JP2011075970A - プロジェクター - Google Patents

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要 長谷
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明 江川
Kunihiko Takagi
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Tetsuo Shimizu
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Abstract

【課題】プロジェクターの薄型化を可能とするような冷却構造と、光学要素の固定のための構成とを備えるプロジェクターを提供すること。
【解決手段】色光ごとに設けられ、光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置である液晶表示パネル23R、23Bと、空間光変調装置から射出された各色光を合成させる色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム25と、空間光変調装置及び色合成光学系が載置された基材40と、基材40のうち、少なくとも空間光変調装置が載置された部分を覆うカバー部材41と、を有し、空間光変調装置及び色合成光学系は、位置が調整された状態で基材40に固定され、基材40及びカバー部材41は、色光ごとの空間光変調装置を順次冷却するための冷却風が流動する冷却用ダクトを構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクター、特に、液晶表示パネルを備えるプロジェクターに関する。
従来、プロジェクターは、投写性能の向上や小型化を目的とする開発が進められている。プロジェクターとしては、例えば、赤色(R)光用、緑色(G)光用、青色(B)光用の各透過型液晶表示パネルを備えるプロジェクターが広く普及している。液晶表示パネルは、照明光の吸収によって発熱する。液晶表示パネルの放熱には、例えば、冷却風を流動させるファンが用いられている。
プロジェクターの冷却構造としては、液晶表示パネルが配置される光軸を含む面に対して、略垂直な方向へ冷却風を流動させる構成が知られている。この場合、各液晶表示パネルへ均等に冷却風を供給し易くなる一方、各液晶表示パネルを配置する部分の上下にファン、及び冷却風を流動させるためのダクトが配置されることでプロジェクターの薄型化が難しくなる点が課題となる。かかる課題に対しては、光軸を含む面に略平行な方向へ冷却風を流動させる流路を設け、冷却風により各液晶表示パネルを順次冷却する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−281613号公報
プロジェクターに必要とされる光学特性を確保するために、光学要素である各液晶表示パネル及びクロスダイクロイックプリズムは、互いに光学的な位置調整がなされた状態で固定される。特許文献1に係る技術を採用する場合、プロジェクターの光学要素の固定のための構成と、光学要素の冷却のための構成との組み立てをいかにして実現するかが課題となる。本発明は、プロジェクターの薄型化を可能とするような冷却構造と、光学要素の固定のための構成とを備えるプロジェクターを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るプロジェクターは、色光ごとに設けられ、光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、前記空間光変調装置から射出された各色光を合成させる色合成光学系と、前記空間光変調装置及び前記色合成光学系が載置された基材と、前記基材のうち、少なくとも前記空間光変調装置が載置された部分を覆うカバー部材と、を有し、前記空間光変調装置及び前記色合成光学系は、位置が調整された状態で前記基材に固定され、前記基材及び前記カバー部材は、前記色光ごとの前記空間光変調装置を順次冷却するための冷却風が流動する冷却用ダクトを構成することを特徴とする。
