JP2011073155A - 積層体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラミネート層とシール層の接着が良好な積層体を提供する。
【解決手段】基材層、ラミネート層およびシール層の少なくとも3層からなる積層体であって、前記ラミネート層が、以下の成分(A)55〜95重量%と成分(B)45〜5重量%とを含有する樹脂組成物(1)からなり、前記シール層が、以下の成分(C)55〜95重量%と成分(B)45〜5重量%とを含有する樹脂組成物(2)からなる積層体。
成分(A):メルトフローレートが1〜30g/10分であり、SRが1.4〜2.0である高圧ラジカル重合法ポリエチレン
成分(B):メルトフローレートが0.1〜20g/10分であり、不飽和カルボン酸エステルから誘導される繰り返し単位の含有量が5〜30重量%であるエチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体
成分(C):プロピレン系重合体
【選択図】なし
【解決手段】基材層、ラミネート層およびシール層の少なくとも3層からなる積層体であって、前記ラミネート層が、以下の成分(A)55〜95重量%と成分(B)45〜5重量%とを含有する樹脂組成物(1)からなり、前記シール層が、以下の成分(C)55〜95重量%と成分(B)45〜5重量%とを含有する樹脂組成物(2)からなる積層体。
成分(A):メルトフローレートが1〜30g/10分であり、SRが1.4〜2.0である高圧ラジカル重合法ポリエチレン
成分(B):メルトフローレートが0.1〜20g/10分であり、不飽和カルボン酸エステルから誘導される繰り返し単位の含有量が5〜30重量%であるエチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体
成分(C):プロピレン系重合体
【選択図】なし
Description
本発明は、積層体に関する。
内層即ちシール層にポリオレフィンフィルムを用い、外層に延伸ポリアミド、延伸ポリエステルなどのプラスチックフィルムやアルミニウム箔を用いた積層体は、包装袋として広く使用されている。このような積層体の内層と外層を接着させる方法として、外層と内層の間に低密度ポリエチレンを押出しして積層する、押出サンドラミネート成形が知られている。低密度ポリエチレンを用いた押出サンドラミネート法は、シール層がポリエチレン系フィルムである場合は、ラミネート層とシール層の接着は良好であるが、シール層がポリプロピレン系フィルムである場合は、接着が弱く問題であった。これを改良する方法として、例えば、エチレン−アクリル酸エステル共重合体又はエチレン−メタアクリル酸エステル共重合体と低密度ポリエチレンとを含む樹脂組成物を押出サンドラミネート成形に適用することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記樹脂組成物を用いて押出サンドラミネート成形しても、シール層にポリプロピレン系フィルムを用いる場合には、ラミネート層とシール層との接着強度が十分ではなく、さらなる接着強度の向上が求められていた。
かかる状況のもと、本発明が解決しようとする課題は、ラミネート層とシール層の接着が良好な積層体を提供することにある。
かかる状況のもと、本発明が解決しようとする課題は、ラミネート層とシール層の接着が良好な積層体を提供することにある。
すなわち本発明は、基材層、ラミネート層およびシール層の少なくとも3層からなる積層体であって、前記ラミネート層が、以下の成分(A)55〜95重量%と成分(B)45〜5重量%(ただし成分(A)と成分(B)の合計を100重量%とする)とを含有する樹脂組成物(1)からなり、前記シール層が、以下の成分(C)55〜95重量%と成分(B)45〜5重量%(ただし成分(C)と成分(B)の合計を100重量%とする)とを含有する樹脂組成物(2)からなる積層体である。
成分(A):温度190℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートが1〜30g/10分であり、スウェル比(SR)が1.4〜2.0である高圧ラジカル重合法ポリエチレン
成分(B):温度190℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートが0.1〜20g/10分であり、不飽和カルボン酸エステルから誘導される繰り返し単位の含有量が5〜30重量%である(ただし成分(B)を100重量%とする)エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体
成分(C):プロピレン系重合体
成分(A):温度190℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートが1〜30g/10分であり、スウェル比(SR)が1.4〜2.0である高圧ラジカル重合法ポリエチレン
