JP2011075782A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構造で、第2定着ローラーの熱の画像面への影響を低減することが可能な定着装置又は良好な画像を形成することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】 像が転写された転写材Sを加熱する、弾性層を備える加熱ローラー91a、及び加熱ローラー91aと同じか略同じ表面硬度を有して加熱ローラー91aを押圧する加圧ローラー91bを有し、転写材Sを定着する第1定着部91と、第1定着部91で定着された転写材Sを像が転写された面が鉛直方向の下方に向けて鉛直方向の上方に吸引する定着部吸引面302を有する定着部吸引ガイド300と、定着部吸引ガイド300でガイドされた転写材Sに像を加熱する加熱部92aと加熱部92aに押圧する加圧部92bを有する第2定着部92と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】 像が転写された転写材Sを加熱する、弾性層を備える加熱ローラー91a、及び加熱ローラー91aと同じか略同じ表面硬度を有して加熱ローラー91aを押圧する加圧ローラー91bを有し、転写材Sを定着する第1定着部91と、第1定着部91で定着された転写材Sを像が転写された面が鉛直方向の下方に向けて鉛直方向の上方に吸引する定着部吸引面302を有する定着部吸引ガイド300と、定着部吸引ガイド300でガイドされた転写材Sに像を加熱する加熱部92aと加熱部92aに押圧する加圧部92bを有する第2定着部92と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子写真に関する定着装置及び画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置の定着部として、転写材に転写した画像の定着を行う第1定着部と、第1定着後に定着を行う第2定着部と、第1定着部を通過した転写材が第2定着部を経由しない迂回搬送路と、を有するものが開示されている(特許文献1)。
また、第1定着部と、第2定着部とを有し、転写材情報に応じて第1定着部の加熱ローラーの温度を調整する画像形成装置が開示されている(特許文献2)。
しかしながら、特許文献1の画像形成装置では、トナーの熱収縮等により発生するカールを補正するカール付与手段に第2定着部での定着後通過するので、第1定着部によるカールを補正しないまま第2定着部に導入することになり、紙詰まりが生じる可能性があった。
また、特許文献2の画像形成装置では、定着機の温度調整に時間がかかり、特に、温度を下げる場合には、さらに多くの時間がかかり、生産性が低下してしまう場合があった。
本発明は、前記課題を解決するために、第1定着部から第2定着部へ安定して転写材を搬送することが可能な定着装置を提供すること、また、良好な画像を形成することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の定着装置は、像が転写された転写材を加熱する、弾性層を備える加熱ローラー、及び前記加熱ローラーと同じか略同じ表面硬度を有して前記加熱ローラーを押圧する加圧ローラーを有し、前記転写材を定着する第1定着部と、前記第1定着部で定着された前記転写材を前記像が転写された面が鉛直方向の下方に向けて鉛直方向の上方に吸引する定着部吸引面を有する定着部吸引ガイドと、前記定着部吸引ガイドでガイドされた前記転写材に前記像を加熱する加熱部と前記加熱部に押圧する加圧部を有する第2定着部と、を有することを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、潜像が担持される潜像担持体と、前記潜像担持体の前記潜像を液体現像剤で現像する現像部と、前記潜像担持体に現像された像が転写される転写媒体と、前記転写媒体と接触してニップ部を形成し、転写材に前記像を転写する転写ローラーと、像が転写された転写材を加熱する、弾性層を備える加熱ローラー、及び前記加熱ローラーと同じか略同じ表面硬度を有して前記加熱ローラーを押圧する加圧ローラーを有し、前記転写材を定着する第1定着部と、前記第1定着部で定着された前記転写材を前記像が転写された面が鉛直方向の下方に向けて鉛直方向の上方に吸引する定着部吸引面を有する定着部吸引ガイドと、前記定着部吸引ガイドでガイドされた前記転写材に前記像を加熱する加熱部と前記加熱部に押圧する加圧部を有する第2定着部と、を備えたことを特徴とする。
また、前記第2定着部で定着された前記転写材を搬送する第1搬送路と、前記第1定着部で定着された前記転写材を前記第2定着部で定着させることなく搬送する第2搬送路と、前記定着部吸引ガイドに配設され、前記転写材を前記第1搬送路もしくは第2搬送路に搬送させる切換部を有する。
また、前記切換部は、気流を通過させる孔を有するフラッパーである。
また、前記定着部吸引ガイドの前記転写材の吸引力及び前記切換部の作動を調整する調整部を有する。
また、前記吸引面を形成するとともに、前記第1定着部で定着された前記転写材を搬送する定着部搬送ベルトと、前記定着部搬送ベルトを巻き掛けて、前記定着部搬送ベルトを駆動させる駆動ローラーと、前記定着部搬送ベルトを巻き掛ける従動ローラーと、を有する。
