JP2011043615A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】転写材搬送時における転写材カールに起因するジャムや画質劣化を抑制可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、像が転写される転写ベルト40と、前記転写ベルト40を駆動させるベルト駆動ローラー41と、第1の硬度を有する弾性層を有し、前記転写ベルト40と接触してニップを形成し、前記ニップを通過する転写材に前記転写ベルト40に転写された前記像を転写する2次転写ローラー61と、前記第1の硬度より低い第2の硬度の弾性層を有するとともに、前記転写ベルト40を介して前記2次転写ローラー61と接触する2次転写バックアップローラー55と、前記転写材を鉛直方向の上方に吸引する気流を発生させる気流発生部材235を備え、前記像が転写された前記転写材の面が前記鉛直方向の下方に向けて前記転写材を搬送する転写材搬送装置230と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の画像形成装置は、像が転写される転写ベルト40と、前記転写ベルト40を駆動させるベルト駆動ローラー41と、第1の硬度を有する弾性層を有し、前記転写ベルト40と接触してニップを形成し、前記ニップを通過する転写材に前記転写ベルト40に転写された前記像を転写する2次転写ローラー61と、前記第1の硬度より低い第2の硬度の弾性層を有するとともに、前記転写ベルト40を介して前記2次転写ローラー61と接触する2次転写バックアップローラー55と、前記転写材を鉛直方向の上方に吸引する気流を発生させる気流発生部材235を備え、前記像が転写された前記転写材の面が前記鉛直方向の下方に向けて前記転写材を搬送する転写材搬送装置230と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、感光体上に形成した潜像をトナー及びキャリアからなる液体現像剤によって現像する現像し、これによる現像剤をさらに記録紙などの転写材に転写して、この転写材を搬送機構によって搬送し、転写材に転写された媒体上のトナー像を融着し定着して画像形成する画像形成装置及び画像形成方法に関する。
現像像を形成し、これを記録用紙などの転写材に転写する画像形成装置においては、転写材を搬送するための転写材搬送機構が種々組み込まれることが一般的である。このような転写材搬送機構としては、複数の吸引口によるエアー吸引力を利用して搬送用ベルト上に吸着させた状態でベルトの移動により定着部へ搬送する仕組みのものが知られている。このような転写材搬送機構の一例としては、例えば特許文献1(特開平6−135613号公報)を挙げることができる。
この特許文献1には、複数の吸引口による吸引負圧によって用紙を搬送用ベルトに吸着させて用紙搬送を行う複写機の用紙搬送装置において、上記の各吸引口に、用紙が吸引口上を通過する時には該用紙の搬送荷重により開弁状態となり且つそれ以外の時には閉弁状態となる弁動作がなされる制御弁をそれぞれ設けたことを特徴とする画像形成装置における用紙搬送装置が開示されている。
特開平6−135613号公報
一般的に、像を転写材に転写する転写部においては、2つのローラー間で形成されるニップ間で、転写材への像転写を行うことが一般的であるが、このニップ間を転写材が通過するときに、転写材にカールなどのクセがつくことがある。これは、ニップを形成する2つのローラーの一方がソフトローラーで、他方がハードローラーである場合などに顕著に発生する現象である。
上記のようなカールが形成された転写材を従来の用紙搬送装置によって搬送する場合、カールに抗するようにして転写材をエアー吸引し、搬送ベルトに吸着させなければ、転写材が搬送時に搬送ベルトから浮き上がった状態で搬送されることとなる。そして、このような状態で転写材の搬送を行うと、搬送中に転写材が搬送ベルトから脱落するトラブルが発生したり、或いは、転写材を定着部の所定位置へと導くことができなくなったりする。すなわち、従来の用紙搬送装置を備える画像形成装置では、転写材の搬送中脱落に伴うとジャムが発生したり、或いは、定着部の所定位置への導入不良に伴う定着不良、そしてこれに起因する画質劣化が発生したりする、という問題があった。
本発明は上記のような問題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、像が転写される転写ベルトと、前記転写ベルトを駆動させる駆動ローラーと、第1の硬度を有する弾性層を有し、前記転写ベルトと接触してニップを形成し、前記ニップを通過する転写材に前記転写ベルトに転写された前記像を転写する転写ローラーと、前記第1の硬度より低い第2の硬度の弾性層を有するとともに、前記転写ベルトを介して前記転写ローラーと接触するローラーと、前記転写材を鉛直方向の上方に吸引する気流を発生させる気流発生部材を備え、前記像が転写された前記転写材の面が前記鉛直方向の下方に向けて前記転写材を搬送する転写材搬送部と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記転写ローラーは周面に凹部を有し、前記弾性層は前記凹部で支持される。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記転写ローラーの前記凹部に前記転写材を把持する転写材把持部が配設される。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記転写ローラーで転写された前記転写材を吸引する第1吸引部を有し、前記第1吸引部で吸引された前記転写材を前記転写材搬送部で搬送する。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記ニップに送風する送風部を有する。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記転写材の種別に係る情報を記憶する転写材情報記憶部と、前記転写材情報記憶部に記憶された前記情報に基づいて前記送風部の送風を制御する制御部と、を有する。
また、本発明に係る画像形成方法は、駆動ローラーで駆動された転写ベルトに像を転写し、第1の硬度の弾性層を有する転写ローラーと、前記第1の硬度よりも低い第2の硬度の弾性層を有するローラーとが前記転写ベルトを介して接触することにより形成されたニップに転写材を通過させて前記転写ベルトに転写された前記像を前記転写材に転写し、前記転写材を鉛直方向の上方に吸引しつつ、前記像が転写された面が前記鉛直方向の下方に向けて前記転写材を搬送することを特徴とする。
以上、本発明の画像形成装置及び画像形成方法によれば、像を転写材に転写する転写ユニットにおいて、転写材カールが形成されるとしても、転写材搬送手段で、搬送しやすいようなカールが形成されるように構成されているので、転写材搬送時における転写材カールに起因する転写材の浮き上がりを防止することができるので、転写材が搬送ベルト(転写材搬送部材)から脱落しジャムが発生することもなく、また、転写材を定着ユニット所定位置へ導入することができずに定着不良・画質劣化が発生することもない。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係る画像形成装置を構成する主要構成要素を示した図である。画像形成装置の中央部に配置された各色の画像形成部に対し、現像装置30Y、30M、30C、30Kは、画像形成装置の下方部に配置され、転写ベルト40、2次転写部(2次転写ユニット)60、定着ユニット90などの構成は画像形成装置の上方部に配置されている。特に、定着ユニット90が、転写ベルト40上方にレイアウトされることにより、画像形成装置全体としての設置面積を抑制することが可能となっている。本実施形態においては、2次転写ユニット60で2次転写を経た用紙などの転写材は、転写材搬送装置230や吸引装置210、270などによって吸引されつつ、定着ユニット90へと搬送される構成となっているためにこのようなレイアウトを実現することができる。