成分(B):温度190℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートが0.1〜20g/10分であり、不飽和カルボン酸エステルから誘導される繰り返し単位の含有量が5〜30重量%である(ただし成分(B)を100重量%とする)エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体
成分(C):プロピレン系重合体
本発明により、ラミネート層とシール層の接着が良好な積層体を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、基材層、ラミネート層およびシール層の少なくとも3層からなる積層体であって、前記ラミネート層が、以下の成分(A)55〜95重量%と成分(B)45〜5重量%(ただし成分(A)と成分(B)の合計を100重量%とする)とを含有する樹脂組成物(1)からなり、前記シール層が、以下の成分(C)55〜95重量%と成分(B)45〜5重量%(ただし成分(C)と成分(B)の合計を100重量%とする)とを含有する樹脂組成物(2)からなる積層体である。
成分(A):温度190℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートが1〜30g/10分であり、スウェル比(SR)が1.4〜2.0である高圧ラジカル重合法ポリエチレン
成分(B):温度190℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートが0.1〜20g/10分であり、不飽和カルボン酸エステルから誘導される繰り返し単位の含有量が5〜30重量%である(ただし成分(B)を100重量%とする)エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体
成分(C):プロピレン系重合体
成分(A):温度190℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートが1〜30g/10分であり、スウェル比(SR)が1.4〜2.0である高圧ラジカル重合法ポリエチレン
成分(B):温度190℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートが0.1〜20g/10分であり、不飽和カルボン酸エステルから誘導される繰り返し単位の含有量が5〜30重量%である(ただし成分(B)を100重量%とする)エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体
成分(C):プロピレン系重合体
本発明における成分(A)は、高圧ラジカル重合法ポリエチレンである。成分(A)のメルトフローレート(以下、MFRと称する。)は1〜30g/10分であり、好ましくは2〜25g/10分であり、より好ましくは3〜20g/10分である。MFRが小さすぎると、成分(A)を含む樹脂組成物(1)を押出加工したときに押出機の負荷が高くなることがあり、MFRが大きすぎると、樹脂組成物(1)を押出加工したときにネックインが大きくなることがある。なお、成分(A)のMFRは、JIS K7210に従い、温度190℃、荷重21.18Nの条件で測定される。
成分(A)のスウェル比(以下、SRと称する。)は1.4〜2.0であり、好ましくは1.5〜1.9であり、より好ましくは1.6〜1.8である。SRが小さすぎると、成分(A)を含有する樹脂組成物(1)を押出加工したときにネックインが大きくなることがあり、SRが大きすぎると、樹脂組成物(1)を加工したときに耳切れを起こすことがある。ここで、SRとは、JIS K7210に規定されたメルトフローレート測定装置を用いて、荷重21.18Nで押し出したストランドの外径(d(mm))を、オリフィスの内径(d0(mm))で除した値(d/d0)である。なお、MFRが10g/10分未満である成分(A)の場合、測定温度は190℃とし、MFRが10g/10分以上である成分(A)の場合、測定温度は150℃とする。
成分(A)の密度は、通常、930Kg/m3以下であり、シール層との接着強度を高める観点から、好ましくは910〜925Kg/m3である。
成分(A)は、公知の方法により製造され、例えば有機過酸化物または酸素などを重合開始剤とし、通常、重合圧力100〜300MPa程度、重合温度130〜300℃程度の条件下でエチレンをラジカル重合させることにより得られる。
本発明の成分(B)はエチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体である。
成分(B)における不飽和カルボン酸エステルとしては、アクリル酸やメタクリル酸などの不飽和カルボン酸のアルキルエステルをあげることができる。
成分(B)における不飽和カルボン酸エステルとしては、アクリル酸やメタクリル酸などの不飽和カルボン酸のアルキルエステルをあげることができる。
