JP2011071728A - 情報処理装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】クライアント装置でサーバ装置を遠隔操作中に、使用中の回線の変動をユーザに伝えることができる情報処理装置等を提供する。
【解決手段】クライアント装置と所定の通信回線を用いて無線通信を行う情報処理装置であって、クライアント装置から入力イベントを示す入力イベントデータを受信した受信時刻を示す情報を記録する記録手段と、入力イベントデータに付加されている、クライアント装置で入力イベントが発生したときに計測された時刻と、記録手段にて記録された受信時刻とに基づいて、遅延時間を算出して記録する算出手段と、算出手段により算出された最新の遅延時間と、算出手段により算出され記録されている過去の遅延時間とを比較し、各遅延時間の差異が閾値を超えている場合に、通信回線に変動有りとする判断結果を示す判断結果データをクライアント装置へ出力する判断手段と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信における通信回線の状態を測定する情報処理装置、無線通信システム、無線通信方法及びプログラムに関する。
現在、ウェブ上では、通信回線の状態として回線速度(通信速度)を測定するサイトが提供されている。このようなサイトで行われている回線速度測定の一例(例1)は、クライアント装置において、ある程度大きなファイルをダウンロードし、そのファイルのサイズをダウンロードにかかった時間で割ることにより、平均レートとして回線速度を表示している。
また、通信速度を測定する技術例としては、例えば特許文献1に開示されているものが挙げられる。この技術例(例2)では、クライアント装置が、予め送信したTCPパケットに対する応答時間と、クライアント装置の属するネットワーク内における通信履歴に基づいて得られる変換式とを用いて、通信速度を算出することにより、ネットワークへの負荷を軽減している。
特開2008−294736号公報
例えばシンクライアントシステム(サーバベースコンピューティング)においてクライアント装置からサーバ装置を遠隔操作するような場合、回線の変動(速度の揺れ)がリアルタイムでの操作に大きく影響する。よって、ユーザ(例えばクライアント装置のユーザ)としては、操作性を改善する対策をとるために、遠隔操作中に回線の変動が起こっているかを知りたいという要望がある。
しかし、上記例1は、平均レートで回線速度を表示するものであるので、平均レートからはユーザが回線の変動を把握することはできない。
また、上記例2では、クライアント装置側で通信速度の算出を行う構成であるので、通信速度の測定自体が、クライアント装置での操作性に影響を与えてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、クライアント装置でサーバ装置を遠隔操作中に、使用中の回線の変動をユーザに伝えることができる情報処理装置、ネットワークシステム、無線通信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明は、クライアント装置と所定の通信回線を用いて無線通信を行う情報処理装置であって、クライアント装置から入力イベントを示す入力イベントデータを受信した受信時刻を示す情報を記録する記録手段と、入力イベントデータに付加されている、クライアント装置で入力イベントが発生したときに計測された時刻と、記録手段にて記録された受信時刻とに基づいて、遅延時間を算出して記録する算出手段と、算出手段により算出された最新の遅延時間と、算出手段により算出され記録されている過去の遅延時間とを比較し、各遅延時間の差異が閾値を超えている場合に、通信回線に変動有りとする判断結果を示す判断結果データをクライアント装置へ出力する判断手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、クライアント装置と所定の通信回線を用いて無線通信を行う情報処理装置であって、クライアント装置で計測される時刻と同期して時刻を計測している時計手段と、クライアント装置からユーザの操作により発生した入力イベントを示す入力イベントデータを受信した場合、時計手段から時刻を取得して記録する記録手段と、入力イベントデータに付加されている、クライアント装置で入力イベントが発生したときに計測された時刻と、記録手段にて記録した、時計手段から取得した時刻とに基づいて、遅延量を算出して記録する算出手段と、算出手段により算出された最新の遅延量と、算出手段により算出され記録されている過去の遅延量とを比較し、各遅延量の差異が予め定められた閾値を超えているか否かを判断し、各遅延量の差異が閾値を超えている場合、通信回線に変動有りとする判断結果を示す判断結果データをクライアント装置へ出力する判断手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、クライアント装置とサーバ装置とが所定の通信回線を用いて無線通信を行う無