また、前記定着部搬送ベルトは、気流を通過させる孔を有する。
本発明に係る定着装置によれば、像が転写された転写材を加熱する、弾性層を備える加熱ローラー、及び前記加熱ローラーと同じか略同じ表面硬度を有して前記加熱ローラーを押圧する加圧ローラーを有し、前記転写材を定着する第1定着部を有するので、転写材の定着部吸引ガイドへの吸引が安定し、第1定着部から第2定着部へ安定して転写材を搬送することが可能となる。また、本発明に係る画像形成装置によれば、良好な画像を形成することが可能となる。
また、定着部吸引ガイドに回動可能に設けられたフラッパーにより、定着部吸引ガイドでガイドされる第1搬送路と第2定着ローラー対を通過しない第2搬送路とを切り換えるので、安定して第2定着ローラーの熱の画像面への影響を低減することが可能となる。また、本発明に係る画像形成装置によれば、簡単な構造で、第2定着ローラーの熱の画像面への影響を低減することが可能となり、良好な画像を形成することが可能となる。
また、吸引面を形成するとともに、第1定着部で定着された転写材を搬送する定着部搬送ベルトと、定着部搬送ベルトを巻き掛けて、定着部搬送ベルトを駆動させる駆動ローラーと、定着部搬送ベルトを巻き掛ける従動ローラーと、を有するので、転写材が定着部搬送ベルトに張り付いて、転写材と定着部搬送ベルトとが一緒に移動するため、第1定着ローラー対側から第2定着ローラー対側へ転写材を安定して搬送することが可能となる。
また、前記定着部搬送ベルトは、気流を通過させる孔を有するので、転写材をさらに安定して搬送することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。画像形成装置の中央部に配置された転写媒体としての中間転写ベルト40に対し、現像部としての現像装置30Y,30M,30C,30Kは、画像形成装置の下方部に配置され、転写部としての二次転写部60、定着部としての定着ユニット90などの構成は画像形成装置の上方部に配置されている。特に、定着ユニット90が、中間転写ベルト40上方にレイアウトされることにより、画像形成装置全体としての設置面積を抑制することが可能となっている。
まず、感光体周辺部について説明する。外周面にアモルファスシリコン感光体などの感光層が形成された円筒状の部材からなる潜像担持体としての感光体10Y,10M,10C,10Kの周辺部は、感光体10Y,10M,10C,10Kの外周の回転方向に沿って、コロナ帯電器11Y,11M,11C,11Kを基準として、露光ユニット12Y,12M,12C,12K、現像装置30Y,30M,30C,30Kの現像剤担持体としての現像ローラー20Y,20M,20C,20K、第1感光体スクイーズローラー13Y,13M,13C,13K、第2感光体スクイーズローラー13Y’,13M’,13C’,13K’、一次転写部50Y,50M,50C,50K、図示しない除電部及び 感光体クリーニングブレード18Y,18M,18C,18K、が配置されている。なお、画像形成プロセスは、コロナ帯電器11Y,11M,11C,11Kから感光体クリーニングブレード18Y,18M,18C,18Kの順に、より前段に配置される構成は、後段に配置される構成より上流にあるものと定義する。
感光体周辺部では、まず、感光体10Y,10M,10C,10Kと現像ローラー20Y,20M,20C,20Kとのニップ部より感光体10Y,10M,10C,10Kの回転方向の上流側に配置されたコロナ帯電器11Y,11M,11C,11Kにより、感光体10Y,10M,10C,10Kが一様に帯電される。次に、コロナ帯電器11Y,11M,11C,11Kより下流側、現像ローラー20Y,20M,20C,20Kとのニップ部より上流側に配置された露光ユニット12Y,12M,12C,12Kにより、入力された画像信号に基づいて露光を行い、帯電された感光体10Y,10M,10C,10K上に光を照射し、静電潜像を形成する。
次に、現像装置30Y,30M,30C,30Kについて説明する。現像装置30Y,30M,30C,30Kでは、各色の液体現像剤を貯蔵する現像剤容器31Y,31M,31C,31Kにおいて液体現像剤を攪拌、搬送するオーガ34Y,34M,34C,34Kが現像剤供給部材としてのアニロックスローラー32Y,32M,32C,32Kに液体現像剤を供給する。次に、アニロックスローラー32Y,32M,32C,32Kは、規制ブレード33Y,33M,33C,33Kによって量を規制された各色の液体現像剤を現像ローラー20Y,20M,20C,20Kに塗布する。
現像ローラー20Y,20M,20C,20Kに担持された液体現像剤は、コンパクションコロナ発生器22Y,22M,22C,22Kにより、コンパクション状態にされた後、感光体10Y,10M,10C,10K上に形成された静電潜像を現像し、感光体10Y,10M,10C,10K上にトナー像を形成する。現像ローラー20Y,20M,20C,20Kに残った液体現像剤は、現像ローラークリーニングブレード21Y,21M,21C,21Kによりクリーニングされる。