本発明における成分(B)のエチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体としては、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体およびエチレン−メタクリル酸エチル共重合体からなる重合体群から選ばれる少なくとも1種の重合体が好適に用いられる。
成分(B)のメルトフローレート(MFR)は0.1〜20g/10分であることが好ましく、より好ましくは0.5〜15g/10分であり、さらに好ましくは1〜10g/10分である。MFRが小さすぎると押出加工した時に押出機の負荷が高くなることがあり、MFRが大きすぎると押出サージングが発生することがある。なお、成分(B)のMFRは、JIS K7210に従い、温度190℃、荷重21.18Nの条件で測定される。
成分(B)のエチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体における不飽和カルボン酸エステルから誘導される繰り返し単位の含有量は、5〜30重量%であることが好ましく、より好ましくは6〜25重量%であり、さらに好ましくは8〜20重量%である。該含有量が少なすぎると、ラミネート層とシール層の接着力が低くなることがあり、該含有量が多すぎると加工性に劣ることがある。なお、成分(B)における不飽和カルボン酸エステルから誘導される繰り返し単位の含有量は、赤外分光光度計により測定される。
成分(B)は、公知の製造方法、例えば、有機過酸化物や酸素等の遊離基発生剤を使用するラジカル共重合反応等が挙げられる。ラジカル共重合反応は、通常130〜300℃の重合温度、通常40〜300MPaの重合圧力で実施される。
本発明における成分(C)は、プロピレン系重合体である。
成分(C)のプロピレン系重合体は、プロピレンの単独重合体および/またはプロピレン系共重合体である。成分(C)として、プロピレン系重合体を2種類以上用いてもよい。
成分(C)のプロピレン系重合体は、プロピレンの単独重合体および/またはプロピレン系共重合体である。成分(C)として、プロピレン系重合体を2種類以上用いてもよい。
成分(C)のメルトフローレート(MFR)は押出加工時に良好な流動性を得るという観点から、好ましくは1〜40g/10分であり、より好ましくは2〜30g/10分であり、さらに好ましくは3〜20g/10分である。
なお、成分(C)のMFRは、JIS K7210に従い、温度230℃、荷重21.18Nの条件で測定される。
なお、成分(C)のMFRは、JIS K7210に従い、温度230℃、荷重21.18Nの条件で測定される。
成分(C)がプロピレン系共重合体の場合、プロピレン系ランダム共重合体、または少なくとも二段階の重合工程によって製造されるプロピレン系ブロック共重合体等が挙げられる。シール性の観点から、成分(C)はプロピレン系ランダム共重合体が好ましい。
プロピレン系ランダム共重合体としては、例えば、プロピレンとエチレンを共重合して得られるプロピレン−エチレン共重合体、プロピレンと、少なくとも1種の炭素数4〜20のα−オレフィンとを共重合して得られるプロピレン−α−オレフィン共重合体、プロピレン、エチレンおよび少なくとも1種の炭素数4〜20のα−オレフィンを共重合して得られるプロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体が挙げられる。
前記炭素数4〜20のα−オレフィンとしては、例えば、1−ブテン、2−メチル−1−プロペン、1−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、2−エチル−1−ブテン、2, 3―ジメチル−1−ブテン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、3, 3―ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、メチル−1−ヘキセン、ジメチル−1−ペンテン、エチル−1−ペンテン、トリメチル−1−ブテン、メチルエチル−1−ブテン、1−オクテン、メチル−1−ペンテン、エチル−1−ヘキセン、ジメチル−1−ヘキセン、プロピル−1−へプテン、メチルエチル−1−へプテン、トリメチル−1−ペンテン、プロピル−1−ペンテン、ジエチル−1−ブテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセンが挙げられる。好ましくは、1−ブテン、1−ヘキセン、1−ヘキセン、1−オクテンであり、さらに好ましくは、共重合特性、経済性の観点から1−ブテン、1−ヘキセンである。
プロピレン−α−オレフィン共重合体としては、例えば、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−1−オクテン共重合体が挙げられ、プロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体としては、例えば、プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−エチレン−1−オクテン共重合体が挙げられる。