線通信システムであって、クライアント装置は、サーバ装置で計測される時刻と同期して時刻を計測しているクライアント側時計手段と、ユーザの操作により入力イベントが発生したときに、クライアント側時計手段から時刻を取得し、入力イベントを示す入力イベントデータを生成し、入力イベントデータに取得した時刻を付加して、サーバ装置へ送信する生成手段と、を有し、サーバ装置は、クライアント装置で計測される時刻と同期して時刻を計測しているサーバ側時計手段と、クライアント装置から入力イベントデータを受信した場合、サーバ側時計手段から時刻を取得して記録する記録手段と、入力イベントデータに付加されている、クライアント側時計手段で計測された時刻と、記録手段にて記録した、サーバ側時計手段から取得した時刻とに基づいて、遅延量を算出して記録する算出手段と、算出手段により算出された最新の遅延量と、算出手段により算出され記録されている過去の遅延量とを比較し、各遅延量の差異が予め定められた閾値を超えているか否かを判断し、各遅延量の差異が閾値を超えている場合、通信回線に変動有りとする判断結果を示す判断結果データをクライアント装置へ出力する判断手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、クライアント装置と所定の通信回線を用いて無線通信を行う情報処理装置の無線通信方法であって、クライアント装置からユーザの操作により発生した入力イベントを示す入力イベントデータを受信した場合、クライアント装置で計測される時刻と同期して計測している時刻を記録する記録ステップと、入力イベントデータに付加されている、クライアント装置で入力イベントが発生したときに計測された時刻と、記録ステップで記録した時刻とに基づいて、遅延量を算出して記録する算出ステップと、算出ステップで算出された最新の遅延量と、算出ステップで算出され記録されている過去の遅延量とを比較し、各遅延量の差異が予め定められた閾値を超えているか否かを判断し、各遅延量の差異が閾値を超えている場合、通信回線に変動有りとする判断結果を示す判断結果データをクライアント装置へ出力する判断ステップと、を有することを特徴とする。
また、本発明は、クライアント装置と所定の通信回線を用いて無線通信を行うコンピュータに実行させるためのプログラムであって、クライアント装置からユーザの操作により発生した入力イベントを示す入力イベントデータを受信した場合、クライアント装置で計測される時刻と同期して計測している時刻を記録する記録処理と、入力イベントデータに付加されている、クライアント装置で入力イベントが発生したときに計測された時刻と、記録処理で記録した時刻とに基づいて、遅延量を算出して記録する算出処理と、算出処理で算出された最新の遅延量と、算出処理で算出され記録されている過去の遅延量とを比較し、各遅延量の差異が予め定められた閾値を超えているか否かを判断し、各遅延量の差異が閾値を超えている場合、通信回線に変動有りとする判断結果を示す判断結果データをクライアント装置へ出力する判断処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、クライアント装置でサーバ装置を遠隔操作中に、使用中の回線の変動をユーザに伝えることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る無線通信システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る無線通信システムの動作例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る無線通信システムにおいて、1秒ごとに入力イベントデータが送信された場合の、送信時刻、受信時刻、遅延量の例をそれぞれ示す表である。
以下、本発明を実施するための形態(実施形態)について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態である無線通信システムの構成例を示す図である。また、図1は、本発明の一実施形態である情報処理装置であるクライアント装置とサーバ装置の構成例を示す図である。図1に示すように、クライアント装置1とサーバ装置2は、ネットワーク3を介して接続され、所定の通信回線を用いた無線通信を可能とする。本実施形態では、無線通信システムの例をシンクライアントシステムとし、クライアント装置1をシンクライアント端末として説明する。
クライアント装置1は、制御部10、モニタ部11、操作部12、ネットワーク通信部13を有する情報処理装置である。
モニタ部11は、例えばサーバ装置2から受信したデータの表示を行う。モニタ部11の例としては、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等が挙げられる。
操作部12は、ユーザ(例えばクライアント装置1のユーザ)によって入力操作が行われる。操作部12の例としては、キーボードやポインティングデバイス(タッチパッド、タッチパネル、マウス等)等が挙げられる。
