JP2011074666A - 護岸ブロック及びその護岸工事方法 - Google Patents

護岸ブロック及びその護岸工事方法 Download PDF

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Abstract

【課題】河川や海岸の法面等の護岸の工事において、施工する方向が限定されることのない護岸ブロックを用いることにより、効率的な作業を行うことで、工期の短縮及び工費の低減を図ることのできる護岸ブロック及びその護岸工事方法を提供する。
【解決手段】左右横長の大ブロック体2とこの大ブロック体2の前方に備える小ブロック体3とから平面視略T字形にすると共に、この大ブロック体2における左右両側及び後側の側面に、凸状の第一係止片11,12を形成し、大ブロック体2における前側の側面と小ブロック体3における左右両側及び前側の側面とに、前記第一係止片11,12に重なり合う凹状の第二係止片13,14,15を形成した護岸ブロックである。
【選択図】図1

Description

本発明は、河川や海岸の法面等に敷設することにより、河川や海岸の法面等を保護する護岸ブロック及びその護岸工事方法に関する。
従来、河川や海岸の法面等に多数の護岸ブロックを敷設することで、河川や海岸の法面等を保護するようにした護岸工事方法が知られており、これに用いる護岸ブロックとしては、たとえば実開平2−129432号公報に記載されている。
この実開平2−129432号公報に記載された護岸ブロックは、左右横長の長方形の板状のブロック体の相対する2個の隅角に切欠部を設けた形状とし、このブロック体における切欠部を含む右側及び後側の側面下部に凸状の係止片を形成すると共に、ブロック体における切欠部を含む左側及び前側の側面下部に前記凸状の係止片に重なり合う凹状の係止片を形成していた。このような形状にすることにより、護岸ブロックは、左右方向において非対称となる左右非対称形状であった。
そして、この護岸ブロックが、ブロック体における右側及び後側の側面下部に凸状の係止片を形成し、ブロック体における左側及び前側の側面下部に凹状の係止片を形成した左右非対称形状となることから、この護岸ブロックを用いた河川や海岸の法面等の護岸工事方法にあっては、必ず左側から右側に向かって施工するという、要するに、施工する方向が限定されるものであった。
この河川や海岸の法面等の護岸工事方法について、具体的に述べると、先ず初めに、工事現場の左端部となる場所において護岸ブロックを法面傾斜方向の下端側に敷設し、その最初に敷設した護岸ブロックにおける法面傾斜方向の上側及び右側に、2番目、3番目の護岸ブロックを、最初の護岸ブロックに形成した凸状の係止片に、2番目、3番目の護岸ブロックに形成した凹状の係止片が重なり合うようにして、上側、右側に隣接するように敷設する。そして、2番目、3番目の護岸ブロックを敷設したら、次に、2番目、3番目の護岸ブロックそれぞれの法面傾斜方向の上側及び右側に、4番目、5番目、6番目の護岸ブロックを同様に敷設して行く。これを繰り返しながら順次行う。このように、護岸ブロックを敷設する際、必ず左側から右側に向かって行うようになっており、施工する方向が限定されていた。
実開平2−129432号公報
かかる従来の護岸ブロックにあっては、河川や海岸の法面等の護岸工事方法において、常に施工する方向が限定されるため、この場合、左側から右側に向かって行われるようになるため、効率的な作業ができないといった問題がった。
これは、護岸の工事を行う際、工事現場の左端部から順番に護岸ブロックを敷設して行くようになるため、たとえば工事現場の全長が300mから400m程度の場合、その作業が長期間にわたって行われるようになり、工期が非常に長くなるといった問題があり、工事を短期間に完了させることができなかった。
また、護岸ブロックの敷設が常に左側から右側に向かって行うようになると、その工事現場によっては、既存の護岸や障害物等により逆である右側から左側に向かって作業する方が作業を良好に行うことができる場合もあり、このような特別な現場の場合、左右の形状を逆にした護岸ブロックを新たに用意しなくてはならず、このために工費が嵩むといった問題もあった。