プロピレン系ランダム共重合体として、好ましくは、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ヘキセン共重合体である。
より好ましくは、共重合体特性や経済性の観点から、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体である。 さらに好ましくはプロピレン−エチレン共重合体である。
より好ましくは、共重合体特性や経済性の観点から、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体である。 さらに好ましくはプロピレン−エチレン共重合体である。
成分(C)がプロピレン系ブロック共重合体の場合、例えば、主にプロピレンを重合して得られる重合体成分(以下、重合体成分(D)と称する)と、エチレンおよびα−オレフィンからなる群から選ばれる少なくとも1種の単量体とプロピレンとを共重合して得られる共重合体成分(以下、共重合体成分(E)と称する)からなり、少なくとも二段階によって製造されるプロピレン系ブロック共重合体が挙げられる。プロピレン系ブロック共重合体は単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
プロピレン系ブロック共重合体に含有される前記共重合体成分(E)の含有量は、通常、1〜99重量%であり、好ましくは3〜80重量%であり、より好ましくは5〜40重量%である(ただし、プロピレン系ブロック共重合体の全重量を100重量%とする。)。
前記重合体成分(D)としては、例えば、プロピレン単独重合体成分、プロピレン−エチレン共重合体成分、プロピレン−α−オレフィン共重合体成分、プロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体成分が挙げられる。
プロピレン系ブロック共重合体として、好ましくは、前記重合体成分(D)がプロピレンの単独重合体成分であり、前記共重合体成分(E)がプロピレン−エチレン共重合体成分である。
前記重合体成分(D)または前記共重合体成分(E)に用いられるα−オレフィンとしては、通常、炭素数4〜12のα−オレフィンが挙げられ、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセンが挙げられ、好ましくは1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンである。
前記重合体成分(D)がプロピレン−α−オレフィン共重合体成分である場合、例えば、プロピレン−1−ブテン共重合体成分、プロピレン−1−ヘキセン共重合体成分、プロピレン−1−オクテン共重合体成分が挙げられる。
前記重合体成分(D)がプロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体成分である場合、例えば、プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体成分、プロピレン−エチレン−1−ヘキセン共重合体成分、プロピレン−エチレン−1−オクテン共重合体成分が挙げられる。
前記共重合体成分(E)としては、例えば、プロピレン−エチレン共重合体成分、プロピレン−α−オレフィン共重合体成分、プロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体成分が挙げられる。
共重合体成分(E)がプロピレン−エチレン共重合体成分である場合、前記共重合体成分(E)に含有されるエチレンから誘導される繰り返し単位の量は、通常、1〜70重量%であり、好ましくは5〜60重量%であり、より好ましくは10〜50重量%である。(ただし、前記共重合体成分(E)の全重量を100重量%とする。)
共重合体成分(E)がプロピレン−α−オレフィン共重合体成分またはプロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体である場合、前記共重合体成分(E)に含有されるエチレンから誘導される繰り返し単位の量とエチレンα−オレフィンから誘導される繰り返し単位の量の合計は、通常、10〜70重量%である。(ただし、前記共重合体成分(E)の全重量を100重量%とする。)
共重合体成分(E)がプロピレン−α−オレフィン共重合体成分である場合、例えば、プロピレン−1−ブテン共重合体成分、プロピレン−1−ヘキセン共重合体成分、プロピレン−1−オクテン共重合体成分が挙げられる。
また、共重合体成分(E)がプロピレン−エチレン−α−オレフィン共重合体成分である場合、例えば、プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体成分、プロピレン−エチレン−1−ヘキセン共重合体成分、プロピレン−エチレン−1−オクテン共重合体成分が挙げられる。
