JP2011075238A - 空気調和機 - Google Patents

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慶明 松原
Koji Mochizuki
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Abstract

【課題】空気調和機において、風向を制御する風向偏向羽根の全長を空気調和機本体の横幅と略同等にし、吹出口の横幅より長くし、吹出口から吹出される風の風向偏向能力を向上させる。
【解決手段】内部に風回路を有する空気調和機の本体11において、風向偏向羽根13の長さを本体の幅と同等にしたものである。風向偏向羽根13が吹出口12よりも長くなったことによって、吹出口12から左右方向に風が吹き出される際に、風向偏向羽根13による偏向の効果が高まるため、左右方向への風向偏向能力が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機に関し、さらに詳しくは前記空気調和機が吹出す風の風向を制御する風向偏向羽根に関するものである。
従来、この種の空気調和機としては、本体1の前面に吹出口3を有し、風向制御のために風向偏向羽根9を有するものがあった(特許文献1参照)。図5は前記文献に記載された従来の空気調和機の正面図である。同図において、吹出口3から吹き出された風は、風向偏向羽根9によって風向の制御が成されていた。
特開2008―157514号公報
しかしながら、前記従来の構成では、風向を制御する風向偏向羽根9が吹出口3と同等の長さのため、左右に風を偏向させる際に、端部での偏向能力が落ちている場合があった。
また、空気調和機の本体に設ける機能部品、すなわち各種のセンサー類や表示部類等と風向偏向羽根が干渉し、空気調和機本体内の機能部品の収納スペースの確保と風向偏向羽根の大きさの確保とが両立できないという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、より風向偏向機能を向上させた空気調和機の風向偏向羽根の提供を目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、本体内部に風回路を有し、吸入した空気を、前記風回路を通じて吹出口から吹出す空気調和機において、前記吹出口の前方に位置して開閉して吹出した風の風向を制御する風向偏向羽根を有し、前記風向偏向羽根の長手方向の長さが、前記本体の横幅と略同等としたものである。
この構成をなすことにより、風向偏向羽根の長さを吹出口よりも長くすることにより、左もしくは右方向に風が吹き出される際に、風向偏向羽根による偏向の効果を高めながら、機能部品の収納スペースを確保することができる。
本発明の風向偏向羽根は、羽根の長さを本体長さと同等にすることにより、左もしくは右方向に風が吹き出される際に、空気調和機の風向偏向能力を確保しながら機能部品の収納スペースを確保することができる。
第1の発明は、本体内部に風回路を有し、吸入した空気を、前記風回路を通じて吹出口から吹出す空気調和機において、前記吹出口の前方に位置して開閉して吹出した風の風向を制御する風向偏向羽根を有し、前記風向偏向羽根の長手方向の長さが、前記本体の横幅と略同等とすることにより、風向偏向羽根による偏向の効果が高まることから、左または右方向に風が吹き出される際の風向偏向能力を向上させることができる。
第2の発明は、特に第1の発明の前記本体前面部に機能部品を有し、前記風向偏向羽根の全閉時に、前記機能部品を覆うことにより、各種のセンサー類や表示部類等の機能部品を風向偏向羽根と干渉せずに空気調和機に格納することができる。
第3の発明は、特に第1〜2の発明の機能部品を、前記空気調和機のリモコン受信部、運転表示部、LED表示部、人体検知部、明るさ検知部、吸込み温度検知部、吸込み湿度検知部、吹出し温度検知部、吹出し湿度検知部、スイッチ部、電源部、イオン発生部、芳香剤放出部、音声発生部、銘板部のうちのいずれかまたはその組み合わせとすることにより、空気調和機の室内機のすべての機能部品を風向偏向羽根と干渉せずに空気調和機に格納することができる。
第4の発明は、特に第1〜3の発明の吹出口の横幅は本体の横幅より小なることとすることにより、風向偏向羽根による偏向の効果が高まることから、左または右方向に風が吹き出される際の風向偏向能力を向上させることができる。