現像装置30Y、30M、30C、30Kは、トナーによる画像を形成するために、感光体10Y、10M、10C、10K、コロナ帯電器11Y、11M、11C、11K、LEDアレイなどの露光ユニット12Y、12M、12C、12K等を備えている。コロナ帯電器11Y、11M、11C、11Kにより、感光体10Y、10M、10C、10Kを一様に帯電させ、露光ユニット12Y、12M、12C、12Kにより、入力された画像信号に基づいて露光を行い、帯電された感光体10Y、10M、10C、10K上に静電潜像を形成する。
現像装置30Y、30M、30C、30Kは、概略、現像ローラー20Y、20M、20C、20K、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)からなる各色の液体現像剤を貯蔵する現像剤容器(リザーバ)31Y、31M、31C、31K、これら各色の液体現像剤を現像剤容器31Y、31M、31C、31Kから現像ローラー20Y、20M、20C、20Kに塗布する塗布ローラーであるアニロックスローラー32Y、32M、32C、32K等を備え、各色の液体現像剤により感光体10Y、10M、10C、10K上に形成された静電潜像を現像する。
転写ベルト40は、エンドレスのベルトであり、ベルト駆動ローラー41とテンションローラー42、54及び2次転写バックアップローラー55に張架され、1次転写部50Y、50M、50C、50Kで感光体10Y、10M、10C、10Kと当接しながら駆動ローラー41により回転駆動される。1次転写部50Y、50M、50C、50Kは、感光体10Y、10M、10C、10Kと転写ベルト40を挟んで1次転写ローラー51Y、51M、51C、51Kが対向配置され、感光体10Y、10M、10C、10Kとの当接位置を転写位置として、現像された感光体10Y、10M、10C、10K上の各色のトナー像を転写ベルト40上に順次重ねて転写し、フルカラーのトナー像を形成する。
2次転写ユニット60は、2次転写ローラー61が転写ベルト40を挟んで2次転写バックアップローラー55と対向配置され、さらに2次転写ローラークリーニングブレード62からなるクリーニング装置が配置される。そして、2次転写ローラー61を配置した転写位置において、転写ベルト40上に形成された単色のトナー像やフルカラーのトナー像を転写材搬送経路Lにて搬送される用紙、フィルム、布等の転写材に転写する。2次転写ユニット60における駆動力は、2次転写ローラー61によって発生される。
さらに、経路転写材搬送経路Lの下流には、第1吸引装置210、転写材搬送装置230、第2吸引装置270が順次配列されており、転写材を定着ユニット90に搬送するようになっており、定着ユニット90では、用紙等の転写材上に転写された単色のトナー像やフルカラーのトナー像を用紙等の転写材に融着させ定着させる。
テンションローラー42は、ベルト駆動ローラー41などと共に転写ベルト40を張架しており、転写ベルト40のテンションローラー42に張架されている箇所で、転写ベルトクリーニングブレード49からなるクリーニング装置が当接・配置され、転写ベルト40上の残りトナー、キャリアをクリーニングするようになっている。
また、テンションローラー54はテンションローラー42と共に、2次転写ユニット60で形成されるニップに転写材が突入するときの衝撃を緩和することを可能とする。
画像形成装置に対する転写材の供給は給紙装置(不図示)によって行われる。このような給紙装置にセットされた転写材は、所定のタイミングにて一枚ごとに転写材搬送経路Lに送り出されるようになっている。転写材搬送経路Lでは、ゲートローラー101、101’及び転写材ガイド102によって転写材を2次転写位置まで搬送し、転写ベルト40上に形成された単色のトナー現像像やフルカラーのトナー現像像を転写材に転写する。2次転写された転写材は、上記のように、転写材搬送装置230を中心とした転写材搬送手段によって、さらに定着ユニット90に搬送される。定着ユニット90は、加熱ローラー91と、この加熱ローラー91側に所定の圧力で付勢された加圧ローラー92とから構成されており、これらのニップ間に転写材を挿通させ、転写材上に転写された単色のトナー像やフルカラーのトナー像を用紙等の転写材に融着し定着させる。
ここで、現像装置について説明するが、各色の画像形成部及び現像装置の構成は同様であるので、以下、イエロー(Y)の画像形成部及び現像装置に基づいて説明する。
画像形成部は、感光体10Yの外周の回転方向に沿って、感光体クリーニングブレード18Y、コロナ帯電器11Y、露光ユニット12Y、現像装置30Yの現像ローラー20Y、第1感光体スクイーズローラー13Y、第2感光体スクイーズローラー13Y’が配置されている。
感光体10Yと当接している感光体クリーニングブレード18Yは、感光体10Y上の転写されずに残留した液体現像剤をクリーニングする。
現像装置30Yにおける現像ローラー20Yの外周には、クリーニングブレード21Y、アニロックスローラー32Y、コンパクションコロナ発生器22Yが配置されている。アニロックスローラー32Yには、現像ローラー20Yへ供給する液体現像剤の量を調整する規制ブレード33Yが当接している。液体現像剤容器31Yの中にはオーガ34Yが収容されている。また、感光体10Yと対向する位置には、転写ベルト40を挟むようにして、1次転写部の1次転写ローラー51Yが配置されている。
感光体10Yは、外周面にアモルファスシリコン感光体などの感光層が形成された円筒状の部材からなる感光体ドラムであり、時計回りの方向に回転する。
コロナ帯電器11Yは、感光体10Yと現像ローラー20Yとのニップ部より感光体10Yの回転方向の上流側に配置され、図示しない電源装置から電圧が印加され、感光体10Yをコロナ帯電させる。露光ユニット12Yは、コロナ帯電器11Yより感光体10Yの回転方向の下流側において、コロナ帯電器11Yによって帯電された感光体10Y上に
光を照射し、感光体10Y上に潜像を形成する。なお、画像形成プロセスの始めから終わりまでで、より前段に配置されるローラーなどの構成は、後段に配置されるローラーなどの構成より上流にあるものと定義する。
光を照射し、感光体10Y上に潜像を形成する。なお、画像形成プロセスの始めから終わりまでで、より前段に配置されるローラーなどの構成は、後段に配置されるローラーなどの構成より上流にあるものと定義する。
現像装置30Yは、コンパクション作用を施すコンパクションコロナ発生器22Y、キャリア内にトナーを概略重量比20%程度に分散した状態の液体現像剤を貯蔵する現像剤容器31Yを有する。
また現像装置30Yは、前記の液体現像剤を担持する現像ローラー20Y、液体現像剤を現像ローラー20Yに塗布するための塗布ローラーであるアニロックスローラー32Yと、現像ローラー20Yに塗布する液体現像剤量を規制する規制ブレード33Yと、液体現像剤を攪拌、搬送しつつアニロックローラー32Yに供給するオーガ34Y、現像ローラー20Yに担持された液体現像剤をコンパクション状態にするコンパクションコロナ発生器22Y、現像ローラー20Yのクリーニングを行う現像ローラークリーニングブレード21Yを有する。
現像剤容器31Yに収容されている液体現像剤は、従来一般的に使用されているIsopar(商標:エクソン)をキャリアとした低濃度(1〜3wt%程度)かつ低粘度の、常温で揮発性を有する揮発性液体現像剤ではなく、高濃度かつ高粘度の、常温で不揮発性を有する不揮発性液体現像剤である。すなわち、本発明における液体現像剤は、熱可塑性樹脂中へ顔料等の着色剤を分散させた平均粒径1μmの固形粒子を、有機溶媒、シリコーンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中へ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約15〜25%とした高粘度(HAAKE RheoStress RS600を用いて、25℃の時のせん断速度が1000(1/s)のときの粘弾性が30〜300mPa・s程度)の液体現像剤である。
アニロックスローラー32Yは、現像ローラー20Yに対して液体現像剤を供給し、塗布する塗布ローラーとして機能するものである。このアニロックスローラー32Yは、円筒状の部材であり、表面に現像剤を担持し易いように表面に微細且つ一様に螺旋状に彫刻された溝による凹凸面が形成されたローラーである。このアニロックスローラー32Yにより、現像剤容器31Yから現像ローラー20Yへと液体現像剤が供給される。装置動作時においては、図1に示すように、オーガ34Yが反時計回り回転し、アニロックローラー32Yに液体現像剤を供給し、アニロックローラー32Yは反時計回りに回転して、現像ローラー20Yに液体現像剤を塗布する。
