JP2011073078A - 打込機 - Google Patents

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Abstract

【課題】起動荷重を安定させ、且つ所望のある程度大きな起動荷重を得ることができる打込機の提供。
【解決手段】拡大部50cは、ネイルガイド50の軸方向に垂直な面で切った断面積が同方向で切った縮小部50bの断面積よりも大きい。このため、縮小部50bと拡大部50cとの接続部分を規定するネイルガイド50の内面50Aの部分は、係合部をなす段部51を構成している。段部51には、ネイルガイド50の下端から挿入されてきた釘2の頭部2Aの上端面2Bたる当接面が当接可能である。初期状態においては、段部51はドライバブレード41の下端よりも下方に位置するように構成されており、ネイルガイド50の下端から挿入されてきた釘2の頭部2Aがドライバブレード41の下端に当接する前に、段部51に当接する。段部51の部分における縮小部50bの直径は釘2の上端面2Bの直径よりも小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は圧縮空気により駆動される打込機に関し、特に釘等の留具がドライバブレードに当接してドライバブレードを押し上げることにより打ち込みを開始する打込機に関する。
圧縮空気を動力源として留具たる釘を打撃して打込むばら釘打ち機たる打込機が従来より知られている。このような打込機はシリンダと、シリンダ内に設けられたピストンと、ピストンに固定されたドライバブレードとを備えており、図10に示すように、打込みを行う前の初期状態のときに、ピストン130及びドライバブレード141が下死点に位置している。このとき、蓄圧室111aからの圧縮空気は、図11に示すように下側エア通路120b内に流入しているが、下側エア通路120bはピストン130の摺動面に設けられた2つのOリング131、132間に対向して開口しているため、ピストン下室121b(図12)内へは流入しない。
釘2を打込む際には、先ず、ドライバブレード141を環装するネイルガイド150の下端から釘2を挿入してゆき、釘2の頭部2Aをドライバブレード141の下端に当接させる。そして、ハウジング110をユーザが手で釘2を打込む被打込み材に対して接近させることにより、即ち、図の下方へ移動させることにより、ドライバブレード141及びピストン130はハウジング110に対して相対的に上方へ移動させられる。このことにより、図12に示すように、下側エア通路120bを通して蓄圧室111aからピストン下室121bへ圧縮空気が流入し、ピストン130及びドライバブレード141が上方へ移動させられ、打込みのためのピストン130の往復移動が開始される。
すると、図13に示すように、ピストン130がシリンダ120上部を上方へ押し上げ、シリンダ120とハウジング110との間の下室排出路111cからピストン下室121b内の圧縮空気が大気中へと排出される。このとき、上側エア通路120aを通して蓄圧室111aからピストン上室121a内へ圧縮空気が流入し、ピストン130及びドライバブレード141を下方へ押し下げ、釘2の頭部2Aをドライバブレード141の下端で打込む。ピストン上室121a内の圧縮空気は、図14に示されるように、シリンダ120とハウジング110との間に形成された上室排出路112aから大気中へと排出される。このようにピストン130及びドライバブレード141が上下に往復することにより、釘2が打込まれてゆく。このような打込機は、例えば、特公昭48−12913号公報(特許文献1)に記載されている。
特公昭48−12913号公報
しかし、従来の打込機では、打込みのためのピストン130の往復移動を開始させるための起動荷重は、シリンダ120とピストン130に設けられたOリング131、132との間の摺動抵抗のみによって構成されていた。このため、Oリング131、132の摩耗やOリング131、132の仕上がり寸法等によりOリング131、132の状態にばらつきが生じやすく、起動荷重が安定しないという問題が生ずる。