そして、前記重合体成分(D)と前記共重合体成分(E)からなるプロピレン系ブロック共重合体としては、例えば、(プロピレン)−(プロピレン−エチレン)共重合体、(プロピレン)−(プロピレン−エチレン−1−ブテン)共重合体、(プロピレン)−(プロピレン−エチレン−1−ヘキセン)共重合体、(プロピレン)−(プロピレン−1−ブテン)共重合体、(プロピレン)−(プロピレン−1−ヘキセン)共重合体、(プロピレン−エチレン)−(プロピレン−エチレン)共重合体、(プロピレン−エチレン)−(プロピレン−エチレン−1−ブテン)共重合体、(プロピレン−エチレン)−(プロピレン−エチレン−1−ヘキセン)共重合体、(プロピレン−エチレン)−(プロピレン−1−ブテン)共重合体、(プロピレン−エチレン)−(プロピレン−1−ヘキセン)共重合体、(プロピレン−1−ブテン)−(プロピレン−エチレン)共重合体、(プロピレン−1−ブテン)−(プロピレン−エチレン−1−ブテン)共重合体、(プロピレン−1−ブテン)−(プロピレン−エチレン−1−ヘキセン)共重合体、(プロピレン−1−ブテン)−(プロピレン−1−ブテン)共重合体、(プロピレン−1−ブテン)−(プロピレン−1−ヘキセン)共重合体が挙げられる。
成分(C)の製造方法としては、公知の重合触媒を用いて、公知の重合方法によって製造する方法が挙げられる。
公知の重合触媒としては、例えば、
(1)マグネシウム、チタンおよびハロゲンを必須とする固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物と、必要に応じて用いられる電子供与性化合物等の第3成分とからなる触媒系、
(2)シクロペンタジエニル環を有する周期表第4族の遷移金属化合物とアルキルアルミノキサンからなる触媒系、
(3)シクロペンタジエニル環を有する周期表第4族の遷移金属化合物とそれと反応してイオン性の錯体を形成する化合物および有機アルミニウム化合物からなる触媒系
が挙げられる。
好ましくはマグネシウム、チタンおよびハロゲンを必須とする固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物と、電子供与性化合物からなる触媒系であり、例えば、特開昭61−218606号公報、特開昭61−287904号公報、特開平1−319508号、特開平7−216017号公報等に記載されている触媒系である。
公知の重合触媒としては、例えば、
(1)マグネシウム、チタンおよびハロゲンを必須とする固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物と、必要に応じて用いられる電子供与性化合物等の第3成分とからなる触媒系、
(2)シクロペンタジエニル環を有する周期表第4族の遷移金属化合物とアルキルアルミノキサンからなる触媒系、
(3)シクロペンタジエニル環を有する周期表第4族の遷移金属化合物とそれと反応してイオン性の錯体を形成する化合物および有機アルミニウム化合物からなる触媒系
が挙げられる。
好ましくはマグネシウム、チタンおよびハロゲンを必須とする固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物と、電子供与性化合物からなる触媒系であり、例えば、特開昭61−218606号公報、特開昭61−287904号公報、特開平1−319508号、特開平7−216017号公報等に記載されている触媒系である。
公知の重合方法としては、例えば、不活性炭化水素溶媒によるスラリー重合法、溶媒重合法、無溶媒による液相重合法、気相重合法が挙げられ、好ましくは気相重合法である。
さらに、前記の重合法を組み合わせ、それらを連続的に行う方法、例えば、液相―気相重合法等が挙げられる。例えば、特開平7−216017号公報等に記載されている重合方法が挙げられる。
さらに、前記の重合法を組み合わせ、それらを連続的に行う方法、例えば、液相―気相重合法等が挙げられる。例えば、特開平7−216017号公報等に記載されている重合方法が挙げられる。
本発明においてラミネート層を構成する樹脂組成物(1)は、前記成分(A)と成分(B)を含有する。樹脂組成物(1)におけるこれらの含有量は、成分(A)と成分(B)の合計を100重量%とするとき、成分(A)の含有量が55〜95重量%であり、成分(B)の含有量が45〜5重量部であり、好ましくは、成分(A)の含有量が57〜90重量%であり、成分(B)の含有量が43〜10重量%であり、さらに好ましくは、成分(A)の含有量が60〜85重量%であり、成分(B)の含有量が40〜15重量%である。成分(A)が少なすぎる(成分(B)が多すぎる)と、樹脂組成物(1)を押出加工したときにネックインが大きくなることがあり、成分(A)が多すぎる(成分(B)が少なすぎる)と、シール層との接着強度が低くなることがある。
樹脂組成物(1)は、必要に応じて中和剤、分散剤、酸化防止剤、滑剤、耐候性改良剤、帯電防止剤、顔料、フィラー等の他の成分を含有していてもよい。