ネットワーク通信部13は、ネットワーク3を介して、サーバ装置2とデータの送受信を行う。ネットワーク通信部13の例としては、インターフェース回路等が挙げられる。
制御部10は、モニタ部11におけるデータ表示、操作部12における操作受け付け、ネットワーク通信部13におけるデータ送受信などの各種動作の制御を行う。また、制御部10は、以下に説明する各手段による動作機能の制御も行う。制御部10の例としては、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなるコントローラ等が挙げられる。
制御部10は、本実施形態における主な機能として、生成手段101と、時計手段102とを有する。
時計手段102は、現在時刻を計測する。時計手段102で計測される時刻は、サーバ装置2の制御部20の時計手段202で計測される時刻と同期する。
生成手段101は、サーバ装置2へ送信するデータを生成する。生成手段101は、操作部12の操作によって入力イベント(例えばマウスイベント等)が発生すると、時計手段102から時刻(これを送信時刻という)を取得する。そして、生成手段101は、発生した入力イベントを示す入力イベントデータを生成し、その入力イベントデータに、取得した送信時刻を示す送信時刻データを付加し、ネットワーク通信部13へ出力する。この入力イベントデータは、ネットワーク通信部13を介して、サーバ装置2へ送信される。
なお、例えばマウスのクリック操作やキーボードのキー押下操作などのように、発生した入力イベントが短時間で完了するような場合、上記送信時刻データの付加は、その入力イベントの発生ごとに行われる。一方、例えばマウスを移動させる操作などのように、発生した入力イベントが一定時間継続するような場合、上記送信時刻データの付加は、その入力イベントの継続中において一定時間ごとに行われるようにしてもよい(これにより、送信するデータ量を削減できる)。
サーバ装置2は、制御部20、モニタ部21、操作部22、ネットワーク通信部23を有する情報処理装置である。
モニタ部21は、例えば、クライアント装置1から受信したデータやサーバ装置2自身が生成したデータの表示を行う。モニタ部21の例としては、液晶ディスプレイ(LCD)等が挙げられる。
操作部22は、ユーザ(例えばサーバ装置2のユーザ)によって入力操作が行われる。操作部12の例としては、キーボードやポインティングデバイス(タッチパッド、タッチパネル、マウス等)等が挙げられる。
ネットワーク通信部23は、ネットワーク3を介して、クライアント装置1とデータの送受信を行う。ネットワーク通信部23の例としては、インターフェース回路等が挙げられる。
制御部20は、モニタ部21におけるデータ表示、操作部22における操作受け付け、ネットワーク通信部23におけるデータ送受信などの各種動作の制御を行う。また、制御部20は、以下に説明する各手段による動作機能の制御も行う。制御部10の例としては、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなるコントローラ等が挙げられる。
制御部20は、本実施形態における主な機能として、記録手段201と、時計手段202と、算出手段203と、判断手段204とを有する。
時計手段202は、現在時刻を計測する。時計手段202で計測される時刻は、クライアント装置1の制御部10の時計手段102で計測される時刻と同期する。
記録手段201は、クライアント装置1から入力イベントデータを受信したときに、時計手段202から時刻(これを受信時刻という)を取得し、記録する。
算出手段203は、イベントデータに付加されている送信時刻データが示す送信時刻と、記録手段201よって記録された受信時刻とを基に、遅延量を算出する。遅延量は、送信時刻と受信時刻との差である。また、算出手段203は、算出した遅延量を記録する。記録される遅延量は、複数回分が好ましい。
判断手段204は、算出手段203により算出された最新の遅延量と、算出手段203により算出され記録された過去の遅延量(例えば、複数回分)とを比較し、両者の差異が所定値を超えているか否かを判断する。超えている場合、判断手段204は、回線の変動有りとして判断し、その判断結果を示す判断結果データをモニタ部21へ出力する。超えていない場合、判断手段204は、回線の変動無しとして判断し、その判断結果を示す判断結果データをモニタ部21へ出力してもよいし、又は、そのような判断結果を通知する動作を行わないようにしてもよい。シンクライアントシステムでは、サーバ装置で表示される画像データは、クライアント装置へ送信され、表示されるので、上記判断結果データは、モニタ部21で表示されるとともに、モニタ部11にも表示される。
ここで、上記算出手段203及び判断手段204における具体的な動作例について説明する。図3は、1秒ごとに入力イベントデータが送信された場合の、送信時刻、受信時刻、遅延量の例をそれぞれ示す表である。