第5の発明は、特に第1〜4の発明の空気調和機は運転停止時には、前記風向偏向羽根を全閉状態にすることにより、風向偏向羽根により機能部品を保護することができ、無用な故障を回避することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の正面図である。同図において、内部に風回路を有する本体11は、前方に、吸入した空気を吹出す吹出口12、吹出した風の風向を制御する風向偏向羽根13を有している。
また、図2は風向偏向羽根13の拡大図である。
前記本体11において、風向偏向羽根13の長手方向の長さL1は本体11の横幅L2と略同等である。そして、図2の風向偏向羽根13の両端部のA部、B部はそれぞれ、空気調和機本体11の吹出口12の正面よりも左右に延出した部分に相当する。
このように構成された空気調和機において、左右に風が吹出される際に、風向偏向羽根13の長手方向の長さが吹出口12よりも長いため、吹出口12から左右に離れた場所であっても風向偏向羽根13の表面(A部、B部)を風が通過するため、風が風向偏向羽根の傾斜の影響を受け、風向偏向羽根による偏向の効果が高まる。したがって、左右に風が吹き出される際に、空気調和機の風向偏向能力を向上させることができる。
(実施の形態2)
図3、4は、本発明の第2の実施の形態における風向偏向羽根13が開いたときの正面図、および、風向偏向羽根13が閉じたときの正面図を示すものである。なお、当該実施の形態では、空気調和機11の吸込口(図示せず)に設けた吸込パネル14が駆動され移動するタイプ(空気調和機の運転時に開、同停止時に閉)について説明する。
本実施の形態では、図3において、前面に機能部品21を持つ本体11は、前方に、吸入した空気を吹き出す吹出口12、吹き出した風を制御する風向偏向羽根13を有し、尚且つ機能部品21は風向変更羽根13の後方、すなわち風向変更羽根13によって隠されるように配置されている。
前記本体11において、風向偏向羽根13の全閉時に、風向偏向羽根13が空気調和機本体11の前面の機能部品21を覆うように閉じられる(この実施の形態では、吸込みパネル14とともに機能部品21を覆う構成となっている)。
以上のように構成された空気調和機において、風向偏向羽根13が全閉時には、機能部品
21が風向偏向羽根13に覆われているため、空気調和機本体11における機能部品の収納スペースの確保と、風向偏向性能を向上させるための風向偏向羽根13必要な長さ寸法の確保とが両立され、あるいは、前記両者が相互に干渉しないため、外観を損なわずに風向偏向能力を向上させることができる。
以上のように、本発明の風向偏向羽根は、左右方向に吹き出される風の偏向能力を高めることができるため、各種機能部品を本体に配置した大型空調設備や除湿機にも適用できる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の正面図 風向偏向羽根13の拡大図 本発明の実施の形態2における風向偏向羽根が開いたときの正面図 本発明の実施の形態2における風向偏向羽根が閉じたときの正面図 従来の空気調和機の正面図
11、1 空気調和機の本体
12、3 吹出口
13、9 風向偏向羽根
21 本体前面の機能部品

Claims (5)

  1. 本体内部に風回路を有し、吸入した空気を、前記風回路を通じて吹出口から吹出す空気調和機において、前記吹出口の前方に位置して開閉して吹出した風の風向を制御する風向偏向羽根を有し、前記風向偏向羽根の長手方向の長さが、前記本体の横幅と略同等であることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記空気調和機は、前記本体前面部に機能部品を有し、前記風向偏向羽根の全閉時に、前記機能部品を覆うことを特徴とする、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記機能部品は、前記空気調和機のリモコン受信部、運転表示部、LED表示部、人体検知部、明るさ検知部、吸込み温度検知部、吸込み湿度検知部、吹出し温度検知部、吹出し湿度検知部、スイッチ部、電源部、イオン発生部、芳香剤放出部、音声発生部、銘板部のうちのいずれかまたはその組み合わせであることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の空気調和機。
  4. 前記吹出口の横幅は前記本体の横幅より小なることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 前記空気調和機は運転停止時には、前記風向偏向羽根を全閉状態にすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機。
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