規制ブレード33Yは、厚さ200μm程度の金属ブレードであり、アニロックスローラー32Yの表面に当設し、アニロックスローラー32Yによって坦持搬送されてきた液体現像剤の膜厚、量を規制し、現像ローラー20Yに供給する液体現像剤の量を調整する。
現像ローラークリーニングブレード21Yは、現像ローラー20Yの表面に当接するゴム等で構成され、現像ローラー20Yが感光体10Yと当接する現像ニップ部より現像ローラー20Yの回転方向の下流側に配置されて、現像ローラー20Yに残存する液体現像剤を掻き落として除去するものである。
コンパクションコロナ発生器22Yは、現像ローラー20Y表面の帯電バイアスを増加させる電界印加手段であり、コンパクションコロナ発生器22Yによって、コンパクション部位でコンパクションコロナ発生器22Y側から現像ローラー20Yに向かって電界が印加される。このコロナは現像ローラー表面の液体現像剤膜に電界を作用させることで、現像ローラー側に固形分を押し付けて(コンパクション)粒子を膜化させてキャリア層と固
形分層に分離することで現像速度・効率を向上させるためのものである。なお、このコンパクションのための電界印加手段は、図1に示すコロナ放電器のコロナ放電に代えて、コンパクションローラーなどを用いても良い。
形分層に分離することで現像速度・効率を向上させるためのものである。なお、このコンパクションのための電界印加手段は、図1に示すコロナ放電器のコロナ放電に代えて、コンパクションローラーなどを用いても良い。
現像ローラー20Yに担持されてコンパクションされた現像剤は、現像ローラー20Yが感光体10Yに当接する現像ニップ部において、所定の電界印加によって、感光体10Yの潜像に対応して現像される。
現像残りの現像剤は、現像ローラークリーニングブレード21Yによって掻き落として除去され現像剤容器31Y内の回収部に滴下して再利用される。尚、このようにして再利用されるキャリア及びトナーは混色状態ではない。
1次転写の上流側に配置される感光体スクイーズ装置は、感光体10Yに対向して現像ローラー20Yの下流側に配置して感光体10Yに現像されたトナー像の余剰キャリアを回収するものである。この感光体スクイーズ装置は、感光体10Yに摺接して回転する弾性ローラー部材から成る第1感光体スクイーズローラー13Y、第2感光体スクイーズローラー13Y’とから構成され、感光体10Y上に現像されたトナー像から余剰なキャリア及び本来不要なカブリトナーを回収し、顕像(トナー像)内のトナー粒子比率を上げる機能を有する。なお、感光体スクイーズローラー13Y、13Y’には、所定のバイアス電圧が印加されている。
上記の第1感光体スクイーズローラー13Y、第2感光体スクイーズローラー13Y’からなるスクイーズ装置を経た感光体10Y表面は、1次転写部50Yに進入する。
1次転写部50Yでは、感光体10Yに現像された現像剤像を1次転写ローラー51Yにより転写ベルト40へ転写する。この1次転写部においては、1次転写バックアップローラー51に印加される転写バイアスの作用によって、感光体10上のトナー像は転写ベルト40側に転写される。ここで、感光体10Yと転写ベルト40は等速度で移動する構成であり、回転及び移動の駆動負荷を軽減するとともに、感光体10Yの顕像トナー像への外乱作用を抑制している。
上記現像装置30Yの現像プロセスと同様のプロセスによって、現像装置30M、30C、30Kにおいても、それぞれの感光体10M、10C、10K上にマゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像が各々形成される。そして、転写ベルト40はイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)各色の1次転写部50のニップを通過し、各色の感光体上の現像剤(現像像)が転写され、色重ねされて2次転写ユニット60のニップ部に進入する。
2次転写ユニット60を経た転写ベルト40は、再び1次転写部50で転写像を受けるために周回するが、1次転写部50が実行される上流側において転写ベルト40は、転写ベルトクリーニングブレード49などによってクリーニングが実施される。
転写ベルト40は、80μmのポリイミド基層上に、JIS A 30で肉厚200μmのポリウレタンの弾性中間層を設け、さらにその上に10μmのフッ素ゴム表層(PFA表層)が設けられている三層構造となっている。このような転写ベルト40では、ポリイミド基層側(第2面側)においてベルト駆動ローラー41、テンションローラー42、54、2次転写バックアップローラー55で張架され、PFA表層側においてトナー像が転写されるようにして用いられる。このように形成された弾性を有する転写ベルト40は、転写材表面への追従性、応答性がよいために、2次転写時において、特に粒子径が小さいトナー粒子を転写材の凹部に対して送り込み転写させるのに有効である。
次に本実施形態に係る画像形成装置で用いられる2次転写ローラー61についてより詳細に説明する。図2は本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられる2次転写ローラーの斜視図であり、図3は本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられる2次転写ローラーの転写材把持機構の動作を示す図である。図2及び図3において、601はローラー胴部、602はローラー軸部、605は開口凹部、607は弾性部材、610は転写材把持機構、611は転写材把持部、612は転写材把持部受け部、640は転写材剥離部材をそれぞれ示している。
2次転写ローラー61のローラー胴部601の両端部にはローラー軸部602が設けられており、このローラー軸部602を中心として回動自在に装置本体側に取り付けられるようになっている。また、ローラー胴部601には、軸方向にわたる開口凹部605が設けられており、開口凹部605中には転写材把持機構610が、また開口凹部605以外のローラー胴部601には弾性部材607が設けられている。転写材把持機構610は転写材を把持したり、解放したりするための機構である。そして、弾性部材607は電気的抵抗成分を有する半導電弾性ゴム層で構成されており、この弾性部材607に転写材が巻きつけられている状態で、2次転写ユニットにおける2次転写ニップを通過するときに転写ベルト40から転写材へのトナー像の転写が行われる。
転写材把持機構610は、概略、ローラー軸方向にわたって離散的に設けられる転写材把持部611及び転写材把持部受け部612とからなる複数のペアと、当該ペアの間にローラー軸方向にわたって適宜配されている複数の転写材剥離部材640とから構成されている。全ての転写材把持部611は可動可能に構成されており、転写材把持部受け部612との間で転写材を挟持するように動作することで転写材を把持したり、転写材把持部受け部612との間の間隔をあけるように動作することで転写材を解放したりすることができるようになっている。また、全ての転写材剥離部材640は、転写材把持部611と転写材把持部受け部612とで把持していた転写材を、2次転写ローラー61側から離れる方向に押し出すように動作する。
図3を参照しつつ転写材把持機構610の動作についてより詳しく説明する。図3は模式的に示した転写材把持機構610の各構成を軸方向からみた図である。また、図3(A)、図3(B)、図3(C)、図3(D)に示す転写材把持機構610の各状態は、図1の2次転写ローラー61にA、B、C、Dとしてマーキングした位置に、2次転写ローラー61の転写材把持機構610がきたときに、転写材把持機構610がとる動作状態を概略示しているものである。
図3(A)は転写材把持機構610で転写材を把持することなく、2次転写ローラー61が回転しているときの状態を示している。このとき、転写材把持部611や転写材剥離部材640は、2次転写ローラー61を仮に円柱としてみたとき、その最外周内に収まるようになっている。これは、2次転写ローラー61の回転過程において、図1のAの範囲に転写材把持機構610が存在するときの状態を示している。