例えばマウスイベントなどの入力イベントAが発生したときを例として説明すると、クライアント装置1から送信される入力イベントデータに付加される送信時刻は00:00:000、サーバ装置2で入力イベントデータが受信されたときに記録される受信時刻は00:00:055となっている。算出手段203は、これら受信時刻と送信時刻の差を算出する。その結果、遅延量は55mm秒となる。算出手段203は、算出した55mm秒を記録する。
同様にして、入力イベントAの後、1秒おきに送信される入力イベントデータB、C、Dについても、遅延量の算出、記録が行われる。ここでは例として、算出手段203は、常時、過去4回分の遅延量を記録しておくものとする(後述する判断手段204の判断が終わると、一番古い記録の遅延量を消去するようにする)。図3に示すように、入力イベントAのときの遅延量は55mm秒、入力ベントBのときの遅延量は60mm秒、入力ベントCのときの遅延量は60mm秒、入力ベントDのときの遅延量は350mm秒として記録される。図3では、最新の遅延量は、入力イベントDのときの遅延量となり、過去の遅延量は、入力イベントA、B、Cのときの遅延量となる。入力イベントA、B、Cのときは遅延量がほぼ一定となっているが(回線の変動無し)、入力イベントDのときは、遅延量が急増している(回線の変動有り)。遅延量が急増すると、クライアント装置1における操作性が悪化する。
判断手段204は、最新の遅延量350mm秒と、過去の遅延量55mm秒、60mm秒、60mm秒とをそれぞれ比較し、各差が閾値を超えているか否かを判断する。なお、判断手段204には、閾値300mm秒が予め設定されているとする。比較の結果、最新の遅延量と各過去の遅延量との差はそれぞれ、315mm秒、310mm秒、310mm秒となり、それら3つの差はいずれも閾値300mm秒を超えているため、判断手段204は、回線の変動有り(回線状態が不良)と判断する。そして、判断手段204は、回線の変動有りを示す判断結果データを出力する。なお、上記比較の結果、過去の遅延量3つのうち1つでも閾値300mm秒を超えていなかった場合には、判断手段204は、回線の変動無し(回線状態が良好)と判断する。
なお、図3の例では、受信時刻の記録、遅延量の算出、遅延量の比較の対象となる入力イベントを、A〜Dの4つとしたが、数はこれに限られない。
また、図3の例では、閾値を1つだけ設け、回線状態について良好、不良の2段階を判断結果としたが、これに限られない。例えば、閾値をもう1つ設けて判断を行うようにし、回線状態について良好、普通、不良の3段階を判断結果するようにしてもよい。
また、図3の例では、比較の結果、過去の遅延量が全て閾値を超えている場合に、回線の変動有りと判断するようにしたが、これに限られない。例えば、過去の遅延量が3つの場合、そのうちの2つ以上の差が閾値を超えている場合に、回線の変動有りと判断するようにしてもよい。
また、図3の例では、最新の遅延量と、過去の遅延量全てとをそれぞれ比較するようにしたが、過去の遅延量は平均値であってもよい。例えば、過去の遅延量が3つの場合、比較を行う前に予め過去3回分の遅延量の平均値を算出しておき、算出した平均値と、最新の遅延量とを比較するようにしてもよい。
次に、本実施形態の無線通信システムの動作(本発明の無線通信方法の一実施形態)について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態の無線通信システムにおける、クライアント装置とサーバ装置の動作例を示すフローチャートである。ここでは、シンクライアントシステムにおいて、クライアント装置がサーバ装置を遠隔操作する場合を例とする。
生成手段101は、操作部12の操作によって入力イベント(例えばマウスイベント等)が発生すると(ステップS1/YES)、時計手段102から時刻(送信時刻)を取得し、発生した入力イベントを示す入力イベントデータを生成し、その入力イベントデータに、取得した送信時刻を示す送信時刻データを付加し、ネットワーク通信部13へ出力する。この入力イベントデータは、ネットワーク通信部13を介して、サーバ装置2へ送信される(ステップS2)。
記録手段202は、ネットワーク3を介して、クライアント装置1から入力イベントデータを受信すると、時計手段202から時刻(受信時刻)を取得し、記録する(ステップS3)。なお、図示していないが、制御部20は、受信された入力イベントデータが示す入力イベントに基づく処理を行い、その処理が反映されたデータ(例えば画像データ)をネットワーク通信部23へ出力する。ネットワーク通信部23は、そのデータをクライアント装置1へ送信する。
算出手段203は、イベントデータに付加されている送信時刻データが示す送信時刻と、記録手段201よって記録された受信時刻との差を、遅延量として算出する(ステップS4)。このとき、算出手段203は、算出した遅延量を記録しておく。例えば、図3で説明したように、算出手段203は、最新の遅延量の他に、過去3回分の遅延量を記憶しておくようにする。
