JP2011074884A - スクロール流体機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回スクロールが傾倒されながら公転旋回駆動されることに起因して発生する不具合を解消し、高性能化と耐久性の向上を図ることができるスクロール流体機械を提供することを目的とする。
【解決手段】端板30上に渦巻き状ラップ31が立設されている一対の固定スクロールおよび旋回スクロールを備え、該固定スクロールおよび旋回スクロールが、渦巻き状ラップ31同士を互いに対向させ、位相をずらして噛合わされているスクロール流体機械において、固定スクロールおよび旋回スクロールの少なくとも一方または双方の渦巻き状ラップ31の歯先部分の腹側面および背側面に、該渦巻き状ラップ31の内周端部分から外周端部分にかけてラップ厚さを薄くする方向にオフセット部36,37が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧縮機、ポンプ、膨張機等に適用することができるスクロール流体機械に関するものである。
スクロール流体機械は、一般に端板上に渦巻き状ラップが立設されている一対の固定スクロールおよび旋回スクロールを備えており、この固定スクロールおよび旋回スクロールが渦巻き状ラップ同士を互いに対向させ、180度位相をずらして噛合わされた構成とされている。このようなスクロール流体機械、例えば圧縮機においては、固定スクロールと旋回スクロールの渦巻き状ラップ同士を互いに接触させるとともに、渦巻き状ラップの歯先面と相手方スクロールの歯底面との間をシールし、密閉された圧縮室を形成することにより、圧縮されるガスのラップ隙間、チップ隙間等からの漏れを極力少なくして性能改善を図っている。
然るに、スクロール圧縮機では、旋回スクロールが、その端板背面の中心部位に設けられているボス部にブッシュ等を介して連結されているクランク軸により、固定スクロールの周りに公転旋回駆動される構成とされている。このため、旋回スクロールは、端板の反対面上に立設されている渦巻き状ラップの高さ方向に作用するガス圧によるモーメントと公転旋回運動に伴う遠心力とにより傾倒されながら公転旋回駆動され、固定スクロールおよび旋回スクロール間において渦巻き状ラップの歯先部分が相手方スクロールの渦巻き状ラップ面に強く接触される。その結果、渦巻き状ラップの歯先部分の摩耗が加速されるとともに、動力が増大され、更には渦巻き状ラップの根元部分にかかる応力が増大し、スクロール圧縮機の耐久性を阻害するという問題があった。
一方において、例えば、特許文献1,2等に示されるように、固定スクロールおよび旋回スクロールの渦巻き状ラップの腹側面および/または背側面の渦巻き方向に沿う一部領域に、ラップ厚さを薄くする方向にオフセット部を設けることにより、渦巻き状ラップ同士を一部領域で互いに非接触とするようにしたものが提案されている。
特開2001−173584号公報(図1,図6参照) 特開2009−174406号公報(図3−5参照)
しかしながら、特許文献1のものは、渦巻き状ラップの巻き始めの所定領域にオフセット部を設けることにより、過圧縮による性能低下を防止し、高効率化を実現しようとするものであって、旋回スクロールが傾倒されながら公転旋回駆動されることに起因して発生する上記問題を解消し得るものではない。また、特許文献2のものは、渦巻き状ラップの巻き始めを含む一部または巻き終りを含む一部にオフセット部を設けることにより、固定スクロールと旋回スクロールが異材質とされた場合において、熱膨張量の差による渦巻き状ラップ同士の局所的な接触を防止し、高効率化を実現しようとするものであって、これも旋回スクロールが傾倒されながら公転旋回駆動されることに起因して発生する上記問題を解消し得るものではない。
さらに、特許文献1,2に示されるように、渦巻き状ラップの一部領域にオフセット部を設けているものにあっては、通常、渦巻き状ラップの高さ方向全体にオフセット部を設けているケースが殆んどある。