本発明は、前述したこれらの各問題に鑑み、河川や海岸の法面等の護岸の工事において、施工する方向が限定されることのない護岸ブロックを用いることにより、効率的な作業を行うことで、工期の短縮及び工費の低減を図ることのできる護岸ブロック及びその護岸工事方法を提供することを、その課題とするものである。
第一の発明は、左右横長の大ブロック体とこの大ブロック体の前方に備える小ブロック体とから平面視略T字形にすると共に、この大ブロック体における左右両側及び後側の側面に、凸状または凹状の第一係止片を形成し、大ブロック体における前側の側面と小ブロック体における左右両側及び前側の側面とに、前記第一係止片に重なり合う凹状または凸状の第二係止片を形成した護岸ブロックである。
第二の発明は、第一の発明の護岸ブロックにおいて、大ブロック体と小ブロック体とから平面視略T字形にすると共に、第一係止片を大ブロック体における左右両側及び後側の側面に形成し、この第一係止片に重なり合う第二係止片を大ブロック体における前側の側面と小ブロック体における左右両側及び前側の側面とに形成したことにより、当該護岸ブロックを河川や海岸の法面等に複数段にわたって千鳥状に敷設して行く際、1段目の護岸ブロックを敷設した後、この1段目の護岸ブロックの左右両方向に2段目の護岸ブロックを敷設可能とし、3段目以降の護岸ブロックも左右両方向に順次敷設可能として、護岸ブロックの敷設を左右どちらの方向にもできるようにした護岸ブロックの護岸工事方法である。
本発明によれば、護岸ブロックの敷設を左右どちらの方向にもできるようにして、施工する方向が限定されないようにしたことで、工事現場の左右方向におけるどの場所からでも護岸ブロックの敷設を開始でき、また、一ヶ所からでも、あるいは、二ヶ所、三ヶ所、それ以上の複数の箇所から一斉に開始することもでき、これにより、効率的な作業を行うことで、工期の大幅な短縮を図ることができると共に、工費の低減も図ることができる。
また、工事現場において、既存の護岸や障害物等により施工する方向が限定されるといった特別な現場においても、左右どちらの方向にも護岸ブロックを敷設でき、施工する方向が限定されないことから、従来のような形状の異なる別の護岸ブロックを新たに用意する必要がなく、これによって、特別な現場でも、工費が嵩むといった問題を無くすことができる。
本発明による護岸ブロックの平面図である。 本発明による護岸ブロックの前面図である。 本発明による護岸ブロックの後面図である。 本発明による護岸ブロックの右側面図である。 本発明による別の例の護岸ブロックの平面図である。 本発明による護岸ブロックを千鳥状に配置した状態説明図である。 本発明による別の例の護岸ブロックの平面図である。 本発明による護岸ブロックの護岸工事方法を示す工程図である。 本発明による護岸ブロックの護岸工事方法を示す工程図である。 本発明による護岸ブロックの護岸工事方法を示す工程図である。 本発明による護岸ブロックの護岸工事方法を示す工程図である。 本発明による護岸ブロックの護岸工事方法を示す工程図である。 本発明による護岸ブロックの護岸工事方法を示す工程図である。 本発明による護岸ブロックの護岸工事方法を示す工程図である。 本発明による護岸の工事における護岸ブロックを敷設した状態説明図である。 本発明による護岸の工事における完了後の断面説明図である。
本発明による護岸ブロック及びその護岸工事方法の一実施形態について説明する。
護岸ブロック1としては、河川や海岸の法面等に敷設して、その上に土砂を被せることで、法面等を保護しつつ、植物等の生育による緑化を行うことのできる覆土タイプである。ただし、この覆土タイプに限定されるものではなく、法面等の表面に現れるタイプでも良い。
図1、図2、図3、図4に示すように、護岸ブロック1は、左右横長の長方形の板状の大ブロック体2と、この大ブロック体2より左右の長さが短くなる長方形の板状の小ブロック体3とから成り、大ブロック体2の前方に小ブロック体3を備えることで、全体の形状を平面視略T字形にする。なお、左右とは、護岸ブロック1の平面方向における左右であって、また、前後とは、護岸ブロック1の平面方向における前後であり、前後は左右に対して平面方向において直交する。