判断手段204は、算出手段203により算出された最新の遅延量と、算出手段203により算出され記録されている過去の遅延量(例えば、過去3回分)とを比較し、両者の差異が、予め定められた閾値を超えているか否かを判断する(ステップS5)。例えば、図3で説明したように、判断手段204は、両者の差異が300mm秒以上であるか否かを判断する。
閾値を超えている場合(ステップS6/YES)、判断手段204は、回線の変動有りとして判断し、その判断結果を示す判断結果データをモニタ部21へ出力する(ステップS7)。このとき、上記判断結果データは、クライアント装置1へ送信され、モニタ部11にも出力される(ステップS8)。
閾値を超えていない場合(ステップS6/NO)、判断手段204は、回線の変動無しとして判断し、一連の動作を終了する。なお、判断手段204は、回線の変動無しを示す判断結果データをモニタ部21へ出力するようにしてもよい。
判断結果データは、判断結果(回線の変動の有無)を示す内容ではなく、判断結果に基づいた操作性の状態(回線の変動により操作性に与えられる影響。操作性の善し悪し)を示す内容であってもよい。例えば、判断手段204は、回線の変動が有ると判断した場合、判断結果データとして、操作性が不良であることを示す内容のデータを出力する。その一方で、判断手段204は、回線の変動が無いと判断した場合、操作性が良好であることを示す内容のデータを出力するようにしてもよい。これらのデータは、例えば、アイコンやアニメーションを用いた画像データ(予め判断結果毎に関連付けられている)であってもよい。その場合、例えば、回線の変動が無く、操作性が良好であるときには笑顔のキャラクタを画面表示し、回線の変動が有り、操作性が不良になったときには泣顔のキャラクタを画面表示するようにする。これにより、ユーザは、回線変動による操作性の変化を一目で認識できるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、クライアント装置でサーバ装置を遠隔操作中に、使用中の回線(上りの回線)の変動をユーザに伝えることができる。よって、ユーザは、回線の変動が起こったことを知ることができるので、操作性を低下させないように、所望の対策(例えば、クライアント装置の場所を移動させたり、使用中の回線を別のものに切り換えたりなど)をとることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施形態における動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させてもよい。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させてもよい。
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送してもよい。または、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送してもよい。コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
1 クライアント装置
2 サーバ装置
3 ネットワーク
10 制御部
11 モニタ部
12 操作部
13 ネットワーク通信部
20 制御部
21 モニタ部
22 操作部
23 ネットワーク通信部
101 生成手段
102 時計手段
201 記録手段
202 時計手段
203 算出手段
204 判断手段

Claims (8)

  1. クライアント装置と所定の通信回線を用いて無線通信を行う情報処理装置であって、
    前記クライアント装置から入力イベントを示す入力イベントデータを受信した受信時刻を示す情報を記録する記録手段と、
    前記入力イベントデータに付加されている、前記クライアント装置で前記入力イベントが発生したときに計測された時刻と、前記記録手段にて記録された前記受信時刻とに基づいて、遅延時間を算出して記録する算出手段と、
    前記算出手段により算出された最新の遅延時間と、前記算出手段により算出され記録されている過去の遅延時間とを比較し、前記各遅延時間の差異が閾値を超えている場合に、前記通信回線に変動有りとする判断結果を示す判断結果データを前記クライアント装置へ出力する判断手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. クライアント装置と所定の通信回線を用いて無線通信を行う情報処理装置であって、
    前記クライアント装置で計測される時刻と同期して時刻を計測している時計手段と、
    前記クライアント装置からユーザの操作により発生した入力イベントを示す入力イベントデータを受信した場合、前記時計手段から時刻を取得して記録する記録手段と、
    前記入力イベントデータに付加されている、前記クライアント装置で前記入力イベントが発生したときに計測された時刻と、前記記録手段にて記録した、前記時計手段から取得した時刻とに基づいて、遅延量を算出して記録する算出手段と、