しかし、このような構成では、オフセット部からのガス漏れ量が多くなり、その分だけ効率が低下することから、効率の低下を如何に抑制するかが課題となっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、旋回スクロールが傾倒されながら公転旋回駆動されることに起因して発生する不具合を解消し、高性能化と耐久性の向上を図ることができるスクロール流体機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のスクロール流体機械は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるスクロール流体機械は、端板上に渦巻き状ラップが立設されている一対の固定スクロールおよび旋回スクロールを備え、該固定スクロールおよび旋回スクロールが、前記渦巻き状ラップ同士を互いに対向させ、位相をずらして噛合わされているスクロール流体機械において、前記固定スクロールおよび旋回スクロールの少なくとも一方または双方の前記渦巻き状ラップの歯先部分の腹側面および背側面に、該渦巻き状ラップの内周端部分から外周端部分にかけてラップ厚さを薄くする方向にオフセット部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、固定スクロールおよび/または旋回スクロールの渦巻き状ラップの歯先部分の腹側面および背側面に、該渦巻き状ラップの内周端部分から外周端部分にかけてラップ厚さを薄くする方向にオフセット部が設けられているため、旋回スクロールが公転旋回駆動されることによって傾倒された場合でも、固定スクロールおよび旋回スクロール間において渦巻き状ラップの歯先部分が相手方スクロールの渦巻き状ラップ面に接触する事態をオフセット部により回避することができる。従って、旋回スクロールが傾倒されることによって固定スクロールおよび旋回スクロールの渦巻き状ラップの歯先部分が強く接触されることに起因する摩耗の加速や動力の増大、あるいは渦巻き状ラップの根元部に発生する応力の増大等を緩和し、スクロール流体機械の高性能化および耐久性の向上を図ることができる。
また、本発明のスクロール流体機械は、上記のスクロール流体機械において、前記固定スクロールおよび前記旋回スクロールは、それぞれ前記渦巻き状ラップの渦巻き方向に沿う任意の位置に段部が設けられ、前記渦巻き状ラップの外周側におけるラップ高さが内周側のラップ高さよりも高くされた固定スクロールおよび前記旋回スクロールとされており、前記オフセット部は、少なくともラップ高さが高くされている前記段部よりも外周側の渦巻き状ラップの内周端部分から外周端部分にかけて設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、固定スクロールおよび旋回スクロールの渦巻き状ラップの渦巻き方向に沿う任意の位置に段部が設けられ、渦巻き状ラップの外周側におけるラップ高さが内周側のラップ高さよりも高くされているスクロール流体機械にあって、オフセット部が、少なくともラップ高さが高くされている段部よりも外周側の渦巻き状ラップの内周端部分から外周端部分にかけて設けられているため、特に段部を設けることでラップ高さが高くされている段部よりも外周側の渦巻き状ラップの歯先部分にオフセット部を設けることによって、ラップ高さが高くされている外周側の渦巻き状ラップ部分での摩耗の加速や動力の増大、根元部に発生する応力の増大等を緩和することができる。従って、スクロールの渦巻き方向に段部が設けられているスクロール流体機械の特性を一段と高め、該スクロール流体機械の更なる高性能化を図ることができる。
さらに、本発明のスクロール流体機械は、上記のスクロール流体機械において、前記オフセット部は、前記段部を跨いで該段部よりも外周側の渦巻き状ラップ部分と該段部よりも内周側の渦巻き状ラップ部分との全範囲にわたり、前記渦巻き状ラップの内周端部分から外周端部分にかけて設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、オフセット部が、段部を跨いで該段部よりも外周側の渦巻き状ラップ部分と該段部よりも内周側の渦巻き状ラップ部分との全範囲にわたり、渦巻き状ラップの内周端部分から外周端部分にかけて設けられているため、ラップ高さが高くされている段部よりも外周側の渦巻き状ラップ部分とラップ高さが低くされている段部よりも内周側の渦巻き状ラップ部分との全範囲において、旋回スクロールが公転旋回駆動されることにより渦巻き状ラップの腹側、背側のいずれの方向に傾倒された場合でも、両スクロール間において渦巻き状ラップの歯先部分が相手方スクロールの渦巻き状ラップ面に接触する事態をオフセット部により回避することができる。従って、渦巻き状ラップの摩耗、渦巻き状ラップの根元部にかかる応力およびスクロール流体機械の動力をそれぞれ低減し、スクロール流体機械の高性能化および耐久性の向上を図ることができる。