そこで、本発明は、起動荷重を安定させ、且つ所望のある程度大きな起動荷重を得ることができる打込機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ハウジングと、該ハウジング内に画成され圧縮空気を蓄える蓄圧室と、該ハウジング内に設けられたシリンダと、該シリンダ内に往復摺動可能に設けられ該シリンダ内をピストン上室とピストン下室とに区画するピストンと、一端が該ピストンに固定され他端が留具に当接可能であり該ピストンと一体で移動可能なドライバブレードと、略筒状をなし内面には該ドライバブレードを案内すると共に該内面は留具を案内し、該ドライバブレードの移動方向と平行に移動可能なネイルガイドと、該ピストン上室から該ピストン下室へ向かう方向へ該ネイルガイドを付勢するネイルガイド付勢手段と、該ドライバブレードの他端に留具が当接し該ドライバブレードと一体で該ピストンが該ピストン上室側へ移動させられることにより留具の打込みを開始する打込機において、該ネイルガイドの内面には、該留具が該ネイルガイド内面により案内され該ドライバブレードの他端に当接する前に、該ドライバブレードに当接する該留具の当接部に係合可能な係合部が設けられている打込機を提供している。
ネイルガイドの内面には、留具がネイルガイド内面により案内されドライバブレードの他端に当接する前に、ドライバブレードに当接する留具の当接部に係合可能な係合部が設けられているため、ドライバブレードと一体でピストンをピストン上室側へ移動開始させることによる、圧縮空気の交互供給を開始させるための起動荷重に、ネイルガイド付勢手段による付勢力を含めることができる。このため、簡単な構成により起動荷重をより大きくすることができ、容易にドライバブレードがピストンと一体でピストン上室側へ移動させられて、圧縮空気の交互供給が意図せぬタイミングで開始してしまうことを防止することができる。
また、一般にはシリンダ内面に対向するピストンの周面たる摺動面には、Oリングからなるシール部材が配置されるが、ピストンとシリンダとの摺動抵抗がOリングとシリンダ内面との摺動抵抗により構成されて、この摺動抵抗のみによって起動荷重が構成される場合には、Oリングの摩耗やOリングの仕上がり寸法等によりOリングの状態にばらつきが生じやすく、起動荷重が安定しない。これに対して、起動荷重にネイルガイド付勢手段による付勢力を含めることができるため、起動荷重を安定させることができる。
ここで、該ネイルガイドの内面により画成されるネイルガイド内空間は、該ネイルガイドの軸方向に垂直な面で切った断面が該ドライバブレードを同方向で切った断面と略同一形状をなし該ドライバブレードを案内する内面の部分により画成される縮小部と、該ピストン上室から該ピストン下室へ向かう方向における該縮小部の端部に接続され、該ネイルガイドの軸方向に垂直な面で切った断面積が同方向で切った該縮小部の断面積よりも大きな拡大部とを有し、該係合部は、該縮小部と該拡大部との接続部分を規定する段部により構成され、該縮小部の径の最小値は該留具の当接面の径の最大値よりも小さいことが好ましい。
係合部は、縮小部と拡大部との接続部分を規定する段部により構成され、縮小部の径の最小値は留具の当接面の径の最大値よりも小さいため、縮小部内に留具が入ってしまうことを防止することができる。
また、該拡大部を画成する該ネイルガイドの内面であって該段部の近傍部分には、該縮小部から離間するにつれて該拡大部の内径が徐々に小さくなるような面取り部が設けられていることが好ましい。
拡大部を画成するネイルガイドの内面であって段部の近傍部分には、縮小部から離間するにつれて拡大部の内径が徐々に小さくなるような面取り部が設けられているため、留具が釘等のように大きな上端部たる頭部を有する場合に、ネイルガイドの内面において面取り部に沿って頭部を滑らかに案内することができる。
以上より本発明は、起動荷重を安定させ、且つ所望のある程度大きな起動荷重を得ることができる打込機を提供することができる。
本発明の実施の形態による打込機の初期状態を示す断面図。 本発明の実施の形態による打込機の初期状態における圧縮空気の様子を示す断面図。 本発明の実施の形態による打込機のピストン下室に圧縮空気が流入した状態を示す断面図。 本発明の実施の形態による打込機のピストンによりシリンダが押し上げられた様子を示す断面図。 本発明の実施の形態による打込機のピストン上室に圧縮空気が流入し始めた様子を示す断面図。 本発明の実施の形態による打込機のピストン上室に圧縮空気が流入しピストンを押し下げている様子を示す断面図。 本発明の実施の形態による打込機のピストン上室に圧縮空気が流入しピストンを押し下げると共にシリンダを押し上げている様子を示す断面図。 本発明の実施の形態による打込機のピストン上室の圧縮空気が大気中へ排出されている様子を示す断面図。 本発明の実施の形態による打込機のネイルガイド及びドライバブレードの変形例を示す要部断面図。 従来の打込機の初期状態を示す断面図。 従来の打込機の初期状態における圧縮空気の様子を示す断面図。 従来の打込機のピストン下室に圧縮空気が流入した状態を示す断面図。 従来の打込機のピストンによりシリンダが押し上げられた様子を示す断面図。 従来の打込機のピストン上室の圧縮空気が大気中へ排出されている様子を示す断面図。