また、大ブロック体2と小ブロック体3とにあっては、前後に向かう複数の鉄筋4にて連結している。なお、大ブロック体2と小ブロック体3との連結については、鉄筋4に限定されるものではなく、鉄板等により連結しても良く、また、図5に示すように、連結するのではなく、大ブロック体2と小ブロック体3とを一体にしても良い。ただし、大ブロック体2と小ブロック体3とを複数の鉄筋4にて連結した場合、この鉄筋4によって大ブロック体2と小ブロック体3とにおいて屈撓性を有するようになり、河川や海岸の法面等に敷設したとき、部分沈下等の地盤の変形にも柔軟に対応することができる。
一方、この大ブロック体2と小ブロック体3とにあっては、その前後の寸法を同じにすると共に、大ブロック体2と小ブロック体3との左右の寸法については、図6に示すように、当該護岸ブロック1を千鳥状に配置した際、大ブロック体2と小ブロック体3とが左右方向において交互に隣接できるような寸法比にする。
また、大ブロック体3と小ブロック体3との表面にはひし形模様となる突起部5を形成しており、当該護岸ブロック1を敷設した後、この突起部5により護岸ブロック1の上に被せた土砂が流出しないような構造にしている。なお、この突起部5の模様はひし形に限定されるものではなく、円形や半円形、三角形や四角形、波形等の他の模様でも良い。
そして、大ブロック体2における左右両側の側面に凸状の第一係止片11を形成すると共に、大ブロック体2における後側の側面にも凸状の第一係止片12を形成する。この凸状の第一係止片11,12としては、下方に向かって傾斜しながら突出する形状にする。一方、大ブロック体2における前側の側面に凹状の第二係止片13を形成し、また、小ブロック体3における左右両側に凹状の第二係止片14を形成すると共に、小ブロック体3における前側の側面にも凹状の第二係止片15を形成する。この凹状の第二係止片13,14,15としては、下方に向かって傾斜しながらくぼむ形状にする。そして、大ブロック体2における前側の側面に形成した凹状の第二係止片13と小ブロック体3における前側の側面に形成した凹状の第二係止片15とは、大ブロック体2における後側の側面に形成した凸状の第一係止片12に重なり合うようになり、また、小ブロック体3における左右両側に形成した凹状の第二係止片14は、大ブロック体2における左右両側の側面に形成した凸状の第一係止片11に重なり合うようになっている。
なお、護岸ブロック1において、大ブロック体2における左右両側及び後側の側面に形成した第一係止片11,12を凸状にし、大ブロック体2における前側の側面と小ブロック体3における左右両側及び前側の側面とに形成した第二係止片13,14,15を凹状にしているが、この第一係止片11,12と第二係止片13,14,15における凸状と凹状の形状を逆転させる、要するに、図7に示すように、大ブロック体2における左右両側及び後側の側面に形成する第一係止片11,12を凹状にし、大ブロック体2における前側の側面と小ブロック体3における左右両側及び前側の側面とに形成した第二係止片13,14,15を凸状にしても良い。
また、大ブロック体2における左右両側及び後側の側面に形成した凸状の第一係止片11,12と、大ブロック体2における前側の側面と小ブロック体3における左右両側及び前側の側面とに形成した凹状の第二係止片13,14,15とにあっては、下方に向かって傾斜しながら突出する形状あるいは下方に向かって傾斜しながらくぼむ形状にしているが、これに限定されるものではなく、たとえば、凸状の第一係止片11,12を、真横に突出する薄板状にすると共に、凹状の第二係止片13,14,15を、凸状の第一係止片11,12に相対した真横にくぼむような薄段溝状にしても良い。
そして、大ブロック体2と小ブロック体3とにあっては、左右中央に前後に向かう貫通孔21を、大ブロック体2のみの左右両側に前後に向かう貫通孔22を、それぞれ形成しており、この貫通孔21,22によって、多数の護岸ブロック1を敷設した際、これらの貫通孔21,22に鉄筋等を通すことで、前後に隣接する護岸ブロック1において面としての一体化を図るようにしている。なお、各貫通孔21,22の端部については、テーパー形状となる円錐状(ラッパ状)にすることによって、内部に鉄筋等を挿入する際、ここに引っかかることなく容易に挿入することができるようにしている。