    前記算出手段により算出された最新の遅延量と、前記算出手段により算出され記録されている過去の遅延量とを比較し、前記各遅延量の差異が予め定められた閾値を超えているか否かを判断し、前記各遅延量の差異が前記閾値を超えている場合、前記通信回線に変動有りとする判断結果を示す判断結果データを前記クライアント装置へ出力する判断手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記判断手段は、
    前記差異が前記閾値を超えていない場合、前記通信回線に変動無しとする判断結果を示す判断結果データを前記クライアント装置へ出力することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 前記判断結果データは、
    前記通信回線の変動の有無に基づいた、前記クライアント装置における操作性の状態を示す内容であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記入力イベントデータに付加される時刻は、
    前記入力イベントが一定時間継続している間、一定時間毎に前記入力イベントデータに付加されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. クライアント装置とサーバ装置とが所定の通信回線を用いて無線通信を行う無線通信システムであって、
    前記クライアント装置は、
    前記サーバ装置で計測される時刻と同期して時刻を計測しているクライアント側時計手段と、
    ユーザの操作により入力イベントが発生したときに、前記クライアント側時計手段から時刻を取得し、前記入力イベントを示す入力イベントデータを生成し、前記入力イベントデータに前記取得した時刻を付加して、前記サーバ装置へ送信する生成手段と、を有し、
    前記サーバ装置は、
    前記クライアント装置で計測される時刻と同期して時刻を計測しているサーバ側時計手段と、
    前記クライアント装置から前記入力イベントデータを受信した場合、前記サーバ側時計手段から時刻を取得して記録する記録手段と、
    前記入力イベントデータに付加されている、前記クライアント側時計手段で計測された時刻と、前記記録手段にて記録した、前記サーバ側時計手段から取得した時刻とに基づいて、遅延量を算出して記録する算出手段と、
    前記算出手段により算出された最新の遅延量と、前記算出手段により算出され記録されている過去の遅延量とを比較し、前記各遅延量の差異が予め定められた閾値を超えているか否かを判断し、前記各遅延量の差異が前記閾値を超えている場合、前記通信回線に変動有りとする判断結果を示す判断結果データを前記クライアント装置へ出力する判断手段と、
    を有することを特徴とする無線通信システム。
  7. クライアント装置と所定の通信回線を用いて無線通信を行う情報処理装置の無線通信方法であって、
    前記クライアント装置からユーザの操作により発生した入力イベントを示す入力イベントデータを受信した場合、前記クライアント装置で計測される時刻と同期して計測している時刻を記録する記録ステップと、
    前記入力イベントデータに付加されている、前記クライアント装置で前記入力イベントが発生したときに計測された時刻と、前記記録ステップで記録した時刻とに基づいて、遅延量を算出して記録する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された最新の遅延量と、前記算出ステップで算出され記録されている過去の遅延量とを比較し、前記各遅延量の差異が予め定められた閾値を超えているか否かを判断し、前記各遅延量の差異が前記閾値を超えている場合、前記通信回線に変動有りとする判断結果を示す判断結果データを前記クライアント装置へ出力する判断ステップと、
    を有することを特徴とする無線通信方法。
  8. クライアント装置と所定の通信回線を用いて無線通信を行うコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記クライアント装置からユーザの操作により発生した入力イベントを示す入力イベントデータを受信した場合、前記クライアント装置で計測される時刻と同期して計測している時刻を記録する記録処理と、
    前記入力イベントデータに付加されている、前記クライアント装置で前記入力イベントが発生したときに計測された時刻と、前記記録処理で記録した時刻とに基づいて、遅延量を算出して記録する算出処理と、
    前記算出処理で算出された最新の遅延量と、前記算出処理で算出され記録されている過去の遅延量とを比較し、前記各遅延量の差異が予め定められた閾値を超えているか否かを判断し、前記各遅延量の差異が前記閾値を超えている場合、前記通信回線に変動有りとする判断結果を示す判断結果データを前記クライアント装置へ出力する判断処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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