JP2011071060A - 電力線通信式照明システム - Google Patents
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Abstract
【課題】PLCを利用した照明システムにおいて送信電文量が削減される構成を提供する。
【解決手段】電力線通信を利用して該電力線に接続された照明装置の照明態様を制御する電力線通信式照明システムであって、電力線101を介して連結される親モデム10及び子モデム20と、前記親モデム10に接続される主制御装置11と、前記子モデム20に接続されて前記照明装置の照明態様を制御する個別照明制御装置23と、を備え、前記主制御装置11は、前記子モデム20の相対IDを書き換える書換え信号を前記親モデム10を介して前記子モデム20へ送信する相対ID書換え部12と、前記子モデム20の絶対IDと相対IDと対応関係を保存する対応関係保持部13と、前記照明装置の照明態様を指定する照明態様指定信号を前記親モデム10を介して前記子モデム20へ送信する照明態様指定部14と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】電力線通信を利用して該電力線に接続された照明装置の照明態様を制御する電力線通信式照明システムであって、電力線101を介して連結される親モデム10及び子モデム20と、前記親モデム10に接続される主制御装置11と、前記子モデム20に接続されて前記照明装置の照明態様を制御する個別照明制御装置23と、を備え、前記主制御装置11は、前記子モデム20の相対IDを書き換える書換え信号を前記親モデム10を介して前記子モデム20へ送信する相対ID書換え部12と、前記子モデム20の絶対IDと相対IDと対応関係を保存する対応関係保持部13と、前記照明装置の照明態様を指定する照明態様指定信号を前記親モデム10を介して前記子モデム20へ送信する照明態様指定部14と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は電力線通信式照明システムに関する。
従来、調光システムは信号線と電力線を別個に設けていたが、PLC(Power Line Communication、電力線通信)により、電力線により信号を送受信することが行われている。特許文献1には、PLCで送信機と受信機とを接続し、送信機から調光信号を受信機に送信して受信機に接続された照明装置を調光するシステムが開示されている。
特許文献2には、複数の照明装置に接続された各受信機がそれぞれ固有のアドレスを備えてなるPLCネットワークにおいて、当該固有のアドレスを利用して受信機に個別にアクセスしてそれぞれの照明装置を調光するシステムが開示されている。
特許文献3には、複数の照明装置に接続された各受信機にIPアドレスがそれぞれ設定されてなるPLCネットワークにおいて、当該IPアドレスを利用してそれぞれの照明装置を調光するシステムが開示されている。
特許文献2には、複数の照明装置に接続された各受信機がそれぞれ固有のアドレスを備えてなるPLCネットワークにおいて、当該固有のアドレスを利用して受信機に個別にアクセスしてそれぞれの照明装置を調光するシステムが開示されている。
特許文献3には、複数の照明装置に接続された各受信機にIPアドレスがそれぞれ設定されてなるPLCネットワークにおいて、当該IPアドレスを利用してそれぞれの照明装置を調光するシステムが開示されている。
複数の照明装置を利用して照明空間を所望の照明態様とする照明システムでは、照明装置を照射エリア等に基づいてグループ化し、当該グループ毎に照明態様を指定することが行われている。PLCを利用した照明システムにおいてこのように照明態様を指定する場合、照明装置に接続された子モデムの固有アドレスに対して所定の照明態様指定信号をそれぞれ送信すると、電文量が増加して送信の遅延、反応速度の低下が発生するおそれがある。また、照明態様を変更するには、電文の大幅な変更が必要となって操作が煩雑となる。
そこで、本発明は、PLCを利用した照明システムにおいて送信電文量が削減される構成を提供することを目的の一つとする。また、PLCを利用した照明システムにおいて、照明態様の変更が容易な構成を提供することを目的の一つとする。
そこで、本発明は、PLCを利用した照明システムにおいて送信電文量が削減される構成を提供することを目的の一つとする。また、PLCを利用した照明システムにおいて、照明態様の変更が容易な構成を提供することを目的の一つとする。