各空間光変調装置及び色合成光学系は、位置決めがなされた状態で、基材に固定される。基材とカバー部材とを用いて構成される冷却用ダクトは、色合成光学系の周囲において、各空間光変調装置の近傍を順次進行する冷却風を流動させる。これにより、プロジェクターの薄型化を可能とするような冷却構造と、光学要素の固定のための構成とを備えるプロジェクターを得ることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、前記基材上にて前記空間光変調装置を支持する支持部を有し、前記空間光変調装置は、前記支持部との間に間隔が設けられた状態で、前記色合成光学系に対する位置が調整され、固定されていることが望ましい。これにより、簡易な構成により、互いに高い精度で位置合わせがなされた状態で色合成光学系と空間光変調装置とを固定できる。
また、本発明の好ましい態様としては、色光ごとに設けられ、前記空間光変調装置へ進行する光が入射する入射側偏光板を有し、前記入射側偏光板は、前記カバー部材に設けられ、前記冷却用ダクトは、前記入射側偏光板を含めて構成されることが望ましい。これにより、冷却用ダクトを流動する冷却風によって入射側偏光板を冷却できる。
また、本発明の好ましい態様としては、前記カバー部材は、前記空間光変調装置へ進行する光を透過させる入射側透過部材を備え、前記冷却用ダクトは、前記入射側透過部材を含めて構成されることが望ましい。これにより、冷却用ダクトにおいて冷却風を流動させるとともに、冷却用ダクトの外部から内部へ光を通過させる。
また、本発明の好ましい態様としては、色光ごとに設けられ、前記空間光変調装置から射出された光が入射する射出側偏光板を有し、前記射出側偏光板は、前記基材に固定されることが望ましい。これにより、空間光変調装置と色合成光学系との間の光路中に配置される射出側偏光板を固定できる。
また、本発明の好ましい態様としては、前記カバー部材は、前記空間光変調装置から射出された光を透過させる射出側透過部材を備え、前記冷却用ダクトは、前記射出側透過部材を含めて構成されることが望ましい。これにより、冷却用ダクトにおいて冷却風を流動させるとともに、冷却用ダクトの内部から外部へ光を通過させる。
また、本発明の好ましい態様としては、前記冷却用ダクトは、前記色合成光学系の入射面を含めて構成されることが望ましい。色合成光学系を冷却用ダクトの構成部品とすることにより、色合成光学系に代えて別途冷却用ダクトを構成するための部品が使用される場合より、プロジェクターの部品点数を減少させることが可能となる。
また、本発明の好ましい態様としては、前記空間光変調装置同士の間に設けられ、前記空間光変調装置の入射面側と射出面側とに前記冷却風の流路を形成するための整流機構を有することが望ましい。これにより、空間光変調装置の入射面側及び射出面側へ冷却風を進行させ、入射側偏光板、空間光変調装置、射出側偏光板の効率的な冷却が可能となる。
実施例1に係るプロジェクターの概略構成図。 クロスダイクロイックプリズムに冷却構造が一体化された構成の斜視図。 図2に示す構成からカバー部材が取り外された状態を示す図。 図3に示す構成の分解図。 図2に示す構成の断面図。 支持部に液晶表示パネルが仮設置された構成の断面図。 実施例1の変形例に係る冷却構造を含む構成の断面図。 実施例2に係る冷却構造等を含む構成の分解図。 冷却構造及びクロスダイクロイックプリズムが一体化された構成の断面図。 冷却構造等が一体化された構成の他の断面図。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、実施例1に係るプロジェクター10の概略構成図である。プロジェクター10は、スクリーン32へ投写光を投写させ、スクリーン32で反射する光を観察することで画像を鑑賞するフロント投写型のプロジェクターである。プロジェクター10は、ファン31から供給された冷却風が流動する冷却用ダクトを有する。冷却用ダクトの詳細については後述する。
光源部11は、R光、G光、B光を含む光を射出する。光源部11は、例えば、超高圧水銀ランプである。第1インテグレーターレンズ12及び第2インテグレーターレンズ13は、アレイ状に配列された複数のレンズ素子を有する。第1インテグレーターレンズ12は、光源部11からの光束を複数に分割する。第1インテグレーターレンズ12の各レンズ素子は、光源部11からの光束を第2インテグレーターレンズ13のレンズ素子近傍にて集光させる。第2インテグレーターレンズ13のレンズ素子は、第1インテグレーターレンズ12のレンズ素子の像を液晶表示パネル23R、23G、23Bに形成する。
偏光変換素子14は、2つのインテグレーターレンズ12、13を経た光を所定の直線偏光に変換させる。重畳レンズ15は、第1インテグレーターレンズ12の各レンズ素子の像を液晶表示パネル23R、23G、23Bの照射面上で重畳させる。第1インテグレーターレンズ12、第2インテグレーターレンズ13及び重畳レンズ15は、光源部11からの光の強度分布を液晶表示パネル23R、23G、23Bの照射領域上にて均一化させる。