本発明による打込機の実施の形態について図1乃至図8を参照しながら説明する。図1に示すように打込機1は、圧縮空気により駆動し1本ずつ釘2を打込むいわゆるばら釘打ち機であり、ハウジング10と、シリンダ20と、ピストン30と、シリンダスリーブ35と、ドライバブレード41と、ネイルガイド50とを備えている。以下の説明では、説明の便宜上図1における上方を打込み機の上方と定義し、図1における下方を打込み機の下方と定義する。
ハウジング10は、打込機1の外郭の下部を構成するハウジング本体部11と、上部を構成するエギゾーストカバー12とを有している。ハウジング本体部11には圧縮空気を供給するための供給ホース接続部13が接続されている。
また、ハウジング本体部11内であって供給ホース接続部13の基部の位置には、供給ホース接続部13から圧縮空気が供給される蓄圧室11aが形成されている。蓄圧室11aを形成しているハウジング本体部11の一部には、貫通孔たる本体部エア通路11bが形成されている。また、ハウジング本体部11の下部には、後述のピストン下室21bと大気とを連通する本体部排気口11cが形成されている。ハウジング本体部11の下端には、筒状突出部14が、後述のドライバブレード41と同軸的な位置関係で下方へ突出して設けられている。
エギゾーストカバー12の内面には、下方へ突出するシリンダ係合凸部12Aが設けられている。また、後述のシリンダ20の周面に対向可能なエギゾーストカバー12の内面の部分には、カバーOリング12Bが設けられている。また、エギゾーストカバー12の上部には、後述のピストン上室21aと大気とを連通する排気口12aが形成されている。
シリンダ20は、その下部がハウジング本体部11内に配置され上部がエギゾーストカバー12内に配置されており、ハウジング本体部11内及びエギゾーストカバー12内において上下方向に移動可能にハウジング本体部11及びエギゾーストカバー12に支持されている。シリンダ20は略筒状をなすシリンダ筒部21を有してしており、シリンダ筒部21の上端部は、その中央部に蓋部貫通孔22aが形成された蓋部22により覆われている。蓋部貫通孔22aには、シリンダ係合凸部12Aが挿入されている。また、蓋部22には、シリンダ20が上死点にあるときに後述のピストン上室21aと排気口12aとを連通するシリンダ排気口22bが形成されている。
蓋部22近傍のシリンダ筒部21の部分には、シリンダ筒部21の内面側と外面側とを連通する貫通孔からなるシリンダ上側エア通路20aが形成されている。シリンダ上側エア通路20aは蓄圧室11aに連通可能である。
シリンダ筒部21の下端には筒部フランジ部21Aが設けられており、筒部フランジ部21Aの周面にはシリンダOリング21Bが設けられている。また、筒部フランジ部21Aの上端面21Dには、フランジ部シール部材21Cが設けられている。筒部フランジ部21A近傍のシリンダ筒部21の部分には、シリンダ筒部21の内面側と外面側とを連通する貫通孔からなるシリンダ下側エア通路20bが形成されている。シリンダ下側エア通路20bは、ハウジング本体部11の本体部エア通路11bを通して蓄圧室11aに連通可能である。
ピストン30はシリンダ20内に設けられ、シリンダ20内をピストン上室21aとピストン下室21bとに区画し、シリンダ20の内面に対して上下方向へ摺動可能である。シリンダ20の内面に対する摺動面たるピストン30の周面には、シリンダ20の軸方向に所定の間隔を隔ててピストン上側Oリング31とピストン下側Oリング32とが設けられている。ピストン30の上端はシリンダ20の蓋部22に当接可能であり、当接した状態で更にピストン30が上方へ移動することによりシリンダ20は上方へ移動させられるように構成されている。