この発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、次のように規定される。
電力線通信を利用して該電力線に接続された照明装置の照明態様を制御する電力線通信式照明システムであって、
電力線を介して連結される親モデム及び子モデムと、
前記親モデムに接続される主制御装置と、
前記子モデムに接続されて前記照明装置の照明態様を制御する個別照明制御装置と、を備え、
前記主制御装置は、前記子モデムの相対IDを書き換える書換え信号を前記親モデムを介して前記子モデムへ送信する相対ID書換え部と、前記子モデムの絶対IDと相対IDとの対応関係を保存する対応関係保持部と、前記照明装置の照明態様を指定する照明態様指定信号を前記親モデムを介して前記子モデムへ送信する照明態様指定部と、を備え
前記書換え信号は前記子モデムの固有IDを指定して送信され、該書換え信号を受信した前記子モデムは前記書換え信号に応じてその相対IDを書換え、
前記照明態様指定信号は前記子モデムの相対IDを指定して送信され、該照明態様指定信号を受信した前記子モデムは該照明態様指定信号を前記個別照明制御装置へ送り、該個別照明制御装置は該照明態様指定信号に基づき前記照明装置の照明態様を制御する、ことを特徴とする電力線通信式照明システムである。
電力線通信を利用して該電力線に接続された照明装置の照明態様を制御する電力線通信式照明システムであって、
電力線を介して連結される親モデム及び子モデムと、
前記親モデムに接続される主制御装置と、
前記子モデムに接続されて前記照明装置の照明態様を制御する個別照明制御装置と、を備え、
前記主制御装置は、前記子モデムの相対IDを書き換える書換え信号を前記親モデムを介して前記子モデムへ送信する相対ID書換え部と、前記子モデムの絶対IDと相対IDとの対応関係を保存する対応関係保持部と、前記照明装置の照明態様を指定する照明態様指定信号を前記親モデムを介して前記子モデムへ送信する照明態様指定部と、を備え
前記書換え信号は前記子モデムの固有IDを指定して送信され、該書換え信号を受信した前記子モデムは前記書換え信号に応じてその相対IDを書換え、
前記照明態様指定信号は前記子モデムの相対IDを指定して送信され、該照明態様指定信号を受信した前記子モデムは該照明態様指定信号を前記個別照明制御装置へ送り、該個別照明制御装置は該照明態様指定信号に基づき前記照明装置の照明態様を制御する、ことを特徴とする電力線通信式照明システムである。
本発明の電力線通信式照明システムによれば、親モデムは、子モデムが有する固有の絶対IDに対して相対IDを予め付与し、その相対IDを指定して照明態様指定信号を送信する。各子モデムは自身の相対IDが指定された照明態様指定信号を受信し、これを個別照明制御装置に送る。そして、個別照明制御装置は当該照明対象指定信号に基づき個別の照明装置の照明態様を制御する。これにより、複数の照明装置を同じ照明態様とする場合には、当該複数の照明装置のそれぞれの子モデムに対して同一の相対IDを付与し、当該相対IDに対する1つの照明態様指定信号を送信すればよいことになる。
これに対し、複数の照明装置のそれぞれの子モデムの絶対IDを用いる場合は、個々の絶対IDごとに照明態様指定信号を発信する必要があるので、信号量が増大し、システムにかかる負荷が大きくなる。
相対IDは任意に設定できるので、相対IDを用いることにより、照明装置を任意にかつ簡易にグループ化することができ、各グループ毎に照明態様を指定可能となる。
相対IDは任意に設定できるので、相対IDを用いることにより、照明装置を任意にかつ簡易にグループ化することができ、各グループ毎に照明態様を指定可能となる。
本発明の電力線通信照明システムでは、電力通信線へ親モデムと複数の子モデムとを連結している。親モデムには主制御装置が接続されている。主制御装置は子モデムの相対IDを書き換える書換え信号を親モデムを介して子モデムへ送信する相対ID書換え部と、子モデムの絶対IDと相対IDと対応関係を保存する対応関係保持部と、照明装置の照明態様を指定する照明態様指定信号を前記親モデムを介して子モデムへ送信する照明態様指定部とを備える。一方、子モデムには照明装置の照明態様を制御する個別照明制御装置が接続されている。
書換え信号は子モデムの絶対IDを指定して送信され、該書換え信号を受信した子モデムは前記書換え信号に応じてその相対IDを書換える。同一の照明態様が指定される照明装置に接続される子モデムに対しては同一の相対IDを付与する。つまり、一つの相対IDが複数の子モデムに付与される。相対ID書換え部により相対IDが書き換えられることで、照明装置を任意にかつ簡易にグループ化できる。同じ相対IDを持つグループ毎にその照明態様を一つの照明態様指定信号で指定可能となる。