図3(B)は転写材把持部611が(a)方向に移動して、転写材把持部受け部612との間に所定空間を形成して、当該空間に進入する転写材Sを、転写材把持部611及び転写材把持部受け部612とで挟持する準備を行っている状態を示す図である。これは、2次転写ローラー61の回転過程において、転写材把持機構610が図1のBの位置にきて、ゲートローラー101、101’の回転と共に、転写材ガイド102に沿って進入してくる転写材の把持準備を行っている状態を示すものである。
図3(C)は、前記空間に進入した転写材Sを、転写材把持部611が(a’)方向に
移動して、転写材把持部受け部612との間で挟持した状態を示している。このとき、転写材把持機構610でその一端を把持された転写材Sは、2次転写ローラー61の回転に伴い、2次転写ローラー61のローラー胴部601に巻きとられるような状態となる。このように、転写材が2次転写ニップに進入する前段に転写材把持機構610で転写材Sを把持・固定するので、トナー像が転写される転写材Sの位置決めを厳密に行うことができる。2次転写ローラー61の回転過程において、転写材把持機構610が図1のCの範囲に位置するときには、図3(C)の状態が保たれる。
移動して、転写材把持部受け部612との間で挟持した状態を示している。このとき、転写材把持機構610でその一端を把持された転写材Sは、2次転写ローラー61の回転に伴い、2次転写ローラー61のローラー胴部601に巻きとられるような状態となる。このように、転写材が2次転写ニップに進入する前段に転写材把持機構610で転写材Sを把持・固定するので、トナー像が転写される転写材Sの位置決めを厳密に行うことができる。2次転写ローラー61の回転過程において、転写材把持機構610が図1のCの範囲に位置するときには、図3(C)の状態が保たれる。
図3(D)は転写材把持部611が(a)方向に移動して、転写材把持部受け部612との間に所定空間を形成し転写材Sを解放すると共に、転写材剥離部材640が(b)方向に移動して、2次転写ローラー61から遠ざかる方向に転写材Sを押している状態を示している。このような動作状態は、2次転写ローラー61の回転過程において、転写材把持機構610が図1のDの位置にきて、2次転写ニップを経てトナー像が転写された転写材Sを、次の転写材搬送プロセスに引き渡すときのものである。
上記したように転写材把持機構610は、転写材Sを転写ベルト40と2次転写ローラー61との2次転写ニップ間に挿通する前に転写材Sを把持すると共に、転写ベルト40と2次転写ローラー61との2次転写ニップ間に挿通した後に把持した転写材Sを解放する動作するものである。2次転写ニップを経た転写材Sは、転写材把持機構610が図3(D)に示すように動作することによって、転写材Sを2次転写ローラー61から確実に分離すると共に、次の転写材搬送プロセスに確実に導くことができるようになっている。また、一般的に液体現像剤を用いた画像形成プロセスでは、2次転写ニップでトナー像が転写された転写材Sは、2次転写ローラー61又は転写ベルト40のいずれかに添着してしまい、剥離が困難な場合があるが、転写材把持機構610による図3(D)の動作によって、転写材Sを各構成から確実に剥離させることができる。
上記のように転写材把持機構610で解放された転写材Sは、次に転写ユニット90まで搬送されるが、この搬送を行うための搬送手段について次に説明する。図4及び図5は本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられる転写材搬送手段の動作を説明する図である。図4及び図5において、210は第1吸引装置、211は筐体部、212は吸引面、215は気流発生部、230は転写材搬送装置、231は筐体部、232は吸引面、233は隔壁部材、235は気流発生部、250は転写材搬送部材、251は転写材搬送部材駆動ローラー、252、253は転写材搬送部材張架ローラー、270は第2吸引装置、271は筐体部、272は吸引面、275は気流発生部、400は送風装置、401は筐体部、402は開口部、405は気流発生部をそれぞれ示している。
第1吸引装置210は、シロッコファンなどの気流発生部215が取り付けられた筐体部211を有しており、この気流発生部215によって、筐体部211内の空間R1から筐体部211外に排気を行うことができるようになっている。筐体部211の下面側は複数の通気孔が一面に設けられた吸引面212となっている。第1吸引装置210は、気流発生部215を動作させて、筐体部211外にaで示すような排気を行うことで、Aに示すような吸引力を発生させる。この吸引力によって、トナー像が転写された転写材Sは重力に抗して吸引面212に保持される。この吸引力は、転写材Sが吸引面212に保持される程度のものであるが、2次転写ニップから転写材Sが押し出される力に抗して、転写材Sの進行を妨げる程度のものではない。
転写材搬送装置230は、シロッコファンなどの気流発生部235が取り付けられた筐体部231と、その筐体部231周囲に配された転写材搬送部材250などから概略構成されている。転写材搬送装置230では、気流発生部235によって、筐体部231内の空間R2から筐体部231外に排気を行うことができるようになっている。
筐体部231の下面側は複数の通気孔が一面に設けられた吸引面232となっており、この気流発生部235の排気動作bに伴い、吸引面232ではBに示すような吸引力が発生する。このとき、筐体部231内にもうけられた隔壁部材233の作用によって、筐体部231内の空間R2から比較的均等に排気が行われようになり、吸引面232における吸引力も場所によって偏りが生じることがないようにしている。
筐体部231の周囲に配された転写材搬送部材250は、貫通する通気孔(不図示)が複数設けられたエンドレスベルトであり、転写材搬送部材250に駆動力を付与する転写材搬送部材駆動ローラー251と、転写材搬送部材張架ローラー252、253に張架されている。転写材搬送部材250は、転写材搬送部材駆動ローラー251が回転することによって、図示矢印の方向に移動するが、この移動速度は略画像形成プロセスの速さと同程度とされる。転写材搬送部材250の軸方向の長さ(転写材搬送部材250の幅)は、画像形成装置が扱い得る最大の幅を有する転写材の幅よりも長く構成されている。
筐体部231の吸引面232における吸引力は、転写材搬送部材250の通気孔からも作用することで、トナー像が転写された転写材Sは重力に抗して転写材搬送部材250の搬送面Pに保持されると共に、転写材搬送部材駆動ローラー251の駆動力による転写材搬送部材250の移動に伴い搬送面P上で搬送されることとなる。転写材搬送部材250の転写材搬送部材張架ローラー252から転写材搬送部材駆動ローラー251までの間の領域が転写材Sを搬送する搬送面Pとして利用される。
第2吸引装置270は、シロッコファンなどの気流発生部275が取り付けられた筐体部271を有しており、この気流発生部275によって、筐体部271内の空間R3から筐体部271外に排気を行う。筐体部271の下面側は複数の通気孔が一面に設けられた吸引面272となっており、第2吸引装置270の気流発生部275の排気動作cによって、Cに示すような吸引力を発生させることができる。この吸引力によって、トナー像が転写された転写材Sは重力に抗して吸引面272に保持される。この吸引力は、転写材Sが吸引面272に保持される程度のものであるが、転写材Sの搬送に伴う力に抗して、転写材Sの搬送が妨げる程度に大きいものではない。
ここで、本実施形態における「気流」は、転写材Sと接触する部材(例:転写材搬送部
材)の通気孔の開口面積を一定としたときの単位時間あたりの空気の流量として定義する
。
材)の通気孔の開口面積を一定としたときの単位時間あたりの空気の流量として定義する
。
第1吸引装置210、転写材搬送装置230、第2吸引装置270などからなる本実施形態に係る転写材搬送手段は、転写材のトナー像が転写されている面を鉛直下方として転写材を搬送するものである。
送風装置400は、2次転写ニップの出口付近の転写ベルト40と2次転写ローラー61との間の空間にエアーを吐出するためのものであり、シロッコファンなどの気流発生部405によって筐体部401内の空間R4にエアーが送り込まれるようになっている。この筐体部401には、ローラー類の軸方向にわたる開口部402が設けられており、気流発生部405の気流発生動作dに伴い筐体部401内に送り込まれたエアーは、この開口部402からDに示すように吐出される。このときのエアーの吐出力は、トナー像が転写された転写材Sが重力に抗して垂れ下がらない程度で、かつ、転写材Sがエアーの勢いでばたつくことがない程度に調整される。
