1:アニオンの炭素数=24
酸発生剤A2:アニオンの炭素数=21
酸発生剤A3:アニオンの炭素数=20
酸発生剤A4:アニオンの炭素数=20
酸発生剤A5:アニオンの炭素数=20
Figure 2011076084
酸発生剤A6:アニオンの炭素数=15
トリフェニルスルホニウム2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホネート
酸発生剤A7:ビス(シクロヘキシルスルホニウム)ジアゾメタン
<樹脂>
樹脂B1〜B4
<塩基性化合物:クエンチャー>
クエンチャーQ1:2,6−ジイソプロピルアニリン
クエンチャーQ2:テトラブチルアンモニウムヒドロキシド
<溶剤>
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 400.0部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 100.0部
γ−ブチロラクトン 5.0部
(電子線用レジスト組成物としての評価)
シリコンウェハを、ダイレクトホットプレート上にて、ヘキサメチルジシラザンを用いて90℃で60秒処理した。その上に、上記のレジスト組成物を、乾燥後の膜厚が0.06μmとなるようにスピンコートした。このウェハを、ダイレクトホットプレート上にて、表1のPB欄に示す温度で60秒間プリベークした。
このようにレジスト膜を形成した各ウェハに、電子線描画機〔(株)日立製作所製の「HL−800D 50keV」〕を用い、露光量を段階的に変化させてラインアンドスペースパターンを露光した。
露光後、ホットプレート上にて表1のPEB欄に示す温度で60秒間ポストエキスポジャーベークを行った。
さらに、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で60秒間のパドル現像を行った。
解像度評価:各レジスト膜において、ラインアンドスペースパターンが1:1となる露光量となる露光量を実効感度とした時、実効感度において、レジストパターンを走査型電子顕微鏡で観察し、
80nm以下の線幅を解像しているものを○、
80nmを超え、90nm以下の線幅を解像しているものを△、
90nmを解像していないもの×とした。
これらの結果を表2に示す。括弧内の数値は解像度(nm)を示す。
Figure 2011076084
(レジスト組成物の調製)
実施例1等と同様にレジスト組成物を調製した。
Figure 2011076084
(EUV用レジスト組成物としての評価)
シリコンウェハを、ダイレクトホットプレート上にて、ヘキサメチルジシラザンを用いて90℃で60秒処理した。その上に、上記のレジスト組成物を乾燥後の膜厚が0.05μmとなるようにスピンコートした。得られたウェハを、ダイレクトホットプレート上にて、表3のPB欄に示す温度で60秒間プリベークした。
このようにレジスト膜を形成した各ウェハに、EUV露光機を用い、露光量を段階的に変化させてラインアンドスペースパターンを露光した。露光後は、ホットプレート上にて表3のPEB欄に示す温度で60秒間ポストエキスポジャーベークを行った。
さらに、2.38重量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で60秒間のパドル現像を行った。
解像度評価:各レジスト膜において、ラインアンドスペースパターンが1:1となる露光量となる露光量を実効感度とした時、実効感度において、レジストパターンを走査型電子顕微鏡で観察し、
26nm以下の線幅を解像しているものを○、
26nmを超え30nm以下の線幅を解像しているものを△、
30nmを解像していないもの×とした。
これらの結果を表4に示す。括弧内の数値は解像度(nm)を示す。
Figure 2011076084
本発明のレジスト組成物によれば、優れた解像度を有するレジストパターンを得ることができる。

Claims (6)

  1. 炭素数18以上のアニオンを有する酸発生剤と、式(B)で表される構造単位を有する樹脂とを含むレジスト組成物。
    Figure 2011076084
    [式(B)中、
    は、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有してもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。
    は、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数1〜12の水酸基含有アルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜12のアラルキル基、グリシジルオキシ基、炭素数2〜4のアシル基、炭素数2〜4のアシルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を表す。
    wは0〜4の整数を表す。wが2〜4の整数である場合、複数のRは同じであっても異なってもよい。]
  2. 酸発生剤が、式(Aa)で表される基を含むアニオンを有する酸発生剤である請求項1記載のレジスト組成物。
    Figure 2011076084
    [式(Aa)中、
    及びQは、互いに独立に、フッ素原子又は炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を表す。]
  3. 酸発生剤が、式(A)で表される酸発生剤である請求項1又は2記載のレジスト組成物。
    Figure 2011076084
    [式(A)中、
    及びQは、上記と同じ意味を表す。
    及びXは、それぞれ独立に、単結合又は炭素数1〜17の2価の飽和炭化水素基を表し、該飽和炭化水素基に含まれる−CH−は−CO−、−O−、−S−、−SO−又は−N(R)−で置き換わっていてもよい。
    は、水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。
    は、式(Y−1)で表される基を表し、該式(Y−1)で表される基に含まれる水素原子は、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基又は炭素数6〜12の芳香族炭化水素基で置換されていてもよく、該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は炭素数1〜6のアルキル基で置換されていてもよい。
    は、式(Y−1)で表される基を表し、該式(Y−1)で表される基に含まれる水素原子は、水酸基、炭素数1〜12のアルキル基、ビニル基、−CH=CH(CH)基、炭素数2〜4のアシルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基で置換されていてもよい。
    は、有機カチオンを表す。]
    Figure 2011076084
    [式(Y−1)中、*は、結合手を表す。]
    Figure 2011076084
    [式(Y−1)中、*は、結合手を表す。]
  4. 樹脂が、さらに、酸に不安定な基を有し、かつアルカリ水溶液に不溶又は難溶であり、酸の作用によりアルカリ水溶液で溶解し得る樹脂である請求項1〜3のいずれか記載のレジスト組成物。
  5. さらに塩基性化合物を含む請求項1〜4のいずれか記載のレジスト組成物。
  6. (1)請求項1〜5のいずれか記載のレジスト組成物を基板上に塗布する工程、
    (2)塗布後の組成物から溶剤を除去して組成物層を形成する工程、
    (3)組成物層に露光機を用いて露光する工程、
    (4)露光後の組成物層を加熱する工程、
    (5)加熱後の組成物層を、現像装置を用いて現像する工程
    を含むレジストパターンの製造方法。
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