さらに、本発明のスクロール流体機械は、上記のスクロール流体機械において、前記オフセット部は、前記段部を跨いで前記渦巻き状ラップの外周側部分と内周側部分に対して同じラップ高さ位置から歯先部分にかけて設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、オフセット部が、段部を跨いで渦巻き状ラップの外周側部分と内周側部分に対して同一高さ方向位置から歯先部分にかけて設けられているため、オフセット部を加工する際、エンドミル等の工具を同一高さ位置に保持したまま、渦巻き状ラップの内周端部分から外周端部分までの間を一気に加工することができる。従って、スクロールのオフセット部の加工を容易化することができる。なお、この場合、渦巻き状ラップの段部よりも内周側部分のオフセット部は、ラップ高さに対してオフセット部が設けられる高さ方向の幅が小さくされるが、元々ラップ高さが低くされているため、そのことによって特段問題が生じることはない。
さらに、本発明のスクロール流体機械は、上述のいずれかのスクロール流体機械において、前記オフセット部は、前記歯先部分の腹側面および背側面をそれぞれ切削加工することにより設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、オフセット部が、渦巻き状ラップの歯先部分の腹側面および背側面をそれぞれ切削加工することにより設けられているため、渦巻き状ラップをエンドミル等で切削加工する際、歯先部分の腹側面および背側面を同様に切削加工することにより、オフセット部を形成することができる。従って、スクロールの加工工程の僅かな変更でオフセット部を容易に加工することができる。
さらに、本発明のスクロール流体機械は、上述のいずれかのスクロール流体機械において、前記オフセット部は、前記歯先部分の腹側面と背側面とに略均等に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、オフセット部が、歯先部分の腹側面と背側面とに略均等に設けられているため、旋回スクロールが公転旋回駆動されることにより渦巻き状ラップの腹側、背側のいずれの方向に傾倒された場合でも、両スクロール間において渦巻き状ラップの歯先部分が相手方スクロールの渦巻き状ラップ面に接触する事態を略均等に設けられているオフセット部により回避することができる。従って、渦巻き状ラップの摩耗、渦巻き状ラップの根元部にかかる応力およびスクロール流体機械の動力をそれぞれ低減し、スクロール流体機械の高性能化および耐久性の向上を図ることができる。
さらに、本発明のスクロール流体機械は、上述のいずれかのスクロール流体機械において、前記オフセット部は、前記渦巻き状ラップのラップ厚さ方向に対して、10μmないし50μm程度の厚さで設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、オフセット部が、渦巻き状ラップのラップ厚さ方向に対して、10μmないし50μm程度の厚さで設けられているため、旋回スクロールが公転旋回駆動時に傾倒されることにより両スクロール間において渦巻き状ラップの歯先部分が相手方スクロールの渦巻き状ラップ面に接触する事態を確実に回避することができるとともに、オフセット部からのガス漏れを最小限に抑制することができる。従って、性能低下を抑えつつ、渦巻き状ラップの摩耗や渦巻き状ラップの根元部にかかる応力を低減し、スクロール流体機械の耐久性を向上することができる。
さらに、本発明のスクロール流体機械は、上述のいずれかのスクロール流体機械において、前記オフセット部は、前記渦巻き状ラップのラップ高さ方向に対して、ラップ高さの概ね1/3以内の範囲に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、オフセット部が、渦巻き状ラップのラップ高さ方向に対して、概ね1/3以内の範囲に設けられているため、旋回スクロールが公転旋回駆動時に傾倒されることによって両スクロールの渦巻き状ラップ同士が強く接触される位置を歯先部分から相対的に下方部位へと移すことができる。従って、その分だけ渦巻き状ラップの根元部に作用する応力を軽減し、スクロール流体機械の耐久性を向上することができる。また、オフセット部を渦巻き状ラップの高さ方向全体に設けたものに比べ、オフセット部からのガス漏れを少なくし、効率を高めることができる。更に、相対的に渦巻き状ラップの高さを高くすることが可能となるため、スクロール流体機械をその外径寸法を維持したまま、容量を大きくすることができる。