シリンダスリーブ35は略筒形状をなしており、シリンダ20と同軸的な位置関係でシリンダ20のシリンダ筒部21の外周を環装している。シリンダスリーブ35の上部の内周面にはスリーブ上側Oリング35Aが設けられており、スリーブ上側Oリング35Aは、シリンダスリーブ35の内周面とシリンダ筒部21の外周面との間をシールしている。シリンダスリーブ35の下部の外周面にはスリーブ下側Oリング35Bが設けられており、スリーブ下側Oリング35Bは、シリンダスリーブ35の外周面とハウジング本体部11との間をシールしている。
シリンダスリーブ35の軸方向におけるシリンダスリーブ35の長さは、上下方向における筒部フランジ部21Aの上端面21Dからエギゾーストカバー12の下端12Cまでの長さよりも短い。このことにより、シリンダスリーブ35は、筒部フランジ部21Aの上端面21Dからエギゾーストカバー12のエギゾーストカバーの下端12Cまでの間で、上下方向にシリンダ20及びハウジング本体部11に対して摺動可能である。筒部フランジ部21Aの上端面21Dとシリンダスリーブ35の下端との間の空間はシリンダスリーブ室11dを構成する。
ドライバブレード41は略円柱形状をなしており、その一端たる上端がピストン30の軸心位置に固定され、ピストン30と一体で移動可能である。ドライバブレード41の軸心は上下方向に指向しており、ドライバブレード41はハウジング本体部11を貫通して下方へ延びている。ドライバブレード41の下端部は、後述のネイルガイド50の縮小部50b内に挿入されている。ドライバブレード41の他端たる下端は、後述のネイルガイド50の拡大部50cと縮小部50bとの接続位置において釘2の頭部2Aに当接可能であるが、図1に示される初期状態においては、ドライバブレード41の下端は後述のネイルガイド50の縮小部50b内に位置しており、未だ釘2の頭部2Aに当接していない。
ネイルガイド50は略筒形状をなしており、その上端側の部分はハウジング10の筒状突出部14内に配置され、下端側の部分は筒状突出部14から下方へ突出している。ネイルガイド50はドライバブレード41と同軸的に配置されており、筒状突出部14に対して上下方向へ摺動可能である。
ネイルガイド50の内面50Aはネイルガイド内空間50aを画成している。ネイルガイド内空間50aは縮小部50bと拡大部50cとを有しており、縮小部50bは、ネイルガイド50の軸方向に垂直な面で切った断面がドライバブレード41を同方向で切った断面と略同一形状をなしている。縮小部50bには、前述のようにドライバブレード41が挿入されており、縮小部50bを画成するネイルガイド50の内面50Aと摺動する。縮小部50bを画成するネイルガイド50の内面50Aの部分は、ドライバブレード41の上下方向への移動を案内する。
拡大部50cは、縮小部50bの下端に接続されている。拡大部50cの下端の開口にはドライバブレード41の下端に当接する当接部をなす釘2の頭部2A及び頭部2A近傍部分を挿入可能であり、拡大部50cを画成しているネイルガイド50の内面50Aは釘2の頭部2Aが挿入されたときに当該頭部2Aを上方へ案内する。拡大部50cは、ネイルガイド50の軸方向に垂直な面で切った断面積が同方向で切った縮小部50bの断面積よりも大きい。このため、縮小部50bと拡大部50cとの接続部分を規定するネイルガイド50の内面50Aの部分は、係合部をなす段部51を構成している。
段部51には、図1に示されるように、ネイルガイド50の下端から挿入されてきた釘2の頭部2Aの上端面2Bたる当接面が当接可能である。特に、図1に示される初期状態においては、段部51はドライバブレード41の下端よりも下方に位置するように構成されており、ネイルガイド50の下端から挿入されてきた釘2の頭部2Aがドライバブレード41の下端に当接する前に、段部51に当接する。
また、段部51の部分における縮小部50bの直径は釘2の上端面2Bの直径よりも小さい。このため、縮小部50b内に釘2の頭部2Aが入ってしまうことを防止することができる。
段部51近傍であって拡大部50cを画成するネイルガイド50の内面50Aには、縮小部50bから離間するにつれて、即ち、下方へ行くにつれて拡大部50cの内径が徐々に小さくなるようなテーパ状の面取り部52が設けられている。このため、ネイルガイド50の内面50Aにおいて面取り部52に沿って釘2の頭部2Aを上下方向へ滑らかに案内することができる。
ネイルガイド50の下端部にはマグネット53が設けられている。ネイルガイド50の拡大部50cに挿入された釘2をマグネット53に吸い寄せ、釘2をネイルガイド50に保持できるように構成されている。