次に、上記のように構成される本実施形態における転写材搬送手段の動作を説明する。図4は2次転写ユニット60の2次転写ニップから転写材Sの搬送方向先端部(SO)が
排出された直後、すなわち、2次転写ユニット60側から転写材Sが搬送手段の方に引き渡された直後の状態を示している。転写材Sは、図示するように、気流発生部215の動作aに伴い発生する吸引面212の吸引力Aによって、落下することなく吸引面212に保持されつつ、2次転写ユニット60側からの送り動作の力によって吸引面212上を滑るように搬送される。このことき、吸引面212が吸着する転写材Sの面は、直前の2次転写動作によってトナー像が形成されていない方の面であるので、搬送手段による搬送動作に伴い未定着トナー像が乱れるようなことはない。また、本実施形態では、第1吸引装置210が設けられることで、転写材Sの排出姿勢を安定的に保つことができ、その結果として、転写材Sのトナー像形成面が重力方向下方にある転写ベルト40などの部材に触れて未定着のトナー像が乱れるのを防ぐことができる。また、2次転写ローラー61と転写材搬送装置230との間に転写材Sを吸引する第1吸引装置210を有するので、転写材先端がベルトや転写ローラー61から離間した後に、転写材の姿勢をエアー吸引に沿わせることができ、転写材の姿勢を安定化させることができる。
排出された直後、すなわち、2次転写ユニット60側から転写材Sが搬送手段の方に引き渡された直後の状態を示している。転写材Sは、図示するように、気流発生部215の動作aに伴い発生する吸引面212の吸引力Aによって、落下することなく吸引面212に保持されつつ、2次転写ユニット60側からの送り動作の力によって吸引面212上を滑るように搬送される。このことき、吸引面212が吸着する転写材Sの面は、直前の2次転写動作によってトナー像が形成されていない方の面であるので、搬送手段による搬送動作に伴い未定着トナー像が乱れるようなことはない。また、本実施形態では、第1吸引装置210が設けられることで、転写材Sの排出姿勢を安定的に保つことができ、その結果として、転写材Sのトナー像形成面が重力方向下方にある転写ベルト40などの部材に触れて未定着のトナー像が乱れるのを防ぐことができる。また、2次転写ローラー61と転写材搬送装置230との間に転写材Sを吸引する第1吸引装置210を有するので、転写材先端がベルトや転写ローラー61から離間した後に、転写材の姿勢をエアー吸引に沿わせることができ、転写材の姿勢を安定化させることができる。
2次転写ユニット60側からの送り動作の力を受けて、第1吸引装置210の吸引面212上を滑りつつ搬送された転写材Sの搬送方向先端部が、転写材搬送装置230側に到達すると、次に、転写材Sは転写材搬送部材250の搬送面Pにおける吸引力Bによって保持されると共に、転写材搬送部材250の移動動作に伴い搬送面Pを定着ユニット90に向かって進行する。
図5は2次転写ユニット60の2次転写ニップから転写材Sの搬送方向後端部(SE)
が排出された直後の状態を示したものである。特に、このとき、送風装置400を動作させてエアーをDに示すように吐出することで、転写材Sの後端部(SE)が2次転写ニッ
プから排出された時に転写材後端部(SE)が転写ベルト40等に触れて画像が汚損され
ることを防ぐことができる。
が排出された直後の状態を示したものである。特に、このとき、送風装置400を動作させてエアーをDに示すように吐出することで、転写材Sの後端部(SE)が2次転写ニッ
プから排出された時に転写材後端部(SE)が転写ベルト40等に触れて画像が汚損され
ることを防ぐことができる。
本実施形態においては、上記のように2次転写ローラー61と転写ベルト40の間のニップ出口空間にエアーを吐出する送風装置400を有するので、転写材後端(SE)が2
次転写ニップから排出された後も2次転写ローラー61側に押し付けることができ、2次転写ニップ排出後の転写材Sの姿勢を安定させることができる。
次転写ニップから排出された後も2次転写ローラー61側に押し付けることができ、2次転写ニップ排出後の転写材Sの姿勢を安定させることができる。
すなわち、本発明の画像形成装置によれば、転写ベルト40と2次転写ローラー61との間に設けられ、転写材把持機構610によって解放された転写材Sの像が転写された面に向けて気流を吐出する送風装置400を有しており、この送風装置400から吐出した気流を転写材Sにあてて、転写材Sの姿勢をコントロールするので、像が転写された面(印刷面)を汚損する可能性がなく、これによる画質の劣化を抑制することが可能となるのである。
図5に示す転写材Sは、装置が扱い得る、搬送方向からみて最長の転写材である。本発明の画像形成装置では、最長の転写材を用いたときでも、定着ユニット90の定着ニップ及び2次転写ユニット60の2次転写ニップのいずれにも転写材Sが挟まれていない状態とするように、各構成の寸法が決められている。このために、定着ユニット90と2次転写ユニット60との間で、転写材Sを搬送する速度に差があったとしても、転写材Sにたるみや、ひっぱりが生じることがなく、画像などへの悪影響を回避することが可能となる。
また、転写材Sが2次転写ユニット60の2次転写ニップ間に挟まれた状態で、転写材搬送装置230の搬送面Pで搬送されているときに、2次転写ユニット60の搬送速度と、転写材搬送部材250の搬送速度との間に差があったとしても、転写材搬送部材250で保持された転写材Sはエアーによる吸引力だけによって保持されるものであるので、転
写材搬送部材250上を滑ることができるので、転写材Sにたるみや、ひっぱりなどが生じることがない。
写材搬送部材250上を滑ることができるので、転写材Sにたるみや、ひっぱりなどが生じることがない。
同様に、転写材Sが定着ユニット90の定着ニップ間に挟まれた状態で、転写材搬送装置230の搬送面Pで搬送されているときに、定着ユニット90の搬送速度と、転写材搬送部材250の搬送速度との間に差があったとしても、転写材搬送部材250上を滑ることができ、転写材Sにたるみや、ひっぱりなどが生じることがない。
上記でみたように転写材搬送装置230は各ユニットにおける転写材Sの搬送速度の差分を吸収するような機構として機能することができる。
転写材搬送装置230の搬送面Pで搬送された転写材Sは、第2吸引装置270の吸引面272を経て、定着ユニット90において、加熱ローラー91と加圧ローラー92とが形成する定着ニップ間に進入する。この定着ニップを経た転写材Sは、トナー像が融着され永久可視像とされる。
液体現像剤を用いた画像形成方法では、2次転写ユニット60での2次転写後所定時間をおいた方が、定着ユニット90において良好な定着効率を得ることができる、という現象が発生することがある。これは、所定時間おいた方が、定着を阻害しているキャリアを転写材に浸透させることができるためである。2次転写ユニット60の直後に定着ユニット90が設けられたレイアウトをとると、転写材Sは2次転写ユニット60でトナー転写を受けて、間もなく定着される、ということとなり定着効率が低下する懸念があるが、本発明に係る画像形成装置によれば、2次転写ユニット60と定着ユニット90との間に、第1吸引装置210、転写材搬送装置230、第2吸引装置270などにより構成された搬送手段が存在するレイアウトとなっているので、転写材Sの搬送に伴う時間によって、2次転写後定着を行うまでの所定時間をかせぐことができ、定着ユニット90において良好な定着効率を得ることができる。
また、本発明に係る画像形成装置によれば、2次転写ユニット60から排出された転写材Sを吸引する第1吸引装置210が設けられているので、2次転写後の転写材Sを転写ベルト40の上のスペースに排出することができ、そのスペースを使って定着ユニット90を配置することができるため、装置の設置面を小さくすることができるという効果もある。
次に、以上のように構成される本発明に係る画像形成装置の制御について説明する。図6は本発明の実施形態に係る画像形成装置における制御ブロックの概略を示す図である。図6において、145は転写材種別情報記憶部、150は主制御部、151、153、157、158は風量制御部をそれぞれ示している。