さらに、本発明のスクロール流体機械は、上述のいずれかのスクロール流体機械において、前記オフセット部は、ラップ高さが高くされている前記段部よりも外周側の渦巻き状ラップのラップ高さ方向に対して、概ね1/3以内の範囲に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、オフセット部が、ラップ高さが高くされている段部よりも外周側の渦巻き状ラップのラップ高さ方向に対して、概ね1/3以内の範囲に設けられているため、ラップ高さが高くされている渦巻き状ラップの外周側部分において、旋回スクロールが傾倒されることによって両スクロールの渦巻き状ラップ同士が強く接触される位置を歯先部分から相対的に下方部位へと移すことができる。従って、その分だけ渦巻き状ラップの根元部に作用する応力を軽減することができ、スクロール流体機械の耐久性を向上することができる。また、オフセット部を渦巻き状ラップの高さ方向全体に設けたものに比べ、オフセット部からのガス漏れを少なくし、効率を高めることができる。更に、相対的に渦巻き状ラップの高さを高くすることが可能となるため、スクロール流体機械をその外径寸法を維持したまま、容量を大きくすることができ、スクロールの渦巻き方向に段部が設けられているスクロール流体機械の更なる高性能化を図ることができる。
本発明によると、旋回スクロールが公転旋回駆動されることによって傾倒された場合でも、固定スクロールおよび旋回スクロール間において渦巻き状ラップの歯先部分が相手方スクロールの渦巻き状ラップ面に接触する事態をオフセット部により回避し、非接触とすることができるため、旋回スクロールが傾倒されることによって固定スクロールおよび旋回スクロールの渦巻き状ラップの歯先部分が強く接触されることに起因する摩耗の加速や動力の増大、あるいは渦巻き状ラップの根元部に発生する応力の増大等を緩和し、スクロール流体機械の高性能化および耐久性の向上を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係るスクロール流体機械(スクロール圧縮機)の縦断面図である。 図1に示すスクロール流体機械の固定スクロールおよび旋回スクロールを渦巻き状ラップ側から見た平面図である。 図2中のa−a断面相当図である。 図2中のb−b断面相当図である。 図2中のc−c断面相当図である。 図2中のd−d断面相当図である。 図2に示す固定スクロールおよび旋回スクロールの渦巻き状ラップの背側面の展開図である。 図2に示す固定スクロールおよび旋回スクロールの渦巻き状ラップの腹側面の展開図である。 本発明の第2実施形態に係るスクロール流体機械の固定スクロールおよび旋回スクロールを渦巻き状ラップ側から見た平面図である。 図9中のA−A断面相当図である。 図9に示す固定スクロールおよび旋回スクロールの渦巻き状ラップの背側面の展開図である。 図9に示す固定スクロールおよび旋回スクロールの渦巻き状ラップの腹側面の展開図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図8を用いて説明する。
図1には、スクロール圧縮機に適用した本発明の第1実施形態に係るスクロール流体機械の縦断面図が示されている。
スクロール圧縮機(スクロール流体機械)1は、外殻を構成するハウジング2を備えている。該ハウジング2は、円筒形状をなす圧縮機構収容部3Aと複数の軸受が設けられる軸受部3Bとを有するフロントハウジング3と、圧縮機構収容部3Aの開口端を閉塞するリアハウジング4とを複数本のボルト5を介して一体に結合した構成とされている。
ハウジング2内には、一対の固定スクロール7および旋回スクロール8から構成されるスクロール圧縮機構(流体機構)6が内蔵されている。スクロール圧縮機構6は、公知の如く、端板の一面に渦巻き状ラップが立設されている一対の固定スクロール7と旋回スクロール8を、その中心を旋回半径分だけ離すとともに、渦巻き状ラップの位相を180度ずらした状態で噛合わせることによって、スクロール中心を点対称とする一対の圧縮室9を形成したものである。固定スクロール7は、リアハウジング4の内面側に複数本のボルト10を介して固定されている。一方、旋回スクロール8は、フロントハウジング3内面のスラスト軸受部3Cに端板背面が支持され、後述する駆動機構および自転防止機構を介して固定スクロール7の周りに公転旋回駆動されるようになっている。
ハウジング2の内部は、スクロール圧縮機構6を介して旋回スクロール8の周囲を取り囲む低圧チャンバー11側と、固定スクロール7の端板背面側に形成される高圧チャンバー12側とに区画されている。低圧チャンバー11側には、ハウジング2に設けられている吸入ポート13が開口され、高圧チャンバー12側には図示省略する吐出ポートが開口されており、スクロール圧縮機構6を介して冷媒ガスが流動されるようになっている。
フロントハウジング3の軸受部3Bには、メイン軸受14およびサブ軸受15が組み込まれ、該軸受14,15を介してクランク軸(回転軸)16がその軸線L周りに回転自在に支持されている。クランク軸(回転軸)16の一端は、フロントハウジング3を貫通して外部に突出されており、その突出端には、電磁クラッチ付きプーリ(図示省略)が結合され、外部から動力が入力されるように構成されている。また、クランク軸16の他端側には、クランクピン17が設けられている。