子モデムの絶対IDと相対IDとの対応関係を保存する対応関係保持部は、相対ID書換え部が子モデムの相対IDを書き換えた時は、これに当該対応関係を変更して保存する。本願の電力線通信式照明システムは、子モデムの絶対IDと相対IDとの対応関係を呼び出す対応関係呼出部を備えていても良い。対応関係呼出部により、当該対応関係を呼び出して、ユーザインターフェース等の表示部に表示することにより、当該対応関係を確認することが容易となる。
照明態様指定信号は子モデムの相対IDを指定して送信され、該照明態様指定信号を受信した子モデムは該照明態様指定信号を個別照明制御装置へ送り、該個別照明制御装置は該照明態様指定信号に基づき照明装置の照明態様を制御する。照明態様指定信号が規定する照明装置の照明態様の種類は、特に限定されないが、照明光の輝度、照明光の色、点灯又は消灯の時間などとすることができる。
照明装置はLEDランプを光源とすることができる。これにより照明装置を小型化でき、設置自由度が向上する。また、消費電力が低減する。LEDランプを光源とする照明装置においてその調光をする場合、LEDランプの光量はLEDランプへ入力される電流量の変化に敏感である。そのため、電流量が段階的に変化すると光量の変化も段階的になる。電力線通信方式を利用して個々の照明装置のLED光源の光量を制御しようとする場合、通信トラフィックの状態如何により個々のLED光源へ入力される制御信号に遅れが生じることがあり、その結果、円滑な光量変化に支障をきたすおそれがある。これを防止するため、LEDランプを光源とする照明装置を使用する場合は、個別照明制御装置は前回受信した照明態様指定信号と今回受信した照明態様指定信号に基づき、照明装置の照明態様が徐変するように補間する補間部を備えることが好ましい。これにより、照明装置のLED光源の光量が円滑に変化することとなる。補間部が当該照明態様を補間する方法は、特に限定されず、前回受信した照明態様指定信号に基づく照明態様から今回受信した照明態様指定信号に基づく照明態様へフェードするように補間する方法であればよい。
前記補間部は単位時間当たりの照明態様の変化量が所定の閾値以下となるようにする。これにより、前回受信した照明態様指定信号と今回受信した照明態様指定信号との差異が大きい場合や、前回受信時と今回受信時の時間差が小さい場合に、単位時間当たりの照明態様の変化量が過度に大きくなることが防止され、光量が円滑に変化して観察されることとなる。照明態様の変化量の閾値は、使用する照明装置の数、照明エリアの広さ、被照明物の種類などを考慮して適宜設定することができる。
以下本発明の実施例について、より詳細に説明する。
以下本発明の実施例について、より詳細に説明する。
本発明の実施例である電力線通信式照明システム1のブロック図を図1に示す。本実施例の照明システム1は、電力線101に親モデム10、子モデム20a〜20i、照明装置25a〜25iがそれぞれ接続されて電力の供給を受けるとともにPLCにより信号を送受信可能に接続されている。親モデム10には、主制御装置11が接続されている。主制御装置11は相対ID書換え部12、対応関係保存部13、照明態様指定部14を備える。一方、子モデム20aは絶対ID保存部21a、相対ID保存部22aを有する。また、子モデム20aには個別照明制御装置23aが接続されている。個別照明制御装置23aは補間部24aが備えられる。個別照明制御装置23aは照明装置25aに接続されている。照明装置25aは光源としてLEDランプを備える。なお、子モデム20aと同様の構成で子モデム20b〜20iにも各部が接続されている。
電力線通信式照明システム1が設置された室内100の俯瞰図を図2(A)に示す。図2(A)に示すように、室内100の天井に、照明装置25a〜25iが、紙面左上から右上に向かって照明装置25a、25b、25cの順に配置され、紙面左中央から右中央に向かって照明装置25d、25e、25fの順に配置され、紙面左上から右上に向かって照明装置25g、25h、25iの順に配置されている。室内100には中央にテーブル2、紙面上側壁に沿ってテレビ3、テーブル2を囲むようにソファー4がそれぞれ配置されている。
各子モデム20a〜20iの絶対ID保存部21a〜21iにはそれぞれ絶対IDが保存されている。表1に各子モデム20a〜20iに保存されている絶対IDを示す。絶対IDは各子モデム20a〜20iのそれぞれに固有のものであって、重複していない。