現像剤容器31Yに収容されている液体現像剤は、従来一般的に使用されているIsopar(商標:エクソン)をキャリアとした低濃度(1〜3wt%程度)かつ低粘度の、常温で揮発性を有する揮発性液体現像剤ではなく、高濃度かつ高粘度の、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤である。すなわち、本発明における液体現像剤は、熱可塑性樹脂中へ顔料等の着色剤を分散させた平均粒径1μmの固形子を、有機溶媒、シリコンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中へ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約15〜25%とした高粘度(HAAKE RheoStress RS600を用いて、25℃の時のせん断速度が1000(1/s)のときの粘弾性が30〜300mPa・s程度)の液体現像剤である。
感光体10Y,10M,10C,10K上に形成されたトナー像は、第1感光体スクイーズローラー13Y,13M,13C,13K及び第2感光体スクイーズローラー13Y’ ,13M’,13C’,13K’によってスクイーズされる。
中間転写ベルト40は、シームレスなゴム等の弾性部材で形成されたベルトであり、ベルト駆動ローラー41とテンションローラー42に張架され、1次転写部50Y、50M、50C、50Kで感光体10Y、10M、10C、10Kと当接しながらベルト駆動ローラー41により回転駆動される。1次転写部50Y、50M、50C、50Kは、感光体10Y、10M、10C、10Kと中間転写ベルト40を挟んで1次転写ローラー51Y、51M、51C、51Kが対向配置され、感光体10Y、10M、10C、10Kとの当接位置を転写位置として、現像された感光体10Y、10M、10C、10K上の各色のトナー像を中間転写ベルト40上に順次重ねて転写し、フルカラーのトナー像を形成する。
1次転写部50Y、50M、50C、50Kを通った後、感光体10Y、10M、10C、10K上に残った液体現像剤は、図示しない除電部や感光体クリーニングブレード18Y,18M,18C,18Kにより除去される。
なお、各色Y、M、C、Kに対応する感光体や現像装置等の部材の配置順は、図1に示す例に限定されることはなく、任意に設定することができる。
次に、中間転写ベルト40上のトナー像の転写材Sへの転写について説明する。
画像形成装置に対する転写材Sの供給は給紙装置によって行われる。第1給紙トレイ101a又は第2給紙トレイ101bにセットされた転写材Sは、所定のタイミングにてそれぞれ一枚ごとに第1給紙ローラー102a又は第2給紙ローラー102bによって、給紙搬送経路Laに搬送されるようになっている。また、転写材搬送経路Labでは、ゲートローラー対104、104’及び転写材ガイド105によって転写材Sを二次転写位置まで搬送する。
二次転写部60は、転写部材としての二次転写ローラー61および二次転写ローラー61をクリーニングする二次転写ローラークリーニングブレード85を備えている。二次転写ローラー61は、ベルト駆動ローラー41の回転につれて矢印で示す方向に回転するとともに、転写バイアスが印加される。
転写材ガイド105から搬送された転写材Sは、先端部を二次転写ローラー61の軸方向に延設された凹部63内に配設された転写材把持部としてのグリッパ64およびグリッパ64が着座する転写材把持部受け部としてのグリッパ支持部65によって把持され、転写ローラー61に対して位置決めされるとともに、転写ローラー61の回転とともに確実に転写ニップの方へ移動する。
中間転写ベルト40のトナー像は転写ニップで用紙、フィルム、布等の転写材Sに転写される。グリッパ64の把持部及び転写材Sの先端部が転写ニップを通過すると、グリッパ64が爪座65から離れる方向に移動開始し、転写材Sの先端部が解放される。次いで、転写ローラー61の更なる回転で、突き出し爪79が突き出し位置に設定され、転写材Sを転写ローラー61から剥離する。
一方、グリッパ64による把持から解放された転写材Sは、気流発生部405の動作に伴い発生する筺体部401の開口部402からのエアーを矢印Aに示すように吐出する送風装置400からのエアー吹き付けにより、転写ローラー61側に軽く押し付けられるとともに、突き出し爪79により転写ローラー61から離れる方向に押し付けられる。
こうして、ベルト駆動ローラー41と転写ローラー61のニップ部で挟圧されている転写材Sは、先端から後端まで順に、ベルト駆動ローラー41および転写ローラー61の更なる回転で転写材搬送手段200に移動する。すなわち、中間転写ベルト40のトナー像が転写材Sに二次転写されながら、転写材Sの転写終了部分の剥離が行われる。
このような構成により、転写材Sの後端部が二次転写ニップから排出された時に転写材後端部が中間転写ベルト40等に触れて画像が汚損されることを防ぐことができる。なお、弾性復元力が小さく腰の弱い転写材Sの場合には、送風装置400のエアー吹き付けを省略することもできる。
次に、二次転写後の転写材Sの搬送について説明する。
転写材搬送経路Labの二次転写部60の下流には、転写材搬送手段200として、第1吸引装置210、転写材搬送装置230、第2吸引装置270が順次配列されており、転写材Sを定着ユニット90に搬送するようになっている。