クランクピン17には、バランスウェイト19が一体成形されているドライブブッシュ18がクランクピン17周りに揺動可能に嵌合されており、更に、このドライブブッシュ18の外周にフローティングブッシュ20、旋回軸受21を介して旋回スクロール8の端板背面に設けられている旋回ボスが嵌合されている。これによって、旋回スクロール8が旋回半径を可変として旋回駆動されるようになっている。
また、旋回スクロール8の端板背面と、フロントハウジング3のスラスト軸受部3Cとの間には、旋回スクロール8の端板背面側に設けられたリング23と、スラスト軸受部3C側に設けられたピン24とからなるピンリング式の自転阻止機構22が設けられ、旋回スクロール8は、自転が阻止されるようになっている。なお、このピンリング式の自転阻止機構22は、円周上の数箇所(例えば、4箇所)に設けられている。
さらに、フロントハウジング3の軸受部3Bには、メイン軸受14とサブ軸受15との間に、ハウジング2の内部側と外部側(大気側)とを軸封するためのリップシール装置25が設けられている。このリップシール装置25は、軸受部3Bの内周面に設けられているリップシール装置収容部(単に収容部と称する場合もある)26に対してフロントハウジング3の内部側から圧入され、収容部26の外部側(大気側)設けられている段部27に当接されるようになっている。
上記スクロール圧縮機1において、固定スクロール7および旋回スクロール8は、図2ないし図8に示すように構成されている。以下に固定スクロール7および旋回スクロール8の構成を図2ないし図8を用いて説明する。
固定スクロール7および旋回スクロール8は、端板30の一面に渦巻き状ラップ31が立設された構成とされており、その渦巻き状ラップ31の歯先面32および歯底面33の渦巻き方向に沿う所定の位置には、それぞれ少なくとも1段以上の段部34,35が設けられている。歯先面32は、段部34を境に外周側が高く、内周側が低くされており、歯底面33は、段部35を境に外周側が深く(端板30の表面と同一面)、内周側が浅くされている。
このように、段部34,35を設けることによって、渦巻き状ラップ31は、図3ないし図8に示されるように、歯先側の段部34よりも外周側の渦巻き状ラップ部分31Aのラップ高さが、段部34よりも内周側の渦巻き状ラップ部分31Bのラップ高さよりも高くされている。これによって、圧縮室9内に閉じ込められたガスを周方向および軸方向の双方に三次元圧縮が可能なスクロール圧縮機構6が構成されている。
さらに、本実施形態では、渦巻き状ラップ31の歯先部分における腹側面および背側面の双方に、渦巻き状ラップ31の基準曲線に対してラップ厚さを薄くする方向にオフセット部36,37が設けられた構成とされている。このオフセット部36,37は、歯先側の段部34を跨いで、段部34よりも外周側の渦巻き状ラップ部分31Aと段部34よりも内周側の渦巻き状ラップ部分31Bとの全範囲にわたり、渦巻き状ラップ31の内周端部分から外周端部分にかけて設けられている
上記オフセット部36,37は、高さが高くされている段部34よりも外周側の渦巻き状ラップ部分31Aのラップ高さ方向の概ね1/3より上方の歯先部分に設けられ、段部34を跨いで高さが低くされている段部34よりも内周側の渦巻き状ラップ部分31Bに対して同じラップ高さ位置から歯先部分にかけて設けられている。このため、段部34よりも内周側の渦巻き状ラップ部分31Bにおけるオフセット部36,37は、図7,図8に示されるように、高さ方向の幅が狭くされている。
また、オフセット部36,37は、図3ないし図6において、大幅に拡大して図示されているが、ラップ厚さ方向の実際の寸法は、10μmないし50μm程度の範囲に設定されており、歯先部分の腹側面と背側面とに略均等に設けられている。更に、このオフセット部36,37は、渦巻き状ラップ31全体をエンドミル等で切削加工する際に、歯先部分の腹側面および背側面を同様に切削加工することによって形成することができる。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
スクロール圧縮機1は、外部の駆動源から動力の供給を受け、クランク軸16が回転されることによって作動される。クランク軸16が回転されると、スクロール圧縮機構6の旋回スクロール8が固定スクロール7の周りに公転旋回駆動され、一対の圧縮室9が外周側から中心側に向って容積を減少しつつ移動される。これによって、低圧チャンバー11から圧縮室9内に取り込まれた低圧冷媒ガスが圧縮され、高温高圧ガスとなって高圧チャンバー12内に吐出された後、吐出ポートを介して圧縮機外部へと送り出される。