樹脂組成物(1)の調整方法としては、特に制限はなく、公知の方法、例えば、タンブラーブレンダー、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、押出機などを用い、成分(A)、成分(B)および必要に応じて含有される他の成分を混合する方法があげられる。
樹脂組成物(1)は、本発明の積層体におけるラミネート層を構成する材料として用いられる。樹脂組成物(1)を押出ラミネートして積層体を製造方法としては、押出サンドラミネート成形法などにより、各種基材と下記シール層とを積層する方法をあげることができる。
樹脂組成物(1)を用いて押出サンドラミネートする際の樹脂組成物(1)の溶融押出温度は、通常250〜340℃であり、好ましくは260〜330℃、特に好ましくは280〜320℃である。250℃未満ではシール層との接着強度が低くなることがあり、340℃を超えると樹脂組成物(1)が熱劣化しやすくなり、そのためシール層との接着強度が低くなることがある。
押出ラミネート層の厚みは、特に限定されるものでないが、好ましくは5〜100μmであり、より好ましくは10〜50μmである。
本発明の積層体における基材としては、ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体の鹸化物、ポリエステル、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、セロファン等からなるフィルムや織布、不織布、紙、アルミニウム箔等の金属箔、金属蒸着フィルム等が挙げられる。
本発明では、積層体のシール層を構成する材料として、成分(C)および成分(B)を含む樹脂組成物(2)を用いる。樹脂組成物(2)における成分(C)と成分(B)の含有量は、成分(C)と成分(B)の合計を100重量%とするとき、成分(C)の含有量が55〜95重量%であり、成分(B)の含有量が45〜5重量部であり、好ましくは、成分(C)の含有量が57〜90重量%であり、成分(B)の含有量が43〜10重量%であり、さらに好ましくは、成分(C)の含有量が60〜85重量%であり、成分(B)の含有量が40〜15重量%である。
成分(C)が少なすぎる(成分(B)が多すぎる)と、樹脂組成物(2)からなるシール層の強度が不足することがあり、成分(C)が多すぎる(成分(B)が少なすぎる)と、ラミネート層との接着強度が低くなることがある。
成分(C)が少なすぎる(成分(B)が多すぎる)と、樹脂組成物(2)からなるシール層の強度が不足することがあり、成分(C)が多すぎる(成分(B)が少なすぎる)と、ラミネート層との接着強度が低くなることがある。
樹脂組成物(2)は、必要に応じて中和剤、分散剤、酸化防止剤、滑剤、耐候性改良剤、帯電防止剤、顔料、フィラー等の他の成分を含有していてもよい。
樹脂組成物(2)の調整方法としては、特に制限はなく、公知の方法、例えば、タンブラーブレンダー、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、押出機などを用い、成分(A)、成分(B)および必要に応じて含有される他の成分を混合する方法があげられる。
樹脂組成物(2)は、シール層として用いられる。通常、樹脂組成物(2)を用いてフィルムを製造し、シール層用フィルムとして使用する。シール層用フィルムの製造方法は特に制限されるものではないが、公知の方法、例えば、Tダイ成形法またはインフレーション成形法が挙げられる。
シール層用フィルムを製造する際の押出温度は、通常180℃〜300℃であり、好ましくは200℃〜280℃である。
シール層用フィルムの厚みは、特に限定されるものでないが、好ましくは10〜100μmであり、より好ましくは30〜70μmである。
以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。なお、物性の評価はつぎの通りである。
[物性測定方法]
(1)メルトフローレート(MFR)
成分(A)および成分(B):JIS K7210に従い、温度190℃、荷重21.18Nの条件で測定を行った。
成分(C):JIS K7210に従い、温度230℃、荷重21.18Nの条件で測定を行った。
(2)エチレン−メタクリル酸メチル共重合体におけるメタクリル酸メチルから誘導される繰り返し単位の含有量
装置として日本分光(株)製FT/IR−7300を用い、厚み0.3mmのシートの赤外線吸収スペクトル分析法に基づき下記式1より求めた。
MMA={4.1×log(I0/I)/t}−5.3 式1
式中、MMAはメタクリル酸メチルから誘導される繰り返し単位の含有量(重量%)、Iは周波数3448cm-1での透過光強度、I0は周波数3448cm-1での入射光強度、tは測定試料シート厚み(cm)を示す。I0を求める時のベースラインは3510〜3310cm-1とした。
(3)密度
JIS K6760(1981)に従い測定を行った。
(4)スウェル比(SR)
JIS K7210(1995)に規定されたメルトフローレート測定装置を用いて、荷重21.18Nで、高圧ラジカル重合法ポリエチレンを押し出し、押し出したストランドの外径(d(mm))を測定し、オリフィスの内径(d0(mm))で除した値(d/d0)を求めた。なお測定温度は、MFRが10g/10分未満である成分(A)の場合、190℃とし、MFRが10g/10分以上である成分(A)の場合、150℃とした。