二次転写後の転写材Sは、第1吸引装置210の気流発生部215の動作に伴い発生する筺体部211の吸引面212からの吸引力Bによって、落下することなく吸引面212に保持されつつ、二次転写部60側からの送り動作の力によって吸引面212を搬送される。
二次転写部60側からの送り動作の力を受けて、第1吸引装置210の吸引面212上を搬送された転写材Sは、転写材搬送装置230側に到達する。次に、転写材Sは、転写材搬送装置230の気流発生部235の動作に伴い発生する筺体部231の吸引面232からの吸引力Cによって搬送面に保持される。それと共に、転写材Sは、転写材搬送部材駆動ローラー251の駆動力により、転写材搬送部材駆動ローラー251と転写材搬送部材張架ローラー252,253に巻かけられた転写材搬送部材250が移動動作するのに伴い、搬送面を定着ユニット90に向かって進行する。
転写材搬送装置230の搬送面で搬送された転写材Sは、第2吸引装置270の気流発生部275の動作に伴い発生する筺体部271の吸引面272からの吸引力Dによって吸引され、搬送される。
次に、トナー像の転写材Sへの定着について説明する。
定着ユニット90では、用紙等の転写材S上に転写された単色のトナー像やフルカラーのトナー像を用紙等の転写材Sに融着させ定着させる。
定着ユニット90は、第1定着部としての第1定着ローラー対91と、第1定着ローラー対91より下流側に第2定着部としての第2定着ローラー対92を有する。第1定着ローラー対91は、内部にヒーターを有する加熱ローラーとしての第1加熱ローラー91aと、この第1加熱ローラー91a側に所定の圧力で付勢された加圧ローラーとしての第1加圧ローラー91bとを有し、これらのニップ間に転写材Sを挿通させ、転写材S上に転写された単色のトナー像やフルカラーのトナー像を用紙等の転写材Sに融着し定着させる。同様に、第2定着ローラー対92は、内部にヒーターを有する加熱部としての第2加熱ローラー92aと、この第2加熱ローラー92a側に所定の圧力で付勢された加圧部としての第2加圧ローラー92bとを有し、これらのニップ間に転写材Sを挿通させ、転写材S上に転写された単色のトナー像やフルカラーのトナー像を用紙等の転写材Sに融着しさらに強固に定着させる。
転写材Sは、定着ユニット90で、第1定着ローラー対91と第2定着ローラー対92を通過する第1搬送路としての第1定着搬送路L1、又は第1定着ローラー対91のみ通過する第2搬送路としての第2定着搬送路L2のどちらか一方の搬送路を搬送され、定着後、片面印刷の場合、転写材Sは、排出搬送路Lcに搬送され、排出される。
また、両面印刷の場合、転写材Sは、第1フラッパー121にガイドされ、第1両面搬送路Lb1に搬送される。その後、第1反転搬送ローラー対111,111’、第2反転搬送ローラー対112,112’、第3反転搬送ローラー対113,113’を有する第2両面搬送路Lb2において、搬送方向が反転され、第2フラッパー122にガイドされ、第3両面搬送路Lb3に搬送される。
第3両面搬送路Lb3では、転写材Sは、カール付与手段としてのカール付与ローラー対114,114’を経て、第1両面搬送ローラー対115,115’、第2両面搬送ローラー対116,116’、第3両面搬送ローラー対117,117’及び第4両面搬送ローラー対118,118’、を通過する。次に、ゲートローラー対104、104’及び転写材ガイド105から反転した転写材Sが転写材搬送経路Labに搬送される。その後、転写材Sは、定着ユニット90を通過して、排出搬送路Lcに搬送され、排出される。
以下、定着ユニット90について詳細に説明する。
本発明に係る実施形態の実施例1の第1加熱ローラー91a及び第1加圧ローラー91bは直径60mmであり、芯金の厚さは2mm、芯金の材質はアルミニウム、鉄、ステンレス、真鍮等からなる。また、芯金の周囲には弾性層が形成されている。弾性層の厚さは2mm、弾性層の材質はシリコンゴム(Asker-C14°)、フッ素ゴム、ウレタンゴム等からなる。さらに、弾性層の周囲には離型層が形成されている。離型層の厚さは30μm、離型層の材質はPFA、PTFE、FEP、ETFE等からなる。ローラー表面硬度はAsker-C72°である。
第1加熱ローラー91a及び第1加圧ローラー91bは、同じか略同じ表面硬度を有している。ここで、同じか略同じ表面硬度とはアスカーC硬度で±5度の範囲である。
また、第1加熱ローラー91a及び第2加熱ローラー92aは図示しない駆動部材によって駆動され、第1加圧ローラー91b及び第2加圧ローラー92bは、それぞれ第1加熱ローラー91a及び第2加熱ローラー92aの回転に従動して回転する。
なお、第1加圧ローラー91b及び第2加圧ローラー92bを鉄、アルミ、ステンレス、真鍮等の硬質材料とし、第1加熱ローラー91a及び第2加熱ローラー92aにシリコンゴム、ウレタンゴム、天然ゴム等のゴム層や、シリコンスポンジ、ウレタンスポンジ、メラミンスポンジ等のスポンジ層の軟質材料をシャフトに設けた場合、熱により生じる画像面側へのカールを補正することが可能となる。
図2は第1実施形態の定着ユニット90周辺の一例を示す図である。