主制御部150は本発明に係る画像形成装置の各制御を行うためのメインコントローラである。このような主制御部150としては、CPUやRAM、ROM等を備える汎用の情報処理装置を用い、入力された所定情報に基づいて所定ブロックへの命令を出力する動作を前記CPUに実行させるプログラムを予め前記ROMに記憶させることによって実現することが可能である。
転写材種別情報記憶部145は、画像形成装置で画像形成する転写材の種別に係るデータを一時的に記憶する記憶手段である。このような転写材種別情報記憶部145は、例えば、画像形成装置内に設けられる転写材の種別を判定する判定センサー(不図示)からの情報、画像形成装置の筐体に設けられる入力パネル(不図示)などからユーザーが手動で入力する情報、画像形成装置に対して画像形成実行命令を出力する上位装置からの情報、
或いは、画像形成装置に対して転写材を供給する給紙装置からの情報を取得して、その情報を格納するように構成される。転写材種別情報記憶部145に記憶される転写材種別データは、主制御部150における制御のために適宜利用される。
或いは、画像形成装置に対して転写材を供給する給紙装置からの情報を取得して、その情報を格納するように構成される。転写材種別情報記憶部145に記憶される転写材種別データは、主制御部150における制御のために適宜利用される。
風量制御部151、153、157、158は、第1吸引装置210の気流発生部215、転写材搬送装置230の気流発生部235、第2吸引装置270の気流発生部275、そして送風装置400の気流発生部405での気流発生時の風量を制御するものである。より具体的には、風量制御部は各気流発生部としてのファンに設けられたモーターの速度制御を行うコントローラである。主制御部150は、これら風量制御部151、153、157、158に制御命令を出力することによって、それぞれの気流発生部による発生風量をコントロールする。これによって、転写材に対する吸引力、或いは転写材に対する吐出エアー量などを自在に制御することが可能となる。なお、本実施形態では、ファンのモーター制御によって風量を制御する例に基づき説明しているが、開閉可能なダクトを各筐体部内に設けておき、ダクトの開閉によって風量を制御するように構成することも可能である。
本発明に係る画像形成装置は、転写材種別情報記憶部145を有しており、この転写材種別に係る情報に基づき主制御部150が、第1吸引装置210、転写材搬送装置230、第2吸引装置270などにより構成された搬送手段、送風装置400を制御するものであるので、転写材の種別に応じて転写材搬送条件等を容易に変更することが可能となる。
また、本発明に係る画像形成装置は、風量制御部151、153、157は、転写材を吸引するときの風量を調整する風量調整部として機能するので、例えば転写材の種別に応じて、第1吸引装置210、転写材搬送装置230、第2吸引装置270などの搬送手段で転写材を吸引するときの吸引力を調整できることができ、装置の転写材種別対応性が向上する。
より、具体的には、例えば薄い紙で厚紙と同じ吸引力で吸引してしまうと、薄い紙の場合、厚い紙より紙のこしが弱いため、吸引力に紙のこしが負けてしまい、吸引面212、吸引面272で紙が搬送されずに停滞して紙がしわになってしまうことがあるが、薄い紙のときの吸引力を例えば、厚い紙の半分にすることで、薄い紙のこしでも十分搬送することができ、紙にしわがよってしまうのを防止することができる。
また、本発明に係る画像形成装置は、風量制御部158は、送風装置400でエアーを送るときの風量を調整する風量調整部として機能するので、例えば転写材種別に応じて送風装置400の吐出風量を調整することができ、装置の転写材種別対応性が向上する。
より具体的には、厚紙と同じ気流の吐出風量で薄い紙を、転写ベルト40と転写ローラー61との間の2次転写ニップ出口空間に押し付けると、吐出されたエアーで紙がばたついてしまう。紙がばたつくことで装置内の部材に画像面が当たるため、画像が乱れたり、紙がばたつくことで紙にしわがよってしまったりすることがあるが、薄い紙のときに吐出風量を例えば、厚い紙の半分にすることで薄い紙をばたつかせずに前記空間側に押し付けることができる。
次に、2次転写ユニット60における2次転写ニップを転写材Sが通過するときに転写材Sのカールについて説明する。図7は2次転写ニップを通過する転写材Sを模式的に示す図である。
2次転写ユニット60を構成する2つのローラーのうち一方のローラーである2次転写ローラー61における弾性部材607(第1の硬度の弾性層)としては、JIS A 5
0度の2mm厚の導電性ウレタンゴムを100μm厚の導電性ポリアミドイミドの上に重ねた多層のゴムシートが用いられている。また、導電性ウレタンゴムの表面にはフッ素系ゴムによる15μmのコートがあるが、厚みの主になるウレタンゴム層の硬度が2次転写ローラー61の表層硬度を決定する。
0度の2mm厚の導電性ウレタンゴムを100μm厚の導電性ポリアミドイミドの上に重ねた多層のゴムシートが用いられている。また、導電性ウレタンゴムの表面にはフッ素系ゴムによる15μmのコートがあるが、厚みの主になるウレタンゴム層の硬度が2次転写ローラー61の表層硬度を決定する。
また、2次転写ユニット60を構成する2つのローラーのうちのもう一方の2次転写バックアップローラー55は、JIS A 30の導電性ウレタンゴムを5mm厚で芯金に巻いたものである。2次転写バックアップローラー55の弾性層57(第2の硬度の弾性層)は、2次転写ローラー61の弾性部材607(第1の硬度の弾性層)に対して硬度が低い。上記のように2次転写ユニット60が構成されているために、本実施形態では、転写材Sが通過する2次転写バックアップローラー55側が凹む形となり、下に凸のカールが転写材Sに形成されることとなる。
なお、2次転写ローラー61と2次転写バックアップローラー55との間の荷重は30kgfである。また、2次転写ローラー61の直径は190mmで構成され、2次転写バックアップローラー55の直径は65mmで構成されている。
このようなカールが形成されると、図8に示すように、転写材Sの搬送方向先端部(SO)は鉛直上方に向かうようになり、第1吸引装置210から転写材搬送装置230の転
写材搬送部材250への受け渡し時などに、転写材搬送装置230で転写材Sが適切に吸引されやすくなる。
写材搬送部材250への受け渡し時などに、転写材搬送装置230で転写材Sが適切に吸引されやすくなる。
以上のように、本発明の画像形成装置及び画像形成方法によれば、像を転写材に転写する2次転写ユニット60において、転写材カールが形成されるとしても、転写材搬送手段で、搬送しやすいようなカールが形成されるように構成されているので、転写材搬送時における転写材カールに起因する転写材の浮き上がりを防止することができるので、転写材が転写材搬送部材250から脱落しジャムが発生することもなく、また、転写材を定着ユニット所定位置へ導入することができずに定着不良・画質劣化が発生することもない。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。2次転写ユニット60で形成される転写材カールの傾向は、2次転写ユニット60を構成する2つのローラーの硬度の関係によって異なる。そして、カールの形状によっては、転写材Sのカールした後端(SE)が転
写ベルト40に対して接触してしまい、転写材Sに形成された画像を汚損してしまう可能性もある。そこで、本実施形態では、送風装置400における気流発生部405を制御することで、転写材Sのカールした後端(SE)の画像汚損を避けるようにしている。
写ベルト40に対して接触してしまい、転写材Sに形成された画像を汚損してしまう可能性もある。そこで、本実施形態では、送風装置400における気流発生部405を制御することで、転写材Sのカールした後端(SE)の画像汚損を避けるようにしている。
図9(A)は転写材のカールした後端(SE)に対して送風装置400が送風を行うこ
とで転写ベルト40に後端(SE)が接触しないように制御することを説明する図(カー
ルは下に凸の場合)であり、図9(B)は転写材のカールした後端(SE)に対して送風
装置400が送風を行うことで転写ベルト40に後端(SE)が接触しないように制御す
ることを説明する図(カールが上に凸の場合)である。
とで転写ベルト40に後端(SE)が接触しないように制御することを説明する図(カー