(5)接着強度
積層体から幅15mmのタンザク形の試験片を切り取り、次に、各層間を、引張試験機により200mm/分の速度で180度の方向に剥離し、各層間の接着強度を求めた。
[物性測定方法]
(1)メルトフローレート(MFR)
成分(A)および成分(B):JIS K7210に従い、温度190℃、荷重21.18Nの条件で測定を行った。
成分(C):JIS K7210に従い、温度230℃、荷重21.18Nの条件で測定を行った。
(2)エチレン−メタクリル酸メチル共重合体におけるメタクリル酸メチルから誘導される繰り返し単位の含有量
装置として日本分光(株)製FT/IR−7300を用い、厚み0.3mmのシートの赤外線吸収スペクトル分析法に基づき下記式1より求めた。
MMA={4.1×log(I0/I)/t}−5.3 式1
式中、MMAはメタクリル酸メチルから誘導される繰り返し単位の含有量(重量%)、Iは周波数3448cm-1での透過光強度、I0は周波数3448cm-1での入射光強度、tは測定試料シート厚み(cm)を示す。I0を求める時のベースラインは3510〜3310cm-1とした。
(3)密度
JIS K6760(1981)に従い測定を行った。
(4)スウェル比(SR)
JIS K7210(1995)に規定されたメルトフローレート測定装置を用いて、荷重21.18Nで、高圧ラジカル重合法ポリエチレンを押し出し、押し出したストランドの外径(d(mm))を測定し、オリフィスの内径(d0(mm))で除した値(d/d0)を求めた。なお測定温度は、MFRが10g/10分未満である成分(A)の場合、190℃とし、MFRが10g/10分以上である成分(A)の場合、150℃とした。
(5)接着強度
積層体から幅15mmのタンザク形の試験片を切り取り、次に、各層間を、引張試験機により200mm/分の速度で180度の方向に剥離し、各層間の接着強度を求めた。
<実施例1>
[1]シール層用フィルムの作成
成分(C)としてプロピレン系ランダム共重合体(住友化学(株)製 ノーブレン W531(MFR=8g/10分))80重量%と、成分(B)としてエチレン−メタクリル酸メチル共重合体(住友化学(株)製 アクリフト WH303(MFR=7g/10分、メタクリル酸メチル単量体単位含有量=18重量%))20重量%とをタンブルミキサーで混合し、樹脂組成物(2)を得た。 次に得られた樹脂組成物(2)をTダイ加工機に供給し、押出温度230℃、チル温度40℃で、厚み50μmのシール層用フィルムを作成した。
[1]シール層用フィルムの作成
成分(C)としてプロピレン系ランダム共重合体(住友化学(株)製 ノーブレン W531(MFR=8g/10分))80重量%と、成分(B)としてエチレン−メタクリル酸メチル共重合体(住友化学(株)製 アクリフト WH303(MFR=7g/10分、メタクリル酸メチル単量体単位含有量=18重量%))20重量%とをタンブルミキサーで混合し、樹脂組成物(2)を得た。 次に得られた樹脂組成物(2)をTダイ加工機に供給し、押出温度230℃、チル温度40℃で、厚み50μmのシール層用フィルムを作成した。
[2]押出ラミネート樹脂組成物の作成
成分(A)として、高圧ラジカル重合法ポリエチレン(住友化学(株)製 スミカセンL705、MFR=7g/10分、SR=1.77、密度=919Kg/m3)70重量%と、成分(B)としてエチレン−メタクリル酸メチル共重合体 住友化学(株)製 アクリフト WH303(MFR=7g/10分、メタクリル酸メチル単量体単位含有量=18重量%)30重量%とをタンブルミキサーで混合し、樹脂組成物(1)を得た。
成分(A)として、高圧ラジカル重合法ポリエチレン(住友化学(株)製 スミカセンL705、MFR=7g/10分、SR=1.77、密度=919Kg/m3)70重量%と、成分(B)としてエチレン−メタクリル酸メチル共重合体 住友化学(株)製 アクリフト WH303(MFR=7g/10分、メタクリル酸メチル単量体単位含有量=18重量%)30重量%とをタンブルミキサーで混合し、樹脂組成物(1)を得た。
[3]ラミネート加工
30mmφラミネーターを使用し、加工速度10m/分、押出温度310℃の条件で、樹脂組成物(1)を押出し、積層基材〔二軸延伸ポリエステルフィルム(12μm)/アンカーコート剤/ポリエチレンフィルム(15μm)/アルミニウム箔(7μm)〕のアルミニウム箔面と、樹脂組成物(2)からなるシール層用フィルムとを押出サンドラミネート成形し、積層基材/ラミネート層(25μm)/シール層(50μm)の積層体を得た。 得られた積層体の評価結果を表1に示した。