第1実施形態の定着ユニット90には、第1定着ローラー対91の第1加熱ローラー91aと第2定着ローラー対92の第2加熱ローラー92aとの間に加熱ローラーガイド320が配設されている。加熱ローラーガイド320は、第1加熱ローラー91aに配設された第1加熱ローラーガイド321と、第2加熱ローラー92aに配設された第2加熱ローラーガイド322を有する。
また、第1実施形態の定着ユニット90には、第1定着ローラー対91と第2定着ローラー対92の間に定着部吸引ガイド300が配設されている。定着部吸引ガイド300は、ガラス繊維強化PETからなる筺体部301と、筺体部301の転写材搬送経路Lab側に配設された定着部吸引面302と、筺体部301に定着部吸引面302に回転可能に支持される軸304と、軸304に支持され軸304と共に回転可能な切換部としてのフラッパー303と、筺体部301の転写材搬送経路Labとは反対側に配設された気流発生部305とを有し、気流発生部305の動作に伴い発生する筺体部301の定着部吸引面302からの吸引力Eによって、転写材Sは、落下することなく定着部吸引面302に保持されつつ、第1定着ローラー対91からの送り動作の力によって定着部吸引面302に沿って第2定着ローラー対92側に搬送される。
図2に示すように、転写材Sを第1定着ローラー対91と第2定着ローラー対92を通過させる場合、転写材Sは、定着部吸引ガイド300に吸引されながら、第1定着ローラー対91から第2定着ローラー対92へ搬送され、第1定着搬送路L1を搬送される。
このように定着部吸引ガイド300を用いることで、転写材Sを多量の空気にさらすことにより転写材Sの含水量が迅速に少なくなり、カールを補正することが可能となる。このため、従来のカールローラー対を設ける必要がなくなるので、画像形成装置を小型化することが可能となる。また、定着部吸引ガイド300が転写材Sを吸引することで、転写材Sの先端と第2加熱ローラー92aとの衝突を低減することが可能となる。
図3は、第1定着ローラー対91のニップ部を拡大した図である。図2に示すように、第1加熱ローラー91aと第1加圧ローラー91bとは、水平又は略水平のニップ部を構成する。
第1定着ローラー対91では、第1加熱ローラー91aの弾性層91a2の厚さと第1加圧ローラー91bの弾性層91b2の厚さとが同じもしくは略同じとする。このように構成することにより、ニップ部が水平又は略水平となり、用紙にカールを生じることが低減され、定着部吸引ガイド300での吸着が安定する。そのため、用紙先端を第2定着ローラー対92に適切に導入することができ、紙詰まりの発生を低減することが可能となる。特に、実施例1のように第1加熱ローラー91aと第1加圧ローラー91bとの径を同じにすると、さらに好ましい。
また、実施例2の第1加熱ローラー91aの弾性層91a2の厚さと第1加圧ローラー91bの弾性層91b2の厚さとが異なるが、適切な表面硬度を選択することで、ニップ部を水平又は略水平としてもよい。このように構成することにより、第1加熱ローラー91aの弾性層91a2の厚さと第1加圧ローラー91bの弾性層91b2の厚さとが同じもしくは略同じ場合と同様の作用効果を奏することが可能となる。
図4は、転写材Sが第1転写材搬送経路L1を搬送される場合の定着部吸引ガイド300を下方から見た斜視図である。フラッパー303は、第1定着ローラー対91の軸方向に並んだ複数の板状の部材からなり、定着装置90に設置した際の第1定着ローラー対91側で軸304に支持されている。軸304は筺体301に回転可能に支持されている。
転写材Sが第1転写材搬送経路L1を搬送される場合、軸304を回転させず、フラッパー303は吸引面302の吸引孔302aの一部を遮蔽する。第1定着ローラー対91のニップ部を通過した転写材Sは、吸引孔302aのうちフラッパー303で遮蔽されていない部分により、定着部吸引ガイド300に吸引され、安定して第1転写材搬送経路L1に搬送される。
図5は転写材Sが第2転写材搬送経路L2を搬送される場合の転写ユニット90を示す断面図、図6は転写材Sが第2転写材搬送経路L2を搬送される場合の定着部吸引ガイド300を下方から見た斜視図である。
図5及び図6に示すように、転写材Sが第2転写材搬送経路L2を搬送される場合、転写材Sは、定着部吸引ガイド300に吸引されず、又は小さい吸引力で吸引される。なお、定着部吸引ガイド300は空気を転写材S側に排出してもよい。また、図示しない駆動手段等により軸304を回転させることで、フラッパー303を、軸304を中心に吸引孔302から離れる方向に回転させる。
第1定着ローラー対91のニップ部を通過した転写材Sは、フラッパー303に当たり、定着部吸引ガイド300から離間する方向に案内され、ガイド部材としての加熱ローラーガイド320の第1加熱ローラーガイド321と第2加熱ローラーガイド322の間を通過し、第2定着ローラー対92の鉛直下方へ搬送され、第2定着搬送路L2を搬送される。
このように加熱ローラーガイド320を有することで、転写材Sが第2搬送路L2を搬送される際に、安定して第2転写材搬送経路L2に搬送され、転写材Sの第1加熱ローラー91a又は第2加熱ローラー92aへの衝突を低減することが可能となる。