旋回スクロール8は、固定スクロール7の周りに公転旋回駆動される際、渦巻き状ラップ31のラップ面同士が互いに摺動され旋回されるが、渦巻き状ラップ31の高さ方向においてガス圧がかかり、また公転旋回運動に伴う遠心力が作用するため、腹側または背側への転倒モーメントを受けて傾倒しながら旋回駆動されることになる。これにより、渦巻き状ラップ31の歯先部分が相手方スクロールの渦巻き状ラップ31に強く接触され、渦巻き状ラップ31の根元部分に大きな応力が繰り返し作用する。
然るに、本実施形態によれば、固定スクロール7および旋回スクロール8の渦巻き状ラップ31の歯先部分にオフセット部36,37が設けられた構成とされているため、旋回スクロール8が公転旋回駆動されることにより傾倒された場合でも、固定スクロール7および旋回スクロール8間において渦巻き状ラップ31の歯先部分が相手方スクロールの渦巻き状ラップ面に接触する事態をオフセット部36,37により回避し、歯先部分を非接触とすることができる。
従って、旋回スクロール8が傾倒されることによって固定スクロール7および旋回スクロール8の渦巻き状ラップ31の歯先部分が強く接触されることに起因する摩耗の加速や動力の増大、あるいは渦巻き状ラップ31の根元部に発生する応力の増大等を緩和し、スクロール圧縮機1の高性能化および耐久性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、渦巻き状ラップの渦巻き方向に沿う任意の位置に段部が設けられている、いわゆる段付きスクロール圧縮機1において、段部34を跨いでその外周側の渦巻き状ラップ部分31Aと内周側の渦巻き状ラップ部分31Bとの全範囲にわたり、渦巻き状ラップ31の内周端部分から外周端部分にかけて設けられているため、渦巻き状ラップ31の全範囲において、旋回スクロール8が傾倒された場合でも、両スクロール間において渦巻き状ラップ31の歯先部分が相手方スクロールの渦巻き状ラップ面に接触する事態をオフセット部36,37により非接触とすることができ、従って、渦巻き状ラップ31の摩耗、渦巻き状ラップ31の根元部にかかる応力およびスクロール流体機械の動力をそれぞれ低減し、段付きスクロール圧縮機1の高性能化および耐久性の向上を図ることができる。
なお、本実施形態では、段部34を跨いでその外周側の渦巻き状ラップ部分31Aと内周側の渦巻き状ラップ部分31Bとの全範囲にわたり、オフセット部36,37を設けているが、オフセット部36,37は、ラップ高さが高くされている段部34よりも外周側の渦巻き状ラップ部分31Aのみの内周端部分から外周端部分にかけて設けられた構成としてもよく、この場合も同様の効果を得ることができる。特に、段付きスクロール圧縮機1の場合、ラップ高さが高くなるのは段部よりも外周側の渦巻き状ラップ部分31Aであり、その歯先部分にオフセット部36,37を設けることによって、渦巻き状ラップ部分31Aでの摩耗の加速や動力の増大、根元部に発生する応力の増大等を緩和することができる。その結果、いわゆる段付きスクロール圧縮機1の特性を一段と高め、該スクロール圧縮機1の更なる高性能化を図ることができる。
また、段付きスクロール圧縮機1でのオフセット部36,37の加工に当り、段部34を跨いで渦巻き状ラップ31の外周側部分および内周側部分に対して同一高さ方向位置から歯先部分にかけてオフセット部36,37を設けるようにしているため、オフセット部36,37を加工する際、エンドミル等の切削工具を同一高さ位置に保持したまま、渦巻き状ラップ31の内周端部分から外周端部分までの間を一気に加工することができ、従って、両スクロール7,8のオフセット部36,37の加工を容易化することができる。なお、この場合、段部34よりも内周側部分のオフセット部36,37は、ラップ高さに対してオフセット部36,37が設けられる高さ方向の幅が小さくされるが、元々ラップ高さが低くされているため、そのことによって特に問題が生じることはない。
また、オフセット部36,37は、渦巻き状ラップ31の歯先部分の腹側面および背側面をそれぞれ切削加工することによって、渦巻き状ラップ31のラップ厚さ方向に対して厚さが略均等となるように設けられている。このため、渦巻き状ラップ31をエンドミル等で切削加工する際、歯先部分の腹側面および背側面を同様に切削加工してオフセット部36,37を形成することができ、従って、スクロールの加工工程の僅かな変更でオフセット部36,37を容易に加工することができるとともに、旋回スクロール6が公転旋回駆動されることにより渦巻き状ラップ31の腹側、背側のいずれの方向に傾倒された場合でも、両スクロール7,8間において渦巻き状ラップ31の歯先部分が相手方スクロールの渦巻き状ラップ面に接触する事態を略均等に設けられているオフセット部36,37により回避し、渦巻き状ラップ31の摩耗、渦巻き状ラップ31の根元部にかかる応力およびスクロール圧縮機1の動力をそれぞれ低減することができる。