また、大ブロック体2と小ブロック体3との左右両側にはフック25をそれぞれ形成しており、これらのフック25を利用して左右に隣接する護岸ブロック1において面としての一体化を図ることができるようにしている。ただし、このフック25については、大ブロック体2と小ブロック体3とに形成した各貫通孔21,22に前後にわたって鉄筋等を通す場合、このフック25を利用することなく、鉄筋等によって、前後に隣接する護岸ブロック1において面としての一体化を図るようにすることができ、フック25は不要であるが、逆に、鉄筋等を使用しない場合には、このフック25を利用することにより、隣接する護岸ブロック1において面としての一体化を図ることができる。
このような構造となる護岸ブロック1を多数敷設する場合、図6に示すように、護岸ブロック1を千鳥状に配置して行くが、このとき、護岸ブロック1において、大ブロック体2の左右両側に小ブロック体3が、小ブロック体3の左右両側に大ブロック体2が、それぞれ隣り合うようになり、要するに、隣接する護岸ブロック1が、大ブロック体2と小ブロック体3とにおいて嵌り合うことによって、隣接する護岸ブロック1において面としての一体化を図るようにしている。
次に、河川や海岸の法面等に多数の護岸ブロックを敷設する護岸工事方法について工程順に沿って述べる。
先ず初めに、工事現場である河川や海岸の法面等に遮水シートを全体にわたって敷設する。そして、図8に示すように、工事現場における法面傾斜方向の下端部となる場所に、所定の隙間を空けて複数のベースブロック30を左右方向にわたって等間隔に敷設する。なお、このベースブロック30は、当該護岸ブロック1の大ブロック体2と同じ大きさ及び形状であり、その左右両側及び後側の側面に、凸状の第一係止片31,32を形成している。また、左右に隣り合うベースブロック30の隙間としては、護岸ブロック1の小ブロック体3と同じ大きさにする。
次に、図9に示すように、護岸ブロック1を用意する。このとき、護岸ブロック1における前後方向は河川や海岸の法面等における法面傾斜方向と同じである。そして、図10に示すように、等間隔に敷設した複数のベースブロック30の間に法面傾斜方向の1段目となる護岸ブロック1を敷設する。このとき、護岸ブロック1の大ブロック体2における前側の側面と小ブロック体3における左右両側及び前側の側面とに形成した凹状の第二係止片13,14,15が、ベースブロック30の左右両側及び後側の側面に形成した凸状の第一係止片31,32に重なり合って、護岸ブロック1の小ブロック体3が左右に間隔を空けて隣り合うベースブロック30の隙間に嵌り込む。なお、この護岸ブロック1の敷設については、工事現場の左右方向におけるどの場所からでも開始でき、また、一ヶ所からでも、あるいは、二ヶ所、三ヶ所、それ以上の複数の箇所から一斉に開始することができる。
そして、図11に示すように、法面傾斜方向の1段目の護岸ブロック1を敷設したら、次に、2段目の護岸ブロック1を用意して、1段目に敷設した複数の護岸ブロック1の間に2段目の護岸ブロック1を敷設する。このときも、護岸ブロック1の大ブロック体2における前側の側面と小ブロック体3における左右両側及び前側の側面とに形成した凹状の第二係止片13,14,15が、1段目の護岸ブロック1の大ブロック体2における左右両側及び後側の側面に形成した凸状の第一係止片11,12に重なり合って、護岸ブロック1の小ブロック体3が左右に間隔を空けて隣り合う1段目の護岸ブロック1の隙間に嵌り込む。このようにして、護岸ブロック1を千鳥状に敷設して行く。
次に、図12に示すように、2段目を敷設したら、3段目の護岸ブロック1を用意する。そして、図13に示すように、3段目を敷設したら、4段目以降も同様に敷設し、これを法面傾斜方向の上段に向かって繰り返し行い、最終的に、法面傾斜方向の最上段まで行うと共に、左側から右側に向かって、右側から左側に向かっての左右の両方向に向かって行うことにより、図14に示すように、工事現場である河川や海岸の法面等に護岸ブロック1を千鳥状に敷設するようになる。
また、法面等に千鳥状に敷設した多数の護岸ブロック1において、大ブロック体2と小ブロック体3とにそれぞれ形成した貫通孔21,22に鉄筋等を前後に向けて通し、前後に隣接する護岸ブロック1において面としての一体化を図るようにする。
そして、図15に示すように、河川や海岸の法面等に多数の護岸ブロック1を千鳥状に敷設した後、最後に、図16に示すように、法面等に敷設した多数の護岸ブロック1の上に土砂を被せる。これにより、護岸の工事が完了する。