第1ダイクロイックミラー16は、重畳レンズ15から入射したR光を反射させ、G光及びB光を透過させる。重畳レンズ15からのR光は、第1ダイクロイックミラー16、反射ミラー18でそれぞれ光路が折り曲げられ、フィールドレンズ21Rへ入射する。フィールドレンズ21Rは、反射ミラー18からのR光を平行化させ、入射側偏光板22Rへ入射させる。入射側偏光板22Rは、所定の直線偏光を透過させる。空間光変調装置である液晶表示パネル23Rは、入射側偏光板22RからのR光を画像信号に応じて変調する。射出側偏光板24Rは、液晶表示パネル23Rからの光のうち所定の直線偏光を透過させる。入射側偏光板22R及び射出側偏光板24Rは、互いに偏光軸が垂直となるように配置される。
第2ダイクロイックミラー17は、第1ダイクロイックミラー16からのG光を反射させ、B光を透過させる。第1ダイクロイックミラー16からのG光は、第2ダイクロイックミラー17で光路が折り曲げられ、フィールドレンズ21Gへ入射する。フィールドレンズ21Gは、第2ダイクロイックミラー17からのG光を平行化させ、入射側偏光板22Gへ入射させる。入射側偏光板22Gは、所定の直線偏光を透過させる。空間光変調装置である液晶表示パネル23Gは、入射側偏光板22GからのG光を画像信号に応じて変調する。射出側偏光板24Gは、液晶表示パネル23Gからの光のうち所定の直線偏光を透過させる。
第2ダイクロイックミラー17を透過したB光は、リレーレンズ26を透過した後、反射ミラー19での反射により光路が折り曲げられる。反射ミラー19からのB光は、さらにリレーレンズ27を透過した後、反射ミラー20での反射により光路が折り曲げられ、フィールドレンズ21Bへ入射する。本実施例では、B光は、R光及びG光よりも光路が長くなる。このため、液晶表示パネル23R、23G、23Bの照射領域における照明倍率をB光と他の色光とで等しくするために、B光の光路には、リレーレンズ26、27を備えるリレー光学系が採用されている。
フィールドレンズ21Bは、反射ミラー20からのB光を平行化させ、入射側偏光板22Bへ入射させる。入射側偏光板22Bは、所定の直線偏光を透過させる。空間光変調装置である液晶表示パネル23Bは、入射側偏光板22BからのB光を画像信号に応じて変調する。射出側偏光板24Bは、液晶表示パネル23Bからの光のうち所定の直線偏光を透過させる。入射側偏光板22R、22G、22B、液晶表示パネル23R、23G、23B、及び射出側偏光板24R、24G、24Bは、いずれも色光ごとに設けられている。
色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム25は、各射出側偏光板24R、24G、24Bから射出されたR光、G光及びB光を合成させ、投写レンズ30の方向へ射出させる。投写光学系である投写レンズ30は、クロスダイクロイックプリズム25で合成された光をスクリーン32の方向へ投写させる。冷却風供給部であるファン31は、冷却用ダクトを流動させる冷却風を供給する。ファン31は、例えばシロッコファンや、冷却風を供給可能ないずれのものを用いても良い。
図2は、クロスダイクロイックプリズム25に冷却構造が一体化された構成の斜視図である。図3は、図2に示す構成からカバー部材41が取り外された状態を示す図である。冷却構造は、冷却風を流動させる冷却用ダクトと、冷却対象である入射側偏光板22R、22G、22B、液晶表示パネル23R、23G、23B、及び射出側偏光板24R、24G、24Bと、を備える。基材40及びカバー部材41は、冷却用ダクトの外郭を構成する。
基材40は、クロスダイクロイックプリズム25が載置された板状部材である。基材40には、クロスダイクロイックプリズム25の他に、支持部33によって支持された液晶表示パネル23R、23G、23B、及び射出側偏光板24R、24G、24Bが載置されている。カバー部材41は、基材40に載置されている各構成のうち、クロスダイクロイックプリズム25以外の構成を覆う。カバー部材41は、クロスダイクロイックプリズム25の周囲のうち、各液晶表示パネル23R、23G、23Bからの光が入射する三方を囲うように取り付けられている。