特に、オフセット部36,37が渦巻き状ラップ31のラップ厚さ方向に対して、10μmないし50μm程度の厚さで設けられているため、旋回スクロール8が傾倒されることにより両スクロール7,8間において渦巻き状ラップ31の歯先部分が相手方スクロールの渦巻き状ラップ面に接触される事態を確実に回避することができるとともに、オフセット部36,37からのガス漏れを最小限に抑制することができる。つまり、オフセット部36,37の厚さが10μm未満の場合、歯先部分が接触の可能性があり、50μm以上になると、隙間が大きくなってガス漏れが増え性能悪化が懸念されるが、10μmないし50μm程度に設定することにより、性能低下を抑えつつ、渦巻き状ラップ31の摩耗や渦巻き状ラップ31の根元部にかかる応力を低減し、耐久性を向上することができる。
さらに、オフセット部36,37は、渦巻き状ラップ31のラップ高さ方向に対して、ラップ高さの概ね1/3以内の範囲に設けられている。特に、本実施形態の段付きスクロール圧縮機1では、オフセット部36,37が、ラップ高さが高くされている段部34よりも外周側の渦巻き状ラップ部分31Aのラップ高さ方向に対して、概ね1/3以内の範囲に設けられている。このため、ラップ高さが高くされている渦巻き状ラップ31の外周側部分において、旋回スクロール8が傾倒されることによって両スクロール7,8の渦巻き状ラップ31同士が強く接触される位置を歯先部分から相対的に下方部位へと移すことができる。
その結果、渦巻き状ラップ31の根元部に作用する応力を軽減することができ、スクロール圧縮機1の耐久性を向上することができる。また、オフセット部36,37を渦巻き状ラップ31の高さ方向全体に設けたものに比べ、オフセット部36,37からのガス漏れを可及的に少なくし、効率を高めることができる。更に、相対的に渦巻き状ラップ31の高さを高くすることが可能となるため、スクロール圧縮機1をその外径寸法を維持したまま、容量を大きくすることができ、スクロール圧縮機1あるいは段付きスクロール圧縮機1の更なる高性能化を図ることができる。
なお、上記実施形態では、固定スクロール7および旋回スクロール8の双方の渦巻き状ラップ31の歯先部分にオフセット部36,37を設けた形態について説明したが、固定スクロール7および旋回スクロール8のいずれか一方のスクロールの渦巻き状ラップ31の歯先部分にオフセット部36,37を設けた構成としてもよく、これも本発明に包含されるものとする。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図9ないし図12を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、固定スクロールおよび旋回スクロールが段部34,35を有していないコンベンショナルな固定スクロール47および旋回スクロール48とされている点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
コンベンショナルなスクロール圧縮機1では、固定スクロール47および旋回スクロール48の端板50上に立設される渦巻き状ラップ51は、内周端から外周端にかけてラップ高さが一様とされている。
この渦巻き状ラップ51の歯先部分の腹側面および背側面の両面に、それぞれオフセット部56,57を設けている。該オフセット部56,57は、第1実施形態と同様、渦巻き状ラップ31のラップ高さ方向に対して、ラップ高さの概ね1/3以内の範囲に設けられているとともに、渦巻き状ラップ31のラップ厚さ方向に対して、10μmないし50μm程度の厚さで設けられている。
本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様、旋回スクロール48が公転旋回駆動時に傾倒された場合、オフセット部56,57により固定スクロール47および旋回スクロール48間において渦巻き状ラップ51の歯先部分が相手方スクロールの渦巻き状ラップ面に接触する事態を回避し、非接触とすることができる。従って、旋回スクロール48が公転旋回駆動時に傾倒されることにより固定スクロール47および旋回スクロール48の渦巻き状ラップ51の歯先部分が強く接触されることに起因する摩耗の加速や動力の増大、あるいは渦巻き状ラップ51の根元部に発生する応力の増大等を緩和し、スクロール圧縮機1の高性能化および耐久性の向上を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、駆動源を内蔵していない開放型のスクロール圧縮機に適用して例について説明したが、モータを内蔵している密閉型のスクロール圧縮機に適用してもよいことはもちろんである。また、本発明は、圧縮機に限らず、ポンプ、膨張機等の他のスクロール流体機械にも同様に適用できることは云うまでもない。