ルは下に凸の場合)であり、図9(B)は転写材のカールした後端(SE)に対して送風
装置400が送風を行うことで転写ベルト40に後端(SE)が接触しないように制御す
ることを説明する図(カールが上に凸の場合)である。
転写材のカールした後端(SE)の傾向は、転写材Sの厚さの違いによって異なる。そ
こで、本実施形態においては、このような厚さの相違によって、送風装置400における気流発生部405を制御して、転写材Sの厚さに応じて適切な搬送を行い得るように構成するものである。
こで、本実施形態においては、このような厚さの相違によって、送風装置400における気流発生部405を制御して、転写材Sの厚さに応じて適切な搬送を行い得るように構成するものである。
図10は転写材Sの種別に応じた気流発生部405における制御テーブルを示す図である。本実施形態においては、転写材種別情報記憶部145に記憶される転写材の種別に応じて、気流発生部405を以下のように制御している。
本実施形態においては、転写材種別情報記憶部145に記憶される転写材の種別に応じて、気流発生部405を以下のように制御している。
まず、転写材種別情報記憶部145に記憶される転写材の種別が、第1転写材S1であ
るときには、主制御部150及び風量制御部153は気流発生部405が第1転写材S1
を第1の風量レベルD01で吐出するように制御する。
るときには、主制御部150及び風量制御部153は気流発生部405が第1転写材S1
を第1の風量レベルD01で吐出するように制御する。
このような第1転写材S1より厚い第2転写材S2が用いられているときには、より腰の強いカールが形成されているので、これに併せて転写材搬送装置230で風量レベルを第1の風量レベルD01より高くするように制御する。より具体的には、転写材種別情報記憶部145に記憶される転写材の種別が、第1転写材S1より厚い第2転写材S2であるときには、主制御部150及び風量制御部153は気流発生部405が転写材を第1風量レベルD01よりも大きい第2風量レベルD02で吐出するように制御する。
また、第1転写材S1より薄い第3転写材S3が用いられているときには、より腰の弱いカールが形成されているので、これに併せて転写材搬送装置230で風量レベルを第1の風量レベルD01より低くするように制御する。より具体的には、転写材種別情報記憶部145に記憶される転写材の種別が、第1転写材S1より薄い第3転写材S3であるときには、主制御部150及び風量制御部153は気流発生部405が転写材を前記第1風量レベルD01よりも小さい第3風量レベルD03で吐出するように制御する。
次に、以上のような制御系を有する本発明に係る画像形成装置によるより詳細な制御の一例について説明する。図11は本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御ブロックによる制御シーケンスの一例を示す図である。
図11において、第1段目は送風装置400(風量制御部158)の送風レベルの動作シーケンスを示しており、第2段目は第1吸引装置210(風量制御部151)の吸引レベルの動作シーケンスを示しており、第3段目は転写材搬送装置230(風量制御部153)の吸引レベルの動作シーケンスを示しており、第2段目は第2吸引装置270(風量制御部157)の吸引レベルの動作シーケンスを示している。また、一点鎖線は転写材Sの搬送方向先端部(SO)がそれぞれの構成を通過するときのタイミングを、また二点鎖
線は転写材Sの搬送方向後端部(SE)がそれぞれの構成を通過するときのタイミングを
示している。なお、転写材Sの通過タイミングについては、不図示の転写材検出手段などによってモニタされている。
線は転写材Sの搬送方向後端部(SE)がそれぞれの構成を通過するときのタイミングを
示している。なお、転写材Sの通過タイミングについては、不図示の転写材検出手段などによってモニタされている。
転写材Sの搬送方向先端部(SO)が2次転写ユニット60のニップ部から排出され、
第1吸引装置210に到達する前の時間T1で第1吸引装置210がオンとされ、また転写材Sの搬送方向先端部(SO)が転写材搬送装置230に到達する前の時間T2で転写
材搬送装置230がオンとされる。転写材Sの搬送方向先端部(SO)が第1吸引装置2
10を通過し終わった後の時間T3で第1吸引装置210はオフとされる。転写材3が第1吸引装置210を通過している間に第1吸引装置210はオフとされるが、転写材Sは2次転写ユニット60のニップに保持され、さらに、転写材搬送装置230による吸引力によって保持されているので落下することはない。
第1吸引装置210に到達する前の時間T1で第1吸引装置210がオンとされ、また転写材Sの搬送方向先端部(SO)が転写材搬送装置230に到達する前の時間T2で転写
材搬送装置230がオンとされる。転写材Sの搬送方向先端部(SO)が第1吸引装置2
10を通過し終わった後の時間T3で第1吸引装置210はオフとされる。転写材3が第1吸引装置210を通過している間に第1吸引装置210はオフとされるが、転写材Sは2次転写ユニット60のニップに保持され、さらに、転写材搬送装置230による吸引力によって保持されているので落下することはない。
また、転写材Sの搬送方向先端部(SO)が第2吸引装置270に到達する前の時間T
4で第2吸引装置270がオンとされ、通過し終わった時間T6で第2吸引装置270はオフとされる。この間、転写材搬送装置230はオンのままに保たれ、転写材Sを吸引し続ける。
4で第2吸引装置270がオンとされ、通過し終わった時間T6で第2吸引装置270はオフとされる。この間、転写材搬送装置230はオンのままに保たれ、転写材Sを吸引し続ける。
一方、転写材Sの搬送方向後端部(SE)が2次転写ユニット60のニップ部から排出
され前後において、送風装置400が時間T5〜時間T7までの間の所定時間オンとされて、搬送方向後端部(SE)近傍に転写材Sの姿勢をコントロールするための気流が送風
装置400から吐出される。これによって、転写材Sの姿勢が安定して、像が転写された面(印刷面)を汚損する可能性がなく、これによる画質の劣化を抑制することが可能となる。このとき、図10のテーブルに示すような転写材Sの種別に応じた気流発生部405における制御を行うことによって、転写材Sのカール状態に応じた制御が可能となり、搬送をより確実なものとすることができる。
され前後において、送風装置400が時間T5〜時間T7までの間の所定時間オンとされて、搬送方向後端部(SE)近傍に転写材Sの姿勢をコントロールするための気流が送風
装置400から吐出される。これによって、転写材Sの姿勢が安定して、像が転写された面(印刷面)を汚損する可能性がなく、これによる画質の劣化を抑制することが可能となる。このとき、図10のテーブルに示すような転写材Sの種別に応じた気流発生部405における制御を行うことによって、転写材Sのカール状態に応じた制御が可能となり、搬送をより確実なものとすることができる。
転写材Sの搬送方向後端部(SE)が第2吸引装置270に到達する前の時間T8で第
2吸引装置270がオンとされ、通過し終わった時間T10で第2吸引装置270はオフとされる。また、転写材Sの搬送方向後端部(SE)が転写材搬送装置230を通過し終
わった時間T9で転写材搬送装置230はオフとされる。
2吸引装置270がオンとされ、通過し終わった時間T10で第2吸引装置270はオフとされる。また、転写材Sの搬送方向後端部(SE)が転写材搬送装置230を通過し終
わった時間T9で転写材搬送装置230はオフとされる。
次に、2次転写ローラー61における弾性層の構成について説明する。図12は本発明の実施形態に係る画像形成装置における2次転写ローラー61の弾性部材607の取り付け構造を説明する図である。2次転写ローラー61のローラー胴部601には、転写材把持機構610が収納されてなる開口凹部605が設けられており、弾性部材607はこの開口凹部605の一端から他端へ渡されるようにして配され、それぞれの端部で取り付け部材608、609によって固定されるような構造となっている。このような構造であるために、弾性部材607の取り替えは比較的に容易であり、したがって、画像形成装置で主に用いられる転写材に応じて、弾性部材607を交換することで、転写材Sのカール形状を制御することが容易であるようになっている。