次に親モデム10に接続されている主制御装置11の各部について説明する。相対ID書換え部12は、各子モデム20a〜20iの相対IDを書き換える書換え信号を親モデム10を介して各子モデム20a〜20iに送信する。書換え信号の電文フォーマットは、発信元アドレス、送信先アドレス、データ属性、データ、誤り検知符号の順に構成される。発信元アドレスは親モデムの絶対IDである「00」であり、送信先アドレスは各子モデム20a〜20iの絶対IDのいずれかであり、データ属性は書換え命令を示す「ID」であり、データは付与する相対IDであり、誤り検知符号はFCCである。
対応関係保存部13には、各子モデム20a〜20iの絶対IDと相対IDの対応関係が保存されている。照明態様指定部14は照明装置25a〜25iの照明態様(輝度)を指定する照明態様指定信号を親モデム10を介して各子モデム20a〜20iに送信する。照明態様指定信号の電文フォーマットも書換え信号のそれと同一である。発信元アドレスは親モデムの絶対IDである「00」であり、送信先アドレスは各子モデム20a〜20iの相対IDのいずれかであり、データ属性は照明態様指定命令を示す「DT」であり、データは輝度(%)であり、誤り検知符号はFCCである。
対応関係保存部13には、各子モデム20a〜20iの絶対IDと相対IDの対応関係が保存されている。照明態様指定部14は照明装置25a〜25iの照明態様(輝度)を指定する照明態様指定信号を親モデム10を介して各子モデム20a〜20iに送信する。照明態様指定信号の電文フォーマットも書換え信号のそれと同一である。発信元アドレスは親モデムの絶対IDである「00」であり、送信先アドレスは各子モデム20a〜20iの相対IDのいずれかであり、データ属性は照明態様指定命令を示す「DT」であり、データは輝度(%)であり、誤り検知符号はFCCである。
各子モデム20a〜20iにおける信号処理300のフロー図を図3に示す。まず、親モデム10が電力線101を介して送信した電文において自身の絶対ID又は自身に付与された相対IDに関係する電文を受信する(301)。そして、受信電文のデータ属性がID(書換え命令)であるか判定する(302)。受信電文のデータ属性がIDである場合は、当該書換え命令に従って、相対ID保存部22a〜22iに保存された相対IDを、データ属性に続くデータ領域の値に書換える(303)。受信電文のデータ属性がIDでない場合はそのデータ属性がDT(照明態様指定命令)であるか判定する(304)。そのデータ属性がDTである場合は、当該照明態様指定命令に従って、個別照明制御装置23a〜23iが照明装置25a〜25iを制御して、データ属性に続くデータ領域の値に対応した照明態様にする(305)。
表2に第1の照明態様を規定する送信電文を示す。表2に示す送信電文の第1行は送信先アドレスが絶対ID「11」であり、絶対ID「11」を有する子モデム20aが当該送信電文の第1行を受信する。当該送信電文の第1行を受信した子モデム20aは、データ属性「ID(書換え命令)」に従って、相対IDがデータ属性に続くデータ領域の値「A」に書換えられる。送信電文の第2行〜第9行においても同様に、それぞれ送信先アドレスが絶対ID「12」〜「33」であって、当該絶対IDを有するモデム20b〜20iが送信電文の第2行〜第9行をそれぞれ受信する。そして、データ属性「ID(書換え命令)」に従って、子モデム20b〜20iの相対IDがデータ属性に続くデータ領域の値にそれぞれ書換えられる。これにより、子モデム20a、20b、20cの相対IDが「A」に、子モデム20d、20e、20fの相対IDが「B」に、子モデム20g、20h、20iの相対IDが「C」にそれぞれ書き換えられる。このとき、親モデム10の対応関係保存部13には、表3に示す絶対IDと相対IDの対応関係が保存される。
表2に示す送信電文の第10行は送信先アドレスが相対ID「A」であり、相対IDが「A」である子モデム20a、20b、20cが送信電文の第10行を受信する。そして、データ属性DT(照明態様指定命令)に従って、個別照明制御装置23a、23b、23cが照明装置25a、25b、25cを制御してその輝度を「0%」にする。送信電文の第11行は送信先アドレスが相対ID「B」であり、相対IDが「B」である子モデム20d、20e、20fが送信電文の第11行を受信する。そして第10行と同様に、照明装置25d、25e、25fの輝度を「50%」にする。送信電文の第12行は送信先アドレスが相対ID「C」であり、相対IDが「C」である子モデム20g、20h、20iが送信電文の第12行を受信する。そして第10行、第11行と同様に、照明装置25g、25h、25iの輝度を「100%」にする。即ち、図1(A)において、破線Aで囲まれたグループ(照明装置25a、25b、25c)の輝度が0%となり、破線Bで囲まれたグループ(照明装置25d、25e、25f)の輝度が50%となり、破線Cで囲まれたグループ(照明装置25g、25h、25i)の輝度が100%となる。