ネイルガイド50の上端と筒状突出部14の上端が当接しているハウジング本体部11の部分との間には、スプリング54が設けられている。スプリング54はネイルガイド50を下方へ付勢しており、図1に示される初期状態では、ネイルガイド50が下死点に位置する。スプリング54はネイルガイド付勢手段に相当する。
打込機1により釘2を打込む際には、先ず、供給ホース接続部13に図示せぬエアホースを繋ぐ。すると、図2に矢印で示すように蓄圧室11a内に蓄積された圧縮空気の一部は、本体部エア通路11b、シリンダスリーブ室11dに流入し、さらにシリンダ下側エア通路20bに流入し、ピストン上側Oリング31とピストン下側Oリング32との間に至る。この圧縮空気の押圧力によって、シリンダ20は下死点、シリンダスリーブ35は上死点に維持されている。
次に、釘2をネイルガイド50の下端から拡大部50c内に挿入してゆくと、マグネット53によって、釘2はネイルガイド50の内面50Aの図1における左側の部分に吸い寄せられる。
次に、ハウジング10を下方へ移動させて、釘2の先端を木材等の被打込み部材に押し当てると、図2に示すように、ネイルガイド50がスプリング54の付勢力に抗して上方へ移動し、釘2の頭部2Aの上端面2Bがドライバブレード41の下端に接触する。さらに押し当ててゆくと、釘2と共にドライバブレード41、ピストン30が上死点側に移動する。このときスプリング54の付勢力と、ピストン上側Oリング31、ピストン下側Oリング32とシリンダ20の内面との摺動抵抗とに打ち勝つ押し当ての力が、打込みを開始を阻止するための起動荷重となっており、このように打ち勝つ力が作用することにより上述のようにピストン30が上死点側へ移動する。
そして、ピストン下側Oリング32が本体部エア通路11bよりも上方へ位置したときに、図3に矢印で示すように、シリンダスリーブ室11dの圧縮空気がシリンダ下側エア通路20bを通りピストン下室21bに流入する。このことにより、図3に示すように、ピストン30は圧縮空気によって上死点側に急激に移動し、これに伴い、シリンダ20内のピストン上室21a内の空気が圧縮されるとともに排気口12aから排気され、シリンダ20が上死点側の途中まで移動する。
シリンダ20が上死点側に移動すると、図4に矢印で示すようにシリンダ20内のピストン下室21bの圧縮空気は本体部排気口11cから排気され始める。このとき、シリンダ20内のピストン下室21bには本体部エア通路11b、シリンダ下側エア通路20bを通り蓄圧室11aから圧縮空気が流入しているが、この部分の断面積は小さくピストン下室21b内の圧力は低下する。
そして、図4に示すように、シリンダ20内のピストン上室21aの圧縮空気によって、シリンダスリーブ35の上端面の一部が下方へ押圧され、シリンダスリーブ35が下死点側に移動する。すると、図5に矢印で示すように、蓄圧室11aの圧縮空気がシリンダスリーブ35上端面とエギゾーストカバー12の下端12Cとの間からシリンダ20内のピストン上室21aに圧縮空気が流入する。このことにより、図6に示すように、シリンダ20、シリンダスリーブ35は下死点へと移動し、ピストン30も釘2を打撃しながら下死点へ移動する。
次に図7、図8に示すように、シリンダ20内のピストン上室21aの圧力の上昇によって、シリンダ20、シリンダスリーブ35は上死点側に移動し、このことによりシリンダスリーブ35の上端面とエギゾーストカバー12の下端12Cとの間でシールがなされ、蓄圧室11aからピストン上室21aへの圧縮空気流入が停止する。このときピストン30は、図8に矢印で示すように下死点にある。そして、ピストン上室21aの圧縮空気はシリンダ排気口22bを通して排気口12aから排気される。
次に、蓄圧室11aの圧縮空気が本体部エア通路11bを通りシリンダスリーブ室11dに流入する。このことによりシリンダ20は下死点へと移動し、シリンダスリーブ35は上死点に維持され、初期状態に戻る。以上の工程を繰り返して、複数回打撃を行うことによって釘2を木材に打込む。
ネイルガイド50の内面50Aには、釘2がネイルガイド50内面50Aにより案内されドライバブレード41の下端に当接する前に、ドライバブレード41に当接する釘2の当接部たる頭部2Aに係合可能な係合部が設けられているため、圧縮空気の交互供給を開始させるための、ドライバブレード41と一体でピストン30をピストン上室21a側へ移動開始させる起動荷重に、スプリング54による付勢力を含めることができる。このため、簡単な構成により起動荷重をより大きくすることができ、容易にドライバブレード41がピストン30と一体でピストン上室21a側へ移動させられて、圧縮空気の交互供給が意図せぬタイミングで開始してしまうことを防止することができる。