図7は、フラッパー303の他の実施形態を示す図である。図7に示すフラッパー303は、フラッパー孔303aを有する板状の部材からなり、定着装置90に設置した際の第1定着ローラー対91側で軸304に支持されている。軸304は筺体301に回転可能に支持されている。
転写材Sが第1転写材搬送経路L1を搬送される場合、軸304を回転させず、フラッパー303は吸引面302の吸引孔302aの一部とフラッパー孔303aが重なり、空気の通路を形成するように配設されている。第1定着ローラー対91のニップ部を通過した転写材Sは、吸引孔302aとフラッパー孔303aが重なっている部分により、定着部吸引ガイド300に吸引され、安定して第1転写材搬送経路L1に搬送される。
図8は、転写材Sが第2転写材搬送経路L2を搬送される場合の他の実施形態の定着部吸引ガイド300を下方から見た斜視図である。図8に示すように、転写材Sが第2転写材搬送経路L2を搬送される場合、図示しない駆動手段等により軸304を回転させることで、フラッパー303を、軸304を中心に吸引孔302から離れる方向に回転させる。
第1定着ローラー対91のニップ部を通過した転写材Sは、フラッパー303に当たり、定着部吸引ガイド300から離間する方向に案内され、安定して第2転写材搬送経路L2に搬送される。
図9は第2実施形態の定着ユニット90周辺の一例を示す図、図10は第2実施形態の定着部吸引ガイド300を下方から見た図である。
第2実施形態の画像形成装置は、第1実施形態の定着部吸引ガイド300の周囲に定着部搬送ベルト310を配設したものである。定着部搬送ベルト310は、NBRゴムからなり、駆動シャフト311、第1従動シャフト312、第2従動シャフト313及び第3従動シャフト314に掛け回され、図示しない駆動手段により駆動シャフト311が駆動することにより、転写材Sを搬送する方向に回転する。なお、定着部搬送ベルト310の材質は、PI、ポリウレタン等でもよい。
図10に示すように、定着部搬送ベルト310は、軸方向に複数個、間隔を空けて巻回され、隣り合う定着部搬送ベルト310間にフラッパー303を配設する。また、定着部搬送ベルト310には、孔310aが設けられ、気流発生部305が発生する気流による定着部吸引面302に吸引する吸引力Eを妨げないようになっている。
フラッパー303は、第1定着ローラー対91の軸方向に並んだ複数の板状の部材からなり、定着装置90に設置した際の第1定着ローラー対91側で軸304に支持されている。軸304は筺体301に回転可能に支持されている。
転写材Sが第1転写材搬送経路L1を搬送される場合、軸304を回転させず、フラッパー303は吸引面302の吸引孔302aの一部を遮蔽する。第1定着ローラー対91のニップ部を通過した転写材Sは、吸引孔302aのうちフラッパー303で遮蔽されていない部分により、定着部吸引ガイド300に吸引され、安定して第1転写材搬送経路L1に搬送される。
このように、定着部吸引ガイド300の周囲に定着部搬送ベルト310を配設することにより、転写材Sが定着部搬送ベルト310に張り付いて、転写材Sと定着部搬送ベルト310とが一緒に移動するため、第1定着ローラー対91側から第2定着ローラー対92側へ転写材Sを安定して搬送することが可能となる。
図11は転写材Sが第2転写材搬送経路L2を搬送される場合の転写ユニット90を示す断面図、図12は転写材Sが第2転写材搬送経路L2を搬送される場合の定着部吸引ガイド300を下方から見た斜視図である。
図11及び図12に示すように、転写材Sが第2転写材搬送経路L2を搬送される場合、転写材Sは、定着部吸引ガイド300に吸引されず、又は小さい吸引力で吸引される。なお、定着部吸引ガイド300は空気を転写材S側に排出してもよい。また、図示しない駆動手段等により軸304を回転させることで、フラッパー303を、軸304を中心に吸引孔302から離れる方向に回転させる。
第1定着ローラー対91のニップ部を通過した転写材Sは、フラッパー303に当たり、定着部吸引ガイド300から離間する方向に案内され、ガイド部材としての加熱ローラーガイド320の第1加熱ローラーガイド321と第2加熱ローラーガイド322の間を通過し、第2定着ローラー対92の鉛直下方へ搬送され、第2定着搬送路L2を搬送される。
このように加熱ローラーガイド320を有することで、転写材Sが第2搬送路L2を搬送される際に、安定して第2転写材搬送経路L2に搬送され、第1定着ローラー対91のニップ部を通過した転写材Sの第1加熱ローラー91a又は第2加熱ローラー92aへの衝突を低減することが可能となる。
次に、定着部吸引ガイド300の吸引力制御について説明する。図13は吸引力制御システムのブロック図、図14は吸引力制御のフローチャート図である。
定着部吸引ガイド300の吸引力及びフラッパー303の作動は、紙種入力手段としての用紙種類・用紙坪量入力部1で入力された用紙の種類や用紙の坪量、片面印刷・両面印刷入力部2で入力された片面・両面条件、又はプリント設定からの入力等により、調整部3で決定され、変更される。なお、坪量とは単位面積当たりの重さである。また、紙種判別手段としてセンサ等で紙種を検出して調整部3に入力してもよい。