カバー部材41は、冷却用ダクトの外周面を構成する外周部44、内周面を構成する内周部45、基材40とは反対側の上面部46から構成されている。入射側偏光板22R、22G、22Bは、外周部44に設けられている。射出側透過部材42は、内周部45に設けられている。射出側透過部材42は、射出側偏光板24R、24G、24Bから射出された光を透過させる。上面部46には、液晶表示パネル23R、23G、23Bの外部接続端子であるフレキシブル基板34を貫かせる開口と、射出側偏光板24R、24G、24Bの上側部分を貫かせる開口とが形成されている。
基材40のうち、クロスダイクロイックプリズム25が載置される位置の周囲には、内周部45の下側縁部分を嵌め込ませる溝43が形成されている。カバー部材41は、内周部45を溝43に嵌め込ませることで、基材40に固定されている。なお、基材40にカバー部材41を固定するための構成は、内周部45が嵌め込まれる溝43を用いる場合に限られず、適宜変形しても良い。例えば、溝43以外の嵌合機構や、カバー部材41の固定のための部材を用いることとしても良い。
整流機構47は、B光用の液晶表示パネル23B及びG光用の液晶表示パネル23Gの間、G光用の液晶表示パネル23G及びR光用の液晶表示パネル23Rの間にそれぞれ配置されている。整流機構47は、液晶表示パネル23R、23G、23Bの入射面側と射出面側とに冷却風の流路を形成するための構成である。整流機構47は、いずれも基材40に取り付けられている。
図4は、図3に示す構成の分解図である。基材40には、射出側偏光板24R、24G、24Bの取り付け部35を挿入可能に形成された溝48が形成されている。射出側偏光板24R、24G、24Bは、取り付け部35を溝48に挿入させて、基材40に固定されている。射出側偏光板24R、24G、24Bは、取り付け部35により基材40に固定されるとともに、上面部46に上側部分を貫かせることにより、液晶表示パネル23R、23G、23B及びクロスダイクロイックプリズム25の間の光路中にて固定される。
なお、射出側偏光板24R、24G、24Bは、基材40の溝48に取り付け部35を挿入することにより基材40に固定される場合に限られない。例えば、基材40側に形成された突起を、射出側偏光板24R、24G、24B側に形成された凹部に嵌合させる等、射出側偏光板24R、24G、24Bを固定するための構成は、適宜変形しても良い。支持部33は、液晶表示パネル23R、23G、23Bの左右両側及び下側から液晶表示パネル23R、23G、23Bを支持している。
図5は、図2に示す構成の断面図である。図示する断面は、冷却風の進行方向に略平行な面である。外周部44のうち液晶表示パネル23R、23G、23Bに対向する位置には、光を通過させる開口部55が形成されている。入射側偏光板22R、22G、22Bは、開口部55を塞ぐようにして配置されている。内周部45のうち射出側偏光板24R、24G、24Bに対向する位置には、光を通過させる開口部56が形成されている。
射出側透過部材42は、開口部56を塞ぐようにして配置されている。冷却用ダクトは、入射側偏光板22R、22G、22B、及び射出側透過部材42を含めて構成されている。射出側透過部材42は、冷却用ダクトを構成するとともに、冷却用ダクトの内部からクロスダイクロイックプリズム25側へ光を通過させる役割を果たす。射出側偏光板24R、24G、24Bは、冷却用ダクトのうち、液晶表示パネル23R、23G、23B及び射出側透過部材42の間に形成される流路内に設けられている。
冷却用ダクトは、B光用の各構成及びG光用の各構成の間と、G光用の各構成及びR光用の各構成の間と、の二箇所で折り曲げられている。整流機構47は、いずれも、冷却用ダクトの折り曲げ部分に設けられている。冷却用ダクトは、支持部33に接続されるように整流機構47が配置されることにより、各液晶表示パネル23R、23G、23Bの入射面側の流路と、射出面側の流路とに仕切られている。射出側偏光板24R、24G、24Bは、かかる射出面側の流路内に設けられている。
ここで、冷却用ダクトにおける冷却風の進行について説明する。冷却風の流入口57は、冷却用ダクトのうちB光用の光学要素側に位置する開口である。また、流出口58は、冷却用ダクトのうちR光用の光学要素側に位置する開口である。ファン31(図1参照)は、冷却用ダクトの流入口57へ冷却風を供給する。流入口57からB光用の液晶表示パネル23Bと入射側偏光板22Bとの間へ流入した冷却風は、外周部44と整流機構47との間で進行方向が折り曲げられる。外周部44と整流機構47との間を通過した冷却風は、G光用の液晶表示パネル23Gと入射側偏光板22Gとの間を通過し、外周部44と整流機構47との間で進行方向が折り曲げられる。外周部44と整流機構47との間を通過した冷却風は、R光用の液晶表示パネル23Rと入射側偏光板22Rとの間を通過する。