30mmφラミネーターを使用し、加工速度10m/分、押出温度310℃の条件で、樹脂組成物(1)を押出し、積層基材〔二軸延伸ポリエステルフィルム(12μm)/アンカーコート剤/ポリエチレンフィルム(15μm)/アルミニウム箔(7μm)〕のアルミニウム箔面と、樹脂組成物(2)からなるシール層用フィルムとを押出サンドラミネート成形し、積層基材/ラミネート層(25μm)/シール層(50μm)の積層体を得た。 得られた積層体の評価結果を表1に示した。
<比較例1>
シール層用フィルムの材料を、樹脂組成物(2)から成分(C)プロピレン系ランダム共重合体(住友化学(株)製 ノーブレン W531(MFR=8g/10分))に変更した以外は、実施例1と同様に行った。 得られた積層体の評価結果を表1に示した。
シール層用フィルムの材料を、樹脂組成物(2)から成分(C)プロピレン系ランダム共重合体(住友化学(株)製 ノーブレン W531(MFR=8g/10分))に変更した以外は、実施例1と同様に行った。 得られた積層体の評価結果を表1に示した。
<比較例2>
樹脂組成物(1)を(A)高圧ラジカル重合法ポリエチレン(住友化学(株)製 スミカセンL705、MFR=7g/10分、SR=1.77、密度=919Kg/m3)に変更した以外は、実施例1と同様に行った。 得られた積層体の評価結果を表1に示した。
樹脂組成物(1)を(A)高圧ラジカル重合法ポリエチレン(住友化学(株)製 スミカセンL705、MFR=7g/10分、SR=1.77、密度=919Kg/m3)に変更した以外は、実施例1と同様に行った。 得られた積層体の評価結果を表1に示した。
<比較例3>
樹脂組成物(1)を成分(A)高圧ラジカル重合法ポリエチレン(住友化学(株)製 スミカセンL705、MFR=7g/10分、SR=1.77、密度=919Kg/m3)に、シール層用フィルムの材料として樹脂組成物(2)を成分(C)プロピレン系ランダム共重合体(住友化学(株)製 ノーブレン W531(MFR=8g/10分))に変更した以外は、実施例1と同様に行った。 得られた積層体の評価結果を表1に示した。
樹脂組成物(1)を成分(A)高圧ラジカル重合法ポリエチレン(住友化学(株)製 スミカセンL705、MFR=7g/10分、SR=1.77、密度=919Kg/m3)に、シール層用フィルムの材料として樹脂組成物(2)を成分(C)プロピレン系ランダム共重合体(住友化学(株)製 ノーブレン W531(MFR=8g/10分))に変更した以外は、実施例1と同様に行った。 得られた積層体の評価結果を表1に示した。
本発明の積層体は、食品などの包装体に利用することができる。
Claims (1)
- 基材層、ラミネート層およびシール層の少なくとも3層からなる積層体であって、前記ラミネート層が、以下の成分(A)55〜95重量%と成分(B)45〜5重量%(ただし成分(A)と成分(B)の合計を100重量%とする)とを含有する樹脂組成物(1)からなり、前記シール層が、以下の成分(C)55〜95重量%と成分(B)45〜5重量%(ただし成分(C)と成分(B)の合計を100重量%とする)とを含有する樹脂組成物(2)からなる積層体。
成分(A):温度190℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートが1〜30g/10分であり、スウェル比(SR)が1.4〜2.0である高圧ラジカル重合法ポリエチレン
成分(B):温度190℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレートが0.1〜20g/10分であり、不飽和カルボン酸エステルから誘導される繰り返し単位の含有量が5〜30重量%である(ただし成分(B)を100重量%とする)エチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体
成分(C):プロピレン系重合体
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009223960A JP2011073155A (ja) | 2009-09-29 | 2009-09-29 | 積層体 |
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Cited By (2)
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JP2014526605A (ja) * | 2011-09-23 | 2014-10-06 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | オレフィン系ポリマー組成物およびそれらから調製された物品 |
JPWO2013151131A1 (ja) * | 2012-04-06 | 2015-12-17 | 三井・デュポンポリケミカル株式会社 | 導光部材用樹脂組成物、およびそれを成形して得られる導光部材 |
-
2009
- 2009-09-29 JP JP2009223960A patent/JP2011073155A/ja active Pending
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