ピストンとシリンダとの摺動抵抗がOリングとシリンダの内面との摺動抵抗により構成されて、この摺動抵抗のみによって起動荷重が構成される場合には、Oリングの摩耗やOリングの仕上がり寸法等によりOリングの状態にばらつきが生じやすく、起動荷重が安定しない。これに対して、起動荷重にスプリング54による付勢力を含めることができるため、起動荷重を安定させることができる。
本発明による打込機は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態では、ドライバブレード41は略円柱形状をなしていたが、この形状に限定されない。
例えば、図9に示すように、ドライバブレード1041の軸心に垂直な断面形状が十字形状をなしていてもよい。この場合であっても、ネイルガイド1050の縮小部1050bは、ネイルガイド1050の軸方向に垂直な面で切った断面が、ドライバブレード1041を同方向で切った断面と略同一形状をなす。また、縮小部1050bの径の最小値は釘2の当接面2B(図1等)の径の最大値よりも小さく構成される。
このようにすることで、縮小部1050bの径の最小値をより小さくすることができ、より小さな当接面を有する釘であっても縮小部1050bの中に釘の頭部が入ってしまうことを防止することができる。
本発明の打込機は、留具がドライバブレードに当接してドライバブレードを押し上げることにより打ち込みを開始する打込機の分野において特に有用である。
1・・・打込機 2・・・釘 2A・・・頭部 2B・・・上端面2B 10・・・ハウジング 11a・・・蓄圧室 20・・・シリンダ 21a・・・ピストン上室 21b・・・ピストン下室 30・・・ピストン 41、1041・・・ドライバブレード 50、1050・・・ネイルガイド 50A・・・ネイルガイドの内面 50a・・・ネイルガイド内空間 50b、1050b・・・縮小部 50c・・・拡大部 51・・・段部 52・・・面取り部 54・・・スプリング

Claims (3)

  1. ハウジングと、
    該ハウジング内に画成され圧縮空気を蓄える蓄圧室と、
    該ハウジング内に設けられたシリンダと、
    該シリンダ内に往復摺動可能に設けられ該シリンダ内をピストン上室とピストン下室とに区画するピストンと、
    一端が該ピストンに固定され他端が留具に当接可能であり該ピストンと一体で移動可能なドライバブレードと、
    略筒状をなし内面には該ドライバブレードを案内すると共に該内面は留具を案内し、該ドライバブレードの移動方向と平行に移動可能なネイルガイドと、
    該ピストン上室から該ピストン下室へ向かう方向へ該ネイルガイドを付勢するネイルガイド付勢手段と、
    該ドライバブレードの他端に留具が当接し該ドライバブレードと一体で該ピストンが該ピストン上室側へ移動させられることにより留具の打込みを開始する打込機において、
    該ネイルガイドの内面には、該留具が該ネイルガイド内面により案内され該ドライバブレードの他端に当接する前に、該ドライバブレードに当接する該留具の当接部に係合可能な係合部が設けられていることを特徴とする打込機。
  2. 該ネイルガイドの内面により画成されるネイルガイド内空間は、該ネイルガイドの軸方向に垂直な面で切った断面が該ドライバブレードを同方向で切った断面と略同一形状をなし該ドライバブレードを案内する内面の部分により画成される縮小部と、該ピストン上室から該ピストン下室へ向かう方向における該縮小部の端部に接続され、該ネイルガイドの軸方向に垂直な面で切った断面積が同方向で切った該縮小部の断面積よりも大きな拡大部とを有し、
    該係合部は、該縮小部と該拡大部との接続部分を規定する段部により構成され、
    該縮小部の径の最小値は該留具の当接面の径の最大値よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の打込機。
  3. 該拡大部を画成する該ネイルガイドの内面であって該段部の近傍部分には、該縮小部から離間するにつれて該拡大部の内径が徐々に小さくなるような面取り部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の打込機。
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