流入口57からB光用の液晶表示パネル23Bと射出側透過部材42との間へ流入した冷却風は、整流機構47と内周部45との間で進行方向が折り曲げられる。整流機構47と内周部45との間を通過した冷却風は、G光用の液晶表示パネル23Gと射出側透過部材42との間を通過し、整流機構47と内周部45との間で進行方向が折り曲げられる。整流機構47と内周部45との間を通過した冷却風は、R光用の液晶表示パネル23Rと射出側透過部材42との間を通過する。R光用の液晶表示パネル23Rの入射面側を通過した冷却風と射出面側を通過した冷却風は、流出口58から冷却用ダクトの外部へ流出する。
プロジェクター10は、冷却用ダクトを流動する冷却風によって、入射側偏光板22R、22G、22B、液晶表示パネル23R、23G、23B及び射出側偏光板24R、24G、24Bで生じた熱を外部へ放出させる。冷却用ダクトは、整流機構47を設けることで、液晶表示パネル23R、23G、23Bの入射面側と射出面側とへ冷却風を進行させ、入射側偏光板22R、22G、22B、液晶表示パネル23R、23G、23B、射出側偏光板24R、24G、24Bの効率的な冷却が可能となる。
次に、図4を参照して、図2に示す構成を組み立てる手順について説明する。クロスダイクロイックプリズム25は、基材40上に載せられ、位置調整が適宜なされた状態で固定される。クロスダイクロイックプリズム25が固定された後、基材40には、液晶表示パネル23R、23G、23B、及び射出側偏光板24R、24G、24Bが取り付けられる。液晶表示パネル23R、23G、23Bは、予め基材40に固定された支持部33に取り付けられる。液晶表示パネル23R、23G、23Bは、支持部33に仮設置され、各液晶表示パネル23R、23G、23Bの表示領域が一致するように調整された状態で固定される。
図6は、支持部33に液晶表示パネル23Rが仮設置された構成の断面図である。いずれの液晶表示パネル23R、23G、23Bについても同様の構成であるから、ここではそのうち一つの液晶表示パネル23Rを例として説明する。液晶表示パネル23Rは、対向基板51、TFT(Thin Film Transistor)基板52、入射側防塵ガラス53、及び射出側防塵ガラス54を備える。
対向基板51は、TFT基板52に対向させて設けられている。対向基板51は、対向電極を有する。TFT基板52は、TFT素子を有する。対向基板51及びTFT基板52は、液晶層(図示省略)を挟持する。液晶層は、対向基板51及びTFT基板52により密閉封入されている。入射側防塵ガラス53は、対向基板51に接合されている。射出側防塵ガラス54は、TFT基板52に接合されている。
入射側防塵ガラス53及び射出側防塵ガラス54の間のうち、対向基板51及びTFT基板52が接合された部分の周囲には、対向基板51及びTFT基板52の厚みに相当する間隔が設けられている。液晶表示パネル23Rは、かかる間隔部分に支持部33が挿入されるようにして取り付けられる。支持部33は、かかる間隔部分よりも小さく形成されている。そのため、支持部33に液晶表示パネル23Rが仮設置された際、支持部33と液晶表示パネル23Rとの間には、液晶表示パネル23Rの位置を微調整可能な程度の隙間が形成される。
液晶表示パネル23Rは、支持部33と間隔が設けられた状態で設置され、三次元方向についてクロスダイクロイックプリズム25に対する位置及び傾きが調整される。そして、液晶表示パネル23Rは、支持部33及び液晶表示パネル23Rの間の隙間に充填された接着部材(図示省略)を固化させることで支持部33に固定される。各液晶表示パネル23R、23G、23Bは、クロスダイクロイックプリズム25に対する位置が調整された状態で、支持部33を介して基材40に固定される。
これにより、簡易な構成により、互いに高い精度で位置合わせがなされた状態でクロスダイクロイックプリズム25と液晶表示パネル23R、23G、23Bとを固定できる。冷却用ダクトのうち液晶表示パネル23R、23G、23Bの設置作業の妨げとなるような部分が取り付けられる前に液晶表示パネル23R、23G、23Bの位置調整を済ませられることも利点となる。なお、支持部33の形状は図示するものに限られず、適宜変形しても良い。液晶表示パネル23R、23G、23Bは、接着部材以外の他の部材、例えば枠部材等を介して支持部33に取り付けることとしても良い。