まず、ステップ1で、用紙種類や用紙の坪量を用紙種類・用紙坪量入力部1で入力する(ST1)。次に、ステップ2で、片面印刷か両面印刷かを入力する(ST2)。次に、ステップ3で、吸引力調整部3が吸引力を決定する(ST3)。次に、ステップ4で、フラッパーを作動する(ST4)。
定着部吸引ガイド300の吸引力を種々の入力条件から適切に決定した場合、図2〜図5に示したように、転写材Sは適切に搬送される。
次に、実施例について説明する。
実施例1では、王子製紙株式会社製のウルトラサテン金藤(商標登録)の坪量127.9g/m2を使用した。この用紙を片面印刷する場合、図5又は図11に示すように、定着部吸引ガイド300の吸引圧を150Paとし、フラッパー303を作動し、第1定着ローラー対91のみ通過させた。また、この用紙を両面印刷する場合、1面目と2面目のどちらも、定着部吸引ガイド300の吸引圧を150Paとし、フラッパー303を作動し、第1定着ローラー対91のみ通過させた。このように設定することにより、紙姿勢が安定し、適切なニップ時間となり、良好な画像が形成された。
実施例2では、王子製紙株式会社製のウルトラサテン金藤(商標登録)の坪量157g/m2を使用した。この用紙を片面印刷する場合、図2又は図9に示すように、定着部吸引ガイド300の吸引圧を300Paとし、第1定着ローラー対91及び第2定着ローラー対92を通過させた。また、この用紙を両面印刷する場合、図5又は図11に示すように、1面目と2面目のどちらも、定着部吸引ガイド300の吸引圧を100Paとし、フラッパー303を作動し、第1定着ローラー対91のみ通過させた。このように設定することにより、紙姿勢が安定し、適切なニップ時間となり、良好な画像が形成された。
実施例3では、王子製紙株式会社製のOK特アートポストの坪量256g/m2を使用した。この用紙を片面印刷する場合、図2又は図9に示すように、定着部吸引ガイド300の吸引圧を300Paとし、第1定着ローラー対91及び第2定着ローラー対92を通過させた。また、この用紙を両面印刷する場合、図5又は図11に示すように、1面目は、定着部吸引ガイド300の吸引圧を−300Pa(吹きつけ)とし、フラッパー303を作動し、第1定着ローラー対91のみ通過させた。2面目は、定着部吸引ガイド300の吸引圧を300Paとし、第1定着ローラー対91及び第2定着ローラー対92を通過させた。このように設定することにより、紙姿勢が安定し、適切なニップ時間となり、良好な画像が形成された。
実施例4では、王子製紙株式会社製のOK金藤(商標登録)の坪量104.7g/m2を使用した。この用紙を片面印刷する場合、図5又は図11に示すように、定着部吸引ガイド300の吸引圧を100Paとし、フラッパー303を作動し、第1定着ローラー対91のみ通過させた。また、この用紙を両面印刷する場合、1面目と2面目のどちらも、定着部吸引ガイド300の吸引圧を100Paとし、フラッパー303を作動し、第1定着ローラー対91のみ通過させた。このように設定することにより、紙姿勢が安定し、適切なニップ時間となり、良好な画像が形成された。
実施例5では、富士ゼロックス株式会社製のJ紙の坪量80g/m2を使用した。この用紙を片面印刷する場合、図2又は図4に示すように、定着部吸引ガイド300の吸引圧を300Paとし、第1定着ローラー対91及び第2定着ローラー対92を通過させた。また、この用紙を両面印刷する場合、1面目と2面目のどちらも、定着部吸引ガイド300の吸引圧を300Paとし、第1定着ローラー対91及び第2定着ローラー対92を通過させた。このように設定することにより、紙姿勢が安定し、適切なニップ時間となり、良好な画像が形成された。
このように、実施形態の定着ユニット90によれば、像が転写された転写材を加熱する、弾性層を備える加熱ローラー91a、及び加熱ローラー91aと同じか略同じ表面硬度を有して加熱ローラー91aを押圧する加圧ローラー91bを有し、転写材Sを定着する第1定着部91を有するので、転写材Sの定着部吸引ガイド300への吸引が安定し、第1定着ローラー対91から第2定着ローラー対92へ安定して転写材Sを搬送することが可能となる。また、本発明に係る画像形成装置によれば、良好な画像を形成することが可能となる。
また、定着部吸引ガイド300に回動可能に設けられたフラッパー303により、定着部吸引ガイド300でガイドされる第1搬送路L1と第2定着ローラー対92を通過しない第2搬送路L2とを切り換えるので、安定して第2定着ローラー92の熱の画像面への影響を低減することが可能となる。また、本発明に係る画像形成装置によれば、簡単な構造で、第2定着ローラー92の熱の画像面への影響を低減することが可能となり、良好な画像を形成することが可能となる。
また、吸引面を形成するとともに、第1定着部91で定着された転写材Sを搬送する定着部搬送ベルト310と、定着部搬送ベルト310を巻き掛けて、定着部搬送ベルト310を駆動させる駆動ローラー311と、定着部搬送ベルト310を巻き掛ける従動ローラー312,313,314と、を有するので、転写材Sが定着部搬送ベルト310に張り付いて、転写材Sと定着部搬送ベルト310とが一緒に移動するため、第1定着ローラー対91側から第2定着ローラー対92側へ転写材Sを安定して搬送することが可能となる。