以上、本発明の画像形成装置及び画像形成方法によれば、像を転写材に転写する転写ユニットにおいて、転写材カールが形成されるとしても、転写材搬送手段で、搬送しやすいようなカールが形成されるように構成されているので、転写材搬送時における転写材カールに起因する転写材の浮き上がりを防止することができるので、転写材が搬送ベルト(転写材搬送部材)から脱落しジャムが発生することもなく、また、転写材を定着ユニット所定位置へ導入することができずに定着不良・画質劣化が発生することもない。
10Y、10M、10C、10K・・・感光体、11Y、11M、11C、11K・・・コロナ帯電器、12Y、12M、12C、12K・・・露光ユニット、13Y、13M、13C、13K・・・第1感光体スクイーズローラー、13Y’、13M’、13C’、13K’・・・第2感光体スクイーズローラー、14Y、14Y’、14M、14M’、14C、14C’、14K、14K’、・・・感光体スクイーズローラークリーニングブレード、18Y、18M、18C、18K・・・感光体クリーニングブレード、20Y、20M、20C、20K・・・現像ローラー、21Y、21M、21C、21K・・・現像ローラークリーニングブレード、22Y、22M、22C、22K・・・コンパクションコロナ発生器、30Y、30M、30C、30K・・・現像装置、31Y、31M、31C、31K・・・現像剤容器、32Y、32M、32C、32K・・・アニロックスローラー、31Y、31M、31C、31K・・・現像剤容器、33Y、33M、33C、33K・・・規制ブレード、34Y、34M、34C、34K・・・オーガ(供給ローラー)、40・・・転写ベルト(転写媒体)、41・・・ベルト駆動ローラー、42・・・テンションローラー、45・・・現像剤回収部、46・・・転写ベルトクリーニングローラー、47・・転写ベルトクリーニングローラークリーニングブレード、49・・・転写ベルトクリーニングブレード、50Y、50M、50C、50K・・・1次転写部、51Y、51M、51C、51K・・・1次転写バックアップローラー、54・・・テンションローラー、55・・・2次転写バックアップローラー、56・・・ローラー胴部、57
・・・弾性層、60・・・2次転写ユニット、61・・・2次転写ローラー、62・・・2次転写ローラークリーニングブレード、74・・・(クリーニング)ブレード保持部材、85・・・2次転写ユニット回収貯留部、90・・・定着ユニット、91・・・加熱ローラー、92・・・加圧ローラー、101、101’・・・ゲートローラー、102・・・転写材ガイド、145・・・転写材種別情報記憶部、150・・・主制御部、151、153、157、158・・・風量制御部、210・・・第1吸引装置、211・・・筐体部、212・・・吸引面、215・・・気流発生部、230・・・転写材搬送装置、231・・・筐体部、232・・・吸引面、233・・・隔壁部材、235・・・気流発生部、250・・・転写材搬送部材、251・・・転写材搬送部材駆動ローラー、252、253・・・転写材搬送部材張架ローラー、270・・・第2吸引装置、271・・・筐体部、272・・・吸引面、275・・・気流発生部、400・・・送風装置、401・・・筐体部、402・・・開口部、405・・・気流発生部、601・・・ローラー胴部、602・・・ローラー軸部、605・・・開口凹部、607・・・弾性部材、608、609・・・取り付け部材、610・・・転写材把持機構、611・・・転写材把持部、612・・・転写材把持部受け部、640・・・転写材剥離部材
・・・弾性層、60・・・2次転写ユニット、61・・・2次転写ローラー、62・・・2次転写ローラークリーニングブレード、74・・・(クリーニング)ブレード保持部材、85・・・2次転写ユニット回収貯留部、90・・・定着ユニット、91・・・加熱ローラー、92・・・加圧ローラー、101、101’・・・ゲートローラー、102・・・転写材ガイド、145・・・転写材種別情報記憶部、150・・・主制御部、151、153、157、158・・・風量制御部、210・・・第1吸引装置、211・・・筐体部、212・・・吸引面、215・・・気流発生部、230・・・転写材搬送装置、231・・・筐体部、232・・・吸引面、233・・・隔壁部材、235・・・気流発生部、250・・・転写材搬送部材、251・・・転写材搬送部材駆動ローラー、252、253・・・転写材搬送部材張架ローラー、270・・・第2吸引装置、271・・・筐体部、272・・・吸引面、275・・・気流発生部、400・・・送風装置、401・・・筐体部、402・・・開口部、405・・・気流発生部、601・・・ローラー胴部、602・・・ローラー軸部、605・・・開口凹部、607・・・弾性部材、608、609・・・取り付け部材、610・・・転写材把持機構、611・・・転写材把持部、612・・・転写材把持部受け部、640・・・転写材剥離部材
Claims (7)
- 像が転写される転写ベルトと、
前記転写ベルトを駆動させる駆動ローラーと、
第1の硬度を有する弾性層を有し、前記転写ベルトと接触してニップを形成し、前記ニップを通過する転写材に前記転写ベルトに転写された前記像を転写する転写ローラーと、
前記第1の硬度より低い第2の硬度の弾性層を有するとともに、前記転写ベルトを介して前記転写ローラーと接触するローラーと、
前記転写材を鉛直方向の上方に吸引する気流を発生させる気流発生部材を備え、前記像が転写された前記転写材の面が前記鉛直方向の下方に向けて前記転写材を搬送する転写材搬送部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記転写ローラーは周面に凹部を有し、前記弾性層は前記凹部で支持される請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記転写ローラーの前記凹部に前記転写材を把持する転写材把持部が配設される請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記転写ローラーで転写された前記転写材を吸引する第1吸引部を有し、
前記第1吸引部で吸引された前記転写材を前記転写材搬送部で搬送する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記ニップに送風する送風部を有する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記転写材の種別に係る情報を記憶する転写材情報記憶部と、
前記転写材情報記憶部に記憶された前記情報に基づいて前記送風部の送風を制御する制御部と、
を有する請求項5に記載の画像形成装置。 - 駆動ローラーで駆動された転写ベルトに像を転写し、
第1の硬度の弾性層を有する転写ローラーと、前記第1の硬度よりも低い第2の硬度の弾性層を有するローラーとが前記転写ベルトを介して接触することにより形成されたニップに転写材を通過させて前記転写ベルトに転写された前記像を前記転写材に転写し、
前記転写材を鉛直方向の上方に吸引しつつ、前記像が転写された面が前記鉛直方向の下方に向けて前記転写材を搬送することを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009190940A JP2011043615A (ja) | 2009-08-20 | 2009-08-20 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011043615A true JP2011043615A (ja) | 2011-03-03 |
Family
ID=43831094
Family Applications (1)
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JP2009190940A Pending JP2011043615A (ja) | 2009-08-20 | 2009-08-20 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011043615A (ja) |
-
2009
- 2009-08-20 JP JP2009190940A patent/JP2011043615A/ja active Pending
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