さらに、液晶表示パネル23R、23G、23Bが固定された後、基材40上にカバー部材41を設置する。カバー部材41には、予め入射側偏光板22R、22G、22B及び射出側透過部材42が固定されている。カバー部材41は、基材40の溝43に内周部45の縁を嵌め込ませて設置される。なお、入射側偏光板22R、22G、22B及び射出側偏光板24R、24G、24Bは、いずれの段階にて取り付けることとしても良い。
プロジェクター10は、液晶表示パネル23R、23G、23B等へ順次冷却風を進行させる構成とすることにより、ファン31、冷却用ダクト、及び冷却対象となる光学要素を水平方向に並列させて配置可能とし、薄型にすることができる。また、本実施例で説明する構成とすることで、光学要素の固定のための構成と、光学要素の冷却のための構成との組み立てが可能となる。これにより、プロジェクター10の薄型化を可能とする冷却構造と、光学要素の固定のための構成とを備えるプロジェクター10を得られるという効果を奏する。
冷却用ダクトを構成する基材40及びカバー部材41は、適宜変形しても良い。例えば、冷却用ダクトのうち内周部45は、カバー部材41の一部とする他、基材40の一部であっても良い。冷却用ダクトのうち、液晶表示パネル23R、23G、23Bの設置作業の妨げとなり得るのが外周部44であることから、少なくとも外周部44はカバー部材41に含まれることが望ましい。整流機構47は、基材40に取り付けられる他、カバー部材41に取り付けられることとしても良い。
各色光用の光学要素に対して冷却風を進行させる順序は、本実施例で説明する場合に限られない。冷却風を進行させる順序は、各色光用の光学要素の配置に応じて適宜変更しても良い。冷却用ダクトは、B光用の光学要素側の開口を流入口57、R光用の光学要素側の開口を流出口58とする場合に限られない。冷却用ダクトは、R光用の光学要素側の開口を流入口57、B光用の光学要素側の開口を流出口58としても良い。ファン31の位置は、流入口57の位置に応じて適宜変更しても良い。
図7は、本実施例の変形例に係る冷却構造を含む構成の断面図である。本変形例は、入射側透過部材61を含めて冷却用ダクトが構成されることを特徴とする。入射側透過部材61は、入射側偏光板22R、22G、22Bへ入射する光を透過させる。入射側透過部材61は、外周部44の開口部55を塞ぐように配置されている。入射側透過部材61は、冷却用ダクトを構成するとともに、冷却用ダクトの内部へ光を通過させる役割を果たす。
入射側偏光板22R、22G、22Bは、入射側透過部材61及び液晶表示パネル23R、23G、23Bの間の光路中に設けられている。入射側偏光板22R、22G、22Bは、冷却用ダクトのうち、液晶表示パネル23R、23G、23B及び入射側透過部材61の間に形成される流路内に設けられている。本変形例の場合も、プロジェクター10の薄型化を可能とする冷却構造を得ることができる。
図8は、実施例2に係る冷却構造及びクロスダイクロイックプリズム25を含む構成の分解図である。図9は、冷却構造及びクロスダイクロイックプリズム25が一体化された構成の断面図である。本実施例は、クロスダイクロイックプリズム25の入射面73を含めて冷却用ダクトが構成されることを特徴とする。本実施例に係る構成は、実施例1に係るプロジェクター10に適用される。実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図9に示す断面は、冷却風の進行方向にほぼ直交する面であって、クロスダイクロイックプリズム25を介して対向された二つの液晶表示パネル23B、23Rを含む。
基材70は、溝43が設けられていない他は、実施例1で用いる基材40と同様に構成されている。カバー部材71は、外周部44、上面部46、プリズム接合部72から構成されている。プリズム接合部72は、上面部46に対して段差を持たせて形成されている。プリズム接合部72は、クロスダイクロイックプリズム25のうち基材70側とは反対側の上面のうち、入射面73に近い部分に接合されている。プリズム接合部72とクロスダイクロイックプリズム25とを接合することにより、カバー部材71及びクロスダイクロイックプリズム25の間における冷却風の漏れを防ぎ、冷却風による効率的な冷却が可能となる。なお、カバー部材71は、クロスダイクロイックプリズム25の上面全体を覆う構成としても良い。
図10は、冷却構造及びクロスダイクロイックプリズム25が一体化された構成の他の断面図である。図示する断面は、冷却風の進行方向に略平行な面である。流入口57からB光用の液晶表示パネル23Bとクロスダイクロイックプリズム25の入射面73との間へ流入した冷却風は、G光用の液晶表示パネル23Gと入射面73との間、R光用の液晶表示パネル23Rと入射面73との間を順次流動する。