また、定着部搬送ベルト310は、気流を通過させる孔310aを有するので、転写材Sをさらに安定して搬送することが可能となる。また、定着部搬送ベルト310は、定着部吸引面に沿って移動するので、安定した吸引力で転写材をさらに安定して搬送することが可能となる。
10Y,10M,10C,10K…感光体(潜像担持体)、11Y,11M,11C,11K…コロナ帯電器、12Y,12M,12C,12K…露光ユニット、13Y,13M,13C,13K…第1感光体スクイーズローラー、13Y’,13M’,13C’,13K’…第2感光体スクイーズローラー、18Y,18M,18C,18K…感光体クリーニングブレード、20Y,20M,20C,20K…現像ローラー(現像剤担持体)、21Y,21M,21C,21K…現像ローラークリーニングブレード、22Y,22M,22C,22K…コンパクションコロナ発生器、30Y,30M,30C,30K…現像装置(現像部)、31Y,31M,31C,31K…現像剤容器、32Y,32M,32C,32K…アニロックスローラー(現像剤供給部材)、33Y,33M,33C,33K…規制ブレード、34Y,34M,34C,34K…オーガ、40…中間転写ベルト(転写媒体)、41…ベルト駆動ローラー、42…テンションローラー、45…中間転写ベルトクリーニングブレード、50…一次転写部、51…一次転写ローラー、60…二次転写部(転写部)、61…二次転写ローラー(転写部材)、63…凹部、64…グリッパ(転写材把持部)、79…突き出し爪(転写材剥離部)、85…二次転写ローラブレード、90…定着ユニット(定着装置、定着部)、91…第1定着ローラー対(第1定着部)、91a…第1加熱ローラー(加熱ローラー)、91b…第1加圧ローラー(加圧ローラー)、92…第2定着ローラー対(第2定着部)、92a…第2加熱ローラー(加熱部)、92b…第2加圧ローラー(加圧部)、300…定着部吸引ガイド、302…定着部吸引面、303…フラッパー(切換部)、310…定着部搬送ベルト、S…転写材、L1…第1定着搬送路(第1搬送路)、L2…第2定着搬送路(第2搬送路)
Claims (7)
- 像が転写された転写材を加熱する、弾性層を備える加熱ローラー、及び前記加熱ローラーと同じか略同じ表面硬度を有して前記加熱ローラーを押圧する加圧ローラーを有し、前記転写材を定着する第1定着部と、
前記第1定着部で定着された前記転写材を前記像が転写された面が鉛直方向の下方に向けて鉛直方向の上方に吸引する定着部吸引面を有する定着部吸引ガイドと、
前記定着部吸引ガイドでガイドされた前記転写材に前記像を加熱する加熱部と前記加熱部に押圧する加圧部を有する第2定着部と、
を有することを特徴とする定着装置。 - 潜像が担持される潜像担持体と、
前記潜像担持体の前記潜像を液体現像剤で現像する現像部と、
前記潜像担持体に現像された像が転写される転写媒体と、
前記転写媒体と接触してニップ部を形成し、転写材に前記像を転写する転写ローラーと、
像が転写された転写材を加熱する、弾性層を備える加熱ローラー、及び前記加熱ローラーと同じか略同じ表面硬度を有して前記加熱ローラーを押圧する加圧ローラーを有し、前記転写材を定着する第1定着部と、
前記第1定着部で定着された前記転写材を前記像が転写された面が鉛直方向の下方に向けて鉛直方向の上方に吸引する定着部吸引面を有する定着部吸引ガイドと、
前記定着部吸引ガイドでガイドされた前記転写材に前記像を加熱する加熱部と前記加熱部に押圧する加圧部を有する第2定着部と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記第2定着部で定着された前記転写材を搬送する第1搬送路と、
前記第1定着部で定着された前記転写材を前記第2定着部で定着させることなく搬送する第2搬送路と、
前記定着部吸引ガイドに配設され、前記転写材を前記第1搬送路もしくは第2搬送路に搬送させる切換部を有する請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記切換部は、気流を通過させる孔を有するフラッパーである請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記定着部吸引ガイドの前記転写材の吸引力及び前記切換部の作動を調整する調整部を有する請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記吸引面を形成するとともに、前記第1定着部で定着された前記転写材を搬送する定着部搬送ベルトと、
前記定着部搬送ベルトを巻き掛けて、前記定着部搬送ベルトを駆動させる駆動ローラーと、
前記定着部搬送ベルトを巻き掛ける従動ローラーと、
を有する請求項2乃至請求項5のいずれか1つに記載の画像形成装置。 - 前記定着部搬送ベルトは、気流を通過させる孔を有する請求項6に記載の画像形成装置。
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- 2009-09-30 JP JP2009226424A patent/JP2011075782A/ja active Pending
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