さらに、上記実施形態では、固定スクロールおよび旋回スクロールの渦巻き状ラップの歯先部分を基準曲線に対してオフセット加工(切削加工)し、ラップ厚さを薄くしている例について説明したが、渦巻き状ラップの表面にコーティング層を設けているスクロールでは、歯先部分を除いてコーティングすることにより、歯先部分のラップ厚さを薄くするようにした構成としてもよく、このような実施形態も本発明に包含されるものとする。
また、上記実施形態では、渦巻き状ラップの渦巻き方向に沿う任意の位置に段部を1段設けた例について説明したが、かかる段部は、渦巻き方向に沿って複数段設けた構成としてもよい。さらに、上記実施形態では、説明を省略したが、渦巻き状ラップの先端面にチップシールを設けた構成としてもよいことはもちろんである。
1 スクロール圧縮機(スクロール流体機械)
7,47 固定スクロール
8,48 旋回スクロール
30,50 端板
31,51 渦巻き状ラップ
31A 外周側の渦巻き状ラップ部分
31B 内周側の渦巻き状ラップ部分
34,35 段部
36,37,56,57 オフセット部

Claims (9)

  1. 端板上に渦巻き状ラップが立設されている一対の固定スクロールおよび旋回スクロールを備え、該固定スクロールおよび旋回スクロールが、前記渦巻き状ラップ同士を互いに対向させ、位相をずらして噛合わされているスクロール流体機械において、
    前記固定スクロールおよび旋回スクロールの少なくとも一方または双方の前記渦巻き状ラップの歯先部分の腹側面および背側面に、該渦巻き状ラップの内周端部分から外周端部分にかけてラップ厚さを薄くする方向にオフセット部が設けられていることを特徴とするスクロール流体機械。
  2. 前記固定スクロールおよび前記旋回スクロールは、それぞれ前記渦巻き状ラップの渦巻き方向に沿う任意の位置に段部が設けられ、前記渦巻き状ラップの外周側におけるラップ高さが内周側のラップ高さよりも高くされた固定スクロールおよび前記旋回スクロールとされており、
    前記オフセット部は、少なくともラップ高さが高くされている前記段部よりも外周側の渦巻き状ラップの内周端部分から外周端部分にかけて設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスクロール流体機械。
  3. 前記オフセット部は、前記段部を跨いで該段部よりも外周側の渦巻き状ラップ部分と該段部よりも内周側の渦巻き状ラップ部分との全範囲にわたり、前記渦巻き状ラップの内周端部分から外周端部分にかけて設けられていることを特徴とする請求項2に記載のスクロール流体機械。
  4. 前記オフセット部は、前記段部を跨いで前記渦巻き状ラップの外周側部分と内周側部分に対して同じラップ高さ位置から歯先部分にかけて設けられていることを特徴とする請求項3に記載のスクロール流体機械。
  5. 前記オフセット部は、前記歯先部分の腹側面および背側面をそれぞれ切削加工することにより設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のスクロール流体機械。
  6. 前記オフセット部は、前記歯先部分の腹側面と背側面とに略均等に設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のスクロール流体機械。
  7. 前記オフセット部は、前記渦巻き状ラップのラップ厚さ方向に対して、10μmないし50μm程度の厚さで設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のスクロール流体機械。
  8. 前記オフセット部は、前記渦巻き状ラップのラップ高さ方向に対して、ラップ高さの概ね1/3以内の範囲に設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のスクロール流体機械。
  9. 前記オフセット部は、ラップ高さが高くされている前記段部よりも外周側の渦巻き状ラップのラップ高さ方向に対して、概ね1/3以内の範囲に設けられていることを特徴とする請求項2ないし7のいずれかに記載のスクロール流体機械。

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