本実施例の場合も、プロジェクター10の薄型化を可能とする冷却構造を得ることができる。また、クロスダイクロイックプリズム25を冷却用ダクトの構成部品とすることにより、クロスダイクロイックプリズム25に代えて別途冷却用ダクトを構成するための部品が使用される場合より、プロジェクター10の部品点数を減少させることが可能となる。
10 プロジェクター、11 光源部、12 第1インテグレーターレンズ、13 第2インテグレーターレンズ、14 偏光変換素子、15 重畳レンズ、16 第1ダイクロイックミラー、17 第2ダイクロイックミラー、18、19、20 反射ミラー、21R、21G、21B フィールドレンズ、22R、22G、22B 入射側偏光板、23R、23G、23B 液晶表示パネル、24R、24G、24B 射出側偏光板、25 クロスダイクロイックプリズム、26、27 リレーレンズ、30 投写レンズ、31 ファン、32 スクリーン、33 支持部、34 フレキシブル基板、35 取り付け部、40 基材、41 カバー部材、42 射出側透過部材、43 溝、44 外周部、45 内周部、46 上面部、47 整流機構、48 溝、51 対向基板、52 TFT基板、53 入射側防塵ガラス、54 射出側防塵ガラス、55、56 開口部、57 流入口、58 流出口、61 入射側透過部材、70 基材、71 カバー部材、72 プリズム接合部、73 入射面

Claims (8)

  1. 色光ごとに設けられ、光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、
    前記空間光変調装置から射出された各色光を合成させる色合成光学系と、
    前記空間光変調装置及び前記色合成光学系が載置された基材と、
    前記基材のうち、少なくとも前記空間光変調装置が載置された部分を覆うカバー部材と、を有し、
    前記空間光変調装置及び前記色合成光学系は、位置が調整された状態で前記基材に固定され、
    前記基材及び前記カバー部材は、前記色光ごとの前記空間光変調装置を順次冷却するための冷却風が流動する冷却用ダクトを構成することを特徴とするプロジェクター。
  2. 前記基材上にて前記空間光変調装置を支持する支持部を有し、
    前記空間光変調装置は、前記支持部との間に間隔が設けられている状態で、前記色合成光学系に対する位置が調整され、固定されていることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクター。
  3. 色光ごとに設けられ、前記空間光変調装置へ進行する光が入射する入射側偏光板を有し、
    前記入射側偏光板は、前記カバー部材に設けられ、
    前記冷却用ダクトは、前記入射側偏光板を含めて構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロジェクター。
  4. 前記カバー部材は、前記空間光変調装置へ進行する光を透過させる入射側透過部材を備え、
    前記冷却用ダクトは、前記入射側透過部材を含めて構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロジェクター。
  5. 色光ごとに設けられ、前記空間光変調装置から射出された光が入射する射出側偏光板を有し、
    前記射出側偏光板は、前記基材に固定されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  6. 前記カバー部材は、前記空間光変調装置から射出された光を透過させる射出側透過部材を備え、
    前記冷却用ダクトは、前記射出側透過部材を含めて構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  7. 前記冷却用ダクトは、前記色合成光学系の入射面を含めて構成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のプロジェクター。
  8. 前記空間光変調装置同士の間に設けられ、前記空間光変調装置の入射面側と射出面側とに前記冷却風の流路を形成するための整流機構を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のプロジェクター。
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