表4に第2の照明態様を規定する送信電文を示す。第1の照明態様と同様に表4に示す送信電文の第1行から第9行は送信先アドレスが絶対IDであり、当該絶対IDを有する各子モデム20a〜20iが送信電文の第1行から第9行をそれぞれの受信する。そして、データ属性「ID(書換え命令)」に従って、子モデム20b〜20iの相対IDがデータ属性に続くデータ領域の値にそれぞれ書換えられる。これにより、子モデム20c、20f、20iの相対IDが「A」に、子モデム20b、20e、20hの相対IDが「B」に、子モデム20a、20d、20gの相対IDが「C」にそれぞれ書き換えられる。このとき、親モデム10の対応関係保存部13には、表5に示す絶対IDと相対IDの対応関係が保存される。
表4に示す送信電文の第10行から第12行は送信先アドレスがそれぞれ相対ID「A」、相対ID「B」、相対ID「C」であり、相対IDがAである子モデム20c、20f、20iが第10行を受信し、相対IDがBである子モデム20b、20e、20hが第11行を受信し、相対IDがCである子モデム20a、20d、20gが第12行を受信する。そして、データ属性DT(照明態様指定命令)に従って、個別照明制御装置23c、23f、23iが照明装置25c、25f、25iの輝度を0%とし、個別照明制御装置23b、23e、23hが照明装置25b、25e、25hの輝度を50%とし、個別照明制御装置23a、23d、23gが照明装置25a、25d、25gの輝度を100%とする。即ち、図1(B)において、破線Aで囲まれたグループ(照明装置25c、25f、25i)の輝度が0%となり、破線Bで囲まれたグループ(照明装置25b、25e、25h)の輝度が50%となり、破線Cで囲まれたグループ(照明装置25a、25d、25g)の輝度が100%となる。
表4に示す送信電文の第10行から第12行は送信先アドレスがそれぞれ相対ID「A」、相対ID「B」、相対ID「C」であり、相対IDがAである子モデム20c、20f、20iが第10行を受信し、相対IDがBである子モデム20b、20e、20hが第11行を受信し、相対IDがCである子モデム20a、20d、20gが第12行を受信する。そして、データ属性DT(照明態様指定命令)に従って、個別照明制御装置23c、23f、23iが照明装置25c、25f、25iの輝度を0%とし、個別照明制御装置23b、23e、23hが照明装置25b、25e、25hの輝度を50%とし、個別照明制御装置23a、23d、23gが照明装置25a、25d、25gの輝度を100%とする。即ち、図1(B)において、破線Aで囲まれたグループ(照明装置25c、25f、25i)の輝度が0%となり、破線Bで囲まれたグループ(照明装置25b、25e、25h)の輝度が50%となり、破線Cで囲まれたグループ(照明装置25a、25d、25g)の輝度が100%となる。
以上のように、同一の照明態様の照明装置に対して同一の相対IDを付与し、照明態様指定信号を当該相対IDに対して送信することで、絶対IDに対して照明態様指定信号を送信する場合に比べて送信電文のデータ量を削減することができる。さらに、第1の照明態様から第2の照明態様へ変更する際には、書換え信号を変更して相対IDと絶対IDの対応関係を変更すればよく、照明態様指定信号を変更する必要がないため、送信電文の変更が少なくて済む。これにより、変更操作が容易となるとともに、照明システム1への負荷が軽減される。また、相対IDは任意に設定できるので、相対IDを用いることにより、照明装置25a〜25iを任意にかつ簡易にグループ化することができ、各グループ毎に照明態様を指定可能となる。
なお、送信電文の誤りや送信電文の欠落等により、各子モデム20a〜20iを相対IDで指定することに問題が生じた場合は、絶対IDにより各子モデム20a〜20iを指定して、相対IDや照明態様をリセットするリセット信号を送信することができる。
なお、送信電文の誤りや送信電文の欠落等により、各子モデム20a〜20iを相対IDで指定することに問題が生じた場合は、絶対IDにより各子モデム20a〜20iを指定して、相対IDや照明態様をリセットするリセット信号を送信することができる。