このように、河川や海岸の法面等に多数の護岸ブロック1を千鳥状に敷設する護岸工事方法にあっては、護岸ブロック1を、大ブロック体2と小ブロック体3とから平面視略T字形にすると共に、凸状の第一係止片11,12を大ブロック体2における左右両側及び後側の側面に形成すると共に、この凸状の第一係止片11,12に重なり合う凹状の第二係止片13,14,15を大ブロック体2における前側の側面と小ブロック体3における左右両側及び前側の側面とに形成したことにより、1段目の護岸ブロック1を敷設し、この1段目の護岸ブロック1を敷設した後、1段目の護岸ブロック1の左右両方向に2段目の護岸ブロック1を敷設し、さらに、3段目以降の護岸ブロック1も左右両方向に順次敷設する。要するに、護岸ブロック1の敷設を、左側から右側に向かって、右側から左側に向かっての左右どちらの方向にもできるようにして、施工する方向が限定されることがないようにしている。
なお、護岸ブロック1において、前述した第一係止片11,12と第二係止片13,14,15における凸状と凹状の形状を逆転させた図7に示すような護岸ブロック1を用いる場合にあっては、河川や海岸の法面等に当該護岸ブロック1を敷設する際、その向きを法面傾斜方向において前後逆転させて配置することにより、河川や海岸の法面等に千鳥状に敷設することができる。
このような護岸ブロック及びその護岸工事方法にあっては、護岸ブロック1の敷設を左右どちらの方向にもできるようにして、施工する方向が限定されないようにしたことで、工事現場の左右方向におけるどの場所からでも護岸ブロック1の敷設を開始でき、また、一ヶ所からでも、あるいは、二ヶ所、三ヶ所、それ以上の複数の箇所から一斉に開始することもでき、これにより、効率的な作業を行うことで、工期が従来の工事と比べて非常に短くすることができ、工期の大幅な短縮を図ることができ、具体的には、従来の工期の半分以下、さらには3分の1、4分の1にすることも可能である。しかも、工費の低減も図ることができる。
さらに、工事現場において、既存の護岸や障害物等により施工する方向が限定されるといった特別な現場においても、当該護岸ブロック及びその護岸工事方法にあっては、左右どちらの方向にも護岸ブロック1を敷設でき、施工する方向が限定されないことから、従来のような形状の異なる別の護岸ブロックを新たに用意する必要がなく、これによって、特別な現場でも、工費が嵩むといった問題を無くすことができる。
以上のように、河川や海岸の法面等の護岸の工事において、施工する方向が限定されることのない護岸ブロック1を用いることにより、効率的な作業を行うことで、工期の短縮及び工費の低減を図ることができる。
1…護岸ブロック、2…大ブロック体、3…小ブロック体、4…鉄筋、5…突起部、11…第一係止片、12…第一係止片、13…第二係止片、14…第二係止片、15…第二係止片、21…貫通孔、22…貫通孔、25…フック、30…ベースブロック、31…第一係止片、32…第一係止片

Claims (2)

  1. 左右横長の大ブロック体2とこの大ブロック体2の前方に備える小ブロック体3とから平面視略T字形にすると共に、この大ブロック体2における左右両側及び後側の側面に、凸状または凹状の第一係止片11,12を形成し、大ブロック体2における前側の側面と小ブロック体3における左右両側及び前側の側面とに、前記第一係止片11,12に重なり合う凹状または凸状の第二係止片13,14,15を形成したことを特徴とする護岸ブロック。
  2. 請求項1に記載した護岸ブロックにおいて、大ブロック体2と小ブロック体3とから平面視略T字形にすると共に、第一係止片11,12を大ブロック体3における左右両側及び後側の側面に形成し、この第一係止片11,12に重なり合う第二係止片13,14,15を大ブロック体2における前側の側面と小ブロック体3における左右両側及び前側の側面とに形成したことにより、当該護岸ブロックを河川や海岸の法面等に複数段にわたって千鳥状に敷設して行く際、1段目の護岸ブロックを敷設した後、この1段目の護岸ブロックの左右両方向に2段目の護岸ブロックを敷設可能とし、3段目以降の護岸ブロックも左右両方向に順次敷設可能として、護岸ブロックの敷設を左右どちらの方向にもできるようにしたことを特徴とする護岸ブロックの護岸工事方法。
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