個別照明制御装置23a〜23iにおいて、第1の照明態様から第2の照明態様へ変更する際に、各補間部24a〜24iは個別照明制御装置23a〜23iに対して補間処理400を行う。図4に補間部24aのブロック図を示し、図5に補間処理400のフロー図を示す。まず、個別照明制御装置23a〜23iが輝度変更を開始する際に行う初期処理について説明する。図4に示す補間部24aは、輝度比較部241、前回輝度記憶部242、演算部243、算出値記憶部244、閾値比較部245、閾値記憶部246を備える。図5に示すように補間処理400は照明態様指定信号を受信すると、輝度比較部241で前回受信した照明態様指定信号に基づく輝度(前回輝度)と今回受信した照明態様指定信号に基づく輝度(今回輝度)とを比較する(402)。前回輝度が今回輝度より低い場合は、演算部243で単位時間あたりの加算量を算出する(403)。一方、前回輝度が今回輝度より高い場合は単位時間あたりの減算量を演算部243で算出する(404)。これらの算出値を算出値記憶部244に保存する(405)。そして閾値比較部245で、算出値記憶部244に保存された算出値と閾値記憶部246に保存された所定の閾値を比較する(406)。算出値が閾値より小さい場合は、当該算出値でフェードを開始する(407)。算出値が閾値より大きい場合は、閾値でフェードを開始する(408)。補間部24b〜24iも補間部24aと同様の構成を有し、同様に補間処理が行われる。
補間処理400によれば、LEDランプの光量はLEDランプへ入力される電流量の変化に敏感に変化するが、照明装置25a〜25iの輝度は第1の照明態様から第2の照明態様へ円滑に変化することとなる。さらに、演算部243で算出した算出値が閾値よりも大きいときは、当該閾値でフェードすることにより、単位時間当たりの輝度の変化量が過度に大きくなることが防止され、輝度が円滑に変化して観察される。
この発明は、上記発明の実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
1 照明システム
101 電力線
10 親モデム
11 主制御装置
12 相対ID書換え部
13 対応関係保存部
14 照明態様指定部
20a〜20i 子モデム
23a〜23i 個別照明制御装置
24a〜24i 補間部
25a〜25i 照明装置
101 電力線
10 親モデム
11 主制御装置
12 相対ID書換え部
13 対応関係保存部
14 照明態様指定部
20a〜20i 子モデム
23a〜23i 個別照明制御装置
24a〜24i 補間部
25a〜25i 照明装置
Claims (2)
- 電力線通信を利用して該電力線に接続された照明装置の照明態様を制御する電力線通信式照明システムであって、
電力線を介して連結される親モデム及び子モデムと、
前記親モデムに接続される主制御装置と、
前記子モデムに接続されて前記照明装置の照明態様を制御する個別照明制御装置と、を備え、
前記主制御装置は、前記子モデムの相対IDを書き換える書換え信号を前記親モデムを介して前記子モデムへ送信する相対ID書換え部と、前記子モデムの絶対IDと相対IDと対応関係を保存する対応関係保持部と、前記照明装置の照明態様を指定する照明態様指定信号を前記親モデムを介して前記子モデムへ送信する照明態様指定部と、を備え
前記書換え信号は前記子モデムの固有IDを指定して送信され、該書換え信号を受信した前記子モデムは前記書換え信号に応じてその相対IDを書換え、
前記照明態様指定信号は前記子モデムの相対IDを指定して送信され、該照明態様指定信号を受信した前記子モデムは該照明態様指定信号を前記個別照明制御装置へ送り、該個別照明制御装置は該照明態様指定信号に基づき前記照明装置の照明態様を制御する、ことを特徴とする電力線通信式照明システム。 - 前記照明装置はLED光源を備え、
前記個別照明制御装置は前回受信した前記照明態様指定信号と今回受信した照明態様指定信号に基づき、前記照明装置の照明態様が徐変するように補間する補間部を備える、電力線通信式照明システム。
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2009
- 2009-09-28 JP JP2009223247A patent/JP2011071060A/ja active Pending
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